JP2004213542A - 連結納税処理方法及びその実施システム並びにその処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】連結納税制度に対応した納税の為の情報処理を効率的に行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】連結納税制度における連結納税額の計算を行う連結納税処理方法であって、グループ内の各会社が保有する持ち株の情報を格納した持株情報管理データベースを参照し、グループ内で株式が保有されている被保有会社について、その株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社が保有する株式の保有比率とを乗じた後に被保有会社毎に加算して被保有会社のグループ持ち株比率を算定し、その算定したグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であるかどうかを判定するステップと、前記グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するステップとを有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は納税金額の算出を含む納税の為の情報処理を行う連結納税システムに関し、特に企業を含む法人に関わる連結納税制度における連結納税処理を行う連結納税システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
連結納税制度とは、わが国において平成14年度から施行される、グループ内の複数法人の所得と欠損を通算して、グループ全体で法人税額を算定する制度である。連結税額の計算には、一旦各会社毎の単体所得を算定し、それを連結親会社に集めてグループ一体として調整計算を施して、再度これを各会社毎の単体所得額等の比率によって配分して個別帰属額を計算するという複雑な計算が必要となる。
【0003】
法人税申告書作成に関する従来技術としては、申告書作成及び添付書類である別表の作成を行うコンピュータ端末において効率的に作業が行える様に、申告計算に必要な順序で別表を作成する手段を備えた、ダイレクト入力対応の法人税・地方税申告書作成装置がある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
連結決算制度に対応する従来技術としては、ネットワークを利用して親会社及び複数の子会社から決算情報を入手し、連結決算書を作成する電子連結決算装置がある(例えば特許文献2参照)。また、連結決算制度に対応する従来技術としては、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減する連結決算用データ作成システムがある(例えば特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−117970号公報(第3−4頁、第2図)
【特許文献2】
特開平11−39409号公報(第4−5頁、第10図)
【特許文献3】
特開2001−84304号公報(第4−6頁、第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術においては、連結納税制度に関しては考慮されておらず、上記従来技術で連結納税制度に対応する為には、表計算ソフト及びメール等を活用して連結子会社から収集した個別申告情報及びグループ内部取引等の情報を基にして、各種の所得調整、税額調整、集計、個社帰属額の算定、税効果処理等を連結親会社にて手計算で実施し、計算結果を再度連結子会社に配分することが考えられるが、この場合、親会社において連結納税作業が集中し、多大な手間やコストが発生するという問題がある。
【0007】
また連結納税制度では、過年度データの保存や繰越処理、期中に子会社の加入・離脱が生じた場合の処理、更にはグループ全体での納税スケジュールを適切に行う必要性から、連結親会社において多大な手間とコストが発生するという問題がある。
【0008】
本発明の目的は上記問題を解決し、連結納税制度に対応した納税の為の情報処理を効率的に行うことが可能な技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、連結納税制度における連結納税額の計算を行う連結納税システムであって、グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するものである。
【0010】
本発明では、連結納税グループ内の各会社について、対グループの連結納税に関しての関係を示す持株情報管理データベースを用い、この持株情報管理データベースが示す関係に従って納税に関する情報処理を実施する。
【0011】
すなわち本発明では、各会社が発行済みの株式の内、グループ内の各会社が保有する株式の情報を持株情報管理データベースに格納しておき、グループ全体として保有する各会社の株式の比率を示すグループ持ち株比率を算定した後、このグループ持ち株比率から各会社が連結納税の対象か否かを判定する。
【0012】
そして本発明では、前記判定により連結納税の対象と判定された子会社のクライアントから親会社のサーバーに対して伝送される、個別申告情報(単体納税申告別表及び付属明細書)と法令で定められたグループ内部取引に関する情報を基に、親会社のサーバー内の連結納税管理データベースにおいて、グループ内部取引情報の突合せチェック、連結所得調整、投資簿価修正、繰越欠損金調整、連結税額調整を実施し、連結納税額及び個別帰属額の計算を実施する手段と、期中における個社ベースでの利益積立金の変動状態を管理する統一管理データベースを備え、子会社株式売買や合併、会社分割等により連結納税グループ内への加入・離脱が発生した場合の処理を自動化する。更に、統一管理データベースは、個社毎の税効果処理の基礎資料を提供する際にも用いられる。
【0013】
前記の様に本発明では、企業組織再編が進む中で、連結納税制度を導入する親会社において著しく煩雑となる連結納税処理の効率化を図り、過年度データの繰越処理、子会社の加入・離脱処理、連結所得計算、繰越欠損金処理、連結税額計算、税効果処理、グループ納税スケジュール等の自動化を実現する統一管理データベース、及びグループ全体での持ち株比率の算定や持分の異動管理を実現する持株情報管理データベースを活用し、連結納税処理を効率良く行うことができる。
【0014】
以上の様に本発明の連結納税システムによれば、グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するので、連結納税制度に対応した納税の為の情報処理を効率的に行うことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に連結納税制度における連結納税額の計算を行う一実施形態の連結納税システムについて説明する。
【0016】
図1は本実施形態の連結納税システムの概略構成を示す図である。図1に示す様に本実施形態のサーバー120は、連結対象判定処理部121と、連結納税計算処理部122とを有している。
【0017】
連結対象判定処理部121は、グループ内の各会社が保有する持ち株の情報を格納した持株情報管理データベース124を参照し、グループ内で株式が保有されている被保有会社について、その株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社が保有する株式の保有比率とを乗じた後に被保有会社毎に加算して被保有会社のグループ持ち株比率を算定し、その算定したグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であるかどうかを判定する処理部である。
【0018】
連結納税計算処理部122は、前記グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算する処理部である。
【0019】
サーバー120を連結対象判定処理部121及び連結納税計算処理部122として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
【0020】
また図1の様に本システムは、連結子会社が保有するクライアント110、連結親会社が保有するサーバー120、マスタ設定端末130から構成されている。
【0021】
図18は本実施形態の連結納税システムの全体構成例を示す図である。図18に示す様に本実施形態の連結納税システムでは、インターネット140等のネットワークを介して、親会社Aのサーバー120、子会社Bのクライアント110−1、子会社Cのクライアント110−2、子会社Dのクライアント110−3が接続されている。
【0022】
図1の個別申告情報111は、連結子会社のクライアント110によって作成され、連結親会社のサーバー120に送信される、連結子会社の納税申告書及び付属明細書を示している。また内部取引情報112は、連結子会社のクライアント110によって作成され、連結親会社のサーバー120に送信される、連結子会社におけるグループ内部取引に関する明細データを示しており、内部取引情報112には、グループ内における有形固定資産、無形固定資産、土地等、繰延資産、金銭債権、有価証券、寄付金、受取配当、貸倒引当金に関する取引データが含まれるものとする。
【0023】
クライアント110とサーバー120との間は、専用線やVPN(Virtual Private Network)、セキュリティ機能を有するインターネット回線等を経由したデータの送受信が行われる。また、連結子会社のクライアント110における申告書の作成処理等を親会社のサーバー120に行わせることもできる。
【0024】
連結納税管理データベース123は、グループ企業全体の個別申告情報111、内部取引情報112を格納し、連結所得及び連結税額を計算する際の、個社毎の統一管理データベースを格納するデータベースである。連結納税計算処理部122は、連結納税管理データベース123において連結所得及び連結税額を計算する処理部であり、内部取引に関する売り手側と買い手側の突合せマッチング処理、連結所得調整処理、連結税額調整処理、個別帰属額の計算処理を行う。
【0025】
持株情報管理データベース124は、マスタ設定端末130によって入力されるグループ内の持株情報から、グループ全体における持株比率の計算結果や株式の売買の履歴情報を格納するデータベースである。連結納税管理帳票125は、連結納税管理データベース123内に格納されているデータを元に、連結納税業務の効率化を図る為に作成される管理帳票類を示している。更に、連結親会社において作成する連結納税申告書及び附属明細書を連結納税管理帳票125に含めることができる。
【0026】
図2は本実施形態の連結親会社サーバー120が保有する連結納税管理データベース123の内部構成例を示す図である。図2の個別申告情報データベース210は、グループ各会社から収集した個別申告情報111を格納するデータベースであり、内部取引情報データベース220は、同様にグループ各会社から収集したグループ内部取引情報112を格納するデータベースである。
【0027】
連結所得調整データベース230は、個別申告情報データベース210の情報及び内部取引情報データベース220の情報を活用して、グループ内部取引損益繰延調整や貸倒引当金繰入限度額の調整等の結果得られる、連結ベースでの全体所得額並びに個社への配分額を格納するデータベースである。
【0028】
連結税額調整データベース240は、連結ベースでの全体所得額並びに個社への配分額に対する税額を格納するデータベースである。この連結税額調整データベース240は、個別申告情報データベース210の情報を活用して、グループ全体の増加試験研究費の特別控除額調整や外国税額控除計算の調整等の結果得られるものである。
【0029】
統一管理データベース250は、連結所得調整データベース230及び連結税額調整データベース240の情報から、個社毎の連結所得及び連結利益積立金の期中増減に関する情報を格納するデータベースである。
【0030】
図3は本実施形態の連結納税計算処理におけるシステム全体処理の処理手順を示すフローチャートである。まずステップ310でサーバー120の連結対象判定処理部121は、マスタ設定端末130から入力された、連結グループにおける持ち株状況に関する情報を受け付けて、持株情報管理データベース124に登録し、グループ全体としての株式の保有比率を示すグループ持ち株比率の算定を行う。
【0031】
まず、グループ内の各会社における他社株式の保有比率を計算する為の情報の入力を受け付ける。すなわち、グループ内の各会社における自社の発行済み株式総数と、グループ内の他社の取得済み株式の総数の入力を受け付ける。そして、この受け付けられた取得済み株式の総数を、発行済み株式総数で割る処理をそれぞれの会社について行って保有比率を算出し、これを持株情報管理データベース124に登録する。例えば、グループ内のB社の発行済み株式総数が3000万株でグループ内のA社がB社の株式3000万株を保有している場合には、A社によるB社株式の保有比率として100%を登録する。
【0032】
次に、前記算出した保有比率を用いて、グループ内の各会社の株式におけるグループ全体としての株式の保有比率を示すグループ持ち株比率を算定する。これは、株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率に当該保有会社が保有する株式の保有比率を乗じた後、その結果を被保有会社毎に加算して総和を求めることにより行う。そして前記算定したグループ持ち株比率の値を参照し、グループ全体での株式の保有比率が100%であるものを連結納税の対象であると判定する。
【0033】
例えば、B社によるG社株式の保有比率が60%であり、C社によるG社株式の保有比率が40%である場合には、B社のグループ持ち株比率とB社によるG社株式の保有比率60%とを乗じたものと、C社のグループ持ち株比率とC社によるG社株式の保有比率40%とを乗じたものとを加算し、G社のグループ持ち株比率を算定する。なお、この連結対象判定処理部121の詳細な処理手順については図13で後述する。
【0034】
次にステップ320でサーバー120の連結納税計算処理部122は、前記グループ持ち株比率により連結納税の対象であると判定された連結子会社の企業コードを受け取って、その企業コードに対応するクライアント110より個別申告情報111を取得し、個社毎に個別申告情報データベース210に格納する。またステップ330では、連結子会社のクライアント110より内部取引情報112を取得し、個社毎に内部取引情報データベース220に格納する。
【0035】
次にステップ340では、内部取引情報112について、グループ内部取引の購入側と売却側について突合せマッチング処理を行う。例えば、固定資産についてグループ内部での取引が生じた場合、購入側と売却側において、資産科目コード、相手先企業コード、資産の購入価格と売却価格、資産の取得年月日と売却年月日について、データのマッチングを行う。
【0036】
ステップ350では、購入側と売却側での対応が取れない等のマッチングエラーの有無の判定を行い、その結果、購入側と売却側に不整合が生じている場合には、ステップ355で修正内容の入力を受け付けてエラーを修正するエラー修正処理を行い、マッチングエラーが消滅するまでステップ340の突合せマッチング処理を繰り返す。
【0037】
なお、このステップ355とステップ340の繰り返しは、所定回数繰り返す構成としても良い。つまり、マッチングエラーが消滅しなくともエラー修正処理を行わずにステップ360へ進むものとしても良い。エラー修正処理は、通常、グループ親会社の連結納税申告の担当者が、子会社の当該取引の双方の担当者に対して事実関係を確認することにより行うものとする。
【0038】
次に、マッチングエラーが消滅した場合、ステップ360では、連結納税計算処理を実施して個社毎の連結所得額と連結納税額を算定し、結果を統一管理データベース250に格納する。次にステップ370では、統一管理データベース250のデータを用いて税効果の処理を実施し、ステップ380では、連結納税スケジュール管理帳票の作成を行う。
【0039】
図4は本実施形態のステップ340で実施するグループ内部取引の突合せマッチング処理において活用する、有形固定資産における内部取引データテーブルの一例を示す図である。図4に示す内部取引データテーブルは、グループ内部において法人税法における規定に該当する取引が行われる都度、資産の購入側と売却側双方において作成される。
【0040】
購入側のデータテーブルは、資産科目コード401、購入先企業名402、企業コード403、購入価格404、償却方法405、耐用年数406、取得年月日407から構成されている。購入側が再度連結グループ内部若しくは外部に資産を売却した際には、売却先企業名408、企業コード409、償却累計額410、処分費用411、売却価格412、売却損益413の情報を付与する。
【0041】
売却側のデータテーブルは、資産科目コード451、売却先企業名452、企業コード453、帳簿価格454、処分費用455、売却価格456、売却損益457、売却年月日458から構成されている。連結納税制度上、グループ内部取引によって生じた売却損益457については、資産がグループ外部に売却されるまで繰延べ処理を行う。
【0042】
図5は本実施形態の内部取引突合せマッチング処理の処理手順を示すフローチャートである。まずステップ341でサーバー120は、購入側内部取引データの読み込み及び企業コード等を活用したソートを行う。同様にステップ342では、売却側内部取引データの読み込み及び企業コード等を活用したソートを行う。
【0043】
ステップ343では、購入側と売却側のマッチング処理を行う。すなわち、購入側の資産科目コード401、企業コード403、購入価格404及び取得年月日407をキー項目として売却側のテーブルデータを検索し、売却側の資産科目コード451、企業コード453、売却価格456及び売却年月日458の中に一致するものがあるかどうかを調べる。
【0044】
ステップ344では、前記マッチング処理の結果を参照し、購入側と売り手側とでデータの不整合が生じている場合には、ステップ345のエラーリストの出力を行う。この場合にはステップ350を経てエラー修正処理が行われる。
【0045】
図6は本実施形態の連結納税計算処理の処理手順を示すフローチャートである。図6では、図3のステップ360で行われる連結納税計算処理の内容を表している。
【0046】
図7は本実施形態の統一管理データベース250のイメージを示す図である。図7では、図6の連結納税計算処理で用いられる統一管理データベース250の概要を表している。図7の統一管理データベース250は、個社毎や期間毎にデータの管理が行える様に、企業名270、企業コード280、日付コード290により識別されるものとする。
【0047】
まずステップ500の期首繰越処理でサーバー120の連結納税計算処理部122は、個別申告情報データベース210内に格納している、個社の申告別表5(1)より、期首時点における繰越損益、利益準備金、別途積立金、留保項目について統一管理データベース250の期首項目欄251への転記を行う。更に、期中に連結納税グループへの加入が生じた場合には、加入時点における利益積立金額を確定する為に、加入会社の申告別表5(1)から統一管理データベース250の加入項目欄252への転記を行う。
【0048】
次にステップ510の持分移動管理処理では、持株情報管理データベース124の更新により、期中に連結グループ内において株式の売買等による持分の移動が生じているかを調べ、持分の移動が生じている場合には、その持分の移動が生じている会社の情報を持株情報管理データベース124から読み出してステップ520へ進む。
【0049】
ステップ520では、離脱法人の利益積立金移動処理を行う。すなわち、前記持分の移動によりグループ株式の売却が行われている場合には、売却会社の連結納税開始後の利益積立金及び留保項目の増減分について、投資簿価修正による影響を親会社の連結所得額に反映させる為、当該金額の全額について統一管理データベース250の離脱項目欄253へ転記すると共に、投資簿価修正欄254を通じて親会社への振替処理を行う。更に、売却分の金額については統一管理データベース250の留保項目欄255へ転記することにより合計欄256を通じて連結所得額の調整を行い、未売却分の金額においては期末項目欄257に繰り越す処理を行う。
【0050】
次にステップ530の連結所得調整処理では、個社毎の連結所得調整額を算出して、統一管理データベース250の連結所得調整欄258へ転記し、ステップ540の欠損金繰越処理では、欠損金の繰越処理額を算出して、統一管理データベース250の連結欠損金繰越処理欄259へ転記する。
【0051】
次にステップ550の連結税額調整処理では、連結税額調整額を算出して、統一管理データベース250の連結税額調整欄260へ転記する。またステップ560では確定納付額の計算処理を行い、ステップ570では期末利益積立金計算処理を実施する。
【0052】
図8は本実施形態の連結所得計算処理の処理手順を示すフローチャートである。図8では、図6のステップ530で行われる連結所得計算処理の内容を表している。
【0053】
図8に示す様に連結所得計算処理は、グループ内の取引から生じた未実現利益を外部に売却が実現するまで損益を繰延べる内部損益繰延処理と、グループ全体で損金算入限度額等を算出する連結所得調整処理からなっている。
【0054】
内部損益繰延処理は、ステップ600〜ステップ640の固定資産内部損益繰延計算、土地等内部損益繰延計算、金銭債権内部損益繰延計算、有価証券内部損益繰延計算、繰延資産内部損益繰延計算を経て調整を行う。
【0055】
また連結所得調整処理は、ステップ650〜ステップ690の貸倒引当金繰入限度超過額計算、交際費等の損金算入額修正計算、受取配当金益金不算入額修正計算、連結所得仮計の計算、寄付金の損金不算入額計算を経て調整を行う。
【0056】
個々の処理ステップでは、法人税法の規定に従った処理を行うものとする。例えば、当該規定を示す情報を記憶しておき、この情報に基づき処理を実行する。また、システム利用者が当該規定に沿った入力を行うことにより処理しても良い。なお、個社ベースで調整を行う、各種の内部損益繰延処理(ステップ600〜ステップ640)と、ステップ650の貸倒引当金繰入限度超過額計算については、連結対象会社のリストを事前に子会社に配布することで、子会社側で調整計算を行わせ、その上で親会社においてグループ全体の調整計算を行っても良い。
【0057】
図9は本実施形態の欠損金繰越処理の処理手順を示すフローチャートである。図9では、図6のステップ540で行われる欠損金繰越処理の内容を表しており、欠損金の繰越処理は、ステップ700の当年度の個社の欠損金処理とステップ710の連結繰越欠損金処理からなっている。個々の処理ステップでは、法人税法の規定に従った処理を行うものとする。
【0058】
図10は本実施形態の連結税額計算処理の処理手順を示すフローチャートである。図10では、図6のステップ550で行われる連結税額計算処理の内容を表している。
【0059】
ステップ800の連結調整後個社税額計算では、連結所得調整後、欠損金繰越処理後の所得額に連結税率を乗じて個社税額を算定する。当該個社税額に対して各種の税額調整を加えて確定税額を算定する。連結ベースでの税額調整では、ステップ810〜ステップ840の増加試験研究費の特別控除額計算、設備取得の特別税額控除額計算、外国税額控除計算、所得税額控除計算のステップを経て調整を行う。個々の処理ステップでは、法人税法の規定に従った処理を行うものとする。
【0060】
図11は本実施形態のグループ内の組織構造のイメージを示す図である。図11の連結納税対象となる企業は、グループ親会社A、グループ全体として株式を100%保有される子会社B及び子会社C、連結対象会社に株式を100%保有される孫会社E、孫会社F、孫会社H、更に、2社以上の連結対象会社から株式を100%保有される孫会社G、曾孫会社Kからなっている。非連結対象会社Dに株式を100%保有されている孫会社I、孫会社Jについては連結の対象外となる。
【0061】
なお本実施形態において、連結対象会社であるかどうかを判定する為の数値を100%以外の数値としても良い。例えば、法律の内容を示し、改正に対応したデータベースを有し、法律の改正に従って前記数値を変更して連結対象か否かを判定するものとしても良い。
【0062】
図12は本実施形態の持株情報管理データベース124のイメージを示す図である。マスタ設定端末130により連結納税申告時点におけるグループ内の持ち株情報の入力を持株情報管理データベース124に対して行う。データの入力は、自社の株式を最も多く保有している会社(自己の親会社)に関する情報と、自社が保有しているグループ内の株式の保有割合に関する情報について行われる。
【0063】
更に、持株情報管理データベース124では、グループ全体での持ち株比率の算定を行い、連結対象会社か否かの判定を実施する。この際、株式の保有期間を特定化する為に、持株情報管理データベース124に、株式の取得年月日を保持しても良い。
【0064】
なお、図12の持株情報管理データベース124は、図19に示す形式であっても良い。若しくは、持株情報管理データベース124は、図19に示す第二の持株情報管理データベースを用いて、所定期間毎に算出しても良い。
【0065】
図19は本実施形態の第二の持株情報管理データベースのイメージを示す図である。図19の様に第二の持株情報管理データベースは、期首、期中、期末それぞれにおける、投資先会社(子会社)の株式が、どれだけ投資元会社(親会社)に保有されているかを示すものである。例えば子会社Bの株式では、期首においては親会社Aが100%、その他第三者が0%を保有している。
【0066】
その後、親会社Aが、第三者に50%分の株式を売却(異動)したものとする。すると、異動時に、どれだけ変動したかを示すデータを期中の欄に入力する(本例では、図中の▲1▼の様に、親会社Aの欄には50%減じたこと、第三者の欄には50%増えたことを示すデータを入力する)。
【0067】
次に、子会社Bが投資元になっている会社が無いかを、この第二の持株情報管理データベースから検索する。つまり図中の▲2▼の様に、投資元欄の列の検索をする。
【0068】
すると、孫会社Gがこれに該当する。そこで図中の▲3▼の様に、孫会社Gの株式の内で、子会社Bが保有する60%を減じるデータを入力し、第三者が60%増えるデータを、異動時の期中の欄に入力する。
【0069】
本実施形態においては、100%の株式を保有している関係か否かにより、連結納税対象か否かを判定している。本例では、子会社Bの株式が50%とはいえ売却されている。この為、親会社Aから見れば、子会社Bのみならずその子会社である孫会社Gも連結納税対象外になる(例え、孫会社Gの株式に異動が無くとも)。このことを上記の処理で、データベース上に反映させている。この為、▲3▼の処理では、60%を減じる若しくは増やす処理を実行しているが、60%の内の50%、つまり30%の増減をする処理を実行しても良い。
【0070】
最後に、期末時に、それぞれ変動した分を反映した値を期末の欄に入力する。このデータを、図12の持株情報管理データベース124の対応する欄に出力しても良いし、このデータ(第二の持株情報管理データベース)に基づいて、連結納税対象か否かの判定を行っても良い。
【0071】
なお、本例では、期首、期中、期末と設定したが、これらは月次、四半期等、任意の分割であって良い。但し、納税の計算期間に応じたものが特に望ましい。また、株式の異動によるデータの入力は、人手でも、コンピュータによる自動的な入力でもいずれであっても良い。自動的な入力の場合、他部門若しくは他の企業が運営する株式情報サーバ装置からデータを取得しても良い。
【0072】
図13は本実施形態の連結対象判定処理の処理手順を示すフローチャートである。まずステップ900でサーバー120の連結対象判定処理部121は、持株情報管理データベース124においてグループ全体での持ち株比率の算定を行う。
【0073】
このグループ持ち株比率の算定は、グループの最も上の階層に位置する親会社から順にグループ内の親子関係に従って行うものとし、その会社の株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率に、当該保有会社が保有する株式の保有比率を乗じた後、その結果を被保有会社毎に加算して総和を求めることによりグループ持ち株比率を算定する。
【0074】
すなわち、まずグループの最も上の階層に位置する親会社について、そのグループ持ち株比率は100%であると見なした後、その親会社によって株式の保有が行われている子会社のグループ持ち株比率を算出し、次にその子会社によって株式の保有が行われている孫会社のグループ持ち株比率を算出する処理を順次行って、グループ内の最も下の階層に位置する会社までグループ持ち株比率を算出する処理を行う。
【0075】
例えば図11の企業グループの場合、まず親会社Aのグループ持ち株比率を100%とした後、その親会社Aによって株式の保有が行われている子会社Bについて、図12の持株情報管理データベース124を参照してA社によるB社株式の保有比率100%を読み出した後、その会社の株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率、即ちA社のグループ持ち株比率100%に、当該保有会社が保有する株式の保有比率、即ち前記読み出したA社によるB社株式の保有比率100%を乗じた後、その結果を100で除算してB社のグループ持ち株比率100%を算定し、その算定結果を持株情報管理データベース124のB社のグループ持ち株比率の欄に格納し、同様にしてC社以降についても算定を行う。
【0076】
ここで被保有会社の株式が複数の保有会社によって保有されている場合には、保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社の保有比率の乗算結果を加算して総和を求めた後、グループ持ち株比率を算定する。
【0077】
例えば図11のG社の株式はB社とC社によって保有されており、図12の持株情報管理データベース124を参照してB社のグループ持ち株比率100%とB社によるG社株式の保有比率60%を読み出して、B社のグループ持ち株比率100%とB社によるG社株式の保有比率60%とを乗じた後、C社のグループ持ち株比率100%とC社によるG社株式の保有比率40%を読み出して、C社のグループ持ち株比率100%とC社によるG社株式の保有比率40%とを乗じ、それぞれの乗算結果を加算して総和を求めた後、100で除算してG社のグループ持ち株比率100%を算定し、持株情報管理データベース124のG社のグループ持ち株比率の欄に格納する。
【0078】
次にステップ910では、その会社の株式が親会社によって直接または間接的に100%保有されているか否かの判定を行い、100%保有されている場合にはステップ920へ進み、そうでない場合にはステップ940へ進む。
【0079】
ステップ920では、ステップ900で算出したその会社のグループ持ち株比率を持株情報管理データベース124から読み出してその比率が100%であるか否かの判定を行い、100%である場合にはステップ930へ進み、そうでない場合にはステップ940へ進む。
【0080】
ステップ930では、その会社の株式を税務上の「連結法人株式」として判定し、持株情報管理データベース124の連結判定の欄に連結納税の対象であることを示す「連結法人」を設定する。そしてステップ970では、連結納税の対象会社として判定されたことを示す戻り値を返して連結対象判定処理を終了する。
【0081】
一方、ステップ910で親会社が100%保有会社でない場合や、ステップ920でグループ持ち株比率が100%でない場合には、ステップ940でグループ持ち株比率が25%以上か否かの判定を行い、25%以上の場合にはステップ950で税務上の「関係法人株式」として判定して持株情報管理データベース124の連結判定の欄に「関係法人」を設定し、25%未満の場合にはステップ960で「その他の株式」として判定する。そしてステップ980では、連結納税の対象会社ではないと判定されたことを示す戻り値を返して連結対象判定処理を終了する。
【0082】
例えば図12の持株情報管理データベース124では、子会社Dについてはグループ持ち株比率が75%である為に「関係法人株式」として判定され、孫会社G社についてはグループ持ち株比率が100%である為に、「連結法人株式」として判定されている。
【0083】
本実施形態の連結納税システムでは、連結納税の対象であると判定された会社については、その会社の企業コードを次のステップへ通知し、その企業コードをキーにして、連結納税管理データベース123のデータを処理することで、その会社のデータを連結納税システム処理の対象としているものとする。
【0084】
図14は本実施形態の連結納税管理データベース123と持株情報管理データベース124との連動のイメージを示す図である。図14の様に、連結納税管理データベース123では、個社毎の連結所得、連結利益積立金に関する情報を統一管理データベース250に保持し、持株情報管理データベース124では連結納税対象会社の判定結果を保持し、連結納税対象会社の企業コード280を持株情報管理データベース124から通知してその企業コード280に該当する統一管理データベース250のデータを加算することで、グループ全体の連結所得額と連結税額の算定を行う。
【0085】
例えば、持株情報管理データベース124では「連結法人株式」としてA社、B社、C社、E社、F社、G社、H社、K社が認識されているので、統一管理データベース250のそれらの会社のデータを参照し、グループ全体所得額の計算を行う。
【0086】
この際、持株情報管理データベース124のグループ持ち株比率を変更させることで通知する企業コード280を変更し、連結納税の対象が変更になった場合の連結所得額と連結税額の増減をシミュレートする為の機能を保持するものとしても良い。更に、持株情報管理データベース124において認識した組織階層毎に、連結所得額と連結税額の算定を行い、グループ内の組織再編による税務上の影響額をシミュレートできる様な機能を保持するものとしても良い。
【0087】
図15は本実施形態の連結納税サブ管理データベース1000による時系列によるデータ管理のイメージを示す図である。連結納税計算では、決算目的等により年間を通じて行う為、業務の効率化の為に期間毎のデータに関連付けがなされ、前期間末のデータの当期間首へのデータの引継ぎを行うことが望ましい。更に、期中において子会社の離脱が生じた場合、離脱子会社に過年度のデータを引継がせる必要がある為、個社毎にデータの管理を行うことが望ましい。
【0088】
その為、本実施形態では、連結納税管理データベース123内に、連結納税サブ管理データベース1000を用意し、目的に応じて適当な期間毎のデータベースを用意しているものとする。
【0089】
例えば連結納税サブ管理データベース1000内に、第1四半期の管理データベース1010、第2四半期の管理データベース1020、第3四半期の管理データベース1030、及び第4四半期の管理データベース1040を用意し、日付コード290により識別を行って、それぞれ期首と期末のデータの引継ぎを行う。中間期には連結納税中間申告書1050の作成を行い、期末には連結納税確定申告書1060の作成を行う。更に、時系列の管理データベース1010、1020、1030及び1040内では、個社毎の統一管理データベース250を管理し、各々のデータベースを企業コード280によって識別する。
【0090】
図16は本実施形態の連結納税管理データベース123における過年度データ管理のイメージを示す図である。法人税法の規定により税務データは7年間に渡って保持する必要がある他、連結ベースでの税効果処理、繰越欠損金の資産性の検討、及び多期間でのタックススケジューリングを実施する等の目的で、過年度の納税申告データを保持することが望まれる。
【0091】
本実施形態の連結納税管理データベース123内では、当年(X年)度の連結納税サブ管理データベース1000、前年(X−1年)度の連結納税サブ管理データベース1100、前々年(X−2年)度の連結納税サブ管理データベース1200、前々々年(X−3年)度の連結納税サブ管理データベース1300を用意し、それぞれ期首と期末のデータの引継ぎを行う。
【0092】
また、各連結納税サブ管理データベース1000、1100、1200及び1300内では、時系列の管理データベース1010、1020、1030及び1040を保持し、連結納税申告書1070の作成や、各種連結納税管理帳票1080の作成を行う。
【0093】
図17は本実施形態の連結納税管理帳票1080の内、連結グループ全体でのタックススケジューリングを実現する帳票のイメージを示す図である。図17の連結納税スケジュール管理帳票1090では、グループ各会社の所得額、繰越欠損金額、及び将来減算一時差異項目と将来加算一時差異項目(期末留保項目)について、過年度データを列挙し、これに、将来の事業計画の情報を加えることにより、連結ベースでの税効果処理、繰越欠損金の資産性の検討に資することが出来る他、グループ横断的な税務戦略、タックスプランニングのツールとして活用することができる。
【0094】
例えば、親会社においてX年度に「800」の欠損が発生し、子会社において「200」の所得が発生し、子会社Cにおいて「100」の所得が発生した場合、グループ全体では「500」の繰越欠損金が生じて、将来5年間に渡りグループ所得からの繰越処理が認められている。従って、X+1年度において親会社Aにおいて「200」の所得、子会社Bにおいて「100」の所得、子会社Cにおいて「100」の所得が見込まれ、グループ全体として「400」の所得が発生する場合、繰越欠損金を「400」引き当てるプランニングを行うことが出来る。
【0095】
前記の様に本実施形態によって、連結納税制度を導入した企業グループの連結親会社における、連結納税額の計算、個別帰属額の計算、個社毎の利益積立金の変動状態の一元管理と投資簿価修正処理、グループ内の持株比率の変動による加入・離脱時の処理、税効果の処理、グループ全体における税額のスケジューリング等を自動化することが可能となり、連結納税に関する業務を著しく効率化することができる。更に、組織再編を行った場合の連結納税上の影響額の算定を行う為の、組織階層毎の連結納税額の算定を自動化することにより企業の戦略的な意思決定に資することができる。
【0096】
以上説明した様に本実施形態の連結納税システムによれば、グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するので、連結納税制度に対応した納税の為の情報処理を効率的に行うことが可能である。
【0097】
【発明の効果】
本発明によればグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するので、連結納税制度に対応した納税の為の情報処理を効率的に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の連結納税システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の連結親会社サーバー120が保有する連結納税管理データベース123の内部構成例を示す図である。
【図3】本実施形態の連結納税計算処理におけるシステム全体処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態のステップ340で実施するグループ内部取引の突合せマッチング処理において活用する、有形固定資産における内部取引データテーブルの一例を示す図である。
【図5】本実施形態の内部取引突合せマッチング処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の連結納税計算処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の統一管理データベース250のイメージを示す図である。
【図8】本実施形態の連結所得計算処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の欠損金繰越処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の連結税額計算処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態のグループ内の組織構造のイメージを示す図である。
【図12】本実施形態の持株情報管理データベース124のイメージを示す図である。
【図13】本実施形態の連結対象判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態の連結納税管理データベース123と持株情報管理データベース124との連動のイメージを示す図である。
【図15】本実施形態の連結納税サブ管理データベース1000による時系列によるデータ管理のイメージを示す図である。
【図16】本実施形態の連結納税管理データベース123における過年度データ管理のイメージを示す図である。
【図17】本実施形態の連結納税管理帳票1080の内、連結グループ全体でのタックススケジューリングを実現する帳票のイメージを示す図である。
【図18】本実施形態の連結納税システムの全体構成例を示す図である。
【図19】本実施形態の第二の持株情報管理データベースのイメージを示す図である。
【符号の説明】
110…クライアント、111…個別申告情報、112…内部取引情報、120…サーバー、123…連結納税管理データベース、124…持株情報管理データベース、125…連結納税管理帳票、130…マスタ設定端末、121…連結対象判定処理部、122…連結納税計算処理部、210…個別申告情報データベース、220…内部取引情報データベース、230…連結所得調整データベース、240…連結税額調整データベース、250…統一管理データベース、401…資産科目コード、402…購入先企業名、403…企業コード、404…購入価格、405…償却方法、406…耐用年数、407…取得年月日、408…売却先企業名、409…企業コード、410…償却累計額、411…処分費用、412…売却価格、413…売却損益、451…資産科目コード、452…売却先企業名、453…企業コード、454…帳簿価格、455…処分費用、456…売却価格、457…売却損益、478…売却年月日、343…マッチング処理、344…場合、345…出力、458…売却年月日、251…期首項目欄、252…加入項目欄、253…離脱項目欄、254…投資簿価修正欄、255…留保項目欄、256…合計欄、257…期末項目欄、258…連結所得調整欄、259…連結欠損金繰越処理欄、260…連結税額調整欄、270…企業名、280…企業コード、290…日付コード、1000…連結納税サブ管理データベース、1010、1020、1030及び1040…管理データベース、1050…連結納税中間申告書、1060…連結納税確定申告書、1070…連結納税申告書、1080…連結納税管理帳票、1100…連結納税サブ管理データベース、1200…連結納税サブ管理データベース、1300…連結納税サブ管理データベース、1090…連結納税スケジュール管理帳票、110−1…クライアント、110−2…クライアント、110−3…クライアント、140…インターネット。

Claims (5)

  1. 連結納税制度における連結納税額の計算を行う連結納税処理方法であって、
    グループ内の各会社が保有する持ち株の情報を格納した持株情報管理データベースを参照し、グループ内で株式が保有されている被保有会社について、その株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社が保有する株式の保有比率とを乗じた後に被保有会社毎に加算して被保有会社のグループ持ち株比率を算定し、その算定したグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であるかどうかを判定するステップと、
    前記グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算するステップとを有することを特徴とする連結納税処理方法。
  2. グループの最も上の階層に位置する親会社から順にグループ内の親子関係に従って前記グループ持ち株比率を算定することを特徴とする請求項1に記載された連結納税処理方法。
  3. 前記統一管理データベースの内容を時系列に複数年度分管理することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載された連結納税処理方法。
  4. 連結納税制度における連結納税額の計算を行う連結納税システムであって、
    グループ内の各会社が保有する持ち株の情報を格納した持株情報管理データベースを参照し、グループ内で株式が保有されている被保有会社について、その株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社が保有する株式の保有比率とを乗じた後に被保有会社毎に加算して被保有会社のグループ持ち株比率を算定し、その算定したグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であるかどうかを判定する連結対象判定処理部と、
    前記グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算する連結納税計算処理部とを備えることを特徴とする連結納税システム。
  5. 連結納税制度における連結納税額の計算を行う連結納税システムとしてコンピュータを機能させる為のプログラムであって、
    グループ内の各会社が保有する持ち株の情報を格納した持株情報管理データベースを参照し、グループ内で株式が保有されている被保有会社について、その株式を保有する保有会社のグループ持ち株比率と当該保有会社が保有する株式の保有比率とを乗じた後に被保有会社毎に加算して被保有会社のグループ持ち株比率を算定し、その算定したグループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であるかどうかを判定する連結対象判定処理部と、
    前記グループ持ち株比率の値によって連結納税の対象であると判定された会社の個別申告情報を統一管理データベースに格納し、連結所得額と連結納税額を計算する連結納税計算処理部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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