JPH113376A - 企業資金計画シミュレーションシステム - Google Patents

企業資金計画シミュレーションシステム

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JPH113376A
JPH113376A JP17114297A JP17114297A JPH113376A JP H113376 A JPH113376 A JP H113376A JP 17114297 A JP17114297 A JP 17114297A JP 17114297 A JP17114297 A JP 17114297A JP H113376 A JPH113376 A JP H113376A
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JP
Japan
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plan
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period
sales
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JP17114297A
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English (en)
Inventor
Kuniyasu Kubo
國泰 久保
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P F P S KENKYUKAI KK
Original Assignee
P F P S KENKYUKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複式簿記の知識がなくとも経営計画を長期・
短期に亘る資金計画、損益計算書、貸借対照表に連動さ
せてシミュレーションできるものはなかった。 【解決手段】 (1)将来の販売計画における情報の第
1入力手段と、(2)仕入計画における情報の第2入力
手段と、(3)経費計画における情報の第3入力手段
と、(4)在庫計画における情報の第4入力手段と、
(5)設備投資計画における情報の第5入力手段と、
(6)銀行取引計画における情報の第6入力手段と、
(7)資産売却計画における情報の第7入力手段と、
(8)将来のその他の取引計画における情報の第8入力
手段と、(9)前記第1から第8の入力手段によって入
力されたデータを記憶するための記憶手段と、(10)
以上のようにして記憶されたデータを分類、処理するた
めの処理手段を設け、将来における資金計画をシミュレ
ートし経営への影響を分析することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、企業における経
営計画から資金計画書、損益計算書、貸借対照表を誘導
作成し、これらを動的分析(シミュレーション)可能な
企業資金計画シミュレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、損益計算書および貸借対照表を、
コンピューターにより作成するシステムは開発されてい
るが、これらはあくまでも複式簿記の手法を取ってい
る。コンピューターにより会計情報を処理することによ
り、複式簿記の手法を取りながらも複雑な計算を速く処
理したり、勘定科目の仕訳処理を専門的な深い知識がな
くてもできるようになっている。また、資金計画書(資
金繰表)についても、複雑な収支計算をすばやく処理さ
せるために、コンピューターを利用したシステムが開発
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されている損
益計算書および貸借対照表の作成システムは、会計の原
則である複式簿記の方式を取っており、主に過去の取引
ごとに借り方と貸し方に勘定科目を仕訳して記帳しなけ
ればならない。従って、必ず相手勘定科目を決めながら
入力する必要がある。一方、資金計画書(資金繰表)の
作成は、資金収支の入りと出を入力していく方法であ
り、単に収支計算で作成される。
【0004】従って、将来の資金変動予測をする資金計
画と、過去の変動を表記する損益計算書および貸借対照
表との整合性をとって統合した計画書を作成することは
非常に困難であった。また、過去の損益計算書および貸
借対照表を分析し、一方、別途作成された資金計画書
(資金繰表)を合わせて将来のあるべき姿を予測、判断
することはきわめて難しいことであった。このような従
来の手法では、貸借対照表と資金計画書(資金繰表)と
の間に矛盾がないかどうかの判断も困難であった。
【0005】そこで、金融機関が融資の判断をしたり、
企業等が自らの将来の姿を正しくとらえながら経営をし
ていく際に、借り入れをしたり、設備投資をしたり、在
庫を増やしたりした場合に、それらが経営上負担になら
ないかどうか、また貸借対照表にはどう表れるのか簡単
にシミュレーションできるシステムの開発が望まれてい
た。さらに、売上、仕入れ、経費の変化は資金計画にど
のような影響を与えるのか、また貸借対照表にはどのよ
うに反映するのか、また、経営の合理化をするにはどの
面を如何にすればよいのか等、簡単にシミュレーション
ができ計数的に把握できるシステムの開発が望まれてい
た。
【0006】この発明は、かかる現況に鑑みてなされた
もので、複式簿記の知識がなくとも経営計画を長期・短
期に亘る資金計画、損益計算書、貸借対照表に連動さ
せ、複雑な条件を加味しながらシミュレーションを簡単
にできる企業資金計画シミュレーションシステムを提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、コンピュー
タによる資金計画システムにおいて、(1)将来の販売
計画における情報を取引先毎に入力する第1の入力手段
と、(2)将来の仕入計画における情報を仕入先毎に入
力する第2の入力手段と、(3)将来の経費計画におけ
る情報を製造部門と管理販売部門別に入力する第3の入
力手段と、(4)将来の在庫計画における情報を入力す
る第4の入力手段と、(5)将来の設備投資計画におけ
る情報を製造部門と管理販売部門別に入力する第5の入
力手段と、(6)将来の銀行取引計画における情報を取
引先毎に入力する第6の入力手段と、(7)将来の資産
売却計画における情報を入力する第7の入力手段と、
(8)将来のその他の取引計画における情報を入力する
第8の入力手段と、(9)前記第1から第8の入力手段
によって入力されたデータを記憶するための記憶手段
と、(10)以上のようにして記憶されたデータを分
類、処理するための処理手段を設け、将来における資金
計画をシミュレートし経営への影響を分析することを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図示する実施形態につい
て詳細に説明する。図1はこの発明にかかる資金計画シ
ミュレーションシステムの構成を示すブロック図であ
る。図1において、1はデータの入力及び出力等を指示
する情報入力装置、2は入出力情報の処理を行うための
中央処理装置、3は情報出力装置、4はデータファイル
を記憶するためのハードディスク等で構成された外部記
憶装置である。データファイルには、販売計画ファイル
10、仕入計画ファイル20、経費計画ファイル30、
在庫計画ファイル40、設備投資計画ファイル50、銀
行取引計画ファイル60、資産売却計画ファイル70、
その他の取引計画ファイル80のファイル群から構成さ
れている。
【0009】前記情報入力装置1は、マルチ入力シート
を各々のウィンドウに表示して表示画面上で対話的に入
力処理を行う入力装置であり、利用者とのインターフェ
イスである入力部である。また、情報出力装置3は、文
書の自動生成機構を有する出力装置であり、データファ
イルで作成された資金計画出力データを出力する。ま
た、データファイル4を構成する各ファイル10〜80
の構造については後に説明する。
【0010】図2は入力手順を示したフローチャートで
ある。基本データ入力処理では、まず、ステップ11に
おいて新規ファイルを作成して、ステップ12において
会社の基礎的情報を入力する。このような基礎的情報の
入力処理は、ウィンドウ画面により対話的に画面入力処
理が行われ、例えば、図4に示すように、ウィンドウ画
面に入力シート21が表示されるので、会社名22、業
種23、決算月24、金額単位25、開始月26等を入
力シート21の各空欄にデータを入力する。この実施形
態では、会社名22は日本株式会社、業種23は製造
業、決算月24は12月、金額単位25は千円、開始月
26は1月であることを表している。次に、計画データ
を入力するために、カーソルを「計画作成」に移動させ
て選択すると、各データファイル一覧が表示されるの
で、データファイルを選択して表示された入力シートに
より各計画条件のデータを入力する(ステップ13)。
【0011】販売計画ファイル10は販売計画データプ
ログラムによってセットされ、仕入計画ファイル20は
仕入計画データプログラムによってセットされ、経費計
画ファイル30は経費計画データプログラムによってセ
ットされ、在庫計画ファイル40は在庫計画データプロ
グラムによってセットされ、設備投資計画ファイル50
は設備投資計画データプログラムによってセットされ、
銀行取引計画ファイル60は銀行取引計画データプログ
ラムによってセットされ、資産売却計画ファイル70は
資産売却計画データプログラムによってセットされ、そ
の他の取引計画ファイル80はその他の取引計画データ
プログラムによってセットされる。次のステップ14に
おいて、上記データの入力条件に変更があればステップ
13に戻り、変更するデータを入力訂正する。変更がな
ければここでの入力処理を終了する。
【0012】次に、前記各データファイル10〜80に
入力されたデータが、シミュレーションデータとして出
力される基本財務三表(資金繰り表、損益計算表、貸借
対照表)との関係を図3に基づいて説明する。この発明
が目的とする最終的にシミュレーションデータとして出
力される資金計画は経営計画に基づいて作成される。経
営計画ファイル31は、販売計画ファイル10、仕入計
画ファイル20、経費計画ファイル30、在庫計画ファ
イル40、設備投資計画ファイル50から構成される。
販売計画ファイル10に入力された売上は、資金計画表
32では回収条件にもよるが「収入」としてセットさ
れ、損益計算表33ではそのまま「売上」としてセット
され、貸借対照表34では未回収の売上と共に「販売債
権」としてセットされる。また、仕入計画ファイル20
に入力された仕入は、資金計画表32では支払い期日が
到来すれば「支払」としてセットされ、損益計算表33
ではそのまま「売上原価」としてセットされ、貸借対照
表34では「在庫」としてセットされる。「販売債権」
に「在庫」を加算し、この加算額から仕入債務を減算し
たものが「運転資本」である。少ない運転資本で高い売
上を上げることが効率の良い経営ということができる。
【0013】経費計画ファイル30で入力された経費
は、資金計画表32、損益計算表33のいずれにおいて
も同一期間の「経費」となります。また、投資計画ファ
イル50で格納された投資額は、資金計画表32では
「設備支払」となるが、損益計算表33ではそのまま経
費とはならず、貸借対照表34の「固定資産」としてセ
ットされ、そのうちの一部が当期損益に貢献した部分と
して「償却費」としてセットされる。しかしながら、こ
れでは正しい企業経営はできない。本来の資金計画で
は、設備支払は支払期の全面的負担となるものです。そ
のために、借入金も増え、そのコストも重なるが、これ
に耐えながら次の設備投資に備える準備をすることがで
きるようにするのが真の資金計画作りです。
【0014】図5は販売計画ファイル10のファイル構
成の一例を示したものである。前記販売計画ファイル1
0は、取引先毎に割り当てられる。このファイル10
は、販売先フィールド100、取引条件フィールド10
1、手形期間フィールド102、手形割合フィールド1
03、予測値フィールド104から構成されている。販
売先フィールド100には販売部門単位または全社合計
の入力も可能である。取引条件フィールド101には、
売上後何カ月目に回収されるかを入力する。1カ月未満
の端数があるときは切り上げて月単位とする。手形期間
フィールド102には、手形回収分の手形サイトを入力
する。1カ月未満の端数があるときは切り上げて月単位
とする。手形割合フィールド103には、回収高の内手
形で回収される割合を入力する。
【0015】前記予測値フィールド104は、複数の格
納レコード110から構成されており、項目に対応して
1つのレコード110が割り当てられる。このレコード
110は、項目格納エリア111と前期実績フィールド
121と複数の期間フィールド群120から構成されて
いる。前記項目格納エリア111は項目を格納するエリ
アであり、予めセットされている。即ち、予めセットさ
れている項目は、売上高、売掛金残高、現金回収
額、手形回収額、手形落込、手形残高、合計で
ある。期間フィールド群120には、前記項目の当該期
間の予測値が格納される。ここで、期間とは管理期間の
単位を表し、この実施形態では月次とする。期間nとは
基準月からnカ月目のことを意味する。前記nの設定値
は任意に設定することができるが、このファイルでは1
5年間分の設定が可能となっている。
【0016】前期実績フィールド121は、12カ月分
の確定数字であり、売掛金残高、手形残高は貸借対照表
上の実績値と一致する。さらに、この実施形態では基準
月を1月として説明していく。販売先100は「第一販
売」、取引条件101は1カ月、手形期間102は2カ
月、手形割合103は、50.0%である。また、前期
実績フィールド121における1番目のレコード「売上
高」は、1億2000万円、2番目のレコード「売掛金
残高」は1000万円、6番目のレコード「手形残高」
は1000万円、7番目のレコード「合計」は2000
万円である。そして、予測値フィールド104には、各
項目の予測値が格納される。予測値は図5に示すとおり
である。ここで、期間1フィールド122は1月、期間
2フィールド123は2月、期間3フィールド124は
3月であることを表している。
【0017】図6は仕入計画ファイル20のファイル構
成の一例を示したものである。前記仕入計画ファイル2
0は、仕入先毎に割り当てられる。このファイル20
は、仕入先フィールド200、仕入条件フィールド20
1、手形期間フィールド202、手形割合フィールド2
03、予測値フィールド204から構成されている。販
売先フィールド200には仕入部門単位または全社合計
の入力も可能である。取引条件フィールド201には、
売上後何カ月目に支払をするかを入力する。1カ月未満
の端数があるときは切り下げて月単位とする。手形期間
フィールド202には、手形支払分の手形サイトを入力
する。1カ月未満の端数があるときは切り上げて月単位
とする。手形割合フィールド203には、支払高の内手
形支払の割合を入力する。
【0018】前記予測値フィールド204は、複数の格
納レコード210から構成されており、項目に対応して
1つのレコード210が割り当てられる。このレコード
210は、項目格納エリア211と前期実績フィールド
221と複数の期間フィールド群220から構成されて
いる。前記項目格納エリア211は項目を格納するエリ
アであり、予めセットされている。即ち、予めセットさ
れている項目は、仕入、買掛残高、現金支払額、
手形支払額、手形決済、手形残高、合計であ
る。期間フィールド群120には、前記項目の当該期間
の予測値が格納される。ここで、期間フィールド群22
0は、期間1フィールド222、期間2フィールド22
3、期間3フィールド224、…から構成されている。
各期間フィールド数(nの値)は、図5に示した期間フ
ィールド数と一致するように構成する。
【0019】前期実績フィールド221は、12カ月分
の確定数字であり、買掛残高、手形残高は貸借対照表上
の実績値と一致する。さらに、実施形態は、仕入先20
0は「第二製造」、仕入条件201は1カ月、手形期間
202は2カ月、手形割合203は、100.0%であ
る。そして、予測値フィールド204には、各項目の予
測値が格納される。予測値は図6に示すとおりである。
【0020】図7は経費計画ファイル30のファイル構
成の一例を示したものである。このファイル30は、製
造部門300と管理販売部門301と予測値フィールド
304から構成されている。製造部門300と管理販売
部門301とは選択可能に構成されている。前記予測値
フィールド304は、複数の格納レコード310から構
成されており、項目に対応して1つのレコード310が
割り当てられる。このレコード310は、項目格納エリ
ア311と複数の期間フィールド群320から構成され
ている。前記項目格納エリア311は項目を格納するエ
リアであり、予めセットされている。即ち、予めセット
されている項目は、人件費計、経常経費計、戦略
経費計、販売経費計、その他、合計である。期間
フィールド群120には、前記項目の当該期間の予測値
が格納される。ここで、期間フィールド群320は、期
間1フィールド322、期間2フィールド323、期間
3フィールド324、…から構成されている。各期間フ
ィールド数(nの値)は、図5に示した期間フィールド
数と一致するように構成する。
【0021】前記レコード310における人件費費計
は、役員報酬、役員賞与、従業員給与、従業員賞与、雑
給等であり、人件費詳細(1)330のファイルを選択
して計算された合計が格納される。同じく、経常経費計
は、保険料、リース料、事務用品費、家賃、経常、その
他の経費であり、経常経費詳細(2)331のファイル
を選択して計算された合計が格納される。同じく、戦略
経費計は、研究費、開発費、交際費、特別広告費、その
他の経営戦略を展開するための特別な支出であり、戦略
経費詳細(3)333のファイルを選択して計算された
合計が格納される。ここにおける特別広告費は、通常の
販売活動の一環としての広告費は販売経費となるから、
新製品開発発表等の特別な販売活動のための費用を意味
する。また、販売経費計は、販売手数料、運賃諸掛、経
常広告費、その他の販売活動のための諸経費であり、販
売経費詳細332のファイルを選択して計算された合計
が格納される。格納される予測値は、図8及び図9に示
すフォーマットの通りである。図8は製造部門経費のデ
ータであり、図9は販売部門経費のデータである。
【0022】図10は在庫計画ファイル40のファイル
構成の一例を示すものである。ここでの在庫計画は、月
間または年間の在庫投資額(増加額)または減縮額(減
少額)を当該月または当該年の増減額として在庫種類別
に格納される。このファイル40は、複数の格納レコー
ド410から構成されており、項目に対応して1つのレ
コード410が割り当てられる。このレコード410
は、項目格納エリア411と前記残高フィールド421
と複数の期間フィールド群420から構成されている。
前記項目格納エリア411は項目を格納するエリアであ
り、予めセットされている。即ち、予めセットされてい
る項目は、原材料、回転期間1、仕掛品、回転
期間2、製品在庫、回転期間3、計、回転期間
4、売上高である。期間フィールド群420には、前
記項目の当該期間の予測値が格納される。ここで、期間
フィールド群420は、期間1フィールド422、期間
2フィールド423、期間3フィールド424、…から
構成されている。各期間フィールド数(nの値)は、図
5に示した期間フィールド数と一致するように構成す
る。
【0023】前記回転期間は、在庫種類別在庫残高(前
期末残±当月または当年までの増減額)及び全在庫合計
残高について売上高と対比して次の計算式で計算され
る。即ち、回転期間=在庫資産残高÷月間売上高であ
る。回転期間が長くなることは、在庫投資効率を悪化す
ることを意味する。格納された在庫増減額は、損益計算
表の売上原価の計算に利用される。在庫の増加は同金額
だけ売上原価が減少し、在庫の減少は、同金額だけ当月
または当年の売上原価の増加となる。売上高は販売計画
で格納された売上高が自動表示されるように構成されて
いる。
【0024】前期実績フィールド421における1番目
のレコード「原材料」は、500万円、2番目のレコー
ド「回転期間1」は0.33、3番目のレコード「仕掛
品」は500万円、4番目のレコード「回転期間2」は
0.33、5番目のレコード「製品在庫」は1000万
円、6番目のレコード「回転期間3」は0.67、7番
目のレコード「計」は2000万円、8番目のレコード
「回転期間4」は1.33、9番目のレコード「売上
高」は1億8000万円である。各期間フィールドに格
納される予測値は図10に示すとおりである。
【0025】図11は、設備投資計画ファイル50のフ
ァイル構成の一例を示したものである。このファイル5
0は、設備名フィールド500、部門分類フィールド5
01、設備種類フィールド502、取得年月フィールド
503、取得価格フィールド504、償却年数フィール
ド505、償却方法フィールド506、償却累計フィー
ルド507、期末残高フィールド508、支払レコード
510から構成されている。このレコード510は、支
払金額コードを格納する項目格納エリア511と前期実
績フィールド521及び複数の期間フィールド群520
から構成されている。ここで、期間フィールド群520
は、期間1フィールド522、期間2フィールド52
3、期間3フィールド524、…から構成されている。
各期間フィールド数(nの値)は、図5に示した期間フ
ィールド数と一致するように構成する。
【0026】データの入力は、まず、部門分類フィール
ド501で製造部門と管理販売部門を選択して行われ
る。設備種類フィールド502に入力される設備名は、
製造部門と管理販売部門とに区分することで損益計算表
上では、製造部門の償却費は売上原価に、管理販売部門
の償却費はその他の経費に分類表示されるように構成さ
れている。償却方法フィールド506から、定率、定額
のいずれかを選択することにより、期末現在の理論上の
償却累計が償却累計フィールド507に、期末残高が期
末残高フィールド508に自動出力表示されるように構
成されている。項目コードエリア511における支払金
額は、当該設備に対するこれからの要支払合計額であ
り、取得価格に対する未払いがある場合には、期間フィ
ールド群520に格納され、貸借対照表上では設備未払
残高としてに表示されるように構成されている。
【0027】この実施形態では、設備名500は「第二
製造ライン」、部門分類501は「製造部門」、設備種
類502は「建物・鉄筋コンクリート/事務所」、取得
年月503は「1997年3月」、取得価格504は
「5000万円」、償却年数505は「10年」、償却
方法506は「定額」である。そして、支払レコード5
10における「支払金額」は、期間3フィールドに50
00万円である。
【0028】図12は銀行取引計画ファイル60のファ
イル構成の一例を示したものである。前記銀行取引計画
ファイル60は、取引銀行毎に割り当てられる。このフ
ァイル60は、銀行名フィールド600、固定預金率フ
ィールド601、割引手形率フィールド602、短期借
入率フィールド603、長期借入率フィールド604、
予測値フィールド605から構成されている。
【0029】前記予測値フィールド605は、複数の格
納レコード610から構成されており、項目に対応して
1つのレコード610が割り当てられる。このレコード
610は、項目格納エリア611と前期実績フィールド
621と複数の期間フィールド群620から構成されて
いる。前記項目格納エリア611は項目を格納するエリ
アであり、予めセットされている。即ち、予めセットさ
れている項目は、預入額、引出額、固定預金残
高、短期借入、短期返済額、短期借入残高、手
形割引額、手形落込額、割引手形残高、10 長期借
入、11長期返済額、12長期借入残高である。期間フィー
ルド群620には、前記項目の当該期間の予測値が格納
される。ここで、期間フィールド群620は、期間1フ
ィールド622、期間2フィールド623、期間3フィ
ールド624、…から構成されている。各期間フィール
ド数(nの値)は、図5に示した期間フィールド数と一
致するように構成する。
【0030】前記固定預金残高には、資金繰計画の対象
となる流動性預金(当座預金、普通預金、通知預金等)
以外の全ての預金の合計額を格納する。また、短期借入
には、分割約定返済の条件のない期限一括返済の借入金
を格納する。割引手形残高には、受取手形のうち割引手
形による資金調達を計画される部分について格納する。
また、長期借入には、当初借入日から1年以上の長期間
に亘る借入契約で約定返済の定めのあるものを格納す
る。この実施形態では、銀行名フィールド600は「日
本銀行」、固定預金フィールド601は「3.00
%」、割引手形フィールド602は「3.00%」、短
期借入フィールド603は「5.00%」、長期借入フ
ィールド604は「0.00%」である。前期実績フィ
ールド621における3番目のレコード「固定預金残
高」は1000万円、6番目のレコード「短期借入残
高」は3000万円、9番目のレコード「割引手形残
高」は200万円である。各期間フィールドに格納され
る予測値は図12に示すとおりである。
【0031】図13は資産売却計画ファイル70のファ
イル構成の一例を示したものである。このファイル70
は、設備名称フィールド700、前期末簿価フィールド
701、売却見込価格フィールド702、売却年月フィ
ールド703から構成されている。このファイルでは、
経営の効率化に寄与していない資産の売却指示を格納し
ます。売却見込価格が売却予定年月の「資金繰表」上に
「不稼働資産処分」として表示され、「簿価」と「売却
見込価格」の差額が「損益計算表」上に「その他損益」
として表示されるように構成されている。この実施形態
では、設備名称フィールド700は「倉庫用地」、前期
末簿価フィールド701は「5000万円」、売却見込
価格フィールド702は「6000万円」、売却年月フ
ィールド703は「1997年3月」である。
【0032】図14はその他の取引計画ファイル80の
ファイル構成の一例を示したものである。ここではこれ
までの計画主要項目で入力されない入出金取引を格納す
る。このファイル80は、複数の格納レコード810か
ら構成されており、項目に対応して1つのレコード81
0が割り当てられる。このレコード810は、項目格納
エリア811と複数の期間フィールド群420から構成
されている。前記項目格納エリア811は項目を格納す
るエリアであり、予めセットされている。即ち、予めセ
ットされている項目は、短期負債増加、長期負債増
加、前払金回収、短期資産売却、営業外収入、
長期資産売却、増資、合計である。期間フィールド
群820には、前記項目の当該期間の予測値が格納され
る。ここで、期間フィールド群820は、期間1フィー
ルド822、期間2フィールド823、期間3フィール
ド824、…から構成されている。各期間フィールド数
(nの値)は、図5に示した期間フィールド数と一致す
るように構成する。
【0033】1番目のレコード「短期負債増加」は前受
金などの短期の負債であり、「その他負債」の増加とな
ります。2番目のレコード「長期負債増加」は銀行借入
計画に入力されない長期負債の増加分を格納し、「長期
負債(その他)」の増加となります。3番目のレコード
「前払金回収」は営業上必要な「前払金」の回収金を格
納する。4番目のレコード「短期資産売却」にはその他
流動資産の売却を格納します。5番目の「営業外収入」
には販売及び借入以外の収入を格納する。6番目のレコ
ード「長期資産売却」には、その他の固定資産の売却及
び敷金、権利金などの回収金を格納する。7番目のレコ
ード「増資」には増資金額を入力する。各期間フィール
ドに格納される予測値は図14に示すとおりである。
【0034】上記のようにして、経営計画における条件
に基づき資金繰表が作成され、前記資金繰表から損益計
算書及び貸借対照表が誘導作成される。
【0035】以上説明した実施形態からこの企業資金計
画シミュレーションシステムの特徴点を説明すれば次の
通りである。 (1) 経営計画における諸条件をウインドウに表示さ
れたファイル単位に格納することによって、資金計画
書、損益計算書、貸借対照表が誘導作成されるため、こ
れら3表を簡単にシミュレーションしながら将来の法人
等の姿を正しく数字で把握することができる。 (2) 対話型コンサルティングにおいて、基本データ
から修正することにより妥当な資金計画書のシミュレー
ションが可能であるため、適切なコンサルティングを行
うことができる。 (3) 資金計画書と損益計算書、貸借対照表が連動し
ているため、適当に資金収支を合わせても損益計算書、
貸借対照表にその結果がすぐ現れるので、資金計画の妥
当性を損益計算書、貸借対照表から検討することができ
る。しかも、過去の分析ではなく将来の計画であるので
金融機関等が企業を評価し、融資判断等の検討資料とし
て活用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、経営計画における諸
条件を任意に設定し将来における資金収支、損益等を簡
単にシミュレーションすることができる。従って、経営
のあり方についての真剣な対話の中から生まれた正確性
の高い資金計画書(資金繰表)を立案していくことがで
きる。また、相手勘定科目を入力しなければならない複
式簿記の手法に関する深い知識がなくとも資金計画書が
作成され、資金計画書と損益計算書、貸借対照表が連動
しているため、将来の企業の姿をシミュレーションする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の企業資金計画シミュレーションシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】同じくこの発明の企業資金計画シミュレーショ
ンの手順を示したフローチャートである。
【図3】同じくこの発明の企業資金計画シミュレーショ
ンシステムと基本3表との関係を示すブロック図であ
る。
【図4】会社情報の入力処理を行う入力画面の説明図で
ある。
【図5】販売計画ファイルの説明図である。
【図6】仕入計画ファイルの説明図である。
【図7】経費計画ファイルの説明図である。
【図8】経費計画ファイルの説明図である。
【図9】経費計画における管理販売部門経費のデータシ
ートの例を示す図である。
【図10】在庫計画ファイルの説明図である。
【図11】設備投資計画ファイルの説明図である。
【図12】銀行取引計画ファイルの説明図である。
【図13】資産売却計画ファイルの説明図である。
【図14】その他取引計画ファイルの説明図である。
【符号の説明】
1 情報入力装置 2 中央処理装置 3 情報出力装置 4 外部記憶装置 11 ステップ 12 ステップ 13 ステップ 14 ステップ 21 入力シート 22 会社名 23 業種 24 決算月 25 金額単位 26 開始月 10 販売計画ファイル 20 仕入計画ファイル 30 経費計画ファイル 40 在庫計画ファイル 50 設備投資計画ファイル 60 銀行取引計画ファイル 70 資産売却計画ファイル 80 その他の取引計画ファイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータによる資金計画システムに
    おいて、 将来の販売計画における情報を取引先毎に入
    力する第1の入力手段と、 将来の仕入計画における情
    報を仕入先毎に入力する第2の入力手段と、 将来の経
    費計画における情報を製造部門と管理販売部門別に入力
    する第3の入力手段と、 将来の在庫計画における情報
    を入力する第4の入力手段と、 将来の設備投資計画に
    おける情報を製造部門と管理販売部門別に入力する第5
    の入力手段と、 将来の銀行取引計画における情報を取
    引先毎に入力する第6の入力手段と、 将来の資産売却
    計画における情報を入力する第7の入力手段と、 将来
    のその他の取引計画における情報を入力する第8の入力
    手段と、 前記第1から第8の入力手段によって入力さ
    れたデータを記憶するための記憶手段と、 以上のよう
    にして記憶されたデータを分類、処理するための処理手
    段を設け、将来における資金計画をシミュレートし経営
    への影響を分析することを特徴とする企業資金計画シミ
    ュレーションシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002145421A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Hitachi Ltd サプライチェーンシミュレーションシステム
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JP2004030276A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Casio Comput Co Ltd 資金繰り管理装置
JP2004265073A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Seiko Epson Corp 売上回収管理装置、アプリケーションプログラム、記録媒体、並びに財務会計aspシステム
CN107545801A (zh) * 2016-06-28 2018-01-05 北京物资学院 一种企业经营电子沙盘及其应用

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