JP2007034936A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 投入された紙幣を収容する紙幣収容部15と、該紙幣収容部に紙幣を載置すると共に、異物を分離する収容底部15Aと、分離した異物を返却する異物返却部31と、分離した異物を回収する回収トレー32と、前記収容底部の下方で、かつ前記異物返却部と前記回収トレーとの間に設置され、前記分離した異物を一時的に集積し、該異物を前記異物返却部もしくは前記回収トレーとに振分ける異物振分機構28と、前記異物の返却が必要とされた場合に、前記異物振分機構により前記異物を前記異物返却部に搬送し、前記異物の返却は不要とされた場合に、前記異物振分機構により前記異物を前記回収トレーに搬送することを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
この場合に、返却された異物が顧客にとって不要なものであるときは、顧客は返却された異物を受取らないでそのまま異物返却部に放置することがあり、放置された異物が異物返却部に残留すると異物返却部内が異物で満杯となって異物返却部が詰まってしまい、異物の返却を正常に行うことができなくなるという問題がある。
また、異物を異物返却部に搬送して顧客に返却する場合において、顧客が放置した異物で異物返却部が満杯になって、異物の返却を正常に行うことができなくなることを防止する手段を提供することを目的とする。
また、顧客が異物の返却を不要とした場合に、異物を回収トレーに搬送して回収するようにしたので、顧客が放置した異物によって異物返却部が満杯となるのを防止することができ、異物の返却を常に正常に行うことができるという効果が得られる。
図1において、1は自動取引装置としての現金自動預払機である。
2はLCD等の表示部であり、取引選択画面や各種の入力画面、顧客の処置を促す画面等を表示する。
図2において、5は現金自動預払機1の制御部であり、現金自動預払機1の各部を制御する。
6は記憶部であり、制御部5が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部5による処理結果等を格納する。
7はカード取扱部であり、カード挿入口7aに挿入された顧客のキャッシュカード等の取引カードの磁気ストライプに記録されているカード情報を読み書きする機能を有する。
8はレシート取扱部であり、顧客との取引結果を取引明細票に印刷してレシート発行口8aから発行する等の機能を有する。
10は異物検知手段としての画像解析部であり、後述するカメラ部35で撮影した画像をもとに異物の有無を検知する機能を有する。
図3において、12は紙幣投入口シャッタ部であり、現金自動預払機1の筐体1aに設けた筐体シャッタ13と、紙幣収容部15の上方に設けられ、紙幣収容部15に立てた状態で収容された紙幣Pの面の鉛直方向に開閉する両開きの扉14a、14bを有するスライド式の収容部シャッタ14により構成される。
20は分離ローラであり、紙幣Pの搬送路22の最上流に配置され、紙幣収容部25内で対向配置されたビルプレス21との間に紙幣Pが収容された紙幣Pをビルプレス21により分離ローラ20に押し付けて分離ローラ20を回転させることにより一枚づつ分離して搬送路22へ繰出す。
23は鑑別部であり、紙幣収容部15から搬送路22により搬送された紙幣Pの真偽、正損、金種等を鑑別する。
24は一時保管部であり、鑑別部23にて鑑別された紙幣Pを一時的に保管する。
図5において、26は異物一時集積部であり、異物の周りを囲うように配置された側面板27と、異物を一時的に集積して振分ける異物振分機構としての搬送ベルト28とにより構成され、側面板27と搬送ベルト28との間には異物としての硬貨が縦向きに落ちたときにそのまま搬送ベルト28上を転がって落ちない程度の隙間を有する。
異物搬送路30は、搬送ベルト28と異物返却部31との間で、搬送ベルト28から搬送された異物が異物返却部31へ滑り落ちるように傾斜して設置される。
回収トレー32は、顧客が不要とした異物を集積して回収するためのトレーであり、紙幣収容部15に紙幣Pを投入している顧客から見えない位置に配置され、現金自動預払機1に着脱可能に装着される。
36は照明部であり、カメラ部35の近傍に設置され、カメラ部35が撮影する搬送ベルト28の上面に光を当てる照明である。
上記の現金自動預払機1の記憶部6には、予めカメラ部35で異物が上に乗っていない状態の搬送ベルト28を撮影した画像、つまり初期画像を格納する。更に画像解析部10で顧客との取引中にカメラ部35が撮影している画像と初期画像とを比較することによって異物を検出したときに撮影した画像を表示部2に表示する異物画像表示処理プログラムを加えた取引処理実行プログラムを格納している。そして制御部5と取引処理実行プログラムにより本実施例の現金自動預払機1のハードウェアとしての各種の機能手段が形成される。
S1、現金自動預払機1の制御部5は、表示部2に取引選択画面を表示して待機する。
本実施例では、顧客は預入取引の選択肢を選択する。
S2、預入取引を行うことを認識した制御部5は、表示部2に取引カードの挿入を促す文言を表示し、顧客が取引カードをカード取扱部7に挿入すると、制御部2は筐体シャッタ13および収容部シャッタ14を開くと共に、表示部2に紙幣の投入を促す文言を表示する。そして顧客は紙幣Pを紙幣収容部15に投入する。
S4、制御部5は、タイマー機能により紙幣Pが投入されてから一定時間経過したことを認識すると、筐体シャッタ13および収容部シャッタ14を閉じる。
S5、制御部5は、紙幣収容部15内の紙幣Pをビルプレス21により押し付けて分離ローラ20を回転させ、紙幣Pを一枚づつ分離して搬送路22へ繰出し、ステップS2で認識した預入取引処理に関する動作を通常通りに実行し、記憶部6に取引履歴情報を記憶する。
また、紙幣Pの間に挟まれている等ですぐに収容底部15aまで落ちなかった異物は、紙幣Pをビルプレス21で押し付けて分離ローラ20によって紙幣Pを一枚づつ搬送路22に繰出したときに異物は搬送路22に繰出されないので、収容底部15aから落下して搬送ベルト28に集積される。
このとき、紙幣収容部15から落下した異物が搬送ベルト28に集積している場合には、カメラ部35が撮影している画像には異物が写るので、搬送ベルト28に異物が投入されたことを認識する。
なお、所定時間が経過してもいずれのボタンも押下されないときには、不要ボタンおよびご返却ボタンの点滅表示や、図示しない音声スピーカによる音声出力等で顧客に操作を促すようにする。
S10、ご返却ボタンの押下によって異物の返却が必要であると認識した制御部5は、モータ29によって搬送ベルト28を図4に示す矢印A方向に回転させて異物を異物搬送路30へ搬送し、搬送した異物を異物搬送路30から異物返却部31に滑り落とすことにより、異物を異物返却部31の返却口31aに搬送して返却し、顧客に取引カードを返却または取引明細票を発行して取引を終了する。
以上説明したように、本実施例では、カメラ部で搬送ベルトの上面を撮影して異物を認識したときには、表示部に異物処理選択画面を表示する。そして顧客による異物の返却の入力が行われた場合は、異物を異物返却部に搬送して顧客に返却するので、顧客が搬送ベルトの上面に落下した異物を拾うために紙幣収容部に無理に手を入れることがなくなり、紙幣収容部が壊されてしまる可能性を防止することができる。
また、搬送ベルトによって異物を必ず異物返却部あるいは顧客から見えない位置に配置した回収トレーに搬送するため、顧客との取引終了後には搬送ベルトに異物は残らないので、現金自動預払機の異物振分機構に集積している異物の中に混ざっている硬貨を探して取り出すことを目的として現金自動預払機を利用する顧客が紙幣収容部に無理に手を入れて紙幣収容部を壊されてしまうことを防止することができ、このような目的を持った顧客による現金自動預払機の利用を抑止することができる。
なお、上記実施例1において、取引が正常に行われた後に、顧客の口座番号と取引名、取引金額、制御部のタイマー機能から認識した取引時刻等の取引履歴情報を記憶するとして説明したが、カメラ部で撮影した画像を取引履歴情報に加えるようにすれば、搬送ベルトに付箋等の粘着性のある異物が貼り付いたままになったときに、取引履歴情報の画像から粘着性の異物がどの顧客の取引から存在していたかを容易に判別することができる。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のカメラ部35は、紙幣収容部15の内部を撮影できる位置から搬送ベルト28の上面を撮影できる位置までを往復移動可能に構成される。
本実施例2の記憶部6は、カメラ部35で撮影した紙幣Pが投入されていない状態の紙幣収容部15の画像、つまり図9に示す紙幣収容部15の初期状態を示す画像と、カメラ部35で撮影した異物が上に乗っていない状態の搬送ベルト28の画像、つまり図10に示す搬送ベルトの初期状態を示す画像とを格納する。
なお、本実施例2では紙幣収容部15に投入された紙幣Pの投入状態を解析する機能を有する現金自動預払機1に適用し、最初に紙幣収容部15内の紙幣Pの投入状態を認識して預入取引処理を行ってから、次に本実施例のカメラ部35による異物の撮影や異物返却部31または回収トレー32への異物の搬送を行う。
SA3、制御部5は、筐体シャッタ13および収容部シャッタ14を開いたのをきっかけに、カメラ部35による紙幣収容部15の内部の撮影を開始すると共に、記憶部6に格納した紙幣収容部15の初期状態を示す画像を読み出し、画像解析部10によって読み出した画像をもとにしてカメラ部35で撮影中の撮影画像の解析を行う。
SA5、制御部5は、解析した投入状態から斜めに投入されている紙幣や、2つ折れ紙幣等の紙幣ジャムの原因となる紙幣や、レシート等の搬送ベルト28上に落下しないと考えられる異物を検知する等の投入状態に異常が有ると認識したときはステップSA6に分岐し、投入状態に異常が無いと認識したときはステップSA7に移行する。
SA8、制御部5は、紙幣収容部15内の紙幣Pをビルプレス21により押し付けて分離ローラ20を回転させて一枚づつ分離して搬送路22へ繰出し、ステップSA2で認識した預入取引処理に関する動作を通常通りに実行する。
また、紙幣Pの間に挟まれている等ですぐに収容底部15aまで落ちなかった異物は、紙幣Pをビルプレス21で押し付けて分離ローラ20によって紙幣Pを一枚づつ搬送路22に繰出したときに異物は搬送路22に繰出されずに収容底部15aから落下する。
SA9、制御部5は、照明部36を点灯して搬送ベルト28の上面に光を当てると共に、カメラ部35を下降させて搬送ベルト28の上面の撮影を開始する。
このとき、搬送ベルト28には異物が集積しているので、カメラ部35で撮影している画像は図13に示すように異物の写った画像となる。
SA11、制御部5は、図14に示すカメラ部35によって撮影した異物の画像と「異物の混入がございました返却をご希望の場合はご返却ボタンを押してください」という異物の返却の要否を問う文言、異物を返却するためのご返却ボタン、不要な異物を破棄するための不要ボタンを表示した異物処理選択画面を表示する。
このように、本実施例においては、遮蔽機構50を搬送ベルト28と収容底部15aとの間に設けて顧客が収容底部15aの隙間から下方を見たときの顧客の視界から搬送ベルト28に集積する異物を遮ることができる。
なお、上記各実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
60は、異物振分機構としての傾斜可動板であり、回転支点60aにステッピングモータ61が取付けられ、収容底部15aから落下した異物を一時的に集積すると共に、ステッピングモータ61によって矢印C方向に回転することによって異物搬送路30と略同一線上となるように傾斜して異物を異物搬送路30に滑り落とし、又は矢印D方向に回転することによって一端が回収トレー32の上方に位置するように傾斜して異物を回収トレー32に滑り落として搬送するように構成される。
本実施例の記憶部6には、予めカメラ部35で異物が上に乗っていない状態の傾斜可動板60を撮影した画像、つまり初期画像を格納している。
上述した構成の作用について説明する。
斜板50aの下部側の先端と斜板50bの下部側の先端との間を滑り落ちた異物は、傾斜可動板60の上面に落下して集積される。
顧客によってご返却ボタンが押下されたときはステッピングモータ61によって傾斜可動板60を異物搬送路30の方に傾け、異物を異物搬送路30に滑り落とし、異物搬送路30を介して異物返却部31に異物を搬送して顧客に返却する。
顧客によって不要ボタンが押下されたときはステッピングモータ61によって傾斜可動板60を回収トレー32の方に傾けて異物を滑り落とし、回収トレー32に搬送して回収する。
なお、上記実施例2、実施例3において、斜板を異物が滑り落ちる方向に沿った中心がへこむように折り曲げて形成すれば、収容底部から分離した異物が斜板の中心に寄せられながら滑り落ちるために、搬送ベルトあるいは傾斜可動板に落下したときに一箇所に異物を集積することができる。
2 表示部
3 入力部
5 制御部
6 記憶部
7 カード取扱部
7a カード挿入口
8 レシート取扱部
8a レシート発行口
9 紙幣取扱部
10 画像解析部(異物検知手段)
12 紙幣投入口シャッタ部
13 筐体シャッタ
14 収容部シャッタ
14a、14b 扉
15 紙幣収容部
15a 収容底部
16 丸棒(支持棒)
19 検知センサ
20 分離ローラ
21 ビルプレス
22 搬送路
23 鑑別部
24 一時保管部
25 金種別カセット部
26 異物一時集積部
27 側面板
28 搬送ベルト(異物振分機構)
29 モータ
30 異物搬送路
31 異物返却部
31a 返却口
32 回収トレー
35 カメラ部
36 照明部
50 遮蔽機構
50a、50b 斜板
60 傾斜可動板(異物振分機構)
60a 回転支点
61 ステッピングモータ
Claims (6)
- 投入された紙幣を収容する紙幣収容部と、
該紙幣収容部に紙幣を載置すると共に、異物を分離する収容底部と、
分離した異物を返却する異物返却部と、
分離した異物を回収する回収トレーと、
前記収容底部の下方で、かつ前記異物返却部と前記回収トレーとの間に設置され、前記分離した異物を一時的に集積し、該異物を前記異物返却部もしくは前記回収トレーとに振分ける異物振分機構と、
該異物振分機構に一時集積した異物を撮影可能なカメラ部と、
前記異物振分機構に集積した異物の有無を検知する異物検知手段と、
前記カメラ部によって撮影した前記異物の画像と、該画像に写る異物の返却の要否を問う画面を表示する表示部とを備え、
前記異物の返却が必要とされた場合に、前記異物振分機構により前記異物を前記異物返却部に搬送し、
前記異物の返却は不要とされた場合に、前記異物振分機構により前記異物を前記回収トレーに搬送することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1において、
前記収容底部を、前記載置された紙幣と直交する方向に隙間をあけるように支持棒を並べて構成したことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記異物振分機構が、正逆回転可能に構成された搬送ベルトであることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記異物振分機構が、前記異物返却部側または前記回収トレー側に回転する傾斜可動板であることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1から請求項3または請求項4において、
前記異物振分機構と前記収容底部との間に、外部より前記収容底部を覗き込んだときに前記異物を視界から遮り、かつ前記収容底部で分離した異物を前記異物振分機構に落下させる斜板を有する遮蔽機構を設けたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項5において、
前記遮蔽機構を、2枚の斜板で構成し、該2枚の斜板を上部から下部にかけて互いの間隔を狭めるように配置すると共に、一方の斜板の先端と他方の斜板の端部の上面との間に間隔を設けて対向させたことを特徴とする自動取引装置。
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