JP3021197U - 資金会計情報処理装置 - Google Patents

資金会計情報処理装置

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JP3021197U
JP3021197U JP1995008871U JP887195U JP3021197U JP 3021197 U JP3021197 U JP 3021197U JP 1995008871 U JP1995008871 U JP 1995008871U JP 887195 U JP887195 U JP 887195U JP 3021197 U JP3021197 U JP 3021197U
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政治 兼島
誠 小深田
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政治 兼島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な資金会計情報を得るための会計情報処
理装置を得る。 【解決手段】 過去の資金の動き及び将来の資金の異動
に関して、その原因を明らかにするために源泉と使途ご
とに、又時系列に分類記録を行ない、有用適切な経営判
断資料を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンピュータを用いた資金会計情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の会計技術の分野において、コンピュータにより資金会計情報を処理する 装置が用いられている。その一つは財務会計処理の結果得られた試算表から資金 繰り実績表を作成する装置である。この場合、実績表の名称は付せられているも のの関連する財務会計科目の残高及び増減を加減して算出しているため間接的、 推定的であり事実と相違する可能性がある。又、資金繰り予定表は財務会計処理 とは離れて収集し分類集計しているのが実情であり、財務会計処理との間に有機 的な関連性がない。
【0003】 従来の資金会計情報処理装置では財務会計処理を行なう際、資金に関してのみ コ−ドを付する方法である。この方法では財務会計科目、特に債権・債務科目の 資金化予定関係科目の処理は行なわれていない。
【0004】 このような従来の資金会計情報処理装置から得られた情報を利用しようとする 経営者は、これら寄せ集めの資料を見比べながら自らの勘を頼りに意思決定を行 ってきたのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
実績と予定を総合的に具備する資金会計情報の提供については従来ほとんど手 探りの状態であったと言ってもよいが、それは今まで資金会計情報に対する需要 が少なかったからなのかといえば、事実は全く逆であり、経営者サイドからは財 務会計情報をはるかに上回る期待と需要が資金会計情報に寄せられているのであ る。
【0006】 それにもかかわらず、今までにこのような需要に応えられる資金会計情報処理 装置が開発されなかった理由は一に現今の会計制度に規定される計算書類の体系 にある。それは端的に言えば貸借対照表と損益計算書を二つの柱とする体系であ るが、会計の長い歴史の中で利益算出を会計の主な目的として偏重した結果、こ の二者があまりに重視されてきた。このため、資金会計情報についても多くの人 がこの体系を離れて考えることができなくなっていると想像される。
【0007】 しかし、実際には上記の従来の技術の項でも例示した通り、正確な資金会計情 報はこのような体系をもつ従来の会計システムから導き出すことはできないもの だったことが判明したのである。本考案は適切な資金会計情報を得るための会計 情報処理装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の資金会計情報処理装置は、過去の資金の動き及び将来の資金の異動に 関して、その原因を明らかにするために源泉と使途ごとに、又時系列に分類記録 を行ない、有用適切な経営判断資料を提供するものである。
【0009】 本考案の資金会計情報処理装置は、(1)定期性預金は除く現金及び流動性の当 座預金,普通預金,郵便貯金等の預貯金からなる資金の入出金を仕訳入力する際 に通常の財務会計科目に関するデ−タとともに、その資金の入出金の原因を明ら かにするために源泉と使途を説明するための分類体系化された数桁の数値符号に よる資金コ−ドを持つ資金科目を併せて入力する第1の入力手段と、(2)将来に おける資金の入出金の原因となるべき財務会計取引が発生した場合、その取引を 仕訳入力する際に通常の財務会計科目に関するデ−タとともに、資金化された際 付するであろう資金予定科目(資金予定コ−ドを持つ)及び資金化予定日を付し て入力する第2の入力手段と、(3)前記第2の入力の場合以外に将来における資 金の入出金が予定される場合に、その予定される取引に資金予定取引仕訳デ−タ として資金予定科目及び資金化予定日を付して入力する第3の入力手段と、(4) 時間の経過にともない、過去において将来の資金予定として記録された前記第2 及び第3の取引に対応する入出金が現実に発生した場合に、前記第1の入力処理 を実行するとともに、資金化予定が実現したことにともない、資金化予定日とと もに資金予定科目の金額を減少させる仕訳を入力する第4の入力手段と、(5)前 記第1から第4の入力手段によって入力されたデ−タを記憶するための記憶手段 と、(6)以上のようにして記憶されたデ−タを各資金コ−ド及び、資金予定コ− ドまたは資金コ−ドの群ごとに分類、集計するための処理手段と、(7)前記処理 手段により生成された各種図表や帳簿を表示出力する出力手段とにより構成され る。
【0010】 また、資金科目名を縦軸に、月別又は日別を横軸に取った集計表において、中 央に当月又は本日の資金金額を、当月又は本日の実績欄と当月又は本日の予定欄 の二列に分けて置き、その左方は前月又は前日以前の過去に、右方は翌月又は翌 日以降の将来に移動していくように数値を配置し、最左方の列にその月又はその 日以前の合計額を、また最右方の列にその月又はその日以降の合計額をまとめて 配置し、さらにこれらの列の右方に続けて三列を設け、資金化予定期日未定の金 額欄、既経過月の未資金化金額欄、予定金額合計欄を表示する月次又は日次の推 移資金収支計算書を含む各種図表や帳簿を表示出力する。
【0011】
【考案の実施の形態】
入力装置より財務会計科目に関するデ−タとともに、資金コ−ドマスタ及びそ の補助科目マスタを参照しながら入力された資金会計科目は、入力処理部により 1レコ−ドに編集されて仕訳デ−タファイルに格納される。次に出力指示装置か ら出力媒体及び帳票を選択すると、その指示を受けて出力処理部は仕訳デ−タフ ァイルから必要な範囲のデ−タを読み出し、これを帳票レイアウトマスタから受 けたレイアウトに併せて日別あるいは月別等に分類、集計、編集して指示された 表示媒体に出力する。
【0012】 このシステムは事実に基づいた資金会計情報を過去から将来に一貫してデ−タ 処理することにより、適切で視野の広い経営資料を提供できる。本考案の資金会 計情報処理装置により事実に即した過去の資金の動きと将来の資金の異動に関す る情報が初めて提供されるようになる。実施の形態を以下に説明する。
【0013】 (1)財務会計上表示される資金の額は、資金取引日以前一定期間の資金の動き の結果生じた残高として説明される。そこでこの一定期間を1日あるいは1ヶ月 等任意の期間として、これらの期間毎にこの間の資金の入出金の都度その原因を 明らかにするために源泉又は使途として資金科目コ−ドを付して分類し、資金取 引デ−タとして記録する。
【0014】 この取引デ−タをこの分類毎、期間毎に集計すると、過去の資金の異動の原因 を日次又は月次推移として表示することができる。これにより資金会計処理時点 迄の資金の軌跡を知ることができる。
【0015】 (2)財務会計上の資金以外の貨幣性資産及び貨幣性負債の額は、資金会計処理 時以降の資金の源泉あるいは使途となるものと捉えることができる。例えば本シ ステムにおいて売掛金は将来の資金の源泉とすることができると考えられるが、 従来の会計理論では売上を計上した結果の相手勘定として捉えられ、過去の資金 の使途として説明されている。
【0016】 これら資金以外の貨幣性資産及び貨幣性負債については、財務会計処理時に上 記(1)と同様の処理方法で資金化予定取引デ−タとして記録するが、その際、将 来の何時入出金が予定されるかを示すための資金化予定日を追加記録しておく。 この取引デ−タをその分類、期間毎に集計すると、将来の資金異動の原因を日次 又は月次推移として表示することができる。これにより資金化の予定を知ること ができる。
【0017】 例えば、請負売上において、契約時30%,中間時30%,完成時40%の入金予定 がある場合、現実に入金した契約時の30%,中間時の30%は入金された場合前受 金として処理される。しかし,中間時の30%及び完成時の40%は売上計上がなさ れない限り財務会計上売掛金として処理されることはない。
【0018】 (3)上記の(1)と(2)を合わせ考えれば財務会計の現預金(定期性預金は除く) を説明する(1)及び現預金以外の貨幣性資産,貨幣性負債を(2)で時系列に説明す るものとなる。これはあたかも損益計算書が貸借対照表の当期利益の内訳を説明 しているのと相似の意味を持つものである。
【0019】 (4)以上の外、現時点においては財務会計処理の対象としない事項であっても 将来の資金繰りに当り考慮しなければならないものが幾つかある。第一に各種の 契約によって履行が約束された債権債務(例えば賃貸借契約の将来に関するデ− タ)等はこれを財務会計上処理することは許されないが、将来の資金という点で は入出金が既に決定されている。
【0020】 第二に小売業における現金売上予定は、近い将来確実に入金の見込めるもので あるため資金繰り予定に組み入れられてきたものである。これらは資金関係取引 として認識し(2)の場合と同様に資金化予定取引デ−タとして資金化予定日を付 して記録しておくこととすれば将来の資金の動向を相当な正確性をもって予め知 ることができる。
【0021】 (5)以上のプロセスにより現在の残高及び過去,将来の資金の動向をその原因 毎に、また任意の期間毎に把握することが可能となる。こうして作成される資金 会計情報は常に会計処理に伴なって記録されるため恣意性を持たず現実から遊離 することがないので実際の資金の動きを表わすことができる。
【0022】 また仕訳入力の度に自動的に日々変化していく。その様子は任意の時点で表示 することができる。このことは特に資金予定については重要である。従来の資金 予定は会計処理とは別のプロセスで作成されるため、資金予定に影響を与える会 計取引が発生してもそのために作成し直すことはなく、予定の精度が粗くなって いる。
【0023】 以上に示した通り、本資金会計の考え方によって会計の概念が拡大したことに 伴い、その体系を明確にしておかないと、混乱を生じるおそれがある。そこで図 1に本考案の装置において用いられる会計の体系を示す。点線内の項目は本考案 によって新しく導入された概念である。
【0024】 会計科目の体系において財務会計科目のうちに新しくその範畴に加えられるも のに擬制貸借対照表科目がある。この勘定科目は資金取引を認識するときにその 基礎的根拠として常に財務仕訳を意識したために創出された一種の対照勘定であ る。例えばリ−ス契約を締結した場合は、その支払見込みに関しては従来の財務 会計では何ら処理を要しなかった。しかし資金会計においては以下の表のように 支払予定として仕訳することとなる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】 ここで*印は資金科目を、また括弧入り部分は資金予定科目を表わす。
【0028】 オペレ−タは資金関係取引の発生の都度資金コ−ド表を参照しながら取引デ− タを入力する。そのデ−タは順次資金関係取引デ−タ記憶装置にレコ−ドとして 蓄積される。このデ−タは出力の指示に応じて、日付,資金コ−ド,資金化予定 コ−ド,資金化予定日等をキ−として読み出され集計されて、必要なレイアウト に編集されて出力される。
【0029】
【実施例】
以下に本考案の実施例について説明する。図2は本考案の資金会計情報処理装 置のシステム構成図である。1は仕訳デ−タの入力及び出力指示等を行うための キ−ボ−ド、2は入出力情報処理を行うための中央処理装置、3は入力フォ−マ ットや会計情報等を表示するためのCRT等で構成されたディスプレイ、4は帳 票を出力するためのプリンタ、5はマスタファイル及びデ−タファイルを記憶す るためのハ−ドディスク等で構成された外部記憶装置である。
【0030】 マスタファイルには資金会計デ−タの仕訳項目である資金科目及び資金予定科 目を記憶した資金会計科目マスタファイル、財務会計デ−タの仕訳項目である財 務会計の科目を記憶した財務会計科目マスタファイル、補助科目を設定するため の補助科目マスタファイル、摘要に使用する固定的語句を記憶するための固定摘 要マスタファイル及びその他のファイルがある。
【0031】 またデ−タファイルには、キ−ボ−ドより入力された財務会計に関する仕訳及 び日付等付随項目を記憶する財務会計仕訳デ−タファイル、財務会計仕訳に続い て入力する資金会計に関する仕訳及び資金化予定日等付随項目を記憶する資金会 計仕訳デ−タファイル及びその他のファイルが含まれる。
【0032】 (資金仕訳入力) 図3は本実施例における仕訳入力の処理手順である。オペレ−タはディスプレ イの入力フォ−マットを見ながらキ−ボ−ドより入力する。まず財務仕訳を入力 するため、最初に日付と伝票番号を入力する(ステップ23)。
【0033】 次に財務仕訳の入力項目として従来の会計処理アプリケ−ションと同様に借方 科目コ−ド,借方補助科目コ−ド,貸方科目コ−ド,貸方補助科目コ−ド,消費 税コ−ド,金額及び摘要等を入力する(ステップ24)。ここで入力した項目のう ち科目名,借方・貸方の別,金額は仕訳解析器のレジスタに一時格納される(ス テップ25)。ここまでで財務会計仕訳入力のステ−ジを終り、入力した仕訳デ− タは1件の仕訳レコ−ドとしてデ−タファイルへ出力される(ステップ26)。
【0034】 次に財務会計仕訳のデ−タを格納した仕訳解析器によりその取引が資金関係取 引かどうかが自動判定され、資金関係取引ではない場合は初めへ戻り次の財務仕 訳入力へ移る。資金関係取引の場合は財務会計仕訳で入力された勘定科目の借方 と貸方のどちらに資金会計仕訳の入力が必要かを解析して、必要な側の借方また は貸方の資金コ−ドのフィ−ルドへカ−ソルをスキップする(ステップ27)。資 金会計仕訳入力の入力項目はここでは順に資金コ−ド又は資金予定コ−ド、資金 化予定日及び金額等である(ステップ28)。
【0035】 各デ−タは仕訳解析器に格納され(ステップ29)、財務会計仕訳で入力した金 額と資金会計仕訳で入力した金額が不一致の場合はディスプレイにその差額が表 示される。更に資金コ−ド又は資金予定コ−ドに複合コ−ドが入力されたときは 複合のバランスが表示される(ステップ30)。ここまでで資金会計仕訳入力のス テ−ジを終り、入力した仕訳デ−タは1件の仕訳レコ−ドとしてデ−タファイル へ出力される(ステップ31)。
【0036】 ここで仕訳解析器によって、金額の不一致又は複合のアンバランスがチェック され、これらが不突合である場合はステップ27へ戻り、次の資金仕訳入力を続け る。仕訳解析で不突合をクリアすると初めへ戻り次の財務会計仕訳入力へ移る( ステップ32)。この図では処理を終了するステップが設けられていないが、終了 を割り当てられた機能キ−により任意の時点で終了できる。
【0037】 図4および図5に本資金会計処理装置で用いられる月次推移資金収支計算書の フォ−マットを示す。図4および図5は連続する表の部分であり、図4の右端が 図5の左端に接続する。基本的帳票である。財務報告書の損益計算書の様式では 商法計算規則の規定に従って営業収益に始まり,営業費用,営業外収益,……と 、損益を表わす勘定科目が規則正しく配列されている。
【0038】 このような配列方法は各科目の重要度や発生の頻度により会計慣行として発展 してきたものであり合理的な方法であるといえる。本考案のシステムの資金コ− ド体系においても各科目は営業上の資金収支から特別の収支へと配列されている 。月次推移資金収支計算書もこの規則に従っており、会計帳票に慣れた者にとっ ては、一目見て分かりやすい。次に横軸には月次または日次の推移が展開される 。最初の列には過去の任意の月数の合計が表示されている。
【0039】 この例では1ヶ月分となっているが通常の場合も期首からの月数分を選ぶのが 妥当と思われる。次にその後の過去数ヶ月の推移が表示されている。次のほぼ中 央の列に当月分が表示される。当月分は2列に分かれ左列が実績を、右列が予定 を表わす。本システムでは財務会計処理と同時に資金会計の入力を毎日行ない、 資金に関する情報が日毎に正しいものに更新されていくという特徴を持っている 。
【0040】 次に翌月以降の列が数ヶ月続き、その右にその後の将来の任意の月数の合計が 表示される。この表において当月の実績欄以前は過去の資金繰り実績を表わし、 当月の予定欄以降は将来の資金化予定を表わす。そしてこの二者が当月を中心と して一表に繋がって表示されるのが特徴である。
【0041】 次の列には資金化予定期日が未定のもの、つまり何時入金するかあるいは何時 支払うか分からないといったものが表示される。次は資金化予定日の既に経過し てしまったものの列である。つまり入金を予定していたものが一部しか入金しな かったとか支払予定が何等かの理由で支払っていないといったものである。最右 列に資金化予定の合計が表示される。これは当月以降の部分に未定分及び経過月 分まで含めた資金化予定額の合計である。
【0042】 (仕訳例) 上記の資金会計システムにおける会計処理を具体例を用いて説明する。以下は設 例の取引である。
【0043】 4月1日 請負金額 10,000,000 の契約を締結し、契約金 2,500,000 を入金した 。残 金は6月15日の中間時に 3,500,000、9月20日の完了引渡時に 4,000,000 の 支払を受けることとした。
【0044】 6月15日 中間金として 3,500,000 から振込手数料 1,000 を差引き 3,499,000 を入金した。
【0045】 9月20日 予定通り完了して引渡したものの、残金の入金は10月5日とされた。 10月5日 残金として 4,000,000 から振込手数料 1,000 を差引き 3,999,000 を 入金 した。
【0046】 上記の設例の取引を従来の財務会計の方法によって処理した結果は以下のよう になる。
【0047】
【表3】
【0048】 表4は本システムを利用する際の財務会計処理及び資金会計処理を示してある。
【0049】
【表4】
【0050】 4月1日 財務会計処理において、 (借方)現預金 2,500,000 (貸方)未成受入金 2,500,000 と処理した後、資金会計処理へ移る。財務会計処理において(借方)現預金は資 金科目が付されるべき科目であるため、資金科目としてのその源泉を示す前受金 入金の科目を入力する。(貸方)未成受入金は完成時に売上に振替えられる科目 であり、資金の予定が見込める資金予定科目ではないため資金会計処理は行なわ れない。しかし、中間時の 3,500,000、引渡時の 4,000,000 は入金の見込みが あるため資金会計処理を行なうこととする。
【0051】 資金会計科目は、財務会計科目に関連付けて入力することとしているが、中間 時及び引渡時の入金予定に対する財務会計科目はないため、入金予定の原因を示 す科目として請負契約a/cを設定する。これは擬制貸借対照表科目の一つとして 位置付けられる。
【0052】 (借方)請負契約a/c 7,500,000 (貸方)見返りa/c 7,500,000 を設定することにより資金会計処理が可能となったので、資金予定科目としてそ の源泉を示す前受金入金予定 6/15 3,500,000 、前受金入金予定 9/20 4,000, 000を入力する。
【0053】 6月15日 財務会計処理において、 (借方)現預金 3,499,000 (貸方)未成受入金 3,500,000 支払手数料 1,000 と処理した後、資金会計処理へ移る。
【0054】 (借方)現預金は資金科目が付されるべき科目であるため、前受金入金の科目を 入力する。次に4月1日に予定として計上した取引を振戻す必要があるため、 (借方)見返りa/c 3,500,000 (貸方)請負契約a/c 3,500,000 と仕訳する。請負契約a/cは擬制貸借対照表科目であるため、資金予定科目の前 受金入金予定 6/15 3,500,000 を入力する。
【0055】 9月20日 完成後引渡したので既入金に付振替、未入金の額に付売掛を計上する ため (借方)未成受入金 6,000,000 (貸方)売上高 10,000,000 売掛金 4,000,000 の財務会計処理を行なう。
【0056】 次に売掛金には資金予定科目として売掛金入金予定 10/5 4,000,000 を入力 する。次に4月1日に予定計上した取引を振戻す処理を6月15日に行なった要領で 行なう。 10月5日 (借方)現預金 3,999,000 (貸方)売掛金 4,000,000 支払手数料 1,000 の財務会計処理を行なった後、資金会計処理を行なう。現預金には、売掛金入金 の資金科目を、売掛金には売掛金入金予定 10/5 の資金予定科目を入力する。以 上の動きを月次推移資金収支計算書において示せば図6のようになる。
【0057】
【考案の効果】
正確な資金繰り実績を容易に把握することができるため、資金についての誤っ た情報により経営判断を誤る危険性を回避することができる。資金予定が適切に 把握でき、資金面でいわゆる勘に頼る必要がなくなる。資金関係取引についてリ アルタイムに処理しておけば、有用適切な資金会計情報を即時入手することがで き、資金調達、資金運用へのアクションが正確に行なえる。このシステムにより 作成された将来の資金収支予想は、大部分財務会計取引や契約に結び付いた具体 的裏付けのある情報であるため、外部の利害関係者、特に金融機関の信頼が厚く なるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置において用いられる会計の体系図
である。
【図2】本考案の資金会計情報処理装置のシステム構成
図である。
【図3】本考案の実施例における仕訳入力の処理手順を
表す流れ図である。
【図4】本考案の実施例における月次推移資金収支計算
書である。
【図5】本考案の実施例における月次推移資金収支計算
書である。
【図6】本考案の実施例における月次推移資金収支計算
書である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータにより会計情報を処理する
    装置において、(1)定期性預金は除く現金及び流動性の
    当座預金,普通預金,郵便貯金等の預貯金からなる資金
    の入出金を仕訳入力する際に通常の財務会計科目に関す
    るデ−タとともに、その資金の入出金の原因を明らかに
    するために源泉と使途を説明するための分類体系化され
    た数桁の数値符号による資金コ−ドを持つ資金科目を併
    せて入力する第1の入力手段と、(2)将来における資金
    の入出金の原因となるべき財務会計取引が発生した場
    合、その取引を仕訳入力する際に通常の財務会計科目に
    関するデ−タとともに、資金化された際付するであろう
    資金予定コ−ドを持つ資金予定科目及び資金化予定日を
    付して入力する第2の入力手段と、(3)前記第2の入力
    の場合以外に将来における資金の入出金が予定される場
    合に、その予定される取引に資金予定取引仕訳デ−タと
    して資金予定科目及び資金化予定日を付して入力する第
    3の入力手段と、(4)時間の経過にともない、過去にお
    いて将来の資金予定として記録された前記第2及び第3
    の取引に対応する入出金が現実に発生した場合に、前記
    第1の入力処理を実行するとともに、資金化予定が実現
    したことにともない、資金化予定日とともに資金予定科
    目の金額を減少させる仕訳を入力する第4の入力手段
    と、(5)前記第1から第4の入力手段によって入力され
    たデ−タを記憶するための記憶手段と、(6)以上のよう
    にして記憶されたデ−タを各資金コ−ド及び、資金予定
    コ−ドまたは資金コ−ドの群ごとに分類、集計するため
    の処理手段と、(7)前記処理手段により生成された各種
    図表や帳簿を表示出力する出力手段とにより構成された
    資金会計情報処理装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータにより会計情報を処理する
    装置において、(1)定期性預金は除く現金及び流動性の
    当座預金,普通預金,郵便貯金等の預貯金からなる資金
    の入出金を仕訳入力する際に通常の財務会計科目に関す
    るデ−タとともに、その資金の入出金の原因を明らかに
    するために源泉と使途を説明するための分類体系化され
    た数桁の数値符号による資金コ−ドを持つ資金科目を併
    せて入力する第1の入力手段と、(2)将来における資金
    の入出金の原因となるべき財務会計取引が発生した場
    合、その取引を仕訳入力する際に通常の財務会計科目に
    関するデ−タとともに、資金化された際付するであろう
    資金予定コ−ドを持つ資金予定科目及び資金化予定日を
    付して入力する第2の入力手段と、(3)前記第2の入力
    の場合以外に将来における資金の入出金が予定される場
    合に、その予定される取引に資金予定取引仕訳デ−タと
    して資金予定科目及び資金化予定日を付して入力する第
    3の入力手段と、(4)時間の経過にともない、過去にお
    いて将来の資金予定として記録された前記第2及び第3
    の取引に対応する入出金が現実に発生した場合に、前記
    第1の入力処理を実行するとともに、資金化予定が実現
    したことにともない、資金化予定日とともに資金予定科
    目の金額を減少させる仕訳を入力する第4の入力手段
    と、(5)前記第1から第4の入力手段によって入力され
    たデ−タを記憶するための記憶手段と、(6)以上のよう
    にして記憶されたデ−タを各資金コ−ド及び、資金予定
    コ−ドまたは資金コ−ドの群ごとに分類、集計するため
    の処理手段と、(7)前記処理手段により生成された、資
    金科目名を縦軸に、月別又は日別を横軸に取った集計表
    において、中央に当月又は本日の資金金額を、当月又は
    本日の実績欄と当月又は本日の予定欄の二列に分けて置
    き、その左方は前月又は前日以前の過去に、右方は翌月
    又は翌日以降の将来に移動していくように数値を配置
    し、最左方の列にその月又はその日以前の合計額を、ま
    た最右方の列にその月又はその日以降の合計額をまとめ
    て配置し、さらにこれらの列の右方に続けて三列を設
    け、資金化予定期日未定の金額欄、既経過月の未資金化
    金額欄、予定金額合計欄を表示する月次又は日次の推移
    資金収支計算書を含む各種図表や帳簿を表示出力する出
    力手段とにより構成された資金会計情報処理装置。
JP1995008871U 1995-08-01 1995-08-01 資金会計情報処理装置 Expired - Lifetime JP3021197U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013168419A1 (ja) * 2012-05-10 2016-01-07 国立大学法人東京工業大学 情報処理システムおよび記録装置
JP2016165893A (ja) * 2015-03-06 2016-09-15 株式会社エイブル・テック 期間別変動資金繰り帳

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