JP2007036431A - フィルムスキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 G(緑)の光線とB(青)の光線との互いの影響を排除して良好な画像データを取得可能なフィルムスキャナを構成する。
【解決手段】 G発光ダイオードG−LEDと、B発光ダイオードB−LEDとを異なるグループに属するようにグループ分けし、光源制御手段55が、この2グループの発光ダイオードLEDを写真フィルムの搬送速度と同期して交互に発光させ、ラインセンサ制御手段52が、この発光タイミングと同期したタイミングでグループに分けられた発光ダイオードLEDと対応するラインセンサLSから交互にラインデータを取得する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色を少なくとも含む光線を写真フィルムに照射する光源ユニットと、写真フィルムを副走査方向に搬送するフィルムキャリアと、このフィルムキャリアの写真フィルムを透過した光線を送り出す光学レンズと、この光学レンズからの光線が導かれる位置に配置した光電変換ユニットを備えると共に、この光電変換ユニットは、前記副走査方向と直交する姿勢の主走査方向に沿った領域の光線を感知する少なくともR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインセンサを備えているフィルムスキャナに関する。
上記のように構成されたフィルムスキャナとして特許文献1に記載されるものが存在する。つまり、この特許文献1では、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色及びIR(赤外)の光を受光するためにR、G、B、IRに対応したライン型のCCDアレイを光電変換ユニット(CCDスキャナ)に備えており、光源ユニットとしてR、G、Bに対応した可視光を得るためにメタルハライドランプやハロゲンランプやハロゲンランプを備え、また、IRに対応した光線を得るために赤外光用の発光ダイオードを備えている。
この特許文献1では、R、G、B、IRのライン型のCCDアレイの夫々において光線の遮断と透過とを行う液晶シャッターを備えており、スキャニング時においては可視光と赤外光とを交互に読み込むことにより、R、G、BのCCDアレイで可視光を読み込む際に赤外光を読み込まないようにしている。具体的にはR、G、BのCCDアレイで可視光を受光する際には、赤外光用の発光ダイオードを消灯した状態で、R、G、BのCCDアレイの液晶シャッターを開放して受光を行い、IRのCCDアレイで赤外光を受光する際には、赤外光用の発光ダイオードを点灯した状態でIRのCCDアレイの液晶シャッターを開放して受光を行っている。
特開2001‐69324号公報 (段落番号〔0031〕〜〔0048〕、図3)
R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応して3種の発光ダイオードを用いたものを例に挙げると、この発光ダイオードのうち、G(緑)の発光ダイオードと、B(青)の発光ダイオードとは波長域が一部重複することや、波長域が近いことに起因して、このG(緑)の発光ダイオードと、B(青)の発光ダイオードとを同時に発光させ、対応する波長を受けるCCDアレイで受光した場合でも、G(緑)のCCDアレイでB(青)の光線の一部を受光し、これと同様に、B(青)のCCDアレイでG(緑)の光線の一部を受光する現象に繋がっている。この現象は不正吸収と称されるものであり、この不正吸収が発生した場合には、適正な色バランスの画像データを取得できず、色の濁りに繋がるものであった。
このような不都合に対して前記特許文献1の技術を考えると、この特許文献1では、可視光と赤外光との取得タイミングを異ならせた点が記載されるだけで、異なる波長の可視光の取得タイミングを異ならせる点について考慮がなく、不正吸収を回避できないものである。
本発明の目的は、G(緑)の光線とB(青)の光線との互いの影響を排除して良好な画像データを取得するフィルムスキャナを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色を少なくとも含む光線を写真フィルムに照射する光源ユニットと、写真フィルムを副走査方向に搬送するフィルムキャリアと、このフィルムキャリアの写真フィルムを透過した光線を送り出す光学レンズと、この光学レンズからの光線が導かれる位置に配置した光電変換ユニットを備えると共に、この光電変換ユニットは、前記副走査方向と直交する姿勢の主走査方向に沿った領域の光線を感知する少なくともR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインセンサを備えているフィルムスキャナにおいて、
前記光源ユニットが、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した光線を発光する発光素子を備え、この前記光源ユニットにおいてG(緑)の発光素子の発光タイミングと、B(青)の発光素子の発光タイミングとを異ならせ、G(緑)の発光素子の発光タイミングでG(緑)のラインセンサからラインデータを取得し、B(青)の発光素子の発光タイミングでB(青)のラインセンサからラインデータを取得するスキャニング制御手段を備えている点にある。
この構成により、写真フィルムから画像を取得する際には、G(緑)の発光素子の発光タイミングでG(緑)のラインセンサからラインデータを取得し、B(青)の発光素子の発光タイミングでB(青)のラインセンサからラインデータを取得することになる。その結果、G(緑)の光線とB(青)の光線との互いの影響による不正吸収を排除して良好な画像データを取得するフィルムスキャナが合理的に構成された。
本発明は、前記スキャニング制御手段は、前記R(赤)の光線の発光タイミングを、前記G(緑)の光線又はB(青)の光線の発光タイミングと一致させ、この一致させたタイミングで前記G(緑)又はB(青)のラインセンサとR(赤)のラインセンサでラインデータを取得しても良い。
この構成により、G(緑)の光線とB(青)の光線との互いの影響を排除しながら、R(赤)とG(緑)、又はR(赤)とB(青)との光線からラインデータを取得でき、3原色の全てのラインデータを取得するために発光を3回行うものと比較してスキャニングに要する時間を短縮できる。
本発明は、前記光源ユニットがIR(赤外)の光線を発光する発光素子を備え、前記光電変換ユニットのR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインセンサの少なくとも1つが、赤外光のラインデータを取得できるように構成され、前記スキャニング制御手段は、前記IR(赤外)の発光素子の発光タイミングで、このIR(赤外)に対応した前記ラインセンサからラインデータを取得しても良い。
この構成により、G(緑)の光線とB(青)の光線との互いの影響を排除すると共に、IR(赤外)に対応したラインセンサを用いずとも、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインデータ、及び、赤外光に対応したラインデータを取得できる。特に、IR(赤外)のラインデータを取得するよう構成された従来からのフィルムスキャナでは、可視光用のラインセンサと、赤外光用のラインセンサとを異なる位置に配置し、赤外光のみをハーフミラーやダイクロイックミラー等を介して赤外光用のラインセンサに導くように光学系を構成する必要があったが、本発明によると、赤外光用のラインセンサやミラー類が不要となりと構成の単純化が可能となる。
本発明は、前記スキャニング制御手段が、前記G(緑)の発光素子の発光と、B(青)の発光素子の発光とを交互に行うと共に、前記フィルムキャリアにおいて前記交互の発光タイミングと同期した速度で前記写真フィルムを搬送しても良い。
この構成により、フィルムキャリアで写真フィルムを一定の速度で搬送しながら、画像データを取得できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、光源ユニットA、フィルムキャリアB、レンズユニットC、光電変換ユニットD、制御ユニットEを備えることにより現像済みの写真フィルムFの画像をデジタル信号化し画像データとして取り込むフィルムスキャナが構成されている。
このフィルムスキャナは、写真フィルムFのサイズ(135サイズ、240サイズ、120・220サイズ等)に対応した前記フィルムキャリアBを装着し、このフィルムキャリアBで写真フィルムFを副走査方向(長手方向)に搬送しながら、光源ユニットAからの光線を写真フィルムFに照射し、該写真フィルムFを透過した光線をレンズユニットCから前記光電変換ユニットDに導き、この光電変換ユニットDでの光電変換により、写真フィルムFのコマ画像を画像データとして取得する。
図2〜図4に示すように、前記光源ユニットAは樹脂成形品で成る上壁部11と、アルミニウム合金で成る側壁部12と、同じくアルミニウム合金で成る底壁部13とでケース状に形成されている。前記上壁部11の内部には、その表面側に発光素子としての発光ダイオードLED(後述する4種の発光ダイオードの総称)を備えた第1基板P1と、第2基板P2と、第3基板P3とを配置してあり、これら、第1基板P1、第2基板P2、第3基板P3の裏面側にアルミニウム製のフィン15を備えている。この光源ユニットAの側壁部12には、3つのフィン15に対して冷却風を送る一対の電動型の冷却ファン16を備え、この光源ユニットAの内部には冷却ファン16夫々からの冷却風を案内する導風体17を備えている。
前記第1基板P1にはチップ状の多数の緑色のG発光ダイオードG−LEDを主走査方向に直線状に備え、第2基板P2にチップ状の多数の青色のB発光ダイオードB−LEDを主走査方向に直線状に備え、第3基板P3にチップ状の多数の赤色のR発光ダイオードR−LEDと、チップ状の多数の赤外のIR発光ダイオードIR−LEDとを主走査方向に沿って交互に備えている。
夫々の発光ダイオードLEDからの光線を平行光線化するように夫々の発光ダイオードLED(4種の発光ダイオードの総称)に焦点位置を設定した平行化レンズ18を備え、これらの平行化レンズ18を介して送り出された光線を合流させるダイクロイック型の第1ミラーM1と、第2ミラーM2とを備えている。
前記G発光ダイオードG−LEDからの光線を上方に送るように縦向き姿勢となる第1光軸L1を設定し、このG発光ダイオードG−LEDからの光線を第1ミラーM1を透過させて上方に送り出し、前記B発光ダイオードB−LEDからの光線を第2光軸L2に沿って上方に送り出し、前記第2ミラーM2と第1ミラーM1とで反射させて第1光軸L1に合流させ、R・IR光ダイオードR−LED・IR−LEDからの光線を第3光軸L3に沿って水平方向に送り出し、前記第2ミラーM2を透過させ第3ミラーM3で反射させて第1光軸L1に合流させている。
前記第1光軸L1上で前記上壁部11の壁面の近傍位置には光線を拡散させて光量の分布を平均化させる拡散板10を備え、この拡散板10の下方位置は減光手段として、電動モータ31の作動力がクランクアーム32を介して伝えられる作動プレート33に支持されるNDフィルタ34を備えている。このNDフィルタ34は、電動モータ31の作動により光線の光量を減ずる制限位置と、光線に作用しない待避位置とに切り換えられる。
このNDフィルタ34は、例えば、シェーディング補正のための補正テーブルを作成するために、4種の発光ダイオードLEDを発光させ、夫々の光線に対応するラインセンサ(図4を参照)で光線を受けて主走査方向での光量を計測する際に、ラインセンサに過大な光量の光線の入射を回避するために制限位置に設定されるものであり、スキャニング時には待避位置に設定されるものである。尚、図2では、光量を制限する状態を理解しやすくするため、NDフィルタ34を制限位置にセットした状態を示している。
尚、前記第1ミラーM1は前記G発光ダイオードG−LEDからの波長(520〜560nm)の光線を透過し、これ以外の光線を反射する性能のものであり、前記第2ミラーM2はR・IR発光ダイオードR・IR−LEDからの波長(620〜750nm及び830〜950nm)の光線を透過し、B発光ダイオードB−LEDからの波長(400〜480nm)の光線を反射する性能のものを使用している。
前記フィルムキャリアBは、主走査方向に沿う姿勢に、その長手方向を設定したスリット状のスキャンゲートSGが形成されたケース20を備え、このケース20には写真フィルムFを長手方向(副走査方向)に往復搬送させる複数の圧着型の搬送ローラ21と、この搬送ローラで搬送される写真フィルムの存否を計測する存否センサFSと、光源ユニットAからの光線をスキャンゲートSGの部位の写真フィルムFに導く集光レンズ22とを備えている。前記搬送ローラ21は搬送モータ21Mによって駆動される。
前記レンズユニットCは、図2及び図4に示すようにズーム型の光学レンズ5を備えている。図面には示していないが、このレンズユニットCは光学レンズの焦点距離を調節するズームモータと、焦点調節を行う合焦モータとを備えている。
前記光電変換ユニットDは、感知プレート1に対してR(赤)の光線を感知するRラインセンサR−LSと、G(緑)の光線を感知するGラインセンサG−LSと、B(青)の光線、及び、IR(赤外)の光線を感知するBラインセンサB−LSの3つのラインセンサLS(3種のラインセンサの総称)を備えている。この3つのラインセンサLSは夫々ともCCD( Charge Coupled Device)型の光電変換素子を主走査方向に沿って配置した構造を有しており、3つのラインセンサLSは互いに並行する位置関係で形成されている。
この3つのラインセンサLSは、その分光感度特性(CCD感度特性)を図6のように表すことが可能であり、同図から理解できるように特にBラインセンサB−LSは青色及び赤外光に対して高い感度を有しており、RラインセンサR−LSも同様に赤色と赤外光に対して高い感度を有している。この特性はラインセンサに備えたフィルタ(図示せず)の性能に起因することであり、この性質を利用することにより、この光電変換ユニットでは、BラインセンサB−LS、又は、RラインセンサR−LSを赤外光の感知に兼用する。
前記B発光ダイオードB−LED、G発光ダイオードG−LED、R発光ダイオードR−LED、IR発光ダイオードIR−LEDの発光特性(LED光源発光特性)を図5のように示すことが可能である。同図から明らかなように、B発光ダイオードB−LEDとG発光ダイオードG−LEDとの間には、比較的大きく重複する波長領域が存在し、B発光ダイオードB−LEDの発光時に、この光線をGラインセンサG−LSが感知し、G発光ダイオードG−LEDの発光時に、この光線をBラインセンサB−LSが感知する現象に繋がるものである。
この現象を不正吸収と称しており、この不正吸収が発生した場合には、適正な色バランスの画像データを得られず、色の濁りに繋がるものである。本発明は、この不正吸収を抑制するために、以下のような制御系を備え、以下の制御を実行している。
〔制御系〕
前記制御ユニットEの制御系の概要を図7のように示すことが可能である。つまり、この制御系は、マイクロプロセッサCPUを備えた制御ユニットEの入出力インタフェース(I/O)40に対して、前記RラインセンサR−LS、GラインセンサG−LS、BラインセンサB−LS夫々を制御するセンサコントローラ41と、前記レンズユニットCと、前記搬送モータ21Mを制御するドライバ42と、前記存否センサFSと、前記4種の発光ダイオードIR−LED、R−LED、G−LED、B−LEDを制御するドライバ43との間で信号のアクセス系を形成している。また、前記入出力インタフェース40と伝送ユニット44との間で信号のアクセス系を形成しており、この伝送ユニット44は通信回線45を介して画像処理装置等の外部処理装置46との間でデータをアクセスする。
前記CPUのデータバスに対して、RAMやROMで成る半導体メモリ51、前記センサコントローラ41を介してラインセンサLSを制御するラインセンサ制御手段52、前記レンズユニットCを制御するレンズ制御手段53、前記フィルムキャリアBでの写真フィルムFの搬送を制御する搬送制御手段54、前記光源ユニットAを制御する光源制御手段55、スキャニングモードを設定して写真フィルムFから画像データを取得するための制御を実行するスキャニング制御手段56、前記伝送ユニット44を介して前記外部処理装置46にデータを伝送するデータ伝送手段57が接続している。
前記ラインセンサ制御手段52、レンズ制御手段53、搬送制御手段54、光源制御手段55、スキャニング制御手段56、データ伝送手段57はソフトウエアで構成されるものであるが、これらをハードウエアで構成することや、ハードウエアとの組み合わせで構成しても良い。
図面には示していないが前記第1基板P1、第2基板P2、第3基板P3には温度センサを備えており、この温度センサで計測される温度を目標温度に維持するために前記冷却ファン16を制御することも前記制御ユニットEにおいて行われるが、図面の複雑化を避けるために制御系には示していない。これと同様に前記NDフィルタ34を制御する電動モータ31の制御系も図面に示していない。
〔制御形態〕
このフィルムスキャナでは、前記スキャニング制御手段56が写真フィルムFを順方向に搬送しながら画像データを低解像度で取得するプレスキャンを実行した後に、写真フィルムFを逆方向に搬送しながら画像データを高解像度で取得する本スキャンを実行する。本スキャンを実行時には、取得する画像データの目標画素数に基づき前記レンズ制御手段53の制御により光学レンズ5による拡大率(主走査方向での画素数)を設定し、取得する画像データの目標画素数に基づいて搬送速度(副走査方向での画素数)を設定する。また、プレスキャンで取得した画像データから画像処理によってコマの位置を特定し、写真フィルムFの搬送時には、そのコマの位置において、本スキャンによる画像データを取得する制御が実行される。この制御形態の概要を図8のフローチャートのように示すことが可能である。
つまり、本スキャンのために前記搬送制御手段54の制御によりフィルムキャリアBで写真フィルムFの搬送を開始した後には、コマの画像データを取得するタイミング(コマの上流側の端部)に達したことを判別すると(#01、#02ステップ)、前記光源制御手段55での制御によりG発光ダイオードG−LEDと、B発光ダイオードB−LEDとが異なるグループに属するようにグループ分けした2グループの発光ダイオードLEDを写真フィルムFの搬送速度と同期して交互に発光させ(#03ステップ)、前記スキャニング制御手段56の制御により、この発光タイミングと同期したタイミングでグループに分けられた発光ダイオードLEDと対応するラインセンサから交互にラインデータを取得する(#04ステップ)。
この制御では複数の発光ダイオードLEDを2つのグループに分け、全ての発光ダイオードLEDからの光線をセンシングする1サイクル中の発光回数を2回に設定し、これと同期するように、ラインセンサLSにおける1サイクル中のセンシング回数を2回に設定しているのである。
前記R発光ダイオードR−LEDと、G発光ダイオードG−LEDと、B発光ダイオードB−LEDとの何れかが発光する際には、その光線がミラーM1、M2を透過することや反射することにより、最終的には拡散板10からフィルムキャリアBのスキャンゲートSGの位置の写真フィルムFを照射する。また、これらR発光ダイオードR−LEDと、G発光ダイオードG−LEDと、B発光ダイオードB−LEDとを同時に発光させた際に白色光を得るように、夫々の発光ダイオードLEDの光量のバランスを設定してあり、取得したラインデータからカラーバランスの良い画像データを取得するようにしている。
次に、光源ユニットAと光電変換ユニットDとを制御してラインデータの取得を開始した後には、コマの画像データの取得を終了する位置に達するまでラインデータの取得を継続し、この終了するタイミング(コマの下流側の端部)に達すると発光と、ラインデータの取得とを停止し(#05、#06ステップ)、このようにコマから画像データを取得する処理を写真フィルムFの全てのコマについて行った後にスキャニングを終了する(#07ステップ)。
このフィルムスキャナでは、ラインセンサLSで取得したラインデータを前記データ伝送手段57が外部処理装置46に伝送し、この外部処理装置46においてラインデータからコマに対応した画像データを生成する処理形態が採用され、この処理が行われることにより、写真フィルムFのコマを3原色に色分解した画像データを取得すると同時に、写真フィルムFのコマに対応するIR(赤外)のデータを取得する。
このIR(赤外)のデータはフィルム面の傷や塵埃を反映した欠陥データとして機能するものであり、外部処理装置46では、この欠陥データに基づき、画像データにおける傷や塵埃等の欠陥位置を特定し、この欠陥位置の画像データに対して濃度調整処理の他に、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法による補間処理により、画像データの欠陥部分の修復を行う。
このフローチャートに示した制御では、画像データを取得する領域でのみ2つのグループの発光ダイオードLEDを交互に発光させていたが、例えば、写真フィルムFの搬送の開始から終了まで、2つのグループの発光ダイオードLEDを交互に発光させる制御を継続するように発光形態を設定しても良い。また、プレスキャンを行わずに、1度のスキャニングを行うように制御形態を設定しても良い。
また、前記2グループに発光ダイオードLEDを分ける場合、図9(a)に示すように、一方のグループをR発光ダイオードR−LEDとB発光ダイオードB−LEDとし、他方のグループをG発光ダイオードG−LEDとIR発光ダイオードIR−LEDとすると、発光対象とした前記一方のグループを時間Tだけ発光させた際にRラインセンサR−LSでR(赤)の光線のラインデータを取得し(感知し)、BラインセンサB−LSでB(青)の光線のラインデータを取得し、発光対象として前記他方のグループを時間Tだけ発光させた際にGラインセンサG−LSでG(緑)の光線のラインデータを取得し、BラインセンサB−LSでIR(赤外)の光線のラインデータを取得する(感知する)ことになる。
更に、前記2グループに発光ダイオードLEDを分ける場合、図9(b)に示すように、一方のグループをR発光ダイオードR−LEDとG発光ダイオードG−LEDとし、他方のグループをB発光ダイオードB−LEDとIR発光ダイオードIR−LEDとすると、発光対象とした前記一方のグループを時間Tだけ発光させた際にRラインセンサR−LSでR(赤)の光線のラインデータを取得し(感知し)、GラインセンサG−LSでG(緑)の光線のラインデータを取得し、発光対象とした前記他方のグループを時間Tだけ発光させた際にBラインセンサB−LSでB(青)の光線のラインデータを取得し、RラインセンサR−LSでIR(赤外)の光線のラインデータを取得する(感知する)。
このようにグループ分けした状態で発光とラインデータの取得とを行う処理では図9(a)、図9(b)に示すように、2つのグループとも、1サイクルにおけるラインデータの取得時間(T)を等しくしているが、発光ダイオードLEDの光量が少ないもの、あるいは、ラインセンサLSの感度が低いものの取得時間(T)を、他方の取得時間(T)より長く設定することも可能である。
本発明では、プレスキャンにおいて、グループ分けした発光ダイオードLEDを交互に発光させ、この発光タイミングで対応したラインセンサLSでラインデータを取得しても良い。このプレスキャンでは写真フィルムFの1本分の長尺となる構造のデータを取得するため、写真フィルムFの搬送開始から搬送停止までグループ分けした発光ダイオードLEDを交互に発光させ、この発光タイミングで対応するラインセンサLSでラインデータを取得する制御を実行することになる。
このように本発明によると、G発光ダイオードG−LEDとB発光ダイオードB−LEDとが異なるグループに属するように発光ダイオードLEDを2つのグループに分け、これに対応するラインセンサLSも2つのグループに分け、発光ダイオードLEDをグループ毎に交互に発光させ、この発光タイミングと同期して対応したラインセンサLSでラインセンサを取得するので、G発光ダイオードG−LEDとB発光ダイオードB−LEDとからの影響を互いに排除して、色に濁りを発生させない良好な画像データを取得できるのである。
特に、3種のラインセンサLSを用いるものでありながら、可視光の3原色のラインデータだけでなく、赤外光によるデータも取得するので、赤外光用のラインセンサを用いないで済むものにしており、コストの低減に繋がるものにしている。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)2グループに発光ダイオードLEDを分ける場合、一方のグループにG発光ダイオードG−LEDのみを備え、他方のグループにR発光ダイオードR−LEDとB発光ダイオードB−LEDと、IR発光ダイオードIR−LEDとを含める。このように構成した場合、光電変換ユニットDに可視光のための3種のラインセンサの他に赤外光用のラインセンサを必要とするものとなるが、不正吸収を除去することが可能となる。
(b)1サイクルの発光回数を3回以上に設定する。具体的には3種の発光ダイオードLEDを備えたものでは1サイクルの発光回数を3回に設定し、4種の発光ダイオードLEDを備えたものでは1サイクルの発光回数を4回に設定する。このように発光回数を設定して独立した発光を行わせることにより各色の不正吸収を一層良好に排除できる。
(c)G発光ダイオードG−LEDと、B発光ダイオードB−LEDとが異なるグループに属するようにグループ分けし、一方のグループの発光ダイオードLEDの発光を継続した状態で写真フィルムFを搬送してコマからラインデータを取得し、このラインデータの取得を終了した後に、他方のグループの発光ダイオードLEDの発光を継続した状態で写真フィルムFを搬送してコマからラインデータを取得し、この2種のラインデータを重ね合わせる形態で合成することにより画像データを生成する。このように制御形態を設定することにより、発光ダイオードLEDを交互に発光させるスキャニング形態で、発光を停止した直後の発光ダイオードの残光の影響を排除できる。
複数本の写真フィルムを接続した長尺の写真フィルムのスキャニングを行うフィルムスキャナに適用しても良い。
フィルムスキャナの斜視図 光源ユニットとフィルムキャリアとの縦断正面図 光源ユニットの縦断側面図 フィルムスキャナの概要を模式的に示す斜視図 LED光源の発光特性をグラフ化した図 CCD感度特性をグラフ化した図 制御系のブロック回路図 スキャニングルーチンのフローチャート 発光ダイオードとラインセンサとの対応関係及びタイミングを示す図
符号の説明
5 光学レンズ
56 スキャニング制御手段
A 光源ユニット
B フィルムキャリア
D 光電変換ユニット
F 写真フィルム
LS ラインセンサ
LED 発光素子:発光ダイオード

Claims (4)

  1. R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色を少なくとも含む光線を写真フィルムに照射する光源ユニットと、写真フィルムを副走査方向に搬送するフィルムキャリアと、このフィルムキャリアの写真フィルムを透過した光線を送り出す光学レンズと、この光学レンズからの光線が導かれる位置に配置した光電変換ユニットを備えると共に、この光電変換ユニットは、前記副走査方向と直交する姿勢の主走査方向に沿った領域の光線を感知する少なくともR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインセンサを備えているフィルムスキャナであって、
    前記光源ユニットが、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した光線を発光する発光素子を備え、この前記光源ユニットにおいてG(緑)の発光素子の発光タイミングと、B(青)の発光素子の発光タイミングとを異ならせ、G(緑)の発光素子の発光タイミングでG(緑)のラインセンサからラインデータを取得し、B(青)の発光素子の発光タイミングでB(青)のラインセンサからラインデータを取得するスキャニング制御手段を備えているフィルムスキャナ。
  2. 前記スキャニング制御手段は、前記R(赤)の光線の発光タイミングを、前記G(緑)の光線又はB(青)の光線の発光タイミングと一致させ、この一致させたタイミングで前記G(緑)又はB(青)のラインセンサとR(赤)のラインセンサでラインデータを取得する請求項1記載のフィルムスキャナ。
  3. 前記光源ユニットがIR(赤外)の光線を発光する発光素子を備え、前記光電変換ユニットのR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応したラインセンサの少なくとも1つが、赤外光のラインデータを取得できるように構成され、前記スキャニング制御手段は、前記IR(赤外)の発光素子の発光タイミングで、このIR(赤外)に対応した前記ラインセンサからラインデータを取得する請求項1又は2記載のフィルムスキャナ。
  4. 前記スキャニング制御手段は、前記G(緑)の発光素子の発光と、B(青)の発光素子の発光とを交互に行うと共に、前記フィルムキャリアにおいて前記交互の発光タイミングと同期した速度で前記写真フィルムを搬送する請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルムスキャナ。
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