JP2006331424A - 印刷システムにおける発生文脈反映型不具合対処方法及び装置 - Google Patents

印刷システムにおける発生文脈反映型不具合対処方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マーキングシステム例えばプリンタ・印刷システムにて不具合が発生し診断メッセージが表示されたときにユーザがフラストレーションを感じることを防ぎ又はそのレベルを抑えることが可能な方法及び装置を実現する。
【解決手段】マーキングシステムの動作中に不具合が発生したとき使用状態情報をログしてテーブル化し(202)、そのログに基づきトレンド解析を実行して(204)診断メッセージを表示する(206)ことにより発生文脈反映型不具合対処を実現する。そのため、不具合の種類毎に求めた発生頻度が所定条件を満足していない場合はその不具合の症状に関する第1診断メッセージを表示させ、満足していればこれに代えて又はこれと共に別の第2診断メッセージ即ちその症状の根本原因に関するメッセージを表示させる。ユーザが根本原因に直截に導かれるためフラストレーションを(さほど)感じない。
【選択図】図5

Description

本発明は、大まかにはマーキングシステム内に組み込まれる自動診断システム及び方法に関し、より詳細には、プリンタ等のマーキングシステムにおける不具合の発生文脈(その不具合の発生の仕組み)を反映するようにその不具合に関する診断情報を生成し診断メッセージとして表示する方法及び装置に関する。本発明に係る方法及び装置は、特に、民生用の印刷システムやスタンドアローンで使用されるオフィス用印刷装置にて好適に実施又は使用できるため、本願ではそうした印刷システム又は印刷装置を例として説明を行うこととするが、本願に記載の方法及び装置がそれ以外の分野、例えばインターネットその他のネットワークに接続されたネットワーク印刷装置等でも広範に利用できるものであることを、ご理解頂きたい。また、本願における「不具合」には一般に不調や故障と称されるものも該当し得るものとし、「同じ不具合」には近縁種の不具合も含めてよいものとし、「表示」には通信出力や視覚以外の感覚に訴える出力も該当し得るものとし、装置の「ユーザ」にはその装置を操作するオペレータやそのプリンタを所有する者等が該当し得るものとし、「マーキングシステム」にはプリンタ等の印刷装置を含む各種の可視出力装置が包含されるものとする。更に、文中に登場する「Xerox」は登録商標である。
プリンタ使用中に何らかの問題が発生した場合、普通のユーザは、まずその問題を特定して解決しようと試みるものである。プリンタに診断ツールが搭載又は併設されている場合は、そのツールを問題の特定及び解決に利用できる。診断ツールの内容や形態はプリンタの種類により異なるものであるが、例えばプリンタ内蔵型ツールには、ユーザマニュアルをユーザインタフェース上に表示させる、プリンタ内のジャミング可能性箇所を示す図をユーザインタフェース上に表示させる、用紙切れメッセージをユーザインタフェース上に表示させる等の機能がある。また、ユーザのパーソナルコンピュータにリンクさせて使用するタイプのプリンタでは、そのパーソナルコンピュータ上で実行可能な診断用ユーティリティプログラムが、プリンタインストール用のディスクに収納されている場合がある。そうしたユーティリティプログラムは、インクジェットの清掃やトナーカートリッジの交換で印刷品質を向上させる方法や、プリンタ内におけるジャミングの確認方法等といった、比較的細々した点についても有用な情報を与えてくれる。何れにせよ、診断ツールによる支援を受けたとしてもユーザだけでは解決できないような印刷上の問題も生じ得る。そうした問題であることが判明した場合、ユーザに対しては、サービスパーソンをコールしてそのプリンタについてのサービスを受けるなり、そのプリンタが十分小さくてユーザでも運搬できるものであれば、そのプリンタを手ずからサービスセンターに持ち込むなり、自己判断で行動することが求められる。
但し、ユーザ自身では解決し得ない問題が発生したとしても、そのことを直ちに察知できるようなユーザはあまりいない。そのため、大抵のユーザは、問題が生じた場合でも直ちにサービス代理店をコールするようなことはせず、まずはそのプリンタに搭載又は併設されている診断ツールを用いて自分で問題を解決しようと試みるものである。大抵の低価格及び中価格プリンタには、簡潔な不具合対処メッセージを表示させるディスプレイパネルにモードボタン及びコントロールボタンを付設した構成のユーザインタフェースパネルが設けられているのが普通であり、そのディスプレイはエラー時のメッセージの表示に使用され得る。例えば、プリンタ内部の不具合によって用紙の送給動作や処理動作にエラーが生じた場合、プリンタからは、ユーザに対し「エリア1でジャミングしている用紙を取り除いて下さい」等といった指示が発せられる。ここで注意すべきことに、用紙のジャミングは、例えば用紙経路上のデブリ(ゴミ)といった単純な原因で生じる場合もあるが、より複雑で高度な原因で生じることもある。プリンタにて発生する不具合はその根本原因がこのように多岐に亘る事象であるだけでなく、多くの場合、その発生時点を予測できず且つその発生期間がごく短時間の事象でもあるので、通常の消費者が取り扱えるツールセットでは、注意を喚起できるとしても高々簡略な救済的処置を促す程度に留まる。
例えば、一時的又は間欠的な電子写真電源部不具合が生じるとフィードローラが停止して用紙経路上の用紙がしわくちゃになることがあるので、用紙経路にしわくちゃになった用紙があったらそれは電子写真電源部の不具合によるものである可能性がある。こうした場合、電子写真電源部に下手に触ると危険である等、多々ある理由からすれば、ユーザの耳目をプリンタの電子写真電源部に集めることは必須でも得策でもない。また、基本的に重要なことに、用紙経路上からジャミングした用紙を取り除かせなければ、好適に印刷をできる状態は回復しない。更に、不具合の発生期間は普通はごく短時間である。これらのことから、多くの場合、用紙切れ等といった症状が発生した場合にユーザに提示するメッセージを、その現象の真因乃至根本原因を解消するよう求める簡潔なメッセージにとどめることで、間に合わせていた。
米国特許出願公開第2003/110412号明細書 米国特許出願公開第2003/110413号明細書 米国特許第5129639号明細書 米国特許第5175735号明細書 米国特許第5524181号明細書 米国特許第5995721号明細書 米国特許第6504621号明細書(B1) 米国特許第6748186号明細書(B1) 米国特許第6782495号明細書(B2)
ここに、プリンタ不具合の根本原因例えば電子写真電源部不具合が基本的に解消されずに頻々に発現してユーザの手では容易に解消できない不具合を頻々に引き起こしている場合、ユーザにとり問題となる症状を解決するよう指示するメッセージが安直にも繰り返されることとなる。問題症状解決手順を指示する安直なおきまりのメッセージ(例えば用紙を取り除けというメッセージ)が頻々に繰り返されると、ユーザのフラストレーションレベルは否が応にも高まっていく。フラストレーションが鬱積したユーザは、何れは癇癪を起こし、サービスエンジニアにコールして、「何が悪いのかわからないがとにかく不調だから直せ」と求めるであろう。
比較的高価格な印刷装置、例えば中価格プリンタや上位機種プリンタの中には、簡潔なメッセージだけでなく、根本原因を記述するコードをも、ユーザに提示するものがある。例えば、Xerox社製の61xxシリーズの複写機では、フォトレセプタベルトに設けられているセンサがベルト孔の検知に失敗すると、「不具合09−220」(09-220 fault)というメッセージが提示される。不具合を示すこのメッセージ中の「09−220」の部分に根本原因が記述されているとはいえ、この情報はコード化されているのでユーザにとっては理解不能である。従って、こうしたメッセージを受け取っても、システムがシャットダウンしたときの“おきまり”である処置即ちジャミングした用紙を取り除く処置を実施するくらいしか、ユーザにはなすすべがないのが現状である。更に、「不具合コード09−220」というメッセージと毎回一緒に、ユーザにも読める「ジャミングした用紙を取り除いて下さい」(clear paper jam)というメッセージが表示されるため、大抵のユーザは、これらのメッセージは同じ意味だと思いこんでしまう。勿論、フォトレセプタのベルト孔を検知するセンサの不具合はあまり頻繁に起こることではないので、センサ不具合に対処せよというメッセージを提示するのではなく、センサ不具合が遠因で生じるところの用紙ジャミングに対処せよというメッセージを提示することは、適当なことではあろう。しかしながら、不具合の発生頻度がある程度以上に高まると、ユーザはひどく嫌気がさすものである。
本発明に係る方法及び装置は、本件技術分野における上掲の問題点を解消するため、発生文脈反映型不具合対処(contextual diagnostic message handling/contextual fault handling)を実施可能にすることを特徴とする。本発明は、例えば、何種類かの不具合発生頻度指標(fault frequency metric)等に基づきその不具合の根本原因の発生頻度を調べ、その結果に応じ、ユーザインタフェース上に表示する診断メッセージ(diagnostic message/fault message)を第1(first/primary)診断メッセージから第2(second/secondary)診断メッセージへと切り替える、といった形態で実施するのが望ましい。生じた不具合の根本原因がユーザ自身では修復できない事象である場合、従来であれば、その不具合の症状・性質等に関連する診断メッセージを表示することはただ単にユーザをいらだたせるに過ぎないものであったが、本発明には、上掲の如き実施形態で診断メッセージ切替システムを新設してあるため、ユーザのいらだちを防ぎ、抑え又は宥めることができる。
より本質的には、本発明は、マーキングシステム内で所定の不具合事象が発生したとき診断メッセージを表示させる方法であって、同じ不具合事象が繰り返し発生したら、(例えば所定条件を満足することを条件として)それまでの第1診断メッセージに代えて又はこれと共に第1診断メッセージとは異なる第2診断メッセージを表示させる方法等として、実施することができる。
本方法における第1診断メッセージは、例えば発生した不具合事象の症状に関する情報を含むメッセージであるが、第2診断メッセージの方は、例えばその症状の根本原因に関する情報を含むメッセージとするとよい。このようにすることによって、従来であれば発生した不具合の症状に関する診断メッセージに盲従するしかなかったマーキングシステムユーザが、第1診断メッセージによる症状の提示の後、第2診断メッセージにより提示される根本原因へと直截に導かれることになるため、診断メッセージに対するフラストレーションをユーザが感じることがなくなり又は少なくなる。
本方法は、マーキングシステムの動作中にその使用状態に関するデータ即ち状態情報を収集及び記録(ログ)し、繰り返し発生する同じ不具合事象について、記録した状態情報に基づきトレンド解析を実施し、その結果に応じて第2診断メッセージを表示させる、という形態で、実施することができる。
本方法においては、更に、不具合ログテーブル(fault log table)を使用し、不具合発生毎に、上掲の状態情報(例えば印刷装置状態情報)例えばタイムスタンプ及びページ数を、不具合識別情報に対応づけて保存するようにするとよい。
本発明は、また、発生文脈反映型不具合対処ユーティリティとして実施することができる。本ユーティリティは、マーキングシステム内で所定の不具合事象が繰り返し発生したら、(例えば所定条件を満足することを条件として)それまでの第1診断メッセージに代えて又はこれと共に第1診断メッセージとは異なる第2診断メッセージを表示させる。また、本ユーティリティは、トレンド解析によって判別される不具合発生頻度に応じて複数種類の診断メッセージを切り替えて又は併用して表示させるように構成するとよい。不具合発生頻度を判別するには、例えば、複数種類の不具合発生頻度指標を選択的に或いは組み合わせて使用するとよい。使用できる不具合発生頻度指標としては、例えば、前回同種の不具合が発生してからの経過時間、前回同種の不具合が発生してからのマーキングシート数(例えば印刷ページ数)、同種の不具合のx回前の発生からの経過時間、並びに同種の不具合のy回前の発生からのマーキングシート数がある(x、y;自然数)。その場合、前回不具合発生からの経過時間がしきい値より短いか、前回不具合発生からのマーキングシート数がしきい値より少ないか、x回前の不具合からの経過時間がしきい値より短いか、y回前の不具合からのマーキングシート数がしきい値より少ないか等を調べ、成立した場合に不具合発生頻度=高と判別する。判別のためのしきい値は、個別に且つ随意に設定或いは調整できる。
本発明は、また、診断メッセージ表示機能付のマーキングシステムとして実施できる。本マーキングシステムは、プロセッサと、このプロセッサと連携動作するディスプレイと、これらプロセッサ及びディスプレイと連携動作するメモリと、を備える。メモリとしては、第1診断メッセージ及びこれと異なる第2診断メッセージを記憶する手段と、プロセッサにより実行される発生文脈反映型不具合対処ユーティリティを記憶する手段と、を備える。発生文脈反映型不具合対処ユーティリティは、本マーキングシステム内で所定の不具合事象が繰り返し発生したら、(例えば所定条件を満足することを条件として)それまでの第1診断メッセージに代えて又はこれと共に第2診断メッセージを表示させる。また、本マーキングシステム内に複数個のセンサを設け、それらのセンサをプロセッサと機能的に連携させて、不具合事象の発生を検知・判別するようにするとよい。更に、プロセッサにより実行される発生文脈反映型不具合対処ユーティリティにトレンド解析機能を設け、本マーキングシステムの動作中に収集及び記録(ログ)された状態情報(例えば印刷装置の使用状態を示すデータ)に基づきトレンド解析を実施して、その結果に応じて第2診断メッセージを表示させるようにするとよい。トレンド解析の対象になり得る情報には、例えば、そのマーキングシステムにおけるマーキングシート数(例えば印刷ページ数)に関する情報や、そのマーキングシステムにおける不具合発生の時間間隔に関する情報がある。
図1に、複製システム10のブロック構成を模式的に示す。本発明に係る方法はこうした複製システム10等のマーキングシステムにおいて実施することができ、またそれによって各種の効果をあげることができる。まず、図中のフォトレセプタベルト12はその表面が電荷保持面となっているベルトであり、矢印で示されているベルト進行方向14に沿って進行するよう駆動される。フォトレセプタベルト12の進行経路沿いには各種処理ステーションが配置されているので、フォトレセプタベルト12の進行に伴ってその電荷保持面の各部が順繰りに、各処理ステーションを通過することとなる。この図ではフォトレセプタベルト12を例示してあるが、こうしたベルト状のフォトレセプタに代えてフォトレセプタドラム等も使用できる。即ち、静電潜像を担持搬送することができるものであれば、ベルト状でなくてもかまわない。また、フォトレセプタベルト12を駆動する手段としては、駆動手段18及びこれに連動するよう連結された1個を含む複数個のローラ16が使用されている。フォトレセプタベルト12の各部が最初に通過する帯電ステーションAは一対のコロナ装置20及び22を有しており、フォトレセプタベルト12のうちこれらコロナ装置20及び22に達した部分は、順繰りに、均一で通過前の電位より高い負の電位に帯電する。
その次の露出ステーションBはROS24例えばレーザ走査装置とこれを駆動するCSS26とを有している。フォトレセプタベルト12のうち露出ステーションBに達した均一帯電部分は、CSS26による制御の下にROS24からの光に露出される。その際、CSS26は、電子的に記憶されている入力画像に従いROS24を動作させることにより、フォトレセプタベルト12上の均一帯電部分を部位選択的に放電させその帯電レベルを所定レベルへと変化させる。その結果、フォトレセプタベルト12の電荷保持面上には、電子的に記憶されている原画像情報中の情報エリアに相応した静電潜像が、形成・記録されることとなる。なお、ROS24に代えより古典的な電子写真露出装置を用いることもできる。
その次の現像ステーションCには第1及び第2の現像器ハウジング30及び32が設けられており、それらの中にはそれぞれ磁気ブラシ型現像システムが組み込まれている。各磁気ブラシ型現像システムは、フォトレセプタベルト12上に形成された静電潜像に接してその像を現像することとなるよう、電荷保持面に向けて現像素材例えばトナーを送り込む。また、各現像器ハウジング30及び32には電源34が電気的に接続されており、各現像器ハウジング30及び32を動作させる際にはこの電源34から各現像器ハウジング30及び32へと必要なバイアスが供給される。また、本複製システム10を動作させるに当たって必要とされる種々の電圧、電流乃至電力は、何れも、この電源34における起電力によって賄われる。
他方、画像担持素材のシート42例えば用紙シートを蓄えておくため、給紙トレイ40が何個か(1個でもよい;本願にて同様)設けられている。現像ステーションCの次に位置する転写ステーションDには、そのシート収容可能量が個々に定められている何個かの給紙トレイ40のうち、所要のサイズ及び種類のシート42が蓄蔵されている給紙トレイ40から、ローラ46によって用紙経路44沿いに、シート42が送り込まれてくる。転写ステーションDに送り込まれたシート42は、それぞれ、転写ステーションDにおける画像の転写例えばトナーパウダ像の形成に引き続いて、矢印で示されているシート移送方向28に沿って融着ステーションEに送り込まれる。
融着ステーションE中、その全体が符号48で表されているフューザアセンブリは、転写によってシート42上に被着した像例えばトナーパウダ像を、そのシート42上に永久的に固着させる。好ましくは、フューザアセンブリ48内にはフューザローラ50及びバックアップローラ52を設ける。フューザローラ50は、加熱されている状態でシート42のトナーパウダ像側に押しつけられ、シート42はフューザローラ50とバックアップローラ52との間に挟み込まれる。フューザローラ50がトナーパウダ像に加圧加熱接触する結果として、トナーパウダ像がシート42に永久固着されることとなる。
トナーパウダ像が融着されたコピーシート42は、排出シート受取トレイ54、図示しない仕上げステーション、又は図示しない両面マーキング用トレイに送り込まれる。即ち、マーキングが済んだシート42をそのままマシンユーザに引き渡す場合はシート42を排出シート受取トレイ54に排出させ、製本・結束、ステープル止め、シート整頓・シート揃え等の仕上げ処理が要求されている場合は仕上げステーションによって仕上げ処理を実行した上でマシンユーザに引き渡し、両面マーキングすべきシートの片面が未マーキングの場合は両面マーキング用トレイを経て複製システム10内の各種処理ステーションに搬送し再循環させる。
図2に、上述の複製システム10にて使用される制御回路100のブロック構成を模式的に示す。図示の如く、この制御回路100は、上述の複製システム10を構成するステーションA〜Eそれぞれに接続されたプロセッサ102を有している。プロセッサ102とステーションA〜Eとの接続は、プロセッサ102に設けられたネットワークノード112に複数個のセンサ104a〜104eを接続するセンサネットワークを介して行われている。この制御回路100は、更に、メモリ106及びユーザインタフェース108を有している。
好ましいことに、図中のセンサネットワークは、複製システム10の各サブシステムにおける不具合を検知・判別できるように、それぞれ各サブシステムに対応して合計複数個のセンサを有している。より詳細には、上述の複製システム10の帯電ステーションAには第1センサ104aが、露出ステーションBには第2センサ104bが、現像ステーションCには第3センサ104cが、転写ステーションDには第4センサ104dが、融着ステーションEには第5センサ104eが、それぞれ付設されている。プロセッサ102は、各ステーション(例えば帯電ステーションA)の不具合を、そのステーションに係るセンサ(例えば第1センサ104a)を使用して検知・判別する。なお、図示した例では、各ステーションにセンサを1個ずつ付設してあるが、ご理解頂けるように、各ステーションに設けるセンサの個数は必要又は希望に応じて適切な個数に決めればよいのであって、複数個でも差し支えない。
上掲のセンサネットワークには更に電源センサ110も設けられている。電源34の状態(電圧、電流、温度等)を検知する電源センサ110を電源34に付設することは、複写システム10のサブシステムの一つである電源34の電圧不具合、電流不具合、過熱等の不具合を検知・判別する上で有用である。これを含め、上述した各種のセンサは例えば、センサネットワークのノードとしてプロセッサ102に設けられているノード112を介し、プロセッサ102に接続される。プロセッサ102により実行される何種類かのアルゴリズムには、これらのセンサ104a〜104e及び110に問い合わせることによって複製システム10内サブシステムそれぞれの状態を調べその不具合を検知判別するための一連の命令が、組み込まれている。
図中のプロセッサ102は、更に、ユーザインタフェース108に電気的に接続されている。ユーザインタフェース108は、複製システム10を構成する各種サブシステムの何れかでの不具合がプロセッサ102によって検知された場合に、プロセッサ102と連携動作し相応する診断メッセージをユーザに提示する手段であり、診断メッセージを可視表示するLCDパネル等のディスプレイとして構成するのが望ましい。この可視表示に加え又はこれに代えて、プロセッサ102が電子的形態の診断メッセージを作成し、その診断メッセージを図示しないネットワークその他の手段によって遠隔地に伝送する、という提示形態も採ることができる(本願ではこうした形態及び手段も表示/ディスプレイに含めている)。また、図示しないが、ユーザインタフェース108には入力手段例えば何個かの押しボタンを設けるとよい。そうした入力手段が設けられていれば、人間であるユーザがそうした入力手段を操って制御回路100とやりとりすること、例えば制御回路100に質問することや制御回路100をリセットすることができる。
そして、図中のプロセッサ102には、プロセッサ102及びユーザインタフェース108(ディスプレイ)と連携動作するメモリ106も接続されている。このメモリ106は、複製システム10を動作させる際に使用される各種の制御ユーティリティや各種の動作パラメタを記憶・格納できるよう、構成されている。本発明の実施形態におけるメモリ106には、特に、発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120も格納される。このユーティリティ120はプロセッサ102により実行可能なユーティリティであり、その実行によって、以下に詳細に説明する通り、本発明の一実施形態に係る発生文脈反映型不具合対処方法が実行されることとなる。加えて、メモリ106内には不具合ログテーブル122及び診断メッセージテーブル(fault message table)124も格納されている。不具合ログテーブル122は、複製システム10の各部状態を示す情報(複製システム10がプリンタである場合はプリンタ状態情報;以下この例により示す)に対応づけて、不具合情報を格納・記録(ログ)しておくためのテーブルであり、診断メッセージテーブル124は、プロセッサ102によって選択的に呼び出されユーザインタフェース108上に表示されるシステム発の各種診断メッセージを、格納しておくためのテーブルである。
図3に示すように、不具合ログテーブル122は、複数の行及び複数の列を有するデータテーブルとして構成するのが望ましい。この不具合ログテーブル122は、プロセッサ102が収集した情報を発生文脈反映型不具合対処に使用できるよう格納しておくためのテーブルであり、そうした使途に適うよう、不具合識別情報欄130、タイムスタンプ欄132、ページ数欄134、不具合分類欄136等の列を有している。不具合識別情報欄130には、プロセッサ102によって情報が収集され不具合と判別された際、その不具合を識別・特定するための不具合識別情報が格納される。不具合が検知・判別されたときには、この不具合識別情報に加え、複製システム10の使用状態に関するプリンタ状態情報が、複製システム10の動作中に不具合ログテーブル122に格納・登録・記録(ログ)される。プリンタ状態情報としてここで例示するのは、その不具合が生じた時刻を示すタイムスタンプと、その不具合が生じた時点までの累計印刷ページ数である。これらのうちタイムスタンプはタイムスタンプ欄132に、また累計印刷ページ数はページ数欄134に、それぞれ格納される。この不具合ログテーブル122には、更に、対応する不具合の分類を識別・特定できるようにするために、不具合分類欄136が設けられている。例えば、互いにその性質又は条件・状態が似通っている、その原因に類似性がある、それらの間に論理的な関係性がある、その解決方法が共通している等、所定の条件を満たすものが、同じ不具合分類に入れられる。Xerox社から入手可能なDocuTech 180 HLC装置における不具合を例とすると、それぞれ
a)「11−221−2 スタッカB エレベータがホームポジションを見失いました。」(11-221-2 StackerB elevator failed to find home)、又は
b)「11−232−2 スタッカB 昇/降が時間に間に合いませんでした。」(11-232-2 StackerB failed to raise or lower in time)
という別々の診断メッセージに係る不具合は、二種類とも共通の性質を有する不具合であるので、互いに同じ不具合分類に入れられる。また、同じくDocuTech 180 HLC装置における不具合のうち、それぞれ
a)「09−220 ベルト孔間隔が長すぎます。」(09-220 Too long between belt holes)、
b)「09−637 マーカでベルト孔信号を見失いました。」(09-637 Missing belt hole signal at marker)、又は
c)「06−420 LRIC ないはずのベルト孔を検知しました。」(06-420 LRIC Unexpected belt hole detected)
という別々の診断メッセージに係る不具合は、三種類とも共通の性質を有する不具合であるので、互いに同じ不具合分類に入れられる。この図に示す不具合ログテーブル122には、上述のもの以外に何個でも、所望の又は所要のプリンタ(使用)状態情報を格納する欄(列)を設けることができる。
図4に診断メッセージテーブル124の好適例を示す。上述した不具合ログテーブル122と同様に複数の列及び複数の行を有するこの診断メッセージテーブル124には、個々の不具合識別情報(データ)に対応づけて複数通りの診断メッセージが格納される。より詳細には、この図の診断メッセージテーブル124には、第1の列として不具合識別情報欄140が、第2の列として第1診断メッセージ欄142が、そして第3の列として第2診断メッセージ欄144が、それぞれ設けられている。これらの欄のうち不具合識別情報欄140には、不具合の種類を識別・特定するためのテキストが格納される。第1診断メッセージ欄142には、発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120がユーザインタフェース108上に表示させる第1診断メッセージが格納される。第2診断メッセージ欄144には、後に詳述するように発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120が実行するトレンド解析の結果に基づき随時表示される第2診断メッセージが格納される。第2診断メッセージは原則として第1診断メッセージと異なる内容にする(例外的に両者が同じの不具合があってもよい;本願にて同様)。
この図には、不具合の例が二種類示されている。そのうち第1の不具合には図示の如く「09−220」という不具合識別情報が付されており、診断メッセージテーブル124のうち当該不具合に対応する行においては、第1診断メッセージとして「経路上の用紙を取り除いて下さい。」(clear paper path)が、また第2診断メッセージとして「ベルト孔センサを清掃して下さい。」(clean belt hole sensor)が、対応する欄(列)内に格納されている。後に詳述するように、不具合「09−220」が発生した場合はまずは「経路上の用紙を取り除いて下さい。」という第1診断メッセージが表示されるが、但し、発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120によるトレンド解析の結果がある種の条件を満足するに至った暁には、第1診断メッセージに代わり(又はこれと共に;以下メッセージ表示について同様)より適切な診断メッセージである「ベルト孔センサを清掃して下さい。」なる第2診断メッセージが、選択され表示される。
これと同様に、診断メッセージテーブル124中、第2の不具合には「09−330」という不具合識別情報が付されており、この不具合識別情報が格納されている行内の対応する列(欄)には例示の如く対応する第1及び第2診断メッセージが格納されている。より詳細には、「経路上の用紙を取り除いて下さい。」という第1診断メッセージと、「電子写真電源部の不調ですので、ご自分で修理しようとはなさらずにサービスコールして下さい。」(xerographic power supply-call service-do not attempt to service)という第2診断メッセージとが、不具合「09−330」に関連付けられている。発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120によるトレンド解析の結果がある種の条件を満足するに至った暁には、より適切な診断メッセージである第2診断メッセージ「電子写真電源部の不調ですので、ご自分で修理しようとはなさらずにサービスコールして下さい。」が選択され、第1診断メッセージ「経路上の用紙を取り除いて下さい。」に代え、ユーザインタフェース108上に表示される。以下同様に、他種の不具合に係る不具合識別情報並びにそれに対応する第1及び第2診断メッセージも、診断メッセージテーブル124に格納されている。
図5に、本発明の一実施形態にて発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120により実行される発生文脈反映型不具合対処方法200の好適例を示す。この好適例に係る方法200は大略3個のステップを含んでいる。そのうち最初に実行されるステップ202においては、不具合履歴が収集される。その次に実行されるステップ204においては、ステップ202にて収集された不具合履歴についてトレンド解析が実行される。最後に実行されるステップ206においては、ステップ204におけるトレンド解析結果に応じ第1診断メッセージに代え第2診断メッセージを表示させる。ご理解頂けるように、また先にも述べたように、第1診断メッセージには、プロセッサ102がセンサネットワークを構成するセンサ104a〜104e及び110のうち何個かを用いて検知・判別した不具合の症状に関する情報が含まれており、不具合発生時にはこうした第1診断メッセージがユーザインタフェース108上に表示される。しかし、検知した不具合に関するトレンド解析の結果がある種の条件を満たすに至った場合は、その不具合の症状に関する第1診断メッセージ(例えば症状を改善又は解消するための指示)に代わり、その不具合の症状の根本原因に関する情報(例えば根本原因の解決方法)を含む第2診断メッセージが表示される。このようにして、ユーザインタフェース108上においては、その表示のもとになっている不具合の発生文脈を反映した形で、即ち不具合発生時刻や不具合発生時累計印刷ページ数等のプリンタ状態情報に基づくトレンド解析の結果に基づきより適切なものへと変更させつつ、診断メッセージが表示されることとなる。
図6に、発生文脈反映型不具合対処方法200中の最初のステップ202について、その詳細を示す。好ましいことに、この不具合履歴収集ステップ202においては、最初に実行されるサブステップ210にてプロセッサ102並びにセンサネットワークを構成するセンサ104a〜104e及び110により不具合が検知・判別される。その後、好ましくは不具合検知後直ちにサブステップ212にてプリンタ状態情報が収集される。ここで収集されるプリンタ状態情報には、複製システム10にてその不具合が発生した時刻を示す情報例えばタイムスタンプや、複製システム10にてその時点までに印刷された累計のページ数を示す情報が、含まれる。後者即ち現時点までの印刷済累計ページ数は、例えば、当該累計ページ数を記録例えば記憶しておくためのメモリその他の記録手段から、登録されている情報を受け取ることによって、入手することができる。その後は、サブステップ214にて、サブステップ210にて検知された不具合とサブステップ212にて収集された対応するプリンタ状態情報とが関連付けられ不具合ログテーブル122に格納・登録される。不具合及びこれに対応するプリンタ状態情報を不具合ログテーブル122に格納・登録した後、発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120による処理は発生文脈反映型不具合対処方法200中のトレンド解析ステップ204に移行する。
図7に、発生文脈反映型不具合対処方法200にて所期目的達成のため実行されるトレンド解析ステップ204について、より詳細に示す。本実施形態にて実行されるトレンド解析の好適例について説明する都合上、以下の文章においては次のような用語を使用することとする。即ち、第X種の不具合のことをFAULT_Xと呼ぶこととし、n回目のFAULT_Xの発生のことを添え字nを付してFAULT_Xnと呼ぶこととし、FAULT_Xnが発生した時刻をTIME(FAULT_Xn)と表すこととし、TIME(FAULT_Xn)までに複製システム10により印刷された累積ページ数をCOUNT(FAULT_Xn)で表すこととする。この図に示されている処理は、ご理解頂けるように、不具合が発生したことをプロセッサ102が認識したら不具合ログテーブル122に問い合わせ、不具合ログテーブル122上の情報に基づきその不具合の発生頻度を求め、求めた不具合発生頻度に応じて異なる診断メッセージをユーザ宛にポスティングする処理である。発生文脈反映型不具合対処に当たり不具合発生頻度を測る指標としては様々な指標を用い得るが、本実施形態では、その好ましい例として図示の如き指標群を使用している。まず、図示した手順中で実行される不具合発生頻度指標計算サブステップのうち最初のサブステップ220では、第1の不具合発生頻度指標として、前回同種の不具合が発生した時点からの経過時間L、即ちFAULT_Xの前回発生時刻TIME(FAULT_Xn-1)を今回発生時刻TIME(FAULT_Xn)から減じた時間差が計算される。その次に実行されるサブステップ222においては、この時間差Lが所定の第1しきい値と比較される。ステップ222で時間差L<第1しきい値と判別された場合は、診断メッセージ切替サブステップ224にて、診断メッセージテーブル124内の第1診断メッセージ欄142に登録されている第1診断メッセージに代え、診断メッセージテーブル124内の第2診断メッセージ欄144に登録されている第2診断メッセージが選択され、前述のステップ206ではこうして選択された第2診断メッセージが第1診断メッセージに代えて表示される。
二番目の不具合発生頻度指標計算サブステップ226で計算される第2の不具合発生頻度指標は、最近2回のFAULT_Xの発生時点間の印刷ページ数Mである。より詳細には、このサブステップ226では、FAULT_Xの前回発生時刻TIME(FAULT_Xn-1)における印刷済累計ページ数COUNT(FAULT_Xn-1)を、今回発生時刻TIME(FAULT_Xn)における印刷済累計ページ数COUNT(FAULT_Xn)から減じた値M、即ち前回同種の不具合が発生した時点からの印刷ページ数Mを計算する。その次に実行されるサブステップ228においては、前回同種の不具合が発生した時点からの印刷ページ数Mの計算結果が、所定の第2しきい値と比較される。その結果、ページ数M<第2しきい値と判別された場合は、制御アルゴリズム(発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ120)は、診断メッセージ切替サブステップ224にて、ユーザインタフェース108上に表示させる診断メッセージを、第1診断メッセージからそれに対応する第2診断メッセージへと切り替える。例えば、検知された不具合が不具合「09−220」である場合、第1診断メッセージ「経路上の用紙を取り除いて下さい。」に代えて第2診断メッセージ「ベルト孔センサを清掃して下さい。」を表示させる。ご理解頂けるであろうが、以上述べた二種類の不具合発生頻度指標に代えて或いはこれと共に、他種の不具合発生頻度指標を用いることもできる。例えば、ジョブ1回実行当たり不具合発生回数、白黒シート100枚印刷当たり不具合発生回数、カラーシート100枚印刷当たり不具合発生回数等である。
三番目の不具合発生頻度指標計算サブステップ230にて有用にも計算される第3の不具合発生頻度指標は、不具合FAULT_Xが発生すること最近x回の期間を考慮して計算される指標値、例えば今回の発生から遡ることx回(例えば5回)前の発生から今回の発生までに不具合FAULT_Xがどのような周期で発生したかを示す指標値とする。図示の例では、x回前の発生時刻TIME(FAULT_Xn-x)から最近の発生時刻TIME(FAULT_Xn)までの経過時間Nを計算している。その次のサブステップ232においては、このようにして算出決定された時間差Nが所定の第3しきい値と比較される。その結果、時間差N<第3しきい値と判別された場合、本手順では第1診断メッセージに代えて第2診断メッセージが表示される。例えば、検知された不具合が不具合識別情報「09−220」で表される不具合である場合、第1診断メッセージ「経路上の用紙を取り除いて下さい。」に代えて第2診断メッセージ「ベルト孔センサを清掃して下さい。」が表示されることとなる。
最後の不具合発生頻度指標計算サブステップ234にて有用にも計算される第4の不具合発生頻度指標は、不具合FAULT_Xが発生すること最近y回の期間にて印刷されたシートの枚数である。即ち、このサブステップ234では、不具合FAULT_Xが発生すること最近y回の期間にて複製システム10が印刷に成功したシートの枚数O、即ちCOUNT(FAULT_Xn)とCOUNT(FAULT_Xn-y)の差Oが計算される。その次のサブステップ236においては、このようにして計算された印刷済ページ数Oが所定の第4しきい値と比較される。その結果ページ数Oの計算値<第4しきい値と判別された場合、本手順では、診断メッセージ切替サブステップ224に移行して第1診断メッセージから第2診断メッセージへの表示切替が実施される。
ご理解頂けるであろうが、上述した不具合発生頻度指標を、関連する不具合をも包含する指標に拡張することが可能である。例えば、電子写真方式用クリーナに発生する多様な不具合の中に互いに似通っている二種類の不具合がある場合、そうした不具合を不具合発生頻度指標の算出に関しては特に区別せず、合算したり共通のしきい値と比較したりすることが可能である。先に示した不具合ログテーブル122に各不具合の所属分類乃至ファミリを記述する不具合分類欄136を設けてあるのは、そうした発生文脈反映型条件を反映した形で診断メッセージを表示させるためである。
本発明の一実施形態に係る複製システムを示す模式的ブロック図である。 図1に示した複製システム10にて使用される制御回路を示す模式的ブロック図である。 図2に示した制御回路で使用される不具合ログテーブルを示す模式図である。 図2に示した制御回路で使用される診断メッセージテーブルを示す模式図である。 図2に示した制御回路により発生文脈反映型不具合対処ユーティリティを実行することにより実行される発生文脈反映型不具合対処方法を示すフローチャートである。 図5に示した方法のうち最初のステップの詳細を示すフローチャートである。 図5に示した方法のうち2番目のステップの詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
10 複製システム、100 制御回路、102 プロセッサ、106 メモリ、108 ユーザインタフェース(ディスプレイ)、120 発生文脈反映型不具合対処ユーティリティ、122 不具合ログテーブル、124 診断メッセージテーブル、200 発生文脈反映型不具合対処方法、202 不具合履歴収集ステップ、204 トレンド解析ステップ、206 診断メッセージ切替ステップ、220,226,230,234 不具合発生頻度指標計算サブステップ、222,228,232,236 しきい値判別サブステップ、224 診断メッセージ切替サブステップ、FAULT_X 第X種不具合、L 前回の同種不具合発生からの経過時間、M 前回の同種不具合発生からの印刷ページ数、N x回前の同種不具合発生からの経過時間、O y回前の同種不具合発生からの印刷ページ数。

Claims (4)

  1. マーキングシステム内で所定の不具合事象が発生したとき診断メッセージを表示させる方法であって、同じ不具合事象が繰り返し発生したら、それまでの第1診断メッセージに代えて又はこれと共に第1診断メッセージとは異なる第2診断メッセージを表示させる方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、上記第1診断メッセージが上記不具合事象の症状に関する情報を含み、上記第2診断メッセージがその症状の根本原因に関する情報を含む方法。
  3. プロセッサと、このプロセッサと連携動作するディスプレイと、このディスプレイ及び上記プロセッサと連携動作するメモリと、を備える診断メッセージ表示機能付のマーキングシステムであって、
    上記メモリとして、第1診断メッセージ及びこれと異なる第2診断メッセージを記憶する手段と、上記プロセッサにより実行される発生文脈反映型不具合対処ユーティリティを記憶する手段と、を有し、
    上記発生文脈反映型不具合対処ユーティリティが、本マーキングシステム内で同じ不具合事象が繰り返し発生したら、それまでの第1診断メッセージに代えて又はこれと共に第2診断メッセージを表示させるユーティリティであるマーキングシステム。
  4. 請求項3記載のマーキングシステムであって、上記第1診断メッセージが上記不具合事象の症状に関する情報を含み、上記第2診断メッセージがその症状の根本原因に関する情報を含むマーキングシステム。
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