JPH08291496A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH08291496A
JPH08291496A JP7119169A JP11916995A JPH08291496A JP H08291496 A JPH08291496 A JP H08291496A JP 7119169 A JP7119169 A JP 7119169A JP 11916995 A JP11916995 A JP 11916995A JP H08291496 A JPH08291496 A JP H08291496A
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JP
Japan
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recording
weight
water
parts
anionic
Prior art date
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Pending
Application number
JP7119169A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Yoneyama
祐一郎 米山
Takayuki Aikawa
隆行 相川
Tetsuji Ota
哲司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録及びPPC複写の双方に
適用可能な記録用紙を提供する。 【構成】 基材と、前記基材の少なくとも一方の面に設
けられた記録層とからなり、前記記録層は水溶性バイン
ダー及びアニオン性導電性樹脂を含み、かつ水溶性バイ
ンダー100重量部に対して、アニオン性導電性樹脂を
25〜50重量部添加したことを特徴とする記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録用紙に関するもので
あり、特にインクジェットプリンター及びPPC複写機
に共用できる記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の複写技術の進歩に伴い、コピー用
紙に代えてプラスチックフィルム等からなる受像シート
上に複写機で直接画像を形成することが提案されている
(特開平3−198063号等)。かかる受像シートに
要求される性能としては、コピー画質、トナー転写性
及び定着性、搬送性が良好であること、加熱加圧時の
カールの発生がないこと等がある。中でも特にトナー転
写性及びコピー画質が重要な項目となる。
【0003】また、コンピュータからの出力をインクジ
ェットプリンターでプラスチックフィルム等からなるイ
ンクジェット記録シート上に直接出力することも提案さ
れている(特開昭60−168651号等)。かかるイ
ンクジェット記録シートに要求される性能としては、
インクの吸収が速やかであること、紙面上でのインク
ドットが滲みすぎず均一でシャープであること、異色
インクのベタ記録部の境界が鮮明であること、インク
ドットが重なった際に後で付着したインクが前のドット
に流れ出さないこと、インクの発色性が優れているこ
と等の特性が要求される。従って、前者、後者とも、要
求される性能が異なるので、各々の機械に対応する記録
用紙が必要であった。
【0004】しかしながら、作業上、別々の記録用紙を
用いることは不便であるため、両者の要求性能を同時に
満足できる記録用紙の出現が望まれていたが、未だ両性
能を同時に満足する材料の提供はなされていない。
【0005】一方、基材上にカチオン性重合物を含有す
る染料定着層及びアニオン性導電性重合物を含有する染
料透過層を順次形成したインクジェット記録シートが開
示されているが(特開平6−143798号)、PPC
適正については十分なものとはいえなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の難点
に鑑みなされたもので、インクジェット記録及びPPC
複写の双方に適用可能であり、かつ双方の機器によらず
優れた記録画像が得られる記録用紙を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の記録用紙は、基材と、前記基材の少なくとも
一方の面に設けられた記録層とからなり、前記記録層は
少なくとも水溶性バインダー及びアニオン性導電性樹脂
を含み、かつ水溶性バインダー100重量部に対して、
アニオン性導電性樹脂を25〜50重量部添加したもの
である。
【0008】本発明の好適な態様は、前記記録層が水溶
性バインダー、アニオン性導電性樹脂及び顔料からな
り、かつ水溶性バインダー100重量部に対して、アニ
オン性導電性樹脂が25〜50重量部、顔料が0.1〜
150重量部添加されてなり、また前記アニオン性導電
性樹脂がアニオン性基又はその中和塩官能基を有する重
合物であり、さらに前記アニオン性基がスルホン酸基で
ある。
【0009】以下、本発明につき詳述する。
【0010】基材としては、通常の紙、トレーシングペ
ーパー、コーティング紙、プラスチックフィルム、布等
を用途に応じて適宜選択して用いることができる。記録
用紙を第二原図あるいはOHPとして用いる場合には、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート等からなる透明プラスチックフィルム
が使用できる。なお、後述する記録層との接着性を向上
させる目的で予め、コロナ放電処理、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、アクリル樹
脂等からなるプライマー処理などの表面処理を施すこと
が好ましい。基材の厚みは、特に限定されないが、出力
機器の搬送性等の点で50〜250μmの範囲が好まし
い。
【0011】記録層は、前記基材の片面にあるいは両面
に設けられ、少なくとも樹脂成分として水溶性バインダ
ー及びアニオン性導電性樹脂を含有するものである。
【0012】水溶性バインダーとしては、アルブミン、
ゼラチン、カゼイン、でんぷん、アラビアゴム、アルギ
ン酸ソーダ等の天然樹脂、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシ
エチルメタクリレート、ポリフェニルアセトアセター
ル、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピリジウムハライド、メラミン樹脂、ポリウレタ
ン、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリエステ
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合
体等の合成樹脂が挙げられ、これらの単独もしくは2種
以上を混合して使用する。中でもポリビニルアルコール
及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体が水性インクの吸収性、被膜形成性及び後
述するアニオン性導電性樹脂との相溶性の点で好まし
い。また、支持体との密着性や成膜強度等の改善の為に
他の樹脂を併用することも可能である。
【0013】アニオン性導電性樹脂としては、アニオン
性基またはその中和塩官能基を有する重合物が挙げられ
る。アニオン性基とはスルホン酸基、カルボキシル基、
硫酸エステル基、燐酸エステル基等であり、中でもバイ
ンダーとの相溶性、インクジェットプリンターの機種を
選ばないという汎用性の点でスルホン酸基を有するスチ
レン共重合物が好ましい。さらにアニオン性基を有する
重合物をアルカリ、アンモニアまたはアミン等の塩基で
アニオン性基の全部又は一部を中和させてもよく、塩基
としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムナドノア
ルカリ水酸化物、アンモニア、エチルアミン等の1級ア
ミン、ジエチルアミン等の2級アミン、トリエチルアミ
ン、ジメチルエタノールアミン等の3級アミン等があ
る。
【0014】アニオン性導電性樹脂の添加量は、水溶性
バインダー100重量部に対して、25〜50重量部の
範囲が好ましい。PPC複写する場合、記録層の表面固
有抵抗値が20℃、65%RHでの値が107 〜1010
Ωの範囲内であることが好ましく、この表面固有抵抗値
が水溶性バインダーとアニオン性導電性樹脂の混合割合
にかかわってくるからである。即ち25重量部未満の場
合は記録層の表面固有抵抗値が高くなり、トナー転写の
際にバックグラウンド(白地部)の汚れが生じてしまう
ため好ましくない。一方、50重量部を超えると表面固
有抵抗値の低下に伴いトナーの転写効率が悪くなり、均
一な画像が得られなくなる。またインクジェット記録性
能においてもインク発色性に悪影響を及ぼし変色の原因
となる。さらに記録層の吸水性が上がるので、外界の湿
度の影響を受けやすくなり、表面のべたつきやブロッキ
ング等の問題が生じる。水溶性バインダーとの相溶性も
悪くなる。
【0015】本発明において記録層の記録特性を高める
ために、またブロッキングを防止するために、無機又は
有機粒子等の顔料を記録層中に分散させるのが好まし
い。無機粒子としては、例えばシリカ、クレー、タル
ク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、酸化亜
鉛、合成ゼオライト、アルミナ等が挙げられ、有機粒子
としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、結晶性セルロースなどが挙げら
れ、単独又は2種以上混合して用いることができる。顔
料の添加量は、インク吸収性等の点で、水溶性バインダ
ー100重量部に対して、0.1〜150重量部の範囲
が好ましい。0.1重量部未満であると顔料添加の効果
が現れず、150重量部を越えると画像濃度等のPPC
記録特性は維持できるのだが、記録層の塗膜強度が極端
に低下してしまい塗膜の剥がれが生じてしまうので好ま
しくない。なお、OHPに使用する場合には0.1〜
1.0重量部の範囲が好ましい。1.0重量部を超える
と記録紙のヘーズがあがり、OHPで投影した場合に陰
となってしまうので好ましくない。
【0016】もっとも、記録層中に、記録層の性能を損
なうことのない範囲で界面活性剤、硬化剤、顔料分散
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐
剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤、消泡剤など
を単独または2種以上混合して用いてもよい。また、基
材の片面に記録層を設けた場合に、記録層とは反対面に
カール防止のためのバックコート層を、さらにバックコ
ート層上に帯電防止層を設けることは有効である。
【0017】記録層の厚みは0.1〜50μm、好まし
くは1〜20μmの範囲である。0.1μm未満だとイ
ンク吸収性に劣り、50μmを越えると作業性が悪くな
る。
【0018】記録層の製造方法としては、上記記載の材
料を適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調整
し、バー、グラビア、リバース、キス、ダイ等の公知の
塗工方法により塗工し、乾燥する方法により形成でき
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。
【0020】[実施例1]白色ポリエステルフィルム
(クリスパーG2323:東洋紡績社製)の片面にポリ
ビニルアルコール(ゴーセノールNL−05:日本合成
化学工業社製)100重量部、アニオン性導電性樹脂と
してスルホン酸系スチレン共重合体アンモニウム塩(V
ERSA−TL125:カネボウエヌエスシー社製)4
0重量部、合成シリカ(サイリシア740:富士シリシ
ア化学社製)0.6重量部、水1250重量部からなる
記録層用塗工液をバーコーターで乾燥厚さ8μmとなる
よう塗工して本発明の記録用紙を得た。
【0021】[実施例2]実施例1の白色ポリエステル
フィルム(クリスパーG2323:東洋紡績社製)に代
えて、透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ81:東
レ社製)を使用した以外は実施例1と同様にして本発明
の記録用紙を得た。
【0022】[実施例3]実施例1のスルホン酸系スチ
レン共重合体アンモニウム塩(VERSA−TL12
5:カネボウエヌエスシー社製)に代えて、無水マレイ
ン酸−スチレン系共重合体(サフトマーST−600
0:三菱油化社製)を使用した以外は実施例1と同様に
して本発明の記録用紙を得た。
【0023】[実施例4]実施例1の合成シリカを10
0重量部、水を2160重量部にした以外は実施例1と
同様にして本発明の記録用紙を得た。
【0024】[比較例1]実施例1のアニオン性導電性
樹脂に代えて、カチオン性アクリルポリマー(エレコン
ドPQ−50B:綜研化学社製)を使用した以外は実施
例1と同様にして記録用紙を得た。
【0025】[比較例2]実施例1のスルホン酸系スチ
レン共重合体アンモニウム塩の添加量を70重量部にし
た以外は実施例1と同様にして記録用紙を得た。
【0026】[比較例3]実施例1のスルホン酸系共重
合体アンモニウム塩を添加せずに、水900重量部にし
た以外は実施例1と同様にして記録用紙を得た。
【0027】上述の各種記録用紙について以下の評価を
行った。結果を表1に示す。
【0028】(インクジェット記録特性)ヒューレット
パッカード社製の”Design Jet 650C”
及びキャノン社製の”バブルジェットプリンター BJ
C 600J”を用いて、カラー画像パターンを記録
し、画像品質についてはルーペで観察して評価を行い、
インク吸収性については記録直後に記録部分に紙をこす
りつけてインクの転写具合により以下のように判定し
た。
【0029】画像品質:○はドット形状や色等の全てが
良好、△はやや劣る、×はドットの流れ、はじき、にじ
み、インクの変色等がある。
【0030】インク吸収性:○は良好、△はやや劣る、
×はインクがとれて吸収しない。
【0031】(PPC複写機記録特性)リコー社製の”
RICOPY FT−5000”を用いて25℃、50
%RHの雰囲気下で画像パターンを複写し、画像品質及
びトナー接着性を評価し、以下のように判定した。
【0032】画像品質:○は良好、△はやや劣る、×は
電荷跡による地肌汚れ、トナー転写不足等がある。
【0033】トナー接着性:○はセロハンテープを貼っ
て擦っても脱落しない、△は少し脱落する、×は全て脱
落する。
【0034】
【表1】 *)但し、実施例2は透明ポリエステルフィルムを使用しているため、650C
で は使用できなかった。
【0035】表1より、導電性樹脂としてアニオン性ス
ルホン酸系スチレン共重合体アンモニウム塩を適量加え
ることにより、インクジェット記録適性及びPPC適性
がともに向上することが分かる。また、透明プラスチッ
クフィルムを用いることにより、OHP適性もよいこと
が分かった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、記録層として水溶性バ
インダーとアニオン性導電性樹脂とを特定割合で混合さ
せることにより、インクジェットプリンター用及びPP
C用の記録用紙として優れた性能を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 B41M 5/00 B G03G 7/00 101 G03G 7/00 101B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、前記基材の少なくとも一方の面に
    設けられた記録層とからなり、前記記録層が少なくとも
    水溶性バインダー及びアニオン性導電性樹脂を含み、か
    つ水溶性バインダー100重量部に対して、アニオン性
    導電性樹脂が25〜50重量部添加されてなることを特
    徴とする記録用紙。
  2. 【請求項2】記録層が、水溶性バインダー100重量部
    に対して、0.1〜150重量部の顔料を含むことを特
    徴とする請求項1記載の記録用紙。
  3. 【請求項3】アニオン性導電性樹脂が、アニオン性基又
    はその中和塩官能基を有する重合物であることを特徴と
    する請求項1記載の記録用紙。
  4. 【請求項4】アニオン性基が、スルホン酸基であること
    を特徴とする請求項3記載の記録用紙。
  5. 【請求項5】インクジェット記録及びPPC複写に共用
    されることを特徴とする請求項1記載の記録用紙。
JP7119169A 1995-04-20 1995-04-20 記録用紙 Pending JPH08291496A (ja)

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JP7119169A JPH08291496A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 記録用紙

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JP (1) JPH08291496A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000073822A (ko) * 1999-05-14 2000-12-05 이순국 잉크젯 인쇄용 도공부직포
JP2006523551A (ja) * 2003-04-17 2006-10-19 イーストマン コダック カンパニー インクジェット記録要素のオゾン安定性を改善するための方法

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