JP2016051113A - 湿式現像装置および湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式現像装置および湿式画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】規制ブレードを用いた際のトナー粒子の凝集を規制ローラーを用いることで解消し、かつ、規制ローラーを用いた際に生じる液ムラ、および、この液が原因で生じる搬送先での湿式現像剤の塗布ムラの発生を抑制することが可能な構成を備える、湿式現像装置および湿式画像形成装置を提供する。【解決手段】現像剤担持体9は、汲み上げローラー14に当接する当接部を有し、当接部においては同一方向に回転し、当接部において現像剤槽13から汲み上げローラー14に供給された湿式現像剤12の供給量を規制する規制ニップnpを構成する規制ローラーを含み、規制ニップnpは、汲み上げローラー14の回転方向において、規制ニップnpの上流側は、静電潜像を現像する際には、現像剤槽13に貯蔵された湿式現像剤12に実質的に浸漬している。【選択図】図2

Description

本発明は、キャリア液にトナー粒子が分散された湿式現像剤を用いて画像形成する湿式電子写真方式を用いた湿式現像装置およびそれを用いた湿式画像形成装置に関する。
近年、オンデマンドに高画質な印刷を行なえる湿式電子写真方式を用いた画像形成装置が種々提案されている。湿式電子写真方式を用いた湿式現像装置では、部材同士の接触部でトナー粒子にストレスが加わりトナー粒子同士の凝集が生じていた。トナー粒子の凝集が生じると現像剤槽中の湿式現像剤の中のトナー粒径分布に経時変化が生じ、現像性および/または転写性の変化、画像のキメ(精度)の悪化、画像ノイズの発生などが生じる。
トナー粒子の凝集が生じているかどうかは、現像剤槽中において、初期の湿式現像剤からのトナー粒子の粒径分布の変化を適切な粒度分布測定装置(たとえば、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2200、島津製作所製)などで測定し、トナー粒子の粒径分布が大径側にシフトしていくかどうかを確認する方法、または、SEM(走査型電子顕微鏡、たとえばVE−8800、キーエンス社製)によってトナー粒子の粒子同士の結合が高い頻度で生じているかどうかを確認する方法等で把握することができる。
湿式電子写真方式を用いた湿式現像装置として、特開2004−212531号公報(特許文献1)には、アニロクスローラーと現像剤担持体との2本のローラーを用い、アニロクスローラーに規制ブレードを当接する構成が開示されている。特開2008−209661号公報(特許文献2)には、アニロクスローラー、中間ローラー、および、現像剤担持体の3本のローラーを用いる構成が開示されている。特開2013−003366号公報(特許文献3)には、ローラー規制で生じる湿式現像剤の液ムラを解消するため、供給ニップ前の空間を空間規定部材によって限定し、液溜まり量のムラ発生を抑える構成が開示されている。
特開2004−212531号公報 特開2008−209661号公報 特開2013−003366号公報
上述のように湿式現像装置においては、部材同士の接触部でトナー粒子にストレスが加わりトナー粒子同士の凝集が生じていたが、トナー粒子同士の凝集が起こるのは少なくとも表面の材料が硬い部材間で一定以上のピーク圧がかかる場合に顕著に発生することが分かってきた。
湿式現像装置においてはアニロックスローラーに規制ブレードを当接させアニロックスローラーの溝に湿式現像剤を定量保持させ、保持された湿式現像剤を現像ローラーに受け渡していく方式が主流である。
図9に湿式現像装置4Xの概略構成を示す。湿式現像装置4Xは、内部に湿式現像剤12が貯留される現像剤槽13、汲み上げローラー14、現像剤担持体9、帯電部としてのトナー荷電装置17、除電部材19、現像クリーニング部材18、および規制ブレード15を含む。現像剤担持体9は、感光体ドラム1に当接している。
この構成においては、汲み上げローラー14と規制ブレード15との間では金属同士の硬い部材の間で規制ニップを形成する。汲み上げローラー14および規制ブレード15のそれぞれの部材表面の硬度はともに硬く、またニップ幅が非常に狭いうえに、さらに、規制ブレード15を長手方向(紙面垂直方向)に均一に当接させることから、規制ニップには高い線圧が発生する。その結果、規制ニップ中のピーク圧は極めて高くなり、トナー粒子の凝集の原因箇所となる。
一方、図10に示す湿式現像装置4Yにおいては、汲み上げローラー14に当接する規制ブレード15が設けられておらず、現像剤担持体9が規制ローラーを兼ねている。また、図11に示す湿式現像装置4Zにおいては、汲み上げローラー14と現像剤担持体9との間に規制ローラーとして中間ローラー16を設けている。湿式現像装置4Yおよび湿式現像装置4Zの構成においては、規制ブレードによるトナー粒子の凝集を緩和させている。
しかし、湿式現像装置4Yおよび湿式現像装置4Zの構成では、受け渡し先のローラーを規制ローラーとして使うため、汲み上げローラー14と規制ローラー(現像剤担持体9,中間ローラー16)の規制ニップの前で湿式現像剤の液の絞りが発生する。
図12は、汲み上げローラー14の軸方向に沿って生じる湿式現像剤12の液ダレの状態を示す斜視図であり、図13は、図12中のXIII線矢視での断面図である。図12および図13に示すように、規制ニップnpの手前(回転方向の上流側)で絞られた湿式現像剤12の液は、汲み上げローラー14の回転方向(図中矢印D方向)の上流側に向かって(回転方向に逆らって)流れ落ちることになる。この流れのでき方には、図12のように長手方向(軸方向)のムラが生じる。そのムラは、図13に示すように、さらに規制ニップnp前の楔部ksにおける溜まり液量のムラを生じることになる。
これは、規制ニップnpからの液の流れが成長しているところは楔部kpに比較的溜まりが大きくできている(図13の領域Hの状態)。一方、流れが成長していない部分では楔部kpの溜まりが小さくしかできない(図13の領域Iの状態)。汲み上げローラー14は基本的には表面に彫られた凹凸溝の大きさに応じた湿式現像剤量を凹部14a中に定量保持し、そこから一定の割合で規制ローラー(現像剤担持体9,中間ローラー16)に受け渡すことで一定量の現像剤槽を形成するものである。しかし、粘度を持った流体である湿式現像剤12は、ローラーを用いた供給量の規制の場合には、汲み上げローラー14の凸部14bの上にも流体潤滑効果によって(凹部14aに比較して量は少ないにせよ)付着してしまう。
この凸部14bに付着する湿式現像剤12の量は液体の粘度のほか、規制ニップnpの手前の楔部kpに形成される液だまりの大きさによっても変動する。そのため、上記したように規制ニップnpの手前の楔部kpの溜まり液量が、液の流れの液ムラに応じて長手方向で、図12に示すような液ムラを生じさせる。その結果、それを反映して受け渡し先の規制ローラー(現像剤担持体9,中間ローラー16)においても、湿式現像剤12の塗布ムラを生じさせるという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもものであり、上記規制ブレードを用いた際のトナー粒子の凝集を規制ローラーを用いることで解消し、かつ、規制ローラーを用いた際に生じる液ムラ、および、この液が原因で生じる搬送先での湿式現像剤の塗布ムラの発生を抑制することが可能な構成を備える、湿式現像装置および湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
この湿式現像装置においては、キャリア液にトナー粒子が分散された現像剤を使用する湿式現像装置であって、静電潜像を現像する現像剤担持体と、上記現像剤担持体に上記現像剤を供給する汲み上げローラーと、上記現像剤を貯蔵し、上記汲み上げローラーに上記現像剤を供給する現像剤槽とを備え、上記現像剤担持体は、上記汲み上げローラーに当接する当接部を有し、上記当接部においては同一方向に回転し、上記当接部において上記現像剤槽から上記汲み上げローラーに供給された上記現像剤の供給量を規制する規制ニップを構成する規制ローラーを含み、上記規制ニップは、上記汲み上げローラーの回転方向において、少なくとも上記規制ニップの上流側は、静電潜像を現像する際には、上記現像剤槽に貯蔵された上記現像剤に実質的に浸漬している。
他の形態においては、上記現像剤担持体は、上記規制ローラーとして、上記現像剤担持体および上記汲み上げローラーの両方に当接し、上記汲み上げローラーから所定の供給量の上記現像剤を受け取って、上記現像剤担持体に供給する中間ローラーをさらに有し、上記中間ローラーと上記汲み上げローラーとの当接箇所において、上記規制ニップが構成され、上記中間ローラーの表面の硬度が、日本工業規格(JIS)K6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さにおいて60度以下である。
他の形態においては、上記現像剤担持体の表面の硬度が、日本工業規格(JIS)K6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さにおいて60度以上である。
他の形態においては、上記現像剤担持体の上記現像剤の搬送面の表面粗さ[Rz]が、上記トナーの粒径以下である。
他の形態においては、上記トナー粒子は、バインダー樹脂を含み、上記バインダー樹脂は、熱機械分析装置で測定した場合の針入深さが10μm以上50μm以下の硬度を有する材料である。
この湿式画像形成装置においては、像担持体と、上記像担持体上の静電潜像を形成する像形成機構と、上記像形成機構によって上記像担持体上に形成された上記静電潜像を現像する、上述のいずれかに記載の湿式現像装置と、を備える。
この発明によれば、規制ブレードを用いた際のトナー粒子の凝集を規制ローラーを用いることで解消し、かつ、規制ローラーを用いた際に生じる液ムラ、および、この液が原因で生じる搬送先での湿式現像剤の塗布ムラの発生を抑制することが可能な構成を備える、湿式現像装置および湿式画像形成装置の提供を可能とする。
実施の形態1に係る湿式画像形成装置の全体構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る湿式現像装置の規制ニップの浸漬状態を示す第1模式図である。 実施の形態1に係る湿式現像装置の規制ニップの浸漬状態を示す第2模式図である。 実施の形態1に係る湿式現像装置の規制ニップの浸漬状態を示す第3模式図である。 実施の形態2に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 実施の形態3に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 各実施例および比較例におけるTMA針入深さと凝集の発生との関係を示す図である。 関連技術1に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 関連技術2に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 関連技術3に係る湿式現像装置の構成を示す模式図である。 湿式現像剤のアニロックスローラー上での長手方向に発生する湿式現像剤ムラを示す模式図である。 アニロックスローラーと現像剤担持体との間、または、アニロックスローラー供給部材との間に形成される楔部への湿式現像剤の溜まり状態を示す模式図である。
本発明に基づいた実施の形態における湿式現像装置および湿式画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(実施の形態1)
(湿式画像形成装置100の全体構成)
図1を参照して、本実施の形態に係る湿式画像形成装置100の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る湿式画像形成装置100の全体構成を示す模式図である。
この湿式画像形成装置100は、作像部は、像担持体としての感光体ドラム1、帯電装置2、露光装置3、湿式現像装置4、中間転写部材5、2次転写部材6、像担持体クリーニング装置7、および、中間転写部材クリーニング装置8を備える。
感光体ドラム1は、表面に感光体層(不図示)が形成された円筒形状であって、図中における矢印A方向に回転駆動する。感光体ドラム1の外周には、帯電装置2、露光装置3、湿式現像装置4、中間転写部材5、および、像担持体クリーニング装置7が、感光体ドラム1の回転方向(矢印A方向)に沿って順次配置されている。
帯電装置2は、感光体ドラム1の表面を所定電位に帯電させる。露光装置3は、感光体ドラム1の表面に光を照射し照射領域内の帯電レベルを低下させて静電潜像を形成する。帯電装置2および露光装置3が、感光体ドラム1の上に静電潜像を形成する像形成機構を構成する。湿式現像装置4は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像を現像する。すなわち、感光体ドラム1の現像領域へ湿式現像剤を搬送し、その湿式現像剤に含まれるトナー粒子を感光体ドラム1の表面の静電潜像に供給してトナー像を形成する。
現像プロセスにおいては、湿式現像装置4の現像剤担持体9に電源(不図示)から現像バイアス電圧が印加される。感光体ドラム1上の静電潜像の電位とのバランスで生じた電界に従って湿式現像剤12中のトナー粒子が感光体ドラム1の静電潜像部分に静電吸着され、感光体ドラム1上の静電潜像が現像される。
図1に示す画像形成装置100において、中間転写部は、中間転写部材5、2次転写部材6、中間転写部材クリーニング装置8を備える。中間転写部材5は、感光体ドラム1と対向するように配置されており、感光体ドラム1と接触しながら図中の矢印B方向に回転する。これら中間転写部材5と感光体ドラム1とのニップ部で、感光体ドラム1から中間転写部材5への一次転写が行なわれる。
一次転写プロセスにおいては、中間転写部材5に、電源(不図示)から転写バイアス電圧が印加される。これにより、一次転写位置における中間転写部材5と感光体ドラム1との間に電界が形成され、感光体ドラム1上のトナー像が、中間転写部材5に静電吸着され、中間転写部材5上に転写される。
トナー像が中間転写部材5に転写されると、像担持体クリーニング装置7が感光体ドラム1上の残存する湿式現像剤を除去し、次の画像形成が行なわれる。必要に応じて、像担持体クリーニング装置7と帯電装置2との間にはイレーサーランプ10が設置される。
中間転写部材5と2次転写部材6とは、記録材としての記録用紙11を挟んで対向するように配置されており、記録用紙11を介して接触回転する。中間転写部材5と2次転写部材6とのニップ部で、中間転写部材5から記録用紙11への二次転写が行われる。記録用紙11は、二次転写のタイミングに合わせて二次転写位置へ図中矢印C方向に搬送される。
二次転写プロセスにおいては、2次転写部材6に、電源(不図示)から転写バイアス電圧が印加される。これにより、中間転写部材5と2次転写部材6との間に電界が形成され、中間転写部材5と2次転写部材6との間を通過させた記録用紙11上へ中間転写部材5上のトナー像が静電吸着され、トナー像が記録用紙11上に転写される。
トナー像が記録用紙11上に転写されると、中間転写部材クリーニング装置8が中間転写部材5上の残存する湿式現像剤を除去し、次の一次転写が行なわれる。記録用紙11はその後図示しない定着装置へと搬送され、そこで記録用紙11上のトナー像を加熱溶融してトナー像を記録用紙11に定着させる。
図1では、感光体ドラム1と湿式現像装置4とを1組として、単色の湿式画像形成装置100を示しているが、感光体ドラム1と湿式現像装置4とを合計4組用意し、それぞれにCMYK(シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、黒(Black))の各色の画像形成をさせ、中間転写部材5上で重ね合わせる構成にしたカラーの画像形成装置に対しても本実施の形態は適用可能である。また、中間転写部材5を省略して感光体ドラム1から直接記録媒体にトナー像を転写させる直接転写方式に対しても本実施の形態は適用可能である。その他、従来から用いられる電子写真各プロセス技術は、画像形成装置の目的に応じて任意の構成と組み合わせることができる。
(湿式現像剤の構成)
本実施の形態の湿式現像装置に用いる湿式現像剤について説明する。湿式現像剤は、溶媒であるキャリア液体中に着色されたトナー粒子を分散している。キャリア液としては、絶縁性の溶媒が用いられる。
トナー粒子の体積平均粒子径は、0.1μm以上、5μm以下の範囲が適当である。トナー粒子の平均粒子径が0.1μmを下回ると現像性が大きく低下する。一方、トナー粒子の平均粒子径が5μmを超えるとドット印刷、ベタ印刷を含めた画像の品質が著しく低下する。
湿式現像剤に対するトナー粒子の質量の割合は、10%〜50%程度が適当である。10%未満の場合、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性に問題がある。また、必要な画像濃度を得るため、多量の湿式現像剤を供給する必要があり、紙上に付着するキャリア液が増加し、定着時に乾燥せねばならず、蒸気が発生し環境上の問題が生じる。一方、50%を超える場合には、湿式現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上も、また取り扱いも困難になる。
(現像プロセスの詳細)
図2を参照して、本実施の形態の湿式現像装置4およびその現像プロセスについて説明する。図2は、湿式現像装置4の構成を示す模式図である。図2を参照して、本実施の形態における湿式現像装置4は、現像剤槽13、汲み上げローラー14、規制部材としての中間ローラー16、現像剤担持体9、帯電部としてのトナー荷電装置17、除電部材19、および現像クリーニング部材18を含む。湿式現像剤12は、現像剤槽13中に貯蔵されている。
本実施の形態では、規制ローラーおよび供給部材として中間ローラー16が設けられている。中間ローラー16は、汲み上げローラー14に当接する当接部を有し、この当接部においては同一方向に回転し、この当接部において現像剤槽13から汲み上げローラー14に供給された湿式現像剤12の供給量を規制する規制ニップnpを構成する。よって、本実施の形態では、汲み上げローラー14に対する規制ブレードはトナー粒子の凝集につながるため設置していない。
汲み上げローラー14に用いられるアニロックスローラーは、金属製シリンダーの表面に、セルと呼ばれる細い溝や小さな穴を規則正しく加工したもので、それらの窪みに湿式現像剤12が入り、その容積に応じた湿式現像剤12を供給できるようになっている。本実施の形態で用いるアニロックスローラーのセル形状は特に限定されず、らせん状、格子状、ダイヤ状、ハニカム状などが例として挙げられる。
また、金属製シリンダーの材質も特に限定されない。一般に用いられるステンレス製のシリンダーを用いてもよいし、それ以外の金属を用いてもよい。それら金属の表面にメッキまたはセラミックスでコーティングしたものを用いてもよい。線数も特に限定されないが、100lpi(ライン/インチ)を下回るとパターンが画像ノイズとなるため好ましくない。
中間ローラー16は金属などの基体の上に少なくとも表層がシリコーンゴム、NBR(ニトリルゴム)、ウレタンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、または、イソプレンゴム等の弾性材料などで形成されたゴムローラーを用いることができる。硬度および/または導電性の調整のためフィラー等を含有させてもよい。中間ローラー16の表面の適切な硬度については後述する。
現像剤担持体9は、金属などの導電性の基体の上に一定の導電性を持たせた弾性層を1層もしくは複数層設けたものを用いることができる。弾性層の材料としては、シリコーンゴム、NBR(ニトリルゴム)、ウレタンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等のゴム材料やそれらに硬度や導電性を調整するためのフィラー等の混合物を含有させたものを例として挙げられる。
現像剤担持体9上の湿式現像剤12はコロトロンチャージャーなどのトナー荷電装置17によって湿式現像剤12中のトナー粒子の荷電が行なわれる。トナー荷電装置17は印加する電圧によってトナー荷電量を変更できるようになっている。図2ではトナー荷電装置17はコロトロンチャージャーを図示しているが、トナー荷電装置はコロトロンチャージャーのほか、スコロトロンチャージャーや放電ローラーなどを選択することもできる。
トナー粒子が帯電された湿式現像剤12は、感光体ドラム1と現像剤担持体9との対向部である現像ニップに移動する。そこで現像剤担持体9上に形成されたトナー薄層は、感光体ドラム1に当接して感光体ドラム1上の静電潜像を現像する。
現像に当たっては現像剤担持体9に電源(不図示)から現像バイアス電圧が印加され、感光体ドラム1上の静電潜像の電位とのバランスで生じた電界に従って現像剤中のトナー粒子が感光体ドラム1の潜像部分に静電吸着され、感光体ドラム1上の潜像が現像される。
現像に使用されず現像剤担持体9上に残存した湿式現像剤は、除電部材19にてトナー粒子の荷電が除電されたのち、現像クリーニング部材18により現像剤担持体9上から除去される。
ここで、図3から図5を参照して、湿式現像装置4の規制ニップnpの浸漬状態について説明する。図3から図5は、湿式現像装置4の規制ニップnpの浸漬状態を示す第1から第3模式図である。
図3を参照して、本実施の形態において、汲み上げローラー14および中間ローラー16は、一部が湿式現像剤12中に浸漬され、それぞれ図中D方向およびE方向に回転する。汲み上げローラー14および中間ローラー16は当接しており、その当接部において規制ニップnpを形成する。図3においては、規制ニップnpは、規制ニップ入口np1(各ローラーの回転方向上流側の当接開始部)は湿式現像剤12中に浸漬され、規制ニップ出口np2は、湿式現像剤12の液表面から露出した状態を示している。
この状態は、たとえば、湿式現像装置4の非駆動時に湿式現像剤12を静置した際の液面より重力下方に規制ニップ入口np1が位置していれば、規制ニップ出口np2は、液面より上方に位置してるとよい。これによりニップ前の楔形状の液体の状態を長手方向で安定させることができる。なお、図4においては、規制ニップnpは、規制ニップ入口np1および規制ニップ出口np2のいずれもが湿式現像剤12中に浸漬しているが、この状態の場合には、湿式現像剤12が、汲み上げローラー14および中間ローラー16の側面側から規制ニップnpの上流側に流れ込む可能性が生じることから、ニップ前の楔形状の液体の状態を長手方向で安定させるためには、湿式現像剤12の液面の上限は、規制ニップ出口np2の位置であることが好ましい。
さらに、湿式画像形成装置の非画像形成時、つまり湿式現像装置4の非駆動時には湿式現像剤12の液面より規制ニップ入口np1が重力上方に位置し、規制ニップ入口np1の前の楔部が湿式現像剤12で満たされていないとしても、図5に示すように、少なくとも静電潜像を現像する画像形成中の駆動時には、規制ニップ入口np1の前の楔部に汲み上げローラー14および中間ローラー16により湿式現像剤12が汲み上げられることで規制ニップnpが湿式現像剤12に満たされ、規制ニップ入口np1の前に絞りによる液体の流れが生じない状態が形成される場合も、規制ニップnpの上流側は、静電潜像を現像する際には、現像剤槽13に貯蔵された湿式現像剤12に実質的に浸漬しているといえる。
規制ニップnpを通過中の湿式現像剤12は主として汲み上げローラー14の溝中に保持される。この際汲み上げローラー14の溝は同一形状で規則的に彫られているので、凹部内に保持される湿式現像剤12の量はどの位置でも一定である。また凸部にも一定の湿式現像剤12が流体潤滑効果により付着して規制ニップnpに突入するが、図2に示す構成では、規制ニップnp前の楔部の液溜まり状態が長手方向で一定である。その結果、一定以上の大きさの領域で平均すると、どの位置でもローラー表面積当たり一定量の湿式現像剤12が保持されていることになる。
上記規制ニップnpの中で一定量に保持された湿式現像剤12は、規制ニップ出口np2で汲み上げローラー14の表面と中間ローラー16の表面とに一定の比率で分断され、中間ローラー16上に長手方向でムラのない均一な湿式現像剤槽を形成する。中間ローラー16に受け渡された湿式現像剤12は中間ローラー16の回転によって搬送され、中間ローラー16と現像剤担持体9との対向部にて現像剤担持体9上に受け渡される。
以上、本実施の形態に使用する湿式現像装置4について記載してきたが、本実施の形態に示した湿式現像装置内の各ローラー間の相対的な回転方向の関係やローラー周辺の部材については本実施の形態の目的達成に必要な基本部分に影響しない限り上記と異なる形態をとってもよい。
ここで、「現像剤担持体9および中間ローラー16の表面の硬度」について説明する。現像剤担持体9の湿式現像剤12の搬送面(表面)は一般に弾性を持たない感光体ドラム1に当接させて使うため、弾性を有する必要がある。そのため、現像剤担持体9の表面は、一定以下の低硬度となるよう構成することが望まれる。一方、現像剤担持体9は通常表面粗さを極力小さくすることが好ましく、望ましくはトナー粒子の粒径以下の[Rz(十点平均粗さ)]とし、現像残湿式現像剤槽のクリーニング性を確保することが求められる。
しかしながら、現像剤担持体9の表面に用いる材料の硬度が小さすぎる(軟らかすぎる)場合には、切削加工などで高い表面の平滑性を調整することが困難となる。そこで現像剤担持体9は比較的低硬度の弾性層の上に、少なくとも表面には比較的高硬度の樹脂層を設ける構成を採用することが多い。
切削加工によってトナー粒径以下の[Rz]となるような十分な表面の平滑性を得るためには表層を形成する樹脂層の硬度はJIS−A硬度で60度以上となるようにするとよい。なお、このJIS−A硬度とは、材料単体で作成した試料を標準状態で測定したJIS K 6253に規定されているタイプAデュロメータ硬さのことを指している。
ただし、上述した表面に硬度の高い材料の表層を設けた現像剤担持体9を、アニロックスローラー(汲み上げローラー14)に当接すると次のような課題が生じることが考えられる。
既に述べたが、アニロックスローラーに金属製の規制ブレードを当接した場合には、両方とも金属同士のため硬度がきわめて高く、また、ニップ幅が非常に狭くなるため、ピーク圧は極めて高くなる。その結果、湿式現像剤12のバインダー樹脂の硬度によらず凝集が発生する。
一方、金属製で高硬度のアニロックスローラー(汲み上げローラー14)に表面が比較的高硬度の材料で形成された現像剤担持体9を当接させた場合の規制ニップnpでは、金属ほどではないが比較的高硬度である現像剤担持体9の表面とアニロックスローラー(汲み上げローラー14)との間で、ニップ幅は規制ブレードを用いた場合より広くなるためピーク圧としては下がるが、圧接によってある一定以上のピーク圧が加わることになる。
そのため、湿式現像剤12に用いるトナー粒子のバインダー樹脂として比較的高硬度の樹脂を用いた場合はトナー粒子自身が硬くなる。その結果、トナー粒子の凝集の発生は起こり難くなるものの、トナー粒子のバインダー樹脂として比較的低硬度の樹脂を用いた場合には規制ブレードを用いない場合でも、トナー粒子の凝集が生じることが考えられる。
トナー粒子に用いるバインダー樹脂は一般に軟らかいほど定着プロセスにおいて低温で定着できる可能性が高まる。近年の省エネ要請の高まり、および、印刷業界における紙へ与える熱ダメージ低減の要請の存在によって低温定着のニーズは高い。そのため、軟らかいバインダー樹脂をトナー粒子に用いることができる方が望ましい。よって、本実施の形態の湿式現像装置および湿式画像形成装置においては、このような軟らかいバインダー樹脂を採用したトナー粒子を用いた場合でも、トナー粒子の凝集の発生を抑制することを可能とする。
たとえば、中間ローラー16として、少なくとも表層の硬度がJIS−A60度以下の低硬度のものを用い、中間ローラー16をアニロックスローラー(汲み上げローラー14)の規制ローラーとして使うことで、低硬度樹脂を用いたトナー粒子であっても、現像剤担持体9の表層樹脂として高硬度のものを用いることができるとともに、クリーニング性も良好な現像剤担持体9を採用し、トナー粒子の凝集の発生を抑制することができる。
(実施の形態2:湿式画像形成装置100A)
次に、図6を参照して、実施の形態2における湿式画像形成装置100Aおよび湿式現像装置4Aについて説明する。図6は、本実施の形態に係る湿式画像形成装置に具備される湿式現像装置4Aの構成を示す模式図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る湿式画像形成装置100Aは、実施の形態1に係る湿式画像形成装置100と比較した場合に、湿式現像装置4Aの構成が相違し、その他の構成については、同様である。
上記実施の形態1においては、汲み上げローラー14と中間ローラー16との回転中心軸の高さが略同一となるように現像剤槽13中に汲み上げローラー14と中間ローラー16との一部が浸漬されていた。本実施の形態における湿式現像装置4Aにおいては、実施の形態1の場合と同様に、規制ニップ入口npが湿式現像剤12液中に浸漬しているが、汲み上げローラー14および中間ローラー16の配置は、汲み上げローラー14の回転中心軸位置よりも中間ローラー16の回転中心軸位置の方が高い位置となるように設けられている。この構成であっても、上記実施の形態1における湿式現像装置4および湿式画像形成装置100と同様の作用効果を得ることが可能である。
(実施の形態3:現像剤担持体9が規制ローラーを兼ねる構成)
次に、図7を参照して、実施の形態3における湿式画像形成装置100Bおよび湿式現像装置4Bについて説明する。図7は、本実施の形態に係る湿式画像形成装置に具備される湿式現像装置4Bの構成を示す模式図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る湿式画像形成装置100Bは、実施の形態1に係る湿式画像形成装置100と比較した場合に、湿式現像装置4Bの構成が相違し、その他の構成については同様である。この湿式現像装置4Bと、実施の形態1に係る湿式現像装置4とを比較した場合、本実施の形態では、現像剤担持体9が規制ローラーを兼ねる構成を用いた場合について説明する。
本実施の形態の湿式現像装置4Bは、現像剤担持体9と汲み上げローラー14との間に中間ローラー16は設けられておらず、汲み上げローラー14から現像剤担持体9へと湿式現像剤12を直接供給する。そのため、現像剤担持体9が規制ローラーを兼ねる構成となっている。汲み上げローラー14と現像剤担持体9との当接部を規制ニップとし、少なくともこの規制ニップnpの入口(各ローラーの回転方向上流側の当接開始部)が現像剤槽13中の湿式現像剤12に浸漬する構成となっている。
この湿式現像装置4Bの構成においては、実施の形態1の「現像剤担持体9および中間ローラー16の表面の硬度について」の項で記載した理由により、低硬度トナー粒子使用時におけるクリーニング性または凝集回避の面において不利な面があるものの、省スペースなどの制約がある場合に、湿式現像装置4Bの小型化が可能である。また、トナー粒子として硬度の高い樹脂を使用する場合にはクリーニング性または凝集などの問題を生じさせることなく本実施の形態の構成を採用することができる。
(実施例)
図8に、表層にJIS−A60度の材料を用いた現像剤担持体9を用いた場合に、現像剤担持体9と汲み上げローラー14(アニロックスローラー)とを当接して駆動した時のトナー粒子の硬度の指標と凝集の発生/非発生との関係を示す。
比較例1は、関連技術1に示した湿式現像装置4X(図9参照)を適用した場合の評価であり、実施例1は、実施の形態3に示した湿式現像装置4B(図7参照)を適用した場合の評価であり、実施例2は、実施の形態1に示した湿式現像装置4(図2参照)を適用した場合の評価である。
トナー粒子に用いられるバインダー樹脂の硬度の指標としては、TMA(熱機械分析装置)で測定した場合の針入深さを用いている。トナー粒子の硬度の測定に際しては、セイコーインスツルメンツ社製TMA(熱機械分析装置、EXTAR6000)を用いた。試料としてトナー樹脂を厚さ3mmのペレット状にし、測定モードは針入モード、使用プローブとしては針入プローブA型を用いて0.1N/minの速さで押し込んだ時の加重1Nの際の針入深さを測定した。
トナー樹脂A〜トナー樹脂Fとは、トナー樹脂としてスチレンアクリル系のものを用い、分子量分布を変化させて硬度を変化させた樹脂サンプルを作成し、上記TMA評価を行なうとともに、同じ樹脂を粉砕して平均粒径1.5μmのトナー粒子を作成したものである。凝集の発生の有無は、湿式現像装置中にこれらトナー粒子を含有する湿式現像剤を投入して2時間駆動し、粒径分布の変化から確認した。
図8に示すように、比較例1においては、TMA(熱機械分析装置)で測定した場合のTMA針入深さが全ての場合において、トナー粒子の凝集が発生した。実施例1においては、TMA針入深さが10μm以上の場合である、トナー樹脂D〜トナー樹脂Gにおいてトナー粒子の凝集が発生したが、TMA針入深さが8μm以下の場合には、トナー粒子の凝集は発生しなかった。実施例2においては、TMA針入深さが全ての場合において、トナー粒子の凝集は発生しなかった。
ちなみに、トナー粒子の硬度として、TMA針入深さが50μmを超えると、実際の画像が爪等の摺擦によって変形し光沢にムラを生じる程度の軟らかさになってくるため実用に耐えない。そのため定着性等を考慮して湿式現像剤の硬度を軟らかくする場合でも上記より硬い樹脂を使用する必要がある。
この結果から、トナー樹脂の硬度としてTMA針入深さが10μm以上のものを使用した場合、良好なクリーニング性を得られる程度の表面粗さを達成するために現像剤担持体9として表面に高硬度の樹脂層(JIS−A硬度60度以上)を設けたものを用いた場合においては、トナー粒子の凝集が発生する可能性が生じることが判る。
このような低硬度の樹脂をトナー粒子のバインダー樹脂として用いた場合に起こりうる課題を回避するため、実施の形態1の湿式現像装置4では、中間ローラーとしての中間ローラー16を有することを利用して以下のような対策を講じることが好ましい。
上記の課題を回避するため、中間ローラー16として、少なくとも表層の硬度がJIS−A60度以下の低硬度のものを用い、中間ローラー16をアニロックスローラー(汲み上げローラー14)の規制ローラーとして使うことで、低硬度樹脂を用いたトナー粒子であっても、現像剤担持体9の表層樹脂として高硬度のものを用いることができるとともに、クリーニング性も良好な現像剤担持体9を採用し、トナー粒子の凝集の発生を抑制することができる。
以上、本実施の形態における湿式現像装置および湿式画像形成装置によれば、アニロックスローラーを用いた場合には両立が難しかったトナー粒子の凝集の抑制と画像ムラの回避をともに達成することができる。また、少なくとも表面の材料がJIS−A硬度60度以下の中間ローラーを用いた構成を採用することで、トナー粒子の材料によらず、トナー粒子の凝集の発生を抑制することを可能とする。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体ドラム、2 帯電装置、3 露光装置、4,4A,4B 湿式現像装置、5 中間転写部材、6 2次転写部材、8 中間転写部材クリーニング装置、9 現像剤担持体、10 イレーサーランプ、11 記録用紙、12 湿式現像剤、13 現像剤槽、14 汲み上げローラー、16 中間ローラー、17 トナー荷電装置、18 現像クリーニング部材、19 除電部材、100,100A,100B 湿式画像形成装置、np 規制ニップ、np1 規制ニップ入口、np2 規制ニップ出口。

Claims (6)

  1. キャリア液にトナー粒子が分散された現像剤を使用する湿式現像装置であって、
    静電潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に前記現像剤を供給する汲み上げローラーと、
    前記現像剤を貯蔵し、前記汲み上げローラーに前記現像剤を供給する現像剤槽と、
    を備え、
    前記現像剤担持体は、
    前記汲み上げローラーに当接する当接部を有し、前記当接部においては同一方向に回転し、前記当接部において前記現像剤槽から前記汲み上げローラーに供給された前記現像剤の供給量を規制する規制ニップを構成する規制ローラーを含み、
    前記規制ニップは、
    前記汲み上げローラーの回転方向において、少なくとも前記規制ニップの上流側は、静電潜像を現像する際には、前記現像剤槽に貯蔵された前記現像剤に実質的に浸漬している、湿式現像装置。
  2. 前記現像剤担持体は、
    前記規制ローラーとして、前記現像剤担持体および前記汲み上げローラーの両方に当接し、前記汲み上げローラーから所定の供給量の前記現像剤を受け取って、前記現像剤担持体に供給する中間ローラーをさらに有し、
    前記中間ローラーと前記汲み上げローラーとの当接箇所において、前記規制ニップが構成され、
    前記中間ローラーの表面の硬度が、日本工業規格(JIS)K6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さにおいて60度以下である、請求項1に記載の湿式現像装置。
  3. 前記現像剤担持体の表面の硬度が、日本工業規格(JIS)K6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さにおいて60度以上である、請求項1または請求項2に記載の湿式現像装置。
  4. 前記現像剤担持体の前記現像剤の搬送面の表面粗さ[Rz]が、前記トナーの粒径以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の湿式現像装置。
  5. 前記トナー粒子は、バインダー樹脂を含み、
    前記バインダー樹脂は、熱機械分析装置で測定した場合の針入深さが10μm以上50μm以下の硬度を有する材料である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の湿式現像装置。
  6. 像担持体と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する像形成機構と、
    前記像形成機構によって前記像担持体上に形成された前記静電潜像を現像する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の湿式現像装置と、
    を備える湿式画像形成装置。
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