JP2007048076A - 医療情報処理システムおよび医療情報処理方法 - Google Patents

医療情報処理システムおよび医療情報処理方法 Download PDF

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一弘 秋山
Hidenobu Kubo
日出信 久保
Tatsuya Shiobara
達也 塩原
Naoki Hosaka
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Abstract

【課題】 手書き入力された医療情報を表す電子情報を有効に利用する。
【解決手段】 医療情報処理システムにおいて、電子ペンは、用紙の入力領域に手書き入力された医療情報データを取得する。属性情報抽出部130は、医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を取得された医療情報データから抽出する。処理決定部150は、抽出された属性情報から医療情報データに実行する処理を決定する。処理実行部160は、決定された処理を実行する。記憶部110は、所定の属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付けて格納する。処理決定部150は、抽出された属性情報が所定の属性情報に該当する場合に、所定の属性情報に対応付けて格納された処理を医療情報データに実行することを決定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、医療情報処理システムおよび医療情報処理方法に関し、特に手書き入力された医療情報を取り扱う医療情報処理システムおよび医療情報処理方法に関する。
医療分野では、従来より所見や診断情報などの医療情報が紙のカルテ用紙に記載されることが一般的である。近年、医療における技術革新に伴い、カルテに記載される内容をパーソナル・コンピュータを用いて電子化する電子カルテ化が急速に普及している。このため、電子カルテの電子情報を有効に利用し、効率的かつ正確な医療の提供を実現する技術が望まれている。このため、たとえば特許文献1では、特定の用紙に電子ペンで記入することにより用紙に記入された内容を示すデータを取得し、取得されたデータに対し、患者が正しいことの照合などの処理をサーバが行う医療情報入力システムが提案されている。また、たとえば特許文献2では、特定の用紙に電子ペンで記入することにより用紙に記入された内容を示すデータを取得してデータベースに登録し、用紙に追記された場合は追記データを登録するカルテ管理システムが提案されている。
特開2004−30257号公報 特開2004−54375号公報
特許文献1および特許文献2においては、特定の用紙に電子ペンで記入することにより用紙に記入された内容を示すデータを取得し、取得されたデータを登録処理などする技術についての開示はある。しかし、このようなデータをさらに利用する技術については開示されていない。このため、医療情報を表す電子情報をさらに有効に利用する技術の開発が求められている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、手書き入力された医療情報を表す電子情報を有効に利用することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の医療情報処理システムは、手書き入力された医療情報データを取得する医療情報データ取得手段と、医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を、取得された医療情報データから抽出する属性情報抽出手段と、抽出された属性情報を利用して医療情報データに実行する処理を決定する処理決定手段と、決定された処理を実行する処理実行手段と、を備える。この態様によれば、手書き入力された医療情報データを有効に利用することができる。なお、処理決定手段は、抽出された属性情報を有する医療情報データに実行する処理を決定してもよい。この態様によれば、抽出された属性情報を利用して、処理を実行する医療情報データを簡易に特定することができ、円滑に医療情報データに処理を実行することができる。また、処理決定手段は、抽出された属性情報を有しない医療情報データであって、抽出された属性情報を有する医療情報データに対応する医療情報データに実行する処理を決定してもよい。
本態様の医療情報処理システムは、属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付けたデータ処理情報を格納する処理記憶手段をさらに備えてもよい。処理決定手段は、格納されたデータ処理情報を参照し、抽出された属性情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定してもよい。この態様によれば、予め医療情報データに実行する処理を、所定の属性情報と対応付けて決めておくことで、処理決定手段が適切な処理を決定することができる。
本態様の医療情報処理システムは、属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付けたデータ処理情報を格納する処理記憶手段をさらに備えてもよい。データ処理情報は、複数の属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付け、属性情報抽出手段は、複数の属性情報を取得された医療情報データから抽出し、処理決定手段は、格納されたデータ処理情報を参照し、抽出された複数の属性情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定してもよい。この態様によれば、医療情報データに実行する処理を複数の属性情報に対応付けることができるので、この複数の属性情報の様々な組合せに応じて、医療情報データに様々な処理を実行することができる。
処理記憶手段は、記入者の種別を示す記入者種別情報、および医療情報データが手書き入力された部分領域を示す部分領域情報と、医療情報データに実行する処理とを対応付けて格納し、属性情報抽出手段は、取得された医療情報データから記入者種別情報を抽出する記入者種別抽出手段と、取得された医療情報データから、取得された医療情報データが手書き入力された位置を示す記入位置情報を抽出する記入位置抽出手段と、抽出された記入位置情報を利用して、取得された医療情報データから、取得された医療情報データが手書き入力された部分領域を示す部分領域情報を抽出する部分領域抽出手段と、を含んでもよい。処理決定手段は、格納されたデータ処理情報を参照し、抽出された記入者種別情報および抽出された部分領域情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定してもよい。この態様によれば、記入者種別と部分領域との組合せにより医療情報データに実行する処理を決定することができるので、電子カルテなどの医療における電子情報をさらに有効に利用することができる。
本態様の医療情報処理システムは、医療情報データを処理するデータ処理手段と、データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備えてもよい。処理記憶手段は、記入者種別情報および部分領域情報と、医療情報データをデータ処理手段に送信手段を使って送信する送信処理とを対応付けて格納し、処理決定手段は、格納されたデータ処理情報を参照し、抽出された記入者種別情報および抽出された部分領域情報に対応付けられた送信処理を実行することを決定してもよい。 この態様によれば、記入者種別と部分領域との組合せにより医療情報データを送信することができ、電子カルテなどの医療における電子情報をさらに有効に利用することができる。
本態様の医療情報処理システムは、医療情報データを処理するデータ処理手段と、データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備えてもよい。処理決定手段がデータ処理手段へ医療情報データを送信することを決定すると、処理実行手段は、医療情報データをデータ処理手段に送信手段を使って送信してもよい。この態様によれば、データ処理手段は、送信を要求する必要なく医療情報データを受信することができる。
本態様の医療情報処理システムは、医療情報データを処理するデータ処理手段と、データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備えてもよい。処理決定手段がデータ処理手段へ医療情報データを送信することを決定すると、処理実行手段は、データ処理手段からの要求に応じて、医療情報データをデータ処理手段に送信手段を使って送信してもよい。この態様によれば、データ処理手段は、受信したいときに医療情報データを受信することが可能となる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現をコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の医療情報処理システムおよび医療情報処理方法によれば、手書き入力された医療情報を表す電子情報を有効に利用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態を具体的に説明する前に、まず本実施形態に係る医療情報処理システムについて簡単に述べる。まず、ユーザが電子ペン12を用いて用紙10に医療情報を手書き入力する。本実施形態に係る医療情報処理システムは、用紙10に記入された医療情報を医療情報データとして取得し、医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を、取得された医療情報データから抽出する。さらに抽出された属性情報から医療情報データに実行する処理を決定する。
図1は、第1の実施形態に係る電子カルテシステム300の全体構成図である。医療分野においては、医療システムが複数のシステムを有しており、この複数のシステムの各々が複数の部門を有している場合がある。医療システムは、たとえば、検査系システム、病棟システム、およびサポート系システムなどの複数のシステムを有する。また、この検査系システムは、さらに内視鏡検査部門および病理検査部門など複数の部門を有する場合がある。また、この病棟システムは、東病棟や北病棟など複数の部門を有し、サポート系システムは、医事会計部門および薬剤部門など複数の部門を有する場合がある。
本実施形態に係る、医療情報処理システムとしての電子カルテシステム300は、このような医療システムのそれぞれの部門においてワークステーション200を有している。たとえば、本図に示される例では、第1システムに第1部門および第2部門があり、第1部門に第1ワークステーション200Aが設置され、第2部門に第2ワークステーション200Bが設置されている。同様に、第2システムに第3部門および第4部門があり、第3部門に第3ワークステーション200C、第4部門に第4ワークステーション200Dが設置されている。また、第3システムに第5部門および第6部門があり、第5部門に第5ワークステーション200Eが設置されており、第6部門に第6ワークステーション200Fが設置されている。
ワークステーション200の各々は、相互にネットワーク50によって接続されている。これにより、ワークステーション200の各々は、相互にデータを送受信することができる。また、ワークステーション200の各々は、ネットワーク50を介してサーバ100に接続されている。サーバ100には、電子カルテが格納されている。これにより、ワークステーション200の各々は、サーバ100のデータにアクセスして電子カルテを閲覧することができる。またワークステーション200の各々は、サーバ100とデータを送受信することにより、電子カルテの電子情報を利用して様々な処理を実施することができる。
たとえば、第1システムが検査系システム、第2システムが病棟システム、第3システムがサポート系システムであるとする。また、第1部門が内視鏡検査部門、第2部門が病理検査部門、第3部門が東病棟、第4部門が北病棟、第5部門が医事会計部門、第6部門が薬剤部門であるとする。この場合、各部門のユーザは、ワークステーション200を使って、ネットワーク50を介してサーバ100の電子カルテにアクセスすることができる。たとえば医事会計部門は、電子カルテにアクセスすることにより内視鏡検査部門が行った検査などの情報を得ることができ、これを医事会計の実務に利用することができる。また、たとえば薬剤部門は、電子カルテにアクセスして各病棟における診断の結果の情報を得ることができ、これを実務に利用することができる。
図2は、第1の実施形態に係る電子ペン12およびワークステーション200の全体構成図である。なお、図2では、図1に示される複数のワークステーション200に共通の構成に加えて、特に会計部門におけるワークステーション200に特有の会計処理情報212および会計処理部220も示している。電子カルテシステム300において、ユーザが用紙10に電子ペン12を使って手書き入力すると、電子ペン12は用紙10に記入された内容を逐次取得することができる。したがって、用紙10は、医療情報データを手書き入力する入力媒体として機能し、電子ペン12は、用紙10に入力された内容をデータとして取得するデータ取得手段として機能する。この電子ペン12は、ペン部14、感圧部16、カメラ部18、処理部20、記憶部22、無線送信部24などを有している。
ペン部14は、ペン先が用紙10に押しつけられた状態で移動されることによりインクを出して、用紙10へ記録する。感圧部16は圧電素子を有しており、ペン部14に固定されて、ペン部14にかかる力や圧力を検出する。ペン部14により用紙10への記入が行われているとき、ペン部14が用紙10に押しつけられることから、感圧部16は電子ペン12により手書き入力されていることを検出する。カメラ部18は、赤外線によりペン部14先端部周辺で用紙10の紙面に印刷されたドットパターンを読み取る。
用紙10は、この電子ペン12によって手書き入力するための入力媒体として機能する。用紙10には、カーボンを含有するインクにより印刷された特殊なドットパターンが形成されている。このドットパターンが形成された領域は、ユーザが電子ペン12を用いて医療情報を入力する入力領域となる。ここで医療情報とは、医師などにより用紙に記入される情報をいい、たとえばカルテ用紙などに記載される患者の氏名などの患者情報、担当医の氏名、診断日、所見、診断結果、チェック、取消線などが含まれる。
入力領域に印刷されたドットパターンの各々のドットは、その位置を特定することができるように2次元的に配置され印刷されている。電子ペン12によりこの用紙10に手書き入力されると、まず感圧部16により電子ペン12を用いて手書き入力されていることが検出される。感圧部16により手書き入力されていることが検出されている間、カメラ部18は用紙10のドットパターンを読み取る。これによって、電子ペン12は、手書き入力されているときのペン部14の先端の軌跡を取得することができ、用紙10に記入された内容をデータとして取得することができる。したがって、たとえば電子ペン12により用紙10に所見、診断結果などの医療情報が手書き入力された場合、電子ペン12は、手書き入力された医療情報を、この医療情報を示す医療情報データとして取得することができる。
用紙10は、それぞれ用紙IDを有している。電子ペン12は、ドットパターンを読み取ることによりこの用紙IDを取得することができる。このため、同一の用紙10に追記された場合においても、以前に記入された内容を示すデータを容易に特定することができ、このデータに追記データを容易に関連付けすることができる。また、この用紙IDは、後述するようにフォームを特定するためにも利用することができる。なお、用紙10は、それぞれ用紙IDを有していなくてもよく、ユーザが用紙IDを設定してもよい。この場合、たとえばユーザが用紙10の所定の用紙ID記入欄に用紙IDを手書き入力することなどにより、ユーザが用紙IDを設定してもよい。また、サーバ100に格納された医療情報データに、キーボードやマウスなどの入力手段を使って、ユーザが用紙IDを設定してもよい。
処理部20は、カメラ部18により読み取られたデータに対して、データ圧縮処理や電子ペン12のIDを付加するなどの処理を実施する。この処理部20は、ペンID付与部26を有している。電子ペン12は、各々ペンIDを持っており、このペンIDはペンID記憶部(図示せず)に格納されている。処理部20は、このペンID記憶部に格納されたペンIDを取得し、カメラ部18により読み取られた医療情報データに付加する。これにより、医療情報データに付加されたペンIDを利用して、サーバ100は、どの電子ペン12によって入力された医療情報データかを判断することが可能となる。
また、処理部20は、時刻情報付与部28を有している。処理部20は、時刻を計測する時計部を有している。処理部20は、電子ペン12により入力された日付や時刻をこの時計部によって計測し、計測された日付や時刻を示す記入時情報を、医療情報データに付加する。これにより、医療情報データに付加された記入時情報を利用して、電子ペン12によって医療情報データがいつ入力されたかを判断することが可能となる。なお、医療情報データにペンIDまたは記入時情報などの付加的情報が付加されたものも、医療情報データを構成する。
記憶部22は、処理部20により処理が実施されたデータを格納する。無線送信部24は記憶部22に格納された情報を外部にBluetooth(登録商標)により無線で送信する。なお、電子ペン12は、USB(Universal Serial Bus)インターフェース(図示せず)を有している。このため、電子ペン12は、USBケーブルにより有線で外部にデータを出力することもできる。
ワークステーション200は、無線受信部202、送信部204、受信部206、記憶部208、データ送信要求部214、データ処理部216などを有している。無線受信部202は、電子ペン12から送信されたデータを無線により受信する。記憶部208は、無線受信部202により受信された医療情報データを格納する。送信部204は、無線受信部202により受信された医療情報データをネットワーク50を介してサーバ100または他の部門のワークステーション200に送信する。したがって、ワークステーション200は、電子ペン12からデータを受信してサーバ100にデータを出力するデータ中継手段としての機能を有する。受信部206は、ネットワーク50を介してサーバ100または他の部門のワークステーション200からデータを受信する。
記憶部208は、出力処理情報210および会計処理情報212を有している。出力処理情報210には、記憶部208に格納された医療情報データ、またはサーバ100などから受信した医療情報データをプリンタ60またはディスプレイ70に出力するための所定の情報が含まれている。また、会計処理情報212には、サーバ100などから受信した医療情報データに基づいて会計処理を実施するための所定の情報が含まれている。この会計処理情報212は主に医事会計部門において利用される。
データ送信要求部214は、サーバ100などに医療情報データまたはこれに関連するデータの送信を要求する。ワークステーション200は、サーバ100または他の部門のワークステーション200からデータの送信を要求するためにユーザからの入力を受け付けるデータ送信要求入力手段(図示せず)を有している。このデータ送信要求入力手段は、たとえばディスプレイ70の画面72に送信要求ボタンとして表示される。ユーザがキーボードやマウスを使ってこの送信要求ボタンを押すことにより、データ送信要求部214はデータの送信を要求すべきサーバ100または他の部門のワークステーション200にデータの送信を要求する。これにより、ワークステーション200を利用するユーザは、データを入手したい場合にデータの送信を要求することができ、ユーザの意志を反映したデータの送受信を実施ことができる。
データ処理部216は、サーバ100または他の部門のワークステーション200から受信したデータ、または電子ペン12から受信したデータや記憶部208に格納されたデータに処理を施す。データ処理部216は出力処理部218を有している。出力処理情報210は、記憶部208に格納された医療情報データ、またはサーバ100などから受信した医療情報データをプリンタ60またはディスプレイ70に出力するための出力処理を実施する。また、データ処理部216は会計処理部220を有している。会計処理部220は、サーバ100などから受信した医療情報データに基づいて会計処理を実施する。このため、会計処理部220は、医療情報データを処理するデータ処理手段として機能する。この会計処理部220は医事会計部門において利用される。
ワークステーション200にはプリンタ60が接続されている。プリンタ60は、ネットワーク50を介してサーバ100または他の部門のワークステーション200から受信した医療情報データや、電子ペン12から受信した医療情報データ、または記憶部208に格納された医療情報データを印刷出力する。またワークステーション200にはディスプレイ70が接続されている。ディスプレイ70は、画面72にこれらの医療情報データを表示出力する。
図3は、第1の実施形態に係るサーバ100の全体構成図である。サーバ100は、送信部102、受信部104、記憶部110、属性情報抽出部130、処理決定部150、処理実行部160などを有している。
サーバ100は、ネットワーク50に接続されており、ネットワーク50を介して各部門に設けられたワークステーション200に接続されている。送信部102は、ネットワーク50を介して各部門のワークステーション200へ医療情報データその他のデータを送信する。このため、送信部102は、会計処理部220などのデータ処理手段に医療情報データを送信する送信手段として機能する。受信部104は、ネットワーク50を介して各部門のワークステーション200から医療情報データや、その他のデータを受信する。
記憶部110は、受信部104により受信した医療情報データを格納する。また、記憶部110には、用紙テーブル112、記入者テーブル114、記入者種別テーブル116、データ処理テーブル118、フォーム情報120などが予め格納されている。
用紙テーブル112には、用紙IDと電子カルテが対応付けられたテーブルが含まれている。これにより、取得した医療情報データから用紙IDを抽出することで、記憶部110に格納された用紙情報のうち、医療情報データを手書き入力した用紙情報を特定することができる。したがって、たとえば電子ペン12によって用紙10に医療情報が追記された場合にも、サーバ100は、医療情報データが手書き入力された用紙およびその用紙に対応する用紙情報を特定することができ、追記入力された医療情報データを、その用紙情報に対応付けて格納するかを判断することが可能となる。
記入者テーブル114には、記入者を示す記入者情報とペンIDとが対応付けられたテーブルが含まれている。これにより、医療情報データに付加されたペンIDと記入者テーブル114を利用することで、取得した医療情報データから記入者情報を抽出し、医療情報データを入力した記入者を特定することができる。本実施形態に係る電子カルテシステム300においては、運用上、電子ペン12は個々のユーザに配布される。ユーザは、自分に割り当てられた電子ペン12を用いて用紙10に手書き入力する。したがって、本実施形態においては、ペンIDに対応付けられた記入者情報は、電子ペン12が割り当てられた所持者を示す。このため、ペンIDを利用して正確に記入者を判断できるようにするためには、電子ペン12の所持者が変更された場合にこの記入者情報を早急に変更する必要がある。
記入者種別テーブル116には、記入者種別を示す記入者種別情報とペンIDとが対応付けられたテーブルが含まれている。これにより、医療情報データに付加されたペンIDと記入者種別テーブル116を利用することで、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出し、医療情報データを入力した記入者の種別を特定することができる。記入者種別情報とは、記入者を区分するための情報をいい、たとえば医師を示す情報、看護師を示す情報、医事会計部門担当者を示す情報、薬剤部門担当者を示す情報などが含まれる。また医師の中でも指導医を示す情報、研修医を示す情報、検査医を示す情報なども含まれる。ペンIDに対応付けられた記入者種別情報も、記入者種別テーブル116を書き換えることにより、ユーザはいつでも変更することができる。
データ処理テーブル118には、属性情報と医療情報データに実行する処理とが対応付けられたテーブルが含まれている。属性情報は、医療情報データが手書き入力された状態を特定するための情報であり、たとえば、医療情報データを手書き入力した記入者、医療情報データを手書き入力した記入者の種別、医療情報データが手書き入力された位置や部分領域、医療情報データを手書き入力した日付や時刻としての記入時をいう。このように、属性情報は、複数の項目に対して設定されており、各項目における属性が医療情報データの属性情報を構成する。データ処理テーブル118には、複数の所定の属性情報と医療情報データに実行する処理とが対応付けられたテーブルも含まれている。これにより、取得した医療情報データから抽出した属性情報に基づいて医療情報データに実行する処理を決定することができる。
フォーム情報120には、部分領域情報122が含まれている。部分領域情報122には、カルテの各フォームの部分領域を示す部分領域所情報が含まれている。部分領域とは、用紙10の入力領域中の一部または全部を示す領域であり、たとえば様々な記入欄が含まれる。これによって、取得した医療情報データから用紙10に記入された位置を抽出することにより、ユーザが用紙10のどの部分領域に医療情報を記入したかを判断することができる。
属性情報抽出部130は、電子ペン12および用紙10を使ってユーザにより医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を、電子ペン12から取得した医療情報データから抽出する。医療情報データが手書き入力された状態とは、たとえば誰が医療情報データを手書き入力したか、いつ入力したか、または医療情報データを手書き入力した者はどのような権限を有するか、などを含む。属性情報抽出部130は、用紙識別部132、記入者抽出部134、記入者種別抽出部136、記入位置抽出部138、部分領域抽出部140、記入時抽出部142などを有している。
用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出する。用紙識別部132は、抽出した用紙IDおよび用紙テーブル112を利用して、取得した医療情報データに対応する用紙情報を特定する。記入者抽出部134は、取得した医療情報データからペンIDを抽出する。記入者抽出部134は、抽出したペンIDおよび記入者テーブル114を利用して、取得した医療情報データを手書き入力した記入者を示す記入者情報を抽出する。記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出する。記入者種別抽出部136は、抽出したペンIDおよび記入者種別テーブル116を利用して、取得した医療情報データを手書き入力した記入者の種別を示す記入者種別情報を抽出する。
記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから、取得した医療情報データが抽出された位置を示す記入位置情報を抽出する。用紙識別部132は、医療情報データが手書き入力された用紙情報から、フォームを特定する。部分領域抽出部140は、記入位置抽出部138によって抽出された記入位置情報、および記憶部110に格納された、特定したフォームにおける部分領域情報122を利用して、取得された医療情報データが記入された部分領域を示す部分領域情報を抽出する。記入時抽出部142は、取得した医療情報データから、ユーザが電子ペン12によって用紙10に医療情報データを手書き入力した日付や時刻を示す記入時情報を抽出する。
処理決定部150は、属性情報抽出部130により抽出した属性情報、およびデータ処理テーブル118を利用して、医療情報データに実行する処理を決定する。処理実行部160は、処理決定部150によって決定された処理を医療情報データに実行する。処理実行部160は、送信処理部162、登録処理部164、出力処理部166を有している。
送信処理部162は、処理決定部150により決定された送信処理を実行する。送信処理部162は、所定の医療情報データをワークステーション200などに送信するほか、所定の事項をワークステーション200などに通知する。
登録処理部164は、処理決定部150により決定された登録処理を実行する。ここで登録処理とは、医療情報データを登録されたものと登録されてないものとを分類可能な状態にすることをいい、またはその登録の種類により分類可能な状態にすることをいう。具体的に、登録処理とは、たとえば、仮登録であることを示す仮登録識別データや、正式登録であることを示す正式登録識別データを医療情報データに付加して記憶部110に格納することを含む。また、たとえば、依頼情報であることを示す依頼情報識別データや、報告情報であることを示す報告情報識別データを医療情報データに付加することを含む。
出力処理部166は、取得した医療情報データから属性情報抽出部130により抽出した属性情報を利用するなどにより、出力形式や出力条件を決定する。出力形式は、たとえば印刷出力や表示出力するフォームなどを含む。また出力条件は、たとえば追記されたり削除されたりした医療情報データをどのように印刷出力や表示出力するかの条件を含む。このようにして、出力処理部166は、たとえば記憶部110に格納された医療情報データを、ネットワーク50に接続されたネットワークプリンタ(図示せず)などに印刷出力し、サーバ100に接続されたディスプレイ(図示せず)に表示出力する。
図4は、第1の実施形態に係る電子カルテシステム300において、記憶部110に格納されたデータ処理テーブル118を示す図である。用紙識別部132が用紙IDを利用して記憶部110に格納された用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、医療情報データが手書き入力された用紙に印刷されたフォームを特定する。データ処理テーブル118には、このフォームに記入した記入者、記入者種別、記入時、および記入された部分領域を含む複数の属性情報に対応付けられた処理が含まれている。
このように、医療情報データに実行する処理は、処理を決定するための構成要素としての属性情報に対応付けられている。処理決定部150は、医療情報データに実行する処理を決定する場合、このデータ処理テーブル118を参照する。処理決定部150は、データ処理テーブル118に含まれる構成要素としての属性情報の複数の組合せに応じて、医療情報データに実行する処理を決定する。この場合、処理決定部150は、データ処理テーブル118に含まれる構成要素としての属性情報すべての組合せに応じて、医療情報データに実行する処理を決定してもよい。また、処理決定部150は、データ処理テーブル118に含まれる構成要素としての属性情報すべてのうち、部分的な2以上の属性情報の組合せに応じて、医療情報データに実行する処理を決定してもよい。
たとえば、処理決定部150は、データ処理テーブル118に含まれる構成要素としての属性情報すべてのうち、記入者種別と部分領域の2つの構成要素の組合せに応じて、医療情報データに実行する処理を決定する。本図に示すように、特定されたフォームが検査依頼兼報告書であって、取得した医療情報データから抽出した記入者種別情報が主治医を示す場合、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、取得された医療情報データを検査依頼情報として格納する処理を決定する。また、特定されたフォームが検査依頼兼報告書であって、取得した医療情報データから抽出した記入者種別情報が検査医を示す場合、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、取得された医療情報データを検査報告情報として記憶部110に格納する処理を決定する。
図5は、第1の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される検査依頼兼報告書302を示す図である。検査依頼兼報告書302は、検査日欄304、患者情報欄306、経過概略欄308、所見・診断欄310を有している。
このような検査依頼兼報告書302では、通常まず主治医が検査日欄304、患者情報欄306、および経過概略欄308に検査依頼を記入し、検査医に検査を依頼する。ここで、検査依頼兼報告書302のうち、主治医によって検査依頼が記入される部分領域を第1部分領域402とする。主治医によってこれらの欄に記入された検査依頼兼報告書302は、検査医に届けられる。検査医は、届けられた検査依頼兼報告書302に記載された検査依頼に基づいて検査を実施し、所見・診断欄310に検査報告を記入する。ここで、検査依頼兼報告書302のうち、検査医によって検査報告が記入される部分領域を第2部分領域404とする。所見・診断欄310に検査報告が記入された検査依頼兼報告書302は、再び主治医に届けられ、検査の結果が報告される。
このような検査依頼兼報告書302において、主治医が記入する検査依頼が検査依頼情報として電子カルテシステム300に登録されれば、検査医は、たとえば検査依頼兼報告書302が届けられる前に部門のワークステーション200において検査依頼情報を閲覧することなどが可能となる。また、検査医が記入する検査報告が検査報告情報として電子カルテシステム300に登録されれば、主治医は、たとえば検査依頼兼報告書302が届けられる前に部門のワークステーション200において検査報告情報を閲覧することなどが可能となる。
このため本実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される検査依頼兼報告書302は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、検査依頼兼報告書302のフォームが印刷されることにより作成されている。本実施形態に係る電子カルテシステム300は、主治医により検査依頼兼報告書302に医療情報データが手書き入力された場合、医療情報データを検査依頼情報として登録する。また検査医により検査依頼兼報告書302に医療情報データが手書き入力された場合、医療情報データを検査報告情報として登録する。これにより、検査依頼兼報告書302に入力された医療情報データを有効に活用することが可能となる。
図6は、第1の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
まず、主治医は、電子ペン12を使って検査依頼兼報告書302に医療情報データを手書き入力する(S11)。電子ペン12により検査依頼兼報告書に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は検査依頼兼報告書に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S12)。こうして、サーバ100は、主治医が検査依頼兼報告書に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S13)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の検査依頼兼報告書302が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この検査依頼兼報告書302に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
検査依頼兼報告書302が識別されると、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S14)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは主治医か否かを判断する(S15)。医療情報データを手書き入力したのは主治医と判断された場合(S15のY)、処理決定部150は、検査依頼兼報告書302に記入されたのは検査依頼情報と判断し、取得した医療情報データを検査依頼情報として格納する処理を決定する(S16)。検査依頼情報として格納する処理が決定されると、登録処理部164は、取得した医療情報データを、検査依頼情報として記憶部110に格納する(S17)。具体的には、登録処理部164は、医療情報データが検査依頼情報であることを示す検査依頼識別データを医療情報データに付加することにより、医療情報データを検査依頼情報として記憶部110に格納する。これにより、取得した医療情報データを、検査依頼情報として有効に利用することが可能となる。
医療情報データを手書き入力したのは主治医でないと判断された場合(S15のN)、処理決定部150は、医療情報データを手書き入力したのは検査医か否かを判断する(S18)。医療情報データを手書き入力したのは検査医でないと判断された場合(S18のN)、処理決定部150は、取得した医療情報データは検査依頼情報および検査報告情報のいずれにも該当しないと判断し、本フローチャートにおける処理を終了する。
医療情報データを手書き入力したのは検査医と判断された場合(S18のY)、処理決定部150は、取得した医療情報データを検査報告情報として格納する処理を決定する(S19)。検査報告情報として格納する処理が決定されると、登録処理部164は、取得した医療情報データを検査報告情報として記憶部110に格納する(S20)。具体的には、登録処理部164は、医療情報データが検査報告情報であることを示す検査報告識別データを医療情報データに付加することにより、医療情報データを検査報告情報として記憶部110に格納する。これにより、取得した医療情報データを、検査報告情報として有効に利用することが可能となる。
なお、記載する領域にかかわらず、検査依頼兼報告書302に主治医が医療情報データを手書き入力した場合には、医療情報データは検査依頼情報として記憶部110に格納される。また、検査依頼兼報告書302に検査医が医療情報データを手書き入力した場合には、医療情報データは検査報告情報として記憶部110に格納される。このため、各施設毎または各検査毎に検査依頼兼報告書302のフォームが異なっていても、医療情報データを検査依頼情報と検査報告情報とに区別して記憶部110に格納することができる。
なお、処理決定部150は、取得した医療情報データから、医療情報データが入力された部分領域を示す部分領域情報を抽出してもよい。処理決定部150は、抽出した部分領域情報を利用し、医療情報データが第1部分領域402に入力されたか否かを判断してもよい。医療情報データが第1部分領域402に入力されたと判断された場合、処理決定部150は、医療情報データを検査依頼情報として記憶部110に格納する処理を決定してもよい。また、医療情報データが第2部分領域404に入力されたと判断された場合、処理決定部150は、医療情報データを検査報告情報として記憶部110に格納する処理を決定してもよい。これにより、記入者種別にかかわらず医療情報データを検査依頼情報と検査報告情報に区別することが可能となる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される診療情報提供書312を示す図である。診療情報提供書312は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、診療情報提供書312のフォームが印刷されることにより作成されている。診療情報提供書312は、検査日欄304、患者情報欄306、診断名欄314、治療経過欄316を有している。
このような診療情報提供書312では、検査日欄304、患者情報欄306、診断名欄314、治療経過欄316のすべての欄は、通常検査医によって記入される。一方、診療情報提供書312に記入された医療情報のうち、検査日欄304および患者情報欄306を含む第3部分領域406に記入された医療情報は、医事会計システムにおいて利用される。また、検査日欄304、患者情報欄306、診断名欄314および治療経過欄316を含む第4部分領域408に記入された医療情報は、紹介医において利用される。したがって、診療情報提供書312の用紙に記入された医療情報を医事会計システムに伝える処理、および紹介医に伝える処理を、診療情報提供書312に手書き入力された医療情報データを有効に利用することにより、さらに簡易に実施することを可能とする技術が求められている。
このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、診療情報提供書312に手書き入力された医療情報データのうち、第3部分領域406に入力された医療情報データを医事会計システムに送信する。また、第4部分領域408に入力された医療情報データを、紹介医に送信する。
図8は、第2の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
まず、検査医が、診療情報提供書312に電子ペン12を使って診断情報を記入することにより医療情報データを手書き入力する(S31)。電子ペン12により診療情報提供書312に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は診療情報提供書312に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S32)。こうして、サーバ100は、検査医が診療情報提供書312に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S33)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の診療情報提供書312が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この診療情報提供書312に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S34)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報と記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、医療情報データを入力したのは検査医か否かを判断する(S35)。医療情報データを手書き入力したのは検査医でないと判断された場合(S35のN)、処理決定部150は、この医療情報データを外部に送信すべきではないと判断し、本フローチャートにおける処理を終了する。医療情報データを手書き入力したのは検査医と判断された場合(S35のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから、医療情報データが手書き入力された位置を示す記入位置情報を抽出する(S36)。
記入位置情報が抽出されると、部分領域抽出部140が、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域を抽出する。これによって、処理決定部150は、取得した医療情報データが第3部分領域406に手書き入力されたか否かを判断する(S37)。この第3部分領域406は、第4部分領域408と重複する。このため、取得した医療情報データが第3部分領域406に手書き入力されたと判断された場合(S37のY)、処理決定部150は、医療情報データを紹介医および医事会計部門へ送信する送信処理を決定する(S38)。医療情報データに実行する処理が決定されると、送信処理部162は、医療情報データを紹介医および医事会計部門へ送信する(S39)。
取得した医療情報データが第3部分領域406に手書き入力されていないと判断された場合(S37のN)、処理決定部150は、医療情報データを紹介医へ送信する送信処理を決定する(S40)。医療情報データを紹介医へ送信する送信処理が決定されると、送信処理部162は、医療情報データを紹介医へ送信する(S41)。以上によって、第3部分領域406に記入された医療情報を示す医療情報データは医事会計部門へ送信され、第4部分領域408に記入された医療情報を示す医療情報データは紹介医へ送信される。これにより、医療情報が記入された部分領域に応じて適切な処理を実施することができ、医療情報データを有効に利用することができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される検査報告書318を示す図である。検査報告書318は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、検査報告書318のフォームが印刷されることにより作成されている。検査報告書318は、検査日欄304、患者情報欄306、所見・診断欄310を有している。
検査報告書318には、通常医師によって検査報告が記入される。しかし、医師には、研修のために医療に従事している研修医と、この研修医を指導する指導医とが含まれる。たとえば検査報告書318に研修医によって検査報告が記入された場合、指導医は、研修医によって記入された検査報告の確認や追記を行う。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、検査報告書318に研修医によって検査報告が記入された場合、検査報告を示す医療情報データをまず仮登録し、その後指導医による検査報告の確認や追記がされた場合に、検査報告を示す医療情報データを正式登録する。
図10は、第3の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
検査医は、まず検査報告書318に電子ペン12を使って検査報告を記入することにより医療情報データを手書き入力する(S51)。電子ペン12により検査報告書318に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は検査報告書318に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S52)。こうして、サーバ100は、検査医が検査報告書318に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S53)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の検査報告書318が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この検査報告書318に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。用紙情報が識別されると、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S54)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは研修医か否かを判断する(S55)。医療情報データを手書き入力したのは研修医でないと判断された場合(S55のN)、処理決定部150は、医療情報データを手書き入力したのは指導医と判断し、医療情報データを仮登録するステップをスキップし、S62に処理を移行する。
医療情報データを手書き入力したのは研修医と判断された場合(S55のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを仮登録する処理、および指導医に通知する処理を実施することを決定する(S56)。医療情報データに実行する処理が決定されると、まず、登録処理部164は、医療情報データを仮登録する(S57)。登録処理部164は、医療情報データに、仮登録であることを示す仮登録識別データを付加して記憶部110に格納することにより、医療情報データを仮登録する。
医療情報データが仮登録された状態では、ユーザは、仮登録された医療情報データをディスプレイに表示することができず、また印刷することもできない。サーバ100の出力処理部166およびワークステーション200の出力処理部218は、仮登録された医療情報データをディスプレイに表示しない出力処理を実施し、およびプリンタにより印刷しない出力処理を実施する。なお、サーバ100の出力処理部166またはワークステーション200の出力処理部218は、仮登録された医療情報データを、たとえば色などの表示態様を変えることにより正式登録された医療情報データと視覚によって区別可能に表示してもよい。また、仮登録された医療情報データをディスプレイに表示する場合は、「仮登録」という文字を一緒に表示してもよい。これにより、検査報告書318を示す用紙情報を閲覧したユーザは、医療情報データが仮登録の状態であることを認識することができる。
医療情報データが仮登録されると、送信処理部162は、検査報告書318に研修医によって検査報告が記入された旨を指導医へ通知する(S58)。研修医によって検査報告が記入された検査報告書318は、指導医に届けられる。指導医は、この通知を見ることにより、届けられた検査報告書318が研修医によって検査報告が記入されたことを認識することができる。
指導医への前記通知が実行されると、処理決定部150は、検査報告書318に追記がされたか否かを判断する(S59)。検査報告書318に追記がされない場合(S59のN)、処理決定部150は、再び追記されるまで医療情報データが仮登録された状態を維持する。検査報告書318に追記がされた場合(S59のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S60)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは指導医か否かを判断する(S61)。医療情報データを手書き入力したのは指導医でないと判断された場合(S61のN)、処理決定部150は、再び追記されるまで医療情報データが仮登録された状態を維持する。医療情報データを手書き入力したのは指導医と判断された場合(S61のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを正式登録する処理を決定する(S62)。医療情報データが正式登録する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを正式登録する(S63)。登録処理部164は、医療情報データに、正式登録であることを示す正式登録識別データを付加して記憶部110に格納することにより、医療情報データを正式登録する。なお、登録処理部164は、取得した医療情報データから、仮登録であることを示す仮登録識別データを削除して記憶部110に格納することにより、医療情報データの正式登録を行ってもよい。
医療情報データが正式登録された状態では、たとえば、いずれかのユーザがこの検査報告書318を示す用紙情報をワークステーション200から閲覧した場合、ユーザは正式登録された医療情報データをディスプレイに表示することが可能となり、また印刷することも可能となる。サーバ100の出力処理部166およびワークステーション200の出力処理部218は、正式登録された医療情報データをディスプレイに表示するように、およびプリンタにより印刷するように、医療情報データの出力処理を実施する。以上により、指導医は、研修医により検査報告が記入された検査報告書318を、医療情報データを有効に利用して迅速かつ正確に確認することができる。
(第4の実施形態)
図11は、第4の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される検査報告書318を示す図である。検査報告書318は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、検査報告書318のフォームが印刷されることにより作成されている。検査報告書318は、検査日欄304、患者情報欄306、所見・診断欄310を有している。所見・診断欄310は、所見を記入するための部分領域としての第5部分領域410、診断を記入するための部分領域としての第6部分領域412を有している。
検査報告書318には、通常医師によって検査報告が記入される。しかし、検査を実施する検査技師が検査報告書318に所見を記入する場合がある。検査技師とは、医師の監督指導のもと、医療に関連する検査を実施することができる資格を有する者をいう。検査技師は、検査報告書318に所見を記入することはできるが、診断を記入することはできない。したがって、検査技師により所見が記入された場合に、検査報告書318に手書き入力された医療情報データを有効に利用して、診断医が迅速かつ正確に検査技師により記入された所見を確認することができる新たな技術が求められている。
本実施形態に係る電子カルテシステム300は、所見を記入する部分領域としての第5部分領域410に医療情報データが手書き入力された場合、医療情報データを仮登録する。電子カルテシステム300は、第5部分領域410に検査技師により手書き入力された場合、診断医による確認または追記がされるまで仮登録の状態を維持する。電子カルテシステム300は、診断医により、診断を記入する部分領域としての第6部分領域412に医療情報データが手書き入力された場合に、医療情報データを正式登録する。
図12は、第4の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
診断医または検査技師は、まず検査報告書に電子ペン12を使って検査報告を記入することにより医療情報データを手書き入力する(S71)。電子ペン12により検査報告書318に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は検査報告書318に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S72)。こうして、サーバ100は、診断医または検査技師が検査報告書318に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S73)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の検査報告書318が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この検査報告書318に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データの記入位置情報を抽出する(S74)。部分領域情報が抽出されると、部分領域抽出部140は、抽出された記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域を抽出する。抽出した部分領域情報が、所見を記入する部分領域としての第5部分領域410か否かを判断することにより、処理決定部150は、取得した医療情報データが手書き入力されたのは所見欄か否かを判断する(S75)。
取得した医療情報データが手書き入力されたのは所見欄でないと判断された場合(S75のN)、処理決定部150は、医療情報データを仮登録および正式登録する処理をスキップし、本フローチャートにおける処理を終了する。取得した医療情報データが手書き入力されたのは所見欄と判断された場合(S75のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S76)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは検査技師か否かを判断する(S77)。医療情報データを手書き入力したのは検査技師と判断された場合(S77のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを仮登録する処理、および診断医に通知する処理を決定する(S78)。医療情報データが仮登録する処理、および診断医に通知する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを仮登録する(S79)。医療情報データを仮登録する処理、および医療情報データが仮登録された場合のディスプレイや印刷の出力処理は、第3の実施形態と同様である。
医療情報データが仮登録されると、送信処理部162は、検査報告書318に検査技師により所見が記入された旨を診断医へ通知する(S80)。検査技師によって所見が記入された検査報告書318は、診断医に届けられる。診断医はこの通知を見ることにより、届けられた検査報告書318が検査技師によって所見が記入されたことを認識することができる。
医療情報データを手書き入力したのは検査技師でないと判断された場合(S77のN)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを手書き入力したのは診断医と判断し、医療情報データを仮登録する処理を決定する(S93)。医療情報データが仮登録する処理が決定されると、登録処理部164は、前述と同様に医療情報データを仮登録する(S94)。ここで、処理決定部150は、医療情報データが仮登録されると、医療情報データを正式登録するためS86に処理を移行する。
診断医へ通知されると、処理決定部150は、検査報告書318に追記がされたか否かを判断する(S81)。追記がされない場合(S81のN)、追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持し、医療情報データを正式登録する処理に移行しない。追記がされた場合(S81のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データの記入位置情報を抽出する(S82)。
記入位置情報が抽出されると、部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域を抽出する。これによって、処理決定部150は、取得した医療情報データが手書き入力されたのが所見欄か否かを判断する(S83)。医療情報データが手書き入力されたのは所見欄でないと判断された場合(S83のN)、処理決定部150は、再度追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持し、医療情報データを正式登録する処理に移行しない。
取得した医療情報データが手書き入力されたのが所見欄と判断された場合(S83のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S84)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは診断医か否かを判断する(S85)。取得した医療情報データが手書き入力されたのが所見欄でないと判断された場合(S85のN)、再度追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持し、医療情報データを正式登録する処理に移行しない。これにより、検査技師によって所見が記入された場合に、診断医の確認なしに医療情報データが正式登録されることを抑止することができる。
医療情報データを手書き入力したのは診断医と判断され、検査技師によって記入された所見が診断医によって確認されたと判断された場合は(S85のY)、処理決定部150は、医療情報データを正式登録するためS86に処理を移行する。
処理決定部150は、医療情報データが仮登録された状態において、検査報告書318に追記がされたか否かを判断する(S86)。検査報告書318に追記がされない場合(S86のN)、追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持する。追記がされた場合(S86のY)、記入位置抽出部138は、追記されたことにより取得した医療情報を示す医療情報データから記入位置情報を抽出する(S87)。
記入位置情報が抽出されると、部分領域抽出部140は、取得した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が第6部分領域412か否かを判断することによって、処理決定部150は、診断欄に追記がされたか否かを判断する(S88)。診断欄に追記されていないと判断された場合(S88のN)、再度追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持する。
診断欄に追記されたと判断された場合(S88のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S89)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは診断医か否かを判断する(S90)。医療情報データを手書き入力したのは診断医でないと判断された場合(S90のN)、再度追記があるまで医療情報データが仮登録された状態を維持する。このように、診断医により診断が記入されるまで医療情報データを仮登録の状態に維持することにより、診断医により診断が記入される前に医療情報データが正式登録されることを抑止することができる。
医療情報データを手書き入力したのは診断医と判断された場合(S90のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、診断医により診断が記入されたと判断し、医療情報データを正式登録する処理を決定する(S91)。医療情報データが正式登録する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを正式登録する(S92)医療情報データを正式登録する処理、および医療情報データが正式登録された場合のディスプレイや印刷の出力処理は、第4の実施形態と同様である。以上により、診断医は、検査技師により所見が記入された検査報告書318を、医療情報データを有効に利用して迅速かつ正確に確認することができる。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される検査報告書318を示す図である。検査報告書318は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、検査報告書318のフォームが印刷されることにより作成されている。検査報告書318は、検査日欄304、患者情報欄306、所見・診断欄310、第8部分領域416を有している。生検有無欄319は、生検が有る場合にチェックや丸などが記入される部分領域としての第7部分領域414、および生検が無い場合にチェックや丸などが記入される部分領域としての第8部分領域416を有している。
たとえば、内視鏡検査においてポリープなどの組織を採取するような生検が実施される場合がある。生検が実施された場合、このように採取された組織を病理検査部門へ送って病理検査が実施される。この病理検査の結果によって、たとえば採取された組織からガン細胞が発見されたか否かを判断することが可能となる。このように、生検が実施された場合、生検によって採取された組織の病理検査の結果から、はじめて医師は、たとえば診断結果がガンで検査後の指示が手術といった正確な判断や指示をすることができる。したがって、生検が実施された場合に、検査報告書318に手書き入力された医療情報データを有効に利用して、病理検査部門が病理検査依頼を迅速かつ正確に把握することを可能にする新たな技術が求められている。本実施形態に係る電子カルテシステム300は、生検が有る場合には、まず検査報告書318に手書き入力された医療情報データを中間報告として登録する。次に病理検査部門へ病理検査を依頼し、病理検査の結果が入力された場合に、検査報告書318に手書き入力された医療情報データを最終報告として登録する。
図14は、第5の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
検査医は、まず検査報告書に電子ペン12を使って検査報告を記入することにより医療情報データを手書き入力する(S101)。電子ペン12により検査報告書318に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は検査報告書318に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S102)。こうして、サーバ100は、検査医が検査報告書318に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S103)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の検査報告書318が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この検査報告書318に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入位置抽出部138、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S104)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、生検「有」にマークを記入する部分領域としての第7部分領域414か否かを判断することにより、処理決定部150は、生検「有」にマークが記入されたか否かを判断する(S105)。生検「有」にマークが記入されていない場合(S105のN)、病理検査を実施しないことから、処理決定部150は、医療情報データを最終報告として登録するため、S112に処理を移行する。
生検「有」にマークが記入されている場合(S105のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを検査報告書の中間報告として登録する処理および病理検査部門へ通知する処理を決定する(S106)。医療情報データに実施する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを検査報告書の中間報告データとして登録する(S107)。登録処理部164は、医療情報データに、中間報告データであることを示す中間報告識別データを付加して記憶部110に格納することにより、医療情報データを中間報告データとして登録する。
医療情報データが中間報告データとして登録された状態で、たとえば、いずれかのユーザがこの検査報告書318を示す用紙情報をワークステーション200から閲覧したとする。この場合、中間報告データとして登録された医療情報データは、たとえば色などの表示態様を変えることにより最終報告データとして登録された医療情報データと視覚によって区別可能にディスプレイに表示される。サーバ100の出力処理部166およびワークステーション200の出力処理部218は、中間報告データとして登録された医療情報データを、最終報告データとして登録された医療情報データと視覚により区別可能にディスプレイに表示する出力処理を実施する。また、出力処理部166および出力処理部218は、中間報告データとして登録された医療情報データを、最終報告データとして登録された医療情報データと視覚により区別可能にプリンタにより印刷する出力処理を実施する。なお、中間報告データとして登録された医療情報データをディスプレイに表示する場合は、「中間報告」という文字を一緒に表示してもよい。これにより、検査報告書318を示す用紙情報を閲覧したユーザは、医療情報データが中間報告データとして登録された状態であることを認識することができる。
医療情報データが検査報告書の中間報告データとして登録されると、送信処理部162は、生検が実施された旨を病理検査部門へ通知する(S108)。この場合、検査報告書318、および生検により採取された組織などが病理検査部門へ届けられる。これにより、病理検査部門は、生検が実施され病理検査が必要である旨を医療情報データを有効に利用して迅速に認識することができ、迅速かつ正確に対応することが可能となる。
病理検査部門へ上記通知がされると、処理決定部150は、検査報告書318に追記がされたか否かを判断する(S109)。検査報告書318に追記がされたか否かの判断は、前述の実施形態と同様である。
検査報告書318に追記がされない場合(S109のN)、追記がされるまで、医療情報データが中間報告データとして登録された状態が維持される。検査報告書318に追記がされた場合(S109のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S110)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは病理検査部門に属する者か否かを判断する(S111)。医療情報データを手書き入力したのは病理検査部門に属する者でないと判断された場合(S111のN)、処理決定部150は、再度追記がされるまで、医療情報データを中間報告データとして登録された状態に維持する。このように、処理決定部150は、病理検査部門から病理検査の結果の入力、または病理検査の結果に応じた修正入力がない場合に、医療情報データを中間報告データとして登録された状態に維持する。これにより、病理検査部門からこれらの入力がない場合に、医療情報データを最終報告データとして登録することを抑止することができる。
医療情報データを手書き入力したのは病理検査部門に属する者と判断された場合(S111のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、病理検査部門から病理検査の結果の入力があった、または病理検査の結果に応じた検査報告書318の医療情報データの修正入力があったと判断し、医療情報データを検査報告書の最終報告データとして登録する処理を決定する(S112)。医療情報データに実施する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを検査報告書の最終報告データとして登録する(S113)。登録処理部164は、医療情報データに、最終報告データであることを示す最終報告識別データを付加して記憶部110に格納することにより、医療情報データを最終報告データとして登録する。なお、登録処理部164は、医療情報データから、中間報告識別データを削除することにより、医療情報データを最終報告データとして登録してもよい。以上により、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、医療情報データを有効に利用し、生検が実施された場合に、病理検査部門が迅速かつ正確に病理検査依頼を確認することを可能とする。
(第6の実施形態)
図15は、第6の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される実施記録票320を示す図である。実施記録票320は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、実施記録票320のフォームが印刷されることにより作成されている。実施記録票320は、検査日欄304、患者情報欄306、検査手技欄322、加算欄324、使用薬剤欄326、使用器材欄328を有している。検査手技欄322は、検査手技項目が記入される部分領域としての第9部分領域418を有する。加算欄324は、加算項目が記入される部分領域としての第10部分領域420を有する。使用薬剤欄326は、使用薬剤が記入される部分領域としての第11部分領域422を有する。使用器材欄328は、使用器材が記入される部分領域としての第12部分領域424を有する。
検査医および看護師は、実施記録票320に、実施した医療行為をすべて記載する。本実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される実施記録票320では、検査医および看護師は、実施した検査手技項目は第9部分領域418に、実施した加算項目は第10部分領域420に記入する。また、検査医および看護師は、使用した薬剤は第11部分領域422に、使用した器材は第12部分領域424に記入する。
このような場合において、たとえば病例が2つあって、治療を2つ施した場合であっても、施した2つの治療のうち一方しか保険点数としてカウントすることができない場合がある。このような場合に、医事会計部門のスタッフは、実施記録票320に記入された各項目のうち、保険点数としてカウントすべき項目にマークを記入するなどにより、保険点数としてカウントする項目とカウントしない項目とを明確にすることができる。しかし、実施記録票320の用紙にマークするだけでは、医事会計部門のスタッフがマークされた実施内容を確認しながら医事会計処理をしなければならず、スタッフによるマークの見落としなどもあり得る。このため、実施記録票320に手書き入力された医療情報データを有効に利用して、さらに簡易かつ正確に医事会計処理を実施することを可能にする新たな技術が求められている。
このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、実施記録票320に記入された実施内容を示す医療情報データを記憶部110に格納する。また、電子カルテシステム300は、医事会計部門のスタッフによって保険点数としてカウントする項目にマークが記入された実施内容を示す医療情報データを特定することにより、マークが記入された実施内容のみ会計処理を実施する。
図16は、第6の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。検査医および看護師は、まず実施記録票320に電子ペン12を使って実施内容やチェックなどを記入することにより医療情報データを手書き入力する(S121)。
電子ペン12により実施記録票320に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は実施記録票320に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S122)。こうして、サーバ100は、検査医および看護師が実施記録票320に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S123)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の実施記録票320が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この実施記録票320に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S124)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が第11部分領域422または第12部分領域424か否かを判断することにより、処理決定部150は、取得した医療情報データが手書き入力されたのは使用薬剤欄326または使用器材欄328か否かを判断する(S125)。
取得した医療情報データが手書き入力されたのは使用薬剤欄326または使用器材欄328でないと判断された場合(S125のN)、処理決定部150は、在庫管理担当者に医療情報データを送信する必要がないと判断し、医療情報データを在庫管理担当者に送信する処理をスキップする。取得した医療情報データが手書き入力されたのは使用薬剤欄326または使用器材欄328と判断された場合(S125のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを在庫管理担当部門に送信する処理を決定する(S126)。医療情報データが在庫管理担当部門に送信する処理が決定されると、送信処理部162は、医療情報データを在庫管理担当部門に送信する(S127)。これにより、実施記録票320に手書き入力された医療情報データを、薬剤および機器の在庫管理に有効的に利用することができる。
医療情報データが在庫管理担当部門に送信されると、処理決定部150は、実施記録票320に追記がされたか否かを判断する(S128)。実施記録票320に追記がされない場合(S128のN)、処理決定部150は、実施記録票320に追記がされるまで、医事会計部門に医療情報データを送信する処理に移行しない。実施記録票320に追記がされた場合(S128のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S129)。
記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは医事会計部門スタッフか否かを判断する(S130)。医療情報データを手書き入力したのは医事会計部門スタッフでないと判断された場合(S130のN)、処理決定部150は、再度追記がされるまで、医事会計部門に送信する処理に移行しない。医療情報データを手書き入力したのは医事会計部門スタッフと判断された場合(S130のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S131)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。処理決定部150は、抽出した部分領域情報が示す記入欄に記入された医療情報データを特定する(S132)。たとえば、検査手技欄322の第9部分領域418に含まれる複数の記入欄に、複数の検査手技項目が検査医または看護師によって記入され、これら記入された複数の検査手技項目のいずれかが医事会計部門のスタッフによりチェックや丸などのマークがされたとする。この場合、処理決定部150は、抽出した部分領域情報を利用して医事会計部門のスタッフによりマークがされた記入欄を特定する。次に、この記入欄に手書き入力された検査手技項目を示す医療情報データを特定する。これにより、医事会計部門のスタッフによってマークされた検査手技などの実施項目を示す医療情報データを特定することができる。
抽出した部分領域情報が示す記入欄に記入された医療情報データが特定されると、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、特定した医療情報データを医事会計部門に送信する処理を決定する(S133)。特定した医療情報データが医事会計部門に送信する処理が決定されると、送信処理部162は、特定した医療情報データを医事会計部門に送信する(S134)。この場合、送信処理部162は、処理決定部150により医事会計部門へ医療情報データを送信することが決定された場合に、医事会計部門からの送信要求があったか否かにかかわらず医事会計部門のワークステーション200へ医療情報データを送信する。これにより、医事会計部門のワークステーション200は、送信を要求する必要なく医療情報データを受信することができる。
また、送信処理部162は、処理決定部150により医事会計部門へ医療情報データを送信することが決定された場合に、医事会計部門のワークステーション200のデータ送信要求部214からの要求に応じて、医事会計部門のワークステーション200へ医療情報データを送信することもできる。これにより、医事会計部門のワークステーション200は、受信したいときに医療情報データを受信することが可能となる。
医事会計部門のワークステーション200は、サーバ100から、医事会計部門スタッフによりマークされた実施項目を示す医療情報データを受信する。ワークステーション200の会計処理部220は、受信された実施項目を示す医療情報データ、および記憶部208に格納された会計処理情報212を利用して、会計処理を実施する。以上により、処理会計部門は、医療情報データを有効に利用して、会計処理を実施すべき項目を容易に特定することができる。
(第7の実施形態)
図17は、第7の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される指示票330を示す図である。指示票330は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、指示票330のフォームが印刷されることにより作成されている。指示票330は、患者情報欄306を有し、横方向に並列して設けられた指示欄332、指示受け欄334、備考欄336を有している。指示欄332は、縦方向に並列して設けられた移動欄332a、食事欄332b、検査欄332c、与薬欄332d、注射欄332eを有している。食事欄332bは、食事欄332bに記入される部分領域としての第13部分領域426を有している。また、与薬欄332dおよび注射欄332eは、第14部分領域428を構成する。
また、指示受け欄334には、移動欄332aに対応して入力が行われる部分領域としての第15部分領域430を含んでいる。また、指示受け欄334は、食事欄332bに対応して入力が行われる部分領域としての第17部分領域434を含んでいる。また、指示受け欄334は、与薬欄332dに対応して入力が行われる第18部分領域436を有する。また、指示受け欄334は、注射欄332eに対応して入力が行われる部分領域としての第19部分領域438を有する。また指示受け欄334は第14部分領域428に対応して入力が行われる部分領域としての第4実施項目欄346を有する。また、指示受け欄334は、検査手技欄322に対応して入力が行われる部分領域としての第19部分領域438を有する。
このような指示票330では、医師により指示欄332に指示内容が記入される。看護師は、医師からの指示を受け、自分が指示受けした指示内容に対応して指示受け欄334に自分の名前を記入する。しかし、指示票330の用紙に、看護師が指示受けした指示に対応して記入するだけでは、すべての指示内容の看護師による指示受けが終了し、指示票330が医師に届けられないと、医師はどの指示内容が現在指示受けされているかを確認することができない。したがって、このような場合に、指示票330に手書き入力された医療情報データを有効に利用して、医師により指示された指示内容が看護師により指示受けされているかを、医師が容易に確認することができる新たな技術が求められている。
このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、医師により指示された指示内容が看護師により指示受けされた場合、指示受けされた指示内容を示す医療情報データのステイタスを指示受け状態として登録する。
図18は、第7の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。指示医は、まず、指示票に電子ペン12を使って指示内容を記入することにより医療情報データを手書き入力する(S141)。電子ペン12により指示票330に医療情報データが手書き入力されると、電子ペン12は指示票330に手書き入力された医療情報データを取得し、取得した医療情報データをその部門のワークステーション200に送信する。ワークステーション200は、電子ペン12から送信された医療情報データを受信する。ワークステーション200は、電子ペン12から受信した医療情報データをサーバ100に送信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から医療情報データを受信する(S142)。こうして、サーバ100は、指示医が指示票330に手書き入力した医療情報データを取得する。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S143)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の指示票330が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この指示票330に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S144)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは指示医か否かを判断する(S145)。医療情報データを手書き入力したのは指示医でないと判断された場合(S145のN)、以後の処理をスキップし、新たに指示票330に手書き入力された場合にはS141から再び本フローチャートにおける処理を開始する。
医療情報データを手書き入力したのは指示医と判断された場合(S145のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、医療情報データを正式登録する処理および所定部門へ送信する処理を決定する(S146)。医療情報データが正式登録する処理および所定部門へ送信する処理が決定されると、登録処理部164は、医療情報データを正式登録する(S147)。登録処理部164は、取得した医療情報データに、正式登録されたことを示す正式登録識別データを付加して記憶部110に格納することにより、取得した医療情報データを正式登録する。
医療情報データが正式登録されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S148)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、食事欄332bに記入される部分領域としての第13部分領域426か否かを判断することにより、処理決定部150は、指示内容は食事欄332bに記入されたものか否かを判断する(S149)。指示内容は食事欄332bに記入されたものと判断された場合(S149のY)、送信処理部162は、給食部門へ送信する(S150)。これにより、食事に関する指示内容を迅速に給食部門に伝えることができる。
指示内容は食事欄332bに記入されたものでないと判断された場合(S149のN)、処理決定部150は、指示内容は与薬欄332dまたは注射欄332eに記入されたものか否かを判断する(S158)。処理決定部150は、取得した医療情報データが、第14部分領域428に手書き入力されたか否かを判断することにより、指示内容は与薬欄332dまたは注射欄332eに記入されたものか否かを判断する。指示内容は与薬欄332dまたは注射欄332eに記入されたものと判断された場合(S158のY)、送信処理部162は、指示内容を示す医療情報データを薬剤部門へ送信する(S159)。これにより、与薬および注射に関連する指示内容を迅速に薬剤部門に伝えることができる。指示内容は与薬欄332dまたは注射欄332eに記入されたものでないと判断された場合(S158のN)、処理決定部150は、迅速に指示内容を伝える必要が小さいと判断し、医療情報データを送信する処理をスキップする。
次に、処理決定部150は、指示票330に追記がされたか否かを判断する(S151)。指示票330に追記がされない場合(S151のN)、追記がされるまで指示受け状態として登録する処理に移行しない。指示票330に追記がされた場合(S151のY)、記入者種別抽出部136は、取得した医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得した医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S152)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、取得した医療情報データを手書き入力したのは看護師か否かを判断する(S153)。取得した医療情報データを手書き入力したのは看護師でないと判断された場合(S153のN)、再度追記がされるまで指示受け状態として登録する処理に移行しない。
取得した医療情報データを手書き入力したのは看護師と判断された場合(S153のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S154)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、第15部分領域430、第16部分領域432、第17部分領域434、第18部分領域436、第19部分領域438のどの部分領域かを、処理決定部150は判断する。こうして移動欄332a、食事欄332b、検査欄332c、与薬欄332d、注射欄332eのどの指示欄332に対応して医療情報データが手書き入力されたかを処理決定部150が判断することができ、取得した医療情報データに対応する指示欄332を特定することができる。以上により、処理決定部150は、対応する指示欄332を特定する(S155)。
対応する指示欄332が特定されると、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、特定した指示欄に入力された医療情報データを指示受け状態として登録する処理を決定する(S156)。特定した指示欄に入力された医療情報データが指示受け状態として登録する処理が決定されると、登録処理部164は、特定した指示欄に入力された医療情報データを指示受け状態として登録する(S157)。登録処理部164は、医療情報データが指示受け状態であることを示す指示受け状態識別データを医療情報データに付加することにより、特定した指示欄に入力された医療情報データを指示受け状態として登録する。
なお、看護師は、指示受けした旨を指示票330に記入する場合、指示受け欄334にチェックなどを記入するだけでもよい。記入者抽出部134は、指示受け欄334に記入されたチェックなどの記入内容を示す医療情報データから記入者情報を抽出する。医師などのユーザがこの指示票330に対応する用紙情報を閲覧する場合、サーバ100の出力処理部166またはワークステーション200の出力処理部218は、抽出した記入者情報を利用して、チェックが記入された箇所に記入者の名前をディスプレイに表示し、プリンタにより印刷する。これによっても、医師は指示受けした看護師の名前を確認することができる。以上により、医師により指示された指示内容が看護師により指示受けされているかを、医師が容易に確認することができる。
(第8の実施形態)
図17に示される指示票330において、指示欄332に記載された医師による指示内容は、看護師によって指示受けされたあとに追加または削除される場合がある。この場合、指示内容が追記または削除された指示票330をそのまま使って看護師に指示する場合、指示票330に過度の記入がなされ、指示内容に対する指示受けの状態を一見して判断することが困難になってしまう可能性がある。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、取得した医療情報データを有効に利用し、指示票330の指示内容が追記または削除され、指示票330を再印刷する場合に、再印刷される指示票330に、指示内容の追記または削除を反映させる。
図19は、第8の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
指示医が、すでに指示内容が記入された指示票330に電子ペン12を使って、指示内容の追記、または指示内容の削除を示す医療情報データを手書き入力する(S161)。指示内容の追記とは、たとえば図20(a)に示されるように、現在の指示内容に加えて、現在の指示内容の記入と重ならないように指示内容を記入することをいう。図20(a)の例では、与薬欄332dに現在1から6までの指示内容が記入されていたところ、7および8の指示内容が、指示欄332内における1から6までの指示内容の下の箇所に記入されている。また、指示内容の削除とは、現在の指示内容に重ねて削除線を記入するなど、現在の指示内容を削除するためのマークなどを記入することをいう。図20(b)の例では、与薬欄332dに現在1から6までの指示内容が記入されていたところ、3、4、および5の指示内容に重ねて削除線が記入されている。なお、削除線は2本線でもよく、×などのマークでもよい。
電子ペン12により指示票330に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S162)。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得された医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S163)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の指示票330が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この指示票330に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入者種別抽出部136は、取得された医療情報データからペンIDを抽出し、抽出したペンIDと記憶部110に格納された記入者種別テーブル116とを利用して、取得された医療情報データから記入者種別情報を抽出する(S164)。記入者種別情報が抽出されると、処理決定部150は、抽出した記入者種別情報を利用し、医療情報データを手書き入力したのは指示医か否かを判断する(S165)。
医療情報データを手書き入力したのは指示医でないと判断された場合(S165のN)、処理決定部150は、取得した医療情報データに基づいて医療情報データを追記データまたは削除データとして登録する必要がないと判断し、本フローチャートにおける処理を終了する。
医療情報データを手書き入力したのは指示医と判断された場合(S165のY)、処理決定部150は、取得した医療情報データが示す医療情報は、指示票330に現在記入されている内容を削除するためのマークか否かを判断する(S166)。処理決定部150は、取得した医療情報データが示す医療情報が所定の長さ以上のラインを含み、このラインが指示票330に現在記入された内容に重ねて記入されているかを判断する。これによって処理決定部150は、取得した医療情報データが示す医療情報が、指示票330に現在記入されている内容を削除するためのマークか否かを判断する。
取得した医療情報データが示す医療情報は、指示票330に現在記入されている内容を削除するためのマークと判断された場合(S166のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、削除するためのマークが記入された内容を示す医療情報データを削除データとして登録する処理を決定する(S167)。医療情報データに実行する処理が決定されると、登録処理部164は、削除するためのマークを示す医療情報データ、および削除するためのマークが重ねて記入された内容を示す医療情報データを削除データとして登録する(S168)。処理決定部150は、削除データであることを示す削除識別データを医療情報データに付加して記憶部110に格納することにより、削除するためのマーク、および削除するためのマークが重ねて記入された内容を示す医療情報データを削除データとして登録する。
取得した医療情報データが示す医療情報は、指示票330に現在記入されている内容を削除するためのマークでないと判断された場合(S166のN)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、手書き入力された医療情報データは追記データであると判断し、取得した医療情報データを追記データとして登録する処理を決定する(S171)。医療情報データが追記データとして登録する処理が決定されると、出力処理部166は、医療情報データを追記データとして登録する(S172)。処理決定部150は、追記データであることを示す追記識別データを医療情報データに付加して記憶部110に格納することにより、医療情報データを追記データとして登録する。なお、処理決定部150は、削除識別データを付加せずそのまま記憶部110に格納することにより、医療情報データを追記データとして登録してもよい。
このように、医療情報データが削除データまたは追記データとして登録された後に、ユーザが、指示票330を再び印刷するために印刷指示入力を行った場合(S169)、出力処理部166は、医療情報データの登録状況に応じた印刷出力処理を実行する(S170)。具体的には、出力処理部166は、削除データとして登録された医療情報データを、印刷出力する医療情報データの対象から除外する。したがって、指示票330を再印刷する場合、削除データとして登録された医療情報データは印刷されない。たとえば図20(b)の例のように、与薬欄332dに記入された指示内容のうち、削除線が記入された3から5の指示内容は印刷されない。
一方、追記データとして登録された医療情報データは、印刷出力する医療情報データの対象に含める。したがって、指示票330を再印刷する場合、追記データとして登録された医療情報データは印刷される。この場合、削除データとして登録された医療情報データが印刷されないことにより、指示票330に印刷された指示内容などの医療情報に間隔が開いてしまう場合がある。このため、出力処理部166は、指示票330に印刷された医療情報に間隔が開いてしまう場合は、この間隔を埋めるよう、医療情報を印刷する位置を移動する。たとえば図20(b)の例のように、与薬欄332dに追記された7および8の指示内容は印刷される。この場合、削除された3から5の指示内容の間隔を埋めるように、6から8の指示内容が移動され印刷される。
なお、電子カルテシステム300は、指示欄332に手書き入力された医療情報データだけを医療情報データを追記データまたは削除データとして登録してもよい。この場合、部分領域抽出部140は、取得した医療情報データの部分領域情報を抽出する。処理決定部150は、抽出した部分領域情報を利用して、追記された内容または削除マークなどが指示欄332に記入されたものか否かを判断する。追記された内容または削除マークなどが指示欄332に記入されたものと判断された場合、処理決定部150は、本フローチャートにおけるS164に移行する。これにより、医師による指示内容の追記および削除のみ、新たに印刷される指示票330に反映させることができる。このように、指示票330の指示内容が追記または削除された場合においても、指示票330を再印刷する場合に、指示票330に記入された指示内容をわかりやすいものとすることができる。
(第9の実施形態)
図21は、第9の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される実施記録票338を示す図である。実施記録票338は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、実施記録票338のフォームが印刷されることにより作成されている。実施記録票338は、患者情報欄306および実施項目欄348を有する。実施項目欄348は、第1実施項目欄340、第2実施項目欄342、第3実施項目欄344、第4実施項目欄346を有する。第1実施項目欄340から第4実施項目欄346の各々のは、項目名欄348aおよびスケジュール欄348bを有する。さらに、スケジュール欄348bは、日付欄348c、チェック欄348d、予備欄348eにより構成される。
このような実施記録票338において、医療情報データを有効に利用して、各実施項目の実施状況を確認するあらたな技術が求められている。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、各実施項目の実施状況が記入された場合に、記入者を実施者として登録し、また記入時刻を実施時刻として登録する。
図22は、第9の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。実施記録票338の項目名欄348aには、予め医師により実施項目の項目名と実施すべき時間が記入されている。看護師は、実施記録票338に記入された医師の指示に従い、項目名欄348aに記入された実施名の実施項目を、項目名欄348aに記入された実施すべき時間に実施する。項目名欄348aに記入された実施項目の実施を終了すると、看護師は、指示票に電子ペン12を使って、実施項目欄348のスケジュール欄348bに、日付やチェックなどの医療情報データを手書き入力する(S181)。
電子ペン12により指示票に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S182)。サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S183)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の実施記録票338が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この実施記録票338に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入者抽出部134は、取得した医療情報データから記入者情報を抽出する(S184)。記入者が抽出されると、記入時抽出部142は、取得した医療情報データから記入時情報を抽出する(S185)。記入時抽出部142は、電子ペン12の時刻情報付与部28により医療情報データに付加された記入時情報抽出することにより、取得した医療情報データから記入時情報を抽出する。記入時情報が抽出されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S186)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。処理決定部150は、抽出した部分領域情報を利用して、記入された医療情報データに対応する項目名欄348aを特定する。
次に、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、チェックが記入された欄の項目名欄348aに記入された項目名を示す医療情報データに対し、実施者を登録する処理および実施時を登録する処理を実施することを決定する(S187)。医療情報データに実行する処理が決定されると、登録処理部164は、チェックが記入された欄の項目名欄348aに記入された項目名を示す医療情報データに対し、実施者を登録する処理および実施時を登録する(S188)。
この場合、登録処理部164は、抽出した部分領域情報を利用して、第1実施項目欄340から第4実施項目欄346のいずれの実施項目欄に医療情報データが手書き入力されたかを特定する。次に、登録処理部164は、特定した実施項目欄の項目名欄348aに手書き入力された医療情報データを特定する。登録処理部164は、特定した医療情報データと、チェックを手書き入力して取得した医療情報データから抽出した記入者情報および記入時情報とを対応付けて記憶部110に格納する。これにより登録処理部164は、項目名欄348aに記入された項目名を示す医療情報データに対し、実施者を登録する処理および実施時を登録する。
この実施記録票338に対応する用紙情報をユーザが閲覧する場合、サーバ100の出力処理部166、またはワークステーション200の出力処理部218は、医療情報データに対応付けて格納された記入者情報および記入時情報を利用して、実施記録票338の項目名欄348aに記入された各実施項目と、これら実施項目の実施者および実施時を対応させてディスプレイに表示する。これによって、実施記録票338に対応する用紙情報を閲覧することなどにより、各実施項目の実施状況を外部から容易に確認することが可能となる。
(第10の実施形態)
図23は、第10の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される看護記録350を示す図である。看護記録350は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、看護記録350のフォームが印刷されることにより作成されている。看護記録350は、患者情報欄306および看護記録欄352を有する。看護記録欄352は、横方向に並列して配置された日付欄354、時刻欄356、問題番号欄358、S・O欄360、A・P欄362を有している。問題番号欄358には、問題番号が記入される。問題番号とは、患者に関する問題を示す番号であり、たとえば#1は「手にしびれを訴えている」、#2は「精神的苦痛」などを表す。S・O欄360には、主観的情報、および客観的情報が記入される。A・P欄362には、アセスメントおよびプランが記入される。
このような看護記録350に看護師が記入する場合、たとえば異なる担当看護師が同一の看護記録350に記入する場合があり、看護記録350に記入した看護師を後から特定することが困難となる場合がある。本実施形態の電子カルテシステム300に使用される看護記録350は日付欄354および時刻欄356を有しているが、たとえば問題番号欄358、S・O欄360、またはA・P欄362に、日付欄354および時刻欄356に記入された日付および時刻に記入されない場合がある。このような場合、看護記録350への記入時をあとから特定することが困難となる場合がある。このため、医療情報データを有効に利用し、看護記録350への記入履歴を正確に把握できる新たな技術が求められている。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、看護師により看護記録350に記入が行われた場合に、記入者および記入時を登録する。
図24は、第10の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。看護師は、まず、看護記録350に電子ペン12を使って医療情報データを手書き入力する(S201)。電子ペン12により看護記録350に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S202)。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S203)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の看護記録350が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この看護記録350に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入者抽出部134は、記入者情報を抽出する(S204)。記入者が抽出されると、記入時抽出部142は、取得した医療情報データから記入時情報を抽出する(S205)。
記入者情報および記入時情報が抽出されると、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、看護記録350に記入した記入者を登録する処理および記入時を登録する処理を決定する(S206)。処理が決定されると、登録処理部164は、看護記録350に記入した記入者を登録する処理および記入時を登録する(S207)。登録処理部164は、取得した医療情報データと抽出した記入者情報とを対応づけて記憶部110に格納することにより、看護記録350に記入した記入者を登録する。
なお、この場合、日付欄354、時刻欄356、または問題番号欄358に記入した記入者を認識記入者、S・O欄360またはA・P欄362に記入した記入者を評価者として登録してもよい。この場合、部分領域抽出部140は、取得した医療情報データから部分領域情報を抽出する。登録処理部164は、抽出した部分領域情報を利用して医療情報データがどの欄に手書き入力されたかを判断する。登録処理部164は、取得した医療情報データが日付欄354、時刻欄356、または問題番号欄358に手書き入力されたものと判断した場合には、認識記入者であることを示す認識記入者識別データを抽出した記入者情報に付加して記憶部110に格納する。また、登録処理部164は、取得した医療情報データがS・O欄360またはA・P欄362に手書き入力されたものと判断した場合には、評価者であることを示す評価者識別データを抽出した記入者情報に付加して記憶部110に格納する。これにより、看護記録350に記入した看護師が、問題を認識した者か、問題を評価した者かをあとから特定することが可能となる。また登録処理部164は、取得した医療情報データと抽出した記入時情報とを対応づけて記憶部110に格納することにより、看護記録350に記入した記入時を登録する。
この看護記録350に対応する用紙情報をユーザが閲覧する場合、このようにして実施者や実施時が登録された医療情報データをユーザが閲覧する場合、サーバ100の出力処理部166、またはワークステーション200の出力処理部218は、医療情報データに対応付けて格納された記入者情報および記入時情報を利用して、看護記録350に手書き入力された医療情報データに対応させて、記入者および記入時などをディスプレイに表示する。これによって、看護記録350に対応する電子カルテを閲覧することなどにより、看護記録の記入履歴を外部から容易に確認することが可能となる。
(第11の実施形態)
図25は、第11の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される看護記録350を示す図である。看護記録350は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、看護記録350のフォームが印刷されることにより作成されている。本実施形態の看護記録350は、第10の実施形態における看護記録350にチェック欄363が設けられたものである。チェック欄363には、チェックが記入される部分領域としての第20部分領域440が含まれている。なお、チェック欄363へ記入される医療情報は、チェック記号に限られず、看護記録を指定するための他の指定記号でもよい。
看護記録350は、看護記録350に記入が行われた後、記入が行われた内容を看護サマリとしてまとめられる場合がある。この場合、看護記録350に記入された医療情報のうち、一部の医療情報が看護サマリに転記される。この看護サマリを作成するために、看護師は、看護記録350に一度記入した医療情報を、また看護サマリに再度記入しなければならない。したがって、医療情報データを有効に利用して、看護記録350に記入した医療情報を容易に看護サマリに転記することができる新たな技術が求められている。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、チェック欄363にチェックが記入された場合、このチェックに対応する看護記録を看護サマリデータに登録する。
図26は、第11の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。看護師は、電子ペン12を使って看護記録350のチェック欄363にチェックのマークを示す医療情報データを手書き入力する(S221)。
電子ペン12により看護記録350に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S222)。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S223)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の看護記録350が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この看護記録350に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データの記入位置情報を抽出する(S224)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、取得した医療情報データが第20部分領域440か否かを判断することにより、処理決定部150は、チェック欄にチェックがされたか否かを判断する(S225)。
チェック欄にチェックがされていないと判断された場合(S225のN)、処理決定部150は、この看護記録350に記入された看護記録のうち、看護サマリに転記するものはないと判断し、本フローチャートにおける処理を終了する。
チェック欄にチェックがされたと判断された場合(S225のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、チェックに対応する看護記録の医療情報データを看護サマリデータに登録する処理を決定する(S226)。処理決定部150は、医療情報データの入力位置を利用してチェックが記入された位置を特定する。処理決定部150は、日付欄354に記入された日付のうち、このチェックが記入された位置に最も近い位置に記入された日付を示す医療情報データを特定する。処理決定部150は、さらにこの日付に対応する看護記録を示す医療情報データを特定する。これにより、処理決定部150は、チェックに対応する看護記録の医療情報データを特定する。
チェックに対応する看護記録の医療情報データが看護サマリデータに登録する処理が決定されると、登録処理部164は、チェックに対応する看護記録の医療情報データを看護サマリデータに登録する(S227)。登録処理部164は、チェックに対応する看護記録として特定した医療情報データを、転記する看護サマリを示す看護サマリ情報と対応付けて格納する。これにより、登録処理部164は、チェックに対応する看護記録の医療情報データを看護サマリデータに登録する。
チェックに対応する看護記録の医療情報データが看護サマリデータに登録された後、看護サマリの印刷指示入力がユーザによって行われた場合(S228)、出力処理部166は、登録された看護サマリデータを看護サマリとして印刷する(S229)。本実施形態に係る電子カルテシステム300において印刷される看護サマリ364は、図27(a)に示される。看護サマリ364は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、看護サマリ364のフォームが印刷されることにより作成されている。看護サマリ364は、患者情報欄306、入院日欄366、退院日欄368、要約欄370、記録者欄372、責任者欄374を有する。記録者欄372には、記録者の名前が入力される部分領域としての第21部分領域442が含まれる。また、責任者欄374には、責任者の名前が記入される部分領域としての第22部分領域444が含まれる。出力処理部166は、登録された看護サマリデータを、この要約欄370に印刷する。これにより、医療情報データを有効に利用して、看護記録350に記入された看護記録を容易に看護サマリ364に転記することが可能となる。
図27(b)に示されるように、看護サマリ364の記録者欄372に記録者の名前が記入されると、電子カルテシステム300は、看護サマリ364の看護サマリデータを仮登録する。さらに責任者欄374に責任者の名前が記入されると、電子カルテシステム300は、看護サマリ364の看護サマリデータを正式登録する。このため、登録された看護サマリデータが看護サマリ364に印刷されると、処理決定部150は、看護サマリ364に追記がされたか否かを判断する(S230)。看護サマリ364に追記がされない場合(S230のN)、記録者の名前が記入されていないため、処理決定部150は、看護サマリデータを仮登録する処理に移行しない。
看護サマリ364に追記がされた場合(S230のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S231)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、第21部分領域442か否かを判断することにより、処理決定部150は、記録者欄372に追記がされたか否かを判断する(S232)。処理決定部150は、記録者欄372に追記がされたか否かを判断する。記録者欄372に追記がされていない判断された場合(S232のN)、処理決定部150は、再度追記がされるまで看護サマリデータを仮登録する処理に移行しない。
記録者欄372に追記がされたと判断された場合(S232のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、責任者欄374に記入者の名前が記入されたと判断し、看護サマリデータを仮登録する処理を決定する(S233)。看護サマリデータが仮登録する処理が決定されると、登録処理部164は、看護サマリデータを仮登録する(S234)。登録処理部164は、看護サマリ364に対応する用紙情報に対応して、仮登録状態であることを示す仮登録識別データを記憶部110に格納することにより、看護サマリデータを仮登録する。
看護サマリデータが仮登録されると、処理決定部150は、看護サマリ364に追記がされたか否かを判断する(S235)。看護サマリ364に追記がされない場合(S235のN)、責任者欄374に責任者の名前が記入されていないため、処理決定部150は、看護サマリデータを正式登録する処理に移行しない。
看護サマリ364に追記がされた場合(S235のY)、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データの記入位置情報を抽出する(S236)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、第22部分領域444か否かを判断することにより、処理決定部150は、責任者欄374に追記されたか否かを判断する(S237)。責任者欄374に追記されていないと判断された場合(S237のN)、処理決定部150は、再度追記がされるまで看護サマリデータを正式登録する処理に移行しない。
責任者欄374に追記されたと判断された場合(S237のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、看護サマリデータを正式登録する処理を決定する(S238)。看護サマリデータが正式登録する処理が決定されると、登録処理部164は、看護サマリデータを正式登録する(S239)。登録処理部164は、看護サマリ364に対応する用紙情報に対応して、正式登録状態であることを示す正式登録識別データを記憶部110に格納することにより、看護サマリデータを正式登録する。
サーバ100の出力処理部166またはワークステーション200の出力処理部218は、看護サマリ364の看護サマリデータをディスプレイに表示する場合に、看護サマリデータが仮登録されている場合と正式登録されている場合とで異なる表示態様でディスプレイに表示する。異なる表示態様とは、たとえば看護サマリデータを表示するときに、看護サマリデータが仮登録されていれば「仮登録」と表示してもよい。また看護サマリデータが正式登録されていれば「正式登録」と表示してもよい。これにより、看護サマリデータを閲覧する者は、看護サマリデータが仮登録されているか正式登録されているかを容易に確認することができる。
(第12の実施形態)
図28は、第12の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される問題リスト376を示す図である。問題リスト376は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、問題リスト376のフォームが印刷されることにより作成されている。問題リスト376は、患者情報欄306および問題リスト欄378を有している。問題リスト欄378は、横方向に並列して設けられたチェック欄380、日付欄382、問題欄384、追加修正欄386により構成される。チェック欄380には、チェックを記入するための部分領域としての第23部分領域446が設けられている。
従来はこのような問題リストに問題を記入する場合、看護師用の問題リストと医師用の問題リストが用意されていた。しかし、患者にとっては同じ医療としてとらえられるなどから、近年医師と看護師によるチームによって医療を施す機会が増えている。このため、本図に示される問題リスト376のように、医師と看護師とで同一の問題リストを使用するケースが増えている。この場合、問題リストに記入する問題には、医師と看護師の双方が取り扱うべき問題と、看護師のみが取り扱うべき問題が含まれる。このように、医師と看護師の双方が取り扱うべき問題は共通問題と呼ばれ、看護師のみが取り扱うべき問題は看護問題と呼ばれる。この共通問題については、医師と看護師がチームとなって医療行為を施していく必要がある。そのため、問題リストに問題を記入する場合も、共通問題と看護問題とを識別可能とする必要がある。
このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、チェック欄380にチェックなどの指定記号を記入することにより、チェックに対応する問題を共通問題として、共通問題を示す医療情報データに所定の処理を実行する。これにより、医療情報データを有効に利用して、医師および看護師が、看護問題と共通問題を容易に区別することができ、また容易にこれらに対応することが可能となる。
図29は、第12の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。看護師または医師は、問題リスト376に電子ペン12を使って問題やチェックを示す医療情報データを手書き入力する(S241)。電子ペン12により問題リスト376に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S242)。
サーバ100が医療情報データを取得すると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S243)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の問題リスト376が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この問題リスト376に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、記入位置抽出部138は、取得した医療情報データから記入位置情報を抽出する(S244)。部分領域抽出部140は、抽出した記入位置情報を利用して、取得した医療情報データが手書き入力された部分領域情報を抽出する。抽出した部分領域情報が、第23部分領域446か否かを判断することにより、処理決定部150は、チェック欄380にチェックがされたか否かを判断する(S245)。
チェック欄380に記入されたと判断された場合(S245のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、チェックに対応する問題を共通問題として特定し以後の処理を決定する(S246)。この場合、処理決定部150は、医療情報データの入力位置を利用してチェックが記入された位置を特定する。処理決定部150は、日付欄382に記入された日付のうち、このチェックが記入された位置に最も近い位置に記入された日付を示す医療情報データを特定する。処理決定部150は、さらにこの日付に対応する看護記録を示す医療情報データを特定する。これにより、処理決定部150は、チェックに対応する看護記録の医療情報データを特定する。チェックに対応する問題が共通問題として特定されると、送信処理部162は、共通問題の医療情報データを医師に送信する(S247)。これにより、医療情報データを有効に利用して共通問題を医師に伝えることができる。
チェック欄380に記入されていないと判断された場合(S245のN)、処理決定部150は、日付欄382、問題欄384、追加修正欄386のいずれかに追記がされたと判断し、共通問題に追記されたか否かを判断する(S248)。処理決定部150は、前述したように共通問題として特定された問題の周囲に追記されたか否かを判断することにより、共通問題に追記されたか否かを判断する。共通問題に追記されたと判断された場合(S248のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、追記された問題を共通問題として特定し、以後の処理を決定する(S249)。追記された問題が共通問題として特定されると、送信処理部162は、追記された問題の医療情報データを医師および看護師に送信する(S250)。
共通問題に追記されていないと判断された場合(S248のN)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、追記された問題をまず看護問題として特定し、以後の処理を決定する(S251)。追記された問題が看護問題として特定されると、送信処理部162は、追記された問題の医療情報データを看護師に送信する(S252)。これにより、問題リスト376に記入された問題は、まず看護問題として扱い、看護師に送信することができる。問題リスト376に記入された問題が共通問題の場合、その後、チェック欄380にチェックを記入することにより、共通問題の医療情報データを医師に送信することができる。これにより、医療情報データを有効に利用して、医師および看護師が、看護問題と共通問題を容易に区別することができ、また容易にこれらに対応することが可能となる。
(第13の実施形態)
図30は、第13の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される術前訪問用紙388を示す図である。術前訪問用紙388は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、術前訪問用紙388のフォームが印刷されることにより作成されている。術前訪問用紙388は、アネムネ情報欄390および術前訪問記録欄392を有している。
患者が入院するなどの場合、看護師は患者の態様などを直接患者に聞くアネムネを行う。これにより、患者のアレルギーや現在の状態などを明らかにすることができる。一方、手術をする前に、看護師は患者を訪問し、患者の状態をチェックする。このようにアネムネを行う看護師と、手術前に患者を訪問する看護師とは、病棟が別れているため通常異なる。このため、入院している患者、または入院したことがある患者が手術をすることになった場合、患者の状態のチェックが重複して行われてしまう可能性がある。本実施形態に係る電子カルテシステム300は、以前に行ったアネムネにより得られた情報としてのアネムネ情報を、手術前に患者を訪問する際に記入する術前訪問用紙388に予め印刷する。
図31は、第13の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。病棟の看護師は、所定のアネムネ情報記録用紙にアネムネ情報を電子ペン12を使って手書き入力する(S261)。このアネムネ情報記録用紙は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、アネムネ情報記録用紙のフォームが印刷されることにより作成されている。電子ペン12によりアネムネ情報記録用紙に医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S262)。医療情報データが受信されると、登録処理部164は、アネムネ情報を術前情報として登録する(S263)。
アネムネ情報が術前情報として登録された後、術前訪問用紙の印刷指示入力がユーザにより行われた場合(S264)、出力処理部166は、アネムネ情報を術前訪問用紙へ印刷する出力処理を実行する(S265)。出力処理部166は、図30に示される術前訪問用紙388のように、アネムネ情報欄390にアネムネ情報を印刷する。
アネムネ情報が術前訪問用紙へ印刷する出力処理が実行された後、処理決定部150は、術前訪問用紙388に追記がされたか否かを判断する(S266)。術前訪問用紙388に追記がされない場合(S266のN)、処理決定部150は、医療情報データを術前情報として登録する処理をスキップする。術前訪問用紙388に追記がされた場合(S266のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、追記された情報を術前情報として登録する処理を決定する(S267)。追記された情報が術前情報として登録する処理が決定されると、登録処理部164は、追記された情報を術前情報として登録する(S268)。登録処理部164は、術前情報であることを示す術前情報識別データを、術前情報を示す医療情報データに付加して記憶部110に格納することにより、追記された情報を術前情報として登録する。これにより、看護師の重複労力を軽減することができる。また、術前訪問用紙388に記入された情報を術前情報として登録することにより、たとえばアネムネ情報の表示態様と異なる表示態様で術前情報をディスプレイに表示することも可能となり、アネムネ情報と術前情報を容易に区別することができる。
(第14の実施形態)
図32は、第14の実施形態に係る電子カルテシステム300において使用される術中記録用紙394を示す図である。術中記録用紙394は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、術中記録用紙394のフォームが印刷されることにより作成されている。術中記録用紙394は、電子ペン12で読み取り可能なドットパターンが予め印刷されている用紙10に、術中記録用紙394のフォームが印刷されることにより作成されている。術前訪問記録欄392は、患者情報欄306および術中記録情報欄396を有している。術中記録情報欄396は、横方向に並列して設けられたチェック欄398および術中記録欄400により構成される。チェック欄398には、チェックを記入するための部分領域としての第24部分領域448が設けられている。
オペ室長看護師は、術中記録用紙394に示されるような術中記録を記入する。手術は通常計画的に行われ、この場合、看護師は、通常の計画手術に関する記録を術中記録用紙394に記入する。このように通常の計画手術の内容であれば、病棟看護師は、術後のケア内容を容易に把握することができる。しかし、たとえば患者の状態が急変することによる臨時の薬剤の投与など、手術の進行に応じて臨時の対応が行われる場合がある。このように臨時の対応が行われた場合も、オペ室長看護師は術中記録用紙394に記入するが、このような場合、病棟看護師は術後のケア内容を容易に把握することができない。このため、臨時の対応が行われた場合は、オペ室長看護師は、病棟看護師に重点的に術後のケア内容について引き継ぐ必要がある。このため、本実施形態に係る電子カルテシステム300は、術中記録用紙394に記入された内容のうち、チェック欄398にチェックがされた内容を示す医療情報データを、臨時情報として登録する。
図33は、第14の実施形態に係る電子カルテシステム300の処理を示すフローチャートである。
オペ室の看護師は、術中情報を電子ペン12を使って術中記録用紙394に術中記録を記入することにより、医療情報データを手書き入力する(S281)。医療情報データが手書き入力されると、その部門のワークステーション200は、電子ペン12により取得された医療情報データを受信する。サーバ100は、ネットワーク50を介して、ワークステーション200から電子ペン12により取得された医療情報データを受信する(S282)。医療情報データが受信されると、用紙識別部132は、取得した医療情報データから用紙IDを抽出し、抽出した用紙IDと記憶部110に格納された用紙テーブル112を利用して、医療情報データが示す医療情報が記入された用紙10を識別する(S283)。これにより、医療情報データが手書き入力された特定の患者の術中記録用紙394が識別され、記憶部110に格納された用紙情報のうち、この術中記録用紙394に対応する用紙情報が特定される。また、用紙情報を特定することにより、用紙識別部132は、この用紙情報に対応するフォームを特定する。受信された医療情報データは、特定した用紙情報と対応付けられて記憶部110に格納される。
用紙情報が識別されると、処理決定部150は、チェック欄398にチェックがされたか否かを判断する(S284)。医療情報データを受診すると、部分領域抽出部140は取得した医療情報データの部分領域情報を抽出する。処理決定部150は、抽出した部分領域情報を利用して、取得した医療情報データが第24部分領域448に手書き入力されたか否かを判断する。これにより、処理決定部150は、チェック欄398にチェックがされたか否かを判断する。チェック欄398にチェックされていないと判断された場合(S284のN)、処理決定部150は、術中における臨時の対応はなかったと判断し、本フローチャートにおける処理を終了する。
チェック欄398にチェックされていると判断された場合(S284のY)、処理決定部150は、データ処理テーブル118を参照し、チェックに対応する術中記録の医療情報データを臨時情報として登録する処理を決定する(S285)。処理決定部150は、医療情報データの入力位置を利用してチェックが記入された位置を特定する。処理決定部150は、術中記録欄400に記入された一連の術中記録のうち、このチェックが記入された位置に最も近い位置に記入された術中記録を示す医療情報データを特定する。これにより、処理決定部150は、チェックに対応する術中記録の医療情報データを特定する。
チェックされた術中記録の医療情報データが臨時情報として登録する処理が決定されると、登録処理部164は、チェックされた術中記録の医療情報データを臨時情報として登録する(S286)。登録処理部164は、臨時情報であることを示す臨時情報識別データを医療情報データに付加して記憶部110に格納することにより、チェックされた術中記録の医療情報データを臨時情報として登録する。チェックされた術中記録の医療情報データが臨時情報として登録されると、送信処理部162は、術中記録欄400に記載された術中記録を示す医療情報データを病棟の看護師へ送信する(S287)。このとき、ワークステーション200の出力処理部218は、医療情報データに付加された臨時情報識別データを利用して、臨時情報を、臨時情報以外の情報と異なる表示態様でディスプレイに表示する。これにより、病棟の看護師は、術中記録用紙394に記入された術中記録のうち、いずれが臨時情報かを容易に確認することができ、また臨時情報を重点的に引き継ぐことが可能となる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
電子カルテシステム300は、スキャナにより手書き入力された医療情報を示す医療情報データを取得してもよい。この場合、用紙が入力媒体として、紙面が入力領域として機能し、スキャナが医療情報データ取得手段として機能する。また、電子カルテシステム300は、グラフィックタブレット、デジタイザ、または画面への入力が可能なタブレットPCなどにより、手書き入力された医療情報を示す医療情報データを取得してもよい。この場合、これらの機器の各々が入力媒体および医療情報データ取得手段として機能し、これらの機器の入力面や画面が入力領域として機能する。これにより、手書き入力された医療情報を医療情報データとして容易に取得することができる。
第1の実施形態に係る電子カルテシステムの全体構成図である。 第1の実施形態に係る電子ペンおよびワークステーションの全体構成図である。 第1の実施形態に係るサーバの全体構成図である。 第1の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて、記憶部に格納されたデータ処理テーブルを示す図である。 第1の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される検査依頼兼報告書を示す図である。 第1の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される診療情報提供書を示す図である。 第2の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される検査報告書を示す図である。 第3の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される検査報告書を示す図である。 第4の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される検査報告書を示す図である。 第5の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される実施記録票を示す図である。 第6の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第7の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される指示票を示す図である。 第7の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第8の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 (a)は、第8の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される指示票に削除および追記の記入がされた状態を示す図であり、(b)は(a)の指示票を再印刷した状態を示す図である。 第9の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される実施記録票を示す図である。 第9の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第10の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される看護記録を示す図である。 第10の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第11の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される看護記録を示す図である。 第11の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 (a)は、第11の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて印刷された看護記録を示す図であり、(b)は、看護記録に記入された状態を示す図である。 第12の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される問題リストを示す図である。 第12の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第13の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される術前訪問用紙を示す図である。 第13の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。 第14の実施形態に係る電子カルテシステムにおいて使用される術中記録用紙を示す図である。 第14の実施形態に係る電子カルテシステムの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 用紙、 12 電子ペン、 26 ペンID付与部、 28 時刻情報付与部、 50 ネットワーク、 100 サーバ、 110 記憶部、 134 記入者抽出部、 136 記入者種別抽出部、 138 記入位置抽出部、 140 部分領域抽出部、 142 記入時抽出部、 150 処理決定部、 162 送信処理部、 164 登録処理部、 166 出力処理部、 200 ワークステーション、 210 出力処理情報、 212 会計処理情報、 300 電子カルテシステム、 302 検査依頼兼報告書、 312 診療情報提供書、 318 検査報告書、 320 実施記録票、 330 指示票、 338 実施記録票、 350 看護記録、 364 看護サマリ、 376 問題リスト、 388 術前訪問用紙、 394 術中記録用紙。

Claims (8)

  1. 手書き入力された医療情報データを取得する医療情報データ取得手段と、
    医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を、前記取得された医療情報データから抽出する属性情報抽出手段と、
    前記抽出された属性情報を利用して医療情報データに実行する処理を決定する処理決定手段と、
    前記決定された処理を実行する処理実行手段と、
    を備えることを特徴とする医療情報処理システム。
  2. 属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付けたデータ処理情報を格納する処理記憶手段をさらに備え、
    前記処理決定手段は、前記格納されたデータ処理情報を参照し、前記抽出された属性情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  3. 複数の属性情報と医療情報データに実行する処理とを対応付けたデータ処理情報を格納する処理記憶手段をさらに備え、
    前記属性情報抽出手段は、複数の属性情報を前記取得された医療情報データから抽出し、
    前記処理決定手段は、前記格納されたデータ処理情報を参照し、前記抽出された複数の属性情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定することを特徴とする請求項2に記載の医療情報処理システム。
  4. 前記処理記憶手段は、記入者の種別を示す記入者種別情報、および医療情報データが手書き入力された部分領域を示す部分領域情報と、医療情報データに実行する処理とを対応付けて格納し、
    前記属性情報抽出手段は、前記取得された医療情報データから記入者種別情報を抽出する記入者種別抽出手段と、前記取得された医療情報データから、前記取得された医療情報データが手書き入力された位置を示す記入位置情報を抽出する記入位置抽出手段と、前記抽出された記入位置情報を利用して、前記取得された医療情報データが手書き入力された部分領域を示す部分領域情報を抽出する部分領域抽出手段と、を含み、
    前記処理決定手段は、前記格納されたデータ処理情報を参照し、前記抽出された記入者種別情報および前記抽出された部分領域情報に対応付けられた処理を医療情報データに実行することを決定することを特徴とする請求項3に記載の医療情報処理システム。
  5. 医療情報データを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備え、
    前記処理記憶手段は、記入者種別情報および部分領域情報と、医療情報データを前記データ処理手段に前記送信手段を使って送信する送信処理とを対応付けて格納し、
    前記処理決定手段は、前記格納されたデータ処理情報を参照し、前記抽出された記入者種別情報および前記抽出された部分領域情報に対応付けられた送信処理を実行することを決定することを特徴とする請求項4に記載の医療情報処理システム。
  6. 医療情報データを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備え、
    前記処理決定手段が前記データ処理手段へ医療情報データを送信することを決定すると、前記処理実行手段は、医療情報データを前記データ処理手段に前記送信手段を使って送信することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の医療情報処理システム。
  7. 医療情報データを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段に医療情報データを送信する送信手段とをさらに備え、
    前記処理決定手段が前記データ処理手段へ医療情報データを送信することを決定すると、前記処理実行手段は、前記データ処理手段からの要求に応じて、医療情報データを前記データ処理手段に前記送信手段を使って送信することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の医療情報処理システム。
  8. 手書き入力された医療情報データを取得するステップと、
    医療情報データが手書き入力された状態を特定する属性情報を、前記取得された医療情報データから抽出するステップと、
    前記抽出された属性情報を利用して医療情報データに実行する処理を決定するステップと、
    前記決定された処理を実行するステップと、
    を備えることを特徴とする医療情報処理方法。
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