JP2007053179A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向が良好に制御された強半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体装置の製造方法は、(a)基板10の上方にチタン層112aを形成する工程と、(b)チタン層112aの上方にバリア層14aを形成する工程と、(c)窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換する工程と、(d)バリア層14aの上方に第1電極32aを形成する工程と、(e)第1電極32aの上方に強誘電体層34aを形成する工程と、(f)強誘電体層34aの上方に第2電極36aを形成する工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1電極、強誘電体層、および第2電極を含む半導体装置の製造方法に関する。
強誘電体メモリ装置(FeRAM)は、低電圧および高速動作が可能な不揮発性メモリであり、メモリセルが1トランジスタ/1キャパシタ(1T/1C)で構成できるため、DRAMなみの集積化が可能であることから、大容量不揮発性メモリとして期待されている。
強誘電体メモリ装置を構成する強誘電体キャパシタの強誘電体特性を最大限に発揮させるには、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向が極めて重要である。
特開2000−277701号公報
本発明の目的は、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向を良好に制御することができる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)基板の上方にチタン層を形成する工程と、
(b)前記チタン層の上方にバリア層を形成する工程と、
(c)窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、前記チタン層を窒化チタン層に変換する工程と、
(d)前記バリア層の上方に第1電極を形成する工程と、
(e)前記第1電極の上方に強誘電体層を形成する工程と、
(f)前記強誘電体層の上方に第2電極を形成する工程と、
を含む。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、基板の上方にチタン層を形成し、このチタン層の上方にバリア層を形成する。チタン層は自己配向性に優れているため、チタン層の上方にバリア層を形成することにより、バリア層の結晶配向性を劇的に向上させることができ、かつ、チタン層の結晶配向を反映した結晶配向を有するバリア層を形成することができる。また、このバリア層の上方に第1電極を形成することにより、バリア層の結晶配向を反映した第1電極を形成することができる。さらに、この第1電極の上方に強誘電体層を形成することにより、第1電極の結晶配向を反映した強誘電体層を形成することができる。その結果、所定の結晶配向を有する強誘電体層を得ることができるため、ヒステリシス特性に優れた半導体装置を得ることができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なって、前記チタン層を窒化チタン層に変換することにより、後の工程(例えば、強誘電体層の特性回復のためのリカバリーアニール(酸素雰囲気下での熱処理))において、チタン層が酸化される結果、下層のプラグが酸化されるのを防止することができる。
さらに、本発明の半導体装置の製造方法によれば、チタン層の結晶配向性を反映して、バリア層を形成することにより、バリア層は酸素バリア性能に優れている。このため、例えば、チタン層上に第1電極を直接形成した後、チタン層から窒化チタン層に変換する場合と比較して、結晶配向性に優れたバリア層を窒化チタン層と第1電極との間に形成することにより、酸化バリア性能に優れた半導体装置を得ることができる。
ここで、上記本発明の半導体装置の製造方法において、前記(d)より前に、前記(c)を行なうことができる。この方法によれば、前記チタン層から窒化チタン層への変換がより容易である。あるいは、前記(d)より後に、前記(c)を行なうことができる。この方法によれば、前記熱処理により、前記チタン層から窒化チタン層へと変換するとともに、第1電極の結晶配向性をより高めることができる。
ここで、上記本発明の半導体装置の製造方法において、前記(a)において、膜厚が5〜20nmである前記チタン層を形成することができる。
ここで、上記本発明の半導体装置の製造方法において、前記バリア層は、チタン、アルミニウム、および窒素を含む層であり、前記窒化チタン層は、TiN層であることができる。前記層は酸素バリア性を有するため、酸素バリア層として好適である。この場合、前記バリア層の組成は、Ti(1−x)Al(ここで、0<x≦30であり、かつ、0<yである)であることができる。
ここで、上記本発明の半導体装置の製造方法において、前記(a)において、前記チタン層を、タングステンを含むプラグ導電層の上方に形成することができる。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1.半導体装置
図1は、本発明の一実施の形態の半導体装置(強誘電体メモリ装置)100を模式的に示す断面図である。図1に示すように、半導体装置100は、強誘電体キャパシタ30と、プラグ20と、強誘電体キャパシタ30のスイッチングトランジスタ18とを含む。なお、本実施形態においては、1T/1C型のメモリセルについて説明するが、本発明が適用されるのは1T/1C型のメモリセルに限定されない。
トランジスタ18は、ゲート絶縁層11と、ゲート絶縁層11上に設けられたゲート導電層13と、ソース/ドレイン領域である第1および第2不純物領域17,19とを含む。また、プラグ20はスイッチングトランジスタ18と電気的に接続されている。
強誘電体キャパシタ30は、窒化チタン層12と、窒化チタン層12の上方に設けられたバリア層14と、バリア層14の上方に設けられた第1電極32と、第1電極32の上方に設けられた強誘電体層34と、強誘電体層34の上方に設けられた第2電極36とを含む。
また、この強誘電体キャパシタ30は、絶縁層26に設けられたプラグ20の上に設けられている。このプラグ20は、第2不純物領域19の上に形成されている。プラグ20は、開口部24と、開口部24内に設けられたプラグ導電層22とを含む。プラグ導電層22は例えば、タングステン,モリブデン,タンタル,チタン,ニッケルなどの高融点金属からなり、タングステンからなることが好ましい。
窒化チタン層12は、少なくとも一部がプラグ20上に設けられている。この窒化チタン層12は結晶質であり、かつ、(111)配向を有することができる。この窒化チタン層12は、Ti層を窒化することにより得ることができる。また、この窒化チタン層12はTiN層であることができる。窒化チタン層12の形成方法については後述する。窒化チタン層12の膜厚は5〜20nmであるのが好ましい。
バリア層14は、窒化チタン層12の上方に設けられている。バリア層14の材質は、導電性を有し、かつ、酸素バリア性を有する材料からなるのであれば特に限定されないが、結晶質を含むことができ、その結晶質が(111)配向を有することが好ましい。
バリア層14としては、例えば、TiAlN,TiAl,TiSiN,TiN,TaN,TaSiNを挙げることができ、なかでも、チタン、アルミニウム、および窒素を含む層(TiAlN)であることがより好ましい。
バリア層14がTiAlNからなる場合、バリア層14におけるチタン,アルミニウム,窒素の組成(原子比)は、バリア層14の組成を化学式Ti(1−x)AlNyで表すとき、0<x≦0.3であり、かつ、0<yであるのがより好ましい。
また、成膜時に、バリア層14の結晶配向を反映した結晶配向を有する第1電極32をバリア層14の上方に形成するためには、バリア層14の膜厚は少なくとも20nmであることが好ましく、例えば、100〜200nmであることがより好ましい。
バリア層14が結晶質からなる場合、バリア層14は(111)配向を有することが好ましい。バリア層14の結晶配向が(111)配向であることにより、バリア層14の上方に、バリア層14の結晶配向を反映した結晶配向を有する第1電極32を形成することができるため、第1電極32の結晶配向を(111)配向にすることができる。
第1電極32は白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、およびイリジウムから選ばれる少なくとも1種の金属からなることができ、好ましくは白金またはイリジウムからなり、より好ましくはイリジウムからなる。また、第1電極32は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。第1電極32が結晶質である場合、第1電極32の結晶配向とバリア層14との結晶配向は互いに接する界面においてエピタキシャルの方位関係となることが好ましい。この場合、強誘電体層34の結晶配向と、第1電極32との結晶配向も互いに接する界面においてエピタキシャルの方位関係となることが好ましい。
例えば、バリア層14が立方晶系に属し、その結晶配向が(111)配向である場合、あるいはバリア層14が六方晶系に属し、その結晶配向が(001)配向である場合、第1電極32の結晶配向が(111)配向であることが好ましい。この構成によれば、第1電極32上に強誘電体層34を形成する際に、強誘電体層34の結晶配向を(111)配向にすることが容易になる。
強誘電体層34は、強誘電体物質を含む。この強誘電体物質は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、A1−b1−aの一般式で示されることができる。Aは、Pbを含む。ここで、Pbの一部をLaに置換することもできる。Bは、ZrおよびTiのうちの少なくとも1つからなる。Xは、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ca、Sr、およびMgのうちの少なくとも1つからなる。強誘電体層34に含まれる強誘電体物質としては、強誘電体層として使用可能な公知の材料を使用することができ、例えば、(Pb(Zr,Ti)O)(PZT)、SrBiTa(SBT)、(Bi,La)Ti12(BLT)が挙げられる。
中でも、強誘電体層34の材料としてはPZTが好ましく、この場合、素子の信頼性の観点から、第1電極32はイリジウムであるのがより好ましい。
また、強誘電体層34としてPZTを用いる場合、より大きな自発分極量を獲得するため、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多いことがより好ましい。このような組成のPZTは正方晶に属し、その自発分極軸はc軸となる。この場合、c軸と直交するa軸配向成分が同時に存在するため、PZTをc軸配向させたときは、このa軸配向成分が分極反転に寄与しないため、強誘電特性が損なわれるおそれがある。これに対して、強誘電体層34に用いられるPZTの結晶配向を(111)配向にすることにより、a軸を基板法線から一定の角度だけオフした方向に向けることができる。すなわち分極軸が基板法線方向の成分をもつようになるため、分極反転に寄与させることができる。よって、強誘電体層34がPZTからなり、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多い場合、ヒステリシス特性が良好である点で、PZTの結晶配向が(111)配向であるのが好ましい。
第2電極36は、第1電極32に使用可能な材料として例示した上記材料からなることができ、あるいは、アルミニウム,銀,ニッケルなどからなることができる。また、第2電極36は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。好ましくは、第2電極36は、白金、あるいはイリジウムオキサイドとイリジウムとの積層膜からなる。
本実施の形態の強誘電体キャパシタ30においては、第1電極32が窒化チタン層12およびバリア層14を介してプラグ20上に設けられていることにより、下層(プラグ20)の結晶構造が反映されていない第1電極32および強誘電体層34を設けることができる。すなわち、本実施の形態の強誘電体キャパシタ30は、プラグ20上に設けられているが、第1電極32および強誘電体層34には、下層(プラグ20)の結晶構造が反映されていない。
ここで、強誘電体キャパシタ30の第1電極32がプラグ20のプラグ導電層22上に直接配置されている場合を仮に想定する。この場合、プラグ導電層22が、結晶性が高い材料からなる場合、プラグ導電層22の結晶配向が第1電極32の結晶配向に影響を及ぼすことがある。例えば、プラグ20のプラグ導電層22がタングステンからなる場合、タングステンは結晶性が高いため、このタングステンからなるプラグ導電層22上に第1電極32が直接設けられると、プラグ導電層22の結晶構造が第1電極32の結晶構造に影響を及ぼし、第1電極32を所望の結晶構造にすることが困難となる。さらに、第1電極32上には強誘電体層34が設けられているため、第1電極32の結晶配向が、強誘電体層34の結晶配向に影響を及ぼすことがある。この場合、強誘電体層34の結晶配向は第1電極32の結晶配向を反映しているため、望まない方向に分極が生じる結果、強誘電体キャパシタ30のヒステリシス特性が低下することがある。
これに対して、本実施の形態の強誘電体キャパシタ30によれば、第1電極32が窒化チタン層12およびバリア層14を介してプラグ20上に設けられていることにより、プラグ20のプラグ導電層22の結晶配向が、第1電極32および強誘電体層34の結晶配向に反映するのを防止することができる。これにより、ヒステリシス特性に優れた強誘電体キャパシタ30を得ることができる。
なお、プラグ20の断面積が同じである場合、強誘電体キャパシタ30の平面面積が小さくなるほど、プラグ20の断面積に対する強誘電体キャパシタ30の平面面積の割合が小さくなるため、プラグ導電層22の結晶配向に起因して、第1電極32および強誘電体層34に及ぼされる結晶配向の問題はより深刻化する。これに対して、本実施の強誘電体キャパシタ30によれば、上述した理由により、強誘電体キャパシタ30がより微細化された場合においても、ヒステリシス特性の低下を防止することができる点で有用である。
また、本発明の強誘電体キャパシタ30によれば、結晶質のバリア層14の上方に第1電極32が設けられている。これにより、バリア層14上に設けられる第1電極32の結晶配向性を高めることができる。その結果、第1電極32上に、結晶配向性に優れた強誘電体層34を設けることができるため、ヒステリシス特性に優れている。
特に、上述したように、強誘電体層34がPZTからなり、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多い場合、ヒステリシス特性が良好である点で、PZTの結晶配向が(111)配向であるのが好ましい。本実施の形態の強誘電体キャパシタ30によれば、結晶配向が(111)配向を有するバリア層14が設けられていることにより、第1電極32および強誘電体層34の結晶配向を(111)配向にすることが容易である。これにより、本実施の形態の強誘電体キャパシタ30はヒステリシス特性に優れている。
2.半導体装置の製造方法
2.1.第1の態様
次に、図1に示す半導体装置100の製造方法の一例について、図面を参照して説明する。図2(a)〜図2(f)はそれぞれ、図1の半導体装置100の一製造工程を模式的に示す断面図である。なお、図2(a)〜図2(f)においては、図1の半導体装置100のうち、絶縁層26およびプラグ20の近傍のみを示している。
本態様の半導体装置100の製造方法は、(a)基板10の上方にチタン層112aを形成する工程と、(b)チタン層112aの上方にバリア層14aを形成する工程と、(c)窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換する工程と、(d)バリア層14aの上方に第1電極32aを形成する工程と、(e)第1電極32aの上方に強誘電体層34aを形成する工程と、(f)強誘電体層34aの上方に第2電極36aを形成する工程と、を含む。
まず、トランジスタ18およびプラグ20を形成する(図1参照)。より具体的には、半導体基板10にトランジスタ18を形成し、次いでトランジスタ18上に絶縁層26を積層する。次いで、例えばドライエッチング法により、絶縁層26に開口部24を形成し、この開口部24にプラグ導電層22を埋め込むことにより、プラグ20を形成する。プラグ導電層22の埋め込みは例えば、CVD法またはスパッタリング法を用いて行なうことができ、絶縁層26の上面に積層されたプラグ導電層22を、例えば機械的化学的研磨により除去して、プラグ20が形成される。
次に、強誘電体キャパシタ30を形成する(図2(a)〜図2(f)参照)。
まず、図2(a)に示すように、基板10の上方(具体的には、絶縁層26およびプラグ20上)にチタン層112aを成膜する。チタン層112aの成膜方法としては、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。チタン層は一般に、自己配向性が高く、スパッタリング法やCVD法によって成膜されて、(001)配向を有する六方最密構造の層を構成する。よって、チタン層112aは、(001)配向を有する六方最密構造を有する。
ここで、後述する工程においてチタン層112aの上に成膜されるバリア層14aを(111)配向にするためには、チタン層112aの膜厚は5〜20nmであることが好ましい。チタン層112aの膜厚が5nm未満であると、バリア層14aを(111)配向に制御するのが困難となり、一方、チタン層112aの膜厚が20nmを超えると、後述する工程において、チタン層112aの窒化が進行しにくくなる。
次に、図2(b)に示すように、チタン層112a上にバリア層14aを形成する。これにより、チタン層112aの(001)配向を反映した、(111)配向を有するバリア層14aを形成することができる。すなわち、チタン層112aとバリア層14aとの界面において、チタン層112aの格子構造とバリア層14aの格子構造とがマッチングすることにより、エピタキシャル様にバリア層14aがチタン層112a上に成膜される。
バリア層14aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。上述したように、バリア層14aは結晶質であるのが好ましく、(111)配向であるのがより好ましい。
例えば、チタン,アルミニウム,および窒素を含む層からなるバリア層14aを形成する場合、バリア層14aは、(111)配向を有するTiAlNからなることができる。バリア層14aが(111)配向を有することにより、第1電極32の結晶配向を(111)配向にすることができる。これにより、第1電極32上に形成される強誘電体層34を(111)配向にすることができる。
上述したように、強誘電体層34がPZTからなり、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多い場合、ヒステリシス特性が良好である点で、PZTの結晶配向は(111)配向であるのが好ましい。よって、バリア層14aの結晶配向を(111)配向にすることにより、第1電極32aおよび強誘電体層34aともに(111)配向にすることができるため、ヒステリシス特性に優れた強誘電体キャパシタ30を得ることができる。
なお、バリア層14aを成膜する際の基板温度は特に限定されず、例えば、室温から500℃の間で適宜選択可能である。
次いで、図2(c)に示すように、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なって、チタン層112aを窒化することにより、チタン層112aを窒化チタン層(TiN層)12aに変換する。窒素を含む雰囲気は、チタン層112aを窒化できるのであれば、その割合は特に限定されない。また、熱処理の温度はチタン層112aを窒化できるのでれば特に限定されないが、500〜650℃であるのが好ましい。ここで、熱処理の温度が650℃を超えると、トランジスタ18の特性に影響を及ぼすことがあり、一方、熱処理の温度が500℃未満であると、チタン層112aの窒化に要する時間が長くなりすぎるため、好ましくない。
なお、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換できるのであれば、窒素に代えて他の雰囲気(例えばNHなど)を使用してもよい。また、熱処理の方法は特に限定されないが、例えばランプアニールにより熱処理を行なうことができる。
得られた窒化チタン層12aは、強誘電体キャパシタ30を形成した後に行なわれる、強誘電体層34のリカバリーアニール(酸素雰囲気下での熱処理)における耐酸化性に優れている。
次いで、図2(d)に示すように、バリア層14a上に第1電極32aを形成する。ここで、第1電極32aを結晶質のバリア層14a上に形成することにより、第1電極32aの結晶性が著しく向上し、かつ、バリア層14aの結晶配向を第1電極32aに反映させることができる。例えば、バリア層14aの結晶配向が(111)配向である場合、第1電極32aを(111)配向に形成することができる。
第1電極32aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。
次いで、図2(e)に示すように、第1電極32a上に強誘電体層34aを形成する。ここで、強誘電体層34aを第1電極32a上に形成することにより、第1電極32aの結晶配向を強誘電体層34aに反映させることができる。例えば、第1電極32aの少なくとも一部が(111)配向を有する結晶質である場合、バリア層14aの結晶配向を(111)配向に形成することができる。
強誘電体層34aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スピンオン法,スパッタリング法,MOCVD法が挙げられる。
次いで、図2(f)に示すように、強誘電体層34a上に第2電極36aを形成する。第2電極36aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。その後、所定のパターンのレジスト層R1を第2電極36a上に形成し、このレジスト層R1をマスクとして、フォトリソグラフィ法によりパターニングを行なう。これにより、スタック型の強誘電体キャパシタ30を含む半導体装置100が得られる(図1参照)。この半導体装置100に含まれる強誘電体キャパシタ30は、バリア層14上に設けられた第1電極32と、第1電極32上に設けられた強誘電体層34と、強誘電体層34上に設けられた第2電極36とを有する。
以上説明したように、本態様の半導体装置100の製造方法によれば、以下の作用効果を有する。
第1に、基板10の上方にチタン層112aを形成し、このチタン層112aの上方にバリア層14aを形成し、次いで、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換することができる。すなわち、自己配向性に優れたチタン層112aを形成し、次いで、このチタン層112aの上にバリア層14aを形成することにより、バリア層14aの結晶配向性を劇的に向上させることができ、かつ、チタン層112aの結晶配向を反映した結晶配向を有するバリア層14aを形成することができる。次いで、このバリア層14a上に第1電極32aおよび強誘電体層34aを形成することにより、バリア層14aの結晶配向を反映した結晶配向を有する第1電極32aおよび強誘電体層34aを得ることができる。これにより、ヒステリシス特性に優れた半導体装置100を得ることができる。
特に、結晶配向が(111)配向を有するバリア層14が設けられていることにより、第1電極32および強誘電体層34の結晶配向を(111)配向にすることが容易である。これにより、ヒステリシス特性が非常に優れた強誘電体キャパシタ30を形成することができる。
第2に、このバリア層14aは、チタン層112aの結晶配向性を反映してエピタキシャル様に形成されるため、酸素バリア性能に優れている。このため、例えば、チタン層112a上に第1電極32aを直接形成した後、チタン層112aを窒化して窒化チタン層を形成する場合と比較して、結晶配向性に優れたバリア層14を窒化チタン層12と第1電極32との間に形成することにより、酸化バリア性能に優れた強誘電体キャパシタ30を得ることができる。
第3に、1.半導体装置の欄で上述したように、下層(プラグ20)の結晶構造が反映されておらず、所定の結晶配向を有する第1電極32および強誘電体層34を形成することができるため、ヒステリシス特性に優れた強誘電体キャパシタ30を得ることができる。
第4に、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なって、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換することにより、後の工程(例えば、強誘電体層34の特性回復のためのリカバリーアニール(酸素雰囲気下での熱処理))において、チタン層112aが酸化される結果、下層のプラグ20が酸化されるのを防止することができる。このため、強誘電体キャパシタ30の電気特性の損失を防止することができる。
2.2.第2の態様
次に、図1に示す半導体装置100の製造方法の別の一例について、図面を参照して説明する。図3(a)〜図3(f)はそれぞれ、図1の半導体装置100の一製造工程を模式的に示す断面図である。なお、図3(a)〜図3(f)においては、図1の半導体装置100のうち、絶縁層26およびプラグ20の近傍のみを示している。
本態様においては、第1電極32aを形成した後に、チタン層112aから窒化チタン層12aへの変換を行なう点を除いて、上述した第1の態様の半導体装置の製造方法と同様である(図3(c)参照)。すなわち、図3(a),図3(b),および図3(d)〜図3(f)はそれぞれ、図2(a),図2(b),および図2(d)〜図2(f)に対応する。このため、本態様において、第1の態様と同様の箇所については詳しい説明は省略する。本態様の製造方法によっても、図1に示す半導体装置100を製造することができる。
本態様の半導体装置100の製造方法によれば、上述した第1の態様の半導体装置100の製造方法と同様の作用効果を有する。加えて、本態様の半導体装置100の製造方法によれば、チタン層112a,バリア層14aおよび第1電極32aを順に形成した後(図3(a)および図3(b)参照)、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換する(図3(c)参照)。この工程によれば、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換されるとともに、第1電極32aの結晶配向性をより高めることができる。
3.実施例
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
3.1.実施例1
本実施例においては、図1および図2(a)〜図2(f)に示す工程にしたがって、半導体装置100を製造した。
まず、半導体基板(シリコン基板)10にトランジスタ18を形成し、次いでトランジスタ18上に絶縁層26を積層した。次いで、ドライエッチング法により絶縁層26に開口部24を形成し、この開口部24にCVD法によりタングステンを充填した後、化学的機械的研磨により、絶縁層26および開口部24より上に存在するタングステンを除去して、プラグ導電層22を形成した。以上の工程により、プラグ20を形成した(図1参照)。
次に、スパッタリング法により、チタンをターゲットとして用いて、絶縁層26およびプラグ20上に膜厚20nmのチタン層112aを成膜した(図2(a)参照)。チタン層112aの成膜条件は、雰囲気(アルゴン)の流量が50[sccm]であり,成膜パワーが1.5[kW]であり,基板温度が150[℃]であった。
得られたチタン層112aのXRD(X線回折)パターンを図4に示す。図4によれば、2θ=38.5°付近の回折ピークのみが観測された。この回折ピークは、(001))配向(c軸配向)を有する結晶質のチタンに由来する(002)ピークと推測される。以上の結果より、(001)配向(c軸配向)を有する結晶質のチタン層112aが成膜されたこと、ならびにこのチタン層112aはc軸単一配向膜であることが確認された。
なお、図4〜図6,図9〜図11,図14および図15において、2θ=33°付近に観測されるピークは基板10のSiに由来するものであると推測される。
次に、スパッタリング法により、窒素を含む雰囲気中でチタンおよびアルミニウムをターゲットとして用いて、チタン層112a上に膜厚100nmのバリア層14aを成膜した(図2(b)参照)。バリア層14aの成膜条件は、雰囲気(アルゴンと窒素との混合ガス)の流量が50[sccm]であり、この雰囲気中の窒素分圧が16[%]であり、成膜パワーが1.0[kW]であり,基板温度が400[℃]であった。
得られたバリア層14aのXRD(X線回折)パターンを図5に示す。図5によれば、2θ=37°付近に新たな回折ピークが観測された。この新たな回折ピークは、(111)配向を有する結晶質のTiAlNに由来すると推測される。以上の結果より、下層のチタン層112aの結晶配向((001)配向)を反映して、(111)配向を有する結晶質のTiAlNからなるバリア層14aが成膜されたことが確認された。
次いで、窒素雰囲気下で熱処理(ランプアニール)を行なうことにより、チタン層112aを窒化チタン層(TiN層)12aへと変換した(図2(c)参照)。ここで、熱処理における温度は650[℃]であり、熱処理時間は2分間であった。
得られた窒化チタン層12aのXRD(X線回折)パターンを図6に示す。図6によれば、2θ=38.5°付近に存在していたチタン由来のピーク(図4参照)が消失し、2θ=36.5°付近に新たな回折ピークが観測された。この新たな回折ピークは、(111)配向を有する結晶質のTiNに由来すると推測される。以上の結果より、窒素雰囲気下における熱処理によって、チタン層112aが窒化されて、(111)配向を有する結晶質の窒化チタン層12aが成膜されたことが確認された。
次いで、スパッタリング法により、イリジウムをターゲットとして、バリア層14a上に膜厚100nmの第1電極32aを成膜した(図2(d)参照)。第1電極32aの成膜条件は、雰囲気(アルゴン)の流量が199[sccm]であり,成膜パワーが1.0[kW]であり,基板温度が500[℃]であった。
得られた第1電極32aのXRD(X線回折)パターンを図7に示す。図7によれば、2θ=41°付近にピークが新たに観測された。この新たなピークは、(111)配向を有する結晶質のIrであると推測される。また、このピーク以外に、Ir由来のピークは観測されなかった。以上の結果より、(111)配向を有する結晶質のIrからなる第1電極32aが成膜されたこと、ならびに第1電極32aは単一配向膜であることが確認された。
この第1電極32aの結晶配向性を定量的に評価するため、図7に示す(111)配向の回折ピークのロッキングカーブを測定した。その結果を図8に示す。図8に示すロッキングカーブの半値幅FWHMは約2.70°であった。なお、ロッキングカーブの半値幅FWHMとは、図8に示すように、最大ピーク強度の1/2のピーク強度を有する2つの角度の差である。以上の結果から、図8に示すように、第1電極32aは優れた(111)配向性を有することが確認された。
次いで、MOCVD法により、第1電極32a上に、膜厚100nmのPZTからなる強誘電体層34aを成膜した(図2(e)参照)。
得られた強誘電体層34aのXRD(X線回折)パターンを図9に示す。図9によれば、最も強いPZTの回折ピークは(111)配向であることから、PZTが優先的に(111)配向していることが確認された。次に、この強誘電体層34aの結晶配向性を定量的に評価するため、強誘電体層34aの配向率を調べた。ここで、配向率の定義は以下の通りである。
l(hkl)=(hkl)…回折ピークの積分強度
P(hkl)=パウダーパターンにおいて得られる(hkl)回折強度
としたとき、配向率ρは、
ρ={I(111)/P(111)}/{I(100)/P(100)+I(101)/P(101)+I(111)/P(111)}
で表される。上記式および図9によれば、本実施例の強誘電体膜34aの配向率は99%であった。
次いで、第2電極36aを成膜した後、パターニングを行なうことにより、強誘電体キャパシタ30を形成した(図2(f)および図1参照)。この強誘電体キャパシタ30のリカバリーアニールとして、酸素雰囲気下で550℃にて熱処理を行なったところ、タングステンからなるプラグ導電層22上に形成された窒化チタン層12は酸化されることなく、所望のキャパシタ特性を確保することができた。
3.2.実施例2
本実施例においては、第1電極32aを形成した後に、窒素雰囲気下で熱処理を行なうことにより、チタン層112aから窒化チタン層12aへの変換を行なった点を除いて、上述した実施例1の製造方法と同様の条件にて、半導体装置100を製造した(図3(c)参照)。なお、窒素雰囲気下での熱処理は、上述した実施例1の製造方法と同様の方法にて行なった。
図10は、本実施例で成膜された、窒素雰囲気下での熱処理を行なう前における、チタン層112a,TiAlNからなるバリア層14a,およびIrからなる第1電極32aの積層体のXRDパターンを示す。また、図11は、窒素雰囲気下で前記積層体に対して熱処理を行なった後における、積層体のXRDパターンを示す。図10および図11を比較すると、窒素雰囲気下で熱処理する前に存在していたピーク(2θ=37°付近,図10参照)が、窒素雰囲気下で熱処理した後に消失し(図11参照)、新たなピーク(2θ=36.5°付近,図11参照)が確認された。ここで、消失したピークは(002)配向を有するチタンに由来すると推測され、新たに確認されたピークは(111)配向を有するTiNに由来すると推測される。
以上の結果により、第1電極32aを形成した後に、窒素雰囲気下での熱処理を行なった場合においても、チタン層112aを窒化チタン層12aに変換することができることが確認された。
3.3.比較例1
本比較例においては、チタン層112aを形成せずに、バリア層114aを絶縁層26およびプラグ層20上に形成した以外は、上述した実施例1の製造方法と同様の条件にて、半導体装置200を製造した(図13(a)〜図13(f)参照)。
図12は、本比較例で得られた半導体装置200の構造を模式的に示す断面図であり、図13(a)〜図13(f)はそれぞれ、本比較例の半導体装置の一製造工程を模式的に示す断面図である。
図14に、本比較例で成膜されたバリア層(TiAlN層)114aのXRDパターンを示し、図15に、本比較例で成膜された第1電極(Ir層)132aのXRDパターンを示す。図14によれば、本比較例のバリア層114aであるTiAlNのピーク強度は、実施例1のバリア層14aであるTiAlNのピーク強度(図5参照)の1/10以下であった。また、図14によれば、本比較例の第1電極132aであるIrのピーク強度は、実施例1の第1電極32aであるIrのピーク強度(図7参照)の1/10以下であった。
以上の結果より、実施例1の半導体装置100においては、比較例1の半導体装置200と比較して、バリア層および第1電極の結晶配向性に優れていることから、結晶配向性に優れた強誘電体層34を有していると推測される。これにより、実施例1の半導体装置100は、ヒステリシス特性に優れていることが確認された。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、本実施の形態の強誘電体キャパシタおよびその製造方法は例えば、圧電素子等に含まれるキャパシタに応用することができる。
本発明の一実施の形態の半導体装置を模式的に示す断面図。 (a)〜(f)はそれぞれ、図1に示される半導体装置の一製造工程を模式的に示す断面図。 (a)〜(f)はそれぞれ、図1に示される半導体装置の一製造工程を模式的に示す断面図。 実施例1で成膜されたチタン層のXRDパターンを示す。 実施例1で成膜されたTiAlN層のXRDパターンを示す。 実施例1において、窒素雰囲気下で熱処理した後の層のXRDパターンを示す。 実施例1で成膜された第1電極(Ir層)のXRDパターンを示す。 図7に示す(111)配向の回折ピークのロッキングカーブを示す。 実施例1で成膜された強誘電体層(PZT層)のXRDパターンを示す。 実施例2で成膜された、窒素雰囲気下で熱処理する前における、Ti層,TiAlN層,およびIr層(第1電極)の積層体のXRDパターンを示す。 窒素雰囲気下で熱処理した後における、図11の積層体のXRDパターンを示す。 比較例1の半導体装置を模式的に示す断面図。 (a)〜(f)はそれぞれ、比較例1の半導体装置の一製造工程を模式的に示す断面図。 比較例1で成膜されたバリア層(TiAlN層)のXRDパターンを示す。 比較例1で成膜された第1電極(Ir層)のXRDパターンを示す。
符号の説明
10 半導体基板、 11 ゲート絶縁層、 12,12a 窒化チタン層、 13 ゲート導電層、 14,14a,114,114a バリア層、 15 サイドウォール絶縁層、 16 素子分離領域、 17 第1不純物領域、 18 トランジスタ、 19 第2不純物領域、 20 プラグ、 22 プラグ導電層、 24 開口部、 26 絶縁層、 30,130 強誘電体キャパシタ、 32,32a,132,132a 第1電極、 34,34a,134,134a 強誘電体層、 36,36a,136,136a 第2電極、 100,200 半導体装置(強誘電体メモリ装置)、 112a チタン層、 R1 レジスト層

Claims (7)

  1. (a)基板の上方にチタン層を形成する工程と、
    (b)前記チタン層の上方にバリア層を形成する工程と、
    (c)窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、前記チタン層を窒化チタン層に変換する工程と、
    (d)前記バリア層の上方に第1電極を形成する工程と、
    (e)前記第1電極の上方に強誘電体層を形成する工程と、
    (f)前記強誘電体層の上方に第2電極を形成する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記(d)より前に、前記(c)を行なう、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記(d)より後に、前記(c)を行なう、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記(a)において、膜厚が5〜20nmである前記チタン層を形成する、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記バリア層は、チタン、アルミニウム、および窒素を含む層であり、
    前記窒化チタン層は、TiN層である、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記バリア層の組成は、Ti(1−x)Al(ここで、0<x≦0.3であり、かつ、0<yである)である、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記(a)において、前記チタン層を、タングステンを含むプラグ導電層の上方に形成する、半導体装置の製造方法。
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