JP6060757B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンにより駆動される発電機と、当該発電機により生成される電力と減速に伴って得られる回生電力との少なくとも何れか一方により充電されるバッテリとを備える車両の制御装置に関する。
従来、この種の制御装置として、車両走行状態に基づいて制動時に得られると予測される予測回生エネルギーを算出すると共に、蓄電装置の充電状態と予測回生エネルギーとに基づいて当該予測回生エネルギーで蓄電装置を充電可能であるか否かを判定し、判定結果に応じて目標発電効率を設定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、予測回生エネルギーで蓄電装置を充電できないと判定した場合、充電可能と判定された場合に目標発電効率として設定される第1の発電効率よりも高い第2の発電効率を目標発電効率として設定する。そして、この制御装置は、第2の発電効率による目標発電電力、すなわち駆動モータや補機での消費電力よりも小さい電力が発電されるように内燃機関や発電機を制御し、それにより、回生エネルギー確保のために蓄電装置の充電割合(SOC)を低下させる際の発電・充電量の増加を抑制すると共に、回生エネルギーによる充電の開始までの燃料消費量を低減させている。
また、従来のハイブリッド電気自動車としては、バッテリの充電状態を検出する充電状態検出手段と、バッテリの充電状態が所定の下限値未満になると、エンジンの駆動による電動発電機での発電を行うと判定するエンジン駆動発電判定手段と、前方に降坂路があるか否かを判定する降坂路判定手段とを備えたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。このハイブリッド電気自動車では、前方に降坂路があると判定されると、エンジン駆動発電判定手段の判定結果に拘わらず、エンジンの駆動による電動発電機での発電が禁止される。
特開2006−094628号公報 特開2011−116223号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、ナビゲーションシステムにより取得される情報を用いて予測回生エネルギーを算出するものであり、特許文献2に記載された技術は、ナビゲーションシステムにより取得される情報を用いて降坂路の有無を判定するものである。従って、これらの文献に記載された技術は、何れもナビゲーションシステムを搭載していない車両に適用することができない。また、特許文献1に記載の技術では、第2の発電効率を適正に設定することは容易ではなく、発電効率を高くすることで蓄電装置の充電割合(SOC)が減りすぎてしまい、回生エネルギーにより蓄電装置が充電されたとしても、なお充電割合が不足してしまうおそれがある。同様に、特許文献2に記載の技術のように、前方に降坂路があると判定された場合に一律にエンジンの駆動による電動発電機での発電を禁止しても、回生エネルギーにより蓄電装置を充分に充電し得なくなるおそれがある。
そこで、本発明は、ナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いることなく車両の減速走行に際して得られる回生電力量を推定すると共に、エンジンの燃料消費量を低減させつつ減速に伴って得られる回生電力を有効に利用してバッテリの充電割合を良好に確保することを主目的とする。
本発明による車両の制御装置は、エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機により生成される電力と減速に伴って得られる回生電力との少なくとも何れか一方により充電されるバッテリとを含む車両の制御装置において、前記車両の加速走行に際して該車両を加速させるのに要したエネルギーから前記加速走行後の減速走行に際して得られると推定される推定回生電力量を算出し、前記加速走行と前記減速走行との間に、前記推定回生電力量に応じて前記エンジンの出力を低下させることを特徴とする。
この制御装置は、車両の加速走行に際して当該車両を加速させるのに要したエネルギーから加速走行後の減速走行に際して得られると推定される推定回生電力量を算出する手段(回生電力量推定手段)と、加速走行と減速走行との間に、推定回生電力量に応じてエンジンの出力を低下させる手段(エンジン制御手段)とを備えるものである。ここで、車両の加速走行に際して当該車両を加速させるのに要したエネルギーは、加速走行中の車両の加速度や車輪速といったパラメータを用いて、すなわちナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いなければ得られないパラメータを使用することなく算出することができるものである。また、車両を加速させるのに要したエネルギーが得られれば、推定回生電力量もナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いなければ得られないパラメータを使用することなく算出することができる。そして、車両の加速走行と減速走行との間に、上述のようにして得られた推定回生電力量に応じてエンジンの出力を低下させることで、エンジンの燃料消費量を低減させると共に、発電機による発電量を減らしてバッテリの充電割合の増加を抑制し、その後の減速に伴って実際に得られる回生電力をできるだけバッテリにより受け入れられるようにすることが可能となる。従って、この制御装置によれば、ナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いることなく車両の減速走行に際して得られる推定回生電力量を算出すると共に、エンジンの燃料消費量を低減させつつ減速に伴って実際に得られる回生電力を有効に利用してバッテリの充電割合を良好に確保することができる。
また、本発明による車両の制御装置は、車両の加速走行の後に予め定められた時間が経過するまでの間、推定回生電力量に応じてエンジンの出力を低下させるものであってもよい。更に、本発明による車両の制御装置は、バッテリの充電割合が予め定められた上限値と下限値との間の範囲内に収まるように当該充電割合に基づいてバッテリの目標充放電電力を設定すると共に、加速走行と減速走行との間に、推定回生電力量に応じて目標充放電電力を補正し、バッテリが目標充放電電力で充放電されるようにエンジンと発電機とを制御するものであってもよい。そして、本発明が適用される車両は、走行用の動力を出力すると共に回生制動力を出力する電動機を更に備えてもよい。また、本発明における発電機は、少なくとも回生制動力を出力可能なものであってもよく、回生制動力に加えて更に走行用の動力を出力可能なものであってもよい。
本発明による車両の制御装置を含むハイブリッド車両の概略構成図である。 図1のハイブリッド車両において実行される充放電要求電力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図2の充放電要求電力設定ルーチンが実行された際にバッテリの充電割合やエンジンの出力等が変化する様子を例示するタイムチャートである。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による車両の制御装置を含むハイブリッド車両20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両20は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生するエンジン(内燃機関)22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、それぞれ同期発電電動機として構成されたモータMG1およびMG2とを含む。更に、ハイブリッド車両20は、エンジン22を制御するエンジン電子制御ユニット24と、モータMG1およびMG2を駆動するためのインバータ41および42と、インバータ41および42に電気的に接続されたバッテリ50と、インバータ41および42を介してモータMG1およびMG2を制御するモータ電子制御ユニット40と、バッテリ50を管理するバッテリ電子制御ユニット55と、図示しない電子制御式ブレーキユニット(油圧式摩擦ブレーキユニット)を制御するブレーキ電子制御ユニット60、これらの電子制御ユニット24,40,55および60等と通信しながら車両全体を制御するハイブリッド電子制御ユニット70とを含む。電子制御ユニット24,40,55,60および70は、いずれも図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成される。なお、以下、「電子制御ユニット」を「ECU」という。
モータMG1は、主に、エンジン22により駆動されて電力を生成する発電機として動作し、モータMG2は、主に、バッテリ50からの電力により駆動されて動力を発生する電動機として動作すると共にハイブリッド車両20の制動時に回生制動力を出力する。モータMG1およびMG2は、それぞれインバータ41または42を介してバッテリ50と電力をやり取りする。プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータ(回転軸)に接続されるサンギヤ(第1要素)31と、駆動軸35に接続されると共に変速機36を介してモータMG2のロータ(回転軸)に接続されるリングギヤ(第2要素)32と、複数のピニオンギヤ33を支持すると共にダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト(出力軸)26に連結されるプラネタリキャリア(第3要素)34とを有する。リングギヤ32に接続される駆動軸35は、図示しないギヤ機構、デファレンシャルギヤ38を介して左右の車輪(駆動輪)DWに連結される。変速機36は、モータMG2のロータと駆動軸35との接続および当該接続の解除を実行すると共に、当該ロータと駆動軸35との間の変速比を複数段階に設定可能なものであり、ハイブリッドECU70により制御される。
バッテリ50は、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池として構成される。当該バッテリ50を管理するバッテリECU55には、図示しない電圧センサにより検出されるバッテリ50の充放電電圧(端子間電圧)Vb、図示しない電流ラインにより検出されるバッテリ50の充放電電流Ib、図示しない温度センサにより検出されるバッテリ温度Tb等が入力される。バッテリECU55は、充放電電流Ibの積算値∫Ibに基づいてバッテリ50の充電割合(残容量)SOCを算出する。また、バッテリECU55は、予め定められた図示しない充放電要求電力設定マップに従い、バッテリ50の充電割合SOCが予め定められた上限値SH(例えば40%)と下限値SL(例えば70%)との間の範囲内に収まるように当該充電割合SOCに基づいてバッテリ50の目標充放電電力としての充放電要求電力Pb*(ここでは、放電側を正とし、充電側を負とする)を設定する。更に、バッテリECU55は、充電割合SOCとバッテリ温度Tbとに基づいてバッテリ50の充電に許容される電力である許容充電電力としての入力制限Winとバッテリ50の放電に許容される電力である許容放電電力としての出力制限Woutとを設定する。
ハイブリッドECU70は、上述のようにECU24,40,55および60から各種信号を入力すると共に、様々なセンサからの信号を入力する。例えば、ハイブリッドECU70は、図示しないイグニッションスイッチ(スタートスイッチ)からのイグニッション信号や、アクセルペダル71の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ72からのアクセル開度(アクセル操作量)Acc、シフトレバー73の操作位置に対応したシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ74からのシフトポジションSP、図示しない車速センサからの車速V、図示しない車輪速センサからの車輪速Vw等を入力する。
そして、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の走行に際して、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサからの車速Vに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定すると共に、要求トルクTr*や駆動軸35の回転数Nr、充放電要求電力Pb*等に基づいて次式(1)に従い車両全体に要求される要求パワーP*を設定する。ただし、式(1)において、Nm2”は、図示しない回転数センサにより検出されるモータMG2の回転数であり、“γ”は、変速機36の現変速比であり、“Loss”は、損失を示す。また、ハイブリッドECU70は、エンジン22が運転されている場合、予め定められた動作ラインから要求パワーP*に対応したエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定してエンジンECU24に送信する。そして、エンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいて吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火時期制御等を実行する。これにより、当該エンジン22は、要求トルクTr*に対応した要求走行パワー(Tr*×Nr)とバッテリ50の充放電に要求される充放電要求電力Pb*との和に見合うパワーを出力するように制御される。
P*=Tr*×Nm2/γ-Pb*+Loss …(1)
また、ハイブリッドECU70は、目標回転数Ne*や図示しない回転数センサにより検出されるモータMG2の回転数Nm2、プラネタリギヤ30のギヤ比ρ、現変速比γに基づいて次式(2)に従いモータMG1の目標回転数Nm1*を算出する。更に、ハイブリッドECU70は、次式(3)および(4)に従ってモータMG1のトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*とをバッテリ50の入力制限Winおよび出力制限Woutの範囲内に設定し、設定したトルク指令Tm1*およびTm2*をモータECU40に送信する。なお、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させてエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、同式中の“Nm1”は、図示しない回転数センサにより検出されるモータMG1の回転数であり、“k1”は比例項のゲインであり、“k2”は積分項のゲインである。そして、モータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、エンジン22が運転されている場合、充放電要求電力Pb*に応じてバッテリ50が充放電されると共に、エンジン22から出力されるパワーのすべてまたはその一部がモータMG1,MG2およびプラネタリギヤ30によりトルク変換されることで、要求トルクTr*に応じたトルクが駆動軸35に出力されることになる。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(γ・ρ) …(2)
Tm1*=-ρ/(1+ρ)・Te*+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt …(3)
Tm2*=(Tr*+Tm1*/ρ)/γ …(4)
一方、運転者によりブレーキペダル75が踏み込まれると、ブレーキECU60は、ブレーキペダルストロークセンサ76からのブレーキペダルストロークBS(ブレーキペダル75の踏み込み量)と、予め定められた踏力設定マップとを用いて運転者によるペダル踏力Fpdを算出し、算出したペダル踏力Fpdに基づいて運転者により要求されている要求制動力BF*を設定する。更に、ブレーキECU60は、要求制動力BF*と車速センサからの車速Vと予め定められた回生分配比設定マップとを用いてモータMG2に対する要求回生制動力RBF*と電子制御式ブレーキユニットの油圧アクチュエータに対する要求摩擦制動力FBF*とを設定する。そして、ブレーキECU60は、要求摩擦制動力FBF*に基づいて油圧アクチュエータを制御すると共に、要求回生制動力RBF*に予め定められた換算係数を乗じて得られる要求回生制動トルクRBTをハイブリッドECU70に送信する。ハイブリッドECU70は、バッテリ50の入力制限Winおよび出力制限Woutの範囲内で回生制動力を出力させるべく、要求回生制動トルクRBTに基づいてモータMG2に対するトルク指令Tm2*を設定し、当該トルク指令Tm2*をモータECU40およびブレーキECU60に送信する。
また、本実施形態において、ハイブリッドECU70は、運転者によるアクセルペダル71の踏み込みに応じたハイブリッド車両20の加速走行に際して当該ハイブリッド車両20を加速させるのに要したエネルギーである加速エネルギーEaを算出する。更に、ハイブリッドECU70は、加速エネルギーEaに基づいてハイブリッド車両20の加速走行後の減速走行に際してモータMG2による回生制動力の出力に伴って得られると推定される推定回生電力量Er(ここでは、正の値とする)を算出し、算出した推定回生電力量Erを図示しないRAMに格納する。
すなわち、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の加速度Aが比較的高い加速度として予め定められた閾値Arefを上回っている際に、所定時間dtおきに、図示しない加速度センサにより検出されるか、あるいは車速Vに基づいて算出されるハイブリッド車両20の加速度A(m/sec2)に基づいて当該ハイブリッド車両20を加速させている力である加速力Fa(N)を次式(5)に従って算出する。ただし、式(5)において、“IW”は、ハイブリッド車両20の等価慣性重量であり、“It”は、車輪DWの慣性モーメントであり、“r”は、車輪DW(タイヤ)の動荷重半径である。更に、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の加速度Aが閾値Arefを上回っている際、次式(6)に従って加速力Fa、車輪DWの車輪速Vwおよび時間dtの積値を積算することにより加速エネルギーEa(kJ)を算出する。そして、ハイブリッドECU70は、次式(7)に従い、算出した加速エネルギーEaに予め定められた回生効率η(%)を乗じることにより推定回生電力量(推定減速エネルギー)Er(kJ)を算出し、RAMに格納する。本実施形態において、回生効率ηは、回生制動力を出力するモータMG2の諸元等に基づいて予め定められる一定値とされる。
Fa = A×(IW+It/r2) …(5)
Ea =∫(Fa×Vw/1000)dt …(6)
Er =η×Ea …(7)
ここで、上述の加速エネルギーEaは、加速走行中の加速度Aや車輪速Vwといったパラメータを用いて、すなわちナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いなければ得られないパラメータを使用することなく算出することができるものである。また、加速エネルギーEaが得られれば、推定回生電力量Erもナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いなければ得られないパラメータを使用することなく算出することができる。なお、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の加速走行後に当該ハイブリッド車両20の減速が開始されると(加速度Aが値0未満である状態が所定時間継続すると)、算出した加速エネルギーEaおよび推定回生電力量Erをリセットする(値0に設定する)。
次に、上述のように構成されるハイブリッド車両20におけるバッテリ50の充放電要求電力Pb*の設定手順について説明する。図2は、バッテリECU55により所定時間おきに繰り返し実行される充放電要求電力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図2の充放電要求電力設定ルーチンの開始に際して、バッテリECU55(図示しないCPU)は、別途算出した充電割合SOC、別途検出または算出されるハイブリッド車両20の加速度A、上述の推定回生電力量Erといった充放電要求電力Pb*の設定に必要なデータを入力する(ステップS100)。次いで、バッテリECU55は、ステップS100にて入力した充電割合SOCに基づいて充放電要求電力Pb*を設定する(ステップS110)。
ステップS110において、バッテリECU55は、例えば、充電割合SOCが下限値SLよりも大きい値に予め定められた強制充電開始値Sfc(例えば45%)未満になると、バッテリ50が強制的に充電されるように充放電要求電力Pb*を一定の充電電力(負の値)Pcに設定する。また、バッテリECU55は、充電割合SOCが強制充電開始値Sfcから当該強制充電開始値Sfcよりも大きい制御中心S0(例えば55%)までの範囲にある場合には充放電要求電力Pb*を充電割合SOCに比例する充電電力(負の値)に設定し、充電割合SOCが制御中心S0に一致する場合には、充放電要求電力Pb*を値0に設定する。更に、バッテリECU55は、例えば、充電割合SOCが制御中心S0から当該制御中心S0よりも大きく、かつ上限値SHよりも小さい所定値Sfd(例えば65%)までの範囲にあるときに充放電要求電力Pb*を充電割合SOCに比例する放電電力(正の値)に設定すると共に、充電割合SOCが当該所定値Sfdを超えると充放電要求電力Pb*を一定の放電電力(正の値)Pdに設定する。
充放電要求電力Pb*を設定した後、バッテリECU55は、ステップS100にて入力したハイブリッド車両20の加速度Aが正の比較的小さい値A1から値(−A1)までの範囲内に含まれるか否か、すなわちハイブリッド車両20が概ね一定の車速Vで走行しているか否かを判定する(ステップS120)。ステップS120にて加速度Aが値A1から値(−A1)までの範囲内に含まれると判断すると、バッテリECU55は、更にステップS100にて入力した推定回生電力量Erが比較的大きい値として予め定められた判定閾値Errefを上回っているか否かを判定する(ステップS130)。そして、推定回生電力量Erが判定閾値Errefを上回っていると判断した場合、バッテリECU55は、フラグFが値0であるか否かを判定し(ステップS140)、フラグFが値0であれば、図示しないタイマをオンすると共にフラグFを値1に設定する(ステップS150)。なお、ステップS150にてフラグFが値1に設定された後に本ルーチンが実行された際には、ステップS140にて否定判断がなされ、ステップS150の処理はスキップされる。
ステップS140またはS150の処理後、バッテリECU55は、上記タイマの計時時間tが予め定められた補正適用時間tref(例えば、10秒程度)以下であるか否かを判定し(ステップS160)。タイマの計時時間tが補正適用時間tref以下である場合、バッテリECU55は、ステップS100にて入力した推定回生電力量Erを上記補正適用時間trefで除することにより補正値ΔPbを設定する(ステップS170)。そして、バッテリECU55は、ステップS110にて設定した充放電要求電力Pb*にステップS150にて設定した補正値ΔPbを加算することにより充放電要求電力Pb*を再設定(補正)設定し(ステップS180)、本ルーチンを一旦終了させる。
一方、ハイブリッド車両20が加速走行あるいは減速走行していることによりステップS120にて否定判断を行った場合や、ステップS130にて推定回生電力量Erが判定閾値Erref以下であると判断した場合、バッテリECU55は、ステップS140以降の処理、すなわち推定回生電力量Erに応じた充放電要求電力Pb*の補正を実行することなく、本ルーチンを一旦終了させる。また、ステップS160にてタイマの計時時間tが補正適用時間trefを上回ったと判断した場合、バッテリECU55は、上記タイマをオフすると共にフラグFを値0に設定し、更に推定回生電力量Erおよび補正値ΔPbを値0に設定(リセット)した上で(ステップS190)、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のステップS100〜S180の処理が繰り返し実行される間、ステップS120およびS130にて肯定判断がなされることから、ステップS100にて入力される推定回生電力量Erは、ハイブリッド車両20が概ね一定の車速Vで走行する前の加速に要した加速エネルギーEaに基づいて設定された比較的大きい一定値となる。従って、ステップS100〜S180の処理が繰り返し実行される間、ステップS110にて充放電要求電力Pb*が充電電力すなわち負の値に設定されている場合、推定回生電力量Erに応じた補正値ΔPbにより補正された充放電要求電力Pb*は、充電電力として小さく(絶対値が小さく)なる。また、ステップS110にて充放電要求電力Pb*が放電電力すなわち正の値に設定されている場合、推定回生電力量Erに応じた補正値ΔPbにより補正された充放電要求電力Pb*は、放電電力として大きく(絶対値が大きく)なる。そして、ステップS100〜S180の処理が繰り返し実行される間には、補正値ΔPbにより充放電要求電力Pb*が補正されることで、補正値ΔPbにより充放電要求電力Pb*が補正されない場合(図3における二点鎖線参照)に比較して上記式(1)に従って算出される要求パワーP*が低下し、それにより要求パワーP*に応じた運転ポイントで運転されるエンジン22の出力パワーPe(図3における実線参照)が低下する。
従って、ステップS100〜S180の処理が繰り返し実行される間に、バッテリ50の充電が要求されていても(ステップS110にて充放電要求電力Pb*が負の値に設定されていても)、バッテリ50の充電割合SOC(図3における実線参照)は、補正値ΔPbにより充放電要求電力Pb*が補正されない場合(図3における二点鎖線参照)に比べて緩やかに増加することになる。また、ステップS100〜S180の処理が繰り返し実行される間に、バッテリ50の放電が要求されている場合(ステップS110にて充放電要求電力Pb*が正の値に設定されている場合)には、上記式(1)に従って算出される要求パワーP*が低下する分だけ、バッテリ50の放電すなわち充電割合SOCの低下を促進させることができる。
これにより、ハイブリッド車両20の加速走行(図3における時刻t0から時刻t1まで)の後(図3における時刻t1)から上述の補正適用時間trefが経過するまでの間にハイブリッド車両20の減速が開始された場合には、上述の推定回生電力量Erに応じてエンジン22の出力パワーPeを低下させることで、エンジン22の燃料消費量を低減させることができる。更に、発電機としてのモータMG1による発電量を減らしてバッテリ50の充電割合SOCの増加を抑制するか、あるいは充電割合SOCの低下を促進させることで、図3において白抜矢印で示すように上限値SHまでの充電割合SOCの余裕代を充分に確保することができる。従って、図3の時刻t2以降におけるハイブリッド車両20の減速走行に際してモータMG2からの回生電力をできるだけバッテリにより受け入れることが可能となる。この結果、ハイブリッド車両20では、特に市街地走行等に際して比較的短い間隔(例えば5〜10秒程度)をおいて加速走行と減速走行とが繰り返される場合に、エンジン22の燃料消費量を低減させつつ減速に伴って得られるモータMG2からの回生電力を有効に利用してバッテリの充電割合を良好に確保することができる。
また、本実施形態では、タイマの計時時間tが補正適用時間trefを上回った段階で、推定回生電力量Erに応じた補正値ΔPbによる充放電要求電力Pb*の補正が行われなくなる。すなわち、本実施形態では、ハイブリッド車両20の加速走行の後に補正適用時間trefが経過するまでの間、推定回生電力量Erに応じてエンジン22の出力パワーPeが低下させられることになる。これにより、ハイブリッド車両20の加速走行の後、減速が開始されるまでの時間が長期化した場合に、バッテリ50の充電割合SOCが低下し過ぎてしまうのを抑制することが可能となる。
以上説明したように、ハイブリッド車両20は、制御装置として、加速走行に際して当該ハイブリッド車両20を加速させるのに要した加速エネルギーEaから加速走行後の減速走行に際して得られると推定される推定回生電力量Erを算出する回生電力量推定手段としてのハイブリッドECU70と、加速走行と減速走行との間に推定回生電力量Erに応じた補正値ΔPbにより充放電要求電力Pb*を補正するバッテリECU55と、補正値ΔPbにより補正された充放電要求電力Pb*に応じてエンジン22の出力を低下させるエンジン制御手段としてのハイブリッドECU70およびエンジンECU24(ならびにモータECU40)とを備える。これにより、ハイブリッド車両20では、ナビゲーションシステムといった情報取得装置を用いることなく減速走行に際して得られる推定回生電力量Erを算出すると共に、エンジン22の燃料消費量を低減させつつ減速に伴って実際に得られる回生電力を有効に利用してバッテリ50の充電割合SOCを良好に確保することが可能となる。
なお、エンジンや発電機、バッテリ等に加えて路面勾配を取得(検出または算出)する勾配取得手段を備えた車両では、上述の処理を応用して、登坂走行に際して当該車両を登坂させるのに要した登坂エネルギーを要求トルクTr*(要求走行パワー)等から算出すると共に、当該登坂エネルギーから登坂走行後の降坂走行に際して得られると推定される推定回生電力量(推定減速エネルギー)を算出し、登坂走行と降坂走行との間に推定回生電力量に応じてエンジンの出力を低下させてもよい。そして、この場合も、登坂走行の後に予め定められた時間が経過するまでの間、推定回生電力量に応じてエンジンの出力を低下させてもよく、バッテリの充電割合が予め定められた上限値と下限値との間の範囲内に収まるように当該充電割合に基づいてバッテリの目標充放電電力を設定すると共に、登坂走行と降坂走行との間に、推定回生電力量に応じて目標充放電電力を補正し、バッテリが目標充放電電力で充放電されるようにエンジンと発電機とを制御してもよい。
また、上記ハイブリッド車両20は、2つのモータMG1およびMG2とプラネタリギヤ30とを含むものであるが、本発明が適用されるハイブリッド車両は、エンジンにより駆動される発電機と、走行用の動力および回生制動力を出力する電動機とを備えるシリーズ方式のハイブリッド車両であってもよく、少なくとも回生制動力を出力可能な発電電動機、あるいは回生制動力に加えて走行用の動力を出力可能な発電電動機を備える1モータ式(パラレル式)のハイブリッド車両であってもよい。更に、上記ハイブリッド車両20において、変速機36の代わりに、シンプルな減速ギヤ機構が採用されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、エンジンにより駆動される発電機と、当該発電機により生成される電力と減速に伴って得られる回生電力との少なくとも何れか一方により充電されるバッテリとを備える車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、22 エンジン、24 エンジン電子制御ユニット(エンジンECU)、30 プラネタリギヤ、35 駆動軸、36 変速機、39a,39b 車輪、40 モータ電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、55 バッテリ電子制御ユニット(バッテリECU)、60 ブレーキ電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、70 ハイブリッド電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機により生成される電力と減速に伴って得られる回生電力との少なくとも何れか一方により充電されるバッテリとを含む車両の制御装置において、
    前記バッテリの充電割合が予め定められた上限値と下限値との間の範囲内に収まるように該充電割合に基づいて該バッテリの目標充放電電力を設定すると共に、前記車両の加速走行に際して該車両を加速させるのに要したエネルギーから前記加速走行後の減速走行に際して得られると推定される推定回生電力量を算出し、前記加速走行と前記減速走行との間に、前記推定回生電力量に応じて前記目標充放電電力を補正すると共に前記バッテリが該目標充放電電力で充放電されるように前記エンジンと前記発電機とを制御して、該エンジンの出力を低下させることを特徴とする車両の制御装置。


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