JP2006521928A - ガス流から二酸化炭素を除去するためのポリアミン/アルカリ塩混合物 - Google Patents

ガス流から二酸化炭素を除去するためのポリアミン/アルカリ塩混合物 Download PDF

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Abstract

煙道ガス、天然ガス、水素ガス、合成ガスから、およびその他のプロセスから、ならびに廃ガス流からCO2を除去するために用いられる新たな溶媒および方法を提供する。この溶媒は、炭酸カリウムなどのアルカリ塩およびピペラジン(PZ)などのポリアミンを含み、ここでのポリアミンの濃度は1Kgの水あたり少なくとも1.5当量、およびアルカリ塩の濃度は1Kgの水あたり少なくとも0.5当量である。アルカリ塩/ポリアミンの好ましい比率は約1:2〜2:1であり、PZを溶解するためにアルコールを追加する必要はない。このような化学的溶媒および化学的方法を用いることによって、ガス流およびその他の供給源からCO2を効率的かつ効果的に除去することが提供される。

Description

本出願は、2003年4月4日に出願された米国仮特許出願第60/460,532号についての優先権を主張し、そして参考によってこの仮出願が組み込まれる。本発明は、一般的なガスの精製分野に関する。特に、本発明によって、ガス流からCO2を除去する際に用いられる種々の組成物および方法が提供される。
CO2放出が地球の気候に及ぼす影響によって、化石燃料の燃焼からおよびその他の点状源からCO2を捕獲するための費用効率が良い技術を開発する必要に迫られている。地下の貯蔵庫への注入(1996年9月9〜11日にマサチューセッツ州ケンブリッジで行われた二酸化炭素の除去に関する第三回国際会議にて、Bergman,P.D.,E.M.WinterおよびZ−Y.Chenによって発表された、「Disposal of Power Plant CO2 in Depleted Oil and Gas Reservoirs in Texas」)および深海中への処分(1996年9月9〜11日にマサチューセッツ州ケンブリッジで行われた二酸化炭素の除去に関する第三回国際会議にて、Fujioka,Y.et al.,によって発表された、「Cost Comparison of Various CO2 Ocean Disposal Options」)などのアプローチによるCO2の隔離が経済的および技術的に実現可能性かどうかを実証するための大規模なプログラムが、既に環境が整えられて始まっている。
移動汚染源および固定汚染源による燃料の燃焼から、大量のCO2が揮散する。大規模な固定汚染源に適用する場合、CO2を捕獲/隔離することが最も効果的であろう。CO2の単独での最も大規模な源は、米国におけるCO2放出の30〜40%に相当する通常の石炭火力発電所である。このような源について開発された技術を、ガスおよび重油燃焼ボイラー、複合サイクル火力発電所、石炭ガス化プラントおよび水素プラントからのCO2の捕獲にも適用すべきである。吸着/ストリッピングは、既存のボイラーおよび新規のボイラーの両者に適している。具体的に言えば、特にSO2を軽減するためのスクラッバをそのボイラーが既に備えている場合、現在の石炭を燃料とするボイラーに用いることができる。しかしながら、このプロセスは高価となり得、電気のコストを50%にまで高める可能性がある。したがって、操業コストを抑えるための技術革新が望まれている。
吸着/ストリッピングプロセスに用いるための有機溶媒または有機溶媒の水溶液は周知である。アルカノールアミンの吸着/ストリッピングは、ガスからCO2を捕獲するための実績がありかつ効果的な技術の一つである。この技術の第一の世代では、モノエタノールアミン(MEA)の水溶液を用いている。このシステムのエネルギー消費は大きく、典型的には発電所の出力の15〜30%が必要である(Herzog,H.,E.DrakeおよびE.Adams,「CO2 Capture,Reuse,and Storage Technologies for Mitigating Global Climate Change,」finalrept,DOE Order No.DE−AF22−96PC01257,1997)。この技術の発達によって、種々の産業においてCO2を処理するためのその他のアルカノールアミン溶媒が提供されてきた。モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)およびヒンダードアミンAMPを、水溶液中で単独で用いる。典型的な溶媒の混合物としては、ピペラジンまたはその他の第二級アミンによって活性化されるメチルジエタノールアミン(MDEA)溶液が挙げられる。
炭酸カリウムおよびその他の溶媒は、一般的にDEAまたはその他の反応性アミンによって活性化される。これらのアミンは触媒量供給され、溶媒の吸着性を改善するために用いられる。これらの溶媒およびプロセスが記載された特許としては、米国特許第4,094,957号、第4,112,050号、第4,217,237号、第4,336,233号、第4,581,209号、第5,853,680号、第6,036,931号、第6,337,059号および第6,416,568号が挙げられる。
MDEAと吸着促進剤としてのピペラジンとを混合してなる溶媒系を提供する米国特許第4,336,233号では、水系でピペラジンを単独で用いることができることを認識していた。同様に、米国特許第6,337,059号では、1Mを超えるピペラジンおよびMDEAの溶媒系を提供しており、ここではピペラジンの濃度をより高くすることによって、溶媒の吸着能力を改善している。しかしながら、ピペラジンの濃度が約1.3Mよりも高くなると、使用することができない。というのは、溶液からピペラジンが析出するからである。さらに、ピペラジンは極めて不安定なことが、この溶媒の実用性を制限している。
米国特許第6,436,174号では、ピペラジンなどの含窒素ヘテロ環を特定の濃度にて、一価または多価アルコールと組み合わせて用いることができる溶媒系を提供する。この開示からは、一価または多価アルコールが存在する場合の含窒素ヘテロ環の溶解性は、含窒素ヘテロ環単独の溶解性よりも一般的に顕著に高いことが見出される。しかしながら、米国特許第6,436,174号は、高濃度のアルカリ塩を含む溶媒系はポリアミンの溶解性を高めることを教示しているわけではなく、ガス流からCO2を効率的に除去することができる溶媒を効果的に作製できるだろう溶媒成分の適切な範囲を規定するものでもない。
反応速度がより速く、許容できる程度の不安定さを有し、そして吸着熱が小さいガス流からCO2を除去するための有機溶媒を提供することは有利であろう。このことによって、吸着/ストリッピングプロセスのコストの低下が可能になるだろう。可逆的吸着およびストリッピングにより密接にアプローチする溶媒を提供することも有利であろう。このことは、特に高濃度のCO2を伴う操作に役立つだろう。
本発明の実施形態では、ガス流を溶液と接触させる工程であって、その溶液が、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミン、1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するアルカリ塩、および水を混合することによって形成される溶液である工程、この接触によってガス流からCO2を除去する工程、ならびにその溶液を再生する工程、を含む、ガス流からCO2を除去する方法を検討している。
別の実施形態においては、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度を有するピペラジン誘導体、および1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するカリウム塩、水を混合することによって形成される組成物が提供され、ここで、ピペラジン誘導体の当量に対するアルカリ塩の当量の比率は0.3〜3.0である。ピペラジン誘導体はピペラジンでもよい。カリウム塩としては、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、二硫化カリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリのカリウム塩でよい。ピペラジン誘導体の当量に対するアルカリ塩の当量の比率は、0.5〜2.0、0.8〜1.3または0.9〜1.1でよい。ピペラジン誘導体の濃度およびアルカリ塩の濃度は、1Kgの水あたり3.0〜8.0当量の間が好ましく、または1Kgの水あたり4.0〜6.0当量の間が好ましい。一つの実施形態においては、ピペラジン誘導体の濃度は1Kgの水あたり約5.0当量であり、アルカリ塩の濃度は1Kgの水あたり約5.0当量である。組成物は、酸化防止剤、腐食防止剤、凝集助剤またはこれらの混合物をさらに含んでもよい。
本発明のさらに別の実施形態は、ガス流からCO2を除去する方法を含み、この方法は、ガス流を溶液と接触させる工程であって、その溶液が1Kgの水あたり少なくとも5.1当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミン、1Kgの水あたり少なくとも5.1当量の濃度を有するアルカリ塩、および水を混合することによって形成される溶液である工程、この接触によってガス流からCO2を除去する工程、ならびにその溶液を再生する工程、を含む。ポリアミンの濃度およびアルカリ塩の濃度は、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量、3.5当量、4.0当量、4.5当量、5.0当量、5.5当量、6.0当量、6.5当量、7.0当量、7.5当量または8.0当量でよい。これらの濃度は1Kgの水あたり少なくとも5.5当量、6.0当量または6.5当量であることが好ましい。ポリアミンの濃度およびアルカリ塩の濃度はほぼ等しいことが好ましい。これらの濃度は、1Kgの水あたり、ポリアミンおよびアルカリ塩の両者について約5.1当量、5.5当量、6.0当量、6.5当量、7.0当量、7.5当量、8当量またはそれを超える当量であってよい。これらの濃度は、その温度での成分の溶解性によって制限されるだろう。
本発明の別の実施形態は、ガス流からCO2を除去する方法を含み、この方法は、ガス流を溶液と接触させる工程であって、その溶液が1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミン、1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するアルカリ塩、および水を混合することによって形成される溶液であって、その溶液が1%未満の一価または多価アルコールを含む工程、この接触によってガス流からCO2を除去する工程、ならびにその溶液を再生する工程、を含む。一つの実施形態においては、1重量パーセント未満のアルコールを溶液に添加する。別の実施形態においては、アルコールは添加しない。
本発明の別の実施形態は、ガス流からCO2を除去する方法を含み、この方法は、ガス流を溶液と接触させる工程であって、その溶液が1Kgの水あたり3.0〜10.0当量の濃度のアミンを有するピペラジン誘導体、1Kgの水あたり1.0〜10.0当量の濃度を有するアルカリ塩、および水を混合することによって形成される溶液であって、ピペラジン誘導体の濃度とアルカリ塩の濃度とがほぼ等しい工程、この接触によってガス流からCO2を除去する工程、ならびにその溶液を再生する工程、を含む。アミンの濃度およびアルカリ塩の濃度が1Kgの水あたり3.0〜8.0当量の間であることが好ましい。
ポリアミンとしては、ピペラジン、アミノエチルピペラジン、ヒドロキシエチルピペラジン、3−(3−ピロリジル)ピペリジン、2−(3−ピロリジル)ピペラジン、3−(3−ピペリジル)ピペリジン、3−(2−ピペラジニル)ピペリジンまたは2−(2−ピペラジニル)ピペラジンなどのピペラジン誘導体でよい。ポリアミンとしては、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、2−(2−ピロリジル)ピロリジン、2−(2−イミダゾリジル)イミダゾリジンでよい。ポリアミンのアミン部分は立体的に込み合っていないものが好ましく、少なくとも一つのアミンが立体的に込み合っていないか、または少なくとも二つのアミンが立体的に込み合っていないか、またはポリアミン上の三つ以上のアミン部分が立体的に込み合っていないもの、ポリアミン上に位置するアミンの全てが立体的に込み合っていないものが好ましい。アルカリ塩としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸塩、ジスルフィド塩または水酸化物塩でよい。
ガス流と接触させる時の溶液の温度としては約25℃〜120℃の間でよく、または約40℃〜80℃の間がより好ましい。CO2とピペラジン誘導体との反応速度定数(KPZ)は、25℃で少なくとも25m3/mol−sであればよく、または25℃で少なくとも50m3/mol−sであればよい。
再生にはCO2に富む溶液を加熱することが含まれてもよく、約50℃〜150℃、約60℃〜130℃または約100℃〜130℃の温度で再生を行っても良い。消泡剤、酸化防止剤、腐食防止剤(例えば酸化バナジウムまたはクロム酸バナジウム)、凝集助剤または二以上の添加物の混合物などの添加物を、溶液の一部として含んでもよい。
ポリアミンの当量に対するアルカリ塩の当量の比率は、0.3〜3.0の間、0.5〜2.0の間、0.8〜1.3の間が好ましく、0.9〜1.1の間が最も好ましい。ポリアミンの濃度およびアルカリ塩の濃度は、1Kgの水あたり3.0〜8.0当量の間、または1Kgの水あたり4.0〜6.0当量の間が好ましい。ポリアミンの濃度およびアルカリ塩の濃度としては、少なくとも2.3mでよい。一つの実施形態においては、ポリアミンの濃度は1Kgの水あたり約5.0当量であり、アルカリ塩の濃度は1Kgの水あたり約5.0当量である。
別の実施形態においては、ガス流からCO2を除去する方法が、水洗システムを適用する工程をさらに含んでもよい。ここで、この水洗システムによって、処理されるガス流からポリアミンが回収される。溶液の再生をバキュームストリッパーカラムで行ってもよく、再生後に、その溶液をガス流と接触させるために戻してもよい。
一つの実施形態においては、ガス流からの溶媒を介したCO2の除去速度が、5.0Mのモノエタノールアミン水溶液を用いた方法によるCO2の除去速度の少なくとも1.5倍である。
ガス流のその他の成分、例えばH2SまたはCOSなどを、本発明の方法によって除去してもよい。ガス流は石炭火力発電所からのものであってもよく、または煙道ガス、天然ガス、水素ガス、合成ガスもしくは廃ガス流であってもよい。
次の図面は本明細書の一部を形成し、本発明の特定の態様をさらに説明するために記載される。これらの一以上の図面に、本明細書に提示された具体的な実施形態の詳細な記載を組み合わせて参照することによって、本発明をさらに深く理解できるだろう。
本発明の実施形態としては、煙道ガス、天然ガス、水素ガス、合成ガスから、およびその他のプロセスから、ならびに廃ガス流からCO2を除去するために用いられる新たな溶媒および方法が挙げられる。この溶媒は炭酸カリウムなどのアルカリ塩およびピペラジン(PZ)などのポリアミンを含んでもよく、この溶媒のアルカリ塩/ポリアミンの比率は約0.5〜2であり、より好ましくは1〜2であり、この溶媒の総濃度はポリアミンまたはアルカリ塩の固体の溶解性によって制限され、そしてこの溶媒は1Kgの水・PZあたり少なくとも3.0当量であろう。PZの溶解性を高めるためにアルコールを追加する必要はない。このような化学的溶媒は、除去プロセスの効率を改善すべく、CO2の除去速度を高めるように設定される。
本明細書で用いられるように、「合成ガス」という用語は、水素ガスおよび一酸化炭素ガスの両方を含むガスを意味する。一酸化炭素に対する水素のモル比は約1から3であるが、必ず必要というわけではない。窒素、二酸化炭素、硫化水素およびCOSなどのその他のインターマテリアルは、合成ガス中に見られることが多い。
本明細書で用いられるように、「a」または「an」は、1またはそれ以上を意味してもよい。本特許請求の範囲で用いられるように、「comprising」という単語と同時に用いる場合、「a」または「an」という単語は、明白に別の意味で記載されていない限り、1ではなく1またはそれ以上を意味する。
本明細書で用いられるように、「another」とは、少なくとも二番目またはそれ以上を意味してもよい。本明細書で用いられるように、「ほぼ」および「約」という用語は両方とも記載された値の20%以内を意味し、より好ましくは記載された値の10%以内を意味する。
本発明の溶媒を形成する際に、種々のアルカリ塩を用いてもよい。カリウム、ナトリウムおよびリチウムを含むアルカリ金属を用いてもよいが、これらに限定されるわけではない。これらによって、種々の塩のいずれか一種が形成してもよい。これらの塩としては、炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物塩およびジスルフィド塩が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。一つの好ましい塩は炭酸カリウムである。その他のアルカリ塩としては、重炭酸カリウム、水酸化カリウムおよび二硫化カリウムが挙げられる。同様に、炭酸ナトリウムおよび炭酸リチウムなどのリチウム塩およびナトリウム塩を用いてもよい。
あるいは、溶媒中では、単一のアルカリ塩の代わりに二以上の塩の混合物を用いてもよい。例えば、1/10、1/5、3/10、2/5、1/1、3/5、7/10、4/5、9/10、10/9、5/4、10/7、5/3、5/2、5/1、10/1の比率でまたはそれらの間の任意の比率で、炭酸カリウムを炭酸ナトリウムと混合してもよい。塩の混合物を用いる場合、ポリアミンに対する塩の好ましい濃度比は、アルカリ塩の総濃度に基づく。
炭酸カリウム溶媒の有利な点の一つは、硫酸カリウムおよび塩化カリウムは化学肥料として有用であり得るので、使用済みの炭酸カリウム溶媒をより容易に販売することができるだろうことである。したがって、この溶媒は、現在の煙道ガスの脱硫システムに由来するSO2およびHClの漏出に対する抵抗性がより高い。
種々の環状または直鎖の、第一級または第二級ポリアミンを本発明の溶媒の一つの成分として用いてもよい。ポリアミンとしては、ピペラジン、アミノエチルピペラジンおよびヒドロキシエチルピペラジンなどのピペラジン誘導体でもよい。本発明において用いることができるポリアミンのその他の例としては、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、ピペラジン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、2−(2−ピロリジル)ピロリジン、2−(2−イミダゾリジル)イミダゾリジン、3−(3−ピロリジル)ピペリジン、2−(3−ピロリジル)ピペラジン、3−(3−ピペリジル)ピペリジン、3−(2−ピペラジニル)ピペリジンおよび2−(2−ピペラジニル)ピペラジンが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
必須というわけではないが、本発明のアミンは立体的に込み合っていないものが好ましい。本発明の有利な点の一つは、CO2と溶媒との反応速度が潜在的に高いことである。ポリアミン上の一以上のアミン基が置換基によって立体的に込み合っている場合、CO2の反応速度および吸着速度は顕著に低下するだろう。
溶媒中では、単一のポリアミン化合物の代わりに二以上のポリアミンの混合物を用いてもよい。例えば、1/20、1/10、1/5、3/10、2/5、1/1、3/5、7/10、4/5、9/10、10/9、5/4、10/7、5/3、5/2、5/1、10/1、20/1の比率でまたはそれらの間の任意の比率で、ピペラジンをアミノエチルピペラジンまたはその他のポリアミンと混合してもよい。ポリアミンの混合物を用いる場合、ポリアミンに対する塩の好ましい濃度比は、アミン基の総濃度に基づく。
本明細書に記載されたポリアミンについては、当分野において知られている種々の市販の供給源から購入することができ、または当分野において知られている標準的な化学テクニックによって合成することができる。例えば、モノエタノールアミンをアンモニアと反応させることによって、またはエチレンオキシドとNH3とを反応させ、次いでエタノールアミンの副産物を環化することによって、ピペラジンを得ることができる。
本発明の実施形態によって、ポリアミンについては1Kgの水あたり少なくとも3.0当量、およびアルカリ塩については1Kgの水あたり少なくとも0.5当量を用いることが提供される。好ましい実施形態においては、溶媒は、二つの成分が実質的に等量の混合物か、またはアルカリ塩対ポリアミンが2対1までの比率の混合物のいずれかを有することになる。より好ましい実施形態においては、溶媒は、二つの成分の実質的に等量の混合物を、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度で有することになる。この実施形態は、「プロモーター」を用いるその他のシステムと区別することができる。プロモーターとは、より少量の触媒量のアミンであり、より少ない量の反応性アミンまたは炭酸カリウムを含む高濃度の溶液中での吸着性を改善するように設定されたものである。プロモーター技術の例はBASF社による米国特許第4,336,233号に提供されており、そこでは、MDEAを含む溶媒中で、0.05〜0.8MのPZ水溶液、より好ましくは0.05〜0.4MのPZ水溶液をプロモーターとすることが提案されている。
溶液中でのアルカリ塩およびポリアミンの量は、両成分の溶解性によって制限される。純粋の炭酸カリウムおよび純粋のピペラジンの両者は固体であり、その結果、水溶液に対する固体の溶解性に制限される。CO2に富む溶液中での25℃でのカリウムの溶解性は3.6mであり、水中でのPZの溶解性は約2mである。固体の溶解性の制限によって、結果的に濃度がより低くなり、このことによって、反応速度が遅くなり、溶媒をありふれた程度にしてしまうように溶液の熱容量を低下させる可能性がある。水溶液中でPZと炭酸カリウムとを混合することによって、3.6mのPZにまで固体の溶解性が向上し、溶質の総濃度をより高くすることが可能となり、そして吸着速度および熱容量を高められるかもしれない。温度がより高ければ、溶解性はさらに向上し、より高濃度の溶液を用いることが可能となる。溶液から析出するカルバミン酸ピペラジンが形成されるので、1.3mより高濃度のPZを、(アルカリ塩が無い場合での)CO2に富む環境中で用いることはできないことが示唆されてきた。(米国特許第4,336,233号)。しかしながら、固体の沈殿を生じること無く、アルカリ塩およびポリアミンの濃度をより高くすることは実現可能である。試薬の濃度がより高ければ溶媒の熱容量が向上し、残存する、溶媒の顕熱に関するエネルギー要求量が減少する。ポリアミンの濃度がより高ければ、CO2の吸着速度も向上する。
PZを含まないK2CO3溶媒の濃度は、KHCO3の析出によって制限される。利用可能なデータからは、CO2の分圧が0.1atmの濃厚な溶液は、40℃では30重量%のK2CO3に、60℃では35重量%に制限されることになることが示唆される(Bocard,J.P.およびB.J.Mayland,「New Charts for Hot Carbonate Process」,Hydroc.Proc.& Pet.Ref.,41(4),128,1962;Tosh,J.S.et al.,「Equilibrium Study of the system potassium carbonate,potassium bicarbonate,carbon dioxide,and water」,USBM RI 5484,1959)。溶解限度近傍での操作には、注意深くプロセスをコントロールする必要とするかもしれないことが理解される。
40℃以下では、安定したPZの固体はPZ・6H2Oであり、25℃で1.8MというPZの溶解性を有する。40℃を超えると、安定相は無水PZであり、40℃で7.4Mという溶解性を有する。K+CO3 -/HCO3 -などの塩濃度が高い場合、遊離PZの溶解度の係数が2にまで低下することがあり得る。しかし、PZの全てが25%未満であることは、希薄な溶媒中で遊離PZとして存在するのだろう。したがって、たとえ40℃以下でPZ・6H2Oが析出することが溶媒組成物を制限するとしても、3Mの濃度までのPZを用いることができる。PZのみを含む水溶液を洗浄用溶媒として用いることもできるが、その適用には制限があるだろう。というのは、約1.3Mを超える濃度においては、CO2の存在下ではピペラジンがカルバミン酸塩として析出するからである。20℃の水におけるピペラジンの溶解性はわずかに1.5Mである。米国特許第4,336,233号。
それゆえに、比較的高い濃度のポリアミンとアルカリ塩とを混合することは有利である。ポリアミンは少なくとも1.5mの濃度、すなわち1Kgの水あたりジアミンとして少なくとも3.0当量を有することになり、そしてアルカリ塩は少なくとも0.5mの濃度、すなわち1Kgの水あたり二価の塩として少なくとも1.0当量を有することになる。より好ましい実施形態においては、アルカリに対するポリアミンの比率は、約1対1、例えば、1Kgの水あたり3.6当量のPZおよび1Kgの水あたり3.6当量のカリウムとなろう。同様に、両成分の濃度が1Kgの水あたり1.5当量であってもよく、または両成分の濃度が1Kgの水あたり5.0当量であってもよい。アミン部分に対するアルカリ塩のこのような一対一の比率は、両成分の溶解性およびCO2の溶媒和に影響を及ぼす。アミン部分に対するアルカリ塩の1:1以外の比率としては、1Kgの水あたり2:2当量、2.5:2.5当量、3:3当量、3.5:3.5当量、4:4当量、4.5:4.5当量、5.5:5.5当量、6:6当量、6.5:6.5当量、7:7当量、7.5:7.5当量、8:8当量、8.5:8.5当量、9:9当量が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。その他の濃度比を用いてもよい。例えば、1Kgの水・炭酸カリウムあたり3.0当量、および1Kgの水・PZあたり1.5当量という、溶媒に対して過剰な塩を用いてもよい。本発明において検討された濃度比としては、塩/アミンの当量比として約3:1、2.9:1、2.8:1、2.7:1、2.6:1、2.5:1、2.4:1、2.3:1、2.2:1、2.1:1、2:1、1.9:1、1.5:1、1.7:1、1.6:1、1.5:1、1.4:1、1.3:1、1.2:1、1.1:1、1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4、1:1.5、1:1.6、1:1.7、1:1.5、1:1.9、1:2、1:2.1、1:2.2、1:2.3、1:2.4、1:2.5、1:2.6、1:2.7、1:2.8、1:2.9および1:3が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。検討されたその他の範囲としては、4:1、3.9:1、3.8:1、3.7:1、3.6:1、3.5:1、3.4:1、3.3:1、3.2:1、3.1:1、1:3.1、1:3.2、1:3.3;1:3.4;1:3.5;1:3.6、1:3.7、1:3.8、1:3.9および1:4が挙げられる。
ポリアミンが無い場合、CO2は炭酸塩と反応して重炭酸塩が生じる。この反応熱は約5kcal/gmolである。
CO2(g)+CO3 =+H2O→2HCO3 -
ピペラジンなどのポリアミンと二酸化炭素とを混合することによって、ピペラジンは次の反応に示されるような平衡反応を経験する。
PZ+CO2+H2O←→PZCOO-+H3+
PZCOO-+CO2+H2O←→PZ(COO-2+H3+
この反応においては、PZ(C4210)はCO2と反応してPZ−カルバミン酸塩(PZCOO-)およびPZ−ジカルバミン酸塩(PZ(COO-2)が生成する。反応に限定すれば、その化学量論はこのようになるだろう。
CO3 2-+2・PZCOO-+CO2←→2・PZ(COO-2
この反応においては、不安定さに寄与する遊離ピペラジンは存在するものとして示されていない。しかしながら、CO2またはCO3 2-がその溶液に添加されるので、遊離ピペラジンは溶液中に存在するようであるが、量はそれらよりも重要ではない。炭酸カリウムを添加することは、溶液にCO3 2-を添加することと共に、解離したカチオンを供給してアニオン性のピペラジン種と混合させることになるだろう。
炭酸塩は、全体的な反応に対して緩衝作用を及ぼすことになる。
CO2(g)+CO3 2-+PZ→PZCOO-+HCO3 -
CO2(g)+CO3 2-+PZ−COO-→PZ(COO-2+HCO3 -
これらの反応が支配的な、PZの濃度が高い溶液において、CO2の吸着熱は20kcal/gmolもの高さとなるだろう。したがって、アルカリ塩K2CO3およびポリアミンのPZの両方を含む溶媒中では、予想される吸着熱は、PZの濃度に依存して約10〜20kcal/gmolの範囲で変化するだろう。ポリアミンおよびアルカリ塩を含む溶媒系の有利な点は、塩/ポリアミンの比率を変えることによって、吸着熱に合わせることができる熱容量である。比較のために、MEA溶媒におけるCO2の吸着熱は約22kcal/gmolである。
上記の反応はPZに特異的なものではあるが、その他のポリアミンも同様に反応し、それぞれのアミン基がCO2と反応してカルバミン酸塩、ジカルバミン酸塩、トリカルバミン酸塩などを形成することになる。
この革新的な溶媒がCO2の60℃での吸着速度に及ぼす影響を図1に示す。K+/PZの比率が1〜2である溶媒は、その他の一般的な溶媒(5.0MのMEA)およびより少量のピペラジンで活性化されたその他の溶媒と比較して1.5〜5倍の吸着速度を生じさせる。
ピペラジンの反応メカニズムはその他のアミンを代表するものであると同時に、溶液中に炭酸カリウムが存在することで、表1の比速度定数の値で示されるように、反応速度が顕著に上昇する。表1における計算のための速度の表現を次に示す。
r=(kPZ-OH[PZ][OH-]+kPZ[PZ]+kPZCOO-[PZCOO-])[CO2]。
さらに、水酸化物または炭酸塩などの塩基が存在する場合、見かけ上の挙動が加速されることは明らかである。両方の特性は好都合である。というのは、吸着速度がより速くなると結果的にエネルギー要求量がより少なくなるから、および/または資本コストを減少できるからである。その他のアミン溶媒よりも吸着速度を三倍高くすることができた。
Figure 2006521928
本発明における吸着速度が、当分野において知られた方法よりも速いために、コスト最適化のためのいくつかの選択肢を本発明に利用することができる。第一に、速度が速くなることによって、平衡により近く接近した状態での操作が可能になる。このことは、エネルギー要求量を三分の一に減少させる可能性を有する。第二に、カラム内で必要な充填剤の量が少ないため、塔の高さを低くすることができる。このことも、カラム内を通過する圧力損失を減少させ、結果的にエネルギーのコストを下げる。最後に、上記の二つのケースをいくつかの最高条件で組み合わせて、資本コストおよび操作コストの両方の低下を検討してもよい。
溶媒中にイオン種が形成されるにもかかわらず、それでもなおいくらかの遊離ピペラジンが存在するだろう。このことに対処しなければ、不安定さが懸念となるだろう。水洗システムを利用することによって、この問題を軽減するか、または解消することができる。ほとんどのアミンプロセスでは、処理されるガスからアミンを回収するための水洗用のトレイが、アブソーバー内およびストリッパー内に既に含まれている。
溶液中のピペラジンの分解も意味のあることと考えられる。分解のための一つのメカニズムであるカルバマート重合がMEA中およびその他のアミン溶媒中よりも遅い速度で生じることが期待される。酸化的分解の可能性も存在し、MEAよりも遅くてもよく、遅くなくてもよい。
煙道ガスからCO2を捕獲するための現在の分野は、15〜30重量%のMEA水溶液を用いる吸着/ストリッピングである。常圧下、40〜60フィートのダンプドパッキングを用いたアブソーバー内で90〜99%のCO2が除去される。圧力損失およびアブソーバーの資本コストは大きく、CO2の吸着速度を高めることによって、顕著に下げることができよう。吸着プロセスのための温度は25℃〜120℃の間とすべきであり、40℃〜80℃の間がより好ましい。
当分野において知られている吸着/ストリッピングプロセス、例えばExxon社およびUOP社によって提供されているものでは、90〜120℃での等温吸着/ストリッピングを用いた技術が提供されている。典型的なストリッパーは、常圧をわずかに超えた状態で操作される。これらのシステムでは、温度を変化させて再生するよりも、等温で圧力を変化させて再生することを利用している。というのは、CO2の脱離時の熱(5kcal/mol)は水の気化熱(10kcal/mol)よりも低いからである。ストリッパー中で温度がより高くなることは、水の不安定さと比較してCO2の不安定さを高めることにはならない。40〜60フィートの充填物を含むストリッパー内で、常圧近傍かつ110〜130℃にてこれらのシステムでの溶媒を再生する。リボイラーを運転するための穏やかなレベルの熱(30〜60psiの蒸気)に対する需要は大きく、発電のために必要な熱の20〜30%に近い。
一般的に、CO2の除去プロセスは、CO2に富むガス流が、その中で循環させた化学的溶媒と約40〜100℃の間で接触するアブソーバーカラムから構成される。CO2が吸着した後、この溶媒をストリッパーカラムに通し、そこで約50〜150℃に、より好ましくは60℃〜130℃に、最も好ましくは100℃〜130℃に加熱することによって、溶液中のCO2を除去する。次いで、溶媒をCO2が希薄な溶液としてアブソーバーに戻す。
このプロセスのための溶媒としての炭酸カリウムとピペラジンとの組み合わせは、現在の最新の溶媒よりも柔軟性が高く利点が大きい。K+/PZの混合物は、CO2の望ましい吸着速度を達成するためには効果的である。この速度を、5.0MのMEAでの速度よりも2〜3倍速くすることができる。この混合物も両成分の固体の溶解性を改善し、ピペラジンの不安定さを軽減するだろう。
種々のストリッピング方法を用いてもよく、蒸気の再圧縮によるストリッピング、タービンの排蒸気によるストリッピングおよび多段階ストリッピングなどが挙げられる。一つの実施形態においては、本発明の溶媒を用いて煙道ガスからCO2を捕獲することに、バキュームストリッパーによる等温操作を利用する。低圧のアブソーバー(1atm)では、多量の水を蒸発させるために必要な余分な熱が無ければ、50℃または60℃よりも高温で操作することができないだろう。この溶媒は、このようなより低い温度でCO2の吸着および脱離に効果的な触媒作用を及ぼすだろう。
常圧または常圧を超える圧力で、吸着およびストリッピングを実施することができる。ストリッパーの圧力を調整して、このシステムのエネルギー要求量を最小限に抑えることができ、そしてモデリングによってそれを決定することができる。このモデリングによって、アブソーバー中およびストリッパー中の充填剤の量も最適化できるだろう。ストリッパーの温度および圧力が低下するにつれて、CO2を生成する反応速度も遅くなり、ストリッパーの物質移動能力も低下するだろう。
このプロセスには、ポリアミンを回収するための一工程または二工程の洗浄工程を含んでもよい。洗浄は水洗でよく、アブソーバーカラムまたはストリッパーカラムで洗浄を行うことができる。
気液界面の近傍での高速反応を伴う液膜中でのCO2の拡散によって、アルカリ塩とポリアミンとの溶媒中での主なCO2の吸着および脱離が決定される。この速度は気体と液膜の物質移動係数とはほぼ無関係であり、気液の接触面積に依存する。流量は反応速度論の平方根に依存し、この場合ではPZ種およびPZCOO-種に依存する。
水中および50%のMDEA中での測定から、速度定数kPZおよびkPZCOO-を測定してきた。これらの値は、MEAについての類似の速度定数よりも5〜10倍大きい。PZ種の濃度を倍加すると、CO2吸着速度が約40%高くなる。効果的なガス膜の物質移動係数は負荷と強い相関関係があり、希薄(0.003atm)条件から濃厚(0.06atm)条件まで、係数が4に低下する。
CO2の濃度が低く遊離アミンの濃度が高いと、単に気/液の接触面積によってCO2の吸着速度がコントロールされることになる。CO2の濃度がより高くなり、遊離アミンの濃度が減少すると、CO2の吸着の大部分は、ポリアミンの液膜拡散によってコントロールされることになる。
アルカリ塩とポリアミンとの溶媒を含むぬれ壁塔内では、より広範囲の条件の全体にわたってCO2の吸着/脱離をさらに測定することができる。この装置は、Mshewa,M.M.「CO2 Desorption/Absorption with Aqueous Mixtures of MDEA and DEA at 40 to 120℃,」Ph.D.学位論文,1995;Pacheco,M.およびG.T.Rochelle,「Rate−based Modeling of Reactive Absorption of CO2 and H2S into Aqueous Methyldiethanolamine」,Ind.Eng.Chem.Res.,37(10),4107−4117,1998;Pacheco,M.,「Mass Transfer,Kinetics and Rate−based Modeling of Reactive Absorption,」Ph.D.学位論文,May 1998;Pacheco,M.,S.KaganoiおよびG.T.Rochelle、「CO2 Absorption into Aqueous Mixtures of Diglycolamine and Methyldiethanolamine」,Chem.Eng.Sci.に投稿中,July 5,1999;1999年10月3〜6日にサスカチュワン州スカトゥーンでCSChE第49会年次大会でBishnoi,S.およびG.T.Rochelleによって発表された「Absorption of Carbon Dioxide into Aqueous Piperazine:Reaction Kinetics,Mass Transfer and Solubility;ならびに Bishnoi,Sanjay.「Carbon Dioxide Absorption and Solution Equilibrium in Piperazine Activated Methyldiethanolamine「.哲学博士学位論文、オースチンのテキサス大学、2000年に記載されている。このシステムはPZ/MDEA(Bishnoi,Sanjay.「Carbon Dioxide Absorption and Solution Equilibrium in Piperazine Activated Methyldiethanolamine」.哲学博士学位論文、オースチンのテキサス大学、2000年)およびPZ/MEA(Dang,Hongyi.「CO2 Absorption Rate and Solubility in Monoethanolamine/ Piperazine/Water」.理学修士論文、オースチンのテキサス大学、2001年)の測定のために用いられてきた。明確に規定された表面積(38.5cm2)と、充填塔のそれと類似する特徴的な液膜の物質移動係数とを有するステンレス鋼管でぬれ壁塔を構築した。入り口および出口で測定された気体濃度を用いて、気相の物質収支から吸着速度を測定する。吸着の測定および脱離の測定の両方を伴うブラケット平衡によって、溶解性を測定する。25〜120℃、全圧が1〜7atmおよびCO2が0001〜1モル比率の範囲で、操作条件を変更することができる。
溶媒中のポリアミンのある程度の量は酸化的分解を経験するだろう。PZについては、このプロセスによってエチレンジアミン、ギ酸塩、グリコール酸塩およびその他のアミンならびに有機酸の断片が形成される。溶媒が酸化的分解する量を減らすために、酸化防止剤を溶媒系に添加してもよく、またはバキュームストリッパーを用いてもよい。当分野において知られている任意の酸化防止剤を本発明で用いてもよい。酸化防止剤の通常の濃度範囲は、約0.01〜5重量%である。
その他の追加物質を本発明の溶媒に添加してもよい。これらの物質は、例えば消泡剤、凝集助剤または腐食防止剤として機能するものでよい。これらの追加物の通常の濃度は、約0.01〜5重量%の範囲である。これらの物質は当分野において周知であり、そしてこれらの物質としては、例えば、酸化バナジウム(例えばV23)、クロム酸塩(例えばK2Cr27)、無水亜ヒ酸、亜セレン酸、テルル酸、プロチドおよびアミノ酸が挙げられ得る。
本発明の溶媒中のポリアミンPZの不安定さは小さい。というのは、20%未満のそれが、希薄な溶液中では遊離PZで存在するようだからである。これによって、溶媒の安全性が高くなる。アブソーバーの頂上で水洗することによって、環境へのあらゆる影響を最小限に抑えることができる。
溶液の濃度を説明するための種々の方法が本明細書で用いられており、モル濃度(溶液1リットルあたりの溶質のモル数、M)、重量モル濃度(溶媒1Kgあたりの溶質のモル数、m)重量パーセントおよび1Kgの水あたりの当量数が挙げられる。溶液の濃度が低い場合、モル濃度および重量モル濃度は、成分が反応性成分のただ一つの同等物しかない場合(例えばモノアミン)の1Kgの水あたりの当量数と実質的に同じとなる。1.5mのK2CO3は、約20重量%のK2CO3である。例えば、1.8mのK2CO3は1KgのH2Oあたり3.6当量のK+および1.8mの三官能性アミンを有し、ジエチレントリアミンは1Kgの水あたり5.4当量のアミンを有する。
実施例
本発明の好ましい実施形態を実証するために、次の実施例を記載する。当業者であれば、発明者によって発見された代表的な技術に従って、本発明の実施に際して十分に機能する、実施例で開示された技術を評価すべきである。そしてそれゆえに、この実施に好ましいモードを構築するように考慮することができる。しかしながら、当業者であれば、本開示に照らして、開示された特定の実施形態において多くの変化をなすことができること、および本発明の精神および範囲から逸脱することなく、同様のまたは類似の結果がそれでもなお得られることを評価すべきである。
溶媒の混合物
溶媒の混合物の有用性および効率を規定する少なくとも三種の特性がある:O2の吸着速度、CO2の吸着熱および吸着能力である。表2では、7mのMEAを用いる標準技術と比較したいくつかのシステムについての三種の特性の要旨を提供しており、本発明の利点を強調している。報告された値は、実験データ、およびBishnoi,Sanjay.「Carbon Dioxide Absorption and Solution Equilibrium in Piperazine Activated Methyldiethanolamine」.哲学博士学位論文、 オースチンのテキサス大学、2000年からの予測モデル、ならびにJ.T.Cullinane.「Carbon Dioxide Absorption in Aqueous Mixtures of Potassium Carbonate and Piperazine」理学修士論文、オースチンのテキサス大学、2002年からの予測モデルに由来する。
Figure 2006521928
吸着速度の利点
吸着が高速であることの重要性を控えめに言うことはできない。というのは、溶媒の流速およびカラムの高さを決定する原因だからである。CO2の吸着速度が上昇すると液体の流速を下げることが可能になり、これによってプロセスを操作するために必要なエネルギーが減少する。あるいは、カラムを通過する圧力損失が少なくなり、それに伴うエネルギーの必要量も少なくなるので、カラムの高さを低くすることができる。
図1は、60℃での、ピペラジンの触媒量で用いた溶液と多量に用いた溶液との間の顕著な違いを示す。速度に及ぼす溶媒組成物の影響を一般化すれば、ピペラジンの濃度が3倍〜6倍増加した結果、吸着速度が2〜3倍加速する。さらに、K+/PZの比率が1〜2の溶媒は、比率が3〜6の溶媒よりも速度を実質的に改善させる。これらの影響を具体的に示せば、4000Paにて、5.0mのK+/2.5mのPZの溶液は、3.6mのK+/0.6mのPZ溶液よりもCO2を2.5倍高速に吸着する。最も効果的な溶媒は1.5mを超えるPZを含み、アルカリ塩/ポリアミンの比率が2〜1である。
本発明の吸着速度と、当業者が知っているその他の溶媒のそれとを比較したものを、図2および図3に示す。60℃では、K+/PZの比率が1〜2である高濃度の溶媒によって、吸着速度は5.0MのMEAよりも1.2〜5倍高速となる。本発明の好ましい組成物をその他の溶媒と再度比較すれば、4000Paにおける5.0mのK+/2.5mのPZ中での吸着速度は、5.0MのMEA中での吸着速度よりも1.4倍高速である。その他の濃度比では、5.0MのMEAと同程度の速度の溶媒が生じる。同様に、本発明は、40℃において、PZで活性化したMDEAよりも(速度ベースで)優れている。K+およびDEAまたはヒンダードアミンを含む溶媒は、炭酸カリウム中での触媒量のピペラジンにさえ、効果が劣ることが示された。
吸着熱の柔軟性
本発明のさらなる利点を図4に示す。吸着熱は吸着速度と同じくピペラジンの濃度に依存する。吸着熱がより高くなることは、より多くのエネルギーが溶媒を再生するために必要であることを示す。通常の操作条件下では、吸着熱が低いことがより好ましい。
図4からは、それぞれが異なる特性を有する種々の溶媒組成物を描くことができる。極端なものでは、溶媒は高濃度のPZを含むことができ、吸着が高速となり吸着熱が高くなる(1molのCO2あたり約20kcal)。このモードで操作すると、結果的に5.0MのMEAよりも吸着速度が1.5〜5倍高速となり、吸着熱は同程度となるだろう。その他の極端なものでは、溶媒はより少量のPZを含むことができ、5.0MのMEAと同程度の速度ではあるが、吸着熱は係数が2未満となる。この能力の柔軟性の結果、溶媒を特定の操作および特定の条件に「合わせる」ことができる。
熱容量の比較
熱容量は、溶媒の能力を規定する三番目に重要な特性である。熱容量を所定の分圧の変化を超える負荷の変化と定義すると、熱容量は、所定の操作の範囲全体の、CO2を吸着する溶媒の能力であると評価される。
図5は、操作範囲である対象の約300〜8000PaにおけるK+/PZ溶媒の熱容量が、5.0MのMEAと同程度であることを示す。図5中の直線で示される予測モデルは、カリウムの濃度が増加すると結果的に熱容量が改善されるだろうことを示す。具体的には、5.0mのK+/2.5mのPZの熱容量が、3.6mのK+/0.6mのPZのそれよりも50%優れており、7.0mのMEAの熱容量にほぼ等しい。このことは、3.6mを超えるK+を含む、好ましい溶媒組成物の利点を証明している。
プロセスの応用
モノエタノールアミン(MEA)の応用を、Freguia(理学修士論文、2002)によって計算した。石炭火力発電所からの煙道ガスを処理する。アブソーバーの直径は7mであり、15mの充填剤のCascade Mini Ring #2(CMR#2)を用いる。アブソーバー中での圧力損失は10kPaである。単純な再沸騰型のストリッパーの直径は4.5mであり、10mのCMR#2が充填され、そして1.6atmで操作する。12.6%のCO2および7.8%のH2Oを含む煙道ガスを、アブソーバー内に、55℃で11,000kmol/hrの速度で供給する。溶媒は30重量%のMEA(1Kgの水あたり7gmol)であり、アブソーバー内に、40℃でCO2を含む193kgのH2O/sの速度で供給し、0.21mol/molのMEAで負荷する。濃厚な負荷は、1gmolのMEAあたり0.46gmolのCO2であり、CO2の蒸気圧は2.5kPaである。ストリッパーに供給する前に、109Cにクロスエクスチェンジすることによってこの溶媒を予熱する。70,000kwというリボイラーの負荷によって、アブソーバー内で90%のCO2が除去される(0.34kmol/s)。
1Kgの水あたり5gmolのK+および1Kgの水あたり2.5gmolピペラジンを含む溶媒によって、同じシステム内のMEA溶媒を交換する。CO2は溶媒とより素早く反応するので、濃厚な負荷とは、1gmolのピペラジンあたり2gmolのCO2であり、CO2の蒸気圧は8kPaである。アブソーバー内で90%のCO2が除去され、リボイラーの負荷は60,000kwに軽減される。アブソーバーに対する弱い負荷とは、1gmolのピペラジンあたり1.3gmolのCO2である。
1kgのH2Oあたり5gmolのK+と2.5gmolのピペラジンを含む溶媒を用いて、アブソーバーの充填剤の高さを5mにまで低くする。アブソーバー内での圧力損失は3.3kPaに減少する。ピペラジン溶媒はMEAよりもCO2を3倍速く吸着するので、70,000kwのリボイラーの熱負荷によって90%のCO2の除去が達成される。弱い負荷とは、1gmolのピペラジンあたり1.3gmolのCO2である。濃厚な負荷とは、1gmolのピペラジンあたり1.85gmolのCO2であり、CO2の蒸気圧は2.5kPaである。
本明細書に開示され、権利が請求された全ての方法を、本開示に照らして、過度の実験を行うことなく構築し、実施することができる。本発明の組成物および方法は好ましい実施形態に関して記載されたのに対して、当業者であれば、本発明の概念、精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された方法の工程または工程の順序に従って、変形物を本方法に適用してもよいことは明白であろう。より具体的には、同じまたは類似の結果が得られる間に、化学的および生理的の両方に関係がある特定の物質を本明細書に記載された物質と置換してもよいことは明白であろう。当業者であれば明白な、このような類似の代替物および修飾物の全てが、添付された請求の範囲に規定された本発明の精神、範囲および概念の範囲内であると考えられる。
CO2の蒸気圧の範囲全体における、60℃のアミン溶媒中でのCO2吸着速度の比較。 本発明のピペラジン溶媒とその他のアミン溶媒についての吸着速度の比較。 活性化された炭酸カリウムを含む、本発明のピペラジン溶媒およびその他の溶媒についてのCO2吸着速度の比較。 種々の濃度のK+およびPZを有する溶媒についての吸着熱。 300〜8000Paの操作範囲内におけるK+/PZ溶媒の熱容量のMEAの熱容量との比較。

Claims (42)

  1. ガス流からCO2を除去するために、少なくとも、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミンと、1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するアルカリ塩と、水とを混合することによって形成される溶液と、該ガス流を接触させる工程と、
    上記溶液を再生する工程と
    を含む、ガス流からCO2を除去する方法。
  2. 上記ポリアミンが、ピペラジン、ピペラジン誘導体、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、2−(2−ピロリジル)ピロリジンまたは2−(2−イミダゾリジル)イミダゾリジンである請求項1に記載の方法。
  3. 上記アルカリ塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸塩、ジスルフィド塩または水酸化物塩である請求項1に記載の方法。
  4. 上記ガス流が、約25〜120℃で上記溶液と接触する請求項1に記載の方法。
  5. CO2と上記ピペラジン誘導体との反応速度定数(KPZ)が、25℃で少なくとも25m3/mol−sである請求項1に記載の方法。
  6. 上記溶液が、添加物をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 上記ポリアミンの濃度および上記アルカリ塩の濃度が、少なくとも2.3mである請求項1に記載の方法。
  8. 上記ポリアミンの当量に対する上記アルカリ塩の当量の比率が、0.3〜3.0である請求項1に記載の方法。
  9. 処理されるガス流から上記ポリアミンを回収する水洗システムを適用する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  10. 上記ガス流からの溶媒を介したCO2の除去速度が、5.0Mのモノエタノールアミン水溶液を用いた方法によるCO2の除去速度の少なくとも1.5倍である請求項1に記載の方法。
  11. 1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度を有するピペラジン誘導体と、
    1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するカリウム塩と、
    水とを含み、
    上記ピペラジン誘導体の当量に対するアルカリ塩の当量の比率が、0.3〜3.0である組成物。
  12. 上記ピペラジン誘導体が、ピペラジンである請求項11に記載の組成物。
  13. 上記カリウム塩が、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、二硫化カリウムまたは水酸化カリウムである請求項11に記載の組成物。
  14. 上記ピペラジン誘導体の当量に対するアルカリ塩の当量の比率が、0.5〜2.0である請求項11に記載の組成物。
  15. 上記ピペラジン誘導体の濃度が、1Kgの水あたり少なくとも5.1当量であり、上記アルカリ塩の濃度が1Kgの水あたり約5.1当量である請求項11に記載の組成物。
  16. 消泡剤、酸化防止剤、腐食防止剤、凝集助剤またはこれらの混合物をさらに含む請求項11に記載の組成物。
  17. ガス流からCO2を除去するために、少なくとも、1Kgの水あたり少なくとも5.1当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミンと、1Kgの水あたり少なくとも5.1当量の濃度を有するアルカリ塩と、水とを混合することによって形成される溶液と、該ガス流を接触させる工程と、
    上記溶液を再生する工程、
    を含む、ガス流からCO2を除去する方法。
  18. 上記ポリアミンの濃度および上記アルカリ塩の濃度が、1Kgの水あたり少なくとも5.5当量である請求項17に記載の方法。
  19. 上記ポリアミンの濃度および上記アルカリ塩の濃度が、ほぼ等しい請求項17に記載の方法。
  20. 上記ポリアミンが、ピペラジン、ピペラジン誘導体、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、2−(2−ピロリジル)ピロリジンまたは2−(2−イミダゾリジル)イミダゾリジンである請求項17に記載の方法。
  21. 上記アルカリ塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸塩、ジスルフィド塩または水酸化物塩である請求項17に記載の方法。
  22. 上記ガス流が、約25〜120℃で上記溶液と接触する請求項17に記載の方法。
  23. CO2と上記ピペラジン誘導体との反応速度定数(KPZ)が、25℃で少なくとも25m3/mol−sである請求項17に記載の方法。
  24. 上記溶液が、添加物をさらに含む請求項17に記載の方法。
  25. 上記ガス流からの溶媒を介したCO2の除去速度が、5.0Mのモノエタノールアミン水溶液を用いた方法によるCO2の除去速度の少なくとも1.5倍である請求項17に記載の方法。
  26. ガス流からCO2を除去するために、少なくとも、1Kgの水あたり少なくとも3.0当量の濃度のアミンを有する第一級または第二級ポリアミンと、1Kgの水あたり少なくとも1.0当量の濃度を有するアルカリ塩と、水とを混合することによって形成され、1%未満の一価または多価アルコールを含む溶液と、該ガス流を接触させる工程と、
    上記溶液を再生する工程と
    を含む、ガス流からCO2を除去する方法。
  27. 上記溶液にアルコールを添加しない請求項26に記載の方法。
  28. 上記ポリアミンが、ピペラジン、ピペラジン誘導体、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、2−(2−ピロリジル)ピロリジンまたは2−(2−イミダゾリジル)イミダゾリジンである請求項26に記載の方法。
  29. 上記アルカリ塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸塩、ジスルフィド塩または水酸化物塩である請求項26に記載の方法。
  30. 上記ガス流が、約25〜120℃で上記溶液と接触する請求項26に記載の方法。
  31. CO2と上記ピペラジン誘導体との反応速度定数(KPZ)が、25℃で少なくとも25m3/mol−sである請求項26に記載の方法。
  32. 上記溶液が、添加物をさらに含む請求項26に記載の方法。
  33. 上記ポリアミンの濃度および上記アルカリ塩の濃度が、少なくとも2.3mである請求項26に記載の方法。
  34. 上記ポリアミンの当量に対する上記アルカリ塩の当量の比率が、0.3〜3.0である請求項26に記載の方法。
  35. 上記ガス流からの溶媒を介したCO2の除去速度が、5.0Mのモノエタノールアミン水溶液を用いた方法によるCO2の除去速度の少なくとも1.5倍である請求項26に記載の方法。
  36. ガス流からCO2を除去するために、少なくとも、1Kgの水あたり3.0〜10.0当量の濃度のアミンを有するピペラジン誘導体と、1Kgの水あたり3.0〜10.0当量の濃度を有するアルカリ塩と、水とを混合することによって形成され、上記ピペラジン誘導体の濃度と上記アルカリ塩の濃度とがほぼ等しい溶液と、該ガス流を接触させる工程と、
    上記溶液を再生する工程と、
    を含む、ガス流からCO2を除去する方法。
  37. 上記ピペラジン誘導体が、ピペラジン、アミノエチルピペラジン、ヒドロキシエチルピペラジン、2−(3−ピロリジル)ピペラジン、3−(3−ピペリジル)ピペリジン、3−(2−ピペラジニル)ピペリジン、3−(3−ピロリジル)ピペリジンまたは2−(2−ピペラジニル)ピペラジンである請求項36に記載の方法。
  38. 上記アルカリ塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸塩、ジスルフィド塩または水酸化物塩である請求項36に記載の方法。
  39. 上記ガス流が、約25〜120℃で上記溶液と接触する請求項36に記載の方法。
  40. CO2と上記ピペラジン誘導体との25℃での反応速度定数(KPZ)が、少なくとも25m3/mol−sである請求項36に記載の方法。
  41. 上記溶液が、添加物をさらに含む請求項36に記載の方法。
  42. 上記ガス流からの溶媒を介したCO2の除去速度が、5.0Mのモノエタノールアミン水溶液を用いた方法によるCO2の除去速度の少なくとも1.5倍である請求項36に記載の方法。
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