JP2007046428A - 扉のハンドル装置及びラッチ錠 - Google Patents
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Abstract
【課題】 開扉操作が楽である扉のハンドル装置及びラッチ錠を提案する。
【解決手段】 扉の壁に固定される内外の支持座と、該支持座にそれぞれ回転自在に支持される内外の操作部材と、これらの操作部材の少なくとも一方に固定的に取付けられ、かつ、錠箱内の作動部材を作動させ得る揺動軸とを備え、内外の操作部材を操作するとラッチ錠のラッチの後退を可能にする扉のハンドル装置に於いて、前記操作部材の一方は、当該操作部材のハンドル軸部の軸回りに回転する操作部材であり、また、操作部材の他方は、長杆状の揺動軸を揺動させるように支持座に設けた支持軸を支点に扉の壁面に対して押す・引くタイプの操作部材であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
普通一般にラッチ錠の内外の操作部材は、同一構成及び機能の操作部材が用いられている。例えば内側の操作部材が扉の壁面に対してプッシュ(押す)又はプルする(手前に引く)タイプの操作ハンドルである場合には、外側の操作部材も同様にプッシュ・プルタイプの操作ハンドルである。
また、内部に復帰手段(抵抗手段)を有するドアクローザーを備えている扉の開扉時に於いて、プッシュプル方式ではなく、室内側の操作部材(ノブ、L型レバーハンドル等)を操作しながら軸回りに回転操作してそのまま扉を押して開くことができれば開扉操作が楽である。
図1は発明の実施の環境を示す扉の先側から見た概略説明図である。図2は発明の実施の環境を示す平面側から見た概略説明図である。
扉のハンドル装置Xの主な構成部材は、扉1の内外の壁1a,1bに複数本の固着具14を介して対向状態に連結される内外の支持座10,11と、これらの支持座10,11にそれぞれ回転自在に支持される内外の操作部材6,7と、これらの操作部材6,7の少なくとも一方(実施例では外側の操作部材)に固定的に取付けられ、かつ、錠箱2内の作動部材を作動させる得る長杆状の揺動軸9である。
以下、本発明の特定要件について順次説明するが、細部的事項については、符号やその詳細な説明を割愛する。さて、扉1の内外の壁面1a,1bには、内外の支持座10,11が固定される。そして、内外の支持座10,11は、固定手段(例えば固着具)を介して一体的に連結される。本実施例では、内側支持座10の構成は外側支持座11のそれと著しく異なる。扉1に内装されるラッチ錠Yの構成については後述する。
まず、図3乃至図5を参照にして外側の支持座11の構成を説明する。支持座11は円盤状に形成されている。しかして、22は揺動軸9が貫通する多角形の軸孔、23は支持座11の内壁面の左右端部の略中央部から水平方向に延びる左右一対のメネジ連結杆、24は支持座11の中央部に形成された支持軸(横軸)13用の軸部(本実施例では横方向の軸孔)、25は支持座11の外壁面に形成された凹所である。
次に、図5乃至図11を参照にして内側支持座10の構成を説明する。図5は、扉の壁面1aを基準にすると、支持座10を壁面1a側から見た斜視図であり、一方、図6は支持座10を壁面1aに向かって見た斜視図である。支持座10も外側支持座11の形状、大きさ等を考慮して適宜(例えば円盤状、多角形状)に形成されているが、本実施例の内側支持座10の構成は外側支持座11のそれと著しく異なる。
したがって、支持座10内に付勢部材、テコ部材、スライド部材等の必要な各部材が組み込まれ、かつ、後述する蓋板が支持座10の嵌合突起に嵌め込まれ或いは嵌合突起に固定された後、内外の取付け座10,11は、複数本(例えば2本)の固着具14を介して一体的に連結され得る。
図18で示すように、支持座10の中心孔31にはハンドル軸部8が挿入されるが、該ハンドル軸部8に直接ないし間接的に連動或いは共働する複数個の部材が支持座10の横向き凹所18内に組み込まれている。
図15を参照にしてスライド部材12を説明する。前述したようにスライド部材12は、断面コ字形状に形成されている。垂直板部分には、被係合部(実施例では縦長状の開口)12aが形成されている。また、垂直板部分の端部に連設する上下の水平板部分の先端部には、支持座10の上下の係合溝37にそれぞれ係合する係合突起12bが設けられている。スライド部材12は、内側の操作部材6のハンドル軸部8の回転運動を直線運動に変える変換部材であり、外側の操作部材7の揺動軸9に片面的に連係している点については前述したとおりである。
しかして、61は前記揺動軸9の上方に位置する断面チャンネル(上向きコ字形状)の作動部材(実施例では摺動部材)、62は該摺動部材内に組み込まれた外側の操作部材7復帰用のバネ部材、63は先端部がラッチ施錠片64に、一方、後端部が前記摺動部材61にそれぞれ係合するように錠箱2内に配設された人差し指形状の連動片、65は複数個の切欠部を有するラッチ支持枠、そして、3はラッチバネ66に付勢された反転ラッチである。
Claims (11)
- 扉の壁に固定される内外の支持座と、該支持座にそれぞれ回転自在に支持される内外の操作部材と、これらの操作部材の少なくとも一方に固定的に取付けられ、かつ、錠箱内の作動部材を作動させ得る揺動軸とを備え、内外の操作部材をそれぞれ操作するとラッチ錠のラッチの後退を可能にする扉のハンドル装置に於いて、前記操作部材の一方は、当該操作部材のハンドル軸部の軸回りに回転する操作部材であり、また、前記操作部材の他方は、揺動軸を揺動させるように支持座に設けた支持軸を支点に扉の壁面に対して押す・引くタイプの操作部材であることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項1に於いて、一方の操作部材は、内側の支持座を介して室内側に設けられ、他方の操作部材は前記内側の支持座と異なる構成の外側支持座を介して室外側に設けられていることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項1または請求項2に於いて、内側の支持座の内部には、一方の操作部材の軸部の回転運動を直線運動に変えるスライド部材が組み込まれ、該スライド部材の被係合部に他方の操作部材の揺動軸の挿入先端部が係合していることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに於いて、一方の操作部材の軸部とスライド部材の間には、支持座に軸支されたテコ部材の自由端部が介在し、前記スライド部材はテコ部材を介してスライドすることを特徴とする扉のハンドル装置。
- ラッチ錠は、請求項1に記載の事項をそのまま含み、押す・引くタイプの操作部材を操作すると、錠箱内の作動部材が操作部材復帰用バネ部材のバネ力に抗して作動し、該作動部材に連動してラッチ施錠片の係止が解消することを特徴とするラッチ錠。
- 扉の壁に固定される内外の支持座と、該支持座にそれぞれ回転自在に支持される内外の操作部材と、これらの操作部材の少なくとも一方に固定的に取付けられ、かつ、錠箱内の作動部材を作動させ得る揺動軸とを備え、内外の操作部材をそれぞれ操作するとラッチ錠のラッチの後退を可能にする扉のハンドル装置に於いて、前記操作部材の一方は、当該ハンドルの軸部の軸回りに回転する操作部材であり、また、前記操作部材の他方は、前記揺動軸を揺動させるように支持座に設けた支持軸を支点に扉の壁面に対して押す・引くタイプの操作部材であり、さらに、一方の操作部材は、支持座内に組み込まれた付勢部材により初期位置へ戻ることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項6に於いて、支持座の収納凹所には複数個の嵌合突起が形成され、該嵌合突起に嵌合する嵌合部を有する付勢部材用の押え板が該支持座に嵌め込まれていることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項6に於いて、操作部材の他方は、水平方向の支持軸(横軸)を介して手前側にプルする操作部材であることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 扉の壁に固定される内外の支持座と、該支持座にそれぞれ回転自在に支持される内外の操作部材と、これらの操作部材の少なくとも一方に固定的に取付けられ、かつ、錠箱内の作動部材を作動させ得る揺動軸とを備え、内外の操作部材をそれぞれ操作するとラッチ錠のラッチの後退を可能にする扉のハンドル装置に於いて、前記操作部材の一方は、当該ハンドルの軸部の軸回りに回転する操作部材であり、また、前記操作部材の他方は、前記揺動軸を揺動させるように支持座に設けた支持軸を支点に扉の壁面に対して押す・引くタイプの操作部材であり、さらに、一方の操作部材は、周端並びに蓋板が扉の内部に入り込まないように壁面に面付け固定され得る支持座に支持され、加えて、前記支持座内に組み込まれた付勢部材により初期位置へ戻ることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項9に於いて、付勢部材は一つであり、スライド部材とハンドル軸部との間に介在していることを特徴とする扉のハンドル装置。
- 請求項9に於いて、スライド部材の被係合部が、蓋板の開口から若干水平状態に突出しており、この突起状被係合部に揺動軸の先端部が係合していることを特徴とする扉のハンドル装置。
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