JP2007022581A - 箱型収容体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上蓋部2と、開口部16を備える収容部3とを有し、開口部16より収容物22を収容し、この収容部3が、底面10と、その底面10に対して起立して設けられた矩形断面を有する内空状の複数の外側面5A、5Bとを備え、その側部上面11A、11Bと内側面15A、15Bとの間に形成された上部稜線8A、8Bを設けた開口部16を有する紙箱1であり、上部稜線8A、8Bに上部折曲線7によって区画された上部折込部6を備え、上部折込部6が上部稜線8A、8Bを窪ませて形成されるとともに、内側面15A、15Bの上部折込部6周辺に隆起部21が形成される箱型収容体(一例として紙箱)1である。
【選択図】図1
Description
又、逆に収容物62と内側面55との間に隙間(縦方向:b、横方向:a)が無い場合、即ち収容物が大きい場合には、収容物が取り出しにくいという問題が有った。
そこでこの発明は、収容物がガタつかないしかも収容物を取り出しやすい箱型収容体を提供する。
なお、上蓋部は、上蓋部が罫線を介して収容部3の上面を覆うように形成されるものでも良いし、又この上蓋部が、罫線部分を除く三方に側板を有するものでも良い。更に、天板と上蓋側板で構成される上蓋部であって、身蓋タイプのものでも良い。
更に、上部折込部が窪みを形成することで収容物の上端に爪を引っ掛けて取り出すことも可能となり、取り出しが容易である。
また、上部折込部が上部稜線を窪ませて形成されることで、箱型収容体の強度を高めることができ、箱型収容体を段積みしたときに上部稜線を上に重ねた箱型収容体の荷重によって押しつぶして変形させることがない。更に、上部稜線に様々なデザインの上部折込部を設けることで、箱型収容体のデザイン性を向上させることができる。
紙箱1は、上蓋部2及び収容部3から構成され、上蓋部2が罫線32Aを介して収容部3の上面を覆うように形成している。
なお、上蓋部2に代えて、図7のように天板2Aと上蓋側板2Bとで上蓋部2を構成する身蓋タイプのものでも良い。この場合、前記上蓋部2で前記収容部3を覆うようにして組み合わせれば良い。
又、上蓋部は、上蓋部が罫線を介して収容部3の上面を覆うように形成される場合に、上蓋部が、罫線部分を除く三方に側板を有するものでも良い。
底面10は、収容部3を形成したときの底部にある長方形の面を示し、外側面5A、5Bは、底面10の4辺に下部稜線14A、14Bを介してそれぞれ底面10に対して垂直に上方に連結されている。
内側面15A、15Bは、収容部3を形成したときに、外側面5A、5Bを補強するためのものであり、側部上面11A、11Bは、収容部3を形成したときに、外側面5A、5B、及び内側面15A、15Bとの間に形成される矩形の断面形状の内空の上面である。
折返部17A、17Bは、外側面5A、5Bと内側面15A、15Bとを平行に保持するための面であり、底面10に貼着されている。なお、外側面5A、側部上面11A、内側面15Aによって側部S1を構成し、外側面5B、側部上面11B、内側面15Bによって側部S2を構成する。
上部折込部6は、収容物22をガタつかなくさせるための窪みであり、上部折曲線7は、上部折込部6を区画するための線である。折込補助線9は、上蓋部2を形成するときに上部折込部6が容易に窪みを形成するための補助線を示し、上部折曲線7にその菱形の鈍角同士を2等分するように形成される。
下部折込部12は、収容部3を手で容易に把持するための窪みであり、下部折曲線13は、下部折込部12を区画するための線である。折込補助線9は、収容部3を形成するときに下部折込部12が容易に窪みを形成するための補助線を示し、下部折曲線13にその菱形の鈍角同士を2等分するように形成される。
上蓋部2は、長方形に形成された天板上面4A、天板下面4B、及びフラップ18などから構成される。
天板上面4Aの1つの長辺は、罫線33を介して天板下面4Bの1つの長辺に連設し、フラップ18は、天板上面4Aの両短辺に罫線を介して連設されている。
底面10の天板上面4Aとは反対側に隣接した外側面5Aには、罫線32Aを介して側部上面11Aを連続して設け、一方外側面5Bには、罫線32Bを介して側部上面11Bを連続して設ける。
また、底面10の天板上面4Aとは反対側に隣接した側部上面11Aには、上部稜線8Aを介して内側面15Aを連続して設け、一方側部上面11Bには、上部稜線8Bを介して内側面15Bを連続して設ける。
更に、底面10の天板上面4Aとは反対側に隣接した内側面15Aには、罫線31Aを介して折返部17Aが連続して設けられ、一方内側面15Bには、罫線31Bを介して折返部17Bが連続して設けられている。
他方、底面10の上辺に隣接した外側面5Aには、天板上面4Aのもう一方の長辺を罫線32Aを介して連続して設けられ、天板下面4Bのもう一方の長辺を罫線34を介して側部上面11Aと連続して設ける。更に、天板下面4Bに隣接した側部上面11Aには、上部稜線8Aを介して内側面15Aを連続して設ける。加えて、内側面15Aには、罫線31Aを介して折返部17Aが連続して設けられている。
なお、外側面5Aの両短辺には、フラップ19を設けるとともに、内側面15Aの両短辺には、フラップ20を設ける。
同様に、下部稜線14A、14B上には、等間隔で菱形の下部折込部12を設ける。この例では、下部稜線14A上に下部折込部12を6か所、下部稜線14B上に下部折込部12を3か所ずつ設ける。また、下部折込部12は菱形の下部折曲線13を形成し、菱形の1対の鈍角を2等分するように折込補助線9を形成する。
そして、上部稜線8A、8B、下部稜線14A、14B、罫線32A、32B、33、34を適宜折り曲げて紙箱1を形成する。
上部折込部6は、収容部3の他の部分においても同様に形成される。また、下部折込部12も同様に形成される。
図4(a)では、上部折込部6を上部稜線8B上に設けることで、内側面15Bの上部折込部6の周辺が、窪んだ上部折込部6の反作用により盛り上がり、隆起部21を形成している様子が示されている。なお、図4(b)では、図4(a)のように隆起部21は若干形成されるか或いは形成されない。
内側面15Aの上部折込部6周辺に隆起部21が形成されるので、内側面15Aの上部折込部6の周辺が、窪んだ上部折込部6の反作用により盛り上がり、隆起部21を形成し、隆起部21が収容物22に押接してこれを支持することができる。
同様に、内側面15Bの上部折込部6周辺に隆起部21が形成されるので、内側面15Bの上部折込部6の周辺が、窪んだ上部折込部6の反作用により盛り上がり、隆起部21を形成し、隆起部21が収容物22に押接してこれを支持することができる。
従って、内側面15A、15Bに隆起部21があることで収容物22の側部に当接し、収容物22が開口部16内でガタつくのを防止することができる。
なお、隆起部21は、上部折込部6の折込補助線9の端部付近に特に顕著に形成されるので、収容物22の側部を部分的にしかも安定的に押接することが出来き、ガタツキも無い。このため収容物22を入れやすく、取り出しやすい。
なお、中仕切り23は、図5(a)に限定されず、細かく分断した格子状の中仕切りでも良い。この場合折込部も収容物の四面で押接し支持されるように設けても良い。
又、図5(a)は、3枚の中仕切りで区画される4区画に収容物を収容したが、この四区画にトレイを収納し、更にトレイの中に収容物を入れても良く、トレイに更に折込部を設けて、内容物を押接して支持しても良い。又図5(a)は中仕切りを三枚使用しているが。これに限定されない。又平面視縦の中仕切りだけでなく、横の中仕切りでも良い。当然格子状でも良い。
同様に中の2つの収容物22は、対向する内側面15Aと平面視左右の中仕切りに設けられ対向した上部折込部6で、四面が収容物22に押接し支持される。
また、上部折込部6が上部稜線8A、8Bを窪ませて形成されることで、紙箱1の強度を大きくすることができ、紙箱1を段積みしたときに下部稜線14A、14Bを上に重ねた紙箱1の荷重によって押しつぶして変形させることがなく、これらの上部稜線8A、8B及び、下部稜線14A、14Bに様々なデザインの上部折込部6及び下部折込部12それぞれを設けることで、紙箱1のデザイン性を向上させることができる。
加えて、収容物22を取り出すときに隆起部21を押すことにより、隆起部21がたわんで収容物22を取り出しやすくなる。
上部折込部6が窪みを形成することで収容物22の上端に爪を引っ掛けて取り出すことも可能となる。即ち上部折込部が収容物を押接するが、隣接する折込部間は上部稜線となっており、この部分では逆に収容物との間に隙間が生じるので、爪も入りやすくなっているのである。
前記上部折込部6や下部折込部12は、菱形状のものであったが、上蓋部2の上部折込部6及び収容部3の下部折込部12は、六角形の折込部71を形成するもので、稜線72、折曲線73、及び複数の折込補助線74を構成するもの[図6(a)]や、楕円の折込部81を形成し、稜線82、折曲線83、及び折込補助線84を構成するもの[図6(b)]などであってもよい。
従って、様々なデザインをもつ折込部を設けることで、デザイン性に富んだ上蓋部2及び収容体3を構成することができる。
又上部折込部6は、上部折曲線7によって区画され、上部折曲線7が側部上面11A、11B及び内側面15A、15Bにわたって形成される。
上部折込部6が上部稜線8A、8Bに沿って等間隔で複数形成され、更に上部折込部6内に折り込みを容易にする折込補助線9を設ける。
更に付加して、外側面5A、5Bの外側部と底面10とが下部稜線14A、14Bを介して連続して形成され、下部稜線14A、14Bに、下部折曲線13によって区画された下部折込部12を備えた紙箱1であって、下部折込部12が下部稜線14A、14Bを窪ませて形成される。
又、下部折込部12が下部稜線14A、14Bに沿って等間隔で複数形成される。そして、下部折込部12内に折り込みを容易にする折込補助線9を設ける。
又紙箱に限定されず、例えばプラスチックシート(単層・多層)やそれにホログラム等の各種表面加工を施したものでも良い。また紙箱とプラスチックの複合容器にも応用可能である。
更に、上蓋部と収容部が別体に構成されている箱型収容体に適用してもよく、収容物を形成する構造も、中仕切りを用いた形状に限定せず、隆起部を押すことによってたわんで収容物を取り出せる構造を形成していればよい。
更に、容器の形状、及び折込部の形状は、矩形に限らず、楕円形や多角形に構成してもよい。
2 上蓋部
3 収容部
4A 天板上面
4B 天板下面
5A、5B 外側面
6 上部折込部
7 上部折曲線
8A、8B 上部稜線
9 折込補助線
10 底面
11A、11B 側部上面
12 下部折込部
13 下部折曲線
14A、14B 下部稜線
15A、15B 内側面
16 開口部
17A、17B 折返部
18、19、20 フラップ
21 隆起部
22 収容物
23 中仕切り
31A、31B、32A、32B、33、34 罫線
S1、S2 側部
Claims (6)
- 上蓋部と、開口部を備える収容部とを有し、前記開口部より収容物を収容する箱型収容体であって、
収容部が、底面と、該底面に対して起立して設けられた矩形断面を有する内空状の複数の側部とを備え、上蓋部で収容部を覆う箱型収容体において、
前記収容部の上部稜線に上部折込部を設け、前記上部折込部が前記上部稜線を窪ませて形成されるとともに、前記内側面の前記上部折込部周辺に隆起部が形成されることを特徴とする箱型収容体。 - 前記上部折込部は、上部折曲線によって区画され、前記上部折曲線が前記上面及び前記内側面にわたって形成された請求項1記載の箱型収容体。
- 前記上部折込部が前記上部稜線に沿って等間隔で複数形成されることを特徴とする、請求項1に記載の箱型収容体。
- 前記上部折込部内に折り込みを容易にする折込補助線を設けることを特徴とする、請求項1に記載の箱型収容体。
- 前記側部の外側面と前記底面とが下部稜線を介して連続して形成され、前記下部稜線に、下部折曲線によって区画された下部折込部を備えた箱型収容体であって、前記下部折込部が前記下部稜線を窪ませて形成されることを特徴とする、請求項1に記載の箱型収容体。
- 前記下部折込部は、前記下部稜線に沿って等間隔で複数形成され、又前記下部折込部内に折り込みを容易にする折込補助線を設けたことを特徴とする、請求項5に記載の箱型収容体。
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