JP5426148B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
近年、画像形成装置の現像装置として一成分現像装置が広く採用され、その位置成分現像装置は、スポンジローラで形成された供給ローラでトナーを現像ローラに供給し、現像ローラ上に配置された現像ブレードによってトナー層を形成した後、その現像ローラによって潜像を担持した感光体を現像してトナー像を得るようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
図1において、静電潜像を担持する像担持体としての感光体ドラム1は、表面に有機光半導体からなる感光体を有し、図中矢印が示す方向に回転する。
帯電ローラ2は、感光体ドラム1の感光体表層に電荷を与え、約マイナス600V(ボルト)に帯電させる。この帯電ローラ2は、感光体ドラム1の感光体の膜減り量を抑えるため、感光体ドラム1と連れ回るように構成され、またマイナスDC電圧が付与される。
現像装置11は、現像剤を担持する現像剤担持体としての現像ローラ4、現像ローラ4に現像剤としてのトナー8を供給する現像剤供給手段としての供給ローラ6、供給ローラ6にトナー8の薄い層を形成する規制手段としての供給ブレード10、および未使用のトナー8を保存するトナーホッパ7から構成される。
現像装置11で感光体ドラム1の静電潜像を現像してトナー8の像を形成し、感光体上に形成されたトナー像は転写ローラ5によって記録媒体19に転写される。
トナー8が転写された記録媒体19は、定着器12よって熱定着されて出力され、また転写後に感光体ドラム1上に残留するトナー8はクリーニング装置9で清掃される。
図2において、現像ローラ4は、金属軸の周囲に弾性層が設けられている。その弾性層は、材質にシリコーンゴム、ウレタンゴム等が使用され、約108Ωcmから1010Ωcmの体積抵抗率を有するものである。なお、弾性層の表層にコート層を形成するようにしてもよい。
また、この弾性層は、トナーを現像ローラ4へ供給するために充分、かつ余剰になったトナーを掻きとることができる粗さを有するものであり、スポンジ層では50セル/mmから5セル/mmのセル密度に、ゴム層では、表面粗さRzは20μmから200μmに形成される。
トナー本体は、粉砕法または重合法で製造され、その粒径は3μmから10μmの体積平均粒径で形成される。また、重合法で形成されたトナー本体の球形形状は0.98から0.90の範囲の球形度を有する。なお、ここでの球経度とは、トナー本体の断面の最外径を半径とした円の面積とその円の中のトナー本体の断面が占める面積との比であり、真球で1となるものである。
また、高圧電源より、現像ローラ4には現像電圧VD、供給ブレード10には電圧VL、供給ローラ6の軸には電圧VSが付与される。
画像形成動作が開始されると感光体ドラム1、現像ローラ4、および供給路ローラ6の駆動軸は、図示しない駆動装置により駆動され、図中矢印で示す方向へ回転される。
回転される供給ローラ6は、トナーホッパ7から近傍のトナー8を表層に付着して搬送する。このときの付着力は、ワンデルワールス力と供給ローラ6の表面粗さによる微小クーロン力が働いている。
また、供給ブレード10に付与される電圧VLにより、トナー8の帯電や供給ローラ6の表層のトナー8の層厚を制御する。
供給ローラ6に付着したトナー8は当接部で現像ローラ4と接する。現像ローラ4に付与される電圧VDに対してトナー8の帯電極性からトナー8をクーロン力で現像ローラ4に供給するために供給ローラ6に付与する電圧VSを設定する。例えば、電圧VSはマイナス500V、電圧VDはマイナス250Vに設定する。
供給電圧VSと現像電圧VDとの電圧差、およびトナー帯電量によって決まるクーロン力でトナー8が現像ローラ4に移動する。
現像に必要なトナー層の厚さを供給電圧VSで調整することができ、また現像ローラ4と供給ローラ6の速度比によって現像ローラ4に供給されるトナー8の量が変わる。
現像ローラ4に付着したトナー8は、感光体ドラム1と接触して現像電圧VDによって感光体ドラム1上の潜像を現像する。
供給ローラ6の当接部ではトナー8は、現像ローラ4から供給ローラ6に掻き取られて回収され、さらに供給ローラ6によって搬送されトナーホッパ7に搬送される。
このとき、現像ローラ4の摩擦係数と表面粗さを小さくするほど供給ローラ6によって掻き取られる回収が効率よく行われる。したがって、現像ローラ4の摩擦係数は0.4以下、表面粗さRzは5μm以下に設定した。
本実施例では、このように供給ローラ6による現像ローラ4へのトナー8の供給と回収が当接部分で行われ、供給ブレード10はトナー8が当接部分に必要以上に供給されないように現像ローラ4に形成されるトナー層の1倍から5倍の範囲に薄層化している。したがって、供給ローラ6のトナー搬送能力から供給ローラ6によって搬送されたトナー8が当接部分で溜まりを発生させることがない。
さらに、供給ブレード10でトナー8は規制されるが、供給ローラ6の周囲に規制されたトナー8があるため、再び供給ローラ6に付着して搬送される。このため、供給ブレード10によるトナー8の凝集は発生しない。これにより、安定した画像を形成することができる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成にトナー搬送ローラを追加したものであり、その構成を以下に説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、現像剤搬送手段としてのトナー搬送ローラ13は、金属等の導電性の軸の周囲に弾性層が設けられ、その弾性層は、高抵抗のウレタンやシリコーン等のゴム材または高抵抗のウレタンやシリコーン等の発泡ゴム材で形成されている。
また、高電圧により、トナー搬送ローラ13の軸には電圧VSが付与されている。
上述した構成の動作を図4に基づいて説明する。
トナー搬送ローラ13は、トナーホッパ7から近傍のトナー8を表層に付着させて搬送する。このときの付着力はワンデルワールス力が働いている、
トナー搬送ローラ13に付着したトナー8は当接部でトナー供給ローラ6と接する。
供給ローラ6に付着したトナー8は、供給ブレード10で薄層化される。
以降の動作は、第1の実施例と同様であり、感光体ドラム1の潜像画像を現像する現像動作を行う。
このようにトナー8に働くワンデルワールス力だけでなく、トナー搬送ローラ13がトナーホッパ7のトナー8を供給ローラ6に補給するため、供給ローラ6上に安定したトナー8の層を形成して現像ローラ4にトナー8を供給することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、トナー搬送ローラ13を設けることにより、供給ローラ6に安定してトナーを補充することができ、画像濃度を安定に維持した画像形成を行うことができるという効果が得られる。
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像ローラ
5 転写ローラ
6 供給ローラ
7 トナーホッパ
8 トナー
9 クリーニング装置
10 供給ブレード
11 現像装置
13 トナー搬送ローラ
Claims (1)
- 静電潜像を担持する像担持体に現像電圧が付与された現像剤を担持した現像剤担持体を対向させて現像することにより画像を形成する画像形成装置において、
表面に付着した現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給手段と、
前記現像剤供給手段に当接して現像剤を薄層化する規制手段と、
前記現像剤供給手段に現像剤を補充する現像剤搬送手段とを備え、
前記現像剤供給手段は、その表面に層形成された現像剤を前記現像剤担持体に供給し、表層の弾性層の表面粗さを20μmから200μmとし、
前記現像剤担持体表面は、摩擦係数が0.4以下でかつ表面粗さが5μm以下であり、
前記規制手段は、前記現像剤供給手段との当接部に円弧を有し、その円弧の半径を0.2mmから0.8mmとし、所定の電圧が印加され、
前記現像剤供給手段は、トナー供給ローラであり、
前記現像剤搬送手段は、前記規制手段よりも、前記トナー供給ローラの回転方向上流の位置で前記トナー供給ローラと当接し、その当接部において前記トナー供給ローラの回転方向と同方向に回転するトナー搬送ローラであることを特徴とする画像形成装置。
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