JP2015183763A - 減速機 - Google Patents

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高田 声一
Seiichi Takada
声一 高田
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Abstract

【課題】高減速率でかつ長期間安定して使用できる減速機を提供する。
【解決手段】第1遊星歯車14を自転可能に支持する第1キャリア15が固定された第1遊星歯車機構11と、第2遊星歯車24を自転可能に支持する第2キャリア25が出力軸3に連結された第2遊星歯車機構21とを備え、各遊星歯車機構11、21の内歯車13、23を異なる歯車仕様で一体に形成し、各遊星歯車機構11、21の太陽歯車12、22が嵌合固定される中心回転軸2を入力軸として、この中心回転軸2に減速歯車6を嵌合固定し、それよりも少ない歯数で減速歯車6と噛み合う伝達歯車7を駆動モータ4の主軸4aに嵌合固定した。この構成によれば、従来の差動式遊星歯車減速機と同様の高い減速率が得られるし、駆動モータ4の回転を減速させた入力回転が入力軸に入力されるので、各遊星歯車14、24の自転速度を抑えてその自転軸部の軸受寿命の延長が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力軸の回転を遊星歯車機構により減速して出力軸に伝達する減速機(遊星歯車減速機)に関する。
近年、各種の機器は、省エネルギー化や環境対策により電動化が図られ、その駆動部には電気制御によるモータ駆動の利用が進んでいる。モータ駆動とする場合、駆動部のコンパクト化と効率向上のために高速回転のモータを使用することが多いので、モータの回転数を機器の作動部の使用回転数に減速させる減速機として、減速率の高いものが求められている。
このような要求に対し、2つの遊星歯車機構を有し、差動運動を利用して高減速率が得られるようにした減速機(以下、「差動式遊星歯車減速機」とも称する。)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この差動式遊星歯車減速機は、入力軸の外周に設けられる第1太陽歯車とその径方向外側に配される第1内歯車の両方に噛み合う複数の第1遊星歯車を第1キャリアで自転可能に支持した第1遊星歯車機構と、入力軸の外周に設けられる第2太陽歯車とその径方向外側に配される第2内歯車の両方に噛み合う複数の第2遊星歯車を第2キャリアで自転可能に支持した第2遊星歯車機構とを備え、第1内歯車と第2内歯車とを互いに異なる歯車仕様で一体に回転するように形成するとともに、第1キャリアを固定部材に固定し、第2キャリアを出力軸に連結して、入力軸が回転すると、第1遊星歯車の自転により第1内歯車と第2内歯車が一体に入力軸と逆方向に回転し、第2遊星歯車の公転が第2キャリアを介して出力軸に伝達されるようにしたもので、第2遊星歯車の公転が第2内歯車の逆回転によって一部相殺されるようになっている。このため、遊星歯車機構が1つだけで、その遊星歯車と噛み合う内歯車が固定されている一般的な遊星歯車減速機に比べて、出力軸の回転が遅くなり、高い減速率が得られる。
特開平2−245543号公報
上記のような差動式遊星歯車減速機では、第1遊星歯車および第2遊星歯車が一般的な遊星歯車減速機の遊星歯車よりも高速で自転することになる。すなわち、固定の第1キャリアに支持された第1遊星歯車は公転することなく自転するし、第2遊星歯車は、互いに逆方向に回転する第2太陽歯車と第2内歯車の両方に噛み合っているので、公転速度は遅くなるが自転速度は速くなる。このため、第1遊星歯車および第2遊星歯車の自転軸部の軸受寿命が短くなるおそれがある。
これに対する対策としては、第1、第2遊星歯車をできるだけ歯数の多いもの(大径のもの)にして、その自転速度を抑えることが考えられる。しかし、大径の遊星歯車を用いるとその分だけ減速機の外径が大きくなるので、減速機自体および減速機が組み込まれる機器のコンパクト化の面から、遊星歯車を大径化する対策はとりにくい。特に、入力軸径を大きくする必要がある場合、例えば入力軸を中空にしてモータ制御用のケーブル等を通そうとするような場合には、この対策をとるとコンパクト化が難しくなる。
そこで、本発明は、高減速率でかつ長期間安定して使用できる減速機を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の減速機は、中心回転軸の外周に設けられる第1太陽歯車と、前記第1太陽歯車の径方向外側に配される第1内歯車と、前記第1太陽歯車と第1内歯車の両方に噛み合う複数の第1遊星歯車と、前記各第1遊星歯車を自転可能に支持する第1キャリアとからなり、前記第1キャリアが固定部材に固定された第1遊星歯車機構と、前記中心回転軸の外周に設けられる第2太陽歯車と、前記第2太陽歯車の径方向外側に配され、前記第1内歯車と一体に回転する第2内歯車と、前記第2太陽歯車と第2内歯車の両方に噛み合う複数の第2遊星歯車と、前記各第2遊星歯車を自転可能に支持する第2キャリアとからなり、前記第2内歯車が前記第1内歯車と異なる歯車仕様で形成され、前記第2キャリアが出力軸に連結された第2遊星歯車機構とを備え、前記中心回転軸または第1遊星歯車の軸部を入力軸とし、駆動モータから減速歯車を介して前記入力軸に入力された回転が、前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構により減速されて前記出力軸に出力される構成としたのである。
上記の構成によれば、従来の差動式遊星歯車減速機と同様に高い減速率が得られるし、駆動モータの回転を減速させた入力回転が入力軸に入力されるので、各遊星歯車の自転速度を従来よりも低く抑えて、各遊星歯車の自転軸部の軸受寿命を延長することができる。
前記中心回転軸を入力軸とする場合は、その外周に前記減速歯車を嵌合固定し、前記駆動モータの主軸の外周に、前記減速歯車よりも少ない歯数で減速歯車と噛み合う伝達歯車を嵌合固定するとよい。このようにすれば、駆動モータを中心回転軸の軸心から外れた位置に配置するとともに、中心回転軸を中空としてケーブル等を通した構造を採用しやすくなる。また、この場合は、前記中心回転軸の軸心の周りに前記駆動モータを複数配置し、前記各駆動モータの主軸の外周に前記伝達歯車を嵌合固定することもできる。
一方、前記第1遊星歯車の軸部を入力軸とする場合は、その外周に前記減速歯車を嵌合固定し、前記駆動モータの主軸の外周に、前記減速歯車よりも少ない歯数で減速歯車と噛み合う伝達歯車を嵌合固定するとよい。
また、前記第2キャリアと出力軸との間に、前記入力軸への入力が停止しているときに前記出力軸に加えられる逆入力トルクに対して出力軸をロックする逆入力遮断クラッチを組み込むようにすれば、その逆入力遮断クラッチが出力軸に連結されるアクチュエータ等の停止時の位置を保持するブレーキとなるので、電磁ブレーキをもたない小型の駆動モータを使用できるようになる。
本発明の減速機は、上述したように、従来の差動式遊星歯車減速機と同じく2つの遊星歯車機構による差動運動を利用したものであるから、高い減速率が得られるし、駆動モータの回転を減速させた入力回転が入力軸に入力される構成とすることにより、各遊星歯車の自転速度を抑えてその自転軸部の軸受寿命の延長が図れるようにしたので、長期間安定して使用することができる。
第1実施形態の減速機の縦断正面図 a、bは、それぞれ図1のIIa−IIa線、IIb−IIb線に沿った断面図 第2実施形態の減速機の縦断正面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3の逆入力遮断クラッチの要部の分解斜視図 a、bは、それぞれ図3の逆入力遮断クラッチの動作を説明する断面図 第3実施形態の減速機の縦断正面図 図7のVIII−VIII線に沿った断面図 第4実施形態の減速機の縦断正面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2(a)、(b)は第1の実施形態を示す。この減速機は、円筒状のハウジング(固定部材)1の軸心上に入力軸としての中心回転軸2と出力軸3とを配し、ハウジング1の内側に第1遊星歯車機構11と第2遊星歯車機構21を軸方向に並べて組み込むとともに、中心回転軸2に回転を入力する駆動モータ4を組み込んだものである。
前記ハウジング1は、駆動モータ4側の前半部1aと出力軸3側の後半部1bとに分割されており、その前半部1aには蓋部の中心部から軸方向内側へ延びる内筒部1cが設けられ、後半部1bには中心回転軸2を通す仕切壁1dが設けられている。そして、このハウジング1の前半部1aと後半部1bを突き合わせ、後半部1bの開口を出力軸3が通される蓋5で塞いだ状態で、これらの各部材をそれぞれの外周側の対応する位置にあけた複数の取付孔1e、5aを利用して一体化するとともに、減速機が組み込まれる機器内で固定するようになっている。
前記中心回転軸2は、ハウジング1の内筒部1cと同じ内径および外径を有する中空軸であり、一端部がハウジング1の仕切壁1dを貫通してハウジング1の内筒部1cと軸方向で隣接する状態で、仕切壁1dに回転自在に支持されている。そして、その仕切壁1dからの突出部の外周に嵌合固定された減速歯車6が、駆動モータ4の主軸4aの外周に嵌合固定された伝達歯車7と噛み合うことにより、駆動モータ4から回転を入力されるようになっている。その伝達歯車7には、減速歯車6よりも歯数の少ないもの(小径のもの)が用いられる。
前記出力軸3は、ハウジング1の内筒部1cと同じ内径の中空軸であり、ハウジング1の蓋5を貫通してその蓋5に回転自在に支持されている。そして、軸方向内側の一端部の内周には段差部3aが設けられ、この段差部3aに中心回転軸2の他端部が回転自在に嵌め込まれている。これにより、中心回転軸2と出力軸3がスムーズに相対回転でき、しかも、ハウジング内筒部1c、中心回転軸2および出力軸3の内側に駆動モータ4を制御するためのケーブル(図示省略)等を通せるようになっている。
前記第1遊星歯車機構11は、中心回転軸2の外周に設けられる第1太陽歯車12と、第1太陽歯車12の径方向外側に配される第1内歯車13と、第1太陽歯車12と第1内歯車13の両方に噛み合う複数の第1遊星歯車14と、各第1遊星歯車14の中心から突出する軸部14aを軸受(図示省略)を介して自転可能に支持する第1キャリア15とからなる。その第1太陽歯車12は中心回転軸2の外周に嵌合固定され、第1キャリア15はハウジング1の仕切壁1dと一体に形成されている。なお、第1太陽歯車12は中心回転軸2と一体に形成してもよく、第1キャリア15はハウジング仕切壁1dと別体に形成して固定的に取り付けるようにしてもよい。
前記第2遊星歯車機構21は、中心回転軸2の外周に設けられる第2太陽歯車22と、第2太陽歯車22の径方向外側に配され、第1内歯車13と異なる歯車仕様で一体に形成された第2内歯車23と、第2太陽歯車22と第2内歯車23の両方に噛み合う複数の第2遊星歯車24と、各第2遊星歯車24の中心に通される支軸25aを有し、各第2遊星歯車24を軸受(図示省略)を介して自転可能に支持する第2キャリア25とからなる。その第2太陽歯車22は中心回転軸2と一体に形成されており、第2キャリア25は出力軸3と一体に形成されている。なお、第2太陽歯車22は中心回転軸2と別体に形成して固定的に取り付けるようにしてもよく、第2キャリア25は出力軸3と別体に形成して一体回転するように連結してもよい。
また、第1遊星歯車機構11と第2遊星歯車機構21の太陽歯車12、22どうしおよび遊星歯車14、24どうしの接触を防止するためのスペーサ8が、中心回転軸2の外周に嵌め込まれている。
次に、この減速機の動作について説明する。駆動モータ4を駆動すると、まず、その回転が伝達歯車7および減速歯車6を介して中心回転軸2に入力され、中心回転軸2と第1太陽歯車12および第2太陽歯車22が一体に回転する。すると、第1遊星歯車機構11では、第1キャリア15が固定されているため、第1遊星歯車14が公転を拘束された状態で自転して、第1内歯車13を中心回転軸2と逆の方向に回転させる。そして、第2遊星歯車機構21では、第2内歯車23が第1内歯車13と一体に回転するので、第2遊星歯車24が第2太陽歯車22と第2内歯車23との回転速度差に応じて自転しながら公転し、この第2遊星歯車24の公転が第2キャリア25を介して出力軸3に伝達される。
この減速機は、上記の構成であり、従来の差動式遊星歯車減速機と同様に、2つの遊星歯車機構11、21による差動運動を利用した高い減速率が得られるうえ、駆動モータ4の回転が伝達歯車7および減速歯車6を介して減速されて入力軸である中心回転軸2に入力されるようになっているので、従来よりも各遊星歯車14、24の自転速度が抑えられる。したがって、前述の第1遊星歯車14の軸部14aと第1キャリア15(ハウジング仕切壁1d)との間に配される軸受、および第2遊星歯車24と第2キャリア25の支軸25aとの間に配される軸受の寿命延長が図れ、長期間安定して使用することができる。
また、この構成では、駆動モータ4が中心回転軸2の軸心から外れた位置に配置されることになるので、中心回転軸2の軸心の周りに駆動モータ4を複数配置し、各駆動モータ4の主軸4aの外周に伝達歯車7を嵌合固定することもできる。その場合には、駆動モータ4の小型化が可能になる。
図3乃至図6は第2の実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態の第2キャリア25と出力軸3との間に逆入力遮断クラッチ31を組み込んだものである。そこで、第1実施形態と同じ機能の部材については同じ符号を付けて説明を省略し(後述する第3の実施形態も同じ)、以下では主として逆入力遮断クラッチ31について説明する。
前記逆入力遮断クラッチ31は、図3乃至図5に示すように、第2キャリア25の外周に等間隔で設けられた複数の略矩形板状の入力片32と、出力軸3の外周側に一体に形成された出力部33と、出力部33の径方向外側でハウジング後半部1bの一部をなし、内周に円筒面を有する固定外輪34と、出力部33外周面と固定外輪34内周面との間に挿入される柱部35aが外周部に複数設けられた円環状のロック解除片35と、出力部33外周面と固定外輪34内周面との間に組み込まれるころ36およびコイルばね37とで構成されている。なお、固定外輪34は、減速機全体の組み立てが容易に行えるように、基になるハウジング後半部1bから分割されている。
前記出力部33は、外周面に径方向と直交する複数のカム面33aが設けられ、これらの各カム面33aと固定外輪34の内周円筒面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間38が形成されている。そして、各楔形空間38には一対のころ36が各ころ36を楔形空間38の狭小部に押し込むコイルばね37を挟んだ状態で配され、各楔形空間38の周方向両側(ころ36を挟んでコイルばね37と対向する位置)にロック解除片35の柱部35aが挿入されている。そのロック解除片35の内周部には、第2キャリア25の外周から軸方向に延びる入力片32が周方向隙間をもって挿入される係合凹部35bが設けられている。また、出力部33の外周部には、入力片32がロック解除片35の係合凹部35bよりも広い周方向隙間をもって挿入される係合穴33bが設けられている。
この逆入力遮断クラッチ31では、駆動モータ4停止中に出力軸3から出力部33に逆入力トルクが加えられても、回転方向後側のころ36がコイルばね37の弾性力によって楔形空間38の狭小部に押し込まれているので、出力部33(および出力軸3)が固定外輪34にロックされ、出力軸3は回転しない。
一方、駆動モータ4が駆動され、その回転が第1実施形態と同様に減速されて第2キャリア25に伝達されると、まず、図6(a)に示すように、第2キャリア25と一体に回転する入力片32が、ロック解除片35の係合凹部35bに係合してロック解除片35を周方向に押す。これにより、ロック解除片35の柱部35aが回転方向後方側のころ36をコイルばね37の弾力に抗して楔形空間38の広大部へ押しやるので、出力部33と固定外輪34とのロック状態が解除される。そして、図6(b)に示すように、第2キャリア25がさらに回転して、入力片32が出力部33の係合穴33bに係合すると、入力片32が出力部33を周方向に押すようになり、第2キャリア25の回転が出力部33に伝達されて出力軸3に出力される。
この第2実施形態では、上述したように、入力軸である中心回転軸2への入力が停止しているときに出力軸3に加えられる逆入力トルクに対して出力軸3をロックする逆入力遮断クラッチ31を組み込んでおり、その逆入力遮断クラッチ31が出力軸3に連結されるアクチュエータ等(図示省略)の停止時の位置を保持するブレーキとなるので、電磁ブレーキをもたない小型の駆動モータを使用することができる。
図7および図8は第3の実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態をベースとして、中心回転軸2および出力軸3を中実軸とするとともに、第1遊星歯車14の軸部14aを延長して中心回転軸2に代わる入力軸としたものである。
すなわち、この第3実施形態では、中実軸とした中心回転軸2の一端部を短縮してハウジング1の仕切壁1dから突出しないようにし、中心回転軸2の他端部は同じく中実軸とした出力軸3の一端部に設けた軸穴3bに回転自在に嵌め込んでいる。一方、各第1遊星歯車14は、その軸部14aを延長してハウジング1の仕切壁1dから突出させ、この突出部の外周に減速歯車6を嵌合固定している。そして、中心回転軸2の軸心上に配置した駆動モータ4の主軸4aの外周に、各減速歯車6よりも少ない歯数で減速歯車6と噛み合う伝達歯車7を嵌合固定し、駆動モータ4から伝達歯車7および減速歯車6を介して各第1遊星歯車14の軸部14aに回転が入力されるようにしている。
また、上記の変更に伴って、ハウジング1は、その前半部1aの軸方向中央位置に、各第1遊星歯車14の軸部14aの一端部を回転自在に支持し、駆動モータ4の主軸4aを通す支持壁1fを設けている。そして、支持壁1fの外側面に連続する位置で分割して、減速機全体の組み立てが容易に行えるようにしている。
この第3実施形態でも、第1、第2実施形態と同様、高減速率が得られるとともに、各遊星歯車14、24の自転速度が抑えられ、長期間安定して使用できる。しかも、第1遊星歯車14は、入力軸として減速された回転が直接入力されるので、許容範囲内でその歯数を少なく(小径化)することにより、第1、第2実施形態よりも減速率を高めたり、第2遊星歯車24の自転速度を小さくしたりしやすい。
図9は第4の実施形態を示す。この実施形態は、第2実施形態をベースとして、出力軸3の回転数を調整する手段を設けるとともに、減速機全体の組み立てを容易にする工夫を加えたものである。
すなわち、この第4実施形態では、逆入力遮断クラッチ31の出力部33と別体に形成した出力軸3を、軸受ハウジング41の内周に設けた軸受42で回転自在に支持し、その出力軸3と軸受ハウジング41との間に出力軸3の回転数を検知する回転検知機構43を設けている。なお、これに伴い、第2実施形態の出力側の蓋5はなくし、出力軸3と逆入力遮断クラッチ31の出力部33には、両者を一体化するためのねじ穴を設けている。また、出力軸3は、第2実施形態よりも大径に形成して、軸方向外側に軸受42抜け止め用のフランジを設け、外周部の軸方向中央に段差を設けている。
前記回転検知機構43は、出力軸3の外周部の段差面に取り付けられるエンコーダ44と、軸受ハウジング41と逆入力遮断クラッチ31の固定外輪34とに挟まれるように配されるベース部材45と、ベース部材45にエンコーダ44と軸方向で対向するように取り付けられるセンサ46と、ベース部材45に取り付けられセンサ46を作動させる電子基板47とからなる。
そして、前記回転検知機構43で出力軸3の回転数を検知して、目標回転数との差に応じて駆動モータ4の駆動回転数を修正することにより、出力軸3の回転数を目標回転数に近づけるようにしている。これにより、駆動モータ4と出力軸3との間に介在する第1、第2遊星歯車機構11、21や逆入力遮断クラッチ31において回転伝達のロスがあっても、出力軸3をほぼ目標回転数で回転させることができる。
また、軸受ハウジング41および回転検知機構43のベース部材45には、ハウジング1と一体化するための取付孔41a、45aが、ハウジング1の取付孔1eと対応する位置にあけられ、その径方向外側に減速機が組み込まれる機器への固定用のねじ孔41b、45bがあけられている。
そして、軸受ハウジング41の軸方向内側の端面、ベース部材45の両端面、固定外輪34の両端面およびハウジング後半部1bの両端面に、位置決め用の段差を同心に設けることにより、これらの各部材およびハウジング前半部1aを一体化する際に、それぞれの段差およびハウジング前半部1aの軸方向内側端部が嵌まり合い、減速機全体の組み立てが効率よく行えるようにしている。
1 ハウジング(固定部材)
2 中心回転軸
3 出力軸
4 駆動モータ
4a 主軸
6 減速歯車
7 伝達歯車
11 第1遊星歯車機構
12 第1太陽歯車
13 第1内歯車
14 第1遊星歯車
14a 軸部
15 第1キャリア
21 第2遊星歯車機構
22 第2太陽歯車
23 第2内歯車
24 第2遊星歯車
25 第2キャリア
31 逆入力遮断クラッチ

Claims (5)

  1. 中心回転軸の外周に設けられる第1太陽歯車と、前記第1太陽歯車の径方向外側に配される第1内歯車と、前記第1太陽歯車と第1内歯車の両方に噛み合う複数の第1遊星歯車と、前記各第1遊星歯車を自転可能に支持する第1キャリアとからなり、前記第1キャリアが固定部材に固定された第1遊星歯車機構と、
    前記中心回転軸の外周に設けられる第2太陽歯車と、前記第2太陽歯車の径方向外側に配され、前記第1内歯車と一体に回転する第2内歯車と、前記第2太陽歯車と第2内歯車の両方に噛み合う複数の第2遊星歯車と、前記各第2遊星歯車を自転可能に支持する第2キャリアとからなり、前記第2内歯車が前記第1内歯車と異なる歯車仕様で形成され、前記第2キャリアが出力軸に連結された第2遊星歯車機構とを備え、
    前記中心回転軸または第1遊星歯車の軸部を入力軸とし、駆動モータから減速歯車を介して前記入力軸に入力された回転が、前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構により減速されて前記出力軸に出力されるようにした減速機。
  2. 前記中心回転軸を入力軸とし、その外周に前記減速歯車を嵌合固定し、前記駆動モータの主軸の外周に、前記減速歯車よりも少ない歯数で減速歯車と噛み合う伝達歯車を嵌合固定したことを特徴とする請求項1に記載の減速機。
  3. 前記中心回転軸の軸心の周りに前記駆動モータを複数配置し、前記各駆動モータの主軸の外周に前記伝達歯車を嵌合固定したことを特徴とする請求項2に記載の減速機。
  4. 前記第1遊星歯車の軸部を入力軸とし、その外周に前記減速歯車を嵌合固定し、前記駆動モータの主軸の外周に、前記減速歯車よりも少ない歯数で減速歯車と噛み合う伝達歯車を嵌合固定したことを特徴とする請求項1に記載の減速機。
  5. 前記第2キャリアと出力軸との間に、前記入力軸への入力が停止しているときに前記出力軸に加えられる逆入力トルクに対して出力軸をロックする逆入力遮断クラッチを組み込んだことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の減速機。
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