JP4529998B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
現像器は静電潜像を現像するためのトナーを内部に保持しているが、長時間使用されずに放置されると内部トナーの帯電量が低下したり、嵩が低下したりする。
トナーの嵩が低下すると、通常設けられているトナーレベルセンサが、現像器内トナー量は不足していると誤認し、その結果必要量以上の新トナーがトナー補給装置から現像器へ補給され、既に現像器内にあったトナーに対する新トナーの割合が大きくなりすぎる。この場合も地肌カブリ、トナーこぼれ等が発生しやすくなる。
本発明者の実験例によると、図6に示すように、トナー帯電量は約10秒で立ち上がったが、元のトナー嵩への復帰には約60秒を要した。
すなわち、現像器が使用されずに長時間放置された場合において、現像器内トナーを帯電量及び嵩の点で原状へ向け回復するには、従来と同様に現像器内トナーを攪拌装置で攪拌すればよい。
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像してトナー画像を形成し、該トナー画像を記録媒体に転写し、加熱加圧下に定着させて画像形成できる画像形成装置であり、
前記静電潜像をトナーで現像する現像器と、
前記現像器内のトナー量を検出するトナー量検出手段と、
前記現像器内トナーを攪拌するトナー攪拌装置と
前記トナー画像を記録媒体に加熱加圧下に定着させる定着装置と、
画像形成装置動作を制御する制御部とを含んでおり、
前記制御部は、前記現像器が予め定めた時間以上放置状態におかれた後に前記定着装置をウォーミングアップするとき、前記トナー量検出手段により検出された現像器放置前の現像器内トナー量が予め定めた基準トナー量以上であると、前記トナー攪拌装置による現像器内トナー攪拌のための第1トナー攪拌制御を開始し、前記トナー量検出手段により検出された現像器放置前の現像器内トナー量が該基準トナー量より少ないと、前記トナー攪拌装置による現像器内トナー攪拌のための第2トナー攪拌制御を開始し、
該第1トナー攪拌制御では、トナー攪拌制御を予め定めた時間t1行い、該トナー攪拌制御中であっても画像形成のための画像形成制御への移行を許し、
該第2トナー攪拌制御においては、トナー攪拌制御を予め定めた時間t2行い、該トナー攪拌制御中は前記画像形成制御への移行を禁止する画像形成装置を提供する。
前記静電潜像をトナーで現像する現像器と、
前記現像器内のトナー量を検出するトナー量検出手段と、
前記現像器内トナーを攪拌するトナー攪拌装置と
前記トナー画像を記録媒体に加熱加圧下に定着させる定着装置と、
画像形成装置動作を制御する制御部とを含んでいる。
該第2トナー攪拌制御においては、トナー攪拌制御を予め定めた時間t2行い、該トナー攪拌制御中は前記画像形成制御への移行を禁止する。
また、トナー攪拌制御を行う上記時間t1、時間t2は、現像器内トナーの帯電量及び嵩が原状へ復帰又は略復帰するに要する時間であり、そのような時間は予め実験等により求めておくことができる。
(1) 画像形成装置の電源はオン状態であるが所定時間(例えば24時間)画像形成動作していない状態、従って現像器も使用されず放置されている状態。
(2) 画像形成装置を電源オフ状態から電源オン状態としたときの電源オン時の定着装置の加熱回転体温度が所定温度以下(例えば50℃以下)である状態、すなわち、長時間放置により加熱回転体温度が所定温度以下に低下してしまっている状態であり、現像器も長時間使用されずに放置されている状態である。
トナー補給装置が設けられている場合、前記制御部として、例えば、前記第1トナー攪拌制御においては、トナー攪拌制御の開始から予め定めた時間t3が経過するまでは、前記トナー攪拌制御中においても、前記画像形成制御中においても、該トナー補給装置による前記現像器へのトナー補給を禁止し、前記トナー攪拌制御の開始から予め定めた時間t3が経過した後に該トナー補給を許すものを採用できる。
トナー攪拌制御終了後にトナー補給及び画像形成制御を許す場合、該トナー攪拌制御終了後にトナー補給制御を行い、該トナー補給制御後に画像形成制御を許すようにしてもよい。
前記制御部は、前記定着装置のウォーミングアップのとき、画像安定化制御を行い、該画像安定化制御の後にトナー補給制御及び画像形成制御を許すものでもよい。
(1) 静電潜像担持体上に形成された静電潜像を現像器で現像するときの該静電潜像担持体へのトナーの、最大濃度をもたらす最大付着量の調整(最大濃度付着量調整)、
(2) 静電潜像形成のために静電潜像担持体上の帯電器による帯電領域へ画像露光装置から形成しようとする画像に応じた画像露光を施す場合の光量の調整(光量調整)、
(3) 画像形成装置がカラー画像形成装置であるときの色ずれ補正
のうち1又は2以上の制御であり、いずれもそれ自体知られている制御である。
図1は本発明に係る画像形成装置の1例10を示している。
画像形成装置10はモノクロ画像を形成できるプリンタである。
転写ローラ5には、後述するように感光体1上に形成されるトナー像を記録媒体Sへ転写するタイミングで転写電源P3(図2参照)から転写電圧が印加される。転写ローラ5は感光体1の回転、又は感光体1と転写ローラ5との間に後述するように通される記録媒体Sの移動に従動して回転する。
現像器4は、現像バイアス電源P2(図2参照)から現像ローラ41へ現像バイアスを印加して感光体1上に形成される静電潜像を負帯電性トナーTにより反転現像できる。
制御部Contにはプリンタの操作パネルPAが接続されており、該パネルには、画像形成を指示するプリント指示キーKのほか、画像形成枚数を指定するテンキー等のキー群Ke、各種情報を表示する液晶表示部Dp等が搭載されている。
また、感光体1の駆動モータM1、帯電器2へ帯電用電圧を印加する帯電電源P1、画像露光装置3、現像器4の現像ローラ41及び供給ローラ42を回転駆動する現像モータM2、現像ローラ41へ現像バイアスを印加する現像バイアス電源P2、転写ローラ5へ転写電圧を印加する転写電源P3、定着装置8、トナー補給装置400等は制御部Contに接続されており、これらは制御部Contの指示のもとに所定のタイミングで動作する。
感光体1を感光体駆動モータM1で図上時計方向に回転させ、該感光体1表面を帯電電源P1から電圧が印加された帯電器2で一様に帯電させ、その帯電域に画像露光装置3から形成しようとする画像に応じた画像露光を施して感光体1上に静電潜像を形成する。
この静電潜像を現像器4で現像してトナー像とする。
このようにして画像形成される。感光体1上の転写残トナー等はクリーニング装置6により除去清掃される。
(1) 画像形成装置10の電源はオン状態であるが24時間、画像形成動作していない状態、従って現像器が使用されていない状態のとき、
(2) 画像形成装置10を電源オフ状態から電源オン状態としたときの電源オン時の定着装置8の加熱ローラ81の温度が50℃以下のとき(長時間放置により加熱ローラ温度が50℃以下に低下してしまっている状態のとき)
のいずれかであれば、現像器4が長時間使用されずに放置されていたと判断する。
本例では、放置前の現像器内トナー量が基準量以上であるときは、第1トナー攪拌制御を行う。すなわち、図3(A)に示すように、ウォーミングアップ開始とともに現像器内トナー攪拌制御を開始し、所定時間t1トナー攪拌制御を行う。しかし、トナー攪拌制御中であっても、操作パネルPAから、或いはコンピュータ等からプリント指示があると、ウォーミングアップ制御が完了していることを条件として画像形成制御へ移行し、これによりウォーミングアップ開始から(従って本例ではトナー攪拌制御の開始から)画像形成制御開始可能となるまでに要する時間を短縮することができ、それだけ画像形成装置10が使い易くなっている。
また、本例では、放置前(放置直前)の現像器内トナー量が前記基準量より少量のときは、図4に示すように、ウォーミングアップ開始とともに現像器内トナー攪拌制御を開始し、所定時間t2トナー攪拌制御を行う。そして、トナー攪拌制御中は、トナー補給制御も画像形成制御も禁止し、所定時間t2のトナー攪拌制御の後に、トナー補給制御、画像形成制御を許可する。
さらに言えば、ここでは、所定時間t2のトナー攪拌制御の後に、トナー補給制御を行い、その後に画像形成制御を許可する。所定時間t2は前記の所定時間t1と同じでもよいし、所定時間t1とは異なっていてもよい。
フル画像安定化制御では、前記の最大濃度付着量調整及び画像露光装置3の光量調整に加え、現像バイアス制御及びγ補正(ガンマ補正)も行うもので、簡易画像安定化制御と比べると長い時間が必要である。
1 感光体
2 帯電器
3 画像露光装置
4 現像器
40 現像器ケース
41 現像ローラ
42 トナー供給ローラ
43 トナー規制部材
45 トナーレベルセンサ
451 導光部材
452 発光素子
453 受光素子
T トナー
5 転写ローラ
6 クリーニング装置
7 タイミングローラ対
8 定着装置
81 加熱ローラ
82 バッアップローラ
H ハロゲンランプヒータ
TS 温度センサ
S 記録媒体
Cont 制御部
PA 操作パネル
K プリント指示キー
Ke キー群
Dp 液晶表示部
M1 感光体駆動モータ
M2 現像モータ
P1 感光体帯電用電源
P2 現像バイアス電源
P3 転写電源
400 トナー補給装置
401 回転攪拌部材
402 トナー搬送スクリュー
Claims (7)
- 静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像してトナー画像を形成し、該トナー画像を記録媒体に転写し、加熱加圧下に定着させて画像形成できる画像形成装置であり、
前記静電潜像をトナーで現像する現像器と、
前記現像器内のトナー量を検出するトナー量検出手段と、
前記現像器内トナーを攪拌するトナー攪拌装置と
前記トナー画像を記録媒体に加熱加圧下に定着させる定着装置と、
画像形成装置動作を制御する制御部とを含んでおり、
前記制御部は、前記現像器が予め定めた時間以上放置状態におかれた後に前記定着装置をウォーミングアップするとき、前記トナー量検出手段により検出された現像器放置前の現像器内トナー量が予め定めた基準トナー量以上であると、前記トナー攪拌装置による現像器内トナー攪拌のための第1トナー攪拌制御を開始し、前記トナー量検出手段により検出された現像器放置前の現像器内トナー量が該基準トナー量より少ないと、前記トナー攪拌装置による現像器内トナー攪拌のための第2トナー攪拌制御を開始し、
該第1トナー攪拌制御では、トナー攪拌制御を予め定めた時間t1行い、該トナー攪拌制御中であっても画像形成のための画像形成制御への移行を許し、
該第2トナー攪拌制御においては、トナー攪拌制御を予め定めた時間t2行い、該トナー攪拌制御中は前記画像形成制御への移行を禁止することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像器へトナーを補給するトナー補給装置を備えており、
前記制御部は、前記第1トナー攪拌制御においては、トナー攪拌制御の開始から予め定めた時間t3が経過するまでは、前記トナー攪拌制御中においても、前記画像形成制御中においても該トナー補給装置による前記現像器へのトナー補給を禁止し、前記トナー攪拌制御の開始から予め定めた時間t3が経過した後に該トナー補給を許す請求項1記載の画像形成装置。 - 前記現像器へトナーを補給するトナー補給装置を備えており、
前記制御部は、前記第2トナー攪拌制御においては、前記予め定めた時間t2のトナー攪拌制御中は前記画像形成制御及び該トナー補給装置による前記現像器へのトナー補給を共に禁止し、該トナー攪拌制御終了後に該トナー補給及び該画像形成制御を許す請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記第2トナー攪拌制御においては、前記予め定めた時間t2のトナー攪拌制御中は前記画像形成制御及び前記トナー補給を共に禁止し、該トナー攪拌制御終了後に該トナー補給及び該画像形成制御を許す請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記第2トナー攪拌制御においては、前記予め定めた時間t2のトナー攪拌制御中は前記画像形成制御及び前記トナー補給を共に禁止し、該トナー攪拌制御終了後にトナー補給制御を行い、該トナー補給制御後に該画像形成制御を許す請求項3又は4記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記定着装置のウォーミングアップのとき、画像安定化制御を行う請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記定着装置のウォーミングアップのとき、画像安定化制御を行い、該画像安定化制御の後に前記トナー補給及び前記画像形成制御を許す請求項2から5のいずれかに記載の画像形成装置。
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