JP2002215865A - 経営計画資料作成用システム - Google Patents

経営計画資料作成用システム

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JP2002215865A
JP2002215865A JP2001008288A JP2001008288A JP2002215865A JP 2002215865 A JP2002215865 A JP 2002215865A JP 2001008288 A JP2001008288 A JP 2001008288A JP 2001008288 A JP2001008288 A JP 2001008288A JP 2002215865 A JP2002215865 A JP 2002215865A
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Kunio Shiomura
邦夫 塩村
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BAASU ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経営方針に基づく整合性のある経営管理資料を
作成するためのシステムの提供 【解決手段】実績データをもとに、入力された目標金額
から今年度の売上・原価・間接費により構成される営業
利益ベースの月次予想損益計算書を作成する(S11
0)。作成した月次予想損益計算書から、伝票作成コー
ド表や仕訳伝票条件表を用いて、予想伝票データを作成
する(S112)。実績データの前年度の残高等から、
今年度に影響する要素(例えば、買掛金・売掛金の残
高)に対する伝票データを作成する(S200)。作成
された伝票データから、予想財務諸表等必要な帳票を作
成する(S118)。営業外・特別損益の伝票も作成す
ることもできる(S116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経営計画のための
資料を作成するためのコンピュータ・システムに関し、
特に、将来の財務諸表および資金関連資料を、整合性が
あるように作成することができるシステムに関する。
【0002】
【背景技術】企業経営において過去の営業実績を正確に
把握することは、重要なことである。同様に、将来の営
業状況を的確に予想することも同程度あるいはそれ以上
に重要なことである。将来の予想が適切でなかったため
に、予想外の損失を蒙ったり、最悪の場合、倒産にいた
ることもあるといっても過言ではない。競争力を維持
し、財務体質を改善し、自社の企業価値向上を図るため
の戦略的な企業運営が必要である。企業経営が計画通り
進められることは、経営者・従業員だけではなく、株主
・投資家ほかその企業に利害関係を有する全ての願いで
ある。会計規則の変更により、1999年度よりキャッ
シュフロー計算書が財務諸表として義務付けられている
ことにも見られるように、企業体力の評価についての情
報開示が促進されている。この状況下、企業が決算発表
などの際に公表する来年度予想という経営計画そのもの
に資料間の整合性が不足し、実現性に乏しい予想であっ
たとしたら、これらの企業情報を開示することにより、
関係者をミスリードすることとなる。整合性の取れない
不正確な予想によるミスリードの例としては、売上予想
が実現したが予想資金繰とは大いに異なる資金繰となっ
て経営に支障を来たす、あるいは運転資金不足に陥った
ために製品製造に支障をきたし予想売上が達成できな
い、予想売上は達成できたが大赤字となってしまったな
どである。これらは、仮定の話ではなく、過去にもそし
て現在も頻繁に起きていることである。
【0003】<経営計画の現状>さて、「経営計画の目
的」を達成するために用いられる基礎資料は、将来の損
益予想とこれをもとに作成される、資金繰表、貸借対照
表である。この三者に含まれる個々の金額は、簿記の理
論にて説明されているとおり、実現主義と発生主義の金
額要素が複雑に連動しているため、損益計算書の金額を
もとに整合性のある資金繰表と貸借対照表を作成する手
法は確立されていない。一般論として、経営計画は損益
計画を基に作成されており、これに資金計画、設備投資
計画、資金返済調達計画などを別途作成することで成り
立っているが、各計画は必ずしも整合性がとれていると
は言えない。予想貸借対照表まで通常作成されないた
め、予想貸借対照表から得べかりし貴重な情報や会社の
体力の尺度となるキャッシュフロー計算書なども作成で
きない状況にある。従来、経営計画は損益重視の観点か
ら作成されてきた経緯がある。この理由は、利益さえ出
ていれば多少の時間的ずれは有るが資金は回るという思
想が支配的であったことによる。しかし昨今は、キャッ
シュフロー経営が重視され連結決算をもって業績を判断
するように変わって来ているが、これらをサポートする
経営計画の理論的整備は未完成である。
【0004】<現状の経営計画作成の例>さて、経営計
画作成の一般的手法は、最初に目標売上額を設定しこれ
に対する売上原価と一般管理費(間接費)を決定するこ
とで先ず営業利益を算出し、これに営業外損益と特別損
益を追加し損益計算書を作成し、その後資金繰表と貸借
対照表を作成するという手順を踏んでいる。経営計画に
おいて、予想損益計算書、資金繰表(資金収支表)、そ
の他資金関係管理資料の作成を利益計画と称することが
ある。この呼称にも見られるように、経営管理における
経営計画は従来から、来年度の利益(損益)予想を第一
義とし、これをもとに資金繰表が作成されている。一般
的に行われている、製造業、小売業等の予想損益計算
書、予想資金繰表作成の流れを図1に示す。この図に基
づき、計画資料の作成手順を説明する。なお、この図で
は製造原価を売上原価に含めて簡素化している。 前年度決算の損益計算書と貸借対照表より、データ1
として月次損益実績とデータ1Aとして前期末の勘定残
高のうち今年度に影響を及ぼす繰越金額(前期繰越影響
要素)が抽出される。 これらのデータから、今年度の予想を作成するにあた
り、データ2に示す予想売上高、予想売上原価、予想販
売管理費一般管理費、予想営業外損益、予想特別損益が
決定される。同様に、データ1Aからデータ2Aである
予想債権債務が決定される。 以上のデータをもとに、データ3の予想損益が作成さ
れる。データ2Aに含まれる要素のうち、営業外損益、
特別損益に影響するものは、データ3Aとしてデータ3
の予想損益と合併され、より正確な予想が作成される。
なお、データ3Aが点線で示されているのは、データ2
Aによる支払い利息などが予想損益に反映されているこ
とを示している。 データ4の予想資金繰表及び予想売掛金・買掛金管理
表の作成は、データ3を元に作成される簡易形式と、デ
ータ2やデータ2Aに示される各要素の内訳として作成
された資金データ(売上高の場合は現金売上、売掛金、
受取手形など)を元に作成される通常形式がある。な
お、データ4には、示されているもののほかに、前期未
処分利益の配分確定および増資・社債発行などの資金デ
ータを反映することもある。 以上が、大まかな流れであるが、現実はデータ2、2A
の資金データを月別に十分な算出根拠に基づき準備する
ことは非常に困難である。また、最終段階として予想貸
借対照表が作成されるが、さらに多くのデータが要求さ
れる予想貸借対照表まで正確に作成できている企業は少
ないと思われる。以上にて作成される損益計算書、貸借
対照表、資金繰表を以下「予想財務諸表の3資料」と称
する。
【0005】<実績財務諸表と予想財務諸表の処理の違
い>上記で説明した予想財務諸表作成の流れ(処理)
は、実績取引の経理処理の流れとは正反対の流れであ
る。即ち、実績においては仕訳伝票を基に残高試算表が
作成され、このデータを用いて貸借対照表と損益計算書
が作成される。実績資金繰表は、仕訳伝票のデータを資
金繰用に変換して作成される。予想財務諸表の作成とい
う作業は将来の財務諸表を仮想的に作成する作業に他な
らないが、このことは、予想財務諸表の3資料に完全な
整合性が保証されて初めて正しく作業されるといえる。
現在の経営計画における予想財務諸表は、整合性を十分
達成できていないと思われる。
【0006】<財務諸表の相関性>予想財務諸表3表の
相関性を示す図2において、代表的な3つの取引がどの
ような関連性をもって作成されているかを説明してい
る。仕訳Aは、売上高を例に説明している。売上高を想
定した場合、これをもとに資金繰を作成するためには、
売上高をその要素である現金・預金の増加、売掛金の増
加、受取手形の増加、売掛金の回収による売掛金の減、
受取手形の期日回収による受取手形減、これによる現金
・預金の増加という一連の要素についてその金額を決め
る必要がある。また、売掛金と受取手形の前年度残高が
当期にどのように現金化されるか、および今年度発生額
のうち、いくらが未回収として来期に繰り越されるかの
情報も必要である。仕訳Bは、損益計算書に示す人件費
金額が、資金繰表における支払では貸借対照表の前年度
未払給与繰越額と来年度への同科目の繰越額を計算した
ネットの金額が資金繰表において実際に資金として支出
されることを示している。以上の情報がそろって初め
て、取引Cに示す現金売上高、売掛金回収額、受取手形
受入額などが計算できる、また人件費などの一般管理費
の支出額が確定できる。この例では、一年分をまとめた
金額での処理の例を示したが、実際は月毎の計画が必要
である。すなわち、月毎に整合性を持った予想財務諸表
の3表が作成されねばならない。前述の図1に示した従
来の経営計画では、在庫管理、販売管理などの既存デー
タも活用しながらEXCELなどの表計算を用いて、あ
るいはERP(企業経営統合化システム)などにより作
業しているが、予想財務諸表の3表を、整合性をもった
形で作成できていないのが現状である。このように、実
績を把握するための会計処理システムは数多く考案され
市販されているが、企業の存亡をも左右する将来予測
を、整合性を持って体系的に作成する「経営計画システ
ム」は未だ完成されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経営
方針に基づいて整合性のある経営管理資料を事前に準備
するためのシステムを提供することである。このような
整合性のある正確な予測資料を作成することにより、企
業経営の将来予測を、経営数値をもって理論的に企画・
立案できる。また、作成された予測を実際の経営に反映
することができる。特に、資金面においては、月次の資
金状況を事前に把握することができるので、経営上の問
題点を早期に発見して、これを適切に対処することがで
きる。また、予想と実績を比較することにより現状分析
と対策を可能とし、これらの情報を次なる企画・立案に
反映させることができるようになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コンピュータによる経営計画資料作成の
ための経営計画資料作成用システムであって、前記コン
ピュータは、記憶されている実績データおよび設定され
た目標値から、対象期間の処理単位ごとの売上・原価・
間接費を導出し、前記導出した売上・原価・間接費に対
する仕訳伝票データを作成することを特徴とする経営計
画資料作成用システムである。上述の本発明は、実績デ
ータおよび目標値から導出した予想損益計算の例えば月
次の金額から、会計理論にもとづき予想財務諸表を作成
するための各種仕訳伝票を自動作成することを可能とす
るものである。これにより、将来年度の仕訳伝票を作成
することを可能とすることで、将来年度の会計処理を仮
想的に実現することができる。この結果、作成した仕訳
伝票に基づいて、経営計画のための資料を作成すること
が可能となる。この作成される経営計画のための資料と
しては、予想損益計算書、貸借対照表、資金繰表等の財
務諸表と資金関連管理資料等がある。前記目標値を設定
するときに、コンピュータによる処理単位を考慮した目
標値設定支援を行うことができる。これにより、例え
ば、処理単位ごとの実績値に基づく設定を行うことが可
能となり、より精密な目標値の設定を行うことができ
る。対象期間の処理単位ごとの記憶された売上・原価・
間接費データから仕訳伝票データを作成し、前記作成し
た仕訳伝票データに基づいて、経営計画のための資料を
作成することもできる。これにより、他のシステムを用
いて作成された予想データから仕訳伝票データを作成し
て、経営計画の資料を作成することができる。前記仕訳
伝票を作成するときに、支払や受取の条件に応じて単数
または複数の仕訳伝票を作成することができるので、整
合性のある経営計画のための資料を作成することができ
る。さらに、前記実績データ中で、対象期間に影響があ
るデータを用いて、仕訳伝票データを作成することや、
営業外損益や特別損益に対するデータから、仕訳伝票デ
ータを作成することもできる。このため、より正確で整
合性のある経営計画のための資料を作成することができ
る。上述の経営計画資料作成用システムをコンピュータ
・システムに構築させるプログラムやそのプログラムを
格納した記録媒体も本発明である。本発明は、経営計画
作業の簡素化、能率向上および信頼性向上に役だつもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照
して詳細に説明する。本発明は、売上・原価・間接費に
より構成される営業損益ベースの予想損益計算書の金額
から、会計理論にもとづき予想財務諸表を作成するため
の各種仕訳伝票を自動作成することを可能とするもので
ある。将来年度の仕訳伝票を作成することを可能とする
ことで、将来年度の会計処理を仮想的に実現することが
でき、この結果として、予想損益計算書、貸借対照表、
資金繰表等の財務諸表と資金関連管理資料を、相互に整
合性のとれた状態で作成することができる。この様な資
料を作成することができる本発明は、経営計画作業の簡
素化、能率向上および信頼性向上に役だつものである。
発明実施の形態について図3を用いて説明する。図3
は、本発明のシステムに関する処理を説明するフローチ
ャートである。このフローチャートを用いて,本発明の
処理を詳しく説明する。以降の説明において、前年度及
び前期とはすでに実績として確定した直前の前会計年度
であり、今年度、今期及び当期とは未実現の予想年度で
あり、また予想年度の翌年を来年度、来期及び次期と称
している。また、原価と称する場合、売上原価あるいは
製造原価を指しており、間接費と称する場合は、一般管
理費、販売管理費、経費などと同意語で用いている。こ
れらの語句の使い分けは、企業担当者、経理専門家によ
り、微妙に異なるのが現状である。間接費に含まれてい
るものには、例えば、役員報酬、従業員給料手当、法定
福利費、福利厚生費、修繕維持費、事務用品費、通信交
通費、水道光熱費、調査研究費、広告宣伝費、交際費、
寄付金、地代家賃、減価償却費、租税公課、保険料、雑
費がある。図3のフローチャートにおいて、この処理を
開始すると、「予想損益計算書自動作成」の選択画面
(図示せず)が表示される(S104)。すでに予想損
益計算書が作成されている場合、ここで「NO」を選択
することで、以下の予想損益計算書の作成処理を飛ばし
て、今年度予想伝票データベース作成(S112)へ行
く。このように、他のシステムで予想損益計算書を作成
して、このシステムで利用することもできる。
【0010】「予想損益計算書自動作成」の選択画面
(S104)で「YES」を選択すると、「予想売上金
額設定補助」の選択画面が現れる(S106)。この選
択画面で、予想売上金額が未定であり、作成支援が必要
な場合は「YES」を選択する。すると、「目標金額設
定補助処理」(S250)に処理が移動する。これにつ
いては、後で詳しく説明する。さて、「予想売上金額設
定補助」の選択画面(S106)で、「NO」を選択し
た場合は、「目標金額入力」画面(S108)におい
て、金額を入力すると月次予想損益計算書作成処理(S
110)が開始される。ここでは、「昨年度実績デー
タ」152として、既存会計処理システムに保存されて
いる前年度残高試算表からデータが読み込まれ、月次損
益計算書(営業損益ベース)の予想データ154が作成
される。作成された月次損益計算書は、画面で参照する
こともできる。この計算書のデータがシステムに読み込
まれ、予め決定されている今年度売上目標金額に対する
原価・間接費決定の基礎資料として用いられる。この月
次損益計算書作成処理について説明する。
【0011】<月次損益計算書作成処理>月次損益計算
書作成処理(S110)を、図面図4〜図9を用いて詳
しく説明する。月次損益計算書作成処理では、先ず、今
年度目標金額に対する原価・間接費内訳が、図4に示し
た昨年度実績の年間合計額の費目別内訳に基づき、計算
される。この計算は、図5に示した費目ごとに予め設定
された「固定費率の設定と計画原価算出」を用いて処理
される。この図5の設定は変更することができる。「固
定費比率・変動費比率」を以下に説明する。企業におい
て発生する原価(製造原価・売上原価)・間接費には、
売上額に応じて変動する部分と固定である部分がある。
製造原価のうち原材料費は売上に対応した生産量に比例
して発生する要素であり、全てを変動費として扱うこと
ができる。人件費を例に取ると、間接部門の人件費は概
ね固定費であるが、製造部門の人件費のうち生産量の増
加に減少に応じて調節できる部分を変動費として捉える
ことができる。このように大部分の費用には、固定費部
分と変動費部分が含まれている。この固定費率・変動費
率は各社の実績に基づき設定することができる。
【0012】図5において、入力された今年度売上目標
金額に対する原価・間接費は、前年度実績の原価・間接
費の各経費項目に、項目毎の固定費率と変動費率を適用
することで、次式を用いて計算される。なお、次式の
「原価」という用語は、前述の「原価・間接費」を指し
て総称的に用いている。
【数1】前年度原価固定費=前年度原価×固定費率 前年度原価変動費=前年度原価×変動費率 今年度原価=前年度原価固定費+前年度原価変動費×売
上増加率 この様に、実績データの固定費率・変動費率を設定して
おくことにより、予想売上に対する予想原価を適切に推
定することができる。計算結果は、図5右側の「今年度
計画原価、原価増減率」に示される。この結果と図4の
前年度月次損益計算書(営業損益ベース)をもとに、今
年度月次損益計算書(営業損益ベース)(図9参照)を
作成することができる。
【0013】さて、このように設定された固定費比率・
変動費比率により計算された今年度原価・間接費毎の月
別内訳に対する正当性の検証のために、例えば図6〜図
9「予想損益確定」を画面に表示することができる。図
6は、売上を表示する総括データ画面であり、この画面
から、各費用ごとに設けられたボタン310を押すこと
により、それぞれの費用内訳を呼び出すことができる。
図7に原価画面を、図8に人件費画面を示す。これらの
画面において、各月毎の前年度実績と今年度予想金額の
最終検証が行われる。これらの各費用ごとの月次予測は
必要に応じ修正を加えることができる。最終データとし
て、「計画最終表示」ボタン322を選択して、図9の
ような今年度月次損益計算書(営業損益ベース)を表示
して確認する。その後、「計画最終保存」ボタン324
を選択することで、データベースに予想データ154と
して記憶される。
【0014】<仕訳伝票作成処理>予想仕訳伝票作成処
理(S112)においては、データベースに記録されて
いるデータのうち先ず月別予想売上と原価が資金データ
へ変換される。この変換は保存されている仕訳伝票条件
表(図10参照)の設定によって処理される。 (仕訳伝票条件表)図10に示す仕訳伝票条件表は、主
要な科目に対して作成されるもので、ここでは詳細な設
定を必要とする売上と原価(売上原価)を対象とした
「売掛金・買掛金」仕訳伝票条件表を例に説明する。図
10中では、「A.売掛金関連条件」410に、小売業
を例として、売上商品の構成比412、売上計上内訳4
14、売掛金回収内訳420、および各種売上関連伝票
に設定する伝票ID430を設定できるようになってい
る。「商品別売上構成」は、会社により商品ごと、プロ
ジェクトごと、サービスごと、店舗ごとなどの売上構成
要素に基づき、具体的な内訳で将来売上高を計算する場
合が多いため、これに対応するするために設けられてい
る。。本システムではこのような場合に対応できるよう
に初期設定されている。初期設定を修正して各社の実情
に合わせて利用できる。本システムにおいて、さらに詳
しい売上内訳を使用する場合は、後で詳しく説明する
「目標金額設定補助処理」と同様のものを組み込み、こ
れを用いて、詳しい売上内訳を設定するようにすること
もできる。さて、「B.買掛金関連条件」450には、
仕入支払内訳452、買掛金支払内訳454、伝票種別
ID460がセットできるようになっている。また、
「C.代表日付」440や支払販売条件に関する「D.
KeyDate」470を予め設定することで、作成す
る伝票ごとに伝票日付を自動設定することを可能として
いる。具体的には、受取手形決済日に例えば90を指定
することで、受取手形決済に関する伝票に売上日の90
日後の日付がセットされる。仕入時期の指定には、売上
計上日の何日前に仕入が必要かを指定し、仕入伝票の日
付を指定できるようになっている。また、在庫管理の方
針に基づき期首在庫を期末にどの程度増減させるかが決
まっていれば「在庫係数(SDI)」を設定すること
で、在庫増減に必要な仕入額を原価から算出し仕訳伝票
に反映することも可能としている。
【0015】(伝票作成コード表)図11に「伝票作成
コード表」を示している。表中「名称」は、作成される
伝票の種別に対応する伝票名称である。この名称に付け
られた「グループID」は、各伝票名称に固有のコード
であり、このコードを指定することで、特定の借方勘定
科目と貸方勘定科目を有する仕訳伝票を作成することが
できる。借方コードと貸方コードに用いられている勘定
科目コードは、既存会計システムのコードと共通のもの
である。図10に示した伝票IDは4桁の整数である。
伝票IDの最初の2桁は「伝票の種別」を意味する数字
で、図11の一般管理費(役員報酬等の3桁のグループ
ID)以外の2桁のグループIDに対応させている。こ
の伝票IDを用いて、図11に示した伝票種別が保有す
る借方、貸方の勘定科目との関連付けが行われている。
この関連付けにより仕訳伝票の作成が可能となってい
る。
【0016】(伝票作成処理)伝票作成処理において、
予想データ154内の各月の予想売上は、設定されてい
る条件である売上構成412、売上計上内訳414,売
掛金回収内訳420により、それぞれの商品や計上内訳
ごとに分解される。そして、設定されている伝票ID4
30、代表日付440を用いて、計算された金額を保持
する「売上伝票」、「売上現金入金伝票」、「売掛金伝
票」、「受取手形伝票」、「売掛金現金回収伝票」、
「受取手形決済伝票」の6種類の仕訳伝票に変換され
る。このときに、伝票作成コード表(図11)に設定さ
れている借方・貸方の勘定科目(借方コード・貸方コー
ド)を利用している。同様に、予想データ154内の各
月原価は、図10の仕訳伝票条件表の仕入支払内訳45
2,売掛金支払内訳454で分解される。そして、設定
された代表日付やKeyDate指定や伝票IDを有す
る仕入伝票、現金支払支出伝票、買掛金伝票、支払手形
伝票、買掛金現金決済伝票、支払手形決済伝票の6種類
の仕訳伝票に変換される。この変換結果は図14に示す
とおりであり、各伝票は、伝票番号や日付を有する通常
の伝票の形式となっている。これらは、画面上で変更可
能となっており、最終確認完了後登録ボタンを押すこと
でデータベース158に保存することができる。
【0017】実際に仕訳伝票が作成される処理を、売上
を例に、図12および図13を用いて詳しく説明する。
図12(a)に、売上高として予想された各月の全体の
売上高510が示されている。これは、上述の月次予想
損益計算書作成で作成されたものである。この売上金額
に対し、図10に示す仕訳伝票条件表の商品別の売上構
成比414に予め定義されている商品別現金売上比率に
より、図12(a)の売上内訳520に示されているよ
うに、それぞれの商品の売上高が計算される。また、図
10の売上計上内訳414により、図12(b)の現金
売上530、売掛計上540に示されているように計算
がおこなわれる。また、図12に示されている計算結果
に対して、図10の売掛回収内訳420により図13
(a)の現金売上、売掛計上売掛、売掛回収受取手形、
売掛回収現金回収の各科目が、図10の仕入支払内訳4
52、買掛金支払内訳454により図13(b)の現金
仕入現金支払、買掛計上買掛金、買掛支払手形、買掛現
金支払の各科目が計算される。このようにして、伝票作
成のための基礎データが計算される。伝票作成を、例え
ば、図12(a)に示されている1月の売上金額¥4
1,161,130を例に説明する。まず、この売上金
額に対して、代表日付:2000/01/15,伝票I
D:1100,伝票番号:1101が付与された、売上
伝票が作成される。この伝票に対して、図10の伝票I
D430に示されている「売上現金入金伝票」、「売掛
金伝票」、「受取手形伝票」、「売掛金現金回収伝
票」、「受取手形決済伝票」の5つの仕訳伝票を、図1
3(a)の2000/01の各項目に計算されている金
額を用いて、日付を図10のKeyDate指定470
により計算して設定することで作成する。このときに各
伝票に付与される伝票番号の上位2桁は、図10の伝票
IDで定義されているものの上位2桁を用いている。作
成される伝票の借方科目や貸方科目は、図11のグルー
プID(伝票番号の上位2桁)で特定されるものであ
る。作成された伝票を図15に示す。売上伝票は現金入
金伝票と売掛金伝票(両者合計は売上額)に分けられる
ため、売上伝票は不要となり、データベースに保存され
る伝票は図15に示されている5種類となっている。な
お、図15に示された保存される伝票の伝票番号は、新
たに付与されたものである。経営計画において、より詳
細な伝票を作成する必要のある場合は、それぞれの費目
に応じた伝票が作成できるように、変更することが可能
である。
【0018】(一般管理費仕訳伝票作成)図11の「伝
票作成コード表」においては、一般管理費部分を単純化
して、減価償却費(グループID:113)については
(借方)減価償却費/(貸方)減価償却累計額とし、そ
れ以外については(借方)一般管理費費目/(貸方)当
座預金とした仕訳を用いている。一般管理費仕訳伝票作
成については、このように単純化して各費目1件の仕訳
伝票作成としているが、より詳細な設定に変更すること
も可能である。この一般管理費の詳細な仕訳伝票作成に
ついては、後で詳しく説明する。 (日付処理)本システムでは、月次データを処理するに
あたり、標準設定として年度の1ヶ月目を1月として計
算している。これをシステム年度日付(コンピュータに
組み込まれているシステム日付とは異なるものである)
と称する。前年度データも一旦、システム年度日付に置
き換えて処理が行われている。これは月次データ表示を
効率的に処理するためである。この日付は計算過程の日
付であり、今年度仕訳伝票データとして最終保存される
段階で、各社の会計年度にあわせ日付処理することが可
能である。会計年度指定にて、期首期日が設定されてい
る場合、作成された今年度仕訳伝票の日付は、日付計算
機能にて全て決算年首日付を起算日とした日付に置き換
えられる仕組みとなっている。これにより、年度期首日
の異なる場合にも自動計算するうえでの汎用性を持たせ
ている。なお、図10の仕訳伝票条件表の代表日付44
0に示している月はシステム年度日付であり、例として
3月末決算の場合は最終伝票処理の段階で、2000/
01/01,2000/01/15はそれぞれ2000
/4/01,2000/4/15に置換えられる。
【0019】(在庫係数(SDI))ここで、図10に
おける「E.仕入れ時期の指定」480の「在庫係数
(SDI)」の用い方を、図16の「仕入と在庫の関
係」において、以下説明する。当期において、売上に用
いているものは、当期に仕入れたものばかりではなく、
前期繰越在庫も用いている。例えば、商品を仕入れてこ
れを販売した場合、仕入れが「当期仕入高」であり販売
した額が「当期原価」である。前期末に残っていた商品
を「前期繰越在庫」と称し、当期末に最終的に残った商
品を「当期繰越在庫」と称する。これを式で表すと、次
の通りである。 前期繰越在庫+当期仕入高−当期原価=当期繰越在庫 これを整理すると以下の式を得ることができる。 前期繰越在庫+当期仕入高=当期原価+当期繰越在庫 (1) この式(1)を図示したのが、図16(a)である。こ
の式(1)は、常に成立する関係式である。前期繰越在
庫と当期繰越在庫との関係を次に図16(b)に示す。 ・当期仕入高が当期原価より大であれば、前期繰越在庫
よりも当期繰越在庫が大 ・当期仕入高が当期原価と等しい場合、前期繰越在庫と
当期繰越在庫は同じ ・当期仕入高が当期原価より小であれば、前期繰越在庫
よりも当期繰越在庫が小 一般的に、仕入は必ずしも原価と同額ではないが、上述
の処理では、基本設定として簡略化した状態、即ち、在
庫量(金額)が期首と期末でおなじであるとして計算し
ている(SDI=0)。在庫の状態をどのように維持す
るかは各企業の方針であり、売上高に比例して増加させ
る場合もあれば、在庫を極力減らし、経営効率を高める
場合もある。最近では、仕入のシステムを効率化し、発
注から納品までの期間を短縮することで在庫を可能な限
り減少させる努力がなされている。本システムでは、こ
の経営判断を自動計算に反映するために、在庫月変動係
数SDIを予め設定し、仕入額を調節できるように配慮
している。SDIは、原価に無関係な、期首の在庫に対
する月当りの変動係数である。減少させたい場合はSD
Iをマイナスの値とすればよい。このSDIは、予想し
ている期末(12ヵ月後)の在庫がマイナスとならない
範囲であるので、−1/12<SDIである。例えば、
SDI=0.01と設定した場合、原価に対して「原価
+期首在庫*0.01」の仕入が毎月行われるため、在
庫は毎月1%ずつ増加し、期末在庫を12%増加させ
る。予想年度売上が対前年比6%増と計画され、期末の
在庫を売上の伸びにあわせて6%増加させたい場合、S
DI=0.005としておけば期待する期末在庫が確保
される。このように、予めSDIの値を条件としてセッ
ト(図10参照)しておくことで、原価に対応した必要
な仕入額の伝票が自動作成される。
【0020】<営業外損益等の処理>さて、損益計算書
を構成する損益には、「営業損益」として定義される会
社の本来の目的とする営業活動による損益と、「営業外
損益」として定義される前述目的以外のうち財務取引を
主体とした損益、及び「特別損益」として定義される非
経常的に発生するものを対象とした損益がある。これま
での説明においては、営業損益に関係する仕訳伝票作成
のための処理について説明してきた。経営計画におい
て、受取利息と支払利息を除く大部分の営業外損益と特
別損益については、これらの発生時期と金額が想定しに
くいため、また非定常的に発生する性質のものであるた
め、これらの損益を含めない場合が多い。しかしなが
ら、本システムにおいては、全ての企業が必要十分な経
営計画を作成できるように、必要ならば(S114でY
ES)、営業外損益等の仕訳伝票を作成できる(S11
6)。以下に、その仕訳伝票の作成処理について、詳し
く説明する。 (営業外損益)営業外損益は営業外収益と営業外費用に
分けられる。営業外収益には、受取利息、受取配当金、
有価証券売却益、受取賃貸料、雑収入などが含まれる。
営業外費用には、支払利息、有価証券売却損、有価証券
評価損、社債利息、雑損失などが含まれる。これらの費
用に関する取引は、前述したとおり、自動的に計算する
性質のものではなく、予想年度中にどの勘定科目がどの
ような動き・変動をするかを予想して仕訳伝票を作成す
るものである。このため、発生の時期・金額は勘定科目
の前年度残高とは無関係であり、担当者が画面(図示せ
ず)に表示される入力欄に直接入力した情報をもとに伝
票の作成を行う。ここで、有価証券売却益を例にとって
説明する。帳簿価格が3,000,000円の一部上場
株式を、当期中に3,800,000円で売却する予定
があるとする。手数料などを差し引かれた残額 3,7
20,000円が普通預金に入金するものとした場合、
有価証券売却益が発生し、この仕訳は以下のとおりとな
る。 (借方)普通預金 3,720,000 / (貸方)貸方有価証券 3,000,000 / (貸方)有価証券売却益 720,000 上記2件の仕訳は全体として複合仕訳の形式となってい
る。通常は正確な資金繰表作成のためのデータを仕訳伝
票の段階で準備する必要があるために、この例では、普
通預金の金額を3,000,000と720,000に
分割することにより、2件の単一仕訳に変更しなければ
ならない場合が多い。なお、本システムに、本発明の出
願人が平成12年10月11日に出願した「会計処理シ
ステム」(特願2000−310660)の伝票入力・
変換方式を採用する場合は、前述のように複合仕訳の金
額を分割することなく、行レコードごとに入力すること
で、正確な資金繰表他各種資金関連資料の作成が可能で
ある。この場合は、そのままの形式で入力することもで
きる。上述の入力画面において、科目欄に「有価証券減
少」を記入し、次の借方金額欄に3,720,000円
を貸方金額欄に3,000,000円を入力すること
で、この1件目の情報と、図11「伝票作成コード表」
のGroupID:83が関連付けられ、GroupI
D:83の右側に定義されている借方,貸方のコードに
より、 (借方)115:普通預金 3,720,000/(貸
方)150:有価証券3,000,000 という「有価証券減少」に関する仕訳伝票が作成され
る。2件目の仕訳についても同様の処理がおこなわれ
GroupID:84が関連付けられ、 (借方)空欄/(貸方)903 有価証券売却益 72
0,000 という「有価証券売却益」に関する仕訳伝票が作成され
る。先に述べた受取利息と支払利息の仕訳伝票作成処理
について、以下に説明する。さて、受取利息と支払利息
の当期原価は、前年度末借入残高・貸付残高のうち予想
期間に予定される返済額、貸付金回収額に対応する利息
金額である。さらに、予想期間中に新たな借入・貸付が
予定される場合これらの利息も加算される。即ち、すで
に存在する貸付・借入額についての約定利息の部分と将
来予想借入・貸付についての予想利息部分がある。大部
分の企業にとって、経営計画を行うにあたり受取利息と
支払利息は重要な管理項目であり、長期・短期借入金管
理表により元本の返済・借入計画の一部として管理され
ている。本システムにおいては、営業外損益等に対する
仕訳伝票作成処理を行う場合は、実績データ152のな
かに、管理するために通常作成されている利息管理表の
データを含めておく。この管理表データから受取利息に
ついては「受取予定日」と「受取利息金額」を、支払利
息については「支払予定日」と「支払利息金額」を読込
む。支払利息の場合を例にとると、この読み取ったデー
タから、図11の伝票作成コード表におけるグループI
D 73(短期借入金支払利息)や80(長期借入金支
払利息)と関連付けることで、借方勘定科目と貸方勘定
科目を設定し、対応する仕訳伝票を自動作成する。作成
された仕訳伝票は伝票データ158として保存される。
なお、この処理は、後述する「管理表を使用して仕訳伝
票を作成する別途処理」と同様である。
【0021】(特別損益)特別損益は特別利益と特別損
失に分けられる。特別利益には固定資産売却益、投資有
価証券売却益、引当金戻入益、債務免除益などがある。
特別損失には固定資産売却損、投資有価証券売却損、投
資有価証券評価損などがある。これらの費用に関する取
引は、前述の営業外損益の場合と同様に、自動的に計算
する性質のものではなく、予想年度中に想定する仕訳を
担当者が、画面に表示される入力欄に直接入力し、この
情報をもとに伝票の作成を行う仕組みとなっている。以
下に、固定資産売却益を例として、詳しく説明する。 帳簿価格:1,000,000円、減価償却累計額:9
00,000円の機械装置(固定資産)を600,00
0円にて売却した場合に、500,000円の固定資産
売却益が発生する。この場合の、仕訳は次のとおりとな
る。 (借方)現金 600,000/(貸方)機械装置
1,000,000 (借方)減価償却累計額 900,000/(貸方)固
定資産売却益 500,000 先ず、何故上記の仕訳になるかを説明する。固定資産を
売却したときは、固定資産の売却時価格(簿価―減価償
却累計額)より売却額が高い場合は売却益が発生し、反
対の場合は売却損が発生する。売却益の場合は次の式が
成立する。 売却額(現金)―(固定資産簿価―減価償却累計額)=
固定資産売却益 この式を並び替えると上記仕訳に対応する次の式とな
る。 現金+減価償却累計額=固定資産(機械装置)簿価+固
定資産売却益 さて、上記2件の仕訳に関する仕訳伝票を登録するため
には、営業外損益の場合と同様に複合仕訳伝票用の入力
画面を用いて入力する。画面の科目欄に機械装置減少を
記入し、次の借方金額欄に600,000円を貸方金額
欄に1,000,000円を入力することで、この1件
目の情報と図11「伝票作成コード表」のGroupI
D:85が関連付けられ、GroupID:85の右側
に定義されている借方,貸方のコードにより、 (借方)100 現金 3,000,000/(貸方)
203 機械装置 1,000,000 という「機械装置減少」に関する仕訳伝票が自動作成さ
れる。2件目の仕訳についても同様の処理が行われ、G
roupID:86が関連付けられ、 (借方)219 減価償却累計額 900,000/
(貸方)900 固定資産売却益 500,000 という「固定資産売却益」に関する仕訳伝票が作成され
る。
【0022】<影響要素処理>さて次に、影響要素処理
(S200)を、図17〜図25を用いて説明する。 (影響要素について)まず、影響要素処理の必要性につ
いて、図17を用いて説明する。損益計算書の金額をデ
ータとして貸借対照表や資金繰表を作成する場合、前年
度貸借対照表との整合性について注意しなければならな
い。損益計算書の売上は、企業会計原則に則り、実現主
義(期間中に実際に実現するものを対象とする)により
決められていることに対応して、原価、間接費も実現主
義により対応させている。これを図17「原価算出の方
式」において説明する。図17(a)に示したケース1
は、原価620の支出630が対象とする会計年度(当
年度:あるいは2000年度)内に全て発生する場合で
ある。この場合の代表的な例としては、減価償却費、引
当金を除く大部分の一般管理費である。これを仕訳(借
方/貸方)で表すと、当期原価/当期支払となる。しか
しながら、実際の会計処理においては、これらの費用項
目の金額算出は、発生主義により貸借対照表に記載され
ているものから期間に対応する費用を抽出し計算するこ
とにより決められる。これを言い換えると、対象期間の
費用は前期から繰り延べられた費用に当該期間に発生し
た費用を加算し、その中から次期へ繰り延べられる費用
を減算したものである。これを図17(b)のケース2
で説明する。図中、支出の前期繰越632と来期繰越6
36を確定すると、今期に支出して原価となる白抜き部
分634が決まる。この支出のうち、前期繰越632と
白抜き部分634の合計が、当期の原価となる。図より
分かるように、 当期原価=当期支払+前期繰越−来期繰越 であり、 当期原価+来期繰越=当期支払+前期繰越 が成立する。これを仕訳で表示すると、当期原価/当期
支払,来期繰越/前期繰越となる。例としては、仕入前
払金や棚卸資産(当期出庫在庫)がある。同様に、当期
発生した費用のうち来期実現するものについては、来期
への繰越額として貸借対照表に記載されなければならな
い。図17(c)ケース3で説明する。ケース3は、ケ
ース2の正反対の場合であり、本来ならば当年度中に支
払うべきものを来年度に支払うものを指している。例と
しては、支払手形,買掛金がある。仕訳は、この場合も
ケース2と同様の方法で前期と来期を入れ替え、当期原
価/当期支払,前期繰越/来期繰越となる。本システム
では、この部分の費用を影響要素費用部分として仕訳伝
票を作成している。本システムによる影響要素処理に
は、前年度残高の処理として受取手形、支払手形、売掛
金、買掛金、未払金、未収入金などに関する仕訳伝票作
成があるが、これに前年度決算の未処分利益確定後処理
に関する仕訳伝票、法人税消費税等納税処理に関する仕
訳伝票、営業外損益、特別損益の仕訳伝票を追加作成す
ることで今年度決算処理直前の残高試算表作成に必要な
仕訳伝票を全て揃えることができる。
【0023】(影響要素処理フロー)以下に、影響要素
処理の処理フローについて、図18のフローチャートを
用いて説明する。実績データ152から、影響要素項目
を抽出する(S202)。このため、この抽出を行うた
めの画面を図19に示す。図19に示した画面で、左の
枠710内に前年度実績残高試算表の繰越額が勘定科目
毎に表示される。このうち影響要素として仕訳伝票を作
成する勘定科目についてチェックすることで選択して、
ボタン722を押すと、中央の枠730内にチェックし
た勘定科目が表示される。また、右の枠740には選択
した勘定科目コードと件数を表示ができるようになって
いる。代表的な影響要素については初期設定してあるの
で、左枠710内に表示される初期設定された勘定科目
は、既にチェックされている。初期設定された項目は、
画面上で変更可能である。通常の初期設定には、売掛
金,買掛金,受取手形,支払手形についてはチェックし
ておらず、これらの項目に関する処理は後述する別途処
理で行う。なお、中央枠に勘定科目を追加する場合、左
の枠710内の追加する勘定科目をチェックして、ボタ
ン724を押すことで、追加することができる。また、
中央の枠730から削除する場合は、削除する項目にチ
ェックしてボタン726を押すことで行うことができ
る。また、中央枠730から全てを削除する場合はボタ
ン728を押すことで行うことができる。
【0024】図19における「次の処理へ」のボタン7
50を押すと、次の処理である「勘定科目と残高表示処
理入力、処理結果表示」(S204)において、最初に
「前期決算の今期資金繰への影響要素計算」の画面(図
20参照)が表示される。図20において、表示枠78
0の左側782には、既に初期設定により計算された仕
訳伝票の基礎データが表示されている。ここには、勘定
科目の繰越残高が0のものは表示されない仕組みになっ
ている。この表示枠780の左側782に表示されてい
る勘定科目と前期繰越の金額は、今期に支払あるいは入
金する金額であり、貸方、借方とも前期繰越金額が減少
する対象の勘定科目である。表示枠780の右側784
には、勘定科目に対する初期設定された計算条件が表示
されている。ここで、左側782に表示されている残高
が、どの様に清算されるかを設定する。設定は、各月あ
たりの清算額が計算されるように、「何ヶ月間で」(月
数)、「何ヶ月目より開始して」(開始月)を設定す
る。この初期設定された計算条件は変更することが可能
である。「資金繰表示」ボタン786を押すことで、
「影響要素資金繰」(図21参照)が表示される。ここ
には、先に設定した条件で計算された繰越額清算の資金
繰が表示されている。この結果に対し、入力者は表示さ
れている金額を手作業で変更することが可能である。計
算された結果は、「登録」ボタン794を選択すること
で仕訳伝票基礎データとして記憶される。
【0025】影響要素資金繰として記憶されると、記憶
されたデータから、仕訳伝票を作成する(S206)。
ここでは、未収入金減少、未払金減少、短期借入金減
少、預り金減少、未払法人税等減少、未払消費税減少等
としての仕訳伝票が作成される(ここに用いる「減少」
という用語は、残高の減少の意味である)。この処理に
おいては、記録されたデータから、図11に示した「伝
票作成コード表」にしたがって、科目名(例えば「未払
金」「未収入金」等)と名称とを用いて、グループID
71から82までの伝票を特定して、借方・貸方を決定
して仕訳伝票を作成する。作成された仕訳伝票は記録さ
れる。
【0026】(別途処理)別途処理(S208)とは、
上記で影響要素として選択しなかった勘定科目で、一覧
表を作成して管理している受取手形、支払手形と、繰越
売掛金・繰越買掛金について、仕訳伝票を作成するため
の処理である。まず、受取手形・支払手形に対する仕訳
伝票作成について、図22および図23を用いて説明す
る。図22は、作成済みの受取手形・支払手形の一覧表
を示している。この一覧表には全ての受取手形と支払手
形が表示されている。また、手形種別、手形を振出した
日付、受取った日付、手形期日などの詳細な情報も記載
されている。支払手形と受取手形の影響要素処理のため
には、前期末に保有する残高を対象としているので、前
年度決算残高の受取手形および支払手形残高の内訳を使
用することもできるが、一般的に前述した詳細情報まで
記録されていない。このため、この影響要素処理におい
ては、一覧表の情報を利用して効率的に仕訳伝票を作成
している。なお、この一覧表は現在作業している年度
(予想年度)からみて前年度の情報であるため、図2
2、23に示す予想年度のための影響要素伝票作成用ボ
タン830には「来期」という表示を用いている。さ
て、図22において、手形に対する仕訳伝票を作成する
ため、管理表作成期間の指定を行う欄812、814を
用いて期間を指定して、「管理表作成」ボタン820を
押す。一覧表には各手形について金額と手形期日が記録
されているので、指定した期間内の回収(売掛金の受取
手形受領)/決済日付を有する手形が抽出されて、管理
表が作成される。図23においては、1999/04/
01から12ヶ月の管理表を表示している。なお、図2
2で表示されている一覧表の部分は期間内のものである
ので、図23で表示されている管理表と同じとなってい
る。図22、23の「来期手形決済伝票表示」ボタン8
30は、来期に現金をもって回収/決済される手形に関
する仕訳伝票の作成、保存と画面確認のための表示をお
こなうためのボタンである。「来期手形決済伝票表示」
830を押すと、まず、表示されている表の中から、手
形期日(手形を現金回収あるいは現金決済する期日)が
予想年度となっているものを選択し、その手形の「手形
種別」、「手形期日」、「金額」が影響要素手形のデー
タとして保存される。次に、この保存されたデータに対
して、伝票作成コード表(図11)のグループID 5
2(繰越支払手形決済伝票2)と62(繰越受取手形回
収伝票2)が選択されて、それぞれのグループIDに示
す借方と貸方の勘定科目が設定される。この処理によ
り、最終的に仕訳伝票が作成され影響要素伝票データと
して保存されたのち、影響要素の仕訳伝票として、画面
832に表示される。図23において、「手形振出受領
表」ボタン834を押すことで、手形に関する全体管理
表(図示せず)を表示することができる。この全体管理
表は、具体的には、月毎の手形振出金額総額、決済金額
総額、受領金額総額、回収金額総額を資金繰表の形式で
表示する。この全体管理表には、同時に手形以外の資金
の入金、支出の累計についても表示することもできる。
【0027】次に、売掛金,買掛金に対する影響要素の
伝票作成について、図24および図25を用いて説明す
る。図24は、前年度末の売掛金,買掛金の残高を基
に、影響要素としての売掛金,買掛金の仕訳伝票を作成
するための処理画面を示している。処理の前提として、
「売掛買掛条件」ボタン850を押して、繰越売掛金・
繰越買掛金用の「仕訳伝票作成条件」(図25参照)を
呼び出し、この初期設定の内容確認と必要な修正を行い
条件を確定し保存しておく必要がある。この図25に示
した仕訳伝票作成表は、図10に示した予想仕訳伝票を
作成するときに用いる仕訳伝票作成表と同様のもので、
売掛関連条件910と買掛関連条件920について定め
ている。売掛金関連条件としては、売掛金回収内訳91
2,伝票IDがある。買掛金条件として、仕訳支払内訳
912,買掛金支払内訳,伝票IDがある。また、伝票
の日付を決定するべき、月別の代表日等930やKey
Date940や仕入れ時期の指定950がある。これ
らの設定を用いて伝票を作成する。伝票作成処理は、図
24の伝票作成画面において「伝票作成」ボタン860
を押すことで開始する。繰越売掛金および繰越買掛金に
対する伝票を作成するためには、まず、実績データ(図
18の152)から読み取った前年度末の売掛金,買掛
金の残高(今年度期首残高)に対応する「繰越売掛金伝
票」「繰越買掛金伝票」を作成する。また、これらを決
済回収する過程に対応する「繰越売掛金現金回収伝票」
「繰越買掛金現金決済伝票」「繰越受取手形伝票」「繰
越支払手形伝票」「繰越受取手形回収伝票」「繰越支払
手形決済伝票」を作成する必要がある。このため、図2
5に示した「仕訳伝票作成条件」を適用して、各伝票の
伝票番号、入金・支払条件に対応した伝票日付・金額を
もった伝票基礎データが作成される。作成された伝票の
例を図24に示す。1つの「(繰越)売掛金伝票」に対
して、「(繰越)売掛金現金回収伝票」「(繰越)買掛
金現金決済伝票」「(繰越)受取手形伝票」の3種類の
伝票が作成されている。これらの伝票に対して仕訳伝票
を作成する。このため、仕訳伝票に必要な借方勘定科
目、貸方勘定科目を設定することとなる。この処理は、
伝票作成コード表(図11,図18 156参照)のグ
ループID34から46が先のデータに対して選択され
て、そこに設定されている借方、貸方の勘定科目が設定
されることで仕訳伝票を作成する。この作成されたデー
タは「伝票登録」ボタン882を押すことで仕訳伝票と
して記憶される。このときに、新たな伝票番号が付与さ
れる。
【0028】(その他の影響要素の仕訳伝票作成)上述
の図18のフローチャート「別途処理」(S208)に
おいては、前年度残高が当期へ影響を及ぼす勘定科目の
うち、大部分の企業において管理表を作成して管理して
いる勘定科目である売掛金・買掛金・受取手形・支払手
形につき仕訳伝票を作成するように初期設定している例
について説明した。企業によっては前述4科目の他にも
管理表を作成し管理している勘定科目があるため、この
場合に行う処理について「長期借入金」を例にとり処理
方法を説明する。長期借入金のある企業では、借入時の
返済条件に基づき「借入返済予定表」と称する管理表を
作成している。本システムでは、この管理表に従った返
済金額、返済時期の情報をもとに借入金返済の仕訳伝票
を自動作成することが可能である。具体的に、管理表に
おいて、2000/5/1付けで5,000,000円
の返済予定されている場合を例に説明する、この管理表
の情報が読み込まれ、この情報に図11の「伝票作成コ
ード表」のGroupID79が、借入金減少の名前に
より付与される。これにより、図11のGroupID
79に定義される仕訳が適用され、 2000/05/01 (借方)470 長期借入金
5,000,000/(貸方)110 当座預金5,0
00,000 という仕訳伝票が作成される。複数の借入につき管理表
に情報が記録されている場合は、それぞれの借入に対応
する仕訳伝票が作成される仕組みになっている。この様
に、本システムでは前年度残高に影響要素がある場合
に、図17で説明した原価計算を行い、発生主義で記録
されている原価要素を実現主義の原価として確定してい
る。これによって前年度末から今年度への会計処理の継
続が適正に行われている。
【0029】<目標金額設定補助処理>さて、図3のフ
ローチャートにおいて、予想売上金額設定補助を選択す
るところ(S106)で、設定補助を選択した場合につ
いて説明する。この目標金額設定補助処理(S250)
においては、入力者が対話処理により例えば3つのケー
スの中から目的に合った設定方法を選択し、月別の売上
目標金額を決めることができる。この目標金額設定補助
処理について、図26および図27を用いて詳細に説明
する。図26において示したケース1では、売上構成比
による設定を示している。これは、商品ごとの売上構成
比を設定して、今年度の月ごとに展開した後に、月ごと
の売上構成比も変更することができる。まず、前年度の
売上実績表964と、実績の売上構成比の表962が表
示されるので、これを参考に今年度の売上構成比を設定
する。この設定は、実績を表示している売上構成比表9
62を変更することで行う。例えば、昨年度の商品Bを
廃止し、新たに商品Eを投入し売上構成比を0.10と
して、商品Dの売上構成比を0.30に変更して月ごと
に展開した表966を示す。この表966に示されてい
る各月の構成比はそれぞれ変更することができる。この
構成比に対して、全体の予想売上増加率を1.08に設
定し、前年度の各月の売上に増加率を掛けて、今年度の
計画売上表968を計算することができる。この計画売
上表は、図12(a)に示した売上内訳の代わりに用い
ることができる。
【0030】図27(a)に示したケース2は、年度途
中の受注実績と受注見通しによる設定を行う場合を示し
ている。受注生産の場合は、年度途中でも計画を立て直
すことがよくある。図27の上の表972には今年度の
年度途中(6月)までの実績が表示されている。これを
参照しながら将来の受注予想を各商品ごとに入力するこ
とで、今年度全体の実績と予想の受注計画を完成するこ
とができる。これらの表の下には、受注実績と受注予想
とをまとめた表977と、計画売上全体の表978が表
示されている。図27(b)に示したケース3は、月別
売上構成比を設定することで、目標を設定するためのも
のである。これにより、季節変動を考慮した目標設定を
行うことができる。図27(b)には、前年度の実績に
対する月別の構成率を示した表982が表示されるの
で、これを参考にして、月別の構成率を設定する表98
4に対して構成率を設定すると、売上高が計算されて表
示される。この様に、目標金額設定補助処理を用いるこ
とにより、色々な変動要素を考慮した目標を容易に設定
することができる。
【0031】(帳票作成)本システムにより作成され
た、3月末決算の仕入関連仕訳伝票の例を、図28に示
している。図28において、予想損益をもとに作成され
た仕訳伝票には、来期に実現する伝票まで作成されてい
る(点線以下の部分)。これでも分かるように、当期の
仕入原価に対応する支払が来期にも発生する。本システ
ムは今年度の財務指標を作成するために、来年度の仕訳
伝票を自動的に削除する処理を行う。削除される伝票
は、図28において、点線以下のものである。年度末を
越えた日付の伝票が削除されると、来期への残高が計算
される。図28に示される例では、当期仕入の未決残と
しての計算対象としては、買掛金伝票(a),支払手形
伝票(b,c)がある。削除された仕訳伝票(点線下部
のa,a’,b,c)は年度末に発生する仕訳伝票であ
り、これを発生させるための残高は、今年度決算の来年
度に対する影響要素として仕訳伝票(点線上部a,b,
c)により確定される。以上の結果、本システムは、前
期の影響要素仕訳伝票作成、当期仕訳伝票作成、来期影
響要素確定という一連の処理を財務諸表の整合性を維持
しながら整然と行うことができる。当期残高を基にさら
に来期の仕訳伝票処理をおこなうことができるという、
連続処理に適したシステムであるといえる。本システム
においては、繰越売掛金、繰越買掛金、繰越受取手形、
繰越支払手形について、その繰越残高から今期に発生す
る資金関連伝票を詳細に設定している。この理由は、管
理会計において前期実績に基づく今期資金要素と今期予
想に基づく今期資金要素を明確に区分することで、より
具体的な資金管理を可能にするためであり、いわば管理
会計における最も把握しにくい部分を的確に説明できる
ようにしたためである。これにより既知の部分と未知の
部分をわけ、より具体的な計画が可能となる。この状態
で、作成した伝票に基づいて、通常の決算処理を行うこ
とで整合性の取れた帳票を作成することが可能である。
経営計画における実現ベースにて作成される予想損益計
算書と、発生ベースにて作成される予想貸借対照表、予
想資金繰り表、予想売掛買掛金管理表、予想キャッシュ
フロー計算書などとの整合性を維持して、これらの諸表
を作成することができる(S118)。このシステムで
作成することのできる帳票の例として、図29に資金繰
表を示す。
【0032】この帳票作成は、既存の会計システムを用
いても行うことができる。しかしながら、本システム
が、仮想的に作成した取引の仕訳伝票をもとに整合性の
ある予想財務諸表を作成するシステムであるため、これ
を実現できる会計処理プログラムが必要である。このた
め、本発明の実施にあたっては、この発明の出願人が平
成12年10月11日に出願した「会計処理システム」
(特願2000−310660)を用いるとよい。この
「会計処理システム」は、各種資金関係管理資料および
通常の財務諸表をそれぞれの資料に含まれる数値に完全
な整合性を維持した状態で作成することを可能としたシ
ステムである。このシステムを用いることで、将来の仕
訳伝票を入力した場合も同様に、整合性のある各種資金
関係管理資料および通常の財務諸表を作成することがで
きる。
【0033】<その他の処理等> (一般管理の詳細な伝票作成処理)上述した一般管理費
の伝票作成により、詳細な伝票作成の処理例として、以
下に従業員給与と減価償却費の場合の伝票作成を図30
に示す。図30(a)には、従業員給与の例を示してい
る。従業員給与の支給額と実際の損益計算上の金額は異
なる。その理由は、総支給額から減額する源泉税、会社
負担の法定福利費などが加算、減算されるためである。
まず、従業員への1ヵ月分の月給の支払いに関する仕訳
伝票について、図30(a)(i)を用いて説明する。
まず、損益計算上では、1ヵ月(4月)分の月給の支払
いは5,600,000円の金額と仮定する。この金額
は、従業員への支払い(4,800,000+300,
000)と会社負担分の法定福利費(500,000)
の2つの合計である。給料日の4/25に会社は、給料
手当4,800,000を支払い、同時に通勤費30
0,000を支払っている。この支払い計5,100,
000に対して、会社は、個人負担の源泉所得税40
0,000、住民税100,000、社会保険料15
0,000の計650,000を減額した、残り4,4
50,000を従業員に普通預金から支払うので、その
伝票を作成する必要がある。減額した税や社会保険料
は、この日に支払うのではないので預り金である。ま
た、4/30に会社は4月分給与に対する会社負担分の
法定福利費500,000を未払金として計上するの
で、それに対応した伝票が必要である。5/31に会社
は、4/25に預り金として計上した650,000と
4/30に計上した未払い金500,000の計1,1
50,000を現金をもって納付するので、このための
支払伝票が必要である。図30(a)(ii)は、賞与に
対する詳細な仕訳伝票作成例である。図30(a)(i
i)に示すように、6/25に賞与900,000を費
用として計上しているので、伝票としては、支給額79
0,000(普通預金)と、預かり金である源泉所得税
80,000、社会保険料30,000とに分けて処理
される。図30(a)(iii)は、退職金に対する伝票
作成の例である。12/25に退職金を計上している退
職金額は、8,000,000円である。この内、源泉
所得税300,000と住民税200,000を預り金
として控除し、7,500,000を普通預金から退職
者へ支払う。このために、作成される伝票としては、図
30(a)(iii)に示すようになる。
【0034】また、減価償却の仕訳伝票作成例として、
図30(b)にいくつかを示す。前年度末保有固定資産
に対する当期償却額が550,000であった場合、図
30(b)(i)に示すように、借方に減価償却費とし
て550,000が貸方に減価償却費累計額550,0
00の仕訳が行われ、伝票が作成される。会計年度途中
に固定資産を購入した場合の作成例を、図30(b)
(ii)に示す。8/10に購入額1,500,000の
固定資産を買い、当期分の償却額は150,000と計
算されたときの仕訳伝票は、まず、8/10に固定資産
1,500,000を借方に記入し、貸方に支払った当
座預金からの金額1,500,000と記入した伝票と
なる。また、年度末(3/31)に当期減価償却費累計
額150,000に対する伝票を作成する。このよう
に、毎月の従業員への給与支払いや減価償却等に対し
て、上述のように分解して、仕分伝票を直接入力するこ
とにより、作成するように構成することも可能である。
また、仕訳伝票を直接入力するのではなく、図4や図9
の勘定科目や図11の伝票作成コード表を細かく設定す
ることで、損益計算書から上述で説明した処理と同様
に、仕訳伝票を作成することもできる。図30に示した
この種の伝票を、複合伝票と称するが、借方と貸方の金
額の異なる伝票、いずれか一方にしか勘定科目・金額の
記載が無い伝票なども仕訳伝票として登録・会計処理が
可能とすれば、例えば図30(a)(i)の場合のよう
に、7件の伝票を作成すれば良いことになる。
【0035】(交換取引(振替取引))より現実的な財
務諸表を作成するために、交換取引(振替取引)を処理
することを、例えば「現金勘定/当座預金勘定」という
仕訳処理を追加することで組込むこともできる。これ
は、現金売上があるため、現金科目残高が一定額以上増
えた場合に現金勘定を当座預金勘定へ振替するように振
替用の仕訳伝票を作成することで行うことができる。こ
れは、他の科目についても適用できる処理であり、先の
在庫増減係数SDIのごとく初期設定しておき、特定の
勘定科目の適正残高を維持するよう設定できる。 (処理の単位期間)上記では、月単位の処理(月次処
理)を行う場合について説明しているが、これを週単位
や日単位の処理とすることもできる。処理単位を細かく
することで、より精密な計画を立てることが可能となる
が、設定する項目等が増えることとなる。 (予想損益計算書の内訳)上記の図4の実績損益計算書
や図9の予想損益計算書に示した経費項目内訳は、売上
原価と一般管理費の代表的な内訳を用いている。損益計
算書の内訳は、業種および企業により異なる場合があ
り、また、要求される管理レベルに応じて増減する性質
のものである。細かく内訳を設定することで、より詳し
い経営計画の立案が可能となる。 (複数年の経営計画の作成)上記では、今年度という単
年度の経営計画を作成するシステムについて、説明した
が、本システムの手法を用いて、複数年度の経営計画を
作成するシステムに拡張することもできる。
【0036】<まとめ>本システムは、前年度会計デー
タ等である、以下の4種類のデータを用意して、最低限
売上目標等を入力するだけで、前年度実績に基づく予想
損益計算書が作成できる。この結果を基に必要な修正を
加え、再度このシステムを用いることで、最終予想損益
作成のためのシミュレーションを行うこともできる。 1. 前年度会計データ 2. 予想年度に対する目標売上額 3. 営業外損益、特別損益データ 4. 売上入金・原価出金にたいする条件(現金入金出
金率、同手形率、売掛金・買掛金手形期日(サイト)、
間接費支払条件など) 予想年度に対する目標売上額は、前年度会計データを利
用して、前年度月別実績を勘案した月別の目標売上げ額
が生成される。また、月別の割増係数や季節変動を適用
し新たな月別売上目標を設定することもできる。上記の
データを用いることで、本システムは、例えば、次の仕
訳伝票を作成することができる。 売上原価間接費仕訳伝票:予め設定した条件に基づき作
成する 影響要素関連仕訳伝票:手形や売掛金・買掛金残高等
の、将来の仕訳伝票に関する情報を用いて作成する。 営業外損益・特別損益伝票:予め設定した条件に基づき
作成する。 決算仕訳伝票:予め設定した条件に基づき作成する 未処分利益処理仕訳伝票:予め設定した条件に基づき作
成する 上述の出力されるデータを、既存会計システムに予想年
度の仕訳伝票として入力することで、整合性のとれた経
営計画に用いる帳票を出力可能である。出力帳票例とし
ては、予想貸借対照表,予想未処分利益計算書,予想損
益計算書(含む月次),予想製造原価計算書,予想資金
繰表(月次)等がある。上述の「会計処理システム」に
予想年度の仕訳伝票として入力することで、より多くの
整合性を保った帳票を出力することが可能である。ま
た、他のシステムで作成した損益計算書を入力データと
して用いることも可能であるので、各企業が長年に渡り
改良を積み重ねてきた、既存の管理資料を最大限に活用
することができるので、経営資源の有効活用と経営管理
方式の連続性を可能としている。
【0037】本発明は、スタンド・アローンのコンピュ
ータ・システムばかりではなく、複数のシステムから構
成される例えばクライアント・サーバ・システム等に適
用してもよい。このクライアント・サーバ・システムに
は、インターネット等の通信回線を介して接続されてい
るシステムも含む。本発明に関するプログラムを格納し
た記憶媒体から読み出したり、通信回線を介して受信し
たりしたプログラムを実行することにより、本発明の構
成を実現することができる。この記録媒体には、フロッ
ピー(登録商標)・ディスク、CD−ROM、磁気テー
プ、ROMカセット等がある。また、通信回線として
は、インターネット等がある。
【0038】
【発明の効果】経営計画は将来の財務状況を予測する業
務であり、会計および財務に関する総合的な知識が要求
され、会計財務に関連する業務のなかでもっとも難解な
業務とされている。本発明のシステムを用いて、経営計
画の資料作成を行うことで、予想損益、予想貸借対照
表、予想資金繰表などの各種計画管理資料に完全な整合
性を保たせ、信頼性のある資料を作成することができ
る。本システムにより、通常熟練した経理財務担当者が
作成していた資料を、誰でも、短時間に作成できる。こ
のシステムを活用することで、従来の方法では困難であ
った、条件を変更してのシミュレーションが可能となる
ので、作成中の経営計画を改善することができ、精度の
高い長期計画の作成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】予想損益構成要素と利益計画処理のフローを示
す図である。
【図2】貸借対照表・損益計算書・資金繰表の相関を示
す図である。
【図3】本発明のシステムの処理を示すフローチャート
である。
【図4】昨年度の実績データを示す図である。
【図5】固定費率と変動費率を用いる今年度の計画原価
の計算を説明する図である。
【図6】予想損益を確定する処理を説明する図である。
【図7】予想損益を確定する処理を説明する図である。
【図8】予想損益を確定する処理を説明する図である。
【図9】予想損益を確定する処理を説明する図である。
【図10】仕訳伝票条件表を示す図である。
【図11】仕訳伝票を作成するためのコード表を示す図
である。
【図12】売上内訳や売上計上内訳の作成を説明する図
である。
【図13】売上関連伝票(売掛・買掛)の基礎資料の作
成を説明する図である。
【図14】作成された伝票を示す図である。
【図15】最終的に記憶・登録される伝票の種類を説明
する図である。
【図16】仕入と在庫との関係を説明する図である。
【図17】影響要素処理が必要であることを説明するた
めに、原価算出を示す図である。
【図18】影響要素処理を示すフローチャートである。
【図19】影響要素の科目を指定して、実績データから
抽出する処理を説明する図である。
【図20】抽出された科目やそれに対する初期設定を示
す図である。
【図21】設定により作成された資金繰表である。
【図22】受取手形・支払手形管理の実績データから伝
票作成を示す図である。
【図23】作成された伝票を示した図である。
【図24】繰越した売掛金・買掛金から、伝票作成を示
す図である。
【図25】影響要素処理における売掛金・買掛金の伝票
作成の条件表を示す図である。
【図26】目標金額設定補助処理の例を示す図である。
【図27】目標金額設定補助処理の他の例を示す図であ
る。
【図28】本システムを用いて作成された伝票の例を示
す図である。
【図29】作成できる帳票の例を示す図である。
【図30】一般管理の詳細な伝票作成処理を説明する図
である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータによる経営計画資料作成のた
    めの経営計画資料作成用システムであって、前記コンピ
    ュータは、 記憶されている実績データおよび設定された目標値か
    ら、対象期間の処理単位ごとの売上・原価・間接費を導
    出し、 前記導出した売上・原価・間接費に対する仕訳伝票デー
    タを作成することを特徴とする経営計画資料作成用シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の経営計画資料作成用システ
    ムにおいて、前記コンピュータは、前記作成した仕訳伝
    票データに基づいて、経営計画のための資料を作成する
    ことを特徴とする経営計画資料作成用システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の経営計画資料作成
    用システムにおいて、前記コンピュータは、前記目標値
    を設定するときに、処理単位を考慮した目標設定支援を
    行うことを特徴とする経営計画資料作成用システム。
  4. 【請求項4】コンピュータによる経営計画資料作成のた
    めの経営計画資料作成用システムであって、前記コンピ
    ュータは、 対象期間の処理単位ごとの記憶された売上・原価・間接
    費データから仕訳伝票データを作成し、 前記作成した仕訳伝票データに基づいて、経営計画のた
    めの資料を作成することを特徴とする経営計画資料作成
    用システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の経営計画
    資料作成用システムにおいて、前記コンピュータは、 前記仕訳伝票を作成するときに、支払や受取の条件に応
    じて単数または複数の仕訳伝票データを作成することを
    特徴とする経営計画資料作成用システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の経営計画
    資料作成用システムにおいて、前記コンピュータは、 さらに、前記実績データ中で、対象期間に影響があるデ
    ータを用いて、仕訳伝票データを作成することを特徴と
    する経営計画資料作成用システム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6に記載の経営計画資料作成用
    システムにおいて、前記コンピュータは、 さらに、営業外損益及び/又は特別損益に対するデータ
    から、仕訳伝票データを作成することを特徴とする経営
    計画資料作成用システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の経営計画
    資料作成用システムをコンピュータ・システムに構築さ
    せるプログラムを格納した記録媒体。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の経営計画
    資料作成用システムをコンピュータ・システムに構築さ
    せるプログラム。
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