JP2002287518A - 液体現像装置および画像形成装置 - Google Patents

液体現像装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2002287518A
JP2002287518A JP2001085829A JP2001085829A JP2002287518A JP 2002287518 A JP2002287518 A JP 2002287518A JP 2001085829 A JP2001085829 A JP 2001085829A JP 2001085829 A JP2001085829 A JP 2001085829A JP 2002287518 A JP2002287518 A JP 2002287518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
carrier
latent image
developer
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001085829A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sasaki
努 佐々木
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
Yuusuke Takeda
有介 武田
Yoshie Yoshino
美枝 吉野
Toru Nakano
徹 仲野
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001085829A priority Critical patent/JP2002287518A/ja
Priority to US10/050,959 priority patent/US6640073B2/en
Publication of JP2002287518A publication Critical patent/JP2002287518A/ja
Priority to US10/617,769 priority patent/US6829460B2/en
Priority to US10/941,007 priority patent/US7003248B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のカブリを防いで高品質な画像を形成
し、キャリア液の低減することができる液体現像装置及
び液体画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 キャリア液中にトナーを分散した液体現
像剤剤40を担持する現像剤担持体42を備え、現像剤
担持体42に担持された液体現像剤40を潜像担持体1
に供給し潜像を現像する液体現像装置である。現像後に
潜像担持体1の表面に付着した余剰の液体現像剤40を
除去するための除去ローラ43を潜像担持体1の表面下
流側に少なくとも1つ設けると共に、除去ローラ43を
弾性体で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真乾式画像
形成装置、プリンター、ファクシミリなどに用いられる
液体現像装置及び液体画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、現像剤担持体上に液体現像剤
の薄層を形成し、その薄層中のキャリア液とトナー(顕
像化粒子)とをニップ部を形成する潜像担持体上の潜像
の画像部に静電的に転移して現像を行い、このニップ部
を通過する潜像担持体上の地肌部(非画像部)には、ト
ナーを付着させないでキャリア液が少しだけ転移するよ
うにした画像形成装置があるが、そのような画像形成装
置では、仮に地肌部にトナーが付着したとしても、ニッ
プ部を通過する間に、トナーを現像剤担持体側に移動さ
せて除去することが可能である(例えば特開2000−
242088号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成方法では、ニップ部を通過する潜像担持体
上の地肌部(非画像部)にトナーが付着し余剰トナーと
なって残留してしまう場合がある。この場合には、この
余剰トナーにより画像のカブリを生じるおそれがある。
さらに画像部、非画像部に付着するキャリア液も余剰に
消費することになる。
【0004】そこで、本発明は以上の背景に鑑みなされ
たものであり、画像のカブリを防いで高品質な画像を形
成し、キャリア液の低減することができる液体現像装置
及び液体画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】目的を達成するために、
請求項1記載の発明は、キャリア液中にトナーを分散し
た液体現像剤を担持する現像剤担持体を備え、該現像剤
担持体に担持された液体現像剤を潜像担持体に供給し潜
像を現像する液体現像装置において、現像後に前記潜像
担持体表面に付着した余剰の液体現像剤を除去するため
の除去ローラを前記潜像担持体の表面下流側に少なくと
も1つ設けると共に、該除去ローラを弾性体で形成する
ことを特徴とする液体現像装置である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1の液体現
像装置において、前記除去ローラの両端部に該除去ロー
ラの外形よりも小さい外径の円形部材を配設し、前記潜
像担持体に対して前記除去ローラを当接させたニップ幅
を適正に調整したことを特徴とする液体現像装置であ
る。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1の液体現
像装置において、前記除去ローラは、芯金と一層以上の
弾性層を含む積層構造で構成されていることを特徴とす
る液体現像装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記除去ローラの体積抵抗値が109
Ωcm以下であることを特徴とする液体現像装置であ
る。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記弾性体で形成された除去ローラの
硬度が50度(JIS−A:JIS A材料硬度)以下
であることを特徴とする液体現像装置である。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記弾性体で形成された除去ローラが
前記キャリア液により膨潤せず、また、前記キャリア液
を実質的に含浸しないことを特徴とする液体現像装置で
ある。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記除去ローラの表面の表面粗さ値が
3μm以下であることを特徴とする液体現像装置であ
る。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記弾性層がウレタン系樹脂を主成分
とすることを特徴とする液体現像装置である。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項3の液体現
像装置において、前記除去ローラの表面が100μm以
下のフィルム層であることを特徴とする液体現像装置で
ある。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項3の液体
現像装置において、前記除去ローラの表面が体積抵抗値
109Ωcm以下のフィルム層であることを特徴とする
液体現像装置である。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項3、6、
9、10の液体現像装置において、前記弾性層が発泡体
であることを特徴とする液体現像装置である。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項3の液体
現像装置において、前記弾性層がシリコーン系樹脂を主
成分とすることを特徴とする液体現像装置である。
【0017】請求項13記載の発明は、キャリア液中に
トナーを分散した液体現像剤を担持する現像剤担持体を
備え、該現像剤担持体に担持された液体現像剤を潜像担
持体に供給し潜像を現像する液体現像装置において、前
記現像剤担持体はウレタン系樹脂で導電性を有するよう
に形成するとともに、現像後に前記潜像担持体表面に付
着した余剰の液体現像剤を除去するための除去ローラを
前記潜像担持体の表面下流側に少なくとも1つ設けるこ
とを特徴とする液体現像装置である。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記現像剤
担持体がベルト状であることを特徴とする液体現像装置
である。
【0019】請求項15記載の発明は、請求項14の液
体現像装置において、前記現像剤担持体の硬度が60度
(JIS−A)以下であることを特徴とする液体現像装
置である。
【0020】請求項16記載の発明は、請求項14の液
体現像装置において、前記現像剤担持体がローラ状であ
ることを特徴とする液体現像装置である。
【0021】請求項17記載の発明は、請求項16の液
体現像装置において、前記現像剤担持体の硬度が40度
(JIS−A)以下であることを特徴と液体現像装置で
ある。
【0022】請求項18記載の発明は、請求項16の液
体現像装置において、前記ローラ状の現像剤担持体の表
面と該現像剤担持体のローラ軸間の電気抵抗値が109Ω
以下であることを特徴とする液体現像装置である。
【0023】請求項19記載の発明は、請求項1〜13
のいずれかに液体現像装置において、前記現像剤担持体
の表面の表面粗さ値が3μm以下であることを特徴とす
る液体現像装置である。
【0024】請求項20記載の発明は、請求項1〜13
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記現像剤
担持体に導電性の表面層を設けることを特徴とする液体
現像装置である。
【0025】請求項21記載の発明は、請求項1〜20
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記潜像担
持体表面がアモルファスシリコンであることを特徴とす
る液体現像装置である。
【0026】請求項22記載の発明は、請求項1〜21
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記現像剤
担持体に担持された液体現像剤を前記潜像担持体に現像
する際に前記液体現像剤を前記潜像担持体側に移動させ
る方向の電界を生じさせる電圧を印加する現像電圧印加
手段と、現像後において前記潜像担持体表面又はその周
辺に付着又は浮遊している余剰の液体現像剤又はトナー
を除去するために前記余剰の液体現像剤又はトナーを前
記除去ローラ側に引き寄せる方向の電界であって、か
つ、前記潜像担持体に現像された潜像に由来するトナー
を引き剥がさない程度の電界を生じさせる電圧を印加す
る除去電圧印加手段とを有することを特徴とする液体現
像装置である。
【0027】請求項23記載の発明は、請求項1〜22
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記現像剤
担持体の表面移動速度は前記潜像担持体の表面移動速度
と略等しいことを特徴とする液体現像装置である。
【0028】請求項24記載の発明は、請求項1〜23
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記除去ロ
ーラの表面移動速度は前記潜像担持体の表面移動速度と
略等しいことを特徴とする液体現像装置である。
【0029】請求項25記載の発明は、請求項1〜24
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記トナー
が顔料を含むものであり、前記現像剤担持体の表面の1
平方cm当たりに担持されるトナー中の顔料含有分が
0.1μg以上、2μg以下の範囲となるように、前記
現像剤担持体上に塗布される液体現像剤の厚みを設定す
ることを特徴とする液体現像装置である。
【0030】請求項26記載の発明は、請求項1〜25
のいずれかに記載の液体現像装置において、前記現像剤
担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段と、
前記除去ローラの表面をクリーニングするクリーニング
手段とを有することを特徴とする液体現像装置である。
【0031】請求項27記載の発明は、潜像担持体と、
該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像
担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、該潜像担持体
上の顕像を転写材に転写する転写手段とを備えた液体画
像形成装置において、前記現像手段として、請求項1〜
26のいずれかに記載の液体現像装置を用いたことを特
徴とする液体画像形成装置である。
【0032】
【作用】請求項1記載の発明(以下、第1の発明とい
う)によれば、現像剤担持体に担持した液体現像剤によ
り潜像担持体上に形成された潜像を現像する。この現像
の後に、潜像担持体上の地肌部等の非画像部にトナーが
付着し余剰トナーが残留した場合であっても、除去ロー
ラによって余剰トナーとキャリア液を除去することがで
きる。
【0033】これにより、余剰トナーによる画像のカブ
リを防止でき、また、キャリア液の消費を低減すること
ができる。
【0034】ここで、除去ローラは潜像担持体の現像剤
担持体の下流側表面に接して少なくとも1つ(この実施
の形態では1つ)設けられおり、現像後に潜像担持体と
しての潜像担持体の表面に付着した余剰の液体現像剤を
除去するためのものである。また、弾性を備えることに
より、潜像担持体と除去ローラとの間に適切なニップ幅
(以下、「除去ニップ幅」という)を形成することがで
き、現像後の潜像担持体の地肌部等の非画像部に付着し
た余剰トナーを除去することにより画像のカブリを防止
するとともにキャリア液の消費を低減している。
【0035】すなわち、現像剤担持体によってのみ地肌
部の余剰トナー除去を行う方法では、現像剤担持体は現
像と余剰トナーの除去との二つの機能を完全に行わなけ
ればならないので、比較的長い時間、潜像担持体と接触
されている、すなわち、現像時間を長く確保することが
必要であり、このため、潜像担持体と現像剤担持体との
間に形成されるニップ部の現像剤担持体表面の移動方向
の大きさ(以下、「現像ニップ幅」という)を大きくし
ていた。
【0036】特に、潜像担持体もしくは現像剤担持体の
うち少なくとも一方が弾性を有し、現像剤担持体を潜像
担持体に当接させてニップ部を形成する構成の場合に
は、現像ニップ幅を大きくするために当接圧が大きくな
りがちである。
【0037】これに対して、この第1の発明に係る画像
形成装置では、現像剤担持体における余剰トナーの除去
という機能をこの除去ローラにより補完し、現像剤担持
体で完全に除去できなかった余剰トナーを除去してい
る。
【0038】なお、この除去ローラによる余剰トナーの
除去に際しては、電界により静電的に余剰トナーを除去
するように構成することが好ましい。このため、余剰ト
ナーを除去ローラ側に引き寄せる方向の電界が印加され
ることが好ましく、このためにはこの除去ローラは適度
な電気抵抗値を備えていることが好ましい。
【0039】これにより、この第1の発明では、余剰ト
ナーの除去のために、従来潜像担持体又は現像剤担持体
の一方が弾性体であるなどして適正な現像ニップ幅を設
定していたのに対して、除去ローラを設けることによ
り、現像剤担持体に担持された余剰トナーの除去を現像
剤担持体と除去ローラとの双方で行うことにより、現像
剤担持体にて完全には行わなくてもよく、現像ニップ幅
をより小さくすることにより現像時間をより短くするこ
とができる。
【0040】これにより、潜像担持体に対する現像剤担
持体の当接圧をより小さくすることができる。また、潜
像担持体に対し除去ローラを当接させて除去ニップ部を
形成することにより、除去ローラで余剰トナーを除去す
る時間をより多く確保でき、余剰トナーをより確実に除
去することができる。
【0041】ここで、この除去ニップ幅は、除去ローラ
の弾性などを適切に設定したり、また、必要に応じて除
去ニップ幅を適正に調整するために除去ローラの外形よ
りも外形の小さい円形部材を除去ローラの両側端に配設
することにより適正に調整されることがよい。これによ
り、除去ニップ幅を安定に実現でき、潜像担持体に対す
る除去ローラの当接圧をより小さくすることができ、ロ
ーラの耐久性を向上させることができる。
【0042】このため、この除去ローラは、芯金と一層
以上の弾性層を含む積層構造で構成されていることがよ
い。これにより、除去ローラは所望の弾性と電気抵抗値
を実現することができる。
【0043】また、この除去ローラの体積抵抗値を10
9Ωcm以下と適正に設定することにより、除去電圧が
リークすることなく印加可能となり異常画像を防止する
ことができる。
【0044】また、除去ローラの硬度を50度(JIS
−A)以下と適切に設定することにより、画像流れの発
生を防止することができる。
【0045】また、除去ローラの材質をキャリア液によ
り変質しない材料を選択することにより、除去ローラの
耐久性を増加させることができる。
【0046】また、除去ローラの表面の表面粗さ値(平
滑性)を3μm以下と適切に設定することにより、除去
ローラの表面平滑性が画像に影響するのを防止すること
ができる。
【0047】このような材質としては、ウレタン系樹脂
を主成分としたり、また、シリコーン系樹脂を選択する
ことができる。例えば、除去ローラがウレタン系樹脂を
主成分とすることにより、所望の弾性、電気抵抗値を実
現することができ、また、除去ローラの変質を防止する
ことができる。シリコーン系樹脂を主成分であることに
よって、所望の電気抵抗値、弾性を得て、除去ローラの
変質を防止し、トナーの付着を防止することができる。
【0048】また、除去ローラの表面が100μm以下
のフィルム層であることにより、所望の弾性を得て、除
去ローラの変質を防止し、トナーの付着を防止すること
ができる。
【0049】また、除去ローラの表面が体積抵抗値10
9Ωcm以下のフィルム層であることにより、除去ロー
ラに所望の電気抵抗値を保持させるとともに除去ローラ
の変質を防止し、トナーの付着を防止することができ
る。
【0050】また、除去ローラが発泡体であることによ
って、除去ローラに適切な弾性を付与するとともに所望
の電気抵抗値とすることが容易であり、除去ローラの変
質を防止し、トナーの付着を防止することができる。
【0051】請求項13記載の発明(以下、第2の発明
という)によれば、現像剤担持体をウレタン系樹脂で構
成することにより、潜像担持体上に顕像化させるに最適
な現像ニップ幅を確保し、かつ現像剤担持体の柔軟性確
保のための含浸オイルのキャリア液中への混入を減少さ
せ、液体現像剤の変質による画質劣化を防ぐことができ
る。また現像剤担持体が膨潤しないため、現像剤担持体
自体の劣化を防ぐことができ、結果として高品質な画像
出力のための耐久性を延命させることもできる。
【0052】また、これらの液体現像装置の現像剤担持
体をベルト状とすることにより、現像ニップ幅を比較的
広く取ることができ、かつ現像装置を自由にレイアウト
できる。
【0053】また、これらの液体現像装置の現像剤担持
体の硬度を60度(JIS−A)以下とすることによ
り、比較的現像ニップ幅を広く取ることができるため、
その基材の硬度が60度(JIS−A)と硬い材料でも
よいので製法上の余裕を持たせることができる。
【0054】また、これらの液体現像装置において、ロ
ーラ状の現像剤担持体を使うことにより、現像工程に必
要な部品を少なく抑えることができまた、現像装置を小
さくできる。このローラ状の現像剤担持体の硬度を40
度(JIS−A)までの柔軟性を持たせることによって
トナーを転移させるに必要な現像ニップ幅を十分取るこ
とができる。
【0055】また、このローラ状の現像剤担持体の表面
と現像剤担持体のローラ軸間の電気抵抗値が109Ω以下
と導電性を持たせることによって、顕像化させるに必要
な現像バイアスを現像剤担持体の表面に電位むらなく有
効に働かせることができる。
【0056】また、これらの現像剤担持体の表面の表面
粗さ値を3μm以下と平滑にすることにより、潜像担持
体に形成されるトナー像を均一化できる。
【0057】また、以上の現像剤担持体に導電性の表面
層を設けることにより、現像バイアスをむらなく有効に
働かせることができ、かつ現像剤担持体であるウレタン
系樹脂の柔軟性を保持させることができる。
【0058】また、以上の潜像担持体の表面をアモルフ
ァスシリコンとすることにより、潜像担持体の表面に対
して、現像剤担持体が当接による損傷と、吸油・膨潤に
よる劣化とを軽減することができるので、潜像担持体の
寿命を延長することができる。
【0059】また、以上に記載の液体現像装置におい
て、現像剤担持体に担持された液体現像剤を潜像担持体
に現像する際に液体現像剤を潜像担持体側に移動させる
方向の電界を生じさせる電圧を印加する現像電圧印加手
段と、現像後において潜像担持体表面又はその周辺に付
着又は浮遊している余剰の液体現像剤又はトナーを除去
するために余剰の液体現像剤又はトナーを除去ローラ側
に引き寄せる方向の電界であって、かつ、潜像担持体に
現像された潜像に由来するトナーを引き剥がさない程度
の電界を生じさせる電圧を印加する除去電圧印加手段と
を有する液体現像装置とすることにより、現像電圧印加
手段によって、トナーを潜像担持体の表面(画像部側)
に移動させて、潜像(画像部)を現像し、除去電圧印加
手段によって、画像部に付着したトナーは引き剥がさ
ず、地肌部に浮遊している余剰トナーを除去ローラ側に
移動させて除去することにより、余剰のトナーを効率よ
く回収することができると共に地肌かぶりを防ぐことが
できる。
【0060】また、以上に記載の液体現像装置におい
て、現像剤担持体の表面移動速度は潜像担持体の表面移
動速度と略等しくすることにより、画像ムラを低減でき
る。
【0061】一般的に電子写真の現像装置では、十分な
トナーを潜像担持体と現像装置との相対する領域に送る
ため、現像剤担持体の表面移動速度を潜像担持体の表面
移動速度よりも速めに設定している。このため、トナー
は潜像担持体表面に対して早い移動速度を持つため、潜
像との間に位置的なずれを生じ、画像としては、先端が
かすれたり、縦線と横線とのバランスが悪かったりする
現象が現れる。この現象は液体現像でも見られる現象で
ある。
【0062】請求項23記載の液体現像装置では、現像
剤担持体の表面と潜像担持体の表面とがほぼ等速で移動
し、トナーに対して相対的に該潜像担持体の接線方向の
速度ベクトルを持たせないので、位置ズレやかすれなど
による画像ムラが生じることがない。
【0063】また、以上の液体現像装置において、除去
ローラの表面移動速度は潜像担持体の表面移動速度と略
等しいことにより、除去ローラの表面と潜像担持体の表
面とがほぼ等速で移動し、トナーに対して相対的に該潜
像担持体の接線方向の速度ベクトルを持たせないので、
画像ムラを低減できる。
【0064】また、以上の液体現像装置において、トナ
ーが顔料を含むものであり、現像剤担持体の表面の1平
方cm当たりに担持されるトナー中の顔料含有分が0.
1μg以上、2μg以下の範囲となるように、現像剤担
持体上に塗布される液体現像剤の厚みを設定することに
より画像ムラを低減できる。
【0065】現像剤担持体上に塗布される液体現像剤の
厚みが、現像剤担持体表面の1平方cm当たりに担持さ
れるトナー中の顔料含有分が0.1μgより小さくなる
ような厚みでは、十分な量の顔料が潜像担持体上に形成
された潜像の画像部に移動せず、画像濃度が薄くなるお
それがある。また、液体現像剤の厚みが、現像剤担持体
表面の1平方cm当たりに担持されるトナー中の顔料含
有分が2μgより大きくなるような厚みでは、現像後に
地肌部に浮遊する余剰トナーの量が多くなり、除去ロー
ラによる該余剰トナーの除去が不完全になりカブリを生
じさせるおそれがある。
【0066】この請求項25の液体現像装置では、現像
剤担持体上に塗布される液体現像剤の厚みを、該現像剤
担持体表面の1平方cm当たりに担持されるトナー中の
顔料含有分が0.1μg以上、2μg以下となるように
設定するので、画像濃度が薄くなったり、カブリが生じ
たりすることがない。
【0067】また、以上の液体現像装置において、現像
剤担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段と
除去ローラの表面をクリーニングするクリーニング手段
とを有することにより、ゴースト画像を潜像担持体に付
着させるがなくなる。
【0068】潜像担持体と現像剤担持体とのニップ部を
通過した現像剤担持体の表面には液体現像剤が残留して
おり、この残留した液体現像剤(以下、「残留現像剤」
という)を担持した該現像剤担持体に塗布手段によって
新たに液体現像剤を塗布すると、残留現像剤が塗布ムラ
となって、ゴースト画像が生じるおそれがある。この請
求項26の液体現像装置では、現像剤担持体の表面をク
リーニングするクリーニング手段を有するので、現像剤
担持体表面の残留現像剤をクリーニングし、塗布ムラを
防ぐことができる。また、除去ローラの表面をクリーニ
ングするクリーニング手段を有するので、該除去ローラ
に付着した余剰トナーをクリーニングし、該除去ローラ
の除去性能が維持される。
【0069】また、以上に記載された液体現像装置は、
潜像担持体と、潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手
段と、潜像担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、潜
像担持体上の顕像を転写材に転写する転写手段とを備え
た液体画像形成装置に用いることができる。
【0070】これにより、除去ローラにより現像後の潜
像担持体上の余剰トナーの除去を行うので、余剰トナー
除去をより確実に行うことができ、画像のカブリを防い
で高品質な画像を形成することができる。
【0071】これにより、以上に記載の請求項1〜27
の発明によれば、除去ローラによって現像後の潜像担持
体上に残留した余剰トナーの除去を確実に行うことがで
きるので、画像のカブリを防いで高品質な画像を形成す
ることができるという優れた効果がある。
【0072】また、除去ローラを設けたことにより、現
像剤担持体で余剰トナーの除去を完全には行わなくても
よいため、潜像担持体の帯電電位を低くすることが可能
になる。このことによって、各ローラの耐久性を向上さ
せることが可能となるという優れた効果もある。また、
除去ローラにより現像後の潜像担持体上の余剰キャリア
液の一部を除去することができ、キャリア液の消費量を
低減させることができるという優れた効果もある。
【0073】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1を
湿式画像形成装置である電子写真画像形成装置に適用し
た場合の一例について説明する。
【0074】まず、図1は、本発明の実施の形態1に係
る画像形成装置の要部概略構成図である。この画像形成
装置は、潜像担持体としてドラム状の感光体(感光体ド
ラム)1のまわりに、帯電器2、露光装置3、現像装置
4、転写装置5、クリーニング装置6等が配設されてい
る。
【0075】ここで、現像装置4を除いた各装置又は各
部材は液体現像装置に適した適宜の装置、部材等がその
まま用いられる。例えば、感光体1の材質としてはa−
Si(アモルファスシリコン)やOPC(有機感光体)
等が使用できる。また、この感光体1はドラム状で示し
たが、無端ベルト等のベルト状などでもよい。また、露
光装置3としてはLEDやレーザー走査光学系等が使用
できる。また、転写装置5としては、例えば、静電ロー
ラによる方法、コロナ放電による方法、粘着転写法、熱
転写法などを用いることができる。
【0076】次に、この画像形成装置で反転現像により
画像を形成する場合について説明する。感光体1は、図
示しないモータ等の駆動手段によって複写時には一定速
度で矢印方向に回転駆動される。そして帯電器2により
暗中にて一様に600V程度に帯電された後に、露光装
置3により原稿光像が照射結像されて静電潜像が感光体
1の外周表面上に担持される。その後、静電潜像は現像
装置4の部分を通過する間に現像される。静電潜像に現
像されたトナー像は、転写装置5により転写紙8に転写
される。感光体1は転写紙8の分離後、クリーニング装
置6により、残留トナーが除去される。その後、感光体
1の表面は除電ランプにより残留電位が除去されて次の
複写に備えられる。
【0077】転写装置5により顕像としてのトナー像が
転写される転写紙8は、不図示の給紙部から給紙搬送路
を経由して転写装置5を通過して、不図示の定着装置を
通過して機外に排出される。この定着装置としては、例
えば熱転写方式、溶剤定着、加圧定着など、液体現像装
置に適した適宜の定着装置を用いることができる。
【0078】つぎに、本発明の実施の形態1で用いられ
る液体現像剤について説明する。
【0079】本実施の形態1の画像形成装置で用いられ
る液体現像剤は、キャリア液中にトナーを高濃度で分散
した高粘度の液体現像剤を用いることができる。
【0080】従来一般的に市販され使用されている液体
現像剤は、例えばIsopar(エクソン商標)をキャ
リア液とした低粘性(1cSt程度)、低濃度(1%程
度)であるが、本発明においては、高粘性高濃度の液体
現像剤を用いることができる。この液体現像剤の粘度及
び濃度の範囲としては、例えば粘度が50cStから5
000cStの範囲にあり、かつ、濃度が5%から40
%の範囲にある。
【0081】キャリア液としては、シリコーンオイル、
ノルマルパラフィン、IsoparM(エクソン社の商
品名)、植物油、鉱物油等の絶縁性が高いものが使用さ
れる。ここで、これらのキャリア液の揮発性(不揮発
性)については、目的に合わせて選択することができ
る。また、このトナーの粒子径は、一般にサブミクロン
から6μm程度まで目的に合わせて選択することができ
る。
【0082】次に、本発明の実施の形態1に係る現像装
置4について説明する。
【0083】この現像装置4は、図1に示すように、内
部に液体現像剤40を収容する現像剤収容タンク41
と、現像剤担持体としての現像ベルト又は現像ローラ
(この実施の形態では現像ローラ)42と、塗布手段と
してのグラビアローラ44と、ギヤポンプ45と、攪拌
ローラ46とから主に構成され、本発明の実施の形態1
では、弾性を備えた除去ローラ(スィープローラ)43
が設けられている。
【0084】除去ローラ43は、外周面に導電性を有す
る弾性体の層(弾性層43a)が設けられている。ま
た、現像ローラも同様に外周面に導電性を有する弾性体
の層が設けられているがこの実施の形態ではその詳細は
省略され、後述の実施の形態2において好ましい一例が
詳述されている。
【0085】現像ローラ42と除去ローラ43とにはそ
れぞれ金属ブレードもしくはゴムブレード等からなるク
リーニング部材47、48がそれぞれ備えられている。
各クリーニング部材47、48はブレードに限らずロー
ラ式であってもよい。また、グラビアローラ44には現
像ローラ42への液体現像剤の塗布量を調整するための
塗布量調整手段としてのドクタブレード49が備えられ
ている。
【0086】また、この除去ローラ43は、感光体1へ
の押圧機構50が設けられており、図2に示すように、
偏心カムとバネ等による調整部材等を用いることにより
感光体1とも離間可能に押圧可能とされている。 [除去ローラの説明]このような除去ローラ43は、図
3に示すように、感光体1上に描かれる画像幅と略同じ
長さを有するものである。ステンレス等の剛体で形成さ
れた芯金43bと、芯金43bの周囲に形成された弾性
層43aとからなるもの(図4)や、図5に示すよう
に、この除去ローラの表面にさらに表面層43cを形成
した除去ローラが例示される。
【0087】なお、この図3において、除去ニップ幅を
適正に調整するために除去ローラ43の外形よりも外形
の小さい円形コロなどの円形部材52が除去ローラの両
側の端部51に一対同軸に配設されている。
【0088】この弾性層43aとしては、適度な弾性を
備えているのが好ましく、ゴム硬度としては、硬度で5
0度(JIS−A)以下であることが望ましい。このよ
うな弾性層43aを形成する弾性部材としては、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、NBR(ニトリル・ブチレン・ラバー)等の発泡
体、又はシリコーンゴム、ウレタンゴム等の低硬度のゴ
ム部材等が例示されるが、ウレタンゴム等のウレタン系
樹脂又はシリコーンゴム等のシリコーン系樹脂が好まし
いものとして例示される。表面層43cを設ける場合に
は、液体現像剤40のキャリア液(シリコーンオイル
等)に膨潤したり、劣化されにくいウレタンゴム材から
なる導電性部材で形成されるのが好ましい。
【0089】ここで、除去ローラの芯金43bから除去
電圧を印加する場合、この除去ローラ43の電気抵抗値
は109Ω以下とするのが望ましく、例えば、弾性層4
3aとしてカーボンブラック等の導電性粒子が分散され
た合成ゴム系結合体を用い、表面層43cとして導電性
のフィルム層で構成する。
【0090】また、この除去電圧は、例えば、図6に示
すように、芯金43bの端部51にリン青銅板などの板
バネ54で押圧し、接触することによって印加できる。
特に除去ローラ43のバイアス印加手段として、板バネ
を使用して説明したがこれに限定されるものではない。
【0091】弾性層43aに導電性を付与するために、
弾性体にカーボンブラック等の導電性粒子を分散すると
弾性層43aの硬度が上昇する場合が多く、弾性層43
aに所望の抵抗値が得られない場合がある。この場合、
表面層43cの体積抵抗値を109Ωcm以下にすれば
よい。この場合の除去バイアスはローラ表面43dから
直接、電極を接触させてもよい。この実施の形態では、
この除去バイアスはローラ表面43dにリン青銅板など
の板バネで押圧し、接触することによって除去バイアス
を印加した。
【0092】もちろん除去バイアス印加手段として、ク
リーニングブレード48を導電性とすることにより兼用
してもよい。なお、除去ローラ43のバイアス印加手段
として、板バネを使用して説明したがこれに限定される
ものではない。 [除去ローラの表面層43cの形成]弾性層43aを備
え除去ローラ43の表面に表面層43cを形成する方法
としては適宜の方法を用いることができる。例えば、表
面にカーボンブラック等の導電性粒子が分散された合成
ゴム系結合体をコーティングする方法、表面に導電性を
有する熱収縮チューブで覆い、これに熱を加えて熱収縮
させる方法等が挙げられる。また、この導電性を有する
チューブの内部に弾性材料を注入したり、注入した弾性
材料を発泡させたりして、表面層43cの内部に弾性層
43aを形成するようにしてもよい。
【0093】導電性を有するチューブとしては、ポリイ
ミド、ポリカーボネイト、ナイロン等の樹脂チューブや
ニッケル等の金属チューブが用いられる。また、導電性
を有する熱収縮チューブとしては、PFA、PTFE等
の樹脂チューブが用いられる。特に除去ローラへの液体
現像剤の付着を防止するために体積抵抗値が106Ωc
m程度のPFAやPTFEチューブは良好な効果を奏す
る。更に、除去ローラ43の表面層43cを形成すれ
ば、弾性層43aへのキャリア液の含浸、導電性粒子な
どの導電性添加材の添加による硬度の上昇を抑えること
ができる。
【0094】これ等のチューブは、つなぎ目のない所謂
エンドレスチューブ(無端チューブ)であることが望ま
しい。尚、除去ローラ43がウレタンゴム等のシリコー
ンオイルに膨潤しない弾性部材で形成してもよく、その
場合、除去ローラ43の表面に表面層43cを形成する
必要はない。但し、除去ローラ43に電気的な現像バイ
アスを印加できるようにするために、ローラ表面43d
を導電加工するか、除去ローラ43を形成する弾性層4
3aに導電性微粒子を添加するなどして、電気抵抗値を
所望の値にする必要がある。 [除去ローラの配設と位置決め]また、除去ローラ43
は、感光体1に当接するように配設されており、感光体
1の回転方向と反対方向に、すなわち感光体1に従動す
る方向に回転する。除去ローラ43には、除去領域にお
いて、除去ローラの感光体1への押圧力によって生じる
弾性変形により除去ニップ幅T(図7中のスイープni
pT)が形成されている。
【0095】ここで、この除去ニップ幅Tは、図8に示
すように、当接量が円形部材52により規制されている
ので、その幅が常に安定に実現できる。実際、この除去
ローラ43の硬度は、50度(JIS−A)以下である
ことが望ましく、とくに30度(JIS−A)以下で良
好な結果が得られた。
【0096】硬度が50度(JIS−A)以上である
と、固すぎるため、除去ローラ上の液体現像剤層と感光
体10上の画像を維持しつつ接触させるには、最適な除
去ニップ幅と押圧力が実現できない。所望の除去ニップ
幅を得る為には感光体径及び除去ローラ径で除去ローラ
の硬度が決定される。除去ローラと感光体1との間に微
小なギャップ即ち間隔を形成するようにして除去ローラ
を設置する必要が生じる。このため、除去ローラの設置
が困難になる。また、除去ローラに弾性変形によって生
じる除去ニップ幅Tは、現像ローラ、現像剤層及び感光
体によって形成される容量及び抵抗成分を含む電気回路
によって規定される現像時定数との関連によって設定さ
れる。 [フィルム厚]除去ローラ43の弾性層43aが固体で
ある場合、表面層43cの厚みは100μm以下である
ことが好ましい。これにより弾性層43aの十分な弾性
が保持される。例えば、除去ローラ43の外径(直径)
が24mmのときは70μmの表面層43cで良好な効
果が得られる。
【0097】また、この弾性層43aが発泡体であると
きは、発泡体の平均気孔径は300μm以下であること
が望ましく、この場合の表面層43cの厚さも10μm
以下では気孔の目が画像に現れるために、10〜70μ
mの範囲に設定することが好ましい。
【0098】また、この除去ローラ43は、コーティン
グもしくはチューブにより、その表面が表面粗さ値(R
z)3μm以下の平滑性を有するように構成されている
のが好ましい。 [現像工程]現像ローラ42を感光体1に対してそれぞ
れ適当な圧力で当接させると、弾性層が弾性変形し、現
像ニップを形成する。現像ニップを形成することによっ
て、液体現像剤40のトナーが現像領域の現像電界によ
り、感光体1に対して移動し付着するための一定の現像
時間を確保することができる。
【0099】また、当接圧力を調整することで現像ニッ
プ部における表面移動方向の大きさである現像ニップ幅
を調整することができる。この現像ニップ幅は、各ロー
ラの線速と現像時定数との積、以上に設定する。
【0100】ここで、現像時定数とは、現像量が飽和す
るまでに要する時間であって、現像ニップ幅をプロセス
速度で除したものである。例えば、現像ニップ幅が3m
mでプロセス速度が300mm/secであれば、現像
時定数は10m・secとなる。
【0101】現像動作時においては、現像ローラ42に
グラビアローラ44によって液体現像剤40の薄層が形
成される。このとき現像ローラ42上に塗布される液体
現像剤40の厚みが、その表面の1平方cm当たりに担
持されるトナー中の顔料含有分が0.1μg以上、2μ
g以下となるように設定しするのが好ましい。このため
には、液体現像剤40の薄層を5〜10μmの厚みに塗
布するようにするのがよく、この塗布量はドクターブレ
ード49を調整することにより行える。
【0102】この理由は、液体現像剤40の塗布厚が、
現像ローラ42表面の1平方cm当たりに担持されるト
ナー中の顔料含有分が0.1μgより小さくなるような
厚みでは、十分な量の顔料が感光体1上に形成された潜
像の画像部に移動せず、画像部の画像濃度が薄くなるお
それがあるからである。また、現像ローラ42表面の1
平方cm当たりに担持されるトナー中の顔料含有分が2
μgより大きくなるような厚みでは、現像後の地肌部に
残留する余剰トナーが多くなり除去ローラ43による除
去が不完全になるおそれがあるからである。
【0103】そして、現像ローラ42の表面に形成され
た液体現像剤40の薄層は、感光体1と現像ローラ42
とにより形成された現像ニップを通過する。一般的に電
子写真の現像装置では、十分なトナーを感光体と現像装
置との相対する領域に送るため、現像ローラの表面移動
速度を感光体の表面移動速度よりも速めに設定してい
る。このため、トナーは感光体表面に対して早い移動速
度を持つため、潜像との間に位置的なずれを生じ、画像
としては、先端がかすれたり、縦線と横線とのバランス
が悪かったりする現象が現れる。この現象は湿式現像で
も見られる現象である。しかしながら、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置では、現像ローラ42の表面
と感光体1の表面とがほぼ等速で移動し、トナーに対し
て相対的に感光体1の接線方向の速度ベクトルを持たせ
ないので、このような現象が生じることがない。
【0104】現像ローラ42には、感光体表面電位(6
00V#より低い現像バイアス電圧(400V)が印加
されており、露光装置3により露光されて50V以下に
なった画像面との間に現像電界を生じる。図9(a)、
(b)は、現像ニップにおける液体現像剤40の状態を
模式的に示した図である。感光体1の画像部では、図9
(a)に示すように、液体現像剤40中のトナー40a
は電界によって感光体1に移動して潜像を顕像化する。
一方、地肌部(非画像部)では、図9(b)に示すよう
に、現像バイアス電位と感光体電位とによって形成され
る電界により、現像ローラ42表面にトナー40aを移
動させて地肌部分にトナー40aが付着しないようにす
る。
【0105】しかしながら、地肌部分のトナー40aの
一部が、現像ローラ42表面まで移動しきれずに感光体
1側に残るとカブリの原因となる。そこで、この現像装
置4では、このカブリの原因となるトナー(以下、「カ
ブリトナー」という)40cをスィープ(掃除)するた
め除去ローラ43を設けている。この除去ローラ43
は、現像ローラ42に対し感光体1の回転方向下流側で
あって、現像されたトナー層を挟むように、感光体1に
押圧して設置されている。この除去ローラ43の表面
は、感光体1の表面と略等速で移動する。
【0106】図10(a)、(b)は、感光体1と除去
ローラ43とにより形成される除去ニップでの液体現像
剤の状態を模式的に示した図である。除去ローラ43に
は、現像後のトナー層からトナー40aを除去ローラ4
3に戻さないように、感光体1上のトナー層表面電位
(100〜200V)に近いバイアス電圧(250V)
が印加されている。地肌部では、図10(b)に示すよ
うに、感光体1の地肌部の電位とバイアス電圧による電
位との差によって生じる電界により、浮遊しているカブ
リトナー40cを除去ローラ43に移動させる。この段
階での地肌部の現像剤層は現像ローラ42の現像ニップ
部分の厚さの約半分で、且つトナーの濃度は現像前の濃
度の約20%程度に低下しており、カブリトナー40c
の除去は容易に行われる。これにより、地肌部のカブリ
を完全に防止することができる。ここで、感光体1と現
像ローラ42との間の電位をVB1、感光体1と除去ロ
ーラ43との間の電位をVB2とすると、各電位の関係
は次の関係を満たしている。
【0107】 感光体電位>VB1>VB2>トナー層電位 また、除去ローラ43を設置することによって、現像時
に感光体1上の地肌部に付着した余分なキャリア液の約
半分程度を除去することもできる。
【0108】さらに、除去ローラ43によりカブリトナ
ー40cの除去が効率的にできるため、感光体1と現像
ローラ42との間の現像ニップでカブリトナー40cが
少々残留してもよく、カブリ除去電界(現像ローラ42
に印加された現像バイアスと感光体帯電電位との電位
差)を低く抑えることできる。よって、感光体1の帯電
電位を低くすることが可能になる。このことにより、感
光体1の耐久性向上、帯電器2の負担軽減、露光パワー
の低減等、種々の利点が生じる。
【0109】現像ローラによってのみ現像と地肌部のカ
ブリトナー除去とを同時に行うことも可能である。しか
し、現像ローラのみによりカブリトナーを完全に除去し
ようとする場合には、比較的長い現像時間(例えば、4
0msec程度)を確保する必要があり、感光体と現像
ローラとの間に形成される現像ニップ幅を大きくする必
要がある。
【0110】また、現像ニップ幅を大きくするためには
感光体と現像ローラとの当接圧が大きくなりがちであ
る。これに対して、本発明の実施の形態1に係る現像装
置4では、除去ローラ43を設けたので、現像ローラ4
2において現像とカブリトナー40cの除去との機能を
分離することが可能となり、現像ニップ幅を従来より小
さくでき、当接圧を小さく(例えば0.3kgf/mm
以下)することが可能となる。これにより、感光体1、
現像ローラ42及び除去ローラ43にかかる荷重の低減
が図れ、耐久性を向上させることが可能となる。 〔変形例1〕発明の実施の形態1では、反転現像により
画像を形成する場合について説明したが、正規現像によ
り画像を形成することもできる。正規現像による場合に
は、構成の画像形成装置において各電位の関係を次のよ
うに設定すればよい。
【0111】感光体電位>トナー層電位≧VB2>VB
1>非画像部電位 ここで、VB1は感光体1と現像ローラ42との間の電
位、VB2は感光体1と除去ローラ43との間の電位で
ある。具体的な電位の一例としては、感光体電位を60
0V、トナー層電位を200〜300V、VB2を20
0V、VB1を100V、非画像部電位を50Vに設定
する。
【0112】これにより、実施の形態1と同様に本発明
の効果を奏することができる。
【0113】
【発明の実施の形態2】以下に本発明の実施の形態2に
係る画像形成装置につき説明するが、実施の形態1と同
一又は均等な部位、部材は同一番号を付して詳細な説明
は省略する。
【0114】まず、本発明の実施の形態2に係る画像形
成装置は、図1に示す画像形成装置と略均等である。こ
こで、感光体1としては図1に示すドラム状の場合と、
ベルト状の場合とがある。また、現像剤担持体としての
現像ローラに代えて、図11に示すように、無端ベルト
等のベルト状の現像剤担持体(現像ベルト42A)を用
いることもある。ここで、図11の現像ベルト42A
は、不図示のベルト支持体により挟み込まれたり、横架
されたりして感光体1の回転に則して回転されるように
構成されている。
【0115】次に、現像剤担持体がローラ状である本発
明の実施形態2の特徴部である現像装置4について説明
する。
【0116】本発明の実施の形態2における現像剤担持
体は導電性を備えたウレタン系樹脂であることが必要で
ある。現像剤担持体の材質としては柔軟性を持つことが
現像ニップ形成のために好ましいが、全ての柔軟性を持
つ材料が現像剤担持体を構成する材料として採用可能で
はなく、ウレタン系樹脂が画像安定性、耐久性の面から
最良であることが本発明者等の研究で明らかとなった。
【0117】一般的に、ゴムのような柔軟性材料を作る
ためには原材料にオイルを含有させて作る。これを含浸
オイルと呼んでいる。ウレタン系樹脂以外の柔軟性を持
つ現像ローラを使用した液体現像装置では、現像ローラ
の使用時間が増加することにより、ローラ自体の劣化が
起こり始め、この含浸オイルが染み出すことによる不具
合が確認されている。
【0118】例えば、含浸オイルが染み出すと現像ロー
ラなどの現像剤担持体を構成する樹脂からオイルが抜け
たことによってその樹脂が硬化し、所定の柔軟性を維持
することができなくなる。これにより、画像の劣化、潜
像担持体である感光体表面の損傷といった不具合が発生
することである。また、この含浸オイルが液体現像剤の
中に染み出すことによって液体現像剤の特性が大きく変
わることがある。
【0119】液体現像剤は一般に電気特性及び熱特性と
いった面から最適特性を維持するように精密に設定され
ているが、液体現像剤に含浸オイルが混入することによ
り、これらの特性が変化してしまい、ひいては、画像安
定性を損なうことになる。
【0120】これに対して、現像剤担持体としてウレタ
ン系樹脂を用いる場合には、その分子構造自体に柔軟性
が有るため、オイルの含有量を少なく抑えても所定の柔
軟性を持たせることができる。これにより、キャリアが
液体である液体現像剤を使った画像出力装置として最良
であることが分かった。また、ウレタン系樹脂は、含浸
オイル以外のオイル、例えばキャリア液としてのシリコ
ーンオイル等に接触したことによって膨潤せず、感光体
などの潜像担持体と現像剤担持体とが接触する液体現像
方式において十分な柔軟性を確保することが可能であ
る。また、このウレタン系樹脂は、樹脂中にカーボンを
含有させられることができるため導電性も所望の値にす
ることが可能である。
【0121】このようなウレタン系樹脂の化学的特性
は、現像剤担持体がローラ状であってもベルト状であっ
てもそれらの形状の変化があっても同一効果を示すの
で、現像ローラや現像ベルトでもウレタン系樹脂が最適
である。 [現像ローラ]現像ローラ42は、図12に示すよう
に、外周面にそれぞれ導電性を有する弾性体の層(弾性
層42a)が設けられている。これらの弾性層42aの
材質としては柔軟性を持つことが現像ニップ形成のため
に必要である。
【0122】現像剤担持体として現像ローラ42を用い
ることにより現像装置自体を小さくすることができる。
後述するように現像剤担持体をベルト状にする場合に
は、現像ベルト特有の寄り止めを防止する適宜の機構が
必要となり、部品点数を多くすることがある。これに対
して、現像ローラでは必要部品点数を減らすことができ
る。但し、装置をコンパクトにできる分、感光体1と接
触する際の現像ニップ幅を十分に確保するため、柔軟性
を大きく持たせる必要がある。
【0123】実験により、現像ローラのゴム硬度は40
度(JIS−A)以下で良好な画像が得られた。40度
以上のゴム硬度を持つローラでは硬すぎて所望の現像ニ
ップ幅を形成することができずトナーが転移するに必要
な現像時間を確保することができなかった。そのため結
果として画像濃度を低下させることとなった。また、感
光体1と現像ローラ42とが接触し現像工程を行う際
に、現像ローラ42が硬いため回転軸に設計値以上の力
が掛ることとなり、機械の損傷を招きかねないことから
も硬度を40度(JIS−A)以下にすることが好まし
い。
【0124】一般的に現像ローラ42は剛性を取るため
に、図12,図13に示すように、金属部分である軸4
2bと、柔軟性のある軸以外の部分42a,42cとで
構成されている。本実施例でも軸42bには金属を用
い、その上にウレタン系樹脂により弾性層42aと表面
層42cを成形させた。弾性層42aと表面層42cと
は異なる材質であっても構わない。柔軟性が所定の値で
あれば、その効果を十分に引き出すことができる。現像
工程は普通現像バイアスを掛けてトナーを感光体上に移
動させるが、電気的な効率の面から考えれば、現像ロー
ラのは抵抗が低い方が望ましい。
【0125】実験によれば、軸42bからローラ表面4
2dまでの電気抵抗値(現像ローラの実効抵抗と呼ぶ)
が109Ω以下で現像むらのない画像を出力することが
できることが分かった。実効抵抗が109Ω以上のロー
ラでは電気抵抗値が高いので、現像が確実に行われない
場合があり、結果として、抵抗むらに起因する画像濃度
のむらが確認された。
【0126】電気的な効率の面から考えれば、ローラの
実効抵抗はできるだけ低い方がいいが、完全な導電性の
材質で起こる不具合も発生することが確認されている。
潜像担持体である感光体1の表面は、現像剤担持体、実
施の形態1に記載した除去ローラ43、転写装置5、帯
電器2としての帯電チャージャあるいは帯電ローラとの
接触により常に同じ状態ではない。ここで、帯電チャー
ジャでは、非接触式の帯電ではあるが、感光体1への異
常放電を起こす可能性がある。
【0127】通常、潜像を生成する感光層は30μm〜80
μm程度の範囲のものが使われている。ここで、現像ロ
ーラ42などの各作像の部品と感光層との接触状態が悪
いと、感光層を損傷することがある。この状態では、現
像ローラ42に実効抵抗をある程度持たせないと異常放
電が発生し、もはや画像が出力できなくなるだけでな
く、装置の耐久性も著しく落ちることが判明した。実験
では、103Ωの実効抵抗を持つ現像ローラで異常放電
の発生が確認されずに、画像が出力されることを確認し
た。同じ感光体1を用い、実効抵抗が102Ωの現像ロ
ーラで画像を出力したところ、異常放電が確認された。
ここで、新品の感光体1に交換し、同じように画像を出
力すると、今度は異常放電がなく、画像にも影響が見れ
らなかった。新品の感光体1では、感光層の傷といった
ダメージがないため、低い実効抵抗の現像ローラ42で
も異常放電が発生しなかったと考えられるが、交換前の
感光体1では、使用頻度が高くなることで、感光層に傷
がつき、その基板である導電層が露出したため、ここに
電位が掛り、異常放電を発生したと思われる。
【0128】感光体1の傷は物理的な感光層の剥れだけ
ではなくて、感光層が持つ電気特性(電気容量)が局部的
に破壊された場合でも起こることが分かっている。この
感光層の破壊は物理的な破壊としては目視によっては確
認できない。最適な現像ローラの実効抵抗は、感光体1
の状態により変化するが、現像ローラの実効抵抗が、1
9Ω以下にすることで画像のむらは確認されないた
め、画質の向上を図ることが可能であることが分かっ
た。
【0129】ここで、現像ローラ42及び除去ローラ4
3を感光体1に対してそれぞれ適当な圧力で当接させる
と、各ローラの弾性層42a、43aが弾性変形し、現
像ニップ及び除去ニップを形成する。特に、現像ニップ
を形成することによって、液体現像剤40のトナーが現
像領域の現像電界により、感光体1に対して移動し付着
するための一定の現像時間を確保することができる。ま
た、当接圧力を調整することで各ニップ部における表面
移動方向の大きさであるニップ幅を調整することができ
る。 [現像ベルト]現像装置を設計する上において部品の配
置といった制限がある場合、現像液担持体をベルト状に
することによってレイアウトに自由にすることが可能と
なる。この場合、現像ローラでは起こらないベルト寄り
といった問題が発生するので、適宜の手法により、ベル
ト寄りを防止することが必要となる。液体現像装置のベ
ルト寄りの防止は、例えば、特開2000−47490
号公報に記載されている。また、本実施例では、寄り防
止のための懸架ローラを設置したりローラ端部を円錐状
に盛り上げることによって現像ベルトの乗り上げといっ
た不具合を解消している。例えば、懸架ローラの端部に
円錐上の寄り止めを設置すればよい。
【0130】また、現像剤担持体をベルト状にすること
によって、現像ローラよりも現像ニップ幅を広く取るこ
とが容易であるために十分な現像工程を行うことが可能
となる。また、現像ニップ幅を広く取ることができるた
め、ベルト自体の柔軟性は現像ローラよりも低くても画
像には影響しないことが分かった。これにより、現像ロ
ーラと同様の方法によって出力される画像を評価したと
ころ、現像ベルトの表面がゴム硬度で60度(JIS−
A)以下の現像ベルトで良好な画像を出力することがで
きた。また、60度(JIS−A)以上硬さの現像ベル
トでは、現像むらが画像上に確認され、画質が劣化する
ことが判明した。
【0131】ゴムの材質や導電性粒子などの導電性添加
剤の選択などを含めた製法上、ゴム硬度を40度以上、
60度(JIS−A)以下の材質しか現像剤担持体とし
て採用できない場合には現像剤担持体をベルト状にする
ことで画質向上を図ることが可能となる。
【0132】また、感光体1と接触し現像工程を行う現
像剤担持体は、その表面性の粗さが画像に影響を与え
る。表面性が粗いと顕像化粒子の感光体上への転移に表
面性の粗さがでて一様な画像濃度にすることができな
い。鋭意研究の結果、現像剤担持体の表面の表面粗さ値
を3μm以下(Rz)にすることによって画像上での濃
度むらを低減することができることが分かった。これは
表面がウレタン系樹脂である場合であるが、ローラの製
法上、表面粗さ値を3μm以下にできない場合、そのウ
レタン系樹脂の表面層をコーティングし、そのコート層
(表面層)の表面粗さ値を3μm以下にすることでも全
く同じ効果を得ることができた。現像ベルトについても
ウレタン系樹脂そのものでできているウレタン系樹脂を
基材とし、表面層にコート層を設けることで同じ効果を
得られることも判明した。
【0133】ウレタン系樹脂を現像ローラあるいは現像
ベルトとして採用する場合、液体現像剤の特性によって
必要な現像ニップ幅を広くする必要がある。現像ベルト
である場合には現像ローラに比べ比較的容易に現像ニッ
プ幅を広く取ることが可能であるが、現像ローラでは困
難である。ウレタン系樹脂にカーボンを含有させたこと
により導電性を補うことで所定の電気抵抗値を持った現
像剤担持体を作ることが可能であるが、カーボンの含有
によってウレタン系樹脂は一般的に硬くなる傾向があ
る。
【0134】液体現像剤の特性によって、現像ニップ幅
を長くする必要がある場合、表面層42cを設け、この
表面層42cの導電性を確保することで、ウレタン系樹
脂の持つ柔軟性を持たせつつ、現像バイアスを効果的に
引き出し結果的に画質向上を達成することができること
が分かった。この実験では、現像ローラ42のみで実験
を行ったが、現像ベルト42Aを用いる場合でも表面層
を設けることで同じような効果を引き出すことが可能と
思われる。ただし、一般的に現像ベルトは現像ローラに
比べ、その構成上薄くする必要があるため、その効果は
現像ローラほどではないと予測される。
【0135】なお、以上の実施形態2では、感光体1は
特別に限定されていなかったが、現像剤担持体との関係
では、アモルファスシリコン(a-Si)であることがよい
ことが確認された。感光体1をa-Siとすることにより、
現像ローラ42あるいは現像ベルト42Aとの当接によ
り感光体1の表面の損傷と、周囲の環境変動による吸水
・膨潤による感光体表面の劣化を軽減することが可能と
なる。
【0136】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、除去ロー
ラを弾性体により形成することにより、余剰トナーの除
去が確実に行え、画像のカブリを防止でき、また、キャ
リア液の消費を低減することができる。
【0137】請求項2記載の発明によれば、除去ニップ
幅を適正に調整するために除去ローラの外形よりも外形
の小さい円形部材を除去ローラの両側端に配設すること
により、除去ニップ幅を安定に実現でき、潜像担持体に
対する除去ローラの当接圧をより小さくすることがで
き、ローラの耐久性を向上させることができる。
【0138】請求項3記載の発明によれば、除去ローラ
は、芯金と一層以上の弾性層を含む積層構造で構成され
ることにより、除去ローラは所望の弾性と電気抵抗値を
実現することができる。
【0139】請求項4記載の発明によれば、除去ローラ
の体積抵抗値を109Ωcm以下と適正に設定すること
により、除去電圧がリークすることなく印加可能となり
異常画像を防止することができる。
【0140】請求項5記載の発明によれば、除去ローラ
の硬度を50度(JIS−A)以下と適切に設定するこ
とにより、画像流れの発生を防止することができる。
【0141】請求項6記載の発明によれば、除去ローラ
の材質をキャリア液により変質しない材料を選択するこ
とにより、除去ローラの耐久性を増加させることができ
る。
【0142】請求項7記載の発明によれば、除去ローラ
の表面の表面粗さ値を3μm以下と適切に設定すること
により、除去ローラの表面平滑性が画像に影響するのを
防止することができる。
【0143】請求項8記載の発明によれば、この除去ロ
ーラの材質としてウレタン系樹脂を主成分とすることに
より、所望の弾性、電気抵抗値を実現することができ、
また、除去ローラの変質を防止することができる。
【0144】請求項9記載の発明によれば、除去ローラ
の表面が100μm以下のフィルム層であることによ
り、所望の弾性を得て、除去ローラの変質を防止し、ト
ナーの付着を防止することができる。
【0145】請求項10記載の発明によれば、除去ロー
ラの表面が体積抵抗値109Ωcm以下のフィルム層で
あることにより、除去ローラに所望の電気抵抗値を保持
させるとともに除去ローラの変質を防止し、トナーの付
着を防止することができる。
【0146】請求項11記載の発明によれば、除去ロー
ラが発泡体であることによって、除去ローラに適切な弾
性を付与するとともに所望の電気抵抗値とすることが容
易であり、除去ローラの変質を防止し、トナーの付着を
防止することができる。
【0147】請求項12記載の発明によれば、この除去
ローラの材質としてシリコーン系樹脂を主成分とするこ
とによって、所望の電気抵抗値、弾性を得て、除去ロー
ラの変質を防止し、トナーの付着を防止することができ
る。
【0148】請求項13記載の発明によれば、現像剤担
持体をウレタン系樹脂で構成することにより、潜像担持
体上に顕像化させるに最適な現像ニップ幅を確保し、か
つ現像剤担持体の柔軟性確保のための含浸オイルのキャ
リア液中への混入を減少させ、液体現像剤の変質による
画質劣化を防ぐことができる。また現像剤担持体が膨潤
しないため、現像剤担持体自体の劣化を防ぐことがで
き、結果として高品質な画像出力のための耐久性を延命
させることもできる。
【0149】請求項14記載の発明によれば、これらの
液体現像装置の現像剤担持体をベルト状とすることによ
り、現像ニップ幅を比較的広く取ることができ、かつ現
像装置を自由にレイアウトできる。
【0150】請求項15記載の発明によれば、これらの
液体現像装置の現像剤担持体の硬度を60度(JIS−
A)以下とすることにより、比較的現像ニップ幅を広く
取ることができるため、その基材の硬度が60度(JI
S−A)と硬い材料でもよいので製法上の余裕を持たせ
ることができる。
【0151】請求項16記載の発明によれば、これらの
液体現像装置において、ローラ状の現像剤担持体を使う
ことにより、現像工程に必要な部品を少なく抑えること
ができまた、現像装置を小さくできる。
【0152】請求項17記載の発明によれば、このロー
ラ状の現像剤担持体の硬度を40度(JIS−A)まで
の柔軟性を持たせることによってトナーを転移させるに
必要な現像ニップ幅を十分取ることができる。
【0153】請求項18記載の発明によれば、このロー
ラ状の現像剤担持体の表面と現像剤担持体のローラ軸間
の電気抵抗値が109Ω以下と導電性を持たせることによ
って、顕像化させるに必要な現像バイアスを現像剤担持
体の表面に電位むらなく有効に働かせることができる。
【0154】請求項19記載の発明によれば、これらの
現像剤担持体の表面の表面粗さ値を3μm以下と平滑に
することにより、潜像担持体に形成されるトナー像を均
一化できる。
【0155】請求項20記載の発明によれば、以上の現
像剤担持体に導電性の表面層を設けることにより、現像
バイアスをむらなく有効に働かせることができ、かつ現
像剤担持体であるウレタン系樹脂の柔軟性を保持させる
ことができる。
【0156】請求項21記載の発明によれば、以上の潜
像担持体の表面をアモルファスシリコンとすることによ
り、潜像担持体の表面に対して、現像剤担持体が当接に
よる損傷と、吸油・膨潤による劣化とを軽減することが
できるので、潜像担持体の寿命を延長することができ
る。
【0157】請求項22記載の発明によれば、以上に記
載の液体現像装置において、現像剤担持体に担持された
液体現像剤を潜像担持体に現像する際に液体現像剤を潜
像担持体側に移動させる方向の電界を生じさせる電圧を
印加する現像電圧印加手段と、現像後において潜像担持
体表面又はその周辺に付着又は浮遊している余剰の液体
現像剤又はトナーを除去するために余剰の液体現像剤又
はトナーを除去ローラ側に引き寄せる方向の電界であっ
て、かつ、潜像担持体に現像された潜像に由来するトナ
ーを引き剥がさない程度の電界を生じさせる電圧を印加
する除去電圧印加手段とを有する液体現像装置とするこ
とにより、現像電圧印加手段によって、トナーを潜像担
持体の表面(画像部側)に移動させて、潜像(画像部)
を現像し、除去電圧印加手段によって、画像部に付着し
たトナーは引き剥がさず、地肌部に浮遊している余剰ト
ナーを除去ローラ側に移動させて除去することにより、
余剰のトナーを効率よく回収することができると共に地
肌かぶりを防ぐことができる。
【0158】請求項23記載の発明によれば、以上に記
載の液体現像装置において、現像剤担持体の表面移動速
度は潜像担持体の表面移動速度と略等しくすることによ
り、画像ムラを低減できる。
【0159】請求項24記載の発明によれば、以上の液
体現像装置において、除去ローラの表面移動速度は潜像
担持体の表面移動速度と略等しいことにより、除去ロー
ラの表面と潜像担持体の表面とがほぼ等速で移動し、ト
ナーに対して相対的に該潜像担持体の接線方向の速度ベ
クトルを持たせないので、画像ムラを低減できる。
【0160】請求項25記載の発明によれば、以上の液
体現像装置において、トナーが顔料を含むものであり、
現像剤担持体の表面の1平方cm当たりに担持されるト
ナー中の顔料含有分が0.1μg以上、2μg以下の範
囲となるように、現像剤担持体上に塗布される液体現像
剤の厚みを設定することにより画像ムラを低減できる。
【0161】請求項26記載の発明によれば、以上の液
体現像装置において、現像剤担持体の表面をクリーニン
グするクリーニング手段と除去ローラの表面をクリーニ
ングするクリーニング手段とを有することにより、ゴー
スト画像を潜像担持体に付着させるがなくなる。
【0162】請求項27記載の発明によれば、以上に記
載された液体現像装置は、潜像担持体と、潜像担持体に
潜像を形成する潜像形成手段と、潜像担持体上の潜像を
顕像化する現像手段と、潜像担持体上の顕像を転写材に
転写する転写手段とを備えた液体画像形成装置に用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1及び2に係る画像形成装置の断
面よりみた概略構成図である。
【図2】 図1の除去ローラを離間した場合の断面概略
図である。
【図3】 除去ローラの斜視図である。
【図4】 除去ローラの断面図の一例である。
【図5】 除去ローラの断面図の一例である。
【図6】 除去ローラの電極付近の側面図である。
【図7】 感光体と除去ローラとの接触部である除去ニ
ップを説明する図である。
【図8】 除去ニップの生じる理由を説明する図であ
る。
【図9】 図9(a)、(b)は現像ニップにおける液
体現像剤の状態を模式的に示した図である。
【図10】図10(a)、(b)は除去ニップにおける
液体現像剤の状態を模式的に示した図である。
【図11】 実施の形態2に係る画像形成装置の断面よ
りみた部分概略構成図である。
【図12】 図1の現像ローラの斜視図である。
【図13】 現像ローラの断面図の一例である。
【符号の説明】
1 感光体(潜像担持体) 2 帯電器 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 6 クリーニング装置 8 転写紙 40 液体現像剤 42 現像ローラ(現像剤担持体) 42a 弾性層 42b 軸 42c 表面層 42d ローラ表面 42A 現像ベルト 43 除去ローラ 43a 弾性層 43b 芯金 43c 表面層 43d ローラ表面 44 グラビアローラ(塗布手段) 47 クリーニングブレード(クリーニング部材) 48 クリーニングブレード(クリーニング部材) 49 ドクターブレード(塗布量調整手段)
フロントページの続き (72)発明者 武田 有介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉野 美枝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 仲野 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹内 則康 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H073 AA03 AA05 AA09 AA10 BA02 BA11 BA13 BA25 BA43 CA35 2H074 AA03 AA04 AA09 BB16 BB22 BB44 BB58 BB60 CC21 CC28 CC32 DD05 DD07

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア液中にトナーを分散した液体現
    像剤を担持する現像剤担持体を備え、該現像剤担持体に
    担持された液体現像剤を潜像担持体に供給し潜像を現像
    する液体現像装置において、 現像後に前記潜像担持体表面に付着した余剰の液体現像
    剤を除去するための除去ローラを前記潜像担持体の表面
    下流側に少なくとも1つ設けると共に、 該除去ローラを弾性体で形成することを特徴とする液体
    現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の液体現像装置において、 前記除去ローラの両端部に該除去ローラの外形よりも小
    さい外径の円形部材を配設し、前記潜像担持体に対して
    前記除去ローラを当接させたニップ幅を適正に調整した
    ことを特徴とする液体現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の液体現像装置において、 前記除去ローラは、芯金と一層以上の弾性層を含む積層
    構造で構成されていることを特徴とする液体現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の液体現像装置において、 前記除去ローラの体積抵抗値が109Ωcm以下である
    ことを特徴とする液体現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項3の液体現像装置において、 前記弾性体で形成された除去ローラの硬度が50度(J
    IS−A)以下であることを特徴とする液体現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項3の液体現像装置において、 前記弾性体で形成された除去ローラが前記キャリア液に
    より膨潤せず、また、前記キャリア液を含浸しないこと
    を特徴とする液体現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項3の液体現像装置において、 前記除去ローラの表面の表面粗さ値が3μm以下である
    ことを特徴とする液体現像装置。
  8. 【請求項8】 請求項3の液体現像装置において、 前記弾性層がウレタン系樹脂を主成分とすることを特徴
    とする液体現像装置。
  9. 【請求項9】 請求項3の液体現像装置において、 前記除去ローラの表面が100μm以下のフィルム層で
    あることを特徴とする液体現像装置。
  10. 【請求項10】 請求項3の液体現像装置において、 前記除去ローラの表面が体積抵抗値109Ωcm以下の
    フィルム層であることを特徴とする液体現像装置。
  11. 【請求項11】 請求項3、6、9、10の液体現像装
    置において、 前記弾性層が発泡体であることを特徴とする液体現像装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項3の液体現像装置において、 前記弾性層がシリコーン系樹脂を主成分とすることを特
    徴とする液体現像装置。
  13. 【請求項13】 キャリア液中にトナーを分散した液体
    現像剤を担持する現像剤担持体を備え、該現像剤担持体
    に担持された液体現像剤を潜像担持体に供給し潜像を現
    像する液体現像装置において、 前記現像剤担持体はウレタン系樹脂で導電性を有するよ
    うに形成するとともに、 現像後に前記潜像担持体表面に付着した余剰の液体現像
    剤を除去するための除去ローラを前記潜像担持体の表面
    下流側に少なくとも1つ設けることを特徴とする液体現
    像装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記現像剤担持体がベルト状であることを特徴とする液
    体現像装置。
  15. 【請求項15】 請求項14の液体現像装置において、 前記現像剤担持体の硬度が60度(JIS−A)以下で
    あることを特徴とする液体現像装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記現像剤担持体がローラ状であることを特徴とする液
    体現像装置。
  17. 【請求項17】 請求項16の液体現像装置において、 前記現像剤担持体の硬度が40度(JIS−A)以下で
    あることを特徴と液体現像装置。
  18. 【請求項18】請求項16の液体現像装置において、 前記ローラ状の現像剤担持体の表面と該現像剤担持体の
    ローラ軸間の電気抵抗値が109Ω以下であることを特徴
    とする液体現像装置。
  19. 【請求項19】 請求項13の液体現像装置において、 前記現像剤担持体の表面の表面粗さ値が3μm以下であ
    ることを特徴とする液体現像装置。
  20. 【請求項20】 請求項13の液体現像装置において、 前記現像剤担持体に導電性の表面層を設けることを特徴
    とする液体現像装置。
  21. 【請求項21】請求項13〜20のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記潜像担持体表面がアモルファスシリコンであること
    を特徴とする液体現像装置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記現像剤担持体に担持された液体現像剤を前記潜像担
    持体に現像する際に前記液体現像剤を前記潜像担持体側
    に移動させる方向の電界を生じさせる電圧を印加する現
    像電圧印加手段と、 現像後において前記潜像担持体表面又はその周辺に付着
    又は浮遊している余剰の液体現像剤又はトナーを除去す
    るために前記余剰の液体現像剤又はトナーを前記除去ロ
    ーラ側に引き寄せる方向の電界であって、かつ、前記潜
    像担持体に現像された潜像に由来するトナーを引き剥が
    さない程度の電界を生じさせる電圧を印加する除去電圧
    印加手段とを有することを特徴とする液体現像装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記現像剤担持体の表面移動速度は前記潜像担持体の表
    面移動速度と略等しいことを特徴とする液体現像装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記除去ローラの表面移動速度は前記潜像担持体の表面
    移動速度と略等しいことを特徴とする液体現像装置。
  25. 【請求項25】 請求項1〜24のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記トナーが顔料を含むものであり、前記現像剤担持体
    の表面の1平方cm当たりに担持されるトナー中の顔料
    含有分が0.1μg以上、2μg以下の範囲となるよう
    に、前記現像剤担持体上に塗布される液体現像剤の厚み
    を設定することを特徴とする液体現像装置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25のいずれかに記載の液
    体現像装置において、 前記現像剤担持体の表面をクリーニングするクリーニン
    グ手段と、前記除去ローラの表面をクリーニングするク
    リーニング手段とを有することを特徴とする液体現像装
    置。
  27. 【請求項27】 潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を
    形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を顕像
    化する現像手段と、該潜像担持体上の顕像を転写材に転
    写する転写手段とを備えた液体画像形成装置において、 前記現像手段として、請求項1〜26のいずれかに記載
    の液体現像装置を用いたことを特徴とする液体画像形成
    装置。
JP2001085829A 2001-01-23 2001-03-23 液体現像装置および画像形成装置 Pending JP2002287518A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085829A JP2002287518A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 液体現像装置および画像形成装置
US10/050,959 US6640073B2 (en) 2001-01-23 2002-01-22 Liquid image formation apparatus and liquid developing device
US10/617,769 US6829460B2 (en) 2001-01-23 2003-07-14 Liquid image formation apparatus and liquid developing device
US10/941,007 US7003248B2 (en) 2001-01-23 2004-09-15 Liquid image formation apparatus and liquid developing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085829A JP2002287518A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 液体現像装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002287518A true JP2002287518A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18941280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001085829A Pending JP2002287518A (ja) 2001-01-23 2001-03-23 液体現像装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002287518A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163010A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び接触抵抗値測定方法
JP2009145753A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Seiko Epson Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2009145752A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Seiko Epson Corp 画像形成方法及び画像形成装置
US8014702B2 (en) 2007-10-17 2011-09-06 Seiko Epson Corporation Liquid developer collection apparatus and image forming apparatus
US9500997B2 (en) 2015-03-24 2016-11-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Development rotating member for liquid development, liquid developing device, image forming apparatus, and process cartridge

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163010A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び接触抵抗値測定方法
JP4642451B2 (ja) * 2004-12-08 2011-03-02 株式会社リコー 接触抵抗値測定方法
US8014702B2 (en) 2007-10-17 2011-09-06 Seiko Epson Corporation Liquid developer collection apparatus and image forming apparatus
JP2009145753A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Seiko Epson Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2009145752A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Seiko Epson Corp 画像形成方法及び画像形成装置
US9500997B2 (en) 2015-03-24 2016-11-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Development rotating member for liquid development, liquid developing device, image forming apparatus, and process cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7003248B2 (en) Liquid image formation apparatus and liquid developing device
JP2001228717A (ja) 湿式現像装置及び湿式画像形成装置
JP3647345B2 (ja) 画像形成装置
JP3768931B2 (ja) 画像形成装置
JP2002287518A (ja) 液体現像装置および画像形成装置
JP2002278299A (ja) 液体現像装置及び液体画像形成装置
JP2002278291A (ja) 液体現像装置及び液体画像形成装置
JP2005148239A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP2007065591A (ja) 画像形成装置
JP2002287517A (ja) 液体現像装置および液体画像形成装置
JP2006243082A (ja) 画像形成装置
JP2022059718A (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2004286859A (ja) 画像形成装置
JP3359058B2 (ja) 現像装置
JPH09269709A (ja) 画像形成装置
JP2004126104A (ja) 画像形成装置
JP2004037963A (ja) 塗布装置、中間塗布部材及びその製造方法、現像装置、画像形成装置
JP2023074763A (ja) 画像形成装置
JPH05297696A (ja) 現像装置
JP3993935B2 (ja) 画像形成装置
JP4010128B2 (ja) 画像形成装置
JP2002351222A (ja) 液体現像装置及び画像形成装置
JP2002268394A (ja) 湿式画像形成装置
JP2004109655A (ja) 塗布装置、中間塗布部材及びその製造方法、現像装置、画像形成装置
JP4563742B2 (ja) 液体現像剤の塗布装置及び画像形成装置