JPH0934938A - 原価設定方法 - Google Patents

原価設定方法

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JPH0934938A
JPH0934938A JP17863895A JP17863895A JPH0934938A JP H0934938 A JPH0934938 A JP H0934938A JP 17863895 A JP17863895 A JP 17863895A JP 17863895 A JP17863895 A JP 17863895A JP H0934938 A JPH0934938 A JP H0934938A
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JP17863895A
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Inventor
Masahiro Kaneda
正浩 金田
Hideaki Ametani
秀昭 雨谷
Daisuke Uchida
大輔 内田
Mina Nakakuki
美奈 中久喜
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原価設定方法に関し、複雑な階層を一体的に
取り扱って、部品から完成品までの原価計算を一貫して
行なうことが可能な原価計算方法を提供する。 【構成】 製品の構成レベルに対応した1以上の設定種
を定め、各々の設定種毎に、該設定種を第1階層とし、
該設定種を構成する要素に第2以降の階層を定義し、設
定種を含めて全ての複合要素に、それらの原価計算方法
に対応する設定種分類を定義して、全ての複合要素を設
定種、設定種分類、階層によって構成される設定種別コ
ードで認識し、全ての基本要素に対しては、上記設定種
別コードとは重複しない単一のコードを設定種別コード
として付与して認識し、低位の設定種から、しかも、一
の設定種の中では低位の階層から原価を計算して上位の
階層に代入する操作を繰り返して該設定種の原価を計算
し、該設定種の原価を使用しながら一つ上の設定種の原
価を上記と同一の方法で計算して、最上位の設定種まで
の原価を計算するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品から完成品にいた
るまでが複雑な階層となっている装置の原価計算方法に
係り、特に、複雑な階層を一体的に取り扱って、部品か
ら完成品までの原価計算を一貫して行なうことが可能な
原価計算方法に関する。
【0002】一般に通信機器は、カストマー商品以外は
多品種少量生産形態で生産される典型的な機器である。
しかも、通信機器においては、昔から通信機器専用の
デバイス(これを方式部品と呼ぶ)を通信機器を生産す
る工場にて生産している、複雑な機能をハードウェア
の上で標準化を考慮して実現するために、プリント板上
で構成されるパッケージにも複数の階層がある、などの
理由により、部品から完成品にいたるまでは複雑な階層
になっている。上記、の詳細を説明すると下記のよ
うになる。
【0003】方式部品の例としては、古くはLCろ波器
やメカニカルなろ波器から、水晶発振器、PLL回路な
どがある。これらは、部品専門メーカーで完成されたも
のを使用するのであれば、抵抗やコンデンサの如き基本
部品と扱いを同じにできるのであるが、通信機器自体が
多品種であるために多数の仕様で生産する必要性があっ
たり、周波数特性などを適用先のパッケージに組み込ん
だ後で、その仕様に応じて調整しなおす必要性もあるの
で、通信機器の生産工場における原価計算において、基
本部品とは取扱を別にする必要がある。
【0004】又、通信機器の筺体は顧客仕様で決定され
ることが多く、その中で電気的仕様を満足させつつ、で
きるだけメーカーとしての標準を取り入れてパッケージ
を設計、生産する必要がある。従って、或る機能ユニッ
トを構成するパッケージは、必ずしもプリント板1枚で
構成されるとは限らず、ユニットの中において親となる
パッケージと子や孫になるパッケージが混在することが
多い。
【0005】従って、通信機器おいては、構成が類似な
ものでも生産原価が異なることが常で、基本部品、方式
部品から完成品までを一貫した手法で原価計算できる方
法が望まれている。
【0006】又、通信機器の価格は比較的安定したもの
であったが、近年顧客からの値下げ要求が強くなった
り、新規メーカーの参入等により価格競争が激化したた
めに、コストダウンの強力な推進の必要性が一層高まっ
ている。コストダウンは原材料・基本部品から始まって
回路変更、組立・試験工数にまで及ぶものであり、コス
トダウンの結果を直ちに原価に反映させるためにも一貫
した手法での原価計算方法が望まれている。
【0007】
【従来の技術】図9は、装置Aに関する部品表の構成で
ある。図9において、大文字のアルファベットA乃至C
は装置の主要な構成要素を表し、図9の場合には、Aは
装置(完成品と考えてよい)、Bはパッケージ、Cは方
式部品である。そして装置Aは筺体、ケーブル、筺体に
取りつけられる部品(例えばスイッチや発光ダイオード
等)等の部品、パッケージB等で構成されている。ここ
では、例示のための構成を示したのでパッケージは1つ
しかないが、一般には多数のパッケージが含まれる。パ
ッケージBは、やはり、パッケージを収容する箱、プリ
ント板、パッケージの箱に取りつけられる部品等の部
品、方式部品C等で構成されている。ここでも、実際に
は方式部品は複数が使用される場合が多い。方式部品C
も、ケース、電気部品、機構部品で構成される。
【0008】尚、図9においては、単一の部品からなる
基本部品は片仮名で、複数の基本部品から構成される複
合部品は小文字のアルファベットで表記している。ここ
でいう複合部品には、パッケージや方式部品も含まれ
る。
【0009】従来の原価計算方式では、方式部品、パッ
ケージ、装置を全く独立に計算していた。図8は、従来
の原価計算方法を説明する図である。
【0010】図8において、101は方式部品単価設定
システム、102は部品単価データベース(以下、デー
タベースをDBと略記する)、105は部品表/工程情
報/加工単金等のDB、106はマスタDB情報補正シ
ステムで、これらによって方式部品の原価が設定され
る。尚、マスタDB情報補正システムは、方式部品単価
が完全に設定されていない時にその分の評価情報が格納
されているマスタDBの項目補正を行なう。こうして設
定された方式部品の単価は例えば磁気ディスク記憶装置
に格納されて、方式部品単価DBが作られて、パッケー
ジ単価設定システムに結合される。
【0011】101aはパッケージ単価設定システム、
103は方式部品単価DB、106aはマスタDB情報
補正システム、102、105は前と同じ部品単価D
B、部品表/工程情報/加工単金等のDBで、これらに
よってパッケージ単価が設定され、パッケージ単価DB
が作られて装置単価設定システムに結合される。
【0012】101bは装置単価設定システム、104
はパッケージ単価DB、106bはマスタDB情報補正
システム、102、103、105は前と同じ部品単価
DB、方式部品単価DB、部品表/工程情報/加工単金
等のDBで、これらによって装置単価が設定される。1
07は装置単価設定システムのアウトプットである装置
単価DBである。
【0013】尚、方式単価設定システム、パッケージ単
価設定システム、装置単価設定システムに使用される計
算機は同一でも、異なるものでも差支えない。通常は同
一の計算機を使用して、計算対象の違いにはロードする
プログラムを変えることで対応することが多い。
【0014】このように、従来は装置の構成要素毎に単
価を計算し、そのアウトプットを次の単価設定システム
に結合するという方式が取られていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成要素
毎に単価を計算して上位の階層である構成要素の原価設
定システムに結合する必要があるために、従来の原価計
算方式では運用に煩わしさがあり、決算業務への原価計
算の反映にも時間がかかるという欠点があった。
【0016】本発明は、かかる問題を解決すへく、装置
の構成要素の階層がいかに複雑であっても、基本部品か
ら装置にいたるまでを一体で扱い、原価計算を一貫して
行なうことができる原価計算方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、装置の構成要素
を区別して認識するための設定種別コードを説明する図
である。
【0018】図1において、(1)は設定種別コードの
構造(例)、(2)は設定種別コードの意味(例)を示
す。まず、設定種別コードは、例えば、6桁で構成さ
れ、最上位桁Xで設定種、第2桁から第4桁のY1 乃至
3 によって設定種分類、第5桁乃至第6桁のZ1 乃至
2 によって設定種を構成する階層を表わす。設定種と
は、例えば製品、装置、パッケージ、方式部品などの製
品の構成要素のことであり、例えば、0は製品、1は装
置、2はパッケージ、4は方式部品というように決め
る。従って、図9においては装置Aの設定種を表わす数
は1、パッケージBを表わす数は2、方式部品Cを表わ
す数は4となる。ここで、3が欠番になっているのは、
パッケージの下にサブ・パッケージを定義する必要があ
るような場合を想定しているためである。階層とは、設
定種内の階層レベルを表わす数で、例えば図9の装置A
については、a、b、c、ア、イが第1階層であるので
01で表され、ウ、エ、オ、カ、キ、dが02で表さ
れ、クが03で表される。但し、パッケージBは異なる
設定種で定義されているので、装置1の中で階層レベル
を定義しない。尚、階層レベルは、設定種の構成を図9
のように表現したときに、上から何番目の階層にいるか
を意味するだけで、例えばa、b、c、ア、イの構成の
複雑さとは無関係で、基本部品の方が複合部品より階層
レベルが上のこともあって当然である。パッケージBの
中でも同様に階層レベルを定義し、方式部品Cは独立に
定義する。更に、方式部品Cの中でも同様に階層レベル
を定義する。そして、3桁で表される設定種分類は原価
計算方法(一般に原価管理の分野で用いられる総合原価
計算とか個別原価計算という計算方法)に対応して定義
する。
【0019】そして、設定種、設定種分類、階層をキー
に、例えば、図9の部品表の構成を表現して、従来は別
々に扱っていた構成要素(設定種)を、製品レベルから
基本部品レベルまで順序よく一貫して表現する。
【0020】
【作用】上記の如く、製品を構成する構成要素に設定種
を定義し、設定種の中で階層を定義し、しかも各設定種
や設定種の構成要素に対して設定種分類を定義するの
で、製品を構成する全ての要素を区別して取り扱うこと
が可能になる。しかも、別々に扱っていた構成要素(設
定種)を、製品レベルから基本部品レベルまで順序よく
一貫して表現することが可能になる。原価の計算は、製
品の構成要素としては構成要素の中で低いレベルのもの
から、構成要素の中では階層の低い(階層を表わす数が
大きい)ものから順次積算する。製品レベルから基本部
品レベルまで順序よく一貫して表現して、構成要素の中
では階層の低いものから順次積算するということは、下
位レベルの部品から計算を始めて段々上位レベルへと計
算してゆく、計算方法本来の手順に合致したものであ
る。即ち、本発明により、上記のように製品レベルから
基本部品レベルまで順序よく並べることができるので、
原価計算の一貫性を実現でき、運用上の煩雑さや計算に
長時間を要することが解消されると共に、コストダウン
などによって一部の部品単価や組立、試験の工数に変化
が生じた場合にも同様に一貫して計算することが可能に
なる。
【0021】
【実施例】図2は、原価設定システムの構成例である。
図2において、1はホストコンピュータ、2、2aは該
ホストコンピュータに接続されるチャネル、3は該ホス
トコンピュータに接続される通信制御装置、4はローカ
ルエリアネットワーク(LAN)アダプタ、5はサー
バ、6、6a、6b、6c、6dはクライアント、7は
ファイル制御装置、8、8a、8bはDB等を格納して
いるファイル装置、9、9a、9bはパソコンである。
尚、図2において黒の矩形はトランシーバー、白の矩形
はハブ、横向きの三角形は終端抵抗である。
【0022】通常、原価設定システムでは極めて大容量
のファイル装置を必要とするので、ホストコンピュータ
には所謂汎用大型コンピュータが使用され、それにLA
N、ファイル装置、パソコン等が接続されるようになっ
ている。通信制御装置に接続されるパソコンは、原価管
理や生産に携わる部門が原価にかかわるDBを参照する
ために使用され、サーバとクライアントで構成されるL
ANは、原価設定の作業を行なうために、担当者が直接
アクセスするシステムとして使う。尚、サーバには上位
のワークテスーションが使用され、クライアントとして
は下位のワークステーション又はパソコンが使用され
る。
【0023】しかし、図2に示した構成だけが今後も使
用されるものではなく、サーバの並列処理能力に格段の
向上が見られる時代には、サーバを中心とするLAN
に、ファイル装置を収容したDB管理装置と、クライア
ントが接続された形で原価設定システムが構成されるよ
うになると考えられる。
【0024】図3は、原価設定システムのバーチャルな
構成である。即ち、図2の構成を1台のコンピュータに
見立てて機能的に捉え、DBに着目して表現した構成で
ある。
【0025】図3において、11は中央処理装置(以
下、CPUと略記する)、12はプログラムの実行領域
となるランダムアクセスメモリ(以下RAMと略記す
る)、13はプログラムを格納する読出し専用メモリ
(以下、ROMと略記する)、14は部品情報DB、1
5は単価DB、16は工数DB、17は加工単金DB、
18はCPU及びRAM以下加工単金DBまでの間で計
算のための命令やデータのやりとりをするためのバスで
ある。
【0026】部品情報DBには、例えば、図9に示した
ような設定種の構成(アーキテクチャとしての構成と数
量的な構成)が格納されており、単価DBには基本部品
の単価を格納したDBと、それらを積み上げた設定種毎
の単価を格納したDBとがあり、工数DBと加工単金D
Bには工場での生産行為にかかる情報が格納されてい
る。そして、CPUは、ROMに格納されているプログ
ラムを読出し、それに指定されている情報を各DBから
読出してRAMの計算領域において計算を行ない、その
結果を単価DBのしかるべきアドレスに格納する。
【0027】この計算の手順は次の通りである。即ち、 (イ)部品情報DBを使用し、既に説明した設定種、設
定種分類、階層をキーとして製品の構成を展開する。 (ロ)後で詳細を説明するが、(イ)にて得た展開表を
設定種毎にまとめなおした展開表を作成する。これによ
って、設定種の間ではそのレベルの順序に、設定種の中
では基本部品から複合部品へと順序よく全ての構成要素
が並べられる。 (ハ)(ロ)にて得た展開表を使用して、基本部品の単
価や工数、加工単金などのDBを参照して原価を計算す
る。ここで行なう原価計算は、基本的には従来行なって
いる計算と同様である。
【0028】次に、上記(イ)乃至(ハ)の手順の内、
最も重要な(イ)と(ロ)について詳述する。図4は、
部品情報DBから製品の構成の展開表を求めるためのフ
ローチャートで、図5は部品情報DBから求めた展開表
である。以下、図9に示した装置の構成を例に、図4の
フローチャートに従って図5の展開表が得られる過程を
説明する。
【0029】まず、キーとなる設定種、階層は課題を解
決するための手段において述べたように決める。又、設
定種分類は原価計算の方法に対応すると説明したが、各
設定種の中で子の要素を持つ要素に対して、その原価計
算の方法に対応して決める。例えば、装置Aという設定
種において、A、a、b、c、dの計算方法が異なるも
のとすれば、Aに対しては010、aに対しては02
0、bに対しては030、cに対しては040、dに対
しては050とあてはめる。同様にパッケージB、方式
部品Cについても全ての要素に対して設定種分類をあて
はめる。又、基本部品で、子の要素を持たない要素全て
に、例えば、999999という設定種コードを付す。
この準備作業の後に図4のフローチャートに従って図9
の構成に対応する展開表を求める。
【0030】ここでは、装置A(Aが第1階層)の展開
について詳細に説明する。 S1.第2階層の要素を取り込む。Aの第2階層はa、
b、c、ア、イであるので、これらを順序よく取り込
む。これらの要素には図番と称する識別番号が付してあ
るので、その図番の順序に取り込めばよい。今、aが最
も若い図番を持つものとし、最初に取り込む。これによ
って展開表に設定種別コードが101001である親要
素Aに、設定種別コードが102002であるaが帰属
するという情報が書き込まれる(図5の表の第1行)。 S2.取り込んだ要素が他の設定種であるか否かを判定
する。
【0031】即ち、今取り込んだaが他の設定種(装置
Aに対する他の設定種ということであるので、パッケー
ジ、方式部品)であるか否かを判定する。ここではaは
パッケージでも方式部品でもないので、Noの方、即
ち、S3に進む。 S3.取り込んだ要素が下層の要素を持つか否かを判定
する。
【0032】即ち、今取り込んだaが子の要素を持つ複
合部品か否かを判定する。この場合、aは子の要素を持
つので、Yesの方、即ち、S5に進む。 S5.第3階層の要素を取り込む。
【0033】aの子であるウを取り込む。これによっ
て、展開表に、aに設定種別コードが999999の子
であるウが帰属するという情報が書き込まれる(図5の
表の第2行)。 S6.取り込んだ要素が他の設定種であるか否かを判定
する。
【0034】今取り込んだウは基本部品で、他の設定種
ではないので、S7に進む。 S7.取り込んだ要素が下層の要素を絶か否かを判定す
る。今取り込んだウは基本部品で、子の要素を持たない
ので、S8に進む。 S8.第3階層の要素を全て取り込んだか否かを判定す
る。
【0035】aの子である第3階層にはエが取り込まれ
ずに残っているので、S5に戻る。そしてS5でエを取
り込み(図5の表の第3行)、上記の判定ルーチンを通
って再びS8に達する。この段階では、aの子の要素を
全て取り込んでいるので、S1に戻る。
【0036】ここでは、第2階層のアを取り込んで(図
5の表の第4行)、上記と同じ判定を行なう。この場
合、アは基本部品であるので、S3、S4を経由してS
1に戻る。
【0037】全く同様にして、b、d、B、ク、オ、
イ、c、カ、キの順序にAを構成する要素を取り込ん
で、展開表を形成してゆく(図5の表の第5行乃至第1
3行)。これで、装置Aの展開が終了し、パッケージB
の展開に移る。
【0038】パッケージBの展開も図4に示したフロー
チャートに従って行ない、次いで、方式部品Cの展開も
図4のフローチャートに従って行なう。パッケージBに
対する展開結果は図5の表の第14行乃至26行であ
り、方式部品Cに対する展開結果は図5の表の第27行
以下である。
【0039】しかし、図5の展開表では、子設定種別コ
ードの欄を見れば判るように、展開結果が各設定種毎に
並んでいない。これでは、基本部品から複合部品、方式
部品、パッケージ、装置の順に原価を積み上げるのに不
都合であるので、こういう順序に並ぶように展開表を作
り直す。
【0040】図6は、図5の展開表を設定種毎に並べ替
えた展開表である。図5から図6のように並べ変えるに
は、設定種の順に行を入替え、次に同じ設定種の中では
階層の順に行を入替え、同じ階層の中では設定種分類を
まとめるようにする。
【0041】こうすれば、基本部品ヌ、ノで複合部品n
が構成され、基本部品ヌ、ネで複合部品mが構成され、
基本部品ニと複合部品nで複合部品kが構成され、・・
・、基本部品チ、ツと複合部品i、j、Kで方式部品C
が構成されるということが、下位の部品から順序よく並
べ替えられる。同様に、パッケージB、装置Aの構成
も、下位の要素から順に並べられる。
【0042】従って、ヌ、ノの部品単価と、ヌ、ノによ
ってnを構成するのに必要な工数及び単金を用いてnの
原価を計算し、同様にmの原価を計算し、nとニの単価
と、nとニによってkを構成するのに必要な工数と単金
とを用いてkの単価を計算するという順序で計算を続け
れば、下位から順に単価を計算して上位に代入し、その
結果をまた上位に代入するという計算ルーチンを実施し
ていることになるので、容易に設定種の原価を計算する
ことができるようになる。しかも、設定種の階層がいか
ようになろうとも、部品点数が如何に多かろうとも、図
4のフローチャートは全く同じ操作を繰り返しているだ
けなので、任意の構成の製品の原価を計算することがで
きる。
【0043】尚、ここでは、図5の展開表を図6のよう
に並べ替えて原価を計算するとして説明したが、これ
は、装置を構成する順序に並べて説明した方が理解しや
すいことを考慮したものである。実際に計算する際に
は、必ずしも並べ変える必要はない。計算途上におい
て、設定種、階層、設定種分類をキーにしてソーティン
グしながら積算してもよい。
【0044】図7は、図6の展開表でタ、ヌに変更が生
じた時の、変更分の展開表である。図7の展開表は、図
6においてタとヌの変更が影響する要素は全ての階層に
沿って親要素と子要素の関係を表現し、それらの変更が
影響しない要素は、設定種と次の階層の要素との関係を
表現したものである。従って、図7の展開表によって、
タとヌの変更要因を参照して計算すれば、装置Aの新し
い原価も、最初に原価を計算した時と全く同じ方法で求
めることができ、しかも、図5又は図6の展開表によっ
て計算するより短時間で原価を求めることができる。
【0045】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明により、基
本部品から完成品にいたるまでが複雑な階層となってい
る装置の原価計算方法において、複雑な階層を一体的に
取り扱って、基本部品から完成品までの原価計算を一貫
して行なうことが可能な原価計算方法が実現できる。し
かも、一貫した計算を行なうための完成品の構成を表わ
す展開表を使用すれば、部品に変更があった場合には、
変更があった要素が影響する全ての要素と、変更が影響
しない要素は設定種の第2階層の要素とを用いて原価を
計算すればよいので、修正原価の計算時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 設定種別コードを説明する図。
【図2】 原価設定システムの構成例。
【図3】 原価設定システムのバーチャルな構成。
【図4】 展開表を求めるためのフローチャート。
【図5】 部品情報DBから求めた展開表。
【図6】 図5の展開表を設定種ごとに並べ替えた展開
表。
【図7】 図6の展開表でタ、ヌに変更が生じた時の、
変更分を主に表した展開表。
【図8】 従来の計算方法を説明する図。
【図9】 部品表の構成。
【符号の説明】
X 設定種 Y1 2 3 設定種分類 Z1 2 階層 X Y1 2 3 1 2 設定種別コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 大輔 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士通 キャドテック株式会社内 (72)発明者 中久喜 美奈 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士通 キャドテック株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の構成レベルに対応した1以上の設
    定種を定め、 各々の設定種毎に、該設定種を第1階層とし、該設定種
    を構成する要素に第2以降の階層を定義し、 設定種を含めて全ての複合部品に、それらの原価計算方
    法に対応する設定種分類を定義して、 全ての複合要素を設定種、設定種分類、階層によって構
    成される設定種別コードで認識し、 全ての基本部品に対しては、上記設定種別コードとは重
    複しない単一のコードを設定種別コードとして付与して
    認識し、 低位の設定種から、 しかも、一の設定種の中では低位の階層から原価を計算
    して上位の階層に代入する操作を繰り返して該設定種の
    原価を計算し、 該設定種の原価を使用しながら一つ上の設定種の原価を
    上記と同一の方法で計算して、最上位の設定種までの原
    価を計算することを特徴とする原価設定方法。
  2. 【請求項2】 原価計算の基本になる単価に変更が生じ
    た場合、 単価変更が影響する要素については、上記設定種別コー
    ドをキーとして、低位の設定種から、しかも、一の設定
    種の中では低位の階層の要素から原価を計算して上位の
    階層の要素に代入する操作を繰り返して新しい原価の計
    算を行ない、単価変更が影響しない要素については、設
    定種のすぐ下位の階層の要素の原価を適用して、設定種
    の新しい原価を計算し、 該設定種の新しい原価を使用しながら、一つ上の設定種
    の原価を上記と同じ方法で計算して、最上位の設定種の
    新しい原価を計算することを特徴とする原価設定方法。
JP17863895A 1995-07-14 1995-07-14 原価設定方法 Withdrawn JPH0934938A (ja)

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