JP2013257503A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湿式現像剤の搬送量のさらなる安定化を図ることを可能とする湿式画像形成装置を提供する。
【解決手段】この湿式画像形成装置は、湿式現像剤を供給するための汲み上げローラー21と、表面に複数の凹部22aを有し、汲み上げローラー21に当接し、汲み上げローラー21から湿式現像剤6が受け渡されるアニロックスローラー22と、アニロックスローラー22に当接し、アニロックスローラー22から湿式現像剤6が受け渡される現像ローラー23とを備え、汲み上げローラー21は、その表面に第1弾性部材層21bを有し、現像ローラー23は、その表面に第2弾性部材層23cを有し、第1弾性部材層21bの表面硬度は第2弾性部材層23cの表面硬度よりも高く設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、湿式画像形成装置に関する。
湿式現像剤を用いる湿式画像形成装置が、特開2008−170604号公報(特許文献1)および特開2008−102415号公報(特許文献2)に開示されている。いずれの湿式画像形成装置においても、静電潜像が形成される感光体に湿式現像剤を供給する構造として、汲み上げローラー、汲み上げローラーから湿式現像剤が受け渡されるアニロックスローラー、このアニロックスローラーから湿式現像剤が受け渡されるとともに、感光体に湿式現像剤を受け渡す現像ローラーが採用されている。
特開2008−170604号公報 特開2010−102415号公報
近年、湿式画像形成装置の高機能化、低コスト化、および性能安定化にともない、現像ローラーへの湿式現像剤の搬送量のさらなる安定化が求められている。
したがって、本発明は、湿式現像剤の搬送量のさらなる安定化を図ることを可能とする湿式画像形成装置を提供することにある。
この発明に基づいた湿式画像形成装置においては、湿式現像剤を供給するための第1現像剤供給ローラーと、表面に複数の凹部を有し、上記第1現像剤供給ローラーに当接し、上記第1現像剤供給ローラーから上記湿式現像剤が受け渡される第2現像剤供給ローラーと、上記第2現像剤供給ローラーに当接し、上記第2現像剤供給ローラーから上記湿式現像剤が受け渡される現像ローラーとを備える。
上記第1現像剤供給ローラーは、その表面に第1弾性部材層を有し、上記現像ローラーは、その表面に第2弾性部材層を有し、上記第1弾性部材層の表面硬度は上記第2弾性部材層の表面硬度よりも高く設けられている。
他の形態においては、上記第1弾性部材層は、水との接触角が80度以上である。
本発明によれば、湿式現像剤の搬送量のさらなる安定化を図ることを可能とする湿式画像形成装置を提供することを可能とする。
実施の形態における湿式画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1中II線矢視図である。 図2中のα−β線矢視における汲み上げローラー(第1現像剤供給ローラー)の断面図である。 図2中のα−β線矢視におけるアニロックスローラー(第2現像剤供給ローラー)の断面図である。 図2中のα−β線矢視における現像ローラーの断面図である。 本実施の形態における汲み上げローラーとアニロックスローラーとのニップ部の部分拡大断面図である。 本実施の形態にアニロックスローラーと現像ローラーとのニップ部の部分拡大断面図である。 参考技術における汲み上げローラーとアニロックスローラーとのニップ部の部分拡大断面図である。 参考技術におけるアニロックスローラーと現像ローラーとのニップ部の部分拡大断面図である。 実施の形態2における汲み上げローラーの断面構造図である。 実施の形態2における湿式画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施の形態2の場合における凹部溝a内に蓄えられる湿式現像剤の量を示す模式図である。 参考例における汲み上げローラーを用いた場合の、凹部溝内に蓄えられる湿式現像剤の量を示す模式図である。 参考例における汲み上げローラーを用いた場合の、アニロックスローラーと現像ローラーのニップ部の部分拡大断面図である。 実施例1から実施例3および比較例1から比較例3における、汲み上げローラー構成と現像ローラー構成との組み合わせ、およびその評価を示す図である。
本発明に基づいた実施の形態における湿式画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、以下に示す電子写真プロセスにおいては、中間転写体を設けたものや、4色(多色)用の感光体を用いたものにも適用可能である。
(実施の形態1)
図1を参照して、本実施の形態における湿式画像形成装置100を用いた電子写真プロセスについて説明する。この湿式画像形成装置100は、ドラム形状の感光体1を有し、図中の矢印a方向に回転する。感光体1は帯電装置14により一様の電位に帯電される。その後、露光装置15により露光され、画像部の電位が減衰し、静電潜像が感光体1の表面に形成される。
静電潜像が形成された感光体1は、現像ローラー23との対向部である現像部に運ばれる。現像部では現像ローラー23上の湿式現像剤6が感光体1に接触する。湿式現像剤6は着色剤と樹脂からなるトナー粒子とその粒子を分散させる分散媒とからなる。
現像ローラー23上のトナー粒子は帯電しており、感光体1上の画像部ではトナー粒子が感光体1側に移動し、非画像部では現像ローラー23側に移動する。感光体1上に現像されたトナー粒子は転写ローラー11との対向部である転写部に運ばれる。
転写部では被転写体16が図中矢印d方向に搬送され、転写ローラー11に印加されたトナー粒子と逆極性の電圧により感光体1上のトナー粒子は被転写体16に転写される。トナー粒子が転写された被転写体16は定着部(図示省略)に搬送され、トナー像が被転写体16に定着される。
一方転写部を通過した後の感光体1上には、クリーニング手段12が設けられている。クリーニング手段12により、感光体1上に残ったトナー粒子と分散媒とが回収される。トナー粒子と分散媒とが回収された感光体1はイレーサランプ13により露光され、潜像電位がキャンセルされる。
また、現像部を通過した後の現像ローラー23上には、現像させずに残ったトナー粒子、分散媒が存在しているため、それらを取り除くためにクリーニングブレード4が設けられている。上記電子写真プロセスを繰り返し行なうことで、画像が被転写体16に順次転写される。
次に現像部について詳細に述べる。現像部においては、汲み上げローラー(第1現像剤供給ローラー)21と、汲み上げローラー21に当接し、汲み上げローラー21から湿式現像剤6が受け渡されるアニロックスローラー(第2現像剤供給ローラー)22と、アニロックスローラー22に当接し、アニロックスローラー22から湿式現像剤6が受け渡される現像ローラー23とが設けられている。
汲み上げローラー21は図中f方向への回転をする。湿式現像剤6は、受け部5に蓄積されており、汲み上げローラー21の一部が回転しながら湿式現像剤6に浸漬することで、汲み上げローラー21が湿式現像剤6を汲み上げる。
汲み上げローラー21の表面の湿式現像剤6は、汲み上げローラー21の上に位置するアニロックスローラー22とのニップ部に運ばれる。アニロックスローラー22はニップ部で汲み上げローラー21と同方向(図中e方向)に回転しており、湿式現像剤6はアニロックスローラー22へ受け渡される。汲み上げローラー21とアニロックスローラー22のニップ部においては、湿式現像剤6が一定の厚みに規制される。その結果、湿式現像剤6の厚みは一定になる。
汲み上げローラー21はアニロックスローラー22に従動であり、汲み上げローラー21には、駆動装置は設けられていない。アニロックスローラー22は、回転軸22x(図4参照)に沿って表面に凹部溝を設けた金属ローラーであって、汲み上げローラー21と接触しながらニップを形成し、そのニップにおいて湿式現像剤の量を正確に規制することが可能となる。
アニロックスローラー22としては、その表面に、回転軸に沿って複数の凹部溝を設けたものに限らず、回転軸と交差する方向に複数の凹部溝を設けたものであってもよく、また、連続する溝ではなく複数の穴状の凹部を形成したものであってもよい。
一方、アニロックスローラー22は、現像ローラー23とのニップ部で反対方向(図中矢印b方向)に回転している。これにより、アニロックスローラー22上の湿式現像剤6のほとんどが、現像ローラー23に受け渡され、湿式現像剤6の搬送効率を向上させる。さらに、現像ローラー23上の湿式現像剤6の薄層が均一となる。
以下に、図2から図5を参照して、汲み上げローラー21、アニロックスローラー22、および現像ローラー23の詳細構造について説明する。図2は、図1中II線矢視図であり、図3は、図2中のα−β線矢視における汲み上げローラー21の断面図、図4は、図2中のα−β線矢視におけるアニロックスローラー22の断面図、図5は、図2中のα−β線矢視における現像ローラー23の断面図である。
図3を参照して、汲み上げローラー21は、直径28mmの芯金21a(SUS製またはアルミ製)に、硬度60度(JISタイプA)のポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bを厚み6mmで設けた弾性体ローラーである。なお、弾性体ローラーとは、少なくともローラーの一部がゴムまたは発泡体で構成されているのが特徴である。ゴム層単層ローラーや、ゴム層の表面に樹脂を塗布したローラー、発泡体の表面を樹脂やゴムで被覆したローラーも含まれる。
図4を参照して、アニロックスローラー22は、回転軸22xに沿って表面に凹部溝22aが設けられた金属ローラー(SUS製)であって、直径約40mmである。表面の溝は約250線/inch(凹凸の比は約50:50)で形成されており、溝の深さは約40μmである。
図5を参照して、現像ローラー23は、直径20mmの芯金23a(SUS製またはアルミ製)に、硬度30度(JISタイプA)のポリウレタンゴム23bを厚み10mmで設け、その上に、硬度40度(JISタイプA)のポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cを厚み10μmでコーティングした弾性体ローラーである。
現像ローラー23とアニロックスローラー22との押込み量は、約0.3mm、アニロックスローラー22と汲み上げローラー21との押込み量は、約0.1mmとしている。またクリーニングブレード4には、厚み約2mmのポリウレタンゴムを用いている。
各ローラーの線速(mm/sec)は、現像ローラー23は、約400mm/sec、アニロックスローラー22は、400mm/sec、汲み上げローラー21は400mm/secで回転している。上記したうように、汲み上げローラー21はアニロックスローラー22に従動回転している。
湿式現像剤6のトナー粒子には、ポリエステル樹脂を100部および銅フタロシアニン15部を、混合機で十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行ない、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕のトナー粒子を得た。
湿式現像剤6としては、IPS2028(出光興産社製)を75部、上記の粗粉砕トナー粒子を25部、および分散剤としてV216(ISP社製)を0.8部の割合で混合し、サンドミルにより4日間湿式粉砕し、湿式現像剤6を得た。その時の粒径は2.0μmであった。粒径はレーザ回折式粒度分布測定装置(SALD−2200(島津製作所社製))にて測定した。
次に、図6および図7を参照して、各ローラー間における湿式現像剤6の受け渡しについて説明する。図6は、汲み上げローラー21とアニロックスローラー22とのニップ部の部分拡大断面図、図7は、アニロックスローラー22と現像ローラー23とのニップ部の部分拡大断面図である。
図6を参照して、汲み上げローラー21の表面には、硬度60度(JISタイプA)のポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bが用いられているため、アニロックスローラー22の凹部溝22aに、汲み上げローラー21の表面は殆ど食い込まない。
一方、図7を参照して、現像ローラー23の表面には、硬度40度(JISタイプA)のポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cが用いられているため、汲み上げローラー21の表面に比べて柔らかい現像ローラー23の表面は、汲み上げローラー21の表面に比較して、アニロックスローラー22の凹部溝22aに食い込んでいる。
なお、表面硬度の測定方法は、テクロック社製の硬度計(タイプA JIS K 6253)を用いた。各ローラーの最表層と同じ素材の厚み6mmのサンプル素材を用意した。平滑な平面の上にサンプル素材を置き硬度を測定し、データを採用した。
汲み上げローラー21からアニロックスローラー22に受け渡される湿式現像剤6は、汲み上げローラー21からアニロックスローラー22の凹部溝22aに供給される。また、アニロックスローラー22から現像ローラー23に受け渡される湿式現像剤6は、アニロックスローラー22の凹部溝22aから現像ローラー23に受け渡される。
上記各ローラー間での湿式現像剤6の受け渡しを効率良く行なうには、図6に示すアニロックスローラー22と汲み上げローラー21で構成される凹部溝22aの断面積が、図3に示すアニロックスローラー22と現像ローラー23で形成される凹部溝22aの断面積よりも広い断面積を有するとよい。
図6においては、アニロックスローラー22と汲み上げローラー21とのニップ部では、汲み上げローラー21の食い込みとアニロックスローラー22の凹部溝22aで作成される凹部溝22aをできるだけ多い量の湿式現像剤6で満たすことが好ましいからである。
一方、アニロックスローラー22と現像ローラー23で形成される凹部溝22aの断面積を、アニロックスローラー22と汲み上げローラー21とで形成される凹部溝22aの断面積よりも小さくするのは、先の工程で凹部溝22a内は湿式現像剤6で満たされおり、この満たされた多くの湿式現像剤6と現像ローラー23の表面との接触面積を拡大することで、より多くの量の湿式現像剤6を現像ローラー23に受け渡すことが可能となるからである。
このように、汲み上げローラー21の表面のポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bの表面硬度(60度)は、現像ローラー23の表面のポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cの表面硬度(40度)よりも高く設けられている。これにより、湿式現像剤6の各ローラー間の搬送量の安定化を図ることが可能となる。
ここで、図8および図9を参照して、アニロックスローラー22と現像ローラー23で形成される凹部溝22aの断面積が、アニロックスローラー22と汲み上げローラー21とで形成される凹部溝22aの断面積よりも大きくした場合について説明する。つまり、汲み上げローラー21の表面のポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bの表面硬度が、現像ローラー23の表面のポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cの表面硬度よりも低い場合について説明する。
図8は、参考技術における汲み上げローラー21とアニロックスローラー22とのニップ部の部分拡大断面図、図9は、参考技術におけるアニロックスローラー22と現像ローラー23とのニップ部の部分拡大断面図である。
図8を参照して、汲み上げローラー21の表面は、アニロックスローラー22の凹部溝22aの内部に多く入り込むため、汲み上げローラー21からアニロックスローラー22に受け渡される湿式現像剤6の量は減少する。
図9を参照して、現像ローラー23の表面硬度は、汲み上げローラー21の表面硬度よりも高いため、現像ローラー23の表面に比べ、現像ローラー23の表面は、アニロックスローラー22の凹部溝22aの内部に入り込む面積は小さい。その結果、現像ローラー23の表面と湿式現像剤6との間に隙間が生じる。そのため、湿式現像剤6を現像ローラー23に良好に供給できないこととなる。
(実施の形態2)
図10および図11を参照して、本実施の形態における湿式画像形成装置100Aについて説明する。図10は、本実施の形態における汲み上げローラーの断面構造図、図11は、本実施の形態における湿式画像形成装置の概略構成を示す図である。
図10を参照して、本実施の形態においては、汲み上げローラー21Aは、実施の形態1と比較して、ポリウレタンゴム21bの外表面に、さらに100μm厚さのPFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)からなる離型層21cを皮膜して、第1弾性部材層を形成している。PFAの硬度は97度(JISタイプA)である。PFAの水との接触角は110度である。なお、汲み上げローラー21Aは、表面に離型性の富んだ薄膜を設けるようにしているが、第1弾性部材層に離型性の富んだ材料を用いてもよい。
また、本実施の形態では、図11の湿式画像形成装置100Aに示すように、湿式現像剤6の液供給部25を、汲み上げローラー21Aとアニロックスローラー22のニップ部の上流に向けて供給するように配置している。他の装置構成は、実施の形態1と同じである。
この構成においても、実施の形態1の場合と同様に、良好に現像ローラー23に、湿式現像剤6が良好に供給される。また、汲み上げローラー21Aの表面の離型性を向上させると、ニップ部において湿式現像剤6が汲み上げローラー21から離れやすく、実施の形態1の場合に比べて、汲み上げローラー21の表面に残存する湿式現像剤6の量を少なくすることができる。
離型性の高い材料とは、水との接触角が約80度以上の素材である。たとえば、PFA(ペルフルオロアルコキシ)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系樹脂、シリコン系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリエチレンテレフタレート)などがあげられる。
ここで、仮に汲み上げローラーの表面に離型性が低い材料を用いた場合でも、良好に湿式現像剤6が、現像ローラー23に供給されることについて説明する。
図12から図14を参照して、実施の形態2で使用した汲み上げローラー21Aの離型層21cに代り、離型性の低いPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂:JISタイプA、表面硬度97度、水との接触角58度)を汲み上げローラー21Bとして用いた場合について、アニロックスローラー22の凹部溝22a内に蓄えられる湿式現像剤6の量について説明する。
図12は、実施の形態2の場合における凹部溝22a内に蓄えられる湿式現像剤6の量を示す模式図、図13は、参考例における汲み上げローラー21Bを用いた場合の、凹部溝22a内に蓄えられる湿式現像剤6の量を示す模式図、図14は、参考例における汲み上げローラー21Bを用いた場合の、アニロックスローラー22と現像ローラー23のニップ部の部分拡大断面図である。
図12を参照して、実施の形態2で使用した汲み上げローラー21Aを用いた場合には、凹部溝22aの約95%が湿式現像剤6で埋められる。一方、図13を参照して、実施の形態2で使用した汲み上げローラー21Aの離型層21cに代り、離型性の低いPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂:JISタイプA、表面硬度97度、水との接触角58度)を汲み上げローラー21Bとして用いた場合を示している。この場合には、凹部溝22aに埋まる湿式現像剤6は、約80%に減少する。
また、ニップ通過後の汲み上げローラーの上に残存する湿式現像剤6の量を測定したところ、残存現像剤の量は、汲み上げローラー21Aでは0.05g/mであるのに対して、汲み上げローラー21Bでは、0.05g/mであった。
このように、アニロックスローラー22の凹部溝22aへの湿式現像剤6の量は、汲み上げローラー21Aに比べ汲み上げローラー21Bでは減少するものの、図14に示すように、汲み上げローラー21Bから現像ローラー23へは、湿式現像剤6は良好に供給された。
これは、アニロックスローラー22の凹部溝22aに溜まった湿式現像剤6が現像ローラー23と接触する際に、現像ローラー23の凹部溝22aへの入り込みが大きいことから、アニロックスローラー22の凹部溝22aにおいて、現像ローラー23の表面が湿式現像剤6に接触するからである。
したがって、汲み上げローラーの表面硬度が現像ローラーの表面硬度よりも高く設けられていれば、仮に汲み上げローラーの表面に離型性が低い材料を用いた場合でも、良好に湿式現像剤を、現像ローラーに供給することは可能である。
(実施例および比較例)
上記実施の形態1で使用した湿式画像形成装置100において、以下の条件に基づき電子写真プロセスを実施した。現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が5g/m以上の場合は評価「A」、湿式現像剤6の搬送量が1g/m〜5g/mの場合は評価「B」、湿式現像剤6の搬送量が1g/m未満、もしくは目視にて明らかに均等な薄層が形成されていない場合をと評価「C」とした。
実施の形態1と異なるのは、汲み上げローラー21と現像ローラー23の最表層の硬度を変えたことである。図15に示す、汲み上げローラー構成と現像ローラー構成との組み合わせで評価した。各ローラー径は、実施の形態1と同等である。
(実施例1)
実施例1では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に10μmの硬度40度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、40度である。
汲み上げローラーとして、硬度60度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設けた。汲み上げローラーの表面硬度は、60度である。
実施例1における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が5g/m以上の評価「A」であった。
(実施例2)
実施例2では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に100μmの硬度65度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、65度(タイプA)である。
汲み上げローラーとして、硬度60度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設け、その上に100μmの硬度97度のPFA(タイプA)をコーティングした。汲み上げローラーの表面硬度は、97度(タイプA)である。
実施例2における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が5g/m以上の評価「A」であった。
(実施例3)
実施例3では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に100μmの硬度85度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、85度(タイプA)である。
汲み上げローラーとして、硬度60度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設け、その上に50μmの硬度97度のPFA(タイプA)をコーティングした。汲み上げローラーの表面硬度は、97度(タイプA)である。
実施例3における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が5g/m以上の評価「A」であった。
(比較例1)
比較例1では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に100μmの硬度85度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、85度(タイプA)である。
汲み上げローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設け、その上に100μmの硬度85度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。汲み上げローラーの表面硬度は、85度(タイプA)である。
比較例1における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が1g/m以上5g/m未満の評価「B」であった。
(比較例2)
比較例2では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に10μmの硬度85度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、85度(タイプA)である。
汲み上げローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設けた。汲み上げローラーの表面硬度は、30度(タイプA)である。
比較例2における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が1g/m未満の評価「C」であった。
(比較例3)
比較例3では、現像ローラーとして、硬度30度のポリウレタンゴム(タイプA)を、厚み10mmで設け、その上に10μmの硬度85度のポリウレタン樹脂(タイプA)をコーティングした。現像ローラーの表面硬度は、85度(タイプA)である。
汲み上げローラーとして、硬度60度のポリウレタンゴム(タイプA)を厚み6mmで設けた。汲み上げローラーの表面硬度は、60度(タイプA)である。
比較例3における評価結果は、現像ローラー23において、湿式現像剤6の搬送量が1g/m以上5g/m未満の評価「B」であった。
以上、本発明に基づいた実施の形態における湿式画像形成装置によれば、汲み上げローラー21は、その表面にポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bを有し、現像ローラー23は、その表面にポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cを有し、ポリウレタンゴム(第1弾性部材層)21bの表面硬度はポリウレタン樹脂(第2弾性部材層)23cの表面硬度よりも高く設けられている。
これにより、汲み上げローラーからアニロックスローラー、アニロックスローラーから現像ローラーへと効率良く湿式現像剤を搬送することが可能となり、湿式画像形成装置における湿式現像剤の搬送量のさらなる安定化を図ることを可能とする。
また、汲み上げローラーからの表面の離型性を向上させるとともに、汲み上げローラーとアニロックスローラーとのニップ部に湿式現像剤を供給するようにすることで、より確実に湿式現像剤の搬送を可能とするとともに、ニップ部通過後の汲み上げローラーに残る湿式現像剤の量を減らすことが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体、4 クリーニングブレード、5 受け部、6 湿式現像剤、11 転写ローラー、12 クリーニング手段、13 イレーサランプ、14 帯電装置、15 露光装置、16 被転写体、21,21A,21B 汲み上げローラー、21a,23a 芯金、21b ポリウレタンゴム(第1弾性部材層)、21c 離型層、22 アニロックスローラー、22a 凹部溝、22x 回転軸、23b ポリウレタンゴム(第2弾性部材層)、25 液供給部、100,100A 湿式画像形成装置。

Claims (2)

  1. 湿式現像剤を供給するための第1現像剤供給ローラーと、
    表面に複数の凹部を有し、前記第1現像剤供給ローラーに当接し、前記第1現像剤供給ローラーから前記湿式現像剤が受け渡される第2現像剤供給ローラーと、
    前記第2現像剤供給ローラーに当接し、前記第2現像剤供給ローラーから前記湿式現像剤が受け渡される現像ローラーと、を備え、
    前記第1現像剤供給ローラーは、その表面に第1弾性部材層を有し、
    前記現像ローラーは、その表面に第2弾性部材層を有し、
    前記第1弾性部材層の表面硬度は前記第2弾性部材層の表面硬度よりも高く設けられている、湿式画像形成装置。
  2. 前記第1弾性部材層は、水との接触角が80度以上である離型層を有する、請求項1に記載の湿式画像形成装置。
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