JP2006344818A - 電子部品用基体及びその製造方法 - Google Patents

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幸三 森田
Daisuke Makino
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Abstract

【課題】製造効率の向上が図れる電子部品用基体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】フレキシブル回路基板20と集電板40とを用意し、フレキシブル回路基板20に集電板40を圧入する圧入孔21を設けておき、フレキシブル回路基板20に設けた圧入孔21に集電板40に設けた筒状突起42を圧入することでフレキシブル回路基板20と集電板40とを一体化し、一体化した集電板40とフレキシブル回路基板20とを第1,第2金型310,330内に装着し、第1,第2金型310,330のキャビティーC1内に溶融成形樹脂を満たし、溶融成形樹脂が固化した後に第1,第2金型310,330から取り出して電子部品用基体60を製造する。
【選択図】図8

Description

本発明は、回路基板とこの回路基板に取り付ける取付部材とを成形樹脂製の基体に容易にインサート成形することができる電子部品用基体及びその製造方法に関するものである。
従来、チップ型の半固定可変抵抗器として、成形樹脂製の基体と回転体と集電板とを具備し、集電板を基体内にインサート成形するとともに、基体の上面に回転体を配置し、その際集電板に設けた筒状突起を回転体に設けた開口に挿入し、筒状突起の先端をかしめることで回転体を基体上に回動自在に固定して構成されたものがある(例えば特許文献1)。基体上には馬蹄形状の抵抗体パターンが形成されていて、その上を前記回転体に設けた摺動接点が摺動することで抵抗体パターンの両端に設けた端子パターンと前記集電板との間の抵抗値を変化させる。ここで前記集電板をインサート成形し且つその表面に抵抗体パターンを設けた基体を、電子部品用基体という。
一方基体上に直接抵抗体パターンを設ける代りに、基体の上面に抵抗体パターンを形成したフレキシブル回路基板を前記集電板と一体にインサート成形してなる電子部品用基体が開発されている。しかしながらこの種の電子部品用基体を製造するには、金型のキャビティー内にフレキシブル回路基板と集電板とをそれぞれ別々に装着した上でこのキャビティー内に溶融成形樹脂を充填する必要があり、その製造作業が煩雑であった。
特公昭62−12642号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、集電板等の取付部材と回路基板とを同時にインサート成形してなる電子部品用基体において、その製造作業を容易且つ効率的に行なうことができる電子部品用基体及びその製造方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、回路基板とこの回路基板に取り付ける取付部材とを具備し、前記回路基板に前記取付部材を圧入する圧入孔を設け、この圧入孔に前記取付部材を圧入することで一体化した回路基板と取付部材とを成形樹脂製の基体にインサート成形してなることを特徴とする電子部品用基体にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記取付部材には突起が設けられ、この突起が前記回路基板に設けた圧入孔に圧入されることで回路基板と取付部材が一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記取付部材の突起は、前記回路基板の圧入孔に圧入されるとともに回転体を回動自在に取り付ける筒状突起であり、且つ前記回路基板はその上面に前記回転体に設けた摺動接点を摺接する摺接パターンを設けたフレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項2に記載の電子部品用基体にある。
本願請求項4に記載の発明は、回路基板とこの回路基板に取り付ける取付部材とを用意し、予め前記回路基板に前記取付部材を圧入する圧入孔を設けておき、前記回路基板に設けた圧入孔に前記取付部材を圧入することで前記回路基板と取付部材とを一体化し、前記一体化した取付部材と回路基板とを金型内に装着し、前記金型内の基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を満たし、前記溶融成形樹脂が固化した後に前記金型から前記回路基板と取付部材とを基体にインサート成形してなる電子部品用基体を取り出すことを特徴とする電子部品用基体の製造方法にある。
本願請求項5に記載の発明は、前記取付部材には突起が設けられ、この突起を前記回路基板に設けた圧入孔に圧入することで回路基板と取付部材とを一体化することを特徴とする請求項4に記載の電子部品用基体の製造方法にある。
本願請求項6に記載の発明は、前記取付部材の突起は、前記回路基板の圧入孔に圧入されるとともに回転体を回動自在に取り付ける筒状突起であり、且つ前記回路基板はその上面に前記回転体に設けた摺動接点を摺接する摺接パターンを設けたフレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項5に記載の電子部品用基体の製造方法にある。
請求項1乃至6に記載の発明によれば、回路基板に取付部材を圧入する圧入孔を設けたので、この圧入孔に取付部材を圧入することで回路基板と取付部材とを一体化でき、従って回路基板と取付部材とを成形樹脂製の基体にインサート成形する際、一体化したこれら回路基板と取付部材とを同時に金型に装着して位置決めでき、従って回路基板と取付部材の金型への装着及び位置決め工程を別々に行う必要がなく、一度の工程で行うことができるので、金型への各部材の装着時間を短くでき、製造効率の向上が図れる。また一体化された回路基板と取付部材の一方のみに位置決め用のピン挿入部等の位置決め手段を設ければよいので、その分材料費の削減が図れる。なおここで圧入とは、2つの部材間において、少なくともガタつきなく係合するように挿入する状態を言うこととする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明を適用した電子部品用基体60を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。同図に示すように電子部品用基体60は、回路基板(以下この実施形態では「フレキシブル回路基板」という)20と、このフレキシブル回路基板20に取り付ける取付部材(以下この実施形態では「集電板」という)40と、金属端子(以下この実施形態では「第一の金属端子」という)50,50とを、成形樹脂製の基体10にインサート成形して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図1に示すように基体10は略矩形状で板状の合成樹脂成形品であり、下面に凹状の回転体収納部17を設けるとともにその中央には円形の貫通孔11が設けられている。この基体10は熱可塑性の合成樹脂、例えばナイロンやポリフェニレンスルフイド(PPS)等によって構成されている。
フレキシブル回路基板20は合成樹脂フイルム(例えばナイロンフイルム又はPPSフイルム又はポリイミドフイルム等)上に端子パターン29,29と、その表面に下記する回転体80の摺動接点85が摺接する摺接パターン(以下この実施形態では「抵抗体パターン」という)25とを設けて構成されている。抵抗体パターン25の中央には下記する集電板40の筒状突起42に圧入される圧入孔21が設けられている。言い換えればフレキシブル回路基板20は合成樹脂フイルムの下記する集電板40の筒状突起42の外形寸法(外径寸法)と略同一の内形寸法(内径寸法)であってこの筒状突起42に圧入(少なくとも両者がガタつきなく係合するように挿入されている状態)される寸法形状の圧入孔21を設け(具体的には、〔円形の圧入孔21の内径寸法〕≦〔円形の筒状突起42の外径寸法〕)、圧入孔21周囲の表面にこれを馬蹄形状に囲む抵抗体パターン25を設け、さらに抵抗体パターン25の両端にそれぞれ端子パターン29,29を接続して設けている。抵抗体パターン25はこの実施形態では、カーボンペースト(溶剤に溶かしたウレタン系又はフェノール系等の樹脂材にカーボン粉を混練したもの)を印刷焼成することで構成されている。端子パターン29,29はこの実施形態では銀ペースト(例えば溶剤に溶かしたウレタン系又はフェノール系等の樹脂材に銀粉を混練したもの)を印刷焼成することで構成されている。なおこれらパターン25,29,29は転写方式等の他の方法によって前記合成樹脂フイルム上に形成しても良い。
集電板40は、平板状で略長方形状の金属板の一方に基部41を設け、他方に金属端子(以下「第二の金属端子」という)43を設けて構成されている。この集電板40は、金属板(この実施形態では鉄板(鋼板)製)であって、その表面全体に金属メッキが被覆されているものを使用している。基部41は略円形であって(図1(a)参照)その面の中央から垂直に筒状突起42を突出して構成されている。一方金属板のもう一方の端部近傍には、基部41の平板面から斜めに傾斜する段部45を設けることにより、基部41の平板面から筒状突起42側に突出する基部41と平行となる平板状の第二の金属端子43を設けている。第二の金属端子43の下面側の表面は、下記する実装基板110の接続パターン113を接続する接続面43aとしている。接続面43aは基体10の回転体80を取り付けた側を向く表面(基体10の実装基板110の実装面112に当接する表面)と同一面となるように設置されている。段部45は基体10の内部に埋設するように設けられており、その内部には貫通する固定部45aが設けられている。固定部45a内に基体10を構成する合成樹脂が入り込むことで、集電板40を確実に基体10内に固定する。またこの実施形態においては、集電板40の筒状突起42を突出する側の面は、フレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25を設けていない側の面に当接するように設置されている。このように構成すれば、集電板40のフレキシブル回路基板20を当接する反対面側の部分a1に形成される基体10の厚みを厚くできてその強度を強くできる。特にこの実施形態のように、回転体収納部17を設ける等して基体10の厚みが薄くなっている場合については、その効果が大きい。
第一の金属端子50は、平板状で略矩形状の金属板であって、その表面全体に金属メッキが被覆されており、その一端側が前記端子パターン29に接続される端子パターン接続部51、他端側が基体10の外部に突出される実装基板接続部53となっている。端子パターン接続部51と実装基板接続部53の面は平行で、両者の間には端子パターン接続部51の平板面に垂直となる段部30が設けられている。実装基板接続部53の下面側の表面は、下記する実装基板110の接続パターン113を接続する接続面53aとしている。接続面53aは基体10の回転体80を取り付けた側を向く表面(基体10の実装基板110の実装面112に当接する表面)と同一面となるように設置されている。段部30は基体10の内部に埋設するように設けられている。
図2は上記電子部品用基体60を用いて構成される回転式電子部品(以下「回転式可変抵抗器」という)1を示す断面図(図1(b)に相当する部分の断面図)である。同図に示すように回転式可変抵抗器1は、前記電子部品用基体60の基体10のフレキシブル回路基板20を設置した側(下面側)から突出する筒状突起42を回転体80に設けた開口91に回動自在に挿入し、筒状突起42の先端をカシメることで構成されている。ここで回転体80は、一枚の弾性金属板によって構成され、すり鉢状の基部81の外周に円弧状のアーム83を取り付け、アーム83の中央にフレキシブル回路基板20方向に突出するように屈曲する摺動接点85を設け、また基部81の下面に基部81の外周の一部に設けた連結部87によって連結される調整部(下記する調整治具によって回動される部分。以下「調整板」という)89を、連結部87を折り返すことで基部81の下面に重ね合せて構成されている。基部81の中央には前記集電板40の筒状突起42を挿入する円形の開口91が設けられ、また調整板89にはプラスドライバ(又はマイナスドライバ等)からなる調整治具を挿入するプラス形状(他の形状でも良い)の調整用溝93が設けられている。このとき回転体80の摺動接点85はフレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25上に弾接している。
図3は以上のようにして構成された回転式可変抵抗器1の実装基板110の実装面112への取付構造を示す断面図である。同図に示すように実装基板110には、この実装基板110に取り付ける回転式可変抵抗器1の基体10及び回転体80に対向する位置に基体10の外径寸法(最も長い部分の外径寸法)よりも小さい内径寸法の円形(円形でなくても良い)の開口部(調整孔)111を設け、この開口部111の周囲の実装面112には前記第一の金属端子50,50と第二の金属端子43とにそれぞれ対向する接続パターン113を設けている。そして回転式可変抵抗器1は回転体80を取り付けた側の面を実装基板110の実装面112に対向して載置し、その際回転体80を開口部111に露出し、同時に第一の金属端子50,50と第二の金属端子43とをそれぞれ接続パターン113に半田114を介して当接し、半田114をリフロー等によって溶融・固化して両者を電気的・機械的に接続して取り付ける。このとき回転式可変抵抗器1の実装基板110側の表面が実装基板110の実装面112に密着する。そして実装基板110の実装面112の反対側の面からその開口部111内に図示しない調整治具(例えばプラス又はマイナスドライバ)の先端を挿入し、調整板89の調整用溝93に係合して回転体80を回転すれば、回転体80に設けた摺動接点85が抵抗体パターン25(図1(c)参照)上を摺接して第一の金属端子50,50と第二の金属端子43間の抵抗値が変化する。
次に電子部品用基体60の製造方法を説明する。図4乃至図9は本実施形態にかかる電子部品用基体60の製造方法説明図である。即ちまず図4に示す取付部材形成部材(以下この実施形態では「集電板形成部材」という)210及び回路基板形成部材230と、図6に示す端子形成部材250とを用意する。集電板形成部材210は図4に示すように帯状の金属板からなる連結部211の一辺から垂直に一本ずつ所定間隔毎に連続して略直線状の前記集電板40を突出して構成されている。連結部211には円形の開口からなるピン挿入口213が所定間隔毎に設けられている。集電板40の先端には前述のように基部41が設けられ、根元側には金属端子(以下「第二の金属端子」という)43が設けられ、さらに基部41の中央には筒状突起42が設けられている。回路基板形成部材230は合成樹脂フイルム製であり、帯状の連結部231の途中に連続して所定間隔毎(前記集電板40の設置間隔と同一間隔毎)に前記フレキシブル回路基板20を形成して構成されている。フレキシブル回路基板20には前述のように圧入孔21が設けられ、その周囲の表面には抵抗体パターン25と端子パターン29,29とが形成されている。端子形成部材250は図6に示すように帯状の金属板からなる連結部251の一辺から垂直に一対ずつ所定間隔毎(前記集電板40の設置間隔と同一間隔毎)に連続して略直線状の前記第1の金属端子50,50を突出して構成されている。連結部251には円形の開口からなるピン挿入口253が所定間隔毎に設けられている。第1の金属端子50は前述のようにその先端は端子パターン接続部51であり、段部30を介してその根元側は実装基板接続部53となっている。
そしてまず図5に示すように、回路基板形成部材230の各フレキシブル回路基板20の抵抗体パターン25等を形成していない面(紙面の裏面側の面)に集電板形成部材210の各集電板40の基部41を設置し、その際各フレキシブル回路基板20の圧入孔21に集電板40の筒状突起42を圧入しておく。即ち圧入孔21に筒状突起42を圧入するので、集電板形成部材210と回路基板形成部材230とはガタつきなく一体化される。
次に図6に示すように、端子形成部材250を第1金型310内に装着する。図6に示す点線は、第1金型310の概略の外形を示す仮想線である。第1金型310は図6において端子形成部材250の紙面手前側に位置する。このとき端子形成部材250のピン挿入口253には第1金型310から突出する図示しないピンが挿入され、位置決めされる。
次に図7に示すように、前記一体化された図5に示す集電板形成部材210及び回路基板形成部材230を、第1金型310内に挿入する。集電板形成部材210及び回路基板形成部材230は紙面の奥側から装着され、その際フレキシブル回路基板20の各端子パターン29,29上に第1の金属端子50の端子パターン接続部51,51が当接し、同時に集電板形成部材210のピン挿入口213には第1金型310から突出する図示しないピンが挿入され、位置決めされる。
そして第1金型310の前記集電板形成部材210等を装着した側の面(紙面の裏面側の面)上に第2金型330を載置する。図7に示す点線は、第1金型310及び第2金型330の概略の外形を示している。図8は第1,第2金型310,330によって挟持されて形成された1つのキャビティーC1(1枚のフレキシブル回路基板20等を収納している部分)の要部断面図(図7のD−D部分の断面図)である。同図に示すように第1,第2金型310,330内には前記基体10成形用(即ち基体10と同一形状)のキャビティーC1が形成される。同時にフレキシブル回路基板20はその抵抗体パターン25を形成した側の面をキャビティーC1の金型310側の内平面C11(凸部313の上面)に当接し、同時にフレキシブル回路基板20の端子パターン29,29に第一の金属端子50,50の端子パターン接続部51,51を当接し、さらに同時に集電板40の基部41の部分と、キャビティーC1の外部に突出している第二の金属端子43側の部分と、第一の金属端子50,50のキャビティーC1の外部に突出している実装基板接続部53側の部分とを金型310,330によって挟持している。なお端子パターン29,29と端子パターン接続部51,51が当接している部分の端子パターン接続部51,51側の下面は支持突起315によって支持されている(支持突起315によって図1(c)に示す開口部19が形成される)。基部41の部分は金型310,330に設けた凸部313,333(基体10の貫通孔11と回転体収納部17を形成するもの)によって挟持されている。そして金型330に設けた樹脂注入口G1からキャビティーC1内に加熱・溶融した熱可塑性の合成樹脂(ナイロン、PPS等)を圧入してキャビティーC1内を満たす。そしてこの圧入圧力によりフレキシブル回路基板20は内平面C11と第一の金属端子50,50の端子パターン接続部51,51とに押し付けられた状態のまま冷却・固化される。
そして金型310,330を取り外せば、図9に示すように、各フレキシブル回路基板20及び集電板40及び第1の金属端子50を成形樹脂製の基体10にインサート成形してなる電子部品用基板60が形成される。そしてフレキシブル回路基板20の両側の連結部231と、集電板40の第二の金属端子43の先端部と、第1の金属端子50の先端部とを切断し、各電子部品用基板60を各連結部211,231,251から取り出す。その後図1に示すように基体10から突出する第1の金属端子50の先端を上方向に折り曲げれば、個品化された電子部品用基板60が完成する。
そして図2に示すように、回転体80を回転体収納部17内に収納してフレキシブル回路基板20の面上に載置し、その際回転体80に設けた開口91に集電板40の筒状突起42を回動自在に挿入した上で、筒状突起42の先端辺(下端辺)をかしめれば、回転式電子部品1が完成する。
以上のようにこの実施形態には請求項1に記載の発明のように、フレキシブル回路基板20とフレキシブル回路基板20に取り付ける集電板40とを具備し、前記フレキシブル回路基板20に前記集電板40を圧入する圧入孔21を設け、この圧入孔21に前記集電板40を圧入することで一体化したフレキシブル回路基板20と集電板40とを成形樹脂製の基体10にインサート成形してなる電子部品用基体60の構成が開示されている。またこの実施形態には請求項2に記載の発明のように、前記集電板40には突起42が設けられ、この突起42が前記フレキシブル回路基板20に設けた圧入孔21に圧入されることでフレキシブル回路基板20と集電板40が一体化されている構成が開示されている。またこの実施形態には請求項3に記載の発明のように、前記集電板40の突起42は、前記フレキシブル回路基板20の圧入孔21に圧入されるとともに回転体80を回動自在に取り付ける筒状突起42であり、且つ前記フレキシブル回路基板20はその上面に前記回転体80に設けた摺動接点85を摺接するスイッチパターン25を設けたフレキシブル回路基板20である構成が開示されている。
以上のように本実施形態にかかる電子部品用基体60によれば、フレキシブル回路基板20に集電板40の筒状突起42を圧入する圧入孔21を設けたので、この圧入孔21に筒状突起42を圧入することで図5に示すようにフレキシブル回路基板20と集電板40とを一体化でき、従って一体化したこれらフレキシブル回路基板20と集電板40とは同時に金型310,330に装着して位置決めすれば良くなる。従ってフレキシブル回路基板20と集電板40の金型310,330への装着及び位置決め工程を別々に行う必要がなく、一度の工程で行うことができるので、金型310,330への各部材の装着時間を短くでき、その分電子部品用基体60を連続して製造していく際のサイクルタイムを短くでき、製造効率の向上が図れる。またフレキシブル回路基板20には位置決め用のピン挿入部等の位置決め手段を設ける必要がないので、その分隣接するフレキシブル回路基板20間の間隔を短くでき、その分隣接する第1の金属端子50間の間隔と隣接する集電板40間の間隔も短くでき、その分各部材の材料費の削減が図れる。また一つの電子部品用基体60を製造するのに必要な金型面積を小さくでき、金型の小型化が図れる(同一の金型面積であれば一度に成形できる電子部品用基体60の数が増加する)。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態においては、回路基板としてフレキシブル回路基板20を用いたが、硬質の回路基板であっても良い。また上記実施形態では集電板40をフレキシブル回路基板20に取り付けたが、回路基板に取り付けるのは集電板40以外の各種取付部材であっても良い。要は回路基板と一体に取り付ける部材であれば、集電板40以外の各種部材であっても良い。また上記実施形態では集電板40に設けた筒状突起を回路基板の圧入孔に圧入した例を示したが、筒状突起は筒状でない棒状の突起等、他の各種構造の突起であっても良く、さらに取付部材はピンのような取付部材の略全体形状が突起のみを構成する部材であっても良い。また回路基板に形成する圧入孔は必ずしも取付部材の突起と同一形状でなくても良く、要は取付部材を圧入できる圧入孔であればどのような形状であっても良い。また上記実施形態では第1の金属端子50を取り付けた構造の電子部品用基体60としたが、第1の金属端子50は必ずしも必要なく、例えばフレキシブル回路基板20に形成した端子パターン29,29をそのまま基体10の表面に露出させることで端子としても良い。また上記実施形態ではフレキシブル回路基板20を一体化した集電板40の集電板形成部材210にピン挿入口213を設けたが、ピン挿入口213を省略してその代りにフレキシブル回路基板20を取り付けた回路基板形成部材230の方にピン挿入孔を設けても良い。また上記実施形態では摺接パターンとして抵抗体パターン25を用いたが、摺接パターンはスイッチパターン等の他の各種摺接パターンでも良い。また上記実施形態では回転式電子部品1として回転体80を実装基板110の下面側から調整する背面調整用の回転式電子部品1を示したが、本発明は実装基板110の上面側から調整する通常の正面調整用の回転式電子部品に適用しても良いことはいうまでもない。さらにこの実施形態では回路基板として回転式電子部品用の摺接パターンを有する回路基板を用いたが、本発明は他の各種電子部品用として用いることができ、回路基板に必ずしも摺接パターンのないものであっても良く、要は基板上に回路を形成した回路基板であればどのような構造のものであっても良い。
本発明を適用した電子部品用基体60を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。 電子部品用基体60を用いて構成される回転式電子部品(回転式可変抵抗器)1を示す断面図である。 回転式可変抵抗器1の実装面112への取付構造を示す断面図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。 電子部品用基体60の製造方法説明図である。
符号の説明
10 基体
20 フレキシブル回路基板(回路基板)
21 圧入孔
25 抵抗体パターン(摺接パターン)
29 端子パターン
40 集電板(取付部材)
42 筒状突起(突起)
50 第一の金属端子(金属端子)
51 端子パターン接続部
53 実装基板接続部
60 電子部品用基体
80 回転体
85 摺動接点
210 集電板形成部材(取付部材形成部材)
211 連結部
213 ピン挿入口
230 回路基板形成部材
231 連結部
250 端子形成部材
251 連結部
253 ピン挿入口
310 第1金型
330 第2金型
C1 キャビティー

Claims (6)

  1. 回路基板とこの回路基板に取り付ける取付部材とを具備し、
    前記回路基板に前記取付部材を圧入する圧入孔を設け、
    この圧入孔に前記取付部材を圧入することで一体化した回路基板と取付部材とを成形樹脂製の基体にインサート成形してなることを特徴とする電子部品用基体。
  2. 前記取付部材には突起が設けられ、この突起が前記回路基板に設けた圧入孔に圧入されることで回路基板と取付部材が一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用基体。
  3. 前記取付部材の突起は、前記回路基板の圧入孔に圧入されるとともに回転体を回動自在に取り付ける筒状突起であり、
    且つ前記回路基板はその上面に前記回転体に設けた摺動接点を摺接する摺接パターンを設けたフレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項2に記載の電子部品用基体。
  4. 回路基板とこの回路基板に取り付ける取付部材とを用意し、
    予め前記回路基板に前記取付部材を圧入する圧入孔を設けておき、
    前記回路基板に設けた圧入孔に前記取付部材を圧入することで前記回路基板と取付部材とを一体化し、
    前記一体化した取付部材と回路基板とを金型内に装着し、
    前記金型内の基体成型用のキャビティー内に溶融成形樹脂を満たし、前記溶融成形樹脂が固化した後に前記金型から前記回路基板と取付部材とを基体にインサート成形してなる電子部品用基体を取り出すことを特徴とする電子部品用基体の製造方法。
  5. 前記取付部材には突起が設けられ、この突起を前記回路基板に設けた圧入孔に圧入することで回路基板と取付部材とを一体化することを特徴とする請求項4に記載の電子部品用基体の製造方法。
  6. 前記取付部材の突起は、前記回路基板の圧入孔に圧入されるとともに回転体を回動自在に取り付ける筒状突起であり、
    且つ前記回路基板はその上面に前記回転体に設けた摺動接点を摺接する摺接パターンを設けたフレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項5に記載の電子部品用基体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010153097A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回路基板への端子板接続構造および接続方法
CN106601398A (zh) * 2016-12-20 2017-04-26 北京小米移动软件有限公司 一种电位器的回转按压机构及电位器

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