JP2010107898A - 現像装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
第1塗布部材と、第2塗布部材を用いて現像剤担持体上に液体現像剤膜を形成する現像装置において、均一な液体現像剤膜厚の範囲を拡大を図る。
【解決手段】
トナーとキャリア液を有する液体現像剤を貯留する現像剤貯留部311と、前記現像剤貯留部311に貯留される前記液体現像剤を回転して塗布する第1塗布部材34と、前記第1塗布部材34に当接すると共に、前記第1塗布部材34と逆方向に回転する第2塗布部材35と、前記第2塗布部材35に当接すると共に、前記第2塗布部材35と同方向に回転する現像剤担持体36と、前記第1塗布部材34により前記第2塗布部材35に塗布された前記液体現像剤に当接する当接部材352とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、像担持体上に形成した静電潜像をトナーとキャリア液を有する液体現像剤によって現像する現像装置、及び、現像装置により現像された現像剤像を記録媒体に転写し、定着することで画像形成する画像形成装置に関する。
キャリア液としての液体溶媒中に固形成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて静電潜像を現像し可視化する種々の画像形成装置が提案されている。この画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコンオイルや鉱物油、食用油などからなる電気絶縁性を有した高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形成分(トナー粒子)を懸濁させたものである。このトナー粒子には、粒子径が1μm前後と極めて微細な粒子が使用され、従来の粒子径7μmを使用する乾式画像形成装置と比べて高画質化を図ることができる。
このような液体現像剤を用いた画像形成装置として、例えば、特許文献1には、アニロクスローラに当接するブレードの接触圧力の調整、あるいは、アニロクスローラの回転速度の調整により、均一な液体現像剤を現像ローラに塗布し、現像効率の向上を図った画像形成装置について開示されている。
また、特許文献2には、塗布ローラと現像ローラの間に中間ローラを設け、当該中間ローラを塗布ローラとを互いに等速で同一方向に回転させる画像形成装置について開示されている。この画像形成装置によれば、現像ローラと塗布ローラが直接接触しないため、塗布ローラ表面上に形成された凹部による摩耗及び損傷されることがなく、現像ローラが受ける機械的なストレスが少なくなり、現像ローラの寿命を延ばすことができる。
このように液体現像剤を利用する画像形成装置においては、液体現像剤を効率よく汲み上げると共に、液体現像剤の正確な計量を目的として、表面に凹部を有する塗布ローラ(アニロクスローラ)が用いられている。
特開2002−99151号公報 特開2002−287513号公報
しかしながら、このように表面に凹部が形成された塗布ローラ(アニロクスローラ)を用いた場合には、凹部による液体現像剤の転写パターンが生じることとなり、液体現像剤の膜厚不均一となって現れる。特に、特許文献2では、その図8に記載する現像ローラと中間ローラのローラ速度比と、現像ローラ上に塗布される液体現像剤の塗布量との関係を示すグラフにみられるように、ローラ速度比が1.0以下の領域は、不均一領域となってしまい画像形成に利用することができない。
画像形成装置においては、現像ローラ上に塗布する塗布量を少なくする(液体現像剤の膜厚を薄くする)ことで形成する画像の解像度向上を図ることができるが、特許文献2に開示される画像形成装置では、塗布量、すなわち、液体現像剤の膜厚の下限が制限されたものとなり、更なる高解像度化を実現することができない。
本発明は、現像ローラ上に形成する液体現像剤の膜厚の下限の拡大を図ることで、形成画像の高解像度化を実現する現像装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の現像装置は、トナーとキャリア液を有する液体現像剤を貯留する現像剤貯留部と、前記現像剤貯留部に貯留される前記液体現像剤を回転して塗布する第1塗布部材と、前記第1塗布部材に当接すると共に、前記第1塗布部材と逆方向に回転する第2塗布部材と、前記第2塗布部材に当接すると共に、前記第2塗布部材と同方向に回転する現像剤担持体と、前記第1塗布部材により前記第2塗布部材に塗布された前記液体現像剤に当接する当接部材と、を有することを特徴とするものである。
さらに、本発明の現像装置において、前記当接部材は、弾性体とするものである。
さらに、本発明の現像装置において、前記当接部材は、板部材であり、前記第2塗布部材に面部で当接するものである。
さらに、本発明の現像装置において、前記第1塗布部材は、凹部の溝を有するものである。
さらに、本発明の現像装置において、前記当接部材の前記第2塗布部材軸方向の長さは、前記第2塗布部材の軸方向長さよりも短く、前記第1塗布部材の前記凹部の形成領域の軸方向長さよりも長いものである。
さらに、本発明の現像装置は、前記第2塗布部材と前記当接部材間に電位差を形成するバイアス印加手段を備えるものである。
また、本発明の画像形成装置は、トナーとキャリア液を有する液体現像剤のトナー濃度を調整する液体現像剤濃度調整部と、前記液体現像剤濃度調整部でトナー濃度が調整された前記液体現像剤を搬送する搬送部と、前記搬送部で搬送された前記液体現像剤を貯留する現像剤貯留部、前記現像剤貯留部に貯留される前記液体現像剤を回転して塗布する第1塗布部材、前記第1塗布部材に当接して前記第1塗布部材と逆方向に回転する第2塗布部材、前記第2塗布部材に当接して前記第2塗布部材と同方向に回転する現像剤担持体、及び前記第1塗布部材により塗布された前記第2塗布部材の前記液体現像剤に当接する当接部材を有する現像部と、前記現像部により現像される潜像担持体と、を有することを特徴とするものである。
さらに、本発明の画像形成装置は、前記第2塗布部材、もしくは前記現像剤担持体の回転速度を変更し、前記第2塗布部材と前記現像剤担持体の周速比を制御する駆動制御部を有するものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の主要構成を示した図である。画像形成装置の中央部に配設された画像形成部に対し、4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成部の下部に配設され、中間転写体40、2次転写部(2次転写ユニット60)は画像形成部の上部に配設されている。以下、画像形成部、現像装置30Y、30M、30C、30Kについて説明を行うが、各色の構成は同様であるため色を示す添字のアルファベットは省略して説明を行う。なお、本実施形態の画像形成装置は、YMCK4色によるフルカラー画像を形成可能なものとしているが、この実施形態に限らず、例えば、単色など適宜な色数を採用した画像形成装置としてもよい。
画像形成部は、像担持体10、コロナ帯電器11、露光ユニット12などを備えている。露光ユニット12は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズなどの光学系を有し、入力された画像信号に基づいて変調されたレーザ光を帯電された像担持体10上に照射して静電潜像を形成する。
現像装置30は、概略、各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31と、これら現像剤容器31から液体現像剤を中間ローラ35に塗布する供給ローラ34などを備え、各色の液体現像剤により像担持体10上に形成された静電潜像を現像する。中間転写体40は、エンドレスのベルトなどによって構成され、駆動ローラ41とテンションローラ42に張架され、1次転写部50で像担持体10と当接しながら駆動ローラ41により回転駆動される。1次転写部50では、中間転写体40を挟んで像担持体10と1次転写バックアップローラ51が対向して配設され、それらの像担持体10との当接位置を転写位置として、現像された像担持体10上の各色のトナー像を中間転写体40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
2次転写部60では、2次転写ローラ61が中間転写体40を挟んで駆動ローラ41と対向して配設される。さらに2次転写ローラクリーニングブレード62が2次転写ローラ61に当接して配設される。そして、2次転写ローラ61における転写位置において、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布などの記録媒体に転写する。
さらに、シート材搬送経路Lの下流には、図示しない定着ユニットが配設され、用紙などの記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙などの記録媒体に融着することで定着させる。また、テンションローラ42は、駆動ローラ41と共に中間転写体40を張架しており、中間転写体40のテンションローラ42に張架されている箇所にて、中間転写体クリーニングブレード46が当接して配設される。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成部及び現像装置について説明する。図2は、画像形成部及び現像装置30の主要構成要素を示した断面図である。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明すると共に、添字のアルファベットは省略する。
像担持体10の外周には、その回転方向に沿って、像担持体クリーニングローラ16、像担持体クリーニングブレード18、コロナ帯電器11、露光ユニット12、現像装置30の現像ローラ36、像担持体スクイーズローラ13が配設されている。また、像担持体クリーニングローラ16には、像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17が当接して配設されている。そして、像担持体スクイーズローラ13には、その付属構成として像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14が当接して配設される。
また、中間転写体40に沿って、像担持体10と対向する位置に1次転写部50の1次転写バックアップローラ51が配設され、その移動方向下流側に中間転写体スクイーズローラ53、中間転写体スクイーズバックアップローラ54、中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード55からなる中間転写体スクイーズ装置52が配設されている。
像担持体10は、現像ローラ36の幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、例えば、図2に示すように時計回りの方向に回転する。像担持体10の感光層は、有機像担持体またはアモルファスシリコン像担持体等で構成される。コロナ帯電器11は、像担持体10と現像ローラ36とのニップ部より像担持体10の回転方向の上流側に配設され、図示しない電源装置から電圧が印加され、像担持体10をコロナ帯電させる。露光ユニット12は、コロナ帯電器11より像担持体10の回転方向の下流側において、コロナ帯電器11によって帯電された像担持体10にレーザ光を照射し、像担持体10に静電潜像を形成する。
現像装置30は、現像ローラ36と、中間ローラ35と、供給ローラ34と、キャリア内にトナーを概略重量比20%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31、現像剤に対しコンパクション作用を施すトナー圧縮コロナ発生器37を主な構成要素としている。現像ローラ36の外周には、クリーニングブレード361、中間ローラ35、トナー圧縮コロナ発生器37が配設されている。中間ローラ35は、その表面を現像ローラ36と供給ローラ34に当接させており、その外周には中間ローラクリーニングブレード351、当接部材352が配設されている。供給ローラ34には、現像剤貯留部311から汲み上げた液体現像剤の量を調整する規制ブレード341が当接している。なお、中間ローラ35が供給ローラ34に当接することで液体現像剤の量を調整する機能を有しているため、この規制ブレード341は省略することも可能である。
液体現像剤容器31は、壁部としての仕切り部312を隔てて、現像剤貯留部311と回収液貯留部313が形成されている。現像剤貯留部311の中には搬送スクリュー33が、現像剤回収部313の中には回収スクリュー32が収容されている。また、回収液貯留部313には、画像形成に寄与しなかった液体現像剤を回収する回収スクリュー32も備えられている。
現像剤容器31には、現像剤貯留部311に液体現像剤を供給する搬送部が接続されている。搬送部は、液体現像剤濃度調整部にて濃度調整された液体現像剤をポンプで汲み上げ、現像剤容器31に設けられる補給口から液体現像剤貯留部311へ液体現像剤を搬送する。現像剤貯留部311に補給される液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%)かつ低粘度の常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性樹脂中へ顔料などの着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
本発明における第1塗布部材としての供給ローラ34は、中間ローラ35に対して液体現像剤を供給する機能を有する。この供給ローラ34は、円筒状の部材であり、表面に液体現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された螺旋溝など凹部の溝が形成されたローラである。この凹部の溝で汲み上げられた液体現像剤は、当接する規制ブレード341にて精密に計量されて中間ローラ35に供給される。装置動作時においては、図2に示すように搬送スクリュー33が時計回りに回転し、供給ローラ34に液体現像剤を供給し、供給ローラ34は時計回りに回転して、中間ローラ35に液体現像剤を塗布する。
規制ブレード341は、金属製、あるいは、表面に弾性体を被覆して構成した弾性ブレードである。本実施形態では、供給ローラ34の表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成される。そして、供給ローラ34によって担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制、調整し、中間ローラ35に供給する液体現像剤の量を調整する。なお、この規制ブレード341に代えて、ローラにて構成された規制ローラを用いてもよい、また、本実施形態では中間ローラ35が規制ブレード341、規制ローラにおける液体現像材量の調整機能を有するため、規制ブレード341、あるいは、規制ローラを設けなくても構わない。
本発明における現像剤担持体としての現像ローラ36は、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。現像ローラ36は鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR、PFAチューブなどの弾性層を設けたものである。現像ローラクリーニングブレード361は、現像ローラ36の表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ36が像担持体10と当接する現像ニップ部より現像ローラ36の回転方向の下流側に配設され、現像ローラ36に残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
本発明における第2塗布部材としての中間ローラ35は、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように、現像ローラ36と同様、反時計回りに回転し、現像ローラ36に対しカウンター当接する。中間ローラ35は現像ローラ36と同様に、金属製の内心の外周部に弾性層を設けて構成される。中間ローラ35の外周には、PETフィルム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などの弾性体で構成される当接部材352が、現像ローラ36との当接位置上流にて当接している。この当接部材352により、凹部の溝としての螺旋溝342が形成する転写パターンを解消、または、抑制することが可能となる。
中間ローラ35と現像ローラ36との当接位置下流には、中間ローラクリーニングブレード351が設けられ、現像ローラ36に供給されなかった液体現像剤をかき取って回収液貯留部313へ回収する。
トナー圧縮コロナ発生器37は、現像ローラ36の表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラ36によって搬送される液体現像剤は、このトナー圧縮コロナ発生器37と近接する位置で電界が印加されトナー圧縮が施される。なお、このトナー圧縮のための電界印加手段は、コロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラなどを用いてもよい。このようなコンパクションローラは、円筒状の部材とし、金属ローラ基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造とし、例えば現像ローラ36と反対方向の時計回りに回転させるようにするとよい。
一方、現像ローラ36に担持されてトナー圧縮された液体現像剤は、現像ローラ36が像担持体10に当接する現像ニップ部において、所望の電界によって、像担持体10の静電潜像に対応して現像される。そして、現像に寄与しなかった現像剤は、現像ローラクリーニングブレード361によって掻き落とされ、現像剤容器31内の回収液貯留部313に滴下する。滴下した現像剤は液体現像剤濃度調整部にてその濃度が調整され、再び現像剤貯留部311に供給されることで再利用される。
1次転写の上流側に配設される像担持体スクイーズ装置は、像担持体10に対向して現像ローラ36の下流側に配設され、像担持体10に現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、表面に弾性体を被覆して像担持体10に摺接して回転する弾性ローラ部材からなる像担持体スクイーズローラ13と、該像担持体スクイーズローラ13に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14とから構成され、像担持体10に現像された現像剤から余分なキャリアを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。1次転写前の像担持体スクイーズ装置として、本実施形態では1つの像担持体スクイーズローラ13を設けているが、複数の像担持体スクイーズローラを設けることとしてもよい。その場合、液体現像剤の状態などに応じて当離接する像担持体スクイーズローラを切り換えるように構成してもよい。
1次転写部50では、像担持体10に現像された現像剤像を1次転写バックアップローラ51により中間転写体40へ転写する。ここで、像担持体10と中間転写体40は等速度で移動させることで、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10の顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
像担持体クリーニング装置は、像担持体10に対向し1次転写部50の下流に配設されることで、像担持体10上での転写残り液体現像剤や未転写液体現像剤をクリーニングする。像担持体クリーニングローラ16には、液体現像剤中のトナー粒子を誘引するようなバイアス電圧が印加される。このため、像担持体クリーニングローラ16で回収されるのは、トナー粒子が多く含まれた固形分リッチな液体現像剤となる。このような像担持体クリーングローラ16で回収された固形分リッチな液体現像剤は、像担持体クリーニングローラ16に当接する像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17によって掻き取られ鉛直下方に落下する。
中間転写体スクイーズ装置52は、表面に弾性体を被覆して中間転写体40に摺接して回転する弾性ローラ部材からなる中間転写体スクイーズローラ53、中間転写体40を挟んで中間転写体スクイーズローラ53と対向して配設されるバックアップローラ54、中間転写体スクイーズローラ53に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード55から構成され、中間転写体40に1次転写された現像剤から余剰なキャリアなどを回収する機能を有する。
以上、本発明の実施形態に係る現像装置、画像形成装置について説明したが、次に、本発明の現像装置、画像形成装置に用いる第1塗布部材としての供給ローラ34について説明する。図3は本発明に用いられる供給ローラ34の斜視図、並びに、その一部を拡大した図である。本発明における供給ローラ34は、図の斜線で示すように、その表面中央部に凹部パターン形成領域が設けられている。この凹部パターン形成領域は、液体現像剤の正確な計量、並びに、供給効率の向上を目的とするものであって、本実施形態では螺旋溝342を採用することとしている。この実施形態に限ることなく、例えば、凹部形状をピラミッド型としたり、凹部の配列を格子型とするなど各種の形状、配列を採用することができる。供給ローラ34が回転することで、凹部形成パターンが液体現像剤を汲み上げて中間ローラ35に供給することとなる。
では、次に、この供給ローラ34に形成される凹部パターンによる液体現像剤の転写パターンの様子を図4、図5を用いて説明する。図4(a)は、現像装置の断面図であり、図4(b)は、各ローラにおける転写パターンの様子を示した図である。そして図5は、供給ローラ34による転写パターンを説明する図である。
図4(a)は、図4(b)におけるA−A’間の断面図であり、供給ローラ34、中間ローラ35、現像ローラ36の表面上に記載する太線は、現像剤貯留部311から汲み上げられた液体現像剤が転移する様子を示している。なお、各ローラ周辺の構成は省略して記載している。まず、現像剤貯留部311に貯留する液体現像剤は、時計回りに回転する供給ローラ34にて汲み上げられ、反時計回りに回転し、供給ローラ34に対し順方向で当接する中間ローラ35に供給される。中間ローラ35に供給された液体現像剤は、反時計回りに回転し、中間ローラ35に対し逆方向で当接する現像ローラ36に供給される。そして、現像ローラ36に供給された液体現像剤は、図示しない像担持体10に供給され画像を形成することとなる。
本実施形態の供給ローラ34の表面には、図3で説明した螺旋溝342が形成されているため、供給ローラ34で汲み上げられた液体現像剤は、中間ローラ35、現像ローラ36の表面に液体現像剤の転写パターンを形成する。そのパターン転写の様子を図4(b)に示す。図4(b)は、図4(a)を記号アで示す方向から眺めた図であって、各ローラにおける転写パターンの様子が示されている。図で示すように供給ローラ34に形成されている螺旋溝342が右下がりのパターンの場合には、中間ローラ35、現像ローラ36表面での液体現像剤の転写パターンは図のようになる。具体的には、供給ローラ34と順方向で当接する中間ローラ35の表面には、右上がりの転写パターンが形成されることとなり、中間ローラ35と逆方向で当接する現像ローラ36の表面上においても、右上がりの転写パターンが形成される。
図5は、各ローラにおける転写パターンの様子について、各ローラの相対速度との関係を説明する図である。図5(a)は、現像ローラ36の回転周速Vdrと、中間ローラ35の回転周速Vmrと、供給ローラ34の回転周速Varが等しい場合の各ローラにおける転写パターンを示している。ここで、回転周速とは、回転時における各ローラ表面の接線方向の速度をいうものである。図4で説明したように各ローラ上に形成される転写パターンは、凹部パターンを螺旋溝とする本実施形態では、図の斜線で示す転写パターンが形成されることとなる。
ここで、供給ローラ34にて螺旋溝342が軸方向となす鋭角をθar、中間ローラ35の転写パターンが軸方向となす鋭角をθmr、現像ローラ36の転写パターンが軸方向となす鋭角をθdrとすると、各ローラの回転周速が等しい場合には、各ローラの転写パターンがその軸方向となす鋭角は等しく、θar=θmr=θdrの関係となる。そして、軸垂直方向における各斜線間の距離(ピッチ間隔P*)は、供給ローラ34でのピッチ間隔Par、中間ローラ35でのピッチ間隔Pmr、現像ローラ36でのピッチ間隔Pdrはいずれも等しくなる。このように、各ローラの回転周速が等しい場合には、転写パターンのピッチ間隔は供給ローラ34に形成されている螺旋溝352のピッチ間隔に等しくなる。通常、螺旋溝352のピッチ間隔Parは、現像ローラ36に形成する液体現像剤の膜厚が不均一とならない程度に考慮された間隔に設定されるため、供給ローラ34のピッチ間隔Parと現像ローラ36のピッチ間隔Pdrが等しい場合には、現像ローラ36に液体現像剤の膜厚に何ら支障は生じない。
次に、図5(b)を用いて現像ローラ36の回転周速Vdrを中間ローラ35の回転周速Vmr、供給ローラ34の回転周速Varに比して早くした場合(Vdr>Vmr=Var)について説明する。現像ローラ36の表面上に形成する液体現像剤の膜厚を薄くする場合、現像ローラ36の回転周速Vdrに対して現像ローラ36に当接するローラ(本実施形態の場合、中間ローラ35)の回転周速を遅くすることが行われる。これは、回転周速差により液体現像剤の引き延ばしを行うことによるものである。図5(b)にこのような場合における各ローラ上の転写パターンを示す。
中間ローラ35表面上での転写パターンは、図5(a)の場合と同様であって、中間ローラ35上の転写パターンが軸方向となす鋭角θmrは、供給ローラ34の螺旋溝342が軸方向となす鋭角θarに等しい。また、供給ローラ34におけるピッチ間隔Parは、中間ローラ35のピッチ間隔Pmrと等しい。
一方、中間ローラ35に対して回転周速が早く設定された現像ローラ36の表面上に形成される転写パターンは、図に示すように中間ローラ35上の転写パターンと比べて起き上がったものとなる。具体的には、現像ローラ36上の転写パターンが軸方向となす鋭角θdrは他の角度よりも大きくなり、ピッチ間隔Pdrは他のものと比較して拡大されたものとなる。このピッチ間隔Pdrの拡大は、現像ローラ36上の液体現像剤の膜厚不均一の原因となっている。
以上、各ローラ上の転写パターン形成の様子について、凹部パターンとして螺旋溝342が形成された供給ローラ34の場合について説明を行ってきたが、凹部パターンに他の形状、配列を用いた場合においても、供給ローラ34と中間ローラ35の回転周速の差に基づく膜厚不均一の現象が確認されている。本発明は、この転写パターンによる液体現像剤の膜厚不均一を解消するため、中間ローラ35の表面に塗布された液体現像剤に当接部材352を当接させることを特徴とするものである。そして、本発明によれば、図5(a)のように各ローラの回転周速度を等しくした場合においても、液体現像剤膜厚の均一化の向上を図ることができる。
では、この当接部材352について図6〜図9を用いて更に詳しく説明を行う。図6は、中間ローラ35と当接部材352の当接の様子を示す図であり、図7は、中間ローラ35と当接部材352間に形成されるメニスカスを示す図である。また、図8は、中間ローラ35表面における液体現像剤の様子を示す図であり、図9は、ローラ回転周速比Vmr/Vdrと液体現像剤膜厚の関係を示すグラフである。
図1、図2にで説明したように当接部材352は、中間ローラ35に対し、供給ローラ34にて塗布された液体現像剤を現像ローラ36へ塗布する間にて当接する部材である。図6は、その当接の様子を示した図であり、図7は、中間ローラ35と当接部材352間に形成される液体現像剤のメニスカスを示した図である。
当接部材352は、PET、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などの材質で構成され、中間ローラ35に対して順方向に当接している。本実施形態ではPETを材質とするフィルムにて構成するものとしている。
図7に、中間ローラ35と当接部材352との表面張力による液体現像剤のメニスカス形成の様子を示す。図中、中間ローラ35の表面は、左から右方向に進むこととしており、中間ローラ35と当接部材352の当接位置よりも右側が液体現像剤の入口、左側が出口となる。この入口と出口の間に液体現像剤が留まるメニスカスが形成される。このメニスカスの量は、中間ローラ35の回転周速度、液体現像剤の粘性、当接部材352の当接圧力、当接角度などの要因により変化する。
当接部材352を板部材とし、その先端部にて中間ローラ35に当接するようにした場合、供給ローラ34によって形成された転写パターンが擦り切られ、当接部における液体現像剤の通過性能は悪化する。また、当接部材352の先端形状が粗くなっていた場合には、当接部材352通過後の液体現像剤にスジが形成され画像を悪化させる原因となってしまう。
そのため、本実施形態では、当接部材352の先端部を、当接部材352と中間ローラ35との当接部よりも長めに設定、すなわち、当接部材352の先端部ではなく面部にて当接することとしている。これによって、当接部の出口付近にもメニスカスが形成され、転写パターンの凹部にも液体現像剤が供給されて液体現像剤の膜厚を均一化することが可能となる。本実施形態では、その先端部の突き出し量を500μm以下に設定することで均一な液体現像剤面を得ることが確認できた。
一方、当接部材352の当接圧力を大きくすると、液体現像剤の通過に規制がかかり供給ローラ34にて正確に計量された値を劣化させることとなる。そのため、当接部材352の当接圧力は、液体現像剤の通過を制限するものでないと共に、転写パターンを均一化する程度に十分なものであることが必要とされる。具体的には、中間ローラ35の回転時において、中間ローラ35と当接部材352との当接部入口における液体現像剤のメニスカスが増加し続けない当接圧力に設定することが好ましい。当接部入口でのメニスカスが増加し続けると、螺旋溝342にて正確に計量した液体現像剤を規制してしまうこととなる。また、当接部入口で増加し続けた液体現像剤は、液だれを起こし機内汚染の原因ともなる。
このように、当接部材352の当接圧力は、メニスカスを増加し続けるほどに大きくしてはならない一方で、転写パターンによる膜厚のムラを取り除く程度に大きく調整する必要がある。また、メニスカスの量は、液体現像剤の種別、機内温度、中間ローラ35の回転周速など様々な要因によって変化するため、当接部材352に機械的な調整機構を設け、中間ローラ35への当接圧力を調整できるようにするとよい。当接部材352を図6のような板部材とする場合には、当接部材352の当接部他端を軸支したり、当接部材352自身を中間ローラ35に近離設する当接調整支持部にて当接圧力、または、当接角度を調整できるようにする。また、画像形成装置において、解像度などの各種設定により中間ローラ35の回転周速を可変制御する場合には、各種設定に基づいて当接部材352の調整機構を自動調整することとしてもよい。あるいは、温度などの環境変化に応じて調整機構を自動調整することも考えられる。さらには、メニスカスの量を検知するセンサーを設け、検知したメニスカスの量にて調整機構を自動調整することも考えられる。
また、当接部材352は、図示するようにその先端を撓ませて使用することとなるため、当接角度が大きくなると当接部材352への負担も高くなり、撓みにより永久変形を生じることが考えられる。当接部材352が変形を起こすと期待する当接圧力を得ることができず、当接部材352本来の機能を生じなくなってしまう。そのため、中間ローラ35と当接部材352との当接角度を30°以下に設定することが好ましい。
以上のような当接圧力、当接角度といった当接条件にて中間ローラ35に対して当接部材352を当接させることで、転写パターンを除去し、均一な液体現像剤膜厚を実現することが可能となる。図8に、当接部材352の通過前と通過後について、液体現像剤の断面、並びに、表面の様子を示す。当接部材352を通過する前の中間ローラ35表面の液体現像剤は、螺旋溝342により顕著な斜線状の転写パターンを形成している。また、その断面は、山型の液体現像剤が所定のピッチ間隔で並んだものとなる。この液体現像剤が塗布されない隙間が大きくなると液体現像剤膜厚の不均一発生の原因となる。
一方、当接部材352を通過した後の断面は、山型の液体現像剤の高さが規制され横方向につぶされた状態となり、液体現像剤が塗布されない隙間を埋めることとなる。よって、中間ローラ35の表面での、液体現像剤の転写パターンは図に示すように通過前と比較して軽減されたものとなる。ここでは、転写パターンを軽減させる実施形態について説明したが、好ましくは、液体現像剤の膜厚がどの部分においても均一となる、すなわち、転写パターンを完全に除去するような当接圧力に設定するとよい。
この当接部材352を用いた場合における現像ローラ36上に形成する液体現像剤の膜厚と、従来、当接部材352を用いない場合における同膜厚との比較のため、図9にローラ回転周速比Vmr/Vdrと液体現像剤膜厚の関係を示すグラフを示す。現像ローラ36上に形成する液体現像剤の膜厚は、現像ローラ36と中間ローラ35の回転周速の差によって制御することができる。現像ローラ36の回転周速を中間ローラ35の回転周速に比して早くすることで現像剤の膜厚を薄く形成することができ、現像ローラ36の回転周速を中間ローラ35の回転周速に比して遅くすると液体現像剤の膜厚を厚く形成することができる。
膜厚を薄くする場合、従来では、図5(b)で説明したピッチ間隔Pdrの拡大による液体現像剤の不均一発生のため、ローラ回転周速比Vmr/Vdrは、その下限を1.1程度までとしていた。しかしながら、当接部材352を用いた本実施形態によれば、その下限を0.7程度にまで引き下げることが可能となる。このように本実施形態では液体現像剤の膜厚制御の範囲を拡大を図ることが可能となる。特に、従来と比べて薄い膜厚を実現できるため、より高解像度の画像を形成することが可能となる。
以上のような、ローラ回転周速比Vmr/Vdrの変更は、駆動制御部にて、中間ローラ35、もしくは現像ローラ36の少なくとも一方の回転速度を制御することで実現される。その際、駆動制御部は、入力される画像濃度情報や解像度情報などの各種情報に基づいて、各ローラの回転速度を決定することとしてもよい。
では、次に、図10、図11を用いて各ローラ、並びに、各ローラの周囲に位置する構成の長さ関係について説明する。図10は各ローラとその周囲構成の正面図を示しており、図11は各ローラとその周囲構成の断面図を示している。図10の正面図は、図11の断面図において矢印の方向から眺めたものであって、図11の断面図は、図10の正面図においてA−A’間での位置のものとなっている。
図10において、供給ローラ34の中央部には、螺旋溝342による凹部パターン形成領域が形成されている。この凹部パターン形成領域の軸方向長さa(幅a)は液体現像剤の塗布領域の幅に等しいものとなる。供給ローラ34に当接する規制ブレード341は、凹部パターン形成領域の幅全体にわたって供給ローラ34に当接して液体現像剤を正確に計量する。また、規制ブレード341は、供給ローラ34よりも長く、供給ローラ34の端部に付着する余分な液体現像剤を中間ローラ35に塗布しないようにしている。なお、中間ローラ35を用いて液体現像剤を現像ローラ36に間接的に塗布する本実施形態では、中間ローラ35が規制ブレード341としての機能を担うこととなるため、規制ブレード341は省略することもできる。
中間ローラ352に塗布された液体現像剤は、当接部材352にて転写パターンが除去される。この中間ローラ35の軸方向長さは、供給ローラ34の軸方向長さよりも短く、凹部パターン形成領域の幅aよりも長いものとしている。また、当接部材352の中間ローラ軸方向に対する長さb(幅b)は、凹部パターン形成領域の幅aよりも長いものとしている。中間ローラ35と現像ローラ36の当接部にて、現像ローラ36に転写されなかった液体現像剤は、中間ローラクリーニングブレード351にて回収される。この中間ローラクリーニングブレード351の中間ローラ軸方向に対する長さc(幅c)は、中間ローラ35の軸方向長さよりも短く、当接部材352の幅bよりも長いものとしている。以上の中間ローラ35の軸方向長さ、当接部材352の幅b、中間ローラクリーニングブレード351の幅cの長さ関係により、当接部材352の端部から液体現像剤が流れ出た場合においても、中間ローラクリーニングブレード351にて回収することが可能となり、液リングの形成を抑制することができる。
現像ローラ36の軸方向長さ、並びに、現像ローラクリーニングブレード361の幅は、どちらも凹部パターン形成領域の幅aよりも長いものとしている。この長さ関係にて画像形成を可能とし、画像形成に寄与しなかった液体現像剤を回収することが可能となる。
では、次に、図12、図13を用いて当接部材352の他の実施形態について説明する。図6では、PETフィルムを用いた当接部材352について説明を行ったが、図12、図13に示すように当接部材352には他の形状のものを採用することもできる。図12に示す当接部材352は、エンドレスチューブ状に形成したフィルムを用いた形状を採用したものである。この形状によれば、板状に形成したフィルムよりも安定した当接が得られることが確認できた。
図13に示す当接部材352は、その両端を2つの支持部材353で支えた構成を採用している。この構成によれば2つの支持部材353の位置を独立して調整することが可能であり、より細かに当接圧力や当接角度を制御することが可能となる。図12、図13、どちらの実施形態においても当接部材352は、中間ローラ35に対しその面部にて当接するものである。
次に、トナー粒子をより確実に転移させるための実施形態について図14、図15を用いて説明を行う。本実施形態は、静電吸着力を利用することでトナー粒子を転移させるものであって、図14は、各構成に対してバイアス電圧を印加する様子を示した図であり、図15は、中間ローラ35と当接部材352間におけるトナー粒子転移の様子を示した図である。
図14に示すように、中間ローラ35、当接部材352、現像ローラ36にはバイアス印加手段としての電源が接続され、それぞれ所定電圧、Vor、Vfilm、Vdrが印加される。中間ローラ35に印加される電圧Vorと当接部材352に印加される電圧Vfilmとは、例えばVor>Vfilmのような大小関係を有するように設定される。なお、当接部材352に対する印加電圧Vfilmは電源に接続せずグランドに接続することとしてもよいし、Vor<Vfilmの大小関係としてもよい。このように中間ローラ35と当接部材352間に電位差を持たせることで、両者の間に静電吸着力を働かせ、当接部材352の接触力を高めて液体現像剤の膜厚の均一化を図ることが可能となる。また、当接部材352の電気抵抗値を最適化することで静電吸着力の増大を図ることができる。具体的には、当接部材352の電気抵抗値を106〜1012Ωcmの範囲に設定することにより、静電吸着力を効率的に作用させることが確認できた。また、図12、図13にて説明した他の実施形態の当接部材352に対しても、同様にバイアス印加手段を設けることで効率的なトナー転写を行うことが可能となる。
また、中間ローラ35と現像ローラ36間の電位差により、トナー粒子に対して静電吸着力を働かせることで、中間ローラ35から現像ローラ36に転移するトナー粒子の量を制御することもできる。プラスに帯電したトナー粒子の場合、Vdr<Vorの関係に電位を設定することで、トナー粒子は現像ローラ36に転移しやすくなりトナー量を増加させることができる。そして、Vdr>Vorの関係に電位を設定すればトナー粒子は転移しにくくなりトナー量を低減させることができる。
なお、図示はしていないが、中間ローラ35と供給ローラ34の間においても電位差を持たせてトナー粒子に静電吸着力を働かせる構成としてもよい。なお、本実施形態は、当接部材352と中間ローラ35間に電位差を持たせることに特徴を有するものであり、これら、中間ローラ35と現像ローラ36間、並びに、供給ローラ34と中間ローラ35間のバイアス印加手段は設けずともよい。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の主要構成要素を示す断面図。 画像形成部、現像装置の主要構成要素を示す断面図。 本発明の実施形態に係る供給ローラの斜視図。 本発明の実施形態に係る現像装置の断面図、転写パターンの様子を示した図。 供給ローラによる転写パターンを説明する図。 中間ローラと当接部材の当接の様子を示すを説明する図。 中間ローラと当接部材間に形成されるメニスカスを示す図。 中間ローラ表面における液体現像剤の様子を示す図。 ローラ回転周速比Vmr/Vdrと液体現像剤膜厚の関係を示すグラフ。 各ローラとその周囲構成の正面図。 各ローラとその周囲構成の断面図。 本発明の他の実施形態に係る当接部材を示す図。 本発明の他の実施形態に係る当接部材を示す図。 中間ローラ、現像ローラ、当接部材へのバイアス電圧印加の様子を示す模式図。 バイアス電圧印加によるトナー移動を示す模式図。
符号の説明
10(Y、M、C、K)…像担持体、11(Y、M、C、K)…コロナ帯電器、12(Y、M、C、K)…露光ユニット、13Y…像担持体スクイーズローラ、14Y…像担持体スクイーズローラクリーニングブレード、16Y…像担持体クリーニングローラ、17Y…像担持体クリーニングローラクリーニングブレード、18Y…像担持体クリーニングブレード、
30(Y、M、C、K)…現像装置、31(Y、M、C、K)…現像剤容器、311Y…現像剤貯留部、312Y…仕切り部(壁部)、313Y…回収液貯留部、32Y…回収スクリュー、33Y……搬送スクリュー、34Y…供給ローラ、341Y…規制ブレード、342Y…螺旋溝、35Y…中間ローラ、351Y…中間ローラクリーニングブレード、352Y…当接部材、36Y…現像ローラ、361Y…現像ローラクリーニングブレード、37Y…トナー圧縮コロナ発生器、
40…中間転写体、41…駆動ローラ、42…テンションローラ、46…中間転写体クリーニングブレード、
50(Y、M、C、K)…1次転写部、51(Y、M、C、K)…1次転写バックアップローラ、52(Y、M、C、K)…中間転写体スクイーズ装置、53…中間転写体スクイーズローラ、54…中間転写体スクイーズバックアップローラ、
60…2次転写部、61…2次転写ローラ、62…2次転写ローラクリーニングブレード

Claims (8)

  1. トナーとキャリア液を有する液体現像剤を貯留する現像剤貯留部と、
    前記現像剤貯留部に貯留される前記液体現像剤を回転して塗布する第1塗布部材と、
    前記第1塗布部材に当接すると共に、前記第1塗布部材と逆方向に回転する第2塗布部材と、
    前記第2塗布部材に当接すると共に、前記第2塗布部材と同方向に回転する現像剤担持体と、
    前記第1塗布部材により前記第2塗布部材に塗布された前記液体現像剤に当接する当接部材と、を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記当接部材は、弾性体である請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記当接部材は、板部材であり、前記第2塗布部材に面部で当接する請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記第1塗布部材は、凹部の溝を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の現像装置。
  5. 前記当接部材の前記第2塗布部材軸方向の長さは、前記第2塗布部材の軸方向長さよりも短く、前記第1塗布部材の前記凹部の形成領域の軸方向長さよりも長い請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記第2塗布部材と前記当接部材間に電位差を形成するバイアス印加手段を備える請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の現像装置。
  7. トナーとキャリア液を有する液体現像剤のトナー濃度を調整する液体現像剤濃度調整部と、
    前記液体現像剤濃度調整部でトナー濃度が調整された前記液体現像剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部で搬送された前記液体現像剤を貯留する現像剤貯留部、前記現像剤貯留部に貯留される前記液体現像剤を回転して塗布する第1塗布部材、前記第1塗布部材に当接して前記第1塗布部材と逆方向に回転する第2塗布部材、前記第2塗布部材に当接して前記第2塗布部材と同方向に回転する現像剤担持体、及び前記第1塗布部材により塗布された前記第2塗布部材の前記液体現像剤に当接する当接部材を有する現像部と、
    前記現像部により現像される潜像担持体と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記第2塗布部材、もしくは前記現像剤担持体の回転速度を変更し、前記第2塗布部材と前記現像剤担持体の周速比を制御する駆動制御部を有する請求項7に記載の画像形成装置。
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