JP4776948B2 - 変倍光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、CCDを搭載した各種のビデオカメラや電子スチルカメラ等に用いられる、画角が130度程度の変倍光学系に関し、特に監視用カメラに好適に用いられる小型かつ広角で、比較的高変倍な変倍光学系に関するものである。
例えば、夜間でも無人の施設を稼動させるために監視カメラの需要が増大しているが、近年では変倍可能なものも求められている。このような監視カメラ用の変倍光学系としては、低照度の環境下でも被写体を特定でき、かつ広角であることが要求されるが、さらにはコンパクトである程度の変倍比を有し、光学性能も良好であることが求められるようになってきている。
このような変倍光学系の一例として、例えば下記特許文献1に記載された広角ズームレンズがある。
この公報記載のものは、物体側から負、正のレンズ群が配列されたコンパクトな2群構成とされている。このような負の屈折力のレンズ群が先行する構成は、広角化に適し、バックフォーカスの確保も比較的容易という特長を有している。ただし、物体側から負、正の2群レンズ構成とされた場合、レンズ系全体が非対称となり、変倍に伴う収差変動が大きくなることから、レンズ系を明るくしようとすると全変倍範囲にわたり光学性能を良好とすることが課題となっていた。
この公報記載のものは、正の第2レンズ群において、物体側に凸面を有する正レンズの結像面側に、非球面レンズを配置することにより、当時としては小型で大口径比な変倍光学系を実現するものとなっている。
また、上述した公報記載の変倍光学系と同様のレンズ構成とされたものとしては下記特許文献2に記載された変倍光学系が本願出願人により、既に特許庁に開示されている。
この開示された変倍光学系は、上述した公報記載の変倍光学系と同様の課題のほか、より広画角のものとするとの課題も達成しうるように、所定の条件式を満足する構成とされている。
特開2003−287677号公報 特願2004−279168号明細書
しかしながら、現在、社会的背景にも鑑み、監視カメラを、より多くの場所に設置したいという要求が高まっており、監視カメラ用レンズとして、より簡易な構成でより廉価なものが強く望まれている。勿論、コンパクト性、変倍比および光学性能の良好性という点においても、従来と同程度以上とする必要がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、コンパクト性、変倍比および光学性能という点においても、従来と同程度以上の良好性を確保しつつ、より簡易な構成でより廉価とされた変倍光学系を提供することを目的とするものである。
本発明の変倍光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列され、
変倍を行う際には、前記第2レンズ群を移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されてなり、
前記第1レンズ群および前記第2レンズ群は、いずれも3枚のレンズにより構成され、
前記第2レンズ群の、最も物体側に、少なくとも1つの非球面が設けられた正の屈折力を有する第2−1レンズが配されていることを特徴とするものである。
この場合において、前記第2レンズ群は、物体側から順に、前記第2-1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第2-2レンズおよび両凸レンズからなる第2-2レンズを配列されてなることが好ましい。
また、前記第1レンズ群は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1-1レンズ、両凹レンズからなる第1-2レンズおよび正の屈折力を有するレンズからなる第1-3レンズを、いずれも単独に配列してなることが好ましい。なお、このような第1レンズ群における各レンズの形状の規定は、上記第2レンズ群における各レンズの形状の規定とともになされることが好ましい。
また、広角端から望遠端へ変倍を行う際には、前記第2レンズ群を光軸上で物体側に移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を像面側に一旦移動させた後、物体側に戻るように移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成することが可能である。
さらに、上記いずれかの変倍光学系において、以下の条件式(1)から(4)を全て満足することが好ましい。
2.0 < |f / f| < 3.0 …(1)
1.0 < |f / f| < 1.8 …(2)
νd13 < 27 …(3)
νd22 < 27 …(4)
ただし、
:第1レンズ群の焦点距離
:第2レンズ群の焦点距離
:広角端における全系の焦点距離
νd13:第1−3レンズ(第1レンズ群において物体側から3番目のレンズ)のd線に対するアッベ数
νd22:第2−2レンズ(第2レンズ群において物体側から2番目のレンズ)のd線に対するアッベ数
本発明に係る変倍光学系によれば、3枚の所定のレンズよりなり負の屈折力を有する第1レンズ群と、最も物体側に正の非球面レンズを設けた3枚の所定のレンズよりなり正の屈折力を有する第2レンズ群と、からなる構成とすることで、コンパクト性および変倍比のみならず光学性能においても、従来と同程度以上の良好性を確保しつつ、より簡易な構成でより廉価とされた変倍光学系を得ることが可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面および具体的な実施例を用いて説明する。図1は、後述する本発明の実施例1に係る変倍光学系の構成を示す図であり、本発明の実施形態の代表としてこの図を用いて説明する。
図示するように、この変倍光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと、絞り3と、正の屈折力を有する第2レンズ群Gとが配列されてなる。また、図1においては、第2レンズ群Gの結像面側に赤外線カットフィルタ等のフィルタ部2が配されており、物体側から光軸Xに沿って入射した光束は固体撮像素子(CCD)の撮像面1上の結像位置に結像される。
また、この変倍光学系は、変倍に際しては、第1レンズ群Gおよび第2レンズ群Gが光軸Xに沿って移動する。すなわち、図1の矢印線で示すように、広角端から望遠端に向かうにしたがって、第2レンズ群Gを光軸X上で物体側に移動せしめることにより変倍が行われるように、かつ第1レンズ群Gを一旦結像面側に移動せしめた後、望遠端近傍で物体側に戻るように移動せしめることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されている。さらに、第1レンズ群Gを光軸Xに沿って移動させることによりフォーカシングを行う。
この変倍光学系の第1レンズ群Gは、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズL(L1−1)、負の屈折力を有する第2レンズL(L1−2)、および正の屈折力を有する第3レンズL(L1−3)の、3枚の単レンズよりなる。図1に示す変倍光学系においては、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第1レンズL、両凹レンズよりなる第2レンズL、および物体側に凸面を向けた正レンズからなる第3レンズLがこれらに相当する。第1レンズLの形状は、広角化に適した形状となっている。図1には、好ましい例として、第2レンズLを、物体側に強い曲率の面を向けた両凹レンズとし、第3レンズLを、物体側に強い曲率の面を向けた両凸レンズとして表しているが、第2レンズLを結像面側に強い曲率の面を向けた両凹レンズに替えたり、第3レンズLを、物体側に凸面を向けた平凸レンズや、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとすることも可能である。
また、この変倍光学系の第2レンズ群Gは、最も物体側に、物体側より順に、正の屈折力を有し少なくとも1面が非球面とされた第4レンズL(L2−1)、負の屈折力を有する第5レンズL(L2−2)、および両凸レンズよりなる第6レンズL(L2−3)の、3枚の単レンズが配されている。図1に示す変倍光学系においては、両側が非球面とされた両凸レンズよりなる第4レンズL、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第5レンズL、および両凸レンズよりなる第6レンズLがこれらに相当する。第4レンズLの両凸形状は、物体側は光束を収束させていくために強い曲率の凸形状が適していることから、また、結像面側は色収差補正を良好とするために凸形状が適していることから決定されている。図1には、好ましい例として、第6レンズLを、物体側に強い曲率の面を向けた両凸レンズとして表しているが、これに替えて結像面側に強い曲率の面を向けた両凸レンズとすることも可能である。
第2レンズ群Gの第4レンズL(L2−1)に形成される非球面は、下記数1に示す非球面式により表される。
Figure 0004776948
このように、この変倍光学系は、3枚構成の第1レンズ群Gと、3枚構成の第2レンズ群Gとが配列されてなり、全体として6枚のコンパクトなレンズ構成とされている。
これにより、本実施形態の変倍光学系は、従来のものに比べて、より簡易な構成とすることができるとともに、より製造コストを安価なものとすることができる。
なお、本実施形態の変倍光学系においては、第2レンズ群Gの最も物体側の、第4レンズL(L2−1)が大径で、大きい屈折力の正レンズとされ、しかもその物体側の面が強い曲率の凸面とされていることから、レンズ全系を明るいレンズ系とすることができる。
そして、この大径の第4レンズL(L2−1)に非球面を形成することによって、レンズ周辺部における収差の劣化を抑制することができる。第4レンズL(L2−1)を非球面レンズとする場合には、その結像面側に位置する他のレンズを非球面レンズとする場合よりも、球面収差の補正を良好としやすいなど、性能的に余裕を持たせることが可能である。
なお、本実施形態の変倍光学系においては、他のレンズよりもまず第4レンズL(L2−1)を、非球面レンズとすることによるメリットを重視しているので、光学系全体の構成も、第4レンズL(L2−1)を非球面レンズとすることに適した構成とされている。第2レンズ群Gの、負の屈折力を有するメニスカスレンズよりなる第5レンズL(L2−2)の形状はその例である。
負の屈折力の第1レンズ群Gにより発散された光束を収束させるために、第2レンズ群Gの第4レンズL(L2−1)は物体側の曲率が大きくなっている。また、光軸Xから離れるに従って正の屈折力が強くなり、球面収差は周辺部ほど補正過剰となる。
一方、物体側の曲率によって周辺部ほど球面収差が補正過剰となっても、周辺部で正の屈折力を弱めるような形状の非球面を第4レンズL(L2−1)の結像面側に設けることにより、球面収差の発生量を抑えることができるようになっている。したがって本実施形態の変倍光学系においては、負の屈折力を有する第5レンズL(L2−2)は周辺部での強い負の屈折力を有する必要はなく、メニスカス形状となっている。
また、この変倍光学系は、以下の条件式(1)〜(4)を満足することにより、コンパクト化を達成しつつ、球面収差や軸上色収差等の光学性能を良好に維持することが可能となる。
2.0 < |f / f| < 3.0 …(1)
1.0 < |f / f| < 1.8 …(2)
νd13 < 27 …(3)
νd22 < 27 …(4)
ただし、
:第1レンズ群の焦点距離
:第2レンズ群の焦点距離
:広角端における全系の焦点距離
νd13:第3レンズLのd線に対するアッベ数
νd22:第5レンズLのd線に対するアッベ数
上記条件式(1)は、第1レンズ群Gの焦点距離を規定するものであり、コンパクト化を図りつつ、球面収差を良好なものに維持しうる範囲を規定するものである。すなわち、この条件式(1)の下限値以下となると、第1レンズ群Gの負の屈折力が強まり望遠端における球面収差が補正不足となるので良好な光学性能を維持することが困難となる。一方、この上限値以上となると、第1レンズ群Gの負の屈折力が弱まりコンパクト化が困難となる。
上記条件式(2)は、第1レンズ群Gの焦点距離fに対する第2レンズ群Gの焦点距離fの比を規定するものであり、コンパクト化を図りつつ、球面収差を良好なものに維持しうる範囲を規定するものである。すなわち、この条件式(2)の下限値以下となると、第2レンズ群Gの正の屈折力が強まり、特に広角端における球面収差が補正過剰となるので良好な光学性能を維持することが困難となる。一方、この上限値以上となると第2レンズ群Gの正の屈折力が弱まりコンパクト化が困難となる。
また、上記条件式(3)および(4)において、この上限値を上回ると軸上色収差の補正が困難となり光学性能を維持できなくなる。なお、軸上色収差をさらに良好とするためには、νd13=νd22とすることが望ましい。
以下、本発明に係る変倍光学系の具体的な実施例について説明する。
<実施例1>
実施例1に係る変倍光学系の構成は、図1に示すとおりである。
下記表1に、実施例1の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔;表4、表7において同じ)D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。なお、表1および以下の表4、表7において、各記号に対応させた数字は物体側から順次増加するようになっており、面番号の左側に*を付した面は非球面であることを表している。なお、これらの非球面の曲率半径Rは、各表において光軸上での曲率半径Rの値として示しているが、対応するレンズ構成図においては図面を見やすくするため、引出線は必ずしも光軸との交点から引き出されていないものがある。
また、下記表2に、広角端および望遠端における、焦点距離f(mm)、F値(Fno)、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表3に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜16次の各非球面係数A3〜A16を示す。
Figure 0004776948
Figure 0004776948
Figure 0004776948
また、図2は、実施例1に係る変倍光学系の、広角端および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。なお、これらの収差図および以下の図4、図6においてωは半画角を示す。また、非点収差の各収差図は、サジタル像面およびタンジェンシャル像面における収差を示す(図4、図6において同じ)。
表2および図2に示すように、実施例1の変倍光学系はF値が1.35〜3.01程度で、画角2ωが約129゜〜約35゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
なお、本発明に係る変倍光学系では、この実施例1のもののように、第2レンズ群Gの第4レンズL(L2−1)を、両面が非球面とされた両凸レンズとすることにより、より高い収差補正効果を得ることができる。
<実施例2>
実施例2に係る変倍光学系の構成は、図3に示すとおりである。
下記表4に、実施例2の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。
また、下記表5に、広角端および望遠端における、焦点距離f(mm)、F値(Fno)、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表6に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜16次の各非球面係数A3〜A16を示す。
Figure 0004776948
Figure 0004776948
Figure 0004776948
また、図4は、実施例2に係る変倍光学系の、広角端および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。
表5および図4に示すように、実施例2の変倍光学系はF値が1.28〜2.89程度で、画角2ωが約129゜〜約35゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
<実施例3>
実施例3に係る変倍光学系の構成は、図5に示すとおりである。
下記表7に、実施例3の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。
また、下記表8に、広角端および望遠端における、焦点距離f(mm)、F値(Fno)、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表9に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜16次の各非球面係数A3〜A16を示す。
Figure 0004776948
Figure 0004776948
Figure 0004776948
また、図6は、実施例3に係る変倍光学系の、広角端および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。
表8および図6に示すように、実施例3の変倍光学系はF値が1.38〜2.89程度で、画角2ωが約132゜〜約42゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
また、下記表10は、実施例1、実施例2および実施例3について、上記条件式(1)〜(4)に対応する値を示すものである。実施例1、実施例2および実施例3は、いずれも条件式(1)〜(4)を全て満足している。
Figure 0004776948
なお、本発明の変倍光学系としては、上記実施例のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。例えば、各レンズ群を構成するレンズの形状は適宜変更可能である。
また、本発明の変倍光学系としては、第2レンズ群の最も物体側のレンズ(第L2−1レンズ)のほかに、他のレンズも非球面レンズとすることにより光学性能をより向上させることができる。
また、上記実施例の変倍光学系を構成する各レンズはガラス硝材により形成されているが、特に非球面を有するレンズについてはガラス硝材に替えてコスト面で有利なプラスチック材料で形成することが可能である。
実施例1に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例1に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図 実施例2に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例2に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図 実施例3に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例3に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図
符号の説明
〜L レンズ
、G レンズ群
X 光軸
1 固体撮像素子(CCD)撮像面
2 フィルタ部
3 絞り

Claims (3)

  1. 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列され、
    変倍を行う際には、前記第2レンズ群を移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されてなり、
    前記第1レンズ群および前記第2レンズ群は、いずれも3枚のレンズにより構成され、
    前記第2レンズ群の、最も物体側に、少なくとも1つの非球面が設けられた正の屈折力を有する第2−1レンズが配され、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、前記第2-1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第2-2レンズおよび両凸レンズからなる第2-3レンズを配列されてなるものであり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1-1レンズ、両凹レンズからなる第1-2レンズおよび正の屈折力を有するレンズからなる第1-3レンズを、いずれも単独に配列してなるものであり
    以下の条件式(1)から(4)を全て満足することを特徴とする変倍光学系。
    2.0 < |f1 / fw| < 3.0・・・(1)
    1.0 < |f2 / f1| < 1.8・・・(2)
    νd13 < 27・・・(3)
    νd22 < 27・・・(4)
    ただし、
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    fw:広角端における全系の焦点距離
    νd13:第1−3レンズ(第1レンズ群において物体側から3番目のレンズ)のd線に対するアッベ数
    νd22:第2−2レンズ(第2レンズ群において物体側から2番目のレンズ)のd線に対するアッベ数
  2. 広角端から望遠端へ変倍を行う際には、前記第2レンズ群を光軸上で物体側に移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を像面側に一旦移動させた後、物体側に戻るように移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
  3. 以下の条件式(2A)を満足するものであることを特徴とする請求項記載の変倍光学系。
    1.30 ≦ |f2 / f1| < 1.8・・・(2A)
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