添付の図面を参照し、本発明に係る勘定科目管理システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、一例として示す勘定科目管理システム10の構成図である。システム10は、会計データとして使用する第1グループから第nグループに仕訳された勘定科目要素をパーソナルコンピュータ11(コンピュータ資源)を利用して管理しつつ、それら勘定科目要素を使用して後記する階層構造会計データベースを作成する。ここで、第1グループに属する勘定科目要素は最上位概念の勘定科目要素、第nグループに属する勘定科目要素は最下位概念の勘定科目要素であり、第1グループと第nグループとの間の第2〜第n−1グループには中間概念の勘定科目要素が属する。
システム10は、コンピュータ11と、コンピュータ11に入出力インターフェイス12を介して接続された補助記憶装置13とから構成されている。コンピュータ11には、入出力インターフェイス12を介して入力装置14と出力装置15とが接続されている。コンピュータ11は、制御ユニット16および演算ユニット17を有する中央処理装置(CPU)18と、所定のアプリケーションプログラムが格納された主記憶装置19とから形成されている。このシステム10は、アプリケーションプログラムから所定のオペレーティングシステムを起動し、オペレーティングシステムにしたがってデータベース生成手段やデータベース出力手段、科目改変手段等の各手段を実行する。補助記憶装置13は、勘定科目要素を個別に記憶する科目マスタ20と、勘定科目要素の系列的な連結関係を記憶する構成マスタ21とを有する。科目マスタ20は、勘定科目要素の個別情報を管理する。構成マスタ21は、勘定科目要素どうしの連結情報を管理する。連結関係は、勘定科目要素どうしの上位、下位の概念上のつながりを示す。入力装置14には、キーボードやテンキーユニット、スキャナ等が使用されている。出力装置15には、液晶ディスプレイやCRT、プリンタ等が使用されている。主記憶装置19には、各勘定科目要素を個別に特定する複数の既存勘定科目があらかじめ記憶されている。それら既存勘定科目を例示すると、以下のとおりである。
1.貸借対照表を形成する既存勘定科目の一例、(1)第1グループ:資産の部、負債の部、資本の部、(2−1)資産の部の直近下位概念(第2グループ):流動資産、固定資産、繰越資産、(2−2)負債の部の直近下位概念(第2グループ):流動負債、固定負債、(2−3)資本の部の直近下位概念(第2グループ):資本金、資本剰余金、利益剰余金、株式等評価差額金、自己株式、(3−1)流動資産の直近下位概念(第3グループ):現金及び預金、受取手形、売掛金、有価証券、製品及び商品、仕掛品及び半製品、材料、立替金、前渡金及び前払費用、繰越税金資産、その他の流動資産、貸倒引当金、(3−2)固定資産の直近下位概念(第3グループ):有形固定資産、無形固定資産、投資、(3−3)繰越資産の直近下位概念(第3グループ):創立費、開業費、新株発行費、社債発行費、開発費、試験研究費、(3−4)流動負債の直近下位概念(第3グループ):支払手形、買掛金、未払金及び未払費用、未払法人税、未払消費税、預り金、返品調整引当金、売上割戻引当金、その他の流動負債、(3−5)固定負債の直近下位概念(第3グループ):退職給付引当金、役員退職慰労引当金、長期繰越延税金負債、その他の固定負債、(3−5)資本余剰金の直近下位概念(第3グループ):資本準備金、(3−6)利益剰余金の直近下位概念(第3グループ):利益準備金、退職給与積立金、配当準備積立金、研究開発積立金、設備更新積立金、特別償却積立金、別途積立金、当期未処分利益、(4−1)有形固定資産の下位概念(第4グループ):建物及び構造物、機械装置、車両運搬具、工具器具備品、土地、建物仮勘定、(4−2)投資等の下位概念(第4グループ):投資有価証券、子会社株式、長期預け金、長期貸付金、長期前払費用、貸倒引当金。
2.損益計算書を形成する既存勘定科目の一例、(1)第1グループ:営業損益の部、営業外損益の部、特別損益の部、未処分利益、(2−1)営業損益の部の直近下位概念(第2グループ):売上高、売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益、(2−2)営業外損益の部の直近下位概念(第2グループ):営業外収益、営業外費用、(2−3)特別損益の部の直近下位概念(第2グループ):特別利益、特別損失、(3−1)売上原価の直近下位概念(第3グループ):商品期首棚卸高、当期商品仕入高、商品期末棚卸高、(3−2)営業外収益の直近下位概念(第3グループ):受取利息、配当金、有価証券利息、投資不動産賃貸料、その他営業外収益、(3−3)営業外費用の直近下位概念(第3グループ):支払利息、社債利息、社債発行差金償却、社債発行費償却、その他営業外費用、(3−4)特別利益の直近下位概念(第3グループ):前期損益修正益、固定資産売却益、(3−5)特別損失の直近下位概念(第3グループ):前期損益修正損、固定資産売却損。
3.収支予算書を形成する既存勘定科目の一例、(1)第1グループ:収入の部、支出の部、(2−1)収入の部の直近下位概念(第2グループ):会費収入、運用財産収入、事業収入、受託料収入、当期収入合計、前期繰越収支差額、収入合計等、(2−2)支出の部の直近下位概念(第2グループ):事業費、管理費、固定資産取得支出、繰越金支出、当期支出合計、当期収支差額、次期繰越収支差額、(3−1)会費収入の直近下位概念(第3グループ):会費収入、登録料収入、入会届出料収入、(3−2)運用財産収入の直近下位概念(第3グループ):預金利子収入、会議室使用料収入、(3−3)事業収入の直近下位概念(第3グループ):広告料収入、出版物収入、雑収入、(3−4)受託料収入の直近下位概念(第3グループ):事務受託料収入、人件費負担金収入、(3−5)事業費の直近下位概念(第3グループ):雑誌発行費、福利厚生事業費、広報事業費、渉外費、その他事業費、(3−6)管理費の直近下位概念(第3グループ):俸給手当、嘱託手当、通勤費、法定福利費、賃借料、委託管理費、光熱費、外注費、印刷費、通信費、修繕費、消耗品費、租税公課、支払手数料、(3−7)固定資産取得支出の直近下位概念(第3グループ):改装費用、備品購入費、(3−8)繰越金支出の直近下位概念(第3グループ):退職給与基金積立金会計繰入金、共済基金積立金会計繰入。
なお、既存勘定科目は例示のそれらに限定されず、他の勘定科目要素を既存勘定科目として主記憶装置19に格納することもできる。たとえば、余剰金計算書や余剰金処分計算書、財務諸表付属明細書、利益処分計算書、損失処理計算書、キャッシュフロー計算書、連結財務諸表、総勘定元帳等を形成する勘定科目要素を既存勘定科目として格納することができる。システム10は、主記憶装置19に記憶された既存勘定科目の他に、勘定科目要素を新規かつ任意に特定する複数の新規勘定科目を設定可能である。新規勘定科目は、キーボードやテンキーユニット、スキャナを使用してシステム10に入力され、主記憶装置19に記憶される。システム10では、新規勘定科目に特に限定はなく、会計原則に準じて新規勘定科目を任意かつ自由に設定することができ、設定したそれら新規勘定科目を主記憶装置19に記憶させることができる。システム10では、既存勘定科目や新規勘定科目を主記憶装置19からリアルタイムに抽出可能であり、抽出した既存勘定科目や新規勘定科目を使用しつつ、それら科目に対する金額を設定することで、それら科目や金額が系列的に関連する階層構造会計データベース(以下、会計データベースという)を構築することができる。既存勘定科目や新規勘定科目が勘定科目要素であることは記述のとおりであるが、それら勘定科目に対する金額も勘定科目要素である。
システム10では、既存勘定科目や新規勘定科目を主記憶装置19から呼び出して液晶ディスプレイやCRTの画面に表示させ、マウスを使用してそれら勘定科目を選択しつつ画面に表示された科目入力エリアにドラッグアンドドロップするとともに、各勘定科目に対する金額を金額入力エリアに入力して勘定科目要素を特定する。また、キーボードを使用して新規勘定科目を科目入力エリアに入力するとともに、新規勘定科目に対する金額を金額入力エリアに入力して勘定科目要素を特定する。さらに、各勘定科目どうしのつながりを画面に表示された連結関係入力エリアに入力して、各勘定科目どうしの系列的な連結関係を特定する。なお、画面には、科目入力エリア、金額入力エリア、連結関係入力エリアの他に、開始標識入力エリア、時期入力エリア、決算日入力エリアが表示される。
科目入力エリアや金額入力エリアは、第1グループから第nグループに区分されて画面に表示される。各勘定科目を科目入力エリアに入力すると、各勘定科目に第1グループを表す第1次フラグや第2グループを表す第2次フラグ、第nグループを表す第n次フラグが自動的に設定される。また、各勘定科目に対する金額を金額入力エリアに入力すると、各金額に第1次フラグや第2次フラグ、第n次フラグが自動的に設定される。中央処理装置18は、第1次〜第n次フラグに基づいて各勘定科目とそれら勘定科目に個別に対応する金額とを第1〜第nグループに区分して補助記憶装置13に出力する。補助記憶装置13は、各勘定科目と各金額とを第1〜第nグループに区分した状態で科目マスタ20に格納する(勘定科目要素記憶手段)。各勘定科目と各金額とは、過去から現在に向かってマスタ20に時系列に記憶される。中央処理装置18は、各勘定科目どうしの連結関係を補助記憶装置13に出力する。補助記憶装置13は、連結関係を構成マスタ21に格納する(連結関係記憶手段)。各勘定科目どうしの連結関係は、過去から現在に向かってマスタ21に時系列に記憶される。
既存勘定科目や新規勘定科目、金額、連結関係を現在の時点においてマスタ20,21に記憶させる一例は、勘定科目や金額を科目入力エリアや金額入力エリアに入力し、それら勘定科目どうしの連結関係を連結関係入力エリアに入力するとともに、現時点を示す開始標識(勘定科目要素の階層構造会計データベースベースの構築時点を表す開始標識)を画面に表示された開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、それら勘定科目に開始標識を設定するとともに、第1次〜第n次フラグに基づいて各勘定科目と各金額とを第1〜第nグループに区分して補助記憶装置13に出力し、勘定科目や金額、連結関係をマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、開始標識が設定された各勘定科目と各金額とを第1〜第nグループに区分した状態で科目マスタ20に格納し、連結関係を構成マスタ21に格納する。
システム10は、既存勘定科目や新規勘定科目、金額、開始標識がマスタ20に記憶され、各勘定科目どうしの連結関係がマスタ21に記憶された後、過去から現在までのうちの所定の時点が時期入力エリアに入力され、会計データベースの生成要求が入力されると、勘定科目要素どうしの連結関係に基づき、それら勘定科目要素を使用しつつ会計原則に基づいて勘定科目要素(金額)を集計した現在または過去の所定時点における会計データベースをリアルタイムに生成する(データベース生成手段)。また、会計データベースの出力要求が入力されると、出力装置15によって生成した会計データベースをリアルタイムに出力する(データベース出力手段)。このシステム10は、マスタに記憶された既存勘定科目や新規勘定科目、金額を使用し、過去から現在までのうちの任意の時点における複数の会計データベースベースを生成することができる。システム10では、決算日として所定の時点を決算日入力エリアに入力すると、中央処理装置18がその時点で既存勘定科目や新規勘定科目に終了標識(勘定科目要素の階層構造会計データベースからの離脱時点を表す終了標識)を設定する。終了標識が設定された勘定科目は、終了標識の設定時点から未来に向かって会計データベースを構築することはない。ここで、開始標識と終了標識とは、時間を表す単位であればよく、日のみ、日プラス時のいずれでもよい。時は、時間単位または分単位でもよく、秒単位でもよい。なお、金額は各勘定科目に対応しているから、勘定科目にそれらの連結関係や開始標識、終了標識を設定することで、連結関係や金額の会計データベースの構築時点、金額の会計データベースからの離脱時点が明らかとなる。ゆえに、金額に関してはそれらの連結関係や開始標識を入力する必要はなく、金額に開始標識や終了標識が設定されることはない。
システム10は、会計データベースを第1〜第nグループのうちの少なくとも1つのグループに分けてリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、第1〜第nグループのうちの少なくとも1つのグループに分けて生成された会計データベースベースをリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。ここで、会計データベースを第1〜第nグループのうちの少なくとも1つのグループに分けて生成かつ出力するとは、たとえば、勘定科目要素が第1〜第4グループに区分されてマスタ20に記憶されていた場合、第2グループだけの会計データベースを生成かつ出力し、または、第1〜第3グループまでの会計データベースを生成かつ出力し、あるいは、第2グループと第4グループとの会計データベースを生成かつ出力することをいう。
システム10は、過去から現在までのうちから所定の期間が指定されたときに、その指定期間内に存在する勘定科目要素を使用し、指定期間内における勘定科目要素(金額)を加減算した会計データベースをリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、指定期間内に存在する勘定科目要素を使用した会計データベースをリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。たとえば、現在から過去に遡ったある時期の3ヶ月間における勘定科目要素を使用し、3ヶ月間における勘定科目要素(金額)を集計した会計データベースを生成かつ出力することができる。また、四半期毎に終了標識が設定された勘定科目要素から終了標識を解除することで、四半期を通して存在する勘定科目要素を使用し、四半期トータルの勘定科目要素(金額)を集計した会計データベースを生成かつ出力することができる。
システム10は、勘定科目と金額とが記憶されたマスタ20に現在の時点においてあらたな勘定科目や金額を追加することができ、すでにマスタ20に記憶された勘定科目や金額を現在の時点において変更、削除することができる(勘定科目改変手段)。また、勘定科目と金額とが記憶されたマスタ20にあらたな勘定科目や金額を現在から過去に遡って追加することができ、すでにマスタ20に記憶された勘定科目や金額を現在から過去に遡って変更、削除することができる(勘定科目改変手段)。勘定科目や金額を過去に遡って追加、変更、削除する一例は、過去の所定の時点を時期入力エリアに入力する。過去の所定の時点を入力すると、過去の所定の時点に戻ったマスタ20,21のメモリ記録が出力装置15の画面に表示されるとともに、過去の所定の時点における科目入力エリアや金額入力エリア、連結関係入力エリア、開始標識入力エリアが出力装置15の画面に表示される。
勘定科目や金額を現在の時点においてマスタ20に追加する一例は、追加する勘定科目や金額を科目入力エリアや金額入力エリアに入力し、追加した勘定科目と他の勘定科目との連結関係を連結関係入力エリアに入力するとともに、現時点(追加時点)を示す開始標識を開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、追加した各勘定科目に開始標識を設定し、追加の勘定科目、金額、追加の勘定科目と他の勘定科目との連結関係を補助記憶装置13に出力してそれらをマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、開始標識が設定された追加の勘定科目、金額、連結関係をマスタ20,21に格納する。現時点において勘定科目や金額を追加すると、マスタ20,21のメモリ記録が更新されるが、追加以前(更新以前)のメモリ記録はマスタ20,21にそのまま保存される。
勘定科目や金額を過去に遡ってマスタ20に追加する一例は、過去の所定の時点を時期入力エリアに入力し、追加する勘定科目や金額を過去の所定の時点における科目入力エリアや金額入力エリアに入力するとともに、追加した勘定科目と他の勘定科目との連結関係を過去の所定の時点における連結関係入力エリアに入力し、過去の所定の時点を示す開始標識を開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、追加した各勘定科目に開始標識を設定し、追加の勘定科目、金額、追加の勘定科目と他の勘定科目との連結関係を補助記憶装置13に出力してそれらをマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、時期入力エリアに入力された時間データと開始標識の時間データとを参照し、開始標識が設定された追加の勘定科目、金額、連結関係を過去の追加時点に遡ってマスタ20,21のメモリ記録に格納する。勘定科目や金額を過去に遡って追加すると、追加された勘定科目およびその金額、連結関係が現在のマスタ20,21のメモリ記録に取り込まれる他、追加時点から現在までに存在するメモリ記録に取り込まれ、追加時点から現在までに存在するメモリ記録が更新される(自動改変手段)。追加以前(更新以前)のメモリ記録は、マスタ20,21にそのまま保存される。
勘定科目や金額を現在の時点において変更する一例は、変更する勘定科目を科目入力エリアに表示させ、科目入力エリアにおいて勘定科目を変更し、変更する金額を金額入力エリアに表示させ、金額入力エリアにおいて金額を変更する。さらに、変更後の勘定科目と他の勘定科目との連結関係を連結関係入力エリアに入力し、現時点(変更時点)を示す開始標識を開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、変更後の各勘定科目に開始標識を設定し、変更前の勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去させ、変更後の勘定科目およびその金額、連結関係を補助記憶装置13に出力してそれらをマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、変更前の勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去し、開始標識が設定された変更後の勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21に格納する。現時点において勘定科目や金額を変更すると、マスタ20,21のメモリ記録が更新されるが、変更以前(更新以前)のメモリ記録はマスタ20,21にそのまま保存される。中央処理装置18は、上位概念に属する勘定科目や金額が現時点において変更されると、それらよりも下位概念に属する勘定科目や金額、連結関係のうち、変更された上位概念の勘定科目や金額にともなって変更されるべき下位概念の勘定科目や金額、さらに連結関係をマスタ20,21から自動的に消去する(自動改変手段)。その具体例としては、第2グループに属する勘定科目や金額が変更されると、変更された勘定科目や金額に対応して変更されるべき第3グループ以降の他の勘定科目や金額、連結関係がマスタ20,21から消去される。変更された勘定科目や金額に対応する下位概念のあらたな勘定科目および金額は改めて科目入力エリアや金額入力エリアに入力し、勘定科目どうしの連結関係を連結関係入力エリアに入力するとともに、開始標識を開始標識入力エリアに入力する。
勘定科目や金額を過去に遡って変更する一例は、過去の所定の時点を時期入力エリアに入力し、変更する勘定科目を過去の所定の時点における科目入力エリアに表示させ、科目入力エリアにおいて勘定科目を変更し、変更する金額を過去の所定の時点における金額入力エリアに表示させ、金額入力エリアにおいて金額を変更する。さらに、変更後の勘定科目と他の勘定科目との連結関係を過去の所定の時点における連結関係入力エリアに入力し、過去の所定の時点を示す開始標識を開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、変更後の各勘定科目に開始標識を設定し、変更前の勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去させ、変更後の勘定科目およびその金額、変更後の勘定科目と他の勘定科目との連結関係を補助記憶装置13に出力してそれらをマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、変更前の勘定科目および金額、連結関係をマスタ20,21から消去し、開始標識が設定された変更後の勘定科目およびその金額、連結関係を過去の変更時点に遡ってマスタ20,21のメモリ記録に格納する。勘定科目や金額を過去に遡って変更すると、変更された勘定科目およびその金額、連結関係が現在のマスタ20,21のメモリ記録に取り込まれる他、変更時点から現在までに存在するメモリ記録に取り込まれ、変更時点から現在までに存在するメモリ記録が更新される(自動改変手段)。すなわち、変更された勘定科目や金額と同一のグループに属し、かつ、変更された勘定科目や金額に対応して変更されるべき過去の変更時点から現在までに存在する勘定科目や金額、さらに連結関係が自動的に変更される。変更以前(更新以前)のメモリ記録は、マスタ20,21にそのまま保存される。
中央処理装置18は、上位概念に属する勘定科目や金額が過去に遡って変更されると、それらよりも下位概念に属する勘定科目や金額、連結関係のうち、変更された上位概念の勘定科目や金額にともなって変更されるべき変更時点から現在までに存在する下位概念の勘定科目や金額、連結関係を自動的に消去する(自動改変手段)。その具体例としては、第2グループに属する勘定科目や金額が変更されると、変更された勘定科目や金額に対応して変更されるべき過去の変更時点から現在までに存在する第3グループ以降の他の勘定科目や金額、連結関係がマスタ20,21から消去される。変更された勘定科目や金額に対応する下位概念のあらたな勘定科目や金額は改めて科目入力エリアや金額入力エリアに入力し、勘定科目どうしの連結関係を連結関係入力エリアに入力に入力するとともに、開始標識を開始標識入力エリアに入力する。変更された勘定科目や金額に対応する下位概念のあらたな勘定科目や金額、連結関係は追加として処理される。
勘定科目や金額を現在の時点において削除する一例は、削除する勘定科目を科目入力エリアに表示させ、科目入力エリアにおいて勘定科目を削除し、削除する金額を金額入力エリアに表示させ、金額入力エリアにおいて金額を削除する。中央処理装置18は、削除された勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、削除された勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去する。現時点において勘定科目や金額、連結関係を削除すると、マスタ20,21のメモリ記録が更新されるが、削除以前(更新以前)のメモリ記録はマスタ20,21にそのまま保存される。中央処理装置18は、上位概念に属する勘定科目や金額が現時点において削除されると、それらよりも下位概念に属する勘定科目や金額のうち、削除された上位概念の勘定科目や金額にともなって削除されるべき下位概念の勘定科目や金額、さらに連結関係をマスタ20,21から自動的に消去する(自動改変手段)。その具体例としては、第2グループに属する勘定科目や金額が削除されると、削除された勘定科目や金額に対応して削除されるべき第3グループ以降の他の勘定科目や金額、連結関係がマスタ20,21から消去される。
勘定科目や金額を過去に遡って削除する一例は、過去の所定の時点を時期入力エリアに入力し、削除する勘定科目を過去の所定の時点における科目入力エリアに表示させ、科目入力エリアにおいて勘定科目を削除するとともに、削除する金額を過去の所定の時点における金額入力エリアに表示させ、金額入力エリアにおいて金額を削除する。中央処理装置18は、削除された勘定科目およびその金額、連結関係をマスタ20,21から消去させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、削除された勘定科目およびその金額、連結関係を過去の削除時点に遡ってマスタ20,21から消去する。勘定科目や金額、連結関係を過去に遡って削除すると、削除対象の勘定科目およびその金額、連結関係が現在のマスタ20,21のメモリ記録から削除される他、削除時点から現在までに存在するメモリ記録から削除され、マスタ20,21のメモリ記録が更新される(自動改変手段)。すなわち、削除された勘定科目や金額と同一のグループに属し、かつ、削除された勘定科目や金額、連結関係に対応して削除されるべき過去の削除時点から現在までに存在する勘定科目や金額、連結関係が自動的に削除される。削除以前(更新以前)のメモリ記録は、マスタ20,21にそのまま保存される。中央処理装置18は、上位概念に属する勘定科目や金額が過去に遡って削除されると、それらよりも下位概念に属する勘定科目や金額のうち、削除された上位概念の勘定科目や金額にともなって削除されるべき削除時点から現在までに存在する下位概念の勘定科目や金額、さらに連結関係をマスタ20,21から自動的に消去する(自動改変手段)。その具体例としては、第2グループに属する勘定科目や金額が削除されると、削除された勘定科目や金額に対応して削除されるべき削除時点から現在までに存在する第3グループ以降の他の勘定科目や金額、連結関係がマスタ20,21から消去される。
図2,図4,図6,図8は、会計データベースの一例を時系列で表した図である。図3,図5,図7,図9は、勘定科目要素や連結関係を記憶した各マスタ20,21の概略図である。図2は○○年4月1日における会計データベースを示し、図4は○○年5月15日における会計データベースを示すとともに、図6は○○年6月20日における会計データベースを示し、図8は○○年6月30日(決算日)における会計データベースを示す。なお、図3は図2に対応し、図5は図4に対応する。図7は図6に対応し、図9は図8に対応する。この実施形態では、会計データベースとして損益計算書を例に挙げ、さらに、説明を簡素化するため、損益計算書のうちの営業損益の部のみを図示している。なお、図2〜図9に基づく勘定科目管理システム10の説明では、システム10を○○年6月30日に稼働させているものとし、図2,図4,図6の会計データベースを過去のそれらとする。また、会計データベースは、○○年4月1日にはじめて作成されたものとする。
図2,図4,図6,図8の会計データベースでは、勘定科目要素が第1〜第2グループに仕訳されているが、グループを第1〜第2グループまでに限定するものではなく、勘定科目要素が第2グループを超えて仕訳されていてもよい。なお、それら図における勘定科目要素とは、営業損益の部、A社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益、およびそれらの金額である。
図2に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。営業損益の部は第1グループの勘定科目要素に属し、A社売上やA社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益は営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年4月1日におけるA社売上の金額は(1,000千円)、A社売上原価の金額は(220千円)、A社販売費及び一般管理費の金額は(450千円)である。○○年4月1日における営業利益は、A社売上からA社売上原価とA社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(330千円)である。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益には、会計データベースの構築時点を表す開始日時4月1日(開始標識)が設定されている。
システム10では、図3に示すように、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益を入力装置14によって科目入力エリア(図示せず)に入力し、それらの金額、それらの開始日時4/1(開始標識)を入力装置14によって金額入力エリア(図示せず)と開始標識入力エリア(図示せず)とに入力する。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益には、中央処理装置18によって開始日時4/1が設定される。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。営業損益の部や営業利益は、既存勘定科目であり、それらを主記憶装置19から抽出して科目入力エリアに入力する。A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費は、新規勘定科目によって特定される新規かつ任意の勘定科目要素であり、それらをキーボードを使用して科目入力エリアに入力するとともに、主記憶装置19に格納する。
次に、営業損益の部に対するA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリア(図示せず)に入力する。このとき、所定の勘定科目要素とそれの次に来る直近下位概念の勘定科目要素とのつながりのみが入力される。具体的には、第1グループに属する勘定科目要素とその直近下位概念の第2グループに属する勘定科目要素とのつながりのみが入力され、第1グループに属する勘定科目要素と第3グループに属する勘定科目要素とのつながりは入力されない。営業損益の部とA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部とA社売上とが互いにひも付けられ、営業損益の部とA社売上原価とが互いにひも付けられる。さらに、営業損益の部とA社販売費及び一般管理費とが互いにひも付けられ、営業損益の部と営業利益とが互いにひも付けられる。これにより、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上からA社売上原価とA社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。なお、システム10は、所定の計算式(関数)を設定かつ主記憶装置19に格納することができ、格納した計算式を使用しつつ会計原則に基づいて勘定科目要素を加減算および乗除算することができる。このシステム10では、計算式を使用して営業利益を自動的に算出する。
システム10は、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、金額、連結関係がマスタに格納された後、時期入力エリアに○○年4月1日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年4月1日における図2の会計データベースを自動的に生成する(データベース生成手段)。システム10では、売上や売上原価、販売費及び一般管理費に対する金額が入力されると、あらかじめ格納された計算式によって営業利益を自動的に算出する。システム10は、生成した○○年4月1日の会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に格納する。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年4月1日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。システム10では、○○年4月1日の会計データベースを○○年4月1日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースを○○年4月1日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
○○年5月15日には、図4に示すように、○○年4月1日における会計データベースと比較し、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額が追加されている(勘定科目改変手段)。図4に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。B社売上やB社売上原価、B社販売費及び一般管理費は、営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年5月15日において追加されたB社売上の金額は(800千円)、B社売上原価の金額は(350千円)、B社販売費及び一般管理費の金額は(370千円)である。○○年5月15日における営業利益は、A社売上とB社売上とを加え合わせた売上高からA社B社の売上原価とA社B社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(410千円)である。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費には、会計データベースの構築時点を表す開始日時5月15日(開始標識)が設定されている。
システム10では、図5に示すように、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費を入力装置14によって科目入力エリアに入力し、それらの金額、それらの開始日時5/15(開始標識)を入力装置14によって金額入力エリアと開始標識入力エリアとに入力する。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費には、中央処理装置18によって開始日時5/15が設定される。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費は、新規勘定科目によって特定される新規かつ任意の勘定科目要素であり、それらをキーボードを使用して科目入力エリアに入力するとともに、主記憶装置19に格納する。
次に、営業損益の部に対するB社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリアに入力する。営業損益の部とB社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部とB社売上とが互いにひも付けられ、営業損益の部とB社売上原価とが互いにひも付けられるとともに、営業損益の部とB社販売費及び一般管理費とが互いにひも付けられる。これにより、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上とB社売上とを加え合わせた売上高からA社B社の売上原価とA社B社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。
システム10は、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係がマスタ20,21に格納された後、時期入力エリアに○○年5月15日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年5月15日における図4のデータベースを自動的に生成する(会計データベース生成手段)。システム10は、所定の計算式に基づいて、営業利益を自動的に算出する。システム10は、○○年5月15日において○○年4月1日のメモリ記録を更新する。○○年4月1日の勘定科目要素や連結関係は、メモリ記録としてマスタ20,21に保存される。なお、○○年5月15日における更新後のマスタ20,21には、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、営業損益の部に対するB社の連結関係のみが記憶される。すなわち、図4に示す会計データベースのうち、図2のそれと異なる部分のみが科目マスタ20や構成マスタ21に記憶される。また、開始日時(開始標識)が設定されたA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費は、それらに終了日時(終了標識)が設定されない以上、それらが現在から未来に向かって会計データベースを構築する。システム10は、生成した○○年5月15日の会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に格納することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年5月15日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。システム10では、○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベースを○○年5月15日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベースを○○年5月15日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
○○年6月20日には、図6に示すように、○○年5月15日における会計データベースと比較し、C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費、それらの金額が追加され、A社売上の金額とA社売上原価の金額とが変更されている。(勘定科目改変手段)。図6に示す会計データベースは、営業損益の部、A社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。C社売上やC社売上原価、C社販売費及び一般管理費は、営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年6月20日において変更されたA社売上の金額は(950千円)であり、A社売上原価の金額は(210千円)である。○○年6月20日において追加されたC社売上の金額は(1,050千円)、C社売上原価の金額は(410千円)、C社販売費及び一般管理費の金額は(480千円)である。○○年6月20日における営業利益は、A社売上とB社売上とC社売上とを加え合わせた売上高からA社B社C社の売上原価とA社B社C社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(530千円)である。C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費には、会計データベースの構築時点を表す開始日時6月20日(開始標識)が設定されている。
システム10では、図7に示すように、C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費を入力装置14によって科目入力エリアに入力し、それらの金額、それらの開始日時6/20(開始標識)を入力装置14によって金額入力エリアと開始標識入力エリアとに入力するとともに、A社売上の金額とA社売上原価の金額とを金額入力エリアに入力する。C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費には、中央処理装置18によって開始日時6/20が設定される。C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費、それらの金額、A社売上の金額、A社売上原価の金額は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費は、新規勘定科目によって特定される新規かつ任意の勘定科目要素であり、それらをキーボードを使用して科目入力エリアに入力するとともに、主記憶装置19に格納する。
次に、営業損益の部に対するC社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリアに入力する。営業損益の部とC社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部とC社売上とが互いにひも付けられ、営業損益の部とC社売上原価とが互いにひも付けられるとともに、営業損益の部とC社販売費及び一般管理費とが互いにひも付けられる。これにより、C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上とB社売上とC社売上とを加え合わせた売上高からA社B社C社の売上原価とA社B社のC社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。
システム10は、C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係がマスタ20,21に格納された後、時期入力エリアに○○年6月20日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年6月20日における図6の会計データベースを自動的に生成する(データベース生成手段)。システム10は、所定の計算式に基づいて、営業利益を自動的に算出する。システム10は、○○年6月20日において○○年5月15日のメモリ記録を更新する。○○年5月15日の勘定科目要素や連結関係は、○○年4月1日の勘定科目要素や連結関係と同様に、メモリ記録としてマスタ20,21に保存される。なお、○○年6月20日における更新後のマスタ20,21には、C社売上、C社売上原価、C社販売費及び一般管理費、それらの金額、営業損益の部に対するC社の連結関係のみが記憶される(データベース記憶手段)。すなわち、図6に示す会計データベースのうちの図4のそれと異なる部分のみが科目マスタ20や構成マスタ21に記憶される。また、開始日時(開始標識)が設定されたA社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費は、それらに終了日時(終了標識)が設定されない以上、それらが現在から未来に向かって会計データベースを構築する。システム10は、生成した○○年6月20日の会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に記憶することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年6月20日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。システム10は、○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベースを○○年6月20日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース記憶手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベースを○○年6月20日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
○○年6月30日の決算日には、図8に示す会計データベースが作成される。○○年6月30日の会計データベースでは、○○年6月20日のそれと比較し、A社B社C社の売上を集計した売上計、A社B社C社の売上原価を集計した売上原価計、A社B社C社販売費及び一般管理費を集計した販売費及び一般管理費計が追加されている(勘定科目改変手段)。図8に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益がつながって階層構造を形成している。売上計や売上原価計、販売費及び一般管理費計は、営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年6月30日における売上計は(2,800千円)、売上原価計は(970千円)、販売費及び一般管理費計は(1,300千円)である。○○年6月30日における営業利益は、売上計から売上原価計と販売費及び一般管理費計とを差し引いた金額であり、(530千円)である。A社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益には、会計データベースからの離脱時点を表す終了日時6月30日(終了標識)が設定されている。
システム10では、図9に示すように、売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計を入力装置14によって科目入力エリアに入力する。売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計は、既存勘定科目であり、それらを主記憶装置19から抽出して科目入力エリアに入力する。次に、営業損益の部に対する売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリアに入力する。営業損益の部と売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部と売上計とが互いにひも付けられ、営業損益の部と売上原価計とが互いにひも付けられるとともに、営業損益の部と販売費及び一般管理費計とが互いにひも付けられる。これにより、売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益から形成されていることが明らかとなる。
システム10では、営業損益の部を呼び出し、決算日である終了日時○○年6月30日を決算日入力エリアに入力する。中央処理装置18は、決算日入力エリアに○○年6月30日が入力された時点で営業損益の部に終了標識を設定するとともに、他の各勘定科目要素に終了標識を自動的に設定する。システム10では、終了日時が設定されたそれら勘定科目要素が○○年7月1日以降に会計データベースを構築することはない。システム10は、決算日入力エリアに終了日時○○年6月30日を入力した後、会計データベースの作成要求が入力されると、決算日における図8の会計データベースを自動的に生成する(データベース生成手段)。システム10は、所定の計算式に基づいて、売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計、営業利益を自動的に算出する。システム10は、○○年6月30日において○○年6月20日のメモリ記録を更新する。○○年6月20日の勘定科目要素や連結関係は、○○年4月1日の勘定科目要素や連結関係および○○年5月15日の勘定科目要素や連結関係と同様に、メモリ記録としてマスタ20,21に保存される。なお、○○年6月30日における更新後のマスタ20,21には、終了標識が設定されたA社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益が記憶される(データ記憶手段)。
システム10は、生成した○○年6月30日の会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に記憶することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年6月30日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。システム10は、○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベースを○○年6月30日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース記憶手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベースを○○年6月30日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
図10は、決算日における会計データベースの他の一例を表した図であり、図11は、勘定科目要素や連結関係を記憶した各マスタ20,21の概略図である。図11は図10に対応する。図10は、指定期間(5月15日〜6月30日)を入力して生成された会計データベースを示す。この会計データベースでは、指定期間(5月15日〜6月30日)の入力にともなって、○○年4月1日の勘定科目要素であるA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費が会計データベースから外れ、営業損益の部、B社売上、C社売上、売上計、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にB社売上、C社売上、売上計、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益がつながって階層構造を形成している。指定期間内における売上計は(1,850千円)、売上原価計は(760千円)、販売費及び一般管理費計は(850千円)である。指定期間内における営業利益は、売上計から売上原価計と販売費及び一般管理費計とを差し引いた金額であり、(240千円)である。システム10では、営業損益の部を呼び出し、指定期間を期間入力エリアに入力する。システム10は、指定期間が入力され、会計データベースの生成要求が入力されると、時期入力エリアに入力された指定期間の時間データを参照し、指定期間内における勘定科目要素を抽出して会計データベースをリアルタイムに生成する(データベース生成手段)。システム10は、所定の計算式に基づいて、売上計、売上原価計、販売費及び一般管理費計、営業利益を自動的に算出する。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、指定期間内に存在する勘定科目要素を使用して生成した会計データベースをリアルタイムに出力する(データベース出力手段)。
図12は、○○年6月30日から○○年5月15日に遡って勘定科目要素を変更(改変)した後の5月15日における会計データベースの一例を表した図であり、図13は、勘定科目要素や連結関係を記憶した各マスタ20,21の概略図である。図14は、勘定科目要素を変更(改変)した後の決算日における会計データベースの一例を表した図である。図13は図12に対応する。○○年6月30日には、図12に示すように、○○年5月15日における会計データベースを形成する勘定科目要素のうち、B社売上がD社売上に変更され、B社売上原価がD社売上原価に変更されているとともに、B社販売費及び一般管理費がD社販売費及び一般管理費に変更され、B社金額がD社金額に変更されている(勘定科目改変手段)。
図12に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、D社売上、A社売上原価、D社売上原価、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、D社売上、A社売上原価、D社売上原価、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。D社売上やD社売上原価、D社販売費及び一般管理費は、営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年5月15日におけるD社売上の金額は(750千円)、D社売上原価の金額は(190千円)、D社販売費及び一般管理費の金額は(310千円)である。○○年5月15日における営業利益は、A社売上とD社売上とを加え合わせた売上合計からA社D社の売上原価とA社D社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(580千円)である。D社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費には、会計データベースの構築時点を表す開始日時5月15日(開始標識)が設定されている。
システム10では、5月15日を時期入力エリアに入力し、図13に示すように、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費を5月15日における科目入力エリアに表示させ、科目入力エリアにおいてそれらをB社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費をD社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費に変更し、B社金額を5月15日における金額入力エリアに表示させ、金額入力エリアにおいてB社金額をD社金額に変更する。さらに、営業損益の部とD社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費との連結関係を連結関係入力エリアに入力し、5月15日を開始標識入力エリアに入力する。中央処理装置18は、D社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費に開始日時5/15(開始標識)を設定し、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係をマスタ20,21から消去させ、D社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係を補助記憶装置13に出力してそれらをマスタ20,21に記憶させる。補助記憶装置13は、中央処理装置18からの指令に基づき、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係をマスタ20,21から消去し、開始標識が設定されたD社売上、D社売上原価、D社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係を5月15日(変更時点)に遡ってマスタ20,21のメモリ記録に格納する(データ記憶手段)。勘定科目や金額を5月15日に遡って変更すると、変更された勘定科目およびその金額、連結関係が○○年6月30日のマスタ20,21のメモリ記録に取り込まれる他、○○年6月20日のメモリ記録に取り込まれ、○○年5月15日、○○年6月20日、○○年6月30日のメモリ記録が更新される(自動改変手段)。勘定科目要素変更後の○○年6月30日におけるマスタ20には、終了標識が設定されたA社売上、D社売上、C社売上、A社売上原価、D社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益が記憶される(データベース記憶手段)。○○年4月1日の勘定科目要素や連結関係は、メモリ記録としてマスタ20,21に保存される。
図14に示す決算日(6月30日)の会計データベースでは、5月15日の勘定科目や金額の変更にともなって、営業損益の部、A社売上、D社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、D社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、D社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、D社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益がつながって階層構造を形成している。○○年6月30日における売上計は(2,750千円)、売上原価計は(810千円)、販売費及び一般管理費計は(1,240千円)である。○○年6月30日における営業利益は、売上計から売上原価計と販売費及び一般管理費計とを差し引いた金額であり、(700千円)である。
A社売上、D社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、D社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、D社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益には、それらの会計データベースからの離脱時点を表す終了日時6月30日(終了標識)が設定されている。システム10は、時期入力エリアに○○年5月15日を入力した後、会計データベースの作成要求が入力されると、勘定科目要素を改変した後の○○年5月15日における会計データベースを自動的に生成し、決算日入力エリアに終了日時○○年6月30日を入力した後、○○年6月30日において会計データベースの作成要求が入力されると、勘定科目要素を改変した後の決算日における会計データベースを自動的に生成する(データベース生成手段)。システム10は、勘定科目要素の変更後の○○年5月15日や○○年6月20日、○○年6月30日における会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に記憶することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した図12や図14の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。
図15は、○○年7月1日の会計データベースの一例を表した図であり、図17は、○○年8月10日の会計データベースの一例を表した図である。図16,図18は、勘定科目要素や連結関係を記憶した各マスタ20,21の概略図である。図16は図15に対応し、図18は図17に対応する。図15や図17の会計データベースは、決算日(○○年6月30日)以降あらたに作成されたデータベースである。
図15に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。営業損益の部は第1グループの勘定科目要素に属し、A社売上やA社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益は営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年7月1日におけるA社売上の金額は(1,200千円)、A社売上原価の金額は(220千円)、A社販売費及び一般管理費の金額は(470千円)である。○○年7月1日における営業利益は、A社売上からA社売上原価とA社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(510千円)である。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益には、会計データベースの構築時点を表す開始日時7月1日(開始標識)が設定されている。
システム10では、図16に示すように、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益を入力装置14によって科目入力エリアに入力し、それらの金額、それらの開始日時7/1(開始標識)を入力装置14によって金額入力エリアと開始標識入力エリアとに入力する。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益には、中央処理装置18によって開始日時7/1が設定される。営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。
次に、営業損益の部に対するA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリアに入力する。営業損益の部とA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部とA社売上とが互いにひも付けられ、営業損益の部とA社売上原価とが互いにひも付けられる。さらに、営業損益の部とA社販売費及び一般管理費とが互いにひも付けられ、営業損益の部と営業利益とが互いにひも付けられる。これにより、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上からA社売上原価とA社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。
システム10は、営業損益の部、A社売上、A社売上原価、A社販売費及び一般管理費、営業利益、金額、連結関係がマスタ20,21に格納された後、時期入力エリアに○○年7月1日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年7月1日における図15の会計データベースを自動的に生成する(会計データベース生成手段)。システム10は、営業利益を自動的に算出する。システム10は、生成した○○年7月1日の会計データベースを主記憶装置19または補助記憶装置13に記憶する。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年7月1日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(会計データベース出力手段)。システム10では、○○年7月1日の会計データベースを○○年7月1日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、生成した○○年7月1日の会計データベースを何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。また、システム10は、○○年7月1日の会計データベースのみならず、○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベースを○○年7月1日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース記憶手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベースを○○年7月1日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
○○年8月10日には、図17に示すように、○○年7月1日における会計データベースと比較し、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額が追加されている(勘定科目改変手段)。図17に示す会計データベースでは、営業損益の部、A社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益がつながって階層構造を形成している。B社売上やB社売上原価、B社販売費及び一般管理費は、営業損益の部の直近下位概念の第2グループに属する。○○年8月10日におけるB社売上の金額は(950千円)、B社売上原価の金額は(360千円)、B社販売費及び一般管理費の金額は(340千円)である。○○年8月10日における営業利益は、A社売上とB社売上とを加え合わせた売上合計からA社B社の売上原価とA社B社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であり、(760千円)である。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費には、会計データベースの構築時点を表す開始日時8月10日(開始標識)が設定されている。
システム10では、図18に示すように、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費を入力装置14によって科目入力エリアに入力し、それらの金額、それらの開始日時8/10(開始標識)を入力装置14によって金額入力エリアと開始標識入力エリアとに入力する。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費には、中央処理装置18によって開始日時8/10が設定される。B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、科目マスタ20に格納される(データ記憶手段)。
次に、営業損益の部に対するB社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費の系列的な連結関係を入力装置14によって連結関係入力エリアに入力する。営業損益の部とB社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費との連結関係は、中央処理装置18から補助記憶装置13に転送され、構成マスタ21に格納される(データ記憶手段)。連結関係が入力されると、営業損益の部とB社売上とが互いにひも付けられ、営業損益の部とB社売上原価とが互いにひも付けられるとともに、営業損益の部とB社販売費及び一般管理費とが互いにひも付けられる。これにより、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上とB社売上とを加え合わせた売上合計からA社B社の売上原価とA社B社の販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。
システム10は、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、連結関係がマスタ20,21に格納された後、時期入力エリアに○○年8月10日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年8月10日における図17の会計データベースを自動的に生成する(データベース生成手段)。システム10は、営業利益を自動的に算出する。システム10は、○○年8月10日において○○年7月1日のメモリ記録を更新する。○○年7月1日の勘定科目要素や連結関係は、メモリ記録としてマスタ20,21に保存される。なお、○○年8月10日における更新後のマスタ20,21には、B社売上、B社売上原価、B社販売費及び一般管理費、それらの金額、営業損益の部に対するB社の連結関係のみが記憶される。すなわち、図17に示す会計データベースのうちの図15のそれと異なる部分のみがマスタ20,21に記憶される。また、開始日時(開始標識)が設定されたA社売上、B社売上、A社売上原価、B社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費は、それらに終了日時(終了標識)が設定されない以上、それらが現在から未来に向かって会計データベースを構築する。
システム10は、生成した○○年8月10日の会計データベースを主記憶装置19または補助記憶装置13に記憶することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年8月10日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。また、システム10は、○○年8月10日の会計データベースのみならず、○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベース、○○年7月1日の会計データベースを○○年8月10日以降に何時でもリアルタイムに生成することができ(データベース生成手段)、生成した○○年4月1日の会計データベースや○○年5月15日の会計データベース、○○年6月20日の会計データベース、○○年6月30日の会計データベース、○○年7月1日の会計データベースを○○年8月10日以降に何時でもリアルタイムに出力することができる(データベース出力手段)。
図19は、○○年8月15日の会計データベースの一例を表した図である。図20は、勘定科目要素や連結関係を記憶した各マスタ20,21の概略図である。図20は図19に対応する。この会計データベースは、営業損益の部の終了日時(決算日6月30日)と営業損益の部の開始日時(7月1日)とを削除した後に生成されたデータベースである。システム10では、終了日時や開始日時を過去に遡って削除することができ、営業損益の部の終了日時(6月30日)と開始日時(7月1日)とが削除されると、○○年4月1日から○○年8月15日までに存在する勘定科目要素が引き続いて会計データベースを構築する。
図19に示す会計データベースは、営業損益の部、A社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益、それらの金額が勘定科目要素となり、営業損益の部にA社売上、B社売上、C社売上、売上計、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、売上原価計、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、販売費及び一般管理費計、営業利益がつながって階層構造を形成している。○○年8月15日における営業利益は、売上計から売上原価計と販売費及び一般管理費計とを差し引いた金額であり、(1,290千円)である。A社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益には、開始日時4月1日、5月15日、6月20日、7月1日、8月10日(開始標識)が設定されている。
システム10では、営業損益の部の終了日時と開始日時とが削除されると、営業損益の部とA社売上(開始日時4月1日)、A社売上(開始日時7月1日)、B社売上(開始日時5月15日)、B社売上(開始日時8月10日)、C社売上(開始日時6月20日)とが互いにひも付けられ、営業損益の部とA社売上原価(開始日時4月1日)、A社売上原価(開始日時7月1日)、B社売上原価(開始日時5月15日)、B社売上原価(開始日時8月10日)、C社売上原価(開始日時6月20日)とが互いにひも付けられる。さらに、営業損益の部とA社販売費及び一般管理費(開始日時4月1日)、A社販売費及び一般管理費(開始日時7月1日)、B社販売費及び一般管理費(開始日時5月15日)、B社販売費及び一般管理費(開始日時8月10日)、C社販売費及び一般管理費(開始日時6月20日)とが互いにひも付けられ、営業損益の部と営業利益(開始日時4月1日)とが互いにひも付けられる。これにより、A社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益が営業損益の部の直近下位の概念として存在し、営業損益の部がA社売上、B社売上、C社売上、A社売上原価、B社売上原価、C社売上原価、A社販売費及び一般管理費、B社販売費及び一般管理費、C社販売費及び一般管理費、営業利益から形成され、営業利益がA社売上とB社売上とC社売上とを加え合わせた売上合計からA社B社C社の売上原価とA社B社のC社販売費及び一般管理費とを差し引いた金額であることが明らかになる。
システム10は、営業損益の部の終了日時と開始日時とが削除された後、時期入力エリアに○○年8月15日が入力され、会計データベースの作成要求が入力されると、○○年8月15日における図19の会計データベースを生成する(データベース生成手段)。システム10は、生成した○○年8月15日の会計データベースを主記憶装置19や補助記憶装置13に記憶することもできる。システム10は、会計データベースの出力要求が入力されると、生成した○○年8月15日の会計データベースを液晶ディスプレイやCRT、プリンタを介して出力する(データベース出力手段)。なお、システム10では、○○年6月30日に遡って営業損益の部に終了日時(○○年6月30日)や開始日時(○○年7月1日)を再び設定することができる。
このシステム10は、第1グループから第nグループまでに区分されてマスタ20に時系列に記憶された勘定科目要素を使用しつつ、それら勘定科目要素を会計原則に基づいて集計することで、過去から現在までのうちの異なる時点における複数の階層構造会計データベースを構築することができる。システムは、データベース生成手段やデータベース出力手段によって任意の時点における階層構造会計データベースを生成かつ出力することができるから、異なる時点における各階層構造会計データベースや各勘定科目要素を随時比較検討することができる。システム10は、生成した階層構造会計データベースに基づいて各勘定科目要素の系列的な関連性を明確にすることができ、階層構造会計データベースや勘定科目要素に基づいて適切な会計分析を行うことができる。
システム10は、階層構造会計データベースを第1〜第nグループのうちの少なくとも1つのグループに分けてリアルタイムに生成かつ出力可能であるから、第1グループから第nグループまでのうちの必要なグループにかかる階層構造会計データベースを別個に生成かつ出力することで、各グループ毎における各勘定科目要素の相対的な関連性を明確にすることができ、階層構造会計データベースや勘定科目要素に基づいて適切かつ確実な会計分析を行うことができる。
システム10は、過去から現在までのうちから所定の期間が指定されたときに、指定期間内に存在する勘定科目要素を使用しつつ、会計原則に基づいて指定期間内に存在する勘定科目要素を集計することで、指定期間内に存在する勘定科目要素どうしが系列的に関連する階層構造会計データベースをリアルタイムに生成かつ出力可能であるから、その階層構造会計データベースに基づいて指定期間における会計分析を行うことができる。
システム10は、各勘定科目要素に階層構造会計データベースの構築時点を表す開始標識と階層構造会計データベースからの離脱時点を表す終了標識とが設定されるから、勘定科目要素が階層構造会計データベースを構築する時点や勘定科目要素が階層構造会計データベースから離脱した時点が明確となり、所定の勘定科目要素が階層構造会計データベースを構築した期間を特定することができ、開始標識と終了標識とを使用して各階層構造会計データベースおよび各勘定科目要素の過去から現在に向かった時系列管理を確実に行うことができる。
システム10は、過去から現在のうちの任意の時点において各勘定科目要素を自由に改変することができるから、改変された勘定科目要素を使用して過去から現在のうちの任意の時点における階層構造会計データベースを構築することができる。このシステム10は、勘定科目要素が過去に遡って改変されたときに、勘定科目要素改変時から現在までに存在する勘定科目要素のうちの改変された勘定科目要素に対応して改変されるべき勘定科目要素が自動的に改変されるから、勘定科目改変時から現在までの勘定科目要素の全てを個別に改変する必要はなく、勘定科目要素の全てを個別に改変することによる誤りの発生を防ぐことができるとともに、手続の煩雑を防ぐことができる。
システム10は、上位概念に属する勘定科目要素が現在または過去に遡って改変されたときに、勘定科目要素改変時から現在までに存在する勘定科目要素のうちの改変された勘定科目要素にともなって改変されるべき下位概念の他の勘定科目要素が自動的に消去され、上位概念に属する勘定科目要素の改変にともなって改変されるべき下位概念の勘定科目要素がシステム10に残存することはなく、上位概念の勘定科目要素の改変に対応して改変されるべき下位概念の勘定科目要素が階層構造会計データベースを構築することがないから、勘定科目改変時から現在までの間において誤った階層構造会計データベースの生成を防ぐことができる。このシステム10は、それに記憶されるべき勘定科目要素が脱落していたとしても、脱落した勘定科目要素を自由に追加することができ、過去の時点に存する勘定科目要素が誤っていたとしても、正しい勘定科目要素に変更することができるとともに、不要な勘定科目要素が記憶されていたとしても、過去に遡って不要な勘定科目要素を削除することができる。
図21,22は、一例として示す総勘定元帳の階層構造会計データベースの図と、図21から続く総勘定元帳の階層構造会計データベースの図とであり、図23は、図22から続く総勘定元帳の階層構造会計データベースの図である。図21〜図23では、各勘定科目要素の内容の図示や各勘定科目要素の金額の図示を省略している。図21〜図23に示す総勘定元帳の階層構造会計データベースは、図2〜図20に示す損益計算書の階層構造会計データベースと同様に、マスタ20に時系列に記憶された勘定科目要素を使用し、データベース生成手段を介してそれら勘定科目要素を会計原則に基づいて集計することで生成されている。
それら図示の総勘定元帳では、資産の部、負債の部、資本の部、収益の部、費用の部が第1グループを形成している。資産の部、負債の部、資本の部、収益の部、費用の部の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。資産の部の直近下位概念に属する勘定科目要素(第2グループ)には、流動資産、固定資産、繰延資産がある。流動資産、固定資産、繰延資産の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。資産の部とその下位概念の流動資産、固定資産、繰延資産との連結関係は、マスタ21に記憶されている。流動資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産、その他流動資産、貸倒引当金がある。現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産、その他流動資産、貸倒引当金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。流動資産とその下位概念の現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産、その他流動資産、貸倒引当金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。固定資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産がある。有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。固定資産とその下位概念の有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産との連結関係は、マスタ21に記憶されている。繰延資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、新株発行費、社債発行費、社債発行差金がある。新株発行費、社債発行費、社債発行差金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。繰延資産とその下位概念の新株発行費、社債発行費、社債発行差金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
預金の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、普通預金、当座預金がある。普通預金、当座預金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。預金とその下位概念の普通預金、当座預金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。棚卸資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、製品、商品、仕掛品、原材料、貯蔵品がある。製品、商品、仕掛品、原材料、貯蔵品の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。棚卸資産とその下位概念の製品、商品、仕掛品、原材料、貯蔵品との連結関係は、マスタ21に記憶されている。その他流動資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、前渡金・前払費用、繰延税金資産、短期貸付金、未収金・未収収益、仮払消費税、仮払金がある。前渡金・前払費用、繰延税金資産、短期貸付金、未収金・未収収益、仮払消費税、仮払金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。その他流動資産とその下位概念の前渡金・前払費用、繰延税金資産、短期貸付金、未収金・未収収益、仮払消費税、仮払金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
有形固定資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、土地、建物、機械、器具・備品、車輌・運搬具、減価償却累計額がある。土地、建物、機械、器具・備品、車輌・運搬具、減価償却累計額の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。有形固定資産とその下位概念の土地、建物、機械、器具・備品、車輌・運搬具、減価償却累計額との連結関係は、マスタ21に記憶されている。無形固定資産の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、営業権、特許権、借地権、商標権、実用新案権、ソフトウェアがある。営業権、特許権、借地権、商標権、実用新案権、ソフトウェアの各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。無形固定資産とその下位概念の営業権、特許権、借地権、商標権、実用新案権、ソフトウェアとの連結関係は、マスタ21に記憶されている。
負債の部の直近下位概念に属する勘定科目要素(第2グループ)には、流動負債、固定負債がある。流動負債、固定負債の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。負債の部とその下位概念の流動負債、固定負債との連結関係は、マスタ21に記憶されている。流動負債の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、支払手形、買掛金、短期借入金、未払金、預り金、賞与引当金、その他がある。支払手形、買掛金、短期借入金、未払金、預り金、賞与引当金、その他の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。流動負債とその下位概念の支払手形、買掛金、短期借入金、未払金、預り金、賞与引当金、その他との連結関係は、マスタ21に記憶されている。固定負債の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、社債、長期借入金、繰延税金負債、退職給付引当金がある。社債、長期借入金、繰延税金負債、退職給付引当金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。流動負債とその下位概念の社債、長期借入金、繰延税金負債、退職給付引当金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
資本の部の直近下位概念に属する勘定科目要素(第2グループ)には、資本金、資本余剰金、利益余剰金、自己株式がある。資本金、資本余剰金、利益余剰金、自己株式の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。資本の部とその下位概念の資本金、資本余剰金、利益余剰金、自己株式との連結関係は、マスタ21に記憶されている。資本余剰金の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、資本準備金、その他資本余剰金がある。資本準備金、その他資本余剰金の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。資本余剰金とその下位概念の資本準備金、その他資本余剰金との連結関係は、マスタ21に記憶されている。利益余剰金の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、利益準備金、任意積立金、当期処分利益がある。利益準備金、任意積立金、当期処分利益の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。利益余剰金とその下位概念の利益準備金、任意積立金、当期処分利益との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
収益の部の直近下位概念に属する勘定科目要素(第2グループ)には、営業収益、営業外収益、特別利益がある。営業収益、営業外収益、特別利益の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。収益の部とその下位概念の営業収益、営業外収益、特別利益との連結関係は、マスタ21に記憶されている。営業収益の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、売上高、その他がある。売上高、その他の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。営業収益とその下位概念の売上高、その他との連結関係は、マスタ21に記憶されている。営業外収益の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、受取利息及び割引料、受取配当金、有価証券売利益、雑収益がある。受取利息及び割引料、受取配当金、有価証券売利益、雑収益の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。営業外収益とその下位概念の受取利息及び割引料、受取配当金、有価証券売利益、雑収益との連結関係は、マスタ21に記憶されている。特別利益の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、固定資産売却益、前期損益修正益、その他がある。固定資産売却益、前期損益修正益、その他の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。特別利益とその下位概念の固定資産売却益、前期損益修正益、その他との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
費用の部の直近下位概念に属する勘定科目要素(第2グループ)には、営業費用、営業外費用、特別損失、法人税、住民税及び事業税、前期繰越利益がある。営業費用、営業外費用、特別損失、法人税、住民税及び事業税、前期繰越利益の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。費用の部とその下位概念の営業費用、営業外費用、特別損失、法人税、住民税及び事業税、前期繰越利益との連結関係は、マスタ21に記憶されている。営業費用の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、売上原価、販売費及び一般管理費がある。売上原価、販売費及び一般管理費の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。営業費用とその下位概念の売上原価、販売費及び一般管理費との連結関係は、マスタ21に記憶されている。営業外費用の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、支払利息及び割引料、社債利息、有価証券売却損、その他がある。支払利息及び割引料、社債利息、有価証券売却損、その他の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。営業外費用とその下位概念の支払利息及び割引料、社債利息、有価証券売却損、その他との連結関係は、マスタ21に記憶されている。特別損失の直近下位概念に属する勘定科目要素(第3グループ)には、固定資産売却損、前期損益修正損、その他がある。固定資産売却損、前期損益修正損、その他の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。特別損失とその下位概念の固定資産売却損、前期損益修正損、その他との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
売上原価の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、期首製品・商品棚卸高、商品仕入高、製品製造原価、期末製品・商品棚卸高がある。期首製品・商品棚卸高、商品仕入高、製品製造原価、期末製品・商品棚卸高の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。売上原価とその下位概念の期首製品・商品棚卸高、商品仕入高、製品製造原価、期末製品・商品棚卸高との連結関係は、マスタ21に記憶されている。販売費及び一般管理費の直近下位概念に属する勘定科目要素(第4グループ)には、人件費、法定福利費、福利厚生費、通信費、旅費交通費、水道光熱費、事務用消耗品費、修繕費、減価償却費、地代家賃、リース料、会議費、租税公課、消費税がある。人件費、法定福利費、福利厚生費、通信費、旅費交通費、水道光熱費、事務用消耗品費、修繕費、減価償却費、地代家賃、リース料、会議費、租税公課、消費税の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。販売費及び一般管理費とその下位概念の人件費、法定福利費、福利厚生費、通信費、旅費交通費、水道光熱費、事務用消耗品費、修繕費、減価償却費、地代家賃、リース料、会議費、租税公課、消費税との連結関係は、マスタ21に記憶されている。製品製造原価の直近下位概念に属する勘定科目要素(第5グループ)には、期首仕掛品棚卸高、材料費、労務費、経費、期末仕掛品棚卸高がある。期首仕掛品棚卸高、材料費、労務費、経費、期末仕掛品棚卸高の各勘定科目要素は、マスタ20に時系列に記憶されている。製品製造原価とその下位概念の期首仕掛品棚卸高、材料費、労務費、経費、期末仕掛品棚卸高との連結関係は、マスタ21に記憶されている。
総勘定元帳の階層構造会計データベースを構築する各勘定科目要素には、図2〜図20に示す損益計算書の階層構造会計データベースを構築する各勘定科目要素と同様に、開始標識と終了標識とが設定されている。ゆえに、システム10では、過去から現在までの所定時点における総勘定元帳の階層構造会計データベースをリアルタイムに生成かつ出力することができる。また、システム10では、所定のインデックスが総勘定元帳の階層構造会計データベースを構築する各勘定科目要素に設定されている。ゆえに、システム10では、それらインデックスに基づいて、過去から現在までの所定時点における補助帳簿をリアルタイムに生成かつ出力することができる。補助帳簿には、現金出納帳、売上帳、得意先元帳(売掛帳)、仕入先元帳(買掛帳)、預金出納帳、手形記入帳、固定資産台帳等がある。ディスプレイには、それら補助帳簿の画面が個別または纏めて表示される。
現金出納帳は、総勘定元帳のうち、流動資産の現金の勘定科目要素に基づいて生成される。現金には、小切手や郵便為替証書が含まれる。現金の勘定科目要素には、現金出納帳に対応するインデックスが設定されている。現金出納帳の画面には、過去から現在までの所定時点における入出金状況の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される入出金状況の一例としては、伝票の内容、収入金額、入金先、支払先、支払金額がある。売上帳は、総勘定元帳のうち、営業収益の売上高の勘定科目要素に基づいて生成される。売上高の勘定科目要素には、売上帳に対応するインデックスが設定されている。売上帳の画面には、過去から現在までの所定時点における売上状況の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される売上状況の一例としては、得意先の名称、得意先住所・電話番号、取り引きした商品名、売上金額、入金金額、差引残高がある。
得意先元帳(売掛帳)は、総勘定元帳のうち、売上、売掛金の各勘定科目要素に基づいて生成される。売上、売掛金の勘定科目要素には、得意先元帳に対応するインデックスが設定されている。得意先元帳の画面には、過去から現在までの所定時点における売掛状況の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される売掛状況の一例としては、得意先の名称、得意先住所・電話番号、取り引きした商品名、入金方法、売上金額がある。仕入先元帳(買掛帳)は、総勘定元帳のうち、仕入れ、外注、買掛金等の各勘定科目要素に基づいて生成される。仕入れ、外注、買掛金の各勘定科目要素には、仕入先元帳に対応するインデックスが設定されている。仕入先元帳の画面には、過去から現在までの所定時点における買掛状況の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される買掛状況の一例としては、得意先の名称、得意先住所・電話番号、取り引きした商品名、支払い方法、仕入金額、支払金額、差引残高がある。預金出納帳は、総勘定元帳のうち、当座預金、普通預金の各勘定科目要素に基づいて生成される。預金出納帳は、図示はしていないが、当座預金や普通預金の他に、定期預金、定期積立預金、通知預金等の各勘定科目要素が含まれる。当座預金、普通預金の各勘定科目要素には、預金出納帳に対応するインデックスが設定されている。預金出納帳の画面には、過去から現在までの所定時点における預金状況の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される預金状況の一例としては、口座の種類、取引銀行名と口座番号、預入金額、引出金額、取引内容がある。
手形記入帳は、総勘定元帳のうち、受取手形、支払手形の各勘定科目要素に基づいて生成される。それら手形には、約束手形、為替手形がある。受取手形、支払手形の各勘定科目要素には、手形記入帳に対応するインデックスが設定されている。手形記入帳の画面には、過去から現在までの所定時点における受取手形と支払手形との詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される受取手形の一例としては、手形を受け取った日付、取引内容、手形に記された金額、手形の種類、手形の番号、手形の支払人、手形の支払期日、手形の支払場所、手形を回したり割り引いたり現金化した結果がある。表示される支払手形の一例としては、手形を支払った日付、取引内容、手形に記された金額、手形の種類、手形の番号、手形の受取人、手形の支払期日、手形の支払場所がある。固定資産台帳は、総勘定元帳のうち、固定資産を形成する各勘定科目要素に基づいて生成される。固定資産の各勘定科目要素には、固定資産台帳に対応するインデックスが設定されている。固定資産台帳の画面には、過去から現在までの所定時点における固定資産の詳細が時系列に表示される(図示せず)。表示される固定資産の一例としては、固定資産名、法定耐用年数、定率法または定額法による償却率、使用する場所または保管している場所、数量、取得価格、年度末における減価償却額、取得価格から年度末における減価償却額を差し引いた金額がある。