JP2013224078A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】ブレーキ装置のロック抑制制御が実行されたときに回生ブレーキを禁止するものにおいて、バッテリの蓄電量が低下するのを抑制する。
【解決手段】走行に要求される走行用パワーPdrv*により走行するようエンジンや第1モータ,第2モータを制御すると共に、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制するABS制御が実行されたときには(S280)、第2モータにより発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するようエンジンや第1モータ,第2モータを制御する(S300)。そして、ABS制御が実行されたか(S170)又はABS制御の実行が予測された場合(S160)には、これらの場合でないときに比して、エンジンからのパワーを用いた第1モータの発電電力が大きくなるよう制御する(S180〜S240)。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、詳しくは、エンジンと、エンジンからの動力を用いて発電可能で走行用の駆動力および制動力を出力可能な発電電動装置と、発電電動装置と電力のやりとりが可能なバッテリと、車両に制動力を付与可能なブレーキ装置と、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制するブレーキ装置のロック抑制制御を実行するブレーキ制御手段と、を備えるハイブリッド車両に関する。
従来、この種のハイブリッド車両としては、エンジンと、第1および第2モータジェネレータと、キャリアとサンギヤとにはそれぞれエンジンと第1モータジェネレータとが接続されると共にリングギヤには駆動輪に連結された出力スプロケットおよび第2モータジェネレータが接続された遊星歯車と、第1および第2モータジェネレータと電力をやりとりするバッテリと、各車輪のブレーキ液圧(油圧)を独立に制御可能に構成されアンチロックブレーキ(ABS)制御を行なうブレーキ液圧ユニットと、を備え、ブレーキ操作等による減速要求操作時には、回生ブレーキ協調制御として、油圧ブレーキの分担分(摩擦制動トルク)と第2モータジェネレータを発電機として作動させる回生ブレーキの分担分(回生制動トルク)とで要求制動トルクを出力して走行し、ABS制御中には、回生制動トルクをゼロとして走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、さらに、ABS制御の作動が予測された場合に回生制動トルクをゼロとすることにより、ABS制御の作動を開始したときの摩擦制動トルクの応答遅れに起因する減速度の急減を抑制するものとしている。
特開2008−265397号公報
上述のハイブリッド車両では、ABS制御中やABS制御の作動が予測された場合に回生制動トルクがゼロとされるため、ABS制御が頻繁に作動すると、バッテリの蓄電量が低下してしまう。バッテリの蓄電量が低下すると、加速時の駆動力が運転者の要求に対して不足したり、低車速時など走行に要求される走行用パワーが小さいときでもバッテリを充電するためにエンジンが停止されずに運転されて燃費が悪化したりするなど、種々の不都合が生じる場合があった。
本発明のハイブリッド車両は、ブレーキ装置のロック抑制制御が実行されたときに回生ブレーキを禁止するものにおいて、バッテリの蓄電量が低下するのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
エンジンと、前記エンジンからの動力を用いて発電可能で走行用の駆動力および制動力を出力可能な発電電動装置と、前記発電電動装置と電力のやりとりが可能なバッテリと、車両に制動力を付与可能なブレーキ装置と、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制する前記ブレーキ装置のロック抑制制御を実行するブレーキ制御手段と、を備えるハイブリッド車両であって、
走行に要求される走行用パワーにより走行するよう前記エンジンと前記発電電動装置とを制御すると共に、前記ロック抑制制御が実行されたときには、前記発電電動装置により発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するよう前記エンジンと前記発電電動装置とを制御する走行制御手段
を備え、
前記走行制御手段は、前記ロック抑制制御が実行されたとき及び前記ロック抑制制御の実行が予測されたときの少なくとも一方であるロック抑制時となった場合には、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車両では、走行に要求される走行用パワーにより走行するようエンジンと発電電動装置とを制御すると共に、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制するブレーキ装置のロック抑制制御が実行されたときには、発電電動装置により発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するようエンジンと発電電動装置とを制御する。そして、ロック抑制制御が実行されたとき及びロック抑制制御の実行が予測されたときの少なくとも一方であるロック抑制時となった場合には、ロック抑制時となっていない場合に比して、エンジンからの動力を用いた発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する。これにより、ブレーキ装置のロック抑制制御が実行されたときに回生ブレーキを禁止するものにおいて、バッテリの蓄電量が低下するのを抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車両において、前記走行制御手段は、アクセル操作量およびブレーキ操作量の少なくとも一方を一時的に最大操作量として走行するスポーツ走行を行なう可能性が生じたときを前記ロック抑制制御の実行が予測されたときとして制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、アクセル操作によりバッテリの蓄電割合が低下しやすく且つブレーキ操作によりロック抑制制御が実行されやすいためにバッテリの蓄電量が低下しやすいスポーツ走行、即ち、バッテリの蓄電量が大きく低下しやすいスポーツ走行を行なう可能性が生じた場合に、エンジンからの動力を用いた発電電力を大きくすることができるから、バッテリの蓄電量が低下するのをより適正に抑制することができる。
このスポーツ走行を行なう可能性が生じたときをロック抑制制御の実行が予測されたときとして制御する態様の本発明のハイブリッド車両において、前記走行制御手段は、前記スポーツ走行を行なう可能性が生じて前記ロック抑制時となった場合には、前記スポーツ走行を行なう可能性が生じずに前記ロック抑制時となった場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、バッテリの蓄電量が大きく低下しやすいスポーツ走行を行なう可能性が生じてロック抑制時となった場合に、他の要因によりロック抑制時となった場合に比して、エンジンからの動力を用いた発電電力をより大きくすることができるから、バッテリの蓄電量が低下するのを更に適正に抑制することができる。
また、本発明のハイブリッド車両において、前記走行制御手段は、前記ロック抑制時となった場合且つ予め定められたエンジン運転条件が成立しているときには、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、ロック抑制時となった場合であってもエンジン運転条件が成立していないときには、発電電動装置の発電電力を得るためにエンジンが運転されることがないから、車両のエネルギ効率の向上を図ることができる。
さらに、本発明のハイブリッド車両において、前記走行制御手段は、前記ロック抑制時となった場合には、前記回生ブレーキの禁止により前記発電電動装置で発電することができなかった電力量が前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力により回収されるまで、前記ロック抑制時となっていない場合に比して前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、ロック抑制時となった場合にバッテリの蓄電量が低下するのをより確実に抑制することができる。
あるいは、本発明のハイブリッド車両において、前記走行制御手段は、予め定められたエンジン運転条件が成立しているときに前記走行用パワーに前記バッテリに要求される充放電要求パワーを加えて得られるエンジン要求パワーが前記エンジンから出力されて走行するよう制御すると共に、前記ロック抑制時となった場合には、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記充放電要求パワーが充電側に大きくなるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、ロック抑制時となった場合にバッテリをより確実に充電しやすくすることができる。ここで、充放電要求パワーが放電側の要求のときに正のパワーとなると共に充電側の要求のときに負のパワーとなる場合には、エンジン要求パワーは走行用パワーから充放電要求パワーを減じて得られるパワーとなる。
また、本発明のハイブリッド車両において、前記発電電動装置は、前記エンジンからの動力を用いて発電可能な発電機と、走行用の駆動力および制動力を出力可能な電動機と、を含む装置である、ものとすることもできる。この場合、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤを備え、前記電動機は、回転軸が前記駆動軸に接続されてなる、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行される走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のHVECU70により実行されるフラグ設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1の充放電要求パワー設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 第2の充放電要求パワー設定用マップの一例を示す説明図である。 制動力としての要求トルクをエンジンブレーキと回生ブレーキと油圧ブレーキとで分担する様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とする内燃機関として構成されたエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号などエンジン22の状態を検出する各種センサからの信号を入力してエンジン22を運転するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号などモータMG1,MG2やインバータ41,42の状態を検出する各種センサからの信号を入力すると共にインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン電池などの二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、駆動輪63a,63bや従動輪64a,64b(以下、それぞれを車輪ともいう)のブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ92と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70(以下、HVECUという)とを備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションSP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2を演算したり、モータMG2の回転角速度ωm2に基づいてモータMG2の回転軸に換算した駆動輪63a,63bの回転角速度としての駆動輪回転角速度ωbを演算したりしている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合(即ち、バッテリ50の容量に対する蓄電量の割合)である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダルの踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動力が車輪(駆動輪63a,63bや従動輪64a,64b)に作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したり、ブレーキペダルの踏み込みに無関係に、車輪に制動力が作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。以下、ブレーキアクチュエータ92の作動により車輪に作用させる制動力を「油圧ブレーキ」と称することがある。ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)94により制御されている。ブレーキECU94は、ブレーキマスターシリンダ90に取り付けられた図示しないマスタシリンダ圧センサからのブレーキ踏力BPFや、駆動輪63a,63bに取り付けられた車輪速センサ98a,98bからの左右の車輪速(以下、駆動輪速という)Vdr,Vdl、従動輪64a,64bに取り付けられた車輪速センサ98c,98dからの左右の車輪速(以下、従動輪速という)Vnr,Vnl、図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダルを踏み込んだときに駆動輪63a,63bや従動輪64a,64bのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム(ABS)制御や運転者がアクセルペダルを踏み込んだときに駆動輪63a,63bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU94は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをHVECU70に出力する。
HVECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,例えばサーキットや山道などでアクセル開度Accを一時的にアクセル全開に相当する100%としたりブレーキペダルポジションBPを一時的にその最大値である100%としたりして走行するスポーツ走行を行なうときにユーザの操作によりオンされるスポーツ走行スイッチ89からのオンオフ信号などが入力ポートを介して入力されている。また、HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU92と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸32に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸32に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸32に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸32に出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、車両が走行しているときに所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
図2の走行制御ルーチンが実行されると、HVECU70のCPUは、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の蓄電割合SOC,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,ABS作動予測後フラグF1,ABS作動後フラグF2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の蓄電割合SOCは、図示しない電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の蓄電割合SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。ABS作動予測後フラグF1は、初期値としては値0が設定され、スポーツ走行スイッチ89がオンされるなどによりブレーキECU94によるABS制御の実行が予測されたときに値1が設定されると共に所定の終了条件が成立したときに値0が再び設定されるフラグであり、図3に例示するフラグ設定ルーチンにより設定されたものを入力するものとした。ABS作動後フラグF2は、初期値としては値0が設定され、ブレーキECU94によりABS制御が実行されたときに値1が設定されると共に所定の終了条件が成立したときに値0が再び設定されるフラグであり、図3のフラグ設定ルーチンにより設定されたものを入力するものとした。図3のフラグ設定ルーチンについては後述する。
こうしてデータを入力すると、入力したブレーキペダルポジションBPに基づいてブレーキオンオフを調べ(ステップS110)、ブレーキオンされていないと判定されたときには、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸32に出力すべき要求トルクTr*を設定すると共に要求トルクTr*に駆動軸32の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する(ステップS120)。ここで、要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。
続いて、入力したバッテリ50の蓄電割合SOCに基づいてバッテリ50に要求される充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を設定し(ステップS140)、走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定する(ステップS150)。ここで、充放電要求パワーPb*は、実施例では、蓄電割合SOCと充放電要求パワーPb*との関係を予め定めて第1の充放電要求パワー設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、蓄電割合SOCが与えられると記憶したマップから対応する充放電要求パワーPb*を導出して設定するものとした。図4に第1の充放電要求パワー設定用マップの一例を示す。図示するように、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCが制御中心SOC*に近づくように設定され、現在の蓄電割合SOCが制御中心SOC*よりも低いときには充電側の負のパワーが設定されると共に、現在の蓄電割合SOCが制御中心SOC*よりも高いときには放電側の正のパワーが設定される。実施例では、充放電要求パワーPb*は、現在の蓄電割合SOCが制御中心SOC*よりも低いときには、蓄電割合SOCが低いほど所定の充電パワーPbchgになるまで小さくなる(絶対値としては大きくなる)パワーが設定されると共に、現在の蓄電割合SOCが制御中心SOC*よりも高いときには、蓄電割合SOCが高いほど所定の放電パワーPbdisになるまで大きくなるパワーが設定されるものとした。
こうしてエンジン22の要求パワーPe*を設定すると、予め定められたエンジン22の運転条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150)。実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル操作に応じて走行中にエンジン22が運転されているエンジン運転モードのときには、エンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を運転停止した方がよい要求パワーPe*の範囲の上限として定められた停止用閾値Pstop以下に至る条件や、バッテリ50の蓄電割合SOCがバッテリ50を充電すべき範囲の上限として定められた充電用閾値Slow(例えば、40%や45%など)より大きい条件など、複数のエンジン22の停止条件が全て成立したときに、エンジン22の運転を停止してモータ運転モードに移行する。また、アクセル操作に応じて走行中にエンジン22の運転が停止されているモータ運転モードのときには、エンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を始動した方がよい要求パワーPe*の範囲の下限として定められた始動用閾値Pstart(例えば停止用閾値Pstopより若干大きい値)以上に至る条件や、バッテリ50の蓄電割合SOCが充電用閾値Slow以下となる条件など、複数のエンジン22の始動条件のうちいずれか1つが成立したときに、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する。したがって、実施例のエンジン22の運転条件は、エンジン22が運転されているときには、予め定められた複数のエンジン22の停止条件のうちいずれか1つでも成立していない条件であり、エンジン22の運転が停止されているときには、予め定められた複数のエンジン22の始動条件のうちいずれか1つが成立している条件であるものとした。
エンジン22の運転条件が成立していると判定されたときには、エンジン運転モードで走行すると判断し、ABS作動予測後フラグF1を調べると共に(ステップS160)、ABS作動後フラグF2を調べ(ステップS170)、ABS作動予測後フラグF1が値0であると共にABS作動後フラグF2が値0であるときには、通常の駆動制御を実行すると判断し、エンジン22の要求パワーPe*に基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定してエンジンECU24に送信する(ステップS200)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ライン(実施例では、トルクの出力よりも燃費の向上を優先する燃費最適動作ライン)と要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。図5にエンジン22の動作ラインの例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す。図中、実線は燃費最適動作ラインを示し、参考用の一点鎖線は燃費の向上よりもトルクの出力を優先するトルク優先動作ラインを示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ライン(ここでは燃費最適動作ライン)と要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするためのフィードバック制御によってモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸32に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でエンジン22を効率よく運転して駆動軸32に要求トルクTr*(走行用パワーPdrv*)を出力して走行する、即ち、通常の駆動制御によってエンジン運転モードで走行することができる。
ここで、モータMG1のトルク指令Tm1*の設定は、以下のように行なうことができる。まず、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*とモータMG1の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm1tmpを計算する。式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。次に、式(3)および式(4)を共に満たすモータMG1から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、計算した仮トルクTm1tmpを式(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxで制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。式(3)はモータMG1やモータMG2により駆動軸32に出力されるトルクの総和が値0から要求トルクTr*までの範囲内となる関係であり、式(4)はモータMG1とモータMG2とにより入出力される電力の総和が入出力制限Win,Woutの範囲内となる関係である。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/Gr/ρ (1)
Tm1tmp=-ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
0≦−Tm1/ρ+Tm2・Gr≦Tr* (3)
Win≦Tm1・Nm1+Tm2・Nm2≦Wout (4)
Tm1*=max(min(Tm1tmp,Tm1max),Tm1min) (5)
また、モータMG2のトルク指令Tm2*の設定は、以下のように行なうことができる。まず、要求トルクTr*に対してモータMG1のトルク指令Tm1*をプラネタリギヤ30のギヤ比ρで除したものを加えてモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm2tmpを次式(6)により計算すると共に、バッテリ50の入出力制限Win,WoutとモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを次式(7)および式(8)により計算する。そして、計算した仮トルクTm2tmpを式(9)によりトルク制限Tm2min,Tm2maxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。
Tm2tmp=Tr*+Tm1*/ρ (6)
Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (7)
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (8)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (9)
ステップS150でエンジン22の運転条件が成立していないと判定されたときには、通常の駆動制御によってモータ運転モードで走行すると判断し、エンジン22の運転が停止されていないときにはエンジン22の運転を停止するようエンジンECU24に指示信号を送信する(ステップS250)。指示信号を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの制御を停止してエンジン22の運転を停止する。そして、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定してモータECU40に送信すると共に(ステップS260)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸32に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信し(ステップS270)、本ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。ここで、モータMG2のトルク指令Tm2*の設定は、値0のトルク指令Tm1*を前述の式(6)〜式(8)に代入してモータMG2の仮トルクTm2tmpとトルク制限Tm2min,Tm2maxとを計算すると共に、仮トルクTm2tmpを前述の式(9)によりトルク制限Tm2min,Tm2maxで制限することにより設定することができる。こうした制御により、エンジン22の運転を停止し、モータMG2からバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で駆動軸32に要求トルクTr*(走行用パワーPdrv*)を出力して走行する、即ち、通常の駆動制御によってモータ運転モードで走行することができる。
ステップS160,S170でABS作動予測後フラグF1が値0でありABS作動後フラグF2が値1であるときには、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて充放電要求パワーPb*を再設定すると共に(ステップS180)、走行用パワーPdrv*から再設定したバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を再設定する(ステップS190)。ここで、充放電要求パワーPb*は、実施例では、蓄電割合SOCと充放電要求パワーPb*との関係を予め定めて第2の充放電要求パワー設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、蓄電割合SOCが与えられると記憶したマップから対応する充放電要求パワーPb*を導出して設定するものとした。図6に第2の充放電要求パワー設定用マップの一例を示す。図中、比較用の一点鎖線は、前述した第1の充放電要求パワー設定用マップの充放電要求パワーPb*を示す。図示するように、充放電要求パワーPb*は、第1の充放電要求パワー設定用マップに比べて、充電側に大きくなるよう設定されている。実施例では、バッテリ50の蓄電割合SOCが制御中心SOC*より大きい第2制御中心SOC2*に近づくように設定されており、現在の蓄電割合SOCが第2制御中心SOC2*よりも低いときには、蓄電割合SOCが低いほど、第1の充放電要求パワー設定用マップの充放電要求パワーPb*より小さい範囲内で、所定の充電パワーPbchgより小さい(絶対値としては大きい)所定の第2充電パワーPbchg2になるまで小さくなる(絶対値としては大きくなる)充電側の負のパワーが設定される。また、現在の蓄電割合SOCが第2制御中心SOC2*よりも高いときには、蓄電割合SOCが高いほど所定の放電パワーPbdisになるまで大きくなる放電側の正のパワーが設定される。こうして充放電要求パワーPb*を設定することにより、第1の充放電要求パワー設定用マップを用いる場合に比べて、エンジン22からの動力を用いたモータMG1による発電電力を大きくすることができる。ABS作動後フラグF2が値1のときに、ABS作動予測後フラグF1とABS作動後フラグF2とが共に値0のときに比してバッテリ50充放電要求パワーPb*が充電側に大きくなるよう設定する理由(エンジン22のパワーを増大させる理由)については後述する。
そして、再設定した要求パワーPe*と燃費最適動作ラインとに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると共に(ステップS200)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。こうした制御により、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でエンジン22の要求パワーPe*を増大すると共にエンジン22を効率よく運転して駆動軸32に要求トルクTr*(走行用パワーPdrv*)を出力して走行する、即ち、通常の駆動制御よりエンジン22のパワーを増大しながらエンジン運転モードで走行することができる
ステップS160でABS作動予測後フラグF1が値1であるときには、バッテリ50の充放電要求パワーPb*にバッテリ50の入力制限Winを設定すると共に(ステップS210)、走行用パワーPdrv*から再設定したバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を再設定する(ステップS220)。そして、再設定した要求パワーPe*と図5に例示したトルク優先動作ラインとに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると共に(ステップS230)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。ここで、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定するのにトルク優先動作ラインを用いるのは、いまはスポーツ走行スイッチ89がオンされるなどによりABS作動予測後フラグF1に値1が設定されたときであり、ユーザの要求に応じてスポーツ走行用に車両の動力性能を高める必要があるためである。また、バッテリ50の充放電要求パワーPb*に入力制限Winを設定するのは、ABS作動予測後フラグF1とABS作動後フラグF2とが共に値0のときに比して充放電要求パワーPb*を充電側に大きくすると共に、ABS作動予測後フラグF1が値0でABS作動後フラグF2が値1のときに比して充放電要求パワーPb*を充電側に大きくするためである。このようにABS作動予測後フラグF1が値1のときにバッテリ50の充放電要求パワーPb*を設定する理由(エンジン22のパワーを増大させる理由)については後述する。
こうした制御により、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でエンジン22の要求パワーPe*を更に増大すると共にエンジン22を効率よく運転して駆動軸32に要求トルクTr*(走行用パワーPdrv*)を出力して走行する、即ち、通常の駆動制御よりエンジン22のパワーを更に増大しながらエンジン運転モードで走行することができる。なお、ABS作動予測後フラグF1とABS作動後フラグF2とが共に値0であるときに図4に例示した第1の充放電要求パワー設定用マップを用いてバッテリ50の充放電要求パワーPb*を設定したときや、ABS作動予測後フラグF1が値0でABS作動後フラグF2が値1であるときに図6に例示した第2の充放電要求パワー設定用マップを用いてバッテリ50の充放電要求パワーPb*を設定したときでも、バッテリ50の入力制限Winの範囲内でモータMG1のトルク指令Tm1*が設定されるため、エンジン22からの動力を用いたモータMG1の発電電力は、基本的に、入力制限Winと同じ大きさか又は充放電要求パワーPb*に応じて入力制限Winの大きさ未満の発電電力となる。一方、ABS作動予測後フラグF1が値1のときには、バッテリ50の充放電要求パワーPb*に入力制限Winを設定するから、ABS作動予測後フラグF1とABS作動後フラグF2とが共に値0であるときや、ABS作動予測後フラグF1が値0でABS作動後フラグF2が値1であるときに比べて、エンジン22からの動力を用いたモータMG1の発電電力を大きくしている、ということができる。
ステップS110でブレーキオンされたと判定されたときには、ブレーキECU94から信号を入力することによりABS制御を実行中(即ちABS作動中)であるか否かを判定し(ステップS280)、ABS作動中でないと判定されたときには、モータMG2から発電を伴って負のトルクを出力することにより車両に制動力を作用させること(以下、「回生ブレーキ」ともいう)によって車両の運動エネルギを電力として回収するのを許可し(ステップS290)、ABS作動中でないと判定されたときには、回生ブレーキを禁止して(ステップS300)、本ルーチンを終了する。ブレーキECU94によるABS制御は、例えば、車輪と路面との間の摩擦係数が小さい走行路(いわゆる低μ路)を走行中にブレーキペダルが踏み込まれたときや、サーキットや山道などで前述のスポーツ走行中にブレーキペダルが大きく踏み込まれたときなどに実行される。ブレーキECU94によるABS制御は、実施例では、車輪速センサ98a〜98dからの駆動輪速Vdr,Vdlおよび従動輪速Vnr,Vnlのうちいずれかの車輪速が推定車体速Vbよりも所定量を超えて小さくなったときに開始され、この車輪速と推定車体速Vbとの差が所定範囲内で安定して所定時間が経過したときに終了するものとした。推定車体速Vbは、車輪速センサ98a〜98dからの信号や車速センサ88からの信号,車両の加速度を検出する図示しない加速度センサからの信号などに基づいて推定することができる。
ABS作動中でないためにHVECU70により回生ブレーキが許可されると、エンジン22が停止(回転停止)されていないときには、エンジン22の燃料噴射が停止された状態でエンジン22が所定回転数でモータMG1によりモータリングしながら駆動軸32に制動力を作用させること(以下、「エンジンブレーキ」という)と回生ブレーキと油圧ブレーキとによって、ブレーキ踏力BPFに応じた制動力としての負の要求トルクを分担して出力するように、エンジンECU24やモータECU40,ブレーキECU94によりエンジン22やモータMG1,MG2,ブレーキアクチュエータ92が制御される。制動力の分担は、実施例では、車速領域毎にブレーキ踏力BPFと各ブレーキの分担割合との関係を予め定めたマップを用いて行なうものとした。図7に、制動力としての要求トルクをエンジンブレーキと回生ブレーキと油圧ブレーキとで分担する様子の一例を示す。また、エンジン22が停止(回転停止)されているときには、例えば図7のエンジンブレーキの分担分を回生ブレーキや油圧ブレーキにより賄うことにより、回生ブレーキと油圧ブレーキとによってブレーキ踏力BPFに応じた制動力としての要求トルクを分担して出力するように、エンジンECU24やモータECU40,ブレーキECU94によりエンジン22やモータMG1,MG2,ブレーキアクチュエータ92が制御される。こうした制御により、制動力としての要求トルクと駆動軸32の回転数Nrとの積として得られる制動側の走行用パワーを出力しながら走行することができる。
一方、ABS作動中であるためにHVECU70により回生ブレーキが禁止されると、エンジン22が停止(回転停止)されていないときには、エンジンブレーキと油圧ブレーキとによって、ブレーキ踏力BPFに応じた制動力としての要求トルクを分担して出力するように、エンジンECU24やモータECU40,ブレーキECU94によりエンジン22やモータMG1,MG2,ブレーキアクチュエータ92が制御され、ブレーキアクチュエータ92については更にABS制御が実行される。また、エンジン22が停止(回転停止)されているときには、油圧ブレーキのみによってブレーキ踏力BPFに応じた制動力として要求トルクを分担して出力するように、エンジンECU24やモータECU40,ブレーキECU94によりエンジン22やモータMG1,MG2,ブレーキアクチュエータ92が制御され、ブレーキアクチュエータ92については更にABS制御が実行される。こうした制御により、回生ブレーキのために油圧ブレーキの制御性が低下するのを抑制しながらABS制御を実行することができる。もとより、制動力としての要求トルクと駆動軸32の回転数Nrとの積として得られる制動側の走行用パワーを出力しながら走行することができる。以上、走行制御について説明した。次に、図3のフラグ設定ルーチンについて説明する。このルーチンは、イグニッションオンされたとき以降に繰り返し実行される。
図3のフラグ設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、スポーツ走行を行なう可能性が生じたか否かを判定し(ステップS400)、スポーツ走行を行なう可能性が生じたときには、ABS制御の実行が予測されたと判断し、ABS作動予測後フラグF1に値1を設定する(ステップS410)。ここで、スポーツ走行を行なう可能性の判定は、実施例では、スポーツ走行スイッチ89がオンされたときにスポーツ走行を行なう可能性が生じたと判定することにより行なうものとした。したがって、ABS作動予測後フラグF1に値1が設定されたときには、その後のスポーツ走行中にABS制御が実行されると考えることができる。こうしてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されると、図2の走行制御ルーチンのステップS210,S220でバッテリ50の充放電要求パワーPb*にバッテリ50の入力制限Winが設定されると共にエンジン22の要求パワーPe*が設定されて走行することになる。
スポーツ走行を行なう可能性が生じていないときには、ABS制御の実行が開始されたか否かを判定し(ステップS410)、ABS制御の実行が開始されていないときには、ステップS400の処理に戻り、ABS制御の実行が開始されたときには、ABS作動後フラグF2に値1を設定する(ステップS420)。したがって、スポーツ走行を行なう可能性が生じていないときでも、例えば低μ路などを走行中にABS制御が実行されたときには、ABS作動後フラグF2に値1が設定される。こうしてABS作動後フラグF2に値1が設定されると、図2の走行制御ルーチンのステップS180,S190でバッテリ50の充放電要求パワーPb*が第2の充放電要求パワー設定用マップを用いて設定されると共にエンジン22の要求パワーPe*が設定されて走行することになる。
続いて、ABS制御の実行中(ABS作動中)に回生ブレーキの禁止によりモータMG2で発電することができなかった電力量である未回収エネルギE1を算出し(ステップS440)、ABS制御の実行が終了したか否かを判定し(ステップS450)、ABS制御の実行が終了するまでステップS440,S450の処理を所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返す。未回収エネルギE1は、実施例では、ABS作動中に、仮にABS作動中でないときと同様に回生ブレーキが許可されているとした場合に制動力としてのブレーキ踏力BPFに応じた要求トルクのうちの回生ブレーキの分担分のトルクと駆動軸32の回転数Nrの積として得られるパワーを、所定時間毎に積算することによって算出するものとした。
ABS制御の実行が終了すると、その後の走行制御によってエンジン22が運転されているエンジン運転モードのときに、エンジン22からのパワーの増大によるモータMG1の発電電力の総和の電力量である回収済エネルギE2を算出する(ステップS460)。回収済エネルギE2は、実施例では、エンジン22の運転中に、図2の走行制御ルーチンのステップS180またはステップS210で再設定された充放電要求パワーPb*と、同ルーチンのステップS130で設定された充放電要求パワーPb*との差分パワーを、図2のルーチンの実行間隔である所定時間毎に積算して得られるものを、回収済エネルギE2であると推定して算出するものとした。
次に、バッテリ50の蓄電割合SOCをバッテリECU52から入力すると共に(ステップS470)、入力した蓄電割合SOCとバッテリ50を充電すべきでない範囲の下限として予め定められた充電禁止閾値Shi(例えば60%や65%など)とを比較し(ステップS480)、蓄電割合SOCが充電禁止閾値Shi未満のときには、回収済エネルギE2と未回収エネルギE1とを比較し(ステップS490)、回収済エネルギE2が未回収エネルギE1未満のときには、ステップS460に戻ってステップS460〜S490の処理を繰り返す。
ステップS490で回収済エネルギE2が未回収エネルギE1以上のときには、エンジン22のパワーの増大を終了すると判断し、ABS作動予測後フラグF1に値0を設定すると共にABS作動後フラグF2に値0を設定して(ステップS500)、本ルーチンを終了する。また、ステップS480でバッテリ50の蓄電割合SOCが充電禁止閾値Shi以上のときにも、エンジン22のパワーの増大を終了すると判断し、ABS作動予測後フラグF1に値0を設定すると共にABS作動後フラグF2に値0を設定して(ステップS500)、本ルーチンを終了する。こうして両フラグF1,F2に値0が設定されると、図2の走行制御ルーチンではステップS130,S140で第1の充放電要求パワー設定用マップにより充放電要求パワーPb*が設定されると共にエンジン22の要求パワーPe*が設定されて、通常の駆動制御によってエンジン運転モードで走行することになる。したがって、回収済エネルギE2が未回収エネルギE1以上となる条件と、バッテリ50の蓄電割合SOCが充電禁止閾値Shi以上となる条件との、少なくとも一方が成立する条件が、エンジン22のパワーの増大を終了して通常の駆動制御に戻すための所定の終了条件ということができる。
ここで、ABS制御が実行された場合に、通常の駆動制御を行なうときよりもバッテリ50の充放電要求パワーPb*を充電側に大きくしてエンジン22の要求パワーPe*を増大させたり、スポーツ走行を行なう可能性が生じてABS制御の実行が予測された場合に、バッテリ50の充放電要求パワーPb*を充電側に更に大きくしてエンジン22の要求パワーPe*更に増大させる理由について、説明する。ABS制御の実行中(ABS作動中)は回生ブレーキが禁止されるため、ABS制御が頻繁に実行されると、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下してしまう。特にスポーツ走行時にはバッテリ50の充放電要求パワーPb*が充電側の値に設定されても実際にはバッテリ50が放電されることがあるため、蓄電割合SOCは低下しやすい。バッテリ50の蓄電割合SOCが低下すると、アクセル操作による加速時の駆動力がユーザ(運転者)の要求に対して不足する場合が生じる。特にスポーツ走行を行なうときには、アクセル全開などにより要求される駆動力が通常より大きくなるため、スポーツ走行時にユーザが期待する動力性能を発揮できなくなる場合が生じやすい。また、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下すると、低車速時など走行に要求される走行用パワーPdrv*が比較的小さいときでも蓄電割合SOCが充電用閾値Slow以下となってエンジン22の運転が停止されずに継続されて燃費が悪化する場合が生じる。これに対し、実施例のハイブリッド自動車20では、ABS制御が実行された場合に、通常の駆動制御を行なうときよりもバッテリ50の充放電要求パワーPb*を充電側に大きくしてエンジン22の要求パワーPe*を増大させたり、スポーツ走行を行なう可能性が生じてABS制御の実行が予測された場合に、バッテリ50の充放電要求パワーPb*を充電側に更に大きくしてエンジン22の要求パワーPe*更に増大させて、エンジン22の運転中のモータMG1の発電電力を大きくするから、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下するのを抑制することができる。
特に、実施例では、アクセル操作によりバッテリ50の蓄電割合SOCが低下しやすく且つブレーキ操作によりABS制御が実行されやすいためにバッテリ50の蓄電割合SOCが低下しやすいスポーツ走行、即ち、バッテリ50の蓄電割合SOCが大きく低下しやすいスポーツ走行を行なう可能性が生じた場合に、エンジン22からのパワーを用いた発電電力を大きくすることができるから、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下するのをより適正に抑制することができる。しかも、実施例では、バッテリ50の蓄電割合SOCが大きく低下しやすいスポーツ走行を行なう可能性が生じたことに起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくするときには、他の要因(ABS制御が実際に実行されたこと)に起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくするときに比して、エンジン22の要求パワーPe*をより大きくするから、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下するのを更に適正に抑制することができる。
また、実施例では、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されているか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されているときであって、且つ、エンジン22の運転条件が成立しているときに、エンジン22の要求パワーPe*を増大させるから、エンジン22の運転条件が成立していないときにエンジン22のパワーの増大によりモータMG1の発電電力を得るためにエンジン22が運転(始動)されることがないから、車両のエネルギ効率の向上(燃費の向上)を図ることができる。さらに、実施例では、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されたか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されたときには、回生ブレーキの禁止によりモータMG2で発電(回収)することができなかった電力量(運動エネルギ)としての未回収エネルギE1が、エンジン22からのパワーの増大によるモータMG1の発電電力により回収されたと推定される回収済エネルギE2により回収されるまで、エンジン22からのパワーの増大を行なうから、バッテリ50の蓄電割合SOCをより確実に回復させることができる。そして、実施例では、バッテリ50の充放電要求パワーPb*を調整することでエンジン22のパワーの増大を行なうから、バッテリ50の蓄電割合SOCの低下をより適正に抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、走行に要求される走行用パワーPdrv*により走行するようエンジン22やモータMG1,MG2を制御すると共に、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制するABS制御が実行されたときには、モータMG2により発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するようエンジン22やモータMG1,MG2を制御する。そして、ABS制御が実行されたか又はABS制御の実行が予測された場合には、これらの場合でないときに比して、エンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力が大きくなるよう制御する。これにより、ABS制御が実行されたときに回生ブレーキを禁止するものにおいて、バッテリ50の蓄電割合SOC(即ち、蓄電量)が低下するのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されているか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されているときには、バッテリ50の充放電要求パワーPb*を通常の駆動制御時よりも大きくしてエンジン22の要求パワーPe*を大きくするものとしたが、ABS制御の実行が予測されたか否かを判定することなく(ABS作動予測後フラグF1を用いることなく)ABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されているときにのみエンジン22の要求パワーPe*を大きくしたり、ABS制御が実際に実行されたか否かを判定することなく(ABS作動後フラグF2を用いることなく)ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されているときにのみエンジン22の要求パワーPe*を大きくするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行を行なう可能性が生じたときにABS制御の実行が予測されたとしてABS作動予測後フラグF1に値1を設定するものとしたが、如何なる要因をもってABS制御の実行が予測されたときにABS作動予測後フラグF1に値1を設定するものとしてもよい。例えば、車輪速が推定車体速Vbよりも所定量を超えて小さくなったときにABS制御が開始されるものにおいて、車輪速が推定車体速Vbよりも第2の所定量(但し、所定量より小さい値)を超えて小さくなったABS制御の開始直前の状態のときにABS制御の実行が予測されたと判定してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行を行なう可能性が生じたことに起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくする場合には、バッテリ50の入力制限Winを充放電要求パワーPb*に設定するものとしたが、ABS制御が実際に実行されたことに起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくする場合の充放電要求パワーPb*より充電側に大きくなるように定めた第3の充放電要求パワー設定用マップを用いて充放電要求パワーPb*を設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行を行なう可能性が生じたことに起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくする場合には、他の要因(ABS制御が実際に実行されたこと)に起因してエンジン22からのパワーを用いたモータMG1の発電電力を大きくする場合に比して、エンジン22の要求パワーPe*をより大きくするものとしたが、いずれの場合であっても、例えば図6に例示した第2の充放電要求パワー設定用マップを用いて充放電要求パワーPb*を設定するなどにより、同様に、エンジン22の要求パワーPe*を通常の駆動制御時に比して大きくするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されているか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されているときであって、且つ、エンジン22の運転条件が成立しているときに、エンジン22の要求パワーPe*を増大させるものとしたが、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されているか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されているときには、エンジン22の運転条件が成立していないときでもエンジン22を始動してエンジン22の要求パワーPe*を通常の駆動制御時より増大させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ABS制御の実行が予測されてABS作動予測後フラグF1に値1が設定されたか又はABS制御が実際に実行されてABS作動後フラグF2に値1が設定されたときには、回収済エネルギE2が未回収エネルギE1以上となるまで、エンジン22からのパワーの増大を行なうものとしたが、こうしたエネルギの回収を考慮することなく、例えば、バッテリ50の蓄電割合SOCが充電禁止閾値Shi以上となったときにエンジン22からのパワーの増大を終了したり、ABS制御の実行が終了してから所定時間が経過したときには(蓄電割合SOCに拘わらず)エンジン22からのパワーの増大を終了したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行スイッチ89がオンされたときにスポーツ走行を行なう可能性が生じたと判定するものとしたが、他の条件が成立したときにスポーツ走行を行なう可能性が生じたと判定するものとしてもよい。例えば、アクセル開度Accをアクセル全開に相当する100%としたりブレーキペダルポジションBPをその最大値である100%としたりする頻度が高くなった他の第1条件と、スポーツ走行を行なう特定の場所に移動した他の第2条件と、両足をアクセルペダルおよびブレーキペダルのそれぞれに乗せている他の第3条件とのうち、いずれかの条件が成立したときに、スポーツ走行を行なう可能性が生じたと判定するものとしてもよい。第1条件は、例えば、ブレーキ操作によりABS制御が実行された直後にアクセル全開とされたときや、アクセル全開とされた直後にブレーキ操作によりABS制御が実行されたとき、バッテリ50の蓄電割合SOCが急低下したとき、などの条件とすることができる。第2条件は、図示しないナビゲーション装置により地図情報を用いて現在位置がサーキット内にあると判定されたときや、同じくナビゲーション装置により過去にスポーツ走行を行なった場所を学習しておくと共に現在位置がこの場所にあると判定されたとき、などの条件とすることができる。第3条件は、アクセルオンかつブレーキオンを数秒以上検出したときや、アクセルペダルとブレーキペダルとにそれぞれ取り付けられた図示しない接触検知センサによりアクセルペダルへの足の接触とブレーキペダルへの足の接触との両方が検知されたときや、アクセルオンとブレーキオンとの切り替えの時間間隔が片方の足の移動では行なうことができない時間閾値以下となるとき、などの条件とすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を駆動軸32に出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2からの動力を駆動軸32が接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪65a,65bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。また、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸32に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22からの動力の一部を駆動軸32に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸32に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸32に出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸32に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸32に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸32に出力するものとしてもよい。あるいは、図11の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力とモータMGからの動力との一方または両方を駆動輪63a,63bに接続された駆動軸32に伝達可能に構成された動力伝達機構430を有し、エンジン22からの動力とモータMGからの動力との一方または両方を駆動軸32に出力するものとしてもよい。即ち、エンジンと、エンジンからの動力を用いて発電可能で走行用の駆動力および制動力を出力可能な発電電動装置(例えばモータMG)と、発電電動装置と電力のやりとりが可能なバッテリと、車両に制動力を付与可能なブレーキ装置と、を備えるハイブリッド自動車であれば、如何なるタイプの自動車としてもよい。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20の形態として説明したが、自動車以外の車両(例えば、列車など)の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1およびモータMG2の組み合わせが「発電電動装置」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、ブレーキマスターシリンダ90とブレーキアクチュエータ92とブレーキホイールシリンダ96a〜96dとの組み合わせが「ブレーキ装置」に相当し、ABS制御を実行可能なブレーキECU94が「ブレーキ制御手段」に相当し、アクセル操作に応じた走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じた要求パワーPe*がエンジン22から出力されてバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定して送信すると共にブレーキ操作に応じてABS作動中には回生ブレーキを禁止し且つABS作動予測時やABS作動時には通常の駆動制御時よりもモータMG1の発電電力を大きくするためにエンジン22の要求パワーPe*を大きくする図2の走行制御ルーチンを実行するHVECU70とエンジン22を運転制御するエンジンECU24とモータMG1,MG2を駆動制御するモータECU40との組み合わせが「走行制御手段」に相当する。また、モータMG1が「発電機」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当する。
ここで、「エンジン」としては、ガソリンや軽油などを燃料とするものに限定されるものではなく、水素エンジンなど他のタイプのエンジンであっても構わない。「発電電動装置」としては、2つのモータに限定されるものではなく、単一のモータによるものなど、エンジンからの動力を用いて発電可能で走行用の駆動力および制動力を出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「バッテリ」としては、リチウムイオン電池として構成されたバッテリ50に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、発電電動装置と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるタイプであっても構わない。「ブレーキ装置」としては、ブレーキマスターシリンダ90とブレーキアクチュエータ92とブレーキホイールシリンダ96a〜96dとの組み合わせに限定されるものではなく、車両に制動力を付与可能なものであれば如何なる装置であっても構わない。「ブレーキ制御手段」としては、ブレーキECU94に限定されるものではなく、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制するブレーキ装置のロック抑制制御を実行するものであれば如何なるものとしても構わない。「走行制御手段」としては、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との組み合わせに限定されるものではなく、単一の電子制御ユニットにより構成されるものとしてもよい。また、「走行制御手段」としては、図2の走行制御ルーチンを実行してエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するものに限定されるものではなく、走行に要求される走行用パワーにより走行するようエンジンと発電電動装置とを制御すると共に、ロック抑制制御が実行されたときには、発電電動装置により発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するようエンジンと発電電動装置とを制御するものであって、ロック抑制制御が実行されたとき及びロック抑制制御の実行が予測されたときの少なくとも一方であるロック抑制時となった場合には、ロック抑制時となっていない場合に比して、エンジンからの動力を用いた発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御するものであれば如何なるものとしても構わない。また、「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、エンジンからの動力を用いて発電可能なものであれば如何なるタイプであっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の駆動力および制動力を出力可能なものであれば如何なるタイプであっても構わない。「プラネタリギヤ」としては、上述のプラネタリギヤ30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式のプラネタリギヤを用いるものや複数のプラネタリギヤを組み合わせて4以上の軸に接続されるものなど、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 従動輪 65a,65b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、82 シフトポジションセンサ、84 アクセルペダルポジションセンサ、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 スポーツ走行スイッチ、90 ブレーキマスターシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、98a〜98d 車輪速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330 変速機、430 動力伝達機構、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. エンジンと、前記エンジンからの動力を用いて発電可能で走行用の駆動力および制動力を出力可能な発電電動装置と、前記発電電動装置と電力のやりとりが可能なバッテリと、車両に制動力を付与可能なブレーキ装置と、走行中のブレーキ操作に基づく車輪のロックによるスリップを抑制する前記ブレーキ装置のロック抑制制御を実行するブレーキ制御手段と、を備えるハイブリッド車両であって、
    走行に要求される走行用パワーにより走行するよう前記エンジンと前記発電電動装置とを制御すると共に、前記ロック抑制制御が実行されたときには、前記発電電動装置により発電を伴って制動力を出力する回生ブレーキを禁止した状態で走行するよう前記エンジンと前記発電電動装置とを制御する走行制御手段
    を備え、
    前記走行制御手段は、前記ロック抑制制御が実行されたとき及び前記ロック抑制制御の実行が予測されたときの少なくとも一方であるロック抑制時となった場合には、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    前記走行制御手段は、アクセル操作量およびブレーキ操作量の少なくとも一方を一時的に最大操作量として走行するスポーツ走行を行なう可能性が生じたときを前記ロック抑制制御の実行が予測されたときとして制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  3. 請求項2記載のハイブリッド車両であって、
    前記走行制御手段は、前記スポーツ走行を行なう可能性が生じて前記ロック抑制時となった場合には、前記スポーツ走行を行なう可能性が生じずに前記ロック抑制時となった場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記走行制御手段は、前記ロック抑制時となった場合且つ予め定められたエンジン運転条件が成立しているときには、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記走行制御手段は、前記ロック抑制時となった場合には、前記回生ブレーキの禁止により前記発電電動装置で発電することができなかった電力量が前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力により回収されるまで、前記ロック抑制時となっていない場合に比して前記エンジンからの動力を用いた前記発電電動装置の発電電力が大きくなるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記走行制御手段は、予め定められたエンジン運転条件が成立しているときに前記走行用パワーに前記バッテリに要求される充放電要求パワーを加えて得られるエンジン要求パワーが前記エンジンから出力されて走行するよう制御すると共に、前記ロック抑制時となった場合には、前記ロック抑制時となっていない場合に比して、前記充放電要求パワーが充電側に大きくなるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記発電電動装置は、前記エンジンからの動力を用いて発電可能な発電機と、走行用の駆動力および制動力を出力可能な電動機と、を含む装置である、
    ハイブリッド車両。
  8. 請求項7記載のハイブリッド車両であって、
    車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤ
    を備え、
    前記電動機は、回転軸が前記駆動軸に接続されてなる、
    ハイブリッド車両。
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