JP2009036787A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の流動性が低下した場合でも現像剤の滞留を効果的に解消でき、且つ現像剤の劣化も抑制できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置16は、現像剤が収容されるケーシング31aとカバー31bとから構成される筐体31内に、第1攪拌搬送部材32、第2攪拌搬送部材33、現像ローラ35、規制ブレード36、トナー濃度センサ44を備えており、現像装置16の駆動停止直後に第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33を所定時間だけ逆回転させる。第1攪拌搬送部材32、第2攪拌搬送部材33の逆回転角度は絶対湿度H、累積駆動時間t、及びトナー濃度Tに基づいて決定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される現像装置に関し、特に現像装置内における現像剤の攪拌制御に関するものである。
従来、画像形成装置に使用される2成分現像装置101は、図10に示すように感光体ドラム200に対向するように配置され、現像剤を担持する現像ローラ102と、この現像ローラ102のスラスト方向に一方の端部から他端部へと現像剤を攪拌搬送する第1攪拌搬送部材103と、第1攪拌搬送部材103と平行に配置され、第1攪拌搬送部材103とは逆方向に現像剤を攪拌搬送する第2攪拌搬送部材104とを有している。
また、第1攪拌搬送部材103と第2攪拌搬送部材104との間には仕切板105が設けられ、第1貯留室106と第2貯留室107に区画されている。そして、図11に示すように、現像装置101の左右の端部において、第1貯留室106と第2貯留室107の間を現像剤が移動することができるよう仕切板105のない領域が設けられており、現像剤は第1及び第2攪拌搬送部材103、104の回転によって第1貯留室106と第2貯留室107とを矢印A、B方向に循環するように構成されている。
このような従来の現像装置101においては、第1及び第2攪拌搬送部材103、104の搬送力が伝達されにくい現像装置101の左右の端部に現像剤が嵩高く滞留することがある。その結果、現像剤レベルが不均一となって現像ローラ102上に形成される現像剤薄層に乱れが生じ、濃度むら等の不具合が発生するおそれがあった。また、このように滞留した現像剤は、現像装置の駆動停止時に攪拌搬送部材と装置筐体との間で圧縮されて内壁面に付着するため、現像剤の円滑な循環の妨げになるとともに、現像剤に加わる機械的ストレスの増大による現像剤の劣化の原因にもなっていた。
そこで、現像剤の圧縮による筐体への付着を防止する技術が提案されており、例えば特許文献1、2には、現像直前或いは現像終了後に攪拌搬送部材(搬送スクリュー)を一定時間逆回転させることにより現像剤溜まりを解消可能とした現像装置が開示されている。
特開平4−190379号公報 特開平8−254891号公報
上述したような現像剤溜まりは、特に現像剤の劣化や使用環境等により現像剤の流動性が低下した場合に発生し易くなる。しかしながら、特許文献1、2の方法では、攪拌搬送部材を逆回転させる時間(逆回転角度)が一定であるため、使用環境や現像装置の累積駆動時間によって現像剤の流動性が大幅に低下した場合に現像剤溜まりを効果的に解消できないことがあった。また、流動性の低下を考慮して逆回転角度を大きく設定した場合、現像剤に加わる機械的ストレスにより現像剤の劣化が速くなるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像剤の流動性が低下した場合でも現像剤の滞留を効果的に解消でき、且つ現像剤の劣化も抑制できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、現像剤を収容する筐体と、該筐体内に像担持体と対向するように配設された現像剤担持体と、該現像剤担持体と平行に配設され、前記筐体内の現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部材と、を備えた現像装置において、装置の駆動停止直後または駆動開始直前に前記攪拌搬送部材を通常駆動時と逆方向に所定角度だけ回転させるとともに、逆回転角度を現像剤の流動性に応じて変化させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記逆回転角度は、装置の累積駆動時間、絶対湿度の少なくとも1つをパラメータとして決定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤はトナーとキャリアから成る2成分現像剤であり、前記逆回転角度はトナー濃度をパラメータとして決定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、現像剤の流動性に応じて攪拌搬送部材の逆回転角度を調整できるため、現像剤の流動性が低下している条件下では逆回転角度を大きくして現像剤の滞留を十分に分散し、流動性が良好な条件下では過度の逆回転を抑制して現像剤に加わる機械的ストレスを低減することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像装置において、現像剤の流動性に大きな影響を与える装置の累積駆動時間、絶対湿度の少なくとも1つをパラメータとして逆回転角度を決定することにより、現像剤の流動性に応じた最適な逆回転角度を簡単に設定することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の現像装置において、2成分現像剤を用いる場合は流動性に大きな影響を与えるトナー濃度をパラメータとして逆回転角度を決定することにより、2成分現像剤の流動性に応じた最適な逆回転角度を簡単に設定することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかに記載の構成の現像装置を画像形成装置に搭載することにより、現像剤の流動性が低下した場合でも現像剤の滞留を効果的に解消でき、現像開始時の現像剤レベルを一定に保持して濃度むら等の不具合の発生を抑制するとともに、逆回転角度を必要最低限に抑えることで現像剤寿命も長期化することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略構成図であり、右側を画像形成装置の前方側として図示している。図1に示すように、画像形成装置100は、本体下部に積載された用紙を収容する給紙カセット2が備えられている。この給紙カセット2の上方には、本体前方から本体後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて本体上面に形成された排紙部3に至る用紙搬送路4が形成されており、この用紙搬送路に沿って上流側から順に、ピックアップローラ5、フィードローラ6、中間搬送ローラ7、レジストローラ対8、画像形成部9、定着部10及び排出ローラ対11が配置されている。更に、画像形成装置100内には、上記の各ローラ、画像形成部9、定着部10等の動作を制御する制御部90が配置されている。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に設けられた回動支点12aによって、給紙カセット2に対して回動自在に支持された用紙積載板12が備えられており、用紙積載板12上に積載された用紙がピックアップローラ5に押圧されるようになっている。また、給紙カセット2の前方側には、フィードローラ6に圧接するようにリタードローラ13が配設されており、ピックアップローラ5によって複数枚の用紙が同時に給装された場合には、これらフィードローラ6とリタードローラ13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるよう構成されている。
そして、フィードローラ6とリタードローラ13とによって捌かれた用紙は、中間搬送ローラ7によって搬送方向を装置後方へと変えられてレジストローラ対8へと搬送され、レジストローラ対8によってタイミングを調整されて画像形成部9へと供給される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計方向に回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム14と、この感光体ドラム14の周囲に配置される帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向するように配置される転写ローラ18及び感光体ドラム14の上方に配置される露光ユニット(LSU)19から構成されており、現像装置16の上方には、現像装置16へとトナーを補給するトナーコンテナ20が配置されている。
帯電装置15には、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラ15aが備えられており、この導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14に当接するよう配置されている。そして、感光体ドラム14が回転すると、導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14の表面に接触して従動回転し、この時、導電性ゴムローラ15aに所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム14の表面が一様に帯電させられることとなる。
次いで、露光ユニット(LSU)19からのレーザビームにより感光体ドラム14上に入力された画像データに基づく静電潜像が形成され、現像装置16により静電潜像にトナーが付着されて感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。そして、トナー像の形成タイミングに合わせて感光体ドラム14と転写ローラ18とのニップ部に形成された転写位置に用紙が供給され、転写ローラ18により感光体ドラム14の表面のトナー像が用紙へと転写される。
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム14から分離されて定着部10に向けて搬送される。この定着部10は、画像形成部9の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部9においてトナー像が転写された用紙は、定着部10に備えられた加熱ローラ21、及びこの加熱ローラ21に圧接される加圧ローラ22によって加熱、加圧され、用紙に転写されたトナー像が定着される。
そして、画像形成部9及び定着部10において画像形成がなされた用紙は、排出ローラ対11によって排紙部3に排出される。一方、感光体ドラム14の表面に残留しているトナーはクリーニング装置17により除去される。そして、感光体ドラム14は帯電装置15によって再び帯電され、同様にして画像形成が行われることとなる。
続いて、図2及び図3を参照して本発明に係る現像装置16について詳述する。図2は本発明の第1実施形態に係る現像装置の側面断面図であり、図3は第1実施形態の現像装置を上方から見た平面図である。なお、図2は図3におけるXX′矢視断面図に相当し、図3においては説明の便宜上、カバー31bを外した状態を示している。
図2及び図3に示すように、現像装置16は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤が収容されるケーシング31aと、ケーシング31aに収容された現像剤が外部に漏れないように封止するカバー31bとから筐体31が構成されており、この筐体31内に、第1攪拌搬送部材32、第2攪拌搬送部材33、現像ローラ35、規制ブレード36、トナー濃度センサ44が備えられている。
ケーシング31aの内部は、長手方向に延在する仕切板37によって、第1貯留室38と第2貯留室39とに区画されており、第1貯留室38には第1攪拌搬送部材32が、第2貯留室38には第2攪拌搬送部材33がそれぞれ配設されている。また、仕切板37は、図3に示すようにケーシング31aの左右両端部には設けられておらず、この部分が第1貯留室38と第2貯留室39の間を現像剤が移動する通路40となっている。
第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33は、それぞれ回転軸32a、33aと、その外周面に一体形成された螺旋羽32b、33bから構成され、互いに略平行となるようにケーシング31a内に回転可能に軸支されており、第1攪拌搬送部材32は回転することによって第1貯留室38内の現像剤を矢印A方向に搬送し、第2攪拌搬送部材33は回転することによって第2貯留室39内の現像剤を矢印B方向に搬送するよう構成されている。また、トナー濃度センサ44の検出結果に応じてケーシング31a内にトナーを補給できるように、カバー31bにはトナーコンテナ20(図1参照)からトナーが供給されるトナー補給口34が設けられている。
そして、第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33の回転軸32a、33aには駆動入力ギヤ41a、41bが連結されており、駆動入力ギヤ41a、41bは駆動力の伝達方向を切り換え可能なクラッチ42を介してモータ43が接続されている。このクラッチ42及びモータ43により第1及び第2攪拌搬送部材32、33を所定方向に回転駆動することによって、現像剤が第1貯留室38及び第2貯留室39内を搬送され、また、上述したようにケーシング31aの左右両端部に設けられた通路40を通過して、第1貯留室38と第2貯留室39とを循環するようになっている。
現像ローラ35は、第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33と略平行となるようにケーシング31aに回転可能に軸支されている。この現像ローラ35には、内面に永久磁石から成る磁界発生部材(図示せず)が固定されており、感光体ドラム14の回転に応じて現像ローラ35の回転自在なスリーブが回転すると、磁界発生部材の磁力により現像ローラ35の表面に現像剤が付着(担持)されて現像剤層が形成される。そして、所定の現像域において現像ローラ35に付着した現像剤中のトナーが、感光体ドラム14の表面電位と現像ローラ35に印加される現像バイアスとの電位差により感光体ドラム14へと飛翔して感光層に付着し、感光体ドラム14表面にトナー像が形成される。
規制ブレード36は、感光体ドラム14に供給するトナー量、すなわち現像ローラ35への現像剤付着量を規制するものであり、例えばSUS303等の非磁性体のSUS(ステンレス)が用いられる。そして、規制ブレード36は、その先端と現像ローラ35との間に所定の隙間が形成されるように配設されており、この規制ブレード36と現像ローラ35との隙間によって現像ローラ35への現像剤付着量が規制され、現像ローラ35の表面には数百ミクロンの現像剤薄層が形成される。
トナー濃度センサ44は、現像剤中のトナー濃度を検知するものである。トナー濃度とは2成分現像剤中の磁性キャリアに対するトナーの比率のことであり、ここではトナー濃度センサ44として、ケーシング31a内におけるトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤の透磁率を検出する透磁率センサが用いられている。本実施形態においては、トナー濃度センサ44は現像剤の透磁率を検出し、その検出結果に相当する電圧値を制御部90に出力するよう構成されており、制御部90によってトナー濃度センサ44の出力値からトナー濃度が決定されるようになっている。
トナー濃度センサ44は、トナー補給後の現像剤のトナー濃度を検出することができるように、トナー補給口34の下流側且つ現像ローラ35の上流側に配設されている。なお、本発明ではトナー濃度センサ44は、第2貯留室39の現像剤搬送方向下流端部に配設されており、これによって、トナー補給後の現像剤はトナー濃度センサ44に到達するまでに第2撹拌搬送部材33によって十分に撹拌されるため、トナー補給後の現像剤中のトナー濃度をより精確に検出できるようになっている。
図4は、図3における第2貯留室39の下流側周辺の部分拡大図である。必要に応じて図1〜図3を参照しながら、図4を用いて本実施形態の現像装置の駆動制御について説明する。
画像形成動作が開始されると、モータ43からクラッチ42、駆動入力ギヤ41a、41bを介して第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33に駆動力が入力され、現像剤は第1貯留室38内を矢印A方向に、第2貯留室39内を矢印B方向に循環する。装置外部の温湿度変化や現像装置16の長時間の駆動により現像剤の流動性が低下すると、図4(a)に示すように、現像剤の循環方向が直角に曲がる通路40の直前、即ち第2貯留室39の現像剤搬送方向下流端部において現像剤の滞留部分C(図の濃色部分)が発生する。なお、ここでは図示しないが、第1貯留室38の現像剤搬送方向下流端部(図3の左端)においても現像剤の滞留部分Cが発生する。
そこで、画像形成終了時(現像装置16の駆動停止直後)、或いは画像形成直前(現像装置16の駆動開始直前)に、制御部90からクラッチ42(図3参照)に制御信号を送信して第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33を所定角度(所定時間)だけ逆回転させる。その結果、図4(b)に示すように、第1及び第2攪拌搬送部材32、33の螺旋羽32b、33bの位相の進行方向が切り換わり、第1貯留室38内の現像剤は所定量だけ矢印A′方向に搬送され、第2貯留室39内の現像剤は所定量だけ矢印B′方向に搬送されるため、図4(c)に示すように、現像剤が分散されて滞留部分Cが解消する。
これにより、ケーシング31a内の現像剤レベル(嵩高さ)が均一に保持されるとともに、第1及び第2攪拌搬送部材32、33と筐体31との間で圧縮されて内壁面に付着した現像剤が画像形成に先だってほぐされるため、現像剤の安定且つ円滑な循環が確保され現像不良を抑制することができる。また、第1及び第2攪拌搬送部材32、33の通常の駆動では攪拌できないケーシング31a内のデッドスペースの攪拌も可能となる。
また、螺旋羽32b、33bとケーシング31a内面との間での圧縮力が低減されるため、現像剤に加えられるストレスも緩和されて現像剤寿命も長くなる。さらに、回転軸32a、33aの端部に加わる圧力も減少するため、第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33の軸受け部からの現像剤の漏れも抑制できる。
ここで、現像剤の流動性は画像形成装置の使用環境(特に絶対湿度)や現像装置の累積駆動時間、現像剤中のトナー濃度によって変化する。累積駆動時間t(min)、絶対湿度H(g/m3)、及びトナー濃度T(wt%)と、現像剤を分散させるために必要な第1及び第2攪拌搬送部材32、33の逆回転角度θ(°)との関係を図5〜図7に示す。図5〜図7から、t、H、及びTの各パラメータ値が増加するに従って現像剤の流動性は悪くなるため、逆回転角度θ(逆回転時間)を増やす必要があることがわかる。
次に、本発明の現像装置が搭載された画像形成装置の制御経路について説明する。図8は、本発明の画像形成装置に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンタ95、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、画像形成装置100内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、ROM92(或いはRAM93)には、機外湿度(絶対湿度)、現像装置16の累積駆動時間、及び現像装置16内のトナー濃度と第1及び第2攪拌搬送部材32、33(図3参照)の逆回転角度とを関連づけて記憶した環境補正テーブル(後述)が格納されている。タイマー95は、現像装置16の累積駆動時間を計測するのに用いられる。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や、入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、給紙カセット2、定着部10、感光体ドラム14、現像装置16、露光ユニット19、操作部50等が挙げられる。
操作部50には、液晶表示部51、各種の状態を示すLED52、テンキー53が設けられており、ユーザは操作部50を操作して指示を入力することで、画像形成装置100の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。液晶表示部51は、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示したり、タッチパネルとして、両面印刷や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。テンキー53は、印刷部数の設定や、画像形成装置100がFAX機能も有する場合に相手方のFAX番号を入力等するためのものである。
その他、操作部50には、画像形成を開始するようにユーザが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
トナー濃度センサ44は、現像装置16内のトナー濃度を検知するものであり、図3に示すように第2貯留室39の現像剤搬送方向下流端部に配置される。機外湿度センサ98は、装置外部の湿度を検知するものであり、例えば発熱部分の影響を受けにくい図1の給紙カセット2側方の吸気ダクト(図示せず)近辺に設置されるが、装置外部の湿度を正確に検出可能な他の場所に設置することもできる。
機外湿度センサ98は、装置外部の湿度を所定時間毎に継続して検出している。操作部50からCPU91に画像出力が指示されると、機外湿度センサ98により検出された装置外部の絶対湿度H、及びトナー濃度センサ44により検知された現像装置16内のトナー濃度TがI/F96を介してCPU91に送信される。CPU91は、絶対湿度H、トナー濃度T、及びタイマー95により計測された現像装置16の累積駆動時間tを用いて環境補正テーブルにより第1及び第2攪拌搬送部材32、33の逆回転角度を決定する。
これにより、現像装置16内の第1及び第2攪拌搬送部材32、33の逆回転角度θを絶対湿度H、累積駆動時間t、及びトナー濃度Tに基づいて決定することができるため、H、t、Tの値が大きく現像剤の流動性が低下している条件下ではθを大きくして現像剤の滞留を十分に分散し、H、t、Tの値が小さく現像剤の流動性が良好な条件下ではθを小さくして過度の逆回転を抑制することができる。即ち、周囲環境や装置の状態に応じて最適な逆回転角度を設定し、現像剤の分散に必要最低限の角度だけ逆回転させることにより、現像開始時又は現像終了時における現像剤の片寄りや凝集を解消しつつ、現像剤の劣化も抑制することができる。本発明に用いられる環境補正テーブルの一例を表1に示す。
表1において、環境補正テーブルの1列目には現像装置の累積駆動時間の実測値t[min]と基準値(=0min)との差が最小レベル(0〜100min)から最大レベル(50,000min以上)まで7段階に区分けされ、2列目には累積駆動時間tの各段階に対応する逆回転角度θの補正量Δθ[°]が記憶されている。同様に、3列目には絶対湿度の実測値H[g/m3]と基準値(=10g/m3)との差が最小レベル(−10〜−9g/m3)から最大レベル(+18g/m3以上)まで11段階に区分けされ、4列目には絶対湿度Hの各段階に対応する逆回転角度θの補正量Δθ[°]が記憶されている。5列目にはトナー濃度の実測値T[重量%]と基準値(=10重量%)との差が最小レベル(−5〜−4重量%)から最大レベル(+5重量%以上)まで11段階に区分けされ、6列目にはトナー濃度Tの各段階に対応する逆回転角度θの補正量Δθ[°]が記憶されている。累積駆動時間t、絶対湿度H、及びトナー濃度Tの各段階に対応する逆回転角度θの補正量は、図5〜図7に示したt−θ曲線、H−θ曲線、及びT−θ曲線から求められる。
図9は、本発明の現像装置16の駆動制御手順例を示すフローチャートである。図1〜図4、図8及び表1を参照しながら、印刷命令が入力されてから印刷が実行されるまでを図9のステップに沿って説明する。先ず、ユーザによる操作パネル50或いはパソコン等の操作により印刷命令が入力されると(ステップS1)、第1及び第2攪拌搬送部材32、33を現像ローラ35と共に通常回転させて印刷を実行する(ステップS2)。
印刷終了後、機外湿度センサ98により継続検知される絶対湿度Hが制御部90に送信される(ステップS3)。また、トナー濃度センサ44による現像装置16内のトナー濃度も検知され(ステップS4)、検知結果はI/F96を介して制御部90内のCPU91に送信される。同時に、タイマー95により現像装置16の累積駆動時間tも計測される(ステップS5)。
CPU91は、ROM92内に記憶された環境補正テーブル(表1参照)を用いて絶対湿度H、トナー濃度T、累積駆動時間tに対応する位置の逆回転角度の補正量Δθを算出する(ステップS6)。例えば、累積駆動時間tが1,000min、絶対湿度Hが7g/m3、トナー濃度Tが12重量%のときは、基準値との差はそれぞれ1,000min、−3g/m3、+2重量%であるから、Δθとして+50°、−10°、+40°が選定され、実際の補正量はそれらを加算した50+(−10)+40=80°となる。
次に、ステップS6で算出した補正量を逆回転角度の基準値に加算して実際の逆回転角度θを決定する(ステップS7)。例えば基準値を180°とすると、θ=180+80=260°となる。そして、制御部90からクラッチ42及びモータ43に制御信号が送信され、第1及び第2攪拌搬送部材32、33を260°だけ逆回転させて(ステップS8)、処理を終了する。
図9に示した例では、第1及び第2攪拌搬送部材32、33を逆回転させるタイミングを印刷終了直後としたが、例えば印刷開始直前としても良いし、印刷開始直前と印刷終了直後の両方で逆回転させても良い。また、この例では環境補正テーブルを用いて逆回転角度θを決定したが、絶対湿度H、トナー濃度T、累積駆動時間tから補正量Δθをその都度算出して逆回転角度θを決定しても良い。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、絶対湿度H、トナー濃度T、累積駆動時間tに応じた逆回転角度の補正量Δθを算出したが、絶対湿度H、トナー濃度T、累積駆動時間tの全てのパラメータを用いる必要はなく、いずれか1つ以上のパラメータを用いて補正量Δθを算出しても良い。また、逆回転角度に代えて、絶対湿度H、トナー濃度T、累積駆動時間tに応じた逆回転時間を決定することもできる。
また、上記実施形態では、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤を用いる現像装置を例に挙げて説明したが、トナーのみから成る1成分現像剤を用いる現像装置にも同様に適用可能である。1成分現像剤の場合トナー濃度は変化しないため、上記のパラメータのうち絶対湿度H及び累積駆動時間tの少なくとも1つを用いて逆回転角度を決定することができる。
また本発明は、図2及び図3に示したような現像装置16に限らず、例えば第1攪拌搬送部材32と現像ローラ35との間に攪拌パドルを備えた現像装置であっても良いし、第1攪拌搬送部材32と現像ローラ35との間に供給ローラ(磁気ローラ)を備えたタッチダウン方式の現像装置であっても良い。また、2本の攪拌搬送部材32、33を備えた構成に限らず、例えば1本の攪拌搬送部材を備えた現像装置にも適用できる。さらに、本発明の現像装置が搭載される画像形成装置としては、図1に示したようなモノクロプリンタに限らず、モノクロ及びカラー複写機、カラープリンタ、ファクシミリ等の他の画像形成装置であっても良い。
本発明は、現像剤を収容する筐体と、該筐体内に像担持体と対向するように配設された現像剤担持体と、該現像剤担持体と平行に配設され、筐体内の現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部材とを備え、装置の駆動停止直後または駆動開始直前に攪拌搬送部材を通常駆動時と逆方向に所定角度だけ回転させるとともに、逆回転角度を現像剤の流動性に応じて変化させる現像装置である。
これにより、装置の駆動停止直後または駆動開始直前に攪拌搬送部材を逆回転させる際の回転角度を現像剤の流動性に応じて調整できるため、現像開始時の現像剤レベルを一定に保持するとともに現像剤の循環を円滑にし、且つ過度の逆回転を抑えて現像剤の長寿命化も達成できる現像装置を簡単な構成で提供することができる。
また、このときの逆回転角度は、現像剤の流動性変化の重要なファクターとなる装置の累積駆動時間、絶対湿度の少なくとも1つをパラメータとして決定し、2成分現像剤を用いる場合はトナー濃度もパラメータに加えて決定するので、現像剤の流動性に応じた最適な逆回転角度を簡単に設定することができる。
は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 は、本発明の現像装置の側面断面図である。 は、本発明の現像装置を上方から見た平面図である。 は、図3におけるケーシング右端部周辺の部分拡大図である。 は、逆回転角度θと累積駆動時間tとの関係を示すグラフ(t−θ曲線)である。 は、逆回転角度θと絶対湿度Hとの関係を示すグラフ(H−θ曲線)である。 は、逆回転角度θとトナー濃度Tとの関係を示すグラフ(T−θ曲線)である。 は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置の制御経路の一例を示すブロック図である。 は、本発明の現像装置の駆動制御手順を示すフローチャートである。 は、従来の現像装置の側面断面図である。 は、従来の現像装置を上方から見た平面図である。
符号の説明
14 感光体ドラム(像担持体)
16 現像装置
31 筐体
31a ケーシング
31b カバー
32 第1攪拌搬送部材
33 第2攪拌搬送部材
35 現像ローラ(現像剤担持体)
36 規制ブレード
37 仕切板
38 第1貯留室
39 第2貯留室
40 通路
42 クラッチ
43 モータ
44 トナー濃度センサ
90 制御部
95 タイマー
98 機外湿度センサ
100 画像形成装置
t (現像装置の)累積駆動時間
絶対湿度
T トナー濃度

Claims (4)

  1. 現像剤を収容する筐体と、
    該筐体内に像担持体と対向するように配設された現像剤担持体と、
    該現像剤担持体と平行に配設され、前記筐体内の現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部材と、を備えた現像装置において、
    装置の駆動停止直後または駆動開始直前に前記攪拌搬送部材を通常駆動時と逆方向に所定角度だけ回転させるとともに、逆回転角度を現像剤の流動性に応じて変化させることを特徴とする現像装置。
  2. 前記逆回転角度は、装置の累積駆動時間、絶対湿度の少なくとも1つをパラメータとして決定されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤は、トナーとキャリアから成る2成分現像剤であり、前記逆回転角度はトナー濃度をパラメータとして決定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置が搭載された画像形成装置。
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