JPH079757A - インクジェット用記録シート - Google Patents
インクジェット用記録シートInfo
- Publication number
- JPH079757A JPH079757A JP5181851A JP18185193A JPH079757A JP H079757 A JPH079757 A JP H079757A JP 5181851 A JP5181851 A JP 5181851A JP 18185193 A JP18185193 A JP 18185193A JP H079757 A JPH079757 A JP H079757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording sheet
- ink
- ethylene oxide
- copolymer
- receiving layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】光透過性に優れ、インクの滲みに伴うビーディ
ング、混色滲みが無く、且つ経時的な滲み増大の無いイ
ンク受容層を有するインクジェット用記録シートを提供
する。 【構成】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、イン
ク受容層が設けられたインクジェット用記録シートにお
いて、該インク受容層が、エチレンオキサイドの繰り返
し単位を一分子中に40〜98重量%有するエチレンオ
キサイド・アルキレンオキサイド共重合体とガラス転移
温度が70℃以上のポリマーとの混合物からなることを
特徴とするインクジェット用記録シート。
ング、混色滲みが無く、且つ経時的な滲み増大の無いイ
ンク受容層を有するインクジェット用記録シートを提供
する。 【構成】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、イン
ク受容層が設けられたインクジェット用記録シートにお
いて、該インク受容層が、エチレンオキサイドの繰り返
し単位を一分子中に40〜98重量%有するエチレンオ
キサイド・アルキレンオキサイド共重合体とガラス転移
温度が70℃以上のポリマーとの混合物からなることを
特徴とするインクジェット用記録シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット方式を
利用するプリンターを用いて透明画を作成するのに適し
た透明なインクジェット用記録シートに関する。特にO
HP(オーバーヘッドプロジェクター)に使用できるイ
ンクジェット用記録シートに関する。
利用するプリンターを用いて透明画を作成するのに適し
た透明なインクジェット用記録シートに関する。特にO
HP(オーバーヘッドプロジェクター)に使用できるイ
ンクジェット用記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は騒音がなく、高速
記録が可能であり、端末プリンター等に採用され近年急
速に普及している。多数のインクノズルを使用すること
により多色記録を行なうことも容易であり、各種のイン
クジェット記録方式による多色インクジェット記録が検
討されている。特に、コンピューターにより作成した文
字や各種図形等の画像情報のハードコピー作成用装置と
して、複雑な画像を迅速且つ正確に形成することができ
るインクジェットプリンターの利用が注目されている。
更に、これらのコンピューターで作成された画像情報を
インクジェットプリンターにより透明な記録用シートに
記録し、これをOHP等の原稿として利用する要求も大
きい。
記録が可能であり、端末プリンター等に採用され近年急
速に普及している。多数のインクノズルを使用すること
により多色記録を行なうことも容易であり、各種のイン
クジェット記録方式による多色インクジェット記録が検
討されている。特に、コンピューターにより作成した文
字や各種図形等の画像情報のハードコピー作成用装置と
して、複雑な画像を迅速且つ正確に形成することができ
るインクジェットプリンターの利用が注目されている。
更に、これらのコンピューターで作成された画像情報を
インクジェットプリンターにより透明な記録用シートに
記録し、これをOHP等の原稿として利用する要求も大
きい。
【0003】インクジェット記録用のインクとしては、
安全性、記録特性の面から、溶剤として主に水を主成分
とする水性インクが使用されていたが、最近ではノズル
の目詰まりの防止及び吐出特性の向上の観点から多価ア
ルコール等が一部使用される場合が多い。
安全性、記録特性の面から、溶剤として主に水を主成分
とする水性インクが使用されていたが、最近ではノズル
の目詰まりの防止及び吐出特性の向上の観点から多価ア
ルコール等が一部使用される場合が多い。
【0004】このインクジェット記録に使用される記録
媒体としては、従来、通常の紙や、インクジェット用記
録紙と称される支持体上にインク吸収層が設けられた記
録シート(紙又は透明シート)が使用されていた。しか
しながら、上記従来の透明な記録シートを前記OHP用
記録シート(原稿)に利用する場合は、いくつかの問題
点があった。即ち、上記記録シートは、光透過性が充分
でない、また水性インクの受容性が劣る(インクの吸収
性が劣る)等である。従来の記録シートの多くは、表面
に多孔性のインク吸収層を設け、その孔の空隙中にイン
クを吸収させ、インクを定着させている。このため、支
持体に透明なシートを使用しても、この多孔性のインク
吸収層が光透過性を低下させるとの問題がある。また、
インク吸収層の表面が非多孔性の場合には、光透過性は
改善されるが、水性インク吸収性が低下し、画像記録後
水性インクが記録シート表面に長時間に亙って残存し、
乾燥定着時間が長くなるとの問題がある。
媒体としては、従来、通常の紙や、インクジェット用記
録紙と称される支持体上にインク吸収層が設けられた記
録シート(紙又は透明シート)が使用されていた。しか
しながら、上記従来の透明な記録シートを前記OHP用
記録シート(原稿)に利用する場合は、いくつかの問題
点があった。即ち、上記記録シートは、光透過性が充分
でない、また水性インクの受容性が劣る(インクの吸収
性が劣る)等である。従来の記録シートの多くは、表面
に多孔性のインク吸収層を設け、その孔の空隙中にイン
クを吸収させ、インクを定着させている。このため、支
持体に透明なシートを使用しても、この多孔性のインク
吸収層が光透過性を低下させるとの問題がある。また、
インク吸収層の表面が非多孔性の場合には、光透過性は
改善されるが、水性インク吸収性が低下し、画像記録後
水性インクが記録シート表面に長時間に亙って残存し、
乾燥定着時間が長くなるとの問題がある。
【0005】上記問題点を解決するために、透明支持体
上に水溶性インク受容性の高いインク吸収層を設けたイ
ンクジェット用記録シートが多数提案されている。例え
ば、ポリビニルアルコールとポリアクリル酸系水溶性高
分子とからなるインク吸収層(特開昭60−16865
1号公報、特開平2−27941号公報)及び特定のポ
リエステル粒子が分散したポリビニルピロリドンのイン
ク吸収層(特開平3−104648号公報)が提案され
ている。しかしながら、これらのインク吸収層は、光透
過性に優れ、インクとの親和性に優れているものの、乾
燥((水分の)吸収)速度が小さく、滲み易く、ビーデ
ィング(ベタ印刷時のインク凝集によるマダラ模様の発
生)や多色印刷を行なった際の混色滲みの発生が起こり
易いとの問題がある。
上に水溶性インク受容性の高いインク吸収層を設けたイ
ンクジェット用記録シートが多数提案されている。例え
ば、ポリビニルアルコールとポリアクリル酸系水溶性高
分子とからなるインク吸収層(特開昭60−16865
1号公報、特開平2−27941号公報)及び特定のポ
リエステル粒子が分散したポリビニルピロリドンのイン
ク吸収層(特開平3−104648号公報)が提案され
ている。しかしながら、これらのインク吸収層は、光透
過性に優れ、インクとの親和性に優れているものの、乾
燥((水分の)吸収)速度が小さく、滲み易く、ビーデ
ィング(ベタ印刷時のインク凝集によるマダラ模様の発
生)や多色印刷を行なった際の混色滲みの発生が起こり
易いとの問題がある。
【0006】一方、アルミナゾルと水溶性高分子より形
成される表面に細孔を有するインク受容層(特開平2−
276670号公報)が提案されている。これらは、上
記インクの滲みついてはほとんど発生することはなく、
乾燥定着時間も短縮されるが、吸収層が白濁するため、
投影される画像が着色したり、ヘイズ(曇り)が大きく
なるとの問題がある。
成される表面に細孔を有するインク受容層(特開平2−
276670号公報)が提案されている。これらは、上
記インクの滲みついてはほとんど発生することはなく、
乾燥定着時間も短縮されるが、吸収層が白濁するため、
投影される画像が着色したり、ヘイズ(曇り)が大きく
なるとの問題がある。
【0007】上記水溶性高分子を用いたインク吸収層の
上記欠点を解消するため、上記水溶性高分子に加えてポ
リエチレンオキサイドを使用したインク吸収層が、特開
昭63−237983号公報に記載されている。このよ
うなインク吸収層を用いることにより、ビーディング性
についてはかなり改善されるが、混色滲みや経時ニジミ
(経時的に発生する滲み)が大きくなるとの問題があ
る。
上記欠点を解消するため、上記水溶性高分子に加えてポ
リエチレンオキサイドを使用したインク吸収層が、特開
昭63−237983号公報に記載されている。このよ
うなインク吸収層を用いることにより、ビーディング性
についてはかなり改善されるが、混色滲みや経時ニジミ
(経時的に発生する滲み)が大きくなるとの問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示される水
溶性高分子を主成分とするインク受容層を有する記録シ
ートは、光透過性に優れ、水性インクの受容性が高いと
の優位性を有するが、特にビーディングや混色滲みが発
生し易いとの問題がある。本発明者の検討によると、ポ
リエチレンオキサイドを上記ポリマーと併用することに
より、上述したように、乾燥定着時間は短縮される(ビ
ーディングが改善される)が、混色滲みや経時的に滲み
が充分でないことが判明した。さらに、検討を重ねたと
ころ、ポリエチレンオキサイドの代わりに、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサ
イドとの共重合体を使用することにより、上記混色滲み
等ついても解決できることを発見し、また、その際併用
するポリマーとして、この共重合体と相溶性に優れた軟
化点が70℃以上のものが特に有効であるとの知見も得
て本発明に到達したものである。
溶性高分子を主成分とするインク受容層を有する記録シ
ートは、光透過性に優れ、水性インクの受容性が高いと
の優位性を有するが、特にビーディングや混色滲みが発
生し易いとの問題がある。本発明者の検討によると、ポ
リエチレンオキサイドを上記ポリマーと併用することに
より、上述したように、乾燥定着時間は短縮される(ビ
ーディングが改善される)が、混色滲みや経時的に滲み
が充分でないことが判明した。さらに、検討を重ねたと
ころ、ポリエチレンオキサイドの代わりに、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサ
イドとの共重合体を使用することにより、上記混色滲み
等ついても解決できることを発見し、また、その際併用
するポリマーとして、この共重合体と相溶性に優れた軟
化点が70℃以上のものが特に有効であるとの知見も得
て本発明に到達したものである。
【0009】従って、本発明は、光透過性に優れ、イン
クの滲みに伴う画像ムラ、混色滲みが無く、且つ経時的
な滲み増大も無く、そして乾燥定着時間も短縮されたイ
ンク受容層を有するインクジェット用記録シートを提供
することを目的とする。また、本発明は、OHP(オー
バーヘッドプロジェクター)用フィルムに好適なインク
ジェット用記録シートを提供することを目的とする。
クの滲みに伴う画像ムラ、混色滲みが無く、且つ経時的
な滲み増大も無く、そして乾燥定着時間も短縮されたイ
ンク受容層を有するインクジェット用記録シートを提供
することを目的とする。また、本発明は、OHP(オー
バーヘッドプロジェクター)用フィルムに好適なインク
ジェット用記録シートを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、透明支持体
の少なくとも一方の表面に、インク受容層が設けられた
インクジェット用記録シート、該インク受容層が、エチ
レンオキサイドの繰り返し単位を一分子中に40〜98
重量%有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイ
ド共重合体(但し、アルキレンオキサイドの炭素原子数
は3〜8である)と軟化点が70℃以上のポリマーとの
混合物からなることを特徴とするインクジェット用記録
シートにより達成することができる。
の少なくとも一方の表面に、インク受容層が設けられた
インクジェット用記録シート、該インク受容層が、エチ
レンオキサイドの繰り返し単位を一分子中に40〜98
重量%有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイ
ド共重合体(但し、アルキレンオキサイドの炭素原子数
は3〜8である)と軟化点が70℃以上のポリマーとの
混合物からなることを特徴とするインクジェット用記録
シートにより達成することができる。
【0011】上記本発明のインクジェット用記録シート
の好ましい態様は下記の通りである。 (1)軟化点が70℃以上のポリマーが、アクリル樹
脂、ポリアクリルアミドまたはポリビニルフェノールで
ある上記のインクジェット用記録シート。
の好ましい態様は下記の通りである。 (1)軟化点が70℃以上のポリマーが、アクリル樹
脂、ポリアクリルアミドまたはポリビニルフェノールで
ある上記のインクジェット用記録シート。
【0012】(2)エチレンオキサイド・アルキレンオ
キサイド共重合体と軟化点が70℃以上のポリマーとの
混合比率が、重量比で50:50〜95:5の範囲(好
ましくは65:35〜90:10)にある上記のインク
ジェット用記録シート。
キサイド共重合体と軟化点が70℃以上のポリマーとの
混合比率が、重量比で50:50〜95:5の範囲(好
ましくは65:35〜90:10)にある上記のインク
ジェット用記録シート。
【0013】(3)エチレンオキサイド・アルキレンオ
キサイド共重合体が、エチレンオキサイド・プロピレン
オキサイド共重合体である上記のインクジェット用記録
シート。
キサイド共重合体が、エチレンオキサイド・プロピレン
オキサイド共重合体である上記のインクジェット用記録
シート。
【0014】(4)エチレンオキサイド・アルキレンオ
キサイド共重合体の重量平均分子量が、10万以上であ
る上記のインクジェット用記録シート。
キサイド共重合体の重量平均分子量が、10万以上であ
る上記のインクジェット用記録シート。
【0015】(5)エチレンオキサイド・アルキレンオ
キサイド共重合体が、エチレンオキサイド繰り返し単位
を一分子中に40〜95重量%有する上記インクジェッ
ト用記録シート。
キサイド共重合体が、エチレンオキサイド繰り返し単位
を一分子中に40〜95重量%有する上記インクジェッ
ト用記録シート。
【0016】[発明の詳細な記述]本発明のインクジェ
ット用記録シートは、透明支持体の一方の表面あるいは
両方の表面に、インク受容層が形成された構成を有す
る。図1及び図2に本発明のインクジェット用記録シー
トの基本的な構成の断面を模式的に示す。
ット用記録シートは、透明支持体の一方の表面あるいは
両方の表面に、インク受容層が形成された構成を有す
る。図1及び図2に本発明のインクジェット用記録シー
トの基本的な構成の断面を模式的に示す。
【0017】図1には、透明支持体11の一方の表面
に、インク受容層12が形成されたインクジェット用記
録シートが示されている。透明支持体は、透明性を有
し、耐熱性に優れたプラスチックフィルムであり、イン
ク受容層は、インクジェットにより噴出されたインクの
小滴を吸収して、インクを保持する機能を有する。一般
にインクジェット記録法では、ドット記録が行なわれ
る。
に、インク受容層12が形成されたインクジェット用記
録シートが示されている。透明支持体は、透明性を有
し、耐熱性に優れたプラスチックフィルムであり、イン
ク受容層は、インクジェットにより噴出されたインクの
小滴を吸収して、インクを保持する機能を有する。一般
にインクジェット記録法では、ドット記録が行なわれ
る。
【0018】図2には、透明支持体21の両方の表面
に、インク受容層22a及び22bが形成された電子写
真用フィルムが示されている。
に、インク受容層22a及び22bが形成された電子写
真用フィルムが示されている。
【0019】上記透明支持体11、21の材料として
は、従来のものを使用することができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル類;ニトロセ
ルロース、セロハン、セルロースジアセテート、セルロ
ーストリアセテート、セルロースアセテートブチレート
等のセルロースエステル類、さらにポリスルホン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、アクリル樹脂及びポリ塩化ビニル等を
挙げることができる。これらの中で、透明で、OHPと
して使用された時の輻射熱に耐え得る性質を有する材料
が好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。フィルムの厚さは、特に制限はないが、10〜20
0μmのものが取り扱い易く好ましい。
は、従来のものを使用することができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル類;ニトロセ
ルロース、セロハン、セルロースジアセテート、セルロ
ーストリアセテート、セルロースアセテートブチレート
等のセルロースエステル類、さらにポリスルホン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、アクリル樹脂及びポリ塩化ビニル等を
挙げることができる。これらの中で、透明で、OHPと
して使用された時の輻射熱に耐え得る性質を有する材料
が好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。フィルムの厚さは、特に制限はないが、10〜20
0μmのものが取り扱い易く好ましい。
【0020】上記透明支持体上には、本発明のインク受
容層が設けられる。インク受容層は、エチレンオキサイ
ドの繰り返し単位を一分子中に40〜98重量%の範囲
で有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共
重合体(エチレンオキサイドの繰り返し単位及びエチレ
ンオキサイド以外のアルキレンオキサイドの繰り返し単
位からなる)と軟化点が70℃以上のポリマーとの混合
物からなる層である。上記エチレンオキサイド・アルキ
レンオキサイド共重合体中のエチレンオキサイドの繰り
返し単位の含有率が、40重量%未満の場合は得られる
受容層の親水性が大きく低下して水溶性のインクジェッ
ト用インクの吸収性も低下する。また、98重量%を超
えた場合はポリエチレンオキサイド(ホモポリマー)の
性質とほぼ同じになり、混色滲み及び経時滲みの発生が
大きくなる。
容層が設けられる。インク受容層は、エチレンオキサイ
ドの繰り返し単位を一分子中に40〜98重量%の範囲
で有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共
重合体(エチレンオキサイドの繰り返し単位及びエチレ
ンオキサイド以外のアルキレンオキサイドの繰り返し単
位からなる)と軟化点が70℃以上のポリマーとの混合
物からなる層である。上記エチレンオキサイド・アルキ
レンオキサイド共重合体中のエチレンオキサイドの繰り
返し単位の含有率が、40重量%未満の場合は得られる
受容層の親水性が大きく低下して水溶性のインクジェッ
ト用インクの吸収性も低下する。また、98重量%を超
えた場合はポリエチレンオキサイド(ホモポリマー)の
性質とほぼ同じになり、混色滲み及び経時滲みの発生が
大きくなる。
【0021】上記エチレンオキサイド・アルキレンオキ
サイド共重合体のアルキレンオキサイドは、炭素原子数
3〜8のアルキレンオキサイドであり、炭素原子数3〜
6のアルキレンオキサイドが好ましく、さらにプロピレ
ンオキサイドが好ましい。従って、エチレンオキサイド
・プロピレンオキサイド共重合体であることが特に好ま
しい。また、エチレンオキサイド繰り返し単位を一分子
中に40〜95重量%で有することが好ましい。更に、
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体の
重量平均分子量は、10万以上であることが好ましく、
特に10万〜200万の範囲にあることが好ましい。
サイド共重合体のアルキレンオキサイドは、炭素原子数
3〜8のアルキレンオキサイドであり、炭素原子数3〜
6のアルキレンオキサイドが好ましく、さらにプロピレ
ンオキサイドが好ましい。従って、エチレンオキサイド
・プロピレンオキサイド共重合体であることが特に好ま
しい。また、エチレンオキサイド繰り返し単位を一分子
中に40〜95重量%で有することが好ましい。更に、
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体の
重量平均分子量は、10万以上であることが好ましく、
特に10万〜200万の範囲にあることが好ましい。
【0022】インク受容層を上記エチレンオキサイド・
アルキレンオキサイド共重合体のみで形成した場合、球
晶が発生するとの問題がある。この球晶は、インクジェ
ットにより印刷された部分に特に発生し易いため、投影
の際、光を散乱させて印刷の色を暗く、あるいはくすま
せるとの悪影響をもたらす。この球晶の発生を防止する
ため、本発明では、上記エチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体と良好な相溶性を有し、軟化点が
この共重合体の軟化点より高い70℃以上のポリマーを
併用している。上記軟化点は、環球法により測定したも
のである。
アルキレンオキサイド共重合体のみで形成した場合、球
晶が発生するとの問題がある。この球晶は、インクジェ
ットにより印刷された部分に特に発生し易いため、投影
の際、光を散乱させて印刷の色を暗く、あるいはくすま
せるとの悪影響をもたらす。この球晶の発生を防止する
ため、本発明では、上記エチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体と良好な相溶性を有し、軟化点が
この共重合体の軟化点より高い70℃以上のポリマーを
併用している。上記軟化点は、環球法により測定したも
のである。
【0023】上記軟化点が70℃以上のポリマーとして
は、アクリル酸エステル、メタクル酸エステル等の単独
重合体又は共重合体であるアクリル樹脂、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、アクリルアミド・アクリロニトリル・酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルフェノール、フェノキシ酢酸ホルム
アルデヒド樹脂、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース及びアルキン酸ナト
リウムを挙げることができる。上記アクリル樹脂は、水
溶性、エマルジョンタイプ、あるいは水分散性のものが
好ましい。水分散性アクリル樹脂は、極性基(例、第四
級アンモニウム塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、
カルボン酸基、カルボン酸塩基、リン酸基、リン酸塩
基)を分子中に、0.1〜10重量%の範囲で有するこ
とが好ましく、さらに1〜5重量%の範囲で有すること
が好ましい。これらの中で、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド及びポリビニルフェノールが好ましく、特に水
分散性アクリル樹脂及びポリビニルフェノールが好まし
い。
は、アクリル酸エステル、メタクル酸エステル等の単独
重合体又は共重合体であるアクリル樹脂、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、アクリルアミド・アクリロニトリル・酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルフェノール、フェノキシ酢酸ホルム
アルデヒド樹脂、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース及びアルキン酸ナト
リウムを挙げることができる。上記アクリル樹脂は、水
溶性、エマルジョンタイプ、あるいは水分散性のものが
好ましい。水分散性アクリル樹脂は、極性基(例、第四
級アンモニウム塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、
カルボン酸基、カルボン酸塩基、リン酸基、リン酸塩
基)を分子中に、0.1〜10重量%の範囲で有するこ
とが好ましく、さらに1〜5重量%の範囲で有すること
が好ましい。これらの中で、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド及びポリビニルフェノールが好ましく、特に水
分散性アクリル樹脂及びポリビニルフェノールが好まし
い。
【0024】インク受容層は、界面活性剤を含有されて
いても良い。界面活性剤としては、アニオン系、カチオ
ン系、ベタイン系、ノニオン系の各種界面活性剤を挙げ
ることができる。例えば、サポニン系(ステロイド
系)、アルキレンオキサイド誘導体(例、ポリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール・ポリエチレング
リコール縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエー
テル類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエー
テル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチ
レングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレン
グリコールアルキルアミン又はアミド類、シリコーンの
ポリエチレンオキサイド付加物)、グルシドール誘導体
(例、アルケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフ
ェノールポリグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸エ
ステル類等のアルキルエステルなどの非イオン界面活性
剤;アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸
エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−アシル−
N−アルキルタウリン酸、スルホコハク酸エステル、ス
ルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、ポリオキシエチレンアルキルエイン酸エステル
類等のカルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステ
ル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面
活性剤;アミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、ア
ミノアルキル硫酸又はリン酸エステル類、アルキルベタ
イン類、アミノオキシド類等の両性界面活性剤;アルキ
ルアミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウ
ム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウム等の複素環第4
級アンモニウム塩類及び脂肪族もしくは複素環を含むホ
スホニウムもしくはスルホニウム塩類などのカチオン界
面活性剤を挙げることができる。弗素系界面活性剤につ
いても、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイ
ン系のものを挙げることができる。
いても良い。界面活性剤としては、アニオン系、カチオ
ン系、ベタイン系、ノニオン系の各種界面活性剤を挙げ
ることができる。例えば、サポニン系(ステロイド
系)、アルキレンオキサイド誘導体(例、ポリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール・ポリエチレング
リコール縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエー
テル類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエー
テル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチ
レングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレン
グリコールアルキルアミン又はアミド類、シリコーンの
ポリエチレンオキサイド付加物)、グルシドール誘導体
(例、アルケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフ
ェノールポリグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸エ
ステル類等のアルキルエステルなどの非イオン界面活性
剤;アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸
エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−アシル−
N−アルキルタウリン酸、スルホコハク酸エステル、ス
ルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、ポリオキシエチレンアルキルエイン酸エステル
類等のカルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステ
ル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面
活性剤;アミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、ア
ミノアルキル硫酸又はリン酸エステル類、アルキルベタ
イン類、アミノオキシド類等の両性界面活性剤;アルキ
ルアミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウ
ム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウム等の複素環第4
級アンモニウム塩類及び脂肪族もしくは複素環を含むホ
スホニウムもしくはスルホニウム塩類などのカチオン界
面活性剤を挙げることができる。弗素系界面活性剤につ
いても、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイ
ン系のものを挙げることができる。
【0025】インク受容層は、光透過性を損なわない範
囲で、各種充填剤を含有しても良い。充填剤の例とし
て、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン及びサチン
ホワイトを挙げることができる。
囲で、各種充填剤を含有しても良い。充填剤の例とし
て、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン及びサチン
ホワイトを挙げることができる。
【0026】さらに、インク受容層の形成時に、必要に
応じて、分散剤、蛍光染料、pH調節剤、消泡剤、潤滑
剤、褪色防止剤、防腐剤等の公知の各種添加剤を用いて
も良い。
応じて、分散剤、蛍光染料、pH調節剤、消泡剤、潤滑
剤、褪色防止剤、防腐剤等の公知の各種添加剤を用いて
も良い。
【0027】上記インク受容層の形成は、例えば、上記
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体と
軟化点が70℃以上のポリマーとの混合物を水(必要に
応じて有機溶剤を用いて)に分散又は溶解させ、得られ
た塗布液を上記透明支持体上に塗布、加熱乾燥すること
により実施することができる。塗布は、例えばロールコ
ーティング法、ロッドバーコーティング法、エアーナイ
フコーティング法及びスプレーコーティング法等の公知
の塗布方法で行なうことができる。
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体と
軟化点が70℃以上のポリマーとの混合物を水(必要に
応じて有機溶剤を用いて)に分散又は溶解させ、得られ
た塗布液を上記透明支持体上に塗布、加熱乾燥すること
により実施することができる。塗布は、例えばロールコ
ーティング法、ロッドバーコーティング法、エアーナイ
フコーティング法及びスプレーコーティング法等の公知
の塗布方法で行なうことができる。
【0028】
[実施例1]二軸延伸により熱固定された厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムの支持体を用
意した。次いで、下記の組成を有するインク受容層形成
用塗布液を調製した。(以下の全ての塗布液の配合量を
示す重量部の値は、全て固形分又は不揮発分を表わす)
mのポリエチレンテレフタレートフィルムの支持体を用
意した。次いで、下記の組成を有するインク受容層形成
用塗布液を調製した。(以下の全ての塗布液の配合量を
示す重量部の値は、全て固形分又は不揮発分を表わす)
【0029】 [インク受容層形成用塗布液] エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体 4重量部 (エチレンオキサイド含有率:43重量%、 重量平均分子量:16万) ポリアクリルアミド 1重量部 (ST−13、軟化点:175℃ ミズサワセラミックケミカル(株)製) 純水 95重量部
【0030】上記インク受容層形成用塗布液を、上記ポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に、バーコーター
を用いて塗布速度20m/分で塗布し、120℃で30
秒間乾燥した。層厚は5μmであった。このようにし
て、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にイン
ク受容層が形成されたインクジェット用記録シートを作
成した。
リエチレンテレフタレートフィルム上に、バーコーター
を用いて塗布速度20m/分で塗布し、120℃で30
秒間乾燥した。層厚は5μmであった。このようにし
て、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にイン
ク受容層が形成されたインクジェット用記録シートを作
成した。
【0031】[実施例2]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
【0032】[比較例1]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率35重量%及び重量平均
分子量15万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率35重量%及び重量平均
分子量15万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
【0033】[比較例2]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率99重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率99重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
【0034】[実施例3]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドの代
わりに軟化点76℃のアクリル樹脂(ジュリマーAT6
13、日本純薬(株)製)を使用した以外は実施例1と
同様にしてインクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドの代
わりに軟化点76℃のアクリル樹脂(ジュリマーAT6
13、日本純薬(株)製)を使用した以外は実施例1と
同様にしてインクジェット用記録シートを作成した。
【0035】[実施例4]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりに軟化点115℃のアクリル樹脂(ジ
ュリマーAT610、日本純薬(株)製)を使用した以
外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シート
を作成した。
リル樹脂の代わりに軟化点115℃のアクリル樹脂(ジ
ュリマーAT610、日本純薬(株)製)を使用した以
外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シート
を作成した。
【0036】[実施例5]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりに軟化点145℃のポリビニルフェノ
ール(マルカリンカーM−S−1、丸善石油化学(株)
製)を使用し、また純水の代わりにメタノール使用した
以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シー
トを作成した。
リル樹脂の代わりに軟化点145℃のポリビニルフェノ
ール(マルカリンカーM−S−1、丸善石油化学(株)
製)を使用し、また純水の代わりにメタノール使用した
以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シー
トを作成した。
【0037】[比較例3]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりに軟化点44℃のアクリル樹脂(ジュ
リマーET410、日本純薬(株)製)を使用した以外
は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シートを
作成した。
リル樹脂の代わりに軟化点44℃のアクリル樹脂(ジュ
リマーET410、日本純薬(株)製)を使用した以外
は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シートを
作成した。
【0038】[比較例4]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりに軟化点60℃のアクリルエマルジョ
ン(AE125、日本合成ゴム(株))を使用した以外
は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シートを
作成した。
リル樹脂の代わりに軟化点60℃のアクリルエマルジョ
ン(AE125、日本合成ゴム(株))を使用した以外
は実施例3と同様にしてインクジェット用記録シートを
作成した。
【0039】[比較例5]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量5万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドを使用
しなかった以外は実施例1と同様にしてインクジェット
用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量5万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドを使用
しなかった以外は実施例1と同様にしてインクジェット
用記録シートを作成した。
【0040】[比較例6]比較例5において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量12万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
【0041】[比較例7]比較例5において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量18万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率94重量%及び重量平均
分子量18万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。
【0042】[比較例8]比較例5において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。 上記各例で使用したエチレンオキサイド・プロピレンオ
キサイド共重合体と添加したポリマーを表1に示す。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用した以外は比較例5と同様にしてイ
ンクジェット用記録シートを作成した。 上記各例で使用したエチレンオキサイド・プロピレンオ
キサイド共重合体と添加したポリマーを表1に示す。
【0043】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── EO/PO共重合体 添加ポリマー EO含有率 重量平均 種類 軟化点 (重量%) 分子量 (℃) ──────────────────────────────────── 実施例1 43 16万 ポリアクリルアミド 175 実施例2 94 12万 ポリアクリルアミド 175 ──────────────────────────────────── 比較例1 35 15万 ポリアクリルアミド 175 比較例2 99 12万 ポリアクリルアミド 175 ──────────────────────────────────── 実施例3 90 30万 アクリル樹脂(AT613) 76 実施例4 90 30万 アクリル樹脂(AT610) 115 実施例5 90 30万 ポリビニルフェノール 145 ──────────────────────────────────── 比較例3 90 30万 アクリル樹脂(ET410) 44 比較例4 90 30万 アクリルエマルジョン 60 ──────────────────────────────────── 比較例5 94 5万 −− −− 比較例6 94 12万 −− −− 比較例7 94 18万 −− −− 比較例8 90 30万 −− −− ────────────────────────────────────
【0044】このようにして得られたインクジェット用
記録シートを、シャープ(株)製のインクジェットプリ
ンター(IO−735X)を用いて下記の方法によりそ
の特性を評価した。
記録シートを、シャープ(株)製のインクジェットプリ
ンター(IO−735X)を用いて下記の方法によりそ
の特性を評価した。
【0045】1)インク定着時間 上記プリンタで印刷した印刷部分に普通紙を圧着し、次
いで剥離し、インクあるいはインクで膨潤した受容層が
普通紙に転写するかどうかを観察し、転写しなくなるま
での時間を測定した。
いで剥離し、インクあるいはインクで膨潤した受容層が
普通紙に転写するかどうかを観察し、転写しなくなるま
での時間を測定した。
【0046】2)混色滲み イエロー、マゼンタ又はシアンのベタ画像上に、上記プ
リンターを用いて幅1mmの黒線を重ね打ちし、その1
mmより滲み出た黒インクの幅を測定し、その最大値を
混色ニジミとした。
リンターを用いて幅1mmの黒線を重ね打ちし、その1
mmより滲み出た黒インクの幅を測定し、その最大値を
混色ニジミとした。
【0047】3)ビーディング 上記プリンターを用いてベタ画像を印刷し、インクが凝
集して発生するまだら模様の程度を観察し、下記のよう
に評価した。 CC:ポバール(PVA224、クラレ(株)製)のイ
ンク受容層上に発生する数mmピッチのまだら模様 BB:EO/PO共重合体(パオゲンEP−15、第一
工業製薬(株)製、比較例11のEO/PO共重合体と
同等品)のインク受容層上に発生する0.5〜3mmピ
ッチのまだら模様 AA:目視でほとんど分からない程度のまだら模様
集して発生するまだら模様の程度を観察し、下記のよう
に評価した。 CC:ポバール(PVA224、クラレ(株)製)のイ
ンク受容層上に発生する数mmピッチのまだら模様 BB:EO/PO共重合体(パオゲンEP−15、第一
工業製薬(株)製、比較例11のEO/PO共重合体と
同等品)のインク受容層上に発生する0.5〜3mmピ
ッチのまだら模様 AA:目視でほとんど分からない程度のまだら模様
【0048】4)ヘイズ(%) ヘイズメーター(HGP−2DP、スガ試験機(株)
製)を用いて、印刷前のの記録シートについて測定し
た。
製)を用いて、印刷前のの記録シートについて測定し
た。
【0049】上記測定結果を下記の表2に示す。
【0050】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 評価項目 インク定着時間 混色滲み ビーディング ヘイズ度 (分) (mm) (%) ──────────────────────────────────── 実施例1 7.3 0.8 BB 1.2 実施例2 3.6 0.4 BB 1.4 ──────────────────────────────────── 比較例1 15.0 1.2 CC 1.5 比較例2 3.5 1.8 BB 1.3 ──────────────────────────────────── 実施例3 3.0 0.4 BB 1.3 実施例4 2.5 0.4 AA 1.2 実施例5 2.0 0.4 AA 1.2 ──────────────────────────────────── 比較例3 4.5 0.7 BB 9.6 比較例4 4.2 0.6 BB 6.6 ──────────────────────────────────── 比較例5 12.0 0.9 BB 8.8 比較例6 3.9 0.4 BB 8.6 比較例7 3.3 0.4 BB 8.7 比較例8 2.2 0.4 AA 8.5 ────────────────────────────────────
【0051】上記結果から明らかなように、実施例1〜
5で得られた本発明のインクジェット用記録シートは、
インク定着時間、混色滲み、ビーディングそしてヘイズ
度のいずれにおいても優れており、本発明のインクジェ
ット用記録シートは光透過性に優れ、インクの滲みに伴
うビーディング、混色滲みのない優れた特性を有するも
のである。一方、99%EOのEO/PO共重合体(従
来のPEOに近い)を用いた比較例2のインクジェット
用記録シートは、混色滲みが大きい。また、EOが40
%未満のEO/PO共重合体を用いた比較例1のインク
ジェット用記録シートは、インク定着時間、混色滲み、
ビーディングに劣っている。また、併用するポリマーの
軟化温度の低い場合(比較例3及び4)、及びEO/P
O共重合体のみの使用(比較例5〜8)では、ヘイズ度
が高い。
5で得られた本発明のインクジェット用記録シートは、
インク定着時間、混色滲み、ビーディングそしてヘイズ
度のいずれにおいても優れており、本発明のインクジェ
ット用記録シートは光透過性に優れ、インクの滲みに伴
うビーディング、混色滲みのない優れた特性を有するも
のである。一方、99%EOのEO/PO共重合体(従
来のPEOに近い)を用いた比較例2のインクジェット
用記録シートは、混色滲みが大きい。また、EOが40
%未満のEO/PO共重合体を用いた比較例1のインク
ジェット用記録シートは、インク定着時間、混色滲み、
ビーディングに劣っている。また、併用するポリマーの
軟化温度の低い場合(比較例3及び4)、及びEO/P
O共重合体のみの使用(比較例5〜8)では、ヘイズ度
が高い。
【0052】
【発明の効果】本発明のインクジェット用記録シート
は、特定の共重合比率のエチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体を使用することにより、インクの
滲みに起因する諸性能が向上されており、そして特定の
軟化点を有するポリマーを併用することにより光透過性
についても満足な特性を有するものである。従って、本
発明のインクジェット用記録シートは光透過性に優れ、
そしてインクの滲みに伴うビーディング、混色滲みが無
く、更に経時ニジミの発生もないインク受容層を有する
インクジェット用記録シートであるということができ
る。
は、特定の共重合比率のエチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体を使用することにより、インクの
滲みに起因する諸性能が向上されており、そして特定の
軟化点を有するポリマーを併用することにより光透過性
についても満足な特性を有するものである。従って、本
発明のインクジェット用記録シートは光透過性に優れ、
そしてインクの滲みに伴うビーディング、混色滲みが無
く、更に経時ニジミの発生もないインク受容層を有する
インクジェット用記録シートであるということができ
る。
【図1】本発明のインクジェット用記録シートの基本構
成の一例を示す断面図である。
成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明のインクジェット用記録シートの基本構
成の別の一例を示す断面図である。
成の別の一例を示す断面図である。
11、21 透明支持体 12、22a、22b インク受容層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示される水
溶性高分子を主成分とするインク受容層を有する記録シ
ートは、光透過性に優れ、水性インクの受容性が高いと
の優位性を有するが、特にビーディングや混色滲みが発
生し易いとの問題がある。本発明者の検討によると、ポ
リエチレンオキサイドを上記ポリマーと併用することに
より、上述したように、乾燥定着時間は短縮される(ビ
ーディングが改善される)が、混色滲みや経時的に滲み
が充分でないことが判明した。さらに、検討を重ねたと
ころ、ポリエチレンオキサイドの代わりに、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサ
イドとの共重合体を使用することにより、上記混色滲み
等ついても解決できることを発見し、また、その際併用
するポリマーとして、この共重合体と相溶性に優れたガ
ラス転移温度が70℃以上のものが特に有効であるとの
知見も得て本発明に到達したものである。
溶性高分子を主成分とするインク受容層を有する記録シ
ートは、光透過性に優れ、水性インクの受容性が高いと
の優位性を有するが、特にビーディングや混色滲みが発
生し易いとの問題がある。本発明者の検討によると、ポ
リエチレンオキサイドを上記ポリマーと併用することに
より、上述したように、乾燥定着時間は短縮される(ビ
ーディングが改善される)が、混色滲みや経時的に滲み
が充分でないことが判明した。さらに、検討を重ねたと
ころ、ポリエチレンオキサイドの代わりに、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサ
イドとの共重合体を使用することにより、上記混色滲み
等ついても解決できることを発見し、また、その際併用
するポリマーとして、この共重合体と相溶性に優れたガ
ラス転移温度が70℃以上のものが特に有効であるとの
知見も得て本発明に到達したものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、透明支持体
の少なくとも一方の表面に、インク受容層が設けられた
インクジェット用記録シート、該インク受容層が、エチ
レンオキサイドの繰り返し単位を一分子中に40〜98
重量%有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイ
ド共重合体(但し、アルキレンオキサイドの炭素原子数
は3〜8である)とガラス転移温度が70℃以上のポリ
マーとの混合物からなることを特徴とするインクジェッ
ト用記録シートにより達成することができる。
の少なくとも一方の表面に、インク受容層が設けられた
インクジェット用記録シート、該インク受容層が、エチ
レンオキサイドの繰り返し単位を一分子中に40〜98
重量%有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイ
ド共重合体(但し、アルキレンオキサイドの炭素原子数
は3〜8である)とガラス転移温度が70℃以上のポリ
マーとの混合物からなることを特徴とするインクジェッ
ト用記録シートにより達成することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】上記本発明のインクジェット用記録シート
の好ましい態様は下記の通りである。 (1)ガラス転移温度が70℃以上のポリマーが、アク
リル樹脂、ポリアクリルアミドまたはポリビニルフェノ
ールである上記のインクジェット用記録シート。
の好ましい態様は下記の通りである。 (1)ガラス転移温度が70℃以上のポリマーが、アク
リル樹脂、ポリアクリルアミドまたはポリビニルフェノ
ールである上記のインクジェット用記録シート。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】(2)エチレンオキサイド・アルキレンオ
キサイド共重合体とガラス転移温度が70℃以上のポリ
マーとの混合比率が、重量比で50:50〜95:5の
範囲(好ましくは65:35〜90:10)にある上記
のインクジェット用記録シート。
キサイド共重合体とガラス転移温度が70℃以上のポリ
マーとの混合比率が、重量比で50:50〜95:5の
範囲(好ましくは65:35〜90:10)にある上記
のインクジェット用記録シート。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記透明支持体上には、本発明のインク受
容層が設けられる。インク受容層は、エチレンオキサイ
ドの繰り返し単位を一分子中に40〜98重量%の範囲
で有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共
重合体(エチレンオキサイドの繰り返し単位及びエチレ
ンオキサイド以外のアルキレンオキサイドの繰り返し単
位からなる)とガラス転移温度が70℃以上のポリマー
との混合物からなる層である。上記エチレンオキサイド
・アルキレンオキサイド共重合体中のエチレンオキサイ
ドの繰り返し単位の含有率が、40重量%未満の場合は
得られる受容層の親水性が大きく低下して水溶性のイン
クジェット用インクの吸収性も低下する。また、98重
量%を超えた場合はポリエチレンオキサイド(ホモポリ
マー)の性質とほぼ同じになり、混色滲み及び経時滲み
の発生が大きくなる。
容層が設けられる。インク受容層は、エチレンオキサイ
ドの繰り返し単位を一分子中に40〜98重量%の範囲
で有するエチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共
重合体(エチレンオキサイドの繰り返し単位及びエチレ
ンオキサイド以外のアルキレンオキサイドの繰り返し単
位からなる)とガラス転移温度が70℃以上のポリマー
との混合物からなる層である。上記エチレンオキサイド
・アルキレンオキサイド共重合体中のエチレンオキサイ
ドの繰り返し単位の含有率が、40重量%未満の場合は
得られる受容層の親水性が大きく低下して水溶性のイン
クジェット用インクの吸収性も低下する。また、98重
量%を超えた場合はポリエチレンオキサイド(ホモポリ
マー)の性質とほぼ同じになり、混色滲み及び経時滲み
の発生が大きくなる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】インク受容層を上記エチレンオキサイド・
アルキレンオキサイド共重合体のみで形成した場合、球
晶が発生するとの問題がある。この球晶は、インクジェ
ットにより印刷された部分に特に発生し易いため、投影
の際、光を散乱させて印刷の色を暗く、あるいはくすま
せるとの悪影響をもたらす。この球晶の発生を防止する
ため、本発明では、上記エチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体と良好な相溶性を有し、ガラス転
移温度がこの共重合体のガラス転移温度より高い70℃
以上のポリマーを併用している。上記ガラス転移温度
は、示差熱法により測定したものである。
アルキレンオキサイド共重合体のみで形成した場合、球
晶が発生するとの問題がある。この球晶は、インクジェ
ットにより印刷された部分に特に発生し易いため、投影
の際、光を散乱させて印刷の色を暗く、あるいはくすま
せるとの悪影響をもたらす。この球晶の発生を防止する
ため、本発明では、上記エチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体と良好な相溶性を有し、ガラス転
移温度がこの共重合体のガラス転移温度より高い70℃
以上のポリマーを併用している。上記ガラス転移温度
は、示差熱法により測定したものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】上記ガラス転移温度が70℃以上のポリマ
ーとしては、アクリル酸エステル、メタクル酸エステル
等の単独重合体又は共重合体であるアクリル樹脂、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリ
ルアミド、アクリルアミド・アクリロニトリル・酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルフェノール、フェノキシ酢酸
ホルムアルデヒド樹脂、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース及びアルキン
酸ナトリウムを挙げることができる。上記アクリル樹脂
は、水溶性、エマルジョンタイプ、あるいは水分散性の
ものが好ましい。水分散性アクリル樹脂は、極性基
(例、第四級アンモニウム塩基、スルホン酸基、スルホ
ン酸塩基、カルボン酸基、カルボン酸塩基、リン酸基、
リン酸塩基)を分子中に、0.1〜10重量%の範囲で
有することが好ましく、さらに1〜5重量%の範囲で有
することが好ましい。これらの中で、アクリル樹脂、ポ
リアクリルアミド及びポリビニルフェノールが好まし
く、特に水分散性アクリル樹脂及びポリビニルフェノー
ルが好ましい。
ーとしては、アクリル酸エステル、メタクル酸エステル
等の単独重合体又は共重合体であるアクリル樹脂、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリ
ルアミド、アクリルアミド・アクリロニトリル・酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルフェノール、フェノキシ酢酸
ホルムアルデヒド樹脂、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース及びアルキン
酸ナトリウムを挙げることができる。上記アクリル樹脂
は、水溶性、エマルジョンタイプ、あるいは水分散性の
ものが好ましい。水分散性アクリル樹脂は、極性基
(例、第四級アンモニウム塩基、スルホン酸基、スルホ
ン酸塩基、カルボン酸基、カルボン酸塩基、リン酸基、
リン酸塩基)を分子中に、0.1〜10重量%の範囲で
有することが好ましく、さらに1〜5重量%の範囲で有
することが好ましい。これらの中で、アクリル樹脂、ポ
リアクリルアミド及びポリビニルフェノールが好まし
く、特に水分散性アクリル樹脂及びポリビニルフェノー
ルが好ましい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記インク受容層の形成は、例えば、上記
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体と
ガラス転移温度が70℃以上のポリマーとの混合物を水
(必要に応じて有機溶剤を用いて)に分散又は溶解さ
せ、得られた塗布液を上記透明支持体上に塗布、加熱乾
燥することにより実施することができる。塗布は、例え
ばロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、
エアーナイフコーティング法及びスプレーコーティング
法等の公知の塗布方法で行なうことができる。
エチレンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体と
ガラス転移温度が70℃以上のポリマーとの混合物を水
(必要に応じて有機溶剤を用いて)に分散又は溶解さ
せ、得られた塗布液を上記透明支持体上に塗布、加熱乾
燥することにより実施することができる。塗布は、例え
ばロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、
エアーナイフコーティング法及びスプレーコーティング
法等の公知の塗布方法で行なうことができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 [インク受容層形成用塗布液] エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体 4重量部 (エチレンオキサイド含有率:43重量%、 重量平均分子量:16万) ポリアクリルアミド 1重量部 (ST−13、ガラス転移温度:175℃ ミズサワセラミックケミカル(株)製) 純水 95重量部
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】[実施例3]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドの代
わりにガラス移転温度76℃のアクリル樹脂(ジュリマ
ーAT613、日本純薬(株)製)を使用した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット用記録シートを作成
した。
レンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体の代わ
りにエチレンオキサイド含有率90重量%及び重量平均
分子量30万のエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イド共重合体を使用し、そして上記アクリルアミドの代
わりにガラス移転温度76℃のアクリル樹脂(ジュリマ
ーAT613、日本純薬(株)製)を使用した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット用記録シートを作成
した。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】[実施例4]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりにガラス転移温度115℃のアクリル
樹脂(ジュリマーAT610、日本純薬(株)製)を使
用した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記
録シートを作成した。
リル樹脂の代わりにガラス転移温度115℃のアクリル
樹脂(ジュリマーAT610、日本純薬(株)製)を使
用した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記
録シートを作成した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】[実施例5]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりにガラス転移温度145℃のポリビニ
ルフェノール(マルカリンカ−M−S−1、丸善石油化
学(株)製)を使用し、また純水の代わりにメタノール
使用した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用
記録シートを作成した。
リル樹脂の代わりにガラス転移温度145℃のポリビニ
ルフェノール(マルカリンカ−M−S−1、丸善石油化
学(株)製)を使用し、また純水の代わりにメタノール
使用した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用
記録シートを作成した。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】[比較例3]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりにガラス転移温度44℃のアクリル樹
脂(ジュリマーET410、日本純薬(株)製)を使用
した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録
シートを作成した。
リル樹脂の代わりにガラス転移温度44℃のアクリル樹
脂(ジュリマーET410、日本純薬(株)製)を使用
した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録
シートを作成した。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】[比較例4]実施例3において、上記アク
リル樹脂の代わりにガラス転移温度60℃のアクリルエ
マルジョン(AE125、日本合成ゴム(株))を使用
した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録
シートを作成した。
リル樹脂の代わりにガラス転移温度60℃のアクリルエ
マルジョン(AE125、日本合成ゴム(株))を使用
した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用記録
シートを作成した。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【表1】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】上記結果から明らかなように、実施例1〜
5で得られた本発明のインクジェット用記録シートは、
インク定着時間、混色滲み、ビーディングそしてヘイズ
度のいずれにおいても優れており、本発明のインクジェ
ット用記録シートは光透過性に優れ、インクの滲みに伴
うビーディング、混色滲みのない優れた特性を有するも
のである。一方、99%EOのEO/PO共重合体(従
来のPEOに近い)を用いた比較例2のインクジェット
用記録シートは、混色滲みが大きい。また、EOが40
%未満のEO/PO共重合体を用いた比較例1のインク
ジェット用記録シートは、インク定着時間、混色滲み、
ビーディングに劣っている。また、併用するポリマーの
ガラス転移温度の低い場合(比較例3及び4)、及びE
O/PO共重合体のみの使用(比較例5〜8)では、ヘ
イズ度が高い。
5で得られた本発明のインクジェット用記録シートは、
インク定着時間、混色滲み、ビーディングそしてヘイズ
度のいずれにおいても優れており、本発明のインクジェ
ット用記録シートは光透過性に優れ、インクの滲みに伴
うビーディング、混色滲みのない優れた特性を有するも
のである。一方、99%EOのEO/PO共重合体(従
来のPEOに近い)を用いた比較例2のインクジェット
用記録シートは、混色滲みが大きい。また、EOが40
%未満のEO/PO共重合体を用いた比較例1のインク
ジェット用記録シートは、インク定着時間、混色滲み、
ビーディングに劣っている。また、併用するポリマーの
ガラス転移温度の低い場合(比較例3及び4)、及びE
O/PO共重合体のみの使用(比較例5〜8)では、ヘ
イズ度が高い。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【発明の効果】本発明のインクジェット用記録シート
は、特定の共重合比率のエチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体を使用することにより、インクの
滲みに起因する諸性能が向上されており、そして特定の
ガラス転移温度を有するポリマーを併用することにより
光透過性についても満足な特性を有するものである。従
って、本発明のインクジェット用記録シートは光透過性
に優れ、そしてインクの滲みに伴うビーディング、混色
滲みが無く、更に経時ニジミの発生もないインク受容層
を有するインクジェット用記録シートであるということ
ができる。
は、特定の共重合比率のエチレンオキサイド・アルキレ
ンオキサイド共重合体を使用することにより、インクの
滲みに起因する諸性能が向上されており、そして特定の
ガラス転移温度を有するポリマーを併用することにより
光透過性についても満足な特性を有するものである。従
って、本発明のインクジェット用記録シートは光透過性
に優れ、そしてインクの滲みに伴うビーディング、混色
滲みが無く、更に経時ニジミの発生もないインク受容層
を有するインクジェット用記録シートであるということ
ができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、
インク受容層が設けられたインクジェット用記録シート
において、該インク受容層が、エチレンオキサイドの繰
り返し単位を一分子中に40〜98重量%有するエチレ
ンオキサイド・アルキレンオキサイド共重合体(但し、
アルキレンオキサイドの炭素原子数は3〜8である)と
軟化点が70℃以上のポリマーとの混合物からなること
を特徴とするインクジェット用記録シート。 - 【請求項2】 該軟化点が70℃以上のポリマーが、ア
クリル樹脂、ポリアクリルアミドまたはポリビニルフェ
ノールである請求項1に記載のインクジェット用記録シ
ート。 - 【請求項3】 エチレンオキサイド・アルキレンオキサ
イド共重合体と軟化点が70℃以上のポリマーとの混合
割合が、重量比で50:50〜95:5の範囲にある請
求項1に記載のインクジェット用記録シート。 - 【請求項4】 該エチレンオキサイド・アルキレンオキ
サイド共重合体が、エチレンオキサイド・プロピレンオ
キサイド共重合体である請求項1に記載のインクジェッ
ト用記録シート。 - 【請求項5】 該エチレンオキサイド・アルキレンオキ
サイド共重合体の重量平均分子量が、10万以上である
請求項1に記載のインクジェット用記録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5181851A JPH079757A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | インクジェット用記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5181851A JPH079757A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | インクジェット用記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079757A true JPH079757A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16107939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5181851A Withdrawn JPH079757A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | インクジェット用記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079757A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001078990A1 (fr) * | 1998-10-26 | 2001-10-25 | Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. | Composition de resine pour papier d'impression a jet d'encre, ledit papier d'impression, procede d'impression et procede de fabrication dudit papier d'impression |
US6589633B1 (en) | 1998-06-30 | 2003-07-08 | Hiraoka & Co., Ltd. | Ink-receptive fibrous material for advertisement |
US6753069B1 (en) | 1998-10-26 | 2004-06-22 | Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. | Resin composition for ink jet recording sheet, the recording sheet, recording method of the same, and method for producing the recording sheet |
EP2031450A1 (en) | 2007-08-27 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Electrophotographic image- receiving sheet and image forming method using the same |
US8198213B2 (en) | 2004-05-25 | 2012-06-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer image receiving sheet and production method of the same |
DE102021107860A1 (de) | 2020-05-26 | 2021-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Brennstoffzellensystem |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5181851A patent/JPH079757A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6589633B1 (en) | 1998-06-30 | 2003-07-08 | Hiraoka & Co., Ltd. | Ink-receptive fibrous material for advertisement |
WO2001078990A1 (fr) * | 1998-10-26 | 2001-10-25 | Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. | Composition de resine pour papier d'impression a jet d'encre, ledit papier d'impression, procede d'impression et procede de fabrication dudit papier d'impression |
US6753069B1 (en) | 1998-10-26 | 2004-06-22 | Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. | Resin composition for ink jet recording sheet, the recording sheet, recording method of the same, and method for producing the recording sheet |
US8198213B2 (en) | 2004-05-25 | 2012-06-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer image receiving sheet and production method of the same |
EP2031450A1 (en) | 2007-08-27 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Electrophotographic image- receiving sheet and image forming method using the same |
DE102021107860A1 (de) | 2020-05-26 | 2021-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Brennstoffzellensystem |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |