JP2006337806A - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型ズームレンズを提供すること。
【解決手段】物体側から順に、負の屈折力を有し像側が凹面の1枚の第1レンズ群G1と、屈折力が正、正、負の3枚のレンズを有し最も像側のレンズの像側が凹面の第2レンズ群G2と、正の屈折力を有し像側が凸面の1枚の第3レンズ群G3からなり、次の(1)〜(5)式を満たす構成とした。
0.7<fw/f2<0.91 (1)
0.44<fw/f3<0.55 (2)
1.33<r2/fw<3.67 (3)
nd2>1.7 (4)
ν2<30 (5)
但し、
fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
r2:第1レンズ群の像側の面の曲率半径
nd2:第2レンズ群の最も像側のレンズのd線での屈折率
ν2:第2レンズ群の最も像側のレンズのアッベ数
【選択図】図2

Description

本発明は固体撮像素子を用いた撮像装置のズームレンズに関するものである。
近年、デジタルスチルカメラや携帯電話用カメラ等のように、CCDやCMOSからなる固体撮像素子を用い、携帯性に優れたカメラが急速に普及してきているが、このようなカメラ用のレンズ機能として、特にズーム(変倍)が可能なレンズの需要が高まっている。従って、限られたスペースに搭載可能な小型のズームレンズが必要とされてきている。
このような小型ズームレンズの具現例として、たとえば特許文献1や特許文献2が知られている。これらのズームレンズは3群からなり、レンズ各群の屈折率が物体側から負、正、正のものが提案されている。すなわち、レンズ群を物体側から第1群、第2群、第3群とした場合、第1群は広画角からの光の取り込み、第2群は変倍、第3群は合焦作用を有するものである。
このうち、特許文献1に示されたズームレンズはレンズ総枚数が6枚で、広角端での半画角が約25度、ズーム比2倍弱のものである。また、特許文献1に記載されている小型化の目安(レンズ全長と広角端での焦点距離の比であり、前者÷後者が小さいほど小型)は4倍程度である。
特許文献2に示されたズームレンズはレンズ総枚数が5枚で、広角端での半画角が約32度、ズーム比2倍弱、レンズ全長と広角端での焦点距離の比が6倍弱の広角ズームレンズの例である。
特開平11−211984号公報 特開2004−53751号公報
しかしながら、上記特許文献1のズームレンズは、確かに特許文献2のズームレンズに比べ小型であるが、レンズ総数6枚の内、ズームのために移動する第2群に4枚も用いているため、多数のレンズを動かす機構が大きくなり、今後ますます軽薄短小化が予測されるデジタルスチルカメラや携帯電話用ズームレンズには機構部分を含めた全体の小型化という点で改善の余地がある。
さらに、広角端での半画角が約25度では広範囲を撮像するには小さく、ズーム比も2倍以下であるため、広角ズームレンズとしては十分満足できるものではなかった。
また、上記特許文献2のズームレンズは、確かにレンズ総枚数を5枚にして小型化を目指しつつ広角端での半画角として32度を確保しているので、広角という点では十分である。
しかし、ズームレンズの大きさの点ではレンズ総枚数を5枚にしたにもかかわらず半画角を広く確保するために広角端でのレンズ全長が広角端での焦点距離の6倍近くと、特許文献1のズームレンズに比べかえって大きくなってしまい、小型化に対しては十分満足できるものではなかった。
さらにズーム比も特許文献1のズームレンズと同様に2倍以下で不十分であった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、デジタルスチルカメラや携帯電話用カメラに十分内蔵できる固体撮像素子用の広角、高ズーム比の小型ズームレンズを提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のズームレンズは、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有し像側が凹面である1枚の第1レンズ群と、屈折力が正、正、負の3枚のレンズから構成され最も像側のレンズの像側が凹面である第2レンズ群と、正の屈折力を有し像側が凸面である1枚の固定された第3レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への移動時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の光軸上の間隔が増大するように移動するとともに、以下の条件式(1)〜(5)を満足する構成としたものである。
0.7<fw/f2<0.91……(1)
0.44<fw/f3<0.55……(2)
1.33<r2/fw<3.67……(3)
nd2>1.7……(4)
ν2<30……(5)
但し、
fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
r2:第1レンズ群の像側の面の曲率半径
nd2:第2レンズ群の最も像側のレンズのd線での屈折率
ν2:第2レンズ群の最も像側のレンズのアッベ数
本構成によって、レンズ総枚数を5枚とした場合の最適条件のレンズ構成が得られる。その結果、前記目的を達成することが可能となる。
本発明のズームレンズによれば、レンズ総枚数を5枚とした場合の構成において広角、高ズーム比、小型化を同時に達成するズームレンズを実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるズームレンズの概略配置図である。図1において、ズームレンズ1は物体側から像側へ向かって順に以下のレンズ構成を有する。
まず、負の屈折力を有し、像側が凹面である1枚の第1レンズL1からなる第1レンズ群G1が配される。これにより広角からの光の取り込みを行う。
次に、開口絞りS1と、屈折力が正の第2レンズL2、屈折力が正の第3レンズL3、屈折力が負で像側が凹面の第4レンズL4の3枚のレンズから構成される第2レンズ群G2が配される。これにより変倍を行う。
次に、正の屈折力を有し、像側が凸面である1枚の固定された第5レンズL5からなる第3レンズ群G3が配される。これにより合焦を行う。
次に、光学フィルタとして平板ガラスL6が配される。
最後に、像面Iに図示しない固体撮像素子が配される構造となっている。
なお、第2レンズ群G2を上記3枚のレンズ構成とし、第4レンズL4の像側面に凹面を有する構成としたが、これにより大きな屈折力を実現すると同時に収差補正を良好に行うことが可能となるため、レンズ光学長の短縮が可能となる。
また、第4レンズL4の像側面を凹面としたのは以下の理由による。
固体撮像素子を用いたレンズ光学系では、光の像面、すなわち固体撮像素子面への入射角は小さいほうが望ましい。これは、前記入射角が大きいと固体撮像素子の感度が低下するためである。
本実施の形態1では第4レンズL4の像側面を凹面、すなわち発散面にすることにより、第3レンズ群G3に到達する段階までに光を光軸から離れた位置にまで持ち上げることが可能となる。その状態で第3レンズ群G3により合焦を行うことで、前記入射角を小さくすることが可能となる。
以上のことから第4レンズL4の像側面を凹面とした。
次に、ズームレンズ1の動作について説明する。
ズームレンズ1がズーム動作を行う際は、第3レンズ群G3が固定されているので、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2のみが図示しない駆動部によって移動する簡易な構造となっている。
各レンズ群は図1の下部に矢印で示した方向に動く。すなわち、短焦点距離端から長焦点距離端への移動時には、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の光軸上の間隔が減少する方向に移動する。従って、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の光軸上の間隔は増大する。
長焦点距離端から短焦点距離端への第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の移動は上記と逆の方向となる。
なお、本実施の形態1では第2レンズ群G2の物体側に開口絞りS1を設けているが、これは光学設計上の絞り位置とは異なる。これは以下の理由による。
本来、レンズの明るさを示すF値FNOが一定の場合、光学絞りS2の位置では変倍に応じて焦点距離fが変化するので、それに応じて、その開口径(入射瞳径Dに相当)を変動させる必要がある。これはFNOが(8)式で定義されることから明らかである。
FNO=f/D……(8)
本実施の形態1では変倍時にも光束幅の変化が少ない位置を選択して開口絞りS1を設置し、その位置で像面Iの中心に到達する光束の上下端光線が遮光されない開口絞り径を設定している。これにより変倍に応じて、本来第4レンズL4の内部もしくはその近傍に位置する光学設計上の光学絞りS2の径を変更する必要がなくなり変倍機構を簡略化できる。その結果、小型化が可能となる。
以上の理由により、開口絞りS1を第2レンズ群G2の物体側に設けた。
このようにしてズーム動作が達成されている。
なお、本実施の形態1で述べたズームレンズは以下に順次説明する各条件式を満足するように構成されている。
0.7<fw/f2<0.91……(1)
0.44<fw/f3<0.55……(2)
但し、
fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
条件式(1)の範囲を満たすことによって、レンズ光学長を縮小することが可能となる。すなわち、パラメータfw/f2が大きいほど第2レンズ群G2の屈折力が大きいことを表すが、この場合、変倍に際して第2レンズ群G2が光軸上を移動するのに必要な距離が短縮されるため、レンズ光学長が短くなり、ズームレンズ全体の小型化が可能となる。
条件式(2)の範囲を満たすことによって、最適なバックフォーカス(最も像側の第5レンズL5の像側面と固体撮像素子間の距離)を確保することができるため、小型化と、固体撮像素子用レンズに必要な赤外光カットフィルタあるいはローパスフィルタの挿入を両立することが可能となる。
なお、条件式(1)の下限を下回った場合には第2レンズ群G2の屈折力が十分でなくなり、レンズ光学長の短縮が困難となる。
条件式(1)の上限を上回った場合には第2レンズ群G2の正の屈折力が強くなりすぎる。この場合、以下の理由で不都合が生じる。
変倍の際に第2レンズ群G2を通過した光が第3レンズ群G3に至るまでの光束の減少量は小さくなければならない。なぜなら、第2レンズ群G2がどの位置に移動しても、第3レンズ群G3に光が到達した時点で同程度の光束でないと、第3レンズ群G3を通過した光の合焦点が第2レンズ群G2の位置に依存してしまうためである。その結果、変倍に伴って像面Iを移動させなければならなくなる。
これを回避するためには第1レンズ群G1で第2レンズ群G2に対応した大きな負の屈折力を持たせればよいが、その場合、単レンズから構成される第1レンズL1での収差発生量が大きくなり、良好な光学特性が得られなくなる。
従って、条件式(1)の上限を上回らないように構成しなければならない。
一方、条件式(2)では、パラメータfw/f3が大きいほど、第3群の屈折力が大きくなることを表しているので、条件式(2)の下限を下回った場合には第3群の屈折力が弱くなりすぎ、バックフォーカスが長くなりすぎてしまう。従って、レンズ全長の小型化を実現することが困難となる。
条件式(2)の上限を上回った場合には第3レンズ群G3の屈折力が強くなりすぎ、バックフォーカスが短くなるため、前記のフィルタ類を挿入することが困難となる。
また、本実施の形態1におけるズームレンズ1は以下の条件式(3)を満足している。
1.33<r2/fw<3.67……(3)
但し、
r2:第1レンズ群G1の像側の面の曲率半径
fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
条件式(3)の範囲を満たすことで、第2レンズ群G2以降での収斂群による像面への結像が最適な距離となるので、小型化が可能となる。
条件式(3)の下限を下回った場合は、第1レンズL1の像側凹面の発散力が強すぎるため、第2レンズ群G2以降での収斂群による像面への結像に距離を有するようになり、レンズ光学長の短縮化が困難になる。
条件式(3)の上限を上回った場合は、第1レンズL1の像側凹面の発散力が弱すぎるため、それに応じて第2レンズ群G2以降での収斂力を低下させる必要があるが、その場合、収差補正を十分に行ないながら、第2レンズ群G2の移動による変倍比を同時に確保することが困難になる。
また、本実施の形態1におけるズームレンズ1は以下の条件式(4)、(5)を満足している。
nd2>1.7……(4)
ν2<30……(5)
但し、
nd2:第4レンズL4(第2レンズ群の最も像側のレンズ)のd線での屈折率
ν2:第4レンズL4のアッベ数
条件式(4)、(5)の範囲を満たすには、第4レンズL4に高屈折率かつ高分散の材料を用いることになる。これにより、小さな曲率のレンズ面で光線を屈折させ、十分光軸から離れた位置まで持ち上げることが可能となるので、収差発生を低減できると同時に、レンズの小型化も可能となる。
また、高分散材料であることから、第2レンズ群G2を構成する他の2枚の正の第2レンズL2、第3レンズL3との間で色収差補正を良好に行うことが可能となる。
従って、条件式(4)、(5)の範囲を同時に満たす材料を第4レンズL4に用いることで、小型化と同時に諸収差も低減することが可能となる。
なお、条件式(4)、(5)の範囲を逸脱すると、第4レンズL4で光線を十分に屈折させられず、ズームレンズ1の全体が大型化するとともに、諸収差も十分に補正されず良好な画像が得られなくなる。
また、本実施の形態1におけるズームレンズ1は以下の条件式(6)を満足している。
ν1>52……(6)
但し、
ν1:第1レンズ群G1のアッベ数
条件式(6)の範囲を満たす、すなわち、低分散材料を用いることによって負の屈折力を有する1枚の第1レンズL1でも色収差発生を抑制することが可能となる。
従って、一般的には色収差除去は低分散、すなわち屈折率の波長依存性が小さい材料からなる凸レンズと高分散材料からなる凹レンズを用い、両者のレンズ形状を適切に選択することで行われているのに対し、本実施の形態1では1枚の第1レンズL1で色収差発生を抑制できるため、小型化が可能となる。
条件式(6)の範囲を逸脱すると、アッベ数が小さくなるため色収差が発生し、良好な画像が得られなくなる。
また、本実施の形態1におけるズームレンズ1は以下の条件式(7)を満足している。
0.51<r8/fw<0.8……(7)
但し、
r8:第4レンズL4(第2レンズ群の最も像側のレンズ)の像側面の曲率半径
fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
条件式(7)の範囲を満たすことで、第4レンズL4の像側面の発散力が好適となるため、固体撮像素子の感度を低下させることなく良好な光学性能を確保できる。
条件式(7)の下限を下回った場合は、第4レンズL4の像側面の発散力が強くなりすぎるため、第3レンズ群G3の集光力を強くする必要がある。その場合、第3レンズ群G3を構成する正レンズのレンズ面曲率を大きくする必要が生じるが、これにより収差が発生してしまう。
条件式(7)の上限を上回った場合は、第4レンズL4の像側面の発散力が弱くなりすぎるため、光を十分に光軸から離れた高さまで持ち上げることが困難になる。その結果、第3レンズ群G3を通過した後で光の像面Iへの入射角が増加するため好ましくない。
なお、本実施の形態1では第4レンズL4の像側面に非球面を形成している。これは以下の理由による。
第4レンズL4の像側面は強い発散力を有するため、球面レンズでは周辺部で収差発生が大きくなるが、非球面を導入することで前記収差発生を低減することが可能となる。
さらに、本実施の形態1では第5レンズL5の像側面にも非球面が形成され、前記非球面の曲率は第5レンズL5の中心から離れるにしたがって増加するように構成している。これは以下の理由による。
第5レンズL5の像側面は光が通過する最終レンズ面になるが、この面に非球面を形成し、レンズ周辺部の面形状を最適にすることにより、主に歪曲収差を低減することが可能となる。
加えて、前記非球面の曲率を中心から離れるにしたがって増加させることにより、非球面周辺部での光線の屈折効果を増加させ、像面Iでの最大像高付近で最大となる光線入射角を低減させることが可能となる。
このように第4レンズL4と第5レンズL5に非球面を構成したことで、良好な収差補正ができる高画質のズームレンズを得ることができる。
以上の構成、動作により、広角、高ズーム比で小型化が可能なズームレンズが実現できた。
なお、本実施の形態1に基づいた具体的なズームレンズの構成、および従来と比べた具体的な効果については後述する実施例1で説明する。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2のズームレンズのレンズ構成図である。
図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
本実施の形態2の本実施の形態1とは異なる特徴部分は以下の通りである。
・第1レンズL1を両凹レンズとし、像側を非球面とした
・前記非球面の曲率は第1レンズL1の中心から離れるに従って減少するように構成した
・第2レンズL2を両凸レンズとした
・第3レンズL3、第5レンズL5を凸メニスカスレンズとした
・第4レンズL4を凹メニスカスレンズとした
・光学絞りS2の位置を変更した(具体的な位置は実施例中で述べる)
以上のズームレンズ1は実施の形態1と同様に条件式(1)〜(7)を満たすように構成した。
なお、第1レンズL1は少なくとも一方の面(本実施の形態2では像側面)に非球面が形成され、前記非球面の曲率は中心から離れるにしたがって減少するように構成しているが、これは以下の理由による。
一般に球面レンズでは近軸曲率半径でレンズ周辺部の形状も規定されるので、本実施の形態1の第1レンズL1のように球面レンズで構成すると、その直径が小さくなり、周辺部でレンズ面と光軸に垂直な方向がなす傾きが大きくなる。その結果、レンズ周辺部を通過する光線に起因する収差発生が大きくなってしまい、これを補正するにはレンズ光学長が長くなってしまう。
そこで、非球面を用いることによって、前記レンズ周辺部の傾きをコントロールすることが可能となり、レンズ光学長が短くても収差発生を低減できるようになる。
上記のようにレンズ構成を実施の形態1と異なるものにすることで、後述する実施例2〜7の具体的効果に示したように、特により小型化が可能な広角、高ズーム比のズームレンズが実現できた。
以下、本発明に係る7つの実施例について説明する。
ここで、各実施例の表中に使用する記号の意味は下記の通りである。
r:近軸曲率半径(mm)
d:光軸におけるレンズ厚またはレンズ間隔(mm)
d:d線の屈折率
νd:d線のアッベ数
L:ズームレンズ全系の軸方向の光学長(mm)
T2:広角端から望遠端に至る場合の第2レンズ群G2のレンズ移動量(mm)
bf:バックフォーカス(第3レンズ群G3の像側面から像面Iまでの距離:mm)
また、各実施例においてレンズの非球面の形状は、光軸方向にz軸、光軸と直交する方向にx軸、y軸をそれぞれとる直交座標系を用いると、(9)式で表される。
z=(h2/r)/「1+√{1−(1+K)(h/r)2}」+A4・h4+A6・h6+A8・h8+A10・h10+A12・h12……(9)
但し、
h=√(x2+y2
k=コニカル定数
p(p=4,6,8,10,12):高次の非球面係数
なお、後述する表中のKおよびApの表記については、例えば「6.023456E−04」は6.023456×10-4を表すと定義する。これらの数値によって非球面形状が特徴付けられる。
(実施例1)
実施例1は実施の形態1に係るズームレンズ1において、第1レンズL1の像側の凹面が球面レンズの場合の一例であり、そのデータを(表1)〜(表4)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表1)、(表2)は各レンズの数値データ(仕様)表を、(表3)は非球面係数表を、(表4)はズームレンズ1の全体諸元表をそれぞれ示す。
(表4)より、実施例1におけるズームレンズ1の焦点距離はズーム動作に応じて3.80mmから9.50mmまで変化する小型のものとした。また、明るさを示すF値は3.4とした。
以上の2種類の数値は以下に示す全ての実施例において同一とした。
なお、(表1)のd欄に記載されたd2およびd10の値はズーム動作によって変わるため、ズームによる焦点距離の最短時、中間時、最長時のd2,d10の値を(表2)に示した。この標記方法も以下の全実施例に共通である。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例1におけるズームレンズ1の概略配置は図1に示したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
次に、実施例1のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ1の大きさ(ズームレンズ全系の軸方向の光学長L)は(表1)のd欄のうち物体面からの距離500mmを除く全ての値を合計することで得られるが、d2,d10は前記の通りズーム動作で変化するので、最長の組合せ(広角端)となるd2,d10を選定した。その結果Lは16mmとなり、最長の組合せでもデジタルスチルカメラ等に内蔵できるほどの小型であることがわかる。
ここで、特許文献1に記載された小型化の目安を求めると、Lと広角端での焦点距離((表4)の焦点距離の最小値参照)の比は約4.2で特許文献2の値(約6)より十分小さく、特許文献1の値(約4)とほぼ同等の小ささのズームレンズであることがわかる。
また、(表3)の非球面係数表より、第10面(第4レンズL4の像側面)と、第12面(第5レンズL5の像側面)の計2面に非球面を設けた。なお、第2面(第1レンズL1の像側面)は本実施例1では球面としたが、それでもL=16mmの小型化が達成できる。
なお、広角端の半画角は(表4)の画角のうち最大値を半分にした値であるので、ここでは約34度となる。また、ズーム比は焦点距離の最大値と最小値の比であるので、(表4)より2.5倍となる。
これらの値は特許文献1の値(半画角約25度、ズーム比2倍弱)や特許文献2の値(半画角約32度、ズーム比2倍弱)をいずれも上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、条件式(1),(2),(3)に対しては最小近傍、条件式(6),(7)に対しては最大近傍、その他が各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図3に示す。図3はズームレンズ1の諸収差図であり、図3(a−1)は広角端での球面収差図を、(a−2)は広角端での歪曲収差図を、(a−3)は広角端での非点収差図を、(b−1)は中間焦点距離での球面収差図を、(b−2)は中間焦点距離での歪曲収差図を、(b−3)は中間焦点距離での非点収差図を、(c−1)は望遠端での球面収差図を、(c−2)は望遠端での歪曲収差図を、(c−3)は望遠端での非点収差図を、それぞれ示している。
図3より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例2)
実施例2は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表5)〜(表8)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表5)〜(表8)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例2におけるズームレンズ1の概略配置は図2に示したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
次に、実施例2のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=14mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表8)の焦点距離の最小値)の比は約3.7と、特許文献1のズームレンズや実施例1のものより小型であることがわかる。
また、(表7)の非球面係数表より、第2面(第1レンズL1の像側面)と、第9面(第4レンズL4の像側面)と、第12面(第5レンズL5の像側面)の計3面に非球面を設けた。
このように、各パラメータを実施例1と異なるものに変えるとともに第2面を球面から非球面に変更することによる相乗効果でL=14mmと、さらなる小型化が達成できる。非球面による小型化達成の理由については最後に述べる。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、条件式(7)に対しては最小近傍、条件式(6)に対しては最大近傍、その他が各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図4に示す。図4はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図4より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例3)
実施例3は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表9)〜(表12)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表9)〜(表12)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例3におけるズームレンズ1の概略配置は図2に示したものとほぼ同一であるが、光学絞りS2を実施例1と同様に第4レンズL4内に配する構成とした点が異なる。これにより、第9面と第10面が入れ替わり、第9面が光学絞りS2に、第10面が第4レンズL4の像側面に相当する。
次に、実施例3のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=12.7mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表12)の焦点距離の最小値)の比は約3.3と、実施例2よりさらに小型なものであることがわかる。
また、(表11)の非球面係数表より、第2面(第1レンズL1の像側面)と、第10面(第4レンズL4の像側面)と、第12面(第5レンズL5の像側面)の計3面に非球面を設けた。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、その全てが各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図5に示す。図5はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図5より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例4)
実施例4は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表13)〜(表16)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表13)〜(表16)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例4におけるズームレンズ1の概略配置は図2に示したものとほぼ同一であるが、光学絞りS2を第2レンズL2と第3レンズL3の間に配する構成とした点が異なる。これにより、第6面が光学絞りS2となり、第9面までの面番号が1つずつずれる。
次に、実施例4のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=11.8mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表16)の焦点距離の最小値)の比は約3.1と、光学絞りS2の位置を変えることにより実施例3より小型化が可能であることがわかる。
また、(表15)の非球面係数表より、実施例3と同じ面に計3面の非球面を設けた。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、条件式(6)に対しては最小近傍、条件式(1),(2),(3)に対しては最大近傍、その他が各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図6に示す。図6はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図6より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例5)
実施例5は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表17)〜(表20)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表17)〜(表20)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例5におけるズームレンズ1の概略配置は実施例3に示したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
このようなレンズの収差図を図7に示す。図7はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
次に、実施例5のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=14mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表20)の焦点距離の最小値)の比は約3.7と、特許文献1のズームレンズや実施例1のものより小型なものであることがわかる。
また、(表19)の非球面係数表より、実施例3と同じ面に計3面の非球面を設けた。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、条件式(6)に対しては最大近傍、その他が各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図7に示す。図7はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図7より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例6)
実施例6は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表21)〜(表24)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表21)〜(表24)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
実施例6におけるズームレンズ1の概略配置は実施例3に示したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
次に、実施例6のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=14mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表24)の焦点距離の最小値)の比は約3.7と、特許文献1のズームレンズや実施例1のものより小型なものであることがわかる。
また、(表23)の非球面係数表より、実施例3と同じ面に計3面の非球面を設けた。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、条件式(4)に対しては最小近傍、条件式(5),(6)に対しては最大近傍、その他が各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図8に示す。図8はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図8より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
(実施例7)
実施例7は実施の形態2に係るズームレンズ1の一例であり、そのデータを(表25)〜(表28)に示す。
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
Figure 2006337806
ここで、(表25)〜(表28)は(表1)〜(表4)と同様の内容をそれぞれ示す。
また、条件式(1)〜(7)に示したパラメータの計算結果は(表29)に他の実施例とともにまとめて示してある。
Figure 2006337806
実施例7におけるズームレンズ1の概略配置は実施例3に示したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
次に、実施例7のパラメータ条件をまとめる。
まず、ズームレンズ全系の軸方向の光学長Lは実施例1と同様の方法で求めた結果L=14.5mmとなり、Lと広角端での焦点距離((表28)の焦点距離の最小値)の比は約3.8と、特許文献1のズームレンズや実施例1のものより小型なものであることがわかる。
また、(表27)の非球面係数表より、実施例3と同じ面に計3面の非球面を設けた。
なお、実施例1と同様に本実施例でも半画角は約34度、ズーム比は2.5倍であるので、特許文献1や特許文献2の値を上回り、高性能ズームレンズが得られることがわかる。
ここで本実施例では、(表29)より、条件式(1)〜(7)に示したパラメータのうち、最大最小近傍値は実施例6と同様とし、その他が実施例6と異なりつつ各条件式の範囲内の場合とした。
このようなレンズの収差図を図9に示す。図9はズームレンズ1の諸収差図であり、各図の内容は図3と同様である。
図9より、これらの範囲において小型でありながら良好な収差補正ができるズームレンズが実現できた。
以上説明した実施例1〜7のデータを基に、条件式(1),(3),(4)の各パラメータに対してズームレンズ1の大きさがどのような相関を有するかについて、(表29)の結果をグラフにまとめたものを以下に順次説明する。
図10はfw/f2とL/fwとの相関図を示す。図11はfw/f2とT2/fw(T2:広角端から望遠端に至る場合の第2レンズ群G2のレンズ移動量)との相関図を示す。図12はr2/fw(r2:第1レンズ群G1の像側面の近軸曲率半径)とL/fwとの相関図を示す。図13はnd2とL/fwとの相関図を示す。
図10において、第2レンズ群G2の屈折力が大きくなるほどf2は小さくなるので、fw/f2は大きくなる。その結果、L/fwが小さくなり、レンズ全系の軸方向の光学長Lが小さくなる傾向にあることがわかる。
従って、条件式(1)におけるパラメータfw/f2の範囲の中でも大きい方がズームレンズの小型化には有利なことがわかる。
同様に、図11においても、fw/f2が大きくなると、T2/fwが小さくなり、広角端から望遠端に至る場合の第2レンズ群のレンズ移動量T2を小さくすることができる。
この結果、小さなT2で必要なズームが得られることになり、図11からも条件式(1)におけるパラメータfw/f2は範囲内で大きい方がズームレンズの小型化には有利なことがわかる。
次に図12において、r2が大きいほどr2/fwが大きくなり、それに対応してL/fwが小さくなる傾向にあることがわかる。
従って、条件式(3)におけるパラメータr2/fwの範囲の中でも大きい方がズームレンズの小型化には有利なことがわかる。
また図13において、nd2が大きいほど、ばらつきはあるもののL/fwが小さくなる傾向が見られる。nd2は第2レンズ群G2の屈折率であるので、これを大きくするには第2レンズ群G2に高屈折率材料を用いればよいことがわかる。
従って、条件式(4)におけるパラメータnd2の範囲以上のできるだけ高屈折率の材料を用いることがズームレンズの小型化には有利となる。
なお、(表29)の下段に示したように、実施例1だけは第1レンズL1の像側の凹面を球面とし、非球面を形成していない。この場合のLは前記の通り16mmで、第1レンズL1の像側の凹面に非球面を形成したその他の実施例と比較するとレンズ全長が大きいことがわかる。
この理由は以下の通りである。
一般にレンズ全系の軸方向の光学長と光学性能とはトレードオフの関係にあり、光学性能を向上させるにはレンズ光学長が長くなる傾向にある。従って、第1レンズL1に非球面を持たない実施例1は良好な光学特性を得るためにズームレンズ1の全長が大きくなっている。
しかし、レンズを非球面化することにより、より短いレンズ光学長で球面の場合(実施例1)と同等以上の光学性能を実現できる。その結果、他の実施例に示したように第1レンズL1の像側の凹面に非球面を形成することによって、さらなるレンズ全長の小型化が可能となる。
また、以上説明した実施例1〜7において、各パラメータをまとめた(表29)の点線丸印は最小値を、実線丸印は最大値を表している。
実施例1〜7で説明したように、これらのパラメータを様々に振った結果、各パラメータの最大値、最小値から(表29)の右端に示したような範囲条件内であれば、すなわち、条件式(1)〜(5)を同時に満たせば本願の目的である広角、高ズーム比の小型ズームレンズが得られる。
さらに条件式(6),(7)も満たすことで良好な収差補正が可能なズームレンズを同時に実現できる。
本発明にかかるズームレンズは、レンズ総枚数を5枚としたズームレンズ構成において、広角、高ズーム比の小型ズームレンズを実現できるので、デジタルスチルカメラや携帯電話用カメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置用等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるズームレンズの概略配置図 本発明の実施の形態2におけるズームレンズの概略配置図 本発明の実施例1におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例2におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例3におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例4におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例5におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例6におけるズームレンズの諸収差図 本発明の実施例7におけるズームレンズの諸収差図 fw/f2とL/fwとの相関図 fw/f2とT2/fwとの相関図 r2/fwとL/fwとの相関図 nd2とL/fwとの相関図
符号の説明
1 ズームレンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 平板ガラス
S1 開口絞り
S2 光学絞り
I 像面

Claims (6)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有し、像側が凹面である1枚の第1レンズ群と、屈折力が正、正、負の3枚のレンズから構成され、最も像側のレンズの像側が凹面である第2レンズ群と、正の屈折力を有し、像側が凸面である1枚の固定された第3レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への移動時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の光軸上の間隔が増大するように移動するとともに、以下の条件式(1)〜(5)を満足するズームレンズ。
    0.7<fw/f2<0.91……(1)
    0.44<fw/f3<0.55……(2)
    1.33<r2/fw<3.67……(3)
    nd2>1.7……(4)
    ν2<30……(5)
    但し、
    fw:短焦点距離端におけるズームレンズ全系の焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    r2:第1レンズ群の像側の面の曲率半径
    nd2:第2レンズ群の最も像側のレンズのd線での屈折率
    ν2:第2レンズ群の最も像側のレンズのアッベ数
  2. 前記ズームレンズにおいて、以下の条件式(6)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
    ν1>52……(6)
    但し、
    ν1:第1レンズ群のアッベ数
  3. 前記ズームレンズにおいて、以下の条件式(7)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
    0.51<r8/fw<0.8……(7)
    但し、
    r8:第2レンズ群の最も像側のレンズの像側面の曲率半径
  4. 第1レンズ群の少なくとも一方の面に非球面が形成され、前記非球面の曲率は中心から離れるに従って減少する請求項1に記載のズームレンズ。
  5. 第2レンズ群の最も像側のレンズの像側面に非球面が形成された請求項1に記載のズームレンズ。
  6. 第3レンズ群の像側面に非球面が形成され、前記非球面の曲率は中心から離れるに従って増加する請求項1に記載のズームレンズ。
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