JP2006337830A - 湿式現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管や長時間にわたる現像装置停止のあとでも、画像濃度不足、現像むら等を抑制して良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して、該現像に供することができる湿式現像装置を提供する。
【解決手段】現像液槽40と、槽40内の現像液Dpを薄層状にして静電潜像の現像に供給するための順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含む湿式現像装置であり、現像液槽40内の現像液面位置を制御する液面制御装置(液面センサSE1、SE2、現像液タンク10、液移動装置8、9、制御部Cont等)を備えており、該液面制御装置は、現像液液面位置を、現像装置保管停止状態のときは、供給ローラ42の最上面の水平接面S42より上方の第1液面位置L1に維持し、現像装置運転状態のときは、供給ローラ42に隣り合う現像ローラ41の最下面の水平接面S41より下方の第2液面位置L2に維持する湿式現像装置4A。
【選択図】図1

Description

本発明は液体現像剤(現像液)を用いる湿式現像装置及び湿式現像装置を用いて画像形成する画像形成装置に関する。
現像剤として液体現像剤(現像液)を用いる湿式現像装置の代表的なものとして、キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するためのローラ列とを有する現像装置が知られている。
かかるローラ列は、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含んでいる。
該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている。
ローラ列は、かかる供給ローラと現像ローラの2本のローラからなる場合もあるが、供給ローラと現像ローラとの間に、供給ローラから現像ローラへ現像液薄層を受け渡しする1又は2以上の搬送ローラが配置されることもある。
また、供給ローラに、該ローラの周面移動方向において、該ローラと次段ローラとの相互対向部位より上流側で、現像液量規制ブレードが当接配置されていることもある。
このような湿式現像装置は、例えば特開2002−72685号公報等に開示されている。
特開2002−72685号公報
しかしながら、湿式現像装置は、保管されたり、長期にわたって運転が停止されるような場合、キャリア液が乾燥し、トナーがローラ表面に付着してしまう。
乾燥によるローラ表面へのトナー付着の傾向は、特に、供給ローラ表面に現像液を例えば3μm〜15μm程度の薄層に形成して現像ローラ表面へ転移させるために、供給ローラ表面に現像液計量のための微細な凹凸が形成され、該ローラ表面に金属や樹脂等の薄板からなる現像液量規制ブレードが当接配置される場合に顕著である。何故なら、トナーが該ローラ表面の微細凹部に入り込んだ状態で付着してしまうからである。
いずれにしても、キャリア液の乾燥によりトナーがローラ表面に付着してしまうと、次の画像形成にあたって、現像液を薄層状態にする際、薄層の厚みが減少して画像の濃度不足が発生することがある。また、キャリア液の乾燥によりトナーがローラ表面に付着してしまうとき、そのトナー付着は、ローラ表面全体にわたり均一に生じるとは限らないため、そのトナー付着ムラに起因して画像ムラが発生することもある。
ローラ列のローラ表面へのトナー付着を防止するには、現像装置運転終了後に供給ローラ等を現像液中から出し、キャリア液或いはトナーを溶かす溶剤が入った清掃液で、該ローラをきれいに清掃して保管すればよいが、かかるローラ清掃には多大な時間と手間を要する。
このようなローラ清掃を行なわず、供給ローラ等のローラ表面上の現像液乾燥を防止するためには、保管時等において、常時或いは所定時間間隔で供給ローラ等を回転させて現像液を供給ローラ等に接触させ続ければよいが、その場合には、現像装置保管中も供給ローラ等の回転動力源としての電力の消費を続けなければならず、それは極めて不経済である。
また、例えば少なくとも一本のローラにゴムローラのような表面に弾性を有するローラを用いて、隣り合うローラと、所定のニップで相互に接触させているような場合、潤滑剤として機能する現像液が乾燥してしまうと、該ローラの起動時のトルクが増大してしまい、現像装置の運転に支障をきたすことがある。
そこで本発明は、
キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、
該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、
該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置であって、
保管や長時間にわたる現像装置停止のあとでも、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴うローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができる湿式現像装置を提供することを課題とする。
また本発明は、かかる湿式現像装置であって、現像装置起動時のトルクを低く抑制できる湿式現像装置を提供することを課題とする。
また本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像装置とを含み、該現像装置は、キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置である画像形成装置であって、
保管や長時間にわたる画像形成装置停止のあとでも、該湿式現像装置において、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴う現像装置ローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができ、ひいては、それだけ安価に良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することを課題とする。
また本発明は、かかる画像形成装置であって、現像装置の起動時のトルクを低く抑制でき、画像形成装置全体としても、それだけ起動トルクを低く抑制できる画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は次の湿式現像装置及び画像形成装置を提供する。
(1)湿式現像装置
キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、
該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、
該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置であり、
前記現像液槽内の現像液面位置を制御する液面制御装置を備えており、
該液面制御装置は、現像装置保管停止状態のときは、現像液面位置を前記供給ローラの最上面の水平接面より上方、且つ、現像液槽内の第1液面位置に維持し、現像装置運転状態のときは、現像液面位置を該供給ローラに隣り合う次段ローラの最下面の水平接面より下方、且つ、該供給ローラの一部が現像液に浸漬される第2液面位置に維持する湿式現像装置。
(2)画像形成装置
静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像装置とを含み、該現像装置が、本発明に係る湿式現像装置である画像形成装置。
上記の本発明に係る湿式現像装置及び画像形成装置において、「現像装置保管停止状態」とは、現像装置を保管している状態や、現像装置を長時間(供給ローラ等が使用後、現像液に浸漬されていない状態であるとすれば、現像液の乾燥によりトナーが該供給ローラ等に付着してしまうほどの長時間)停止させた状態のことである。
本発明に係る湿式現像装置によると、現像液槽内の現像液面位置を制御する液面制御装置が設けられており、該液面制御装置は、現像装置運転中は、現像液面位置を前記供給ローラに隣り合う次段ローラの最下面の水平接面より下方、且つ、該供給ローラの一部が現像液に浸漬される第2液面位置に維持する。従って、現像装置運転中、供給ローラが現像液槽内の現像液を汲み上げ、供給ローラ上に現像液薄層を形成し、該現像液薄層を最終的に現像ローラへ転移させて像担持体上の静電潜像の現像に供することができる。
一方、液面制御装置は、現像装置保管停止状態のときは、現像液面位置を前記供給ローラの最上面の水平接面より上方、且つ、現像液槽内の第1液面位置に維持する。従って、現像装置保管停止状態中も、少なくとも、供給ローラは現像液に浸漬された状態にあり、現像液の乾燥によりトナーが供給ローラに付着することが抑制される。
供給ローラは、像担持体上の静電潜像の現像に供する現像ローラ上の現像液薄層の根本となる現像液薄層を形成するローラであるから、このように供給ローラへのトナー付着が抑制されることで、保管や長時間にわたる現像装置停止のあとでも、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成し、該現像に供することができる。しかも、保管や長期停止時における電力消費を伴う供給ローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができる。
また、現像装置保管停止状態中、現像液面位置が供給ローラの最上面の水平接面より上方に維持されることで、供給ローラとそれに隣り合う次段ローラとの相互対向部位にも、潤滑液として機能し得る現像液が存在することとなり、それにより現像装置起動時のトルク増大を抑制でき、現像装置を円滑に起動することができる。
現像装置保管停止状態中、現像液面は現像ローラの最上面の水平接面より上方、且つ、現像液槽内に位置してもよい。この場合、供給ローラだけでなく、現像ローラも現像液に浸漬されるので、現像液乾燥による現像ローラへのトナー付着も抑制することができ、次の画像形成にあたっては、一層精度よく、静電潜像の良好な現像に要求される現像剤薄層を形成して、該現像に供することができる。
本発明に係る湿式現像装置におけるローラ列は、前記供給ローラ、前記現像ローラのほか、該供給ローラと現像ローラの間に設けられた1又は2以上の現像液搬送ローラ(現像剤薄層規制ローラ)を含んでいてもよい。
この場合、前記現像装置保管停止状態中の第1液面位置は、現像ローラとそれに隣り合う前段の現像液搬送ローラとの相互対向部位より上方、且つ、前記現像液槽内に位置してもよい。
このように、現像装置保管停止状態中の第1液面位置を定めることで、供給ローラとそれに隣り合う次段の搬送ローラとの相互対向部位だけでなく、現像ローラとそれに隣り合う前段の現像液搬送ローラとの相互対向部位も現像液に浸漬されるので、それだけ、現像装置起動時のトルクを低減することができる。
また、このように現像液搬送ローラを採用する場合でも、第1液面位置は、現像ローラの最上面の水平接面より上方、且つ、現像液槽内に位置させてもよい。
なお、第1液面位置を現像液槽内に位置させるのは、現像液の現像液槽からの漏洩、溢出等による損失を防止するためである。
いずれにしても、前記供給ローラは、表周面に現像液計量用の微細凹凸を有していてもよい。
また、いずれにしても、前記供給ローラに対し、該ローラの周面移動方向において、該ローラとそれに隣り合う次段ローラとの相互対向部位より上流側で、現像液量規制ブレードが当接配置されていてもよい。
前記液面制御装置として、現像液タンクと、該現像液タンクから前記現像液槽へ現像液を供給する第1液移動装置と、該現像液槽から該現像液タンクへ現像液を排出する第2液移動装置と、該第1及び第2の液移動装置の制御部とを含んでおり、
前記制御部は、現像装置運転状態から現像装置保管停止状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第1液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御し、現像装置保管停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第2液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御する液面制御装置を例示できる。
かかる液面制御装置を採用する場合、前記現像液槽内の現像液面が前記第1液面位置に達していると、液面検出信号を発する第1液面センサを設置し、前記制御部として、現像装置運転状態から現像装置保管停止状態へ移行するとき、該現像液面が前記第1液面位置より低位置にあると、該第1液面センサが液面検出信号を発するまで前記第1液移動装置に前記現像液タンク中の現像液を前記現像液槽へ供給させるものを採用してもよい。
制御部は、現像装置停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第1液面位置より低位置にあると、該現像液槽内液面を該第1液面位置まで一旦上昇させ、その後に、現像液面が前記第2液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御するものであってもよい。
また、前記現像液槽内の現像液面が前記第2液面位置に達していると、液面検出信号を発する第2液面センサを設置してもよい。かかる第2液面センサを設置する場合、前記制御部として、現像装置保管停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、該現像液面が前記第2液面位置より高位置にあると、該第2液面センサが液面検出信号を発するまで前記第2液移動装置に前記現像液槽内の現像液を前記現像液タンクへ排出させるものを採用してもよい。
また、前記現像液槽内を堰壁により前記供給ローラを含む堰内領域と、その外側の堰外領域とに仕切り、該堰壁の頂部を前記第2液面位置に位置させ、前記第1液移動装置により前記現像液タンクから該現像液槽へ供給される現像液は、該現像液槽内の該堰内領域に供給され、前記第2液移動装置により該現像液槽内から前記現像液タンクへ排出される現像液は、該現像液槽内の該堰外領域から排出されるようにし、前記制御部は、現像装置運転中は、該第1及び第2の液移動装置の双方を動作させるものとしてもよい。この構成によれば、前記の第2液面センサを省略しても、堰壁の存在により、第2液面位置が定められる。
本発明に係る画像形成装置は、以上説明した本発明に係る湿式現像装置を採用していることで、保管や長時間にわたる画像形成装置停止のあとでも、該湿式現像装置において、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴う現像装置ローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができ、ひいては、それだけ安価に良好な画像を形成できる。
また、現像装置の起動時のトルクを低く抑制でき、画像形成装置全体としても、それだけ起動トルクを低く抑制できる。
以上説明したように本発明によると、
キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、
該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、
該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置であって、
保管や長時間にわたる現像装置停止のあとでも、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴うローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができる湿式現像装置を提供することができる。
また本発明によると、かかる湿式現像装置であって、現像装置起動時のトルクを低く抑制できる湿式現像装置を提供することができる。
また本発明によると、静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像装置とを含み、該現像装置は、キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置である画像形成装置であって、
保管や長時間にわたる画像形成装置停止のあとでも、該湿式現像装置において、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴う現像装置ローラへの現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができ、ひいては、それだけ安価に良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
また本発明によると、かかる画像形成装置であって、現像装置の起動時のトルクを低く抑制でき、画像形成装置全体としても、それだけ起動トルクを低く抑制できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の1例の概略図である。
図1の画像形成装置Aは、ドラム型の感光体1を有しており、感光体1の周囲に帯電装置2、画像露光装置3、湿式現像装置4A、スクイズローラ5、転写ローラ6及びクリーニング装置7がこの順序で配置されている。
クリーニング装置6は本例では感光体1表面に当接したクリーニングブレードを有するタイプのものである。
現像装置4Aは、トナーを分散させた現像液Dpを溜める現像液槽40、該現像液槽に設けられた現像ローラ41及び現像液供給ローラ42を含んでいる。現像ローラ41と供給ローラ42は、微小間隙をおいて対向させてもよいが、本例では、相互に接触回転するように設けられている。現像ローラ41の上面には液槽40に支持された現像液漏れ防止のためのシール部材412が当接している。シール部材412は、該現像ローラ上の現像に供される現像液薄層をかき取ってしまわない程度に当接している。
また、現像ローラ41には、現像ローラ41と感光体1とが対向する現像領域の下流側(現像ローラ周面移動方向において下流側)の位置でクリーニングブレード411が当接しており、その下方には、液槽40に連設された残留現像液受け部401が設けられている。
供給ローラ42には、液槽40に支持された現像液量規制ブレード(ドクターブレード)421が当接している。ブレード421は、供給ローラ42と現像ローラ41との相互接触ニップ部Nの上流側(供給ローラ周面移動方向において上流側)の位置で供給ローラ42に当接している。
供給ローラ42は表周面に、現像液計量のための微細凹凸を形成したもので、本例ではアニロックスローラと通称されているものである。
現像装置4Aの画像形成のための運転中は、現像液槽40内の現像液Dpの液面位置は、図1に示す第2液面位置L2に維持される。液面位置L2は、供給ローラ42に隣り合う次段のローラ(本例では現像ローラ41)の最下面の水平接面S41より下方の位置であり、且つ、供給ローラ42の下部が現像液Dpに浸漬される位置である。
一方、現像装置4Aが保管されたり、長時間にわたり停止される状態、すなわち現像装置4Aの保管停止状態では、現像液槽40内の現像液Dpの液面位置は、図2に示す第1液面位置L1に維持される。液面位置L1は、供給ローラ42の最上面の水平接面S42より上方の位置である。本例では、現像ローラ41の最上面の水平接面より高位置である。従って、本例では、供給ローラ42及び現像ローラ41は共に現像液中に浸漬される。
現像液槽40の外側には現像液タンク10が設けられており、さらに、タンク10から液槽40内へ、液槽40上部から現像液を供給する第1の液移動装置8が設けられているとともに、現像液槽40の底部からタンク10内へ現像液を排出する第2の液移動装置9が設けられている。液移動装置8、9は本例ではいずれも送液ポンプを主体とするものである。タンク10を現像液槽40より低位置に配置して、液移動装置9を制御部Contにより制御される開閉弁とすることも可能である。
また、現像液槽40内には、液槽内の液面が前記第1の液面位置L1あることを検出する第1の液面センサSE1が設置されているとともに、液槽内の液面が前記第2の液面位置L2にあることを検出する第2の液面センサSE2が設置されている。
液面センサSE1、SE2は、光学式のセンサでもよいが、ここではフロートを用いたセンサである。
センサSE1、SE2で検出される液面位置情報は後述する制御部Contに入力されるようになっており、液移動装置8、9は制御部Contの指示のもとに動作するようになっている。
図3に、画像形成装置Aの制御回路の概略をブロック図で示す。
図3に示すように、制御回路は、画像形成装置全体の動作を制御する制御部Contを含んでいる。制御部Contは、中央演算処理装置(CPU)、出力画像データ、現像装置の各種設計値等を記憶させるメモリ部等を含むマイクロコンピュータを中心に構成されている。
制御部Contには、画像形成装置の操作パネルPAが接続されており、該操作パネルPAには、ユーザーが画像形成を指示するプリント開始キー、画像枚数を指定するテンキー等を含む操作部11及び各種表示を行う表示部12が含まれている。プリント開始キーは、現像装置4A運転開始信号の制御部Contへの入力も行う。
液面センサSE1、SE2による液面位置情報も、既述のとおり、制御部Contに入力される。
また、制御部Contは、前記メモリ部に記憶された出力画像データに基づいて、感光体1上に現像トナー像を形成すること等を行う画像形成部13とも必要な信号の授受を行い、画像形成部13の各部の動作を制御する。前記の第1、第2の液移動装置8、9、現像装置のローラを回転させる現像装置駆動部D及び各部に電力を供給するための電源部14等も制御部Contの指示のもとにオン、オフされる。
現像液タンク10、液面センサSE1、SE2、液移動装置8、9及び制御部Contの一部は、現像液槽40内の現像液Dpの液面位置の制御装置(液面制御装置)を構成している。
以上説明した画像形成装置Aによると、制御部Contの指示のもとに次のように画像形成される。
先ず、感光体1が図中時計方向まわりに回転駆動され、その表面が帯電装置2にて所定電位に一様に帯電される。その帯電域に画像露光装置3から形成しようとする画像に応じて画像露光が施され、静電潜像が形成される。該潜像は、前記液面制御装置により現像液面位置が図1の第2の液面位置L2に維持された現像装置4Aにより現像されて可視トナー像とされる。
このとき現像装置4Aは、供給ローラ42が図中時計方向に回転駆動されることで現像液Dpを汲み上げる。供給ローラ42上に汲み上げられた現像液は、現像ローラ41へ運ばれ、その途中で、ブレード421により液量が規制されて、所定厚さの現像液薄層とされ、ニップ部Nで現像ローラ41に転移される。現像ローラ41は、かくして担持した現像剤薄層(3μm〜15μm)を現像領域へ搬送し、そこで、現像バイアス印加のもとに感光体1上の静電潜像の現像に供する。
このようにして感光体1上に形成されたトナー像は、感光体回転により、転写ローラ6のある転写領域へ移動し、その途中で、スクイズローラ5により余分の現像液が除かれる。
一方、図示省略の記録媒体供給部から、記録紙等の記録媒体Sが図示省略のタイミングローラ対へ供給され、タイミングローラ対は、感光体上のトナー像の到来に合わせて記録媒体Sを転写領域へ送り込む。かくしてトナー像は転写ローラ6により記録媒体Sに転写され、その後、図示省略の定着装置で記録媒体上に定着される。転写後感光体上に残留するトナー等はクリーニング装置7で除去、清掃される。このようにして画像形成される。
次に制御部Contの一部等で構成される現像装置の液面制御装置による、液面制御例を図4及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
当初電源部14がオンされ(ステップS1)、液面センサSE1が現像装置保管停止状態のときの現像液の液面位置L1を検出しているか否かを判断する(S2)。液面位置がL1にあると、第2液移動装置9を所定時間駆動して液槽40内の液をタンク10へ排出し、液槽内液面が運転時の位置L2まで下降すると、液移動装置9を停止させる(S3、S4、S10)。
ステップS2で、液面が位置L1になく、液面が位置L2にも達していないと現像液不足等の異常であると判断し(S8)、表示部11にエラー表示して現像装置4Aを含む現像部全体を停止させる(S9)。
ステップS8で液面が位置L2に達しており、先の画像形成からあまり時間が経っていない場合など、運転に支障が無いことを確認するとステップ11へ進む。また、液面がL2より高い位置にあり液面を位置L2まで下げれば現像装置が正常に動作するのであれば、ステップS3へ進む。液面がL2に達しているものの先の画像形成から長時間が経過している場合など、正常動作が実行できないと判断される場合はステップS9に進む(以上、ステップS8’としてまとめて示す。)。
前記ステップS4で液面が未だ位置L2に到達していないときは、もう一度、装置9を所定時間駆動することとし(S5)、それが規定値以内(例えば2回目まで)なら(S6)、ステップS3へ戻って装置9を再駆動するが、規定値を超える(例えば3回目以上である)と、表示部11にエラー表示して現像装置4Aを含む現像部全体を停止させる(S6、S7)。
液面が位置L2に到達したことで装置9を停止させると(S10)、或いは液面が位置L2に到達しており運転も可能である場合(S8’)、表示部12に準備完了を表示させ、操作部11より運転開始信号の入力があることを確認して、現像装置4Aを運転開始する(S11〜S13)。このようにして静電潜像の現像に供する。
画像形成において現像液が消費され、センサSE2が、液面位置のL2よりさらに下降を検出すると(S14)、第1液移動装置8を所定時間駆動し(S15)、それにより液面を上昇させる。しかし、装置8の駆動によっても液面が位置L2へ上昇しないときは、ポンプの故障や現像液不足などの異常であると判断し、表示部11にエラー表示して現像装置4Aを含む現像部全体を停止させる(S16、S17)。
その後、画像形成部13より画像形成ジョブ終了信号入力があると、現像装置4Aを停止させ、次いで表示部11に「像装置4Aを保管停止状態にするか?」とのメッセージを表示させる(S18〜S20)。
ここで、操作部11から保管停止状態への移行信号入力があるか、又はメッセージ表示が所定時間無視されると、液移動装置8を所定時間駆動し、液面を位置L1へ上昇させる(S21、S22、S24、S23)。
装置8の所定時間駆動により液面が位置L1到達すると、装置8を停止させ、電源14をオフする(S25〜S27)。しかし、未だ位置L1に到達しないときは、装置8を再駆動し、それにより液面を上昇させる(S28、S29、S23)。しかし、装置8の駆動が規定値を超える(3回目以上となる)ときには、ポンプの故障、現像液不足、シール不良による液漏れなどの異常であると判断し、表示部11にエラー表示して現像装置4Aを含む現像部全体を停止させる(S29、S30)。
以上説明した湿式現像装置4Aによると、現像液槽40内の現像液面位置を制御する液面制御装置(センサSE1、SE2、液移動装置8、9、現像液タンク10、制御部Cont等)が設けられており、該液面制御装置は、現像装置運転中は、現像液面位置を供給ローラ42に隣り合う次段ローラ(現像ローラ)41の最下面の水平接面S41より下方、且つ、該供給ローラの一部が現像液Dpに浸漬される第2液面位置L2に維持する。従って、現像装置運転中、供給ローラ42が現像液槽内の現像液Dpを汲み上げ、供給ローラ42上に現像液薄層を形成し、該現像液薄層を最終的に現像ローラ41へ転移させて感光体1上の静電潜像の現像に供することができる。
一方、液面制御装置は、現像装置保管停止状態のときは、現像液面位置を供給ローラの最上面の水平接面S42より上方、且つ、現像液槽内の第1液面位置L1に維持する。従って、現像装置保管停止状態中も、供給ローラ42及び現像ローラ41は現像液に浸漬された状態にあり、現像液の乾燥によりトナーが供給ローラ42や現像ローラ41に付着することが抑制される。
かくして、保管や長時間にわたる現像装置停止のあとでも、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成し、該現像に供することができる。しかも、保管や長期停止時における電力消費を伴う供給ローラ42等への現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができる。
また、現像装置保管停止状態中、現像ローラ41と供給ローラ42の相互接触ニップ部Nが現像液Dp中に浸漬されるから、ニップ部Nへの潤滑液として作用する現像液の供給があり、従ってそれだけ現像装置起動時のトルク増大を抑制でき、現像装置4Aを円滑に起動することができる。
また、画像形成装置A全体としてみると、湿式現像装置4Aを採用していることで、保管や長時間にわたる画像形成装置停止のあとでも、該湿式現像装置において、画像濃度不足、現像むら等を抑制してそれだけ良好に静電潜像を現像できる現像液薄層を形成して該現像に供することができ、しかも、保管時等における電力消費を伴うローラ42等への現像液供給を必要とせず、それだけ安価に、かかる現像液薄層を形成して現像に供することができ、ひいては、それだけ安価に良好な画像を形成できる。
また、現像装置4Aの起動時のトルクを低く抑制できるから、画像形成装置全体としても、それだけ起動トルクを低く抑制できる。
図6及び図7は本発明に係る画像形成装置の他の例を示している。この画像形成装置Bは、現像装置4Bが図1の画像形成装置Aの現像装置4Aと若干異なるだけで、他の点は装置Aと実質上同構成である。装置Aにおける部品、部分と実質上同じ部品、部分については装置Aと同じ参照符号を付してある。
画像形成装置Bにおける現像装置4Bは、前記現像装置4Aにおいて、現像ローラ41と供給ローラ42との間に現像液搬送ローラ(規制ローラ)43を増設し、それに合わせて、現像液槽40’や残留現像液受け部401’を大きくし、さらに現像液タンク10’も少し大きくしたものである。それ以外の点は現像装置4Aと実質上同構成である。装置4Aと実質上同じ部品、部分には装置4Aと同じ参照符号を付してある。
この現像装置4Bにおいては、現像装置運転時には、現像液槽40’内の液面は、図6に示すように、搬送ローラ43の最下面の接面S43より下方、且つ、供給ローラ42の下部が現像液Dpに浸漬される位置L2とされる。
また、現像装置保管停止状態においては、現像液槽内の液面は、図7に示すように、供給ローラ42の最上面の接面S42より上方、且つ、液槽40’内の位置L1であり、本例では、現像ローラ41の最上面の接面より上に位置している。かくして、ローラ41、42、43及びローラ間のニップ部N1、N2は現像液に浸漬される。
かくして、この現像装置4Bにおいても、図4及び図5のフローチャートと同様に液面が制御され、現像装置4Aの場合と同様の利点が得られる。
また、規制ローラ43を採用したことで、現像ローラ41上の現像液薄層の厚さを現像に適するものにより精度よく制御できる。
図8及び図9は本発明に係る画像形成装置のさらに他の例を示している。この画像形成装置Cは、現像装置4Cが図1の画像形成装置Aの現像装置4Aと若干異なるだけで、他の点は装置Aと実質上同構成である。装置Aにおける部品、部分と実質上同じ部品、部分については装置Aと同じ参照符号を付してある。
画像形成装置Cにおける現像装置4Cは、前記現像装置4Aにおいて、現像液槽40内を堰壁402により供給ローラ42を含む堰内領域と、その外側の堰外領域とに仕切ったものである。第1液移動装置8により液槽40内に供給される現像液は該堰内領域に供給され、該供給により溢れる液は堰外領域へ流出する。堰壁402の頂部は、前記の第2液面位置L2に位置している。かくして、堰内領域に現像液Dpが供給され、満たされることで、第2液面位置が維持されるから、現像装置4Aで用いた第2液面センサSE2は省略してある。
それ以外の点は現像装置4Aと実質上同構成である。装置4Aと実質上同じ部品、部分には装置4Aと同じ参照符号を付してある。
この現像装置4Cにおいては、制御部Contの指示のもとに、図10及び図11のフローチャートに示すように液面が制御され、現像装置4Aの場合と同様の利点が得られる。
以下、図10、図11を参照して、現像装置4Cにおける液面制御について説明する。 当初電源部14がオンされ(ステップS1)、液面センサSE1が現像装置保管停止状態のときの現像液の液面位置L1を検出しているか否かを判断する(S2)。液面位置がL1にあると、第2液移動装置9を駆動開始し、その後所定時間経過後に、表示部12に準備完了を表示させる(S2〜S4)。ここで、該「所定時間」とは、液面が現像装置運転時に維持されるべき第2液面位置L2に到達するに要する時間である。
ステップS2において、液面が位置L1にないときは、第1液移動装置8を所定時間駆動して、一旦液面を位置L1へ向け上昇させる(S8)。このように、液面を位置L1へ上昇させることで、現像装置停止時に現像液Dpから脱して、現像液乾燥によりトナーが付着していることがあり得る現像ローラ41、或いはさらに供給ローラ42を現像液に浸漬して該トナーの付着を解消でき、また、現像ローラ41と供給ローラ42とのニップ部に潤滑剤としての現像液を供給できる。
ステップ8で液移動装置8を所定時間駆動しても液面が位置L1に達しないときは、装置8を再駆動して液面を上昇させるが、装置8の駆動回数が規定値を超える(例えば3回以上になる)ときは、表示部11にエラー表示して現像装置4Cを含む現像部全体を停止させる(S9〜S13)。
前記のように、表示部12に準備完了を表示させると(S4)、ひき続き、操作部11よりの運転開始信号入力を確認して、現像装置4Cを運転開始し、さらに、第1液移動装置8を駆動開始し、現像液タンク10から液槽40内の堰内領域へ現像液を供給開始する(S5〜S7)。
このようにして現像装置4Cを感光体1上の静電潜像の現像に供し、その後、画像形成部13より画像形成ジョブ終了信号入力があると、現像装置4C及び液移動装置8、9を停止させ、次いで表示部11に「像装置4Cを保管停止状態にするか?」とのメッセージを表示させる(S14〜S16)。
ここで、操作部11から保管停止状態への移行信号入力があるか、又はメッセージ表示が所定時間無視されると、液移動装置8を所定時間駆動し、液面を位置L1へ上昇させる(S17、S18、S20、S19)。
装置8の所定時間駆動により液面が位置L1到達すると、装置8を停止させ、電源14をオフする(S21〜S23)。しかし、未だ位置L1に到達しないときは、装置8を再駆動し、それにより液面を上昇させる(S24、S25、S19)。しかし、装置8の駆動が規定値を超える(例えば3回目以上となる)ときには、表示部11にエラー表示して現像装置4Aを含む現像部全体を停止させる(S25、S26)。
ステップS18において、移行信号が保管移行信号ではないと判断したときは、電源14をオフする。
本発明は、湿式現像装置を用いて画像形成する場合において、現像装置保管や、長期わたる現像装置停止状態においても、現像液乾燥による供給ローラ等へのトナー付着を抑制し、かかる保管や、長期わたる現像装置停止後の現像装置運転においても、現像に要求される現像液薄層を形成して、現像に供することに利用できる。また、保管後や、長期わたる現像装置停止後の現像装置起動トルクの増大の抑制にも利用できる。
湿式現像装置が運転状態にある、本発明に係る画像形成装置の1例の概略図である。 湿式現像装置が保管停止状態にあるときの図1の画像形成装置を示す図である。 図1の画像形成装置の制御回路例の概略を示すブロック図である。 図3の制御部による現像装置内液面位置制御例の一部を示すフローチャートである。 図3の制御部による現像装置内液面位置制御例の残部を示すフローチャートである。 湿式現像装置が運転状態にある、本発明に係る画像形成装置の他の例の概略図である。 湿式現像装置が保管停止状態にあるときの図6の画像形成装置を示す図である。 湿式現像装置が運転状態にある、本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概略図である。 湿式現像装置が保管停止状態にあるときの図8の画像形成装置を示す図である。 図8及び図9に示す現像装置内液面位置制御例の一部を示すフローチャートである。 図8及び図9に示す現像装置内液面位置制御例の残部を示すフローチャートである。
符号の説明
A、B、C 画像形成装置
1 感光体
2 帯電装置
3 画像露光装置
4A、4B、4C 湿式現像装置
4D 現像装置駆動部
40、40’ 現像液槽
401、401’ 残留現像剤受け部
41 現像ローラ
411 クリーニングブレード
412 シール部材
42 供給ローラ
421 現像液量規制ブレード
S41 現像ローラの最下面の接面
S42 供給ローラの最上面の接面
N、N1、N2 ニップ部
5 スクイズローラ
6 転写ローラ
7 クリーニング装置
8 第1液移動装置
9 第2液移動装置
10、10’ 現像液タンク
PA 操作パネル
11 操作部
12 表示部
13 画像形成部
14 電源部
L1 第1液面位置
L2 第2液面位置
SE1 第1液面センサ
SE2 第2液面センサ
Cont 制御部

Claims (10)

  1. キャリア液にトナーを分散させた現像液を収容する現像液槽と、
    該現像液槽に収容される現像液を汲み上げ薄層状にして像担持体上に形成される静電潜像の現像に供給するための、隣り合うローラ同士が相互に接触又は微小間隙をおいて対向するように順次隣り合わせて複数段に配置されたローラを含むローラ列とを有し、
    該ローラ列には、少なくとも、一部が現像液槽の現像液に浸漬され、周面に現像液を薄層状に保持して隣り合う次段ローラへ供給する初段の供給ローラ及び隣り合う前段ローラから転移される現像液薄層を担持して前記静電潜像の現像に供する最終段の現像ローラが含まれている湿式現像装置であり、
    前記現像液槽内の現像液面位置を制御する液面制御装置を備えており、
    該液面制御装置は、現像装置保管停止状態のときは、現像液面位置を前記供給ローラの最上面の水平接面より上方、且つ、現像液槽内の第1液面位置に維持し、現像装置運転状態のときは、現像液面位置を該供給ローラに隣り合う次段ローラの最下面の水平接面より下方、且つ、該供給ローラの一部が現像液に浸漬される第2液面位置に維持することを特徴とする湿式現像装置。
  2. 前記ローラ列に前記供給ローラ、前記現像ローラのほか、該供給ローラと現像ローラの間に設けられた1又は2以上の現像液搬送ローラが含まれており、
    前記第1液面位置は、前記現像ローラとそれに隣り合う前段の該現像液搬送ローラとの相互対向部位より上方、且つ、前記現像液槽内にある請求項1記載の湿式現像装置。
  3. 前記供給ローラは、表周面に現像液計量用の微細凹凸を有している請求項1又は2記載の湿式現像装置。
  4. 前記供給ローラに対し、該ローラの周面移動方向において、該ローラとそれに隣り合う次段ローラとの相互対向部位より上流側で、現像液量規制ブレードが当接配置されている請求項1、2又は3記載の湿式現像装置。
  5. 前記液面制御装置は、現像液タンクと、該現像液タンクから前記現像液槽へ現像液を供給する第1液移動装置と、該現像液槽から該現像液タンクへ現像液を排出する第2液移動装置と、該第1及び第2の液移動装置の制御部とを含んでおり、
    前記制御部は、現像装置運転状態から現像装置保管停止状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第1液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御し、現像装置保管停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第2液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御する請求項1から4のいずれかに記載の湿式現像装置。
  6. 前記現像液槽内の現像液面が前記第1液面位置に達していると、液面検出信号を発する第1液面センサが設置されており、前記制御部は、現像装置運転状態から現像装置保管停止状態へ移行するとき、該現像液面が前記第1液面位置より低位置にあると、該第1液面センサが液面検出信号を発するまで前記第1液移動装置に前記現像液タンク中の現像液を前記現像液槽へ供給させる請求項5記載の湿式現像装置。
  7. 前記制御部は、現像装置停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、前記現像液槽内の液面が前記第1液面位置より低位置にあると、該現像液槽内液面を該第1液面位置まで一旦上昇させ、その後に、現像液面が前記第2液面位置に位置するように該第1及び第2の液移動装置を制御する請求項5又は6記載の湿式現像装置。
  8. 前記現像液槽内の現像液面が前記第2液面位置に達していると、液面検出信号を発する第2液面センサが設置されており、前記制御部は、現像装置保管停止状態から現像装置運転状態へ移行するとき、該現像液面が前記第2液面位置より高位置にあると、該第2液面センサが液面検出信号を発するまで前記第2液移動装置に前記現像液槽内の現像液を前記現像液タンクへ排出させる請求項5又は6記載の湿式現像装置。
  9. 前記現像液槽内が堰壁により前記供給ローラを含む堰内領域と、その外側の堰外領域とに仕切られており、該堰壁の頂部は前記第2液面位置に位置しており、前記第1液移動装置により前記現像液タンクから該現像液槽へ供給される現像液は、該現像液槽内の該堰内領域に供給され、前記第2液移動装置により該現像液槽内から前記現像液タンクへ排出される現像液は、該現像液槽内の該堰外領域から排出され、前記制御部は、現像装置運転中は、該第1及び第2の液移動装置の双方を動作させる請求項5、6又は7記載の湿式現像装置。
  10. 静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像装置とを含み、該現像装置が、請求項1から9のいずれかに記載の湿式現像装置である画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010237475A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2013222210A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Oce Printing Systems Gmbh 記録支持体に印刷を行うデジタルプリンタを運転する方法及び混合容器を備える付属のデジタルプリンタ
JP2016051113A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 コニカミノルタ株式会社 湿式現像装置および湿式画像形成装置
JP2016161876A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 富士ゼロックス株式会社 液体供給装置、現像装置及び画像形成装置

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