JP5816351B1 - 梱包箱 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一実施例にかかる梱包箱1Aを、それを形成するためのブランク2Aとともに説明する。図1に示す平面概略構成を有するブランク2Aは、何れも長方形状を有する底板部10、前板部20、後板部30、第1天板部41、第2天板部42、右側板部50および左側板部60を有しており、例えば定尺の段ボール等から裁断されたものである。ここで底板部10と前板部20との境界(折り目線)は底板前辺部10a(例えば長さが394mm)をなし、底板部10と後板部30との境界(折り目線)は底板後辺部10bをなし、底板部10と右側板部50との境界(折り目線)は底板右辺部10c(例えば長さが258mm)をなし、そして底板部10と左側板部60との境界(折り目線)は底板左辺部10dをなしている。
右側板部50は、さらに前方に連接する右前方フラップ51、後方に連接する右後方フラップ52および右側に連接する右内側フラップ53を有している(右内側フラップ53は右側板部5を介して底板部10と連接している)。同様に、左側板部60も、さらに前方に連接する左前方フラップ61、後方に連接する左後方フラップ62および左側に連接する左内側フラップ63を有している。右前方フラップ51、右後方フラップ52、右内側フラップ53、左前方フラップ61、左後方フラップ62および左内側フラップ63は何れも略長方形状を有している。
第1天板部41と前板部20との境界(折り目線)は第1天板前辺部41aをなし、そして第2天板部42と後板部30との境界(折り目線)は第2天板後辺部42aをなす。第1天板部41の第1天板前辺部41aと相対する辺部は、第1天板端辺部41bとなっており、第2天板部42の第2天板後辺部42aと相対する辺部は、第2天板端辺部42bとなっている。
図2に示すように、右前方フラップ51と左前方フラップ61とを連結する前方フラップ連結手段は、右前方フラップ51が有する台形状の前方係止孔511および左前方フラップ61が有する台形状の前方係止舌片611で構成される。
図3に示すように、右後方フラップ52と左後方フラップ62とを連結する後方フラップ連結手段は、右後方フラップ52が有する台形状の後方係止孔521および左後方フラップ62が有する台形状の後方係止舌片621で構成される。ここで後方係止孔521は前方係止孔511と同様に形成されており、また後方係止舌片621は前方係止舌片611と同様に形成されている。なお後方フラップ連結手段は、前方フラップ連結手段と同様、上記構成に限定されない。
前方側部連結手段は、前板部20と右側板部50とを連結する右前方側部連結手段、および前板部20と左側板部60とを連結する左前方側部連結手段からなる。
後方側部連結手段は、後板部30と右側板部50とを連結する右後方側部連結手段、および後板部30と左側板部60とを連結する左後方側部連結手段からなる。
ブランク2Aにおける天板部連結手段は、第1天板部41と第2天板部42とを連結する天板係止爪411および天板係止スリット421からなる(連結された第1天板部41および第2天板部42は天板部40を形成する。)。図4(a)に示すように、天板係止爪411は、第1天板部41の第1天板端辺部41bの中央部から延出している。天板係止スリット421は、図4(b)に示すように、第2天板部42の、第2天板後辺部42aと第2天板端辺部42bとの間に配設されている。
図5に示すように、ブランク2Aには、前板部20に例えば2つの前部通気孔205が、後板部30に例えば2つの後部通気孔305が、右側板部50に例えば2つの右側部通気孔505が、そして左側板部60に例えば2つの左側部通気孔605が設けられている。さらにブランク2Aでは、右前方フラップ51に右前フラップ通気孔515が、右後方フラップ52に右後フラップ通気孔525が、左前方フラップ61に左前フラップ通気孔615が、そして左後方フラップ62に左後フラップ通気孔625が設けられている。いずれの通気孔も略長方形状をなし、両端部は丸みを帯びている。
図6に示すように、ブランク2Aは、前板部20に開梱引裂き部210を有し、開梱引裂き部210は、第1引裂き線211、第2引裂き線212および引裂き始点部213を有している。引裂き始点部213は、ミシン目で形成された第1、第2引き裂き線211、212を、例えば手で引裂くための引裂き始点部であり、底板部10の底板前辺部10aの中間点近傍から第1天板部41側に向け略矩形の切込みとして形成されている。切込み幅は例えば2〜3本の指先を挿入できる程度のものである。
図5に示すように、ブランク2Aは、底板部10の底板前辺部10a上に配設された2つの底板前側積重ね部110、底板後辺部10b上に配設された2つの底板後側積重ね部120、第1天板部41の第1天板前辺部41a上に配設された2つの天板前側積重ね部410、および第2天板後辺部42a上に配設された2つの天板後側積重ね部420を有している。
なおブランク2Aは、図5に示すように、右側板部50に配設された右側手かけ孔506、および左板部60に配設された左側手かけ孔606を有している。右側手かけ孔506は、右側板上辺部50cよりで、かつ右側板上辺部50cと平行に形成された略長方形状(両端部は丸みを帯びている)をなしており、同様に左側手かけ孔606は、左側板上辺部60cよりで、かつ左側板上辺部60cと平行に形成された略長方形状をなしている。
次に梱包箱1Aの組立について説明する。
先ず右側板部50に対し、右前方フラップ51および右後方フラップ52を略直角に谷折りする(図7(a))。このとき未だ右内側フラップ53は右側板部50に対し折り曲げられていない。同様に左側板部60に対し、左前方フラップ61および左後方フラップ62を略直角に谷折りする(図示せず)。さらに右側板部50および左側板部60を谷折りして、図7(b)に示すように、右前方フラップ51を左前方フラップ61の内側に、そして右後方フラップ52を左後方フラップ62の内側に位置づける。
有底箱体3Aが形成されたのち、前板部20を右前方フラップ51および左前方フラップ61の外側に接するように折り曲げ、また後板部30を右後方フラップ52および左後方フラップ62の外側に接するように折り曲げる。
有底箱体3Aでは、連結された右前方フラップ51および左前方フラップ61の上方、および連結された右後方フラップ52および左後方フラップ62の上方に立ち上がっているフラップはなく、前右側板部50から短い右内側フラップ53が、また左側板部60からも同様に左内側フラップ63が、それぞれ略垂直に立ち上がっているだけである。したがって、有底箱体3Aの内部に物品を容易に収容することができる。
有底箱体3Aに物品を収容したのち、さらに右前方側部連結手段、左前方側部連結手段、右後方側部連結手段および左後方側部連結手段をそれぞれ連結して(物品の収容後に有底箱体3Bが形成される)、開口部300を閉止する(梱包箱1Aを閉止する。)。
梱包箱1Aの4つの側面では、前板部20は2つの前部通気孔205を、後板部30は2つの後部通気孔305を、右側板部50は2つの右側部通気孔505を、そして左側板部60は2つの左側部通気孔605を有している。このように梱包箱1Aは、4つの側面に8つの通気孔を有して内部と外部との間の通気性を実現する。
次に梱包箱1Aの開梱について説明する。梱包作業が完了した梱包箱1A(図10(b))において、先ず引裂き始点部213に指先を挿入し、前板部20を把持して前板部20の主前板部20mと、前板部20の2つの副前板部20sとを切り離すように、第1引裂き線211および第2引裂き線212を引裂く。そうすると図11に示すように、天板部40および前板部20の主前板部20mが、第2天板後辺部42aを軸部として展開される(梱包箱1Aの天板部40側が開梱される。)。すなわち梱包箱1Aは道具を用いず容易に開梱でき、物品を容易に取り出すことができる。
例えば2つの梱包箱1Aを積重ねる場合には、図12に示すように、上側の梱包箱1Aが有する底板前側積重ね部110の2つの舌片110tが下側の梱包箱1Aが有する天板前側積重ね部410のスリットに係合するように、そして上側の梱包箱1Aが有する底板後側積重ね部120の2つの舌片120tが下側の梱包箱1Aが有する天板後側積重ね部420に係合するように、2つの梱包箱1Aを積重ねる。
2A ブランク
10 底板部
20 前板部
201 右前方側部係止舌片(前方側部連結手段)
202 左前方側部係止舌片(前方側部連結手段)
205 前部通気孔(通気孔)
30 後板部
303 右後方側部係止舌片(後方側部連結手段)
304 左後方側部係止舌片(後方側部連結手段)
305 後部通気孔(通気孔)
40 天板部
41 第1天板部
42 第2天板部
411 天板係止爪(天板部連結手段)
421 天板係止スリット(天板部連結手段)
50 右側板部
51 右前方フラップ
52 右後方フラップ
501 右前方側部係止孔(前方側部連結手段)
503 右後方側部係止孔(後方側部連結手段)
505 右側部通気孔(通気孔)
511 前方係止孔(前方フラップ連結手段)
521 後方係止孔(後方フラップ連結手段)
60 左側板部
61 左前方フラップ
62 左後方フラップ
602 左前方側部係止孔(前方側部連結手段)
604 左後方側部係止孔(後方側部連結手段)
605 左側部通気孔(通気孔)
611 前方係止舌片(前方フラップ連結手段)
621 後方係止舌片(後方フラップ連結手段)
Claims (7)
- 略四辺形の底板部と、前記底板部の前方に連接した前板部と、前記底板部の後方に連接した後板部と、前記底板部の右方に連接した右側板部と、前記底板部の左方に連接した左側板部とを有する段ボールまたは厚紙で形成されたブランクを折り曲げて形成される梱包箱であって、
前記ブランクは、
前記右側板部の前方に連接する右前方フラップと、
前記右側板部の後方に連接する右後方フラップと、
前記左側板部の前方に連接する左前方フラップと、
前記左側板部の後方に連接する左後方フラップと、
前記前板部を介して前記底板部と連接する第1天板部であって前記底板部の略二分の一の長さを有する第1天板部と、
前記後板部を介して前記底板部と連接する第2天板部であって前記底板部の略三分の二の長さを有する第2天板部と、
前記右前方フラップと前記左前方フラップとを連結する前方フラップ連結手段と、
前記右後方フラップと前記左後方フラップとを連結する後方フラップ連結手段と、
前記右側板部、前記左側板部、前記前板部および前記後板部のすべてまたは何れかに設けられた通気孔と、
前記第1天板部と前記第2天板部とを連結するために前記第1天板部に形成された天板係止爪および前記第2天板部に形成された天板係止スリットとを有し、
前記天板係止爪及び前記天板係止スリットは前記第1天板部及び前記第2天板部により形成される天板部の略中央に配置され、
さらに、前記前板部側に向け折り曲げられた前記第2天板部の前記天板係止スリットの手前近傍に、前記第1天板部を折り曲げるだけで前記第1天板部の前記天板係止爪の先端を位置づけることができるように、
前記前方フラップ連結手段で連結された前記右前方フラップおよび前記左前方フラップの外側前面と接するように折り曲げられた前記前板部の、前記第1天板部側の略二分の一の領域を反らせ且つ前記右前方フラップおよび前記左前方フラップから離すことができるように、前記前板部を前記右側板部および前記左側板部と連結するための、
前記底板部と前記第1天板部との略中間となる部位において、前記前板部および前記右側板部の何れか一方に形成された右前方側部係止舌片および他方に形成された右前方側部係止孔を有する右前方側部連結手段、および前記底板部と前記第1天板部との略中間となる部位において、前記前板部および前記左側板部の何れか一方に形成された左前方側部係止舌片および他方に形成された左前方側部係止孔を有する左前方側部連結手段と、
また、前記後方フラップ連結手段で連結された前記右後方フラップおよび前記左後方フラップの外側後面と接するように折り曲げられた前記後板部の、前記第2天板部側の略二分の一の領域を反らせ且つ前記右後方フラップおよび前記左後方フラップから離すことができるように、前記後板部を前記右側板部および前記左側板部と連結するための、
前記底板部と前記第2天板部との略中間となる部位において、前記後板部および前記右側板部の何れか一方に形成された右後方側部係止舌片および他方に形成された右後方側部係止孔を有する右後方側部連結手段、および前記底板部と前記第2天板部との略中間となる部位において、前記後板部および前記左側板部の何れか一方に形成された左後方側部係止舌片および他方に形成された左後方側部係止孔を有する左後方側部連結手段とを有し、
さらにまた、前記天板係止爪を前記天板係止スリットに係止して連結された前記第1天板部および前記第2天板部によって閉止された該梱包箱を開封するための、
前記前板部と前記底板部との境界近傍から前記前板部の右辺部における前記右前方側部係止舌片または前記右前方側部係止孔と前記第1天板部との間の部位にかけて形成された第1引裂き線と、
前記前板部と前記底板部との境界近傍から前記前板部の左辺部における前記左前方側部係止舌片または前記左前方側部係止孔と前記第1天板部との間の部位にかけて形成された第2引裂き線と、
前記第1引裂き線と前記第2引裂き線との間で且つ前記前板部と前記底板部との境界線上の中央部近傍に配設された引裂き始点部とを有することを特徴とする梱包箱。 - 請求項1に記載の梱包箱において、前記通気孔が前記右側板部および前記左側板部に設けられている場合には、前記右側板部の前記通気孔および前記左側板部の前記通気孔は前記底板部を挟んで略対称に配設されていることを特徴とする梱包箱。
- 請求項1に記載の梱包箱において、前記通気孔が前記前板部および前記後板部に設けられている場合には、前記右前方フラップ、前記右後方フラップ、前記左前方フラップおよび前記左後方フラップのすべてまたは何れかはフラップ通気孔を更に有し、
前記右前方フラップ、前記右後方フラップ、前記左前方フラップおよび前記左後方フラップが前記底板部に対し同じ方向で且つ略垂直に折曲して形成されるとともに、前記右側板部および前記左側板部が前記右前方フラップおよび前記左前方フラップの折り曲げ方向と同じ方向に折曲して形成されて、前記右前方フラップと前記左前方フラップとが前記前方フラップ連結手段で連結されるとともに、前記右後方フラップと前記左後方フラップとが前記後方フラップ連結手段で連結され、
前記前板部が前記右前方フラップおよび前記左前方フラップに略接するように折曲した状態で前記右前方フラップおよび前記左前方フラップの双方または一方が有するフラップ通気孔と前記前板部が有する前記通気孔とが連通し、
前記後板部が前記右後方フラップおよび前記左後方フラップに略接するように折曲した状態で前記右後方フラップおよび前記左後方フラップの双方または一方が有するフラップ通気孔と前記後板部が有する前記通気孔とが連通することを特徴とする梱包箱。 - 請求項3に記載の梱包箱において、前記前板部の前記通気孔および前記後板部の前記通気孔は前記底板部を挟んで略対称に配設されていることを特徴とする梱包箱。
- 前記ブランクは、前記右側板部を介して前記底板部と連接する右内側フラップと、前記左側板部を介して前記底板部と連接する左内側フラップとを有することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の梱包箱。
- 請求項1ないし5の何れかに記載の梱包箱において、
前記ブランクは更に、前記底板部と前記前板部との境界領域である底板前辺部および前記底板部と前記後板部との境界領域である底板後辺部の双方または一方に設けられた底板側積重ね部と、前記第1天板部と前記前板部との境界領域である天板部前辺および前記第2天板部と前記後板部との境界領域である天板部後辺の双方または一方に設けられた天板側積重ね部とを有し、
前記底板前辺部に前記底板側積重ね部が設けられている場合には、前記底板側積重ね部および前記天板側積重ね部が前記前板部を挟んで対称に配設されており、
前記底板後辺部に前記底板側積重ね部が設けられている場合には、前記底板側積重ね部および前記天板側積重ね部が前記後板部を挟んで対称に配設されていることを特徴とする梱包箱。 - 前記底板側積重ね部は積重ね部爪を有し、前記天板側積重ね部は積重ね部スリットを有することを特徴とする請求項6に記載の梱包箱。
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