JP2006331716A - 電池ケースの製造装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電池ケースを、工業的に有利な条件で、より低コストに製造可能な装置と方法を提供する。
【解決手段】 打抜きダイス20と絞りダイス22と再絞りダイス24,26としごきダイス28とを、同軸上において、ダイ孔32〜40の大きいものから順に移動不能に組み付けたダイス組付体16に対して、その同軸上に、第一、第二、及び第三のパンチ68,70,72を移動機構74により各ダイ孔32〜40内に突入移動可能に配置して、第一のパンチ68と打抜きダイス20とにて板状金属材料を打抜き加工した後、第二のパンチ70と絞りダイス22とにて金属素板を絞り加工し、その後、第三のパンチ72と再絞りダイス24,26としごきダイス28とにて中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とを連続的に行って、電池ケース100成形するように構成した。
【選択図】 図 9

Description

本発明は、電池ケースの製造装置及び方法に係り、特に、片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを、DI(drawing & ironing )加工を含む複数種類のプレス加工により製造する装置と方法の改良に関するものである。
よく知られているように、乾電池や二次電池の多くのものは、片側有底の円筒形状や角筒形状を呈する金属製の電池ケース(電池缶)の内部に、それら電池の種類に応じた各種の発電要素が収容されて、構成されているが、これらの電池においては、その外体たる電池ケースが、軽量で、しかも使用時における内圧上昇に耐え得る構造とされていることが、要求される。
そこで、近年、薄肉で且つ十分な耐圧強度を確保可能な金属筒体を成形し得るDI加工、つまり絞り加工としごき加工とを連続的に行うプレス加工法を利用して、電池ケースを製造する技術が、提案されている(下記特許文献1参照)。
すなわち、この提案技術は、先ず、打抜きダイスと打抜きパンチとを用いて、板状金属材料に対する打抜き加工を行って、所定形状の金属素板を得た後、かかる金属素板を、絞りダイスと絞りパンチとにて絞り加工して、浅底で片側有底の筒形状を呈する中間成形体を成形する。そして、その後、互いにダイ孔の大きさが異なる再絞りダイスの複数と、それら複数の再絞りダイスのどれよりも更に小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、ダイ孔の大きなものから順に多段に組み付けられたダイス組付体(ダイス機構)と、DIパンチとを用いて、中間成形体に対して、複数段の再絞り加工としごき加工とを連続的に行うDI加工を実施して、中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する、目的とする電池ケースを成形する。このような技術によれば、軽量で、しかも使用時における内圧上昇に耐え得る構造を有する電池ケースが、確実に得られることとなるのである。
ところが、かくの如き電池ケースの製造技術では、板状金属材料から中間成形体を成形するまでの工程が、打抜きと絞り加工とを連続して行う専用プレス機を用いて実施され、その後、この中間成形体から目的とする電池ケースを成形するまでの工程が、DI加工を行う専用プレス機を用いて実施されるようになっているところから、以下のような問題が生ずることが避けられなかった。
すなわち、上述せる従来技術によって電池ケースを製造する場合には、2台の専用プレス機を設置するためのスペースが必要となっていた。しかも、それら2台の専用プレス機と、それに加えて、一方の専用プレス機で成形された中間成形体を他方の専用プレス機に搬送するための搬送装置をも設置しなければならないために、多大な設備投資が必要とされ、それによって、電池ケースの製造コストが高騰するといった問題が惹起されていたのである。
国際公開第00/69004号パンフレット
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、DI加工を含む複数種類のプレス加工を実施することによって得られる電池ケースを、工業的に有利な条件で、より低コストに製造し得る装置と方法とを提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを製造するための装置において、(a)所定の大きさのダイ孔を有する打抜きダイスと、該打抜きダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する絞りダイスと、該絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する再絞りダイスと、該再絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、同軸上において、ダイ孔の大きいものから順に直列に並んで移動不能に組み付けられてなるダイス組付体と、(b)該ダイス組付体と同軸上において、前記打抜きダイスを間に挟んで前記絞りダイス側とは反対側に、該ダイ孔内に突入移動可能に配置された、該打抜きダイスのダイ孔と同軸上に延びる挿入孔を有する該第一のパンチと、(c)該第一のパンチにおける前記第一の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ得るように配置された、該第一の挿入孔と同軸上に延びる第二の挿入孔を有する第二のパンチと、(d)該第二のパンチにおける前記第二の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられ得るように配置された第三のパンチと、(e)前記打抜きダイスのダイ孔内への前記第一のパンチの突入移動と、前記第一の挿入孔内からの前記第二のパンチの突出移動と、前記第二の挿入孔内からの前記第三のパンチの突出移動とを、それぞれ別々に行わしめる移動機構とを有し、前記打抜きダイスと前記第一のパンチとの間に板状金属材料を位置せしめた状態で、前記移動機構により、前記第一のパンチの突入移動と前記第二のパンチの突出移動と前記第三のパンチの突出移動とが、かかる順番で順次行われることによって、該板状金属材料に対する打抜き加工が該第一のパンチと前記打抜きダイスとにて実施されて、該打抜きダイスのダイ孔に対応した形状の金属素板が成形される一方、該金属素板に対する絞り加工が該第二のパンチと前記絞りダイスとにて実施されて、浅底で且つ片側有底の筒形状を呈する中間成形体が成形され、更に、該中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とが該第三のパンチと前記再絞りダイスと前記しごきダイスとにて連続的に実施されて、該中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する前記電池ケースが成形されるように構成したことを特徴とする電池ケースの製造装置にある。
すなわち、この本発明に従う電池ケースの製造装置にあっては、打抜き加工を行うための第一のパンチと、絞り加工を行うための第二のパンチと、再絞り加工としごき加工とを連続的に実施するDI加工を行うための第三のパンチとを有し、それらのパンチうち、第二のパンチが、第一のパンチに設けられた第一の挿入孔に突出移動可能に挿入配置されると共に、第三のパンチが、第二のパンチに設けられた第二の挿入孔内に突出移動可能に挿入配置されて、それら三つのパンチが一体的に組み付けられており、また、打抜きダイスと絞りダイスと再絞りダイスとしごきダイスとが組み付けられたダイス組付体を有している。そして、打抜きダイスと第一のパンチとの間に板状金属材料を位置せしめた状態で、移動機構により、先ず、第一のパンチが打抜きダイスのダイ孔内に突入せしめられ、次いで、第二のパンチが、第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ、更に、第三のパンチが、第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、再絞りダイスのダイ孔としごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられることにより、板状金属材料から中間成形体を成形し、更にかかる電池ケースを成形するまでの工程が、連続して一挙に行われ得るようになっている。従って、本発明装置の1台だけで、板状金属材料から目的とする電池ケースが、確実に製造され得るのである。
しかも、かかる本発明装置では、ダイス組付体に組み付けられた打抜きダイスと絞りダイスと再絞りダイスとしごきダイスとが、その順番で、直列に並んで移動不能に配置されているところから、板状金属材料から中間成形体を成形し、更に、かかる中間成形体から電池ケースを成形する一連の工程中に、絞りダイスのダイ孔内への第二のパンチの突入移動に伴って、中間成形体が、再絞りダイス側に移動せしめられて、再絞りダイスと第三のパンチとの間に位置せしめられるようになる。これにより、本発明装置においては、従来装置とは異なって、別途に設置された特別な搬送装置による中間成形体の搬送を何等行うことなく、中間成形体に対して、再絞り加工としごき加工とを連続的に行うDI加工が、迅速に且つ確実に行われ得る。
それ故、このような本発明に係る電池ケースの製造装置を用いれば、2台の専用プレス機にて構成された従来の電池ケースの製造装置を用いる場合とは異なって、その設置に際して、単に1台分のスペースを確保するだけでよく、また、各パンチを各ダイスのダイ孔内に突入移動させるための設備も1台分で足りるのであり、その上、中間成形体を搬送するための搬送装置も不要となる。
従って、かくの如き本発明に従う電池ケースの製造装置にあっては、DI加工を含む複数種類のプレス加工を実施することによって得られる電池ケースが、工業的に有利な条件で、より低コストに製造され得る。そして、その結果として、軽量で且つ耐圧強度に優れた電池ケースの生産性と低コスト化とが、極めて有利に図られ得ることとなるのである。
発明の態様
ところで、本発明は、少なくとも、以下に列挙する如き各種の態様において、好適に実施され得るものである。
<1> 片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを製造するための装置において、(a)所定の大きさのダイ孔を有する打抜きダイスと、該打抜きダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する絞りダイスと、該絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する再絞りダイスと、該再絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、同軸上において、ダイ孔の大きいものから順に直列に並んで移動不能に組み付けられてなるダイス組付体と、(b)該ダイス組付体と同軸上において、前記打抜きダイスを間に挟んで前記絞りダイス側とは反対側に、該ダイ孔内に突入移動可能に配置された、該打抜きダイスのダイ孔と同軸上に延びる挿入孔を有する該第一のパンチと、(c)該第一のパンチにおける前記第一の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ得るように配置された、該第一の挿入孔と同軸上に延びる第二の挿入孔を有する第二のパンチと、(d)該第二のパンチにおける前記第二の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられ得るように配置された第三のパンチと、(e)前記打抜きダイスのダイ孔内への前記第一のパンチの突入移動と、前記第一の挿入孔内からの前記第二のパンチの突出移動と、前記第二の挿入孔内からの前記第三のパンチの突出移動とを、それぞれ別々に行わしめる移動機構とを有し、前記打抜きダイスと前記第一のパンチとの間に板状金属材料を位置せしめた状態で、前記移動機構により、前記第一のパンチの突入移動と前記第二のパンチの突出移動と前記第三のパンチの突出移動とが、かかる順番で順次行われることによって、該板状金属材料に対する打抜き加工が該第一のパンチと前記打抜きダイスとにて実施されて、該打抜きダイスのダイ孔に対応した形状の金属素板が成形される一方、該金属素板に対する絞り加工が該第二のパンチと前記絞りダイスとにて実施されて、浅底で且つ片側有底の筒形状を呈する中間成形体が成形され、更に、該中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とが該第三のパンチと前記再絞りダイスと前記しごきダイスとにて連続的に実施されて、該中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する前記電池ケースが成形されるように構成したことを特徴とする電池ケースの製造装置。
<2> 上記せる態様<1>において、前記第一のパンチの突入移動と前記第二のパンチの突出移動と前記第三のパンチの突出移動とが、かかる順番で、順次、自動的に行われるように、前記移動機構の作動を制御する第一の制御機構が、更に設けられていること。このような本態様によれば、板状金属材料から中間成形体を成形し、更に、かかる中間成形体から電池ケースを成形する一連の工程が、全て自動化され得、それによって、目的とする電池ケースの生産性が、より効果的に高められ得ることとなる。
<3> 上記せる態様<1>又は態様<2>において、前記第一の挿入孔内からの前記第二のパンチの突出移動により、該第二のパンチと前記絞りダイスとによる前記絞り加工が行われて、前記中間成形体が成形されるまでは、前記第三のパンチが、該第二のパンチと共に一体的に移動せしめられて、該第二のパンチにおける該突出移動方向の前方側端面と、該第三のパンチにおける前記突出移動方向の前方側端面とが、互いに面一とされるように、第一、第二、及び第三のパンチの移動を制御する第二の制御機構が、更に設けられていること。
このような本態様によれば、例えば、中間成形体の成形前、換言すれば、第二のパンチと絞りダイスとによる金属素板に対する絞り加工の実施前に、第三のパンチが第二の挿入孔内から突出移動せしめられて、金属素板の一部が、かかる第三のパンチにて変形せしめられるようなことが有利に回避され、それによって、金属素板に対する絞り加工がスムーズに且つ安定的に行われ得る。そして、その結果として、目的とする電池ケースが、所望の形状をもって、より安定的に製造され得ることとなる。
<4> 上記せる態様<1>から態様<3>のうちの何れか一つにおいて、前記第一のパンチが、前記打抜きダイスのダイ孔内への突入移動方向において、その前方側部分と後方側部分とに二分割され、且つそれら前方側部分と後方側部分とが互いに接近/離隔可能に組み付けられてなる組付構造を有して構成されると共に、該前方側部分と該後方側部分とに対して、それらを互いに離隔させる方向に付勢力を作用せしめる付勢手段が、該前方側部分と該後方側部分との間に設けられて、該打抜きダイスのダイ孔内への該第一のパンチの突入移動により成形される前記金属素材が、該第一のパンチと前記絞りダイスとの間で、前記付勢手段の付勢力に基づいて、挟圧保持されるようになっていること。
このような本態様によれば、第一のパンチにおける前方側部分が、第二のパンチと絞りダイスとによる金属素板に対する絞り加工の実施時において、金属素板のしわ押え部材として効果的に機能せしめられ得る。それによって、金属素板に対する絞り加工によって成形される中間成形体、ひいては最終的に得られる電池ケースが、しわ等の成形不良のない安定した品質をもって、有利に製造され得ることとなる。
<5> 片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを製造する方法において、(a)所定の大きさのダイ孔を有する打抜きダイスと、該打抜きダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する絞りダイスと、該絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する再絞りダイスと、該再絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、同軸上において、ダイ孔の大きいものから順に直列に並んで移動不能に組み付けられてなるダイス組付体と、(b)該ダイス組付体と同軸上において、前記打抜きダイスを間に挟んで前記絞りダイス側とは反対側に、該ダイ孔内に突入移動可能に配置された、該打抜きダイスのダイ孔と同軸上に延びる挿入孔を有する該第一のパンチと、(c)該第一のパンチにおける前記第一の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ得るように配置された、該第一の挿入孔と同軸上に延びる第二の挿入孔を有する第二のパンチと、(d)該第二のパンチにおける前記第二の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられ得るように配置された第三のパンチとを用い、(f)板状金属材料が前記打抜きダイスと前記第一のパンチとの間に位置せしめられた状態で、該第一のパンチを該打抜きダイスのダイ孔内に突入移動せしめることにより、それら第一のパンチと打抜きダイスとにて該板状金属材料に対する打抜き加工を行って、該打抜きダイスのダイ孔に対応した形状の金属素板を成形すると共に、該金属素板を前記絞りダイス側に移動させて、前記第二のパンチと前記絞りダイスとの間に位置せしめる第一の工程と、(g)前記第二のパンチを前記第一の挿入孔内から突出移動させて、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめることにより、前記第一の工程で成形されて、該第二のパンチと該絞りダイスとの間に位置せしめられた前記金属素板に対して、それら第二のパンチと絞りダイスとにて絞り加工を行って、浅底で且つ片側有底の筒形状を呈する中間成形体を成形すると共に、該中間成形体を前記再絞りダイス側に移動させて、前記第三のパンチと該再絞りダイスとの間に位置せしめる第二の工程と、(h)前記第三のパンチを前記第二の挿入孔内から突出移動させて、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内に順次突入せしめることにより、前記第二の工程で成形されて、該第三のパンチと該再絞りダイスとの間に位置せしめられた前記中間成形体に対して、それら第三のパンチと再絞りダイスとしごきダイスとにて該中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とを連続的に行って、該中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する前記電池ケースを成形する第三の工程とを順次行うことを特徴とする電池ケースの製造方法。
すなわち、この本態様は、同軸上において相対移動可能な状態で、一体的に組み付けられた第一、第二、及び第三のパンチと、打抜きダイスと絞りダイスと再絞りダイスとしごきダイスとが、その順番で、直列に並んで移動不能に組み付けられたダイス組付体とを用いて、板状金属材料から金属素板を成形する第一の工程と、金属素板から中間成形体を成形する第二の工程と、中間成形体から目的とする電池ケースを成形する第三の工程とを、連続して行い、しかも、第一の工程での打抜き加工により成形される金属素板を、かかる打抜き加工を行なわしめる第一のパンチの移動に伴って、第二の工程での絞り加工が可能な位置にまで移動させ、また、第二の工程での絞り加工によって成形される中間成形体を、かかる絞り加工を行なわしめる第二のパンチの移動に伴って、第三の工程でのDI加工が可能な位置にまで移動させるようにしたものである。
それ故、このような本態様にあっては、板状金属材料から中間成形体を成形するまでの工程と、中間成形体から電池ケースをDI加工によって成形するまでの工程とを、2台の専用プレス機と、それら2台の専用プレス機の間で中間成形体を搬送する搬送装置を用いて、目的とする電池ケースを製造する従来手法とは異なって、ダイス組付体と一体的に組み付けられた第一、第二、及び第三のパンチとを有する1台のプレス機のみで、電池ケースを、DI加工を含む一連の工程により、一挙に製造することが出来る。そして、それによって、電池ケースを製造するための設備に要される費用や設置スペース等を、従来に比して、効果的に削減することが可能となる。
従って、かくの如き本態様によれば、軽量で且つ耐圧強度に優れた電池ケースが、優れた生産性と経済性とをもって、極めて有利に製造され得ることとなるのである。
以下、本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る電池ケースの製造装置と方法の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う電池ケースの製造装置の一実施形態として、片側有底の円筒形状を呈する二次電池の電池ケースの製造装置が、縦断面形態において概略的に示されている。かかる図1において、10は、下側ベースであって、矩形の厚肉平板状乃至はブロック状を有している。また、かかる下側ベース10の上方には、矩形の厚肉平板状を呈する上側ベース12が、下側ベース10と所定距離を隔てて、対向配置されており、この上側ベース12は、下側ベース10の四隅において上方に向かって延びるようにそれぞれ立設された長手の支持ポスト14にて、移動不能に支持されている。そして、ここでは、下側ベース10上に、ダイス組付体16が固定されている一方、上側ベース12に対して、パンチ機構18が、支持されて、製造装置が構成されているのである。
より具体的には、ダイス組付体16は、打抜きダイス20と絞りダイス22と第一再絞りダイス24と第二再絞りダイス26としごきダイス28の合計5個のダイス20〜28と、それら5個のダイス20〜28を保持するダイスホルダ30とからなっている。
そして、上記5個のダイス20〜28は、何れも、リング状の全体形状と、その中心部を貫通して設けられた、互いに異なる大きさのダイ孔32〜40とを有して、構成されている。即ち、打抜きダイス20は、5個のダイス20〜28のうちで最も大きなリング形状を呈し、内周面が大径の円筒面とされたダイ孔32を有している。また、かかるダイ孔32を与える内周面の上端角部が、外切刃33とされている。絞りダイス22は、打抜きダイス20よりも小さなリング形状を呈し、内周面が打抜きダイス20のダイ孔30よりも径の小さな円筒面とされたダイ孔34を有している。
第一及び第二再絞りダイス24,26としごきダイス28は、互いに同一の大きさで且つ絞りダイス22よりも小さなリング形状を呈している。そして、第一及び第二再絞りダイス24,26は、上部内周面が上方に向かうに従って大径となるテーパ面とされ、且つ下部内周面が、絞りダイス22のダイ孔34よりも径の小さな円筒面とされたダイ孔36,38をそれぞれ有している。また、第二再絞りダイス26のダイ孔38の最小内径が、第一再絞りダイス24のダイ孔36の最小内径より小さくされている。しごきダイス28は、内周面が上方に向かうに従って大径となるテーパ面とされたダイ孔40を有しており、また、このダイ孔40の最小内径が、第二再絞りダイス26のダイ孔38の最小内径よりも更に小さくされている。
このように、本実施形態では、互いに異なる大きさとされた5個のダイス20〜28のダイ孔32〜40が、打抜きダイス20のダイ孔32、絞りダイス22のダイ孔34、2個の再絞りダイス24,26のそれぞれのダイ孔36,38、しごきダイス28のダイ孔40の順で、徐々に小さくされているのである。
一方、ダイスホルダ30は、厚肉の半割円筒状を呈する二個の半割体42a,42bにて、構成されている。そして、それら各半割体42の内周面の上端部には、小径で幅広の半円環面からなる下側段付面44と、大径で狭幅の半円環面からなる上側段付面46とが設けられており、それによって、かかる上端部内周面が、二段に段付けされて、上方に向かって段階的に大径化せしめられている。また、各半割体42の内周面の高さ方向中間部には、上下方向に所定距離隔てた3個所に、全周に亘って周方向に連続して延びる断面矩形の凹溝48,50,52が、それぞれ同一深さをもって形成されている。そして、このような2個の半割体42a,42bが、それぞれの切断面同士において互いに突き合わされて、組み付けられることにより、ダイスホルダ30が、厚肉円筒状の全体形状をもって形成されるようになっているのである。
また、かくして形成された円筒状のダイスホルダ30においては、その上部側開口部に、2個の半割体42a,42bのそれぞれの上側段付面46,46が接続されて形成された円環状の底面を有する大径の上側切欠溝54が設けられていると共に、かかる上側切欠溝54の直下に、下側段付面44,44が接続されて形成された円環状の底面を有する小径の下側切欠溝56が設けられている。また、ダイスホルダ30の高さ方向中間部の内周面には、2個の半割体42a,42bのそれぞれにおける3個の凹溝48,50,52の互いに対応するもの同士が接続されてなる3個の周溝58,60,62が、互いに上下方向に所定距離隔てて形成されている。
そして、ここでは、かかるダイスホルダ30の3個の周溝58,60,62のうち、最も下側に位置する下側周溝62内に、しごきダイス28が、その外周部を、下側周溝62の両側面と底面とに対して、全周にわたって接触させた状態で、収容されている。また、3個の周溝58,60,62のうちの最も上側に位置する上側周溝58内には、第一再絞りダイス24が、その外周部を、上側周溝58の両側面と底面とに対して、全周にわたって接触させた状態で、収容されている。更に、それら下側周溝62と上側周溝58の中間に位置する中間周溝60内に、第二再絞りダイス26が、その外周部を、中間周溝60の両側面と底面とに対して、全周にわたって接触させた状態で、収容されている。
また、ダイスホルダ30の下側切欠溝56内には、絞りダイス22が、その外周面と下端面とを、各半割体42a,42bの内周面と下側段付面44,44とに対して、全周にわたって接触させた状態で、収容されている。更に、上側切欠溝54内には、打抜きダイス20が、その外周面を各半割体42a,42bの内周面に、全周にわたって接触させると共に、下端面の外周部を、各半割体42a,42bの上側段付面46,46に接触させ、且つ下端面の内周部を、下側切欠溝56内に収容された絞りダイス22の上端面の外周部に接触させた状態で、収容されている。
かくして、打抜きダイス20と絞りダイス22と第一再絞りダイス24と第二再絞りダイス26としごきダイス28とが、それぞれのダイ孔32〜40を、ダイスホルダ30の内孔内に、同軸的に位置せしめた状態で、ダイスホルダ30により位置固定に保持されているのである。
これによって、本実施形態では、ダイス組付体16が、打抜きダイス20と絞りダイス22と第一再絞りダイス24と第二再絞りダイス26としごきダイス28とを、同軸上において、上側から下側に向かって、ダイ孔32〜40の大きいものから順に、直列に並べて水平に位置せしめた状態で、ダイスホルダ30に対して移動不能に組み付けてなる一体品として、構成されている。そして、そのような構成とされたダイス組付体16は、前記下側ベース10の上面の中心部に設けられた円形の嵌合溝64内に、ダイスホルダ30の下端部において嵌め込まれて、ボルト固定されており、以て、下側ベース10に対して、同軸上において、位置固定に立設せしめられている。なお、ここでは、図示しないノックアウト装置によって上下方向に移動可能とされたノックアウト66が、下側ベース10の中心部を貫通して、ダイス組付体16におけるダイスホルダ30の内孔内に、同軸的に延び出して、配設されている。
一方、パンチ機構18は、第一のパンチとしての打抜きパンチ68と、第二のパンチとしての絞りパンチ70と、第三のパンチとしてのDIパンチ72と、それら3個のパンチ68,70,72をそれぞれ上下動せしめるための移動機構部74とを有している。
打抜きパンチ68は、全体として、厚肉で大径の円筒形状を呈し、その外径が、前記打抜きダイス20のダイ孔32内に突入可能な大きさとされている(図3参照)。また、かかる第一のパンチ68にあっては、その内孔が第一の挿入孔76とされていると共に、外周面における下側角部が内切刃78とされている。
なお、ここでは、この打抜きパンチ68が、下側部分80と上側部分82とに二分された分割構造を有して構成されており、それら下側及び上側部分80,82が、図示しない連結ピン等の公知の連結部材にて、上下方向において所定距離だけ接近/離隔移動可能に連結されている。また、下側部分80の分割面と上側部分82の分割面との間には、付勢手段としての圧縮コイルばね84の複数が、各分割面の周上の複数個所に設けられた凹部内に、予備圧縮された状態で、それぞれ収容されている。これによって、後述する如く、打抜きパンチ68の内切刃78と打抜きダイス20の外切刃33とにて、板状金属材料に対する打抜き加工を行って得られる金属素板を絞り加工する際に、かかる金属素板の外周部を、打抜きパンチ68の下側部分80と絞りダイス22との間で、圧縮コイルばね84の付勢力に基づいて、挟圧保持せしめ得るようになっている(図3及び図4参照)。
絞りパンチ70は、全体として、大径の円柱形状を呈しており、その外径が、絞りダイス22のダイ孔34内に突入可能な大きさとされている(図4及び図5参照)。また、かかる絞りパンチ70の中心部には、軸方向に延びる第二の挿入孔86が設けられている。DIパンチ72は、全体として、細長い円柱形状を有しており、その外径が、第一及び第二再絞りダイス24,26のダイ孔36,38を通過して、しごきダイス28のダイ孔40内に突入可能な大きさとされている(図6乃至図8参照)。
そして、そのようなDIパンチ72が、絞りパンチ70における第二の挿入孔86内に、上下方向に移動可能な状態で、同軸的に挿入配置されている。また、このDIパンチ72が挿入された絞りパンチ70が、打抜きパンチ68における第一の挿入孔76内に、上下方向に移動可能な状態で、DIパンチ72と共に、同軸的に挿入配置されている。換言すれば、DIパンチ72に対して絞りパンチ70が外挿されると共に、絞りパンチ70に対して打抜きパンチ68が外挿されて、それら打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とが、同軸的に位置せしめられ、且つ上下方向への相対移動が許容された状態で組み付けられている。
そして、そのような打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72の組付品が、上側ベース12の中心部において、下側ベース10に固定されたダイス組付体16と同軸上に設けられた大径の貫通孔88内に、移動可能に挿通せしめられている。これにより、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とが、下側ベース10に固定されたダイス組付体16に対して、その上方において、同軸的に且つ軸方向に相対移動可能に位置せしめられているのである。
また、ここでは、上記3個のパンチ68,70,72が挿通される下側ベース10の上面上に、それら3個のパンチ68,70,72と共にパンチ機構18を構成する移動機構部74と、かかる移動機構部74の作動を制御するコントローラ90とが、並んで設置されている。
そして、図1に明示されてはいないものの、移動機構部74には、例えば、油圧シリンダや電動モータ等の駆動源が、3個、内蔵されている。また、それら3個の駆動源のぞれぞれに対して、コントローラ90が電気的に接続されていると共に、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とが、各々の上部部位において、直接に、或いは油圧シリンダの水平方向の往復運動や電動モータの回転運動を上下方向の往復運動に変換するギヤ機構やクランク機構等の運動変換機構等を介して、別個に連結されている。これにより、かかる移動機構部74内の駆動源の駆動に伴って、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とが、上下方向に移動せしめられるようになっており、また、そのような各パンチ68,70,72の上下動が、コントローラ90によって、別々に制御されるようになっているのである。
すなわち、本実施形態では、図1に示されるように、移動機構部74内の3個の駆動源の駆動前の状態において、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とが、ダイス組付体16の上方で、それぞれの下端面を面一とした状態を、それら各パンチ68,70,72の上下動の上死点として、位置せしめられるようになっている。そして、その状態から、コントローラ90による駆動制御に基づいて、移動機構部74内の3個の駆動源のうち、打抜きパンチ68が連結された駆動源が所定量だけ駆動せしめられると、打抜きパンチ68の下端部が、下方に移動せしめられて、打抜きダイス20のダイ孔32内に突入せしめられるようになっている(図3参照)。
また、そのような状態から、コントローラ90による駆動制御の下で、絞りパンチ70とDIパンチ72とがそれぞれ連結された2個の駆動源が、互いに同期して、所定量だけ駆動せしめられることで、それら絞りパンチ70とDIパンチ72が、打抜きパンチ68の第一の挿入孔76内から一体的に突出移動せしめられ、それに伴って、各パンチ70,72の下端部が下方に移動せしめられて、絞りダイス22のダイ孔34内に突入せしめられるようになっている(図4及び図5参照)。
さらに、かかる状態から、コントローラ90による駆動制御に基づいて、DIパンチ72が連結された駆動源のみが所定量だけ駆動せしめられることで、DIパンチ72が、絞りパンチ70の第二の挿入孔86内から突出移動せしめられ、それに伴って、DIパンチ72の下端部が、下方に移動せしめられて、第一及び第二再絞りダイス22,26の各ダイ孔36,38としごきダイス28のダイ孔40内とに、順次、突入せしめられ、更に、しごきダイス28のダイ孔40を貫通せしめられるようになっているのである(図6乃至図9参照)。
要するに、ここでは、コントローラ90による駆動制御に基づく移動機構部74の作動により、打抜きパンチ20のダイ孔32内への打抜きパンチ68の突入移動と、第一の挿入孔76内からの絞りパンチ70の突出移動に伴う絞りダイス22のダイ孔34内への絞りパンチ70の突入と、第二の挿入孔86内からのDIパンチ72の突出移動に伴う第一及び第二の再絞りダイス24,26としごきダイス28の各ダイ孔36,38,40内へのDIパンチ72の突入とが、順次、自動的に行われるようになっている。また、そのとき、DIパンチ72が第二の挿入孔86内から突出移動せしめられるまでは、DIパンチ72と絞りダイス22とが一体的に移動せしめられて、それらDIパンチ72と絞りダイス22のそれぞれの下端面が面一とされるように、各パンチ68,70,72の下方への移動が、コントローラ90にて制御されるようになっているのである。このことから明らかなように、ここでは、コントローラ90にて、第一の制御機構と第二の制御機構とが構成されている。
而して、かくの如き構造とされた本実施形態の電池ケース製造装置を用いて、電池ケースを製造する際には、例えば、以下のようにして、その作業が進められることとなる。
すなわち、先ず、図2に示されるように、薄肉平板状の板状金属材料92が、打抜きダイス20の上面上に、ノックアウト66の先端面に接触せしめられた状態で、打抜きダイス20のダイ孔32の全体を覆うように載置される。なお、この板状金属材料92としては、例えば、アルミニウム板や鉄板、鋼板等が、適宜に用いられる。また、かかる板状金属材料92は、目的とする電池ケースを1個のみ成形するのに足りるだけの大きさを有する材料か、若しくは電池パンクの複数個を成形し得るだけの大きさを有する帯板状の材料の何れかによって、構成される。
次に、図3に示されるように、コントローラ90による移動機構部74の作動制御に基づいて、打抜きパンチ68のみが下降せしめられて、打抜きパンチ68の下端部が打抜きダイス20のダイ孔32内に突入せしめられる。これにより、打抜き68と打抜きダイス20とにて、板状金属材料92に対する打抜き加工が行われて、板状金属材料92が、打抜きパンチ68の内切刃78と打抜きダイス20の外切刃33との間で切り抜かれ、以て、打抜きダイス20のダイ孔32に対応した円形の金属素板94が、成形される。
そして、かくして成形された金属素板94は、打抜きダイス20の下降に伴って、下側、つまり絞りダイス22側に、ノックアウト66と共に移動せしめられて、打抜きダイス20のダイ孔34内にいおて、絞りダイス22と打抜きパンチ68の下側部分80との間に位置せしめられる。また、そのような配置状態下で、金属素板94が、その外周部において、打抜きパンチ68の下側部分80の下端面と絞りダイス22の上端面との間で、圧縮コイルばね84の付勢力に基づいて、挟圧保持せしめるようになる。
その後、図4及び図5に示される如く、コントローラ90による移動機構部74の作動制御に基づいて、絞りパンチ70と、かかる絞りパンチ70における第二の挿入孔86内に挿入配置されたDIパンチ72とが、打抜きパンチ68の第一の挿入孔76内から一体的に突出移動(下降)せしめられて、それら絞りダイス70とDIパンチ72の各下端部が、絞りダイス22のダイ孔34内に突入せしめられる。これにより、絞りパンチ70と絞りダイス22とにて、金属素板94に対する絞り加工が行われて、絞りダイス22のダイ孔34の内周面形状に対応した円筒面状の外周面を有する、浅底で有底円筒状の第一中間成形体96が、成形される。
このとき、金属素板94の外周部が、打抜きパンチ68の下側部分80の下端面と絞りダイス22の上端面との間で、圧縮コイルばね84の付勢力に基づいて、挟圧保持せしめるようになっているため、かかる金属素板94の外周部に対する挟持力が、金属素板94に対する絞り加工時のしわ押え力として作用せしめられる。しかも、絞りダイス70とDIパンチ72とが一体的に下降せしめられて、それらの下端面同士が互いに面一とされているところから、金属素板94に対する絞り加工がより安定的且つスムーズに行われて、第一中間成形体96が、しわ等の成形不良がなく、且つ絞りダイス22のダイ孔34の内周面形状に、より十分に対応した外周面形状をもって、有利に成形され得るようになる。
そして、かかる第一中間成形体96は、絞りパンチ70とDIパンチ72の一体的な下降に伴って、下側、つまり第一再絞りダイス24側に向かって、ノックアウト66と共に移動せしめられて、かかる第一再絞りダイス24と、絞りパンチ70とDIパンチ72のそれぞれの下端面との間に、ノックアウト66に支持された状態で、位置せしめられる。
引き続き、図6及び図7に示されるように、コントローラ90による移動機構部74の作動制御に基づいて、DIパンチ72が、絞りパンチ70の第二の挿入孔86内から突出移動(下降)せしめられて、DIパンチ72の下端部が、第一再絞りダイス24のダイ孔36内と、それよりも径の小さな第二再絞りダイス26のダイ孔38内とに、順次、突入せしめられる。これにより、DIパンチ72と第一再絞りダイス24及び第二再絞りダイス26とにて、第一中間成形体96に対する再絞り加工が2回連続して行われて、上端部外周面が第一再絞りダイス24のダイ孔36の内周面形状に対応した円筒面形状とされる一方、下端部外周面が第二再絞りダイス26のダイ孔38の内周面形状に対応した円筒面形状とされた、第一中間成形体96よりも深底の有底段付円筒形状を呈する第二中間成形体98が、成形される。
そして、かかる第二中間成形体96は、DIパンチ72の下降に伴って、下側、つまりしごきダイス28側に向かって、ノックアウト66と共に移動せしめられて、かかるしごきダイス28とDIパンチ72の下端面との間に、ノックアウト66に支持された状態で、位置せしめられる。
その後、図8及び図9に示されるように、コントローラ90による移動機構部74の作動制御に基づいて、DIパンチ72が、絞りパンチ70の第二の挿入孔86内から更に突出移動(下降)せしめられて、DIパンチ72の下端部が、しごきダイス28のダイ孔40内に突入せしめられる。これにより、DIパンチ72としごきダイス28とにて、第二中間成形体98に対するしごき加工が行われて、しごきダイス28のダイ孔40の内周面形状に対応した円筒面状の外周面を有する、第二中間成形体98よりも薄肉且つ深底で、有底円筒形状を呈する電池ケース100が、成形される。
そして、その後、コントローラ90による移動機構部74の作動制御により、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72が、図1及び図2に示される如き上死点の位置まで上昇せしめられる一方、目的とする電池ケース100が、DIパンチ72から取り外されて、得られるのである。
このように、本実施形態では、打抜きパンチ68と打抜きダイス20とによる打抜き加工にて、板状金属材料92から金属素板94を成形する第一の工程と、絞りパンチ70と絞りダイス22とによる絞り加工にて、金属素板94から第一中間成形体96を成形する第二の工程と、DIパンチ72と第一及び第二再絞りダイス24,26としごきダイス28とによる2回(2段)の再絞り加工としごき加工とを連続的に行うDI加工にて、第一中間成形体96から第二中間成形体98を経て、電池ケース100を成形する第三の工程とが、コントローラ90による移動機構部74の作動制御により、打抜きパンチ68と絞りパンチ70とDIパンチ72とを、順次、自動的に下降せしめるだけの人手を要しない一連の作業により、目的とする電池ケース100が、板状金属材料92から、極めて容易に且つ効率的に製造され得るのである。
そして、この本実施形態においては、目的とする電池ケース100を製造するための装置が、一体的に組み付けられた下側ベース10と上側ベース12とに、ダイス組付体16とパンチ機構18とコントローラ90とが設置されてなる1台の装置にて構成されている。それ故、例えば、打抜きダイス及び絞りダイスと、打抜きパンチ及び絞りパンチと、それら各パンチを各ダイスのダイ孔内に突入移動せしめるための移動機構部とを有し、板状金属材料92から金属素板94を経て、第一中間成形体96を成形する装置と、複数の再絞りダイス及びしごきダイスと、DIパンチと、かかるDIパンチを各ダイスのダイ孔内に突入移動せしめるための移動機構部とを有し、第一中間成形体96から第二中間成形体98を経て、電池ケース100を成形する装置の2台の装置を用いて、目的とする電池ケース100を製造する従来方式とは異なって、電池ケース100の製造装置を設置するためのスペースが、1台分だけで足りるのであり、それによって、電池ケース100の製造装置の設置スペース、ひいては電池ケース100を製造するために必要とされる作業面積が、効果的に小さくされ得る。
しかも、本実施形態においては、上記2台の装置を用いて電池ケース100を製造する従来方式と比較した場合、電池ケース100の製造に使用される装置が、従来の装置と同じ数のパンチ68〜72とダイス20〜28とを有しているものの、各パンチ68〜72が、単に1個の移動機構部74のみにて、各ダイス20〜28のダイ孔32〜40内に突入移動せしめられるようになっているところから、少なくとも、移動機構部74の数が2個から1個に削減されている分だけ、製造装置の低コスト化、ひいては電池ケース100の製造コストの低減が、有利に図られ得る。
また、本実施形態では、目的とする電池ケース100を得るまでの過程で、各ダイス20〜28のダイ孔32〜40内への各パンチ68〜72の突入移動に伴って、金属素板94や第一中間成形体96、第二中間成形体98が、特別な搬送装置を用いることなく、金属素板94に対する絞り加工と、第一中間成形体96に対する再絞り加工と、第二中間成形体98に対するしごき加工とが、それぞれ行われる位置に自動的に移動せしめられて、それら複数種類の加工が、連続してスムーズに行われるようにようになっている。
そのため、本実施形態にあっては、上記2台の装置と、更にはそれら2台の装置の間で中間成形体を搬送するための搬送装置とを用いて電池ケース100を製造する従来方式とは異なって、搬送装置を必要としない分だけ、搬送装置の設置スペースの省略と低コスト化とが有利に達成され得る。
従って、かくの如き本実施形態によれば、目的とする電池ケース100が、DI加工を経て、工業的に有利な条件で、より低コストに、しかも人手を煩わせることなく自動的に製造され得る。そして、その結果として、軽量で且つ耐圧強度に優れた電池ケース100の生産性と低コスト化とが、極めて有利に図られ得ることとなるのである。
また、本実施形態にあっては、金属素板94に対する絞り加工の実施時に、打抜きパンチ68の下側部分80の下端面と絞りダイス22の上端面との間で、圧縮コイルばね84の付勢力に基づいて、金属素板94の外周部に対して、しわ押え力が作用せしめられると共に、絞りダイス70とDIパンチ72の下端面同士が互いに面一とされて、かかる絞り加工により、第一中間成形体96が、しわ等の成形不良がなく、しかも絞りダイス22のダイ孔34の内周面形状に、より十分に対応した外周面形状をもって利に成形され得るようになっているため、かかる第一中間成形体96に対する再しぼり加工及びしごき加工が、より安定的に且つスムーズにおこなわれ得、以て、目的とする電池ケース100が、所望の形状をもって、より安定的に製造され得ることとなる。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約を受けるものではない。
例えば、前記実施形態では、コントローラ90による移動機構部74の作動制御により、第一のパンチたる打抜きパンチ68と、第二のパンチたる絞りパンチ70と、第三のパンチたるDIパンチ72とが、順次、自動的に下降せしめられて、打抜きダイス20と絞りダイス22と第一及び第二の再絞りダイス24,26としごきダイス28の各ダイ孔32〜40内に、それぞれ突入移動せしめられるようになっていたが、例えば、それら各パンチ68,70,72を下降せしめるためのスイッチ機構等を設け、このスイッチ機構をオペレータ等が操作することで、各パンチ68,70,72が、順次下降せしめられるように構成しても良い。
また、それら各パンチ68,70,72やダイス組付体16の製造装置に対する組付乃至は設置構造も、例示のものに、何等限定されるものではない。
さらに、ダイス組付体16に対する各ダイス20〜28の組付構造も、同軸上において、ダイ孔32〜40の大きいものから順に並んで移動不能に組み付けられるものであれば、如何なる構造とされていても、何等差し支えないのである。
更にまた、ダイス組付体16には、打抜きパンチ68との間で板状金属材料92に対する打抜き加工を行う打抜きダイスと、絞りパンチ70との間で金属材板94に対する絞り加工を行う絞りダイスと、DIパンチ72との間で第一中間成形体96に対する再絞り加工を行う再絞りダイスと、DIパンチ72との間で第二中間成形体98に対するしごき加工をしごきダイスの、4種類の加工を行うダイスが少なくとも1個ずつ組み付けられておれば、それら打抜きダイスと絞りダイスと再絞りダイスとしごきダイスのそれぞれの個数は、特に限定されるものではない。
また、各パンチ68〜72の外形形状や各ダイス20〜28のダイ孔32〜40の形状は、例示のものに、決して限定されるものではなく、目的とする電池ケース100の形状に応じて、適宜に変更され得るものであることは、勿論である。即ち、例えば、片側有底の楕円筒形状や四角筒形状を有する電池ケースを製造する場合には、各パンチと各ダイスのダイ孔とが、それぞれ楕円形状や矩形状を有するように構成されることとなる。
加えて、前記実施形態では、本発明を、二次電池の電池ケースの製造装置と製造方法とに適用してものの具体例が示されていたが、本発明は、その他、乾電池等の一次電池の電池ケースの製造装置と製造方法とに対しても有利に適用され得ることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う電池ケースの製造装置の一例を示す縦断面説明図である。 本発明手法に従って、電池ケースを、図1に示された製造装置を用いて製造する工程の一例を示す説明図であって、板状金属材料を製造装置にセットした状態を示している。 図2に示された工程に引き続いて行われる工程の一例を示す説明図であって、板状金属材料に対する打抜き加工を行って、金属素板を成形した状態を示している。 図3に示された工程に続く工程の一例を示す説明図であって、金属素板に対する絞り加工を行っている状態を示している。 図4に示された工程に引き続いて行われる工程の一例を示す説明図であって、金属素板に対する絞り加工により第一中間成形体を成形し、これを再絞りダイスとDIパンチとの間に位置せしめた状態を示している。 図5に示された工程に引き続いて行われる工程の一例を示す説明図であって、第一中間成形体に対する再絞り加工を行っている状態を示している。 図6に示された工程に続く工程の一例を示す説明図であって、第一中間成形体に対する再絞り加工により第二中間成形体を成形し、これをしごきダイスとDIパンチとの間に位置せしめた状態を示している。 図7に示された工程に引き続いて行われる工程の一例を示す説明図であって、第二中間成形体に対するしごき加工を行っている状態を示している。 図8に示された工程に引き続いて行われる工程の一例を示す説明図であって、第二中間成形体に対するしごき加工により電池ケースを成形した状態を示している。
符号の説明
16 ダイス組付体 18 パンチ機構
20 絞りダイス 22 絞りダイス
24 第一再絞りダイス 26 第二再絞りイス
28 しごきダイス 30 ダイホルダ
32,34,36,38,40 ダイ孔
68 打抜きパンチ 70 絞りパンチ
72 DIパンチ 74 移動機構部
76 第一の挿入孔 84 圧縮コイルばね
86 第二の挿入孔 90 コントローラ
92 板状金属材料 94 金属素板
96 第一中間成形体 98 第二中間成形体
100 電池ケース

Claims (5)

  1. 片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを製造するための装置にして、
    所定の大きさのダイ孔を有する打抜きダイスと、該打抜きダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する絞りダイスと、該絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する再絞りダイスと、該再絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、同軸上において、ダイ孔の大きいものから順に直列に並んで移動不能に組み付けられてなるダイス組付体と、
    該ダイス組付体と同軸上において、前記打抜きダイスを間に挟んで前記絞りダイス側とは反対側に、該ダイ孔内に突入移動可能に配置された、該打抜きダイスのダイ孔と同軸上に延びる挿入孔を有する該第一のパンチと、
    該第一のパンチにおける前記第一の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ得るように配置された、該第一の挿入孔と同軸上に延びる第二の挿入孔を有する第二のパンチと、
    該第二のパンチにおける前記第二の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられ得るように配置された第三のパンチと、
    前記打抜きダイスのダイ孔内への前記第一のパンチの突入移動と、前記第一の挿入孔内からの前記第二のパンチの突出移動と、前記第二の挿入孔内からの前記第三のパンチの突出移動とを、それぞれ別々に行わしめる移動機構と、
    を有し、前記打抜きダイスと前記第一のパンチとの間に板状金属材料を位置せしめた状態で、前記移動機構により、前記第一のパンチの突入移動と前記第二のパンチの突出移動と前記第三のパンチの突出移動とが、かかる順番で順次行われることによって、該板状金属材料に対する打抜き加工が該第一のパンチと前記打抜きダイスとにて実施されて、該打抜きダイスのダイ孔に対応した形状の金属素板が成形される一方、該金属素板に対する絞り加工が該第二のパンチと前記絞りダイスとにて実施されて、浅底で且つ片側有底の筒形状を呈する中間成形体が成形され、更に、該中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とが該第三のパンチと前記再絞りダイスと前記しごきダイスとにて連続的に実施されて、該中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する前記電池ケースが成形されるように構成したことを特徴とする電池ケースの製造装置。
  2. 前記第一のパンチの突入移動と前記第二のパンチの突出移動と前記第三のパンチの突出移動とが、かかる順番で、順次、自動的に行われるように、前記移動機構の作動を制御する第一の制御機構が、更に設けられている請求項1に記載の電池ケースの製造装置。
  3. 前記第一の挿入孔内からの前記第二のパンチの突出移動により、該第二のパンチと前記絞りダイスとによる前記絞り加工が行われて、前記中間成形体が成形されるまでは、前記第三のパンチが、該第二のパンチと共に一体的に移動せしめられて、該第二のパンチにおける該突出移動方向の前方側端面と、該第三のパンチにおける前記突出移動方向の前方側端面とが、互いに面一とされるように、第一、第二、及び第三のパンチの移動を制御する第二の制御機構が、更に設けられている請求項1又は請求項2に記載の電池ケースの製造装置。
  4. 前記第一のパンチが、前記打抜きダイスのダイ孔内への突入移動方向において、その前方側部分と後方側部分とに二分割され、且つそれら前方側部分と後方側部分とが互いに接近/離隔可能に組み付けられてなる組付構造を有して構成されると共に、該前方側部分と該後方側部分とに対して、それらを互いに離隔させる方向に付勢力を作用せしめる付勢手段が、該前方側部分と該後方側部分との間に設けられて、該打抜きダイスのダイ孔内への該第一のパンチの突入移動により成形される前記金属素材が、該第一のパンチと前記絞りダイスとの間で、前記付勢手段の付勢力に基づいて、挟圧保持されるようになっている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の電池ケースの製造装置。
  5. 片側有底の筒形状を有して、内部に発電要素を収容する電池ケースを製造する方法にして、
    所定の大きさのダイ孔を有する打抜きダイスと、該打抜きダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する絞りダイスと、該絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有する再絞りダイスと、該再絞りダイスのダイ孔よりも小さなダイ孔を有するしごきダイスとが、同軸上において、ダイ孔の大きいものから順に直列に並んで移動不能に組み付けられてなるダイス組付体と、
    該ダイス組付体と同軸上において、前記打抜きダイスを間に挟んで前記絞りダイス側とは反対側に、該ダイ孔内に突入移動可能に配置された、該打抜きダイスのダイ孔と同軸上に延びる挿入孔を有する該第一のパンチと、
    該第一のパンチにおける前記第一の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第一の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめられ得るように配置された、該第一の挿入孔と同軸上に延びる第二の挿入孔を有する第二のパンチと、
    該第二のパンチにおける前記第二の挿入孔内に、前記打抜きダイス側に向かって突出移動可能な状態で同軸的に挿入され、且つかかる第二の挿入孔内からの突出移動に伴って、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内とに順次突入せしめられ得るように配置された第三のパンチとを用い、
    板状金属材料が前記打抜きダイスと前記第一のパンチとの間に位置せしめられた状態で、該第一のパンチを該打抜きダイスのダイ孔内に突入移動せしめることにより、それら第一のパンチと打抜きダイスとにて該板状金属材料に対する打抜き加工を行って、該打抜きダイスのダイ孔に対応した形状の金属素板を成形すると共に、該金属素板を前記絞りダイス側に移動させて、前記第二のパンチと前記絞りダイスとの間に位置せしめる第一の工程と、
    前記第二のパンチを前記第一の挿入孔内から突出移動させて、前記絞りダイスのダイ孔内に突入せしめることにより、前記第一の工程で成形されて、該第二のパンチと該絞りダイスとの間に位置せしめられた前記金属素板に対して、それら第二のパンチと絞りダイスとにて絞り加工を行って、浅底で且つ片側有底の筒形状を呈する中間成形体を成形すると共に、該中間成形体を前記再絞りダイス側に移動させて、前記第三のパンチと該再絞りダイスとの間に位置せしめる第二の工程と、
    前記第三のパンチを前記第二の挿入孔内から突出移動させて、前記再絞りダイスのダイ孔内と前記しごきダイスのダイ孔内に順次突入せしめることにより、前記第二の工程で成形されて、該第三のパンチと該再絞りダイスとの間に位置せしめられた前記中間成形体に対して、それら第三のパンチと再絞りダイスとしごきダイスとにて該中間成形体に対する再絞り加工としごき加工とを連続的に行って、該中間成形体よりも深底で且つ肉厚の薄い片側有底の筒形状を呈する前記電池ケースを成形する第三の工程と、
    を順次行うことを特徴とする電池ケースの製造方法。
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