JP2006511563A - 選択的kdr及びfgfrインヒビターとしてのピリジノ[2,3−d]ピリミジン誘導体 - Google Patents

選択的kdr及びfgfrインヒビターとしてのピリジノ[2,3−d]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

KDR及びFGFRキナーゼの選択的インヒビターである、式(I)(式中、Ar、Ar’及びR1は本明細書に定義される通りである)で表される新規ジヒドロピリジノン化合物が開示される。それらの化合物及びそれらの医薬的に許容できる塩は、固形腫瘍、特に乳癌、結腸癌、肺癌及び前立腺癌の処理又は制御において有用な抗−増殖剤である。それらの化合物を含む医薬組成物及びそれらの調製が開示される。
【化1】

Description

本発明は、下記式:
Figure 2006511563
[式中、Ar及びAr’は、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール及び置換されたヘテロアリールから成る群から独立に選択され、但しArに関しては、ヘテロアリールは2−ピリジルではなく、そして置換されたヘテロアリールは置換された2−ピリジルではなく;
R1は、下記基:
H;
C1-10アルキル;
C1-10アルキルであって、これはアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよい;
アリール;
アリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
ヘテロアリール;
ヘテロアリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
複素環;
複素環であって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C3-10シクロアルキル;
C3-10シクロアルキルであって、これは低級アルキル、置換された低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルケニル;
C2-10アルケニルであって、これはシクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルキニル;及び
C2-10アルキニルであって、これはNR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
から成る群から選択され;
R8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルであり;
R11及びR12は、独立して、下記基:
H;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;あるいは
NR11R12は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR13, COR14, CO2R14, CONR14R15, SO2R14, 及びSO2NR14R15から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R13は、下記基:
H;
COR14;
CONR14R15;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;
R14及びR15は独立して、下記基:
H,
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;あるいは
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;
NR14R15は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環はヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つのヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR23, COR23, CO2R23, CONR23R24, SO2R23, 及びSO2NR23R24から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R21は、H,低級アルキル、COR23又はCO2R23から成る群から選択され;
R22, R23及びR24は独立して、H,又は低級アルキルから成る群から選択され;あるいは
NR21R22又はNR23R24は独立して、3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又はN,OおよびSから成る群から選択された少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は-NH又はNR25の形で存在し、そして前記へテロ原子がSである場合、それはS(O)m(ここで、mは0, 1又は2である)の形で存在することができ;そして
R25は、低級アルキルである]
により表される新規ジヒドロピリジノン化合物、又は医薬的に許容できるその塩に関する。
式Iの化合物が、KDR(キナーゼ挿入体ドメイン−含有受容体)及びFGFR(線維芽成長因子受容体)キナーゼを阻害することは見出されている。それらの化合物及びそれらの医薬的に許容できる塩は、抗増殖活性を有し、そして癌、特に固形腫瘍の処理又は制御において有用である。さらに、それらの化合物は、好都合な生物学的利用能プロフィールを有する。この発明はまた、そのような化合物を含む医薬組成物、及び癌の処理又は制御、特に乳癌、肺癌、結腸癌及び前立腺癌の処理又は制御方法にも向けられる。
タンパク質キナーゼは、種々の細胞機能を調節するある種のタンパク質(酵素)である。これは、タンパク質基質上の特定のアミノ酸のリン酸化により達成され、基質タンパク質のコンホメーション変更をもたらす。コンホメーション変化は、基質の活性、又は他の結合パートナーと相互作用するその能力を調節する。タンパク質キナーゼの酵素活性は、キナーゼが基質にリン酸基を付加する速度を言及する。それは、例えば時間の関数としての生成物に転換される基質の量を決定することにより測定される。基質のリン酸化は、タンパク質キナーゼの活性部位で生じる。
チロシンキナーゼは、アデノシン三リン酸(ATP)の末端リン酸のタンパク質基質上のチロシン残基へのトランスファーを触媒するタンパク質キナーゼのサブセットである。それらのキナーゼは、細胞増殖、分化及び移動に導く成長因子シグナルトランスダクションの増強において重要な部分を演じる。
例えば、線維芽成長因子(FGF)及び血管内皮成長因子(VEGF)は、腫瘍促進された脈管形成の重要なメディエーターとして認識されて来た。VEGFは、2種の高い親和性受容体を通してのシグナル化により内皮細胞を活性化し、ここで前記受容体の1つはキナーゼ挿入ドメイン−含有受容体(KDR)である。Hennequin L. F.など., J. Med. Chem. 2002, 45 (6), pp1300を参照のこと。FGFは、FGF受容体(FGFR)を通してのシグナル化により内皮細胞を活性化する。固形腫瘍は、成長するために新規血管の形成(脈管形成)に依存する。従って、成長シグナルトランスダクションを妨げ、そして従って、脈管形成を遅延するか又は妨げる受容体FGFR及びKDRのインヒビターは、固形腫瘍の予防及び処理において有用な剤である。Klohs W. E. など., Current Opinion in Biotechnology 1999, 10, p.544を参照のこと。
タンパク質キナーゼ触媒活性の小分子インヒビターのいくつかの例が存在する。特に、小分子インヒビターは典型的には、タンパク質キナーゼATP結合部位(又は“活性部位”)との強い相互作用により、基質のリン酸化を阻止する。WO 98/24432号及び Hennequin L. F. et. al. , J. Med. Chem. 2002, 45 (6), ppl300を参照のこと。それらの化合物のいくつかは、複数の標的物を阻害する。例えば、WO99/61444号(Warner-Lambert)は、サイクリン依存性キナーゼCdk1, Cdk2及びCdk4, 及び成長因子受容体チロシンキナーゼ酵素PDGFR及びFGFRを阻害することが示されている、下記式:
Figure 2006511563
で表される、二環式ピリミジン及び二環式3,4−ジヒドロピリミジンを開示する。いくつかの化合物は、Cdk6を阻害することが示されている。
WO01/55148A1号は、有効量のサイクリン−依存性キナーゼインヒビター、好ましくは下記式:
Figure 2006511563
で表されるCdkインヒビターを投与することを含んで成る、哺乳類における神経変性疾患の処理方法を開示する。
アメリカ特許第6,150,373号は、T−細胞チロシンキナーゼp-56lckを阻害することが示されている、下記式;
Figure 2006511563
で表される二環式窒素複素環を開示する。
WO02/18380A1は、p38介在性細胞機能を阻害し、そして従って、細胞増殖のインヒビターであることが言及されている、下記式:
Figure 2006511563
で表される7−オキソピリミジンを開示する。
WO96/34867号は、タンパク質キナーゼのインヒビターであり、そして細胞増殖介在疾患の処理において有用である、下記式:
Figure 2006511563
で表される6−アリールピリド[2,3−d]ピリミジン7−イミン、7−オン、及び7−チオンを開示する。
WO98/33798号は、細胞増殖のインヒビターとしてのピリド[2,3−d]ピリミジン及び4−アミノピリミジンを開示する。特に、この出版物は、サイクリン−依存性キナーゼ(Cdk)及び増殖介在性キナーゼの有能なインヒビターである、7,8−ジヒドロ−2−(アミノ及びチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン及び2,4−ジアミノピリミジンのグループを開示する。
WO01/64679A1号は、CSBP/P38キナーゼ介在性疾病の処理において有用であることが示されている、下記式:
Figure 2006511563
で表される1,5−二置換された−3,4−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−D]ピリミジン−2−オン化合物を開示する。
WOO2/12237A2号は、2−(4−ピリジル)アミノ−6−ジアルコキシフェニル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製方法を開示し、そしてWO02/12238A2号は、下記式(I):
Figure 2006511563
で表される2−(4−ピリジル)アミノ−6−ジアルコキシフェニル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを開示する。
それらの化合物は、制御できない細胞増殖に起因する疾病の処理において有用であることが示されている。
1又は複数のタイプの固形腫瘍の処理のためにタンパク質キナーゼ、特にFGFR及びKDRキナーゼの触媒活性の阻害において効果的な、容易に合成される小分子化合物についての連続した必要性が存在する。特に、FGFR及びKDRに対して選択的である小分子インヒビターを供給することが所望される。これは、脈管形成に関与する標的物の可能性ある同時阻害が良好な効率を提供するので、所望される。他方では、毒性及び他の所望しない合併症が複数の標的物を阻害することに成る。好ましくは、そのような小分子インヒビターはまた、好都合な生物学的利用能プロフィールを有する。従って、そのような化合物、及びそれらの化合物を含む医薬組成物を提供することが、本発明の目的である。
本発明は、KDR及びFGFRの活性を選択的に阻害できる新規ジヒドロピリジノン化合物に関する。それらの化合物は、癌の処理又は制御、特に固形腫瘍の処理又は制御において有用である。特に、本発明は、下記式I及びII:
Figure 2006511563
で表される化合物(但し、Arは2−ピリジル又は置換された2−ピリジルではない)、又は医薬的に許容できるその塩に関する。
本発明はまた、治療的有効量の1又は複数の式I及びIIの化合物及び医薬的に許容できるキャリヤー又は賦形剤を含んで成る医薬組成物にも関する。
さらに、本発明は、固形腫瘍、特に乳癌、肺癌、前立腺癌又は結腸癌の治療の必要なヒト患者に、効果量の式I又はIIの化合物及び/又は治療に許容できるその塩を投与することによる、そのような疾病の処理方法に関する。
さらに、本発明は、式I及びIIの化合物の調製において有用な新規中間化合物にも向けられる。
本明細書において使用される場合、次の用語は、次の定義を有する。
“アルケニル”とは、少なくとも1組の炭素−炭素二重結合を有する直鎖又は枝分かれ鎖の脂肪族炭化水素、例えばビニル、2−ブテニル及び3−メチル−2−ブテニルを示す。
“アルキニル”とは、少なくとも1組の炭素−炭素三重結合を有する直鎖又は枝分かれ鎖の脂肪族炭化水素、例えばエチニル及び2−ブチニルを示す。
“アルキル”とは、1〜10個、好ましくは1〜6個及びより好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は枝分かれ鎖の飽和脂肪族炭化水素を示す。1〜6個の炭素原子を有するアルキル基はまた、本明細書において、“低級アルキル”として言及される。典型的な低級アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチル及びヘキシルを包含する。本明細書において使用される場合、C1-4アルキルとは、1〜4個の炭素原子を有するアルキルを意味する。
“アルコキシ”とは、酸素により分子の残りに結合されるアルキル基(RO-)、例えばメトキシ又はエトキシを意味する。
“アリール”とは、芳香族炭素環式基、例えば6〜10員の芳香族又は部分的芳香族環システムを意味する。部分的芳香族環システムは、2つの融合された環(2つの環の1つは芳香族である)を有する芳香族環システム、例えばテトラヒドロナフチルである。
好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル、トリル及びキシリルを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
“シクロアルキル”とは、3〜8個の原子を含む、非芳香族、部分的又は完全な飽和の環状脂肪族炭化水素基を意味する。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを包含する。
“有効量”又は“治療的有効量”とは、腫瘍増殖を有意に阻害する、少なくとも1つの式I及びIIの化合物又は医薬的に許容できるその塩の量を意味する。
“ハロゲン”とは、弗素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは塩素又は弗素を意味する。
“ヘテロ原子”とは、N, O及びSから選択された原子、好ましくはNを意味する。ヘテロ原子がNである場合、それは−NH−又は−N−低級アルキル−として存在することができる。ヘテロ原子がSである場合、それはS, SO又はSO2として存在することができる。
“ヘテロアリール”とは、2個までの環を含む芳香族複素環式環システムを意味する。好ましいヘテロアリール基は、チエニル、フリル、インドリル、ピロリル、ピリジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、キノリニル、ピリミジニル、イミダゾール及びテトラゾリルを意味するが、但しそれらだけには限定されない。
“複素環”又は“ヘテロシクリル”とは、窒素、酸素又は硫黄又はその組合せから選択された1〜3個のヘテロ原子を有する、3〜10員の飽和又は部分的不飽和の非芳香族一価の環状基を意味する。好ましい複素環の例は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン及びモルホリンである。
“ヒドロキシ”とは、一価のOH基の存在を示す接頭語である。
“IC50”とは、特定の測定された活性の50%を阻害するために必要とされる本発明の化合物の濃度を言及する。IC50は、中でも、例15に記載されるようにして、測定され得る。
“医薬的に許容できる塩”とは、式Iの化合物の生物学的有効性及び性質を保持し、そして適切な非毒性有機又は無機酸又は有機又は無機塩基から形成される、通常の酸付加塩又は塩基付加塩を言及する。酸付加塩は、無機酸、例えば塩酸、臭酸、ヨウ酸、硫酸、スルファミド酸、リン酸及び硝酸に由来するそれらの塩、及び有機酸、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、修酸、琥珀酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、及び同様のものに由来するそれらの塩を包含する。塩基付加塩は、カリウム、ナトリウム、アンモニウム及び第四アンモニウム水酸化物、例えばテトラメチルアンモニウム水酸化物に由来するそれらの塩化を包含する。用語“医薬的に許容できる塩”とはまた、式[I]の多環式化合物又はその対応する塩のプロドラッグも含んで成る。医薬化合物(すなわち、薬剤)の塩への化学的変性は、化合物の改良された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性及び溶解性を得るために当業者に良く知られている技法である。例えば、H. Ansel など., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (6th Ed. 1995) at pp. 196 and 1456-1457を参照のこと。
“医薬的に許容できる”例えば医薬的に許容できるキャリヤー、賦形剤、等は、特定の化合物が投与される対象に対して薬理学的に許容でき、且つ実質的に非毒性であることを意味する。
置換されたアルキル、低級アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアリール及びヘテロアリールにおけるように“置換された”とは、置換が1又は複数の位置で存在し、そして特にことわらない限り、個々の置換部位での置換基が特定されたオプションから独立して選択されることを意味する。
1つの態様においては、下記式:
Figure 2006511563
[式中、Ar及びAr’は、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール及び置換されたヘテロアリールであり、但しArに関しては、ヘテロアリールは2−ピリジルではなく、そして置換されたヘテロアリールは置換された2−ピリジルではなく;
R1は、下記基:
H;
C1-10アルキル;
C1-10アルキルであって、これはアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよい;
アリール;
アリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
ヘテロアリール;
ヘテロアリールであって;これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
複素環;
複素環であって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C3-10シクロアルキル;
C3-10シクロアルキルであって、これは低級アルキル、置換された低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルケニル;
C2-10アルケニルであって、これはシクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルキニル;及び
C2-10アルキニルであって、これはNR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
から成る群から選択され;
R8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルであり;
R11及びR12は、独立して、下記基:
H;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環から成る群から独立して選択され;あるいは
NR11R12は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR13, COR14, CO2R14, CONR14R15, SO2R14, 及びSO2NR14R15から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R13は、下記基:
H;
COR14;
CONR14R15;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環から成る群から独立して選択され;
R14及びR15は独立して、下記基:
H,
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;あるいは
NR14R15は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環はヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つのヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR23, COR23, CO2R23, CONR23R24, SO2R23, 及びSO2NR23R24から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R21は、H,低級アルキル、COR23又はCO2R23から成る群から選択され;
R22, R23及びR24は独立して、H,又は低級アルキルから成る群から選択され;あるいは
NR21R22又はNR23R24は独立して、3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は-NH又はNR25の形で存在し、そして前記へテロ原子がSである場合、それはS(O)m(ここで、mは0, 1又は2である)の形で存在することができ;そして
R25は、低級アルキルである]
により表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩に関する。
Arは、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール及び置換されたヘテロアリールから選択され、但し、Arに関して、ヘテロアリールは2−ピリジルではなく、そして置換されたヘテロアリールは、置換された2−ピリジルではない。
好ましくは、Arは、
アリール、
NR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;NO2;(CH2nヘテロアリール;(CH2n複素環;C1-10アルキル;C3-10シクロアルキル;C2-10アルケニル;C2-10アルキニルから選択された2個までの基により置換されたアリール;ここで、nは、0,1,2又は3であり、そして前記アリール、ヘテロアリール、複素環、アルキル、シクロアルキル、アルケニル及びアルキニル基は置換されていないか、又はNR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;及びNO2から選択される3個まで基により置換され;
ヘテロアリール、
及びNR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;NO2;(CH2nヘテロアリール;(CH2n複素環;C1-10アルキル;C3-10シクロアルキル;C2-10アルケニル;C2-10アルキニルから選択された2個までの基により置換されたヘテロアリール;ここで、nは、0,1,2又は3であり、そして前記アリール、ヘテロアリール、複素環、アルキル、シクロアルキル、アルケニル及びアルキニル基は置換されていないか、又はNR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;及びNO2から選択される3個まで基により置換され;から選択され、
但し、Arに関して、ヘテロアリールは2−ピリジルではなく、そして置換されたヘテロアリールは、置換された2−ピリジルではない。
1つの態様において、本発明は、Arが置換されたヘテロアリールであり、但しその置換されてヘテロアリールは2−ピリジルではない、式Iの化合物に関する。
好ましい態様においては、Arは置換された3−ピリジルである。
さらなる態様においては、本発明は、Ar’がアリール又は置換されたアリールである、式Iの化合物に関する。
好ましくは、Ar’は、アリール、又は基H,置換されていない低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキル;NR21R22;OR23; SR23; ハロゲン;NO2;COR23; CO2R23; CONR23R24;SO2NR23R24; SOR23; SO2R17;及びCNから選択された4個までの置換基により置換されたアリールであり;但しAr’はOR23により置換されたフェニルではなく、そしてArは4−ピリジル又は置換された4−ピリジルである。
好ましくは、Ar’はフェニル又は置換されたフェニルである。
より好ましくは、Ar’は、フェニル、又は基H,置換されていない低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキル;NR21R22;OR23; SR23; ハロゲン;NO2;COR23; CO2R23; CONR23R24;SO2NR23R24; SOR23; SO2R17;及びCNから選択された4個までの置換基により置換されたフェニルであり;但しAr’はOR23により置換されたフェニルではなく、そしてArは4−ピリジル又は置換された4−ピリジルである。
もう1つの態様においては、本発明は、R1がアリール、置換されたアリール又はヘテロアリールである、式Iの化合物に関する。
好ましい態様においては、R1はフェニルである。
さらなる態様においては、本発明は、R1が、C1-10アルキル、又はアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されたC1-10アルキル、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換され得;そしてR8, R9, R10, R11及びR12が独立して、H又は低級アルキルである、式Iの化合物に関する。
もう1つの態様においては、本発明は、下記式:
Figure 2006511563
[式中、R1は、下記基:
H;
C1-10アルキル;
C1-10アルキルであり、これはアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよい;
アリール;
アリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
ヘテロアリール;
ヘテロアリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
複素環;
複素環であって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C3-10シクロアルキル;
C3-10シクロアルキルであって、これは低級アルキル、置換された低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルケニル;
C2-10アルケニルであって、これはシクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
C2-10アルキニル;及び
C2-10アルキニルであって、これはNR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここでR8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルである;
から成る群から選択され;
R2及びR3は独立して、下記基:
NR11R12
OR13
SR16
ハロゲン;
COR14
CO2R14
CONR14R15
SO2NR14R15
SO2R14
CN;
NO2;
(CH2nヘテロアリール;
(CH2n複素環;
C1-10アルキル;
C3-10シクロアルキル;
C2-10アルケニル;
C2-10アルキニル;
ここで、nは、0,1,2又は3であり、そして前記アリール、ヘテロアリール、複素環、アルキル、シクロアルキル、アルケニル及びアルキニル基は置換されていないか、又はNR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;及びNO2から選択される3個まで基により置換され;あるいは
R2及びR3は、それらが結合されるフェニル環に融合される、3〜7個の原子を有する環を一緒に形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はNR11R12により置換されている;NR11R12;OR13; SR16;COR14; CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15;SO2R14; 及びCNから成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよい;
R4, R5, R6, R7及びR26は独立して(少なくとも1つはHである)、下記基:
H,
置換されていない低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキル;
NR21R22
OR23
SR23
ハロゲン;
NO2;
COR23
CO2R23
CONR23R24
SO2NR23R24
SOR23;及び
CNから成る群から選択され;
R8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルであり;
R11及びR12は独立して、下記基:
H;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から選択され;あるいは
NR11R12は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、COR14, CO2R14, CONR14R15, SO2R14, 及びSO2NR14R15から成る基;
から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R13は、下記基:
H;
COR14;
CONR14R15;
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;
R14及びR15は独立して、下記基:
H,
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
から成る群から独立して選択され;
NR14R15は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環はヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つのヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、COR23, CO2R23, CONR23R24, SO2R23, 及びSO2NR23R24から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換され得;
R16は、
置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環から成る群から独立して選択され;
R21は、H,低級アルキル、COR23又はCO2R23から成る群から選択され;
R22, R23及びR24は独立して、H,又は低級アルキルから成る群から選択され;
NR21R22又はNR23R24は独立して、3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は-NH又はNR25の形で存在し、そして前記へテロ原子がSである場合、それはS(O)m(ここで、mは0, 1又は2である)の形で存在することができ;そして
R25は、低級アルキルである]により表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩に関する。
好ましい態様においては、本発明は、R6がOR23である、式IIの化合物に関する。
R4及びR26がハロゲンである、式IIの化合物がまた好ましい。
さらに好ましい態様においては、本発明は、R5及びR7がOR23である、式IIの化合物に関する。
さらに、R26が置換されていない低級アルキルである、式IIの化合物が好ましい。
もう1つの好ましい態様においては、本発明は、R4, R5, R6及びR26がHである、式IIの化合物に関する。
R5及びR26がOR23である、式IIの化合物がまた好ましい。
もう1つの好ましい態様においては、本発明は、R26がOR23である、式IIの化合物に関する。
さらに好ましい式IIの化合物は、R6及びR7がOR23であるそれらの化合物である。
さらに、R6がOR23である、式IIの化合物が好ましい。
次の化合物、本発明の好ましい態様である:
6- (4-メトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例1f) ;
6- (2, 6-ジクロロ-フェニル) -8-フェニル-2-フェニルアミノ-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例2c) ;
6- (3, 5-ジメトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例3d);
8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-O-トリル-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7- オン(例4c);
6, 8-ジフェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン(例5c) ;
6- (2,5-ジメトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例6c) ;
6- (2-メトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例7c);
6- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H- ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン(例8d);
8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-ピリジン-4-イル-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン- 7-オン(例9c);
8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-ピリジン-3-イル-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3-d] ピリミジン- 7-オン(例10c);
6- (3, 4-ジメトキシフェニル) -8-フェニル-2-フェニルアミノ-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例11c) ;
6- (4-メトキシ-フェニル)-2- (6-メトキシ-ピリジン-3-イルアミノ)-8-フェニル-5, 8-ジヒドロ- 6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン(例12d);
8-イソブチル-6- (4-メトキシ-フェニル)-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン(例13b) ; 及び
8-シクロプロピルメチル-6- (4-メトキシ-フェニル)-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H- ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン(例14b)。
1つの態様において、本発明は、治療的有効量の式Iの化合物及び医薬的に許容できるキャリヤー又は賦形剤を含んで成る医薬組成物に関する。前記化合物が癌を有する患者への投与のために適切である医薬組成物が好ましい。
もう1つの態様においては、本発明は、治療的有効量の上記化合物を、そのような処理の必要な患者に投与することを含んで成る、癌の処理方法に関する。前記癌は、乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌である。
さらにもう1つの態様においては、本発明は、治療的有効量の上記化合物を、そのような処理の必要な患者に投与することを含んで成る、癌の制御方法に関する。前記癌は、乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌である。
もう1つの態様においては、本発明は、癌の処理及び制御のための薬物の調製のためへの式Iの化合物の使用に関する。好ましくは、本発明は、乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌の処理及び制御のための薬物の調製のためへの式Iの化合物の使用に関する。最も好ましくは、前記癌は乳癌又は結腸癌である。
もう1つの態様においては、本発明は、式Iの化合物の調製方法に関し、ここで前記方法は、
下記式:
Figure 2006511563
[式中、Rは低級アルキルであり、そしてAr、Ar’及びR1は前で定義される通りである]で表される化合物と、酸とを反応せしめ、下記式:
Figure 2006511563
[式中、Ar、Ar’及びR1は前で定義される通りである]で表される化合物を得、そして
所望には、式Iの化合物を、医薬的に許容できる塩に転換することを含んで成る。
本発明はまた、式I及びIIの化合物の合成において有用な新規中間体にも関する:
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例1d);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例1e);
2- (2, 6-ジクロロ-フェニル)-3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -プロピオン酸 メチルエステル(例2a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2- (2,6-ジクロロ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例2b);
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2- (3, 5-ジメトキシフェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例3b);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 5-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 メチルエステル(例3c);
3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-O-トリル-プロピオン酸 メチルエステル(例4a);
3-(2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2-O-トリル-プロピオン酸 メチルエステル(例4b);
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2-フェニル-プロピオン酸 メチルエステル(例5a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-フェニル-プロピオン酸 メチルエステル(例5b);
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (2, 5-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 エチルエステル(例6a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (2, 5-ジメトキシフェニル プロピオン酸 エチルエステル(例6b);
3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-(2-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例7a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (2-メトキシ-フェニル) プロピオン酸 エチルエステル(例7b);
2- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)-3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-プロピオン酸 メチルエステル(例8b);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)- プロピオン酸 メチルエステル(例8c);
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-4-イル-プロピオン酸 エチルエステル(例9a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-4-イル-プロピオン酸 エチルエステル(例9b);
3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-ピリジン-3-イル-プロピオン酸 エチルエステル(例10a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-3-イル-プロピオン酸 エチルエステル(例10b);
3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 4-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 エチルエステル(例11a);
3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 4-ジメトキシ-フェニル) -プロピオン酸 エチルエステル(例11b);
3- (4-クロロ-2-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例12a);
3- (2-クロロ-4-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル(例12b);
3- [2- (6-メトキシ-ピリジン-3-イルアミノ)-4-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル]-2- (4- メトキシ-フェニル) -プロピオン酸 メチルエステル(例12c);
3- (2-フェニルアミノ-4-イソブチルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)- プロピオン酸 メチルエステル(例13a); 及び
3- (2-フェニルアミノ-4-シクロプロピルメチルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ- フェニル) -プロピオン酸 メチルエステル(例14a)。
本発明の化合物は、いずれかの従来の手段により調製され得る。それらの化合物を合成するための適切な方法が、例に提供される。一般的に、式Iの化合物は、下記合成路に従って調製され得る。
Figure 2006511563
他の態様においては、本発明は、少なくとも1つの式Iの化合物、又は医薬的に許容できるその塩を含んで成る医薬組成物に関する。
医薬組成物は、例えば錠剤、被覆された錠剤、糖剤、硬質又は軟質ゼラチンカプセル、溶液、エマルジョン又は懸濁液の形で経口投与され得る。それらはまた、例えば坐剤の形で直腸的に、又は注射用溶液の形で非経口的に行われ得る。
式I及びIIの化合物、及び/又はその塩を含んで成る本発明の医薬組成物は、当業界において知られている態様で、例えば従来の混合、封入、溶解、粒質化、乳化、閉じ込め、糖剤−製造、又は凍結乾燥工程により製造され得る。それらの医薬製剤は、治療的不活性の無機又は有機キャリヤーと共に配合され得る。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩は、錠剤、被覆された錠剤、糖剤及び硬質ゼラチンカプセルのためのキャリヤーとして使用され得る。
軟質ゼラチンカプセルのための適切なキャリヤーは、植物油、ワックス及び脂肪を包含する。活性物質の性質に依存して、キャリヤーが一般的に、軟質ゼラチンカプセルの場合、必要とされる。溶液及びシロップの製造のための適切なキャリヤーは、水、ポリオール、サッカロース、転化糖及びグルコースである。注射剤のための適切なキャリヤーは、水、アルコール、ポリオール、グルセリン、植物油、リン脂質及び界面活性剤である。坐剤のための適切なキャリヤーは、天然又は硬化油、ワックス、脂肪及び半−液体ポリオールである。
医薬製剤はまた、保存剤、溶解剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、風味剤、浸透圧の変動のための塩、緩衝液、被覆剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらはまた、他の治療的に価値ある物質、例えば式I及びIIのそれらの成分以外の追加の活性成分も含むことができる。
さらに、本発明は、癌、特に乳癌、結腸癌、肺癌及び前立腺癌を有する、治療の必要なヒト患者に、有効量の式I及びIIの化合物及び/又はその塩を投与することによる、そのような癌の処理のためへの式Iの化合物の使用にも、向けられる。
上記で言及されたように、本発明の化合物、例えば式I及びIIの化合物は、細胞増殖障害、特に腫瘍学的障害の処理又は制御において有用である。それらの化合物、及び前記化合物を含む製剤は、固形腫瘍、例えば乳、結腸、肺及び前立腺腫瘍の処理又は制御において特に有用である。従って、本発明はさらに、有効量の式I及びIIの化合物及び/又はその塩を、そのような治療の必要な患者に投与することにより、そのような固形腫瘍を処理するための方法にも向けられる。
本発明の化合物の治療的有効量とは、疾病の徴候を妨げるか、軽減するか、又は改善するために効果的であるか、又は処理される対象の生存を延長するために効果的である化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は、当業者の範囲内である。
本発明の化合物の治療的有効量又は用量は、広い限界内で変化し、そして当業界において知られている態様で決定され得る。そのような用量は、個々の特定の場合における個々の必要条件、例えば投与される特定の化合物、投与の経路、処理される条件、及び処理される患者に従って調節されるであろう。一般的に、約70kgの体重のヒト成人への経口又は非経口投与の場合、約10mg〜約10,000mg、好ましくは約200mg〜約1,000mgの毎日の用量が適切であり、但しその上限は、指摘される場合、限度をこえることができる。毎日の用量は、単一用量として又は分割された用量で投与され、又は非経口投与に関しては、それは連続注入として与えられ得る。
次の例は、本発明の化合物及び配合物の合成のための好ましい方法を例示する。
例1a5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロピリミジン−2,4−ジオン:
Figure 2006511563
機械攪拌機、温度計、冷却器及び窒素−人口噴水装置を備えた、2Lの三ツ首フラスコを、ウラシル(185.0g、1650mモル)(Aldrich)、パラホルムアルデヒド(ホルムアルデヒドとして61.50g、2050mモル)(Aldrich)、及び水(1.445L)中、水酸化カリウム(86.9%、59.95%、928.5mモル)(Aldrich)の溶液により充填した。その混合物を、50〜52℃で68時間、攪拌した。TLC分析は、完全な反応を示した。60℃/14mmHgで約500mlの体積に濃縮した後、残渣をアセトン(500ml)により希釈した。
得られる沈殿物を、濾過により集め、アセトンにより洗浄し、そして吸引により、次に50℃/25mmHgで乾燥し、白色固形物として、粗5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロピリミジン−2,4−ジオン(250g)を得た。組合された母液及び洗浄物を、約100mlの体積に濃縮し、そして水(10ml)中、ヒドロキシルアミン塩酸塩(27.52g、396.0mモル、Aldrich)の溶液を添加した。得られる沈殿物を濾過により集め、アセトンにより洗浄し、そして吸引により乾燥し、白色固形物として、粗5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロピリミジン−2,4−ジオン(34g)の第2収穫物を得た。2つのロットを組合し(244g、4%の超過重量)、そして次の段階に直接使用した。
例1b2,4−ジクロロ−5−(クロロメチル)ピリミジン:
Figure 2006511563
:2つの化合物は高い苛性アルカリである。
機械攪拌機、追加の漏斗、温度計、及び窒素−人口噴水装置を備えた、1Lの三ツ首フラスコを、粗5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロピリミジン−2,4−ジオン(50.25g、約350mモル)(上記例1aからの)、オキシ塩化リン(164.8ml、1768mモル)(Aldrich)、及びトルエン(100ml)により充填した。この混合物に、N, N−ジイソプロピルエチルアミン(184.7ml、1060mモル)(Aldrich)を、水浴を用いて70℃以下に前記混合物の温度を維持しながら、10分間にわたって添加した。添加の完結の後、冷却浴を取り除き、そしてその混合物を、1時間、加熱還流した(113〜116℃)。
いくらかのトルエン(約35ml)を蒸留により除去し、反応混合物の温度を120℃に高め、そしてその混合物を120〜123℃で5時間、攪拌した。TLC分析は、反応が完結したことを示した。混合物を室温に一晩、冷却した後、混合物を、氷水浴を用いて17〜21℃の温度に維持しながら、水(200ml)及びイソプロピルアセテート(150ml)の攪拌された2相混合物に、67分間にわたって注意して添加した。時折の氷水冷却を伴って、18〜21℃での80分間の攪拌の後、混合物をトルエン(4×150ml)により抽出した。組合された有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、次に減圧下で濃縮乾燥し、極性不純物を含む粗2,4−ジクロロ−5−(クロロメチル)−ピリミジンを、白色固形物として得た。(収量56.1g、ウラシルからの83.6%の収率)。
粗2,4−ジクロロ−5−(クロロメチル)ピリミジン(70.39g)を、ジクロロメタン(80ml)に溶解し、そして得られる溶液を、TLC品種シリカゲル(100g)のパッドを通して濾過した。次に、シリカゲルを、ジクロロメタン:ヘキサン(1L、7:3)により洗浄し、そして組合された濾液及び洗浄物を、減圧下で濃縮乾燥し、2,4−ジクロロ−5−(クロロメチル)ピリミジンを白色固形物として得た。(収量58.77g、ウラシルからの69.8%の全体的収率)。
例1c2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジン:
Figure 2006511563
機械攪拌機、冷却器及び窒素−人口噴水装置を備えた、500mlの三ツ首フラスコを、ヨウ化ナトリウム(38.5g、256.9mモル)(Aldrich)及びアセトン(300ml)により充填した。透明な溶液を得た後、2,4−ジクロロ−5−(クロロメチル)ピリミジン(50.0g、253.2mモル)(上記例1bからの)を少しづつ添加した。室温での20分間の攪拌の後、混合物を15分間、加熱還流した。NMR分析は、98%の転換率を示した。室温への冷却の後、得られる沈殿物(塩化ナトリウム)を、中位のガラス漏斗を通しての濾過により除去し、そしてアセトンにより洗浄した。組合された濾液及び洗浄物を、約75gの重量に濃縮した。
アセトン中、得られる2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジンの濃縮溶液を、トルエン(20ml)により希釈した。残留アセトンを除去するために約85gの重量に濃縮した後、トルエン中、2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジンのこの濃縮された溶液を、次の段階に直接使用した。
例1d3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(10ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(720mg、5.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、2.0ml、5.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(3ml)中、5−メトキシフェニル酢酸メチルエステル(900mg、5.0mモル)(Aldrich)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(3ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(722.5mg、2.5mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃に暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを黄色の油状物として得た。(収量620mg、72.7%)。
例1e3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(0.54g、1.58mモル)(上記例1dからの)及びアニリン(0.67g、7.11mモル)(Aldrich)の混合物を、110℃で30分間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを非晶性固形物として得た。(収量0.49g、68.1%)。
例1f6−(4−メトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(15ml)中、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(227.3mg、0.5mモル)(上記例1eからの)の溶液に、濃硫酸(0.2ml)を少しづつ添加した。反応混合物を80℃で一晩、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(4−メトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、褐色の結晶性固形物として得た。(収量174.2mg、82.4%)
C26H22N402 [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 423.1816. 実測値: 423.1817。
例2a2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、2,6−ジクロロ−フェニル酢酸メチルエステル(2.19g、10.0mモル)(TCI-US)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃に暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル−プロピオン酸メチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.57g、82.6%)。
例2b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル−プロピオン酸メチルエステル(0.20g、0.53mモル)(上記例2eからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、110℃で2時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを褐色のカラメルとして得た。(収量0.18 g、69 .3 %)。
例2c6−(2,6−ジクロロ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(2ml)中、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(0.18g、0.36mモル)(上記例2bからの)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しづつ添加した。反応混合物を135℃で一晩、及び145℃でさらに4時間、加熱した。冷却の後、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(2,6−ジクロロ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、灰色の固形物として得た。(収量61.2mg、36.3%)。
C25Hl8Cl2N4O (M+)について計算されたHRMS m/z : 461.0931. 実測値: 461.0934。
例3a3,5−ジメトキシフェニル酢酸メチルエステル:
Figure 2006511563
メタノール(20ml)中、3,5−ジメトキシフェニル酢酸(1,99g、10.0mモル)(Transworld)の溶液に、濃硫酸(1.0ml)を添加し、そしてその反応混合物を24時間、加熱還流した。その反応混合物を真空下で濃縮した。次に、残渣を酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮し、粗3,5−ジメトキシフェニル酢酸メチルエステルを、黒色の油状物として得、これを、さらに精製しないで、次の段階に使用した。(収量2.05g、97.6%)。
例3b3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、3,5−ジメトキシフェニル酢酸メチルエステル(2.05g、9.76mモル)(上記例3aからの)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃に暖め、そして10分間、攪拌した。
反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.45g、78.0%)。
例3c3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(186mg、0.50mモル)(上記例3bからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、110℃で2時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルをオフホワイトの固形物として得た。(収量241.5mg、99.7 %)。
例3d6−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(2ml)中、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(0.11mg、0.23mモル)(上記例3cからの)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しづつ添加した。反応混合物を120℃で一晩、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、淡褐色の固形物として得た。(収量73.3mg、71.4%)。
C27H24N403 [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 453.1921. 実測値: 453.1926。
例4a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、O−トリル−酢酸メチルエステル(1.64g、10.0mモル)(Lancaster)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃に暖め、そして10分間、攪拌した。
反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.25g、77.2%)。
例4b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステル(0.28g、0.86mモル)(上記例4aからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で1時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。得られる固形物を、濾過により集め、そしてジエチルエーテルにより洗浄し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステルを白色の固形物として得、これをさらに精製しないで次の段階に使用した。(収量412mg)。
例4c8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−0−トリル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(3ml)中、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−0−トリル−プロピオン酸メチルエステル(170mg、0.39mモル)(上記例4bからの)の溶液に、濃硫酸(0.2ml)を少しづつ添加した。反応混合物を110℃で一晩、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−0−トリル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、白色色の固形物として得た。(収量122.6mg、77.7%)。
C26H22N40 [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z :407.1867. 実測値: 407.1866。
例5a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、フェニル酢酸メチルエステル(1.50g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.00g、64.5%)。
例5b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(0.31g、1.0mモル)(上記例5aからの)及びアニリン(3.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で1時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステルを白色の非晶質の固形物として得た。(収量0.35g、82.3 %)。
例5c6,8−ジフェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(100mg、0.24mモル)(上記例5bからの)の溶液に、氷酢酸(3ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を60℃で一晩、加熱した。冷却の後、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6,8−ジフェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、淡褐色の固形物として得た。(収量61.2mg、66.2%)。
C25H20N4O [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 393.1710. 実測値: 393.1714。
例6a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、2,5−ジメトキシフェニル酢酸エチルエステル(2.24g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.00g、51.9%)。
例6b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(0.36g、0.94mモル)(上記例6aからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で2時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル−ヘキサンと共に粉砕した。得られる固形物を、濾過により集め、そしてジエチルエーテルにより洗浄し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルを黄色の固形物として得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量437.6mg、93.9%)。
例6c6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(100mg、0.20mモル)(上記例6bからの)の溶液に、氷酢酸(2ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を110℃で2.5時間、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、オフホワイト色の固形物として得た。(収量75.6mg、83.5%)。
C27H24N403 [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 453.1921. 実測値: 453.1925。
例7a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、2−メトキシフェニル酢酸メチルエステル(1.8g、10.0mモル)(TCI-US)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃に暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−フェニル−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステルを黄色の油状物として得た。(収量1.40g、82.3%)。
例7b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−フェニル−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステル(0.34g、1.0mモル)(上記例7aからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で1時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル−ヘキサンと共に粉砕した。得られる固形物を、濾過により集め、そしてジエチルエーテルにより洗浄し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルを黄色の固形物として得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量340.0mg、74.9%)。
例7c6−(2−メトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(181.8mg、0.40mモル)(上記例7bからの)の溶液に、氷酢酸(3ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を110℃で3時間、加熱した。冷却の後、反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(2−メトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、オフホワイト色の固形物として得た。(収量119.4mg、67.2%)。
C26H22N402 (M+)について計算されたHRMS m/z : 422.1743. 実測値: 422.1747。
例8a3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル酢酸メチルエステル:
Figure 2006511563
メタノール(20ml)中、3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル酢酸(3.0g、11.03mモル)(Aldrich)の溶液に、濃硫酸(1.0ml)を添加し、そしてその反応混合物を一晩、加熱還流した。その反応混合物を真空下で濃縮した。次に、残渣を酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。その粗材料を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル酢酸メチルエステルを、無色の油状物として得た。(収量2.27g、72.1%)。
例8b2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル酢酸メチルエステル(2.20g、7.7mモル)(上記例8aからの)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、10分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(1.45g、5.0mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で2時間、攪拌し、次に−20℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−プロピオン酸メチルエステルを無色の油状物として得た。(収量1.71g、76.5%)。
例8c3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−プロピオン酸メチルエステル(0.35g、0.78mモル)(上記例8bからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で1時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル−ヘキサンと共に粉砕した。得られる固形物を、濾過により集め、そしてジエチルエーテルにより洗浄し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルをオフホワイト色の固形物として得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量0.47g)。
例8d6−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(0.20g、0.36mモル)(上記例8cからの)の溶液に、氷酢酸(3ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を120℃で3時間、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、オフホワイト色の固形物として得た。(収量130.3mg、70.5%)。
C27Hl8F6N4O [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 529.1458. 実測値: 529.1464。
例9a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−イル−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(10ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(750mg、5.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、2.0ml、5.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、4−ピリジル酢酸エチルエステル(826mg、5.0mモル)(Lancaster)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(3ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(722.5mg、2.5mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−プロピオン酸エチルエステルを得、これをさらに精製しないで次の段階に使用した。(収量1.43g、83.6%)。
例9b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−イル−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−プロピオン酸エチルエステル(0.68g、2.0mモル)(上記例9aからの)及びアニリン(3.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で2時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル−ヘキサンと共に粉砕した。得られる固形物を、濾過により集め、そしてジエチルエーテルにより洗浄し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−イル−プロピオン酸エチルエステルを褐色の固形物として得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量0.54g、83.1%)。
例9c8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−4−イル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−4−イル−プロピオン酸エチルエステル(200mg、0.46mモル)(上記例9bからの)の溶液に、氷酢酸(3ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を80℃で一晩、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−4−イル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、黄色の固形物として得た。(収量140mg、78.2%)。
C24H19N5O [(M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 394.1663. 実測値: 394.1662。
例10a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(20ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(1.44g、10.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、4.0ml、10.0mモル)(Aldrich)を添加した。10分後、テトラヒドロフラン(5ml)中、2−ピリジン−3−イル−酢酸エチルエステル(1.65g、10.0mモル)(Acros)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、10分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(5ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(722.5mg、2.5mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で2時間、攪拌し、次に−20℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステルを、褐色の油状物として得た。(収量1.10g、68.0%)。
例10b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステル(326mg、1.0mモル)(上記例10aからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、120℃で1時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用薄層クロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステルを褐色の固形物として得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量60mg、13.7%)。
例10c8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−3−イル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステル(60mg、0.36mモル)(上記例10bからの)の溶液に、氷酢酸(3ml)中、5%濃硫酸を少しづつ添加した。反応混合物を120℃で3時間、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、8−フェニル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−3−イル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、白色の固形物として得た。(収量37.3g、69.3%)。
C24Hl9N50 (M+)について計算されたHRMS m/z : 393.1590. 実測値: 393.1586。
例11a3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
無水テトラヒドロフラン(10ml)中、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン(720mg、5.0mモル)(Aldrich)の溶液に、−78℃でアルゴン下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M、2.0ml、5.0mモル)(Aldrich)を添加した。30分後、テトラヒドロフラン(3ml)中、3,4−ジメトキシフェニル酢酸エチルエステル(1.12g、5.0mモル)(Lancaster)の溶液を、注射器を通しての注入により添加し、そして反応混合物を、−78℃でさらに、30分間、攪拌した。
この反応混合物に、−78℃でテトラヒドロフラン(3ml)中、2,4−ジクロロ−5−ヨードメチル−ピリミジン(722.5mg、2.5mモル)(上記例1cからの)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を同じ温度で1時間、攪拌し、次に−30℃にゆっくり暖め、そして10分間、攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルを得た。(収量440mg、46.0%)。
例11b3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(440mg、1.1mモル)(上記例11aからの)及びアニリン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、110℃で2時間、加熱した。反応混合物を、ヘキサン(50ml×3)により洗浄し、そして上清液を、個々の時間の後、デカントした。次に、残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製し、粗3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルをオフホワイトの固形物として得た。(収量470mg、86%)。
例11c6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(3ml)中、3−(2,4−ジフェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(470mg、0.94mモル)(上記例11bからの)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しづつ添加した。反応混合物を80℃で一晩、加熱した。次に、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−8−フェニル−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、淡褐色の固形物として得た。(収量335mg、78.8%)。
C27H24N403 (M+)について計算されたHRMS m/z : 452.1848. 実測値: 452.1844。
例12a3−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
n−ブタノール(10ml)中、3−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(341mg、1.0mモル)(上記例1dからの)の溶液に、アニリン(200mg、2.15mモル)(Aldrich)、続いてジイソプロピルエチルアミン(258mg、2.0mモル)(Aldrich)を添加し、そして反応混合物を100℃で12時間、加熱した。冷却の後、反応混合物を、酢酸エチル(100ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)、水(30ml)及びブライン(30ml)により連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製し、3−(4−クロロ2−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(収量45.1mg、11.3%)を得た。
例12b3−(2−クロロ−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
上記反応混合物(上記例12aからの)のフラッシュカラムクロマトグラフィー処理により、第2生成物3−(2−クロロ−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを、オフホワイトの非晶性固形物として得た。(収量310mg、77.9%)。
例12c3−[2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル]−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(2−クロロ−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(40mg、0.1mモル)(上記例12bからの)及び5−アミノ−2−メトキシピリジン(37.2mg、0.3mモル)(Aldrich)の混合物を、110℃で4時間、加熱した。冷却の後、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)、水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗3−[2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル]−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを暗赤色の固形物として得、これをさらに精製しないで次の段階に使用した。(収量47.1mg、96.8%)。
例12d6−(4−メトキシ−フェニル)−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−8−フェニル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(1ml)中、3−[2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−4−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル]−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(45.0mg、0.09mモル)(上記例12cからの)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しづつ添加した。80℃で3時間、加熱した後、反応混合物を酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を得、これを分離用薄層クロマトグラフィーにより精製し、6−(4−メトキシ−フェニル)−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−8−フェニル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、褐色の粉末として得た。(収量5.2mg、12.4%)。
C26H23N503 [ (M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 454.1874. 実測値: 454.1878。
例13a3−(2−フェニルアミノ−4−イソブチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
及び
例13b8−イソブチル−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
3−(4−クロロ2−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(40mg、0.1mモル)(上記例12aからの)及びイソブチルアミン(2.0ml)(Aldrich)の混合物を、3時間、加熱還流した。反応混合物を、真空下で濃縮し、そして分離用クロマトグラフィーにより精製し、8−イソブチル−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(収量4.6mg、11.4%);及び3−(2−フェニルアミノ−4−イソブチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(収量18.2mg、41.9%)を得た。
氷酢酸(1ml)中、3−(2−フェニルアミノ−4−イソブチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(17.1mg、0.04mモル)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しづつ添加した。反応混合物を、85℃で一晩、加熱した。冷却の後、反応混合物を酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、8−イソブチル−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、褐色の固形物として得た。(収量14.3mg、90.5%)。
C24H26N402 [ (M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 403.2129. 実測値: 403.2131。
例14a3−(2−フェニルアミノ−4−シクロプロピルメチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステル:
Figure 2006511563
3−(4−クロロ2−フェニルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(45mg、0.11mモル)(上記例12aからの)及びシクロプロピルメチルアミン(1.0ml)(Lancaster)の混合物を、室温で24時間、攪拌した。次に、その反応混合物を、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し、粗3−(2−フェニルアミノ−4−シクロプロピルメチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステルを得、これを、さらに精製しないで次の段階に使用した。(収量51.3mg)。
例14b8−シクロプロピルメチル−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン:
Figure 2006511563
氷酢酸(1ml)中、3−(2−フェニルアミノ−4−シクロプロピルメチルアミノ−ピリミジン−5−イル)−2−(4−メトキシ−フェニル)プロピオン酸メチルエステル(51.3mg)(上記例14aからの)の溶液に、濃硫酸(0.1ml)を少しずつ添加した。反応混合物を、85℃で3時間、加熱した。反応混合物を、冷却し、酢酸エチル(50ml)により希釈し、そして2Nの水酸化ナトリウム水溶液により急冷した。有機層を分離し、そして水(10ml)及びブライン(10ml)により連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、分離用クロマトグラフィーにより精製し、8−シクロプロピルメチル−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニルアミノ−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを、淡黄色の非晶性固形物として得た。(収量6.7mg、14.8%、2段階)。
C24H24N402 [ (M+H) +]について計算されたHRMS m/z : 401.1972. 実測値: 401.1973。
抗増殖活性
本発明の化合物の抗増殖活性を、下記例15及び16に示す。それらの活性は、本発明の化合物が癌、特に固形腫瘍、例えば乳癌、及び結腸癌の処理において有用であることを示す。
例15キナーゼアッセイ:
KDR, FGFR, EGFR及びPDGFR活性の阻害を決定するために、キナーゼアッセイを、HTRF(Homogeneous Time Resolved Fluorescence)アッセイを用いて行った。このアッセイは、A. J. Kolbなど., Drug Discovery Today, 1988, 3(7),p333に記載されている。
キナーゼ反応の前、組換えEEE−標識されたKDRを、活性化緩衝液(50mMのHEPES, pH7.4, 1mMのDTT, 10%グリセロール、150mMのNaCl, 0.1mMのEDTA, 26mMのMgCl2及び4mMのATP)の存在下で活性化された。酵素を、4℃で1時間インキュベートした。
キナーゼ活性アッセイを、個々のウェルに合計体積90μlを有する96−ウェルポリプロピレンプレート(Falcon)において行った。個々のウェルは、1μMのKDR基質(ビオチン−EEEEYFELVAKKKK)、1μMの活性化されたKDR、及び100μM−128pMの範囲の8種のアッセイ濃度を有する試験化合物(1:5の連続希釈溶液)を含んだ。キナーゼ活性アッセイを、100mMのHEPES, pH7.4, 1mMのDTT, 0.1mMのNa2VO4、25mMのMgCl2、50mMのNaCl(KDR原液), 1%DMSO(化合物からの)、0.3mMのATP(Km濃度で)及び0.02%BSAの存在下で行った。反応を、37℃で30分間インキュベートした。KDR反応を停止するために、72μlの反応混合物を、18μlの暴露緩衝液(20mMのEDTA、50mMのHEPES, pH7.4,0.02%のBSA, 10nMのEu-ラベルされた抗−pY抗体(最終濃度2nM)及び100nMのストレプタビジン(最終濃度20nM)を含むSTOPプレート中に移した。混合の後、35μlの溶液を、384−ウェルブラックプレート(Costar)の重複ウェル中に移し、そしてWallac Victor5リーダー上で615/665nmで読み取った。
FGFR, EGFR及びPDGFR活性アッセイを、次の差異を伴って、KDR活性アッセイについて上記に記載のようにして行った。GST−標識されたFGFR酵素を、次の活性化緩衝液において室温で1時間、活性化した:100mMのHEPES、pH7.4、50mMの NaCl, 20mMの MgCl2, 及びATP。キナーゼ活性アッセイを、1μMの基質(ビオチン-EEEEYFELV)、1.5nMの活性化されたFGFR、及び試験化合物により、100nMのHEPES、1mMの DTT, 0.4mMの MgCl2, 0.4mM のMnCl2, 50mMの NaCl, 1% DMSO, 10μM のATP (Km= FGFRについて8.5μM), 0.1mMの Na2VO4, 及び0.02% BSAの存在下で、合計体積90μlで行った。アッセイの残りを、KDRアッセイと同じ態様で行った。
EGFRキナーゼ活性アッセイを、1μMの基質 (ビオチン-EEEEYFELV), 1.5nMのEGFR, 試験化合物, 100mMの HEPES, pH7.4, 4.1mMの DTT, 5mMの MgCl2, 2mMの MnCl2, 1% DMSO, 0.5 μMのATP (EGFRのついてのKm), 0.1 mMの Na2VO4, 及び 0.02% BSAにより行った。アッセイの残りを、KDRアッセイと同じ態様で行った。
PDGFRキナーゼ活性アッセイを、1μMの 基質 (ビオチン-EEEEYFELV), 1.0nMのPDGFR, 試験化合物, 100mMのHEPES, pH7.4, 1mMの DTT, 5mMの MgCl2, 2mMの MnCl2, 1% DMSO, 2.3μMのATP (PDGFRについてのKm), 0.1mM のNa2VO4, 及び 0.02% BSAにより行った。アッセイの残りを、KDRアッセイと同じ態様で行った。
化合物IC50値を、複数組のデータから決定し、そしてExcelを用いて、そしてデータを、等式Y=[(a−b)/{1+(X/c)d]+b(式中、a及びbは、それぞれ試験インヒビター化合物の不在及び無限量のインヒビター試験化合物の存在下での酵素活性であり、cはIC50であり、そしてdは化合物応答のヒル定数である)に当てはめることにより計算した。IC50値は、記載される試験条件下で酵素活性を50%低める試験化合物の濃度である。
IC50値を包含する前述のインビトロ実験の結果が、下記表1に示される。
Figure 2006511563
例16VEGF及びFGF−刺激されたHUVEC増殖アッセイ:
細胞に基づくアッセイにおける本発明の試験化合物の抗増殖活性を、BrdU キット (Roche Biochemicals 1-647-229)を用いて、BrdUアッセイにより評価した。ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC、Clonetics CC−2519)を、EGM−2(Clonetics CC-3162)培地において培養し、そして96−ウェル平底プレート(Costar2595)において、200μlの体積のEGM-2(Clonetics CC-3162)培地においてウェル当たり10000個の細胞を接種した。37℃及び5%CO2での24時間の増殖の後、インキュベーション培地を吸入によりゆっくりと除き、そして個々のウェル中の内容物を、50μg/mlのゲンタマイシン及び50ng/mlのアンホテリシン−B(Clonetics CC-4083)を含む、前もって暖められたEBM-2(Clonetics CC-3156)により洗浄した。
続いて、残る培地を再び吸引し、そして1%熱不活性化された FBS (Clonetics CC-4102), 50μg/mlのゲンタマイシン 及び 50ng/mL の アンホテリシン-B (Clonetics CC-4083), 10単位/ml の Wyeth-Ayerst ヘパリン (NDC0641-0391-25), 及び 2 mM のL-グルタミン (GIBCO 25030-081)により補充された血清飢餓培地(EBM−2)160μl(ウェル当たり)により置換した。細胞の24時間の血清飢餓の後、2.5%のDMSOを含む血清飢餓培地における10×試験濃度での試験化合物20μlを、適切なウェルに添加した。対照ウェルは、2.5%のDMSOを含む血清飢餓培地20μlを含んだ。
プレートを、インキュベーターに2時間、戻した。試験化合物と共に細胞を2時間プレーインキュベートした後、血清飢餓培地に希釈された10×アッセイ濃度での成長因子20μl、50ng/mlでのFGF又は200ng/mlでのVEGF(R&Dシステム293−VE)を添加した。アッセイにおけるFGFの最終濃度は、5ng/mlであり、そしてアッセイにおけるVEGFの最終濃度は20ng/mlであった。成長因子を有さない対照ウェルは、成長因子を有するウェルと同じ量のBSAを有する血清飢餓培地20μlをウェル当たり有した。プレートは、さらに22時間、インキュベーターに戻された。
BrdU ELISA
試験化合物への24時間の暴露の後、細胞を、血清飢餓培地に希釈された(1:100)、BrdUラベリング試薬20μlをウェル当たりに添加することにより、BrdU(Roche Biochemicals 1-647-229)によりラベルした。ラベリング培地を、培地を紙タオル上に排水することにより除いた。細胞を固定し、そしてDNAを、個々のウェルに20μlの固定/変性溶液を添加し、そして室温で45分間インキュベートすることにより変性した。固定/変性溶液を、紙タオル上に排水し、そして個々のウェルに、100μlの抗−BrdU−PODを添加し、そしてウェルを室温で2時間インキュベートした。抗体溶液を除き、そしてウェルを、300μlのPBSによりそれぞれ3〜4度、洗浄した。100μlのTMB基質溶液を個々のウェルに添加し、そしてウェルを室温で5〜8分間インキュベートした。
次に、反応を、ウェル当たり100μlの1Mのリン酸を添加することにより停止した。プレートを、650nmの参照波長と共に450nmで読み取った。個々の試験化合物についての%阻害率を、すべてのウェルからブランク(細胞を有さない)ウェルの吸光度を控除し、次に対照の平均による個々の二重反復試験の平均吸光度の割り算値を1から控除することによって計算した。次に、最終生成物が100により掛け算された(%阻害率=(1−二重反復試験の平均吸光度/対照の平均)×100)。IC50値は、BrdUラベリングにより50%阻害する試験化合物の濃度であり、そして細胞増殖の阻害の測定である。IC50を、濃度の対照−対−%阻害率のプロットの線状回帰から決定する。IC50は、下記表2に示される。
Figure 2006511563
例17錠剤配合:
Figure 2006511563
製造方法
品目1,2及び3を、適切なミキサーにおいて15分間、混合する。
段階1からの粉末混合物を、20%Povidone K30溶液(品目4)と共に粒質化する。
段階2からの粒質物を50℃で乾燥する。
段階3からの粒質物を、適切なミリング装置に通す。
段階4の微粉砕された粒質物に品目5を添加し、そして3分間、混合する。
段階5からの粒質物を、適切なプレス上で圧縮する。
例18カプセル形成:
Figure 2006511563
製造方法
品目1,2及び3を、適切なミキサーにおいて15分間、混合する。
品目4&5を添加し、そして3分間、混合する。
適切なカプセル中に充填する。
例19注射用溶液/エマルジョン調製:
Figure 2006511563
製造方法
品目1を品目2に溶解する。
品目6に品目3,4及び5を添加し、そして分散されるまで、混合し、次に均質化する。
段階2からの混合物に段階1からの溶液を添加し、そして分散液が半透明に成るまで、均質化する。
0.2μmのフィルターを通して滅菌濾過し、そしてバイアル中に充填する。
例20注射用溶液/エマルジョン調製:
Figure 2006511563
製造方法
品目1を品目2に溶解する。
品目6に品目3,4及び5を添加し、そして分散されるまで、混合し、次に均質化する。
段階2からの混合物に段階1からの溶液を添加し、そして分散液が半透明に成るまで、均質化する。
0.2μmのフィルターを通して滅菌濾過し、そしてバイアル中に充填する。
本発明は特定の及び好ましい態様により例示されて来たが、当業者は、変更及び修飾が通常の実験及び本発明の実施を通して行われ得ることを理解するであろう。従って、本発明は前述の記載によって制限されるものではない。

Claims (28)

  1. 下記式:
    Figure 2006511563
    [式中、Ar及びAr’は、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール及び置換されたヘテロアリールから成る群から独立に選択され、但しArに関しては、ヘテロアリールは2−ピリジルではなく、そして置換されたヘテロアリールは置換された2−ピリジルではなく;
    R1は、下記基:
    H;
    C1-10アルキル;
    C1-10アルキルであって、これはアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよい;
    アリール;
    アリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    ヘテロアリール;
    ヘテロアリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    複素環;
    複素環であって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C3-10シクロアルキル;
    C3-10シクロアルキルであって、これは低級アルキル、置換された低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C2-10アルケニル;
    C2-10アルケニルであって、これはシクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C2-10アルキニル;及び
    C2-10アルキニルであって、これはNR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    から成る群から選択され;
    R8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルであり;
    R11及びR12は、独立して、下記基:
    H;
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から独立して選択され;あるいは
    NR11R12は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR13, COR14, CO2R14, CONR14R15, SO2R14, 及びSO2NR14R15から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
    R13は、下記基:
    H;
    COR14;
    CONR14R15;
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から独立して選択され;
    R14及びR15は独立して、下記基:
    H,
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から独立して選択され;あるいは
    NR14R15は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環はヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つのヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、OR23, COR23, CO2R23, CONR23R24, SO2R23, 及びSO2NR23R24から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
    R21は、H,低級アルキル、COR23又はCO2R23から成る群から選択され;
    R22, R23及びR24は独立して、H,又は低級アルキルから成る群から選択され;あるいは
    NR21R22又はNR23R24は独立して、3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又はN,OおよびSから成る群から選択された少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は-NH又はNR25の形で存在し、そして前記へテロ原子がSである場合、それはS(O)m(ここで、mは0, 1又は2である)の形で存在することができ;そして
    R25は、低級アルキルである]
    により表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩。
  2. Arが置換されたヘテロアリールであり、但しその置換されてヘテロアリールは2−ピリジルではない請求項1記載の化合物。
  3. Arが置換された3−ピリジルである請求項2記載の化合物。
  4. Ar’がアリール又は置換されたアリールである請求項3記載の化合物。
  5. R1がアリール、置換されたアリール又はヘテロアリールである請求項1記載の化合物。
  6. R1がフェニルである請求項5記載の化合物。
  7. R1が、C1-10アルキル、又はC1-10アルキルであって、アリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよく;そしてR8, R9, R10, R11及びR12が独立して、H又は低級アルキルである、請求項1記載の化合物。
  8. 下記式:
    Figure 2006511563
    [式中、R1は、下記基:
    H;
    C1-10アルキル;
    C1-10アルキルであって、これはアリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここで前記アリール、ヘテロアリール、複素環及びシクロアルキル基は、それぞれ独立して、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により置換されていてもよい;
    アリール;
    アリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    ヘテロアリール;
    ヘテロアリールであって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    複素環;
    複素環であって、これは低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C3-10シクロアルキル;
    C3-10シクロアルキルであって、これは低級アルキル、置換された低級アルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C2-10アルケニル;
    C2-10アルケニルであって、これはシクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクロアルキル、NR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されている;
    C2-10アルキニル;及び
    C2-10アルキニルであって、これはNR8R9, OR10, SR10, ハロゲン、COR11, CO2R11, CONR11R12, SO2NR11R12, SOR11, SO2R11, CN及びNO2から選択された3個までの基により独立して置換されており、ここでR8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルである;
    から成る群から選択され;
    R2及びR3は独立して、下記基:
    NR11R12
    OR13
    SR16
    ハロゲン;
    COR14
    CO2R14
    CONR14R15
    SO2NR14R15
    SO2R14
    CN;
    NO2;
    (CH2nヘテロアリール;
    (CH2n複素環;
    C1-10アルキル;
    C3-10シクロアルキル;
    C2-10アルケニル;
    C2-10アルキニル;
    ここで、nは、0,1,2又は3であり、そして前記アリール、ヘテロアリール、複素環、アルキル、シクロアルキル、アルケニル及びアルキニル基は置換されていないか、又はNR11R12;OR13;SR16; ハロゲン;COR14;CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15; SO2R14;CN;及びNO2から選択される3個まで基により置換され;あるいは
    R2及びR3は、それらが結合されるフェニル環に融合される、3〜7個の原子を有する環を一緒に形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はNR11R12により置換されている;NR11R12;OR13; SR16;COR14; CO2R14; CONR14R15; SO2NR14R15;SO2R14; 及びCNから成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
    R4, R5, R6, R7及びR26は独立して(少なくとも1つはHである)、下記基:
    H,
    置換されていない低級アルキル;ヒドロキシ、アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキル;
    NR21R22
    OR23
    SR23
    ハロゲン;
    NO2;
    COR23
    CO2R23
    CONR23R24
    SO2NR23R24
    SOR23;及び
    CNから成る群から選択され;
    R8, R9及びR10は独立して、H又は低級アルキルであり;
    R11及びR12は独立して、下記基:
    H;
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から選択され;あるいは
    NR11R12は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、COR14, CO2R14, CONR14R15, SO2R14, 及びSO2NR14R15から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換され得;
    R13は、下記基:
    H;
    COR14;
    CONR14R15;
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から独立して選択され;
    R14及びR15は独立して、下記基:
    H,
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環から成る群から独立して選択され;あるいは
    NR14R15は3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環はヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つのヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は低級アルキル、COR23, CO2R23, CONR23R24, SO2R23, 及びSO2NR23R24
    から成る基から選択された1又は複数の置換基により置換されていてもよく;
    R16は、
    置換されていない低級アルキル; ヒドロキシ、アルコキシ又はNR21R22により置換された低級アルキル;
    置換されていないシクロアルキル;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換されたシクロアルキル;
    置換されていない複素環;ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル又はNR21R22により置換された複素環;
    から成る群から独立して選択され;
    R21は、H,低級アルキル、COR23又はCO2R23から成る群から選択され;
    R22, R23及びR24は独立して、H,又は低級アルキルから成る群から選択され;あるいは
    NR21R22又はNR23R24は独立して、3〜7個の原子を有する環を形成し、前記環は追加のヘテロ原子を有さないか、又は少なくとも1つの追加のヘテロ原子を有し、但しヘテロ原子がNである場合、そのヘテロ原子は-NH又はNR25の形で存在し、そして前記へテロ原子がSである場合、それはS(O)m(ここで、mは0, 1又は2である)の形で存在することができ;そして
    R25は、低級アルキルである]
    により表される請求項1記載の化合物、又は医薬的に許容できるその塩。
  9. R6がOR23である請求項8記載の化合物。
  10. R4及びR26がハロゲンである請求項8記載の化合物。
  11. R5及びR7がOR23である、請求項8記載の化合物。
  12. R26が置換されていない低級アルキルである請求項8記載の化合物。
  13. R4, R5, R6及びR26がHである請求項8記載の化合物。
  14. R5及びR26がOR23である請求項8記載の化合物。
  15. R26がOR23である請求項8記載の化合物。
  16. R6及びR7がOR23である請求項8記載の化合物。
  17. R6がOR23である請求項8記載の化合物。
  18. 6- (4-メトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ;
    6- (2, 6-ジクロロ-フェニル) -8-フェニル-2-フェニルアミノ-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ;
    6- (3, 5-ジメトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ;
    8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-O-トリル-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7- オン;
    6, 8-ジフェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン ;
    6- (2,5-ジメトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ;
    6- (2-メトキシ-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン;
    6- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)-8-フェニル-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H- ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン;
    8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-ピリジン-4-イル-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン- 7-オン;
    8-フェニル-2-フェニルアミノ-6-ピリジン-3-イル-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3-d] ピリミジン- 7-オン;
    6- (3, 4-ジメトキシフェニル) -8-フェニル-2-フェニルアミノ-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ;
    6- (4-メトキシ-フェニル)-2- (6-メトキシ-ピリジン-3-イルアミノ)-8-フェニル-5, 8-ジヒドロ- 6H-ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン;
    8-イソブチル-6- (4-メトキシ-フェニル)-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H-ピリド [2,3- d] ピリミジン-7-オン ; 及び
    8-シクロプロピルメチル-6- (4-メトキシ-フェニル)-2-フェニルアミノ-5, 8-ジヒドロ-6H- ピリド [2, 3-d] ピリミジン-7-オン;
    から成る群から選択される請求項1記載の化合物。
  19. 治療的有効量の請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物及び医薬的に許容できるキャリヤー又は賦形剤を含んで成る医薬組成物。
  20. 前記化合物が、癌を有する患者への投与のために適切である請求項19記載の医薬組成物。
  21. 薬剤としての使用のための請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物。
  22. 癌の処理及び制御のための薬剤の調製のためへの請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物の使用。
  23. 乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌の処理及び制御のためへの請求項22記載の使用。
  24. 前記癌が乳癌又は結腸癌である請求項22記載の使用。
  25. 請求項1記載の式Iの化合物の調製方法であって、
    下記式:
    Figure 2006511563
    [式中、Rは低級アルキルであり、そしてAr、Ar’及びR1は請求項1に定義される通りである]
    で表される化合物と、酸とを反応せしめ、下記式:
    Figure 2006511563
    [式中、Ar、Ar’及びR1は請求項1に定義される通りである]
    で表される化合物を得、そして
    所望には、式Iの化合物を、医薬的に許容できる塩に転換することを含んで成る方法。
  26. 請求項25記載の方法により調製される請求項1〜18のいずれか1項記載の式Iの化合物。
  27. 3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    2- (2, 6-ジクロロ-フェニル)-3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2- (2,6-ジクロロ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2- (3, 5-ジメトキシフェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 5-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 メチルエステル;
    3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-O-トリル-プロピオン酸 メチルエステル;
    3-(2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2-O-トリル-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2-フェニル-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-フェニル-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (2, 5-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (2, 5-ジメトキシフェニル プロピオン酸 エチルエステル;
    3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-(2-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (2-メトキシ-フェニル) プロピオン酸 エチルエステル;
    2- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)-3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)- プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-4-イル-プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-4-イル-プロピオン酸 エチルエステル;
    3-(2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2-ピリジン-3-イル-プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル) -2-ピリジン-3-イル-プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (2, 4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 4-ジメトキシフェニル) -プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (2, 4-ジフェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (3, 4-ジメトキシ-フェニル) -プロピオン酸 エチルエステル;
    3- (4-クロロ-2-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2-クロロ-4-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)-プロピオン酸 メチルエステル;
    3- [2- (6-メトキシ-ピリジン-3-イルアミノ)-4-フェニルアミノ-ピリミジン-5-イル]-2- (4- メトキシ-フェニル) -プロピオン酸 メチルエステル;
    3- (2-フェニルアミノ-4-イソブチルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ-フェニル)- プロピオン酸 メチルエステル; 及び
    3- (2-フェニルアミノ-4-シクロプロピルメチルアミノ-ピリミジン-5-イル)-2- (4-メトキシ- フェニル) -プロピオン酸 メチルエステルから成る群から選択される化合物。
  28. 前述に記載されるような新規化合物、医薬組成物、方法及び使用。
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