JP2011089342A - ラッチ錠の操作ハンドル機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】機構全体をコンパクト化でき、従来よりも小さいハンドル操作角で、無理なくラッチを解錠し得るラッチ錠の操作ハンドル機構を提供する。
【解決手段】扉面に取り付けられる軸受け座60と、ラッチ操作杆11の端部に連結される杆回動部材40と、軸受け座60に重ねて取り付けられる複合軸受け70と、複合軸受け70に回動自在に取り付けられるハンドル回動座80及び揺動子90と、ハンドル回動座80に結合されるハンドル本体20とを具備し、ハンドル本体20の押し引き操作によってハンドル回動座80がハンドル軸着ピン101を中心にして回動し、揺動子90が揺動子軸着ピン102を中心にしてハンドル回動座80の回動角よりも大きい回動角で回動し、揺動子90に突設されたアームピン94が杆回動部材40に形成されたピン係合溝に係合して、杆回動部材40及びラッチ操作杆11を軸周りに回動させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、扉に取り付けられるラッチ錠を解錠するための操作ハンドル機構に関し、より詳細には、いわゆるレバーハンドル式のラッチ錠にも後付け可能なプッシュプル式の操作ハンドル機構に関する。
扉の錠面から付勢状態で突出したラッチボルトをハンドル操作により後退させて扉を開放するラッチ錠においては、その操作ハンドルに、いわゆるレバーハンドルやプッシュプルハンドルが広く利用されている。
レバーハンドル式のラッチ錠では一般的に、ラッチ操作杆が扉に直交して扉を貫通するように設けられ、そのラッチ操作杆の両端にハンドルが取り付けられ、ハンドルを扉と平行な面内で数十度、押し下げるように回動させると、ラッチ操作杆も軸回りに回動してラッチボルトが後退する。
一方、プッシュプル式のラッチ錠では、ハンドルの取付軸が扉面から少し離れて扉と平行に設けられ、この取付軸に取り付けたハンドルを扉の開閉方向に押し、または引くことで、ラッチボルトが後退する。扉を引いて開ける側からはハンドルも引き、扉を押して開ける側からはハンドルも押す、という自然な操作が特長である。例えば両手に荷物を持ったり、子供を抱いたりしているときでも扉を楽に開くことができる。肩でハンドルを押したり、指先をハンドルに引っ掛けたりできるので、握力の弱い子供や高齢者にも扱いやすい。また、扉に体重をかけやすいことから、近年の分譲マンション等に増えている重厚な大型扉にも好適である。
かかる事情から、元々、レバーハンドル式のラッチ錠が取り付けられている既設の扉において、扉本体はそのままで、ラッチ錠をプッシュプルハンドル式のものに交換したいという需要がある。しかし、従来一般のラッチ錠では、扉内に組み込まれた錠ケース(錠本体)とハンドルとが機構的に一体化されているため、ハンドルと一緒に錠ケースも交換せざるを得ず、不経済であり、工事も面倒であった。そこで、例えば特許文献1には、扉内に組み込まれた既設の錠ケースをそのまま利用しつつ、ハンドルだけをレバーハンドルからプッシュプルハンドルに交換できるように構成したラッチ錠の操作ハンドル機構が提案されている。
図11〜12は、特許文献1に記載された操作ハンドル機構の概要を示す。扉Dに設けられているラッチ錠1は、従来一般のレバーハンドル式ラッチ錠と同様の内部機構を有するもので、ラッチ操作カム(図示略)の角孔に挿通される角棒状のラッチ操作杆11を、その軸周りに回動させることによって、ラッチボルト12が後退するように構成されている。一般的なレバーハンドル式ラッチ錠におけるラッチ操作杆11の回動操作は、ラッチ操作杆11の両端部に係合させたハンドルを扉Dと平行な面内で回動させることによって行われるから、ハンドルの操作方向とラッチ操作杆11の回動方向とは同じになる。しかし、例示の操作ハンドル機構にあっては、このラッチ錠1をプッシュプルハンドルで操作し得るように、ハンドルとラッチ操作杆11との間に特別な変換機構を介在させている。
該変換機構は、ハンドル本体2、ハンドル本体2を扉Dに取り付ける取付部材3、それらハンドル本体2と取付部材3との間に介装された杆回動部材4等によって構成される。取付部材3は、側面視コ字状を呈する部材で、その背側に位置する取付基板31が扉Dにビス固定される。取付基板31の中央にはラッチ操作杆11を遊挿させ得る円形孔32が設けられている。取付部材3の上下の対向板33、33間には、扉面と平行に垂直方向の回動軸34が設けられている。ハンドル本体2はこの回動軸34に軸着されて、吊元側の端部を押し引き方向に回動し得るように保持される。このハンドル本体2における扉Dとの対向面には、先端に平行な2条の係合爪22、23を有する駆動部21が、扉Dに向かって突設されている。
杆回動部材4は、金属板製の部材で、前記取付部材3の表面に重ねられる。杆回動部材4は、その中央部に形成された四角孔を介してラッチ操作杆11の端部に係合する。杆回動部材4の一端部には、正面視略八字状に折起された回動操作部41、42が設けられている。これらの回動操作部41、42には、ハンドル本体2側から突設された係合爪22、23が係合する。また、杆回動部材4には、ラッチ操作杆11を挟んで回動操作部41、42と反対の側に円弧状長孔43が形成されている。この円弧状長孔43には、取付部材3にネジ固定された頭付ピンからなる回動規制部材35が係合している。
かかる構成によれば、ハンドルの押し引き操作、すなわちハンドル本体2を垂直方向の回動軸34周りに回動させる操作に応じて、ハンドル本体2と一体的に設けられた駆動部21も、回動軸34を中心にして左右方向に回動する。駆動部21の回動によって、駆動部21の先端に設けた係合爪22、23が、杆回動部材4の回動操作部41、42を左右方向に押し動かし、杆回動部材4を扉Dと平行な面内で回動させる。その結果、杆回動部材4に係合されているラッチ操作杆11も軸周りに回動し、ラッチが解錠される。ハンドルを押すか引くか、という操作方向に応じて、駆動部21と杆回動部材4との係合状態を変えることにより、この機構は室内側(通常はハンドルを押す側)、室外側(通常はハンドルを引く側)のいずれにも利用できるものとなっている。
特開平11−293970号公報
前記特許文献1に記載されたラッチ錠の操作ハンドル機構においては、ハンドルの押し引き操作に際し、回動軸34を中心とするハンドル本体2の回動角が、そのまま、回動軸34を中心とする駆動部21の回動角になる。そして、駆動部21の回動角と、回動軸34から駆動部21の先端に設けた係合爪22、23までの寸法に応じて、係合爪22、23の揺動距離が規定される。杆回動部材4の回動角は、係合爪22、23の揺動距離と、これに係合する回動操作部41、42からラッチ操作杆11の軸心までの寸法に規定され、それがすなわちラッチ操作杆11の回動角ともなる。
すなわち、ラッチ操作杆11を所定の角度だけ回動させるためには、杆回動部材4の回動操作部41、42と、駆動部21の係合爪22、23との係合位置を、所定距離だけ左右方向に押し動かす必要がある。そのためには、回動軸34から駆動部21先端の係合爪22、23までの寸法を相当程度確保し、かつ、ハンドル本体2も、押し引き操作によって相当程度の角度以上、回動させなければならない。
このような機構的必然により、前述の操作ハンドル機構を無理のない力で円滑に作動させるためには、ハンドル本体2を保持する回動軸34を扉Dの表面からなるべく離して設けるとともに、ラッチを解錠させるために必要なハンドル本体2の回動角も大きめに設定せざるを得ない。したがって、ハンドル周りの構造が、特に扉Dの厚み方向に嵩張ることとなり、扉Dの開閉操作や出入りの際に邪魔になりやすい。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたもので、扉の表面からの出寸法を小さくして機構周りをコンパクトに納めることができ、かつ、ラッチの解錠に要するハンドルの操作角を従来より小さくしても、無理のない力で円滑に操作し得るラッチ錠の操作ハンドル機構を提供するものである。
本発明のラッチ錠の操作ハンドル機構は、扉に錠ケースが取り付けられ、該錠ケースには扉面に直交するラッチ操作杆が設けられ、該ラッチ操作杆を軸周りに回動させることによりラッチボルトが後退して解錠されるラッチ錠の操作ハンドル機構である。
そして、上記目的を達成するための第1の構成として、扉面に取り付けられる軸受け座と、前記ラッチ操作杆の端部に連結される杆回動部材と、前記軸受け座に重ねて取り付けられる複合軸受けと、前記複合軸受けにハンドル軸着ピンを介して回動自在に取り付けられるハンドル回動座と、前記複合軸受けに揺動子軸着ピンを介して回動自在に取り付けられる揺動子と、前記ハンドル回動座に結合されるハンドル本体と、を具備し、前記杆回動部材は、ラッチ操作杆と一体的に回動し得るようにして軸受け座と複合軸受けとの間に保持され、前記複合軸受けには、ハンドル軸着ピンと、揺動子軸着ピンと、複合軸受けに形成された円弧状長孔に係合してハンドル回動座及び揺動子の回動範囲を規制するガイドピンとが、揺動子軸着ピンを中間に挟んで互いに平行に、かつ、いずれのピンも扉面と平行になるように取り付けられ、前記ハンドル本体の押し引き操作により、前記ハンドル回動座がハンドル軸着ピンを中心にして回動するとともに、前記揺動子が揺動子軸着ピンを中心にして前記ハンドル回動座の回動角よりも大きい回動角で回動するように保持され、前記揺動子には扉側に向かってアームピンが突設され、該アームピンの先端が杆回動部材に形成されたピン係合溝に係合し、前記揺動子の回動によってアームピンが杆回動部材のピン係合溝を押し動かし、杆回動部材及びこれに連結された前記ラッチ操作杆を軸周りに回動させるものとして特徴づけられる。
また、上記目的を達成するための第2の構成として、扉面に取り付けられる軸受け座と、前記ラッチ操作杆の端部に連結される杆回動部材と、前記軸受け座に重ねて取り付けられる複合軸受けと、前記複合軸受けにハンドル軸着ピンを介して回動自在に取り付けられるハンドル回動座と、前記複合軸受けに揺動子軸着ピンを介して回動自在に取り付けられる揺動子と、前記ハンドル回動座に結合されるハンドル本体と、を具備し、前記杆回動部材は、ラッチ操作杆と一体的に回動し得るようにして軸受け座と複合軸受けとの間に保持され、前記複合軸受けには、ハンドル軸着ピンと、揺動子軸着ピンと、複合軸受けに形成された円弧状長孔に係合してハンドル回動座及び揺動子の回動範囲を規制するガイドピンとが、いずれのピンも扉面と平行になるように、かつ、ハンドル軸着ピンとガイドピンとの間隔よりも、揺動子軸着ピンとガイドピンとの間隔のほうが小さくなるように取り付けられ、前記ハンドル本体の押し引き操作により、前記ハンドル回動座がハンドル軸着ピンを中心にして回動するとともに、前記揺動子が揺動子軸着ピンを中心にして前記ハンドル回動座の回動角よりも大きい回動角で回動するように保持され、前記揺動子には扉側に向かってアームピンが突設され、該アームピンの先端が杆回動部材に形成されたピン係合溝に係合し、前記揺動子の回動によってアームピンが杆回動部材のピン係合溝を押し動かし、杆回動部材及びこれに連結された前記ラッチ操作杆を軸周りに回動させるものとしても特徴づけられる。
さらに、上記第1及び第2の構成に係るラッチ錠の操作ハンドル機構において、杆回動部材は、軸受け座に形成された皿状凹部内に収容されるとともに、該皿状凹部との間に掛着されたバネ部材を介して、解錠方向に付勢されていることを特徴とする。
より具体的な構成として、前記軸受け座は、基底部と、その上部及び下部から前方に延設された軸受け押え片部とを有し、該上下の軸受け押え片部の対向面には、ハンドル軸着ピン、揺動子軸着ピン及びガイドピンの上下両端部を保持する3ヶ所の溝部がぞれぞれ形成されてなり、前記複合軸受けは、背板部と、その上部及び下部から前方に延設されたピン軸支片部とを有し、該上下のピン軸支片部が軸受け座に設けられた上下の軸受け押え片部の間に抱持され、該上下のピン軸支片部には、ハンドル軸着ピン及び揺動子軸着ピンを挿通させる2ヶ所の円形軸孔と、ガイドピンを案内する円弧状長孔とがそれぞれ形成されてなり、前記ハンドル回動座は、上下の軸通部と左右の側壁部とが扉側に開口する凹部を包囲した形状をなし、上下の軸通部が複合軸受けに設けられた上下のピン軸支片部の間に抱持され、該上下の軸通部には、ハンドル軸着ピン及びガイドピンを挿通させる2ヶ所の円形軸孔と、揺動子軸着ピンへの干渉を避けるためのU字欠込とがそれぞれ形成されたものとすることができる。
また、前記揺動子は、ハンドル回動座に形成された凹部内における上段位置又は下段位置に収容されて回動するものとすることができる。
また、前記ハンドル軸着ピンに、ハンドル本体を復帰方向に付勢するバネ部材が装着されているものとすることができる。
また、前記複合軸受の背板部に、揺動子のアームピンを挿通させ得る長孔が形成されたものとすることができる。
また、扉の室内外両面に取付座が当てがわれ、それら両取付座が扉を貫通する連結部材を介して互いに連結され、それら取付座に重ねて軸受け座及び複合軸受けが取り付けられたものとすることができる。
上述のように構成される本発明のラッチ錠の操作ハンドル機構は、軸受け座を介して扉に取り付けられる複合軸受けに、ハンドル軸着ピンを介してハンドル回動座が回動自在に取り付けられるとともに、前記ハンドル軸着ピンとは別異の揺動子軸着ピンを介して揺動子が回動自在に取り付けられ、ハンドル本体の押し引き操作によってハンドル回動座と揺動子とが回動し、揺動子に突設されたアームピンが杆回動部材に係合して杆回動部材及びこれに連結されたラッチ操作杆を軸周りに回動させるように構成されているわけであるが、ハンドル回動座の回動半径よりも揺動子の回動半径を小さく設定することによって、ハンドル回動座の回動角よりも揺動子の回動角を増大させ、小さいハンドル操作でラッチを解錠することができるように構成されている。したがって、ラッチの解錠に要するハンドルの操作角が小さくて済み、ハンドルの押し引き操作が楽になるとともに、機構全体の構造をコンパクト化するのも容易になる。
この操作ハンドル機構は、梃子の原理で係合する部材を動かすように構成されているから、機構全体がコンパクトになれば、操作に要する力は大きくなるおそれもあるが、ラッチ操作杆に連結される杆回動部材に、バネ部材を介して解錠方向の回動付勢力を補助的に与えることにより、操作に要する力を小さくすることができる。
したがって、この操作ハンドル機構を採用することにより、高齢者や子供、或いは両手に荷物を持った人や子供を抱いた人でも開扉操作がしやすく、かつ出入りもしやすいラッチ錠を得ることができる。また、既設の扉にレバーハンドル式のラッチ錠が取り付けられている場合、錠ケースはそのままで、ハンドルだけを容易にプッシュプルハンドルに交換することができる。
また、本発明のラッチ錠の操作ハンドル機構は、軸受け座、杆回動部材、複合軸受け、3種類のピン、ハンドル回動座、揺動子等を主要な部材として構成されるので、それらの部材を室内外で共通化して合理的に組み付けることができる。
本発明の実施形態に係る操作ハンドル機構の概略構成を示す分解斜視図である。 前記操作ハンドル機構の要部縦断面図である。 前記操作ハンドル機構の施錠状態における要部横断面図である。 前記操作ハンドル機構の解錠状態における要部横断面図である。 前記操作ハンドル機構の室外側要部を完全に分解した分解斜視図である。 前記操作ハンドル機構の室外側要部を一部組み付けた分解斜視図である。 前記操作ハンドル機構の室外側要部を正面側から見て、その動作状態を示す説明図であり、(a)は取付座に軸受け座、杆回動部材及びバネ部材が組み付けられた状態の正面図、(b)はその解錠操作時の正面図である。 前記操作ハンドル機構の作用原理を上側から見て示す説明図である。 前記操作ハンドル機構の室内側要部を一部組み付けた分解斜視図である。 前記操作ハンドル機構の室内側要部を正面側から見て、その動作状態を示す説明図であり、(a)は取付座に軸受け座、杆回動部材及びバネ部材が組み付けられた状態の正面図、(b)はその解錠操作時の正面図である。 特許文献1に記載された操作ハンドル機構の要部破断上面図である。 特許文献1に記載された操作ハンドル機構の要部正面図である。
図1〜図10は、本発明に係るラッチ錠の操作ハンドル機構の実施形態を示す。扉Dに組み込まれているラッチ錠10は、従来一般のレバーハンドル式ラッチ錠と同様の内部機構を有するものである。ラッチボルト12は、錠ケース13に内蔵されたバネ等の付勢手段によって錠面から突出する。錠ケース13には角棒状のラッチ操作杆11が挿通されて、その両端部が扉Dの室内外両面に突出し、このラッチ操作杆11を軸周りに回動させることによって、ラッチボルト12が後退する。
この操作ハンドル機構の主要な構成部材は、扉Dを間に挟んで扉Dの室内外両面に当てがわれる取付座50、取付座50を介して扉Dの室内外両面に取り付けられる軸受け座60、ラッチ操作杆11の両端部にそれぞれ連結される杆回動部材40、室内外の軸受け座60にそれぞれ重ねて取り付けられる複合軸受け70、室内外の複合軸受け70にハンドル軸着ピンを介してそれぞれ回動自在に取り付けられるハンドル回動座80、室内外の複合軸受け70に揺動子軸着ピンを介して回動自在に取り付けられる揺動子90、各ハンドル回動座80に結合される室内外のハンドル本体20、それらの部材等に被装されるカバー110、等である。
取付座50は、正面視略円形をなす座底板51と、その周縁に形成されたリブ52とを有し、座底板51の中央には、ラッチ操作杆11を遊挿させ得る円形孔53が形成されている。室内外の取付座50、50同士は、扉Dを貫通する連結部材を介して互いに連結される。連結部材は、長短一対の皿小ネジ54、55と、内側に雌ネジを形成した連結スリーブ56とを組み合わせて構成される。皿小ネジ54、55は、取付座50の円形孔53を挟むようにして座底板51に2ヶ所、形成された皿孔に、それぞれ座底板51の表側から挿入される。図1及び図3に示すように、室外側の取付座50には、短いほうの皿小ネジ55が挿入されて、これに予め連結スリーブ56が螺着される。そして、この連結スリーブ56が室外側から扉D内に挿入され、その先端に、室内側の取付座50に挿入した長いほうの皿小ネジ54を螺着することにより、室内外の取付座50、50同士が互いに引き寄せ合う状態で扉Dに固定される。
扉Dの室内外両面とも、この取付座50を介して、軸受け座60や複合軸受け70等が取り付けられる。例示形態では、室外側はハンドルを引く操作、室内側はハンドルを押す操作によってラッチが解錠されるように設定されている。解錠操作に対する機構要部の動き方は室内外では対称的になるものの、ハンドルの押し引きをラッチ操作杆11の回動に変換する機構的な仕組みは室内外共通である。防犯上の都合から、各部品を扉Dにネジで組み付ける際の順序や向きは室内外で若干、相違するが、その点を除けば、大部分の構成部品は室内外で共用できるように形成される。よって、以下の説明では、まず図2〜8を参照しつつ、ハンドルを引いてラッチが解錠される室外側の構成を中心に説明を進める。
軸受け座60は、図5〜6に示すような側面視略コ字状の部材で、正面視略円形の基底部61と、その上部及び下部からそれぞれ前方(ハンドル側)に延設された上面視略矩形、正面視略弓形の軸受け押え片部62、62とを有する。基底部61の外径は、取付座50のリブ52内にちょうど納まる寸法になっている。基底部61の裏面はほぼ平坦で、表面には正面視略円形の皿状凹部63が形成されており、その内側に杆回動部材40が収容される。皿状凹部63の中心には、杆回動部材40の軸部41を挿通させるための円形孔64が形成されている。円形孔64の上下には、横方向に延びる長孔65、65が形成されており、その一方には後述する揺動子90のアームピン94が挿入される。また、皿状凹部63の周縁における、室外側の正面から見て斜め上及び斜め下の2ヶ所には、外側に伸びる掛着溝66が堀り込まれており、これらの掛着溝66のうち、いずれか一方に、後述するバネ部材120の一端が掛着される。
基底部61における、皿状凹部63よりも外側の左右2ヶ所には、この軸受け座60と複合軸受け70とを連結する皿小ネジ301を、基底部61の裏側から挿通させるための皿孔67が形成されている。さらに、該皿孔67の上下各2ヶ所には、この軸受け座60と複合軸受け70とを一体にして取付座50に連結する小ネジ302(室外側)又は小ネジ303(室内側)を挿通させるための座ぐり孔68が形成されている(図1、図3参照)。
上下の軸受け押え片部62、62は、平坦な内側面を互いに対向させており、その内側面に、上下各3条の溝部69が形成されている。各溝部69は、ほぼ同じ幅(厳密には中央の溝部69だけやや幅が狭い。)で、前後方向にほぼ同じ奥行きだけ延びて軸受け押え片部62の前面側に開口し、上下の溝部69同士も互いに向かい合うように形成されている。
杆回動部材40は、図5〜6に示すように、円筒状の外形を有する軸部44と、軸部44の前端寄りから外方に張り出した回動板45とを有する。軸部44には角孔46が形成されて、この角孔46にラッチ操作杆11の端部が嵌挿されることにより、杆回動部材40がラッチ操作杆11と一体的に回動する。組み付け手順の都合から、ラッチ操作杆11は予め室外側の杆回動部材40の軸部44に嵌挿され、軸部44の側方から挿入されるスプリングピン47によって軸部44に抜け止めされる。軸部44の後端は、軸受け座60の皿状凹部63に形成された円形孔64に挿通されて回動自在に保持される。
回動板45は、軸受け座60に形成された皿状凹部63の内径よりも一回り乃至二回りほど小径の円板状をなし、板厚は皿状凹部63の奥行きよりもやや薄く形成されて、皿状凹部63内に同心状に収容される。なお、回動板45における軸部44近傍には、表裏両面に増肉された肉厚部48(図3、図5参照)が形成されており、この肉厚部48の厚みは皿状凹部63の奥行きとほぼ合致している。
回動板45には、正面視略U字状の切欠溝49、49が2ヶ所、形成されている。2ヶ所の切欠溝49、49は、正面から見て中心角が120°〜150°程度離れるように配置されている。2ヶ所の切欠溝49、49は同一形状をなし、一方は揺動子90に突設されたアームピン94の先端を係合させるためのピン係合溝、他方は後述するバネ部材120の一端を掛着させるためのバネ係合溝として使用される。ピン係合溝とバネ係合溝の位置関係は、室外側と室内側とで互いに反対になる。
バネ部材120は、バネ鋼線を数回巻いて軸受け座60の皿状凹部63内に納まる大きさのコイルにしたもので、該コイルの軸周りに作用するねじりモーメントに抗する。コイルの一端には内向きのアーム121が設けられ、他端には外向きのアーム122が設けられている。杆回動部材40が軸受け座60の皿状凹部63内に、室外側の正面から見て図7(a)のようにセットされるとともに、バネ部材120が回動板45を囲むようにして皿状凹部63内に嵌め込まれる。そして、外向きのアーム122が軸受け座60に堀り込まれた図示右下の掛着溝66に掛着され、内向きのアーム121が回動板45の下側に位置する切欠溝49(バネ係合溝)に掛着される。この状態で、バネ部材120は、回動板45が解錠方向(図示時計回り)に回動する際の力を補うように付勢する。
複合軸受け70は、図5〜6に示すように、金属板を側面視略コ字状に折曲加工した部材で、円の上下を略弓形に切り落とした正面形状をなす背板部71と、その上部及び下部からそれぞれ前方に延設されたピン軸支片部72、72とを有する。背板部71は軸受け座60の基底部61に重ねられて、該基底部61に形成された皿状凹部63の前面開口を塞ぎ、上下のピン軸支片部72、72は軸受け座60の軸受け押え片部62、62間にちょうど抱持される。
背板部71の中心には円形孔73が形成されて、この円形孔73に杆回動部材40の軸部44の前端が回動自在に保持される。円形孔73の上下には横方向に延びる長孔74、74が形成されており、その一方には揺動子90のアームピン94が遊挿される。上下の長孔74、74の側方には、後述するバネ部材130を掛着するための欠込部75が形成されている。
背板部71の側部2ヶ所には雌ネジ部76が形成され、軸受け座60の裏側から皿孔67に挿入される皿小ネジ301がこの雌ネジ部76に螺着されて、軸受け座60と複合軸受け70とが結合される。さらに、前記雌ネジ部76の上下各2ヶ所には、この複合軸受け70と軸受け座60とを小ネジ302で取付座50に連結するための雌ネジ孔77(室外側:図6参照)、又は小ネジ303を挿通させるための通孔78(室内側:図9参照)が形成されている。
上下の各ピン軸支片部72には、ハンドル軸着ピン101及び揺動子軸着ピン102をそれぞれ挿通させる2ヶ所の円形軸孔701、702と、ガイドピン103を案内する円弧状長孔703とが、それぞれ上下で向かい合うように形成されている。ハンドル軸着ピン101、揺動子軸着ピン102及びガイドピン103はいずれも同径、同寸の直棒体で、上下のピン軸支片部72、72に形成された前記各孔701、702、703にそれぞれ挿通され、ほぼ等間隔で垂直に保持される。例示形態では、正面から見て中央の円形軸孔702に揺動子軸着ピン102、その右側(扉Dの吊元側)の円形軸孔701にハンドル軸着ピン101、左側(扉Dの戸先側)の円弧状長孔703にガイドピン103が配置されている。
ハンドル軸着ピン101、揺動子軸着ピン102及びガイドピン103は、その上端部及び下端部が上下のピン軸支片部72、72から僅かずつ突出する長さに形成されている。そして、これら前記各ピン101、102、103を装着した複合軸受け70が、軸受け座60の軸受け押え片部62、62の間に前面側から挿し込まれることにより、軸受け押え片部62、62の内側面に形成された各溝部69に前記各ピン101、102、103の上端部及び下端部が挟み込まれて、抜け出さないように拘束される。
ハンドル回動座80は、正面視略矩形をなす正面部81と、その上下から後方(扉D側)に延設された軸通部82、82と、正面部81の左右から後方に延設された側壁部83、83とを有し、それらが後方に開口する凹部の四周を囲んだ形状をなしている。上下の軸通部82、82は平坦で、左右の側壁部83、83は、外方に膨らんだ略円筒状の外面を有している。正面部81の中央には、角棒状のハンドル取付杆84が前方に向かって突設されている。ハンドル本体20は、その基端部に形成された取付孔24をハンドル取付杆84に挿装するようにしてハンドル回動座80に装着され、該基端部の側面から抜け止めネジ25を締結することにより、ハンドル回動座80に結合される。
上下の軸通部82、82には、左右2ヶ所の円形軸孔801、803と、中央部にて後向きに開口する1ヶ所のU字欠込802とが、それぞれ上下で向かい合うように形成されている。そして、上下の軸通部82、82が、複合軸受け70に設けられた上下のピン軸支片部72、72の間に抱持され、正面から見て右側(扉Dの吊元側)の円形軸孔801にハンドル軸着ピン101が、左側(扉Dの戸先側)の円形軸孔803にガイドピン103が、それぞれ挿通されるように組み付けられる。(図6には、ハンドル回動座80の内側の形状を見やすくするために、ハンドル回動座80の左側の円形軸孔803にガイドピン103が挿通されていない状態を表現している。)これにより、ハンドル回動座80は、複合軸受け70に対し右側のハンドル軸着ピン101を支軸として、左側を前後方向に回動させ得るように保持される。ハンドル回動座80の回動角は、ガイドピン103の可動範囲、すなわち複合軸受け70のピン軸支片部72に形成された円弧状長孔703の長さに規定されるが、例示形態では概ね15°(図8参照)に設定され、この角度がハンドルの解錠操作角となる。このとき、軸通部82の中央に形成されたU字欠込802は、軸通部82が中央の揺動子軸着ピン102に干渉するのを避ける作用をなす。
ハンドル回動座80の凹部内には、上下2段の仕切部85、85が形成されており、これによって凹部内が上下方向に3分割されている。各仕切部85、85にも、後向きに開口する3ヶ所ずつのU字欠込86が、各ピン101、102、103の位置に合わせて形成されている。これらのU字欠込86も全て、仕切部85、85が各ピン101、102、103に干渉するのを避ける作用をなす。
揺動子90は、金属板を側面視略コ字状に折曲加工した部材で、正面視略矩形の中板部91と、その上部及び下部からそれぞれ前方に延設されたピン挿通片部92、92とを有する。ピン挿通片部92の前縁角部は丸みを帯びた形状に加工されている。上下の各ピン挿通片部92、92における正面から見て右側(扉Dの吊元側)には円形軸孔902が形成されて、そこに揺動子軸着ピン102が挿通される。また、各ピン挿通片部92、92における正面から見て左側(扉Dの戸先側)には、右側の円形軸孔902よりも僅かに大きい遊孔903が形成されて、この遊孔903にガイドピン103が、若干の遊びをもって挿通される。この揺動子90は、室外側にあっては、ハンドル回動座80の仕切部85、85によって区切られた凹部内の上段位置に納まるように組み付けられ、揺動子軸着ピン102を支軸として、ガイドピン103側を前後方向に回動させ得るように保持される。
揺動子90の中板部91には、直円柱状のアームピン94が、後方(扉D側)に向かって突設されている。アームピン94の先端は、複合軸受け70に形成された長孔74(室外側にあっては上側の長孔74)を通り抜けて、杆回動部材40の回動板45に形成されたピン係合溝(室外側にあっては上側の切欠溝49)に係合し、更に後方に突き出して、軸受け座60に形成された長孔65(室外側にあっては上側の長孔65)内に挿入される。そして、揺動子90が回動すると、図7(b)に示すように、アームピン94の先端が、室外側にあっては正面から見て右に揺動し、杆回動部材40のピン係合溝(上側の切欠溝49)を右向きに押し動かして、杆回動部材40を時計周りに回動させる。すると、杆回動部材40に連結されたラッチ操作杆11も軸周りに回動し、ラッチが解錠されることとなる。
ハンドル軸着ピン101には、図5〜6に示すように、ハンドル回動座80を上述の解錠操作とは反対向きに付勢するバネ部材130が装着されている。バネ部材130は、バネ鋼線を数巻きのコイルにしてハンドル軸着ピン101に挿装しうるように形成したもので、コイルの両端にアーム131、132が延設され、該アーム131、132を介してコイルの軸周りに作用するねじりモーメントに抗する。室外側にあっては、バネ部材130はハンドル回動座80の仕切部85、85によって区切られた凹部内の下段位置に納まるように組み付けられる。アーム131、132は正面から見て左側(扉Dの戸先側)に延び、一方のアーム131が複合軸受け70に形成された欠込部75に掛着され、他方のアーム132がハンドル回動座80の正面部81の裏面に押し当てられて、ハンドル回動座80を解錠前の姿勢に復帰させるように付勢している。
カバー110は、図1に示すように、正面視略円形の前覆部111と、その周縁から後方(扉D側)に延設された円筒状の周覆部112とを有する部材である。周覆部112の内径は取付座50の外径に合致しており、前覆部111にはハンドル回動座80の略前半部を露呈させる略矩形の窓孔113が開口している。カバー110は、取付座50からハンドル回動座80までを上述のようにして組み付けた機構部分を覆うようにして前方から被せられ、周覆部112の後縁に形成した係合凸部114を、取付座50の後縁に形成した係合凹部57に係合させるようにして嵌装される。
本発明の要部は、図8に示すように、ハンドル軸着ピン101、揺動子軸着ピン102及びガイドピン103が、揺動子軸着ピン102を中間に挟んで配置され、ハンドル軸着ピン101とガイドピン103との間隔よりも、揺動子軸着ピン102とガイドピン103との間隔のほうが小さくなるように構成された点にある。この構成によれば、ハンドル本体20の押し引き操作によってハンドル回動座80がハンドル軸着ピン101を中心にして回動する際、それに伴って揺動子90が、揺動子軸着ピン102を中心にして、ハンドル回動座80の回動角αよりも大きい回動角βで回動する。例示形態では、ハンドル回動座80の回動角αが約15°で、揺動子90の回動角βが約29°となるように設定されている。つまり、回動角をほぼ2倍に増幅する作用が得られることになる。この機構原理を利用して、従来よりも小さいハンドル操作角で、アームピン94の先端を大きく揺動させて、ラッチを解錠することができる。したがって、ハンドルの押し引き操作が楽になるとともに、機構全体の構造を、特に厚み方向(前後方向)に対してコンパクト化するのに有利である。
図9は、上述した操作ハンドル機構における室内側の構成を示した要部斜視図であり、図10は、室内側の正面から該要部を見て、その動作状態を示した説明図である。これらを図6及び図7に示した室外側の構成と対比させて、室内外の機構の相違点を以下に整理する。
室内側にあっては、ハンドルを押す操作によってラッチが解錠される。それを可能にするため、軸受け座60、杆回動部材40、バネ部材120、130、複合軸受け70、3本のピン101、102、103、ハンドル回動座80、及び揺動子90は、いずれも室内側の正面から見た配置が、室外側の正面から上述の機構を見た配置と上下対称になるように組み付けられる。すなわち、図10(a)に示すように、軸受け座60の皿状凹部63内に嵌め込まれるバネ部材120は、外向きのアーム122が右上の掛着溝66に掛着され、内向きのアーム121が回動板45の左上側に位置する切欠溝49(バネ係合溝)に掛着されて、回動板45が正面視反時計回りの解錠方向に回動する際の力を補助する。
室内側の正面から見たピン配置は、図3、4、9に示すように、右側(戸先側)から順にハンドル軸着ピン101、揺動子軸着ピン102、ガイドピン103となっており、これは室外側の機構を正面から見たときのピン配置と同じである。ハンドル回動座80は、右側(戸先側)を支軸として左側(吊元側)が前後方向に回動する。揺動子90は、ハンドル回動座80の仕切部85、85によって区切られた凹部内の下段位置に収容され、中央の揺動子軸着ピン102を支軸として、左側を前後方向に回動させる。ハンドル回動座80を復帰させるバネ部材130は、右側のハンドル軸着ピン101に装着されて、ハンドル回動座80の仕切部85、85によって区切られた凹部内の上段位置に組み付けられ、アームを左側(扉Dの吊元側)に延ばしている。
揺動子90に突設されたアームピン94の先端は、複合軸受け70に形成された下側の長孔74を通り抜けて、杆回動部材40の回動板45に形成された下側の切欠溝49(ピン係合溝)に係合し、更に軸受け座60に形成された下側の長孔65内に挿入される。そして、図10(b)に示すように、揺動子90の回動によりアームピン94の先端が右に揺動し、杆回動部材40の下側の切欠溝49(ピン係合溝)を右向きに押し動かして、杆回動部材40を反時計周りに回動させる。こうして、室外側、室内側のいずれのハンドル操作によっても、杆回動部材40に連結されたラッチ操作杆11が同じ向きに回動し、ラッチが解錠される。
さらに、上述のような部品構成とすることにより、組み付けの精度を高めて円滑な動作を担保することができるとともに、組み付け作業の容易化を図ることができる。上述の部品構成は、一部のネジの締め方を除いて室内外で共通化することができるから、部品調達コストを削減する上でも有利である。扉Dの開き勝手が逆になっても利用可能である。また、全ての機構をラッチ操作杆11の軸周りに90°転回させて配置すれば、ハンドルの回動軸を横向きにして押し引き操作することもできる。なお、上述した本発明の機構原理を逸脱しない範囲で、各部品の細部形状や互いの取り合い等を若干、改変して実施することも、もちろん可能である。
10 ラッチ錠
101 ハンドル軸着ピン
102 揺動子軸着ピン
103 ガイドピン
11 ラッチ操作杆
12 ラッチボルト
120 バネ部材
13 錠ケース
130 バネ部材
20 ハンドル本体
40 杆回動部材
49 切欠溝(ピン係合溝)
50 取付座
54 皿小ネジ
55 皿小ネジ
56 連結スリーブ
60 軸受け座
61 基底部
62 軸受け押え片部
63 皿状凹部
65 長孔
69 溝部
70 複合軸受け
701 円形軸孔
702 円形軸孔
703 円弧状長孔
71 背板部
72 ピン軸支片部
74 長孔
80 ハンドル回動座
801 円形軸孔
803 円形軸孔
802 U字欠込
82 軸通部
83 側壁部
90 揺動子
94 アームピン
D 扉

Claims (8)

  1. 扉に錠ケースが取り付けられ、該錠ケースには扉面に直交するラッチ操作杆が設けられ、該ラッチ操作杆を軸周りに回動させることによりラッチボルトが後退して解錠されるラッチ錠の操作ハンドル機構であって、
    扉面に取り付けられる軸受け座と、前記ラッチ操作杆の端部に連結される杆回動部材と、前記軸受け座に重ねて取り付けられる複合軸受けと、前記複合軸受けにハンドル軸着ピンを介して回動自在に取り付けられるハンドル回動座と、前記複合軸受けに揺動子軸着ピンを介して回動自在に取り付けられる揺動子と、前記ハンドル回動座に結合されるハンドル本体と、を具備し、
    前記杆回動部材は、ラッチ操作杆と一体的に回動し得るようにして軸受け座と複合軸受けとの間に保持され、
    前記複合軸受けには、ハンドル軸着ピンと、揺動子軸着ピンと、複合軸受けに形成された円弧状長孔に係合してハンドル回動座及び揺動子の回動範囲を規制するガイドピンとが、揺動子軸着ピンを中間に挟んで互いに平行に、かつ、いずれのピンも扉面と平行になるように取り付けられ、
    前記ハンドル本体の押し引き操作により、前記ハンドル回動座がハンドル軸着ピンを中心にして回動するとともに、前記揺動子が揺動子軸着ピンを中心にして前記ハンドル回動座の回動角よりも大きい回動角で回動するように保持され、
    前記揺動子には扉側に向かってアームピンが突設され、該アームピンの先端が杆回動部材に形成されたピン係合溝に係合し、前記揺動子の回動によってアームピンが杆回動部材のピン係合溝を押し動かし、杆回動部材及びこれに連結された前記ラッチ操作杆を軸周りに回動させるように構成されたことを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  2. 扉に錠ケースが取り付けられ、該錠ケースには扉面に直交するラッチ操作杆が設けられ、該ラッチ操作杆を軸周りに回動させることによりラッチボルトが後退して解錠されるラッチ錠の操作ハンドル機構であって、
    扉面に取り付けられる軸受け座と、前記ラッチ操作杆の端部に連結される杆回動部材と、前記軸受け座に重ねて取り付けられる複合軸受けと、前記複合軸受けにハンドル軸着ピンを介して回動自在に取り付けられるハンドル回動座と、前記複合軸受けに揺動子軸着ピンを介して回動自在に取り付けられる揺動子と、前記ハンドル回動座に結合されるハンドル本体と、を具備し、
    前記杆回動部材は、ラッチ操作杆と一体的に回動し得るようにして軸受け座と複合軸受けとの間に保持され、
    前記複合軸受けには、ハンドル軸着ピンと、揺動子軸着ピンと、複合軸受けに形成された円弧状長孔に係合してハンドル回動座及び揺動子の回動範囲を規制するガイドピンとが、いずれのピンも扉面と平行になるように、かつ、ハンドル軸着ピンとガイドピンとの間隔よりも、揺動子軸着ピンとガイドピンとの間隔のほうが小さくなるように取り付けられ、
    前記ハンドル本体の押し引き操作により、前記ハンドル回動座がハンドル軸着ピンを中心にして回動するとともに、前記揺動子が揺動子軸着ピンを中心にして前記ハンドル回動座の回動角よりも大きい回動角で回動するように保持され、
    前記揺動子には扉側に向かってアームピンが突設され、該アームピンの先端が杆回動部材に形成されたピン係合溝に係合し、前記揺動子の回動によってアームピンが杆回動部材のピン係合溝を押し動かし、杆回動部材及びこれに連結された前記ラッチ操作杆を軸周りに回動させるように構成されたことを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  3. 請求項1又は2に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    杆回動部材は、軸受け座に形成された皿状凹部内に収容されるとともに、該皿状凹部との間に掛着されたバネ部材を介して、解錠方向に付勢されていることを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    軸受け座は、基底部と、その上部及び下部から前方に延設された軸受け押え片部とを有し、該上下の軸受け押え片部の対向面には、ハンドル軸着ピン、揺動子軸着ピン及びガイドピンの上下両端部を保持する3ヶ所の溝部がぞれぞれ形成されてなり、
    複合軸受けは、背板部と、その上部及び下部から前方に延設されたピン軸支片部とを有し、該上下のピン軸支片部が軸受け座に設けられた上下の軸受け押え片部の間に抱持され、該上下のピン軸支片部には、ハンドル軸着ピン及び揺動子軸着ピンを挿通させる2ヶ所の円形軸孔と、ガイドピンを案内する円弧状長孔とがそれぞれ形成されてなり、
    ハンドル回動座は、上下の軸通部と左右の側壁部とが扉側に開口する凹部を包囲した形状をなし、上下の軸通部が複合軸受けに設けられた上下のピン軸支片部の間に抱持され、該上下の軸通部には、ハンドル軸着ピン及びガイドピンを挿通させる2ヶ所の円形軸孔と、揺動子軸着ピンへの干渉を避けるためのU字欠込とがそれぞれ形成されてなることを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    揺動子は、ハンドル回動座に形成された凹部内における上段位置又は下段位置に収容されて回動することを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    ハンドル軸着ピンに、ハンドル本体を復帰方向に付勢するバネ部材が装着されていることを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  7. 請求項5又は6に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    複合軸受の背板部に、揺動子のアームピンを挿通させ得る長孔が形成されたことを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のラッチ錠の操作ハンドル機構において、
    扉の室内外両面に取付座が当てがわれ、それら両取付座が扉を貫通する連結部材を介して互いに連結され、それら取付座に重ねて軸受け座及び複合軸受けが取り付けられたことを特徴とするラッチ錠の操作ハンドル機構。
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