JP2007049825A - 電動車両の走行制御装置および電動走行制御システム - Google Patents

電動車両の走行制御装置および電動走行制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】
車両の駆動時,制動時,旋回時等の走行時にタイヤにスリップが発生した場合、常に路面摩擦係数μが最大値になるようにモータの出力を制御し、最大のタイヤ駆動力,及びタイヤ制動力を得られる電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを提供することにある。
【解決手段】
モータを有する電動駆動装置8,9を制御して、車輪6,7を駆動及び制動する電動車両に用いられる。ESC−CU31は、車輪の空転を検出すると、前記モータを力行及び回生制御することで、路面状態に応じて収束するスリップ率を変える。ESC−CU31は、モータ電流に基づいて路面摩擦係数μを演算し、求められた前記路面摩擦係数μが最大値近傍となるように前記モータを力行及び回生制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、走行用モータにより車両の車輪を駆動する電気自動車及びハイブリッド自動車等の電動車両に用いられる電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムに関する。
従来、モータを駆動源とするハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両では、例えば、実開平5−2501号公報に記載のように、駆動輪と非駆動輪との間の回転速度差に応じて、モータ出力及び回生ブレーキ力を制御し、モータ駆動時及び回生ブレーキ時の車輪のスリップをなくすものが知られている。
実開平5−2501号公報
しかし、実開平5−2501号公報に記載のようなモータの制駆動制御にあっては、駆動輪と非駆動輪との間の回転速度差に応じて、モータ出力及び回生ブレーキ力を制御するため、以下に説明するような問題を生ずる。
ここで、タイヤの制駆動力Fは、以下の式(1)で表せる。

F=μ×W …(1)

ここで、μ:路面摩擦係数であり、W:タイヤ接地荷重である。
そして、路面摩擦係数μとタイヤスリップ率の関係は、路面の状態によって路面摩擦係数の最大値μmaxをとるスリップ率は変わる。加速性能・減速性能を常に最大にするには路面摩擦係数μが最大値となるように制駆動力を制御することが望ましい。しかしながら、実開平5−2501号公報に記載のようなモータの制駆動制御では、駆動輪と非駆動輪との間の回転速度差に応じてモータ制御を行うため、全ての路面状態において常に最大路面摩擦係数μmaxになるように制御することはできないという問題点がある。
本発明の目的は、車両の駆動時,制動時,旋回時等の走行時にタイヤにスリップが発生した場合、常に路面摩擦係数μが最大値になるようにモータの出力を制御し、最大のタイヤ駆動力,及びタイヤ制動力を得られる電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、モータを有する電動駆動装置を制御して、車輪を駆動及び制動する電動車両に用いられ、前記車輪の空転を検出すると、前記モータを力行及び回生制御することで、路面状態に応じて収束するスリップ率を変える制御手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、車両の走行時にタイヤにスリップが発生した場合、最大のタイヤ駆動力,及びタイヤ制動力を得られるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、モータ電流に基づいて路面摩擦係数μを演算し、前記前記路面摩擦係数μが最大値近傍となるように前記モータを力行及び回生制御するようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記制御手段は、前記電動駆動装置のモータにより前記電動車両を駆動している時に前記車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを回生制動し、その回生制動中に前記路面摩擦係数μの値が増加から減少への反転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを力行制御し、さらに、力行中に前記路面摩擦係数μの値が増加から減少への反転を検出すると、再び前記電動駆動装置のモータを回生制動するようにしたものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、さらに、前記電動車両は、電子制御式スロットルバルブをもつエンジンにより車輪を駆動するとともに、前記制御手段は、前記エンジンで駆動されている車輪の空転が検出されると、前記電子制御式スロットルバルブを車輪の空転が収まるまで閉じ側に制御し、前記エンジン出力を絞ると共に、前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるように前記モータを力行及び回生制御するようにしたものである。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記制御手段は、前記電子制御式スロットルバルブを車輪の空転が収まるまで閉じ側に制御した結果、前記電子制御式スロットルバルブがほぼ全閉になったら前記エンジンを停止し、前記電動駆動装置のモータで駆動走行するようにしたものである。
(6)上記(3)において、好ましくは、前記電動車両は、ドライバーのステアリング舵角を検出するステアリング舵角センサを備え、前記電動駆動装置は、左右一対の車輪の独立に駆動するものであって、前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるように力行及び回生制御し、前記ステアリング舵角センサ信号より車両の直進走行を検出した時に、前記左右一対の車輪のうち空転していない方の車輪を駆動するモータトルクを他方のモータトルクとほぼ同量にするようにしたものである。
(7)上記(2)において、好ましくは、前記制御手段は、前記電動駆動装置のモータの回生ブレーキにより電動車両を制動している時に車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータ回生制動力を弱め、回生制動力を弱めた後、前記演算手段で演算された路面摩擦係数μの値の増加から減少への反転を検出したら前記電動駆動装置のモータの回生制動力を強め、さらに、回生制動力を強めた後、前記演算手段より求められた路面摩擦係数μの値の増加から減少への反転を検出したら再びモータ回生制動力を弱めるようにしたものである。
(8)上記(7)において、好ましくは、さらに、前記電動車両は、ドライバーのステアリング舵角を検出するステアリング舵角センサを備え、前記電動駆動装置は、左右一対の車輪の独立に駆動するものであって、前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出して前記電動駆動装置の前記モータを前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるように回生制御し、前記ステアリング舵角センサ信号より車両の直進走行を検出した時に、前記左右一対の車輪のうち空転していない方の車輪を制動する電動駆動装置のモータ回生トルクを他方のモータ回生トルクとほぼ同量にするようにしたものである。
(9)上記(3)若しくは(7)において、好ましくは、前記電動車両は、前記ステアリング舵角センサより車両の旋回走行を検出した時、左右の電動駆動装置のモータ駆動トルクまたは回生トルクに差をつけ、その差により車両旋回モーメント発生させ旋回するものであって、前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出して前記電動駆動装置の前記モータを前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるようにモータトルクを制御したとき、ステアリング舵角で設定する目標旋回モーメントが得られるように他方の空転していない車輪のモータトルクを変更するようにしたものである。
(10)また、上記目的を達成するために、本発明は、モータを有する電動駆動装置を制御して、車輪を駆動及び制動する電動車両に用いられ、前記電動駆動装置と、前記電動駆動装置に供給する電力を制御する電動機制御手段と、前記電動機制御手段を制御する走行制御装置とを備え、前記走行制御装置は、前記車輪の空転を検出すると、前記モータを力行及び回生制御することで、路面状態に応じて収束するスリップ率を変える制御手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、車両の走行時にタイヤにスリップが発生した場合、最大のタイヤ駆動力,及びタイヤ制動力を得られるものとなる。
本発明によれば、車両の走行時にタイヤにスリップが発生した場合、常に路面摩擦係数μが最大値になるようにモータの出力を制御し、最大のタイヤ駆動力,及びタイヤ制動力が得られるものとなる。
以下、図1〜図28を用いて、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムの構成及び動作について説明する。なお、以下の例では、電動車両の一例として、モータと内燃機関を動力源とするハイブリッド車両を例にして説明する。
ここで、内燃機関は、燃料を燃焼させて動力を出力する動力源であり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンや水素ガスなどの気体燃料を使用するガスエンジンなどである。以下の説明では内燃機関をエンジンと記す。
最初に、図1を用いて、本実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した電動車両の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した電動車両の構成を示すシステムブロック図である。
図1に示す車両は、駆動源として、エンジン1及びモータ2と、電動駆動装置(EDT)8,9とを備えている。電動駆動装置8,9は、図2〜図5を用いて後述するように、モータと減速機で構成される。エンジン1及びモータ2は、前輪4,5を駆動し、電動駆動装置8,9は、後輪6,7をそれぞれ駆動する。
エンジン1とエンジンクランクシャフトに連結されるモータ2の出力は、変速機3によって増減速され、変速機3の内部に配設される差動機構を介して一対の前輪4,5を駆動する。電動駆動装置8,9は、左右後輪6,7の各々に連結され、左右後輪6,7を駆動する。
エンジン1の回転数は、エンジンコントロールユニット(E−CU)26によって制御される。エンジンコントロールユニット(E−CU)26は、アクセル開度センサ22によって検出されるアクセル開度信号や、電子制御式スロットルバルブ装置(ETB)14に備えられている電制スロットルバルブポジションセンサ信号や、エンジン回転数信号や、エンジン冷却水温度信号に応じて、エンジン1を制御する。エンジンコントロールユニット(E−CU)26は、電子制御式スロットルバルブ装置(ETB)14を制御して、スロットルバルブの開度を可変して、エンジン1に吸入される空気量を制御する。また、エンジンコントロールユニット(E−CU)26は、燃料噴射弁(INJ)15を制御して、エンジン1に供給される燃料噴射量を制御する。
変速機コントロールユニット(TM−CU)27は、走行状態に応じて、変速機3の変速比を制御する。
インバータ装置(INV)30は、3個のモータコントロールユニット(M−CU)28、及び3個の半導体スイッチング素子であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)装置29とを備えている。3個のモータコントロールユニット(M−CU)28は、それぞれ、3個の半導体スイッチング素子であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)装置29を制御して、バッテリ(BAT)32の直流電力を交流電力に変化して、モータ2や、電動駆動装置8,9の内部のモータに供給し、それぞれのモータの出力トルクを制御する。それぞれのモータは、例えば、3相同期モータを用いている。なお、回生制動時には、それぞれのモータの出力電力を直流電力に変換して、バッテリ32に蓄電する。
エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、各車輪4,5,6,7に設けられている車輪速センサ17,18,19,20によって検出された各車輪速に基づいて、車輪のロック状態を検出し、スリップ時には、エンジンスタビリティコントロールアクチュエータ(ESC−Act)16により、各車輪4,5,6,7に設けられているブレーキ10,11,12,13を制御する。すなわち、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、いわゆる、アンチブレーキシステム(ABS)として、ブレーキの制御を行う。
また、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、車輪速センサ17,18,19,20によって検出された各車輪速に基づいて、車両の駆動時,制動時,旋回時等の走行時における車輪のスリップ状態を検出し、モータ2や、電動駆動装置8,9の内部のモータを、駆動制御若しくは回生制動制御する。すなわち、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、本実施形態における車両走行制御装置に相当するものである。また、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31と、インバータ30と、電動駆動装置8,9によって、本実施形態における車両走行制御システムを構成する。
エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、エンジン1を制御する場合には、エンジンコントロールユニット(E−CU)26に制御指令を出力し、エンジンコントロールユニット(E−CU)26がこの制御指令に基づいて、エンジン1を制御する。また、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、各モータを制御する場合には、モータコントロールユニット(M−CU)28に制御指令を出力し、モータコントロールユニット(M−CU)28がこの制御指令に基づいて、各モータを制御する。エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31による走行制御の詳細については、図6〜図21を用いて後述する。
エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、ブレーキ踏力センサ23からの信号によって、ブレーキが踏まれているか否かや、ブレーキの踏込み具合を判定し、制動時であるか否か等を判定する。また、エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、ステアリング舵角センサ21からの信号によって、直進時か、旋回時かを判定する。エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、加減速センサ24の出力により、車体の速度を検出する。
エンジンコントロールユニット(E−CU)26,変速機コントロールユニット(TM−CU)27,モータコントロールユニット(M−CU)28,エンジンスタビリティコントロール・コントロールユニット(ESC−CU)31は、上位のハイブリッド自動車コントロールユニット(HEV−CU)25によって統合制御される。
車両駆動時は、エンジン1とエンジンクランクシャフトに連結されるモータ2との回転数を変速機3で増減速し、変速機3の内部に配設される差動機構を介して一対の前輪4,5を駆動する。電動駆動装置8,9は、左右後輪6,7の各々に連結され、電動駆動装置8,9により駆動される。
車両制動時は、一対の前輪4,5は、左右前輪4,5に配設される油圧ブレーキ10,11とエンジンクランクシャフトに連結されるモータ1の回生ブレーキの合力で制動される。また、一対の後輪6,7は、左右後輪6,7に各々配設される一対の電動駆動装置8,9を構成するモータの回生ブレーキで主におこない、補助的に油圧ブレーキ12,13を使用する。
次に、図2を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置8の構成について説明する。なお、電動駆動装置9も、同様の構成を有している。
図2は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置の構成を示す断面図である。
電動駆動装置8は、モータ101と、減速機102とからなる。減速機102は、サンギア103と、リングギア104と、サンギア103及びリングギア104に噛合う複数のピニオンギア105と、複数のピニオンギア105を自転および公転可能に支持するキャリア106からなる遊星歯車装置で構成される。
モータ軸107はサンギア103に結合され、リングギア104は減速機ケース108に結合して回転しないように固定される。キャリア105はドライブシャフト109に結合される。これにより、モータ101の回転は減速し、ドライブシャフト109を介してタイヤ6を駆動する。
なお、この例では、減速機を遊星歯車装置の1セットで構成しているが遊星歯車装置の数は1セットに限ったものではない。減速機の減速比を大きくとるために複数の遊星歯車装置で減速装置を構成してもよいものである。また、サンギア103,リングギア104,キャリア105をそれぞれモータ軸107,ケース108,ドライブシャフト109に結合しているが、この組合わせに限ったものでなくモータ軸回転を減速する組合わせならよいものである。さらに、図示の電動駆動装置の例では、シングルピニオン式遊星歯車装置であるが、ダブルピニオン式遊星歯車装置でもよいものである。
次に、図3を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置の他の構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置の他の構成を示す断面図である。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
図3に示した電動駆動装置8Aは、図2に示した減速機102に代えて、変速機112を備えている。変速機112は、サンギア113と、リングギア114と、サンギア113及びリングギア114に噛合う複数のピニオンギア115と、複数のピニオンギア115を自転および公転可能に支持するキャリア116とからなる遊星歯車装置で構成される。
モータ軸107は、サンギア113とクラッチ119を介して、キャリア116と結合している。また、リングギア114は、二方向ブレーキ120を介して、電動駆動装置のケース121と結合している。また、キャリア116は、ドライブシャフト109に結合する。なお、クラッチ119は、電磁クラッチまたは油圧クラッチ等である。二方向ブレーキ120は、電磁ブレーキ等である。
以上のように構成された変速機112では、クラッチ119の締結・開放および二方向ブレーキの締結・解除を制御することで、第1速ギヤ段(第1変速段)、第2速ギヤ段(第2変速段)が選択的に成立させられ、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られる。例えば、第1速ギヤ段(第1変速段)は、クラッチ119を開放し、サンギア113に結合するモータ123の回転によりリングギア114が逆回転を防止するように二方向ブレーキ120が締結することで形成される。次に、第2速ギヤ段(第2変速段)は、クラッチ119を締結することで、遊星歯車装置117が一体回転するようになり、二方向ブレーキ120が自動的に解除されることで形成される。
車両後退は、モータ123を逆回転させることで行う。後退時は車両速度が低いため、クラッチ119を開放した第1速ギヤ段(第1変速段)のみの走行になる。なお、変速機112の構成は上記に限ったものでは無い。
次に、図4を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のその他の構成について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のその他の構成を示す断面図である。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
図2に示した電動駆動装置8は、モータ101をドライブシャフト109と同軸上に配設しているのに対して、本例の電動駆動装置8Bでは、モータ軸107をドライブシャフト109とは異なる軸心とした平行な軸となるように、モータ101と減速機127を配設したものである。
次に、図5を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のさらにその他の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のさらにその他の構成を示す断面図である。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
図2に示した電動駆動装置8は、モータ101をドライブシャフト109と同軸上に配設しているのに対して、本例の電動駆動装置8Cでは、モータ軸107をドライブシャフト109に対して直交した軸となるように、モータ101と減速機131を配設したものである。
次に、図1に示したシステムにおける電動駆動装置の(1)車両駆動時タイヤスリップ時のエンジン,モータの制御、(2)車両制動時タイヤスリップ時のモータ制御、(3)車両旋回時タイヤスリップ時のモータ制御について、以下説明する。
第1に、図6〜図12を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時タイヤスリップ時のエンジン,モータの制御の内容について説明する。
最初に、図6〜図8を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。図7は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるアクセル開度−要求駆動トルクマップの説明図である。図8は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられる車両速度(VSP)−要求駆動トルクとに基づく領域判定マップの説明図である。
図6の制御処理は、車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータ制御のメインルーチンを示し、ESC−CU31によって実行される。
最初に、ステップS001において、ESC−CU31は、以下の各信号を読み込む。(1)HEV−CU25にて演算されたエンジン駆動力,モータ駆動力、(2)電動駆動装置8,9に備えられたモータ回転数センサによって検出されたモータ回転速度、(3)電動駆動装置8,9に備えられたモータ電流センサによって検出されたモータ電流、(4)車輪速センサ17,18,19,20によって検出された各車輪速。
(1)エンジン駆動力,モータ駆動力は、以下の様にして、HEV−CU25で求める。HEV−CU25は、図7に示すアクセル開度−要求駆動トルクマップを用いて、アクセル開度センサ22によって検出されたドライバーのアクセル操作に基づくアクセル開度から要求駆動トルクを求める。また、HEV−CU25は、図8に示す車両速度(VSP)−要求駆動トルクとに基づく領域判定マップを用いて、前記の要求駆動トルクと、加速度センサ24から求められた車両の車両速度(VSP)とから、エンジンとモータの駆動領域を判定する。その駆動領域に設定されるトルクの割合で、エンジン要求トルクとモータ要求トルクを決める。
次に、ステップS002において、ESC−CU31は、路面摩擦係数μを、以下の式(2)に従って演算する。

μ=|(Tmotor−I×α)/(r×W)| …(2)

ここで、Tmotor:モータトルクであり、I:モータロータ〜タイヤ間の慣性モーメントであり、α:モータの回転角加速度であり、r:タイヤ半径であり、W:輪荷重である。
モータトルクTmotorは、ステップS001で読み込まれたモータ電流から求める。また、モータ角加速度αは、ステップS001で読み込まれたモータ回転センサで検出した回転速度より演算して求める。モータロータ〜タイヤ間の慣性モーメントI、タイヤ半径r、輪荷重Wは、HEV−CU25のCPU内のROMに記憶されている。なお、輪荷重は左,右前輪および左,右後輪にそれぞれ作用する接地荷重をセンサで検出してもよいものである。
次に、ステップS003において、ESC−CU31は、駆動輪がスリップしたか否かを判断する。4輪駆動車の場合、前後加速度センサ24より車体速VSPを演算し、演算の結果得られた車体速VSPと各駆動輪の車輪速センサ17,18,19,20より検出した車輪速を比較し、スリップを判断する。車体速VSPよりも、いずれかの車輪速が早い場合には、その車輪がスリップしていることになる。
スリップ有りと判断されると、ステップS004のHEV−TCS(ハイブリッド自動車トラクションコントロール)サブルーチンを実行し、その後、ステップS005のMOTOR−TCS(モータトラクションコントロール)サブルーチンを行い、ステップS006で終了判定を行う。HEV−TCSサブルーチンは、スリップ状態と判定されたとき、エンジン1を制御することでスリップを抑制するように制御するものであり、その詳細については、図9を用いて後述する。MOTOR−TCSサブルーチンは、スリップ状態と判定されたとき、電動駆動装置8,9の中のモータを制御することでスリップを抑制するように制御するものであり、その詳細については、図10を用いて後述する。
ステップS006では、ステップS001のモータ要求トルクTdemandと後述するMOTOR−TCS制御による駆動トルクTdriveを比較し、Tdemand=Tdriveとなったら終了と判定する。なお、ステップS003でスリップ無しと判断されれば、このメインルーチンを終了する。
次に、図9を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン制御時のHEV−TCSサブルーチンの制御内容について説明する。なお、HEV−TCSサブルーチンは、E−CU26で実行される。
図9は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン制御時の制御内容を示すフローチャートである。
最初に、ステップS101において、E−CU26は、アクセルポジションセンサ信号,電制スロットルバルブポジションセンサ信号,エンジン回転速度,エンジン冷却水温等の各信号を読み込む。アクセルポジションセンサ信号は、アクセル開度センサ22によって検出される。電制スロットルバルブポジションセンサ信号は、電子制御スロットルバルブ14によって検出される。エンジン回転速度は、エンジン1に設けられたエンジン回転数センサによって検出される。エンジン冷却水温は、エンジン1に設けられた冷却水温センサによって検出される。
次に、ステップS102において、E−CU26は、エンジンが始動しているか否かをエンジン回転センサ信号などより判断し、エンジンが始動していればステップS103に進む。
ステップS103では、E−CU26は、エンジン駆動力で駆動している一対の車輪うち左右輪のいずれかがスリップしているか判断する。図1に示すシステムの場合、車体速VSPと前輪の車輪速センサ17,18より検出した車輪速を比較し、車体速VSPよりも、車輪速センサ17,18の車輪速が早い場合には、その車輪がスリップしていることになる。また、車輪速センサ17,18の車輪速が共に、車体速VSPよりも早い場合には、両方の前輪4,5が共にスリップしていることになる。
ステップS103で車輪のスリップが判定された場合には、ステップS104に進み、E−CU26は、電子制御スロットルバルブ14を閉じる方向に制御して、車輪のスリップが収まるまで閉じる方向に制御する。すなわち、スロットルバルブを閉じることで、吸入空気量が減少し、エンジン1の出力トルクを低減することで、前輪の駆動トルクを小さくし、前輪の車輪速が低減し、スリップを抑制するようにする。
そして、ステップS105において、E−CU26は、電制スロットルバルブが全閉になったか否かを判定し、全閉を判定した場合ステップS106に進み、エンジンの暖機状況を判定する。エンジン冷却水温が設定値より高ければエンジンの暖機は終了済みと判断しステップS107へ進む。ステップS107では、E−CU26は、現在モータで発電しているか否かを判定し、発電していなければステップS108に進み、エンジンを停止させる。即ちエンジンで車両の駆動,エンジンの暖機,発電をやっていない時、エンジンによる無駄な燃料消費を防止するためにエンジンを停止させる。エンジン1を停止することで、エンジン1の出力トルクは0となり、前輪4,5の回転は停止するため、前輪のスリップを回避することができる。
一方、ステップS103にてエンジン駆動力で駆動している一対の車輪うち左右輪のいずれもスリップしていないと判断した場合、またステップS105で電制スロットルバルブが全閉でない場合、またステップS106でエンジン水温が設定値より低い場合、またステップS107発電中の場合はエンジンを停止しない。
次に、ステップS109において、E−CU26は、ステップS006の判定結果を参照する。そして終了と判定したらステップS006でHEV−CU25にて実施されるエンジン、モータの駆動力制御の結果をCAN33を介して読み込み、その結果に従い、ステップS111でエンジンの制御を行い、HEV−TCSサブルーチンを終了する。すなわち、ステップS006でスリップ終了と判定された場合には、スリップは回避できたため、ステップS111において、スリップ発生前の状態で、エンジンを通常制御する。
また、ステップS109で未終了と判定しても、HEV−TCSサブルーチンを終了する。
次に、図10〜図12を本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のモータ制御時のMOTOR−TCSサブルーチン制御内容について説明する。なお、MOTOR−TCSサブルーチンは、電動駆動装置8,9の中のそれぞれのモータをコントロールするM−CU28で実行される。
図10は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のモータ制御時の制御内容を示すフローチャートである。図11は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のモータ制御時の動作説明図である。
最初に、ステップS201において、M−CU28は、モータにより駆動されている車輪,すなわち、後輪6,7がスリップしているか否かを判断する。図1に示すシステムの場合、車体速VSPと後輪の車輪速センサ19,20より検出した車輪速を比較し、車体速VSPよりも、車輪速センサ19,20の車輪速が早い場合には、その車輪がスリップしていることになる。また、車輪速センサ19,20の車輪速が共に、車体速VSPよりも早い場合には、両方の後輪6,7が共にスリップしていることになる。
後輪がスリップしているときはステップS202に進み、ステップS202において、M−CU28は、モータを回生制動させ、車輪のスリップを抑制する。この時の回生ブレーキトルクはスリップ発生時の駆動トルクから設定値を差引いたトルクとする。そして、ステップS203において、M−CU28は、回生フラグRe−FlagをONにセットする。
次に、ステップS204において、M−CU28は、回生フラグRe−FlagがONか否かを判定する。なお、ステップS203でモータ回生フラグRe−Flag=ONにセットしているため、初回の判定ではステップS205へ進む。
次に、ステップS205では、ステップS002で算出された路面摩擦係数μを微分し(Δμ)、微分値の正負を判定する。Δμ≧0を判定したら即ち、路面摩擦係数μが上昇または維持していると判定したら、ステップS206にて図6のステップS006の判定結果を参照する。そして未終了と判定したらステップS204に戻る。このとき、まだ、Re−FlagはONのままであるため、ステップS205へ進む。このときのモータの作動状態は回生作動の状態なので車輪の駆動スリップが抑制され、スリップ率が0に向かって推移する。つまり、図11に示すように、路面摩擦係数μが(3)の状態から(4)の状態に変化する。路面の状態によるが、およそスリップ率が10〜20%の間で路面摩擦係数μが最大となり、スリップ率が10〜20%を下回るとμが減少する。
次に、ステップS205において、M−CU28は、路面摩擦係数μが最大値を超え減少始めたると、Δμ<0を判定し、ステップS207へ進む。
ステップS207において、M−CU28は、以下の式(3)に示す駆動力のランプ制御を行う。

Trdrive=Trmin+Tlamp×t …(3)

ここで、Trdrive:駆動トルクであり、Trmin:TCS制御中の力行時イニシャルトルクであり、Tlamp:トルク上昇量であり、T:経過時間である。なお、力行時イニシャルトルクTrminは、スリップ検出時の直前のモータトルクより算出される。
次に、ステップS208において、M−CU28は、Re−FlagをOFFにセットする。次に、ステップS206で、ステップS006の判定結果参照する。そして未終了と判定したらステップS204に戻る。ステップS204ではRe−Flag=OFFであるため、ステップS209へ進む。
いま、モータは、ステップS207による駆動力ランプ制御であるため、駆動トルクが徐々に大きくなり、車輪のスリップも徐々に大きくなる。そして、ステップS209において、M−CU28は、μの微分値の正負を判定し、Δμ≧0の場合はステップS206へ進み、モータ駆動力ランプ制御を継続する。駆動力が大きくなり、スリップ率が大きくなると、路面摩擦係数μは図11に示す(1)の状態から(2)の状態の様に変化し、減少するため、ステップS209でΔμ<0が判定され、ステップS210へ進み、モータを回生ブレーキ制御する。
その後、ステップS211でRe−Flag=ONとし、ステップS206でステップS006の判定結果参照する。そして未終了と判定したらステップS204に戻る。今回はRe−Flag=ONであるため、ステップS205へ進む。
以上のように、ステップS006で終了判定するまでモータの回生ブレーキ制御とモータの駆動力ランプ制御を繰返し路面摩擦係数μが最大値に近傍で推移するようにモータの駆動回生力制御を行う。それにより、常に最大駆動力近傍で車両は走行することが可能となる。
ここで、図12を用いて、路面状態の相違によるスリップ率と路面摩擦係数μの関係について説明する。
図12は、路面状態の相違によるスリップ率と路面摩擦係数μの関係の説明図である。
図12において、横軸はスリップ率(%)を示し、縦軸は路面摩擦係数μを示している。また、図中、符号A〜Eは、各路面状態を示し、符号Aは滑らかな氷の路面状態を示し、符号Bは固まった雪の路面状態を示し、符号Cは厚い水膜有する濡れたアスファルトの路面状態を示し、符号Dは薄い水膜を有するアスファルトの路面状態を示し、符号Eは乾燥したアスファルトの路面状態を示している。
路面摩擦係数μは、スリップ率が10〜20%の間で最大となるが、路面摩擦係数μが最大となるスリップ率は、路面状態A〜Eに応じて異なる。例えば、路面状態が、滑らかな氷の路面状態Aの場合には、摩擦係数μが最大となるスリップ率は約7%であるのに対して、乾燥したアスファルトの路面状態Eの場合には、摩擦係数μが最大となるスリップ率は約22%である。
本実施形態においては、図11で説明したように、モータの回生ブレーキ制御とモータの駆動力ランプ制御を繰返し路面摩擦係数μが最大値に近傍で推移するようにモータの駆動回生力制御を行っている。したがって、図12に示す各路面状態において、それぞれの路面状態に応じて収束するスリップ率を変えるように制御している。これにより、常に最大駆動力近傍で車両は走行することが可能となる。
なお、上述の実施形態において、図1に示すシステムの後輪のうち片輪だけがスリップしている場合、ESC−CU31は、ステアリング舵角センサ21の出力により直進走行が判断された時は、左右輪の駆動力を一致させるため、非スリップ輪の駆動トルクをスリップ検出輪のトルクに合わせる。
さらに、図1に示すシステムの前輪において一対の前輪を駆動するモータ駆動力を路面摩擦係数μが最大値近傍になるように制御している時、ESC−CU31は、スリップが発生していない後輪に、図6のステップS001で読み込んだアクセル開度から求めた要求駆動トルクと実際のモータ駆動トルクの差分を車輪スリップが発生しない範囲でモータ駆動トルクに増してもよいものである。
第2に、図13及び図14を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御の内容について説明する。
図13は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。図14は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の要部の制御内容を示すフローチャートである。
図13の制御処理は、車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータ制御のメインルーチンを示し、ESC−CU31によって実行される。また、図14の制御処理も、M−CU28によって実行される。
最初に、ステップS301において、ESC−CU31は、モータ回転速度,モータ電流,各車輪速ブレーキSWの各種信号を読込む。モータ回転速度は、電動駆動装置8,9に備えられたモータ回転数センサによって検出される。モータ電流は、電動駆動装置8,9に備えられたモータ電流センサによって検出される。各車輪速ブレーキSWのON/OFF状態は、ブレーキ踏力センサ23によって検出される。
次に、ステップS302において、ESC−CU31は、ブレーキSWのON/OFF判定を行う。ブレーキSWがOFFの場合は本ルーチンを終了する。ブレーキSWがONの場合はステップS303へ進み、ブレーキ踏力に応じた制動力を得るために必要な要求制動トルクTddemandを得るように、モータを回生ブレーキ作動させる。
次に、ステップS304において、ESC−CU31は、路面摩擦係数μを以下の式(4)に従って演算する。

μ=|(Trmotor−I×α)/(r×W)|

ここで、Trmotor:モータ回生トルクであり、I:モータロータ〜タイヤ間の慣性モーメントであり、α:モータの回転角加速度であり、r:タイヤ半径であり、W:輪荷重である。
なお、モータ回生トルクTrmotorは、モータに流れる電流を電流センサで検出し求める。またモータ角加速度αは、モータ回転センサで検出した回転速度より演算して求める。モータロータ〜タイヤ間の慣性モーメントI、タイヤ半径r、輪荷重WはHEV−CU25内のROMに記憶されている。なお、輪荷重は左,右前輪および左,右後輪にそれぞれ作用する接地荷重をセンサで検出してもよいものである。
次に、ステップS304において、ESC−CU31は、タイヤがスリップしたか否かを判断する。前後加速度センサ24より車体速を演算し、演算の結果得られた車体速と各タイヤ輪の車輪速センサ17,18,19,20より検出した車輪速を比較し、スリップを判断する。
スリップ有りと判断すれば、ステップS306のMOTOR−ABS(モータ・アンチロックブレーキシステム)サブルーチンを行い、ステップS307で終了判定を行う。MOTOR−ABSサブルーチンの詳細については、図14を用いて後述する。また、終了判定は、ステップS303で求めた要求制動トルクTddemandと後述するMOTOR−ABS制御による駆動トルクTddriveを比較し、Tdemand=Tdriveとなったら終了と判定する。なお、ステップS305でスリップ無しと判断されればこのルーチンを終了する。
次に、図14を用いて、MOTOR−ABSサブルーチンの制御内容について説明する。MOTOR−ABSサブルーチンは、各々のモータをコントロールするM−CU28にて実行される。
最初に、ステップS401において、M−CU28は、後輪6,7のいずれかがスリップしているか否かを判断する。後輪がスリップしていなければ本サブルーチンは終了する。後輪がスリップしているときはステップS402へ進む。
ステップS402において、M−CU28は、モータの回生ブレーキ力をM−CU内のROMに記憶されている設定値に減少させる。この設定値はスリップ検出時の路面摩擦係数μに応じて設定され、スリップ検出時の路面摩擦係数μが小さいほどこの設定値は小さくなる。モータ回生ブレーキトルクを小さくするので車輪のスリップが抑制される。
次に、ステップS403において、M−CU28は、モータ回生ブレーキトルクダウンフラグDn−FlagをONにセットする。次に、ステップS404で、モータ回生ブレーキトルクダウンフラグDn−FlagがONかOFFかを判定する。ステップS403でモータ回生ブレーキ力トルクダウンフラグDn−Flag=ONにセットしているため、初回の判定ではステップS405へ進む。
次に、ステップS405において、M−CU28は、路面摩擦係数μを微分し、微分値Δμの正負を判定する。Δμ≧0と判定した場合、即ち、路面摩擦係数μが上昇または維持していると判定した場合には、ステップS406にて図13のステップS306の判定結果を参照する。そして未終了と判定したらステップS404に戻る。
ここでは、まだ、Dn−FlagはONのままであるため、ステップS405へ進む。このときのモータの回生ブレーキトルクは減少した状態なので車輪の制動スリップが抑制され、スリップ率が0に向かって推移する。つまり図11の(3)の状態から(4)の状態に示すように路面摩擦係数μが変化する。
ステップS405では、路面摩擦係数μが最大値を超え、減少始めると、Δμ<0を判定され、ステップS407へ進む。
次に、ステップS407において、M−CU28は、以下の式(5)に示す制動力のランプ制御を行う。

Tddrive=Tdmin+Tlamp×t

ここで、Tddrive:制動トルクであり、Tdmin:ABS制御中の回生時イニシャルトルクであり、Tdlamp:回生トルク上昇量であり、T:経過時間である。回生時イニシャルトルクTdminは、スリップ検出時の直前のモータ回生トルクより算出する。
次に、ステップS407において、M−CU28は、モータ回生ブレーキが要求制動トルクTddemandになるように回生トルクを復帰させる。次に、ステップS408において、M−CU28は、Dn−FlagをOFFにセットする。次に、ステップS406において、M−CU28は、ステップS307の判定結果参照する。そして未終了と判定したらステップS404に戻る。ステップS404ではDn−Flag=OFFであるため、ステップS409へ進む。
この時点で、モータは制動力ランプ制御であるため制動トルクが徐々に大きくなり、車輪のスリップも徐々に大きくなる。ステップS409において、M−CU28は、路面摩擦係数μの微分値の正負を判定し、Δμ≧0の場合はステップS406へ進み、モータ制動力ランプ制御を継続する。この結果、制動力が大きくなり、スリップ率が大きくなると、路面摩擦係数μは図11の(1)の状態から(2)の状態のように変化し減少するため、ステップS409でΔμ<0が判定され、ステップS410へ進み、モータの回生ブレーキ力をM−CU内のROMに記憶されている設定値に減少させる。この設定値はスリップ検出時の路面摩擦係数μに応じて設定されている。モータ回生ブレーキトルクを小さくするので車輪のスリップが抑制される。
その後、ステップS411でDn−Flag=ONとし、ステップS406でステップS306の判定結果参照する。そして未終了と判定したらステップS404に戻る。今回はDu−Flag=ONであるため、ステップS405へ進む。
以上説明したように、ステップS306で終了判定するまでモータの回生ブレーキ力減少制御と回生ブレーキ力ランプ制御を繰返し、路面摩擦係数μが最大値に近傍で推移するようにモータの回生トルク制御を行っている。したがって、図12に示す各路面状態において、それぞれの路面状態に応じて収束するスリップ率を変えるように制御している。これにより、常に最大駆動力近傍で車両は走行することが可能となる。
なお、図1に示すシステムの後輪のうち片輪だけがスリップしている場合、ESC−CU31は、ステアリング舵角センサ21の出力により直進走行が判断された時は、左右輪の制動力を一致させるため、非スリップ輪の回生ブレーキトルクをスリップ検出輪の回生ブレーキトルクに合わせる。
また、図1に示すシステムの前輪において一対の前輪を制動するモータ回生ブレーキトルクを路面摩擦係数μが最大値近傍になるように制御している時、ESC−CU31は、スリップが発生していない後輪へ図13のステップS301で読み込んだブレーキ踏力から求めた要求制動力と実際のモータ回生ブレーキトルクの差分を車輪スリップが発生しない範囲でモータ回生ブレーキトルクを増してもよいものである。
第3に、図15〜図21を用いて、本実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御の内容について説明する。
図15は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。図16は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の要部の制御内容を示すフローチャートである。図17は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるブレーキ踏力と要求制動トルクマップの説明図である。図18は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と左右制動トルク差マップの説明図である。図19は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるアクセル開度と要求制動トルクマップの説明図である。図20は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と左右モータの駆動トルク差マップの説明図である。図21は、本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と旋回外輪のモータ駆動トルク及び旋回内輪のモータ回生ブレーキトルクマップの説明図である。
図15の制御処理は、車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータ制御のメインルーチンを示し、ESC−CU31によって実行される。また、図16の制御処理も、M−CU28によって実行される。
最初に、ステップS501において、ESC−CU31は、ステアリング舵角,アクセル開度,ブレーキSWのON・OFF,ブレーキ踏力の信号を読み込む。ステアリング舵角は、ステアリング舵角センサ21によって検出される。アクセル開度は、アクセル開度センサ22によって検出される。ブレーキSW及びブレーキ踏力は、ブレーキ踏力センサ23によって検出される。
次に、ステップS502において、ESC−CU31は、ステアリング舵角よりステアリング操作の有無を判定する。ステアリング操作無しと判定されたら直進走行と判断し本ルーチンを終了する。ステアリング操作有りと判断されたら旋回走行と判断し、ステップS503でブレーキSWのOFF判定を行う。
ブレーキSWがOFFでない,即ちブレーキSW=ONと判断されたら、車両の運転状態は、減速中の旋回走行であるため、ステップS507において、ESC−CU31は、左右輪に搭載されているモータを、以下A),B),C)のように制御する。
ステップS507においては、最初に、A)図17に示すブレーキ踏力と要求制動トルクの関係を示すマップを用いて、ブレーキ踏力から、要求制動トルクを求める。ここで、要求制動トルクは、左右モータの回生ブレーキトルク合計値である。次に、B)図18に示すステアリング舵角と左右制動トルク差の関係を示すマップを用いて、ステアリング舵角から、左右制動トルク差を求める。ここで、左右制動トルク差は、左右モータの回生ブレーキトルク差である。次に、C)旋回外輪モータ回生ブレーキトルク<旋回内輪モータ回生ブレーキトルクとする。
このように、旋回内外輪モータの回生ブレーキトルクに差をつけることで、車両に旋回モーメントを発生させ、車両の旋回性能を向上させる。
一方、ステップS503において、ブレーキSWがOFFと判定された場合には、ステップS504において、ESC−CU31は、アクセル開度が開いているか全閉かを判定する。アクセル開度が開いている時、車両は加速中または定速走行中の旋回であるため、ステップS505で左右輪に搭載されているモータを、以下のA),B),C)ように制御する。最初に、A)図19に示すアクセル開度と要求制動トルクとの関係を示すマップを用いて、アクセル開度からから、要求制動トルクを求める。ここで、要求制動トルクは、左右モータの駆動トルク合計値である。次に、B)図20に示すステアリング舵角と左右モータの駆動トルク差との関係を示すマップを用いて、ステアリング舵角から左右モータの駆動トルク差を求める。次に、C)旋回外輪モータ駆動トルク>旋回内輪モータ回生トルクとする。
このように、旋回内外輪モータの駆動トルクに差をつけることで、車両に旋回モーメントを発生させ、車両の旋回性能を向上させる。
さらに、ステップS504でアクセル開度全閉と判断した時は、車両はコースティング中の旋回であるため、ステップS506において、ESC−CU31は、図21に示すステアリング舵角と旋回外輪のモータ駆動トルク及び旋回内輪のモータ回生ブレーキトルクとの関係を示すマップを用いて、ステアリング舵角から、旋回外輪のモータ駆動トルクと旋回内輪のモータ回生ブレーキトルクとを求める。このとき、旋回外輪モータには駆動トルクを、旋回内輪モータには回生ブレーキトルクを発生させて、かつ旋回外輪モータの駆動トルクと旋回内輪モータの回生ブレーキトルクの絶対値は等しくする。駆動トルクと制動トルクを同じにすることで、モータトルクによる車両加減速を防止する。また旋回内外輪モータのトルクに差をつけることで車両に旋回モーメントを発生させ車両の旋回性能を向上させる。
なお、ステップS505,ステップS506,ステップS507は、以下の一連の処理を示している。ESC−CU31から駆動/回生の指令をHEV−CU25へ出力し、HEV−CU25で駆動トルク値/回生ブレーキトルク値を算出し、M−CUがこの駆動トルク値/回生ブレーキトルク値を読込みモータの制御を行う。
次に、ステップS508において、ESC−CU31は、車輪がスリップしたか否かを判定する。スリップを判定したら、ステップS509でタイヤスリップが駆動時に発生したのか制動時に発生したのかを判定する。
駆動時の場合は、ステップS510で図10に示したMOTOR−TCS制御を、制動時の場合はステップS511で図14に示したMOTOR−ABS制御を実行する。
次に、ステップS512において、M−CU28は、非スリップ輪の駆動回生制御を行い、ステップS513で終了判断を行う。非スリップ輪の駆動回生制御の詳細については、図16を用いて後述する。終了判断は、ステップS505,ステップS506,ステップS507で求めたモータ駆動トルク/モータ回生制動トルクとステップS510,ステップS511でランプ制御されたモータ駆動トルク/モータ回生制動トルクが等しくなったら終了と判定し、本ルーチンを終了する。
次に、図16を用いて、非スリップ輪のモータ駆動回生制御について説明する。
最初に、ステップS601において、M−CU28は、ステアリング舵角,ブレーキSW,アクセル開度より左右輪駆動トルク差または回生トルク差の目標値をHEV−CU25より読み込む。つまり減速中の旋回走行は図18より、加速中または定速走行中は図20より求められる。なお、コースティング中の旋回走行は左右輪駆動トルク差または回生トルク差は、図21に示したように、0となる。
次に、ステップS602において、M−CU28は、スリップ輪の駆動トルクまたは回生トルクをスリップ輪のモータを制御するM−CUより読み込む。
次に、ステップS603において、M−CU28は、スリップ輪の駆動トルクまたは回生トルクを基に、ステップS601で得た駆動トルク差または回生トルク差となるように非スリップ輪の駆動トルクまたは回生トルクを演算し、モータ制御する。つまり、旋回走行中に旋回内外輪のいずれかがスリップした場合、スリップ輪の駆動トルクまたは制動トルクを基にステアリング舵角から求められる旋回内外輪トルク差を実現するように非スリップ輪の駆動トルクまたは回生トルクを制御する。それにより、ステアリング舵角に応じた旋回モーメントを発生することができ、タイヤスリップが発生しても車両の旋回性が安定する。
次に、図22〜図28を用いて、本実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した電動車両の他の構成について説明する。
図22は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第2の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図23は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第3の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図24は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第4の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図25は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第5の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図26は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第6の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図27は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第7の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。図28は、本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第8の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図22は、エンジン(ENG)1と2個の電動駆動装置(EDT)8,9により前輪を駆動するハイブリッド車両の例を示している。エンジン1の駆動力は、変速機3により減速されて、前輪4,5に伝達され、前輪4,5を駆動する。なお、変速機3の内部には、差動機構が含まれている。また、左前輪4は、電動駆動装置8により駆動され、右前輪5は、電動駆動装置9により駆動される。モータジェネレータ(M/G)2Aは、エンジン1によって駆動され、発電機として動作し、得られた電力をバッテリに蓄電する。また、モータジェネレータ(M/G)2Aは、バッテリからの電力によって駆動され、エンジン1を再始動する時に用いられる。
図23は、2個の電動駆動装置(EDT)8,9により左前輪4と右前輪5をそれぞれ駆動する電気自動車の例を示している。
図24は、エンジン(ENG)1と2個の電動駆動装置(EDT)8,9により後輪を駆動するハイブリッド車両の例を示している。エンジン1の駆動力は、変速機3により減速されて、差動機構34を介して、後輪6,7に伝達され、後輪6,7を駆動する。なお、変速機3の内部には、差動機構が含まれている。また、左後輪6は、電動駆動装置8により駆動され、右後輪7は、電動駆動装置9により駆動される。モータジェネレータ(M/G)2Aは、エンジン1によって駆動され、発電機として動作し、得られた電力をバッテリに蓄電する。また、モータジェネレータ(M/G)2Aは、バッテリからの電力によって駆動され、エンジン1を再始動する時に用いられる。
図25は、2個の電動駆動装置(EDT)8,9により左後輪6と右後輪7をそれぞれ駆動する電気自動車の例を示している。
図26は、図22の前輪駆動のハイブリット自動車に加えて、2個の電動駆動装置(EDT)8’,9’により左後輪6と右後輪7をそれぞれ駆動する電動4輪駆動車の例を示している。
図27は、図24の後輪駆動のハイブリット自動車に加えて、2個の電動駆動装置(EDT)8’,9’により左前輪4と右前輪5をそれぞれ駆動する電動4輪駆動車の例を示している。
図28は、図23の前輪駆動の電動自動車に加えて、2個の電動駆動装置(EDT)8’,9’により左後輪6と右後輪7をそれぞれ駆動する電動4輪駆動車の例を示している。
以上図22〜図28に示した電動車両においても、図1〜図21にて説明した本実施形態によって、路面摩擦係数μが最大値近傍になるようにモータの駆動回生力制御を行うことで、各路面状態において、それぞれの路面状態に応じて収束するスリップ率を変えるように制御することができる。これにより、常に最大駆動力近傍で車両は走行することが可能となる。なお、具体的な構成は実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等あっても本発明に含まれる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両の駆動時または制動時のタイヤスリップ発生時に、タイヤ路面摩擦係数μが常に最大値近傍になるようにモータの駆動力及び制動力を制御するため、タイヤスリップによる不安定な車両挙動を防止できると共に、各種路面に対し常にタイヤ駆動トルク,タイヤ制動トルクを最大値で走行が可能となるので、最大の駆動性能,制動性能を発揮できる。すなわち、最大加速が得られることや悪路をスタックせず走破できることまたスタックからの確実な脱出が可能となる。また、制動では最小限の制動距離で車両が停止可能となる。
また、一対の車輪のスリップ輪のモータ制御に合わせ他方の非スリップ輪のモータトルクを直進走行,旋回走行の各状況に応じて補正するため、ドライバーが想定した車両挙動が得られ良好な運転性能,安全性能が得られる。
さらに、エンジン駆動輪がスリップした場合、エンジンを停止しモータでタイヤ路面摩擦係数μが常に最大値近傍になるように駆動するため、無駄な燃料消費を抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置の他の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のその他の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御システムに用いる電動駆動装置のさらにその他の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるアクセル開度−要求駆動トルクマップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられる車両速度(VSP)−要求駆動トルクとに基づく領域判定マップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のエンジン制御時の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のモータ制御時の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両駆動時でタイヤスリップ時のモータ制御時の動作説明図である。 路面状態の相違によるスリップ率と路面摩擦係数μの関係の説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両制動時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の要部の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の全体の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時の要部の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるブレーキ踏力と要求制動トルクマップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と左右制動トルク差マップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるアクセル開度と要求制動トルクマップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と左右モータの駆動トルク差マップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の電動走行制御装置による車両旋回時でタイヤスリップ時のエンジン,モータの制御時に用いられるステアリング舵角と旋回外輪のモータ駆動トルク及び旋回内輪のモータ回生ブレーキトルクマップの説明図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第2の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第3の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第4の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第5の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第6の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第7の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による電動車両の走行制御装置および電動走行制御システムを搭載した第8の電動車両の構成を示すシステムブロック図である。
符号の説明
1…エンジン
2…フロントモータ
3…変速機
4,5…前輪
6,7…後輪
8,9…電動駆動装置
17,18,19,20…車輪速センサ
21…ステアリング舵角センサ
22…アクセル開度センサ
23…ブレーキ踏力センサ
24…加速度センサ
25…HEVコントロールユニット
26…エンジンコントロールユニット
27…トランスミッションコントロールユニット
28…モータコントロールユニット
29…IGBT
30…インバータ
31…ESCコントロールユニット
101…モータ
102…減速機

Claims (10)

  1. モータを有する電動駆動装置を制御して、車輪を駆動及び制動する電動車両に用いられ、
    車輪の空転を検出すると、前記モータを力行及び回生制御することで、路面状態に応じて収束するスリップ率を変える制御手段を備えたことを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  2. 請求項1記載の電動車両の走行制御装置において、
    前記制御手段は、モータ電流に基づいて路面摩擦係数μを演算し、求められた前記路面摩擦係数μが最大値近傍となるように前記モータを力行及び回生制御することを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  3. 請求項2記載の電動車両の走行制御装置において、
    前記制御手段は、前記電動駆動装置のモータにより前記電動車両を駆動している時に車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを回生制動し、
    その回生制動中に路面摩擦係数μの値が増加から減少への反転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを力行制御し、
    さらに、力行中に路面摩擦係数μの値が増加から減少への反転を検出すると、再び前記電動駆動装置のモータを回生制動することを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  4. 請求項3記載の電動車両の走行制御装置において、さらに、
    前記電動車両は、電子制御式スロットルバルブをもつエンジンにより車輪を駆動するとともに、
    前記制御手段は、前記エンジンで駆動されている車輪の空転が検出されると、前記電子制御式スロットルバルブを車輪の空転が収まるまで閉じ側に制御し、前記エンジン出力を絞ると共に、
    前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるように前記モータを力行及び回生制御することを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  5. 請求項4記載の電動車両の走行制御装置において、
    前記制御手段は、前記電子制御式スロットルバルブを車輪の空転が収まるまで閉じ側に制御した結果、前記電子制御式スロットルバルブがほぼ全閉になったら前記エンジンを停止し、前記電動駆動装置のモータで駆動走行することを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  6. 請求項3記載の電動車両の走行制御装置において、さらに、
    前記電動車両は、ドライバーのステアリング舵角を検出するステアリング舵角センサを備え、
    前記電動駆動装置は、左右一対の車輪の独立に駆動するものであって、
    前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータを前記演算手段により求められた路面摩擦係数μが最大値近傍になるように力行及び回生制御し、
    前記ステアリング舵角センサ信号より車両の直進走行を検出した時に、前記左右一対の車輪のうち空転していない方の車輪を駆動するモータトルクを他方のモータトルクとほぼ同量にすることを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  7. 請求項2記載の電動車両の走行制御装置において、
    前記制御手段は、前記電動駆動装置のモータの回生ブレーキにより電動車両を制動している時に車輪の空転を検出すると、前記電動駆動装置のモータ回生制動力を弱め、
    回生制動力を弱めた後、前記路面摩擦係数μの値の増加から減少への反転を検出したら前記電動駆動装置のモータの回生制動力を強め、
    さらに、回生制動力を強めた後、前記路面摩擦係数μの値の増加から減少への反転を検出したら再びモータ回生制動力を弱めることを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  8. 請求項7記載の電動車両の走行制御装置において、さらに、
    前記電動車両は、ドライバーのステアリング舵角を検出するステアリング舵角センサを備え、
    前記電動駆動装置は、左右一対の車輪の独立に駆動するものであって、
    前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出して前記電動駆動装置の前記モータを前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるように回生制御し、
    前記ステアリング舵角センサ信号より車両の直進走行を検出した時に、前記左右一対の車輪のうち空転していない方の車輪を制動する電動駆動装置のモータ回生トルクを他方のモータ回生トルクとほぼ同量にすることを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  9. 請求項3若しくは請求項7のいずれかに記載の電動車両の走行制御装置において、
    前記電動車両は、前記ステアリング舵角センサより車両の旋回走行を検出した時、左右の電動駆動装置のモータ駆動トルクまたは回生トルクに差をつけ、その差により車両旋回モーメント発生させ旋回するものであって、
    前記制御手段は、前記左右一対のいずれか一方の車輪の空転を検出して前記電動駆動装置の前記モータを前記路面摩擦係数μが最大値近傍になるようにモータトルクを制御したとき、ステアリング舵角で設定する目標旋回モーメントが得られるように他方の空転していない車輪のモータトルクを変更することを特徴とする電動車両の走行制御装置。
  10. モータを有する電動駆動装置を制御して、車輪を駆動及び制動する電動車両に用いられ、
    前記電動駆動装置と、
    前記電動駆動装置に供給する電力を制御する電動機制御手段と、
    前記電動機制御手段を制御する走行制御装置とを備え、
    前記走行制御装置は、
    前記車輪の空転を検出すると、前記モータを力行及び回生制御することで、路面状態に応じて収束するスリップ率を変える制御手段を備えたことを特徴とする電動車両の走行制御システム。
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