JP2006331697A - スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース外部から操作ノブの下側を経由してケース内部へ水が浸入するのを防止できるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ13と、スイッチ13が内部に収納されたケース1と、ケース1の上面に設けられ、上下に開口してケース1内部と連通する中空の筒部7と、筒部7の上部開口7bを覆うように揺動可能に設けられた操作ノブ6と、筒部7の下部開口7cを貫通してケース1内部へ延び、操作ノブ6の動きをスイッチ13に伝達する操作棒12とを備えたスイッチ装置において、ケース1上面の筒部7の近傍に突起8を設け、操作ノブ6が揺動していない状態で、操作ノブ6の下端部と突起8の上端部とが微小間隙Zを隔てて対向するようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、揺動可能な操作ノブの操作によりスイッチの入切を行うスイッチ装置に関し、特に、ケース内部への水の浸入を防止する防水型のスイッチ装置に関する。
図11は、車両の窓開閉装置(パワーウィンドウ装置)に用いられるスイッチ装置100の概略構造を示した側面図である。1はスイッチ装置100のケースであって、その内部には後述するスイッチや回路基板などが収納されている。6は窓開閉スイッチの操作ノブであって、車両の窓を開閉する場合に操作されるシーソー型のノブである。6aは操作ノブ6の操作部、6bは操作部6aと一体に形成されたキャップ部、6cはキャップ部6bの側壁に形成された孔である。7はケース1の上面1eに設けられた筒部、7aはこの筒部7の外壁に一体形成された軸部であって、操作ノブ6のキャップ部6bを上方から筒部7へかぶせて、筒部7の軸部7aに操作ノブ6の孔6cを嵌合させることにより、操作ノブ6は軸部7aを中心として揺動可能に筒部7に支持されている。4はドアロックスイッチの操作ノブであって、車両のドアを開かないようにロックしまたは当該ロックを解除する場合に操作される。このスイッチ装置100は、車両の運転席のドアに設けられているアームレスト(図示省略)に取り付けられ、操作ノブの部分を残して、図3に示したようなカバー11で覆われる。
図12は、スイッチ装置100にカバー11を取り付けた状態での要部断面図である。図からわかるように、筒部7は上下に開口してケース1の内部と連通する中空の筒部からなる。ケース1の内部には、回路基板14が配設されており、この回路基板14にはスイッチ13が実装されている。このスイッチ13は窓開閉用のスイッチであって、公知のスライドスイッチから構成されている。13aはスイッチ13のアクチュエータである。12は操作ノブ6に連結された操作棒であって、筒部7の下部開口7cを貫通してケース1の内部へ延びている。操作棒12の下端部には、凹部12aが形成されていて、この凹部12aにスイッチ13のアクチュエータ13aを嵌合させることにより、操作ノブ6の動きが操作棒12を介してスイッチ13へ伝達され、操作ノブ6の操作位置に応じてスイッチ13の内部に設けられている接点が切り換わる。Qは操作ノブ6の回転中心であって、図11で示した軸部7aがこの位置に相当する。カバー11には、操作ノブ6の操作部6aを操作する際に指を挿入する開口11aが形成されており、この開口11aから操作部6aが露出している。
上述したようなスイッチ装置100と同様の構造を有するスイッチ装置が、下記の特許文献1、特許文献2に記載されている。また、特許文献3には、同様のスイッチ装置において、回路基板上の電気部品端子の半田付け部分をゴム接点部材の側壁で囲むことにより、コーティングをすることなく防水対策を施すことが記載されている。
特開平8−180755号公報 特開平5−314864公報 特開平11−86662号公報
上述したスイッチ装置100において、カバー11の開口11aは、操作ノブ6の操作部6aに指を掛けて倒したり起こしたりする操作に支障が生じないように、開口面積が大きくなっている。このため、図12に示したように、閉め忘れた窓から浸入する雨水や、車内で誤ってこぼした飲料など(以下、これらを総称して「水」という。)が開口11aから凹部11bへ流れ込むことがある。この場合、凹部11bに流れ込んだ水は、凹部11bの底壁11fと操作ノブ6のキャップ部6bとの間に形成された間隙15から、底壁11fとケース1との間に形成された間隙16を通って外部へ排水されるが、凹部11bに大量の水が流れ込むと排水が追いつかず、流れ込んだ水が間隙15から、操作ノブ6のキャップ部6bと筒部7の側壁7eとの間の空間に流入する。そして、この空間における水位が凹部11bの水の水位に達して、筒部7の側壁7eの高さを越えると、上部開口7bから筒部7の内部へ水が流れ込み、流れ込んだ水は、筒部7の下部開口7cを通ってケース1の内部へ浸入する。図12の太矢印は、水の経路を示している。
この対策として、図12におけるA,Bの寸法を大きくすれば、排水量が増加して一定の効果は期待できるが、デザイン上の問題やケース1内の部品配置からくる小型化の制約があるため、A,Bの寸法を大きくするには限界がある。したがって、一度に大量の水が凹部11bへ流れ込んだ場合は、依然として排水が追いつかず、ケース1内部への水の浸入を阻止することはできない。
前掲の特許文献1、特許文献2には、このように操作ノブ6の下側を経由して浸入してくる水に対する防水対策について全く開示がない。また、特許文献3は、短絡を防止するための防水対策について開示しているものの、当該文献の技術では、ゴム接点を用いないスイッチ装置に対しては、操作ノブの下側を経由してケース内部へ水が浸入するのを防止することができない。
そこで、本発明は、ケース外部から操作ノブの下側を経由してケース内部へ水が浸入するのを防止できるスイッチ装置を提供することを課題とする。
本発明は、スイッチと、このスイッチが内部に収納されたケースと、このケースの上面に設けられ、上下に開口してケース内部と連通する中空の筒部と、この筒部の上部開口を覆うように揺動可能に設けられた操作ノブと、筒部の下部開口を貫通してケース内部へ延び、操作ノブの動きをスイッチに伝達する操作棒とを備えたスイッチ装置において、ケースの上面であって筒部の近傍に、操作ノブと筒部との間を通ってケース内部へ水が浸入するのを阻止する突起を設け、操作ノブが揺動していない状態では、操作ノブの下端部と突起の上端部とが微小間隙を隔てて対向し、操作ノブが揺動すると、操作ノブの下端部が突起の上端部から遠ざかるようにしたものである。
このようにすることで、操作ノブの揺動に支障をきたすことなく、操作ノブの下側を経由して筒部内へ流れ込もうとする水を突起で遮断することができる。また、たとえ操作ノブと突起間の微小間隙から水が浸入したとしても、その量はわずかであるから、操作ノブと筒部との間の空間の水位は筒部の上部開口を越えるには至らず、上部開口からケース内部へ水が浸入するのを防ぐことができる。なお、本発明におけるスイッチとは、筐体を有しているスイッチに限らず、電流を入れたり切ったりする接点およびスイッチ素子それ自体も含む。また、本発明において、ケースの上面に設けられる突起とは、ケース上面に形成された凹部内に設けられる突起も含む。また、ケース上面に接している突起だけでなく、ケース上面に接していない突起も含む。したがって、例えば、突起を筒部の側面に設け、突起とケースとの間に間隙が存在するような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
本発明の好ましい実施形態においては、操作ノブと突起との間の間隙は、操作ノブが揺動していないときに上述した微小間隙となって最小値をとる。これによると、操作ノブが中立位置にあるような場合に操作ノブと突起との間隙が最小となるため、操作ノブが操作されない普段の状態において、ケース内部へ水が浸入するのを有効に防止することができる。
また、本発明の好ましい実施形態においては、上記突起は、操作ノブが揺動したときに操作ノブと対向するテーパ面を有している。これによると、操作ノブが揺動したときに操作ノブと突起とが対向するので、両者間の距離を操作ノブの揺動に支障をきたさない程度に小さくすることで、操作ノブの非揺動時だけでなく、揺動時にもケース内部へ水が浸入するのを有効に防止することができる。テーパ面は、操作ノブの下端部が描く軌跡に沿うような略円弧状のテーパ面に形成することができる。これにより、操作ノブの揺動時における操作ノブと突起との距離をより小さくして、防水性能を高めることができる。
本発明によれば、操作ノブの動作に支障をきたすことなく、操作ノブの下側を経由してケース内部へ浸入しようとする水を突起によって遮断することができるので、スイッチ装置に対して有効な防水対策を施すことができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。これらの図において、同一部分には同一符号を付してある。
図1は、パワーウィンドウ装置に用いられるスイッチ装置100の一例を示した外観図である。1はスイッチ装置100のケースであって、その内部には後述するスイッチや回路基板などが収納されている。ケース1の上面1eの一部は、両側が開放した凹部2となっており、この凹部2の両開放端には、下方に向かって傾斜する斜面3が形成されている(図1では、一方の斜面3のみ図示)。8は、凹部2内においてケース1と一体成型された突起であって、ケース1の内部へ水が浸入するのを阻止する役割を果たす。突起8の詳細については後述する。4はドアロックスイッチの操作ノブであって、車両のドアを開かないようにロックしまたは当該ロックを解除する場合に操作される。5は窓ロックスイッチの操作ノブであって、車両の窓を開閉できないようにロックしまたは当該ロックを解除するために操作される。6は窓開閉スイッチの操作ノブであって、合計2個設けられており、車両の窓を開閉する場合に操作される。操作ノブ4と操作ノブ6は、揺動可能なシーソー型のノブであり、操作ノブ5は、ロック式の押ボタンからなるノブである。6aは操作ノブ6の操作部、6bは操作部6aと一体に形成されたキャップ部、6cはキャップ部6bの側壁に形成された孔である。図1では、各操作ノブ6の孔6cは1つしか表れていないが、実際には、孔6cが形成された側壁と反対側にある側壁にも、孔6cと同じ孔が形成されている。
図2は、図1において操作ノブ4,5,6を取り外した状態を示す外観図である。7はケース1の上面1eに設けられた筒部、7aは各筒部7の外壁に一体形成された軸部、7bは筒部7の上方に開口する上部開口である。ここでは、筒部7の水平断面の形状が略矩形となっているが、筒部7の水平断面の形状は円形やその他の形状であってもよい。前述の突起8は、各筒部7の近傍に設けられ、筒部7の側壁7eと略同一の幅にわたって、ケース1の上面1eと略平行な方向に延びている。9は図1の操作ノブ5が装着される筒部、10は図1の操作ノブ4が装着される筒部である。図2において、筒部7の上部開口7bを覆うように、図1の操作ノブ6のキャップ部6bを上方から筒部7へかぶせて、筒部7の軸部7aに操作ノブ6の孔6cを嵌合させることにより、操作ノブ6は軸部7aを中心として揺動可能に筒部7に支持される。
図3は、図1に示したスイッチ装置100にカバー11を取り付けた状態を示す外観図である。このカバー11は、スイッチ装置100を車両の運転席のドアに設けられているアームレスト(図示省略)に取り付けたときに、操作ノブ4〜6を残してスイッチ装置100を覆うものである。カバー11には、操作ノブ6の操作部6aを操作する際に指を挿入する開口11aが2つ形成されており、各開口11aから操作部6aが露出している。また、操作ノブ4が露出する開口11cと、操作ノブ5が露出する開口11dも形成されている。操作ノブ4と操作ノブ5とは、上方から押圧するだけで操作可能なため、開口11c、11dの開口面積は小さいが、操作ノブ6については、操作部6aに指を掛けて倒したり起こしたりする操作を行うため、開口11aの開口面積が大きくなっている。11eはカバー11をアームレストに取り付けるためのフック片である。
図4は、スイッチ装置100にカバー11を取り付けた状態での要部断面図である。図からわかるように、筒部7は上下に開口してケース1の内部と連通する中空の筒部からなる。ケース1の内部には、回路基板14が配設されており、この回路基板14にはスイッチ13が実装されている。このスイッチ13は窓開閉用のスイッチであって、公知のスライドスイッチから構成されている。13aはスイッチ13のアクチュエータである。12は操作ノブ6に連結された操作棒であって、筒部7の下部開口7cを貫通してケース1の内部へ延びている。操作棒12の下端部には、凹部12aが形成されていて、この凹部12aにスイッチ13のアクチュエータ13aを嵌合させることにより、操作ノブ6の動きが操作棒12を介してスイッチ13へ伝達され、操作ノブ6の操作位置に応じてスイッチ13の内部に設けられている接点が切り換わる。Qは操作ノブ6の回転中心であって、図1で示した軸部7aがこの位置に相当する。以上の点については、図12と同様である。
図4は、操作ノブ6が揺動していない状態、すなわち操作ノブ6が中立位置にある状態であり、この状態では、図5にも示したように、操作ノブ6のキャップ部6bの下端部(以下、「ノブ下端部」という。)6eと、突起8の上端部(以下、「突起上端部」という。)8aとは、微小間隙Zを隔てて対向している。間隙Zの寸法は、例えば0.5mm程度である。窓の開閉を行うために操作ノブ6を揺動させると、ノブ下端部6eは突起上端部8aから遠ざかる。図4からわかるように、突起8は、操作ノブ6のキャップ部6bと筒部7の側壁7eとで形成される隙間の外部に設けられている。これにより、操作ノブ6が揺動したときに、キャップ部6bと突起8とが干渉しないようにすることができる。
ここで、ノブ下端部6eが突起上端部8aより右側にずれるほど、両者間の間隙が大きくなって水が浸入しやすくなる。一方、ノブ下端部6eが突起上端部8aより左側に位置すると、操作ノブ6が半時計回り方向へ揺動する場合に、突起8が障害となる。したがって、ノブ下端部6eと突起上端部8aとの水平距離を0にするか、あるいはノブ下端部6eが突起上端部8aよりごく僅か右側に位置するようにして、ノブ下端部6eと突起上端部8aとを対向させるのが好ましい。
操作ノブ6と突起8との間の間隙は、操作ノブ6が図4の中立位置にあるときに最小となり、上記微小間隙Zの値をとる。操作ノブ6が中立位置から反時計回り方向へ揺動すると、図6に示したように、操作ノブ6と突起8との間の間隙Z1はZよりも大きくなる。また、操作ノブ6が中立位置から時計回り方向へ揺動した場合も、図7に示したように、操作ノブ6と突起8との間の間隙Z2はZよりも大きくなる。
図5で示したように、突起8は、上端部8aから斜め下方向に傾斜するテーパ面8bを有している。このテーパ面8bは、操作ノブ6が反時計回り方向(すなわちノブ下端部6eが筒部7の側壁7eに近づく方向)へ揺動したときに、操作ノブ6のキャップ部6bと対向する。また、このテーパ面8bは、操作ノブ6がQ点(図4)を中心として揺動する際にノブ下端部6eが描く軌跡、すなわちQ点を中心とする円の軌跡(一点鎖線で示す)に沿うような略円弧状のテーパ面に形成されている。Sは、ノブ下端部6eの軌跡とテーパ面8bとの距離であって、Zの値と同じ0.5mm程度に設定される。
以上のような突起8を設けることにより、操作ノブ6の下側を経由してケース1の内部へ水が浸入するのを防ぐことができる。すなわち、図4において太矢印で示したように、カバー11の凹部11bに流れ込んだ水は、凹部11bの底壁11fと操作ノブ6のキャップ部6bとの間の間隙15から流出するが、流出した水の大部分は突起8で遮られて凹部2へ流入する。凹部2は図1で示したように両側が開放されているので、凹部2へ流入した水は凹部2の両側から外部へ排水される。このとき、凹部2の開放端には下方へ傾斜する斜面3が形成されているので、凹部2内の水を斜面3に沿ってスムーズに排水することができる。また、凹部11bに大量の水が流れ込むと、水圧によって操作ノブ6と突起8間の微小間隙Zから水が浸入するが、浸入する水の量は突起8がない場合に比べてわずかであるため、操作ノブ6のキャップ部6bと筒部7の側壁7eとの間の空間の水位は、側壁7eの高さを越えるには至らない。したがって、筒部7の上部開口7bから下部開口7cを通ってケース1内部へ水が浸入するのを防止することができる。
また、操作ノブ6と突起8との間の間隙は、操作ノブ6が揺動していないときに微小間隙Zとなって最小値をとるので、操作ノブ6が操作されない普段の状態においてケース1内部へ水が浸入するのを有効に防止することができる。さらに、本実施形態では、突起8が、操作ノブ6の揺動時に操作ノブ6と対向するテーパ面8bを有しているので、対向距離を操作ノブ6の揺動に支障をきたさない程度に小さくすることで、操作ノブ6の非揺動時だけでなく、操作ノブ6の揺動時にもケース1内部へ水が浸入するのを有効に防止することができる。また、テーパ面8bを、ノブ下端部6eが描く軌跡に沿うような略円弧状のテーパ面に形成することにより、操作ノブ6の揺動時における操作ノブ6と突起8との距離をより小さくして、防水性能を高めることができる。
図8および図9は、本発明の他の実施形態によるスイッチ装置100の一例であって、図8は操作ノブ6を取り外した状態の外観図、図9は操作ノブ6を取り付けた状態の側面図を示している。各図では、図1〜図7と同一部分に同一符号を付してある。21はケース1に設けられた凹部、31は凹部2の両開放端に形成された斜面(図8、図9では一方の斜面31のみ図示)、81は凹部21内においてケース1と一体成型された突起である。
図2では、突起8が凹部2の片側(筒部7側)に寄せられて設けられていたのに対し、図8では、突起81が凹部21の中央位置に設けられている。突起81の形状は、突起8の形状と同じである。また、凹部21は図2の凹部2に比べて浅く形成されており、斜面31は図2の斜面3に比べて面積が小さくなっている。このような実施形態においても、先の実施形態と同様に、ケース1内部へ水が浸入するのを突起81によって防止することができる。
図10は、本発明のさらに他の実施形態を示す要部の拡大断面図である。図10(a)は、図5の場合に比べて突起8の水平方向の幅Wを小さくした例である。図は操作ノブ6が揺動していない中立位置の状態を示している。操作ノブ6が中立位置にあるときの水の浸入防止が目的ならば、このような幅の短い突起8を設けても十分目的を達成することができる。図10(b)は、突起8の略円弧状のテーパ面8bと対向する操作ノブ6のキャップ部6bの部分に、同じ略円弧状のテーパ面6fを形成した例である。図は操作ノブ6が揺動した状態を示している。このとき、両テーパ面6f,8b間の間隙は、両者の対向範囲にわたって一定となり、この間隙を操作ノブ6の揺動に支障をきたさない最小値とすることで、防水性能をより向上させることができる。
以上のように、上述した各実施形態によれば、こぼした飲料などがカバー11の開口11aから凹部11bへ流れ込んでも、筒部7へ流入しようとする水は突起8,81によって遮断され、たとえ微小間隙Zから水が浸入したとしてもその量はわずかであるから、操作ノブ6の下側を経由して筒部7の上部開口7bからケース1の内部へ水が浸入するのを阻止することができ、スイッチ装置100に対して有効な防水対策を施すことができる。
上述した各実施形態では、本発明をパワーウィンドウ装置に用いられるスイッチ装置に適用した場合を例に挙げたが、本発明は扉開閉装置に用いられるスイッチ装置などにも適用することができ、また、車載以外の用途に用いられるスイッチ装置にも適用することが可能である。
本発明の実施形態によるスイッチ装置を示した外観図である。 同スイッチ装置から操作ノブを取り外した状態を示す外観図である。 同スイッチ装置にカバーを取り付けた状態を示す外観図である。 同スイッチ装置にカバーを取り付けた状態での要部断面図である。 図4の要部を拡大した断面図である。 操作ノブが揺動した状態を示す要部断面図である。 操作ノブが揺動した状態を示す要部断面図である。 本発明の他の実施形態を示す外観図である。 同実施形態の側面図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す要部の拡大断面図である。 従来のスイッチ装置の概略構造を示した側面図である。 同スイッチ装置にカバーを取り付けた状態での要部断面図である。
符号の説明
1 ケース
6 操作ノブ
6e ノブ下端部
7 筒部
7b 上部開口
7c 下部開口
8 突起
8a 突起上端部
8b テーパ面
12 操作棒
13 スイッチ
81 突起
100 スイッチ装置
Z 間隙

Claims (4)

  1. スイッチと、
    前記スイッチが内部に収納されたケースと、
    前記ケースの上面に設けられ、上下に開口してケース内部と連通する中空の筒部と、
    前記筒部の上部開口を覆うように揺動可能に設けられた操作ノブと、
    前記筒部の下部開口を貫通してケース内部へ延び、前記操作ノブの動きを前記スイッチに伝達する操作棒と、
    を備えたスイッチ装置において、
    前記ケースの上面であって前記筒部の近傍に、前記操作ノブと筒部との間を通ってケース内部へ水が浸入するのを阻止する突起を設け、
    前記操作ノブが揺動していない状態では、当該操作ノブの下端部と前記突起の上端部とが微小間隙を隔てて対向し、前記操作ノブが揺動すると、当該操作ノブの下端部が前記突起の上端部から遠ざかるようにしたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチ装置において、
    前記操作ノブと前記突起との間の間隙は、操作ノブが揺動していないときに前記微小間隙となって最小値をとることを特徴とするスイッチ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置において、
    前記突起は、前記操作ノブが揺動したときに当該操作ノブと対向するテーパ面を有することを特徴とするスイッチ装置。
  4. 請求項3に記載のスイッチ装置において、
    前記テーパ面は、前記操作ノブが揺動する際に当該操作ノブの下端部が描く軌跡に沿うような略円弧状のテーパ面であることを特徴とするスイッチ装置。
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