JP2007026165A - 移動体装置、サービス提供システム、情報通信端末 - Google Patents

移動体装置、サービス提供システム、情報通信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】 各乗客ニーズに最適なサービスを提供でき、サービス変更時にも乗客ニーズに近いサービスを提供でき、サービス変更を容易にし且つ変更の影響を少なくする。
【解決手段】
入力装置15は座席前等に設けられ、ユーザの携帯電話端末の非接触ICカードから識別情報を読み取る。識別情報は本人認証サーバ1に送られ、そこで本人認証が行われる。コンテンツサーバ4は、ユーザが移動体装置内で受けたいコンテンツのスケジュール(行動スケジュール)を保持する。本人認証が成立した時、行動スケジュールが移動体内コンテンツサーバ11に転送される。情報端末14は、行動スケジュールに基づいてコントローラ19にコンテンツ提供を行わせるための制御信号を送る。コントローラ19は、制御信号に応じて、読書灯や座席リクライニング用のモータ等の移動体装置内機器20にユーザ所望の動作を行わせる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、交通機関において使用される移動体装置と、その交通機関の移動体装置を利用するユーザ(利用者、つまり乗客)に対して様々なサービスを提供可能としたサービス提供システムと、その交通機関の移動体装置を利用するユーザの情報通信端末に関する。
従来より、例えばバスや列車、航空機、船舶等(以下、これらをまとめて移動体装置と呼ぶことにする。)の交通機関を利用して旅行や出張等を行うような場合において、移動体装置の乗客は、出発地から目的地へ到着するまでの間、例えば新聞や雑誌を読んだり、景色を眺めたりなどの行動をとることが多い。
特に、国際線旅客機を利用した旅行や出張のように、機内に居る時間が長くなる場合、乗客は、新聞等を読んだりするだけでなく、機内食の飲食、各座席に設けられたオーディオビデオ再生装置を利用した映画や音楽の鑑賞、睡眠、入国書類や税関申告書の記入など、様々な行動をとることになる。
なお、上記国際線旅客機に乗る場合のように、機内に居る時間が長く、また機内で執り得るイベントが複数あるような場合、各乗客が、予め自分のイベントスケジュールを立てておくこともある。
一方で、移動体装置の乗務員は、出発地から目的地へ到着するまでの間に、乗客に対して所定のサービスを提供することになる。例えば、国際線旅客機の場合、客室乗務員は、新聞や雑誌の提供、機内食やドリンク類の提供、お土産の機内販売、乗客所望の地域上空を航空機が通過する際の通知等の各種のサービスを提供する。
また、例えば、乗客により特別食の予約がなされている場合のように、所定のサービス対象となる乗客が予め決められている場合、客室乗務員は、その乗客を特定した上で所定のサービスを提供することになる。上記特別食の予約などのような乗客を特定したサービスの予約は、例えば予約者(乗客等)からの郵送や電話、FAX、ウェブブラウザによる入力等により行われる。
なお、例えば特開2002−297823号の公開特許公報(特許文献1)には、ウェブブラウザにより入力した情報をインターネットを通じて管理サーバへ送ることでチケット等を予約するシステムが開示されている。
また、例えば特開2003−150843号の公開特許公報(特許文献2)には、ユーザ所望のジャンルのイベント情報が組み込まれたカレンダー型予定表(つまりスケジュール)を、ユーザ端末に配信して表示するシステムが開示されている。
また、例えば特開2003−173458号の公開特許公報(特許文献3)には、列車の車両内で、無線により乗客のユーザ携帯端末と接続し、そのユーザ携帯端末から電子切符のデータを収集すると共に、位置検出装置から座席への着席情報を収集し、それらに基づいて検札処理を行うことで、乗客と当該乗客が着席した座席とを特定可能としたシステムが開示されている。
特開2002−297823号公報(第1図) 特開2003−150843号公報(第1図) 特開2003−173458号公報(第1図)
ところで近年は、バスや列車、航空機、船舶等の交通機関において顧客獲得競争が激しくなっており、例えば他社には無い様々なサービスを提供すること等による差別化を図ることにより顧客を獲得することが行われている。
一方で、交通機関側から提供される画一的なサービスは、全ての乗客が望んでいるサービスとは必ずしも一致せず、したがって、各乗客個々のニーズに合ったサービスの提供が望まれている。
また、交通機関を利用する場合、例えば天候の悪化や機器の故障などの様々な要因により、例えば出発予定時刻や到着予定時刻の変更、ルートの変更、経由地の変更などが行われたりすることが多く、この場合、往々にして各乗客に提供されるサービスが変更されてしまうことになり、さらに、乗客自身が立てていたイベントスケジュールも変更しなければならなくなることがある。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、各乗客個々のニーズに最適化されたサービスを提供でき、また、提供するサービスの変更を行わなければならなくなった場合でも、より乗客のニーズに近いサービスを提供できるようにし、さらに、乗客自身が立てていたイベントスケジュールを変更しなければならなくなった場合にも、そのスケジュール変更を容易に行うことができ且つその変更の影響を少なくすることを可能にする移動体装置、サービス提供システム、情報通信端末を提供することを目的とする。
本発明の移動体装置は、利用者の座席に関連付けられた位置に設けられ、利用者が所持している所定の識別装置から、その利用者を特定可能な識別情報を読み取る情報読み取り部と、利用者を特定して情報を提示するための情報提示部と、識別情報を用いた当該利用者の本人認証が成立した時、その利用者が当該移動体装置内で提供を受けるべきコンテンツの提供スケジュールのデータを取得するコンテンツ提供スケジュール取得部と、コンテンツ提供スケジュールを管理するスケジュール管理部と、コンテンツ提供スケジュールに基づいて、利用者にコンテンツを提供するための制御を行うコンテンツ提供制御部と、当該移動体装置内で提供する予定のコンテンツが提供出来なくなる状況変化の発生を検知する状況変化検知部と、状況変化検知部にて検知された状況変化の内容に基づいて利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定する影響判定部とを有し、影響判定部にてコンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えないと判定された時には、情報提示部はその旨を利用者に通知し、スケジュール管理部は代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を生成すると共にそのコンテンツの推奨候補を上記情報提示部を通じて利用者に提示することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明のサービス提供システムは、移動体装置内で提供可能な全てのコンテンツと各コンテンツを提供可能な時間帯とからなる公開サービススケジュールを利用者に提示し、その公開サービススケジュール内のコンテンツと時間帯の中から利用者により選択されたコンテンツ及び時間帯に基づいて、その利用者を特定したコンテンツ提供スケジュールを生成して保持するサービススケジュール管理サーバと、利用者が所持している所定の識別装置との間で通信を行う情報通信端末と、利用者の本人認証を行う際に使用される識別情報を保持し、情報通信端末が所定の識別装置から読み取って送信してきた識別情報と内部が保持している識別情報とに基づいて、移動体装置を利用する利用者の本人認証処理を行う本人認証サーバと、移動体装置の座席に関連付けられた位置にて、利用者が所持している所定の識別装置から情報通信端末が読み取った識別情報を本人認証サーバに送信し、その本人認証が成立した時に、コンテンツ提供スケジュールのデータをサービススケジュール管理サーバから取得し、そのコンテンツ提供スケジュールに基づいて利用者にコンテンツを提供する移動体内装置とを有し、移動体装置は、当該装置内で提供する予定のコンテンツが提供出来なくなる状況変化の発生を検知した時、その検知された状況変化の内容に基づいてコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定し、その判定により当該コンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えないと判定した時には、その旨を利用者に通知すると共に、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を生成して利用者に提示することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の情報通信端末は、情報表示を行うための画面を備えた表示部と、利用者を特定可能な識別情報を保持している識別情報保持部と、移動体装置の座席に関連付けられた位置に設けられている通信インターフェース手段との間で情報通信を行うための情報通信部と、別情報保持部が保持している識別情報を、当該利用者の本人認証のために通信インターフェース手段へ送出し、その本人認証が成立した時に通信インターフェース手段を通じて送られてくる、少なくとも当該利用者が移動体装置内で提供を受けるべきコンテンツの提供スケジュールを表示部の画面上に表示させる表示制御部と、コンテンツ提供スケジュールに基づいて、コンテンツの提供のための制御命令を生成し、その制御命令を通信インターフェース手段を通じて移動体装置へ送出させる制御命令生成部とを有し、表示制御部は、コンテンツ提供スケジュールの変更が必要になった時に通信インターフェース手段を通じて送られてくる、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を表示部の画面上に表示させることにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、移動体装置は、利用者が登録したコンテンツ提供スケジュールに基づいてその利用者にコンテンツを提供し、また、利用者に提供する予定のコンテンツが提供出来なくなる状況変化の発生した時、その状況変化によって利用者にコンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えなくなるかどうかを判定し、スケジュール通りにコンテンツの提供が行えない時には、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を利用者に提示するようになされている。
本発明においては、利用者が登録したコンテンツ提供スケジュールに基づいて、移動体装置が利用者にコンテンツを提供するようになされているため、各利用者(つまり各乗客)個々のニーズに最適化されたサービスを提供できることになる。
また、本発明においては、何らかの状況変化によってコンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えなくなった時には、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を利用者(乗客)に提示するようになされているため、提供するサービスの変更を行わなければならなくなった場合でも、より利用者(乗客)のニーズに近いサービスを提供できると共に、されに、利用者(乗客)自身が立てていたイベントスケジュールを変更する場合にも、そのスケジュール変更を容易に行うことができ、且つ、その変更の影響を少なくすることが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
〔定義〕
本発明実施形態では、交通機関にて使用される例えばバス、列車、航空機、船舶等を移動体装置と呼ぶことにする。
なお、本実施形態では、本発明の移動体装置として国際線旅客機を挙げ、また、本発明のサービス提供システムとして国際線旅客機利用時におけるサービス提供システムを、さらに、本発明の情報通信端末として携帯電話端末を挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はそれらの例に限定されないことは言うまでもない。
本実施形態では、移動体装置に乗っている各乗客に対して、各乗客個々に最適化したサービスコンテンツを提供可能となされている。
ここで、各乗客に対して提供可能なサービスコンテンツは、移動体装置内で行われる全ての有機的、無機的サービスコンテンツを指す。
以下、サービスコンテンツを単にコンテンツと呼ぶことにする。本実施形態において、コンテンツとしては、例えば、
(1)緊急時の避難方法等の対処説明に関するコンテンツ
(2)映画や音楽等のストリーミングAVメディアのコンテンツ
(3)電子ゲームのコンテンツ
(4)入力書類や税関書類の記載補助に関するコンテンツ
(5)移動体装置の位置情報と時刻に関するコンテンツ
(6)ワイヤレスLANサービス利用や、プリントアウトサービス利用、FAX送受信サービス利用等のような移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)発行に関するコンテンツ
(7)読書灯の自動点灯/消灯サービス利用や、リクライニングシート位置自動設定サービス利用、座席バイブレータ(アラーム、マッサージ兼用)利用等の移動体装置内のサービス設備の使用に関するコンテンツ
(8)アテンダント(客室乗務員)が飲食物や配布物を該当座席に運ぶデリバリーサービスコンテンツ
などを挙げることができる。
なお、上記緊急時の避難方法等の対処説明に関するコンテンツとしては、乗客が移動体装置に乗る前に予め登録した言語による緊急時の設備説明サービスの他、ダイレクト広告サービス等を挙げることができる。
上記入国書類や税関書類に関するコンテンツとしては、乗客のパスポートに適した入国書類や税関書類の種類、滞在先やパスポート番号等の個人情報を記載するための書類記載例(テンプレート)を提供するような記載補助や、それら書類を所望の時間に配布等するサービスを挙げることができる。
上記移動体装置の位置情報と時刻に関するコンテンツとしては、例えば、観光地を車窓から見たり、所望の地域を上空から見たい場合に、その場所に到着したときにアラームを鳴らすような通過ルート情報通知サービスや、バスや列車等のように途中下車可能な場合の降車地の通知等を挙げることができる。
上記移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)発行に関するコンテンツとしては、例えば航空会社が提供している所謂マイレッジプログラムのステータス等によるコンテンツや移動体装置の設備についての使用権利の付加サービスを挙げることができる。
上記リクライニングシート位置自動設定サービス利用に関するコンテンツとしては、例えば睡眠時間中はリクライニングシートを平たくし、食事時間中には定位置に戻すようなことを自動で行う等のシート位置設定サービスを挙げることができる。
また、上記アテンダントによるデリバリーサービスコンテンツには、乗客が指定した言語で書かれた新聞や雑誌の配布や、乗客が搭乗前に注文した食事や飲み物の配膳、その他、お土産等の機内購入サービス等も含まれる。
〔公開サービススケジュールと行動スケジュールの概要〕
本発明実施形態において、交通機関側すなわちユーザ(乗客)に対してサービスを提供する側は、予め、移動体装置内で提供可能なサービスとそれらサービスを提供できる時間帯とを対応付けたサービススケジュールをユーザ側に提示可能となされている。
すなわち、当該サービススケジュールは、移動体装置の出発前に予定されており、且つ、その移動体装置への搭乗を予定しているユーザに対して事前に公開されるコンテンツ供用スケジュールである。
以下、移動体装置の出発前に事前に公開されるサービススケジュール(つまりコンテンツ共用スケジュール)を、特に「公開サービススケジュール」と呼ぶことにする。
一方で、ユーザ側は、その移動体装置を利用するに当たり、サービスの提供を受けたいコンテンツとそのコンテンツのサービスを受けたい時間を、事前に「行動スケジュール」として登録設定可能となされている。
ここで、ユーザによる行動スケジュールの事前設定は、例えば、航空会社が提供しているいわゆるマイレッジプログラムにおける予約管理システムにて採用されているような手法(例えば郵送、電話、FAX、ウェブブラウザからの入力)を流用して行うことができる。
なお、マイレッジプログラムにおける予約管理システムとは、ユーザの住所、氏名、生年月日、ユーザが使用可能な言語、パスポートに記載されている国籍、パスポート番号、パスポートの有効期限、ビザ(visa)情報、ユーザ所望の飲食物等のステータス情報等が、そのユーザの会員番号と関連付けて航空会社等の予約管理システムサーバに登録されるシステムである。
すなわち本実施形態において、予約管理システムは、上記ユーザが例えば移動体装置への搭乗予約を行う際に、そのユーザから行動スケジュールの登録設定要求がなされると、例えば上記公開サービススケジュールからプルダウンメニューにより所望のコンテンツを選択可能となされたユーザインターフェースを提供し、ユーザ側のパーソナルコンピュータや携帯電話端末のディスプレイ画面上にそのユーザインターフェースが表示され、そして、当該ユーザインターフェース画面上で幾つかのプルダウンメニューがユーザにより選択されると、それら選択されたメニューに対応した各コンテンツが登録された行動スケジュールを設定する。
なお、当該行動スケジュールの事前登録は、搭乗予約時だけでなく、移動体装置側でサービス提供を準備できる期間内であれば、ユーザが移動体装置に搭乗する前の任意の時点で行われても良い。
また、本実施形態において、行動スケジュールは、ユーザが移動体装置に搭乗した際に、当該移動体装置側がそのユーザの嗜好や趣味等の情報に基づいて推奨した幾つかのコンテンツの中から、ユーザ自身により選択されたコンテンツを元に作成されても良い。
すなわち、本実施形態の移動体装置は、ユーザが当該移動体装置に搭乗した時に、例えばユーザのマイレッジプログラムのステータス等の情報に基づいて提供可能なコンテンツを抽出し、その抽出したコンテンツの中から、ユーザの趣味,嗜好に合致したコンテンツを推奨候補としてユーザに提示する。
一方、ユーザは、それら推奨候補のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択すると共に、その選択したコンテンツのサービス提供を受けたい時間帯を入力する。これにより、ユーザの嗜好や趣味等から推奨されたコンテンツを元に、ユーザ自身が移動体装置内で作成した行動スケジュールが設定されることになる。
なお、本実施形態において、ユーザの行動スケジュールが複数設定された場合、ユーザが有効と定義した行動スケジュール、つまり、ユーザがその行動スケジュールを使うことを最後に指定した行動スケジュールには、その旨を示すパリティビットが付加される。
図1には、移動体装置内で提供可能なサービスとそのサービスの提供を受けることができる時間帯との対応関係(公開サービススケジュール)を表している。
なお、図1の例は、ユーザが国際線旅客機に搭乗する日の出発開始時刻から到着時刻までのタイムテーブルと、その出発開始時刻から到着時刻までの間に移動体装置内で提供可能(つまりユーザが選択可能)なサービスをカテゴリ毎に分けたサービスカテゴリとを示している。
この図1の例では、出発開始時刻から到着時刻までのタイムテーブルがEU(欧州連合)時間とJP(日本)時間で表されており、また、サービスカテゴリの例として、「お仕事サポートサービス」、「ドリンクサービス」、「新聞、雑誌配布サービス」、「ゲーム配信サービス」、「通過ルート情報サービス」、「ワイヤレスLANサービス」、「映画配信サービス」、「睡眠タイムサービス」、「昼食サービス」、「間食サービス」、「夕食サービス」、「入国書類配布・記載補助サービス」が挙げられている。
各サービスカテゴリ内において、括弧内に挙げられているサービス群は、当該移動体装置内で提供可能で且つユーザが利用権利を取得可能な全てのコンテンツを示してる。例えば、「お仕事サポートサービス」のカテゴリには、読書灯の点灯・消灯サービス、プリントアウトサービス、FAX送受信サービス、リクライニングシート仕事位置設定サービス、仕事中マッサージバイブレーション設定サービスなど、移動体装置内にて仕事を行う際のサポートに関連したコンテンツが用意されており、それらコンテンツがJP時間表記の場合10時30分から22時30分までの間で選択可能となされている。また例えば、「ドリンクサービス」のカテゴリには、ワイン、ビール、オレンジジュース、水など、移動体装置内にて提供可能なドリンクのコンテンツが用意されており、それらコンテンツがJP時間表記の場合10時30分から22時30分までの間で選択可能となされている。以下同様であり、その他の主なサービスのみ説明すると、「通過ルート情報サービス」のカテゴリには、通過ルート表示、現在地お知らせ、事前設定場所到着アラームなどのコンテンツが用意されており、それらコンテンツがJP時間表記の場合11時から23時30分までの間で選択可能となされている。また、「睡眠タイムサービス」のカテゴリには、ブランケットデリバリー、リクライニングシート睡眠最適位置に自動設定、座席バイブレータリラクゼーション振動モード、リラクゼーション音楽配信、読書灯消灯・点灯、座席バイブレータ目覚まし振動モード、目覚まし音配信などのコンテンツが用意されており、それらコンテンツがJP時間表記の場合、12時30分から21時までの間で選択可能となされている。
本実施形態によれば、ユーザが例えばパーソナルコンピュータや携帯電話端末を用いて移動体装置の搭乗予約等を行う際に、それらパーソナルコンピュータや携帯電話端末のディスプレイ画面上に、上記図1に示すようなユーザインターフェース画面が提供される。
そして、この図1に示すようなユーザインターフェース画面を介して、ユーザにより、所望の時間帯と所望のサービスカテゴリが選択され、さらに、そのサービスカテゴリ内でプルダウンメニューとして表示される各コンテンツの中から所望のコンテンツが選択された場合に、それら選択された時間帯とサービスカテゴリ及びコンテンツが、ユーザの行動スケジュール内に登録されることになる。
一例として、上記図1に示すようなユーザインターフェース画面において、例えば「お仕事サポートサービス」のカテゴリが選択された場合には、そのカテゴリに含まれている上記読書灯の点灯・消灯サービス、プリントアウトサービス、FAX送受信サービス、リクライニングシート仕事位置設定サービス、仕事中マッサージバイブレーション設定サービスなど、移動体装置内にて仕事を行う際のサポートに関連したコンテンツがプルダウンメニューによりユーザへ提示され、そのプルダウンメニューの中からユーザ所望のコンテンツに対応したメニューが選択されると、その選択されたコンテンツがユーザの行動スケジュールとして仮登録される。次に、ユーザインターフェース画面には、上記選択されたコンテンツについて移動体装置内でサービスを提供可能な時間帯を選択するためのプルダウンメニューが表示され、そのプルダウンメニューの中からユーザ所望の時間帯に対応したメニューが選択されると、その選択されたコンテンツがユーザの行動スケジュールに仮登録される。その後、上記選択したコンテンツと時間帯を決定する指示がユーザにより入力されると、それらコンテンツと時間帯がユーザの行動スケジュールに本登録されることになる。なお、時間帯については、プルダウンメニューで選択する場合の他に、直接時間を入力するようになされても良い。他の各カテゴリについても上述同様にコンテンツの選択と時間帯の指定が可能となされている。
図2には、図1に示したユーザインターフェース例を用いて、ユーザにより所望の時間帯とサービスカテゴリ及びコンテンツの選択が行われることで設定された行動スケジュールの一例を示す。
この図2の行動スケジュール例では、JP時間の10時45分から11時の間に航空機へユーザが搭乗した後、12時までの間、上記「お仕事サポートサービス」として、読書灯の点灯サービス、リクライニングシート仕事位置設定サービス、仕事中マッサージバイブレーション設定サービスを受け、また、搭乗後11時までの間に「新聞、雑誌配布サービス」としてN新聞の配布を受け、11時から11時15分までの間に「ドリンクサービス」としてワインを運んできてもらい、さらに、12時から12時15分までの間に「ドリンクサービス」としてビールを運んで来てもらうようなサービスが登録されている。また、12時30分から13時30分までの間に、「昼食サービス」としてイタリアン魚料理とフランス肉料理を運んできてもらい、その後、17時35分までの間、「睡眠タイムサービス」としてブランケットデリバリー、リクライニングシート睡眠最適位置の自動設定、座席バイブレータリラクゼーション振動モード、リラクゼーション音楽配信、読書灯の消灯サービスを受ける。以下同様であり、その他の主なサービスのみ説明すると、到着時刻前のJP時間21時30分から22時5分までの間、「入国書類配布・記載補助サービス」を受け、その後、通過ルート情報サービスとして、事前に設定登録された場所に到着したことをアラームにより通知してもらうようなサービスが登録されている。
なお、詳細な構成及び動作については後述するが、本実施形態においては、上述のような公開サービススケジュールや、ユーザにより事前に登録された行動スケジュールの情報は、そのユーザが移動体装置に実際に搭乗した際に、当該ユーザ(乗客)が着席した座席前や近傍の壁等に備えられているディスプレイ装置の画面上に表示可能となされている。また、ユーザのパーソナルコンピュータや携帯電話端末のディスプレイ上に、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)やワイヤレスLAN、或いは有線路を介して表示しても良い。
次に、図3を用いて、上記ユーザにより行動スケジュールに登録されたコンテンツに含まれる情報について説明する。
本実施形態において、コンテンツに含まれる情報には、コンテンツ基本情報と、変更関連情報、位置関連情報がある。
コンテンツ基本情報は、コンテンツ名、本編コンテンツ、サービス予定時刻、キーワードからなる。
上記コンテンツ名とは、その一つのサービスコンテンツを他のサービスコンテンツと区別するための名称である。
上記本編コンテンツには、以下のようなものがある。
例えば、緊急時の避難方法等の対処説明に関するコンテンツや映画,音楽等のストリーミングAVメディアのコンテンツの場合には、いわゆるMPEG4方式のストリーミングデータを挙げることができる。電子ゲームコンテンツの場合には、例えばJAVA(登録商標)スクリプトを挙げることができる。移動体装置の位置情報と時刻に関するコンテンツの場合には、図3に示す位置関連情報に示すように地名や地域名の情報を挙げることができる。移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)発行に関するコンテンツの場合には、それら機器に対するアクセス権を与えるユーザの識別番号(ユーザID)やパスワードの発行を、例えば予約管理システムのサーバに要求し、そのサーバからの出力をユーザのパーソナルコンピュータや携帯電話端末に出力して表示させるプログラムを挙げることができる。なおこの場合、ユーザは、パーソナルコンピュータや携帯電話端末からユーザIDやパスワードを入力する必要がある。移動体装置内のサービス設備の使用に関するコンテンツの場合には、例えば、座席等に取り付けられた読書灯のオン/オフスイッチが発生するのと同じ信号を移動体装置のコントローラから発生させるためのコマンドの発行を挙げることができる。これは他の機能についても同様である。アテンダントによるデリバリーサービスコンテンツは、人が行うサービスであるため、当該本編コンテンツはアテンダンツ用に備えられているディスプレイ装置の画面上に、サービスを促す表示をすることである。
上記サービス予定時刻には、前述の図1にて述べた公開サービススケジュールで定義されている時間帯が初期値としてコピーされて入力される。
上記キーワードとは、本編コンテンツで使われる、例えばニュース、映画、園芸、スポーツ等の単語である。なお、詳細については後述するが、当該キーワードは、ユーザが事前に登録した趣味,嗜好を元にソフトウェアが推奨する本編コンテンツを関連付けてユーザに提示する目的で使用可能となされている。
変更関連情報は、後述する公開サービススケジュールの変更や行動スケジュールの変更の際に設定される情報である。
〔ユーザの行動スケジュールに応じたコンテンツ提供の概要〕
本実施形態においては、ユーザが搭乗予約を行った移動体装置に乗った場合、その移動体装置内では、当該ユーザが登録設定した上記行動スケジュールに基づいて、そのユーザ(つまり乗客)を特定したサービスを提供可能となされている。なお、本実施形態において、ユーザにより設定された行動スケジュールが複数ある場合、移動体装置側では、ユーザが有効と定義して前述のパリティビットが付加されている行動スケジュールに基づいてサービス提供を行う。
ここで、本実施形態によれば、上記ユーザの行動スケジュールにより設定されているコンテンツのうち、上述した緊急時の避難方法等の対処説明に関するコンテンツや、ストリーミングAVメディアのコンテンツ、電子ゲームのコンテンツ、入国書類や税関書類の記載補助に関するコンテンツ、移動体装置の位置情報と時刻に関するコンテンツ、移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)発行に関するコンテンツについては、乗客が着席している座席前やその近傍の壁等に設けられた個人用のディスプレイ装置やイヤホン、スピーカ等を使用して、各乗客個人に特化したサービスとして、アテンダント等の人の手を介さずに提供可能となされている。或いは、ユーザのパーソナルコンピュータや携帯電話端末に対して、ブルートゥースやワイヤレスLAN、有線路を介して提供しても良い。
また、本実施形態によれば、上記移動体装置内のサービス設備の使用に関するコンテンツにおける上記読書灯の自動点灯/消灯サービスやリクライニングシート位置自動設定サービス利用、座席バイブレータ利用についても同様に、各乗客個人に特化したサービスとしてアテンダント等の人の手を介さずに提供される。
すなわち、読書灯やリクライニングシート、座席バイブレータは、移動体装置内のコントローラにより各々駆動制御可能となされている。
このように、本実施形態においては、それら各コンテンツが移動体装置内のコントローラにより自動的に制御されるようになされているため、ユーザは、上記行動スケジュールに登録したサービスを受ける際に、自らが適切な機器を操作したり、アラームの設定や読書等の点灯、映画を見るためのディスプレイ装置のモード切り替えやチャンネル設定等を自らがマニュアル設定しなくても良い。
また、本実施形態によれば、緊急時の設備説明や広告については、ユーザが予め登録した言語を用いて提供されることになるため、ユーザは、緊急時の設備説明や広告の内容を容易に理解することが可能となる。
また、本実施形態によれば、入国書類や税関書類の記載補助がなされるため、ユーザは、入国書類を記載する際に、滞在先やパスポート番号等の個人情報を全て正確に記憶していなくても、それら書類に必要な事項を適切に記入することが可能となる。
また本実施形態によれば、移動体装置側のアテンダントは、乗客の旅券情報やビザの種類等により用意すべき入国書類の種類が異なる場合であっても、アテンダントが乗客本人に確認しながら必要書類を選別して渡すような作業を行わなくても良くなる。
また本実施形態によれば、例えばマイレッジプログラムのステータス等によりコンテンツを特典として与える場合においても、本人確認をアテンダント等がマニュアルで行う必要がない。
なお、移動体装置の位置情報と時刻に関するコンテンツのサービスを提供する場合において、移動体装置が航空機である場合、その航空機の現在位置は、飛行する空域を管制している管制部の管制官から得ることができ、各地に配置されているNDB(無指向性無線標識)、VOR(超短波全方向式レンジビーコン)、DEM(数値標高モデル)等の航空保安無線施設から得られる方位と距離の情報により取得することができる。
すなわち、IFR(計器飛行方式)により飛行する航空機は、飛行する空域を管制している管制部の管制官から、針路、経路、高度等の管制指示を受けており、管制官は、全国各地に設置されている航空路監視レーダから得られた飛行中の航空機の現在位置や飛行高度等の情報が表示されたレーダ画面でモニタしつつ、飛行中の各航空機が接近・衝突しないよう、また、円滑に航空交通が流れるように各航空機を管制しており、それと共に、航空機は、全国に配置されているNDB、VOR、DEM等の航空保安無線施設から得られる方位と距離の情報により、現在位置や飛行方向の確認をしながら飛行している。
〔乗客を特定したサービス提供の概要〕
本実施形態によれば、上述したように、移動体装置に搭乗したユーザが自ら設定した行動スケジュールに応じたサービスを受けられるため、各ユーザ(乗客)は個々のニーズに最適化されたサービスを受けることができることになる。言い換えると、サービスを提供する側は、各乗客個々のニーズに最適化されたサービスを提供できることになる。
ところで、国際線旅客機などの航空機の場合、一般に座席指定がなされており、座席番号によって乗客を特定可能であるが、例えば、乗客同士の話し合いやアテンダントの指示等により、座席交換や移動が行われることがある。
この場合、上述したような乗客個々に最適化したサービスを提供するためには、各座席に乗客本人が着席しているかどうかを確認する必要がある。
ここで、各座席に乗客本人が着席しているかどうかの確認手法としては、例えば、座席前や壁等に備えられた個人向けのディスプレイ装置に本人確認用ガイダンス画面を表示したり、座席に備え付けられた個人向けのイヤホンから本人確認用ガイダンス音声を流すようにし、乗客が例えばタッチパネルや操作用コントローラを用いて、そのガイダンス画面やガイダンス音声に従って既知の暗証番号や鍵情報を手入力した場合に、その入力情報が予めサーバに登録された情報と一致するか否か判断することにより本人確認を行うような手法を用いることができる。
しかしながら、この確認手法の場合、乗客が自ら本人確認用の情報入力を行わなければならず、タッチパネルやコントローラの操作に不慣れな乗客にとっては必ずしも扱いやすい手法とは言い難い。
このため、本実施形態では、乗客が所持している携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末に搭載されている非接触型ICカードを利用して本人確認を行うようにしている。
すなわち、本実施形態の移動体装置は、各座席に非接触型カードリーダを備えており、座席に着席した乗客の携帯情報端末の非接触ICカードから、当該非接触型カードリーダが本人確認に必要な情報を読み取ることにより、その座席に着席している乗客を特定可能となされている。
これにより、本実施形態によれば、その座席に着席している乗客に対して、その乗客により設定された行動スケジュールに基づいたサービスを提供することができる。
〔サービススケジュール変更と行動スケジュール変更の概要〕
本実施形態の移動体装置のような交通機関においては、例えば天候の変化や、移動体装置内の混雑或いは経路の混雑状況等により、出発時刻、到着時刻、途中経由地の通過時刻、車内や機内のアテンダントによるサービス提供時刻(例えば物品や飲食物の配布や販売時刻等)が変更されたり、また例えば、経由地が変更されることに起因するコンテンツ供用時間帯の変更や停止がなされたり、移動体装置設備の不急のトラブル等により設備の利用制限が発生したり、提供されるコンテンツの内容が変更されたりすることがある。なお、移動体装置が航空機である場合、当該航空機は、その経路上の気象状況に関する情報等は、AEIS(航空路情報提供業務)センタの管制官やFSC(飛行援助センタ)の運航情報官から提供を受けることができるようになされている。
本実施形態では、このような時刻やサービス等の変更(つまり状況変化)があることを検知した場合、その状況変化の発生の都度、当該状況変化によるサービススケジュールへの影響を判定し、その判定結果に基づいて、移動体装置内においてサービススケジュール(コンテンツ共用スケジュール)が自動更新される。
以下、移動体装置内でサービススケジュールが更新されることを「サービススケジュールアップデート」と呼び、その更新後のサービススケジュールを特に「更新サービススケジュール」と呼ぶことにする。
また、本実施形態の移動体装置は、サービススケジュールアップデートが行われた場合、その更新前後のサービススケジュールを比較し、その比較の結果、乗客に知らせるべき差異が生じている場合には、乗客の座席前等に設けられているディスプレイ装置等の画面上にその旨を表示したり、座席に設けられているイヤホンや携帯電話端末等から音声出力することにより、各乗客に対してサービススケジュールに変更があることを通知可能となされている。
なお、公開サービススケジュール、サービススケジュールアップデート、更新サービススケジュールのいずれも、同一形式で表記される。
また、サービススケジュールアップデートが行われた場合、ユーザの行動スケジュールについても、そのアップデートの内容に合わせて変更しなければならなくなることがある。
すなわち例えば、交通機関やアテンダント側の都合により飲食物の提供時刻や入国書類等の配布物の配布時刻が変更されたり、天候の変化や移動体装置の整備の遅れ等により出発時刻や到着時刻、途中経由地通過時刻が変更されたり、移動体装置内の設備の故障等によりインターネットアクセスゲートウェイの利用や映画やゲームのコンテンツ利用が制限されたり、更には、本人の意思によってなされる睡眠時刻等が変更されたりした場合、上記行動スケジュールを変更しなければならなくなることがある。
このようなことから、本実施形態の移動体装置は、サービススケジュールアップデートが行われた場合、当該サービススケジュールアップデートによる行動スケジュールへの影響を判定し、その判定結果から行動スケジュールを変更しなければならない状態になった場合、乗客の座席前等に設けられているディスプレイ装置等の画面上にその旨を表示したり、座席に設けられているイヤホンや携帯電話端末等から音声出力することにより、各乗客に対して行動スケジュールを変更すべきことを通知可能となされている。
また、本実施形態においては、サービススケジュールアップデートにより行動スケジュールの変更が必要になった場合、ユーザの嗜好や趣味等の情報に基づいて、ユーザの行動スケジュール変更に反映可能で且つ当該移動体装置にて提供可能な幾つかのコンテンツの推奨候補を挙げ、それら推奨候補のコンテンツをユーザに提示することも可能となされている。なお、この場合のコンテンツの推奨候補は、前述した移動体装置への搭乗時と同様に、例えばユーザのマイレッジプログラムのステータス等の情報に基づいて提供可能なコンテンツを抽出し、その抽出したコンテンツの中から、ユーザの趣味,嗜好に合致したコンテンツを推奨候補としてユーザに提示することができる。
その後、本実施形態の移動体装置は、ユーザの同意を得た上で、サービススケジュールアップデートの内容に応じて行動スケジュールを変更する。
なお、言うまでもないが、一度更新された行動スケジュールを更に更新することも可能である。また、本実施形態において、ユーザにより事前に登録された行動スケジュールと後に更新された登録スケジュールの何れも、同一形式で表記される。
〔システム構成と各構成要素の詳細〕
次に、図4には、前述した〔公開サービススケジュールと行動スケジュールの概要〕、〔行動スケジュールに応じたコンテンツ提供の概要〕、〔乗客を特定したサービス提供の概要〕、〔サービススケジュール変更と行動スケジュール変更の概要〕にて説明したことを実現する本実施形態のサービス提供システムの概略構成を示す。
なお、以下の説明においては、説明を簡略化するために、同一の移動体装置を利用する全ての人が、同一のコンテンツ供用時間帯を享受できる前提とする。つまり、例えばマイレッジプログラムのような利用者のステータスによって、他人よりも早くコンテンツ供用を受けたり、より長い時間コンテンツ供用を受けたりすることができないことを前提とする。
勿論言うまでもないが、本発明は、マイレッジプログラムのような利用者のステータスにより、他人より早くコンテンツ供用を受けたり、より長い時間コンテンツ供用を受けたりすることができる場合にも適用可能である。
図4に示す本実施形態のサービス提供システムは、移動体装置外のシステムと、移動体装置内のシステムとに大別される。なお、図4では、インターネット及びIP(Internet Protocol)ベースを基本にして説明しているが、本実施形態はそれら限定されるものではない。
〔移動体装置外システム〕
先ず、図4の移動体装置外のシステムは、本人認証サーバ1、情報サービスサーバ2、ユーザIDデータベース3、コンテンツサーバ4、それらサーバ群を接続するための内部ネットワーク5、当該内部ネットワーク5を介して接続されたサーバ群を例えばインターネット等の外部ネットワーク7に接続するためのゲートウェイ及びプロキシサーバ6を有して構成されている。
なお、この移動体装置外システムのうち、特に本人認証サーバ1、情報サービスサーバ2、ユーザIDデータベース3、コンテンツサーバ4は、例えば、航空会社が提供しているマイレッジプログラムにおける予約管理システム等の一部として構築されていても良いし、予約管理システムとは別に構築されていても良い。
ユーザIDデータベース3は、本人認証サーバ1に専用回線にて接続されており、本実施形態のシステムによるサービスの提供を受けることができる登録会員ユーザの識別情報(ユーザID)と、当該ユーザにおける例えばマイレッジプログラムのステータス情報と、前述した移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)等を保持している。
情報サービスサーバ2は、ユーザが例えばパーソナルコンピュータや携帯電話端末を用い、上記インターネット等の外部ネットワーク7を介して上記内部ネットワーク5に接続してきた時、そのユーザアクセスの窓口として機能するサーバである。当該情報サービスサーバ2は、ユーザアクセスがあると、本人認証サーバ1に対して、そのユーザが本実施形態のシステムによるサービスの提供を受けることができる登録会員ユーザであるかどうかの問い合わせを行う。
本人認証サーバ1は、上記情報サービスサーバ2からユーザアクセスに関する問い合わせを受けると、上記ユーザIDデータベース3に登録されているユーザIDを参照することにより、そのユーザが、本実施形態のシステムによるサービスの提供を受けることのできる登録会員ユーザであるかどうかの認証処理を行う。そして、本人認証サーバ1は、その認証結果を情報サービスサーバ2へ返送する。
情報サービスサーバ2は、本人認証サーバ1により上記ユーザが登録会員ユーザであることの認証結果を確認すると、コンテンツサーバ4に保持されているコンテンツと前述した公開サービススケジュールの使用権をそのユーザに付与する共に、そのユーザに対して行動スケジュールの新規登録許可を与える。そして、情報サービスサーバ2は、ユーザにより行動スケジュールの新規登録がなされた場合、その行動スケジュールをコンテンツサーバ4に登録することも行う。
コンテンツサーバ4は、上記情報サービスサーバ2に専用回線で接続されており、移動体装置にてユーザへ提供可能なコンテンツに関連するデータと、それらコンテンツを識別するためのコンテンツIDデータ、全ての移動体装置についての公開サービススケジュールのデータなど、コンテンツと公開サービススケジュールに関連する情報が保持されている。
また、本実施形態において、ユーザにより前述の図2に示した行動スケジュールが登録された場合、上記コンテンツサーバ4は、当該行動スケジュールのデータと、ユーザの使用言語に関する情報、入国書類・税関申告書類に関するデータ、ユーザの趣味,嗜好等に関するデータ、当該ユーザの例えばマイレッジプログラムのステータス情報、ユーザが移動体装置から降りる予定の目的地の情報など、ユーザ個人に関連するデータも保持する。
ここで、当該コンテンツサーバ4への行動スケジュールの登録は、前述の図1及び図2で説明したように、ユーザにより、公開サービススケジュールの中から例えばプルダウンメニューの選択等によって幾つかのコンテンツが選択されることで行われる。
また、上記ユーザの使用言語に関する情報の登録時には、例えば予約管理システムにより、移動体装置内でサービス提供可能な言語として予め定義されている複数の言語をプルダウンメニューにより選択可能となされたユーザインターフェースが提供され、ユーザ側のパーソナルコンピュータや携帯電話端末のディスプレイ画面上にそのユーザインターフェースが表示され、そして、当該ユーザインターフェース画面上で所望のプルダウンメニューがユーザにより選択されると、その選択されたメニューに対応した言語がユーザの使用言語として当該コンテンツサーバ4に登録される。
また、上記入国書類・税関申告書類に関するデータの登録がなされる場合において、それら入国書類や税関書類は、一般的に記載項目が事前に定められたフォーマットがあり、それら記載必要項目としては、例えば旅券情報、滞在ホテル情報、自宅住所、入国目的、犯罪歴の有無確認等が挙げられる。したがって、当該コンテンツサーバ4への上記入国書類・税関申告書類に関するデータの登録時には、例えば予約管理システムにより、それら記載必要項目が抽出されて例えばユーザが入力しやすいユーザインターフェースに変換され、そのユーザインターフェースが提供される。そして、そのユーザインターフェースを介してユーザから上記記載必要項目の入力がなされると、その入力された各項目の情報が当該コンテンツサーバ4に登録される。なお、この場合のユーザインターフェースによれば、例えば、氏名や旅券番号等のように複数の書類で共通項目となされている情報については、一度入力すれば良いようになされており、また、ユーザの母国語を用いて質問や入力指示が出され、ユーザから母国語で入力された単語を翻訳することも行われる。
また、上記ユーザの趣味,嗜好等に関するデータの登録時には、例えば予約管理システムにより、前述の図3で説明したように定義されているキーワード群から、ユーザが興味あるものを例えばプルダウンメニューにより選択可能となされたユーザインターフェースが提供され、ユーザ側のパーソナルコンピュータや携帯電話端末のディスプレイ画面上にそのユーザインターフェースが表示され、そして、当該ユーザインターフェース画面上で所望のプルダウンメニューがユーザにより選択されると、その選択されたメニューに対応したキーワードが、ユーザの趣味,嗜好に関するデータとして当該コンテンツサーバ4に登録される。
その他、ユーザのマイレッジプログラムのステータス情報や、ユーザの目的地の情報については、例えば上記ユーザIDデータベース3から転送されて当該コンテンツサーバ4に登録される。
〔移動体装置内システム〕
次に、図4の移動体装置内のシステムは、内部ネットワーク9を介して接続された各サーバ群や端末,クライアント装置群を例えばインターネット等の外部ネットワーク7に接続するための移動体内ゲートウェイ及びプロキシサーバ8、移動体内情報サービスサーバ10、移動体内コンテンツサーバ11、移動体内認証サーバ12、移動体内ユーザIDデータベース13、情報端末14、入力装置15、ワイヤレスLANアクセスポイント16、コントローラ19、移動体装置内機器20を有して構成されている。
ワイヤレスLANアクセスポイント16は、例えばユーザがパーソナルコンピュータや携帯電話端末、PDAが無線通信機能を用いて、当該移動体装置内にてインターネット等にアクセスする際のアクセスポイントである。
移動体装置内機器20は、時刻を計測してその時刻データを電気信号や光信号としてコントローラ19に出力する時刻計測機器や、GPS(Global Positioning System)等により当該移動体装置の現在位置を計測してその位置データを電気信号や光信号としてコントローラ19に出力する位置計測機器、各座席に設置されているリクライニング機構駆動用モータ、各座席に設定された座席バイブレータ機構駆動用モータ、各座席近傍の天井等に設けられた読書灯等である。上記リクライニング機構駆動用モータ、座席バイブレータ機構駆動用モータ、読書灯等は、コントローラ19からの制御信号、若しくは、アテンダントがキーボードやタッチパネルなどのユーザインターフェース入力デバイスを操作することによる操作信号により駆動される。
入力装置15は、移動体装置内の各座席若しくはその近傍に取り付けられた非接触型若しくは接触型のカードリーダと、ユーザインターフェースの入力デバイスとして当該移動体装置の各座席に取り付けられた例えばタッチパネルや十字キーのような操作用入力デバイス若しくは音声入力装置とからなる。
情報端末14は、各座席に取り付けられたIPベースのクライアント端末である。当該情報端末14は、例えばノート型のパーソナルコンピュータ或いはPDA(Personal Digital Assistant)のような構成となされており、出力手段として航空機の各座席に設置されているようなディスプレイ装置及び音声出力装置を備え、且つ、入力装置15との間での信号インターフェース手段を有しているものである。
なお、当該情報端末14は、ユーザ自身が所有する携帯型パーソナルコンピュータや携帯電話端末のような情報通信端末であっても良い。当該情報端末14が、ユーザ自身が所有する情報通信端末である場合、座席等には、ユーザの情報通信端末を接続するためのコネクタや無線送受信装置が設けられる。もちろん、ユーザの情報通信端末を用いて、情報端末14に接続するような構成であっても良い。
また、本実施形態の場合、当該情報端末14は、少なくとも、使用言語設定用のアプリケーション、メール・スケジューラクライアント機能用アプリケーション、メディアコンテンツ再生用アプリケーション、本人認証用アプリケーション、音声読み上げ用アプリケーションを備えている。
上記使用言語設定用アプリケーションは、例えば、前述した移動体装置外のコンテンツサーバ4に登録されている当該ユーザの使用言語に関するデータを、移動体内情報サービスサーバ10を介して取り込み、ユーザインターフェースに使用する言語を、その使用言語に設定するアプリケーションである。すなわち、当該使用言語設定用アプリケーションは、例えば、ユーザインターフェース用に出力する文字や音声を複数言語から選択的に切り替え可能となされている他の各種アプリケーションや、ユーザインターフェース用に出力する文字や音声を複数言語から選択的に切り替え可能となされているコンテンツを情報端末14が備えている場合に、それら他の各種アプリケーションやコンテンツが文字や音声により出力する言語を、当該ユーザの使用言語に自動的に切り替え設定するためのアプリケーションである。
上記メディアコンテンツ再生用アプリケーションは、例えばストリーミングAVメディアコンテンツを再生するためのアプリケーションである。なお、本実施形態において、ストリーミングAVメディアコンテンツは、例えば移動体内コンテンツサーバ11内に保存されている。
本人認証用アプリケーションは、例えば非接触型若しくは接触型のICカードに保持されている情報を読み出すカードリーダアプリケーションに含まれ、ユーザが所持する非接触型若しくは接触型のICカードに記録されている情報を読み取り、その情報を元に当該ユーザの本人認証を行う。
音声読み上げ用アプリケーションは、情報端末14内の各アプリケーションが出力するテキストデータを、音声に変換するためのアプリケーションである。
上記メール・スケジューラクライアント機能用アプリケーションは、いわゆる電子メールクライアント機能とスケジューラクライアント機能を実現するためのアプリケーションである。上記スケジューラクライアント機能では、日時とその日時に行うべき予定の入力や、設定された日時と予定の提示が可能となされている。なお、上記日時や予定の情報は、例えば入力装置15を介してユーザが手入力することも可能であるし、また、電子メールクライアント機能を介して例えば移動体内コンテンツサーバ11やコントローラ19等から更新情報として自動的に入力されても良い。また、日時や予定を提示は、情報端末14が備えているディスプレイ画面への表示などにより行われる。さらに、このアプリケーションでは、以下に説明するバッチファイルの内容に従って、例えば「予定開始時刻」や「予定終了時刻」或いは「終了15分前」といった予め定めた時刻に、例えば情報端末14の出力手段をオン/オフ等する制御を行ったり、コントローラ19等に接続された移動体装置内機器20をオン/オフ等する制御を行ったり、情報端末14内の他のアプリケーションを起動/終了等させるためのコマンド信号を送出することも可能となされている。
特に、本実施形態の場合、前記行動スケジュールには、例えば、ストリーミングAVメディアのコンテンツの再生操作や、ワイヤレスLAN,プリンタ,FAX機器,読書灯,リクライニングシート,座席バイブレータ等の移動体装置内機器20の操作を、ユーザが手入力で行う際の操作手順に対応したバッチファイルの形式のデータが含まれており、したがって本実施形態によれば、上記メール・スケジューラクライアント機能用アプリケーションのスケジューラクライアント機能が、当該バッチファイルをスケジュール設定時刻に自動実行させることにより、ストリーミングAVメディアのコンテンツの自動再生、リクライニングシートの自動位置設定、座席バイブレータによるマッサージ開始/終了の自動動作、読書灯の自動点灯/自動消灯、プリンタやFAX装置の自動動作、ワイヤレスLANアクセス権の自動設定などが可能となる。
なお、バッチファイルの具体例として、ストリーミングAVメディアのコンテンツの再生用バッチファイルは、行動スケジュールに登録されているストリーミングAVメディアコンテンツ再生時刻になった時に、情報端末14のメディアコンテンツ再生用アプリケーションを起動し、次に、ディスプレイ装置や音声出力装置の電源をオンし、次に、所望のストリーミングAVメディアコンテンツを指定し、その後、当該ストリーミングAVメディアコンテンツの再生を開始するような手順を実行するためのデータとなる。
また例えば、所望の観光地を車窓から見たり、上空から見たい場合にアラーム報知を行わせるようなバッチファイルは、行動スケジュールに登録されている通過ルート情報サービスの提供時刻若しくは提供位置になった時に、例えば座席等に設けられたディスプレイ装置の電源をオンさせて所望の場所に到達したことをそのディスプレイ画面上に表示させたり、座席等に設けられている音声出力装置からアラーム音を出力させるような手順を実行するためのデータとなる。
また例えば、入国書類や税関書類の記載補助に関するコンテンツ用のバッチファイルは、行動スケジュールに登録されている入国書類配布・記載補助サービスの設定時刻になった時に、予め登録されている旅券情報や滞在ホテル情報のような入国書類や税関申告書に記載が必要な情報、及び、ユーザが移動体装置から降りる予定の目的地の情報に基づいて、移動体内コンテンツサーバ11に保存されている入国書類や税関申告書のテンプレート群から必要なテンプレートを特定し、ユーザが見本としてそのまま書類を記載できる記載例の形式の画像をディスプレイ画面上に表示させたり、書類記載の手順説明を音声出力させるようなデータとなる。
具体的には、例えば、先ず情報端末14でウェブブラウザを起動してディスプレイ画面上に表示し、次に、所望の目的地を含む書類テンプレートコンテンツを自動指定し、次に、そのテンプレートコンテンツとユーザの旅券情報や滞在ホテル情報等の入国書類や税関申告書に記載が必要なクライアント情報を移動体内コンテンツサーバ11から取得すると共に、それらクライアント情報が記載されたテンプレートコンテンツをディスプレイ画面上に自動表示するようなことを行う。また、書類記載の手順説明を音声出力する際には、予め音声読み上げ用アプリケーションを起動させることになる。
なお、これらのことを自動で行う場合、例えば、本編コンテンツがXML(eXtensible Markup Language)ベースで作成されており、クライアント情報がそのコンテンツに対応付けられたデータベースとなされていれば良い。
図4の移動体内情報サービスサーバ10は、ユーザが移動体装置に搭乗し、情報端末14を用いて内部ネットワーク9に接続してきた時、そのユーザアクセスの窓口として機能するサーバであり、ユーザからアクセスがあると、移動体内認証サーバ12に対して、そのユーザが本実施形態のシステムによるサービスの提供を受けることができる登録会員ユーザであるかどうかの問い合わせを行う。
また、本実施形態において、当該移動体内情報サービスサーバ10はメールクライアント機能を有しており、移動体内コンテンツサーバ11のコンテンツのサービス予定時刻が更新される度に、その更新されたコンテンツ名及び更新時刻を例えばいわゆるアイカレンダ(icalender)フォーマット等の所定フォーマットにてコントローラ19へ送出する。
なお、icalenderフォーマットは、スケジュール情報等を各アプリケーション間でやり取りするための共通規格であり、RFC(Request for Comments)2445で定義されている。
移動体内認証サーバ12は、上記移動体内情報サービスサーバ10からユーザアクセスに関する問い合わせを受けると、前述した移動体装置外のシステムのユーザIDデータベース3に登録されているユーザIDを参照することにより、そのユーザが、この移動体装置内でのサービスの提供を受けることのできる登録会員ユーザであるかどうかの認証処理を行う。そして、移動体内認証サーバ12は、その認証結果を移動体内情報サービスサーバ10へ返送する。
なお、移動体内認証サーバ12は、ユーザの認証を行う際に、移動体装置外のシステムの本人認証サーバ1へアクセスして当該ユーザの本人認証を行っても良い。
また、移動体内認証サーバ12は、上記認証処理において、制限回数以上認証に失敗した場合、無駄なトラフィックを外部ネットワーク7に流さないようにするために、認証無効フラグを立て、同一の非接触ICカードを用いたその後のアクセスについては当該移動体装置内で阻止することも行う。
移動体内情報サービスサーバ10は、移動体内認証サーバ12により上記ユーザが当該移動体装置内でのサービスの提供を受けることのできる登録会員ユーザであることの認証結果を確認すると、移動体内コンテンツサーバ11に保持されているコンテンツと前述した公開サービススケジュールについて、そのユーザのステータス(アクセス権レベル)に応じた使用権を設定すると共に、そのユーザに対して行動スケジュールの使用と変更の許可を与える。
また、上記移動体内認証サーバ12にて認証が成功すると、移動体内ユーザIDデータベース13には、上記移動体装置外のユーザIDデータベース3から、当該移動体装置に搭乗してサービスの提供を受けることができる登録会員ユーザの識別情報(ユーザID)と、当該ユーザにおける例えばマイレッジプログラムのステータス情報と、当該移動体装置内のサービス設備の使用権利のソフトウェア許可証(キー)とがセキュアな形で転送される。そして、それらの情報は、当該ユーザが使用している情報端末14のIPアドレスと対応(つまり本人認証を行った座席に対応)する形で、移動体内ユーザIDデータベース13にセキュアに保存される。
なお、移動体装置外のユーザIDデータベース3から移動体内ユーザIDデータベース13へ上記ソフトウェア許可証(キー)を転送する際には、そのソフトウェア許可証(キー)を移動体装置内で使用する権利を移転することを許可するデータ(以下、移転許可データと呼ぶ。)も転送される。例えば、移動体装置外システムからは、先ず、移転許可データが暗号化されて移動体内ユーザIDデータベース13へ送られ、それを受けた移動体内ユーザIDデータベース13は、その暗号化されている移転許可データを復号して内部に保持する。これにより、ユーザは、移動体装置内でサービス設備を使用可能となる。
移動体内コンテンツサーバ11は、上記移動体内情報サービスサーバ10に専用回線で接続されており、この移動体装置にてユーザへ提供可能なコンテンツに関連するデータと、それらコンテンツを識別するためのコンテンツIDデータ、この移動体装置についての公開サービススケジュールのデータなど、コンテンツと公開サービススケジュールに関連する情報が保持されている。
図5には、移動体内コンテンツサーバ11の記憶装置に保持されているデータの概略構造例を示す。
図5において、「コンテンツ領域」には、前述の図1に示した公開サービススケジュールに含まれる全てのコンテンツが収められており、それらコンテンツ毎にアクセスを許可するユーザのステータス(アクセス権レベル)が設定されている。ここでのステータスは、ステータスに制限の無い「一般」、及び、移動体装置外のコンテンツサーバ4で入力されたマイレッジプログラムのステータスのような種類の情報群(図5の例では「PRMIER」「EXECUTIVE」の2種類)の範囲内で定義されるものである。
「本人認証を求める利用者専用の保存領域」には、移動体装置内の情報端末14毎に一義的に決められている可変の保存領域となされている。この「本人認証を求める利用者専用の保存領域」に記憶されたデータは、上記移動体内認証サーバ12によりユーザの本人認証が成功した場合には、そのユーザが移動体装置から降りる予定の目的地に到着するまでの間に限り、保持される。言い換えると、当該「本人認証を求める利用者専用の保存領域」の情報は、そのユーザが目的地に到着して移動体装置から降りた時に自動的に削除される。
なお、ユーザのステータスによっては、上述のようにユーザが目的地に到着するまでに限らず、最大利用可能な期間だけ当該保存領域の使用権を与えるようなアプリケーションも考えられる。
ここで、図5の「本人認証を求める利用者専用の保存領域」のうち、一人のユーザ(1クライアント)分に含まれる情報としては、例えば、移動体装置外のコンテンツサーバ4に入力されたデータをコピーした情報と、ユーザが移動体装置内で作成若しくは修正した行動スケジュールの情報を挙げることができる。
上記移動体装置外のコンテンツサーバ4に入力されたデータをコピーした情報としては、移動体装置に乗る前にユーザが移動体装置外のコンテンツサーバ4に登録した行動スケジュールの情報、同じく、コンテンツサーバ4に登録された使用言語の情報、コンテンツサーバ4に登録された旅券情報や滞在ホテル情報等の入国書類・税関申告書に記載が必要な情報、コンテンツサーバ4に登録された趣味,嗜好の情報、コンテンツサーバ4に登録されたマイレッジプログラムのステータス情報等、コンテンツサーバ4に登録された目的地(移動体装置からユーザが降りる予定の目的地)の情報などを挙げることができる。
また、ユーザが移動体装置内で作成若しくは修正した行動スケジュールの情報としては、前述したようにユーザが更新等した行動スケジュールの情報や、公開サービススケジュールのサービスアップデートが発生することで移動体装置により変更された場合の行動スケジュールの情報を挙げることができる。
図4のコントローラ19は、移動体装置内機器20を制御する機能と共に、電子メール及びスケジュールを管理するサーバ機能を有する。すなわちコントローラ19は、その管理サーバ機能により、移動体内コンテンツサーバ11に保存されている情報を用い、当該移動体装置内の全ての情報端末14のスケジュールを一元管理している。
以下、当該コントローラ19による管理サーバ機能について説明する。
本実施形態のコントローラ19の管理サーバ機能は、大別して、移動体装置内でユーザにサービスを提供する際に使用される1ユーザ(クライアント)毎の行動スケジュールを決定する「基本行動スケジュール生成機能」と、サービススケジュールアップデートが有った場合に公開サービススケジュールや行動スケジュールをアップデートする「サービススケジュールアップデート機能」、移動体装置内機器20を制御する「移動体装置内機器の制御機能」、ユーザID及びパスワード等を管理する「ID管理機能」の少なくとも四つの機能を備えている。
先ず、コントローラ19が備えている「基本行動スケジュール生成機能」から説明する。
コントローラ19は、移動体装置の出発前には、ユーザが移動体装置に搭乗する前に登録した行動スケジュールのデータを、予め移動体内情報サービスサーバ10を介して取り込む。
また、コントローラ19は、ユーザが移動体装置に搭乗した時には、移動体装置外のコンテンツサーバ4に登録されているユーザの趣味,嗜好の情報とユーザのマイレッジプログラムのステータス情報等を、移動体内情報サービスサーバ10を介して取り込む。
ここで、コントローラ19は、上記ユーザのマイレッジプログラムのステータス情報に基づいて前述の図5に示したコンテンツ領域を検索し、当該移動体装置内でそのユーザに対して提供可能なコンテンツを抽出し、その抽出したコンテンツの中から、上記ユーザの趣味,嗜好に合致したキーワードを最も多く含むコンテンツを抽出する。
そして、コントローラ19は、上記抽出したコンテンツ数が例えば5個以下ならば、ユーザにそれら5個のコンテンツを推奨候補として提示し、一方、上記抽出したコンテンツ数が例えば6個以上ならば、その中からランダムに5個のコンテンツを選択し、ユーザにそれら5個のコンテンツを推奨候補として提示する。
なお、推奨候補のコンテンツの提示は、例えば図2に示したような情報をディスプレイ画面上に表示することなどにより行う。ユーザは、このディスプレイ画面表示を元に、それら推奨候補のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択すると共に、その選択したコンテンツのサービス提供を受けたい時間帯を入力する。
これにより、ユーザの嗜好や趣味等から推奨されたコンテンツを元に、ユーザ自身が移動体装置内で作成した行動スケジュールが設定されることになる。
次に、コントローラ19は、移動体装置への搭乗前に登録された行動スケジュールと、上記ユーザの嗜好や趣味等に基づいて生成された行動スケジュールの、二つの行動スケジュールを、座席等に設けられているディスプレイ装置又は音声出力装置を介して、そのユーザに提示し、それら二つの行動スケジュールの何れを用いるかをユーザに選択させる。
ここで、例えば入力装置15を用い、ユーザが上記二つの行動スケジュールの何れか一方を選択した場合、コントローラ19は、当該ユーザが選択した方の行動スケジュールにパリティビットを立てる。これにより、その行動スケジュールは、ユーザが有効と定義した行動スケジュールとなる。
なお、移動体装置に搭乗する前にユーザが何も行動スケジュールを登録していない場合、又は、移動体装置に搭乗する前にユーザが何も趣味,嗜好の情報を登録していない場合には、行動スケジュールは一つしかないことになるので、上記ユーザによる行動スケジュールの選択は省略しても良いことは言うまでもない。
また、移動体装置への搭乗前の行動スケジュールが登録されておらず、且つ、移動体装置への搭乗前に趣味,嗜好の情報も登録されていない場合には、コントローラ19は、ユーザが行動スケジュールを作る意思がないとみなし、空白の行動スケジュールを作成して、当該空白の行動スケジュールに上記パリティビットを立てる。
次に、コントローラ19は、移動体内情報サービスサービス10を介して、前記移動体装置外のコンテンツサーバ4に登録されたデータをコピーした情報から、ユーザが移動体装置から降りる予定の目的地のデータを取り込む。
そして、コントローラ19は、上記パリティビットが付加されている行動スケジュール(ユーザが有効と定義した行動スケジュール)に、上記目的地への到着をユーザに通知するようなコンテンツを追加すると共に、情報端末14のスケジューラが当該目的地の到着予定時刻の例えば10分前に座席のバイブレータを振動させたりディスプレイ装置にアラーム表示を出力するようなバッチファイルを追加する。
次に、当該コントローラ19が備えている「サービススケジュールアップデート機能」について説明する。
本実施形態において、コンテンツのサービス予定時刻は、移動体装置が定刻運行することを前提として公開サービススケジュールに登録されている。
ここで、移動体装置内の設備故障のような不具合が発生した場合、通常は、その不具合を手動又は自動で検出し、その不具合状況を調査し、さらに当該不具合への対処方法を人が決定することになる。
したがって、設備故障のような不具合が発生した場合には、移動体装置内機器20を介して、アテンダント等がサービススケジュールのサービス予定時刻を更新する。
但し、不具合を自動検知することが可能な自己診断デバイスが移動体装置に搭載されており、人による判断を仰ぐことなくサービスの自動停止や自動変更、代替え設備への自動切り替えが可能な場合には、上記自己診断デバイス若しくは移動体装置内機器20自身が、サービス予定時刻を更新するようにしても良い。
なお、この場合、コンテンツ群とそれら各コンテンツのサービス提供に使用される設備群との関連付けは、例えば図3の変更関連情報内に「使用設備」のデータエリアを設け、そのデータエリアに、機器名(設備名等)を記載することによって登録するようにしても良い。
そして、上記「使用設備」のデータエリアに登録されている機器が故障したような場合には、その機器名が登録されているコンテンツについてのサービス予定時刻を変更するようにする。
また、コントローラ19は、公開サービススケジュール内の所定のコンテンツについて例えばサービス予定時刻が更新されるようなアップデートが行われる場合、移動体内情報サービスサーバ10に初期値としてコピーされている公開サービススケジュールから、当該アップデートされるコンテンツのデータを取り込み、次いで、移動体内情報サービスサーバ10から上記アップデートされるコンテンツ名を取得する。そして、コントローラ19は、そのコンテンツに対してアップデートによる更新を施す。
また、コントローラ19は、例えばサービス予定時刻等が更新される公開サービススケジュールのアップデートが行われた場合、そのサービススケジュールアップデートに応じてユーザの行動スケジュールをアップデートするかどうかをユーザに通知し、そのユーザの同意を得た上で行動スケジュールのアップデートを行う。
例えば、サービススケジュールアップデートにより、或るコンテンツのサービス予定時刻が更新された場合、コントローラ19は、移動体内情報サービスサーバ10から、上記サービス予定時刻が更新されたコンテンツ名を受信する。
次に、コントローラ19は、移動体装置に搭乗する全てのユーザ(クライアント)が有効と定義している行動スケジュール(パリティビットが立てられた行動スケジュール)群を検索範囲として、上記サービス予定時刻が更新されたコンテンツ名を含む行動スケジュールを検索する。
さらに、コントローラ19は、その検索結果をさらに検索範囲として、変更後のサービス予定時刻が、ユーザにより指定されたサービス予定時刻を含まない行動スケジュールを抽出する。
そして、コントローラ19は、それら抽出された行動スケジュールに対応したユーザの情報端末14にディスプレイ表示又は音声出力を行わせることにより、そのユーザに対してサービスアップデートがあることを提示し、さらに、ユーザからの同意を得た上で、当該ユーザが有効と定義している行動スケジュールを情報端末14に修正させる。
また、コントローラ19は、移動体装置に搭乗する全てのユーザの行動スケジュールに基づいて、当該移動体装置内の各設備の使用予定率を求め、例えば或る設備に対する使用予定率が当該設備が有する最大共用可能能力を超えてしまうことが、予め定めた算出方法により予想されるような場合には、その設備の使用権利を与えるユーザを例えばランダムに選別し、使用権利が与えられるユーザに対するサービススケジュールアップデートと、使用権利が与えられないユーザに対するサービススケジュールアップデートを作成し、それらサービススケジュールアップデートをそれぞれ対応したユーザの情報端末14へ送ることを行う。
すなわち例えば、ストリーミングAVメディアのコンテンツを情報端末14に送出する機器や、ワイヤレスLANのアクセスポイントの基地局の場合、最大共用可能能力(アクセス可能な件数)が通常定められており、同じ時間帯に利用を希望するクライアント数が、その最大共用可能能力を越えるようになる場合に、コントローラ19は、上述した使用権利を与えるクライアント(ユーザ)のランダム選別と、当該ランダム選別による使用権利の有無に応じたサービススケジュールアップデートを行うようにする。
また、コントローラ19は、例えば航空機の場合のAEISやFSCから得られる天候や混雑状況に関する情報から遅延が発生することが検知され、サービススケジュールアップデートが行われることになった場合には、移動体装置内機器20の運行時刻管理を行う計器から、今後の運行計画を取り込み、それを元にサービス予定時刻を更新する。
この場合、例えば図3の変更関連情報内に「遅延発生時の取り扱いルール(サービス開始前)」と「遅延発生時の取り扱いルール(サービス終了前)」の二つのデータエリアを設け、そのデータエリアに以下のような情報を設定する。
なお、以下の説明では、例えば昼食サービスのようにサービス開始可能時刻の基点となる時刻が移動体装置の出発時刻である場合を例に挙げて説明する。
上記遅延発生時の取り扱いルール(サービス開始前)のデータエリアには、「出発時刻」+「予め定められている最低必要準備時間」と「サービス予定時刻の開始時刻」を比較し、「出発時刻」+「予め定められている最低必要準備時間」が「サービス予定時刻の開始時刻」より後になる場合には、サービス予定時刻の開始時刻を更新するような所定の演算式のデータが登録されている。
すなわち、この例のように、サービスを開始するためには、どのイベント時刻を基点としてその基点からどれだけ準備時間(或いは安全性などを考慮して設備の使用を禁じる期間)が必要かは、予めルール化しておくことが可能であるため、そのルールを実行するための演算式を当該データエリアに登録しておくことにより、コントローラ19は、遅延発生時に自動的にサービス予定時刻の開始時刻を更新可能となる。なお、上記基点及び準備時間は、コンテンツ毎に異なっていても良い。
上記遅延発生時の取り扱いルール(サービス終了前)のデータエリアには、「到着時刻」+「予め定められている最低必要準備時間」と「サービス予定時刻の終了時刻」を比較し、「到着時刻」+「予め定められている最低必要準備時間」が「サービス予定時刻の終了時刻」より後になる場合には、サービス予定時刻の終了時刻を更新するような所定の演算式のデータが登録されている。
すなわち、この例のように、サービスを終了するに当たり、どのイベント時刻を基点としてその基点からどれだけ片付け時間(或いは安全性などを考慮して設備の使用を禁じる期間)が必要かは、予めルール化しておくことが可能であるため、そのルールを実行するための演算式を当該データエリアに登録しておくことにより、コントローラ19は、遅延発生時に自動的にサービス予定時刻の終了時刻を更新可能となる。なお、この場合も上記基点及び準備時間は、コンテンツ毎に異なっていても良い。
次に、当該コントローラ19が備えている「移動体装置内機器の制御機能」について説明する。
コントローラ19は、情報端末14のスケジューラクライアント機能用アプリケーションから出力される信号に従い、アラーム設定情報や機器自動設定情報をデータとして取り込み、それら設定情報に従った制御を行う。制御結果の出力先として、例えばリクライニングシート自動設定、バイブレータ制御、読書灯オン/オフ制御の場合には、コントローラ19が移動体装置内機器20の対応する装置を制御する。
なお、移動体装置内機器20に対する制御は、通常、CPU(Central Processing Unit)のGPIO(General Purpose I/O)と呼ばれるような汎用制御ポートを利用し、且つ、必要なレベルシフタ(CPUの駆動電圧と異なるペリフェラルデバイスを駆動する目的での電圧変換デバイス)を追加することにより実現可能である。
その他に、当該コントローラ19は、「ID管理機能」により、ワイヤレスLANサービス利用や、プリントアウトサービス利用、FAX送受信サービス利用等の移動体装置内のサービス設備の利用権利を与えるためのユーザID及びパスワードを発行することも行う。
〔クライアント端末の具体例〕
図6には、ユーザが所持する情報通信端末の一例として、非接触ICカード機能を実装した携帯電話端末の概略的な内部構成を示す。
本実施形態の携帯電話端末は、制御部30を中心とし、これに対してディジタル信号処理部40、表示部33、操作部34、外部I/F部37、非接触ICカード機能部49が接続されて構成される。制御部30は、この携帯電話端末の各種機能を実現するための主要部であり、CPU及びキャッシュメモリ、バスコントローラなどで構成される。
メモリ35は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を含む記憶部である。ROMは、OS(Operating System)、制御部30が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定値、フォントデータ、辞書データ、デフォルトの着信音やキー操作音,アラーム音用の報知音データ、携帯電話端末の識別情報(端末ID)、パスワード等を記憶している。NAND型フラッシュメモリ或いはEEPROMは、音楽や映像の再生を実行するためのアプリケーションプログラム、電子メールの作成や編集等を行うためのアプリケーションプログラム、スケジューラ用のアプリケーションプログラム、その他、携帯電話端末に搭載される各種のアプリケーションプログラムコードを保存可能となされており、また、作成や送受信された電子メールデータ、ユーザにより登録された電話帳データ、ユーザにより登録されたスケジュールデータ、ダウンロードされた音楽や映像,着信音等のコンテンツデータ、通信履歴データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存することも可能となされている。RAMは、制御部30が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。
本実施形態の携帯電話端末は、上記メモリ35に保持されているスケジューラ用のアプリケーションプログラムにより、前述したような公開サービススケジュールや行動スケジュールの表示や、行動スケジュールの変更入力等が可能となされている。
固有IDメモリ36は、メモリ35の一部として構成されたり、或いは、SIM(Subscriber Identity Module)やUIM(User Identity Module)のように着脱可能な形態で通信事業者から供給されたりするものであり、通信回線の使用権利を識別可能な固有IDデータを、ユーザが改変できないよう機械的や電気的に保護して格納している。固有IDデータには電話番号情報も含まれる。
カードIF制御部41は、非接触ICカード機能部49(通常IC化されている)との間でコマンドやデータの送受を行うためのインターフェースである。
通信回路31は、アンテナ32を介して高周波送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器等で構成される。
ディジタル信号処理部40は、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした専用回路により構成されており、マイクロホン48が接続された音声入力回路47、スピーカ46が接続された音声出力回路45とにそれぞれ接続され、ディジタル音声信号のエンコード及びデコード等を行う。ディジタル信号処理部40は、音声通話時には上記アンテナ32及び通信回路31を介して送受されるデータに対して、畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波畳み込み復号化等の処理を行う。
音声入力回路47は、マイクロホン48からのアナログ音声信号をディジタル信号に変換する部位であり、マイクロホンアンプ、フィルタ、A/D変換器等で構成される。
音声出力回路45は、受信されたディジタル音声信号をスピーカ駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ等で構成される。
表示部33は、ユーザに対して情報を表示出力する部位であり、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ、LCD表示デバイス等で構成される。
操作部34は、ユーザが携帯電話端末に対して操作情報を入力するための部位であり、キーボード(テンキー等)、ジョグダイヤル、ジョイスティック等で構成される。
外部I/F部37は、外部装置との間のインターフェースを提供する部位であり、通信インターフェース回路、コネクタ等で構成され、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)やUSB(Universal Serial Bus)などの通信方式を用いて通信を行う。また、機種によってはIrDA(Infrared Data Association)やブルートゥースのようなワイヤレス方式を用いる場合もある。また、本実施形態の携帯電話端末は、当該外部I/F部37を図4の情報端末14に接続したり、航空機の座席等に設けられている接続コネクタに直接接続することにより、移動体装置内の各サーバやコントローラ19に接続することも可能となされている。
パワーマネージメントIC42は、バッテリ43の電源を基に各ブロックに必要な電力を発生、供給する部位であり、電源回路、バッテリ43の充電回路、及び、過電流過電圧保護回路等で構成される。
非接触ICカード機能部49は、それ以外のブロックから電源分離されており、当該非接触ICカード機能部49を駆動できるだけの電力をもたらす電磁界がアンテナ50に対して印加された際に、バッテリ電源が供給されていなくとも、後述の電源生成部54の存在により、バッテリ電源供給時と同様に動作する。
なお、電源分離とは、具体的には、以下に述べる状態になるよう回路を構成することをいう。すなわち、バッテリ電源電圧が設計時に定めたハードウェアリセット電圧以下に低下した場合には、パワーマネージメントIC42から非接触ICカード機能部49に供給される電源ラインをハイ(High)インピーダンスにし、且つ、非接触ICカード機能部49からの出力をロー(Low)又はハイインピーダンスにするか、又は、カードIF制御部41の入力をフェールセーフ(fail-safe:カードIF制御部41への電源供給が絶たれた場合にもハイインピーダンスを保持する回路構成)にする。また、非接触ICカード機能部49への入力バッファに貫通電流を発生させるような中間電位をカードIF制御部41から出力しないよう、バッテリ電源電圧がハードウェアリセット電圧以下に低下した場合には、カードIF制御部41の出力をローにするか、又は、プルダウン抵抗付きのハイインピーダンスにする。一方、バッテリ電源電圧が設計時に定めたハードウェアリセット電圧以上に上昇した場合には、パワーマネージメントIC42から非接触ICカード機能部49に供給される電源ラインは、非接触ICカード機能部49の定格電圧を出力し、且つ非接触ICカード機能部49からはカードIF制御部41の入力部が機能的に正常に動作し得る状態(ロー又はハイ又はハイインピーダンス)を出力する。カードIF制御部41からは非接触ICカード機能部49の入力部が機能的に正常に動作し得る状態(ロー又はハイ又はハイインピーダンス)を出力する。
非接触ICカード機能部49は、カードIF制御部41と接続され、内部に専用のCPU51、データやプログラム等を保持する不揮発性メモリであるフラッシュROM(MEM)52、リーダライタ(R/W)モジュール53、電源生成部54、その他図示しないインターフェース等を備える。
そして、当該非接触ICカード機能部49は、非接触ICカードの無線通信のためのアンテナ51を介して、ICカード対応の外部端末(本実施形態の場合は、図4の入力装置15)との間でデータ等の送受を行う。このデータ送受を行うのに必要な処理プログラムは、MEM52に収納されており、制御部30からの制御が無い場合も含めて常時CPU51にて実行される。
携帯電話端末からの電源供給がなされている状態では、制御部30からの制御により、非接触ICカード機能部49とそれ以外の機能部(バス接続されている他の機能ブロック)との間の制御信号やデータ等の送受を行うことが可能である。なお、携帯電話端末からの電源供給がなされていない状態では、アンテナ50からの受信信号によるエネルギに基づいて電源生成部54が動作電源を生成する。
入力装置15は、図4に示した入力装置であり、リーダ/ライタ(R/W)モジュール21を備えている。当該リーダ/ライタモジュール21は、非接触ICカード機能部49との間でコマンドやデータを授受するためのものである。
なお、図6では図示を省略しているが、本実施形態の携帯電話端末は、例えば、各種LED、バイブレータ、カメラ部、GPS(Global Positioning System)通信部、テレビジョン放送受信部、ラジオ放送受信部等のような、従来の携帯電話端末が備えている各構成要素をも備えている。
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明実施形態によれば、ユーザが移動体装置に搭乗する前に予め登録した行動スケジュールと、その移動体装置にて提供可能な公開サービススケジュールとを融合できるため、個々のユーザ(乗客)のニーズに最適化されたサービスを提供することが可能となっている。
また本実施形態によれば、ユーザが予め行動スケジュールを準備していない場合であっても、ユーザにより予め登録した趣味,嗜好のデータを基に、ユーザに適切と想定される移動体装置内での行動スケジュールを提案することが可能となされている。
また本実施形態によれば、例えば天候等による経路変更や運行変更(遅延や早まり)、移動体装置内の設備状況等によって、ユーザが事前に予測し得ない状況にサービススケジュールが変更された場合、つまり、サービススケジュールアップデートが発生した場合であっても、公開サービススケジュールとサービススケジュールアップデートとの間の差分情報がユーザに的確に伝えられるようになされているため、ユーザは、予め登録していた行動スケジュールを適切に変更する機会を持つことが可能となる。
また本実施形態によれば、ユーザが有効と定義した行動スケジュールに従って、ヘッドセットへのアラーム音声出力やリマインダ画像のディスプレイへの表示、座席のアラーム振動やリラクゼーション振動、読書灯の消灯や点灯等を自動制御できるので、ユーザは時計を気にすることなく、その時点でやるべきこと(やりたいこと)をこなすことができるようになる。
また本実施形態によれば、各座席に座ったユーザについて、ユーザの本人認証を行うことにより、バス、列車、航空機、船舶等の移動体装置において座席に座ったユーザの個人に特化した情報をセキュアに送受することが可能である。特に本実施形態によれば、非接触ICカードや携帯通信端末を利用して本人認証を手軽に実現できるため、ユーザが座席を一時立つ場合にも手軽に認証を解き、着席時に再度認証を行うことにより、第三者によるデータの悪用を防止できる。また、非接触ICカードによる本人認証は、例えば座席に人が着席したことを検知する人感センサーを用いる場合のような誤検知の可能性が低く、さらに、従来の人によるパスワード入力等のような手入力操作が不要であるため、ユーザの手間を無くし、且つ、誤入力による認証ミスの発生も防ぐことができる。
また本実施形態によれば、ユーザは、予め登録した言語によるサービス提供が受けられるので、ユーザは理解不足によるリスクを持つ可能性が低くなる。
また本実施形態によれば、従来はアテンダント等の人が設定することで実現可能であった会員ステータスによるサービス(機内設備の利用権の付加を含む)の提供を、人を介さず自動で行えるようになる。
また従来は、例えばパスポート番号やその他の必要な情報を記載したメモ等を予め用意しておいたり、それら書類への記載方法が書かれたガイダンス書類を読むか、或いは人に尋ねつつ、入国書類や税関申告書への書き込みを行う必要があったが、本実施形態によれば、ディスプレイ画面へのテンプレートの表示や音声ガイダンスがなされるため、ユーザは、それらテンプレートや音声ガイダンスに従って機械的に必要事項を記載することが可能となる。また、ユーザは、自分が記載すべき書類がどれかを知ることができるため、誤ったフォーマットの用紙(例えばビザの有無等により用紙が異なる場合)に記載してしまうことを防止できる。
また本実施形態によれば、移動体装置がバスや列車等である場合、降車地の手前でディスプレイ表示や音声により通知を受けることが可能なので、乗り越しを防止できる。なお、従来は、アテンダント等の人による通知がなされていたが、本実施形態の場合は、通知を自動で行うことが可能になる。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
上述の実施形態では、移動体装置の例として航空機を挙げたが、本発明は例えばバス、列車、船舶等、他の移動体装置であっても良いし、ユーザの情報通信端末も携帯電話端末に限定されず、PDAやノート型のパーソナルコンピュータ等のような他の情報端末であっても良い。
移動体装置内で提供可能なサービスとそのサービスの提供を受けることができる時間帯との対応関係を表した公開サービススケジュールの一例を示す図である。 ユーザにより所望の時間帯と所望のサービスカテゴリ及びコンテンツの選択が行われることで設定された行動スケジュールの一例を示す図である。 ユーザにより行動スケジュールに登録されたコンテンツに含まれる情報についての説明に用いる図である。 本発明実施形態のサービス提供システムの概略構成を示すブロック図である。 移動体内コンテンツサーバの記憶装置に保持されているデータの概略構造例を示す図である。 ユーザが所持する情報通信端末の一例として、非接触ICカード機能を実装した携帯電話端末の概略的な内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 本人認証サーバ、2 情報サービスサーバ、3 ユーザIDデータベース、4 コンテンツサーバ、5,9 内部ネットワーク、6,8 ゲートウェイ及びプロキシサーバ、10 移動体内情報サービスサーバ、11 移動体内コンテンツサーバ、12 移動体内認証サーバ、13 移動体内ユーザIDデータベース、14 情報端末、15 入力装置、16 ワイヤレスLANアクセスポイント、19 コントローラ、20 移動体装置内機器、21 リーダ/ライタモジュール、30 制御部、31 通信回路、32 アンテナ、33 表示部、34 操作部、35 メモリ、36 固有IDメモリ、37 外部IF部、40 ディジタル信号処理部、41 カードIF制御部、42 パワーマネージメントIC、43 バッテリ、45 音声出力回路、46 スピーカ、47 音声入力回路、48 マイクロホン、49 非接触ICカード機能部、50 アンテナ、51 CPU、52 MEM、53 リーダライタモジュール、54 電源生成部

Claims (36)

  1. 利用者の座席に関連付けられた位置に設けられ、利用者が所持している所定の識別装置から、その利用者を特定可能な識別情報を読み取る情報読み取り部と、
    利用者を特定して情報を提示するための情報提示部と、
    上記情報読み取り部により上記所定の識別装置から読み取られた識別情報を用いた当該利用者の本人認証が成立した時、その利用者が当該移動体装置内で提供を受けるべきコンテンツの提供スケジュールのデータを取得するコンテンツ提供スケジュール取得部と、
    上記コンテンツ提供スケジュールを管理するスケジュール管理部と、
    上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、上記利用者にコンテンツを提供するための制御を行うコンテンツ提供制御部と、
    少なくとも当該移動体装置内で提供する予定のコンテンツが提供出来なくなる状況変化の発生を検知する状況変化検知部と、
    上記状況変化検知部にて検知された状況変化の内容に基づいて、上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定する影響判定部とを有し、
    上記影響判定部により当該利用者のコンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えないと判定された時には、上記情報提示部はその旨を利用者に通知し、上記スケジュール管理部は代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を生成すると共にそのコンテンツの推奨候補を上記情報提示部を通じて利用者に提示する
    ことを特徴とする移動体装置。
  2. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記情報読み取り部が上記所定の識別装置から読み取った識別情報を所定の外部サーバに送信し、当該所定の外部サーバにて上記識別情報に基づく本人認証が成立した時に当該外部サーバから送られてくる本人認証情報を保持する情報保持部と、
    上記情報保持部が保持している本人認証情報を用いて、当該移動体装置で上記利用者に提供可能なコンテンツの使用権を管理する使用権管理部とを有することを特徴とする移動体装置。
  3. 請求項2記載の移動体装置であって、
    上記使用権管理部は、予め設定されている使用可能期間内だけ上記利用者にコンテンツの使用権を与えることを特徴とする移動体装置。
  4. 請求項2記載の移動体装置であって、
    上記情報保持部は、上記所定の外部サーバから上記本人認証情報と共に送られてくる所定の利用者情報を保持することを特徴とする移動体装置。
  5. 請求項4記載の移動体装置であって、
    上記情報保持部は、上記保持している本人認証情報と利用者情報を、当該利用者が移動体装置の利用を終了した時点で削除することを特徴とする移動体装置。
  6. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記スケジュール管理部は、上記利用者からの指示に基づいて上記コンテンツ提供スケジュールを変更することを特徴とする移動体装置。
  7. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記情報読み取り部は、利用者が所持している上記所定の識別装置である非接触ICカードとの間で非接触により通信を行う非接触通信手段を有することを特徴とする移動体装置。
  8. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記利用者についての本人認証が成立した時に、上記コンテンツ提供スケジュール取得部は、所定の外部サーバから当該利用者のコンテンツ提供スケジュールのデータを取得し、そのコンテンツ提供スケジュールのデータを内部に保持することを特徴とする移動体装置。
  9. 請求項8記載の移動体装置であって、
    上記コンテンツ提供スケジュール取得部は、上記内部に保持した上記利用者のコンテンツ提供スケジュールのデータを、当該利用者が移動体装置の利用を終了した時点で削除することを特徴とする移動体装置。
  10. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記コンテンツ提供スケジュール取得部は、当該移動体装置内で提供可能な複数のコンテンツの中から利用者により選択されたコンテンツが登録されたコンテンツ提供スケジュールのデータを取得することを特徴とする移動体装置。
  11. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記スケジュール管理部は、当該移動体装置内で提供可能な複数のコンテンツの中から、利用者の趣味,嗜好に応じた推奨コンテンツを抽出し、その推奨コンテンツを上記情報提示部を通じて上記利用者に提示し、上記推奨コンテンツの中から利用者により選択されたコンテンツにより上記コンテンツ提供スケジュールを生成することを特徴とする移動体装置。
  12. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記スケジュール管理部は、上記代替え提供可能なコンテンツの推奨候補として、当該移動体装置内で提供可能な複数のコンテンツの中から利用者の趣味,嗜好に応じた推奨コンテンツを抽出することを特徴とする移動体装置。
  13. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記状況変化検知部は、当該移動体装置の運行変更を検知し、
    上記影響判定部は、上記状況変化検知部にて検知された運行変更の内容に基づいて、上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定することを特徴とする移動体装置。
  14. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記状況変化検知部は、当該移動体装置内でコンテンツ提供に関連する機器の故障を検知し、
    上記影響判定部は、上記状況変化検知部にて検知された機器故障の内容に基づいて、上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定することを特徴とする移動体装置。
  15. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記コンテンツ提供制御部は、上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、その利用者が入力すべき所定の書類の記載補助に関するコンテンツを提供することを特徴とする移動体装置。
  16. 請求項1記載の移動体装置であって、
    上記コンテンツ提供制御部は、上記利用者の使用言語に応じたコンテンツを提供することを特徴とする移動体装置。
  17. 移動体装置内で提供可能な全てのコンテンツと各コンテンツを提供可能な時間帯とからなる公開サービススケジュールを利用者に提示し、上記公開サービススケジュール内のコンテンツと時間帯の中から利用者により選択されたコンテンツ及び時間帯に基づいて、当該利用者を特定したコンテンツ提供スケジュールを生成して保持するサービススケジュール管理サーバと、
    利用者が所持している所定の識別装置との間で通信を行う情報通信端末と、
    上記利用者の本人認証を行う際に使用される識別情報を保持し、上記情報通信端末が上記所定の識別装置から読み取って送信してきた識別情報と上記保持している識別情報とに基づいて、移動体装置を利用する利用者の本人認証処理を行う本人認証サーバと、
    移動体装置の座席に関連付けられた位置にて、利用者が所持している所定の識別装置から上記情報通信端末が読み取った識別情報を上記本人認証サーバに送信し、当該本人認証サーバにて上記識別情報に基づく本人認証が成立した時に、その利用者が当該移動体装置内で提供を受けるコンテンツ提供スケジュールのデータを上記サービススケジュール管理サーバから取得し、そのコンテンツ提供スケジュールに基づいて上記利用者にコンテンツを提供する移動体内装置とを有し、
    上記移動体装置は、当該移動体装置内で提供する予定のコンテンツが提供出来なくなる状況変化の発生を検知した時、その検知された状況変化の内容に基づいて上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定し、その判定により当該利用者のコンテンツ提供スケジュールの通りにコンテンツ提供が行えないと判定した時には、その旨を利用者に通知すると共に、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を生成して、上記情報通信端末を通じて利用者に提示する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  18. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記本人認証サーバにて上記識別情報に基づく本人認証が成立した時に当該本人認証サーバから送られてくる本人認証情報を保持し、その保持した本人認証情報を用いて、当該移動体装置で上記利用者に提供可能なコンテンツの使用権を管理することを特徴とするサービス提供システム。
  19. 請求項18記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、予め設定されている使用可能期間内だけ上記利用者にコンテンツの使用権を与えることを特徴とするサービス提供システム。
  20. 請求項18記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記本人認証サーバから上記本人認証情報と共に送られてくる所定の利用者情報を保持することを特徴とするサービス提供システム。
  21. 請求項20記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記保持している本人認証情報と利用者情報を、当該利用者が移動体装置の利用を終了した時点で削除することを特徴とするサービス提供システム。
  22. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記取得したコンテンツ提供スケジュールのデータを、利用者が当該移動体装置の利用を終了した時点で削除することを特徴とするサービス提供システム。
  23. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、当該移動体装置内で提供可能な複数のコンテンツの中から、利用者の趣味,嗜好に応じた推奨コンテンツを抽出し、その推奨コンテンツを上記情報通信端末を通じて上記利用者に提示し、上記推奨コンテンツの中から利用者により選択されたコンテンツにより上記コンテンツ提供スケジュールを生成することを特徴とするサービス提供システム。
  24. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記代替え提供可能なコンテンツの推奨候補として、当該移動体装置内で提供可能な複数のコンテンツの中から利用者の趣味,嗜好に応じた推奨コンテンツを抽出することを特徴とするサービス提供システム。
  25. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、当該移動体装置の運行変更を検知し、その検知した運行変更の内容に基づいて、上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定することを特徴とするサービス提供システム。
  26. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、当該移動体装置内でコンテンツ提供に関連する機器の故障を検知し、その機器故障の内容に基づいて、上記利用者のコンテンツ提供スケジュールへの影響を判定することを特徴とするサービス提供システム。
  27. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、その利用者が入力すべき所定の書類の記載補助に関するコンテンツを提供することを特徴とするサービス提供システム。
  28. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記移動体装置は、上記利用者の使用言語に応じたコンテンツを提供することを特徴とするサービス提供システム。
  29. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記情報通信端末は、上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、上記移動体装置内で利用者にコンテンツを提供するための制御を行うことを特徴とするサービス提供システム。
  30. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記情報通信端末は、上記利用者からの指示に基づいて上記コンテンツ提供スケジュールを変更することを特徴とするサービス提供システム。
  31. 請求項17記載のサービス提供システムであって、
    上記情報通信端末は、利用者が所持している上記所定の識別装置である非接触ICカードとの間で非接触により通信を行う非接触通信手段を備えることを特徴とするサービス提供システム。
  32. 情報表示を行うための画面を備えた表示部と、
    利用者を特定可能な識別情報を保持している識別情報保持部と、
    移動体装置の座席に関連付けられた位置に設けられている通信インターフェース手段との間で情報通信を行うための情報通信部と、
    上記識別情報保持部が保持している識別情報を、当該利用者の本人認証のために上記通信インターフェース手段へ送出し、その本人認証が成立した時に上記通信インターフェース手段を通じて送られてくる、少なくとも当該利用者が移動体装置内で提供を受けるべきコンテンツの提供スケジュールを、上記表示部の画面上に表示させる表示制御部と、
    上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、上記コンテンツの提供のための制御命令を生成し、その制御命令を上記通信インターフェース手段を通じて移動体装置へ送出させる制御命令生成部とを有し、
    上記表示制御部は、上記コンテンツ提供スケジュールの変更が必要になった時に上記通信インターフェース手段を通じて送られてくる、代替え提供可能なコンテンツの推奨候補を上記表示部の画面上に表示させる
    ことを特徴とする情報通信端末。
  33. 請求項32記載の情報通信端末であって、
    上記利用者からの指示操作入力を取得するための操作部と、
    上記操作部から指示操作入力に応じて、上記コンテンツ提供スケジュールを変更するスケジュール変更部とを有することを特徴とする情報通信端末。
  34. 請求項32記載の情報通信端末であって、
    上記識別情報保持部は、上記識別情報を内部に格納し、非接触通信によりその識別情報を送出可能となされた非接触ICカードであることを特徴とする情報通信端末。
  35. 請求項32記載の情報通信端末であって、
    上記表示制御部は、上記コンテンツ提供スケジュールに基づいて、その利用者が入力すべき所定の書類の記載補助に関するコンテンツを上記表示部に表示させることを特徴とする情報通信端末。
  36. 請求項32記載の情報通信端末であって、
    上記表示制御部は、上記利用者の使用言語に応じた言語のコンテンツを上記表示部に表示させることを特徴とする情報通信端末。
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