JP2007053919A - 大豆タンパク含有組成物を利用したパン用生地および菓子用生地 - Google Patents
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Abstract
【目的】 パン、菓子の生地に添加しても、食感を損なわずに、添加した分のカロリーを低減化することができ、栄養学的観点或いは健康を維持するための体重コントロールの点からも、効果的な添加剤を提供する。
【解決手段】強力特等粉:700g、イースト:20g、イースト・フード:1.3g、水:500g、準強力一等粉:30g、上質塩:21g、上白:30g、グルコース:30g、ショートニング:30g、および脱粉:30gから成る直捏法食パン生地に、「リカロ」(登録商標)200gを添加し、全生地を低速3分、高速1分で混合、4時間前後発酵させた後、オーバーヘッドプルファーで10〜15分間寝かしたあと、整形機で圧延・巻き込んで整形し、型詰めし、温度35〜40℃、湿度85〜88%のホイロで40〜60分関処理した後、窯に入れ、窯温度210〜220℃で35〜50分間かけて焙焼し、離型し、ブレッド・クーラに入れ32〜36℃で30〜60分間かけて放冷し、食パンとする。
【解決手段】強力特等粉:700g、イースト:20g、イースト・フード:1.3g、水:500g、準強力一等粉:30g、上質塩:21g、上白:30g、グルコース:30g、ショートニング:30g、および脱粉:30gから成る直捏法食パン生地に、「リカロ」(登録商標)200gを添加し、全生地を低速3分、高速1分で混合、4時間前後発酵させた後、オーバーヘッドプルファーで10〜15分間寝かしたあと、整形機で圧延・巻き込んで整形し、型詰めし、温度35〜40℃、湿度85〜88%のホイロで40〜60分関処理した後、窯に入れ、窯温度210〜220℃で35〜50分間かけて焙焼し、離型し、ブレッド・クーラに入れ32〜36℃で30〜60分間かけて放冷し、食パンとする。
Description
本発明は、大豆タンパク含有組成物を利用したパン用生地および菓子用生地に関する。より詳細には、本発明は、大豆タンパクとしてのオカラ、グルコマンナン、及びゲル化剤を主成分とする大豆タンパク含有組成物を含むパン用生地あるいは菓子用生地に関する。
本発明者は、組成物の総質量当たり、大豆タンパク5〜10%、ゲル化剤0.5〜8%、凝固剤0.1〜0.3%、および水70〜90%を含む大豆タンパク加工食品用組成物を発明し、国際出願している(PCT/JP2005/013709)。そして、PCT/JP2005/013709の国際出願に係る発明において、大豆タンパクとして「おから」を使用し、ゲル化剤として「コンニャク(グルコマンナン)」を使用した組成物について、「リカロ」なる登録商標を得ている。
「リカロ」(登録商標)(以下、「登録商標」の併記を省略する)は、そのままで、畜肉を使用しないハンバーグステーキ、コロッケ、ミートボール、ミートソース等として喫食でき、或いはハンバーグステーキ、コロッケ、ミートボール、ミートソース等の畜肉加工食品の増量剤或いは品質改良剤として使用することができる。また、ハンバーグ用パテとして使用することができ、さらに、豚肉を使用しないハム様食品、及びベーコン様食品、及びビーフを使用しない「ペミカン(pemmican)」様食品に加工できる。
本発明者は、「リカロ」のさらなる用途展開について検討した結果、「リカロ」が、パンおよび菓子用生地の材料として利用できることを発見した。従って、本発明は、その発見に基づくものである。
本明細書中で使用する用語「パン」を定義し、説明しておく。パンは、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、その他乳製品、食塩、大豆粉等を水で捏ねて焼き上げたものの総称として使用する。パン酵母を使用するものを発酵パン、化学的膨張剤を使用するものを無発酵パンと区別する場合もあるが、本発明は、両方を包含する。
発酵パンの製造に当たって、小麦粉に水を加えて捏ねたのち、注水しながらもむと、タンパク質部分が粘弾性をもつ塊、グルテンとなる。このグルテンは、三次元の網目構造を作り、この中に、酵母の発酵によって発生する二酸化炭素を包摂して膨張する。これがパンの膨張原理である。従って、グルテンを形成しない他の粉では、いわゆるパンは作れない。ただし、ライ麦粉は、酸性のものでは、タンパク質が粘弾性を帯びてくるものがあるので、小麦粉同様パンの原料となる。従って、本発明では、酸性のライ麦粉で製造したパンも包含する。
グルテンの他に重要なのは、パン酵母であり、小麦粉のアミラーゼによって生成される糖や添加する糖を発酵して、二酸化炭素を発生させ、これによって生地を膨張させる。一方、同時に生成されるアルコールや酸は、燃焼における糖とアミノ酸のメイラード反応による生成物とともに、パンの芳香物質をつくり特有の風味を与える。
パンには、原料により、小麦パンやライ麦パンが、製造法により、アメリカ式白パンやフランスパンが、形により、イギリス式、サンドイッチ形、ワンローフ形、コッペ形、フランス形等があるが、本発明はこれらの全てを包含する。
また、「菓子パン」がある。菓子パンと称せられる種類は極めて多く、「フィリング」(飴、あん、カレー、クリ−ム、ジャム、果物、野菜等詰物)したものをはじめ、かなりの量の糖類、油脂、乳製品などをただ生地に加えたもの、焼き上げたこれらのパンに、「バタークリーム」や「フォンダン」などをトッピングしたものなど、多種多様なものが新たに上市されている。本発明では、こらら多種多様な菓子パンをも包含する。
また、本発明で使用する用語「菓子」は、(1)生地「パータ・ジェノワーズ」を使用して作る、たとえば、ショート・ケーキ、フォレ・ノワール、ガトー・モカ、ルレ・オ・プラリネ等、(2)生地「パータ・ビスキュイ」を使用して作る、たとえば、シャルロット・オ・ボワール、ルレ・オ・フリュイ、ビスキュイ・ド・サヴォワ、オペラ、ダクワーズ等、(3)生地「パータ・ケック」を使用して作る、たとえば、ケック・オ・フリュイ、ガトー・マルブレ・オ・ザマンド、マドレーヌ、フィナンジェ、パン・ド・ジェンヌ等、(4)生地「パータ・ブリゼ」を使用して作る、たとえば、タルト・オ・ポンム、ミルリトン等、(5)生地「パータ・シュクレ」を使用して作る、たとえば、アマンディーヌ、タルト・オ・フィグ等、(6)生地「パータ・サブレ」を使用して作る、たとえば、フロランタン・サブレ、ガレット・ドランジュ、ガレット・ブルトンヌ等、(7)生地「フュタージュ、またはフュタージュ・ラピッドを使用して作る、たとえば、フュタージュ・シュクレ、ミルフーユ、ミティヴィエ、ショソン・ナポリタン、バンド・オ・フリュイ・ルージュ、ピュイ・ダムール、アップルパイ等、 (8)生地「パータ・シュ」を使用して作る、たとえば、シュー・ア・ラ・クレーム、エクレール、パリブレスト、サントノレ、ベニエ・スフレ、ベ・ド・ノンヌ等を意味するものする。
従来から、栄養学的観点、或いは健康を維持するための体重コントロールの点から、パン、菓子類のカロリーを低減化することが提言され、実施されてきている。それを受けて、クッキー、チップス、ドーナツ、パン等に、豆乳の絞り滓である「おから」を添加することが行われている。
豆乳の絞り滓であるおからは、高栄養であるにも拘わらず、低カロリーであり、食物繊維を豊富に含有しているので、栄養学的観点或いは健康を維持するための体重コントロールの点からは、非常に効果的である。
しかしながら、おからは、本質的に「パサパサ」していて、パン、菓子の生地の主要成分である小麦粉、糖類等との親和性が悪く、おからを混和した場合、全体として、食感がパサパサしたものとなる。従って、菓子の中でも、ハード・ビスケット、ソフト・ビスケット、クッキー、クラッカー、乾パン等の生地に添加する場合は、それほど違和感がないが、ショート・ケーキ、フォレ・ノワール、ガトー・モカ、ルレ・オ・プラリネ、シャルロット・オ・ボワール、ルレ・オ・フリュイ、ビスキュイ・ド・サヴォワ、オペラ、ダクワーズ、ケック・オ・フリュイ、ガトー・マルブレ・オ・ザマンド、マドレーヌ、フィナンジェ、パン・ド・ジェンヌ、タルト・オ・ポンム、ミルリトン、アマンディーヌ、タルト・オ・フィグ、フロランタン・サブレ、ガレット・ドランジュ、ガレット・ブルトンヌ、フュタージュ・シュクレ、ミルフーユ、ミティヴィエ、ショソン・ナポリタン、バンド・オ・フリュイ・ルージュ、ピュイ・ダムール、アップルパイ、シュー・ア・ラ・クレーム、エクレール、パリブレスト、サントノレ、ベニエ・スフレ、ベ・ド・ノンヌ等本格的な菓子生地に添加した場合は、パサパサした食感が顕著に顕れ、全体としての風味を大きく損なう。
従って、本発明が解決しようとする課題は、食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の生地に添加しても、食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の食感を損なわずに、添加した分のカロリーを低減化することができ、もって、栄養学的観点或いは健康を維持するための体重コントロールの点からも、効果的な添加剤を提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題は、食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の食感を損なわずに、カロリーを低減化することができ、もって、栄養学的観点或いは健康を維持するための体重コントロールの点からも、効果的な添加剤を添加した食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の生地を提供することである。
本発明が解決しようとするさらに別の課題は、食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の食感を損なわずに、カロリーを低減化することができ、もって、栄養学的観点或いは健康を維持するための体重コントロールの点からも、効果的な添加剤を添加した食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子の生地で製造した食パン、各種菓子パン、および本格的な菓子を提供することである。
本発明者の国際出願PCT/JP2005/013709に係る発明は、組成物の総質量当たり、大豆タンパク5〜10%、ゲル化剤0.5〜8%、凝固剤0.1〜0.3%、および水70〜90%を含む大豆タンパク加工食品用組成物である。
この大豆タンパク加工食品用組成物で最も汎用性があり、かつ食感も優れているものは、大豆タンパクとして豆乳の搾り滓である「おから」を使用し、ゲル化剤として「コンニャク(グルコマンナン)」を使用したものである(以下、これを「リカロ」と略記する)。
「リカロ」は、栄養学的、および生理学的に優れた性質を備えているが、その組織加工工程上、食品のテクスチャーに必要な粘弾性が低く、いわゆる「パサパサ感」がある「おから」の欠点を、ゲル化剤として「コンニャク」を使用して、おからの水溶液をゲル化することにより、弾性を発現させ、同時に粘性を増加させ、ニュートン粘性から非ニュートン粘性へ変化させ、降伏値をもち、塑性を示すようになり、「噛み易さ」を増加させ、食品のテクスチャープロファイルとして重要な、「凝集性」「粘性」「弾性」および「粘着性」のうち、粘性及び弾性を向上させると共に、「噛み易さ」を向上させたものである。
本発明者は、「リカロ」が、食パンの生地へ添加した場合の効果について検討した。通常の食パンの主要材料は、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、その他の材料および水である。以下、各材料について説明する。
小麦粉は、強力粉(特等級、1等級、および2等級)および準強力粉(特等級、1等級、および2等級)があり、水分(14.4%〜14.9%)、灰分(0.35〜0.52%)、粗タンパク(10.5〜12.4%)、W.G.(ウェット・グルテン)(35〜42%)、マルトーズ価(210〜250mg/10g)、pH=6.0である。
イーストには、コンプレストイースト (ベイカーズイースト)とドライイーストがあるが、現在使用されているのは、ほとんどベイカーズイーストである。イーストの性状は、水分(69.2〜71.8%)、pH(5.38〜7.53)、灰分(1.78〜2.02%)、タンパク(11.6〜14.4%)、燐酸分(0.59〜0.69%)である。
糖類は、一般には、上白、ブドウ糖、転化糖が使用され、添加量は小麦粉100に対し2〜6%である。糖類の添加効果は、次の通りである。
(イ)イーストの栄養源となり、また、チマーゼ群により分解し、炭酸ガスを発生し、生地を膨張させる。
(ロ)パン内残留の糖類は、甘味と皮色を良好にする。
(ハ)発酵分解生成物を多くし、良いフレーバーを発生させる。
(ニ)パン皮質を柔軟にし、硬化を防止する。
(ホ)焼き上げ時間を短縮し、水分保持力を高める。
(イ)イーストの栄養源となり、また、チマーゼ群により分解し、炭酸ガスを発生し、生地を膨張させる。
(ロ)パン内残留の糖類は、甘味と皮色を良好にする。
(ハ)発酵分解生成物を多くし、良いフレーバーを発生させる。
(ニ)パン皮質を柔軟にし、硬化を防止する。
(ホ)焼き上げ時間を短縮し、水分保持力を高める。
油脂は、一般にはショートニングを使用するが、バター、マーガリンなどを併用するか、または単用して風味を高める。添加効果としては、
(イ)生地の可塑性の向上。
(ロ)クリーミング性の改善。
(ハ)栄養価の向上、フレーバーの向上
がある。
(イ)生地の可塑性の向上。
(ロ)クリーミング性の改善。
(ハ)栄養価の向上、フレーバーの向上
がある。
イースト・フードは、各種無機質改良剤、および各種有機質改良剤があり、通常、小麦粉100に対して、0.1〜0.15%程度添加される。
その他の原料としては、乳製品(澱粉など)、食塩、大豆粉を任意添加する。
本発明者は、主原料として、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、及び水、副原料として乳製品、食塩、大豆粉、グルコース、ショートニング等を含む食パン用の代表的な生地に、リカロをミンチ状にして添加して食パンを製造した。一方、リカロを添加しない普通の生地でも、食パンを製造した。
両者の、焙色、皮質、触感、香気等外面的評価因子、及びスダチ、内相の色相、アロマ、フレーバー、食感等内面的評価因子に関して、複数のモニターに官能テストさせた結果、両者を判別することができず、「リカロ」が食パン用材料として使用できることが分かった。
この場合の「リカロ」の添加量は、生地の質量に対して4〜30%が好ましく、パンの加工性の点から、4〜20%が一層好ましい。
さらに、検討した結果、フルーツ、トマトパン、キャロットパンなどのフルーツパンの場合には、フルーツ、野菜および「リカロ」の総和量が、生地の全量の30%以上になると、パンとして製造し難いので、「リカロ」の添加量は、生地全量の約5%が好ましいことが分かった。
次いで、本発明者は、主原料としての小麦粉、糖類、油脂、副原料としての鶏卵、乳製品、食塩、調味料、乳化剤、化学膨張剤、香料、色素、改良剤、水、洋酒、ナッツ類とその加工品、スパイス、フルーツ加工品、凝固剤等を含む菓子用生地に、「リカロ」をミンチ状にして添加し、菓子用生地を添加して、それぞれの生地に応じた菓子を製造した。一方、リカロを添加しない普通の菓子用生地によっても、菓子を製造した。
ビスキュイのような乾燥菓子にした場合には、外観的因子として、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)および香気を、内面的因子として、スダチ、食感、口溶け、香気、および味覚を熟練したモニターに採点させ、評価させた。
また、ケーキのような生菓子にした場合には、(イ)シェルフライフテスト(Shelf- Life Test)(湿度85%、温度32℃で、一定時間ごとに試食して評価判定する)、(ロ)比容積(ケーキ/バター重量)、(ハ)外観的因子として、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)および香気、(ニ)内面的因子として、食感、口溶け、香気、および味覚を、熟練したモニターに採点させ、評価させた。
その結果、食パン、菓子パン、焼菓子、及びケーキ(生菓子)のいずれの場合も、「リカロ」を添加した生地、および「リカロ」を添加しない通常の生地で製造した食パン、菓子パン、焼菓子、及びケーキ(生菓子)も、区別が付かないことが分かった。
従って、上記課題は、下記の各項に記載した手段により解決される。
1.主原料として、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、及び水を、副原料として、乳製品、食塩、大豆粉、グルコース、ショートニング等を含む組成物の質量に対して、大豆タンパク5〜10質量%、ゲル化剤0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加して、パン用生地とする。
1.主原料として、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、及び水を、副原料として、乳製品、食塩、大豆粉、グルコース、ショートニング等を含む組成物の質量に対して、大豆タンパク5〜10質量%、ゲル化剤0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加して、パン用生地とする。
2.前記1項において、大豆タンパクを豆乳の絞り滓であるおからとし、ゲル化剤をグルコマンナンとする。
3.主原料としての小麦粉、糖類、油脂、副原料としての鶏卵、乳製品、食塩、調味料、乳化剤、化学膨張剤、香料、色素、改良剤、水、洋酒、ナッツ類と、その加工品、スパイス、フルーツ加工品、凝固剤等を含む組成物の質量に対して、大豆タンパク5〜10質量%、ゲル化剤0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加して、菓子用生地とする。
4.前記3項において、大豆タンパクを豆乳の絞り滓であるおからとし、ゲル化剤をグルコマンナンとする。
5.鶏卵、砂糖、薄力粉、バター、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ジェノワーズ用菓子生地とする。
6.卵黄、砂糖、卵白、バニラ・エッセンス、薄力粉、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ビスキュイ用菓子生地とする。
7.バター、粉砂糖、鶏卵、バニラ・エッセンス、レモン表皮、薄力粉、ベーキング・パウダー及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ケック用菓子生地とする。
8.薄力粉、バター、塩、卵黄、冷水、及び大豆タンパク含有組成物から成るパート・ブリゼ用菓子生地とする。
9.バター、塩、粉砂糖、鶏卵、卵黄、薄力粉、及び大豆タンパク含有組成物から成るパート・シュクレ用菓子生地とする。
10.バター、粉砂糖、卵黄、薄力粉、および大豆タンパク含有組成物から成るパート・サブレ用菓子生地とする。
11.薄力粉、強力粉、塩、バター、冷水、折り込み用バター、及び大豆タンパク含有組成物から成るフュタージュ用菓子生地とする。
12.水、牛乳、バター、塩、強力粉、塩、薄力粉、鶏卵、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・シュー用菓子生地とする。
13.前記5〜12項のいずれかにおいて、大豆タンパク含有組成物が、おから5〜10質量%、グルコマンナン0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含むものとする。
請求項1に記載した発明によると、主原料として、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、及び水を、副原料として、乳製品、食塩、大豆粉、グルコース、ショートニング等を含む通常のパン生地に、大豆タンパク5〜10質量%、ゲル化剤0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加することにより、焙色、皮質、触感、香気、スダチ、内相の色相、アロマ、フレーバー、食感等が遜色なく、かつカロリーを低減化したパン用生地が提供される。
請求項2に記載した発明によると、大豆タンパクとして、豆乳の絞り滓であるおからを、またゲル化剤として、コンニャクを使用するので、汎用性がある材料を容易に入手することができる。
請求項3に記載した発明によると、主原料としての小麦粉、糖類、油脂、副原料としての鶏卵、乳製品、食塩、調味料、乳化剤、化学膨張剤、香料、色素、改良剤、水、洋酒、ナッツ類とその加工品、スパイス、フルーツ加工品、凝固剤等を含む組成物の質量に対して、大豆タンパク5〜10質量%、ゲル化剤0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加することにより、その菓子生地で、ビスキュイのような乾燥菓子を製造した場合、大豆タンパク含有組成物非添加の菓子に比べて、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)および香気、スダチ、食感、口溶け、香気、および味覚を遜色なく維持することができ、かつ、カロリーを低減化することができる。
また、ケーキのような生菓子にした場合には、大豆タンパク含有組成物非添加の菓子に比べて、Shelf- Life、比容積、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)および香気、食感、口溶け、香気、および味覚を、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)および香気、食感、口溶け、香気、および味覚を遜色なく維持することができ、かつ、カロリーを低減化することができる。
請求項4に記載した発明によると、大豆タンパクとして豆乳の絞り滓であるおからを、ゲル化剤としてコンニャクを使用するので、汎用性がある材料を容易に入手することができる。
請求項5に記載した発明によると、ショート・ケーキ、フォレ・ノワール、ガトー・モカ、ルレ・オ・プラリネを製造することができる。
請求項6に記載した発明によると、シャルロット・オ・ボワール、ルレ・オ・フリュイ、ビスキュイ・ド・サヴォワ、オペラ、ダクワーズを製造することができる。
請求項7に記載した発明によると、ケック・オ・フリュイ、ガトー・マルブレ・オ・ザマンド、マドレーヌ、フィナンジェ、パン・ド・ジェンヌを製造することができる。
請求項8に記載した発明によると、タルト・オ・ポンム、ミルリトンを製造することができる。
請求項9に記載した発明によると、アマンディーヌ、タルト・オ・フィグを製造することができる。
請求項10に記載した発明によると、フロランタン・サブレ、ガレット・ドランジュ、ガレット・ブルトンヌを製造することできる。
請求項11に記載した発明によると、フュタージュ・シュクレ、ミルフーユ、ミティヴィエ、ショソン・ナポリタン、バンド・オ・フリュイ・ルージュ、ピュイ・ダムール、アップルパイを製造することができる。
請求項12に記載した発明によると、シュー・ア・ラ・クレーム、エクレール、パリブレスト、サントノレ、ベニエ・スフレ、ベ・ド・ノンヌを製造することができる。
請求項13に記載した発明によると、大豆タンパクとして、豆乳の絞り滓であるおからを、ゲル化剤として、コンニャクを使用するので、汎用性がある材料をもって、菓子用生地材料を容易に入手することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を、実施例として記載する。
[大豆タンパク含有組成物の製造]
工程1:予め、凝固剤として水酸化カルシウム2gに、60℃の湯80ccで溶解して、水酸化カルシウム溶液を製造した。
工程1:予め、凝固剤として水酸化カルシウム2gに、60℃の湯80ccで溶解して、水酸化カルシウム溶液を製造した。
工程2:工程1とは別に、大豆タンパクとして、おから50gに60℃の湯150ccを添加して、よく攪拌し、これに結着剤としての乾燥全卵10gを添加して更に攪拌し、次いで、工程1で製造した水酸化カルシウム溶液を添加して、全体をよく攪拌した。
工程3:ゲル化剤として、グルコマンナン(コンニャク精粉)30gに、60℃の湯678ccを添加し、よく混練して全体がゼリー状に成った時点で、工程2で製造した大豆タンパク、乾燥全卵、水酸化カルシウム溶液から成る水溶液を添加して、よく混練した後、ミンチ状に粉砕した。
[食パンの製造−仲種法]
下記の配合により、仲種法による食パン用生地を製造した。
配合1
仲種用生地
強力一等粉 70%
イースト 2%
イースト・フード 0.13%
水 38%
実施例1のミンチ(「リカロ」)20%
配合2
本捏用生地
強力一等粉 30%
食塩 2%
上白 3%
グルコース 3%
ショートニング 3%
脱粉 2%
水 22%
配合1
仲種用生地
強力一等粉 70%
イースト 2%
イースト・フード 0.13%
水 38%
実施例1のミンチ(「リカロ」)20%
配合2
本捏用生地
強力一等粉 30%
食塩 2%
上白 3%
グルコース 3%
ショートニング 3%
脱粉 2%
水 22%
上記の生地を使用して、三斤棒食パン(山型)を製造した。先ず、配合1の仲種用生地を使用し、小麦粉全量のうち、70%の粉に、イーストおよびイースト・フード、リカロ20%を水55〜58%に溶解し、低速3分、高速1分混合し、捏上生地温度を24℃とし、4時間前後発酵させた後、砂糖、食塩を水(全量で粉の60%)に溶解し、これを仲種生地に加え、軽く低速で1〜2分混合した後、残余30%の粉を加え、低速でさらに2〜3分捏ね、高速に切り代え、1〜2分後、ショートニングを加え、さらに5〜6分間混捏した。
次いで、オーバーヘッドプルファーで10〜15分間寝かしたあと、整形機で圧延・巻き込んで整形し、型詰めし、温度35〜40℃、湿度85〜88%のホイロで40〜60分関処理した後、窯に入れ、窯温度210〜220℃で35〜50分間かけて焙焼し、離型し、ブレッド・クーラに入れ32〜36℃で30〜60分間かけて放冷した。
一方、実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しない生地で、実施例2と同じ手法で、食パンを、検査のための標準品として製造した。
官能検査−日常検査
分析能力を有し、訓練された鋭敏なパネラー50人を用意し、それぞれ隔離した。検査30分前より、禁煙、ガム、口紅を禁止し、各検査室の照明、室温、換気を同じ条件にした。
分析能力を有し、訓練された鋭敏なパネラー50人を用意し、それぞれ隔離した。検査30分前より、禁煙、ガム、口紅を禁止し、各検査室の照明、室温、換気を同じ条件にした。
先ず、実施例2で製造した食パンと、標準品の、焙色、皮質、触感、香気等、外面的評価因子、及び内相の色相、アロマ、フレーバー、食感等内面的評価因子に関して、テストを行った結果、パネラー50人の全員が、両方を判別できなかった。
3点試験法
次いで、標準品50個を用意した。実施例2を100回繰り返して、同じサンプルを100個用意した。標準品1個とサンプル2個の計3個1組を、パネラー50人に与え、3点試験法による官能食味検査を行った。この際、順序効果を考慮して、食べる順序をランダムとし、位置効果を考慮して、中央と両端を交換し、符号効果を考慮して、標準品とサンプルには、2桁以上の数字を付けた。パネラー50人に、標準品を指摘させたところ、パネラー50人全員の正解率は1/9であった。
次いで、標準品50個を用意した。実施例2を100回繰り返して、同じサンプルを100個用意した。標準品1個とサンプル2個の計3個1組を、パネラー50人に与え、3点試験法による官能食味検査を行った。この際、順序効果を考慮して、食べる順序をランダムとし、位置効果を考慮して、中央と両端を交換し、符号効果を考慮して、標準品とサンプルには、2桁以上の数字を付けた。パネラー50人に、標準品を指摘させたところ、パネラー50人全員の正解率は1/9であった。
官能検査−嗜好検査
日常検査を行ったと同じパネラー50人を用意した。標準品を50人分用意した。一方、実施例2を150回繰り返して、同じサンプルを150個用意した。標準品1個と、サンプル3個の計4個1組を、パネラー50人に与えた。評点法でそれぞれ好ましさの程度を3,5,7、9段階に分け、その平均評点とばらつきを求め、統計学的処理を行った結果、パネラー50人の間で、1個の標準品と、3個のサンプルの間で嗜好の優位差は見られなかった。
日常検査を行ったと同じパネラー50人を用意した。標準品を50人分用意した。一方、実施例2を150回繰り返して、同じサンプルを150個用意した。標準品1個と、サンプル3個の計4個1組を、パネラー50人に与えた。評点法でそれぞれ好ましさの程度を3,5,7、9段階に分け、その平均評点とばらつきを求め、統計学的処理を行った結果、パネラー50人の間で、1個の標準品と、3個のサンプルの間で嗜好の優位差は見られなかった。
[食パンの製造ー直接法]
下記の配合により、直接法による食パン用生地を製造した。
配合
強力特等粉 70%
イースト 2%
イースト・フード 0.13%
水 38%
準強力一等粉 30%
実施例1のミンチ(「リカロ」)20%
上質塩 2.1%
上白 3%
グルコース 3%
ショートニング 3〜4%
脱粉 3〜4%
水 22%
下記の配合により、直接法による食パン用生地を製造した。
配合
強力特等粉 70%
イースト 2%
イースト・フード 0.13%
水 38%
準強力一等粉 30%
実施例1のミンチ(「リカロ」)20%
上質塩 2.1%
上白 3%
グルコース 3%
ショートニング 3〜4%
脱粉 3〜4%
水 22%
上記の生地を使用して、三斤棒食パン(山型)を製造した。先ず、全生地を低速3分、高速1分で混合し、4時間前後発酵させた後、オーバーヘッドプルファーで10〜15分間寝かしたあと、整形機で圧延・巻き込んで整形し、型詰めし、温度35〜40℃、湿度85〜88%のホイロで40〜60分関処理した後、窯に入れ、窯温度210〜220℃で35〜50分間かけて焙焼し、離型し、ブレッド・クーラに入れ、32〜36℃で30〜60分間かけて放冷した。
一方、実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しない生地で、実施例3と同じ手法で、食パンを検査のための標準品として製造した。
実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パータ・ジェノワーズの製造]
配 合
薄力粉 90g
卵 3個
グラニュー糖 90g
バター 30g
実施例1のミンチ(「リカロ」)72g
配 合
薄力粉 90g
卵 3個
グラニュー糖 90g
バター 30g
実施例1のミンチ(「リカロ」)72g
上記の配合を使用して、先ずボウルに卵を入れ、泡立て機で卵をほぐした。卵がほぐれたら、グラニュー糖を添加して混合した。湯煎にかけながら混合し、35〜36℃になった時点で湯煎から外し、最初は高速回転で泡立て、気泡が細かく成った時点で、中速回転に切り替えた。
薄力粉と実施例1のミンチ(「リカロ」)を分散するように添加した。混合しながら数回切り返し、暖かいバターを添加し、均質になるように混ぜた。次いで、型に生地を流し入れ、生地の中の空気を抜き、180℃のオーブンで25分間、表面にこんがりと焼き焦げが付き、中心を押さえて弾力を感じるようになるまで焼き、型から外し、放冷した。焼き上がり後は、きめが細かく、しっとりとソフトな食感を得た。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパータ・ジェノワーズの通常の生地で焼き上げて、標準品として製造し、それと、実施例4に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パータ・ビスキュイの製造]
配 合
薄力粉 90g
卵黄 3個分
グラニュー糖 60g
バニラエッセンス 少々
卵白 3個分
グラニュー糖 30g
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
配 合
薄力粉 90g
卵黄 3個分
グラニュー糖 60g
バニラエッセンス 少々
卵白 3個分
グラニュー糖 30g
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
上記の配合を使用して、先ずボウルに卵黄を入れ、泡立て機で卵をほぐした。卵がほぐれたら、グラニュー糖を添加して混合した。バニラエッセンスを2〜3滴加えて風味を付けた。卵白を、ミキサーで中速回転して泡立て、グラニュー糖を、数回に分けて入れながら泡立て、グラニュー糖を添加した後は、ミキサーを高速回転して泡立て、メレンゲを作った。卵黄にメレンゲ1/3を加え、混ぜた。残りのメレンゲを加え、混合した。篩った薄力粉と実施例1のミンチ(「リカロ」)を、全面に散らすようにして振り入れ、数回切り返して混合した。
完成した生地を、直径12mmの丸口金を付けた絞り出し器に入れ、天板の紙の上に間隔をおきながら、8cm長の棒状に搾り出して、ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールを作った。表面に粉砂糖をふり、溶けたら再び降り、粉砂糖がある程度溶けたら、天板ごと持ち上げ、190℃のオーブンで10分焼いた。焼き上がりは、外側はサクッとし、中はふんわりと軽く、口の中で溶けるような食感を得た。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパータ・ビスキュイの生地で焼き上げ、標準品として製造し、それと、実施例5に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パータ・ケックの製造]
配 合
薄力粉 125g
ベーキングパウダー 2.5g
バター 125g
粉砂糖 125g
卵 2.5個(125)g
バニラエッセンス 少々
レモン表皮のすりおろし 1個分
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
配 合
薄力粉 125g
ベーキングパウダー 2.5g
バター 125g
粉砂糖 125g
卵 2.5個(125)g
バニラエッセンス 少々
レモン表皮のすりおろし 1個分
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
薄力粉、実施例1のミンチ(「リカロ」)、およびベーキングパウダーを泡立て器などで均一混合しておく。ボウルに室温に戻したバターを入れ、泡立て器で混合してクリーム状にした。粉砂糖を、2〜3回に分けて添加し、混合した。空気を十分含んで白っぽくなった時点で、溶き卵を数回に分けて入れ、混合した。卵を全部添加して、クリーム状になった時点で、バニラエッセンスを添加して混合した。レモン表皮のすりおろしを加え、混合した。
ふるい合わせた薄力粉と、実施例1のミンチ(「リカロ」)とベーキングパウダーを加え、ボウルを回転させながら、よく混合した。次いで、型に生地を流し入れ、生地の中の空気を抜き、180℃のオーブンで40分間、表面にこんがりと焼き焦げが付き、中心を押さえて弾力を感じるようになるまで焼き、型から外し、放冷した。焼き上がり後は、どっしりした重量感と、しっとりしてきめ細かい食感を得た。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパータ・ケックの通常の生地で焼き上げ、標準品として製造し、それと、実施例6に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パート・ブリゼの製造]
配 合
薄力粉 250g
バター 125g
卵黄 1個分
塩 2.5g
冷水 60mL
実施例1のミンチ(「リカロ」)50g
配 合
薄力粉 250g
バター 125g
卵黄 1個分
塩 2.5g
冷水 60mL
実施例1のミンチ(「リカロ」)50g
ふるった薄力粉、実施例1のミンチ(「リカロ」)を台の上に広げ、その上で冷たいバターをカードで小豆粒大に細かく刻む。刻んだバターを粉と合わせながら、指でつぶす。サラサラの状態になった時点で、中央にくぼみを作り、くぼみに、塩、卵黄、冷水を入れ、ほぐしながら混合した。水分が全体に行き渡ったら、カードで寄せ集めながら、ひとかたまりにし、手で押さえ平らにした。まとめた生地を、カードで半分に切り、重ねて再び手で押さえ、折って重ねた。
この作業を数回繰り返した。生地がまとまったら、ビニールに包み、冷蔵庫で1時間以上熟成した。熟成した生地を打ち粉(強力粉)をし、めん棒で叩いて固さを調節し、菓子の大きさに合わせて伸ばした。生地の上に型をおき、周囲に2cmはみ出る程度の大きさに伸ばした。冷蔵庫で1時間ほど熟成した。
[ミルリトンの製造]
このようにして製造しパート・ブリゼを使用して、ミルリトンを製造した。パート・ブリゼを2cmの厚さにのばし、休ませてから、直径7cmの菊型の抜き型で抜いた。薄くバターを塗ったタルトレット型に、生地を敷き込んで、周囲の生地を少しつまみ上げ、冷蔵庫で1時間熟成した。
このようにして製造しパート・ブリゼを使用して、ミルリトンを製造した。パート・ブリゼを2cmの厚さにのばし、休ませてから、直径7cmの菊型の抜き型で抜いた。薄くバターを塗ったタルトレット型に、生地を敷き込んで、周囲の生地を少しつまみ上げ、冷蔵庫で1時間熟成した。
ボウルにグラニュー糖を入れ、溶きほぐした卵1個を加え、泡立て器で混合し、残りの卵を全量加えた時点で、レモンの表皮を、すりおろして加えて香りを付け、暖かい溶かしバターを加え、よく混合してアパレイユを作った。熟成した生地に、アパレイユをスプーンで流し入れた。アパレイユの上に粉砂糖をふりかけ、180℃のオーブンで30分間、生地に焼き色が付くまで焼いた。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパート・ブリゼを作り、それでミルリトンを標準品として製造し、それらと、実施例7の配合に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パート・シュクレの製造]
配 合
薄力粉 250g
バター 125g
粉砂糖 100g
卵黄 1個分
塩 2.5g
卵 1個分
実施例1のミンチ(「リカロ」)50g
配 合
薄力粉 250g
バター 125g
粉砂糖 100g
卵黄 1個分
塩 2.5g
卵 1個分
実施例1のミンチ(「リカロ」)50g
ボウルにバターを入れ、泡立て器で混合してクリーム状にし、塩を加え、粉砂糖を2回に分けて加え、混ぜた。卵、卵黄を加え、なめらかに混合する。篩っておいた薄力粉と、実施例1のミンチ(「リカロ」)を1回で加えた。カードで切り刻むように粉を混ぜた。粉に水分が行き渡ってボロボロした状態になったので、台の上に取り出した。手の平で生地を前方に押し出すようにして均一に練り合わせた。この作業を2〜3回繰り返した。
まとめた生地を、カードで半分に切り、重ねて再び手で押さえ、折って重ねた。この作業を数回繰り返した。生地がまとまったら、ビニールに包み、冷蔵庫で1時間以上熟成した。熟成した生地を打ち粉(強力粉)をし、めん棒で叩いて固さを調節し、菓子の大きさに合わせて伸ばした。生地の上に型をおき、周囲に2cmはみ出る程度の大きさに伸ばした。冷蔵庫で1時間ほど熟成した。
[アマンディーヌの製造]
このようにして製造したパート・シュクレを使用して、アマンディーヌを製造した。熟成したパート・シュクレを2mmの厚さにのばし、直径8cmの円型の抜き型で抜いた。薄くバターを塗ったタルトレット型に、生地を敷き込んで、周囲の生地を少しつまみ上げ、冷蔵庫で1時間熟成した。
このようにして製造したパート・シュクレを使用して、アマンディーヌを製造した。熟成したパート・シュクレを2mmの厚さにのばし、直径8cmの円型の抜き型で抜いた。薄くバターを塗ったタルトレット型に、生地を敷き込んで、周囲の生地を少しつまみ上げ、冷蔵庫で1時間熟成した。
休ませた生地の、型からはみ出た余分な部分を切り落とし、さらに指で押さえて、生地を張り付けた。絞り出し袋にクレーム・ダマンドを入れ、生地の八分目まで絞り入れた。クリームの上にアーモンドスライスを散らした。180℃のオーブンで30分間、クリームが型一杯に膨張し、全体にこんがりと焼き色がつきまで焼いた。アプリコットジャムに1〜2滴の水を加えて煮詰め、水に落としても散らないようになったら、熱いうちに刷毛で塗った。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパート・シュクレを作り、それでアマンディーヌを標準品として製造し、それらと、実施例8の配合に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パート・サブレの製造]
配 合
薄力粉 350g
バター 175g
粉砂糖 100g
卵黄 3個分
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
配 合
薄力粉 350g
バター 175g
粉砂糖 100g
卵黄 3個分
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
ボウルにバターを入れ、泡立て器で混合してクリーム状にし、粉砂糖を〜3回に分けて加え、混ぜた。白っぽくなったら、卵黄を1個分ずつ加え、なめらかに混合した。ふるっておいた薄力粉と実施例1のミンチ(「リカロ」)を1回で加えた。カードで切り刻むように粉を混ぜた。粉に水分が行き渡ってボロボロした状態になった時点で、生地がまとまったらビニールに包み、冷蔵庫で1時間以上熟成した。熟成した生地を打ち粉(強力粉)をし、めん棒で叩いて固さを調節し、菓子の大きさに合わせて伸ばした。
[フロランタン・サブレの製造]
このようにして製造したパート・サブレを使用して、フロンランタン・サブレを製造した。アーモンドスライスは低温のオーブンで暖めておき。鍋にアーモンド以外の材料を入れ、中火にかけて115℃まで煮詰めたら火を止め、暖めておいたアーモンドスライスを入れ、かき混ぜてアパレイユを作った。準備した生地パート・サブレを200℃で15分間焼いて、この上に、熱いアパレイユを流して平らに広げ、再度、200℃のオーブンで20分間焼き、表面を触ってもヌガーがくっつかなくなるまで冷ました。
このようにして製造したパート・サブレを使用して、フロンランタン・サブレを製造した。アーモンドスライスは低温のオーブンで暖めておき。鍋にアーモンド以外の材料を入れ、中火にかけて115℃まで煮詰めたら火を止め、暖めておいたアーモンドスライスを入れ、かき混ぜてアパレイユを作った。準備した生地パート・サブレを200℃で15分間焼いて、この上に、熱いアパレイユを流して平らに広げ、再度、200℃のオーブンで20分間焼き、表面を触ってもヌガーがくっつかなくなるまで冷ました。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパート・サブレを作り、それで、フロランタン・サブレを標準品として製造し、それらと、実施例9に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[フュタージュの製造]
配 合
薄力粉 125g
強力粉 125g
塩 5g
冷水 125mL
バター 35g+190g
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
配 合
薄力粉 125g
強力粉 125g
塩 5g
冷水 125mL
バター 35g+190g
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
予め冷やしておいた小麦粉、および実施例1のミンチ(「リカロ」)をボウルに入れ、塩を混ぜた。冷たいバター35gを細かく刻んで入れ、粉、実施例1のミンチ(「リカロ」)と混ぜた。冷水を加え均一に混ぜた。台の上でカードで切っては丸める作業を繰り返した。生地を回転させながら、2つ折りを繰り返した。生地に十文字の切り込みを入れ、ビニールに包み、冷蔵庫で20〜30分間熟成した。冷やして置いたバター190gを、めん棒で叩いて固さを調節し、2cm厚程度の正方形にした。
熟成させた生地を、切り込みから四方に広げた。打ち粉をして、めん棒でのばし、中央にバターの角度を45度ずらして乗せ、生地で折り畳んだ。3つ折りを6回繰り返し、冷蔵庫で1時間休ませた。冷蔵庫から出して、3つ折りをさらに2回繰り返し、合計6回折り畳んだ。できあがった生地を、冷蔵庫でさらに1時間休ませた。
[パルミエの製造]
このようにして製造したフュタージュを使用して、パルミエを製造した。先ず、フュタージュを3つ折りを5回繰り返し、グラニュー糖を入れた。生地の表面に水を塗り、長辺の両端から1/6を内側へ折り、もう一度内側へ中央まで折り、最後に両側を重ねるように半分に折った。めん棒で軽く叩いて密着きせ、1cm厚に切って、切り口を上にして、天板に並べて形を整え、200℃のオーブンで30分間焼いた。
このようにして製造したフュタージュを使用して、パルミエを製造した。先ず、フュタージュを3つ折りを5回繰り返し、グラニュー糖を入れた。生地の表面に水を塗り、長辺の両端から1/6を内側へ折り、もう一度内側へ中央まで折り、最後に両側を重ねるように半分に折った。めん棒で軽く叩いて密着きせ、1cm厚に切って、切り口を上にして、天板に並べて形を整え、200℃のオーブンで30分間焼いた。
[リーフパイの製造]
このようにして製造したフュタージュを使用して、リーフパイを製造した。先ず、フュタージュをリーフ形の打ち抜き型で抜き、両面にグラニュー糖をまぶし付けながら、めん棒で伸ばす。紙を敷いた天板の上にのせ、表面でナイフで表脈の模様を切り込みを入れ、200℃のオーブンで15分間焼いた。
このようにして製造したフュタージュを使用して、リーフパイを製造した。先ず、フュタージュをリーフ形の打ち抜き型で抜き、両面にグラニュー糖をまぶし付けながら、めん棒で伸ばす。紙を敷いた天板の上にのせ、表面でナイフで表脈の模様を切り込みを入れ、200℃のオーブンで15分間焼いた。
[パピヨンの製造]
このようにして製造したフュタージュを使用して、パピヨンを製造した。先ず、フュタージュの長辺の両端を落とし、3等分に切り、水を塗って重ねた。中央に筋を付け、1cm厚に切った。筋を中心に1回ねじった。切り口を上にして天板に並べ、200℃のオーブンで30分間焼いた。
このようにして製造したフュタージュを使用して、パピヨンを製造した。先ず、フュタージュの長辺の両端を落とし、3等分に切り、水を塗って重ねた。中央に筋を付け、1cm厚に切った。筋を中心に1回ねじった。切り口を上にして天板に並べ、200℃のオーブンで30分間焼いた。
[サクリスタンの製造]
このようにして製造したフュタージュを使用してサクリスタンを製造した。先ず、フュタージュを横長に置き、端から縦に12〜13cm幅に切り、グラニュー糖をまぶしながら、1本ずつねじった。天板に1本ずつ両端を押しつぶして固定し、200℃のオーブンで20分間焼いた。
このようにして製造したフュタージュを使用してサクリスタンを製造した。先ず、フュタージュを横長に置き、端から縦に12〜13cm幅に切り、グラニュー糖をまぶしながら、1本ずつねじった。天板に1本ずつ両端を押しつぶして固定し、200℃のオーブンで20分間焼いた。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないフュタージュを作り、それで、パルミエ、リーフパイ、パピヨン、サクリスタンを標準品として製造し、それらと、実施例10に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
[パータ・シューの製造]
配 合
薄力粉 150g
牛乳 125mL
水 125mL
バター 110g
塩 2.5g
卵 3〜4個
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
配 合
薄力粉 150g
牛乳 125mL
水 125mL
バター 110g
塩 2.5g
卵 3〜4個
実施例1のミンチ(「リカロ」) 50g
鍋に牛乳、水、バター、塩を入れて弱火にかけ、バターが溶けたら強火にして完全に沸騰させた。沸騰したら火を止め、薄力粉と実施例1のミンチ(「リカロ」)を一気に入れた。手早く混ぜ、生地が一塊りになるまで混ぜた。鍋を再び火にかけ、中火で生地を炒めるように絶えず混ぜながら火を通す。生地をボウルに移し、溶きほぐした卵を1個ずつ加えた。生地を口金を付けた絞り出し袋に入れ、バターを薄く塗った天板に間隔を空けて絞り出した。表面に艶だし用の溶き卵を塗り、200℃のオーブンで、割れ目にも焼き色が付くまで焼き上げた。
[シュー・ア・ラ・クレームの製造]
このようにして製造したパータ・シューを使用して、シュー・ア・ラ・クレームを製造した。先ず、パータ・シューを作り、直径8mmの口金を付けた絞り出し袋に入れ、バターを薄く塗った天板に間隔を空けて直径4cmに絞り出した。生地の表面に艶だし用の溶き卵を塗り、ぬらしたフォークで軽く押さえて形をつけ、200℃のオーブンで、割れ目にも焼き色が付くまで30分間焼いて、シューを作った。
このようにして製造したパータ・シューを使用して、シュー・ア・ラ・クレームを製造した。先ず、パータ・シューを作り、直径8mmの口金を付けた絞り出し袋に入れ、バターを薄く塗った天板に間隔を空けて直径4cmに絞り出した。生地の表面に艶だし用の溶き卵を塗り、ぬらしたフォークで軽く押さえて形をつけ、200℃のオーブンで、割れ目にも焼き色が付くまで30分間焼いて、シューを作った。
予め、クレーム・パティシエールを作り、冷やしておく。シューが冷めたら、上から1/3のところで切った。冷やしたクレーム・パティシエールをボウルに移し、へらでクリーム状に練った。丸口金を付けた絞り出し袋に入れ、シューの縁まで絞り込んだ。クレームシャンティーを作り、星口金を付けた絞り出し袋に入れ、クリームの上にこんもりと絞り出し、上部シューで蓋をし、粉砂糖をふった。
[ベニエ・スフレの製造]
このようにして製造したパータ・シューを使用して、ベニエ・スフレを製造した。先ず、鍋に、牛乳、バター、塩とともにグラニュー糖を入れ、生地を星口金を付けた絞り出し袋に入れ、準備した硫酸紙に直径8cmくらいのリング状に絞り出した。170℃に熱した揚げ油の中に、紙を上にして生地を入れ、生地が色づいてきたら紙を外した。生地を裏返して両面とも揚げた。
このようにして製造したパータ・シューを使用して、ベニエ・スフレを製造した。先ず、鍋に、牛乳、バター、塩とともにグラニュー糖を入れ、生地を星口金を付けた絞り出し袋に入れ、準備した硫酸紙に直径8cmくらいのリング状に絞り出した。170℃に熱した揚げ油の中に、紙を上にして生地を入れ、生地が色づいてきたら紙を外した。生地を裏返して両面とも揚げた。
色よく揚がったら、網にのせ、油をきってさました。さましたシューを、上から1/3のところで、横2つに裁断した。クレーム・シャンティーを作り、星口金を付けた絞り出し袋に入れ、切り分けたシューの一方に絞って挟み、粉砂糖をふって仕上げた。
実施例1のミンチ(「リカロ」)を添加しないパータ・シューを作り、それで、シュー・ア・ラ・クレ−ム、ベニエ・スフレを標準品として製造し、それらと実施例11の配合に対して、実施例2の試験方法と同じ試験方法で、官能検査−日常検査、3点試験法、および官能検査−嗜好検査を行ったところ、実施例2の試験結果と同じ結果を得た。
以上、パン生地および汎用性がある代表的な8種の菓子生地を例に、本発明を説明したが、本発明は、上記以外の菓子にも、適用することができる。
たとえば、エクレール、パリブレスト、サントノレ、ガトー・ダニシェフ、リコッタを使用したイタリア風ミモザ、グリオッティーヌ、ノワゼッティーヌ、ガトー・シャンテ・ノリエット、モーツァルトトルテ、各種タルト、チーズパイ、クラフティ、ボベス、パン・コンプレ、プロフィトロール、スウイーニュ、スーリー、グロン、ランゴ、プティ・フール・セック、テュイル・オ・ザマンド、テュイル・ダンテル、パレ・オ・レザン、バトン・マレショー・ミロワール、ラング・ド・シャ、シガレット、ディアマン、ヴィエノワ、ダッチビスケット、ベニエ、マカロン・ムー、カロリンヌ、マルタ、各種シフォンケーキ、マフィン、スコーン、パータ・ババ、ババ・オ・ロム、ヘーフェタイク、ブッタークーヘン、アプフェルクーヘン、ハイデルベアクーヘン、パータ・クグロワ、シュトーレン、ドーナツ、ベルリーナ、パン・オ・プリュノー、ブリオッシュ・ミエル、ソーシッソン・フリュイ、ビスターシュ・オ・クロワッサン、クイニ・アマン、クロッカン、グリュックス・シュバインヘン等にも適用できる。
本発明は、下記に例示するような産業上の利用可能性がある。
1.「リカロ」は、パン、各種菓子パン用の生地の全質量に対して、4〜30%添加しても、食パン、各種菓子パン、菓子の焙色、皮質、触感、香気、内相の色相、アロマ、フレーバー、食感等が遜色なく、かつカロリーを低減化することがきるので、食パンおよび菓子パン産業上の利用可能性がある。
2.「リカロ」は、本格的な菓子用生地の全質量に対して4〜30%添加しても、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)、香気、食感、口溶け、および味覚が遜色なく維持でき、かつ、カロリーを低減化することができるので、菓子産業上の利用可能性がある。
3.「リカロ」は、菓子の代表的かつ汎用性がある生地である「パータ・ジェノワーズ」、「パータ・ビスキュイ」、「パータ・ケック」、「パータ・ブリゼ」、「パータ・シュクレ」、「パータ・サブレ」、「フュタージュ」、「パータ・シュ」に適用できるので、ほとんどの菓子を、焙色(色調)、艶、肌理(皮部、底部)、形状(均済、伸、縮)、香気、食感、口溶け、および味覚を損なうことなく、カロリーを低減することができるので、菓子産業に利用可能性がある。
4.「リカロ」を、パン、各種菓子パン、菓子用生地に添加できるので、従来用途が限定されていた豆乳の絞り滓である「おから」と「コンニャク=フルコマンナン」の新たな用途の拡大、展開が可能である。
Claims (13)
- 主原料として、小麦粉、イースト、糖類、油脂、イースト・フード、及び水を、副原料として、乳製品、食塩、大豆粉、グルコース、ショートニング等を含む組成物の総質量に対して、大豆タンパク5〜10%、ゲル化剤0.5〜8%、凝固剤0.1〜0.3%、および水70〜90%を含む大豆タンパク組成物を4〜30%添加したパン用生地。
- 大豆タンパクが、豆乳の絞り滓であるおから(豆腐殻)であり、ゲル化剤がグルコマンナンである請求項1記載のパン用生地。
- 主原料としての小麦粉、糖類、油脂、副原料としての鶏卵、乳製品、食塩、調味料、乳化剤、化学膨張剤、香料、色素、改良剤、水、洋酒、ナッツ類と、その加工品、スパイス、フルーツ加工品、凝固剤等を含む組成物の総質量に対して、大豆タンパク5〜10%、ゲル化剤0.5〜8%、凝固剤0.1〜0.3%、および水70〜90%を含む大豆タンパク含有組成物を4〜30%添加した菓子用生地。
- 大豆タンパクが、豆乳の絞り滓であるおから(豆腐殻)であり、ゲル化剤が、グルコマンナンである請求項3記載の菓子用生地。
- 鶏卵、砂糖、薄力粉、バター、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ジェノワーズ用生地。
- 卵黄、砂糖、卵白、バニラ・エッセンス、薄力粉、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ビスキュイ用生地。
- バター、粉砂糖、鶏卵、バニラ・エッセンス、レモン表皮、薄力粉、ベーキング・パウダー、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・ケック用生地。
- 薄力粉、バター、塩、卵黄、冷水、及び大豆タンパク含有組成物から成るパート・ブリゼ用生地。
- バター、塩、粉砂糖、鶏卵、卵黄、薄力粉、及び大豆タンパク含有組成物から成るパート・シュクレ用生地。
- バター、粉砂糖、卵黄、薄力粉、および大豆タンパク含有組成物から成るパート・サブレ用生地。
- 薄力粉、強力粉、塩、バター、冷水、折り込み用バター、及び大豆タンパク含有組成物から成るフュタージュ用生地。
- 水、牛乳、バター、塩、強力粉、塩、薄力粉、鶏卵、及び大豆タンパク含有組成物から成るパータ・シュー用生地。
- 大豆タンパク含有組成物が、おから5〜10質量%、グルコマンナン0.5〜8質量%、凝固剤0.1〜0.3質量%、および水70〜90質量%を含むことを特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記載の生地。
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