JP4735093B2 - 箱型収容体 - Google Patents
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そこでこの発明は、十分に把持できる箱型収容体を提供することにある。
前記底板に連設する前記側板が側面補強部を連続して備え、該側面補強部が折り畳まれて前記側板の内側に配置され、前記側面補強部の下端に形成された折込補助辺が、前記折込部の形状の一部に追随するものを提供する。
また、各折込部は各稜線を窪ませて形成されることで、箱型収容体の強度を大きくすることができ、内容物の荷重などによって箱型収容体が押し潰されたり変形したりする事が無く、箱型収容体を安全に段積みすることができる。
更に、各稜線に様々なデザインの各折込部を設けることで、箱型収容体のデザイン性を向上させることができる。
また、各折込部は各稜線を窪ませて形成されることで、箱型収容体の強度を大きくすることができ、内容物の荷重などによって箱型収容体が押し潰されたり変形したりする事が無く、箱型収容体を安全に段積みすることができる。
更に、各稜線に様々なデザインの各折込部を設けることで、箱型収容体のデザイン性を向上させることができる。
また、各折込部は各稜線を窪ませて形成されることで、箱型収容体の強度を大きくすることができ、内容物の荷重などによって箱型収容体が押し潰されたり変形したりする事が無く、箱型収容体を安全に段積みすることができる。
更に、各稜線に様々なデザインの各折込部を設けることで、箱型収容体のデザイン性を向上させることができる。
また、各折込部は各稜線を窪ませて形成されることで、箱型収容体の強度を大きくすることができ、内容物の荷重などによって箱型収容体が押し潰されたり変形したりする事が無く、箱型収容体を安全に段積みすることができる。
更に、各稜線に様々なデザインの各折込部を設けることで、箱型収容体のデザイン性を向上させることができる。
紙箱1は、上蓋部2及び収容部3から構成され、上蓋部2が収容部3を覆うようにして組み合わせる。
天板4は、上蓋部2を形成したときの最上にある長方形の面を示し、側板5A、5Bは、天板4の4辺に上部稜線8A、8Bを介してそれぞれ天板4に対して下方に垂直に連結されている。
上部折込部6は、上蓋部2を手の指又は手のひらで容易に把持するための窪みであり、上部折曲線7は、上部折込部6を区画するための罫線である。折込補助線9は、上蓋部2を形成するときに上部折込部6が容易に窪みを形成するように補助するためのものであり、菱形の上部折曲線7の鈍角同士を2等分するように形成される。従って、折込補助線9を底辺とし、二本の上部折曲線7を斜辺とする二等辺三角形になっている。
又、前記罫線は、ミシン目でもハーフカットでも、リード罫でもよく、要するに、上部折曲線を形成できれば良い。
底板10は、収容部3を形成したときの最下にある長方形の面を示し、側板11A、11Bは、底板10の4辺に下部稜線14A、14Bを介して、それぞれ底板10に対して上方に垂直に連結されている。
下部折込部12は、収容部3を手で容易に把持するための窪みであり、下部折曲線13は、下部折込部12を区画するための罫線である。折込補助線9は、収容部3を形成するときに下部折込部12が容易に窪みを形成するように補助するためのものであり、菱形の下部折曲線13の鈍角同士を2等分するように形成される。
従って、折込補助線9を底辺とし、二本の下部折曲線13を斜辺とする二等辺三角形になっている。
又、前記罫線は、ミシン目でもハーフカットでも、リード罫でもよく、要するに、上部折曲線を形成できれば良い。
上蓋部2は、長方形に形成された天板4、側板5A、5B、側面補強部15A,15B、折返部17、折込片18、フラップ19、20などから構成される。
側板5Aは、天板4の1組の短辺に連続して設けられ、側板5Bは、天板4の1組の長辺に連続して設けられる。なお、側板5A、5Bは、それぞれ上部稜線8A、8Bを介して天板4と連続して設けられている。側板5Aには、罫線23Aを介して側面補強部15Aを連続して設ける。側面補強部15Aの罫線23Aと対向する位置には、後述するように上部折込部6を形成する際の補助的役割を果たすよう上部折込部6の形状の一部に追随する折込補助辺24が設けられている。
また、側面補強部15Aの両短辺には、フラップ19をそれぞれ設ける。
側板5Bには、罫線23Bを介して側面補強部15Bを連続して設ける。また、側面補強部15Bの罫線23Bと対向する側には、ミシン目の罫線22を介して折返部17を設ける。側面補強部15Bの両短辺には、フラップ20をそれぞれ設ける。
側板5A、5Bのそれぞれ隣り合う短辺には、これらを連結するように折込片18を設ける。折込片18には、ミシン目の罫線26が設けられている。
又、折込片18の罫線25上に縦を上蓋側部稜線とし、この線状に、側部折込部を設けても良い。側部折込部の構造は、上部折込部6の構造と同様である。
収容部3は、長方形に形成された底板10、側板11A,11B、側面補強部27A、27B、折返部28、折込片29、フラップ30,40などから構成される。
側板11Aは、底板10の1組の短辺に連続して設けられ、側板11Bは、底板10の1組の長辺に連続して設けられる。なお、側板11A、11Bは、それぞれ下部稜線14A、14Bを介して底板10と連続して設けられている。側板11Aには、罫線53Aを介して側面補強部27Aを連続して設ける。側面補強部27Aの罫線53Aと対向する位置には、後述するように下部折込部12を形成する際の補助的役割を果たすよう下部折込部12の形状の一部に追随する折込補助辺55が設けられている。
また、側面補強部27Aの両短辺には、フラップ30をそれぞれ設ける。
側板11Bには、罫線53Bを介して側面補強部27Bを連続して設ける。また、側面補強部27Bの罫線53Bと対向する側には、ミシン目の罫線54を介して折返部28を設ける。側面補強部27Bの両短辺には、フラップ40をそれぞれ設ける。
側板11A、11Bのそれぞれ隣り合う短辺にはこれらを連結するように折込片29を設ける。折込片29には、ミシン目の罫線57が設けられている。
又、折込片29の罫線56上に縦を収納部側部稜線とし、この線状に、側部折込部を設けても良い。側部折込部の構造は、上部折込部6、下部折込部12の構造と同様である。
又、前記罫線は、ミシン目でもハーフカットでも、リード罫でもよく、要するに、上部折曲線を形成できれば良い。
そして、上部稜線8A、8B、下部稜線14A、14B、罫線23A、23B、罫線53A、53Bを適宜折り曲げて上蓋部2や、収容部3を形成する。
上部折込部6は、上蓋部2の他の部分においても同様に形成される。又収容部3についても、下部折込部12を形成する方法は同様の方法による。側部折込部も同様である。
なお、側板11Aと側板11Bの間は、縦に側部稜線11Cを設けられているが、側部稜線11Cに側部折込部11Dを縦に設けても良い。
図5(b)は、天板4に天板側板4Aを設け、天板4と天板側板4Aとの間に天板上部稜線4Bとし、天板側板4Aと天板側板4A間を天板側部稜線4Cとして、天板上部稜線4Bと天板側部稜線4Cのそれぞれについて、天板上部折込部4Dと天板側部折込部4Eを設けても良い。天板上部折込部4Dと天板側部折込部4Eの構造は、上部折込部6や下部折込部12と同様である。
前記上部折込部6や下部折込部12は、菱形状のものであったが、上蓋部2の上部折込部6及び収容部3の下部折込部12は、六角形の折込部31を形成するもので、稜線32、折曲線33、及び複数の折込補助線34を構成するもの[図6(a)]や、楕円の折込部41を形成し、稜線42、折曲線43、及び折込補助線44を構成するもの[図6(b)]などであってもよい。
従って、様々なデザインをもつ折込部を設けることで、デザイン性に富んだ上蓋部2及び収容体3を構成することができる。
従って、側板11Aが罫線53Aを介して折り曲げられることで折込補助辺55が、側板11Aを補強し、側面の強度を大きくすることができる。また、この紙箱1を段積みした場合でも、内容物の荷重により押しつぶされない強度を保つことができる。
又折込補助辺55は、図7(c)に示すように、直線ではなく山型状に形成され、下部折込部12と干渉しないように形成されているので、下部折込部12の機能を損なわず、しかも折込補助辺55が、底板10に接触することで、下部折込部12の補強にも寄与している。
以上の実施例の内、図8(b)及び(d)は、下部折込部12の折込補助線9の中間に折曲線21aを押接したので、下部折込部12の中折れ防止に効果が有る。又図8(a)及び(c)についても、下部折込部12には接していないが、この部分の補強効果が有る。
又紙箱に限定されず、例えばプラスチックシート(単層・多層)やそれにホログラム等の各種表面加工を施したものでも良い。また紙箱とプラスチックの複合容器にも応用可能である。
箱型収納体は、上蓋部及び収容部を一体化した容器に適用してもよいし、以上の実施例では、上部稜線8A、8B、下部稜線14A、14Bに施した上部折込部6や下部折込部12について説明したが、罫線25の側部稜線にも側部折込部を設ければ、箱型収納体を手で持つときに、側部稜線の角が立たず、持ち易い。特に縦長の箱型収納体には有効である。
従って、折込部は、上部折込部、下部折り込み部に限定されず、側部折込部を形成しても良い。
以上詳述したように、この発明の箱型収容体(一例として紙箱)1は、天板4を備え、側板11A、11Bと天板4とが上部稜線8Bを介して連続して形成され、上部稜線8Bに、上部折曲線7によって区画された上部折込部6を備える。この場合、側部稜線、下部稜線にそれぞれ側部折込部11D及び下部折込部12を設ける。
更に天板に天板側板を設け、天板上部稜線、天板側部稜線に折込部を設けても良い。
又、天板4と側板5A、5Bとで上蓋部2を構成するとともに、底板10と側板11A、11Bとで収容部3を構成し、上蓋部2で収容部3を覆うようにして組み合わせる箱型収容体(一例として紙箱)1であって、上蓋部2の天板4と側板5Aとが上部稜線8Aを、上蓋部2の天板4と側板5Bとが上部稜線8Bをそれぞれ介して連続して形成され、上部稜線8A、8Bに、上部折曲線7によって区画された上部折込部6を備えるとともに、収容部3の側板11Aと底板10とが下部稜線14Aを、収容部3の側板11Bと底板10とが下部稜線14Bを介して連続して形成され、下部稜線14A、14Bに、下部折曲線13によって区画された下部折込部12を備える。この場合、上蓋側部稜線、或いは収納部側部稜線にそれぞれ折込部を設けても良い。
なお、前記収納部に相当する底板10と、底板10に対して起立した側板11A、11Bとで構成され、底板10と側板11Aとが下部稜線14Aを、また、底板10と側板11Bとが下部稜線14Bを介してそれぞれ形成され、下部稜線14A、14Bに、下部折曲線13によって区画された下部折込部12を備え、下部折曲線13が底板10及び側板11A、11Bにわたって形成されるとともに、下部折込部12が下部稜線14A、14Bを窪ませて形成される。この場合上部折込部、側部折込部を別途設けても良い。
また、それぞれの稜線の場所に各折込部を設けることが出来る。折込部は、上部折込部、下部折込部、側部折込部、天板上部折込部、天板側部折込部等である。
2 上蓋部
3 収容部
4 天板
4A 天板側板
4B 天板上部稜線
4C 天板側部稜線
4D 天板上部折込部
4E 天板側部折込部
5A、5B 側板
6 上部折込部
7 上部折曲線
8A、8B 上部稜線
9 折込補助線
10 底板
11A、11B 側板(別の側板)
11C 側部稜線
11D 側部折込部
12 下部折込部
13 下部折曲線
14A、14B 下部稜線
15A、15B、27A、27B 側面補強部
16 連結面
17、28 折返部
18、29 折込片
19、20、30,40 フラップ
21a、21b 折曲線
22、23A、23B、25、26、53A、53B、54、56、57 罫線
24、24’、55 折込補助辺
31、41 折込部
32、42 稜線
33、43 折曲線
34、44 折込補助線
Claims (8)
- 天板を備え、側板と前記天板とが上部稜線を介して連続して形成され、更に底板を備え、該底板に対して起立した側板とで構成され、前記底板と前記側板とが下部稜線を介して形成され、側板同士は側部稜線を介して形成された箱型収容体において、
長方形の前記底板から前記下部稜線を介して連続して向かい合う2組の側板が設けられ、前記下部稜線に、折曲線によって区画された折込部を備え、前記折込部が前記下部稜線を窪ませて形成され、
前記底板に連設する前記側板が側面補強部を連続して備え、該側面補強部が折り畳まれて前記側板の内側に配置され、前記側面補強部の下端に形成された折込補助辺が、前記折込部の形状の一部に追随することを特徴とする箱型収容体。 - 前記天板は、開閉自在である請求項1に記載の箱型収容体。
- 前記天板は、天板側板を備え、天板と天板側板の間に天板上部稜線を備え、天板側板同士は天板側部稜線を備えた請求項1に記載の箱型収容体。
- 天板と上蓋側板とで上蓋部を構成するとともに、底板と収納部側板とで収容部を構成し、前記上蓋部で前記収容部を覆うようにして組み合わせる箱型収容体であって、
前記上蓋部の前記天板と上蓋側板とが前記上部稜線を介して連続して形成され、上蓋側板同士は上蓋側部稜線を介して連続的に形成され、収納部の底板と収納部側板とが下部稜線で連続的に形成され、収納部側板同士は収納部側部稜線を介して連続的に形成された箱型収容体において、
長方形の前記底板から前記下部稜線を介して連続して向かい合う2組の前記収納部側板が設けられ、前記下部稜線の内の少なくとも1つに折曲線によって区画された折込部を備え、前記折込部が前記下部稜線を窪ませて形成され、前記底板に連設する前記収納部側板が側面補強部を連続して備え、該側面補強部が折り畳まれて前記収納部側板の内側に配置され、前記側面補強部の下端に形成された折込補助辺が、前記折込部の形状の一部に追随し、
または、長方形の前記天板から前記上部稜線を介して連続して向かい合う2組の前記上蓋側板が設けられ、前記上部稜線の内の少なくとも1つに折曲線によって区画された折込部を備え、前記折込部が前記上部稜線を窪ませて形成され、前記天板に連設する前記上蓋側板が側面補強部を連続して備え、該側面補強部が折り畳まれて前記上蓋側板の内側に配置され、前記側面補強部の上端に形成された折込補助辺が、前記折込部の形状の一部に追随することを特徴とする箱型収容体。 - 前記折込部について、前記下部稜線に沿って下部折込部として複数形成された請求項4記載の箱型収容体。
- 前記折込部について、前記上部稜線に沿って上部折込部として複数形成された請求項4記載の箱型収容体。
- 前記折込部について、折込部内に折り込みを容易にする折込補助線を設けることを特徴とする、請求項4記載の箱型収容体。
- 底板と、該底板に対して起立した側板とで構成され、前記底板と前記側板とが下部稜線を介して形成され、側板同士は側部稜線を介して形成された箱型収容体において、長方形の前記底板から前記下部稜線を介して連続して向かい合う2組の側板が設けられ、前記下部稜線に、折曲線によって区画された折込部を備え、前記折込部が前記下部稜線を窪ませて形成され、
前記底板に連設する前記側板が側面補強部を連続して備え、該側面補強部が折り畳まれて前記側板の内側に配置され、前記側面補強部の下端に形成された折込補助辺が、前記折込部の形状の一部に追随することを特徴とする箱型収容体。
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