JP2009057148A - トロリの空転防止制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車輪によってガーダ上を走行するトロリの空転防止制御装置23であって、前記車輪を駆動するトロリモータ21の駆動トルクが、吊荷に基づく前記車輪の輪圧に応じて決定され、決定された指令が、前記トロリモータ21を制御するトロリモータ制御器22に出力される。
【選択図】 図2
Description
本発明に係るトロリの空転防止制御装置は、車輪によってガーダ上を走行するトロリの空転防止制御装置であって、前記車輪を駆動するトロリモータの駆動トルクが、吊荷に基づく前記車輪の輪圧に応じて決定され、決定された指令信号が、前記トロリモータを制御するトロリモータ制御器に出力される。
これにより、摩擦係数が状況に合わせて適切に変更され、車輪の空転をより確実に防止することができる。
これにより、摩擦係数の変更を自動的に行うことができるとともに、車輪の空転をより確実に防止することができる。
コンテナクレーン1は、岸壁2に接岸した船舶3から、搭載されたコンテナ等の貨物(以下、「コンテナ」という。)4を陸上へ荷降し、もしくは陸上のコンテナ4を船舶3に積載するため、岸壁2に沿って走行するとともに、陸上と船舶3の艙口上の間を往復動するクレーンである。
図1に示すように、コンテナクレーン1は、岸壁2の基礎面に配置されたレール(図示せず)上に立設され、複数の走行車輪(図示せず)と、脚部5と、水平ガーダ6とを主たる要素として構成されている。
水平ガーダ6は、岸壁2の基礎面と平行方向に配置されている。この水平ガーダ6上には、走行架台(レール)8が設けられており、この走行架台8上をその幅(長手)方向にトロリ9が自走するようになっている。そして、トロリ9には、吊荷としてのコンテナ4の荷役を行うスプレッダ(吊具)10が、巻上ロープ11を介して吊下げられている。
なお、図4中の符号mgはトロリ9が把持する吊荷の重量(スプレッダ10およびスプレッダ10が把持するコンテナ4の合計重量)、Gはトロリ9の重心、θはトロリ9が把持する吊荷(スプレッダ10およびスプレッダ10が把持するコンテナ4)の振れ角、Tは吊荷の重量と振れにより発生する巻上ロープ11の張力、30は巻上ロープ11を掛けまわすための滑車である。
輪圧差(F2−F1)>0の場合はF1を最小、輪圧差(F2−F1)<0の場合はF2を最小とする。
すなわち、図6に示すように、吊荷が角度θだけ振れることにより全張力4Tの水平成分4TH(=4T×Sinθ)が発生し、吊点(巻上ドラム30の中心点)とトロリ9の重心Gとの距離Hに比例する転倒モーメントM(=4TH×H)が発生する。
この転倒モーメントMを前輪20と後輪20とで受けることとなるため、F2×(L/2)−F1×(L/2)=Mとなり、輪圧差(F2−F1)は(2/L)×Mと求まる。
すなわち、図7に示すように、吊荷が角度θだけ振れることにより前輪20側に位置する巻上ドラム30には張力2T1の水平成分2T1H(=2T1×Sinθ)および垂直成分2T1V(=2T1×Cosθ)が発生し、後輪20側に位置する巻上ドラム30には張力2T2の水平成分2T2H(=2T2×Sinθ)および垂直成分2T2V(=2T2×Cosθ)が発生し、吊荷による転倒モーメントM1(=(2T1H+2T2H)×H+2T2V×S2−2T1V×S1)が発生する。
また、吊り荷による輪圧差(F2’−F1’)は、2/(L1+L2)×(M1+2L1(T1V+T2V))−2(T1V+T2V))となり、トロリ9の重量による輪圧差(F2”−F1”)は、(L1−L2)/(L1+L2)×mgとなる。
そして、これらの式から、輪圧差(F2−F1)は、2/(L1+L2)×(M1+2L1(T1V+T2V))−2(T1V+T2V))+(L1−L2)/(L1+L2)×mgと求まる。
また、摩擦係数μの値が、雨天時等、車輪20が滑りやすい状況にある時には0.1に設定され、晴天時等、車輪20が滑り難い状況にある時には0.3に設定されることとなるので、車輪20の空転をより確実に防止することができる。
さらに、本実施形態に係る空転防止制御装置23を具備したコンテナクレーン1によれば、走行架台8上でトロリ9の車輪20が空転することがなくなるので、トロリ9を走行架台8上で確実に移動させることができて、吊荷の搬送を確実に行うことができる。
図8に示すように、本実施形態に係る空転防止制御装置は、進行方向前側に位置する車輪(以下、本実施形態において「前輪」という。)20の輪圧F1と、進行方向後側に位置する車輪(以下、本実施形態において「後輪」という。)20の輪圧F2とをそれぞれ求め、前輪20を駆動するトロリモータ21の駆動トルクが、前輪20の輪圧F1に摩擦係数μを乗じた値よりも小さくなるようにトロリモータ制御器22を制御するとともに、後輪20を駆動するトロリモータ21の駆動トルクが、後輪20の輪圧F2に摩擦係数μを乗じた値よりも小さくなるようにトロリモータ制御器22を制御するように構成されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態に係る空転防止制御装置は、巻上ロープ11に加わる張力をロードセルで検出し、各巻上ロープ11に加わる張力のアンバランスによって生じる進行方向前側に位置する各車輪(以下、本実施形態において「前輪右」「前輪左」という。)20の輪圧F1,F3と、進行方向後側に位置する各車輪(以下、本実施形態において「後輪右」「後輪左」という。)20の輪圧F2,F4とをそれぞれ算出し、吊荷の振れ、各巻上ロープ11に加わる張力のアンバランス、およびトロリ9の重心Gのずれをすべて考慮して各車輪20の輪圧を算出した後、輪圧が最も小さくなる車輪20を駆動するトロリモータ21の駆動トルクが、当該車輪20の輪圧に摩擦係数μを乗じた値よりも小さくなるようにトロリモータ制御器22を制御するように構成されているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態に係る空転防止制御装置は、車輪20を個別に駆動するトロリモータ21の駆動トルクが、各車輪20の輪圧に摩擦係数μを乗じることによって車輪20毎に算出され、トロリモータ21が算出された駆動トルクを発生するように、トロリモータ制御器22を制御するという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
すなわち、トロリを操作(運転)するオペレータが、オペレータ室に設けられた切換スイッチを操作することにより、摩擦係数が容易かつ迅速に変更されるとさらに好適である。
これにより、摩擦係数が状況に合わせて適切に変更され、車輪の空転をより確実に防止することができる。
すなわち、トロリを操作(運転)するオペレータが、オペレータ室に設けられたワイパのオン・オフスイッチを操作することにより、摩擦係数が変更されるとさらに好適である。
これにより、摩擦係数の変更を自動的に行うことができるとともに、車輪の空転をより確実に防止することができる。
6 ガーダ
9 トロリ
20 車輪
21 トロリモータ
22 トロリモータ制御器
23 空転防止制御装置
Claims (5)
- 車輪によってガーダ上を走行するトロリの空転防止制御装置であって、
前記車輪を駆動するトロリモータの駆動トルクが、吊荷に基づく前記車輪の輪圧に応じて決定され、決定された指令信号が、前記トロリモータを制御するトロリモータ制御器に出力されることを特徴とするトロリの空転防止制御装置。 - 前記駆動トルクを決定する際、雨、雪の場合と晴、曇の場合とで、摩擦係数が変更されることを特徴とする請求項1に記載のトロリの空転防止制御装置。
- 前記摩擦係数の変更が、オペレータ室に設けられた切換スイッチにより行われることを特徴とする請求項2に記載のトロリの空転防止制御装置。
- 前記摩擦係数の変更が、オペレータ室に取り付けられたワイパのオン・オフと連動して行われることを特徴とする請求項2に記載のトロリの空転防止制御装置。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のトロリの空転防止制御装置を具備してなることを特徴とするクレーン。
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JP2007225493A JP2009057148A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | トロリの空転防止制御装置 |
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