JP2000122401A - 一成分トナーの現像装置 - Google Patents

一成分トナーの現像装置

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    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラを用いて一成分トナーにて現像を
行う時に、供給ローラを接触されてトナー供給を行う時
に、回転軸方向の全域で不均一になるのを避け、トナー
の安定供給及び良好な帯電を行えるようにする。 【解決手段】 静電潜像を担持した感光体に接触するよ
うに一成分トナーを担持して搬送する現像ローラ41に
対して所定の接触深さで圧接される供給ローラ42を設
ける。供給ローラ42の回転軸(42a)の両端部には
供給ローラ42を回転させるためのそれぞれの被駆動ギ
ア46が固定され、駆動モータにて回転される駆動ギア
47を噛合わせ、駆動ギア47の回転により噛合せた連
結位置で作用する力F0にて、供給ローラ42を現像ロ
ーラ側41へと撓ませ、現像ローラ41との接触圧を軸
方向にほぼ均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像担持体に
形成された静電潜像を着色剤であるトナーにて可視像化
してなる現像装置であって、特にトナーとして一成分構
成からなる現像剤を利用してなる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタなどの電子写真方式を
採用してなる画像形成装置においては、潜像等の像担持
体である感光体表面に静電潜像を形成し、これを可視像
化するために着色剤であるトナー等の現像剤を感光体側
へと供給し、トナーを選択的に付着させるようにしてな
る現像装置が備えられている。
【0003】上記現像装置にて、上記感光体に形成され
た静電潜像を現像し、その現像されたトナー像は、転写
材であるシート等に転写される。そして、転写後、上記
感光体表面には、転写しきれなかった一部のトナーが残
留する。この残留する不要トナーは、次の画像形成を繰
り返し行うためにも感光体表面から除去される。そのた
め、転写後には感光体表面に残留するトナーを除去する
クリーニング装置が設けられており、該クリーニング装
置において除去された不要トナーがクリーニング装置内
の収容部に収容される。
【0004】そこで、上述したような現像装置を備える
画像形成装置は、その小型化に対応して、感光体の周囲
に画像を形成するためのプロセス手段の配置スペースも
狭められ、よって現像装置においても小型化が強く要望
されるようになった。
【0005】特に現像装置としては、トナー及び磁性キ
ャリアからなる二成分系の現像剤を磁力を利用して上記
感光体と対向する現像領域へと搬送する磁気ブラシ方式
による現像ローラを備え、現像後には現像剤を現像槽内
へと回収するようにしている。そのため、現像を安定さ
せるためには、消費されるトナーを補給し、現像剤中に
含まれるトナーの割合、つまりトナー濃度が一定になる
ように制御する必要がある。
【0006】通常、上述した方式、つまり磁気ブラシ現
像方式による現像装置においては、現像剤中のキャリア
が占める割合の方が多く、現像剤を収容する現像槽が大
きくなり、全体に現像装置が大きくなる傾向にある。し
かも、トナー濃度を制御する必要があると同時に、現像
剤中のトナーの帯電量を一定にするための撹拌部材等も
必要となり、この撹拌部材を複数設けており現像装置を
小型化できないネックともなっていた。
【0007】これに対し、一成分系の現像剤、つまりキ
ャリアが存在しない一成分系の現像剤であるトナーを用
いて現像を行う現像装置が提案され、実施に供されてい
る。このような一成分トナーを用いる現像装置において
は、トナー濃度を制御する必要はなく、キャリアが存在
しない分、現像槽の容積を大幅に小さくでき、よって現
像装置の小型化を可能にできる。これに合わせてメンテ
ナンス等の簡易性についても優れている。つまり、劣化
した現像剤、特にキャリアの劣化により現像剤を交換す
る必要がない分、その交換のためのメンテナンスが不要
となる。
【0008】また、トナーを補充するのみでよく、トナ
ー濃度検出を行う必要もなく、そのための制御も必要と
しなくなるため、制御も簡単になる。特に、一成分系の
トナーを用いる現像装置において、トナーを必要時に補
充するだけでよくなる。
【0009】例えば、図3に示すように、像担持体であ
る感光体1に対して、該感光体1に形成されている静電
潜像を可視像化する現像装置4が対向にて配置されてい
る。該現像装置4は、一成分系の現像剤であるトナー1
0を収容してなる現像槽40の特に開口部に対向するよ
うに現像ローラ41を回転可能に設けている。該現像ロ
ーラ41は、上記現像槽40の開口部に一部が露出し、
感光体1に対して例えば接触するように配置されてい
る。この接触する領域が現像領域となる。
【0010】現像ローラ41は、その表面に一成分のト
ナーを担持し、感光体1と対向する現像領域へと搬送す
る。そして現像後には、現像に寄与されなかったトナー
を現像槽40内へと搬送し、回収する。回収されたトナ
ーは、一旦現像ローラ41表面から除去するために、現
像ローラ41と圧接するように供給ローラ42が設けら
れており、現像ローラ41表面に担持されたトナーが掻
き取られる。そして、この供給ローラ5にて、新たにト
ナーが現像ローラ41表面に供給されるように構成され
ている。
【0011】一成分トナーは、供給ローラ42にて供給
されて現像ローラ41表面に吸着されるが、その吸着量
を規制するために現像ローラ41表面に圧接された規制
部材43が設けられている。該規制部材43を通過した
トナーは、その量が一定量に規制され、上述したように
感光体1と対向接触する現像領域へと至り、感光体1表
面に形成されている静電潜像に応じて選択的に付着し、
現像が行われることになる。
【0012】また、現像を良好に行うためにも現像ロー
ラ41には、通常現像バイアス電圧(Va)が供給され
ている。この現像バイアス電圧は、静電潜像にトナーが
付着し、感光体のバックグランド領域(画像以外の背景
部分)にトナーが付着しないような電圧値に設定されて
いる。
【0013】以上の構成により一成分系の現像剤、つま
りトナーを現像ローラに吸着させて現像領域へと搬送す
ることで、感光体上の静電潜像にトナーが付着し、よっ
て潜像以外のバックグランドへのトナーの付着を阻止
し、正常な現像を行えるようにしている。
【0014】上述したように規制部材43にて現像ロー
ラ41に付着するトナー量を規制しており、その時のト
ナー量を安定させ、またトナーの帯電量を安定させるた
めにも、供給ローラ42によるトナーの供給及び摩擦帯
電が重要になる。そのため、供給ローラ42は、現像ロ
ーラ41に対して適度の圧力でもって圧接されること
で、トナーの供給及び摩擦帯電を行うようにしている。
【0015】この場合、供給ローラ42によるトナー1
0の供給及び摩擦帯電においては、現像ローラ41との
圧接力が変動することで大きく変化し、トナー供給及び
摩擦帯電のバラツキとなって、良好なる現像を行えなく
なる。特に、供給ローラ42は、その回転軸の両端部が
軸受等を介して回転可能に支持されており、中央部と両
端部の供給ローラ42の現像ローラ41に対する圧接力
が異なる。通常、中央部での圧接力が弱まる傾向にあ
る。そのため、回転軸方向での圧接力に差異によるトナ
ー供給の不均一性、帯電性の不均一性により、全域での
トナー濃度等を安定さることができなくなる。
【0016】それの圧力状態を解消する手段として、特
開昭61−28978号公報に記載されているよにトナ
ーを現像ローラ41に供給するための供給ローラ42
を、中央部の径が最大で、両端部の径が最小になるよう
なクラウン形状に形成することで、現像ローラ41と圧
接する供給ローラ42の軸方向の全長でほぼ均一な接触
圧状態にすることを可能にしている。これにより、トナ
ーの供給及び帯電を軸方向において一定にし、安定した
良好なる現像を可能にしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように供給ロ
ーラ42を現像ローラ41に対して圧接させる場合、供
給ローラ42をクラウン形状にし、適度の圧力で圧接さ
せることで、トナーの供給及び摩擦帯電を安定させるこ
とが可能となり、現像を良好に行うことができる。その
ため、上記供給ローラ42と現像ローラ41の圧接力を
大きく設定すれば、良好なる帯電性を望める。
【0018】その反面、圧接力を強くすることは、現像
装置として負荷トルク、つまり供給ローラ42を回転さ
せる場合の駆動トルクが大きくなる。その結果、駆動モ
ータ等において駆動トルクが大きいものが必要となり、
駆動モータを含む現像装置が大きくなり、コスト高にな
る。また、圧接力を大きく設定すると、供給ローラ42
が摩耗し、現像装置の寿命を短くすることにもなる。
【0019】そのため、負荷トルクを小さくするには、
供給ローラ42による現像ローラ41への圧接力を弱め
ればよいが、摩擦帯電の低下及び安定したトナー供給が
望めなくなる。これにより、画像ムラの発生や、白抜け
の原因が生じる。これを解消するためには、供給ローラ
42をクラウン形状に形成すればよいが、製作が非常に
困難となりコスト高になる。また、駆動トクルの増大と
もなる。
【0020】本発明は、上述の問題に鑑み、一成分トナ
ーを用いる現像装置において、現像ローラと供給ローラ
との接触圧を高く設定することなく、これによる負荷ト
ルクを低減させ、合わせてトナーの供給及び摩擦帯電等
を安定させる現像装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための請求項1記載の一成分トナーによる
現像装置は、一成分トナーを担持し静電潜像担持体と対
向する現像領域へと搬送する現像ローラを有し、該現像
ローラの上記現像領域と反対側で対向した設けられ現像
ローラにトナーを供給する供給ローラを備えた現像装置
において、上記供給ローラの回転軸の両端に該供給ロー
ラを回転駆動させるための被駆動部材を設け、該両被駆
動部材に連結され回転力を伝達する駆動部材を、上記現
像ローラと供給ローラが対向する位置と反対側へと付勢
する力が作用する位置で上記被駆動部材に連結されてい
ることを特徴とする。
【0022】このような構成において、供給ローラは現
像ローラへとトナーを供給するために、回転駆動され
る。この場合、供給ローラは、軸受等を介して保持され
ているため、該軸受より端部の回転軸の両端部に設けら
れた被駆動部材に駆動部材が連結され、その時の駆動部
材の回転力の作用により、現像ローラと反対側に付勢さ
れる。その結果、上記軸受を支点として供給ローラが現
像ローラ側へと撓む。この撓みは供給ローラの中心部が
最大となり、供給ローラをクラウン形状に形成したもの
と同様に現像ローラに圧接される。
【0023】よって、供給ローラとしては、予めクラウ
ン形状に形成しておく必要がなくなるため、その製造が
非常に簡単でありコスト低減が可能になる。しかも、ク
ラウン形状にする必要がなく、現像ローラに対して供給
ローラの圧接力を大きくする必要もなくなるため、駆動
トルク、つまり供給ローラが回転する時の負荷トルクが
小さくなり、駆動トルク等の小さなモータ等でも十分に
駆動可能となり、装置の小型化等が可能になる。
【0024】上述した構成を特徴とする一成分トナーの
現像装置において、請求項2記載の発明によれば、上記
供給ローラは、上記現像ローラに対して対向部分で互い
に逆方向へと回転駆動されており、該供給ローラと現像
ローラの軸中心を結ぶ直線と供給ローラの軸中心とで作
る被駆動部材と駆動部材とが連結する時の結合角度をθ
とし、上記直線上で現像ローラと反対側の連結位置の結
合角度θを0゜とした時、上記駆動部材の結合角度θ
を、180゜≦θ≦360゜としたことを特徴とする。
つまり、図1に示すように、現像ローラ(41)の軸中
心(A)と供給ローラ(42)の軸中心(B)の直線
(AB)に対して、供給ローラの回転方向の上記直線
(AB)の下部位置で駆動部材(47)が被駆動部材
(46)に連結されていれば、供給ローラ(42)は駆
動部材の回転方向に沿った(F0)の大きさ及び方向の
力が作用する。そのため、図2(a)に示すように軸受
(45)を支点として、供給ローラ(42)が、現像ロ
ーラ(41)側へと撓み、現像ローラ(41)との圧接
状態が、クラウン形状と同様の作用を生じる。これによ
り、トナーの安定供給及び安定帯電を可能にできる。
【0025】さらに、上述した構成を特徴とする一成分
トナーの現像装置において、請求項3記載の発明によれ
ば、上記駆動部材は、上記現像ローラと供給ローラの軸
中心を結ぶ直線に対して、供給ローラの軸中心における
垂直線方向で上記駆動部材が、被駆動部材に結合されて
いることを特徴とする。これは、図1(b)において、
駆動部材(47)が被駆動部材(46)と、連結位置
(B7)で結合された状態である。つまり、その時の結
合角度(θ)は、270゜となり、駆動部材(47)の
回転により被駆動部材(46)に作用する力F0は、そ
の方向が直線(AB)となり、供給ローラ(42)の中
心部の撓みが最大となる。その結果、現像ローラ(4
1)との圧接状態が最良となり、両者の圧接力をより小
さくしても軸方向全長での圧接状態を均一にでき、駆動
トルク等をさらに軽減できる。
【0026】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項4記載の発明によれ
ば、上記供給ローラは、多数の孔が形成されてなる弾性
発泡部材から構成されており、その孔のセル密度が80
〜100個/inchとすることで、トナーの現像ロー
ラへの供給をさらに安定させることができる。つまり、
セル密度を多くすれば、トナーが孔に入り込みにくくな
り、トナー供給不良が発生し、また少な過ぎればトナー
が孔に入り込み、これが除去されず、弾性発泡部材が硬
質化し駆動トルクの増大となる。そのため、上述したセ
ル密度に設定したことで、トナーの供給が安定し、駆動
トルクの増大を抑制できる。また、発泡部材のトナー目
詰まり等を解消でき、現像ローラの付着する現像後のト
ナーを除去する効果も常時維持させることができる。
【0027】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項5記載の発明によれ
ば、上記供給ローラの硬度は、現像ローラの硬度より低
く、その硬度をアスカF硬度60゜〜アスカC硬度30
゜に設定すれば、十分は接触状態を維持でき、トナーの
安定供給、現像後のトナー除去効果を維持でき、また駆
動トルクの増大を抑制できる。
【0028】なお、供給ローラは、現像ローラに対して
対向位置において互いに逆方向に回転させているため、
現像後に現像ローラに残留するトナーの除去効果が上が
る。これに対して、逆駆動されるため供給ローラの駆動
トルクが増大するが、その供給ローラの回転速度、つま
り周速度を現像ローラのそれより小さく設定すれば、駆
動トルクが増大を抑制できる。しかし、トナーの現像ロ
ーラへの供給不足になる傾向がある。これは、トナーが
現像ローラへと移動しやすくするように、供給ローラに
トナーを現像ローラへと押しやる程度のバイアス電圧を
供給することがより効果的となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明の現像装置におけ
る一実施形態については、図1乃至図4を参照して説明
する。また、図1は画像形成装置の特に潜像の担持体で
ある感光体に対向配置された本発明による現像装置を構
成する現像ローラと供給ローラとの駆動関係を示す図で
あり、図2は図1における駆動関係における供給ローラ
が現像ローラに作用する状態を示す動作説明図である。
また、図3は本発明による現像装置の構成を示す図であ
り、図4は図3に示す本発明の現像装置を備える画像形
成装置の構造の概略を説明するための構成図である。
【0030】まず図4を参照して画像形成装置の概略構
成を説明する。符号1は画像形成装置本体のほぼ中央部
に配置され、画像形成動作時に矢印方向に一定速度で回
転駆動されるドラム形状に形成された静電潜像を担持す
る像担持体を構成する感光体である。この感光体1の周
囲に対向するように各種の画像形成プロセス手段が配置
されている。
【0031】上記画像形成プロセスを構成する手段(装
置)は、感光体1表面を均一に帯電する帯電器2、図示
しない画像に応じた光による像3を照射する光学系、該
光学系により露光されることで感光体1表面に形成され
た静電潜像を可視像化するための本発明にかかる現像装
置4、現像された像(トナー10の像)を適宜搬送され
てくるシート状の用紙Pに転写する転写器5、転写後に
感光体1表面に転写されなかった残留現像剤(トナー)
を除去するクリーニング装置6、及び感光体1表面に残
る帯電電荷を除去する除電器7等が、この順序で感光体
1の回転方向に配置されている。
【0032】シートPは、例えばトレイ又はカセットに
多量に収容されており、該収容された用紙が給送手段に
て1枚給紙され、上述した転写器5が配置された感光体
1と対向する転写領域へと、感光体1表面に形成された
トナー像の先端と一致するように送り込まれる。この転
写後のシートPは、感光体1より剥離され、定着装置8
へと送り込まれる。
【0033】定着装置8は、シート上に転写された未定
着のトナー像を永久像として定着させるものであって、
トナー像と対向する面が、トナーを溶融し、定着させる
温度に加熱されたヒートローラからなり、該ヒートロー
ラに対して加圧され用紙Pをヒートローラ側へと密着さ
せる加圧ローラ等を設けて構成している。この定着装置
8を通過した用紙Pは、画像形成装置外へと排出ローラ
を介して図示しない排出トレイ上に排出処理される。
【0034】上記図示しない光学系は、画像形成装置が
複写機であれば、コピー原稿を光照射し、原稿からの反
射光を光像3として照射する。あるいは、画像形成装置
がプリンタやデジタル複写機であれば、光学系は半導体
レーザを画像データに応じてON−OFF駆動した光像
を照射する。特にデジタル複写機においては、コピー原
稿からの反射光を画像読取センサ(CCD素子等)にて
読取った画像データを上記半導体レーザを含む光学系へ
と入力し、画像データに応じた光像を出力するようにし
ている。また、プリンタにおいては、他の処理装置、例
えばワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等から
の画像データに応じた光像に変換し、これを照射するよ
うにしている。この光像への変換は、半導体レーザだけ
でなく、LED素子、液晶シャッタ等が利用される。
【0035】以上のようにして、画像形成装置における
画像形成動作を開始すれば、感光体1が矢印方向に回転
駆動され、帯電器2にて感光体1表面が特定極性の電位
に均一帯電される。この帯電後に、上述した図示しない
光学系により光像3が照射され、その光像に応じた静電
潜像が感光体1表面に形成される。この静電潜像を可視
化するために次の現像装置4にて現像される。この現像
は、本発明においては一成分トナーによる現像であっ
て、該トナーが感光体1表面に形成された静電潜像に例
えば静電気力により選択的に吸引され、現像が行われ
る。
【0036】このようにして現像された感光体1表面の
トナー像は、適宜感光体1の回転に同期して搬送されて
くるシートPに、転写領域に配置された転写器5にて静
電転写される。この転写は、トナーの帯電極性と逆の極
性にて転写器5がシートP背面を帯電させることで、ト
ナー像をシートP側へと転移させている。
【0037】転写後、感光体1表面には転写されなかっ
たトナー像の一部が残留し、この残留トナーが、クリー
ニング装置6にて感光体1表面から除去され、感光体1
を再利用するために除電器7にて感光体1表面が均一電
位、例えばほぼ0電位に除電する。
【0038】一方、転写後のシートPは、感光体1より
剥離され、定着装置8へと搬送される。この定着装置8
にて、用紙P上のトナー像は、溶融され用紙Pにローラ
間の加圧力により圧着され融着される。この定着装置8
を通過する用紙は、画像形成済みシートPとして画像形
成装置の外部に設けられている排出トレイ等に排出処理
される。
【0039】(本発明の現像装置の構造)次に図3を参
照して本発明の現像装置の構造について説明する。つま
り、本発明の一成分トナーによる現像装置の一構成例に
ついて詳細に説明する。
【0040】まず、図3を参照して一成分トナーによる
現像を行う現像装置の構造について説明すれば、現像装
置4は、一成分トナー、例えば非磁性の一成分トナー1
0を収容した現像槽40内に回転可能に現像ローラ4
1、一成分トナー10を現像ローラ41側へと供給する
供給ローラ42を備え、現像槽40の図において右側に
は必要に応じて補給される一成分トナー10を現像槽4
0内へと送り込む2本のスクリューローラ9,9等を設
けている。
【0041】現像槽40内に設けられている現像ローラ
41は、一部が露出し上述した感光体1と対向する現像
領域へとトナーを搬送するために図において感光体1と
対向する現像領域において同一方向に回転されるように
設けられている。この現像ローラ41には、上述した供
給ローラ42が、現像領域とは反対側に位置で圧接され
ている。
【0042】現像ローラ41は、その構造として例えば
金属ローラ(回転軸を含む)の表面をスポンジ等の多孔
質の弾性体でコーティングして構成されている。スポン
ジ等の弾性体としては、高分子発泡ポリウレタン等にカ
ーボンを分散したもの、あるいはイオン導電性のソリッ
ドゴム等を用いるようにすれば、トナーの融着等が生じ
ない所定の抵抗値を維持でき、後に記述するように現像
バイアス電圧を供給する時に有効に作用する。なお、後
に本発明に使用する現像ローラ41の構成について具体
例を記す。
【0043】この現像ローラ41には、図示しない駆動
モータが連結されており、図において矢印方向に、現像
ローラ41が回転駆動される。一成分の非磁性トナー1
0は、回転する現像ローラ41表面に吸着され、感光体
1表面と対向する現像領域へと搬送される。そして、現
像ローラ41が感光体1表面に圧接されているため、そ
の圧接された領域が現像領域となって、一成分トナー1
0が感光体1表面の静電潜像に吸引され現像されること
になる。
【0044】上記一成分トナー10は、例えば平均粒径
約10μm程度の一成分非磁性トナーであって、ポリエ
ステル系トナーあるいはスチレンアクリル系トナーが用
いられてる。
【0045】この現像ローラ41には、現像バイアス電
源回路11から現像バイアス電圧Vaが供給されてい
る。この現像バイアス電圧Vaは、感光体1に形成され
た静電潜像にトナー付着させ、それ以外の領域、つまり
非画像領域にトナーを付着させないような極性及び電圧
値に設定されている。
【0046】供給ローラ42は、回転方向としては、現
像ローラ21の対向(圧接領域)部分で現像ローラ41
の回転方向と逆方向になるように回転駆動されている。
この供給ローラ42は、現像ローラ41と同様な素材を
用いており、電気的抵抗の調整も現像ローラ41と同様
の抵抗調整材料で可能である。また、供給ローラ42の
弾性をさらに大きくするために、発泡された素材を用い
ており、発泡剤の量を現像ローラよりも多くしたものを
用いている。
【0047】上記供給ローラ42には、バイアス電源回
路12からバイアス電圧Vcが印加されており、一般的
にはトナーを現像ローラ41側に押す方向、つまり供給
ローラ42側のトナーを反発し現像ローラ41へと供給
する方向のバイアス電圧が設定されている。例えば、負
極性のトナーを用いる場合は、負極性側にさらに大きな
バイアス電圧Vcを供給ローラ42に印加している。
【0048】現像ローラ41及び供給ローラ42は、図
示しない駆動モータが連結されており、図において矢印
方向に回転駆動されることで、供給ローラ42によって
現像ローラ41にトナーを供給すると共に、現像後に現
像に寄与されなかった現像ローラ41表面の残留トナー
を剥離(除去)する。この供給ローラ42にて供給され
たトナー10は、現像ローラ41表面に付着され、感光
体1表面と対向する現像領域へと搬送され前に、該現像
ローラ41に適度に圧接されたトナー付着量を規制する
部材であるブレード43にて、トナー付着量を規制し一
定のトナー層厚に規制している。
【0049】ブレード43は、現像ローラ41に適度の
圧力にて圧接されている。このブレード43は板状の金
属材からなるブレード構成部材等にて形成されており、
その先端近傍の腹(面)の部分が現像ローラ41に圧接
されている。従って、現像ローラ41に供給されたトナ
ー10は、ブレード43の所定の設定圧力や設定位置に
よって所定の帯電電荷量と厚みに規制され、感光体1と
対向接触する現像領域へと搬送されていく。
【0050】上記規制部材であるブレード43は、一端
が現像槽40側に固定され、他端の自由端側の腹の部分
が現像ローラ41表面に圧接するように設けられてい
る。該規制部材43は、例えば板厚0.1〜0.2mm
程度のリン青銅、あるいはステンレス(SUS)等の金
属板にて構成され、現像ローラ41に対して所定圧で、
その長手方向(現像ローラの回転軸方向)に沿って先端
の近傍の腹部分が圧接されている。これにより規制部材
43にて、現像ローラ41表面に供給ローラ42を介し
て担持された一成分トナー10の量が一定にされ、感光
体1と接触する現像領域へと搬送される。
【0051】このブレード43においても、バイアス電
源回路13から所定の電圧Vbが供給されている。この
バイアス電圧Vbにおいても、トナー10を現像ローラ
41側へと押す方向、他とえば負極性トナーであればよ
り負極性側に大きな値が設定されている。また、ブレー
ド43に供給するバイアス電圧Vbは、現像ローラ21
に供給される現像バイアス電圧Vbと同電位に、またそ
の絶対値で大きい値に設定する場合もある。
【0052】一方、感光体1と対向する現像領域に搬送
されたトナー10は、感光体1表面に形成された静電潜
像に応じて選択的に付着され、静電潜像をトナーの色に
より顕像化する。そして、現像に寄与されなかったトナ
ー10は、現像ローラ41の回転により現像槽40内に
戻される。その戻される位置には、トナーの除電部材4
4が現像ローラ41に圧接されるように設けられてい
る。この除電部材44は、供給ローラ42の現像ローラ
41の回転方向の手前に配置されており、適度に現像ロ
ーラ41に圧接させるように一端部分が現像槽40に固
定され、自由端側の腹を現像ローラ41に圧接する領域
を有するバネ性を利用して圧接させるようにしている。
【0053】上記除電部材44にて現像後の現像に寄与
されなかった残留トナーは、現像ローラ41の回転によ
り現像槽40へと回収される時に除電され、再利用され
ることになる。この除電部材44にも、トナーを除電す
るためのバイアス電圧Vdが電源回路14から供給され
ている。
【0054】以上のようにして現像装置4は、トナー1
0を感光体1と対向する領域へと搬送し、感光体1表面
の潜像を可視像化する。この感光体1表面のトナー像は
上述したように転写領域にて適宜搬送されてくるシート
Pに転写器5の作用により転写され、該用紙が定着装置
8を通過して画像形成装置外へと排出される。
【0055】なお、感光体1は、金属もしくは樹脂の導
電性基体の表面にアンダーレイヤが塗布されており、そ
の上の層としてキャリア発生層(CGL)、さらに最外
層にポリカーボネイトを主成分としてキャリア移動層
(CTL)が塗布されて形成されたOPC感光体等が用
いられている。本発明においては、このような感光体に
限られるものではなく、静電潜像を担持する担持体であ
ればよい。
【0056】以下に、本発明の現像装置4を構成する現
像ローラ41、供給ローラ42、さらにブレード43等
の具体的な構造を示す。
【0057】(現像ローラの構造)現像ローラ41は、
上述に説明した通りであるが、その構造をさらに詳細に
説明する。現像ローラ41は、例えば金属等のステンレ
ス製の軸41aに、例えばカーボンブラックなどの導電
化剤が添加された体積低効率約106Ωcm、JIS−
A硬度60〜70度の導電性ウレタンゴムを被覆して構
成されている。そして、現像ローラ41は感光体1に対
して接触深さ0.1mm〜0.3mmでトナー層を介し
て圧接され、矢印方向に図示しない駆動モータを介して
回転駆動される。
【0058】上記現像ローラ41は、その軸41aに現
像バイアス電源11の現像バイアス電圧Va、一成分ト
ナーの帯電特性が負極性の場合、例えば−450Vの現
像バイアス電圧が供給される。
【0059】(供給ローラの構造)供給ローラ42は、
現像槽40内のトナーの撹拌及び現像ローラ41による
現像後の残留トナーを現像ローラ41より除去する機能
を兼ねる。この供給ローラ42は、その回転軸42aに
導電性の多孔質性の発泡部材を被覆して構成されてい
る。
【0060】上記多孔質の発泡体としては、体積低効率
105Ωcm、多孔質のセル密度として80〜140個
/inch、アスカF硬度60〜アスカC硬度30度の
導電性ウレタンフォームからなる。このポリウレタンフ
ォームは、該フォーム100重量部に対して5重量部以
上15重量部以下、場合によっては70重量部程度のカ
ーボンブラックが混合されている。ポリウレタンフォー
ムやカーボンブラックは、現像ローラ41に用いられる
ものと同じものが使用される。
【0061】上述したセル密度を形成する発泡体を得る
には、例えばポリウレタンフォームとカーボンブラック
とを混合し、泡立て機で撹拌し、泡立てた後、加熱ブロ
ー形成によって金属製(現像ローラ41と同一構成)の
回転軸42aの周囲に被覆し、供給ローラ42を作成し
ている。
【0062】供給ローラ42は、現像ローラ41に対し
て、接触深さ0.5mm〜1mm程度に圧接され、矢印
方向に図示しない駆動モータを介して回転駆動される。
そして、供給ローラ42は、ステンレス製の軸42aに
トナー供給バイアス電源12にて電圧Vc(例えば−5
00V)が供給されている。
【0063】(トナー層厚規制部材のブレードの構造)
ブレード43は、図1に示すように一端が現像槽40に
所定の長さで固定されており、固定されていない自由端
側が現像ローラ41に適度の圧力で圧接されている。こ
れにより、トナーを摩擦帯電し、現像に適した電荷をト
ナーに付与すると同時に現像ローラ41への付着量を一
定に規制している。
【0064】ブレード43は、例えば自身のバネ性等を
利用して現像ローラ41に圧接させるように、一端部が
現像槽40に固定されている。このブレード43は、板
厚さ0.05〜0.5mm程度の金属板であり、材質の
もつバネ性、つまり弾性変形することにより所定の圧力
で現像ローラ41に当接し、所定の厚さのトナー層及び
帯電電荷量に規制する。
【0065】ブレード43の現像ローラ41と当接する
先端部は、現像ローラ41表面より離れる方向に折り曲
げ加工等にて、その現像ローラと折り曲げされたブレー
ド43とで作る開き角度が開く方向に微小量傾斜した面
を有している。また、ブレード43の現像ローラ41と
の当接部分には、トナーの帯電量調整やトナー融着抑制
のためにコーティング処理などを施す場合がある。
【0066】上記ブレード43を構成する材質として
は、通常バネ性を有する材料を用いており、例えばSU
S等のバネ鋼、SUS301、SUS304、SUS4
20J2、SUS631等のステンレス鋼やC170
0、C1720、C5210、C7701等の銅合金が
用いることができる。
【0067】また、ブレード43の自由端の微小傾斜面
は、機械的な切削や研磨、曲げ加工の他、予め所望の形
状を成型加工等にて作製したチップ状先端部を導電性接
着剤などで貼り付けたり、ブレード先端に段差加工を施
し、その飢えから導電性接着剤などで金属箔を貼り付け
るなどの加工法により作製される。
【0068】上記ブレードには、トナー層厚規制バイア
ス電源13にて電圧Vb(例えば−500V)が供給さ
れている。
【0069】なお、上記ブレード43としては、板状の
ものに限らず、図5に示すようなローラ形状とすること
もできる。この図5に示すローラ形状のブレード43a
は、トナー融着防止及び規制部材の長寿命化が可能とな
る。
【0070】このローラブレード43aは、金属材料や
硬質性の樹脂材料等にて構成される。また、ローラブレ
ード43aは、現像ローラ41と同一方向、つまい図5
において反時計方向に回転駆動され、供給ローラ42に
て供給された現像ローラ41上のトナーの量を規制す
る。そして、同様にローラブレード43aのローラ軸
に、トナー層厚規制バイアス電源13より電圧Vb(−
500V)が供給される。
【0071】(除電部材の構造)除電部材44は、図4
においては現像ローラ41を圧接された状態で現像後の
トナーに直接接触してトナー漏れを防止すると共に除電
し、現像ローラ41からトナーを剥離するようにして再
使用を行うようにしている。除電部材44は、板状の弾
性部材を用い、ブレード43と同様に適度の圧力にて現
像ローラ41に圧接され電源回路14からのバイアス電
圧Vdが供給され、現像後の回収トナーを除電するよう
にしている。
【0072】除電部材44は、厚み0.3mm±0.1
mm、電気抵抗103〜106Ωの導電性フィルムを用い
ており、現像ローラ41に供給する同一の電位、あるい
はトナー電荷除去用バイアス電源14にて、現像ローラ
41に対して50V程度以上高い電位の電圧(Vd)が
供給されている。
【0073】除電部材44は、アルミ蒸着フィルム等の
導電性部材でもよく、さらにトナー電荷の除去が必要な
い場合には、下方をシールする目的のみであればマイラ
ー等の絶縁フィルム等でもよい。この場合、除電のため
の電源14は不要になる。
【0074】なお、現像ローラ41の有効ローラ抵抗
(r)、及び現像動作により流れる現像電流(I)によ
り、現像ローラ41内部での電圧降下V=I・rを生じ
る。そのため、有効ローラ抵抗を適当に設定することに
より、現像ローラ41表面に有効に作用する現像バイア
スであつを低下させ、傾きが急峻で2値的な現像特性を
所定の傾きに調整し、階調性を改善することもできる。
【0075】(非磁性一成分トナー)非磁性一成分系の
現像剤であるトナーとしては、スチレンーアクリル共重
合体80〜90重量部、カーボンブラック5〜10重量
部、また帯電制御剤0〜5重量部の組成からなる材料を
混合、混練し、粉砕、分級することで平均粒径5〜10
μm程度の負帯電トナーを得ることができる。このトナ
ーに対して、流動性を良好にするために内添又は外添さ
れるシリカ(SiO2)を0.5〜1.5重量部添加さ
れ、非磁性の一成分トナーを得ることができる。
【0076】トナーとしては、負帯電に限らず、正帯電
トナーを得ることもできる。これは、主成分の結着樹
脂、帯電制御剤等を適宜選択することで簡単に得ること
できる。また、トナーはモノクロ複写機、プリンタ用と
しての黒トナーに被らず、カラー複写機やプリンタ用の
カラートナーにも応用可能である。
【0077】また、非磁性一成分トナーは、上述した組
成材料に限定されることはなく、以下に示す組成であっ
ても本発明の現像装置に用いることができる。
【0078】主成分である結着樹脂である熱可塑性樹脂
としては、スチレンーアクリル共重合体以外に、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリエステル、低分子量ポリプ
ロピレン、エポキシ、ポリアミド、ポリビニルブチラー
ル等であってもよい。
【0079】また着色剤としては、黒トナーの場合には
上述したカーボンブラックを用いる他に、ファーネスブ
ラック、ニグロシン系染料、含金属染料等がある。そし
てカラートナー用としては、黄色用のベンジジン系黄色
顔料、フォノンイエロー、アセト酢酸アニリド系不溶性
アゾ顔料、モノアゾ顔料、アゾメチン系色素等、マゼン
タ用のキサンテン系マゼンタ染料、リンタングステンモ
リブデン酸レーキ顔料、アントラキノン系染料、キサン
テン系染料と有機カルボン酸から成る色材、チオインデ
ィゴ、ナフトール系不溶性アゾ顔料等、シアン用の銅フ
タロシアニン系顔料等がある。
【0080】さらに、トナーの流動化材として用いられ
る例えば外添剤のシリカ以外に、コロイダルシリカ、酸
化チタン、アルミナ、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビ
ニリデンやそれらの混合物であってもよい。
【0081】さらにまた、帯電制御剤としては、負帯電
トナー用として、アゾ系含金染料、有機酸金属錯塩、塩
素化パラフィン等を用いることができる。そして、正帯
電トナー用としては、ニグロシン系染料、脂肪酸金属
塩、アミン、4級アンモニウム塩等を用いることができ
る。
【0082】以上のような一成分トナーを用いた現像装
置4において、現像ローラ41に圧接されるブレード4
3にてトナー10の付着量が一定の層厚になるように規
制する。その後に、トナー10が現像領域に搬送され感
光体1表面の静電潜像を現像する。この時、現像ローラ
41、供給ローラ42、ブレード43にそれぞれバイア
ス電圧Va,Vb,Vcが供給されている。
【0083】(本発明の第1の実施形態)本発明の現像
装置4においては、現像ローラ41に対してトナーを現
像ローラへと供給し、摩擦帯電により所定の帯電電荷を
付与するための供給ローラ42が、所定の圧力でもって
現像領域と反対側の位置で、対向して圧接されている。
この場合、上述したように、供給ローラ42は、現像ロ
ーラ41に対して接触深さで0.5〜1mmとなるよう
に圧接されている。
【0084】これにより、供給ローラ42による現像ロ
ーラ41への圧接を良好に行うようにしており、トナー
供給量を均一、かつ安定供給と同時に摩擦帯電において
も、回転方向全長で均一性を維持するようにしている。
【0085】そして、供給ローラ42は、図3に示すよ
うに現像ローラ41に対して接触部において逆方向とな
るように、反時計方向に回転駆動される。この駆動のた
めに、図1及び図2に示すように供給ローラ42の回転
軸42aの両端部に設けられた被駆動ギア46に連結さ
れた駆動ギア47にて回転駆動される。駆動ギア47は
図示しない駆動モータに連結されており、駆動モータの
回転により供給ローラ42を図に示す方向に回転駆動さ
せている。
【0086】以上の構成の現像装置4において、現像ロ
ーラ41に対して圧接される供給ローラ42が圧接さ
れ、該供給ローラ42は、現像ローラ41とは個別に回
転駆動される。そのため、図2に示すように供給ローラ
42の回転軸42aの両端部は、現像槽40に保持され
た軸受45にて回転可能に支持されており、さらに現像
槽40の外部より突出した部分に被駆動ギア46が固定
されている。通常、供給ローラ42を回転駆動するため
に、回転軸42aの一方の端部のみ被駆動ギア46を設
けているが、本発明においては両側に被駆動ギア46を
設けている。
【0087】この被駆動ギア46は、それぞれ図1に示
すように、図示しない駆動モータからの回転が伝達され
る駆動ギア47と噛み合うようにして結合されており、
図に示する方向に回転駆動される。また、現像ローラ4
1においても、図示しない駆動モータからの回転により
供給ローラ42とは個別に回転駆動されており、矢印方
向に回転駆動されている。
【0088】そこで、本発明の駆動ギア47と被駆動ギ
ア46との噛合う位置は、図1(a)に示すように、現
像ローラ41と供給ローラ42の中心軸を結ぶ直線に対
して、現像ローラ41と供給ローラ42の圧接点を中心
に下流側としている。従って、図1(a)において、現
像ローラ41の軸中心Aと供給ローラ42の軸中心Bと
を結ぶ直線ABの上部が上流側、下部が下流側となる。
【0089】いま、図1(a)に示すような、下流側の
位置で、駆動ギア47を、供給ローラ42を回転させる
ための被駆動ギア46に結合させた場合、その結合部分
の位置において、接線の右方向(回転方向)に力F0が
作用する。これは、現像ローラ41から離れる方向に作
用する。そして、上記作用力F0は、現像ローラ41の
軸中心Aと供給ローラ42の軸中心Bとを結ぶ線ABに
平行な力F1と、それに垂直なF2とに2分される。そ
のため、作用力F0の大きさ、その方向によって供給ロ
ーラ42は、軸受45を支点として撓み現象が生じる。
【0090】つまり、図2(a)に示すように、図1
(a)のような駆動ローラ47と被駆動ローラ46との
噛み合う連結位置においては、作用力F0の方向は、現
象ローラ41の位置と反対方向、即ち離れる方向とな
る。そのため、供給ローラ42は、上述した駆動ギア4
7と被駆動ギア46との噛合う連結位置にて作用する力
F0とは反対側に、軸受45を支点として撓む。これに
より、供給ローラ42は現像ローラ41側へと撓む。特
に、供給ローラ42の軸42aの両端部に設けられた被
駆動ギア46が、図2(a)に示すように作用力F0
が、現像ローラ41と反対側方向に作用するため、軸受
45の部分を支点として中央部が大きく破線で示すよう
に現像ローラ41側に撓む。
【0091】これにより、供給ローラ42は、現像ロー
ラ41と当接する面をクラウン形状に形成することな
く、実質その形状と同等の作用にて現像ローラ41に圧
接される。その結果、軸42a方向において供給ローラ
42は現像ローラ41にほぼ均一に圧接させた状態で回
転駆動させることが可能となる。そのため、供給ローラ
42を現像圧接させるために、供給ローラ42を強く圧
接させる必要もなくなり、負荷トルク等を軽減できる。
【0092】一方、図1(b)に示すように、駆動ギア
47を供給ローラ42の被駆動ギア46に対して、上述
したように上流側で噛合わせるようにした場合、駆動ギ
ア47の回転により作用する力F0は、現像ローラ41
側へと作用する。
【0093】その結果、図2(b)に示すように、供給
ローラ42の両端部の被駆動ギア46は、駆動ギア47
の回転による作用力F0にて、現像ローラ41側へと付
勢される。そのため、供給ローラ42は、軸受45を支
点として中央部が現像ローラ41より離れる方向に破線
で示すように撓む。従って、供給ローラ42による現像
ローラ41との圧接状態の均一性が損なわれるだけでな
く、トナーの現像ローラ41への供給、さらに現像後に
現像ローラ41に残留するトナーの除去が行えなくな
る。
【0094】以上のように、本発明の効果を検証するた
めにも、以下の実施例に記載した現像装置にて実際のコ
ピーを行った。
【0095】(実施例)図1(b)に示すように、駆動
ギア47と供給ローラ42側の被駆動ギア46とが噛合
う連結位置をB1からB8の8点について、駆動ギア4
7を介して供給ローラ42を回転駆動し、これにより実
写コピーを行った。この実写においては、シート上での
トナー画像の均一性、画像抜け等を確認した。特に、シ
ートの中央部での画像抜けや濃度変化が顕著に表れる結
果となった。
【0096】そこで、現像ローラ41は、体積抵抗率約
106Ωcm、JIS−A硬度60〜70度の導電性ウ
レタンゴムからなる直径34mmの弾性ローラ構成とし
て、その表面の粗さRz=3〜6μm(JISB−06
01に準じる)とした。この構成の現像ローラ41につ
いては、感光体1に接触深さ0.1〜0.3mm程度で
接触させ、図3において矢印方向に回転駆動し、その時
の周速度を285mm/secとした。現像ローラ41
の回転軸41aは、直径18mmのステンレス製であ
り、その軸41aに現像バイアス電源回路11より現像
バイアス電圧Vaとして、−450Vを供給した。
【0097】供給ローラ42は、直径8mmのステンレ
ス製の回転軸42a表面上に体積抵抗率約105Ω・c
m、セル密度が80〜100個/inchの導電性ウレ
タンフォームを被覆、直径20mmの導電性弾性発砲体
ローラ構成とした。この供給ローラ42は、現像ローラ
41に対して接触深さ0.5〜1mm程度で接触させ
た。そして、図3の矢印方向に回転駆動させ、その供給
ローラ42の周速を170mm/secで回転駆動し
た。この供給ローラ42のステンレス製の回転軸42a
には、電源回路12にてバイアス電圧Vcとして−55
0Vを供給した。
【0098】また、規制部材であるブレード43は、そ
の板厚を0.1mm程度のステンレス板を用い、現像ロ
ーラ41に圧接させた。特にブレード43は、片持ち板
バネ構造であり、その自由端側を現像ローラ41に当接
し、弾性変形することにより所定の圧力でもって現像ロ
ーラ41表面上のトナー層に加える。この、ブレード4
3にも、電源回路13よりバイアス電圧(Vb)とし
て、−400Vを供給した。
【0099】さらに、除電部材44は、樹脂基材にカー
ボンを分散させた厚さ0.3±0.1mm、電気抵抗1
3〜106Ωの導電性フィルムを用い、自身の持つ弾性
力により現像ローラ41に対して所定の圧力で面接触さ
せるように構成した。この除電部材44にも、電源回路
14にて除電バイアス電圧(Vd)として−500Vが
供給した。
【0100】トナー10は、スチレン−アクリル系の負
帯電特性の一成分の非磁性トナーであり、その径が約1
0μm程度の黒トナーを用いた。そして、感光体1とし
ては、有機系の光導電層を有するもので、その直径が6
5mmとして、その周速度を190mm/secにて図
3に示すように矢印方向に回転駆動した。特に感光体1
には帯電手段2にて−550Vの表面電位に帯電させ
た。
【0101】以上の構成において、実際にコピーを行っ
た結果を下記表1にまとめた。特に、駆動ギア47を被
駆動ギア46に対して噛合わせる連結位置であるB1〜
B8の点での結果である。また表1において、角度θ
は、B1点の結合角度θを0゜とした。この結合角度θ
は、現像ローラ41の軸(41a)中心Aと、供給ロー
ラ42の軸(42a)中心Bとを結ぶ直線ABと、駆動
ギア47の軸中心Cと被駆動ギア46の軸中心Bとの直
線BCとで作る角度である。そして、連結位置B1は、
上記直線AB線上で、現像ローラ41と供給ローラ42
との対向位置(接触位置)と反対側での連結位置であ
り、その時の結合角度θを0゜としており、供給ローラ
41の回転方向回りに45゜間隔にずらせて、上述した
連結位置B1〜B8を設定した。
【0102】
【表1】
【0103】駆動ギア47をB1及びB5の位置で被駆
動ギア46に噛合わせた時には、駆動ギア47の回転に
より作用する力F0は、AB線とほぼ垂直方向となり、
供給ローラ42は現像ローラ41側に関係なく撓むもの
の、現像ローラ41との圧接状態は、ほぼ良好に行える
結果となった。この場合には、特に画質にさほど影響を
及ぼさなかった。また、駆動ギア47の被駆動ギア46
との噛合わせた連結位置がB5点からB8点においてさ
らに良好なる結果を得た。
【0104】さらに、最も良好なる結果は、直線AB
(現像ローラ41の軸心Aと供給ローラ42の軸心Bと
を結ぶ直線)と垂直となる直線BC(供給ローラ42の
軸心Cと駆動ギア47の軸心Cとを結ぶ直線)の連結位
置B7の点で、駆動ギア47が被駆動ギア46に噛合っ
た状態で矢印方向に回転駆動させる時に、供給ローラ4
2による現像ローラ41への圧接状態が安定し、均一帯
電、及び均一トナー供給、さらに現像後の残留トナーの
除去が効果的に行われ、良好な結果が得られたものとい
える。これは、図1においてF1の力が、F0の力と同
一方向となり、その作用力F0が線ABと平行になり、
最大となる。
【0105】そのため、図2(a)に示す作用力F0が
最大となり、供給ローラ42の中央部での圧接状態の不
足が補われ良好な結果を得ることができるといる。これ
により、供給ローラ42の現像ローラ41との圧接力を
さらに弱めても、軸方向にトナーの供給及び帯電性の均
一性が可能となり、良好なる現像が可能となる。その結
果、供給ローラ42の駆動トルクがさらに軽減される。
【0106】以上のことから、供給ローラ42を回転駆
動させるために、被駆動ギア46と連結され回転駆動さ
せる駆動ギア47の連結位置としては、供給ローラ42
の回転方向に対して、現像ローラ41と供給ローラ42
の軸線ABの下流側、つまりB1点の連結位置の結合角
度θを0゜とした時、該結合角度θが、180゜≦θ≦
360゜とすれば、トナー供給及びトナー帯電等を良好
に行える結果となる。さらに、上記連結角度θを180
゜<θ<360゜とすることがより良好な結果を得るこ
とができ、最適な状態において225゜≦θ≦315゜
であり、最良なる形態は連結角度θを270゜、つまり
駆動ギア47を供給ローラ42の被駆動ギア46に対し
て垂直位置で連結すれば、最も良好な結果が得られる。
【0107】ここで、供給ローラ42においては、現像
ローラ41において、接触位置で逆方向になるように回
転させているため、トナーの帯電性が上がることは勿論
であり、現像ローラ41に現像後残留するトナーの掻き
落としもさらに良好に行えるようになる。
【0108】そして、上述したコピーの実写において、
供給ローラ42の回転速度、つまり周速度を170mm
/secとしており、現像ローラ41の回転速度である
周速度285mm/secより十分に遅くしている。こ
れにより、供給ローラ42を回転駆動させる駆動トルク
(負荷トルク)が小さくなり、小さな駆動トルクのモー
タで十分に駆動可能となる。しかも、現像ローラ41と
供給ローラ42との圧接部で両ローラの摩耗の問題が生
じるものの、特に供給ローラ42の摩耗が大きく軽減で
きる。
【0109】この場合、供給ローラ42の周速度が遅く
なる分、トナーの供給量が低下するものの、その分を補
うためにも供給ローラ42に現像ローラ41のバイアス
電圧より低い電圧(絶対値では高い電圧)を供給し、負
帯電トナーを現像ローラ41側へと移動するようにして
いる。これにより、速度が遅くてもトナー供給不良を避
け、十分なトナー供給を可能にできる。
【0110】なお、供給ローラ42の回転速度を速くす
れば、当然トナー供給が多くなり、供給ローラ42に供
給するバイアス電圧を、現像ローラ41の現像バイアス
電圧と同等にできる。この場合には、図3において当然
供給ローラ42に設けられる電源回路12を省き、電源
回路11の電圧を共通して供給ローラ42に供給でき
る。そのため、電源回路を簡素化できる。
【0111】(本発明の他の実施形態)上述したよう
に、本発明の第1の実施形態において、供給ローラ42
を回転駆動させる手段を工夫することで、トナーを現像
ローラ41への供給を安定させ、かつトナーの帯電を安
定させるようにしている。
【0112】この時、上述したように供給ローラ42に
よるトナーの現像ローラ41への供給量を確保するため
に、供給ローラ42の回転速度を上げることが考えられ
る。しかし、供給ローラ42の速度を上げると、現像ロ
ーラ41との圧接する関係から、その駆動トルクが増
す。
【0113】この実施形態においては、トナーの現像ロ
ーラ41の供給を十分に確保でき、また供給ローラ42
により回転速度を上げることなく実現可能にしている。
その実例を以下に説明する。
【0114】供給ローラ42は、現像槽40内のトナー
の撹拌及び現像ローラ41による現像後のトナーを現像
ローラ41より除去する機能を兼ねる。そのため材料的
には、導電性ウラタンフォームからなる弾性発泡体ロー
ラである。具体的には、ポリウレタンフォーム100重
量部に対して5重量部以上15重量部以下、場合によっ
ては70重量部程度のカーボンブラックが混合されてい
る。ポリウレタンフォームやカーボンブラックは、現像
ローラ41に用いられるものと同じものが使用される。
【0115】例えばポリウレタンフォームとカーボンブ
ラックとを混合し、泡立て機で撹拌し、泡立てた後、加
熱ブロー形成によって金属製(現像ローラ41と同一)
の軸42aの周囲に被覆し、供給ローラ42を作成して
いる。
【0116】そこで、上述した構造の供給ローラ42に
おいては、発泡体のセル密度が少ないと、発砲セル中に
トナーが入り込み、弾性発泡体が硬質化する。その結
果、供給ローラ42の駆動トルクの増加、発泡体の孔の
目詰まりによるトナーの搬送力の低下、つまり現像ロー
ラ41へのトナーの供給不足になる。
【0117】逆に、供給ローラ42を構成する弾性発泡
体のセル密度が多いと、弾性発泡体の発泡セルにトナー
が入り込みにくくなるものの、その分トナーの搬送性が
落ちる。その結果、トナー供給不足による画像濃度の低
下となり、弾性発泡体の硬度が高くなる。従って、供給
ローラ42の現像ローラ41との接触圧が高くなり、駆
動トルクが増加する。また、トナーの機械的なストレス
を受けやすくなり、劣化しやすくなる。
【0118】よって、供給ローラ42の構成する弾性発
泡体のセル密度が、トナーの供給を良好に、また駆動ト
ルクの低減に貢献できる一つの大きな要因となる。その
ため、供給ローラ42による弾性発泡体のセル密度を所
定の範囲内に固定するれば、上述したように安定したト
ナー供給と、駆動トルク低減を可能にできる。
【0119】そこで、本発明において用いる供給ローラ
42は、下記表2に示すように、セル密度を80〜10
0固/inchの範囲に設定することで、安定したトナ
ー搬送量を確保でき、現像に必要な十分なる濃度のトナ
ー供給を維持させることができた。
【0120】
【表2】
【0121】また、弾性発泡体を用いた供給ローラ42
によれば、現像ローラ41と接触させる構成である。こ
の場合、現像ローラ41の硬度は、供給ローラ42の硬
度より高いものが使用される。例えば現像ローラ41の
材質としては、上述したように弾性ソリッドゴム、ある
いは金属スリーブがよく使用されている。従って、現像
ローラ41と供給ローラ42の接触領域では、現像ロー
ラ41より硬度の低い弾性発泡体を用いた供給ローラ4
2の変形が大部分を占め、供給ローラ42の硬度で殆ど
決定される。
【0122】従って、供給ローラ42と現像ローラ41
との接触深さを予め決めた値に設定した場合、上記供給
ローラ42の硬度が高くなると、必然的に現像ローラ4
1との接触領域の圧力が高くなる。逆に、供給ローラ4
2の硬度が低ければ、接触領域での圧力が低くなる。
【0123】そこで、本発明によれば、供給ローラ42
の弾性発泡体の硬度としては、上述したようにアスカF
硬度60゜〜アスカC硬度30゜の範囲としている。こ
れにより、現像ローラ41の硬度より十分に低くし、所
定の接触領域、つまり接触深さを確保した状態での接触
圧力を低下させ、駆動トルクの軽減を行っている。ま
た、現像ローラ41に残留するトナーの除去を上記設定
される所定の接触深さにより除去効果を維持できる。さ
らに、トナーの除去と同時に現像ローラ41へのトナー
の供給を両立させることが可能な有効範囲の硬度にして
いる。
【0124】なお、上述した実施形態の説明において、
現像ローラ41、供給ローラ42、規制部材であるブレ
ード43に供給する電圧としては、負帯電トナーに対
し、−450V,−550V,−500Vに設定してい
る。特に現像ローラ41と供給ローラ42との間には、
放電開始電圧以下の100Vの電位差を生じさせること
で、現像ローラ41と供給ローラ42との間での放電を
防止し、トナーを現像ローラ41へと押しやる効果を増
し、トナー供給不良を積極的に解消するようにできる。
これにより、トナーの帯電を上記放電によることなく、
安定した帯電を実現でき、トナー供給をも安定させるこ
とが可能となり、良好なる帯電量を実現できる。
【0125】しかも、トナー10は、非磁性であり、磁
性トナーと比べ着色剤の色を阻害するものはないため、
所望の色のトナーを簡単に得ることができ、カラー画像
を形成するためのトナーを得ることができる。また、磁
性トナーと比較すれば、磁性材料が存在しないため、ト
ナーの帯電の安定に優れ、帯電量力を高め、良好なる現
像を可能にしている。
【0126】
【発明の効果】本発明の一成分トナーによる現像装置に
よれば、トナーを担持し、潜像を担持する像担持体の現
像位置へと搬送する現像ローラに、対してトナーを供給
し帯電させるための供給ローラの回転駆動を配慮したこ
とで、供給ローラによる現像ローラへの圧接状態を良好
にし、トナーの安定供給及び良好なる帯電性を可能に
し、一成分トナーによる良好なる現像を可能にしてい
る。
【0127】また、供給ローラの駆動トルクの軽減が可
能になり、供給ローラとして現像ローラへと圧接させる
状態を良好にするためのクラウン形状に形成する必要も
なくなるため、簡単な構造の供給ローラでとトナーの安
定供給を可能に、駆動モータ等を含めたコスト低減、及
び装置の小型化が可能になる。
【0128】さらに、供給部材を弾性発泡体構成とし
て、その発泡体の発泡セル密度を規定することで、現像
ローラとの圧接をさらに良好にし、かつ圧接力を増すこ
となく、良好なるトナー供給及びトナーの帯電性を上
げ、また現像後の残留トナーの除去等も効果的に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一成分トナーを利用した現像装
置を構成する現像ローラにトナーを供給するための本発
明の第1の実施形態における供給ローラの駆動状態を示
す図である。
【図2】図1に示す供給ローラの駆動にかかる現像ロー
ラと圧接される供給ローラの状態を説明するための図で
ある。
【図3】本発明の一成分トナーを用いた現像装置の一構
成例を示す断面図である。
【図4】図3に示す現像装置を備える画像形成装置の全
体構造の概略を説明するための構成図である。
【図5】図3に示す現像装置の他の形態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 4 現像装置 10 (非磁性)一成分トナー 11 現像バイアス電圧の供給用の電源回路 12 規制部材への電圧供給用の電源回路 13 供給ローラへの電圧供給用の電圧回路 40 現像槽 41 現像ローラ 42 供給ローラ 43 ブレード(規制部材) 44 除電部材 45 軸受 46 被駆動ギア(被駆動部材) 47 駆動ギア(駆動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 隆幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AC04 AD06 AD13 AD14 AD17 AD23 AD35 BA01 BA03 EA14 FA13 FA22 3J103 AA02 AA13 AA21 AA32 AA85 BA31 BA41 BA43 EA02 FA02 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA18 HA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分トナーを担持し静電潜像担持体と
    対向する現像領域へと搬送する現像ローラを有し、該現
    像ローラの上記現像領域と反対側で対向した設けられ現
    像ローラにトナーを供給する供給ローラを備えた現像装
    置において、 上記供給ローラの回転軸の両端に該供給ローラを回転駆
    動させるための被駆動部材を設け、該両被駆動部材に連
    結され回転力を伝達する駆動部材を、上記現像ローラと
    供給ローラが対向する位置と反対側へと付勢する力が作
    用する位置で上記被駆動部材に連結されていることを特
    徴とする一成分トナーの現像装置。
  2. 【請求項2】 上記供給ローラは、上記現像ローラに対
    して対向部分で互いに逆方向へと回転駆動されており、
    該供給ローラと現像ローラの軸中心を結ぶ直線と供給ロ
    ーラの軸中心とで作る被駆動部材と駆動部材とが連結す
    る時の結合角度をθとし、上記直線上で現像ローラと反
    対側の連結位置の結合角度θを0゜とした時、上記駆動
    部材の結合角度θを、180゜≦θ≦360゜としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の一成分トナーの現像装
    置。
  3. 【請求項3】 上記駆動部材は、上記現像ローラと供給
    ローラの軸中心を結ぶ直線に対して、供給ローラの軸中
    心における垂直線方向で上記駆動部材が、被駆動部材に
    結合されていることを特徴とする請求項1記載の一成分
    トナーの現像装置。
  4. 【請求項4】 上記供給ローラは、多数の孔が形成され
    てなる弾性発泡部材から構成されており、その孔のセル
    密度が80〜100個/inchであることを特徴とす
    る請求項1記載の一成分トナーの現像装置。
  5. 【請求項5】 上記供給ローラの硬度は、現像ローラの
    硬度より低く、その硬度をアスカF硬度60゜〜アスカ
    C硬度30゜に設定したことを特徴とする請求項4記載
    の一成分トナーの現像装置。
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