JP2006327074A - 広告媒体用布帛およびそれを用いた広告媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成された広告媒体として最適な広告媒体用布帛およびそれを用いた広告媒体を提供する。
【解決手段】ポリエステル布帛の少なくとも片面に膜厚30〜80μmのホットメルトポリエステルフィルムが貼り合わされている広告媒体用布帛である。また該広告媒体用布帛のフィルム面にインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成されている広告媒体である。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成された広告媒体として最適な広告媒体用布帛およびそれを用いた広告媒体に関するものである。
近年においては、映画やイベント開催の告知看板、商品宣伝看板等の野外における広告、展示物として、布帛にインクジェット方式にて図柄がプリントされたものが見受けられるようになってきた。このような野外における広告、展示用のプリント物をインクジェット方式にて作成する場合に使用するインクとしては、その取り扱い易さから染料系インクが用いられることが多いが、一方でその場合には、プリント後の発色、洗浄等の工程を行わなければならないといった製造工程の複雑化やプリント物の耐水性が低いという問題があった。
そこでこのような問題を解決するためには、インクとして紫外線硬化型インクを用いることが有効である。特筆すべきは、インクとして紫外線硬化型インクを用いることで、製造工程が大幅に簡略化され、クイックデリバリーが要求される広告業界への対応には好適なものとなることである。
しかしながら特許文献1に開示の如く、紫外線硬化型インクの記録媒体としては、通常、合成樹脂、金属、ガラス、セラミック等であり、これらのなかで広告媒体として使用可能と考えられるものは合成樹脂であるが、広告媒体としてフィルムのような薄く、柔らかいものを使用した場合には、そのプリント物の引張強度に問題があるおそれがあり、またアクリル板のような比較的厚く、硬いものを使用した場合には、その施工性に問題があるおそれがあり、いずれにしても広告媒体として適したものとはいえない。また布帛に紫外線硬化型インクで図柄をプリントすると、インクが布帛表面にとどまらず、内部に浸透してしまい、浸透したインクに充分な紫外線が照射されない為、硬化不良となるおそれがあり、布帛が紫外線硬化型インクの記録媒体として適しているものとは言えない。
よって紫外線硬化型インクを用いた広告媒体として最適な素材は未だ開発されていないというのが現状である。
特開2000−037943号公報
本発明の目的は、これら課題を鑑みてなされたものであり、インクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成された広告媒体として最適な広告媒体用布帛およびそれを用いた広告媒体を提供するものである。
すなわち、本発明は、ポリエステル布帛の少なくとも片面に膜厚30〜80μmのホットメルトポリエステルフィルムが貼り合わされている広告媒体用布帛に関する。
前記ポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みが5μm以上であることが好ましい。
前記ホットメルトポリエステルフィルムの融点もしくは軟化点が、120〜150℃であることが好ましい。
また、前記広告媒体用布帛のフィルム面にインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成されている広告媒体に関する。
本発明によれば、インクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成された広告媒体として最適な広告媒体用布帛およびそれを用いた広告媒体を提供することができる。
本発明の広告媒体用布帛は、ポリエステル布帛の少なくとも片面に膜厚30〜80μmのホットメルトポリエステルフィルムが貼り合わされているものである。ポリエステル布帛とホットメルトポリエステルフィルムを貼り合わせることにより、引張強度や引裂強度が向上し、広告媒体として必要な強度を満足することができる。またインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて本発明の広告媒体用布帛のフィルム面に画像を形成することにより、インクの接着性や画像品位についても優れたものとなるため、品位の高い広告媒体を提供することができる。
本発明において使用されるポリエステル布帛については、特に限定されず、主にポリエステルからなる布帛であればよく、ポリエステル100%の布帛のみならず、広告媒体としての使用に支障がない範囲であれば、ナイロン、ポリプロピレン、レーヨン、綿等の他の繊維との組合せであってもよい。ポリエステル布帛を使用する理由については、他の材料と比べて、耐光、引張、引裂、形態安定等の物性に優れており、さらにコスト面においても有利であるからである。
またポリエステル繊維の繊度としては、50〜1000dtexの範囲であることが好ましく、100〜500dtexの範囲であることが更に好ましい。50dtex未満では、屋外での使用に耐えうる強度を保てないおそれがあり、1000dtexより大きくては、強度的には十分であるが、屈曲性が悪いためフィルム熱圧着加工中にしわが入りやすくなるといった問題が生じる。
ポリエステル布帛の厚みに関しては、引張強度や引裂強度を考慮して、250〜550μmであることが好ましい。
また布帛の組織については、設計上、高い強度のものができる点で織物が好ましく、そのなかでも平織がより好ましい。他の組織に比べて平織は布帛表面が平坦であり、そのためホットメルトポリエステルフィルムとの密着性がよくなるからである。
織物の密度については、ポリエステルフィルムとの熱接着時にフィルム層が布帛に浸透し過ぎるのを防ぐ目的や貼り合せ後のフィルム面のピンホールを防ぐ目的から、密度はより緻密なものがよく、経、緯共に、35本以上/インチであることが好ましい。
つぎに本発明において使用されるホットメルトポリエステルフィルムの種類については、特には限定されないが、耐光性、耐酸性、耐熱性等に優れたものを選択することがより好ましい。
またホットメルトポリエステルフィルムの厚みに関しては、膜厚が30〜80μmのものを選択する。さらには膜厚が40〜60μmのものがより好ましい。膜厚が30μmより薄いものであると、ポリエステル布帛と貼り合わせたときに布帛の凹凸の影響を大きく受けることになりフィルム表面が平坦なものとならないおそれがあり、また膜厚が80μmより厚いものであると、ポリエステル布帛と貼り合わせたときに、熱が均一に伝わらず接着不良となったり、風合いが硬いものとなり折り曲げた場合などにしわが残ったりするおそれがある。
またホットメルトポリエステルフィルムの融点もしくは軟化点に関しては、ポリエステル布帛との接着性や後述するOPP離型フィルムとの関係を考慮して、120〜150℃の範囲であることが好ましく、さらには120〜140℃の範囲であることがより好ましい。ここで述べる融点とは、DSC(示差走査熱量計)により最大吸熱ピークを示す温度を測定し得られるものである。使用されるホットメルトポリエステルが結晶性樹脂の場合には融点が存在する為、このDSCにて測定可能である。また非晶性樹脂の場合にはDSCにおいて吸熱ピークが検出されない為、JIS K−7206ビカット軟化温度試験法で測定されるものとする。
本発明においては、該ポリエステル布帛の少なくとも片面に該ホットメルトポリエステルフィルムが貼り合わされる。ここで少なくとも片面とは、広告面が片面の場合には、ポリエステル布帛の何れか片面にホットメルトポリエステルフィルムを貼り合わせればよいし、広告面が両面の場合には、ポリエステル布帛の両面にホットメルトポリエステルフィルムを貼り合わせればよい。
貼り合わせ方法については、本発明においてはホットメルトポリエステルフィルムを用いるので、熱圧着させることができる。フィルムと布帛を接着剤にて接着する方法も考えられるが、その場合、十分に接着剤を選定しないと長期使用中に接着剤が劣化を起こし、接着不良や黄変を引き起こすおそれがある点や接着剤を用いることによるコストアップといった問題があり、熱圧着させることが最もよいと考えられる。
熱圧着させる方法としては、特には限定されず、従来公知の方法を用いることができるが、1つの好例を挙げると、熱源に近い方から、ポリエステル布帛、ホットメルトポリエステルフィルム、OPP離型フィルム、離型紙の順とし、その外側から熱源に対して圧力がかかるようにして熱圧着させることが好ましい。このように熱圧着されることで、ホットメルトポリエステルフィルム表面の平滑性を保ったままポリエステル布帛との充分な接着性も得られやすいものとなる。
ここでOPP離型フィルムとは、通常ホットメルトポリエステルフィルムにはこのOPP離型フィルムが付いた状態で販売されていることが多いが、それを剥がさずにそのまま熱圧着させることがよい。通常、ホットメルトポリエステルフィルムはOPP離型フィルムより剥した状態で熱圧着を実施するが、本発明においては、OPP離型フィルムを付けた状態のままで熱圧着することにより、OPP離型フィルムとホットメルトポリエステルフィルムの弱い物理的な密着力が、ホットメルトフィルムが過度に布帛側に熱浸透することを防ぎ、より平滑で均一な表面を得ることが可能となるからである。ここで使用されるOPP離型フィルムには、ミラー(鏡面)タイプやマットタイプ等があるが、どのタイプを選択するにしても、その表面凹凸が0〜5μmの範囲内のものがよい。なお、OPP離型フィルムの代用として、シリコーン系またはオレフィン系離型剤が付与された紙やフィルムを使用することも可能である。
また熱圧着時の圧力、時間等の条件については、表面状態や接着状態を見ながら任意に設定すればよいが、好ましくは、圧力 2〜5kgf/cmの範囲、時間 30〜120秒の範囲である。さらに、OPP離型フィルムを使用する場合には、熱圧着時の温度は、OPP離型フィルムが変形しない温度、具体的には150℃未満に設定されるようにする。
ここでポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みが5μm以上であることが好ましく、さらには20μm以上であることがより好ましい。厚みが5μm未満であると、フィルム表面にポリエステル布帛表面の凹凸が影響して、画像の品位が悪くなるおそれがあるためである。
以上、説明したようにして作成された本発明の広告媒体用布帛の引張強度、引裂強度については、屋外での使用ということも考慮すると、引張強度については、経、緯共に、1000N以上であることが好ましく、また引裂強度については、経、緯共に、40N以上であることが好ましい。
本発明の広告媒体用布帛は、布帛に貼り合わされたフィルム面にインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成されて、広告媒体として利用される。なお、本発明の広告媒体用布帛は宣伝目的の広告のみならず、非営利目的、例えば、風景や人物のみを描いた垂れ幕、布看板用途としての使用も当然可能である。
以下にその工程について説明する。
本発明においては画像を形成するために紫外線硬化型インクを用いる。紫外線硬化型インクに使用される樹脂はポリエステル系樹脂に対して優れた接着性を有するため、本発明の広告媒体用布帛に形成された画像は非常に強度の高いものとなる。
また紫外線硬化型インクの硬化後の被膜は、それ自体がプラスチック層であるために、耐光性や耐熱性に優れている点だけでなく、そのインク硬化膜がホットメルトフィルム層を光や熱から保護する作用があり、より耐性に優れた印写物といえ、特に屋外での広告として最適であると言える。
また紫外線硬化型インクを硬化させる為に、印写中または印写後に紫外線ランプで印写物に対して紫外線を照射することになるが、その副産物として紫外線ランプからの輻射熱が印写物にも照射されることになる。その輻射熱は印写物を変形させない程度の少ない熱量ではあるが、印写物の表面においてはその輻射熱によってインクの濡れ性が一時的によくなり、インクとホットメルトポリエステルフィルムとの接着性が向上するという利点もある。
また更には、ポリエステル布帛に熱圧着されたホットメルトポリエステルフィルム上に紫外線硬化型インクの被膜が形成され、またその被膜は非常に光透過性の高い着色硬化膜である為、内照式を想定した場合、ポリエステル布帛面を透過した光はホットメルトポリエステルフィルム面と紫外線硬化インク硬化膜面で散乱されることがほとんどない為に非常に高い鮮明性の画像を形成できるという利点もある。
使用される紫外線硬化インクの成分としては、顔料等の着色剤、反応性モノマー、反応性オリゴマー及び光重合開始剤を含むものであれば使用が可能である。またインク硬化膜の耐光性や耐熱性を考慮した場合には、使用される反応性モノマーおよび反応性オリゴマーは脂肪族アクリレートが好ましい。また柔軟性や接着性を考慮した場合には、使用される反応性オリゴマーはウレタンアクリレートやポリエステルアクリレートが望ましい。
使用される紫外線硬化インクには、その他の成分として、必要に応じ、光重合開始剤の開始反応を促進させるための増感剤、分散剤、熱安定剤、酸化防止剤、防腐剤、消泡剤、浸透剤等の添加剤を加えることも可能である。
紫外線硬化型インクは、使用する材料を混合し、さらにその混合物をロールミル、ボールミル、コロイドミル、ジェットミル、ビーズミル等の分散機を使って分散させ、その後、ろ過を行えばよい。
また紫外線硬化型インクの表面張力については、その取り扱い性の良さを考慮して、15〜45dyne/cmとすることが好ましい。
また紫外線硬化型インクを用いて本発明の広告媒体用布帛に画像を形成する場合に用いるインクジェット方式の種類については、荷電変調方式、マイクロドット方式、インクミスト方式などの連続方式、ピエゾ方式、バブルジェット(登録商標)方式、サーマルインクジェット方式、などのオン・デマンド方式などいずれの方法も採用可能である。またインクジェット方式で使用するヘッドに加熱装置を装備し、25〜150℃に加熱して粘度を低くして吐出してもよい。
またインクの吐出時の粘度については、操作性の良さを考慮して、1〜100cpsとすることが好ましく、さらには5〜50cpsとすることがより好ましい。
また紫外線硬化型インクの単位面積あたりの付与量については、ホットメルトポリエステルフィルムとの接着性や広告媒体としての柔軟性を考慮し、50g/m以下とすることが好ましい。
次に本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもその実施例に限定されるものではない。評価方法を以下に示す。
(1)柔軟性
実施例、比較例にて得られた広告媒体の柔軟性を触感にて評価した。
○ ‥ 柔らかく折り曲げても跡が残らない。
△ ‥ 若干硬く、折り曲げた場合に少し跡が残る。
× ‥ 非常に硬く、折り曲げた場合にはっきりと跡が残る。
(2)画像品位
実施例、比較例にて得られた広告媒体の画像品位を目視にて評価した。
○ ‥ 柄が均一な状態で表現されている。
△ ‥ 所々に凹凸状の斑点がみられる。
× ‥ 多くの凹凸状の斑点がみられる。
(3)接着性
実施例、比較例にて得られた広告媒体の接着性を、硬化膜側にセロハンテープを貼り、勢い良く剥がし、その状態を確認することで評価した。
○ ‥ 全く剥がれがみられない。
× ‥ フィルムが布帛から、または硬化膜がフィルムから剥がれてしまう。
(4)引張強度
実施例、比較例にて得られた広告媒体の引張強度をJIS L 1096Aストリップ法にて測定した。
(5)引裂強度
実施例、比較例にて得られた広告媒体の引裂強度をJIS L 1096A−1法にて測定した。
[実施例1]
定法により精練、セットを行ったポリエステル100%の平織物〔経 56本/インチ、緯 51本/インチ、厚み 300μm〕にホットメルトポリエステルフィルム GM−913 〔厚み 50μm、融点 126℃、OPP離型フィルム付き、東洋紡(株)製〕を熱圧着し、充分に冷めた状態になってからOPP離型フィルムを剥がして本発明の広告媒体用布帛を得た。熱圧着条件については以下の通りである。
〔熱圧着条件〕
い)熱圧着装置 : 平面プレス機(大阪アサヒ株式会社製NAP502T)
ろ)温度 : 130℃
は)負荷圧力 : 4kgf/cm
に)負荷時間 : 60秒
ほ)圧着順序 :熱源〜ポリエステル布帛〜ホットメルトポリエステルフィルム〜OPP離型フィルム〜離型紙(EV−130TA−7、リンテック(株)製)〜圧力
つぎに反応性オリゴマー Ebecryl 8807(脂肪族ウレタンアクリレート、2官能、ダイセルユーシービー(株)製)を5重量部、反応性モノマー KAYARAD PEG400DA(ポリエチレングリコール400ジアクリレート、2官能、日本化薬(株)製)を88.7重量部、着色剤 HOSTAPERM PINK E−02(キナクリドンレッド、クラリアントジャパン(株)製)を1重量部、分散剤 フローレンDOPA−33(共栄社化学(株)製)を0.3重量部、および光重合開始剤 イルガキュア184(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、チバスペシャリティケミカルズ(株)製)を5重量部加え、ビーズミル分散機を用い分散した後、濾過を行って不純物除去し、均質なマゼンタ色紫外線硬化型インクを作製した。
得られたインクを上記広告媒体用布帛のフィルム面側にインクジェットプリンタを用いて付与して画像を形成し、紫外線ランプによりインクを硬化させて、本発明の広告媒体を得た。得られた広告媒体を上記評価方法にて評価した結果を表1に示す。
なお、印写条件および紫外線の照射条件は、以下のとおりである。また、加熱時(60℃)のインクの粘度は14cps、表面張力は28dyne/cmであった。
〔印写条件〕
イ)ノズル径 : 70(μm)
ロ)印加電圧 : 50(V)
ハ)パルス幅 : 20(μs)
ニ)駆動周波数: 1(kHz)
ホ)解像度 : 180(dpi)
ヘ)加熱温度 : 60(℃)
〔紫外線照射条件〕
あ)ランプ種類: メタルハライドランプ
い)電圧 : 120W/cm
う)照射時間 : 1秒
え)照射距離 : 10(mm)
得られた広告媒体は各評価項目とも表1に示されるように良好なものであった。またインクを印写する前の広告媒体用布帛の断面を電子顕微鏡にて確認したところ、表面の凹凸は、0.7μm以内であり、ポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みは28μmであった。ここでポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みとは、平織物の経糸と緯糸の交点部分のフィルムの厚みを10箇所にて測定して、その平均を求めたものである。
[実施例2]
定法により精練、セットを行ったポリエステル100%の平織物〔経 40本/インチ、緯 38本/インチ、厚み 500μm〕にホットメルトポリエステルフィルム GM−400 〔厚み 70μm、融点 143℃、OPP離型フィルム付き、東洋紡(株)製〕を熱圧着し、充分に冷めた状態になってからOPP離型フィルムを剥がして本発明の広告媒体用布帛を得た。熱圧着条件については以下の通りである。
〔熱圧着条件〕
い)熱圧着装置 : 平面プレス機(大阪アサヒ株式会社製NAP502T)
ろ)温度 : 145℃
は)負荷圧力 : 4kgf/cm
に)負荷時間 : 60秒
ほ)圧着順序 :熱源〜ポリエステル布帛〜ホットメルトポリエステルフィルム〜OPP離型フィルム〜離型紙(EV−130TA−7、リンテック(株)製)〜圧力
後の工程については実施例と同様にして、本発明の広告媒体を得た。得られた広告媒体を上記評価方法にて評価した結果を表1に示す。
得られた広告媒体は、柔軟性については実施例1のものに比べると若干硬かったが、使用に関して特に問題となるレベルでもなく、その他の評価項目についても良好なものであった。またインクを印写する前の広告媒体用布帛の断面を電子顕微鏡にて確認したところ、表面の凹凸は、0.7μm以内であり、ポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みは48μmであった。
[比較例1]
実施例1にて使用したポリエステル布帛に直接、実施例1にて作製した紫外線硬化型インクを、印写、紫外線照射条件は実施例1と同様にして印写したものを上記評価方法にて評価した結果を表1に示す。
得られた広告媒体は表1に示されるように画像品位、接着性が極端に悪いものであり、実用に耐えうるレベルのものではなかった。
[比較例2]
実施例1にて使用したホットメルトポリエステルフィルム(布帛との貼り合わせをおこなわず)に、実施例1にて作製した紫外線硬化型インクを、印写、紫外線照射条件は実施例1と同様にして印写したものを上記評価方法にて評価した結果を表1に示す。
得られた広告媒体は表1に示されるように引張強度、引裂強度が極端に悪いものであり、実用に耐えうるレベルのものではなかった。
Figure 2006327074

Claims (4)

  1. ポリエステル布帛の少なくとも片面に膜厚30〜80μmのホットメルトポリエステルフィルムが貼り合わされていることを特徴とする広告媒体用布帛。
  2. ポリエステル布帛に貼り合わされたホットメルトポリエステルフィルムの最も薄い部分での厚みが5μm以上であることを特徴とする請求項1記載の広告媒体用布帛。
  3. ホットメルトポリエステルフィルムの融点もしくは軟化点が、120〜150℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の広告媒体用布帛。
  4. 請求項1に記載の広告媒体用布帛のフィルム面にインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを用いて画像が形成されている広告媒体。
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