JP2007053314A - 保護回路および半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護動作の開始電圧の低電圧化とチップサイズのコンパクト化との両立が図られた保護回路および半導体装置を提供すること。
【解決手段】静電気保護回路100は,NPNバイポーラトランジスタ10およびキャパシタ14を有している。そして,NPNバイポーラトランジスタ10は,コレクタが入力端子11に接続され,エミッタが接地されている。また,NPNバイポーラトランジスタ10のベースとコレクタとの間には,キャパシタ14が配設されている。また,NPNバイポーラトランジスタ10のベースは,抵抗素子15を介して接地されている。さらに,キャパシタ14は,トレンチキャパシタであり,NPNバイポーラトランジスタ10を区画する素子分離トレンチを兼ねる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,静電気等の過電圧から内部回路を保護する保護回路および半導体装置に関する。さらに詳細には,保護動作の開始電圧の低電圧化とチップサイズのコンパクト化との両立を図る保護回路および半導体装置に関するものである。
従来から,半導体集積回路装置は,内部回路の素子を静電放電から保護する静電気保護回路を同一基板上に備えている。一般的に,静電気保護回路は,静電気の放電による過電圧が印加される入力端子に接続され,静電気によるダメージが内部回路に及ばないように構成されている。
具体的には,例えば特許文献1に開示されている入力保護回路がある。この入力保護回路は,図10に示すように,NPNバイポーラトランジスタ90を備え,そのコレクタが外部端子91に接続され,エミッタが接地され,ベースが抵抗素子95を介してエミッタに接続されている。この入力保護回路900では,ベース−コレクタ間耐圧を超える静電気が外部端子91に印加されると,トランジスタ90がブレイクダウンしてコレクタからエミッタへ電流が流れる。これにより,静電気によるダメージから内部回路92を保護している。
この他,例えば特許文献2に開示されている半導体集積回路装置の静電気保護回路では,NPNバイポーラトランジスタを備え,さらにコレクタ−ベース間にキャパシタを配置している。この静電気保護回路では,静電気のようなサージ電圧が印加されると,ほぼ同時にベース電圧が高くなりコレクタからエミッタへ電流が流れる。これにより,静電気によるダメージから内部回路を保護している。
特開平7−288925号公報 特開2001−244418号公報
しかしながら,前記した従来の静電気保護回路では,次のような問題があった。すなわち,特許文献1に開示されたような静電気保護回路900では,トランジスタ90のブレイクダウン電圧が低いほど内部回路92にかかる電圧は低くなる。そのため,保護性能は高くなる。しかし,トランジスタ90の絶対定格以下にすることができないため,保護性能の高性能化には限界がある。
例えば,絶対定格が35Vであれば,35Vまでは保護するがそれ以下の耐圧の素子が内部回路92に存在すると,その素子が破壊される危険ある。また,通常は,絶対定格が35Vであれば,素子の製造ばらつきも考慮し,ブレイクダウン電圧は50V以上に設定されている。そのため,静電気保護回路900は50V以上で初めて動作することになり,それよりも耐圧が低い素子を保護することができない。
また,保護回路の動作開始電圧を,より精度よくかつ低電圧で決定できるようにするため,例えば図11に示す静電気保護回路910のように,コレクタ−ベース間にツェナーダイオード93を接続することも考えられる。しかしながら,ツェナーダイオード93を追加する必要があるとともに,その追加したツェナーダイオードの破壊を防止する必要がある。そのため,チップのサイズを大きくするなどの別の対策が必要になる。
また,特許文献2に開示されたような静電気保護回路では,キャパシタを追加する必要がある。また,半導体集積回路内にキャパシタを設ける場合には,非常に大きなスペースが必要となる。そのため,チップのコンパクト化の妨げとなる。
本発明は,前記した従来の保護回路が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,保護動作の開始電圧の低電圧化とチップサイズのコンパクト化との両立が図られた保護回路およびその保護回路を有する半導体装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた保護回路は,入力端子に印加される過電圧から内部回路を保護する保護回路であって,コレクタが入力端子に接続され,エミッタがグラウンド端子または電源端子に接続されたバイポーラトランジスタと,そのバイポーラトランジスタのベースと入力端子との間に接続されたキャパシタとを有し,キャパシタは,半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタであることを特徴としている。
すなわち,本発明の保護回路は,バイポーラトランジスタとキャパシタとによって静電気等の過電圧から内部回路を保護する保護回路を構成している。具体的に,NPNバイポーラトランジスタを利用する場合には,コレクタを入力端子に,エミッタをグラウンド端子にそれぞれ接続し,ベースと入力端子との間にキャパシタを接続する。また,PNPバイポーラトランジスタを利用する場合には,コレクタを入力端子に,エミッタを電源端子にそれぞれ接続し,ベースと入力端子との間にキャパシタを接続する。
この保護回路では,静電気等の電圧変化が大きいサージ電圧が入力端子に印加されると,キャパシタを介してベース電流が流れ,バイポーラトランジスタが動作する。そのため,バイポーラトランジスタをブレイクダウンさせることなく,静電気等のサージ電圧によるダメージから内部回路を保護することができる。また,バイポーラトランジスタの絶対定格よりも低い電圧であっても,静電気のような瞬間的な電圧変化によってバイポーラトランジスタを動作させることができる。よって,保護回路の保護性能の向上が図られる。
また,本発明の保護回路が有するキャパシタは,半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタである。そのため,キャパシタ用の表面スペースは小さくて済む。よって,チップの肥大化を抑制することができる。
さらに,本発明の保護回路のキャパシタは,バイポーラトランジスタの領域を区画する素子分離トレンチによって構成されることとするとよりよい。すなわち,保護回路を構成するキャパシタを,バイポーラトランジスタを区画する素子分離トレンチによって形成する。これにより,キャパシタを追加してもキャパシタ用のスペースを別途に設ける必要がない。よって,キャパシタの追加に伴うチップの面積増はなく,チップサイズのコンパクト化の妨げにはならない。
また,MOSトランジスタであっても,MOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタを利用することでバイポーラトランジスタを利用した保護回路と同様の回路を構成することができる。具体的に,本発明の別の保護回路は,入力端子に印加される過電圧から内部回路を保護する保護回路であって,ドレインが入力端子に接続され,ソースがグラウンド端子または電源端子に接続されたMOSトランジスタと,そのMOSトランジスタのバックゲートとドレインとの間に接続されたキャパシタとを有し,キャパシタは,半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタであることを特徴としている。
本発明では,MOSトランジスタのドレイン,ソース,バックゲートの各領域によって構成される寄生バイポーラトランジスタを利用する。そして,ドレインを入力端子に,ソースをグラウンド端子もしくは電源端子にそれぞれ接続し,バックゲートとドレインとの間にキャパシタを設けることで,低電圧で寄生バイポーラトランジスタを動作させることができる。さらに,そのキャパシタをトレンチキャパシタとすることでチップの肥大化を抑制することができる。さらに,そのキャパシタを素子分離トレンチに設けることにより,チップのコンパクト化を図ることができる。
また,本発明の半導体装置は,NPN型のバイポーラトランジスタ領域を備え,その中のコレクタ領域が入力端子に接続され,エミッタ領域がグラウンド端子に接続される半導体装置であって,バイポーラトランジスタ領域中のコレクタ領域と接するトレンチ部を有し,そのトレンチ部の内部には,トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,その絶縁膜を挟んでコレクタ領域と対向する導体領域とが配設され,その導体領域は,バイポーラトランジスタ領域中のベース領域と接続することを特徴としている。
また,本発明の別の半導体装置は,PNP型のバイポーラトランジスタ領域を備え,その中のコレクタ領域が入力端子に接続され,エミッタ領域が電源端子に接続される半導体装置であって,バイポーラトランジスタ領域中のベース領域と接するトレンチ部を有し,そのトレンチ部の内部には,トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,その絶縁膜を挟んでベース領域と対向する導体領域とが配設され,その導体領域は,バイポーラトランジスタ領域中のコレクタ領域と接続することを特徴としている。
また,それら半導体装置のトレンチ部は,バイポーラトランジスタ領域を区画する素子分離トレンチ部であることとするとよりよい。
本発明によれば,保護動作の開始電圧の低電圧化とチップサイズのコンパクト化との両立が図られる。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,本実施の形態は,静電気保護回路に本発明を適用したものである。
[第1の形態]
第1の形態の静電気保護回路100は,図1に示すように,NPNバイポーラトランジスタ10およびキャパシタ14を有している。そして,NPNバイポーラトランジスタ10は,コレクタが入力端子11に接続され,エミッタが接地されている。また,NPNバイポーラトランジスタ10のベースとコレクタとの間には,キャパシタ14が配設されている。また,NPNバイポーラトランジスタ10のベースは,抵抗素子15を介して接地されている。
また,静電気保護回路100は,図2に示すように,NPNバイポーラトランジスタ10の領域が素子分離トレンチ16に囲まれた構造を有している。詳細には,図3(図2のA−A断面)に示すように,P−型シリコン基板101上にシリコン酸化膜102を有し,そのシリコン酸化膜102上にエピタキシャル層103を有している。なお,図2および図3では,ベース・エミッタ間の抵抗素子15(図1参照)を省略している。
また,NPNバイポーラトランジスタ10の領域は,エピタキシャル層103内に設けられている。具体的に,NPNバイポーラトランジスタ10の領域の表面には,ベース領域となるP−型拡散領域104およびP+コンタクト拡散領域105が設けられ,さらにP−型拡散領域104の表面には,エミッタ領域となるN+拡散領域106が設けられている。また,NPNバイポーラトランジスタ10の領域には,コレクタ領域となるN−型領域107およびN+コンタクト拡散領域108が設けられている。
さらに,NPNバイポーラトランジスタ10の領域は,素子分離トレンチ16によって区画されている。素子分離トレンチ16内には,埋め込みポリシリコン領域161と,素子分離トレンチ16の壁面に位置し埋め込みポリシリコン領域161を他の領域から絶縁するシリコン酸化膜162とが設けられている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域161がシリコン酸化膜162を挟んでNPNバイポーラトランジスタ10の領域(コレクタ領域)と対向している。
また,埋め込みポリシリコン領域161は,ベース領域と電気的に接続されている。これにより,埋め込みポリシリコン領域161,シリコン酸化膜162,およびN−型領域107によってベース・コレクタ間のトレンチキャパシタ(図3中の破線枠,図1中のキャパシタ14)を構成している。
続いて,静電気保護回路100の動作について説明する。静電気保護回路100では,入力端子11に通常の信号や低周波のノイズが入力されたとしても,高インピーダンス成分を有するキャパシタ14が介在するため,ベース電流は流れない。つまり,コレクタ・エミッタ間は遮断される。
一方,入力端子11を介して静電気によるサージ電圧が印加されたとき(本形態では,コレクタに,グラウンドに対して+静電気が印加されたとき)は,ベース電圧が瞬時に上昇する。そして,このベース電圧の上昇によってNPNバイポーラトランジスタ10が動作し,コレクタ・エミッタ間に電流が流れる。これにより,静電気によるダメージから内部回路12が保護される。
本形態の静電気保護回路100では,コレクタ・ベース間にキャパシタ14を設けることとしている。このキャパシタ14により,静電気の印加とほぼ同時にNPNバイポーラトランジスタ10を動作させることができる。すなわち,NPNバイポーラトランジスタ10をブレイクダウンさせることなく,静電気によるダメージから内部回路12を保護することができる。また,NPNバイポーラトランジスタ10の絶対定格よりも低い電圧であっても,静電気のような瞬間的な電圧変化によってNPNバイポーラトランジスタ10を動作させることができる。よって,低電圧で保護動作を行うことができ,保護回路の性能向上を図ることができる。
また,ベース電流を生じさせるキャパシタ14は,素子分離トレンチ16内に設けられた埋め込みポリシリコン領域161によって形成されている。すなわち,静電気保護回路100では,半導体基板の厚さ方向にトレンチキャパシタを構成している。そのため,本形態の静電気保護回路100は,主表面上にキャパシタを構成する従来のものと比較して面方向のサイズがコンパクトである。従って,保護動作の開始電圧の低電圧化とチップサイズのコンパクト化との両立が図られた保護回路および半導体装置が実現している。
また,従来の半導体装置において,耐圧向上や素子の特性変動を抑える目的で,素子分離トレンチ内にポリシリコン領域を有するものは提案されている。そのような半導体装置では,そのポリシリコン領域をグラウンドや電源等の固定電位に接続することが多い。しかしながら本形態の静電気保護回路100では,静電気保護機能として動作を行うトランジスタの素子分離領域内に形成された埋め込みポリシリコン領域161の電位を入力端子の電位に応じて変化するように接続することで,新たな素子を追加することなく静電保護の低電圧化に必要となるキャパシタ機能を実現することができる。
また,NPNバイポーラトランジスタ10のベースは,抵抗素子15を介してエミッタと接続されている。これにより,NPNバイポーラトランジスタ10のコレクタ・エミッタ間が微小なノイズによって導通する誤動作を抑制している。
[第2の形態]
第2の形態の静電気保護回路200は,図4に示すように,PNPバイポーラトランジスタ20およびキャパシタ24を有している。そして,PNPバイポーラトランジスタ20は,コレクタが入力端子21に接続され,エミッタが電源に接続されている。また,PNPバイポーラトランジスタ20のベースとコレクタとの間には,キャパシタ24が配設されている。また,PNPバイポーラトランジスタ20のベースは,抵抗素子25を介して電源に接続されている。
また,静電気保護回路200は,図5に示すように,PNPバイポーラトランジスタ20の領域が素子分離トレンチ26に囲まれた構造を有している。詳細には,図6(図5のB−B断面)に示すように,P−型シリコン基板201上にシリコン酸化膜202を有し,そのシリコン酸化膜202上にエピタキシャル層203を有している。なお,図5および図6では,ベース・エミッタ間の抵抗素子25(図4参照)を省略している。
また,PNPバイポーラトランジスタ20の領域は,エピタキシャル層203内に設けられている。具体的に,PNPバイポーラトランジスタ20の領域の表面には,コレクタ領域となるP+型拡散領域204と,エミッタ領域となるP+拡散領域205とが設けられている。また,PNPバイポーラトランジスタ20の領域には,ベース領域となるN−型領域207およびN+コンタクト拡散領域208が設けられている。
さらに,PNPバイポーラトランジスタ20の領域は,素子分離トレンチ26によって区画されている。素子分離トレンチ26内には,埋め込みポリシリコン領域261と,素子分離トレンチ26の壁面に位置し埋め込みポリシリコン領域261を他の領域から絶縁するシリコン酸化膜262とが設けられている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域261がシリコン酸化膜262を挟んでPNPバイポーラトランジスタ20の領域(ベース領域)と対向している。
また,埋め込みポリシリコン領域261は,コレクタ領域と電気的に接続されている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域261,シリコン酸化膜262,およびN−型領域207によってベース・コレクタ間のトレンチキャパシタ(図6中の破線枠,図4中のキャパシタ24)を構成している。
続いて,静電気保護回路200の動作について説明する。静電気保護回路200では,入力端子21に通常の信号や低周波のノイズが入力されたとしても,高インピーダンス成分を有するキャパシタ24が介在するため,ベース電流は流れない。つまり,コレクタ・エミッタ間は遮断される。
一方,入力端子21を介して静電気によるサージ電圧が印加されたとき(本形態では,コレクタに,電源に対して−静電気が印加されたとき)は,ベース電圧が瞬時に低下する。そして,このベース電圧の低下によってPNPバイポーラトランジスタ20が動作し,コレクタ・エミッタ間に電流が流れる。これにより,静電気によるダメージから内部回路22が保護される。
本形態の静電気保護回路200では,コレクタ・ベース間にキャパシタ24を設けることとしている。このキャパシタ24により,静電気の印加とほぼ同時にPNPバイポーラトランジスタ20を動作させることができる。すなわち,PNPバイポーラトランジスタ20をブレイクダウンさせることなく,静電気によるダメージから内部回路22を保護することができる。また,PNPバイポーラトランジスタ20の絶対定格よりも低い電圧であっても,静電気のような瞬間的な電圧変化によってPNPバイポーラトランジスタ20を動作させることができる。よって,低電圧で保護動作を行うことができ,保護回路の性能向上を図ることができる。
また,ベース電流を生じさせるキャパシタ24は,素子分離トレンチ26内に設けられた埋め込みポリシリコン領域261によって形成されている。すなわち,静電気保護回路200では,半導体基板の厚さ方向にトレンチキャパシタを構成している。そのため,本形態の静電気保護回路200は,主表面上にキャパシタを構成する従来のものと比較して面方向のサイズがコンパクトである。また,キャパシタ24用のトレンチとして素子分離トレンチを利用することで,新たな素子を追加することなくキャパシタを配置することができる。
[第3の形態]
第3の形態の静電気保護回路300は,図7に示すように,NMOSトランジスタ30,PMOSトランジスタ40およびキャパシタ34,44を有している。なお,図7中の破線枠は,各MOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタを示している。本形態の静電気保護回路300では,ゲートとソースとを電気的に接続し,各MOSトランジスタ内の寄生バイポーラトランジスタを動作させることで保護動作を行う。
具体的に,NMOSトランジスタ30は,図7に示すように,ドレインが入力端子31に接続され,ソースが接地されている。また,NMOSトランジスタ30のゲートは,抵抗素子35を介してソースに接続されている。さらに,NMOSトランジスタ30のドレインとバックゲートとの間にはキャパシタ34が配設されている。
また,NMOSトランジスタ30の領域は,図8に示すように,P−型シリコン基板301上に埋め込みシリコン酸化膜302を有し,そのシリコン酸化膜302上にP−型のエピタキシャル層303を有している。NMOSトランジスタ30の領域は,エピタキシャル層303内に設けられている。
さらに,NMOSトランジスタ30の領域は,素子分離トレンチ36によって区画されている。素子分離トレンチ36内には,埋め込みポリシリコン領域361と,素子分離トレンチ36の壁面に位置し埋め込みポリシリコン領域361を他の領域から絶縁するシリコン酸化膜362とが設けられている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域361がシリコン酸化膜362を挟んでNMOSトランジスタ30の領域と対向している。
また,NMOSトランジスタ30の領域の表面には,ソース領域となるN+拡散領域304と,ドレイン領域となるN+拡散領域305とが設けられている。N+拡散領域304およびN+拡散領域305は,Pウェル領域306に囲まれている。さらに,ゲートポリシリコン310が,Pウェル領域306のうちのN+拡散領域304とN+拡散領域305とを隔離する部分と絶縁層307を介して対向している。
また,NMOSトランジスタ30の領域は,N+拡散領域304,N+拡散領域305,およびそれらを隔離するバックゲート領域(Pウェル領域306およびその周辺のP−拡散領域308,P+コンタクト領域309)によって寄生バイポーラトランジスタを構成している。すなわち,N+拡散領域304がエミッタに,N+拡散領域305がコレクタに,バックゲート領域がベースに,それぞれ相当する。
また,埋め込みポリシリコン領域361は,ドレイン領域と電気的に接続されている。そのため,埋め込みポリシリコン領域361,シリコン酸化膜362,およびP−型領域308によってドレイン(寄生バイポーラトランジスタのコレクタ)・バックゲート(寄生バイポーラトランジスタのベース)間のトレンチキャパシタ(図8の破線枠,図7中のキャパシタ34)を構成している。
この寄生バイポーラトランジスタおよびトレンチキャパシタによって,第1の形態の静電気保護回路100と同様の動作を行う。すなわち,ドレインに,グラウンドに対して+静電気が印加されたとき,NMOSトランジスタ30内の寄生NPNバイポーラトランジスタが動作して静電気によるダメージから内部回路32が保護される。
また,PMOSトランジスタ40は,図7に示すように,ドレインが入力端子31に接続され,ソースが電源に接続されている。また,PMOSトランジスタ40のゲートは,抵抗素子45を介してソースに接続されている。さらに,PMOSトランジスタ40のドレインとバックゲートとの間にはキャパシタ44が配設されている。
また,PMOSトランジスタ40の領域は,図9に示すように,P−型シリコン基板401上に埋め込みシリコン酸化膜402を有し,そのシリコン酸化膜402上にN−型のエピタキシャル層403を有している。PMOSトランジスタ40の領域は,エピタキシャル層403内に設けられている。
さらに,PMOSトランジスタ40の領域は,素子分離トレンチ46によって区画されている。素子分離トレンチ46内には,埋め込みポリシリコン領域461と,素子分離トレンチ46の壁面に位置し埋め込みポリシリコン領域461を他の領域から絶縁するシリコン酸化膜462とが設けられている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域461がシリコン酸化膜462を挟んでPMOSトランジスタ40の領域と対向している。
また,PMOSトランジスタ40の領域の表面には,ソース領域となるP+拡散領域404と,ドレイン領域となるP+拡散領域405とが設けられている。P+拡散領域404およびP+拡散領域405は,Nウェル領域406に囲まれている。さらに,ゲートポリシリコン410が,Pウェル領域406のうちのP+拡散領域404とP+拡散領域405とを隔離する部分と絶縁層407を介して対向している。
また,PMOSトランジスタ40の領域は,P+拡散領域404,N+拡散領域405,およびそれらを隔離するバックゲート領域(Nウェル領域406およびその周辺のN−拡散領域408,N+コンタクト領域409)によって寄生バイポーラトランジスタを構成している。すなわち,P+拡散領域404がエミッタに,P+拡散領域405がコレクタに,バックゲート領域がベースに,それぞれ相当する。
また,埋め込みポリシリコン領域461は,ドレイン領域と電気的に接続されている。すなわち,埋め込みポリシリコン領域461,シリコン酸化膜462,およびN−型領域408によってドレイン(寄生バイポーラトランジスタのコレクタ)・バックゲート(寄生バイポーラトランジスタのベース)間のトレンチキャパシタ(図9の破線枠,図7中のキャパシタ44)を構成している。
この寄生バイポーラトランジスタおよびトレンチキャパシタによって,第2の形態の静電気保護回路200と同様の動作を行う。すなわち,ドレインに,電源に対して−静電気が印加されたとき,PMOSトランジスタ40内の寄生PNPバイポーラトランジスタが動作して静電気によるダメージから内部回路32が保護される。
本形態の静電気保護回路300では,MOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタと,MOSトランジスタのバックゲート領域と対向するトレンチキャパシタとを利用して,第1の形態や第2の形態と同様に保護動作を行うこととしている。すなわち,耐圧が低いMOSトランジスタ構造の保護回路であっても耐圧が高いバイポーラトランジスタと同様に性能向上を図ることができる。
また,素子分離トレンチ内に設けられた埋め込みポリシリコン領域によってトレンチキャパシタが形成されている。そのため,静電気保護回路300は,コンパクトであり,新たな素子を追加することなくキャパシタを配置することができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,MOSトランジスタに限らず,サイリスタ等であっても寄生バイポーラトランジスタを利用することにより本発明の保護回路を構成することができる。
第1の形態にかかる静電気保護回路を示す回路図である。 図1に示した静電気保護回路を示す平面図である。 図2に示した静電気保護回路のA−A断面を示す図(NPNトランジスタ断面)である。 第2の形態にかかる静電気保護回路を示す回路図である。 図4に示した静電気保護回路を示す平面図である。 図5に示した静電気保護回路のB−B断面を示す図(PNPトランジスタ断面)である。 第3の形態にかかる静電気保護回路を示す回路図である。 図7に示した静電気保護回路のうち,NMOSトランジスタの断面を示す図である。 図7に示した静電気保護回路のうち,PMOSトランジスタの断面を示す図である。 従来の形態にかかる静電気保護回路の一例を示す回路図である。 従来の形態にかかる静電気保護回路の応用例を示す回路図である。
符号の説明
100,200,300 静電気保護回路
10 NPNバイポーラトランジスタ
20 PNPバイポーラトランジスタ
30 NMOSトランジスタ
40 PMOSトランジスタ
11,21,31 入力端子
12,22,32 内部回路
14,24,34,44 キャパシタ
15,25,35,45 抵抗素子
16,26,36,46 素子分離トレンチ
161,261,361,461 埋め込みポリシリコン領域
162,262,362,462 シリコン酸化膜

Claims (14)

  1. 入力端子に印加される過電圧から内部回路を保護する保護回路において,
    コレクタが前記入力端子に接続され,エミッタがグラウンド端子または電源端子に接続されたバイポーラトランジスタと,
    前記バイポーラトランジスタのベースと前記入力端子との間に接続されたキャパシタとを有し,
    前記キャパシタは,半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタであることを特徴とする保護回路。
  2. 請求項1に記載する保護回路において,
    前記キャパシタは,前記バイポーラトランジスタの領域を区画する素子分離トレンチによって構成されることを特徴とする保護回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載する保護回路において,
    前記バイポーラトランジスタは,NPNバイポーラトランジスタであり,そのエミッタがグラウンド端子に接続されていることを特徴とする保護回路。
  4. 請求項1または請求項2に記載する保護回路において,
    前記バイポーラトランジスタは,PNPバイポーラトランジスタであり,そのエミッタが電源端子に接続されていることを特徴とする保護回路。
  5. 入力端子に印加される過電圧から内部回路を保護する保護回路において,
    ドレインが前記入力端子に接続され,ソースがグラウンド端子または電源端子に接続されたMOSトランジスタと,
    前記MOSトランジスタのバックゲートとドレインとの間に接続されたキャパシタとを有し,
    前記キャパシタは,半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタであることを特徴とする保護回路。
  6. 請求項5に記載する保護回路において,
    前記キャパシタは,前記MOSトランジスタの領域を区画する素子分離トレンチによって構成されることを特徴とする保護回路。
  7. 請求項5または請求項6に記載する保護回路において,
    前記MOSトランジスタは,NMOSトランジスタであり,そのソースがグラウンド端子に接続されていることを特徴とする保護回路。
  8. 請求項5または請求項6に記載する保護回路において,
    前記MOSトランジスタは,PMOSトランジスタであり,そのソースが電源端子に接続されていることを特徴とする保護回路。
  9. NPN型のバイポーラトランジスタ領域を備え,その中のコレクタ領域が入力端子に接続され,エミッタ領域がグラウンド端子に接続される半導体装置において,
    前記バイポーラトランジスタ領域中のコレクタ領域と接するトレンチ部を有し,
    前記トレンチ部の内部には,
    前記トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,
    前記絶縁膜を挟んで前記コレクタ領域と対向する導体領域とが配設され,
    前記導体領域は,前記バイポーラトランジスタ領域中のベース領域と接続することを特徴とする半導体装置。
  10. PNP型のバイポーラトランジスタ領域を備え,その中のコレクタ領域が入力端子に接続され,エミッタ領域が電源端子に接続される半導体装置において,
    前記バイポーラトランジスタ領域中のベース領域と接するトレンチ部を有し,
    前記トレンチ部の内部には,
    前記トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,
    前記絶縁膜を挟んで前記ベース領域と対向する導体領域とが配設され,
    前記導体領域は,前記バイポーラトランジスタ領域中のコレクタ領域と接続することを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載する半導体装置において,
    前記トレンチ部は,前記バイポーラトランジスタ領域を区画する素子分離トレンチ部であることを特徴とする半導体装置。
  12. Nチャネル型のMOSトランジスタ領域を備え,その中のドレイン領域が入力端子に接続され,ソース領域がグラウンド端子に接続される半導体装置において,
    前記MOSトランジスタ領域中のバックゲート領域と接するトレンチ部を有し,
    前記トレンチ部の内部には,
    前記トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,
    前記絶縁膜を挟んで前記バックゲート領域と対向する導体領域とが配設され,
    前記導体領域は,前記MOSトランジスタ領域中のドレイン領域と接続することを特徴とする半導体装置。
  13. Pチャネル型のMOSトランジスタ領域を備え,その中のドレイン領域が入力端子に接続され,ソース領域が電源端子に接続される半導体装置において,
    前記MOSトランジスタ領域中のバックゲート領域と接するトレンチ部を有し,
    前記トレンチ部の内部には,
    前記トレンチ部の壁面に位置する絶縁膜と,
    前記絶縁膜を挟んで前記バックゲート領域と対向する導体領域とが配設され,
    前記導体領域は,前記MOSトランジスタ領域中のドレイン領域と接続することを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項12または請求項13に記載する半導体装置において,
    前記トレンチ部は,前記MOSトランジスタの領域を区画する素子分離トレンチ部であることを特徴とする半導体装置。
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