JP2007006942A - シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 腰掛部Cと背もたれ部Bとから構成され、前記腰掛部Cの骨格となるクッションフレーム1と、このクッションフレーム1に弾性支持されたシートクッション受け部材3と、リクライニング軸9を介してクッションフレーム1と回転自在に連結された背もたれ部Bの骨格となるバックフレーム4と、このバックフレーム4に弾性支持されたバッククッション受け部材6と、を備えたシートSであって、シートクッション受け部材3の後端とバッククッション受け部材6の下端とを1つの回転軸で回転自由に連結する連結部材8を備え、前記回転軸をリクライニング軸9に合わせたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
また、リクライニング角度等によっても、リンク部材の角度が異なり、シートバックの上下方向の移動量と前後方向の移動量との割合が変化して、人体の背中の支持点がずれるという現象が発生する。
かかる構成によれば、連結部材において、第2連結部の回転軸をリクライニング軸に合わせた状態で、リクライニング軸とシートクッション受け部材との間に高さの差を設けることで、シートの座面の高さを好適な位置に配置することが可能となる。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る自動車用シートの外観を示す斜視図であり、図2は本発明の実施形態に係る自動車用シートの全体の構成を説明するための分解斜視図であり、図3は図2の要部拡大斜視図であり、図4は本発明の実施形態に係る自動車用シートの側面図である。そして、図5は本発明の実施形態に係る自動車用シートの作用を説明するための説明図であり、(a)は通常時の状態を示し、(b)はリクライニング時の状態を示し、(c)は走行中の自動車の振動により、シートクッション受け部材が下方へ移動した状態を示す。
なお、本実施形態においては、背もたれ部Bは、バッククッション5がサイドサポート部51とセンタサポート部52に分割されているが(図1参照)、これに限定されることはなく、一体構造であってもよい。
シートクッション受け部材3は、平面視で連続したS字を形成するように鋼線を成形した長さの異なるS字ばね31a,31bをクッションフレーム1の前後にわたり、横並びに配列して構成されている。詳細には、長さの短いS字ばね31a,31aが外側に、長さの長いS字ばね31b,31bが内側に配列され、各S字ばね31a,31a,31b,31bの前端側は、端部を揃えてクッションフレーム1のフロントフレーム12にかしめて固定され、各S字ばね31a,31a,31b,31bの後端側は端部をロの字ワイヤ32にかしめて結合されている。
なお、本実施形態においては、S字ばねは、長さの異なるものを組み合わせたが、これに限定されるものではなく、同じ長さであってもよい。
連結ばね33にはコイルばねが使用され、このコイルばね33の前端をロの字ワイヤ32の後端側のコーナ部32bに係合させ、後端を対面するリアフレーム13に連結して、シートクッション受け部材3がクッションフレーム1に弾性支持されている。
なお、本実施形態においては、ロの字ワイヤ32の後端側の一辺の中央部32aをリアフレーム13に結合したが、これに限定されることはなく、コイルばねで連結してもよいし、連結しなくてもよい。つまり、ロの字ワイヤ32をリアフレーム13にどのように固定するかは、シートの用途やばね剛性等を考慮して適宜決定される。
また、バックフレーム4とクッションフレーム1とは、リクライニング軸9を中心として、背もたれ部Bのリクライニング角度を調整可能に連結されている。具体的には、バックフレーム4における左右のサイドフレーム41,41の下端と、クッションサイドフレーム11,11の後端とが、リクライニング軸9を中心として、回転自在に連結されている。
サイドサポート部51は、図示しないパッドと表皮とからなり、バックフレーム4のサイドフレーム41,41とアッパーフレーム42の形状に沿った逆U字形に形成され、バックフレーム(41,41,42)に被せて固定されている。
センタサポート部52は、パッドと表皮とからなるクッション部521と、クッション部521の背面を支持する樹脂で成形されたバックパネル522とを備え、サイドサポート部51の内側にはまり込むように装着されるとともに、バックフレーム4に弾性支持されたバッククッション受け部材6に固着されている(図1参照)。したがって、センタサポート部52は、サイドサポート部51とは独立して上下方向のスライド移動が可能である。
なお、センタサポート部52は、図4に示すように、座る人の背中の上部から腰椎の下部までを好適にサポートできるように逆S字形の断面形状を備えるとともに、図示しないランバーサポート等で腰部の支持点P2の形状を調整できるようにしている(図1参照)。
バッククッション受け部材6は、コイルばね61を介して左右のサイドフレーム41に連結され、弾性支持されている(図2参照)。具体的には、左右のサイドフレーム41,41の上部では、対面する位置にコイルばね61,61が配置され、その2つのコイルばね61,61をリンク61aで連結し、リンク61aでバッククッション受け部材6の上部を係止して弾性支持している。左右のサイドフレーム41,41の下部では、バッククッション受け部材6の下部に設けられた左右のフック6bにコイルばね61,61の一端を係合させて、他端をサイドフレーム41,41に連結させて、バッククッション受け部材6の下部を弾性支持している。
連結部材8は、シートクッション受け部材3の後端とバッククッション受け部材6の下端とを連結し、シートクッション受け部材3との第1連結部81,81は固着連結され、バッククッション受け部材6との第2連結部82は回転自由に連結されている。そして、第2連結部82をリクライニング軸9と合わせるようにして、連結部材8を配置している(図2参照)。
具体的には、第1連結部81,81はシートクッション受け部材3の矩形状のロの字ワイヤ32の後端側の一辺と連結部材8の2つの脚8a,8aの下端部とをかしめて結合され、第2連結部82は連結部材8の上端部を下向きのU溝状にカールして、そのカールの内側にバッククッション受け部材6の下端の鋼線を巻き込んで回転自在に連結している。そして、バッククッション受け部材6をコイルばね61でバックフレーム4に係止することで、連結部材8の第2連結部82の位置をリクライニング軸9と合わせている。
本実施形態に係る自動車用シートSにおいては、シートクッション受け部材3は、S字ばね31a,31a,31b,31bと、ロの字ワイヤ32と、コイルばね33とで構成され、クッションフレーム1に弾性支持されている。このように弾性支持されていることで、シートクッション受け部材3は上下方向および水平方向に弾性的に移動することができる。また、ロの字ワイヤ32には連結部材8が固着連結されており(第1連結部)、ロの字ワイヤ32は、シートクッション受け部材3を補強する他、ねじりばねとしての機能をも有し、連結部材8に対し回転方向の復元力を与える。
このため、シートクッション受け部材3の変位に連動してバッククッション受け部材6も相対的位置関係を保持しながら変位し、臀部の支持点P1と腰部の支持点P1の互いの位置関係が変動することなく振動を吸収することができ(図4参照)、サポート性を損なうことがない。また、座る人は、支持点P1,P2が体からずれないので、違和感を感じることがなく、乗り心地を向上させることができる。
なお、ここでは、自動車の振動による人体の振動を、一例として下方であるとしたが、水平方向や回転方向であっても同様である。
もっとも、バッククッション5が一体構造の場合であっても、パッドおよび表皮は、ある程度の変形が可能であるから、その許容範囲内であればシートクッション受け部材3の下方変位に対してバッククッション受け部材6も追従することが可能である。
例えば、本実施形態においては、人が座っていない状態で第2連結部の回転軸をリクライニング軸に合わせているが、これに限定されるものではなく、人が座った状態を基準として、第2連結部の回転軸をリクライニング軸に合わせてもよい。このような構成によれば、人が座った状態でリクライニングする場合にはより円滑な動作が確保される。
なお、人が座った状態を基準とする場合には、人の体重や体格等の様々な要因があるが、シートが使用される国や自動車等の用途により適宜設定することができる。
B 背もたれ部
C 腰掛部
1 クッションフレーム
2 シートクッション
3 シートクッション部材
4 バックフレーム
5 バッククッション
6 バッククッション受け部材
8 連結部材
9 リクライニング軸
32 ロの字ワイヤ
51 サイドサポート部
52 センタサポート部
81 第1連結部
82 第2連結部
Claims (2)
- シートクッションを有する腰掛部と、バッククッションを有する背もたれ部とから構成され、
前記腰掛部の骨格となるクッションフレームと、
このクッションフレームに弾性支持されたシートクッション受け部材と、
リクライニング軸を介して、前記クッションフレームと回転自在に連結された前記背もたれ部の骨格となるバックフレームと、
このバックフレームに弾性支持されたバッククッション受け部材と、を備えたシートであって、
前記シートクッション受け部材の後端と前記バッククッション受け部材の下端とを1つの回転軸で回転自由に連結する連結部材を備え、
前記回転軸を前記リクライニング軸に合わせたことを特徴とするシート。 - 前記連結部材は、前記シートクッション受け部材と固着連結された第1連結部と、前記バッククッション受け部材と前記回転軸で回転自由に連結された第2連結部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート。
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- 2005-06-28 JP JP2005188005A patent/JP4516490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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