JP2007071057A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作動不良及び破損を防止するバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】 バルブタイミング調整装置は、カム軸と連動して回転する第一回転体と、クランク軸と連動して回転する第二回転体10と、第二回転体10に設けられる内歯車部14と、第二回転体10に設けられ、第二回転体10内部へ導入された潤滑流体を排出するための排出孔80と、内歯車部14に噛合しつつ遊星運動することにより第一回転体と第二回転体10との間の相対回転位相を変化させる遊星歯車と、遊星歯車を内周側から自転自在に支持し、遊星歯車の公転方向へ回転する遊星枠とを備え、少なくとも一つの排出孔80の入口部が内歯車部14の歯先円84と歯底円86との間へ向かって開口することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸及びカム軸とそれぞれ連動して回転する二つの回転体間の相対回転位相を変化させることにより、バルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1には、遊星歯車を主体とする差動歯車機構により二つの回転体間の相対回転位相を変化させるバルブタイミング調整装置が開示されている。
特許文献1に開示のように差動歯車機構を用いる場合、内燃機関の運転状態に追従する当該機構の作動頻度は極めて高くなることから、構成歯車の噛合部分等では磨耗が生じ易い。そこで特許文献1に開示の装置では、潤滑油をカム軸を通じて装置内部へ導入し、所定位置の排出孔から排出するようにしている。
米国特許第6637389B2号明細書
しかし、特許文献1に開示の装置では、遊星歯車に噛合する内歯車の歯先円についての軸方向投影よりも内周側において排出孔の入口部全体が開口しているため、回転体の遠心力を受ける潤滑油は遊星歯車と内歯車との間から当該入口部へは流入し難くなっている。それ故に潤滑油は、遊星歯車と内歯車との間に滞留し易くなり、装置作動時には圧縮されて作動抵抗の要因となるため、作動応答性が悪化する。また、低温環境下では、遊星歯車と内歯車との間に滞留した潤滑油が高粘度化するため、作動ロックを招くおそれがある。さらに遊星歯車と内歯車との間では、潤滑油が滞留すると、磨耗粉等の異物も滞留し易くなるため、当該異物の噛込が生じ、破損や作動ロックを招くおそれもある。
本発明の目的は、作動不良及び破損を防止するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、カム軸及びクランク軸とそれぞれ連動して回転する第一回転体及び第二回転体のうち少なくとも一方である特定回転体には、その内部へ導入された潤滑流体を排出するための排出孔と、遊星歯車に噛合する内歯車部とが設けられる。そしてこのような構成の下、少なくとも一つの排出孔の入口部が内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口するので、特定回転体の遠心力を受ける潤滑流体であっても、遊星歯車と内歯車部との間から当該入口部へ容易に流入させることができる。故に、遊星歯車と内歯車との間には潤滑流体や磨耗粉等の異物が滞留し難くなるので、そうした滞留に起因する作動不良と破損を防止して高い応答性と耐久性を確保することができる。
尚、上記少なくとも一つの排出孔の入口部は、例えば請求項2に記載の発明の如く内歯車部の歯先円の軸方向投影上に位置するものであってもよいし、請求項3に記載の発明の如く内歯車部の歯底円の軸方向投影上に位置するものであってもよい。ここで、排出孔の入口部が内歯車部の歯底円の軸方向投影上に位置する構成では、内歯車部の排出孔近傍の歯が遊星歯車の歯と完全噛合する直前や完全噛合の解除直後であっても、それらの歯の間に生まれる隙間を排出孔と連通させることができる。これにより、遊星歯車と内歯車部との間の潤滑流体が排出孔へ流入可能な期間を長くすることができるので、潤滑流体及び異物の滞留抑制効果が向上する。
以上の構成の他、上記少なくとも一つの排出孔の入口部は、請求項4に記載の発明の如く内歯車部の歯先円の軸方向投影と内歯車部の歯底円の軸方向投影との間に位置するものであってもよい。
また、入口部が内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する排出孔が少なくとも一つ設けられるのであれば、入口部が内歯車部の歯先円の内周側や歯底円の外周側へ向かって開口する別の排出孔を設けることも可能である。
請求項5に記載の発明によると、上記少なくとも一つの排出孔の入口部が内歯車部の歯先円と歯底円との間の歯溝へ向かって開口するので、特定回転体の遠心力を受ける潤滑流体であっても、当該入口部へと確実に流入させることができる。
請求項6に記載の発明によると、内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する排出孔は内歯車部の周方向において複数設けられるので、遊星歯車と内歯車部との間での周方向における流体排出性が向上する。
請求項7に記載の発明によると、潤滑流体は、遊星歯車を挟んで排出孔とは反対側から内部へ導入されるので、当該導入流体は排出孔から排出されるまでに、遊星歯車と内歯車部との間を確実に経由する。したがって、清浄な潤滑流体を遊星歯車と内歯車部との間へ逐次送り込んで、潤滑流体及び異物の滞留抑制効果を向上させることができる。
尚、遊星歯車に対して排出孔と同じ側から潤滑流体を導入させることも可能である。
請求項8に記載の発明によると、遊星歯車の第一、第二外歯車部をそれぞれ第一、第二内歯車部に噛合させつつ一体に遊星運動させることで第一、第二回転体間の相対回転位相を変化させる。このような構成によれば、各歯車部の径を小さくしつつ大きな減速比を得ることができる。
請求項9に記載の発明によると、第一内歯車部を挟んで第二内歯車部とは反対側に第一排出孔が設けられ、当該第一排出孔の入口部が第一内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する。そのため、第一内、外歯車部間において潤滑流体及び異物の滞留抑制効果が発揮される。また、請求項9に記載の発明によると、第二内歯車部を挟んで第一内歯車部とは反対側に第二排出孔が設けられ、当該第二排出孔の入口部が第二内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する。そのため、第二内、外歯車部間において潤滑流体及び異物の滞留抑制効果が発揮される。以上より、遊星歯車と噛み合う内歯車部が二つ存在する構成においても、それら内歯車部や遊星歯車について作動不良と破損を防止することができ、その結果として高い応答性と耐久性を確保することができる。
尚、請求項10に記載の発明の如く、排出孔が設けられる第二回転体の内歯車部に噛合した遊星歯車が遊星運動に伴い第一回転体を押圧することで第一、第二回転体間の相対回転位相が変化する構成を採用してもよい。こうした比較的簡素な構成においても、内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する排出孔の作用によって潤滑流体及び異物の滞留抑制効果が得られるので、高い応答性と耐久性を確保することができる。
請求項11に記載の発明によると、遊星歯車を内周側から自転自在に支持する遊星枠には、制御ユニットにより制御された回転トルクが遊星歯車の公転方向に与えられる。この回転トルクを受けて遊星歯車は遊星運動し、第一、第二回転体間の相対回転位相変化を生じさせるので、制御ユニットの回転トルク制御によって当該相対回転位相、さらにはバルブタイミングを正確に調整することができる。そして特に、遊星運動する遊星歯車とそれに噛み合う内歯車部との間では潤滑流体や異物の滞留が抑制されて高い応答性と耐久性が確保された状態にあるので、バルブタイミングの正確な調整を長期に亘って実現することができる。
請求項12に記載の発明によると、制御ユニットは、遊星枠に与える回転トルクを電動モータにより発生する。このように、高精度に電気制御可能な電動モータを用いることでバルブタイミングの調整精度を高めることができる。
尚、制御ユニットは、電動モータにより回転トルクを発生させるもの以外にも、例えば油圧モータや電磁ブレーキ装置等により回転トルクを発生させるものであってもよい。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略するものとする。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設けられている。バルブタイミング調整装置1は、クランク軸とカム軸2との間の相対回転位相を変化させることにより、内燃機関の吸気弁のバルブタイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置1は、駆動側回転体10、従動側回転体20、制御ユニット30、遊星枠40、遊星歯車50を備えている。
駆動側回転体10と従動側回転体20とは共同して、遊星枠40及び遊星歯車50等の収容空間11を内部に形成している。
図2,3に示すように駆動側回転体10は、有底円筒状の歯車部材12と、二段円筒状のスプロケット13とを同軸に組み合わせて構成されている。歯車部材12の周壁部は、歯先円面が歯底円の内周側にある駆動側内歯車部14を形成している。歯車部材12は、駆動側内歯車部14の外周壁がスプロケット13の大径部15の内周壁に嵌合した状態でスプロケット13に螺子留めされている。スプロケット13において大径部15と小径部16との間を繋ぐ段差部17には、外周側へ突出する形態で複数の歯19が設けられており、これらの歯19とクランク軸の複数の歯との間で環状のタイミングチェーンが巻き掛けられる。故に、クランク軸から出力された機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット13へ入力されるときには、駆動側回転体10はクランク軸と連動して、当該軸に対する相対位相を保ちつつ回転軸線O周りに回転する。このとき駆動側回転体10の回転方向は、本実施形態では図3の反時計方向となる。
図2,4に示すように従動側回転体20は有底円筒状であり、駆動側回転体10及びカム軸2と同軸に配置されている。従動側回転体20の底壁部は、カム軸2の一端部にボルト固定される固定部21を形成している。このボルト固定によって従動側回転体20は、カム軸2と連動して当該軸2に対する相対回転位相を保ちつつ回転軸線O周りに回転可能となっており、また駆動側回転体10に対して相対回転可能となっている。尚、以下の説明では、駆動側回転体10に対して従動側回転体20が進角する相対回転方向を進角方向Xといい、駆動側回転体10に対して従動側回転体20が遅角する相対回転方向を遅角方向Yという。
従動側回転体20の周壁部は、歯先円が歯底円の内周側にある従動側内歯車部22を形成している。ここで、従動側内歯車部22の内径は駆動側内歯車部14の内径よりも小さく設定され、従動側内歯車部22の歯数は駆動側内歯車部14の歯数よりも少なく設定されている。従動側内歯車部22の外周壁はスプロケット13における小径部16及び段差部17の内周壁に嵌合しており、それによって従動側回転体20が駆動側回転体10を内周側から相対回転自在に支持している。従動側内歯車部22の固定部21とは反対側端部には、外周側へ突出するフランジ部23が設けられている。フランジ部23は、軸方向において向き合う駆動側内歯車部14の端面24と段差部17の端面25との間に挟持されている。この挟持形態によって、従動側内歯車部22と駆動側内歯車部14とが軸方向にずれて隣接していると共に、従動側回転体20に対する駆動側回転体10の軸方向相対変位が規制されている。
図2に示すように制御ユニット30は、電動モータ32、通電制御回路33等から構成されている。電動モータ32は、回転体10,20を挟んでカム軸2とは反対側に配置されている。電動モータ32は例えばブラシレスモータ等であり、内燃機関にステー(図示しない)を介して固定されるモータケース31並びにモータケース31によって正逆回転自在に支持されるモータ軸34を有している。通電制御回路33はマイクロコンピュータ等の電気回路であり、モータケース31の外部又は内部に配置されて電動モータ32と電気的に接続されている。通電制御回路33は、電動モータ32のコイル(図示しない)への通電を内燃機関の運転状態等に応じて制御する。この通電制御によって電動モータ32は、モータ軸34の周りに回転磁界を形成し、当該回転磁界の方向に応じた方向X,Y(図5参照)の回転トルクをモータ軸34から出力する。
図2,5に示すように、遊星枠40の入力部41は回転体10,20及び軸2,34と同軸の円筒状であり、継手42を介してモータ軸34に固定されている。この固定によって遊星枠40は、モータ軸34と連動して回転軸線O周りに回転可能となっており、また駆動側回転体10に対しては相対回転可能となっている。入力部41は、歯車部材12の底壁部18を軸方向へ貫通する中心孔19の内周側に配置されており、ベアリング43を介して駆動側回転体10を内周側から支持している。
図2,3に示すように、遊星枠40において入力部41よりも固定部21側の偏心部44は、回転体10,20及び軸2,34に対して外周壁が偏心する円筒状である。偏心部44は、遊星歯車50を軸方向へ貫通する中心孔51の内周側に配置されており、ベアリング45を介して遊星歯車50を内周側から支持している。この支持により遊星歯車50は、偏心部44の外周壁の中心軸線である偏心軸線P周りに自転可能且つ偏心部44の回転方向へ公転可能となっている。即ち遊星歯車50は、遊星運動可能に配置されている。
図2〜4に示すように遊星歯車50は二段円筒状であり、歯先円が歯底円の外周側にある駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54をそれぞれ大径部分及び小径部分によって形成している。ここで、駆動側外歯車部52の歯数は駆動側内歯車部14の歯数よりも所定数N(ここでは一つ)少なく設定され、また従動側外歯車部54の歯数は従動側内歯車部22よりも所定数N少なく設定されている。したがって、従動側外歯車部54の歯数は駆動側外歯車部52の歯数よりも少ない。駆動側外歯車部52は駆動側内歯車部14の内周側に配置されて、当該歯車部14の一部と噛み合っている。また、駆動側外歯車部52よりも固定部21側の従動側外歯車部54は従動側内歯車部22の内周側に配置されて、当該歯車部22の一部と噛み合っている。
以上の構成により回転体10,20の内部空間11には、偏心部44の外周側で駆動側内歯車部14と従動側内歯車部22とが遊星歯車50を介して連繋してなる差動歯車機構60が形成されている。そしてこの差動歯車機構60において、遊星枠40が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を保ちつつ回転体10,20と共に回転する。これにより回転体10,20間の相対回転位相が保持されるので、バルブタイミングも保持される。一方、回転トルクの方向Xへの増大等に伴い遊星枠40が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体20が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転する。したがって、バルブタイミングが進角側へ変移する。また一方、回転トルクの方向Yへの増大等に伴い遊星枠40が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体20が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転する。したがって、バルブタイミングが遅角側へ変移する。
次に、バルブタイミング調整装置1の特徴部分について詳しく説明する。尚、以下の説明では、回転軸線Oの直交方向を回転径方向というものとする。
図2,6に示すように固定部21には、潤滑流体である内燃機関用潤滑油を回転体10,20の内部空間11へ導入するために二つの導入孔70が形成されている。これらの導入孔70は、回転軸線Oに関して対称となる二箇所にそれぞれ設けられており、従動側内歯車部22の周方向と一致する固定部21の周方向において等間隔に並んでいる。各導入孔70の入口部は、カム軸2においてポンプ4から潤滑油が吐出供給される二つの供給孔5のうち対応するものと連通している。各導入孔70の出口部は回転体10,20の内部空間11と連通している。
図2,5に示すように歯車部材12において、差動歯車機構60を挟んで固定部21とは反対側に位置する底壁部18には、回転体10,20の内部空間11から外部へと潤滑油を排出するための排出孔80が九つ形成されている。これらの排出孔80は、駆動側内歯車部14の周方向と一致する底壁部18の周方向に互いに設定間隔をあけて並んでおり、底壁部18を軸方向へ貫通する円筒孔状をそれぞれ呈している。各排出孔80の出口部は、底壁部18と電動モータ32との間の外部空間へ向かって開口している。各排出孔80の入口部は、図1,2に示すように駆動側内歯車部14の相異なる歯溝82へ向かって開口し、回転体10,20の内部空間11と連通している。そして特に装置1では、各排出孔80の入口部が駆動側内歯車部14の歯先円84の軸方向投影上に位置し且つ内歯車部14の歯底円86の軸方向投影上からは外れており、それによって各排出孔80の入口部は、回転径方向の外側部分が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口した形となっている。
こうした構成の装置1において、各供給孔5への供給潤滑油は、まず各導入孔70の入口部へ流入し、その後、各導入孔70によって回転体10,20の内部空間11へと導かれる。内部空間11へ流入した潤滑油は、偏心部44の外周側において底壁部18側へ向かって流動する。この流動経路上には、内、外歯車部22,54の噛合部分及び内、外歯車部14,52の噛合部分が存在するので、それらの噛合部分が潤滑される。差動歯車機構60を潤滑しつつ通過した潤滑油は、各排出孔80の入口部の一部が内歯車部14の歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口していることにより、回転体10,20の遠心力を受けつつも各排出孔80の入口部へと流入し得る。
このように装置1では、各導入孔70から差動歯車機構60を経由して各排出孔80へと至る潤滑油流れを生じさせることができるので、内、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間において潤滑油や磨耗粉等の異物の滞留が抑制される。
したがって、上記潤滑油の滞留抑制効果によれば、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間の潤滑油が遊星歯車50の遊星運動に伴い圧縮されて差動歯車機構60の作動抵抗を生む事態を防止することができる。また、潤滑油の滞留抑制効果によれば、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間の潤滑油が温度低下により高粘度化して差動歯車機構60の作動ロックを招く事態も防止することができる。さらに、上記異物の滞留抑制効果によれば、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間に異物が噛み込まれてそれら各歯車部の破損や機構60の作動ロックを招く事態をも防止することができる。
以上の如き装置1では、高い応答性と耐久性を確保することができるので、制御ユニット30の回転トルク制御に従う正確なバルブタイミング調整が長期に亘って実現される。
尚、ここまで説明した第一実施形態では、従動側回転体20が特許請求の範囲に記載の「第一回転体」に相当し、駆動側回転体10が特許請求の範囲に記載の「第二回転体」に相当する。また、従動側内歯車部22が特許請求の範囲に記載の「第一内歯車部」に相当し、駆動側内歯車部14が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」及び「第二内歯車部」に相当する。さらに、従動側外歯車部54が特許請求の範囲に記載の「第一外歯車部」に相当し、駆動側外歯車部52が特許請求の範囲に記載の「第二外歯車部」に相当する。
(第二及び第三実施形態)
図7,8は、第二及び第三実施形態のバルブタイミング調整装置100,150をそれぞれ示している。
装置100,150において各排出孔110,160の入口部は、駆動側内歯車部14の所定の歯溝82へ向かって開口しているが、駆動側内歯車部14の歯先円84及び歯底円86の軸方向投影に対する位置関係が第一実施形態とは異なっている。
具体的に装置100では、図7に示すように、各排出孔110の入口部が歯先円84の軸方向投影上からは外れ、歯底円86の軸方向投影上に位置している。これにより各排出孔110の入口部は、回転径方向の内側部分が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口し且つ回転径方向の外側部分が駆動側内歯車部14によって覆われた形となっている。
また、図8に示すように装置150では、第一実施形態の排出孔80よりも大径に形成されている各排出孔160の入口部が歯先円84の軸方向投影上だけでなく、歯底円86の軸方向投影上にも位置している。これにより各排出孔160の入口部は、回転体径方向の中間部分が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口し且つ回転体径方向の外側部分が駆動側内歯車部14によって覆われた形となっている。
このような装置100,150においても、各排出孔110,160の入口部の一部が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口していることにより、差動歯車機構60の通過油が遠心力を受けつつも各排出孔110,160へ流入し得る。しかも装置100,150では、各排出孔110,160が歯底円86の軸方向投影上で開口していることにより、内歯車部14の排出孔110,160近傍の歯が外歯車部52の歯と完全噛合する直前や完全噛合の解除直後であっても、それらの歯の間に生まれる隙間が排出孔110,160と連通し得る。
以上より装置100,150によれば、内、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間における潤滑油、異物の滞留抑制効果を向上させることができる。
(第四実施形態)
図9は、第四実施形態のバルブタイミング調整装置200を示している。
装置200において各排出孔210の入口部は、駆動側内歯車部14の所定の歯溝82へ向かって開口しているが、駆動側内歯車部14の歯先円84及び歯底円86の軸方向投影に対する位置関係が第一実施形態とは異なっている。具体的に各排出孔210の入口部は、歯先円84の軸方向投影と歯底円86の軸方向投影との間に位置している。これにより各排出孔210の入口部は、その全体が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口した形となっている。
このような装置200では、各排出孔210の入口部全体が歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって開口していることにより、差動歯車機構60の通過油が遠心力を受けつつも各排出孔210へと十分に流入し得る。したがって、内、外歯車部22,54間及び内、外歯車部14,52間における潤滑油、異物の滞留抑制効果を向上させることができる。
(第五実施形態)
図10,11は、第五実施形態のバルブタイミング調整装置250を示している。
装置250では、差動歯車機構60を挟んで導入孔70とは反対側に排出孔80が設けられるだけでなく、差動歯車機構60に対して軸方向の導入孔70と同じ側にも排出孔260が設けられている。これにより、排出孔80は駆動側内歯車部14を挟んで従動側内歯車部22とは反対側に位置し、また排出孔260は従動側内歯車部22を挟んで駆動側内歯車部14とは反対側に位置している。
具体的に排出孔260は、従動側回転体270の固定部271に三つ形成されている。これらの排出孔260は、従動側内歯車部22の周方向と一致する固定部271の周方向に互いに設定間隔をあけて並んでおり、固定部271を軸方向へ貫通する円筒状をそれぞれ呈している。各排出孔260の出口部は、カム軸2の周囲の外部空間へ向かって開口している。各排出孔260の入口部は、図10,11に示すように従動側内歯車部22の相異なる歯溝282へ向かって開口し、回転体10,270の内部空間11と連通している。そして特に装置250では、各排出孔260の入口部が従動側内歯車部22の歯先円284の軸方向投影上に位置し且つ従動側内歯車部22の歯底円286の軸方向投影上から外れており、それによって各排出孔260の入口部は、回転径方向の外側部分が歯先円284と歯底円286との間の歯溝282へ向かって開口した形となっている。
このような装置250において内、外歯車部22,54間へ流入した潤滑油の一部は、差動歯車機構60の作動に伴って固定部271側へ流動することもある。この固定部271側への流動油は回転体10,270の遠心力を受けるが、各排出孔260の入口部の一部が内歯車部22の歯先円284と歯底円286との間の歯溝282へ向かって開口していることにより、それら排出孔260の入口部へ容易に流入し得る。したがって、内、外歯車部22,54間における潤滑油、異物の滞留抑制効果が向上する。
尚、ここまで説明した第五実施形態では、従動側回転体270が特許請求の範囲に記載の「第一回転体」に相当し、駆動側回転体10が特許請求の範囲に記載の「第二回転体」に相当する。また、従動側内歯車部22が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」及び「第一内歯車部」に相当し、駆動側内歯車部14が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」及び「第二内歯車部」に相当する。さらに、排出孔260が特許請求の範囲に記載の「第一排出孔」に相当し、排出孔80が特許請求の範囲に記載の「第二排出孔」に相当する。
(第六実施形態)
図12,13は、第六実施形態のバルブタイミング調整装置300を示している。
装置300において従動側回転体310は、周壁部311によって従動側内歯車部22を形成しておらず、その代わりに、周壁部311のフランジ部23側の端面に開口する係合孔312を複数有している。ここで各係合孔312は円筒孔状であり、周壁部311の周方向において等間隔に設けられている。
また、装置300において遊星歯車320は、従動側外歯車部54を形成する小径部分を有しておらず、その代わりに、駆動側外歯車部52の周壁部311との対向端面から突出する係合突起322を係合孔312と同数有している。ここで各係合突起322は円柱状であり、駆動側外歯車部52の周方向において等間隔に設けられている。そして、各係合突起322は対応する係合孔312へ突入しており、それによって回転体10,310の内部空間11には、偏心部44の外周側で駆動側外歯車部52と周壁部311とが遊星歯車320を介して連繋してなる差動歯車機構330が形成されている。
この差動歯車機構330において、遊星枠40が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車320が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を保ちつつ駆動側回転体10と共に回転する。すると、各係合突起322が各係合孔312を回転方向へ押圧し、その押圧を受けて従動側回転体310が駆動側回転体10との間の相対回転位相を保ちつつ回転するので、バルブタイミングが保持される。一方、遊星枠40が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車320が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、各係合孔312に対する各係合突起322の回転方向への押圧力が増大する。これにより従動側回転体310が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するので、バルブタイミングが進角側へ変移する。また一方、遊星枠40が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車320が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、各係合突起322が各係合孔312を回転の逆方向へ押圧する。これにより従動側回転体310が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するので、バルブタイミングが遅角側へ変移する。
そしてこのような装置300においても、入口部の一部が内歯車部14の歯先円84と歯底円86との間の歯溝82へ向かって部分開口する排出孔80と、差動歯車機構330を挟んで排出孔80とは反対側から潤滑油を導入する導入孔70(但し、当該孔70は固定部21と周壁部311とに跨って設けられている)とが設けられている。したがって、第一実施形態と同様な効果を享受することができる。
尚、ここまで説明した第六実施形態では、従動側回転体310が特許請求の範囲に記載の「第一回転体」に相当し、駆動側回転体10が特許請求の範囲に記載の「第二回転体」に相当し、駆動側内歯車部14が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」に相当する。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば第一〜第六実施形態では、吸気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置1,100,150,200,250,300について説明したが、本発明は、排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置に適用してもよい。また、第一〜第六実施形態では、回転体10がクランク軸と連動し、回転体20,270,310がカム軸2と連動するバルブタイミング調整装置1,100,150,200,250,300について説明したが、回転体10がカム軸2と連動し、回転体20,270,310がクランク軸と連動するようにしてもよい。
さらに第一〜第六実施形態では、導入孔70を二つ、排出孔80,110,160,210を九つ設けているが、導入孔70及び排出孔80,110,160,210の数については要求に応じて適宜設定することができる。また同様に第五実施形態では、排出孔260を三つ設けているが、排出孔260の数については要求に応じて適宜設定することができる。さらにまた、第一〜第六実施形態では、排出孔80,110,160,210,260に加え、入口部の全体が内歯車部14,22の歯先円84,284の内周側及び/又は歯底円86,286の外周側へ向かって開口する別の排出孔を設けてもよい。
またさらに第一〜第六実施形態では、排出孔80,110,160,210,260の入口部の少なくとも一部を内歯車部14,22の歯先円84,284と歯底円86,286との間の歯溝82,282へ向かって開口させている。これに対し、排出孔80,110,160,210,260の入口部と内歯車部14,22との歯とを隙間をあけて軸方向で離間させた場合には、排出孔80,110,160,210,260の入口部の全体を内歯車部14,22の歯先円84,284と歯底円86,286との間の歯へ向かって開口させてもよい。
加えて第一〜第六実施形態では、排出孔80,110,160,210,260を回転軸線Oに平行な円筒孔状に形成しているが、排出孔80,110,160,210,260の形状については要求に応じて適宜設定することができる。例えば、図14に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように排出孔80,110,160,210,260を、回転軸線Oに対して出口部側ほど傾斜する形状に形成してもよい。
さらに加えて第五及び第六実施形態では、排出孔80に代えて、第二〜第四実施形態の排出孔160,210,260を設けてもよい。また、第五実施形態の排出孔260については、第二実施形態に準じて入口部を、従動側内歯車部22の歯底円286の軸方向投影上に位置させると共に内歯車部22の歯先円284の軸方向投影上からは外れさせてもよいし、第三実施形態に準じて入口部を、歯先円284及び歯底円286の双方の軸方向投影上に位置させてもよいし、第四実施形態に準じて入口部を、歯先円284及び歯底円286の双方の軸方向投影間に位置させてもよい。さらにまた、第五実施形態では、排出孔80を設けないようにしてもよい。
第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の駆動側回転体の歯車部材を示す側面図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図3のII−II線断面図に相当する。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のバルブタイミング調整装置の側面図である。 第二実施形態によるバルブタイミング調整装置の駆動側回転体の歯車部材を示す側面図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置の駆動側回転体の歯車部材を示す側面図である。 第四実施形態によるバルブタイミング調整装置の駆動側回転体の歯車部材を示す側面図である。 第五実形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2に対応する断面図である。 第五実施形態によるバルブタイミング調整装置の駆動側回転体の歯車部材を示す側面図である。 第六実形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2に対応する断面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の変形例を示す図であって、図2に対応する断面図である。
符号の説明
1,100,150,200,250,300 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ、5 供給孔、10 駆動側回転体(第二回転体)、11 空間、12 歯車部材、13 スプロケット、14 駆動側内歯車部(内歯車部、第二内歯車部)、18 底壁部、20,270,310 従動側回転体(第一回転体)、21,271 固定部、22 従動側内歯車部(第一内歯車部、内歯車部)、30 制御ユニット、32 電動モータ、33 通電制御回路、34 モータ軸、40 遊星枠、41 入力部、44 偏心部、50,320 遊星歯車、52 駆動側外歯車部(第二外歯車部)、54 従動側外歯車部(第一外歯車部)、60,330 差動歯車機構、70 導入孔、80 排出孔(第二排出孔)、110,160,210 排出孔、260 排出孔(第一排出孔)、82,282 歯溝、84,284 歯先円、86,286 歯底円、311 周壁部、312 係合孔、322 係合突起

Claims (12)

  1. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    前記カム軸と連動して回転する第一回転体と、
    前記クランク軸と連動して回転する第二回転体と、
    前記第一回転体及び前記第二回転体のうち少なくとも一方である特定回転体に設けられる内歯車部と、
    前記特定回転体に設けられ、前記特定回転体の内部へ導入された潤滑流体を排出するための排出孔と、
    前記内歯車部に噛合しつつ遊星運動することにより前記第一回転体と前記第二回転体との間の相対回転位相を変化させる遊星歯車と、
    を備え、
    少なくとも一つの前記排出孔の入口部は、前記内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記入口部は、前記内歯車部の歯先円の軸方向投影上に位置することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記入口部は、前記内歯車部の歯底円の軸方向投影上に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記入口部は、前記内歯車部の歯先円の軸方向投影と前記内歯車部の歯底円の軸方向投影との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記入口部は、前記内歯車部の歯先円と歯底円との間の歯溝へ向かって開口することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口する前記排出孔は、前記内歯車部の周方向において複数設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記潤滑流体は、前記遊星歯車を挟んで前記排出孔とは反対側から内部へ導入されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記第一回転体は第一内歯車部を有し、前記第二回転体は、前記第一内歯車部から軸方向へずれて位置する第二内歯車部を有し、それら第一内歯車部及び第二内歯車部のうち少なくとも一方が前記内歯車部であり、
    前記遊星歯車は、第一外歯車部及び第二外歯車部を有し、前記第一外歯車部及び前記第二外歯車部がそれぞれ前記第一内歯車部及び前記第二内歯車部に噛合しつつ一体に遊星運動することにより前記相対回転位相を変化させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記第一回転体は、前記第一内歯車部を挟んで前記第二内歯車部とは反対側に設けられる前記排出孔としての第一排出孔を有し、当該第一排出孔の入口部は前記第一内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口し、
    前記第二回転体は、前記第二内歯車部を挟んで前記第一内歯車部とは反対側に設けられる前記排出孔としての第二排出孔を有し、当該第二排出孔の入口部は前記第二内歯車部の歯先円と歯底円との間へ向かって開口することを特徴とする請求項8に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記第一回転体は前記遊星歯車に係合し、
    前記排出孔が設けられる前記第二回転体は前記内歯車部を有し、当該内歯車部に噛合する前記遊星歯車が遊星運動に伴い前記第一回転体を押圧することにより前記相対回転位相が変化することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  11. 前記遊星歯車を内周側から自転自在に支持し、前記遊星歯車の公転方向へ回転する遊星枠と、
    前記遊星枠に与える回転トルクを制御する制御ユニットと、
    を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  12. 前記制御ユニットは、前記回転トルクを発生する電動モータを有することを特徴とする請求項11に記載のバルブタイミング調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009114921A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2014214723A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の可変動弁装置

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