JP2015205547A - ハイブリッド自動車の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のときに、モータやインバータの温度上昇の抑制と走行性の向上との両立をより適正に図る。
【解決手段】車両状態(シフトポジションSPや退避走行時か否かなど)に応じたモータ温度tm2やインバータ温度ti2やバッテリ蓄電割合SOCの条件(置換条件)が成立するときには(S130,S150,S210)、車両状態に応じてモータのトルク制限Tm2limを設定し(S140,S170,S180,S220)、モータのトルク(駆動トルク)のトルク制限Tm2limに対する超過分をブレーキ装置のトルク(制動トルク)に置き換える(S190,S230)。
【選択図】図2
【解決手段】車両状態(シフトポジションSPや退避走行時か否かなど)に応じたモータ温度tm2やインバータ温度ti2やバッテリ蓄電割合SOCの条件(置換条件)が成立するときには(S130,S150,S210)、車両状態に応じてモータのトルク制限Tm2limを設定し(S140,S170,S180,S220)、モータのトルク(駆動トルク)のトルク制限Tm2limに対する超過分をブレーキ装置のトルク(制動トルク)に置き換える(S190,S230)。
【選択図】図2
Description
本発明は、ハイブリッド自動車の制御装置に関し、詳しくは、エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、第1モータを駆動する第1インバータと、第2モータを駆動する第2インバータと、第1インバータおよび第2インバータを介して第1モータおよび第2モータと電力をやりとりするバッテリと、車両に制動力を付与可能な制動力付与装置と、を備えるハイブリッド自動車の制御装置に関する。
従来、自動車の制御装置としては、アクセル開度が所定値以上で車速がゼロ程度のときに、動力源としてのインホイールモータが過熱しやすい状況であると判断して、ブレーキ操作とは無関係にブレーキ装置により車輪を制動させる保護ブレーキを作動させた後にインホイールモータの電流を値0にするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置では、このようにしてインホイールモータの駆動力を制動力に置き換えることにより、インホイールモータの温度上昇を抑制している。
上述の自動車の制御装置では、アクセル開度が所定値以上で車速がゼロ程度のときには、インホイールモータの駆動力の全てを制動力に置き換えていることから、この状態からアクセルペダルが更に踏み込まれて発進するときに若干のモタツキを運転者に感じさせることがある。これを踏まえて、インホイールモータの駆動力を値0以外の所定値に制限すると共にその制限分を制動力に置き換えることが考えられるが、そのときの車両状態(シフトポジションなど)によっては、その所定値が適正とはならない可能性がある。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のときに、モータやインバータの温度上昇の抑制と走行性の向上との両立をより適正に図ることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、
エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータを駆動する第1インバータと、前記第2モータを駆動する第2インバータと、前記第1インバータおよび前記第2インバータを介して前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、車両に制動力を付与可能な制動力付与装置と、を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のときにおいて、車両状態に応じた前記第2モータの温度または前記第2インバータの温度または前記バッテリの蓄電割合の条件が成立しているときには、前記車両状態に応じて前記第2モータのトルク制限を設定し、前記第2モータに要求される要求モータトルクの前記トルク制限に対する超過分を前記制動力付与装置による制動力に置き換える、
ことを特徴とする。
エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータを駆動する第1インバータと、前記第2モータを駆動する第2インバータと、前記第1インバータおよび前記第2インバータを介して前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、車両に制動力を付与可能な制動力付与装置と、を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のときにおいて、車両状態に応じた前記第2モータの温度または前記第2インバータの温度または前記バッテリの蓄電割合の条件が成立しているときには、前記車両状態に応じて前記第2モータのトルク制限を設定し、前記第2モータに要求される要求モータトルクの前記トルク制限に対する超過分を前記制動力付与装置による制動力に置き換える、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車の制御装置では、アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のとき(以下、アクセルホールド時という)において、車両状態に応じた第2モータの温度または第2インバータの温度またはバッテリの蓄電割合の条件が成立しているときには、車両状態に応じて第2モータのトルク制限を設定し、第2モータに要求される要求モータトルクのトルク制限に対する超過分を制動力付与装置による制動力に置き換える。これにより、アクセルホールド時において、車両状態に応じた条件の成立時に、車両状態に応じたトルク制限に対する要求モータトルクの超過分を制動力付与装置による制動力に置き換えることができる。この結果、車両状態に応じて、アクセルホールド時のモータやインバータの温度上昇の抑制とアクセルホールドが解消された後の走行性の向上との両立をより適正に図ることができる。ここで、「車両状態」としては、シフトポジション,シフトポジションが後進走行用ポジションのときにおいてエンジンが負荷運転されているか否か,退避走行時か否か,退避走行時においてエンジンや第1モータを駆動停止して第2モータだけを駆動するモードか第2モータを駆動停止してエンジンおよび第1モータを駆動するモードかなどを考えることができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに機械的な制動力を付与可能なブレーキ装置90と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
ブレーキ装置90は、ブレーキペダル85の踏み込みにより加圧されるマスタシリンダ92と、駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dのブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dへの油圧を調整するブレーキアクチュエータ94と、ブレーキアクチュエータ94を制御するブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)98と、を備える。
ブレーキアクチュエータ94は、マスタシリンダ92の圧力と車速Vとに応じて車両に作用させる制動力のうちブレーキの分担分に応じた制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みとは無関係に、制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dへの油圧を調整したりすることができるように構成されている。
ブレーキECU98には、マスタシリンダ92に取り付けられた図示しない圧力センサにより検出されるマスタシリンダ圧(ブレーキ踏力Fb)や駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速,図示しない操舵角センサからの操舵角などが入力ポートを介して入力されており、ブレーキECU98からはブレーキアクチュエータ94への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ブレーキECU98は、車輪速センサからの駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dの車輪速や操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキ装置機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪38a,38bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。
HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU98と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU98と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81の操作位置(シフトポジションセンサ82により検出されるシフトポジションSP)としては、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション),後進走行用のリバースポジション(Rポジション),中立のニュートラルポジション(Nポジション),前進走行用のドライブポジション(Dポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モードや、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行モードで走行する。
ハイブリッド走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度AccやブレーキペダルポジションBP,車速Vに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づくバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力電力が入出力制限Win,Woutの範囲内となりながら要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*,ブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*を設定してエンジンECU24やモータECU40,ブレーキトルク指令Tb*に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。さらに、ブレーキトルク指令Tb*を受信したブレーキECU98は、ブレーキトルク指令Tb*が負の値のとき(値0でないとき)に、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dによる制動力が駆動軸36に換算したときにブレーキトルク指令Tb*に相当するトルクとなるようブレーキアクチュエータ94を駆動制御する。このHV走行での走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCがバッテリ50の強制充電を必要とする閾値Sch(例えば40%など)より大きく要求パワーPe*が停止用閾値Pstop(例えば数kWなど)未満に至ったときなどに、エンジン22の停止条件が成立したと判定して、エンジン22の運転を停止してEV走行での走行に移行する。
電動走行モードでの走行時には、HVECU70は、ハイブリッド走行モードと同様に要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力電力が入出力制限Win,Woutの範囲内となりながら要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*やブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*を設定してモータECU40やブレーキトルク指令Tb*に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2(インバータ41,42)を制御する。また、ブレーキトルク指令Tb*を受信したブレーキECU98は、ブレーキトルク指令Tb*に基づいてブレーキアクチュエータ94を制御する。この電動走行モードでの走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sch以下のときや、ハイブリッド走行モードでの走行時と同様に計算した要求パワーPe*が停止用閾値Pstopよりマージンだけ大きな始動用閾値Pstart以上に至ったときなどに、エンジン22の始動条件が成立したと判定して、エンジン22を始動してハイブリッド走行モードでの走行に移行する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22やモータMG1,MG2のいずれかが故障したときなどには、エンジン22を運転停止すると共にインバータ41をゲート遮断(モータMG1を駆動停止)してモータMG2からの動力だけを駆動軸36に出力する退避用電動走行モードや、インバータ42をゲート遮断して(モータMG2を駆動停止して)エンジン22の運転とモータMG1の駆動とによって駆動軸36に動力を出力する退避用直行走行モードで走行する。退避用電動走行モードは、エンジン22やモータMG1の故障時などに選択され、上述の電動走行モードと同様にモータMG2(インバータ42)やブレーキアクチュエータ94を制御する。退避用直行走行モードは、モータMG2の故障時などに選択され、バッテリ50の入出力電力が入出力制限Win,Woutの範囲内となりながら要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22の目標回転数Ne*(所定回転数)や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*,ブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*を設定してエンジン22とモータMG1(インバータ41)とブレーキアクチュエータ94とを制御する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、アクセル開度Accが閾値Aref(例えば、30%や40%など)以上で且つ車速Vが閾値Vref(例えば、1km/hや2km/hなど)以下であるいわゆるアクセルホールド時の動作について説明する。なお、このときには、モータMG2の特定の相に電流が集中して流れることから、モータMG2やインバータ42の温度が上昇しやすい。図2は、アクセルホールド時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、アクセルホールド時に、上述の駆動制御と並行して、繰り返し実行される。
アクセルホールド時処理ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPや、図示しない温度センサからのモータMG1,MG2の温度tm1,tm2,図示しない温度センサからのインバータ41,42の温度ti1,ti2,図示しない電流センサからのバッテリ50の充放電電流Ibに基づいてバッテリECU52により演算されたバッテリ50の蓄電割合SOCなどのデータを入力し(ステップS100)、退避走行時でないか否かを判定する(ステップS110)。
退避走行時でないと判定されたときには、シフトポジションSPを調べ(ステップS120)、シフトポジションSPがDポジションのときには、モータMG2のトルク(駆動トルク)の一部をブレーキ装置90の制動力(制動トルク)に置き換えるモータブレーキ置換処理を行なう置換条件(いま、退避走行時でなく且つシフトポジションSPがDポジションである通常前進時を考えているから、通常前進時の置換条件)が成立しているか否かを判定する(ステップS130)。この判定は、モータMG2の温度tm2を閾値tmref1(例えば140℃など)と比較すると共にインバータ42の温度ti2を閾値tiref1(例えば90℃など)と比較する、ことにより行なうものとした。ここで、閾値tmref1や閾値tiref1,後述の閾値tmref2や閾値tiref2,閾値tmref3,閾値tiref3は、モータMG2やインバータ42の過熱を判定する温度(例えばモータMG2は180℃など、インバータ42は120℃など)よりある程度低い温度を用いることができる。なお、モータMG2やインバータ42の過熱が判定されると、これらを保護するために、モータMG2のトルク指令Tm2*の大きさが、上述の駆動制御によって設定した値に拘わらず非常に小さな値(後述のT1〜T4より小さな値)に制限される。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref1未満で且つインバータ42の温度ti2が閾値tiref1未満のときには、通常前進時の置換条件は成立していないと判断し、そのまま本ルーチンを終了する。この場合、上述の駆動制御によって設定したエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*(以下、それぞれ基本目標回転数Netmp,基本目標トルクTetmp,基本トルク指令Tm1tmp,Tm2tmpと称することがある)に基づいてエンジン22やモータMG1,MG2(インバータ41,42)を制御する。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref1以上のときやインバータ42の温度ti2が閾値tiref1以上のときには、通常前進時の置換条件が成立していると判断し、モータMG2のトルク制限Tm2limに所定値T1(例えば80Nmなど)を設定し(ステップS140)、設定したトルク制限Tm2limを用いて、モータMG2のトルク(駆動トルク)の一部をブレーキ装置90の制動力(制動トルク)に置き換えるモータブレーキ置換処理を行なって(ステップ190)、本ルーチンを終了する。これにより、登坂路で前進時にアクセルホールドとなったときに、モータMG2やインバータ42の温度上昇やモータMG2での電力消費(バッテリ50の蓄電割合SOCの低下)を抑制しつつ車両のずり下がりを抑制することができる。
ここで、モータブレーキ置換処理は、基本トルク指令Tm2tmpが正の値のとき(前進時)には、基本トルク指令Tm2tmpを正側のトルク制限Tm2limで上限ガードしてトルク指令Tm2*を再設定すると共に基本トルク指令Tm2tmpのトルク制限Tm2limに対する超過分(Tm2tmp−Tm2lim)をブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*に設定し、基本トルク指令Tm2tmpが負の値のとき(後進時)には、基本トルク指令Tm2tmpを負側のトルク制限(−Tm2lim)で下限ガードしてトルク指令Tm2*を再設定すると共に基本トルク指令Tm2tmpのトルク制限(−Tm2lim)に対する超過分(Tm2tmp+Tm2lim)をブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*に設定する、ことにより行なうものとした。こうしたモータブレーキ置換処理を行なう場合、エンジン22やモータMG1については上述の基本目標回転数Netmp,基本目標トルクTetmp,基本トルク指令Tm1tmpに基づいて制御し、モータMG2についてはモータブレーキ置換処理により再設定したトルク指令Tm2*に基づいて制御し、ブレーキ装置90についてはモータブレーキ置換処理により設定したブレーキトルク指令Tb*に基づいて制御することになる。
なお、こうしてモータブレーキ置換処理を行なうと、その後に、置換条件が成立しなくなったときやアクセルペダル83が更に踏み込まれてアクセルホールドでなくなったときに、ブレーキ装置90の制動力をモータMG2のトルクに置き換える(戻す)ブレーキモータ置換処理を行なう。ここで、モータブレーキ置換処理を開始する際の置換条件とモータブレーキ置換処理を解除する(ブレーキモータ置換処理を行なう)際の置換条件とは、同一としてもよいし、マージン(ヒステリシス)を設けるものとしてもよい。
ステップS120でシフトポジションSPがRポジションのときには、退避走行時でなく且つシフトポジションSPがRポジションである通常後進時の置換条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150)。この判定は、モータMG2の温度tm2を閾値tmref1より低い閾値tmref2(例えば120℃など)と比較すると共にインバータ42の温度ti2を閾値tiref1より低い閾値tiref2(例えば80℃など)と比較すると共にバッテリ50の蓄電割合SOCを上述の閾値Schより大きい閾値Sref2(例えば45%など)と比較する,ことにより行なうものとした。なお、閾値tmref2や閾値tiref2の詳細については後述する。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref2未満で且つインバータ42の温度ti2が閾値tiref2未満で且つバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref2より大きいときには、通常後進時の置換条件は成立していないと判断し、そのまま本ルーチンを終了する。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref2以上のときやインバータ42の温度ti2が閾値tiref2以上のとき,バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref2以下のときには、通常後進時の置換条件が成立していると判断し、エンジン22が負荷運転されている(ハイブリッド走行モード)か自立運転や運転停止されている(電動走行モード)かを判定する(ステップS160)。そして、エンジン22が自立運転や運転停止されているときには、モータMG2のトルク制限Tm2limに所定値T1より小さい所定値T2(例えば50Nmなど)を設定し(ステップS170)、エンジン22が負荷運転されているときには、モータMG2のトルク制限Tm2limに所定値T2より小さより小さい所定値T3(例えば25Nmなど)を設定し(ステップS180)、設定したトルク制限Tm2limを用いてモータブレーキ置換処理を行なって(ステップS190)、本ルーチンを終了する。これにより、登坂路で後進時にアクセルホールドとなったときに、モータMG2やインバータ42の温度上昇やモータMG2での電力消費(バッテリ50の蓄電割合SOCの低下)を抑制しつつ車両のずり下がりを抑制することができる。
ここで、閾値tmref1,tmref2の関係や閾値tiref1,tiref2の関係,所定値T1,T2,T3の関係について説明する。図3は、後進時にエンジン22を負荷運転する際のプラネタリギヤ30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤの回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリアの回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2であるリングギヤの回転数Nrを示す。また、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1(エンジン22)から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルク(直行トルク)と、モータMG2から出力されて駆動軸36に作用するトルクとを示す。図3から分かるように、後進時には、エンジン22を負荷運転すると、直行トルク(前進走行用のトルク)が駆動軸36に作用して駆動軸36に出力される後進走行用のトルクを小さくする。このため、登坂性能は、ハイブリッド走行モードでの前進時,電動走行モードでの前進時や後進時,ハイブリッド走行モードでの後進時の順に低下する。実施例では、これを考慮して、登坂性能が低いほど、アクセルホールド時のモータMG2やインバータ42の温度上昇をより抑制して、アクセルペダル83が踏み込まれてアクセルホールドが解消した後のモータMG2やインバータ42の過熱に基づくモータMG2の駆動制限に起因する車両のずり下がり(登坂性能の低下)を抑制するために、「tmref1>tmref2」,「tiref1>tiref2」を満たすように閾値tmref1,tmref2や閾値tiref1,tiref2を定めると共に、「T1>T2>T3」を満たすように所定値T1,T2,T3を定めるものとした。これにより、登坂路で後進時にアクセルホールドからアクセルペダル83が更に踏み込まれたときの発進性をより向上させることができる。
ステップS110で退避走行時であると判定されたときには、退避用EV(電動走行)モードか退避用直交走行モードかを判定し(ステップS200)、退避用電動走行モードであると判定されたときには、退避用電動走行モードでの置換条件が成立しているか否かを判定する(ステップS210)。この判定は、モータMG2の温度tm2を閾値tmref1や閾値tmref2より低い閾値tmref3(例えば100℃など)と比較すると共にインバータ42の温度ti2を閾値tiref1や閾値tiref2より低い閾値tiref3(例えば70℃など)と比較すると共にバッテリ50の蓄電割合SOCを閾値Sref2より大きい閾値Sref3(例えば50%など)と比較する、ことにより行なうものとした。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref3未満で且つインバータ42の温度ti2が閾値tiref3未満で且つバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref3より大きいときには、退避用電動走行モードでの置換条件は成立していないと判断し、そのまま本ルーチンを終了する。
モータMG2の温度tm2が閾値tmref3以上のときやインバータ42の温度ti2が閾値tiref3以上のとき,バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref3以下のときには、退避用電動走行モードでの置換条件が成立していると判断し、モータMG2のトルク制限Tm2limに所定値T1,T2,T3より小さい所定値T4(例えば10Nmなど)を設定し(ステップS220)、ステップS190の処理と同様に、設定したトルク制限Tm2limを用いてモータブレーキ置換処理を行なって(ステップS230)、本ルーチンを終了する。これにより、登坂路で退避用電動走行モードでアクセルホールドとなったときに、モータMG2やインバータ42の温度上昇やモータMG2での電力消費(バッテリ50の蓄電割合SOCの低下)を抑制しつつ車両のずり下がりを抑制することができる。
ここで、閾値tmref3や閾値tiref3,閾値Sref3,所定値T4について説明する。退避用電動走行モードでのアクセルホールド時には、エンジン22を運転停止しているから、これによるバッテリ50の充電を行なうことができない。これを考慮して、実施例では、モータMG2での電力消費(バッテリ50の蓄電割合SOCの低下)を抑制するために、閾値tmref3を閾値tmref1や閾値tmref2より小さな値とすると共に閾値tiref3を閾値tiref1や閾値tiref2より小さな値とすると共に閾値Sref3を閾値Sref2より大きな値とし(置換条件が成立しやすくなるようにし)、所定値T4を所定値T1,T2,T3より小さな値とするものとした。これにより、アクセルホールドが解消した後の走行可能距離を長くすることができる。
ステップS200で退避用直行走行モードであると判定されたときには、退避用直行走行モードで直行トルク(駆動トルク)の一部をブレーキ装置90の制動力(制動トルク)に置き換える置換条件が成立しているか否かを判定する(ステップS240)。この判定は、モータMG1の温度tm1を閾値tmref4(例えば100℃など)と比較すると共にインバータ41の温度ti1を閾値tiref4(例えば70℃など)と比較すると共にバッテリ50の蓄電割合SOCを閾値Sref4(例えば70%など)と比較する、ことにより行なうものとした。ここで、閾値tmref4や閾値tiref4は、モータMG1やインバータ41の過熱を判定する温度(例えばモータMG1は180℃など、インバータ41は120℃など)よりある程度低い温度を用いることができる。なお、モータMG1やインバータ41の過熱が判定されると、これらを保護するために、モータMG1のトルク指令Tm1*およびエンジン22の目標トルクTe*の大きさが、上述の駆動制御によって設定した値に拘わらず非常に小さな値に制限される。また、閾値Sref3は、バッテリ50が過充電となる蓄電割合(例えば90%や95%など)よりある程度低い値を用いることができる。これは、退避用直行走行モードでは、エンジン22からの動力の出力とモータMG1による発電とによって駆動軸36に動力を出力することによってバッテリ50の蓄電割合SOCが時間の経過に従って上昇するためである。
モータMG1の温度tm1が閾値tmref4未満で且つインバータ41の温度ti1が閾値tiref4未満で且つバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref4未満のときには、退避用直行走行モードでの置換条件は成立していないと判断し、そのまま本ルーチンを終了する。
モータMG1の温度tm1が閾値tmref4以上のときやインバータ41の温度ti1が閾値tiref4以上のとき,バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref4以上のときには、退避用直行走行モードでの置換条件が成立していると判断し、エンジン22のトルク制限Telimに所定値T5(例えば数十Nmなど)を設定し(ステップS250)、設定したトルク制限Telimを用いて直行トルク(駆動トルク)の一部をブレーキ装置90の制動力(制動トルク)に置き換えるエンジンブレーキ置換処理を行なって(ステップ260)、本ルーチンを終了する。これにより、登坂路で退避用直行走行モードでアクセルホールドとなったときに、モータMG1やインバータ41の温度上昇やモータMG1による発電(バッテリ50の蓄電割合SOCの上昇)を抑制しつつ車両のずり下がりを抑制することができる。
ここで、エンジンブレーキ置換処理は、基本目標トルクTetmpをトルク制限Telimで上限ガードして目標トルクTe*を再設定すると共にこの目標トルクTe*に基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*を再設定し更に基本目標トルクTetmpのトルク制限Telimに対する超過分(Te−Telim)を駆動軸36に換算した値(Te−Telim)/(1+ρ)をブレーキ装置90のブレーキトルク指令Tb*に設定する、ことにより行なうものとした。いま、退避用直行走行モードのときを考えているから、エンジンブレーキ置換処理を行なう場合には、エンジン22については、基本目標回転数Netmp(所定回転数)とエンジンブレーキ置換処理により再設定した目標トルクTe*とに基づいて制御し、モータMG1については、エンジンブレーキ置換処理により再設定したトルク指令Tm1*に基づいて制御し、ブレーキ装置90についてはモータブレーキ置換処理により設定したブレーキトルク指令Tb*に基づいて制御することになる。
なお、こうしてエンジンブレーキ置換処理を行なうと、その後に、置換条件が成立しなくなったときやアクセルペダル83が更に踏み込まれてアクセルホールドでなくなったときに、ブレーキ装置90の制動力をエンジン22やモータMG1のトルクに置き換える(戻す)ブレーキエンジン置換処理を行なう。ここで、エンジンブレーキ置換処理を開始する際の置換条件とエンジンブレーキ置換処理を解除する(ブレーキエンジン置換処理を行なう)際の置換条件とは、同一としてもよいし、マージン(ヒステリシス)を設けるものとしてもよい。
図4は、アクセル開度Accとアクセルホールド判定とモータMG2の温度tm2とモータMG2のトルクTm2とブレーキ装置90のトルクTbとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、閾値tmrefは、走行状態(シフトポジションSPや退避走行時か否かなど)に応じた閾値tmref1〜tmref3を意味する。図示するように、時刻t1でアクセルホールド判定がなされると、モータMG2の温度tm2と閾値tmrefとの比較などによってモータブレーキ置換処理を行なうための条件が成立しているか否かを判定し、条件が成立しているときには、モータブレーキ置換処理として、モータMG2のトルクTm2を所定値T1〜T4のうち走行状態に応じた値に制限すると共にその制限分をブレーキ装置90のトルクTbに置き換える。そして、その後に、時刻t2にアクセルペダル83が更に踏み込まれてアクセルホールド判定が解除になると、ブレーキ装置90のトルクTbをモータMG2のトルクTm2に置き換えて走行を行なう。これにより、車両状態に応じて、アクセルホールド時のモータMG2やインバータ42の温度上昇の抑制とアクセルホールドが解消された後の走行性の向上との両立をより適正に図ることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20の制御装置によれば、車両状態(シフトポジションSPや退避走行時か否かなど)に応じたモータMG2の温度tm2やインバータ42の温度ti2やバッテリ50の蓄電割合SOCの条件(置換条件)が成立するときには、車両状態に応じてモータMG2のトルク制限Tm2limを設定し、モータMG2のトルク(駆動トルク)のトルク制限Tm2limに対する超過分をブレーキ装置90のトルク(制動トルク)に置き換えるから、車両状態に応じて、アクセルホールド時のモータMG2やインバータ42の温度上昇の抑制とアクセルホールドが解消された後の走行性の向上との両立をより適正に図ることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、インバータ41が「第1インバータ」に相当し、インバータ42が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、マスタシリンダ92やブレーキアクチュエータ94,ブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dが「制動力付与装置」に相当し、エンジンECU24やモータECU40,HVECU70,ブレーキECU98が「制御装置」に関する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、38c,38d 従動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセル開度センサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 ブレーキ装置、92 マスタシリンダ、94 ブレーキアクチュエータ、96a,96b,96c,96d ブレーキホイールシリンダ、98 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、MG1,MG2 モータ。
Claims (1)
- エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータを駆動する第1インバータと、前記第2モータを駆動する第2インバータと、前記第1インバータおよび前記第2インバータを介して前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、車両に制動力を付与可能な制動力付与装置と、を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
アクセル開度が所定開度以上かつ車速が値0を含む所定車速以下のときにおいて、車両状態に応じた前記第2モータの温度または前記第2インバータの温度または前記バッテリの蓄電割合の条件が成立しているときには、前記車両状態に応じて前記第2モータのトルク制限を設定し、前記第2モータに要求される要求モータトルクの前記トルク制限に対する超過分を前記制動力付与装置による制動力に置き換える、
ことを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2014086050A JP2015205547A (ja) | 2014-04-18 | 2014-04-18 | ハイブリッド自動車の制御装置 |
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- 2014-04-18 JP JP2014086050A patent/JP2015205547A/ja active Pending
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