JP2007003722A - 光デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光素子や光検出素子などの半導体光素子と光導波路との光結合効率を高めることができる光デバイスを提供する。
【解決手段】 光デバイス1は、光検出素子6と、層厚方向と交差する方向に延びるコア部4a〜4c、及びコア部4a〜4cを覆うクラッド部4hを含む光導波路層4を有し、光検出素子6と光学的に結合されるコア部4cの端面4gを側面2aに有する光導波路基板2とを備える。光導波路基板2は、互いの主面3a及び5aが対向するように配置された基板3及び5を有する。光導波路層4は、基板3と基板5との間に設けられている。光検出素子6は、光導波路基板2の側面2aにおける設置領域2c上に設置されている。設置領域2cは、コア部4cの端面4g、基板3の側面3bの一部、及び基板5の側面5bの一部を含んで設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体光素子及び光導波路を有する光デバイスに関するものである。
光通信分野においては、光ファイバなどの光伝送媒体に対して信号光を入射したり、或いは光伝送媒体中を進む信号光を取り出したりするために、光ファイバに結合された光導波路を有する光導波路基板が用いられる。例えば、特許文献1に記載された光導波路カプラは、石英系基板上に光導波路を有し、該光導波路に形成された複数のダイシング溝にフィルタ又は反射ミラーが埋設され、該溝上に光検出素子あるいは発光素子が接着されてなる。
特開平10−293219
しかしながら、特許文献1に記載された光導波路カプラには、次の課題が存在する。すなわち、この光導波路カプラにおいては、光導波路中を導波する光を光検出素子によって検出する際に、光導波路の周囲の石英系基板(クラッド)を介して検出することとなる。または、発光素子からの光を光導波路中へ入射する際に、光導波路の周囲の石英系基板(クラッド)を介して入射することとなる。従って、光導波路の周囲の石英系基板(クラッド)により光が散乱してしまうので、発光素子や光検出素子と光導波路との光結合効率(すなわち光の取り出し効率や入射効率)が低下してしまう。
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたものであり、発光素子や光検出素子などの半導体光素子と光導波路との光結合効率を高めることができる光デバイスを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による光デバイスは、半導体光素子と、層厚方向と交差する方向に延びるコア部、及びコア部を覆うクラッド部を含む光導波路層を有し、半導体光素子と光学的に結合されるコア部の端面を側面に有する光導波路基板とを備え、光導波路基板が、互いの主面が対向するように配置された第1及び第2の基板を更に有し、光導波路層が、第1の基板と第2の基板との間に設けられており、半導体光素子が、光導波路基板の側面における設置領域上に設置されており、設置領域が、コア部の端面、第1の基板の側面の一部、及び第2の基板の側面の一部を含むことを特徴とする。
上記した光デバイスにおいては、例えば光検出素子や発光素子などの半導体光素子を設置するための設置領域が光導波路基板の側面に設けられており、且つ、設置領域が、光導波路となるコア部の端面並びに第1及び第2の基板それぞれの側面の一部を含んでいる。この構成により、半導体光素子を設置可能なスペースを光導波路基板の側面上に確保できるとともに、半導体光素子がコア部の端面を跨ぐことによって半導体光素子とコア部の端面とをクラッド部を介さずに光結合できる。従って、光デバイスによれば、半導体光素子とコア部(光導波路)との光結合効率を高めることができる。
また、光デバイスは、設置領域が、光導波路基板の側面に形成された凹部の底面に含まれることを特徴としてもよい。これにより、光導波路基板の側面に形成された凹部に接着剤層や屈折率整合用の樹脂層などを容易に形成できる。
また、光デバイスは、光導波路基板の凹部が、第1及び第2の基板それぞれにおいて主面の縁に沿って形成された段差部分を含んで構成されていることを特徴としてもよい。このような段差部分は、第1及び第2の基板をウェハから切り出す際に、切断線に沿った矩形断面の溝を予め形成しておくことによって容易に形成できる。従って、この光デバイスによれば、設置領域を底面に含む凹部を光導波路基板の側面に容易に形成できる。
また、光デバイスは、光導波路基板が、第1及び第2の基板の主面の縁に沿った方向における端面の位置を示す第1のマークを側面に有することを特徴としてもよい。光導波路層においては、コア部及びクラッド部の双方が、光に対して透明な材料からなる場合がある。このような場合、光導波路層の側面からコア部の端面が露出していたとしても、この端面を視認することは難しい。しかし、コア部の端面の正確な位置を把握できなければ、コア部の端面と半導体光素子との相対位置にずれが生じる可能性がある。そして、コア部の端面と半導体光素子との相対位置精度が低い場合、該端面と半導体光素子との光結合効率が低く抑えられることとなる。これに対し、上記光デバイスによれば、光導波路基板の側面に、第1及び第2の基板の主面の縁に沿った方向における端面の位置を示す第1のマークが設けられていることにより、該主面の縁に沿った方向のコア部の端面の位置を容易に且つ正確に視認でき、半導体光素子を位置精度よく取り付けることができる。従って、この光デバイスによれば、半導体光素子とコア部の端面との相対位置精度を高めることができるので、半導体光素子とコア部の端面との光結合効率を更に高めることができる。
また、光デバイスは、第1のマークが、光導波路基板の側面に達するように第1の基板の主面に形成された溝からなることを特徴としてもよい。これにより、容易に形成でき且つ明確に視認できる第1のマークを光導波路基板の側面に設けることができる。
また、光デバイスは、光導波路層が、層厚方向における端面の位置を示す第2のマークを側面に有することを特徴としてもよい。これにより、層厚方向におけるコア部の端面の位置を容易に且つ正確に視認でき、半導体光素子を位置精度よく取り付けることができる。従って、この光デバイスによれば、半導体光素子とコア部の端面との相対位置精度を高めることができるので、半導体光素子とコア部の端面との光結合効率を更に高めることができる。
また、光デバイスは、第2のマークが、クラッド部とは異なる材料を含みクラッド部の側面から露出するようにクラッド部に埋め込まれた膜からなることを特徴としてもよい。これにより、明確に視認できる第2のマークを光導波路層の側面に形成できる。
また、光デバイスは、光導波路基板が、設置領域における第1及び第2の基板それぞれの側面の間に段差を有することを特徴としてもよい。このような設置領域上に半導体光素子を設置すると、第1及び第2の基板の側面間の段差により、コア部の端面から出射される被検出光の光軸に対して半導体光素子が傾斜することとなる。従って、この光デバイスによれば、半導体光素子として特に光検出素子を用いる場合に、被検出光の光軸に対して該光検出素子の光検出面を好適に傾斜させ、光検出面における被検出光の反射光がコア部へ再入射するフレネル反射を低減できる。また、第1及び第2の基板の側面間の段差によって半導体光素子とコア部の端面との間に隙間が生じるので、この隙間に屈折率整合用の樹脂を容易に流し込むことができる。
また、光デバイスは、光導波路基板が、設置領域における第1及び第2の基板それぞれの側面上に、半導体光素子と電気的に接続される配線パターンを更に有することを特徴としてもよい。これにより、半導体光素子の電気的な接続手段を確保し、半導体光素子を光導波路基板の側面上に直接実装できる。
また、光デバイスは、光導波路基板の側面と半導体光素子との間に、半導体光素子と電気的に接続される配線パターンを有する配線基板を更に備え、配線基板が、コア部の端面に対応する位置に光通過部を有することを特徴としてもよい。なお、光通過部は、例えば配線基板に形成された開口(貫通孔)であってもよく、或いは配線基板に埋め込まれたレンズであってもよい。これにより、半導体光素子を光導波路基板の側面上に好適に実装できるとともに、配線基板に設けられた光通過部を介して半導体光素子とコア部の端面とを好適に光結合できる。
また、光デバイスは、光導波路基板が、第2の基板と光導波路層とを接合するための金属層を、第2の基板と光導波路層との間に更に備えることを特徴としてもよい。光導波路基板を製造する際には、例えば第1の基板の主面上に形成された光導波路層の表面と、第2の基板の主面とを接合することによって、第1及び第2の基板間に光導波路層を有する光導波路基板を好適に製造できる。この場合、光導波路層の表面、及び第2の基板の主面の双方に金属膜を形成し、これらの金属膜を互いに熱圧着することによって、光導波路層と第2の基板とを強固に接合することができる。従って、上記光デバイスによれば、光導波路層及び第2の基板が互いに強固に接合された光導波路基板を実現できる。
また、本発明による光デバイスは、n個(nは2以上の整数)の半導体光素子と、層厚方向と交差する方向に延びるコア部及びコア部を覆うクラッド部を含み層厚方向に積層されたn層の光導波路層を有し、n個の半導体光素子のそれぞれと光学的に結合される各光導波路層のコア部の端面を側面に有する光導波路基板とを備え、光導波路基板が、n層の光導波路層と交互になるように層厚方向に積層された(n+1)枚の基板を更に有し、n個の半導体光素子が、光導波路基板の側面におけるn個の設置領域上にそれぞれ設置されており、n個の設置領域のそれぞれが、n層の光導波路層のうち対応する光導波路層のコア部の端面、並びに当該光導波路層の両隣に配置された基板それぞれの側面の一部を含むことを特徴とする。
上記した光デバイスにおいては、n個の半導体光素子を設置するためのn個の設置領域が光導波路基板の側面に設けられており、且つ、n個の設置領域のそれぞれが、n層の光導波路層のうち対応する光導波路層のコア部の端面、並びに当該光導波路層の両隣に配置された基板それぞれの側面の一部を含んでいる。この構成により、n個の半導体光素子を設置可能なスペースを光導波路基板の側面上に確保できるとともに、n個の半導体光素子それぞれが、対応する光導波路層のコア部の端面を跨ぐことにより、各光導波路層のコア部の端面と各半導体光素子とをクラッド部を介さずに光結合できる。従って、この光デバイスによれば、各光導波路層のコア部と各半導体光素子との光結合効率を高めることができる。また、n層の光導波路層が層厚方向に積層されることにより、光デバイス内に多くの光導波路を集積化し、且つ光デバイスを小型化することが可能になる。
また、本発明による光デバイスは、複数の半導体光素子と、層厚方向と交差する方向に延びるコア部、及びコア部を覆うクラッド部を含む光導波路層を有し、複数の半導体光素子と光学的に結合されるコア部の複数の端面を側面に有する光導波路基板とを備え、光導波路基板が、互いの主面が対向するように配置された第1及び第2の基板を更に有し、光導波路層が、第1の基板と第2の基板との間に設けられており、複数の半導体光素子が、光導波路基板の側面における複数の設置領域上にそれぞれ設置されており、複数の設置領域のそれぞれが、コア部の複数の端面のうち少なくとも一つの端面と、第1の基板の側面の一部と、第2の基板の側面の一部とを含むことを特徴とする。
上記した光デバイスにおいては、複数の半導体光素子を設置するための複数の設置領域が光導波路基板の側面に設けられており、且つ、複数の設置領域のそれぞれが、コア部の複数の端面のうち少なくとも一つの端面と、第1の基板の側面の一部と、第2の基板の側面の一部とを含んでいる。この構成により、複数の半導体光素子を設置可能なスペースを光導波路基板の側面上に確保できるとともに、複数の半導体光素子それぞれが、対応する端面を跨ぐことにより、各半導体光素子とコア部の各端面とをクラッド部を介さずに光結合できる。従って、この光デバイスによれば、各半導体光素子とコア部との光結合効率を高めることができる。また、複数の半導体光素子が光導波路基板の側面に設置されることにより、光デバイス内に多くの半導体光素子を集積化し、且つ光デバイスを小型化することが可能になる。
なお、上記した各光デバイスにおいて、複数の(またはn個の)半導体光素子を備えるとは、一つの能動領域(光感応領域や発光領域など)を有する半導体光素子を複数(またはn個)備える場合と、このような複数の半導体光素子が一体形成された半導体光素子アレイを少なくとも一つ備える場合との双方を含む意味である。
本発明による光デバイスによれば、半導体光素子と光導波路との光結合効率を高めることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光デバイスの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、本発明による光デバイスの構成を示す図である。図1(a)は、本実施形態の光デバイス1の構成を示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示した光デバイス1を、該光デバイス1が有する光導波路(コア部)4a及び4bに沿った方向から見た側面図である。図2(a)は、図1(a)に示した光デバイス1のI−I線に沿った断面(すなわち、光デバイス1が有する光導波路(コア部)4a〜4cを含む断面)を示す側面断面図である。図2(b)は、図1(a)に示した光デバイス1を、該光デバイス1が有する光導波路(コア部)4cに沿った方向から見た側面図である。なお、理解を容易にするため、図2(b)においては光デバイス1が備える半導体光素子(光検出素子)6の図示を省略している。
図1及び図2を参照すると、本実施形態の光デバイス1は、光導波路基板2及び光検出素子6を備える。光導波路基板2は、いわゆる埋込み型の光導波路基板であり、2枚の基板3及び5と、基板3及び5の間に配置された光導波路層4とを有する。基板3及び5は、それぞれ本実施形態における第1及び第2の基板である。
基板3及び5は、それぞれ主面3a及び5aを有しており、その平面形状(すなわち主面3a及び5aと直交する方向から見た形状)が矩形状に成形されている。また、基板3及び5は、主面3a及び5aが互いに対向するように配置されている。基板3の一つの側面3bには、該側面3bにおける主面3aの縁に沿って段差部分3cが形成されている。これと同様に、基板5の一つの側面5bには、該側面5bにおける主面5aの縁に沿って段差部分5cが形成されている。そして、段差部分3c及び5c、並びに光導波路層4の側面4rが同一面内に揃って並んでおり、光導波路基板2の側面2aにおいて凹部2bの底面を構成している。
基板3の主面3aには、溝3d〜3fが形成されている。溝3d〜3fは、光導波路基板2の側面2aにおいて、主面3a及び5aの縁に沿った方向における端面4e〜4gの位置をそれぞれ示す第1のマークである。なお、端面4e〜4gは、光導波路層4の内部に設けられるコア部4a〜4c(後述)それぞれの端面である。すなわち、溝3d〜3fは、主面3aの縁と交差する方向を長手方向として形成され、光導波路基板2の側方から視認可能なように、その一端が光導波路基板2の側面における端面4e〜4gに対応する位置に達するように形成される。溝3d〜3fは、例えば中心位置が明確なV字状の断面を有する形状に形成されることが好ましい。しかし、溝3d〜3fの深さが深すぎると光導波路層4のクラッド部4h(後述)を塗布形成する際に塗布むらが生じるので、その溝3d〜3fの深さは20μm〜50μmの範囲内が好ましく、特に30μm程度が好ましい。また、溝3d〜3fの幅に関しては、例えばアルカリ溶液による異方性エッチングによって溝3d〜3fが形成される場合、基板3の主面3aにおける結晶軸方向を考慮して決定される。
基板3及び5は、例えばシリコン、ポリイミド、ガラス、石英、ガラスエポキシ、セラミックなどの材料によって構成される。光導波路層4が重合体(ポリマー)からなる場合、光導波路層4を熱硬化させる際に光導波路層4が収縮するため、熱膨張率を整合させるために基板3及び5も光導波路層4と同種の材料からなることが好ましい。しかし、Si基板を用いると、Si基板自体に熱による収縮はほとんど無いため、基板全体としてのアライメント精度を維持できる。また、V溝などの「第1のマーク」をウェットエッチングにより効率良く形成でき、位置精度も良いものとなる。Si基板を用いた場合、熱膨張係数の差を完全に消すことはできないが、解決策として、例えばSi基板と光導波路層4との間に、Si基板及び光導波路層4の中間の熱膨張係数をもつ層を設けることにより、熱収縮時の応力差を低減することができる。光導波路特性を考えた場合、熱膨張係数を整合させるためには光導波路層4と同種の材料からなる基板を用いることが好ましいが、アライメント精度やアライメントマーク(第1のマーク、溝3d〜3f)の形成など、デバイス全体を考えた場合には、基板3及び5としてはSi基板が更に好ましい。また、基板3及び5が光導波路層4とは異種の材料によって構成される場合(例えばポリイミド製の光導波路層4に対してシリコン基板やガラス基板を用いる場合など)には、光導波路層4の収縮による光導波路基板2の反りを抑えるために、基板3及び5(特に基板3)の厚さを比較的厚く(例えば厚さ300μm以上1mm以下)することが好ましい。
光導波路層4は、光を導波するコア部4a〜4cを含む層であり、基板3の主面3aと基板5の主面5aとの間に設けられている。光導波路層4は、基板3及び5と同様にその平面形状が矩形状に成形されており、光導波路基板2の側面2aに含まれる側面4rと、該側面4rと交差する方向に沿って延びる側面4p及び4q(図2(b)参照)とを有する。
また、光導波路層4は、クラッド部4h、及びクラッド部4hよりも屈折率が大きいコア部4a〜4cを有する。クラッド部4hは基板3の主面3a上(すなわち基板3の主面3aと基板5の主面5aとの間)に層状に形成されており、コア部4a〜4cはクラッド部4hに覆われている。コア部4a〜4cは、光導波路層4の層厚方向(主面3a及び5aに対して垂直な方向)と交差する方向、換言すれば主面3a及び5aに沿った方向に延びている。本実施形態では、コア部4a及び4bは側面4p及び4qと交差する方向を長手方向として形成されており、コア部4cは側面4rと交差する方向を長手方向として形成されている。コア部4aの一端は、側面4pにおいて露出しており、端面4eとなっている。コア部4bの一端は、側面4qにおいて露出しており、端面4fとなっている。コア部4cの一端は、側面4rにおいて露出しており、端面4gとなっている。コア部4aの他端とコア部4bの他端とは光導波路層4の内部において互いに対向しており、コア部4cの他端はコア部4a及び4bの他端同士の隙間に向けて配置されている。
また、光導波路層4は、波長フィルタ4dを含んでいる。波長フィルタ4dは、光に含まれる波長成分を該波長に応じて選択的に反射する光学部品であり、クラッド部4hに覆われている。波長フィルタ4dは、波長に応じて選択的に光を反射する反射面を有しており、コア部4aにより導波された光が該反射面においてコア部4cへ反射されるように(逆にいえば、コア部4cにより導波された光が該反射面においてコア部4aへ反射されるように)、コア部4a及び4bの隙間に主面3aに沿って設置されている。波長フィルタ4dは、例えば基部及び該基部の反射面側に設けられた誘電体多層膜によって構成される。誘電体多層膜は、所定の厚さ及び屈折率を有する複数の誘電体層が積層されてなり、波長に応じて選択的に光を反射できる。
光導波路層4のコア部4a〜4c及びクラッド部4hは、例えばポリイミド、シリコーン、エポキシ、アクリレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)といった有機系材料のうち少なくとも一種類の材料を主剤とする重合体を含んで構成される。或いは、コア部4a〜4c及びクラッド部4hは、導波される光の波長に応じた最適な透過特性を得るために、これら有機系材料のC−H基におけるHが重水素に置換された重水素化物(例:重水素化シリコーン)や、C−H基におけるHがフッ素に置換されたフッ素化物(例:フッ素化ポリイミド)を主剤とする重合体を含んで構成されてもよい。(なお、以下の説明において、これらの有機系材料或いはその重水素化物、フッ素化物を主剤とする重合体を単に「ポリイミド等の重合体」という。)また、コア部4a〜4c及びクラッド部4hは、これら有機系材料の中でも、ガラス転位温度が高く耐熱性に優れたポリイミドを含んで構成されることが好ましい。コア部4a〜4c及びクラッド部4hがポリイミドを含むことにより、光導波路層4の信頼性を長期にわたって維持できるとともに、ハンダ付けの際の熱にも耐えることができる。なお、更に好適には、コア部4a〜4c及びクラッド部4hは、光透過率、屈折率特性などを考慮してフッ素化ポリイミドを含んで構成されるとよい。
また、コア部4a〜4c及びクラッド部4hがポリイミド等の重合体(ポリマー)からなる場合、コア部4a〜4c及びクラッド部4hを熱硬化させる際にコア部4a〜4c及びクラッド部4hが収縮するため、熱膨張率を整合させるために波長フィルタ4dもコア部4a〜4c及びクラッド部4hと同じくポリイミド等の重合体を含んで構成されることが好ましい。また、更に好ましくは、波長フィルタ4dとコア部4a〜4c及びクラッド部4hとが同種の材料を含むとよい。例えば、コア部4a〜4c及びクラッド部4hがフッ素化ポリイミドを主剤とする重合体により構成されている場合、波長フィルタ4dもフッ素化ポリイミドを主剤とする重合体により構成されることが好ましい。
ここで、光導波路層4は、膜4i〜4oを更に有する。膜4i〜4oは、光導波路層4の層厚方向における、コア部4a〜4cの端面4e〜4gの位置を示す第2のマークである。膜4i〜4oは、クラッド部4hとは異なる材料(例えば金属)を含んで構成されており、クラッド部4hの側面4p〜4rから露出するようにクラッド部4hの内部に埋め込まれている。
具体的には、膜4i及び4jは、コア部4aの端面4e付近において、光導波路層4の層厚方向及びコア部4aの長手方向の双方と交差する方向に並んで配置され、且つ、膜4iと膜4jとの間にコア部4aが位置するように配置されている。また、膜4i及び4jは、光導波路層4の内部においてコア部4aと同じ層内に形成されており、光導波路層4の側面4pの側から視認可能なように、それらの一端が側面4pにおいて露出している。膜4k及び4mは、コア部4bの端面4f付近において、光導波路層4の層厚方向及びコア部4bの長手方向の双方と交差する方向に並んで配置され、且つ、膜4kと膜4mとの間にコア部4bが位置するように配置されている。膜4k及び4mは、光導波路層4の内部においてコア部4bと同じ層内に形成されており、光導波路層4の側面4qの側から視認可能なように、それらの一端が側面4qにおいて露出している。また、膜4n及び4oは、コア部4cの端面4g付近において、光導波路層4の層厚方向及びコア部4cの長手方向の双方と交差する方向に並んで配置され、且つ、膜4nと膜4oとの間にコア部4cが位置するように配置されている。膜4n及び4oは、光導波路層4の内部においてコア部4cと同じ層内に形成されており、光導波路層4の側面4rの側から視認可能なように、膜4n及び4oの一端が側面4rにおいて露出している。
なお、膜4i〜4oは、コア部4a〜4cと同じ層に位置しているため、コア部4a〜4cから近すぎる位置に形成されるとコア部4a〜4c内の光の伝搬に影響してしまう。従って、膜4i〜4oとコア部4a〜4cとの間には、充分な間隔(例えば20μm)を設けることが好ましい。
また、コア部4aと膜4i及び4jとの間隔、並びにコア部4bと膜4k及び4mとの間隔は、コア部4a、4bの端面4e、4fに結合される光ファイバの径に応じて設定することが好ましい。ここで、図3は、端面4e、4fに光ファイバを結合した状態を示す図である。なお、図3において、円周10は光ファイバの外縁を示している。例えば、一般的なシングルモード光ファイバの径dは、125μmである。従って、コア部4aと膜4i及び4jとの間隔(コア部4bと膜4k及び4mとの間隔)xを例えば径dの半分である62.5μmに設定すれば、ファイバ端の外周10と膜4i〜4mの端部の位置とが一致するため、光ファイバのアライメントを精度よく好適に行える。また、膜4i〜4mを、光ファイバ接合後のアライメント精度の確認用として用いることができる。
膜4i〜4oの材料としては、例えばAl、Ti、Cr、及びWSiなどを用いることができる。また、膜4i〜4oの厚さが比較的厚いと膜4i〜4oを側面4p〜4rにおいて視認し易いが、後に説明するように膜4i〜4oはドライエッチング等によって成形されるため、そのエッチング条件を考慮すると膜4i〜4oの好適な厚さは例えば0.2μm〜1.5μmとなる。
光検出素子6は、本実施形態における半導体光素子である。光検出素子6としては、例えばフォトダイオードが好適に用いられる。本実施形態の光検出素子6は、その表面に光検出領域(光検出面)6aを有する。また、光検出素子6は、光検出領域6aと光導波路基板2の側面2aとが対向する向きで、該側面2aにおける設置領域2c(図2(b)参照)上に設置される。設置領域2cは、光導波路基板2の側面2aにおいて、コア部4cの端面4g、基板3の側面3bの一部、及び基板5の側面5bの一部を含む領域に設定される。これにより、光検出素子6は、コア部4cの端面4gを跨いで、基板3の側面3b上から基板5の側面5b上にわたって設置される。そして、光検出素子6は、光検出領域6aとコア部4cの端面4gとが互いに光結合するように位置決めされている。
また、光検出素子6は、側面2a上に設けられる図示しない接着剤層によって光導波路基板2に固定される。この接着剤層は、例えば透明な樹脂からなり、光検出素子6と光導波路基板2とを互いに固定するとともに、光検出素子6の光検出領域6aとコア部4cの端面4gとの隙間を埋めることにより、光検出領域6a及び端面4gの屈折率を整合させる機能を有することができる。この接着剤層は、光導波路基板2の凹部2bに透明樹脂が流し込まれて硬化することにより形成される。従って、設置領域2cは、凹部2bの底面内に含まれていることが好ましい。
なお、本実施形態の光検出素子6としては、例えば裏面入射型のフォトダイオードが好適に用いられる。また、光デバイス1が備える半導体光素子としては、光検出素子6に限らず、発光素子(例えばレーザダイオードやLEDなど)を用いることもできる。また、コア部4aの端面4e及びコア部4bの端面4fには、例えば光ファイバといった光伝送媒体、或いは光検出素子6とは別の半導体光素子が結合される。
以上の構成を備える光デバイス1のうち、光導波路基板2の製造方法について説明する。図4〜図12は、本実施形態による光導波路基板2の製造工程を順に示す図である。
まず、図4(a)に示すように、主面30aを有するウェハ30を用意する。なお、図4(a)はウェハ30の外観を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すウェハ30の一部分30bを切り取った斜視図である。次に、図4(a)及び図4(b)に示すように、ウェハ30の主面30aに溝3d〜3fを形成する。このとき、溝3d〜3fを、例として、Si基板を用いた場合、例えばウェットエッチングにより形成すれば、図に示すようなV字状断面を有する溝3d〜3fを形成できる。また、溝3d〜3fを、例えばドライエッチングにより形成すれば、矩形断面を有する溝3d〜3fを形成できる。
続いて、図5に示すように、ウェハ30の主面30a上に下部クラッド層40aを形成する。この下部クラッド層40aは、図1及び図2に示したクラッド部4hの一部を構成する層である。このとき、下部クラッド層40aをポリイミド等の重合体により形成する場合には、下部クラッド層40aを主面30a上に塗布(好ましくはスピンコーティング)により形成するとよい。その後、下部クラッド層40a上に膜4i〜4oを形成する。具体的には、下部クラッド層40a上に金属膜を形成し、膜4i〜4oの平面形状に応じたパターンを有するマスクを用いて該金属膜をエッチング(好ましくは、ドライエッチング)することにより、膜4i〜4oを形成する。
続いて、図6に示すように、下部クラッド層40a上にコア部4a〜4cを形成する。具体的には、下部クラッド層40a上にコア部4a〜4cの材料からなるコア層を塗布形成し、その上に、コア部4a〜4cの平面形状(コアパターン)に応じたパターンを有するマスクを形成する。そして、該マスクを介してコア層をエッチングすることにより、コア部4a〜4cを形成する。このとき、コア部4a〜4cを、下部クラッド層40aよりも高屈折率の材料により形成する。この後、図7に示すように、下部クラッド層40a上に波長フィルタ4dを設置する。
続いて、図8(a)及び図8(b)に示すように、下部クラッド層40aと同じクラッド材料を、下部クラッド層40a、コア部4a〜4c、及び波長フィルタ4dを全て覆うように塗布形成する。こうして、コア部4a〜4c及び波長フィルタ4dを内部に含むクラッド層40bが形成される。
続いて、図9(a)及び図9(b)に示すように、ウェハ30の主面30aに矩形断面の溝30cを形成する。このとき、溝30cを、次の工程における切断予定線の少なくとも一部に沿って、ウェハ30の厚さの途中までダイシング(ハーフカット)を行うことにより形成するとよい。図9に示す例では、溝30cは、コア部4a〜4cの端面4e〜4gが形成されるべき面に沿って形成されている。この溝30cによって、クラッド層40bが切断され、側面4p〜4rを有する光導波路層4が形成されるとともに、コア部4a〜4cの端面4e〜4gが形成される。また、溝30cによって、ウェハ30の主面30aに形成された溝3d〜3f、及び光導波路層4の内部に形成された膜4i〜4oが、側面4p〜4rにおいて露出することとなる。
続いて、図10(a)及び図10(b)に示すように、ウェハ30をダイシング等により切断線Aに沿ってチップ状に切断する。このとき、切断線Aに沿って溝30cが形成されている場合には、溝30cの中心線に沿ってウェハ30を切断する。なお、図10(b)は、切断後のチップを示す斜視図である。図10(b)に示すように、この切断工程により、側面3b及び段差部分3cを有する基板3が形成される。
また、図11(a)及び図11(b)に示すように、ウェハ30とは別のウェハ50を用意し、ウェハ50の主面50aに矩形断面の溝50cを形成する。このとき、溝50cを、図9に示した溝30cに対して対称となる位置に形成する。そして、ウェハ50をダイシング等により切断線Aに沿ってチップ状に切断する。このとき、切断線Aに沿って溝50cが形成されている場合には、溝50cの中心線に沿ってウェハ50を切断する。図11(b)は、切断後のチップを示す斜視図である。図11(b)に示すように、この切断工程により、主面5a、側面5b、及び段差部分5cを有する基板5が形成される。なお、この基板5を形成する工程は、上述した基板3及び光導波路層4を形成する工程より前に行っても良く、これらの工程と並行して行ってもよい。
続いて、図12に示すように、基板3及び光導波路層4からなるチップと基板5とを貼り合わせることにより、光導波路基板2を完成させる。このとき、基板3の側面3b及び基板5の側面5bが互いに揃うように主面3aと主面5aとを対向させ、基板3上の光導波路層4の表面と基板5の主面5aとを互いに貼り合わせる。また、このとき、光導波路層4と基板5とを例えば樹脂等の接着剤を介して貼り合わせるとよい。こうして、本実施形態の光導波路基板2が完成する。本実施形態の光デバイス1を製造する際には、この光導波路基板2の設置領域2c上に光検出素子6を設置する。このとき、光導波路基板2の側面2aには、コア部4cの端面4gの位置を示す溝3f並びに膜4n及び4oが形成されているので、光検出素子6の光検出領域6a(図1及び図2参照)を端面4g上に容易に位置決めできる。
なお、光導波路基板2の側面における凹部(例えば2b)は、図9及び図11に示した溝30c及び50cが形成されることにより実現される。従って、ウェハ30及び50の切断線A、Aのうち任意の切断線A、Aに沿って溝30c及び50cを形成することにより、光導波路基板2において任意の側面に凹部を形成することができる。
また、上記製造方法においては、ウェハ30及び50をそれぞれ個別に切断した後、チップ状の基板3及び5を貼り合わせて光導波路基板2を形成している。この製造方法以外にも、例えばウェハ30及び50にそれぞれ溝30c及び50cを形成した後、チップ状に切断する前にウェハ30及び50を互いに貼り合わせて、ウェハ30及び50をまとめて切断することにより光導波路基板2を形成してもよい。この場合、溝30c及び50cが対向するようにウェハ30及び50を互いに貼り合わせるので、貼り合わせた後には溝30c及び50cが隠れてしまう。従って、ウェハ30及び50を貼り合わせる前にウェハ30及び50の裏面に予め切断線A、Aを示す目印を付しておき、ウェハ30及び50を互いに貼り合わせた後、この目印にあわせてウェハ30及び50を切断するとよい。また、ウェハ30及び50を貼り合わせる際に樹脂等の接着剤を用いる場合には、この接着剤が溝30c及び50cに入り込まないようにすることが好ましい。
また、光をシングルモードで導波する場合、下部クラッド層40a(図5)の厚さは、例えば10μm以上20μm以下であることが好ましい。特に、光導波路層4をフッ素化ポリイミドにより形成する場合には、下部クラッド層40aの好適な厚さは例えば15μmである。また、コア部4a〜4c(図6)の厚さ(層厚方向の高さ)は、例えば5μm以上10μm以下であることが好ましい。特に、光導波路層4をフッ素化ポリイミドにより形成する場合には、コア部4a〜4cの好適な厚さは例えば9μmである。また、クラッド層40b(図8)の厚さは、例えばコア部4a〜4cの上面から10μm以上30μm以下であることが好ましい。特に、クラッド層40bをフッ素化ポリイミドにより形成する場合には、クラッド層40bの好適な厚さは例えばコア部4a〜4cの上面から20μmである。
また、光をマルチモードで導波する場合には、下部クラッド層40a、コア部4a〜4c、及びクラッド層40bの厚さは、例えば10μm〜数百μmの広い範囲にわたって自由に設定でき、用途に応じて決定される。
また、主面3aと平行な方向における波長フィルタ4dの厚さは、例えば波長フィルタ4dがポリイミドにより構成される場合、30μm〜100μm程度が好ましい。ただし、波長フィルタ4dを透過する光の損失を抑えるためには、波長フィルタ4dの厚さは薄いほどよい(例えば30μm〜40μm)。また、波長フィルタ4dはクラッド層40bにより覆われる必要があるので、波長フィルタ4dの高さ(すなわち主面3aの法線方向における波長フィルタ4dの幅)は、例えば30μm〜50μm程度であることが好ましい。また、主面3aと平行な方向における波長フィルタ4dの幅は、波長フィルタ4dの設置安定性や設置スペースの広さに応じて適宜決定でき、例えば200μm〜400μm程度が妥当である。
以上に説明した本実施形態による光デバイス1が有する効果について説明する。本実施形態の光デバイス1においては、光検出素子6を設置するための設置領域2cが光導波路基板2の側面2aに設けられており、且つ、設置領域2cが、光導波路となるコア部4cの端面4g並びに基板3及び5それぞれの側面3b及び5bの一部を含んでいる。この構成により、光検出素子6を設置可能なスペースを光導波路基板2の側面2a上に確保できるとともに、光検出素子6がコア部4cの端面4gを跨ぐことによって光検出素子6とコア部4cの端面4gとをクラッド部4hを介さずに光結合できる。従って、本実施形態の光デバイス1によれば、特許文献1に示された光導波路カプラにおいて生じるようなクラッド部等による光の散乱を回避できるので、光検出素子6の光検出領域6aとコア部4cとの光結合効率を高めることができる。
なお、特許文献1に示された光導波路カプラでは、ダイシング溝に波長フィルタが埋設されている。しかし、ダイシング溝は一方向に沿って直線的に形成されるので、ダイシング溝の形成方向と交差する方向に延びる光導波路は全て切断されてしまい、波長フィルタを迂回する光導波路も切断されてしまう。これに対し、本実施形態の光デバイス1においては、光導波路層4の側面4rにおいてコア部4cと光検出素子6とを光結合させる構成なので、例えば波長フィルタ4dを迂回して端面4eと端面4fとを直接光結合させたい場合においても、このような迂回用のコア部を光導波路層4内に好適に形成できる。
また、本実施形態のように、設置領域2cは、光導波路基板2の側面2aに形成された凹部2bの底面に含まれることが好ましい。これにより、接着や屈折率整合のための樹脂層を、凹部2b内に樹脂を流し込むことにより容易に形成できる。
また、本実施形態のように、光導波路基板2の凹部2bは、基板3及び5のそれぞれにおいて主面3a及び5aの縁に沿って形成された段差部分3c及び5cを含んで構成されていることが好ましい。このような段差部分3c及び5cは、基板3及び5をウェハ30及び50から切り出す際に、切断線A及びAに沿った矩形断面の溝30c及び50cを予め形成しておくことによって容易に形成できる(図9〜図11参照)。従って、本実施形態の光デバイス1によれば、設置領域2cを底面に含む凹部2bを、光導波路基板2の側面2aに容易に形成できる。
また、本実施形態のように、光導波路基板2の側面2aには、基板3及び5の主面3a及び5aに沿った方向におけるコア部4a〜4cの端面4e〜4gの位置を示す第1のマーク(溝3d〜3f)が形成されていることが好ましい。光導波路層4においては、多くの場合、コア部4a〜4c及びクラッド部4hの双方が、導波光に対して透明な材料からなる。このような場合、光導波路層4の側面4p〜4rからコア部4a〜4cの端面4e〜4gが露出していたとしても、この端面4e〜4gを視認することは難しい。しかし、端面4e〜4gの正確な位置を把握できなければ、端面4gと光検出素子6との相対位置、或いは端面4e及び4fと光伝送媒体との相対位置にずれが生じる可能性がある。そして、端面4e〜4gと光検出素子6或いは光伝送媒体との相対位置精度が低い場合、これらの端面と光検出素子6或いは光伝送媒体との光結合効率が低く抑えられることとなる。
これに対し、本実施形態の光デバイス1によれば、光導波路基板2の側面(2a等)に、主面3a及び5aに沿った方向における端面4e〜4gの位置を示す第1のマークが形成されていることにより、これらの主面3a及び5aの縁に沿った方向の端面4e〜4gの位置を容易に且つ正確に視認できるので、光検出素子6或いは光伝送媒体を光導波路基板2の側面(2a等)に位置精度よく取り付けることができる。従って、本実施形態の光デバイス1によれば、光検出素子6或いは光伝送媒体と端面4e〜4gとの相対位置精度を高めることができるので、光検出素子6と端面4gとの光結合効率を更に高め、また、光伝送媒体と端面4e及び4fとの光結合効率を高めることができる。
また、本実施形態のように、端面4e〜4gの位置を示す第1のマークは、光導波路基板2の側面に達するように基板3の主面3aに形成された溝3d〜3fからなることが好ましい。これにより、容易に形成でき且つ確実に視認できる第1のマークを光導波路基板2の側面(2a等)に設けることができる。
また、本実施形態のように、光導波路層4は、層厚方向における端面4e〜4gの位置を示す第2のマークを側面4p〜4rに有することが好ましい。これにより、光導波路層4の層厚方向における端面4e〜4gの位置を容易に且つ正確に視認できるので、光導波路基板2の側面(2a等)に光検出素子6或いは光伝送媒体を位置精度よく取り付けることができる。従って、本実施形態の光デバイス1によれば、光検出素子6或いは光伝送媒体と端面4e〜4gとの相対位置精度を高めることができるので、光検出素子6と端面4gとの光結合効率を更に高め、また、光伝送媒体と端面4e及び4fとの光結合効率を高めることができる。
また、本実施形態のように、端面4e〜4gの位置を示す第2のマークは、クラッド部4hとは異なる材料を含みクラッド部4hの側面4p〜4rから露出するようにクラッド部4hに埋め込まれた膜4i〜4oであることが好ましい。これにより、確実に視認できる第2のマークを光導波路層4の側面4p〜4rに形成できる。
(第2の実施の形態)
図13(a)は、本発明による光デバイスの第2実施形態の構成を示す斜視図である。また、図13(b)は、図13(a)に示した光デバイス11を、該光デバイス11が有するコア部4a及び4bに沿った方向から見た側面図である。本実施形態の光デバイス11と上記第1実施形態の光デバイス1との構成上の相違点は、金属膜7a及び7bの有無である。すなわち、図13(a)及び図13(b)に示すように、本実施形態の光デバイス11が備える光導波路基板21は、第1実施形態の光導波路基板2の構成に加えて金属膜7a及び7bを更に有する。なお、光デバイス11における金属膜7a及び7b以外の構成については、上記第1実施形態の光デバイス1の構成と同様なので詳細な説明を省略する。
金属膜7a及び7bは、例えばCr/Au、Ti/Pt/Au,Au/Snといった金属からなる膜である。金属膜7aは、基板3の側面3b上(本実施形態では、段差部分3c上)に形成されている。また、金属膜7bは、基板5の側面5b上(段差部分5c上)、及び基板5の主面5aと光導波路層4との間に形成されている。このうち、金属膜7aと、金属膜7bのうち基板5の段差部分5c上に形成された部分とは、光検出素子6と電気的に接続される配線パターンを構成している。また、金属膜7bのうち基板5の主面5aと光導波路層4との間に位置する部分は、基板5と光導波路層4とを互いに接合するための層(金属層)を構成している。
すなわち、金属膜7aは、基板3の段差部分3c上において主面3aの縁に沿った方向に延びており、その設置領域2c内の部分には、光検出素子6のバンプ電極6bが接合されている。また、金属膜7aの設置領域2c外の部分は、図示しないボンディングワイヤ等を介して光デバイス11の外部回路に電気的に接続される。また、金属膜7bのうち基板5の段差部分5c上に設けられた部分は、該段差部分5c上において主面5aの縁に沿った方向に延びており、その設置領域2c内の部分には、光検出素子6の別のバンプ電極6bが接合されている。また、金属膜7bの設置領域2c外の部分は、図示しないボンディングワイヤ等を介して光デバイス11の外部回路に電気的に接続される。なお、本実施形態の光検出素子6としては、例えば表面入射型のフォトダイオードが好適に用いられる。
また、金属膜7bのうち基板5の主面5aと光導波路層4との間に位置する部分は、基板5の主面5aと光導波路層4との間に層状に形成されている。金属膜7bのこの部分は、光導波路基板21の製造工程において基板5と光導波路層4とを接合する際に用いられる部分であり、後述するように、光導波路層4上に形成された金属膜(例えばCr/Au)と、基板5の主面5a上に形成された金属膜(例えばCr/Au)とが互いに熱圧着されてなる。
以上の構成を備える本実施形態の光デバイス11の製造方法について説明する。図14〜図16は、光デバイス11の製造工程を順に示す側面断面図である。
まず、図14(a)に示すように、ウェハ30の主面30a上に光導波路層4を形成し、ウェハ30に溝30cを形成する。なお、光導波路層4及び溝30cの形成方法は、上記第1実施形態(図4〜図9)と同様である。次に、図14(b)に示すように、光導波路層4上、並びにウェハ30の溝30cの底面上及び側面上に、例えばCr/Au、Ti/Pt/Au,Au/Snからなる金属膜70を蒸着やスパッタで形成する。そして、光導波路層4の側面4p〜4rが金属膜70から露出するように、溝30cの側面上に形成された金属膜70のうち光導波路層4の側面4p〜4r上に形成された部分のみをダイシングハーフカットにより薄く削る(図14(c))。また、金属膜70のこの部分を、エッチング等により除去することもできる。そして、図14(d)に示すように、ウェハ30を切断線A(図10参照)に沿って切断することにより、基板3を形成する。
また、図15(a)に示すように、ウェハ50の主面50aに溝50cを形成する。なお、溝50cの形成方法は、上記第1実施形態(図11参照)と同様である。次に、図15(b)に示すように、ウェハ50の主面50a上、並びに溝50cの底面上及び側面上に、Cr/Auからなる金属膜71を蒸着形成する。そして、図15(c)に示すように、ウェハ50を切断線A(図11参照)に沿って切断することにより、基板5を形成する。
続いて、図16(a)に示すように、基板3及び光導波路層4からなるチップと基板5とを貼り合わせることにより、光導波路基板21を完成させる。このとき、基板3の主面3aと基板5の主面5aとを互いに対向させ、熱を加えながら光導波路層4上の金属膜70と主面5a上の金属膜71とを互いに圧着する。このとき、図16(b)に示すように、光導波路層4上の金属膜70と主面5a上の金属膜71とが一体となり、金属膜7bのうち光導波路層4と基板5との間の層状部分が形成される。こうして、本実施形態の光導波路基板21が形成される。最後に、基板3の段差部分3cのうち設置領域2cに含まれる部分上に形成された金属膜70(すなわち金属膜7a)、及び基板5の段差部分5cのうち設置領域2cに含まれる部分上に形成された金属膜71(すなわち金属膜7bのうち段差部分5c上の部分)に光検出素子6のバンプ電極6bを介して光検出素子6を接合することにより、光導波路基板21に光検出素子6を設置(実装)する。また、本実施形態における金属層(金属膜7a、7b)にAu/Snを用いた場合、半導体光素子側に電極面さえあればバンプ電極無しで接合することもできる。こうして、本実施形態の光デバイス11が完成する。
本実施形態の光デバイス11によれば、上記第1実施形態の光デバイス1と同様に、光検出素子6を設置可能なスペースを光導波路基板21の側面上に確保しつつ、光導波路層4のコア部4cの端面と光検出素子6とを好適に光結合できる。従って、光検出素子6の光検出領域6aとコア部4cとの光結合効率を高めることができる。
また、本実施形態の光デバイス11のように、光導波路基板21は、設置領域2cにおける基板3及び5それぞれの側面3b及び5b上(本実施形態では、段差部分3c及び5c上)に、光検出素子6と電気的に接続される金属膜7a及び7bといった配線パターンを有してもよい。これにより、光導波路基板21の側面上において光検出素子6の電気的な接続手段を確保し、光検出素子6を光導波路基板21の側面上に直接実装できる。なお、本実施形態の光デバイス11においては、光導波路層4のコア部4cと光検出素子6の光検出領域6aとの隙間における光結合効率を高めるために、光導波路層4のコア部4cの端面と光検出素子6との間に屈折率整合用の樹脂層が形成されていることが好ましい。
また、本実施形態の光デバイス11のように、光導波路基板21は、基板5と光導波路層4とを接合するための金属層(金属膜7b)を、基板5と光導波路層4との間に有してもよい。すなわち、光導波路基板21を製造する際には、上述したように光導波路層4の表面上、及び基板5の主面5a上のそれぞれに金属膜70及び71を形成し、金属膜70及び71を熱圧着することによって、光導波路層4と基板5とを強固に接合することができる。従って、本実施形態の光デバイス11によれば、光導波路層4及び基板5が互いに強固に接合された光導波路基板21を実現できる。
(第1の変形例)
図17は、上記第1実施形態による光デバイス1の第1変形例として、光導波路基板22の構成を示す斜視図である。本変形例の光導波路基板22と第1実施形態の光導波路基板2との構成上の相違点は、凹部2b(図1参照)の有無である。すなわち、本変形例の光導波路基板22は、その側面22aが平坦に形成されている。具体的には、光導波路基板22は、基板31及び51、並びに基板31と基板51との間に設けられた光導波路層4を有する。そして、基板31の側面31b、及び基板51の側面51bは、それぞれ平坦に形成されている。基板31及び51のこのような側面31b及び51bは、例えば図9〜図11に示した製造工程において、溝30c及び50cを形成せずにウェハ30及び50をそれぞれ切断することにより、好適に形成される。
なお、本変形例の光導波路基板22の側面22aにおいて、光検出素子6を設置するための設置領域2cは、コア部4cの端面4g、該端面4gの近傍における基板3の側面31bの一部、及び該端面4gの近傍における基板5の側面51bの一部を含む領域に設定される。
光デバイスが備える光導波路基板は、本変形例の光導波路基板22のように、その側面が平坦に形成されていてもよい。光デバイスがこのような光導波路基板22を備えることにより、第1実施形態の光デバイス1と同様の作用効果を得ることができる。
(第2の変形例)
図18(a)は、上記第1実施形態による光デバイス1の第2変形例として、光導波路基板23の構成を示す斜視図である。また、図18(b)は、本変形例による光デバイス12の構成を示す側面図である。なお、図18(b)は、光デバイス12を、該光デバイス12が有するコア部4a及び4bに沿った方向から見た側面図である。
本変形例による光デバイス12と第1実施形態の光デバイス1との構成上の相違点は、光導波路基板23の形状である。すなわち、本変形例の光導波路基板23は、第1実施形態の基板5に代えて基板52を有する。そして、基板52の段差部分52cは、基板3の段差部分3cよりも浅く形成されている。これにより、基板3の側面3bと、基板52の側面52bとの間に段差が生じている。この段差は、基板3の側面3bにおける設置領域2cに含まれる部分と、基板52の側面52bにおける設置領域2cに含まれる部分との間にも生じている。従って、図18(b)に示すように、光デバイス12においては、光導波路基板23の側面23a上に設置された光検出素子6が傾斜することとなる。
このように、本変形例の光デバイス12によれば、基板3の側面3bと基板52の側面52bとの間の段差により、コア部4cの端面4gから出射される光(被検出光)の光軸に対して光検出素子6が傾斜する。従って、半導体光素子として本変形例のように光検出素子6を用いる場合には、被検出光の光軸に対して該光検出素子6の光検出領域6aを好適に傾斜させ、光検出領域6aにおけるフレネル反射を低減できる。フレネル反射とは、光導波路入射部,出射部の境界端面における反射のことである。境界面に角度を持たせることにより、反射による戻り光を減らすことができる。ここで、本実施形態の場合、半導体光素子を傾けて搭載することによりフレネル反射を低減させるが、その角度は好適には約8°である。また、側面3bと側面52bとの間の段差によって光検出素子6の光検出領域6aとコア部4cの端面4gとの間に隙間が生じるので、この隙間に屈折率整合用の樹脂を容易に流し込むことができ、光検出素子6とコア部4cとの光結合効率を更に高めることができる。
(第3の変形例)
図19は、上記第1実施形態による光デバイス1の第3変形例として、光デバイス13の構成を示す斜視図である。本変形例による光デバイス13と第1実施形態の光デバイス1との構成上の主な相違点は、光検出素子6の個数である。すなわち、本変形例による光デバイス13は、複数(例えば4つ)の光検出素子6を備えている。そして、本変形例の光導波路基板24は、第1実施形態の光導波路層4に代えて光導波路層41を有する。光導波路層41は、光検出素子6の個数に応じた数のコア部4c及び波長フィルタ4dを含んで構成されている。
具体的には、光導波路基板24は、基板32(第1の基板)及び基板5(第2の基板)、並びに基板32と基板5との間に設けられた光導波路層41を有する。このうち、基板5の構成は、複数の光検出素子6が設置される分だけ寸法が長くなっている点を除いて、第1実施形態と同様である。光導波路層41は、光検出素子6の個数に応じた複数のコア部4c及び波長フィルタ4dを含んでおり、複数のコア部4cそれぞれの端面4gが、光導波路層41の側面4rにおいて露出している。これら端面4gは、光導波路層41の側面4rにおいて、主面3a及び5aの縁に沿った方向に並んで配置されている。そして、光導波路層41は、層厚方向における各端面4gの位置を示すためのマークとして、側面4rにおいて露出する膜4n及び4oを各端面4gそれぞれの近傍に含んでいる。また、光導波路層41は、コア部4fを有する。コア部4fは、複数の波長フィルタ4dの間に配置され、側面4p及び4qと交差する方向を長手方向として形成されている。基板32には、各端面4gの位置を示すための複数の溝3fが、主面3aの縁に沿った方向における各端面4gの位置に応じて形成されている。
光導波路基板24の側面には、光検出素子6の個数に応じた複数の設置領域2cが設定される。これら複数の設置領域2cのそれぞれは、各端面4g、基板32の側面3bの一部(本変形例では、段差部分3cの一部)、及び基板5の側面5bの一部(段差部分5cの一部)を含んで設定される。そして、複数の光検出素子6のそれぞれが、複数の設置領域2cそれぞれに設置されている。
本変形例の光デバイス13によれば、複数の光検出素子6を設置可能なスペースを光導波路基板24の側面上に確保できるとともに、複数の光検出素子6それぞれが、対応する端面4gを跨ぐことにより、各光検出素子6とコア部4cの各端面4gとをクラッド部4hを介さずに光結合できる。従って、本変形例の光デバイス13によれば、上記第1実施形態の光デバイス1と同様に、クラッド部等による光の散乱を回避して各光検出素子6と各コア部4cとの光結合効率を高めることができる。また、複数の各光検出素子6が光導波路基板24の側面に設置されることにより、光デバイス13に多くの各光検出素子6を集積化し、且つ光デバイス13を小型化できる。
なお、特許文献1に示された光導波路カプラでは、波長フィルタを設置するための溝が光導波路を寸断するように形成されているので、この溝によって光が減衰される。従って、コアを導波される光を複数の波長フィルタによって分岐する場合、光の損失が大きくなるので分岐の数(すなわち設置される半導体光素子の数)が少なく抑えられる。これに対し、本変形例の光デバイス13においては、各光検出素子6と各コア部4cとが互いに直接的に光結合しているので、光の損失が小さくて済み、光の分岐数(光検出素子6の個数)をより多くできる。また、反射波長がそれぞれ異なる複数の波長フィルタを用いれば、半導体光素子の個数分だけ波長成分を分波することができる。
また、特許文献1に示された光導波路カプラでは、光導波路と半導体光素子とがクラッドを介して光結合されているため、複数の半導体光素子を備える場合に、光がクラッドを伝搬してしまい、互いに隣り合う半導体光素子の間でクロストークが生じるおそれがある。また、クロストークを避けるためには、複数の半導体光素子が互いに間隔を充分あけて配置される必要がある。これに対し、本変形例の光デバイス13においては、各光検出素子6と各コア部4cとが互いに直接的に光結合しているので、隣り合う光検出素子6の間でのクロストークを低減できる。従って、複数の光検出素子6を短い間隔で配置することが可能となるので、特許文献1に示された光導波路カプラと比較して、複数の光検出素子6をより高密度に集積化し、或いはより小型化することが可能となる。
図20は、本変形例の別の形態として、光デバイス14の構成を示す斜視図である。この光デバイス14と図19に示した光デバイス13との構成上の相違点は、複数の光検出素子6に代えて光検出素子アレイ61を備える点である。すなわち、光デバイス14は、複数の光検出素子が一体に形成された光検出素子アレイ61を光導波路基板24の側面上に備えている。光検出素子アレイ61は、光導波路基板24の側面における複数の設置領域2cにわたって設置されており、複数の光検出領域6aが、複数の設置領域2cにそれぞれ対応している。
この光デバイス14のように、複数の光検出素子が一体に形成された光検出素子アレイ61が複数の光検出素子6の代わりに用いられることによっても、本変形例に係る上記効果を好適に得ることができる。
(第4の変形例)
図21は、上記第1実施形態による光デバイス1の第4変形例として、光デバイス15の構成を示す斜視図である。本変形例による光デバイス15と第1実施形態の光デバイス1との構成上の主な相違点は、基板31及び51の形状、基板31及び光導波路層4の層数、並びに光検出素子6の個数である。すなわち、本変形例の光導波路基板25は、層厚方向に積層されたn層(nは2以上の整数、図21においては一例としてn=4の場合を図示)の光導波路層4を有する。これらn層の光導波路層4のそれぞれは、第1実施形態の光導波路層4と同様の構成を有する。そして、光導波路基板25は、n層の光導波路層4と交互になるように層厚方向に積層されたn枚の基板31及び一枚の基板51を有する。具体的には、n枚の基板31それぞれの上にn層の光導波路層4それぞれが形成されており、基板31及び光導波路層4からなるユニットが層厚方向にn層分積層され、互いに接合されている。そして、層厚方向の最も端部に位置する光導波路層4の表面には、基板51が接合されている。なお、本変形例の基板31及び51は、既述した第1変形例の基板31及び51と同様に、その側面31b及び51bが平坦に形成されている。
また、光導波路基板25の側面25aには、n個の設置領域2cが設定される。n個の設置領域2cのそれぞれは、n層の光導波路層4のうち対応する光導波路層4のコア部4cの端面4gと、当該光導波路層4の両隣に配置された基板31の側面31b(及び基板51の側面51b)の一部を含むように設定される。そして、n個の光検出素子6のそれぞれが、n個の設置領域2cそれぞれに設置されている。
本変形例の光デバイス15によれば、n個の光検出素子6を設置可能なスペースを光導波路基板25の側面上に確保できるとともに、n個の光検出素子6それぞれが、対応する光導波路層4のコア部4cの端面4gを跨ぐことにより、各光導波路層4のコア部4cの端面4gと各光検出素子6とをクラッド部4hを介さずに光結合できる。従って、本変形例の光デバイス15によれば、上記第1実施形態の光デバイス1と同様に、クラッド部等による光の散乱を回避して各光導波路層4のコア部4cと各光検出素子6との光結合効率を高めることができる。また、n層の光導波路層4が層厚方向に積層されることにより、光デバイス15に多くの光導波路(コア部4a〜4c)を集積化し、且つ光デバイス15を小型化できる。
(第5の変形例)
図22は、上記第1実施形態による光デバイス1の第5変形例として、光導波路基板26の構成を示す斜視図である。本変形例による光導波路基板26と第1実施形態の光導波路基板2との構成上の相違点は、凹部2b(図1参照)の有無、及び2枚の基板間に配置される光導波路層4の層数である。すなわち、本変形例の光導波路基板26は、互いの主面3aが対向するように配置された2枚の基板31を有しており、これら2枚の基板31の間に2層の光導波路層4が重ねて配置されている。なお、本変形例においては、2枚の基板31のうち一方の基板31が本発明における第1の基板であり、他方の基板31が本発明における第2の基板である。また、光導波路層4の構成(コア部4a〜4c、波長フィルタ4d、クラッド部4h、及び膜4i〜4o)は、第1実施形態の光導波路層4の構成と同様である。
2枚の基板31は、既述した第1変形例(図17参照)の基板31と同様の構成を有する。本変形例においては、2枚の基板31それぞれの主面3a上に光導波路層4が形成されており、これらの光導波路層4の表面が互いに接合されることにより、光導波路基板26が構成されている。また、光導波路基板26の側面26aにおける設置領域2cは、図22に示すように2層の光導波路層4のコア部4cの端面4gをまとめて含む領域であってもよい。或いは、これらの端面4gに対してそれぞれ個別に設置領域2cが設定されてもよい。
光導波路基板は、本変形例のように、2枚の基板31の間に複数の光導波路層4を有する構成であってもよい。このような構成であっても、上記第1実施形態の光デバイス1と同様の作用効果を得ることができる。
(第6の変形例)
図23は、第1実施形態による光デバイス1の第6変形例として、光デバイス16の構成を示す側面断面図である。本変形例の光デバイス16と第1実施形態の光デバイス1との構成上の相違点は、配線基板8の有無である。すなわち、本変形例による光デバイス16は、光導波路基板2の側面2aと光検出素子6との間に、光検出素子6と電気的に接続される配線パターン(例えば9a及び9b)を有する配線基板8を備えている。なお、本変形例の光デバイス16における光導波路基板2の構成は、上記第1実施形態と同様である。
配線基板8は、主面8aを有する板状の部材である。配線基板8は、その裏面と光導波路層4の側面4rとが互いに対向するように光導波路基板2の側面2a上に設置されている。また、配線基板8には、コア部4cの端面4gに応じた位置に開口(貫通孔)8bといった光通過部が形成されており、被検出光Lがこの開口8bを通ることによって、光検出素子6の光検出領域6aとコア部4cの端面4gとが互いに光結合される。
また、配線基板8の主面8a上には、金属製の配線パターン9a及び9bが設けられている。配線パターン9a及び9bは、配線基板8の主面8aにおいて、光検出素子6を設置するための設置領域2c上に相当する領域を含む領域に設けられる。配線パターン9a及び9b上には、光検出素子6のバンプ電極6bを介して光検出素子6が接合されることにより光検出素子6が実装される。なお、配線パターン9a及び9bは、光デバイス16の外部回路にワイヤ10a及び10b等によって電気的に接続される。
本変形例による光デバイス16によれば、光検出素子6を光導波路基板2の側面2a上に好適に実装できるとともに、配線基板8に設けられた開口8bを介して光検出素子6とコア部4cの端面4gとを好適に光結合できる。また、配線基板8上に光検出素子6を実装した後に配線基板8を光導波路基板2に取り付けることにより、特に複数の光検出素子6を用いる場合(図19及び図21参照)等に、光検出素子6を容易に実装できる。なお、配線基板8に設けられる光通過部としては、本変形例に示した開口8b以外にも、例えば配線基板8に埋め込まれたレンズや透明部材など、光(被検出光)を通過させ得る様々な形態を適用できる。
(第7の変形例)
図24〜図29は、第7変形例として、第1実施形態の光デバイス1が有する光導波路層4の別の製造方法を示す図である。
まず、図24に示すように、主面30aを有するウェハ30を用意する。続いて、図25(a)及びその一部を拡大した図25(b)に示すように、ウェハ30の主面30a上に下部クラッド層40aを形成する。このとき、下部クラッド層40aをポリイミド等の重合体により形成する場合には、下部クラッド層40aを主面30a上に塗布(好ましくはスピンコーティング)により形成するとよい。
続いて、図26(a)及びその一部を拡大した図26(b)に示すように、下部クラッド層40a上にコア層40cを形成する。このとき、コア層40cを、下部クラッド層40aよりも高屈折率の材料により形成する。また、コア層40cをポリイミド等の重合体により形成する場合には、下部クラッド層40aと同様に、コア層40cを下部クラッド層40a上に塗布(好ましくはスピンコーティング)により形成するとよい。
続いて、マスクを介してコア層40c及び下部クラッド層40aをエッチングすることにより、図27に示すようにコア部4a〜4c並びに位置決め部4t及び4uを形成する。このとき、コア部4a〜4c並びに位置決め部4t及び4uの平面形状を有するマスクを用いてコア層40c及び下部クラッド層40aをエッチング(好ましくはドライエッチング)する。ここで、位置決め部4t及び4uは、次工程において設置される波長フィルタ4dの反射面の位置を規定するための部分である。位置決め部4t及び4uは、波長フィルタ4dを設置すべき領域の長手方向に沿って互いに並んで形成される。また、位置決め部4t及び4uは、互いに対向する側面4v及び4w、及び側面4xからなる凹部を有しており、位置決め部4t及び4uそれぞれの凹部が互いに対向配置される。なお、位置決め部4t及び4uのうちコア層40cがエッチングされてなる部分は、コア部4a〜4cと同じ層に位置するとともに同じ材料によって構成される。
コア部4a〜4c並びに位置決め部4t及び4uを形成する際には、コア層40c及び下部クラッド層40aをドライエッチングによりエッチングすることが好ましい。また、位置決め部4t及び4uの高さを確保するために、コア層40c及び下部クラッド層40aをエッチングする際のエッチング深さを、コア層40cの厚さよりも深くすることが好ましい。例えば、ウェハ30の主面30aが露出するまでコア層40c及び下部クラッド層40aをエッチングするとよい。
続いて、図28に示すように、ウェハ30の主面30a上に波長フィルタ4dを設置する。このとき、波長フィルタ4dの反射面を位置決め部4t及び4uの側面4vに押し付けるようにして波長フィルタ4dを設置する。このように、コア部4a〜4cと同じマスクを用いて形成された位置決め部4t及び4uを波長フィルタ4dの反射面の位置決めに用いることにより、コア部4a〜4cに対する波長フィルタ4dの反射面の位置精度を高めることができる。なお、次の工程で形成されるクラッド層40bがポリイミド等の重合体を含む場合には、同様にポリイミド等の重合体を含む波長フィルタ4dを設置するとよい。また、更に好ましくは、クラッド層40bと同種の材料を含む波長フィルタ4dを設置するとよい。
続いて、図29に示すように、コア部4a〜4cよりも低屈折率のクラッド層40bを形成する。このとき、クラッド層40bを、主面30a、コア部4a〜4c、位置決め部4t及び4u、並びに波長フィルタ4dを全て覆うように形成する。これにより、コア部4a〜4c及び波長フィルタ4dを内部に含むクラッド層40bが形成される。なお、クラッド層40bをポリイミド等の重合体により形成する場合には、クラッド層40bを塗布(好ましくはスピンコーティング)により形成するとよい。この後、第1実施形態の図9〜11に示した工程と同様の工程を行うことにより、本変形例による光導波路基板が完成する。
本発明による光デバイスは、上記した各実施形態及び各変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記各実施形態及び各変形例では光導波路層内に波長フィルタといった光学部品を含む場合を例示しているが、光導波路層内に光学部品を含まない構成であってもよい。また、光学部品としては、波長フィルタ以外にも様々な部品(例えばハーフミラー)を用いることができる。
(a)第1実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図である。(b)(a)に示した光デバイスを、該光デバイスが有する光導波路(コア部)に沿った方向から見た側面図である。 (a)図1(a)に示した光デバイスのI−I線に沿った断面(すなわち、光デバイスが有する光導波路(コア部)を含む断面)を示す側面断面図である。(b)図1(a)に示した光デバイスを、該光デバイスが有する光導波路(コア部)に沿った方向から見た側面図である。 コア部の端面に光ファイバを結合した状態を示す図である。 (a)(b)第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 (a)(b)第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 (a)(b)第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 (a)(b)第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 (a)(b)第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 第1実施形態による光導波路基板の製造工程を示す図である。 (a)本発明による光デバイスの第2実施形態の構成を示す斜視図である。(b)図13(a)に示した光デバイスを、該光デバイスが有するコア部に沿った方向から見た側面図である。 (a)〜(d)第2実施形態による光デバイスの製造工程を順に示す側面断面図である。 (a)〜(c)第2実施形態による光デバイスの製造工程を順に示す側面断面図である。 (a)(b)第2実施形態による光デバイスの製造工程を順に示す側面断面図である。 第1実施形態による光デバイスの第1変形例として、光導波路基板の構成を示す斜視図である。 (a)第1実施形態による光デバイスの第2変形例として、光導波路基板の構成を示す斜視図である。(b)第2変形例による光デバイスの構成を示す側面図である。 第1実施形態による光デバイスの第3変形例の構成を示す斜視図である。 第3変形例の別の形態として、光デバイスの構成を示す斜視図である。 第1実施形態による光デバイスの第4変形例の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による光デバイスの第5変形例として、光導波路基板の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による光デバイスの変形例の構成を示す側面断面図である。 第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。 (a)(b)第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。 (a)(b)第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。 第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。 第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。 第7変形例として、光導波路層の別の製造方法を示す図である。
符号の説明
1,11〜16…光デバイス、2,21〜26…光導波路基板、2a…側面、2b…凹部、2c…設置領域、3,31,32,5,51,52…基板、3a,5a…主面、3b,5b…側面、3c,5c…段差部分、3e〜3f…溝、4,41…光導波路層、4a〜4c…コア部、4d…波長フィルタ、4e〜4g…端面、4h…クラッド部、4i〜4o…膜、4p〜4r…側面、6…光検出素子、6a…光検出領域、7a,7b…金属膜、8…配線基板、9a,9b…配線パターン。

Claims (13)

  1. 半導体光素子と、
    層厚方向と交差する方向に延びるコア部、及び前記コア部を覆うクラッド部を含む光導波路層を有し、前記半導体光素子と光学的に結合される前記コア部の端面を側面に有する光導波路基板と
    を備え、
    前記光導波路基板が、互いの主面が対向するように配置された第1及び第2の基板を更に有し、
    前記光導波路層が、前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられており、
    前記半導体光素子が、前記光導波路基板の前記側面における設置領域上に設置されており、
    前記設置領域が、前記コア部の前記端面、前記第1の基板の側面の一部、及び前記第2の基板の側面の一部を含むことを特徴とする、光デバイス。
  2. 前記設置領域が、前記光導波路基板の前記側面に形成された凹部の底面に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記光導波路基板の前記凹部が、前記第1及び第2の基板それぞれにおいて前記主面の縁に沿って形成された段差部分を含んで構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の光デバイス。
  4. 前記光導波路基板が、前記第1及び第2の基板の前記主面の縁に沿った方向における前記端面の位置を示す第1のマークを前記側面に有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光デバイス。
  5. 前記第1のマークが、前記光導波路基板の前記側面に達するように前記第1の基板の前記主面に形成された溝からなることを特徴とする、請求項4に記載の光デバイス。
  6. 前記光導波路層が、前記層厚方向における前記端面の位置を示す第2のマークを側面に有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光デバイス。
  7. 前記第2のマークが、前記クラッド部とは異なる材料を含み前記クラッド部の前記側面から露出するように前記クラッド部に埋め込まれた膜からなることを特徴とする、請求項6に記載の光デバイス。
  8. 前記光導波路基板が、前記設置領域における前記第1及び第2の基板それぞれの側面の間に段差を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光デバイス。
  9. 前記光導波路基板が、前記設置領域における前記第1及び第2の基板それぞれの側面上に、前記半導体光素子と電気的に接続される配線パターンを更に有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光デバイス。
  10. 前記光導波路基板の前記側面と前記半導体光素子との間に、前記半導体光素子と電気的に接続される配線パターンを有する配線基板を更に備え、
    前記配線基板が、前記コア部の前記端面に対応する位置に光通過部を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光デバイス。
  11. 前記光導波路基板が、前記第2の基板と前記光導波路層とを接合するための金属層を、前記第2の基板と前記光導波路層との間に更に備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光デバイス。
  12. n個(nは2以上の整数)の半導体光素子と、
    層厚方向と交差する方向に延びるコア部及び前記コア部を覆うクラッド部を含み前記層厚方向に積層されたn層の光導波路層を有し、前記n個の半導体光素子のそれぞれと光学的に結合される各光導波路層の前記コア部の端面を側面に有する光導波路基板と
    を備え、
    前記光導波路基板が、前記n層の光導波路層と交互になるように前記層厚方向に積層された(n+1)枚の基板を更に有し、
    前記n個の半導体光素子が、前記光導波路基板の前記側面におけるn個の設置領域上にそれぞれ設置されており、
    前記n個の設置領域のそれぞれが、前記n層の光導波路層のうち対応する前記光導波路層の前記コア部の前記端面、並びに当該光導波路層の両隣に配置された前記基板それぞれの側面の一部を含むことを特徴とする、光デバイス。
  13. 複数の半導体光素子と、
    層厚方向と交差する方向に延びるコア部、及び前記コア部を覆うクラッド部を含む光導波路層を有し、前記複数の半導体光素子と光学的に結合される前記コア部の複数の端面を側面に有する光導波路基板と
    を備え、
    前記光導波路基板が、互いの主面が対向するように配置された第1及び第2の基板を更に有し、
    前記光導波路層が、前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられており、
    前記複数の半導体光素子が、前記光導波路基板の前記側面における複数の設置領域上にそれぞれ設置されており、
    前記複数の設置領域のそれぞれが、前記コア部の前記複数の端面のうち少なくとも一つの前記端面と、前記第1の基板の側面の一部と、前記第2の基板の側面の一部とを含むことを特徴とする、光デバイス。
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