JP2006523551A - インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するための方法 - Google Patents

インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するための方法に関する。本発明は、インクジェット記録要素における少なくとも1つのするホン化ポリスチレン又は少なくとも1つのそのスルホン酸塩の使用方法において、前記要素のオゾン安定性を改善するために、支持部と少なくとも1つの水溶性結合剤及び無機フィラーを有する少なくとも1つのインク受理層とを有する前記要素を有する。

Description

本発明は、インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するための方法に関する。
ディジタル写真は、数年来、急速に成長を続けており、一般大衆は、今日、高効率で手頃な価格のディジタルカメラを利用することができる。それ故、人々は、簡単なコンピュータ及びプリンタから可能な最良の品質の写真プリントを得ようと努めている。
多くのプリンタであって、特に、パーソナルオフィスの自動化に接続されているプリンタは、インクジェットプリント技術を用いている。インクジェットプリント技術には2つの主要な分類があり、それらは、連続ジェット方式及びドロップオンデマンド方式である。
連続ジェット方式は単純なシステムである。加圧されたインク(3x10Pa)が、インクが液滴流に変換されるように、1つ又はそれ以上のノズルを通過するようにされる。最も規則的な有効サイズ及び液滴間の間隔を得るために、例えば、高周波(最大1MHz)交流(AC)電源を用いてインクと接触する圧電性結晶を用いて、一定の圧力パルスが送られる。メッセージが1つのノズルを用いてプリントされるようにするには、全ての液滴は、個別に制御され、方向付けられなければならない。このために、静電エネルギーが用いられ、液滴が形成される場所であって、インクジェットの周囲に、電極が置かれる。インクジェットは、静電誘導により帯電され、それ故、全ての液滴は、印加電圧に依存する値の電荷を担持する。液滴は、次いで、反対符号に帯電されている2つの偏向板の間を通り、次いで、所定の方向に進み、運動の振幅は偏光板の各々により担持される電荷に比例する。他の液滴が紙に到達しないようにするために、他の液滴は帯電されないままにされ、それ故、支持部に進むことに代えて、それらは、偏向されることない経路を継続的に進み、コンテナ内に、直接、入る。インクは、次いで、フィルタリングされ、再使用することができる。
インクジェットプリンタの他のカテゴリは、ドロップオンデマンド(DOD)である。これは、オフィスの自動化において用いられるインクジェットプリンタの基本を成す。この方法を用いる場合、インクカートリッジの圧力は一定に維持されないが、文字が形成されなければならないときに適用される。1つの広く採用されているシステムにおいては、1行に12個のオープンノズルがあり、それらのノズルの各々は圧電性結晶により動かされる。ヘッド内に入っているインクはパルス状にされ、圧電性要素は電圧により収縮し、その収縮は体積の減少をもたらし、ノズルによる液滴の放出に繋がる。その要素がその初期の形状に再び戻るとき、その要素は、新しいプリントに必要なインクをリザーバに供給する。ノズルの行は、それ故、1列の行列を得るように用いられ、それ故、液滴の偏向は必要ない。このシステムの1つの変形は、各々のノズルの背後にある小さい加熱要素により圧電性結晶を置き換えることにある。液滴は、溶剤蒸気の気泡の形成を受けて、放出される。気泡の体積の増加は液滴の放出を可能にする。最終的に、パルス化インクジェットシステムにおいて、インクは環境温度において固体になる。それ故、プリントヘッドは、インクが液体状態にあり、プリントできる状態にあるように、加熱される必要がある。このことは、従来のシステムに比べて、より広範なプロダクトにおける急速な乾燥を可能にする。
今日、優れた品質の写真画像を形成することができる新しい“インクジェット”プリンタが存在する。しかしながら、それらは、品質の低いプリント用紙が用いられる場合、良好な耐性を提供することができない。プリント用紙の選択は、得られる画像の品質に対して基本的なことである。プリント用紙は、次のような特性、即ち、高品質のプリント画像と、プリント後の高速乾燥と、滑らかな光沢感と、経時的な画像カラーの良好な耐性であって、インク染料の雰囲気中に存在するオゾンに対する、特に良好な安定性を意味する耐性とを結合させる必要がある。
一般に、プリント用紙は、必要とされる特性に従って、1つ又はそれ以上の層がコーティングされた支持部を有する。一方、ゼラチンのような高分子層を、通常、有する非多孔質プリント用紙が存在する。このような紙は、一旦、高分子層が乾燥すると、オゾンに対する透過性が低下するために、光沢及びオゾン安定性が得られる画像を可能にする。しかしながら、多孔質でないそのような紙は、インクを吸収するために膨張する必要がある。この膨張は、プリント直後にインクが容易に滑ることができるように、インクの吸収を遅くさせる。
他の紙は、プリント出力速度を増加させるために、高速乾燥が可能な紙を得るように開発されてきた。これは、受理剤及び高分子結合剤として用いられるコロイド粒子を有する多孔質インク受理層を有する紙である。この多孔質紙は、粒子間に存在する孔のために即座にインクを吸収する。
受理剤の目的は、プリント用紙中に染料を定着させることである。最もよく知られている無機受理剤はコロイダルシリカ又はベーマイトである。例えば、欧州特許第976,571号明細書及び欧州特許第1,162,076号明細書において、インク受理層がSasol社製のDispal(登録商標)又はGrace Corporation社製のLudox(登録商標)CL(コロイダルシリカ)を無機受理剤として有する、インクジェットプリントのための材料について記載されている。しかしながら、多孔質インク受理層を有するプリント用紙は経時的オゾン安定性が劣っており、それは色濃度の損失として現れる。特に、このことは、コロイド状粒子がオゾンに対して容易に接触可能であり、それらの粒子の表面はインク染料のオゾン劣化を促進し得ることによる。
プリント速度とオゾンに対する色安定性の点で新しい市場要求に適応するためには、インクジェットプリントに対して意図される材料のオゾン安定性の改善を可能にする方法を提供することが必要である。
本発明は、インクジェット記録要素における少なくとも1つのスルホン酸ポリスチレン又はそのスルホン酸塩の使用であって、前記要素は、前記要素のオゾン安定性を改善するために、支持部と、水溶性結合剤及び無機フィラーの少なくとも1つを有する少なくとも1つのインク受理層とを有する、使用に関する。
好適には、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸リチウム、ポリスチレンスルホン酸アンモニウム及びポリスチレンスルホン酸カリウムを有する群から選択された塩の状態のスルホン酸ポリスチレンを用いる。
スルホン酸ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸塩の使用は、インクジェットプリントに対して改善される多孔質インクジェット記録要素のオゾン安定性を可能にし、少なくとも同じインクの瞬間乾燥性を有する要素を得るようにする。
インクジェット記録要素は、先ず、指示部を有する。この支持部は所望の使用に従って
選択される。その支持部は、透明又は不透明の熱可塑性フィルムであって、特に、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルに基づくフィルムと、セルロースエステル、セルロースジアセテート等のセルロース誘導体と、ポリアクリレーと、ポリイミドと、ポリアミドと、ポリカーボネートと、ポリスチレンと、ポリオレフィンと、ポリサルフォンと、ポリエーテルイミドと、ポリ塩化ビニール等のビニルポリマーと、それらの混合物とから成ることが可能である。本発明において用いる指示部は又、紙であることが可能であり、その両面がポリエチレン層で覆われていることが可能である。紙パルプを有する支持部がポリエチレンで両面をコーティングされているとき、それは樹脂被覆紙(RC紙)と呼ばれ、種々のブランド名で市販されている。この種の支持部は、インクジェット記録要素を構成するために、特に好ましい。使用される支持部の面に、支持部上の第1層の密着を確実にするためにゼラチン又は他の成分の非常に薄い膜をコーティングすることができる。支持部におけるインク受理層の密着性を改善するために、支持部表面には又、インク受理層を形成する前に、コロナ放電による前処理を施すことができる。
インクジェット記録要素は、それ故、少なくとも1つの水溶性結合剤を有する少なくとも1つのインク受理層を有する。前記水溶性結合剤は、ポリビニルアルコール、ポリ(ビニルピロリドン)、ゼラチン、セルロースエーテル、ポリ(オキサゾリン)、ポリ(ビニルアセトアミド)、ポリ(アクリルアミド)、スルホン酸又はリン酸ポリエステル及びポリスチレン、カゼイン、ゼイン、アルブミン、キチン、デキストラン、ペクチン、コラーゲンの誘導体、寒天、グア、カラゲナン、トラガカント、キサンタン等の親水性高分子であることが可能である。そのようなゼラチンについては、文献、Research Disclosure,September 1994,No.36544,part IIAに記載されている。Reseach Disclosureは、英国ハンプシャー州Emsworth市North Street 12,Dudley HouseのKenneth Mason Publications Ltd.,により発行されている。ゼラチンは、Nippon Gohsei社製のポリビニルアルコール及びSKW、又はAirvol(登録商標)130という名称のAir Productから得られる。
インク受理層は又、受理剤として無機フィラーを有する。一実施形態においては、前記無機フィラーは金属酸化物又は金属水酸化物に基づいている。好適には、無機フィラーは、アルミニウム、シリカ、チタン、ジルコニウム又はそれらの混合物に基づいている。好適には、無機フィラーは、ベーマイト、フュームドアルミナ、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ゼオライト、カオリン、ベントナイト、二酸化ケイ素及び二酸化チタンを含む群から選択される。他の実施形態に従って、無機フィラーは、炭酸カルシウム又は炭酸バリウムに基づいている。
無機フィラー及び水溶性結合剤の量は、多孔質インクジェット記録要素に対して一般に使用される量である。
インクジェット記録層における受理剤として単独で用いられるそのような無機フィラーが、必要とされる画像のオゾン安定性がインクジェット記録要素に対して得られるようにすることは、当業者には周知である。
本発明に従って、少なくとも1つのスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸塩の使用により、画像を形成する染料のオゾン安定性が改善されるようにする。
そのようなスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸は、例えば、VERSA−TL(登録商標)のブランドでAlco Chemical社製のポリマーであり、15000乃至1000000の間の分子量を有する。
ポリスチレンスルホン酸が使用されるとき、それはポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸リチウム、ポリスチレンスルホン酸アンモニウム及びポリスチレンスルホン酸カリウムを有する群から選択されることが可能である。
スルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸(乾燥状態)の量は、湿潤受理層の総重量に対して0.1%乃至10%の範囲内にある。好適には、スルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸(乾燥状態)の量は、湿潤受理層の総重量に対して0.25%乃至8%の範囲内にある。更に好適には、スルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸(乾燥状態)の量は、湿潤受理層の総重量に対して1%乃至3%の範囲内にある。
スルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸は、上記の要素のインク受理層を構成する支持部上にコーティングされるように意図された層成分に加えられる。この組成物を得るために。好適には、水溶液の状態のスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸及び無機フィラーは、先ず、共に混合され、次いで、水溶性結合剤が加えられる。その組成物は、そのとき、水溶液の状態又は必要な成分全てを有する分散した状態にある。
その組成物は、ブレード、ナイフ又はカーテンコーティングのような何れの適切なコーティング方法に従って支持部上に層状に形成されることができる。その組成物は、湿潤状態にある、約100μm乃至200μmの範囲内の厚さで形成される。インク受理層は、通常、乾燥状態にある5μm乃至50μmの範囲内の厚さを有する。インク受理層を構成するその組成物は、支持部の両面に形成することができる。インク受理層がコーティングされた支持部の背面には帯電防止層又は巻き込み防止層を備えることが又、可能である。
インクジェット記録要素は、上記のインク受理層以外に、前記インク受理層の上又はしたに配置される他の機能を有する他の層を有することができる。インク受理層及びそれらの他の層は、界面活性剤、UV吸収剤、光沢度向上剤、酸化防止剤、可塑剤等の、結果として得られる画像の特性を向上させるための、当業者に周知の他の添加剤全てを有することができる。
無機フィラーを含むインク受理層を有するインクジェット記録要素におけるスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸の使用は、要素の乾燥特性を劣化させることなく、インク染料のオゾン安定性を改善することを可能にする。何れの種類のインクジェットプリンタ及び当該技術のために開発されたインク全てに対して本発明を用いることができる。
以下の実施例は、本発明の例示であって、本発明の範囲を制限するものではない。
1)インク受理層を構成するために支持部上に層状に形成するように意図された組成物の調製
水溶性結合剤として、ポリビニルアルコールを、浸透水で9%に希釈して用いた(Nippon Gohsei社製のGohsenol(登録商標)GH23)。
ポリスチレンをAlco Chemical(登録商標)社製であって、次の表に示す2つのスルホン酸の状態で用いた。
(表I)
Figure 2006523551

用いた無機フィラーとして、次の表IIのようなものを使用した。
(表II)
Figure 2006523551

組成物全ては次のようなものを混合している。
0g乃至5gの乾燥ポリスチレンスルホン酸
13.5gの乾燥無機フィラー
18.1gのポロビニルアルコールであって、9%の水溶液
100gの水
先ず、水溶液のポリスチレンスルホン酸と無機フィラーの混合物を、直径10mmのガラスビーズを有するガラス瓶中で作製する。その混合物は、ローラー撹拌器において3時間撹拌する。次いで、ピリビニルアルコールが加えられ、ローラー撹拌器において18時間撹拌する。層状に形成する前に、得られた混合物は、その混合物の粘度を低下させるために50℃に温度制御されたタンクに入れる。
2)インクジェット記録要素の調製
樹脂被覆紙のタイプの支持部がコーティング装置に置かれ、先ず、非常に薄いゼラチン層がコーティングされ、コーティング装置で真空中に置かれる。この支持部は、200μmの湿潤厚さを得るためにfilmographを用いて、パラグラフ1に従って調製された組成物をコーティングされる。次いで、環境の空気の温度(21℃)において一晩中乾燥し続けた。
結果として得られた材料は、インク受理層で用いられる量及びスルホン酸ポリスチレンと、用いられる無機フィラーとを与える表IIIに示す例に対応している。
(表III)
Figure 2006523551

3)経時的な画像のオゾン安定性の評価
経時的オゾン安定性を評価するために、オゾンに対する露出による色変化試験を、各々の得られたインクジェット記録要素に対して実行した。このために、インク中の種々の染料を同様に試験するために、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4つの色を有するターゲットは、KODAK(登録商標)PPM 200プリンタを用いて各々の要素に関連インクがプリントされ、及び/又は、Epson(登録商標)670又はEpson(登録商標)890プリンタを用いて関連インクがプリントされた。それらのターゲットは、種々の色の強度を測定したGretag Macbeth Spectrolino濃度計を用いて解析される。次いで、それらの要素は、数週間、制御されたオゾン雰囲気(60ppm)を有する部屋で暗い状態に置かれた。各々の週に、その濃度計を用いて、色濃度の何れの劣化についてモニタリングされた。
4)急速乾燥の評価
特定の結果として得られた要素について、前記要素に一度プリントされたインクの急速乾燥が又、測定された。
このために、4つの色であって、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの10cmの長さのストリップより成るターゲットが、得られた要素の一部にプリントされた。そのプリントの終了直後に、生のままの紙のシートがプリントされたばかりのターゲット上に置かれ、平滑な重いローラーを用いて圧力が加えられる。生の紙のシートは、次いで、取り除かれ、ターゲットから転写された画像の強度が前記シート上で測定される。転写された画像の強度が強い程、インクの瞬間乾燥性が弱いことになる。
瞬間乾燥の度合いは次式により定義され、
%乾燥性=(1−(1−10−Dmes)/(1−10−Dref))x100
ここで、Dmesは、小さいDmin(プリントされない要素の濃度)の転写されたターゲットの画像において測定された光学濃度であり、Drefha,小さいDminの生の紙のシート上にプリントされたターゲットにおいて測定された光学濃度である。
光学濃度は、Gretag Macbeth Spectrolino濃度計を用いて測定された。
瞬間乾燥の度合いにおける変化はインクの瞬間乾燥性に関連している。瞬間乾燥の度合いが大きい程、インクの瞬間乾燥性はより良好である。
5)結果
図1は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例1乃至5に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。文字C、M、Y及びKは、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの色それぞれを表している。
図2は、Kodak(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例1乃至5に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図3は、Kodak(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例1乃至5に対して、シアン、マゼンタ及びブラックの色についての瞬間乾燥の割合%DRyを示している。
図4は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例6乃至10に対して4週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図5は、Epson(登録商標)670プリンタを用いてプリントされた例6乃至10に対して4週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
それらの図1乃至5は、非常に少量のスルホン酸ポリスチレンを使用する場合であっても、無機受理剤としてコロイダルシリカLudox(登録商標)PGEを有するインク受理層を有するインクジェット記録要素におけるスルホン酸ポリスチレン(Versa TL(登録商標)502又はVersa TL(登録商標)73)の使用は、染料のオゾン安定性が著しく向上するようにすることを示している。
更に、図3は、瞬間乾燥の割合が又、著しく向上したことを示している。スルホン酸ポリスチレンの使用は、インクの瞬間乾燥性を劣化させることはないが、対蹠的に、スルホン酸ポリスチレンを含まない要素に比べて改善されるようにする。
図6は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例11乃至15に対して5週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図7は、Epson(登録商標)670プリンタを用いてプリントされた例11乃至15に対して5週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図8は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例16乃至20に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図9は、Epson(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例16乃至20に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図10は、Kodak(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例16乃至20に対して、シアン、マゼンタ及びブラックの色についての瞬間乾燥の割合%DRyを示している。
それらの図6乃至10は、特に1%乃至3%のスルホン酸ポリスチレンを使用する場合に、無機受理剤としてコロイダルシリカNalco(登録商標)2329を有するインク受理層を有するインクジェット記録要素におけるスルホン酸ポリスチレン(Versa TL(登録商標)502又はVersa TL(登録商標)73)の使用は、染料のオゾン安定性が著しく向上するようにすることを示している。
更に、図10は、1%乃至3%のスルホン酸ポリスチレンを使用する場合に、瞬間乾燥インクの瞬間乾燥の割合が又、著しく向上したことを示している。スルホン酸ポリスチレンの使用は、インクの瞬間乾燥性を劣化させることはないが、対蹠的に、スルホン酸ポリスチレンを含まない要素に比べて改善されるようにする。
図11は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例21乃至24に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図12は、Epson(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例21乃至24に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図13は、Kodak(登録商標)PPM200プリンタを用いてプリントされた例25乃至29に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
図14は、Epson(登録商標)890プリンタを用いてプリントされた例25乃至29に対して3週間後にターゲットの4つの色についての最大濃度に対して観察した濃度損失の割合を示している。
それらの図11乃至16は、特に1%乃至3%のスルホン酸ポリスチレンを使用する場合に、無機受理剤としてフュームドアルミナを有するインク受理層を有するインクジェット記録要素におけるスルホン酸ポリスチレン(Versa TL(登録商標)502又はVersa TL(登録商標)73)の使用は、染料のオゾン安定性が著しく向上するようにすることを示している。
オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 種々の要素についての瞬間乾燥性の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 種々の要素についての瞬間乾燥性の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。 種々の要素についての瞬間乾燥性の割合を示す図である。 オゾンに曝された種々の要素についての色濃度の損失の割合を示す図である。

Claims (9)

  1. インクジェット記録要素における少なくともスルホン化ポリスチレンの1つ又はそのスルホン酸塩の1つの使用方法であって、前記インクジェット記録要素は、前記インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するために、支持部と少なくとも1つの水溶性結合剤及び無機フィラーを有する少なくとも1つのインク受理層とを有することを特徴とする使用方法。
  2. 請求項1に記載の使用方法であって、前記スルホン酸ポリスチレンは、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム及びポリスチレンスルホン酸リチウムを有する群から選択される、ことを特徴とする使用方法。
  3. 請求項1に記載の使用方法であって、乾燥状態にあるスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸の量は、湿潤受理層の総重量に比べて、0.1%乃至10%の範囲内にある、ことを特徴とする使用方法。
  4. 請求項3に記載の使用方法であって、前記乾燥状態にあるスルホン化ポリスチレン又はポリスチレンスルホン酸の量は、前記湿潤受理層の総重量に比べて、1%乃至3%の範囲内にある、ことを特徴とする使用方法。
  5. 請求項1に記載の使用方法であって、前記無機フィラーは金属酸化物又は金属水酸化物に基づいている、ことを特徴とする使用方法。
  6. 請求項5に記載の使用方法であって、前記無機フィラーはアルミニウム、シリカ、チタン、ジルコニウム又はそれらの混合物に基づいている、ことを特徴とする使用方法。
  7. 請求項6に記載の使用方法であって、前記無機フィラーはベーマイト、フュームドアルミナ、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ゼオライト、カオリン、ベントナイト、二酸化ケイ素及び二酸化チタンを含む群から選択される、ことを特徴とする使用方法。
  8. 請求項1に記載の使用方法であって、前記無機フィラーは炭酸カルシウム又は炭酸バリウムに基づいている、ことを特徴とする使用方法。
  9. 請求項1に記載の使用方法であって、前記水溶性結合剤はゼラチン又はポリビニルアルコールである、ことを特徴とする使用方法。
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