JP2007036964A - 画像読取装置の調整方法及び調整モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で安定した読取結果が得られる画像読取装置の調整方法とこの調整方法を実施する調整モジュールを提供する。
【解決手段】照明光学系20と、光電変換部40とを備えた画像読取装置1のための調整モジュール70が、周辺の環境温度を検出する環境温度検出部72と、画像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定する調整適正環境温度決定部73と、検出された環境温度が調整適正環境温度決定部によって決定された適正環境温度に達した際に調整開始コマンドを出力する調整開始タイミング決定部74と、調整開始コマンドに応答して画像読取装置の調整を実行する調整手段75とを備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は読取対象物に対して光ビームを照射する照明光学系と、前記読取対象物を透過又は反射した光ビームを光電変換して読取信号を取得する光電変換部とを備えた画像読取装置の調整方法及び調整モジュールに関する。
一般的にスキャナと呼ばれる画像読取装置は、光ビームを読取対象物に照射し、その透過光量や反射光量をCCD等で光電変換して画像データとしての読取信号を取得するように構成されているが、それぞれのスキャナには製造時点の個体差や各部品の経時的変化により、同一の読取対象物を読み取ってもスキャナ毎に読取信号レベル(出力レベル)が異なるという問題が生じる。この問題を解決するために、セットアップと呼ばれる調整プロセスが朝一番など使用の前に行われている。
例えば、基準ネガフィルム(基準フィルム)を用いてスキャナの出力をある一定値(目標値)になるようにゲイン調整した状態から、基準ネガフィルムの代わりにセットアップフィルタ(NDフィルタ等の光学フィルタからなる)を挿入して、この時のスキャナの出力をマスターデータ(基準値)として採取しておき、このマスターデータとセットアップ時の測光におけるスキャナの出力とを比較してスキャナの出力を調整するという方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、光源から照射される光ビームに生じている主走査方向のむらを修正するため、光源から照射される光ビームを直接光電変換して得られる画像データが主走査方向に均一となるようなシェーディング補正とも呼ばれる補正係数をスキャナの使用前に行われる調整プロセスにおいて作成し、この補正係数に基づいて、読取対象物に対して実際に取得された画像データが調整される(例えば特許文献2)。このように、朝一番といったスキャナの使用前の時点で行われる調整プロセスで、照明光学系や光電変換部の調整を行ったとしても、その調整時の環境温度が実際の読取対象物に対して行われる読取作業時の環境温度とかなり異なっている場合、温度依存性のある照明光学系や光電変換部の特性変動のため、信頼性のある読取結果が期待できなくなる。
このような画像読取装置(フィルムスキャナ)の温度依存性による問題を解決するために、環境温度を測定し、環境温度に応じて、温度補償をすべくフィルムスキャナの動作パラメータを再調整することも提案されている(例えば特許文献3)。このような環境温度の測定結果に基づいて動作パラメータの再調整する構成は、その都度の再調整プロセスに要求される時間的犠牲や温度変動毎の温度補償のために要求されるハードウエア及びソフトウエアの肥大化をもたらすことになる。
特開2000−278486号公報(段落番号0006、図3) 特開平10−304193号公報(2−3頁、図2) 特開2001−045294号公報(段落番号0004−0008、図3)
上記実状に鑑み、本発明の課題は、簡単な構成で安定した読取結果が得られる画像読取装置の調整方法とこの調整方法を実施する調整モジュールを提供することである。
読取対象物に対して光ビームを照射する照明光学系と、前記読取対象物を透過又は反射した光ビームを光電変換して読取信号を取得する光電変換部とを備えた画像読取装置の調整方法において上記課題を解決するため、本発明の方法では、前記画像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定し、前記画像読取装置周辺の環境温度を検出し、前記検出された環境温度が前記適正環境温度に達した際に前記画像読取装置の調整を実行する。
つまり、本発明による画像読取装置の調整方法では、画像読取装置の調整、つまりセットアップと呼ばれている調整プロセスに適した適正環境温度をまず決定する。この適正環境温度とは、実際の読取対象物に対して行われる読取作業時の予想環境温度を中心として無視できる程度の画像読取装置特性の温度変動しか生じない温度範囲が好都合である。画像読取装置の環境温度が空調等の働きによりこの決定された適正環境温度に達した段階で調整プロセスを行うことで、この調整プロセス時の環境温度と実際の読取対象物に対して行われる読取作業時の環境温度との温度差は読取特性的には無視できるものとなる。
適正環境温度の決定のための好適な方法の1つとして、前記画像読取装置の読取動作時における環境温度の代表値を求めておき、当該代表値に基づいて前記適正環境温度を決定することが提案される。つまり、画像読取装置が実際に稼働した過去の読取動作時の環境温度から、統計学的な代表値、例えば前日や2・3日前から前日までの読取動作時の環境温度の平均値、最大値、最小値などを求め、その値を適正環境温度とすることで、この調整プロセス後行われる実際の読取動作時のかなり正確な予測環境温度で調整プロセスを行うことができ、調整プロセス時の環境温度と実際の読取動作時の環境温度との温度差が小さなものとなる。
照明光学系の光源としてLEDが用いられている場合、LEDが温度によって発光量が異なるという温度依存性を有することを考慮するなら、光源光量調整とシェーディング調整のために本発明による画像読取装置のための調整方法を適用することが特に好適である。
さらに、本発明では、上述した読取対象物に対して光ビームを照射する照明光学系と、前記読取対象物を透過又は反射した光ビームを光電変換して読取信号を取得する光電変換部とを備えた画像読取装置のための調整方法を実施する調整モジュールも権利の対象としており、そのような調整モジュールは、前記画像読取装置周辺の環境温度を検出する環境温度検出部と、前記画像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定する調整適正環境温度決定部と、前記環境温度検出部によって検出された環境温度が前記調整適正環境温度決定部によって決定された適正環境温度に達した際に調整開始コマンドを出力する調整開始タイミング決定部と、前記調整開始コマンドに応答して前記画像読取装置の調整を実行する調整手段とを備えている。当然ながら、このような調整モジュールも上述した調整方法で述べたすべての作用効果を得ることができ、さらに上述した好適な実施形態を組み込むことも可能である。例えば、好適な実施形態の1つでは、前記調整適正環境温度決定部が前記画像読取装置の読取動作時における環境温度の代表値を演算して格納する環境温度代表値演算部を備えており、これにより実際の読取動作時の環境温度をかなり正確に予測し、この予測された環境温度を適正環境温度とすることで、調整プロセス時の環境温度と実際の読取動作時の環境温度との温度差を小さくすることができる。これにより、安定した読取結果が期待できる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
図1に、本発明によるスキャナ調整技術が採用されたスキャナシステムを組み込んだ写真プリント処理システムの一例が模式的に示されている。このシステムは画像読取装置として構成されているフィルムスキャナ本体(以下単にスキャナと略称する)1とこのスキャナ1を調整・制御するとともにこのスキャナ1によって取得された読取信号(画像データ)を処理するコントローラ60から構成されており、コントローラ60にはハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築されたスキャナ調整モジュール70が組み込まれている。このスキャナ調整モジュール70に関しては後で詳しく説明される。
スキャナ1は、主な構成要素として、照明光学系20、撮像光学系30、ラインCCDセンサを用いた光電変換部40、フィルム2に対する光の照射範囲を決定するとともにフィルム2を光電変換部40によるスキャニングのために副走査方向に搬送するフィルムキャリアユニット50を備えている。このフィルムキャリアユニット50は、135フィルムやIX240フィルム(APSフィルム)やブローニフィルムなどのフィルムの種類毎に用意されており、この実施形態では135フィルム用のフィルムキャリアユニット50が装着されているとする。
照明光学系20は、光源部21と光源部21からの光ビームを調整する平行化レンズ22、ミラー23、NDフィルタ24、ディフューザ25などから構成されている。光源部21は、主に赤色成分(以下単にRと略称する)の光ビームを放射するLED素子列からなるR光源21aと、主に緑色成分(以下単にGと略称する)の光ビームを放射するLED素子列からなるG光源21bと、主に青色成分(以下単にBと略称する)の光ビームを放射するLED素子列からなるB光源21cを備えている。各LED素子への供給電流はそれぞれ独立して制御可能であり、スキャナ調整モジュール70による光源光量調整の際に調整されることで、全LED素子の光量レベルがそろう。フィルム2からの透過光ビームを処理する撮像光学系30は、ズームレンズユニット31とこの撮像光学系30を通過して光電変換部40に入射する光ビームの光量を制限する絞り32から構成されているが、必要に応じて投射光の方向を変える方向変換光学系が追加される。
撮像光学系30によって導かれた光ビームを光電変換する光電変換部40は、R・G・Bの各色を検出するために割り当てられた、R光電変換センサ41a、G光電変換センサ41b、B光電変換センサ41cを備えており(色成分別に特に区別する必要がない場合には単に光電変換センサ41となる)、この実施形態では各光電変換センサ41は多数(例えば5000個)のCCD素子が主走査方向、つまりフィルム2の幅方向に配列されるラインアレイ型のCCDセンサであり、センサ駆動回路42により主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時間の制御が行われる。このため、以後光電変換センサはCCDセンサと言い換えることにする。
R・CCDセンサ41aの撮像面にはフィルム2を透過した光の主に赤色成分のみを通過させるカラーフィルタが、G・CCDセンサ41bの撮像面にはフィルム2を透過した光の主に緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが、B・CCDセンサ41cの撮像面にはフィルム2を透過した光の主に青色成分のみを通過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ、透過光のうちの赤色成分、緑色成分、青色成分のみを光電変換する。それぞれのCCDセンサ41から出力される各画素信号はサンプルホールドされ各画素信号が連続した画像信号となり、この各画素信号は所定のビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換される。なお、各CCD素子からの信号で生成されるデジタル信号はそれぞれ独立したデジタルゲインによって増減させることができ、スキャナ調整モジュール70によるシェーディング調整の際に、全CCD素子からのデジタル信号の値は同一となるように調整される。デジタル信号化された読取信号はカラー画像データ(R・G・B輝度データ)としてコントローラ60に送り込まれる。
このコントローラ60には写真プリント装置80が接続されており、コントローラ60内で処理されたカラー画像データに基づいて生成されたプリントデータによってレーザ露光プリントエンジンやインクジェットプリントエンジンが駆動されることでフィルム2の撮影画像コマに対応する写真プリントが出力される。
次に、スキャナ1の具体的な構造を図2〜4を用いて説明する。
図2に示すように、照明光学系20を下部に内蔵するとともに撮像光学系30と光電変換部40を上部に内蔵する筐体10によりスキャナ1の外観が構築されており、筐体10の中央部に形成されている凹部の下面にフィルムキャリアユニット50が装着されるベース面10aが形成されている。
フィルムキャリアユニット50は、フィルム搬送方向を横断する方向(主走査方向)に延びているスリット状のスキャンゲート52が形成されたケース51を備えるとともに、そのケース51内に、写真フィルム2をフィルム搬送方向(副走査方向)に往復搬送するための複数の圧着型の搬送ローラ53と、ベース面10aに対向している集光レンズ54とを備えている。
照明光学系20は、樹脂成形品で成る上壁部11と、アルミニウム合金で成る側壁部12と、同じくアルミニウム合金で成る底壁部13とでケース状に形成されている。前記上壁部11の内部には、基板に赤色のLED素子列を主走査方向に直線状に配列して構成されたR光源21aと、基板に緑色のLED素子列を主走査方向に直線状に配列して構成されたG光源21bと、基板に青色のLED素子列を主走査方向に直線状に配列して構成されたB光源21cとが取り付けられている。夫々のLED素子列に対応する位置に夫々のLED素子列からの光線を平行光線化する平行化レンズ22が取り付けられ、これらの平行化レンズ22を介して送り出された光ビームを合流させるダイクロイック型のミラー23として第1ミラー23aと第2ミラー23bが用意されている。
G光源21bからの光ビームを上方に送る縦向き姿勢の第1光軸L1上に平行化レンズ22と第1ミラー23aとが配置され、B光源21cからの光ビームを上方に送る縦向き姿勢の第2光軸L2上に平行化レンズ22と第2ミラー23bとが配置され、R光源21aからの光ビームを水平方向に送る横向き姿勢の第3光軸L3上に平行化レンズ22と前記第1・第2ミラー23a、23bとが位置するようになっている。また、第1光軸L1の延長上で上壁11部の壁面の近傍位置には光線を拡散させて光量の分布を平均化させるディフューザ25が配置されている。つまり、第1、第2、第3光軸L1、L2、L3は、各色の光源21の形成方向(主走査方向)での中央位置で、かつ、基板に垂直となる仮想直線として設定されたものであり、第1光軸L1の延長上方にフィルムキャリアユニット50の集光レンズ54とスキャンゲート52が位置し、第2光軸L2は第2ミラー23bにおいて第3光軸L3と合流する位置となっている。
図3に示すように、第1光軸L1に沿って上方に送り出される光線の光量を低減する減光フィルタとしてのNDフィルタ24がフィルムキャリアユニット50の集光レンズ54と向き合うように第1光軸L1上に選択的に位置決め可能に設けられている。このため、NDフィルタ24を支持する作動プレート14と、この作動プレート14に往復作動力を揺動アーム15を介して伝える駆動部としての電気モータ16が配置されている。このNDフィルタ24を図3に示す如く照明光学系20の光路中(第1光軸L1中)の減光位置にセットすることにより、照明光学系20から送り出される光線の光量を大きく減じ、このNDフィルタ24を光路外の待避位置に待避させることにより、照明光学系20からの光ビーム全てを送り出せる。光源光量調整作業時などでは、CCDセンサに過大な光量が入り込まないようにNDフィルタ24が光路中にセットされる。なお、図3では、フィルム2がスキャンゲート52の近傍位置に存在する状態を示しており、この状態ではNDフィルタ24が待避位置に設定されるべきものであるが、NDフィルタ24よって光量を制限する状態を理解しやすくするため、同図では、NDフィルタ24を減光位置にセットした状態を示している。
前記第1ミラー23aはG光源21bに用いられている緑色の発光ダイオードからの波長(520〜560nm)の光線を透過し、これ以外の光線を反射する性能のものであり、前記第2ミラー23bはR光源21aに用いられている赤色の発光ダイオードからの波長(620〜750nm)の光線を透過し、B光源21cに用いられている青色の発光ダイオードからの波長(400〜480nm)の光線を反射する特性のものを使用している。
このような照明光学系20のレイアウトから、G光源21bから第1光軸L1に沿って送り出される光線は、平行化レンズ22で平行光線化した後に、第1ミラー23aを透過して第1光軸L1に沿って上方に送られ、B光源21cから第2光軸L2に沿って送り出される光線は、平行化レンズ22で平行光線化した後に、第2ミラー23bで反射して第3光軸L3と合流し、R光源21aから第3光軸L3に沿って送り出される光線は、平行化レンズ22で平行光線化した後に第2ミラー23bを透過するものとなり、このように第3光軸L3に沿って送られる赤色成分の光ビームと、青色成分の光ビームとは第1ミラー23aで反射され、第1光軸L1に沿って上方に送られる結果、この第1光軸L1ではR・G・Bの各光ビームが合流した白色の光ビームが送られ、ディフューザ25で拡散され、スキャンゲート52に導かれる。
このスキャナ1でスキャニングを行う際には、取り込む画像の画素数に基づいてズームレンズ31による拡大率(主走査方向での画素数)を設定し、取り込む画像の画素数に基づいて搬送速度(副走査方向での画素数)を設定した後に、フィルムキャリアユニット50にフィルム2をセットし、フィルム2に対して照明光学系20からの光ビームを照射する状態で、搬送ローラ53の駆動でフィルム2を設定された速度で搬送し、この搬送速度と同期したタイミングで光電変換部40の各CCDセンサ41において主走査方向に沿うライン状に画像を取り込み、画像データ(輝度データ)として取得され、コントローラ60に送り込まれる。送り込まれた画像データ、つまりR画像データとG画像データとB画像データに対しては、前処理を経て種々の画像処理が施される。
コントローラ60は、CPUを中核部材として、種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しているが、図5に示すように、本発明に特に関するものとして、スキャナ1から送られてくる読取信号としての画像データをメモリ61に展開する画像入力部62と、スキャナ1に対する調整プロセスを管理するスキャナ調整モジュール70と、フィルムキャリアユニット50の搬送ローラ53の制御や光電変換部40の駆動制御を含むスキャナ1のスキャニング動作を制御するスキャニング制御部63と、メモリに展開された画像データに対して種々の画像処理を施す画像処理部64と、最終的に得られた撮影画像のための画像データを写真プリント装置80に対するプリントデータに変換生成するプリントデータ生成部65などが挙げられる。
スキャナ調整モジュール70は、光源部21を構成する全てのLED素子の光量レベルを前設定されている目標値にそろえる光源光量調整プロセスと、同一の光量が入射した場合各CCD素子の信号から変換された画像データの値が同一になるようにするシェーディング修正プロセスとを管理する機能を備えている。このため、スキャナ調整モジュール70には、スキャナ1が設置された部屋内に又はスキャナ1に直接配置された温度センサ71からの測定信号に基づいてスキャナ1の環境温度を検出する環境温度検出部72と、スキャナ1の調整に適した適正環境温度を決定する調整適正環境温度決定部73と、環境温度検出部72によって検出された環境温度が調整適正環境温度決定部73によって決定された適正環境温度に達した際に調整開始コマンドを出力する調整開始タイミング決定部74と、この調整開始コマンドに応答してスキャナ1の調整を実行する調整手段75とが実装されている。
この実施形態での調整適正環境温度決定部73はスキャナ1の前回又は以前の数回分の実際の読取動作時における環境温度の代表値、ここでは平均値を演算して格納する環境温度代表値演算部73aを備えている。環境温度代表値演算部73aはスキャナ1が実際に読取動作を行っている時に一定間隔で環境温度検出部72からその時点の環境温度を受け取って、最終的に1日分の読取動作時における環境温度の平均値を演算して格納しておく。格納容量に余裕がある場合数日分の平均値を格納しておき、さらにそれらの平均値を過去の環境温度の代表値として用いることができる。これにより、調整適正環境温度決定部73は、過去数日間の読取動作時の平均値を本日の予想環境温度として、この予想環境温度にスキャナ1の環境温度が達した時に初めて光源光量調整やシェーディング調整を行うことで、調整時と実際の読取動作との間の温度差による問題を最小にすることができる。
スキャナ調整手段75は、従来のスキャナ1にも付属しており、よく知られているが、光源部21の各色の各LED素子の光量レベルが目標値のレベルにそろうように各LED素子への供給電流をそれぞれ独立して制御する機能を有する光源光量調整部75aと、同じ光量の光ビームを受光した際には同じデジタル信号値を出力するように各CCD素子からの信号に対するデジタルゲインをそれぞれ独立して制御する機能を有するシェーディング調整部75bを備えている。
このスキャナシステムを組み込んだ写真プリント処理システムにおける一日の処理の流れを図6を用いて説明する。
まず、この写真プリント処理システムに電源が入ると、スキャナシステムのコントローラ60も動作し、温度検出部62による環境温度の検出が始まる(#01)。調整適正環境温度決定部73は環境温度代表値演算部73aによって演算されている前日又は過去数日の実績環境温度平均値を読み出してこれを今回のスキャナ1の調整プロセス(セットアップ)のための適正環境温度と決定する(#02)。調整開始タイミング決定部74は、温度検出部72から随時送られてくる環境温度の値が調整適正環境温度決定部73によって決定された適正環境温度の値(所定の許容温度範囲を設けるのが好ましい)に達するのをチェックし(#03)、検出環境温度が適正環境温度に達した段階(#03Yes分岐)で調整開始コマンドを生成して調整手段55に与える(#04)。
調整開始コマンドに応答して調整手段75はスキャナ1の調整プロセスを実行する。まず、光源光量調整部75aが光源光量調整プロセスを実行して、各LED素子のための適切なLED電流値を定める(#05)。これにより光源光量のレベル調整は完了するので、続いて、シェーディング調整部75bがシェーディング調整プロセスを実行して、CCDセンサ41の各素子の読取信号レベルが一様となるように各素子毎のデジタルゲインを設定する(#06)。
これにより、スキャナ1のセットアップが完了するので、スキャニング制御部63の制御の下で現像済みフィルム2の撮影画像コマを読み取るフィルムスキャン処理が行われ、各撮影画像コマの画像データがメモリ61に展開されていく(#07)。このフィルムスキャン処理の時点でも温度検出部72が温度センサ71を用いてスキャナ1の環境温度を検出し、調整適正環境温度決定部73の環境温度代表値演算部73aに与える(#08)。これは、環境温度代表値演算部73aで当日のフィルムスキャン処理時の環境温度の平均値演算に用いるためであり、この平均値に基づいてスキャナ1の次回の調整ルーチン(セットアップ)のための適正環境温度が決定される。メモリ61に展開された撮影画像コマの画像データは、プレジャッジ作業等で各撮影画像コマ毎に設定された色補正などの補正コマンドに基づいて画像処理部64で画像処理を施され、最終的にプリントデータ生成部65でプリントデータに変換される。このプリントデータが写真プリント装置80に送られることで、撮影画像コマに対応した写真プリントが出力される(#09)。このステップ#07〜#09までのフィルムスキャンをともなう写真プリント処理が処理対象がなくなるまで1日中繰り返される(#10)。
図6を使った説明では、スキャナ1の調整ルーチン(セットアップ)は朝一番に行われるとしてが、例えば午後と午前、1日に2回行われてもよい。その場合、調整適正環境温度決定部73が適正環境温度を午後と午前で独立的に管理することは、午後と午前で大きな環境温度の差があるケースなどでは好都合である。
また、夏は高温、冬は低温といったように調整適正環境温度決定部73が季節や時期に応じて適正環境温度を設定するようにしてもよい。本発明で重要なことは、像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定し、この決定された適正環境温度に検出環境温度が達した際に画像読取装置の調整を実行することである。
上述した実施形態の説明では、スキャナ1としてR・G・Bタイプのフィルムスキャナを採用していたが、少なくとも光の三原色のそれぞれに適応した分光感度を有する複数の光源と複数の光電変換センサからなる全てのスキャナ及び単色のスキャナにも本発明は適用可能である。また、スキャナとしてラインCCDセンサを用いたものを取り上げたが、エリアCCDセンサを用いてもよいし、光電変換センサとしてCCD以外のタイプ、例えばCMOSセンサを用いてもよい。さらに、読取対象物を透過した光ビームを光電変換する透過型の画像読取装置に代えて読取対象物から反射した光ビームを光電変換する反射型の画像読取装置に本発明を適用してもよい。
本発明による調整技術を採用したスキャナシステムを組み込んだ写真プリント処理システムの一例を模式的に示す模式図 図1によるスキャナシステムに用いられたスキャナの外観を示す斜視図 スキャナの照明光学系を示す断面図 スキャナの内部要素を説明するための説明図 スキャナシステムに用いられたコントローラ内に構築された本発明に関係する機能要素を説明する機能ブロック図 本発明によるスキャナ調整を伴う写真プリント処理全体の流れを説明するフローチャート
符号の説明
1:フィルムスキャナ(画像読取装置)
20:照明光学系
21:光源
30:撮像光学系
40:光電変換部
60:コントローラ
63:スキャニング制御部
70:(スキャナ)調整モジュール
71:温度センサ
72:温度検出部
73:調整適正環境温度決定部
73a:環境温度代表値演算部73a
74:調整開始タイミング決定部
75:調整手段
75a:光源光量調整部
75b:シェーディング調整部

Claims (5)

  1. 読取対象物に対して光ビームを照射する照明光学系と、前記読取対象物を透過又は反射した光ビームを光電変換して読取信号を取得する光電変換部とを備えた画像読取装置の調整方法において、
    前記画像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定し、前記画像読取装置周辺の環境温度を検出し、前記検出された環境温度が前記適正環境温度に達した際に前記画像読取装置の調整を実行することを特徴とする画像読取装置の調整方法。
  2. 前記画像読取装置の読取動作時における環境温度の代表値を求めておき、当該代表値に基づいて前記適正環境温度が決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置の調整方法。
  3. 前記照明光学系の光源としてLEDが用いられており、前記画像読取装置の調整は光源光量調整とシェーディング調整であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置の調整方法。
  4. 読取対象物に対して光ビームを照射する照明光学系と、前記読取対象物を透過又は反射した光ビームを光電変換して読取信号を取得する光電変換部とを備えた画像読取装置のための調整モジュールにおいて、
    前記画像読取装置周辺の環境温度を検出する環境温度検出部と、前記画像読取装置の調整に適した適正環境温度を決定する調整適正環境温度決定部と、前記環境温度検出部によって検出された環境温度が前記調整適正環境温度決定部によって決定された適正環境温度に達した際に調整開始コマンドを出力する調整開始タイミング決定部と、前記調整開始コマンドに応答して前記画像読取装置の調整を実行する調整手段とが備えられていることを特徴とする調整モジュール。
  5. 前記調整適正環境温度決定部が前記画像読取装置の読取動作時における環境温度の代表値を演算して格納する環境温度代表値演算部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の調整モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8316645B2 (en) 2008-10-31 2012-11-27 Korea Electric Power Corporation Triple swirl gas turbine combustor
JP2017028536A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 東芝テック株式会社 印刷装置及びコンピュータプログラム

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JP2017028536A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 東芝テック株式会社 印刷装置及びコンピュータプログラム

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