JP2006344819A - 電子部品用基体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化されても容易に製造できる電子部品用基体の製造方法を提供する。
【解決手段】フレキシブル回路基板20を回路基板連結部231によって連結した回路基板形成部材230と、集電板40を集電板連結部211によって連結した集電板形成部材210と、第1の金属端子50を端子連結部251によって連結した端子形成部材250とを用意する。フレキシブル回路基板20と集電板40と第1の金属端子50とを金型内に装着する金型装着工程と、金型によって形成されるキャビティー内に溶融成形樹脂を満たして固化することで連結部付き電子部品用基体60´を形成する成形工程と、連結部付き電子部品用基体60´から回路基板連結部231と集電板連結部211と端子連結部251とを切り離す切り離し工程とによって、電子部品用基体60を製造する。
【選択図】図9

Description

本発明は、少なくとも回路基板を成形樹脂製の基体内にインサート成形してなる電子部品用基体を容易に且つ効率良く製造することができる電子部品用基体の製造方法に関するものである。
従来、合成樹脂製の基体(ケース)に抵抗体パターンを形成したフレキシブル回路基板をその抵抗体パターンが露出するようにインサート成形してなる電子部品用基体(電子部品用ケース)が開発されている(例えば特許文献1)。そして特許文献1の電子部品用基体においては、さらに基体内に金属板製の端子もインサート成形し、その際端子の一端をフレキシブル回路基板の抵抗体パターンに接続して設けた端子パターン上に当接している。そしてこの種の電子部品用基体の製造方法は、端子とフレキシブル回路基板とを金型内に装着し、前記金型によって形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を満たして固化し、金型を取り外しすことによって行われていた。
しかしながら上記従来の製造方法では、フレキシブル回路基板を一枚ずつ金型内に装着していたため、その製造作業が煩雑であったばかりか、近年電子部品用基体が小型化されているので、小さな寸法のフレキシブル回路基板を一枚ずつ金型内に正確に装着することが困難となっていた。特にフレキシブル回路基板は薄くて軽くてしかも容易に撓むので、これが小型化されると金型への装着が困難となる。前記問題は特に電子部品用基体にインサートしようとする部品の数が多くなればなるほど大きくなる。
特開2003−173902号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ小型化されても電子部品用基体を容易且つ効率良く製造することができる電子部品用基体の製造方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、少なくとも回路基板を成形樹脂製の基体内にインサート成形してなる電子部品用基体の製造方法において、前記回路基板を回路基板連結部によって連結してなる回路基板形成部材を用意し、回路基板を金型内に装着する金型装着工程と、前記金型に形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を満たしてこの溶融成形樹脂が固化した後に前記金型を取り外して連結部付き電子部品用基体を形成する成形工程と、前記連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部を電子部品用基体から切り離す切り離し工程と、によって、電子部品用基体を製造することを特徴とする電子部品用基体の製造方法が開示されている。
本願請求項2に記載の発明は、前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材とともに、取付部材を取付部材連結部によって連結してなる取付部材形成部材を用意しておき、前記金型装着工程の際に前記回路基板と共に前記取付部材も金型内に装着し、前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と取付部材連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体の製造方法が開示されている。
本願請求項3に記載の発明は、前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材とともに、前記回路基板に設けた端子パターン上に当接される端子パターン接続部を有する端子を端子連結部によって連結してなる端子形成部材を用意しておき、前記金型装着工程の際に前記回路基板と共に前記端子も金型内に装着し、前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と端子連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体の製造方法が開示されている。
本願請求項4に記載の発明は、前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材及び取付部材形成部材とともに、前記回路基板に設けた端子パターン上に当接される端子パターン接続部を有する端子を端子連結部によって連結してなる端子形成部材を用意しておき、前記金型装着工程の際に前記回路基板及び取付部材と共に前記端子も金型内に装着し、前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と取付部材連結部と端子連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項2に記載の電子部品用基体の製造方法が開示されている。
本願請求項5に記載の発明は、前記金型装着工程の前に用意する取付部材形成部材の取付部材には突起が設けられており、一方前記金型装着工程の前に用意する回路基板形成部材の回路基板の前記突起に対向する位置には前記突起を位置決めする寸法形状の突起挿入孔が設けられており、前記金型装着工程では、取付部材の突起を回路基板の突起挿入孔に挿入して取付部材と回路基板とを一体化した状態でこれら取付部材と回路基板を金型内に装着することを特徴とする請求項2又は4に記載の電子部品用基体の製造方法が開示されている。
請求項1に記載の発明によれば、回路基板を回路基板形成部材に連結した状態のまま金型内に装着するので、例え回路基板が小型化しても、回路基板形成部材の回路基板連結部によって容易に回路基板を金型内へ位置決めして装着することができる。特に回路基板としてフレキシブル回路基板を用いた場合は、可撓性を有し、また薄くて軽いので、これが小型化すると単品では金型内への装着が困難となるが、回路基板形成部材の回路基板連結部を用いることによってその装着が容易になり、特に効果的である。
請求項2に記載の発明によれば、回路基板と取付部材とを何れも回路基板形成部材と取付部材形成部材とに連結した状態のまま金型内に装着するので、例え回路基板や取付部材が小型化しても、回路基板形成部材の回路基板連結部や取付部材形成部材の取付部材連結部によって容易に回路基板や取付部材を金型内へ位置決めして装着することができる。
請求項3に記載の発明によれば、回路基板と端子とを何れも回路基板形成部材と端子形成部材とに連結した状態のまま金型内に装着するので、例え回路基板や端子が小型化しても、回路基板形成部材の回路基板連結部や端子形成部材の端子連結部によって容易に回路基板や端子を金型内へ位置決めして装着することができる。
請求項4に記載の発明によれば、回路基板と取付部材と端子とを何れも回路基板形成部材と取付部材形成部材と端子形成部材とに連結した状態のまま金型内に装着するので、例え回路基板や取付部材や端子が小型化しても、回路基板形成部材の回路基板連結部や取付部材形成部材の取付部材連結部や端子形成部材の端子連結部によって容易に回路基板や取付部材や端子を金型内へ位置決めして装着することができる。
請求項5に記載の発明によれば、一体化した取付部材と回路基板とを金型内に装着できるので、取付部材と回路基板とは同時に一度の工程で金型に装着して位置決めでき、従って金型への各部材の装着時間を短くでき、その分電子部品用基体を連続して製造していく際のサイクルタイムを短くでき、製造効率の向上が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
ここでまず本実施形態を用いて製造する電子部品用基体60の構造について説明しておく。図1は電子部品用基体60を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。同図に示すように電子部品用基体60は、回路基板(以下この実施形態では「フレキシブル回路基板」という)20と、このフレキシブル回路基板20に取り付ける取付部材(以下この実施形態では「集電板」という)40と、端子(以下この実施形態では「第一の金属端子」という)50,50とを、成形樹脂製の基体10にインサート成形して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図1に示すように基体10は略矩形状で板状の合成樹脂成形品であり、下面に凹状の回転体収納部17を設けるとともにその中央には円形の貫通孔11が設けられている。この基体10は熱可塑性の合成樹脂、例えばナイロンやポリフェニレンスルフイド(PPS)等によって構成されている。
フレキシブル回路基板20は合成樹脂フイルム(例えばナイロンフイルム又はPPSフイルム又はポリイミドフイルム等)上に端子パターン29,29と、その表面に下記する回転体80の摺動接点85が摺接する摺接パターン(以下この実施形態では「抵抗体パターン」という)25とを設けて構成されている。抵抗体パターン25の中央には下記する集電板40の突起(以下この実施形態では「筒状突起」という)42に挿入される突起挿入孔21が設けられている。言い換えればフレキシブル回路基板20は合成樹脂フイルムの下記する集電板40の筒状突起42の外形寸法(外径寸法)と略同一の内形寸法(内径寸法)であってこの筒状突起42に両者がガタつきなく係合するように挿入される寸法形状の突起挿入孔21を設け(具体的には、〔円形の突起挿入孔21の内径寸法〕≦〔円形の筒状突起42の外径寸法〕)、突起挿入孔21周囲の表面にこれを馬蹄形状に囲む抵抗体パターン25を設け、さらに抵抗体パターン25の両端にそれぞれ端子パターン29,29を接続して設けている。抵抗体パターン25はこの実施形態では、カーボンペースト(溶剤に溶かしたウレタン系又はフェノール系等の樹脂材にカーボン粉を混練したもの)を印刷焼成することで構成されている。端子パターン29,29はこの実施形態では銀ペースト(例えば溶剤に溶かしたウレタン系又はフェノール系等の樹脂材に銀粉を混練したもの)を印刷焼成することで構成されている。なおこれらパターン25,29,29は転写方式等の他の方法によって前記合成樹脂フイルム上に形成しても良い。
集電板40は、平板状で略長方形状の金属板の一方に基部41を設け、他方に金属端子(以下「第二の金属端子」という)43を設けて構成されている。この集電板40は、金属板(この実施形態では鉄板(鋼板)製)であって、その表面全体に金属メッキが被覆されているものを使用している。基部41は略円形であって(図1(a)参照)その面の中央から垂直に筒状突起42を突出して構成されている。一方金属板のもう一方の端部近傍には、基部41の平板面から斜めに傾斜する段部45を設けることにより、基部41の平板面から筒状突起42側に突出する基部41と平行となる平板状の第二の金属端子43を設けている。第二の金属端子43の下面側の表面は、下記する実装基板110の接続パターン113を接続する接続面43aとしている。段部45は基体10の内部に埋設するように設けられており、その内部には貫通する固定部45aが設けられている。またこの実施形態においては、集電板40の筒状突起42を突出する側の面は、フレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25を設けていない側の面に当接するように設置されている。このように構成すれば、集電板40のフレキシブル回路基板20を当接する反対面側の部分a1に形成される基体10の厚みを厚くできてその強度を強くできる。特にこの実施形態のように、回転体収納部17を設ける等して基体10の厚みが薄くなっている場合については、その効果が大きい。
第一の金属端子50は、平板状で略矩形状の金属板であって、その表面全体に金属メッキが被覆されており、その一端側が前記端子パターン29に接続される端子パターン接続部51、他端側が基体10の外部に突出される実装基板接続部53となっている。端子パターン接続部51と実装基板接続部53の面は平行で、両者の間には端子パターン接続部51の平板面に垂直となる段部30が設けられている。実装基板接続部53の下面側の表面は、下記する実装基板110の接続パターン113を接続する接続面53aとしている。段部30は基体10の内部に埋設するように設けられている。
図2は上記電子部品用基体60を用いて構成される回転式電子部品(以下「回転式可変抵抗器」という)1を示す断面図(図1(b)に相当する部分の断面図)である。同図に示すように回転式可変抵抗器1は、前記電子部品用基体60の基体10のフレキシブル回路基板20を設置した側(下面側)から突出する筒状突起42を回転体80に設けた開口91に回動自在に挿入し、筒状突起42の先端をカシメることで構成されている。ここで回転体80は、一枚の弾性金属板によって構成され、すり鉢状の基部81の外周に円弧状のアーム83を取り付け、アーム83の中央にフレキシブル回路基板20方向に突出するように屈曲する摺動接点85を設け、また基部81の下面に基部81の外周の一部に設けた連結部87によって連結される調整部(下記する調整治具によって回動される部分。以下「調整板」という)89を、連結部87を折り返すことで基部81の下面に重ね合せて構成されている。基部81の中央には前記集電板40の筒状突起42を挿入する円形の開口91が設けられ、また調整板89にはプラスドライバ(又はマイナスドライバ等)からなる調整治具を挿入するプラス形状(他の形状でも良い)の調整用溝93が設けられている。このとき回転体80の摺動接点85はフレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25上に弾接している。
図3は以上のようにして構成された回転式可変抵抗器1の実装基板110の実装面112への取付構造を示す断面図である。同図に示すように実装基板110には開口部(調整孔)111を設け、この開口部111の周囲の実装面112には前記第一の金属端子50,50と第二の金属端子43とにそれぞれ対向する接続パターン113を設けている。そして回転式可変抵抗器1は回転体80を取り付けた側の面を実装基板110の実装面112に対向して載置し、その際回転体80を開口部111に露出し、同時に第一の金属端子50,50と第二の金属端子43とをそれぞれ接続パターン113に半田114を介して当接し、半田114をリフロー等によって溶融・固化して両者を電気的・機械的に接続して取り付ける。そして実装基板110の実装面112の反対側の面からその開口部111内に図示しない調整治具(例えばプラス又はマイナスドライバ)の先端を挿入し、調整板89の調整用溝93に係合して回転体80を回転すれば、回転体80に設けた摺動接点85が抵抗体パターン25(図1(c)参照)上を摺接して第一の金属端子50,50と第二の金属端子43間の抵抗値が変化する。
次に本実施形態にかかる上記電子部品用基体60の製造方法を説明する。図4乃至図9は本実施形態にかかる電子部品用基体60の製造方法説明図である。即ちまず図4に示す取付部材形成部材(以下この実施形態では「集電板形成部材」という)210及び回路基板形成部材230と、図6に示す端子形成部材250とを用意する。集電板形成部材210は図4に示すように帯状の金属板からなる取付部材連結部(以下この実施形態では「集電板連結部」という)211の一辺から垂直に一本ずつ所定間隔毎に連続して略直線状の前記集電板40を突出して構成されている。集電板連結部211には円形の開口からなるピン挿入口213が所定間隔毎に設けられている。集電板40の先端には前述のように基部41が設けられ、根元側には金属端子(以下「第二の金属端子」という)43が設けられ、さらに基部41の中央には筒状突起42が設けられている。回路基板形成部材230は合成樹脂フイルム製であり、帯状の回路基板連結部231の途中に連続して所定間隔毎(前記集電板40の設置間隔と同一間隔毎)に前記フレキシブル回路基板20を形成して構成されている。フレキシブル回路基板20には前述のように突起挿入孔21が設けられ、その周囲の表面には抵抗体パターン25と端子パターン29,29とが形成されている。端子形成部材250は図6に示すように帯状の金属板からなる端子連結部251の一辺から垂直に一対ずつ所定間隔毎(前記集電板40の設置間隔と同一間隔毎)に連続して略直線状の前記第1の金属端子50,50を突出して構成されている。端子連結部251には円形の開口からなるピン挿入口253が所定間隔毎に設けられている。第1の金属端子50は前述のようにその先端は端子パターン接続部51であり、段部30を介してその根元側は実装基板接続部53となっている。
そしてまず図5に示すように、回路基板形成部材230の各フレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25等を形成していない面(紙面の裏面側の面)に集電板形成部材210の各集電板40の基部41を設置し、その際各フレキシブル回路基板20の突起挿入孔21に集電板40の筒状突起42を挿入しておく。即ち突起挿入孔21に筒状突起42を挿入するが、筒状突起42と突起挿入孔21とは両者がガタつきなく係合する寸法形状に形成されているので、集電板形成部材210と回路基板形成部材230とはガタつきなく一体化される。ここで回路基板形成部材230は各フレキシブル回路基板20の外周の突起挿入孔21を中心とした略180°対向する位置に接続される回路基板連結部231によって直線状に連結されているので、回路基板形成部材230を回路基板連結部231によって連結されている方向に向かって引っ張るだけで容易に各フレキシブル回路基板20は一列に張られた状態で位置決めされ、従ってたとえフレキシブル回路基板20に可撓性があって薄くて軽くて小型化されても、容易にその突起挿入孔21に筒状突起42を挿入することができ、また一体化された集電板形成部材210と回路基板形成部材230とを下記する第1金型310に装着する装着作業が容易となる。
次に図6に示すように、端子形成部材250を第1金型310内に装着する。図6に示す点線は、第1金型310の概略の外形を示す仮想線である。第1金型310は図6において端子形成部材250の紙面手前側に位置する。このとき端子形成部材250のピン挿入口253には第1金型310側から突出する図示しないピンが挿入され、位置決めされる。次に図7に示すように、前記一体化された図5に示す集電板形成部材210及び回路基板形成部材230を、第1金型310内に挿入する。集電板形成部材210及び回路基板形成部材230は紙面の奥側から装着され、その際フレキシブル回路基板20の各端子パターン29,29上に第1の金属端子50の端子パターン接続部51,51が当接し、同時に集電板形成部材210のピン挿入口213には第1金型310側から突出する図示しないピンが挿入され、位置決めされる。
そして第1金型310の前記集電板形成部材210等を装着した側の面(紙面の裏面側の面)上に第2金型330を載置する。図7に示す点線は、第1金型310及び第2金型330の概略の外形を示している。図8は第1,第2金型310,330によって挟持されて形成された1つのキャビティーC1(1枚のフレキシブル回路基板20等を収納している部分)の要部断面図(図7のD−D部分の断面図)である。同図に示すように第1,第2金型310,330内には前記基体10成形用(即ち基体10と同一形状)のキャビティーC1が形成される。同時にフレキシブル回路基板20はその抵抗体パターン25を形成した側の面をキャビティーC1の金型310側の内平面C11(凸部313の上面)に当接し、同時にフレキシブル回路基板20の端子パターン29,29に第一の金属端子50,50の端子パターン接続部51,51を当接し、さらに同時に集電板40の基部41の部分と、キャビティーC1の外部に突出している第二の金属端子43側の部分と、第一の金属端子50,50のキャビティーC1の外部に突出している実装基板接続部53側の部分とを金型310,330によって挟持している。なお端子パターン29,29と端子パターン接続部51,51が当接している部分の端子パターン接続部51,51側の下面は支持突起315によって支持されている(支持突起315によって図1(c)に示す開口部19が形成される)。基部41の部分は金型310,330に設けた凸部313,333(基体10の貫通孔11と回転体収納部17を形成するもの)によって挟持されている。以上のように集電板形成部材210と回路基板形成部材230と端子形成部材250とを第1,第2金型310,330内に装着する工程を金型装着工程という。
そして金型330に設けた樹脂注入口G1からキャビティーC1内に加熱・溶融した熱可塑性の合成樹脂(ナイロン、PPS等)を圧入してキャビティーC1内を満たす。そしてこの圧入圧力によりフレキシブル回路基板20は内平面C11と第一の金属端子50,50の端子パターン接続部51,51とに押し付けられた状態のまま冷却・固化される。そして金型310,330を取り外せば、図9に示すように、各フレキシブル回路基板20及び集電板40及び第1の金属端子50を成形樹脂製の基体10にインサート成形してなる集電板連結部211と回路基板連結部231と端子連結部251とを伴なった連結部付きの電子部品用基板60´が形成される。ここでこの第1,第2金型310,330のキャビティーC1内に溶融成形樹脂を満たして固化した後に第1,第2金型310,330を取り外して連結部付き電子部品用基体60´を形成する工程を成形工程という。
そして連結部付き電子部品用基体60´からフレキシブル回路基板20の両側の回路基板連結部231と、集電板40の第二の金属端子43の先端部と、第1の金属端子50の先端部とを切断して切り離し、電子部品用基体60を各連結部211,231,251から取り出す。この工程を切り離し工程という。その後図1に示すように基体10から突出する第1の金属端子50の先端を上方向に折り曲げれば、個品化された電子部品用基体60が完成する。
以上のようにこの実施形態には、フレキシブル回路基板20を回路基板連結部231によって連結してなる回路基板形成部材230と、集電板40を集電板連結部211によって連結してなる集電板形成部材210と、前記フレキシブル回路基板20に設けた端子パターン29上に当接される端子パターン接続部51を有する第1の金属端子50を端子連結部251によって連結してなる端子形成部材250とを用意し、フレキシブル回路基板20と集電板40と第1の金属端子50とを第1,第2金型310,330内に装着する金型装着工程と、前記第1,第2金型310,330に形成される基体成型用のキャビティーC1内に溶融成形樹脂を満たしてこの溶融成形樹脂が固化した後に前記第1,第2金型310,330を取り外して連結部付き電子部品用基体60´を形成する成形工程と、前記連結部付き電子部品用基体60´の外部に突出している回路基板連結部231と集電板連結部211と端子連結部251とを電子部品用基体60から切り離す切り離し工程とによって、電子部品用基体60を製造する構成が開示されている。本実施形態によれば、フレキシブル回路基板20と集電板40と端子50とを何れも回路基板形成部材230と集電板形成部材210と端子形成部材250とに連結した状態のまま第1,第2金型310,330内に装着するので、例えフレキシブル回路基板20や集電板40や端子50が小型化しても、回路基板形成部材230の回路基板連結部231や集電板形成部材210の集電板連結部211や端子形成部材250の端子連結部251によって容易にフレキシブル回路基板20や集電板40や端子50を第1,第2金型310,330内へ位置決めして装着することができる。特にフレキシブル回路基板20は可撓性を有し、また薄くて軽いので、これが小型化すると単品では第1,第2金型310,330内への装着が困難となるが、回路基板形成部材230の回路基板連結部231を用いることによってその装着が容易になり、特に効果的である。
またこの実施形態では、前記金型装着工程の前に用意する集電板形成部材210の集電板40に筒状突起42を設け、一方前記金型装着工程の前に用意する回路基板形成部材230のフレキシブル回路基板20の前記筒状突起42に対向する位置に筒状突起42を位置決めする寸法形状の突起挿入孔21を設け、前記金型装着工程では、集電板40の筒状突起42をフレキシブル回路基板20の突起挿入孔21に挿入して集電板40とフレキシブル回路基板20とを一体化した状態でこれら集電板40とフレキシブル回路基板20を第1,第2金型310,330内に装着する構成が開示されている。即ち金型装着工程の前に一体化した集電板40とフレキシブル回路基板20を第1,第2金型310,330内に装着できるので、集電板40とフレキシブル回路基板20とは同時に一度の工程で第1,第2金型310,330に装着して位置決めでき、従って集電板40とフレキシブル回路基板20の第1,第2金型310,330への装着及び位置決め作業を別々に行う必要がなくなり、第1,第2金型310,330への各部材の装着時間を短くでき、その分電子部品用基体60を連続して製造していく際のサイクルタイムを短くでき、製造効率の向上が図れる。また回路基板形成部材230には位置決め用のピン挿入口等の位置決め手段を設ける必要がない(集電板形成部材210のピン挿入口213がこれを兼用する)ので、その分隣接するフレキシブル回路基板20間の間隔を短くでき、その分隣接する第1の金属端子50間の間隔と隣接する集電板40間の間隔も短くでき、その分各部材の材料費の削減が図れる。また一つの電子部品用基体60を製造するのに必要な金型面積を小さくでき、金型の小型化が図れる(同一の金型面積であれば一度に成形できる電子部品用基体60の数が増加する)。
〔第2実施形態〕
図10乃至図13は本発明の第2実施形態にかかる電子部品用基体60−2の製造方法説明図である。この実施形態によって製造される電子部品用基体60−2は、実装基板の上面側から調整する通常の正面調整用の回転式電子部品に用いる電子部品用基体である。
この電子部品用基体60−2を製造するには、まず図10に示すように端子形成部材650を用意し、点線で示す第1金型(紙面手前側、即ち端子形成部材650の手前側にある)680内に装着する。端子形成部材650は帯状の金属板からなる端子連結部651の一辺から一対ずつ連続して略直線状の端子(以下この実施形態では「第一の金属端子」という)550を等間隔に突出するように設けて構成されている。端子連結部651には第1金型680側から立てている図示しない位置決めピンを挿入する円形の開口からなるピン挿入口653が等間隔に設けられ、第1金型680内に設置する際の位置決めに利用される。各第1の金属端子550の先端は端子パターン接続部551となっている。
次に図11に示すように紙面の奥側から第1金型680内に回路基板形成部材630を装着する。回路基板形成部材630は合成樹脂フイルム製であり、帯状の回路基板連結部631の途中に連続してフレキシブル回路基板520を形成して構成されている。言い換えれば、回路基板形成部材630は回路基板520を回路基板連結部631によって連結して構成されている。各フレキシブル回路基板520は中央に円形の突起挿入孔521を有し、その周囲に馬蹄形状の抵抗体パターン525を形成し、抵抗体パターン525の両端に端子パターン529を形成して構成されている。両端子パターン529は第1の金属端子550の端子パターン接続部551に当接している。また回路基板連結部631のフレキシブル回路基板520とフレキシブル回路基板520の間には、それぞれ第1金型680側から立てている図示しない位置決めピンを挿入する円形の開口からなるピン挿入口633が設けられ、第1金型680内に設置する際の位置決めに利用される。ここで回路基板形成部材630は各フレキシブル回路基板520の外周の突起挿入口521を中心とした略180°対向する位置に接続される回路基板連結部631によって直線状に連結されているので、回路基板形成部材630を回路基板連結部631によって連結されている方向に向かって引っ張るだけで容易に各フレキシブル回路基板520は一列に張られた状態で位置決めされ、従ってたとえフレキシブル回路基板520に可撓性があって薄くて軽くて小型化されても、第1金型680や第1の金属端子550に対して容易に位置決めでき、第1金型680への装着作業が容易に行える。
次に図12に示すように紙面の奥側から第1金型680内に取付部材形成部材(以下この実施形態では「集電板形成部材」という)610を装着する。集電板成形部材610は帯状の金属板からなる取付部材連結部(以下この実施形態では「集電板連結部」という)611の一辺から一本ずつ連続して略直線状の取付部材(以下この実施形態では「集電板」という)540を等間隔に突出して構成されている。集電板540の先端には略円形の基部541が設けられ、その中央から紙面手前側に向かって突起(以下この実施形態では「筒状突起」という)542が突出して設けられ、一方集電板540の根元側には金属端子(以下「第二の金属端子」という)543が設けられている。そして基部541はフレキシブル回路基板520の裏面側(紙面奥側)に位置し、また筒状突起542は開口521内を貫通して表面側(紙面手前側)に突出している。この実施形態の場合、開口521の内径寸法は筒状突起542の外径寸法よりも大きく、従って両者間は位置決めされないが、その代りにフレキシブル回路基板520はその回路基板連結部631に設けたピン挿入口633に第1金型680側から立てている図示しない位置決めピンを挿入することよって位置決めされ、また集電板540はその集電板連結部611に設けた円形の開口からなるピン挿入孔613に第1金型680側から立てている図示しない位置決めピンを挿入することによって位置決めされる。
そして紙面奥側から第2金型(第1金型680と同じ位置)690を載置し、これによって前記端子形成部材650と回路基板形成部材630と集電板形成部材610とを第1,第2金型680,690で挟持し、その際フレキシブル回路基板520の周囲に形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を圧入し、冷却固化後に第1,第2金型680,690を取り外せば、図13に示すように、第1の金属端子550とフレキシブル回路基板520と集電板540とを一体に基体510内にインサート成形してなる連結部付き電子部品用基体60´−2が完成する。そして図13に示す状態の連結部付き電子部品用基体60´−2から端子連結部651と回路基板連結部631と集電板連結部611とをそれぞれ切断して切り離せば、個品化された電子部品用基体60−2が取り出せる。
以上のようにこの実施形態によれば、第1実施形態と同様に、フレキシブル回路基板520と集電板540と端子550とを何れも回路基板形成部材630と集電板形成部材610と端子形成部材650に連結した状態のまま第1,第2金型680,690内に装着するので、例えフレキシブル回路基板520や集電板540や端子550が小型化しても、回路基板形成部材630の回路基板連結部631や集電板形成部材610の集電板連結部611や端子形成部材650の端子連結部651によって容易にフレキシブル回路基板520や集電板540や端子550を第1,第2金型680,690内へ位置決めして装着することができる。特にフレキシブル回路基板520は可撓性を有し、また薄くて軽いので、これが小型化すると単品では第1,第2金型680,690内への装着が困難となるが、回路基板形成部材630の回路基板連結部631を用いることによってその装着が容易になり、特に効果的である。
〔第3実施形態〕
図14,図15は本発明の第3実施形態にかかる電子部品用基体60−3の製造方法説明図である。この実施形態によって製造される電子部品用基体60−3は、実装基板の上面側から調整する通常の正面調整用の回転式電子部品に用いる電子部品用基体であり、且つ第1,第2実施形態のように集電板や第1の金属端子を取り付けず、基体710内に回路基板(以下この実施形態では「フレキシブル回路基板」という)720のみをインサート成形してなる電子部品用基体60−3である。
この電子部品用基体60−3を製造するには、まず図14に示すように回路基板形成部材730を用意し、点線で示す第1金型(紙面手前側、即ちフレキシブル回路基板720の手前側にある)780内に装着する。回路基板形成部材730は合成樹脂フイルム製であり、帯状の回路基板連結部731の途中に連続してフレキシブル回路基板720を形成して構成されている。各フレキシブル回路基板720は中央に円形の孔721を有し、その周囲に円形の集電パターン724を形成し、さらにその周囲に馬蹄形状の抵抗体パターン725を形成し、集電パターン724の外周と抵抗体パターン725の両端からそれぞれ端子パターン729を引き出して形成されている。各端子パターン729は下記する基体710の外部に突出するようにフレキシブル回路基板720の下部から舌片状に引き出した引出部722(引き出し方向は回路基板連結部731を接続している方向に直交する方向)上に形成されている。回路基板連結部731のフレキシブル回路基板720とフレキシブル回路基板720の間には、それぞれ第1金型780から立てている図示しない位置決めピンを挿入する円形の開口からなるピン挿入口733が設けられ、第1金型780内に設置する際の位置決めに利用される。ここで回路基板形成部材730は各フレキシブル回路基板720の外周の180°対向する位置に接続される回路基板連結部731によって連結されているので、回路基板形成部材730を回路基板連結部731によって連結されている方向に向かって引っ張るだけで容易に各フレキシブル回路基板720は一列に張られた状態で位置決めされ、従ってたとえフレキシブル回路基板720に可撓性があっても、第1金型780に対して容易に位置決めでき、第1金型780への装着作業が容易に行えるようになる。
そして紙面奥側から第2金型(第1金型780と同じ位置)790を載置し、これによって前記回路基板形成部材730を第1,第2金型780,790で挟持し、その際フレキシブル回路基板720の周囲に形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を圧入し、冷却固化後に第1,第2金型780,790を取り外せば、図15に示すように、フレキシブル回路基板720を一体に基体710内にインサート成形してなる連結部付き電子部品用基体60´−3が完成する。そして図15に示す状態の連結部付き電子部品用基体60´−3から回路基板連結部731を切断して切り離せば、電子部品用基体60−3が個品化されて取り出せる。この電子部品用基体60−3はフレキシブル回路基板720をその摺接パターンである集電パターン724と抵抗体パターン725とを露出した状態で基体710にインサート成形した構造であり、端子パターン729を設けた引出部722を基体710の外部に引き出し、またその中央にフレキシブル回路基板720の孔721とその下側に設けた基体760の孔761とによって貫通孔を形成して構成されている。
以上のようにこの実施形態によれば、フレキシブル回路基板720を回路基板形成部材730に連結した状態のまま第1,第2金型780,790内に装着するので、例えフレキシブル回路基板720が小型化しても、回路基板形成部材730の回路基板連結部731によって容易にフレキシブル回路基板720の第1,第2金型780,790内への位置決め・装着が行えるようになる。特にフレキシブル回路基板720は可撓性を有し、また薄くて軽いので、これが小型化すると単品では第1,第2金型780,790内への装着が困難となるが、回路基板形成部材730の回路基板連結部731を用いることによってその装着が容易になり、特に効果的である。
〔第4実施形態〕
図16,図17は本発明の第4実施形態にかかる電子部品用基体60−4の製造方法説明図である。この実施形態によって製造される電子部品用基体60−4は、実装基板の上面側から調整する通常の正面調整用の回転式電子部品に用いる電子部品用基体であり、且つ第1,第2実施形態のように集電板を取り付けず、基体810内に回路基板(以下この実施形態では「フレキシブル回路基板」という)820と端子(以下この実施形態では「金属端子」という)850とをインサート成形してなる電子部品用基体である。
この電子部品用基体60−4を製造するには、図16に示すように端子形成部材950と回路基板形成部材930とを用意し、点線で示す第1金型(紙面手前側、即ち端子850の手前側にある)980内に装着する。端子形成部材950は帯状の金属板からなる端子連結部951の一辺から三本ずつ連続して略直線状の金属端子850を等間隔に突出するように設けて構成されている。端子連結部951には第1金型980側から立てている図示しない位置決めピンを挿入する円形の開口からなるピン挿入口953が等間隔に設けられ、第1金型980内に設置する際の位置決めに利用される。一方回路基板形成部材930は合成樹脂フイルム製であり、帯状の回路基板連結部931の途中に連続してフレキシブル回路基板820を形成して構成されている。各フレキシブル回路基板820は中央に円形の孔821を有し、その周囲に円形の集電パターン824を形成し、さらにその周囲に馬蹄形状の抵抗体パターン825を形成し、集電パターン824の外周と抵抗体パターン825の両端からそれぞれ端子パターン829を引き出して形成されている。回路基板連結部931のフレキシブル回路基板820とフレキシブル回路基板820の間には、それぞれ第1金型980側から立てている図示しない位置決めピンを挿入する円形の開口からなるピン挿入口935が設けられ、第1金型980内に設置する際の位置決めに利用される。ここで回路基板形成部材930は各フレキシブル回路基板820の外周の180°対向する位置に接続される回路基板連結部931によって連結されているので、回路基板形成部材930を回路基板連結部931によって連結されている方向に向かって引っ張るだけで容易に各フレキシブル回路基板820は一列に張られた状態で位置決めされ、従ってたとえフレキシブル回路基板820に可撓性があっても、第1金型980に対して容易に位置決めでき、第1金型980への装着作業が容易に行える。
そして紙面奥側から第2金型(第1金型980と同じ位置)990を載置し、これによって前記端子形成部材950と回路基板形成部材930を第1,第2金型980,990で挟持し、その際フレキシブル回路基板820の周囲に形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を圧入し、冷却固化後に第1,第2金型980,990を取り外せば、図17に示すように、金属端子850とフレキシブル回路基板820とを一体に基体860内にインサート成形してなる連結部付き電子部品用基体60´−4が完成する。そして図17に示す状態の連結部付き電子部品用基体60´−4から端子連結部951と回路基板連結部931とを切断して切り離せば、個品化された電子部品用基体60−4が取り出せる。この電子部品用基体60−4の中央にはフレキシブル回路基板820の孔821とその下面側に設けた基体860の孔861とによって貫通孔が形成されている。
以上のようにこの実施形態によれば、フレキシブル回路基板820と金属端子850を何れも回路基板形成部材930と端子形成部材950に連結した状態のまま第1,第2金型980,990内に装着するので、例えフレキシブル回路基板820や金属端子850が小型化しても、回路基板形成部材930の回路基板連結部931や端子形成部材950の端子連結部951によって容易にフレキシブル回路基板820や金属端子850を第1,第2金型980,990内へ位置決めして装着できるようになる。特にフレキシブル回路基板820は可撓性を有し、また薄くて軽いので、これが小型化すると単品では第1,第2金型980,990内への装着が困難となるが、回路基板形成部材930の回路基板連結部931を用いることによってその装着が容易になり、特に効果的である。
以上のように本発明は、回路基板と取付部材と端子とを基体内にインサート成形してなる電子部品用基体ばかりでなく、回路基板のみを基体内にインサート成形してなる電子部品用基体や、回路基板と端子とを基体内にインサート成形してなる電子部品用基体にも適用できる。さらに本発明は、回路基板と取付部材を基体内にインサート成形してなる電子部品用基体にも適用できる。即ち例えば第3実施形態においてフレキシブル回路基板720と共に第1実施形態に示す集電板を基体にインサート成形してもよい。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では集電板40をフレキシブル回路基板20に取り付けたが、回路基板に取り付けるのは集電板40以外の各種取付部材であっても良い。即ち例えば取付部材として、フレキシブル回路基板20の下面(抵抗体パターン等の摺接パターンを設けていない側の面)に載置する平板状の金属板等からなる補強部材(この場合、補強部材は上記各実施形態の第2の金属端子の機能を有さない)であってもよい。その場合も補強部材の所定位置に筒状突起のような突起を設け、これをフレキシブル回路基板20に設けた突起挿入孔に挿入してフレキシブル回路基板20の上面側に突出させ、この突起を摺動子の回動自在な固定に利用しても良い。
また上記実施形態においては、回路基板としてフレキシブル回路基板20を用いたが、硬質の回路基板であっても良い。また上記実施形態では集電板40に設けた筒状突起を回路基板の端子挿入孔に挿入した例を示したが、筒状突起は筒状でない棒状の突起等、他の各種構造の突起であっても良く、さらに取付部材はピンのような取付部材の略全体形状が突起のみを構成する部材であっても良い。また上記実施形態では摺接パターンとして抵抗体パターンや集電パターンを用いたが、摺接パターンはスイッチパターン等の他の各種摺接パターンでも良い。さらにこの実施形態では回路基板として回転式電子部品用の摺接パターンを有する回路基板を用いたが、本発明は他の各種電子部品用として用いることができ、回路基板に必ずしも摺接パターンのないものであっても良く、要は基板上に回路を形成した回路基板であればどのような構造のものであっても良い。
電子部品用基体60を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。 電子部品用基体60を用いた回転式可変抵抗器1を示す断面図である。 回転式可変抵抗器1の実装基板110への取付構造を示す断面図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−2の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−2の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−2の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−2の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−3の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−3の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−4の製造方法説明図である。 電子部品用基体60−4の製造方法説明図である。
符号の説明
10 基体
20 フレキシブル回路基板(回路基板)
21 突起挿入孔
25 抵抗体パターン(摺接パターン)
29 端子パターン
40 集電板(取付部材)
42 筒状突起(集電板)
50 第一の金属端子(端子)
51 端子パターン接続部
60 電子部品用基体
60´ 連結部付きの電子部品用基板
80 回転体
210 集電板形成部材(取付部材形成部材)
211 集電板連結部(取付部材連結部)
230 回路基板形成部材
231 回路基板連結部
250 端子形成部材
251 端子連結部
310 第1金型(金型)
330 第2金型(金型)
C1 キャビティー

Claims (5)

  1. 少なくとも回路基板を成形樹脂製の基体内にインサート成形してなる電子部品用基体の製造方法において、
    前記回路基板を回路基板連結部によって連結してなる回路基板形成部材を用意し、
    回路基板を金型内に装着する金型装着工程と、
    前記金型に形成される基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を満たしてこの溶融成形樹脂が固化した後に前記金型を取り外して連結部付き電子部品用基体を形成する成形工程と、
    前記連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部を電子部品用基体から切り離す切り離し工程と、
    によって、電子部品用基体を製造することを特徴とする電子部品用基体の製造方法。
  2. 前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材とともに、取付部材を取付部材連結部によって連結してなる取付部材形成部材を用意しておき、
    前記金型装着工程の際に前記回路基板と共に前記取付部材も金型内に装着し、
    前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と取付部材連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体の製造方法。
  3. 前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材とともに、前記回路基板に設けた端子パターン上に当接される端子パターン接続部を有する端子を端子連結部によって連結してなる端子形成部材を用意しておき、
    前記金型装着工程の際に前記回路基板と共に前記端子も金型内に装着し、
    前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と端子連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体の製造方法。
  4. 前記金型装着工程の前に、前記回路基板形成部材及び取付部材形成部材とともに、前記回路基板に設けた端子パターン上に当接される端子パターン接続部を有する端子を端子連結部によって連結してなる端子形成部材を用意しておき、
    前記金型装着工程の際に前記回路基板及び取付部材と共に前記端子も金型内に装着し、
    前記切り離し工程の際に連結部付き電子部品用基体の外部に突出している回路基板連結部と取付部材連結部と端子連結部とを電子部品用基体から切り離すことを特徴とする請求項2に記載の電子部品用基体の製造方法。
  5. 前記金型装着工程の前に用意する取付部材形成部材の取付部材には突起が設けられており、一方前記金型装着工程の前に用意する回路基板形成部材の回路基板の前記突起に対向する位置には前記突起を位置決めする寸法形状の突起挿入孔が設けられており、
    前記金型装着工程では、取付部材の突起を回路基板の突起挿入孔に挿入して取付部材と回路基板とを一体化した状態でこれら取付部材と回路基板を金型内に装着することを特徴とする請求項2又は4に記載の電子部品用基体の製造方法。
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